JP2011019437A - 豆乳含有飲料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】豆乳含有飲料100質量部中にグリセリン有機酸脂肪酸エステルを0.03〜0.20質量部含有することにより風味が良好で沈殿発生が抑制された豆乳含有飲料を得ることができる。
【選択図】 なし
Description
すなわち、本発明は、豆乳含有飲料100質量部中にグリセリン有機酸脂肪酸エステルを0.03〜0.20質量部含有することを特徴とする豆乳含有飲料、からなっている。
前記豆乳含有飲料は、長期保存を目的として殺菌を行い商業的無菌性が維持された状態で密封包装された豆乳含有飲料であっても良い。
グリセリンコハク酸脂肪酸エステルとしては、例えば、ポエムB−10、ポエムB−15V、ポエムB−20、ポエムB−30(製品名;以上理研ビタミン社製)、サンソフトNo.681SPV(製品名;太陽化学社製)およびステップSS(製品名;花王社製)などが商業的に製造・販売されており、本発明ではこれらを用いることができる。
上記グリセリン有機酸脂肪酸エステル以外の乳化剤としては、食品に用いられる乳化剤であれば特に制限はなく、例えばグリセリン脂肪酸エステル(グリセリン有機酸脂肪酸エステルを除く)、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチンであり、これらの乳化剤は単独で、または2以上を組み合わせて使用することができる。ここで、グリセリン脂肪酸エステルには、グリセリンと脂肪酸のエステルの外、ポリグリセリン脂肪酸エステル、およびポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルなどが含まれる。またレシチンには、分別レシチン、酵素分解レシチンおよび酵素処理レシチンなどが含まれる。
市販無調整豆乳(商品名:おいしい無調整豆乳;紀文フードケミファ社製、pH6.8 たんぱく質4.6g/100g)
蔗糖型液糖(商品名:SGL;新光製糖社製、Brix68)
乳酸カルシウム(食品添加物:武蔵野化学研究所社製)
大豆白絞油(日華油脂社製)
ソリュブルコーヒー(ネスレ社製)
乳化剤1:グリセリンコハク酸脂肪酸エステル(商品名:ポエムB−30;理研ビタミン社製)
乳化剤2:グリセリンジアセチル酒石酸脂肪酸エステル(商品名:ポエムW−70;理研ビタミン社製)
乳化剤3:グリセリンクエン酸脂肪酸エステル(商品名:ポエムK−37V;理研ビタミン社製)
乳化剤4:グリセリンモノ脂肪酸エステル(商品名:エマルジーP−100;理研ビタミン社製)
アルカリ剤(炭酸水素ナトリウム;旭硝子社製)
本発明の必須成分であるグリセリン有機酸脂肪酸エステルの添加量による効果を確認するために、モデル系にて予備的に試験を行った。
[実施例1]
市販無調整豆乳にアルカリ剤を加えpHを7.6に調整したpH調整豆乳(600.0g)に乳化剤1(20.0g)を加えてプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱した。別に市販無調整豆乳(527.0g)、蔗糖型液糖(80.0g)、乳酸カルシウム(1.0g)、水(320.0g)、をプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱し、そこに先に作製した乳化剤1を含有するpH調製豆乳の一部(62.0g)を加え5分間撹拌し、次いであらかじめ80℃に加温した大豆白絞油(10.0g)を添加後TKホモキクサー(型式:MARK II;プライミクス社製)を用いて10000rpm、15分の条件で均質化処理を行った後30℃まで冷却して豆乳含有飲料(実施例品1)を得た。得られた豆乳含有飲料のpHは6.5であった。
尚、pHの測定は、pH調整豆乳または豆乳含有飲料の液温が25℃の条件でガラス電極式pHメーター(型式:F-21;堀場製作所社製)を用いておこなった。
市販無調整豆乳にアルカリ剤を加えpHを7.6に調整したpH調整豆乳(600.0g)に乳化剤1(6.0g)と乳化剤4(4.0g)を加えてプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱した。別に市販無調整豆乳(527.0g)、蔗糖型液糖(80.0g)、乳酸カルシウム(1.0g)、水(321.0g)、をプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱し、そこに先に作製した乳化剤1、4を含有するpH調製豆乳の一部(61.0g)を加え5分間撹拌し、次いであらかじめ80℃に加温した大豆白絞油(10.0g)を添加後TKホモキクサー(型式:MARK II;プライミクス社製)を用いて10000rpm、15分の条件で均質化処理を行った後30℃まで冷却して豆乳含有飲料(実施例品2)を得た。得られた豆乳含有飲料のpHは6.5であった。
