JP2011019206A - 圧電振動片の製造方法、および圧電振動子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォトリソグラフィー技術を用いて圧電振動片部の外形を形成する場合において、たとえ圧電振動片部の側面に電極膜が残ったとしても、該電極膜と、励振電極および引出電極と、の接触を防止することができ、高い信頼を有する圧電振動片の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る圧電振動片100の製造方法は、圧電基板110をエッチングして、圧電振動片部112と、圧電基板110と圧電振動片部112とを連結するための折り取り部114と、を形成する外形形成工程と、圧電振動片部112の主面に、励振電極20と、励振電極20と接続する引出電極22と、を形成する電極形成工程と、折り取り部114によって、圧電振動片部112を圧電基板110から分離する分離工程と、を含み、電極形成工程において、励振電極20および引出電極22は、圧電振動片部112の主面の外周および折り取り部114から離間して形成される。
【選択図】図9

Description

本発明は、圧電振動片の製造方法、および圧電振動子の製造方法に関する。
近年、電子機器の携帯性向上のために機器の小型化が要求されており、これらの機器に使用される圧電デバイスにも小型化の要求が高まっている。このような要求に対応して、フォトリソグラフィー技術を用いて、圧電基板にウェットエッチング加工を施すことにより、多数の圧電振動片を形成する方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2007−142995号公報
フォトリソグラフィー技術を用いて、圧電振動片を形成する場合は、まず、圧電基板にエッチングを施して、圧電振動片部の外形を形成する。そして、例えば、圧電基板の全面に電極膜を形成した後、レジストを塗布して露光、現像を行い、電極のパターン(励振電極および引出電極)を形成する。その際、圧電振動片部の側面(端面)は、例えば、圧電基板の主面に対して垂直に近い面であることがあり、側面のレジストに光が照射され難く、露光が十分に行われないことがある。そのため、圧電振動片の側面に電極膜が残ってしまう場合がある。
したがって、特許文献1のように、圧電振動片の主面の外周にまで引出電極が形成されていると、該引出電極と、側面に残った電極膜とが、接触する場合がある。そして、側面に残った電極膜を介して、一方の主面(表面)の引出電極と、他方の主面(裏面)の引出電極とが、ショートしてしまう場合がある。すなわち、表面の励振電極と、裏面の励振電極とが、ショートしてしまう場合がある。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、フォトリソグラフィー技術を用いて圧電振動片部の外形を形成する場合において、たとえ圧電振動片部の側面に電極膜が残ったとしても、該電極膜と、励振電極および引出電極と、の接触を防止することができ、高い信頼を有する圧電振動片の製造方法を提供することにある。
また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記圧電振動片を用いた圧電振動子の製造方法を提供することにある。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]
圧電基板をエッチングして、圧電振動片部と、前記圧電基板と前記圧電振動片部とを連結するための折り取り部と、を形成する外形形成工程と、
前記圧電振動片部の主面に、励振電極と、前記励振電極と接続する引出電極と、を形成する電極形成工程と、
前記折り取り部によって、前記圧電振動片部を前記圧電基板から分離する分離工程と、
を含み、
前記電極形成工程において、前記励振電極および前記引出電極は、前記圧電振動片部の主面の外周および前記折り取り部から離間して形成される、圧電振動片の製造方法。
このような圧電振動片の製造方法によれば、前記励振電極および前記引出電極は、前記圧電振動片部の主面の外周から離間して形成されるため、たとえ前記圧電振動片部の側面に電極膜が残ったとしても、該電極膜と、前記励振電極および前記引出電極と、の接触を防止することができる。そのため、信頼性の高い圧電振動片を製造することができる。
[適用例2]
適用例1において、
前記電極形成工程では、
前記圧電基板の全面に電極膜を形成し、前記電極膜をパターニングして、前記励振電極および前記引出電極を形成する、圧電振動片の製造方法。
このような圧電振動片の製造方法によれば、上述のとおり、たとえ前記圧電振動片部の側面に電極膜が残ったとしても、該電極膜と、前記励振電極および前記引出電極と、の接触を防止することができ、信頼性の高い圧電振動片を製造することができる。
[適用例3]
適用例1または2において、
