JP2011020156A - 鋳鉄用鋳造方法、押湯部、鋳型及び鋳型の造型方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】垂直割の鋳型であって、製品キャビティ部6に連通させて設けた埋込み型の押湯部2を、本来の押湯効果を発揮するための溶湯充満部3と、その外部にあり、溶湯凝固時に発生する増加圧力を吸収可能な圧力吸収部4と、溶湯充満部3と圧力吸収部4間に増加圧力で圧力吸収部4側へ膨出可能又は割れて開口可能な隔壁5とを設けて、溶湯充満部3内に発生する溶湯の増加圧力を圧力吸収部4へ逃がし、製品キャビティ部6に過度の圧力が加わらぬようにして鋳鉄鋳造をする。
【選択図】 図5
Description
埋込み型押湯部2をもつ垂直割の鋳型1を用いる方法において、
鋳型1内で製品キャビティ部6と連通する押湯部2を、
本来の押湯効果を発揮するための中空の溶湯充満部3と、その外部にあって、鋳鉄溶湯の凝固時に発生する増加圧力を吸収可能な中空の圧力吸収部4とで構成すると共に、
上記溶湯充満部3と圧力吸収部4との間に、溶湯充満部3内が一定圧を越えた際にその増加圧力で圧力吸収部4側へ変形可能な隔壁5を設けておき、
鋳鉄溶湯の凝固時に、溶湯充満部3内に発生した増加圧力を隔壁5の変形で圧力吸収部4へ逃がし、製品キャビティ部6に過度の圧力が加わらぬようにして鋳鉄鋳造するようにしたものである。
垂直割の鋳型1に用いる埋込み型の押湯部2であって、
両側の型枠7,7の合体にて、製品キャビティ部6と連通する如く本来の押湯効果を発揮するための中空の溶湯充満部3と、その上部に、鋳鉄溶湯の凝固時の増加圧力を吸収可能な中空の圧力吸収部4とを設けると共に、
溶湯充満部3と圧力吸収部4との間に、溶湯充満部3内が一定圧を越えた際にその増加圧力で圧力吸収部4側へ変形可能な隔壁5を設けたものである(例えば図1ないし図3参照)。
垂直割の鋳型1に用いる埋込み型の押湯部2であって、
両側の型枠7,7の合体にて、製品キャビティ部6に連通する如く本来の押湯効果を発揮するための中空の溶湯充満部3と、その上部に鋳鉄溶湯の凝固時の増加圧力を吸収可能な中空の圧力吸収部4と、両者3,4の間に鋳物砂による隔壁5を設け、
上記隔壁5を、鋳鉄溶湯の凝固で溶湯充満部3内が一定圧を越えた際にその増加圧力で圧力吸収部4側へ変形可能としたものである(例えば図4ないし図6参照)。
埋込み型の押湯部2をもつ垂直割の鋳型1であって、
そこでの押湯部2として、上記Bの押湯部の第1のもの、上記Cの押湯部の第2のもののいずれかを用いて垂直割の鋳型としたものである(例えば図1ないし図7参照)。
生型自動造型機による造型にて垂直割の鋳型を造型するものにおいて、
各側の型枠7,7に、その合体後に製品キャビティ部6に連通して本来の押湯効果を発揮するための中空の溶湯充満部3となる縦割り半筒状の凹部8,8と、その上部に、合体後に円盤状の隔壁5となる鋳物砂の縦割り半円盤状部11,11と、同じく合体後に鋳鉄溶湯の凝固時の増加圧力を吸収可能な中空の圧力吸収部4となる縦割り半筒状の凹部9,9とを形成し、
かつ、両型枠7,7の合体で円盤状となる隔壁5が、下部の溶湯充満部3内が一定圧を越えた際の増加圧力で上部の圧力吸収部4側へ変形可能になるようにして押湯部2を形成することで、垂直割の鋳型1を造型するものである(例えば図4,図5参照)。
これを従来のものと対比しながら説明する。
イ)埋込み型押湯式の長所をもつ鋳型1を、シンプルな構成により、従来法とほぼ同等のコストで容易・迅速に造型することができる。
この鋳型1は、公知の垂直割のものと同様に割り面が垂直面の2つの型枠7,7で構成され、生型造型機により鋳物砂を用いて造型される。上部に開口する湯口13を有して、そこから下方へ湯道14が延びて製品キャビティ部6へ連通している。ここでは、製品キャビティ部6は円筒状で、内径100mm、高さ200mmとしてある。
この鋳型1も公知の垂直割のものと同様に、割り面が垂直面の2つの型枠7,7からなり、生型造型機で鋳物砂により成型されるものである。