市販無調整豆乳にアルカリ剤を加えpHを7.6に調整したpH調整豆乳(600.0g)に乳化剤1(3.0g)を加えてプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱した。別に市販無調整豆乳(527.0g)、蔗糖型液糖(80.0g)、乳酸カルシウム(1.0g)、水(321.7g)、をプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱し、そこに先に作製した乳化剤1を含有するpH調製豆乳の一部(60.3g)を加え5分間撹拌し、次いであらかじめ80℃に加温した大豆白絞油(10.0g)を添加後TKホモキクサー(型式:MARK II;プライミクス社製)を用いて10000rpm、15分の条件で均質化処理を行った後30℃まで冷却して豆乳含有飲料(実施例品3)を得た。得られた豆乳含有飲料のpHは6.5であった。
市販無調整豆乳にアルカリ剤を加えpHを7.6に調整したpH調整豆乳(600.0g)に乳化剤3(10.0g)を加えてプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱した。別に市販無調整豆乳(527.0g)、蔗糖型液糖(80.0g)、乳酸カルシウム(1.0g)、水(321.0g)、をプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱し、そこに先に作製した乳化剤3を含有するpH調製豆乳の一部(61.0g)を加え5分間撹拌し、次いであらかじめ80℃に加温した大豆白絞油(10.0g)を添加後TKホモキクサー(型式:MARK II;プライミクス社製)を用いて10000rpm、15分の条件で均質化処理を行った後30℃まで冷却して豆乳含有飲料(実施例品4)を得た。得られた豆乳含有飲料のpHは6.5であった。
市販無調整豆乳(587.0g)に蔗糖型液糖(80.0g)、乳酸カルシウム(1.0g)、水(321.0g)を加えた後プロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で5分間撹拌した。この溶液のpHは6.3であった。前記溶液に、乳化剤2(1.0g)を加えてプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱した。次いであらかじめ80℃に加温した大豆白絞油(10.0g)を添加後TKホモキクサー(型式:MARK II;プライミクス社製)を用いて10000rpm、15分の条件で均質化処理を行った後30℃まで冷却して豆乳含有飲料(実施例品5)を得た。得られた豆乳含有飲料のpHは6.2であった。
市販無調整豆乳(587.0g)、蔗糖型液糖(80.0g)、乳酸カルシウム(1.0g)、水(322.0g)、をプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱した。次いであらかじめ80℃に加温した大豆白絞油(10.0g)を添加後TKホモキクサー(型式:MARK II;プライミクス社製)を用いて10000rpm、15分の条件で均質化処理を行った後30℃まで冷却して豆乳含有飲料(比較例品1)を得た。得られた豆乳含有飲料のpHは6.5であった。
市販無調整豆乳にアルカリ剤を加えpHを7.6に調整したpH調整豆乳(600.0g)に乳化剤1(1.0g)を加えてプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱した。別に市販無調整豆乳(527.0g)、蔗糖型液糖(80.0g)、乳酸カルシウム(1.0g)、水(321.9g)、をプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱し、そこに先に作製した乳化剤1を含有するpH調製豆乳の一部(60.1g)を加え5分間撹拌し、次いであらかじめ80℃に加温した大豆白絞油(10.0g)を添加後TKホモキクサー(型式:MARK II;プライミクス社製)を用いて10000rpm、15分の条件で均質化処理を行った後30℃まで冷却して豆乳含有飲料(比較例品2)を得た。得られた豆乳含有飲料のpHは6.5であった。
市販無調整豆乳にアルカリ剤を加えpHを7.6に調整したpH調整豆乳(600.0g)に乳化剤1(30.0g)を加えてプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱した。別に市販無調整豆乳(527.0g)、蔗糖型液糖(80.0g)、乳酸カルシウム(1.0g)、水(319.0g)、をプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱し、そこに先に作製した乳化剤1を含有するpH調製豆乳の一部(63.0g)を加え5分間撹拌し、次いであらかじめ80℃に加温した大豆白絞油(10.0g)を添加後TKホモキクサー(型式:MARK II;プライミクス社製)を用いて10000rpm、15分の条件で均質化処理を行った後30℃まで冷却して豆乳含有飲料(比較例品3)を得た。得られた豆乳含有飲料のpHは6.5であった。