前記圧電基板は、ATカット水晶板である、圧電振動片の製造方法。
このような圧電振動片の製造方法によれば、信頼性の高いATカット水晶振動片を製造することができる。
[適用例4]
適用例1ないし3のいずれかにおいて、
前記励振電極および前記引出電極は、前記圧電振動片部の主面の外周から、5μm以上離れて形成されている、圧電振動片の製造方法。
このような圧電振動片の製造方法によれば、フォトリソグラフィー技術によって前記励振電極および前記引出電極を形成する際、仮にマスクずれが発生しても、確実に、前記励振電極および前記引出電極を、前記圧電振動片部の主面の外周から離間させることができる。
[適用例5]
適用例1ないし4のいずれかに記載の圧電振動片の製造方法によって製造された圧電振動片を、パッケージ内に収容する工程を含む、圧電振動子の製造方法。
このような圧電振動子の製造方法によれば、信頼性の高い圧電振動子を製造することができる。
[適用例6]
適用例5において、
前記圧電振動片は、前記パッケージの内側底面と対向する第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面と、を有し、
前記第1主面側に形成された前記引出電極を、導電性接着剤によって、前記内側底面に形成された第1配線と電気的に接続し、
前記第2主面側に形成された前記引出電極を、ワイヤーボンディングによって、前記内側底面に形成された第2配線と電気的に接続する、圧電振動子の製造方法。
このような圧電振動子の製造方法によれば、前記圧電振動片の側面に、導電性材料が付着することがなく、信頼性の高い圧電振動子を製造することができる。
なお、本発明に係る記載では、「電気的に接続」という文言を、例えば、「特定の部材(以下「A部材」という)に「電気的に接続」された他の特定の部材(以下「B部材」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A部材とB部材とが、直接接して電気的に接続されているような場合と、A部材とB部材とが、他の部材を介して電気的に接続されているような場合とが含まれるものとして、「電気的に接続」という文言を用いている。
本実施形態に係る圧電振動片の構成を説明するための図。 本実施形態に係る圧電振動片の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電振動片の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電振動片の製造工程を模式的に示す断面図および平面図。 本実施形態に係る圧電振動片の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電振動片の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電振動片の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電振動片の製造工程を模式的に示す断面図および平面図。 本実施形態に係る圧電振動片の製造工程を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る圧電振動子を模式的に示す断面図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. 圧電振動片
まず、本実施形態に係る圧電振動片100について、図面を参照しながら説明する。図1(a)は、圧電振動片100を一方の主面である第1主面10a(例えば表面)側から見た平面図であって、双音叉型振動片100の一方の主面(第1主面10a)側の構成を説明するための図である。図1(b)は、圧電振動片100を一方の主面(第1主面10a)側から見た透視図であって、圧電振動片100の他方の主面である第2主面10b(例えば裏面)側の構成を説明するための図である。
圧電振動片100は、図1に示すように、圧電基板10と、励振電極20と、引出電極22と、を含む。
圧電基板10の材質としては、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電材料などを列挙することができる。圧電基板10が水晶基板である場合は、圧電基板10として、例えば、ATカット、BTカット、CTカット、DTカット、SCカット、GTカットなどのカット面を有する水晶基板を適用することができる。以下の例では、圧電基板10として、ATカットされた水晶基板(ATカット水晶基板)を用いた場合について説明する。