本発明として上記実施例2で示したものを用い、それを圧力吸収部をもたない従来のもの(以下の表2,3で比較例として記載したもの)と比較した。ここで用いた鋳鉄溶湯は、下記表1に示す2種類のものを、1370±20℃にて各々5機の鋳型に鋳込み、その後十分に冷却した後に各鋳物製品18に均等にショットブラスト処理を行った。これら鋳物製品18を定盤19に載置して検品を行ったところ、鋳物製品18の製品下部になだらかな凸状の変形があることを確認した(図10参照)。
2−押湯部
3−溶湯充満部
4−圧力吸収部
5−隔壁
6−製品キャビティ部
7−型枠
8−凹部
9−凹部
10−凹部
11−半円盤状部
12−凹溝
13−湯口
14−湯道
15−スリーブ
16−ノッチ
17−開口
18−鋳物製品
19−定盤
Claims (5)
- 埋込み型押湯部2をもつ垂直割の鋳型1を用いる方法において、
鋳型1内で製品キャビティ部6と連通する押湯部2を、
本来の押湯効果を発揮するための中空の溶湯充満部3と、その外部にあって、鋳鉄溶湯の凝固時に発生する増加圧力を吸収可能な中空の圧力吸収部4とで構成すると共に、
上記溶湯充満部3と圧力吸収部4との間に、溶湯充満部3内が一定圧を越えた際にその増加圧力で圧力吸収部4側へ変形可能な隔壁5を設けておき、
鋳鉄溶湯の凝固時に、溶湯充満部3内に発生した増加圧力を隔壁5の変形で吸収可能な圧力吸収部4へ逃がし、製品キャビティ部6に過度の圧力が加わらぬようにして鋳鉄鋳造することを特徴とする、鋳鉄鋳造方法。 - 垂直割の鋳型1に用いる埋込み型の押湯部2であって、
両側の型枠7,7の合体にて、製品キャビティ部6と連通する如く本来の押湯効果を発揮するための中空の溶湯充満部3と、その上部に、鋳鉄溶湯の凝固時の増加圧力を吸収可能な中空の圧力吸収部4とを設けると共に、
溶湯充満部3と圧力吸収部4との間に、溶湯充満部3内が一定圧を越えた際にその増加圧力で圧力吸収部4側へ変形可能な隔壁5を設けた、鋳鉄鋳造用鋳型の押湯部。 - 垂直割の鋳型1に用いる埋込み型の押湯部2であって、
両側の型枠7,7の合体にて、製品キャビティ部6に連通する如く本来の押湯効果を発揮するための中空の溶湯充満部3と、その上部に、鋳鉄溶湯の凝固時の増加圧力を吸収可能な中空の圧力吸収部4を設けると共に、
上記溶湯充満部3と圧力吸収部4との間に、鋳鉄溶湯の凝固で前者3内が一定圧を越えた際にその増加圧力で後者4側へ変形可能となるように鋳物砂による隔壁5を形成した、鋳鉄鋳造用鋳型の押湯部。 - 埋込み型の押湯部2をもつ垂直割の鋳型1であって、
そこでの押湯部2として、請求項2に記載のもの、または請求項3に記載のものを用いて垂直割の鋳型とした、鋳鉄鋳造用の鋳型。 - 生型自動造型機による造型にて垂直割の鋳型を造型するものにおいて、
各側の型枠7,7に、その合体後に製品キャビティ部6に連通して本来の押湯効果を発揮するための中空の溶湯充満部3となる縦割り半筒状の凹部8,8と、その上部に、合体後に円盤状の隔壁5となる鋳物砂の縦割り半円盤状部11,11と、同じく合体後に鋳鉄溶湯の凝固時の増加圧力を吸収可能な中空の圧力吸収部4となる縦割り半筒状の凹部9,9とを形成し、
かつ、両型枠7,7の合体で円盤状となる隔壁5が、下部の溶湯充満部3内が一定圧を越えた際の増加圧力で上部の圧力吸収部4側へ変形可能となるようにして押湯部2を形成することにより、垂直割の鋳型1を造型するようにしたことを特徴とする、鋳鉄鋳造用の鋳型の造型方法。
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US20040256075A1 (en) * | 2001-11-20 | 2004-12-23 | Jurgen-Michael Schafer | Feeder insert having protective cap |
JP2010042438A (ja) * | 2008-08-09 | 2010-02-25 | Ie Solution Kk | 押湯および押湯スリーブ構造 |
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