市販無調整豆乳にアルカリ剤を加えpHを7.6に調整したpH調整豆乳(600.0g)に乳化剤4(15.0g)を加えてプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱した。別に市販無調整豆乳(527.0g)、蔗糖型液糖(80.0g)、乳酸カルシウム(1.0g)、水(320.5g)、をプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱し、そこに先に作製した乳化剤4を含有するpH調製豆乳の一部(61.5g)を加え5分間撹拌し、次いであらかじめ80℃に加温した大豆白絞油(10.0g)を添加後TKホモキクサー(型式:MARK II;プライミクス社製)を用いて10000rpm、15分の条件で均質化処理を行った後30℃まで冷却して豆乳含有飲料(比較例品4)を得た。得られた豆乳含有飲料のpHは6.5であった。
実施例品1〜6および比較例品1〜4の原材料構成、および乳化剤を加える際の豆乳含有飲料のpHと豆乳含有飲料の最終的なpHをまとめたものを表1に示す。
得られた豆乳含有飲料(実施例品1〜5、比較例品1〜4)の風味と沈殿、凝集物の発生状況の評価を下記方法で行った。
[風味の評価方法]
得られた豆乳含有飲料(実施例品1〜5、比較例品1〜4)を用いて風味の評価を、下記表2に示す評価基準に従い5名のパネラーで評価した。結果は5名の評点の平均値として求め、以下の基準に従って記号化した。結果を表3に示す。
記号化の基準
◎: 平均値2.5以上
○: 平均値1.5以上2.5未満
△: 平均値0.5以上1.5未満
×: 平均値0.5未満
得られた豆乳含有飲料(実施例品1〜5、比較例品1〜4)を酸剤(無水クエン酸;昭和化工社製)
を用いてpHを6.1に調整した。市販されている5ml容量のガラス製凍結アンプル管(マルエム社製)にpHを6.1に調製した豆乳含有飲料をそれぞれ3ml充填して開口部を溶封密閉した。次いで145℃のオイルバス(型式:オイルバスOB−200SA;アズワン社製)に80秒間浸漬した後に室温まで冷却した。アンプル管内に発生した沈澱(アンプル管底部への沈積)、凝集物(アンプル管底部への沈積とアンプル管側面への付着)の状態を下記評価基準で目視にて観察した。結果を表3に示す。
評価基準と符号
◎:アンプル管内には、ほとんど沈澱、凝集物が認められない。
○:アンプル管内には、少量の沈澱、凝集物が認められる。
△:アンプル管内には、沈澱、凝集物が認められる。
×:アンプル管内には、密で固着した沈澱、凝集物が認められる。
本発明の必須成分であるグリセリン有機酸脂肪酸エステルを添加する際の豆乳含有飲料pHの差異による効果を確認するために、モデル系にて予備的に試験を行った。
[実施例6]
市販無調整豆乳にアルカリ剤を加えpHを7.0に調整したpH調整豆乳(485.0g)に乳化剤1(15.0g)を添加してプロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用い70℃まで加熱して乳化剤1を含むpH調整した豆乳を得た。あらかじめ70℃に加温した市販無調整豆乳(950.0g)に得られた乳化剤1を含むpH調整した豆乳の一部(50.0g)を加えた後、プロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)で400rpmの条件で撹拌し、次いでTKホモキクサー(型式:MARK II;プライミクス社製)を用いて10000rpm、10分の条件で均質化処理を行った後30℃まで冷却して豆乳含有飲料(実施例品6)を得た。得られた豆乳含有飲料のpHは6.8であった。
実施例6の豆乳含有飲料の作製において、市販無調整豆乳にアルカリ剤を加えpH7.0に調整するのに替えて、pH7.6に調整した以外は同様の操作を行い、豆乳含有飲料(実施例品7)を得た。得られた豆乳含有飲料のpHは6.8であった。
実施例6の豆乳含有飲料の作製において、市販無調整豆乳にアルカリ剤を加えpH7.0に調整するのに替えて、pH8.0に調整した以外は同様の操作を行い、豆乳含有飲料(実施例品8)を得た。得られた豆乳含有飲料のpHは6.8であった。
得られた豆乳含有飲料(実施例品6〜8)の風味と沈殿、凝集物の発生状況の評価を、下記方法で行った。
[風味の評価方法]
<豆乳含有飲料の評価1>の風味の評価方法と同様の方法で行った。結果を表4に示す。