圧電基板10は、水晶の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸とし、Y軸およびZ軸をX軸の回りにθ(θは約35度)回転させてなる結晶軸(X,Y´,Z´)を有する。圧電基板10は、直方体(略直方体)の形状であり、Y´軸と直交する第1主面10aおよび第2主面10bを有する。第1主面10aおよび第2主面10bは、互いに反対を向き、対向している。図示の例では、圧電基板10の平面形状(Y´軸からみた平面形状)は、矩形である。図示の例では、X軸と平行な辺(側面)は長辺であり、Z´軸と平行な辺(側面)は短辺である。
なお、図示はしないが、主面10a,10bのいずれか片方の面に、凹部が設けられていてもよい。該凹部によって、圧電基板10を薄肉化することができ、薄肉化された部分を振動させることによって、より高周波での共振を可能にすることができる。また、薄肉化された部分の周囲の厚み(Y´軸方向の大きさ)を大きくすることができ、剛性も確保することができる。
励振電極20および引出電極22は、圧電基板10の主面10a,10bに形成されている。励振電極20および引出電極22は、圧電基板10の主面10a,10bの外周から離間して形成されている。例えば、励振電極20および引出電極22は、主面10a,10bの外周から、5μm以上離れて形成されている。ここで、フォトリソグラフィー技術によって励振電極20および引出電極22を形成する際、露光時のマスクずれの最大値は、例えば5μmとなる。そのため、励振電極20および引出電極22と、主面10a,10bの外周と、の距離を5μm以上とすることにより、たとえマスクずれが発生しても、確実に、励振電極20および引出電極22を、主面10a,10bの外周から離間させることができる。
励振電極20は、圧電基板10を屈曲振動させるための電極である。上述のように、主面10a,10bのいずれか片方の面に凹部(図示せず)が設けられている場合は、励振電極20は、該凹部内に形成されることができる。励振電極20としては、圧電基板10側から、クロム、金をこの順で積層したものなどを用いることができる。
引出電極22は、励振電極20に接続されている。引出電極22は、リード部22aと、パッド部22bと、を有することができる。パッド部22bは、後述する図10に示すように、例えば、導電性接着剤ないしワイヤーボンディングによって、パッケージに形成された配線と電気的に接続されることができる。リード部22aは、図1に示すように、励振電極20と、パッド部22bと、を電気的に接続することができる。図示の例では、第1主面10aに形成された引出電極22と、第2主面10bに形成された引出電極22とは、圧電振動片100の中心を通るXY´平面(図示せず)に関して対称に配置されているが、その配置および形状は特に限定されない。引出電極22の材質としては、励振電極20と同様に、圧電基板10側から、クロム、金をこの順で積層したものなどを用いることができる。
本実施形態に係る圧電振動片100は、例えば、以下の特徴を有する。
圧電振動片100の製造方法によれば、励振電極20および引出電極22は、圧電基板10の主面10a,10bの外周から離間して形成されていることができる。そのため、たとえ圧電振動片100の側面に電極膜が残ったとしても、該電極膜と、励振電極20および引出電極22と、の接触を防止することができ、高い信頼性を有することができる。詳細は、後述する。
2. 圧電振動片の製造方法
次に、圧電振動片100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図2,3,4(a),5〜7,8(a)は、圧電振動片100の製造工程を模式的に示す断面図である。図4(b),8(b),9は、圧電振動片100の製造工程を模式的に示す平面図である。なお、図2,3,4(a),5〜7,8(a)は、図4(b)および図8(b)のA−A線の断面に対応している。
図2に示すように、圧電基板110(圧電基板10の外形が形成される前の圧電基板)の主面に耐食膜30を形成する。耐食膜30は、例えば、スパッタ法、蒸着法により形成される。耐食膜30としては、圧電基板10側から、クロム、金をこの順で積層したものなどを用いることができる。次に、例えば公知の方法によって、耐食膜30上にレジストR1を形成する。
図3に示すように、露光および現像を行ってレジストR1を所定の形状にする。次に、レジストR1をマスクとして、耐食膜30をエッチングし、耐食膜30に開口を形成して、圧電基板110の主面を露出させる。図示の例では、一方の主面に設けられた耐食膜30の開口と、他方の主面に設けられた耐食膜30の開口とは、Z´方向において一致するように形成されている。なお、図示はしないが、一方の主面に設けられた耐食膜30の開口と、他方の主面に設けられた耐食膜30の開口とは、Z´方向において互いにずれるように形成されていてもよい。
図4(a)に示すように、レジストR1および耐食膜30をマスクとして、圧電基板110をエッチングする。図4(b)に示すように、該エッチングによって、圧電基板110に、圧電振動片部112と、折り取り部114と、フレーム部116と、の外形が形成される。便宜上、図4(b)では、レジストR1および耐食膜30の図示を省略している。該エッチングによって、圧電振動片部112の側面(圧電振動片部112の両主面を接続する面)は、主面に対して垂直に近い面(または垂直な面)となるように形成されることができる。図示はしないが、圧電振動片部112の側面は、圧電振動片部112の主面に対して斜めに傾斜な面であってもよい。
圧電振動片部112は、後述するように、圧電振動片100となる部分である。圧電振動片部112は、図4(b)に示すように、X軸方向およびZ´軸方向に、複数配列して形成されることができ、その数は特に限定されない。折り取り部114は、圧電振動片部112に接続された部分である。すなわち、折り取り部114は、圧電振動片112とフレーム部116(圧電基板110)とを連結している。図示の例では、折り取り部114は、1つの圧電振動片部112に対し2つ設けられているが、その数は特に限定されない。図示の例では、折り取り部114は、フレーム部116から、X軸方向に延在して、圧電振動片部112に接続されている。この場合、折り取り部114のZ´軸方向の長さは、圧電振動片部112のZ´軸方向の長さより小さい。なお、フレーム部116の平面形状(圧電基板110の平面形状)は特に限定されず、図示の例では四角形だが、例えば円形でもよい。
図5に示すように、例えば公知の方法によって、レジストR1および耐食膜30を除去する。
図6に示すように、圧電基板110の全面に、励振電極20および引出電極30となる電極膜40を形成する。電極膜40は、例えば、スパッタ法、蒸着法により形成される。次に、例えば公知の方法によって、電極膜40にレジストR2を形成する。これにより、圧電振動片部112の側面には、電極膜40およびレジストR2が形成される。
図7に示すように、露光および現像を行ってレジストR2を所定の形状にし、励振電極20および引出電極30となる領域以外の電極膜40を露出させる。このとき、圧電振動片部112の側面は、上述のとおり例えば、圧電振動片部112の主面に対して垂直に近い面である。したがって、露光機からの光(例えば紫外線)は、垂直方向(Y´軸方向)から照射されるため、側面のレジストR2には光が照射され難く、レジストR2が側面に残ってしまう場合がある(図示せず)。また、圧電基板110の厚さ(Y´軸方向の大きさ)によっては、圧電振動片部112の側面において、露光時における光の焦点のずれ大きくなり、露光が十分に行われず、レジストR2が側面に残ってしまう場合がある(図示せず)。
図8に示すように、レジストR2をマスクとして、電極膜40をエッチングし、圧電振動片110の主面に、励振電極20および引出電極22を形成する。その際、上述のとおり、圧電基板110の側面では、レジストR2が残っている場合があるため、電極膜40が完全に除去されず、圧電基板110の側面に電極膜が残ってしまう場合がある(図示せず)。励振電極20および引出電極22は、圧電振動片部112の外周および折り取り部114から離間して形成される。例えば、励振電極20および引出電極22は、圧電振動片部112の主面の外周から、5μm以上離れて形成される。なお、励振電極20および引出電極22を形成した後、レジストR2は、例えば公知の方法により除去される。
図9に示すように、折り取り部114によって、フレーム部116(エッチングされた圧電基板110)から圧電振動片部112を分離し、圧電振動片100を形成する。より具体的には、例えば、折りピン(図示せず)等によって圧電振動片部112に圧力を加え、折り取り部114を折ることによって、圧電振動片部112を折り取ることができる。
以上の工程により、圧電振動片100を製造することができる。
本実施形態に係る圧電振動片100の製造方法は、例えば、以下の特徴を有する。
圧電振動片100の製造方法によれば、励振電極20および引出電極22は、圧電振動片部112の主面の外周から離間して形成されることができる。そのため、上述のとおり、たとえ圧電振動片部112の側面に電極膜が残ったとしても、該電極膜と、励振電極20および引出電極22とは、接触することはない。例えば、側面に残った電極膜と、励振電極または引出電極とが接触すると、一方の主面(表面)に形成された励振電極および引出電極と、他方の主面(裏面)に形成された励振電極および引出電極とが、ショートする場合ある。また、仮にショートしなくても、側面に残った電極膜と励振電極とが接触することにより、励振電極の実効的な面積が大きくなり、浮遊容量が増加して、特性劣化の原因となる場合がある。本実施形態に係る圧電振動片100の製造方法によれば、たとえ圧電振動片部112の側面に電極膜が残ったとしても、該電極膜と、励振電極20および引出電極22と、の接触を防止することができ、信頼性の高い圧電振動片100を製造することができる。