市販されている5ml容量のガラス製凍結アンプル管(マルエム社製)に得られた豆乳含有飲料(実施例品6〜8)をそれぞれ3ml充填して開口部を溶封密閉した。次いで155℃のオイルバス(型式:オイルバスOB−200SA;アズワン社製)に8分間浸漬した後に室温まで冷却した。アンプル管内に発生した沈澱(アンプル管底部への沈積)、凝集物(アンプル管底部への沈積とアンプル管側面への付着)の状態を<豆乳含有飲料の評価1>の沈殿、凝集物の評価方法と同様の評価基準で目視にて観察した。結果を表4に示す。
予備的試験の結果を確実なものとするため、実際に殺菌工程を行って豆乳含有飲料を作製し評価した。
[実施例9]
生大豆8kgを30kgの水に14時間浸漬し水切りした。水切り後の浸漬大豆に全量が40kgとなるように水を加えながらグラインダーで浸漬大豆を磨砕した。磨砕した磨砕物(「ご」)を煮釜に入れ加熱し、102℃に到達後30秒間蒸煮した。蒸煮後の「ご」を脱水機(形式:アトムMTS−SP1;丸井工業社製)を用いておからと液に分離した。分離した液のタンパク質含量が3.6g/100g、になるように水で調整して豆乳を得た。次いで豆乳温度を25℃まで冷却後、一部の豆乳にアルカリ剤を加えてpH7.6に調整しpH調整豆乳を作製した。尚、磨砕から煮蒸までの一連の操作は小型豆乳プラント(ミニホープS;高井製作所製)を用いて実施した。
pH調整豆乳(800g)に乳化剤1(7.0g)、乳化剤4(1.0g)を添加し、プロペラ撹拌機(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)を用いて800rpmの条件で撹拌しながらウオーターバス(型式:TM−1型;アズワン社製)を用いて80℃まで加熱し10分間保持し乳化剤を均一に分散させた。次いで大豆白絞油(100g)、蔗糖型液糖(865g)、乳酸カルシウム(14g)、ソリュブルコーヒー(30g)を加えた後、TKホモキクサー(型式:MARK II;プライミクス社製)を用いて3000rpm、15分間、液温70〜80℃の条件で一次均質化処理を行った後、高圧式ホモジナイザー(型式:LAB−1000;APV社製)を用いて15Mpaの条件で二次均質化処理をおこない均質処理したpH調整豆乳を作製した。均質処理したpH調整豆乳に、予め80℃に加温した豆乳(5311g)、水(2872g)を加えた後プロペラ撹拌(型式:スリーワンモーター Type600G;新東科学社製)を用いて800rpmで1分間撹拌し、次いで全量をホモゲナイザー(型式:HV−OA−07−1.5S;イズミフードマシナリ社製)を用いて15Mpaの条件で均質化処理し。
得られた液をUHT殺菌機(型式:ダイレクトスチームインジェクションUHT/HTST装置;パワーポイント・インターナショナル社製)で145℃20秒間殺菌処理(推定F0=82)し、予め滅菌処理した200ml容量の紙パック容器に無菌的に充填し、密閉容器入りの豆乳含有飲料(実施例品9)を得た。得られた豆乳含有飲料のpHは6.8であった。
実施例9の豆乳含有飲料の作製において、ソリュブルコーヒー(30g)、水(2872g)を用いないで、さらに蔗糖型液糖(865g)、乳酸カルシウム(14g)、予め80℃に加温した豆乳(5311g)を用いるのに替えて、蔗糖型液糖(100g)、乳酸カルシウム(30g)、予め80℃に加温した豆乳(8962g)を用いた以外は同様の操作を行い、密閉容器入りの豆乳含有飲料(実施例品10)を得た。得られた豆乳含有飲料のpHは7.1であった。
得られた豆乳含有飲料(実施例品9、10)の風味と沈殿、凝集物の発生状況の評価を下記方法で行った。
[風味の評価方法]
<豆乳含有飲料の評価1>の風味の評価方法と同様の方法で行った。結果を表5に示す。
得られた豆乳含有飲料(実施例品9、10)各4パックを5℃で90日間静置保存した後、片手で3回上下に振倒後、開封して豆乳含有飲料を取り出した後、容器底面部に沈殿した沈殿物を下記の評価基準で目視にて観察した。その結果を表5に示す。
評価基準と符号
◎:容器底面部には、ほとんど沈澱、凝集物が認められない。
○:容器底面部には、少量の沈澱、凝集物が認められる。
△:容器底面部には、沈澱、凝集物が認められる。
×:容器底面部には、密で固着した沈澱、凝集物が認められる。
Claims (1)
- 豆乳含有飲料100質量部中にグリセリン有機酸脂肪酸エステルを0.03〜0.20質量部含有することを特徴とする豆乳含有飲料。
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JP2009166359A JP2011019437A (ja) | 2009-07-15 | 2009-07-15 | 豆乳含有飲料 |
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