また、引出電極22が圧電振動片部112の主面の外周まで引き伸ばされて折り取り部114に接していると、圧電振動部112をフレーム部116(圧電基板110)より個々に折り取る際に、圧電基板110と共に引出電極22も破断され、電極屑が発生し、電極屑が励振電極20に付着し振動特性を劣化させるという問題があったが、圧電振動片100の製造方法によれば、引出電極22は折り取り部114より離間されて形成されているので、圧電振動片部112を圧電基板110より折り取る際に引出電極22は破断されず、電極屑の発生を防止できるというメリットがある。
圧電振動片100の製造方法によれば、励振電極20および引出電極22は、圧電振動片部112の主面の外周から、5μm以上離れて形成されることができる。ここで、フォトリソグラフィー技術によって励振電極20および引出電極22を形成する場合、露光時のマスクずれの最大値は、例えば5μmとなる。そのため、励振電極20および引出電極22と、圧電振動片部112の外周と、の距離を5μm以上とすることにより、たとえマスクずれが発生しても、確実に、励振電極20および引出電極22を、圧電振動片部112の主面の外周から離間させることができる。すなわち、いっそう信頼性の高い圧電振動片100を製造することができる。
圧電振動片100の製造方法によれば、エッチングによる加工によって、圧電振動片部112の外形を形成することができる。そのため、例えばダイシングソーを用いて、圧電振動片部の外形を形成する場合に比べて、圧電基板の切り屑が発生しないというメリットがある。
3. 圧電振動子およびその製造方法
次に、本実施形態に係る圧電振動子200について、図面を参照しながら説明する。図10は、圧電振動子200を模式的に示す断面図である。圧電振動子200は、本発明に係る圧電振動片を有する。以下の例では、本発明に係る圧電振動片として圧電振動片100を用いた圧電振動子200について説明する。なお、図10は、図1に示すB−B線断面図に対応している。
圧電振動子200は、図10に示すように、圧電振動片100と、パッケージベース212およびリッド214を有するパッケージ210と、を含む。
パッケージベース212は、圧電振動片100を収容することができる容器状の形状を有する。パッケージベース212は、例えば複数の基板を積層することによって開口を有し、該開口内に圧電振動片100を収容することができる。パッケージベース212の材質としては、例えば、セラミックス、ガラスなどを列挙することができる。パッケージ210の内側底面216は、圧電振動片100が実装される側の面であり、例えば、複数の段差部を有することができる。
リッド214は、パッケージベース10上に形成され、パッケージベース212の開口を封止している。封止は、例えば、プラズマ溶接、シーム溶接、超音波接合、接着剤などにより行われることができる。リッド214は、パッケージベース212の開口を封止する平板形状を有する。リッド214の材質としては、例えば、42アロイ(鉄にニッケルが42%含有された合金)やコバール(鉄、ニッケルおよびコバルトの合金)等の金属、セラミックス、ガラスなどを列挙することができる。パッケージベース212およびリッド214によって形成されるキャビティー1は、圧電振動片100が動作するための空間となる。キャビティー1は、密閉されることができ、減圧空間や不活性ガス雰囲気に設置されることができる。
圧電振動片100は、パッケージ210内(キャビティー1内)に収容されている。圧電振動片100は、互いに反対を向く(互いに対向する)第1主面100aおよび第2主面100bを有し、例えば、第1主面100aが内側底面216と対向するように収容される。第1主面100a側に形成された引出電極22(パッド部22b)は、内側底面216に形成された第1配線220と電気的に接続されている。また、第2主面100b側に形成された引出電極22(パッド部22b)は、内側底面216に形成された第2配線222と電気的に接続されている。引出電極22と配線220,222との接続方法は、特に限定されないが、図示の例では、第1主面100a側に形成された引出電極22は、導電性接着剤230によって、第1配線220と接続されている。また、第2主面100b側に形成された引出電極22は、ワイヤーボンディング232によって、第2配線222と接続されている。図示の例では、第2配線222は、第1配線220より上方(+Y´方向側)に配置されている。このような圧電振動片100の実装方法により、圧電振動片100の側面に、導電性材料(例えば導電性接着剤など)が付着することなく、圧電振動片100をパッケージ210内に収容することができる。なお、導電性接着剤230としては、例えば、半田、銀ペーストが挙げられる。ワイヤーボンディング232の材質としては、例えば、銅、金などが挙げられる。配線220,222の材質としては、例えば、銅、金、アルミニウムなどが挙げられる。
また、図示はしないが、圧電振動片100は、圧電基板10を第2主面100bから第1主面100aまで貫通するコンタクトを有することができる。そして、第2主面100b側に形成された引出電極22は、該コンタクトおよび導電性接着剤を介して、第2配線222と電気的に接続されることができる。この場合は、第2配線222は、第1配線220と同じ高さ(Y´軸方向の位置が同じ)となるように配置されていてもよい。これにより、上述と同様に、圧電振動片100の側面に、導電性材料が付着することなく、圧電振動片100をパッケージ210内に収容することができる。
本実施形態に係る圧電振動子200は、例えば、以下の特徴を有する。
圧電振動子200によれば、圧電振動片100を収容することができる。圧電振動片100は、上述のように、高い信頼性を有することができる。そのため、圧電振動子200についても、高い信頼性を有することができる。
圧電振動子200によれば、第1主面100a側に形成された引出電極22は、導電性接着剤230によって、第1配線220と電気的に接続されることができる。また、第2主面100b側に形成された引出電極22は、ワイヤーボンディング232によって、第2配線222と電気的に接続されることができる。例えば、第2主面側の引出電極の導通を導電性接着剤によって行う場合は、圧電振動片の側面に、導電性接着剤が付着する場合がある。上述のとおり、圧電振動片の側面には電極膜が残っている場合がある。そのため、圧電振動片の側面に導電性接着剤が付着していると、側面の電極膜と導電性接着剤とが接触することにより、側面の電極膜と、励振電極または引出電極とが、電気的に接続される場合がある。これにより、電極間のショート等が起こる場合がある。本実施形態に係る圧電振動子200によれば、圧電振動片100の側面に、導電性材料(導電性接着剤)が付着することはないので、たとえ圧電振動片100の側面に電極膜が残ったとしても、該電極膜と、励振電極20および引出電極22とが、電気的に接続することを防止することができる。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
1 キャビティー、10 圧電基板、10a 第1主面、10b 第2主面、
20 励振電極、22 引出電極、22a リード部、22b パッド部、
30 耐食膜、40 電極膜、100 圧電振動片、100a 第1主面、
100b 第2主面、110 圧電基板、112 圧電振動片部、114 折り取り部、
116 フレーム部、200 圧電振動子、210 パッケージ、
212 パッケージベース、214 リッド、216 内側底面、220 第1配線、
222 第2配線、230 導電性接着剤、232 ワイヤーボンディング

Claims (6)

  1. 圧電基板をエッチングして、圧電振動片部と、前記圧電基板と前記圧電振動片部とを連結するための折り取り部と、を形成する外形形成工程と、
    前記圧電振動片部の主面に、励振電極と、前記励振電極と接続する引出電極と、を形成する電極形成工程と、
    前記折り取り部によって、前記圧電振動片部を前記圧電基板から分離する分離工程と、
    を含み、
    前記電極形成工程において、前記励振電極および前記引出電極は、前記圧電振動片部の主面の外周および前記折り取り部から離間して形成される、圧電振動片の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記電極形成工程では、
    前記圧電基板の全面に電極膜を形成し、前記電極膜をパターニングして、前記励振電極および前記引出電極を形成する、圧電振動片の製造方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記圧電基板は、ATカット水晶板である、圧電振動片の製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記励振電極および前記引出電極は、前記圧電振動片部の主面の外周から、5μm以上離れて形成されている、圧電振動片の製造方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の圧電振動片の製造方法によって製造された圧電振動片を、パッケージ内に収容する工程を含む、圧電振動子の製造方法。
  6. 請求項5において、
    前記圧電振動片は、前記パッケージの内側底面と対向する第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面と、を有し、
    前記第1主面側に形成された前記引出電極を、導電性接着剤によって、前記内側底面に形成された第1配線と電気的に接続し、
    前記第2主面側に形成された前記引出電極を、ワイヤーボンディングによって、前記内側底面に形成された第2配線と電気的に接続する、圧電振動子の製造方法。
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