JP2011019168A - 受信チューナ - Google Patents

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Abstract

【課題】VHFハイバンドの低域チャネルから中間域チャネル受信時の選択性能を低下させることなく、VHFハイバンドの高域チャネル受信時の妨害耐性を向上させることができる受信チューナを提供すること。
【解決手段】入力端子21に接続されたVHF入力ライン3およびUHF入力ライン4と、UHF入力ライン4に設けられたスイッチングダイオードD1と、スイッチングダイオードD1に並列に接続されたコンデンサC2と、スイッチングダイオードD1のカソードとコンデンサC2との接続点に接続され、コンデンサC2よりも容量値の大きなコンデンサC1と、コンデンサC1に接続され、UHF入力ライン4とグランドとの間に設けられたインダクタL1とを有し、VHFハイバンドの高域チャネル受信時にスイッチングダイオードD1を導通させて、VHFハイバンドの高域チャネルに対して低域側の信号を減衰させる構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、VHFバンドおよびUHFバンドのテレビジョン信号を受信可能な受信チューナに関する。
従来、テレビジョン信号を受信する受信チューナとして、VHFローバンド、VHFハイバンドおよびUHFバンドのテレビジョン信号を受信する受信チューナが知られている(例えば、特許文献1参照)。図5に示すように、従来の受信チューナ31は、VHFバンドのアンテナ同調機能を有するアンテナ入力回路32を有している。アンテナ入力回路32は、VHF入力ライン33を介してVHF高周波増幅回路41、VHF高周波同調回路42、VHF混合回路43に接続されると共に、UHF入力ライン34を介してUHFアンテナ同調回路45、UHF高周波増幅回路46、UHF高周波同調回路47、UHF混合回路48に接続される。VHF混合回路43およびUHF混合回路48は、IF増幅回路49に接続される。
アンテナ入力回路32の入力端子51は、UHF入力ライン34に設けられた直流カット用のコンデンサC11を介して第1のスイッチングダイオードD11のアノードに接続され、第1のスイッチングダイオードD11のカソードはUHFアンテナ同調回路45に接続される。また、第1のスイッチングダイオードD11のアノードは、抵抗R11および第1のスイッチS11を介して第1の電源53に接続される。第1のスイッチングダイオードD11のカソードとUHFアンテナ同調回路45との接続点は、インダクタL11を介してグランドに接地される。
また、入力端子51は、VHF入力ライン33に設けられたインダクタL12、コンデンサC12、インダクタL13、コンデンサC13を介してVHF高周波増幅回路41に接続される。VHF入力ライン33には、インダクタL14を介して第2のスイッチングダイオードD12のアノードが接続され、第2のスイッチングダイオードD12のカソードはコンデンサC14を介してグランドに接地される。第2のスイッチングダイオードD12のアノードとカソードとの間には、第2のスイッチングダイオードD12と並列にコンデンサC15が接続されている。第2のスイッチングダイオードD12のカソードは、抵抗R12および第2のスイッチS12を介して第2の電源54に接続される。
また、VHF入力ライン33は、インダクタL15、L16、コンデンサC16を介してグランドに接地される。インダクタL16とコンデンサC16との接続点は、抵抗R13を介して第3の電源55に接続されると共に、抵抗R14を介してグランドに接地される。VHF入力ライン33に設けられたインダクタL12とコンデンサC12との接続点は、第3のスイッチングダイオードD13のアノードに接続され、第3のスイッチングダイオードD13のカソードはコンデンサC17を介してインダクタL15、L16の接続点に接続されると共に、抵抗R15および第2のスイッチS12を介して第2の電源54に接続される。
さらに、VHF入力ライン33に設けられたインダクタL13とコンデンサC13との間には、バラクタダイオードVDのカソードが接続され、バラクタダイオードVDのアノードはグランドに接地される。このように構成された受信チューナ31においては、第1、第2のスイッチS11、S12の切り替えにより第1、第2、第3のスイッチングダイオードD11、D12、D13の導通状態が可変され、VHFローバンド、VHFハイバンドおよびUHFバンドで受信帯域が切り替えられる。
特開2003−309455号公報
上記した、従来の受信チューナ31において、VHFハイバンドに受信帯域が切り替えられる場合には、第1のスイッチングダイオードD11が非導通状態、第2、第3のスイッチングダイオードD12、D13が導通状態とされる。このとき、第2のスイッチングダイオードD12が導通状態にされるため、VHF入力ライン33がインダクタL14、コンデンサC14からなる直列共振回路を介してグランドに接続され、受信チャネルの選択特性が向上される。しかしながら、この共振回路では、図6(a)、(b)に示すように、VHFハイバンドの低域チャネルから中間域チャネル受信時に選択特性が向上されるが、図6(c)に示すように、VHFハイバンドの高域チャネル受信時に受信チャネルに対して低域側の妨害耐性が劣化するという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、VHFハイバンドの低域チャネルから中間域チャネル受信時の選択性能を低下させることなく、VHFハイバンドの高域チャネル受信時の妨害耐性を向上させることができる受信チューナを提供することを目的とする。
本発明の受信チューナは、入力端子と、前記入力端子に接続され、VHFハイバンド信号およびVHFローバンド信号が選択的に入力されるVHF入力ラインと、前記入力端子に接続され、UHFバンド信号が入力されるUHF入力ラインと、前記UHF入力ラインに設けられたスイッチング素子と、前記スイッチング素子に並列に接続された第1のキャパシタと、前記スイッチング素子と前記第1のキャパシタとの前記入力端子とは逆側の接続点に一端が接続され、前記第1のキャパシタよりも容量値の大きな第2のキャパシタと、前記第2のキャパシタの他端に接続され、前記UHF入力ラインとグランドとの間に設けられたインダクタとを有し、前記VHFハイバンドにおいて所定周波数以上の周波数の信号受信時に前記スイッチング素子を導通させて、前記所定周波数よりも低い周波数の信号を減衰させるようにしたことを特徴とする。
この構成によれば、VHFハイバンドにおいて所定周波数以上の周波数の信号受信時に、VHF入力ラインがスイッチング素子を介してグランドに接続される。この場合、VHF入力ラインとグランドとの間には、第2のキャパシタおよびインダクタからなる直列共振回路が形成され、第2のキャパシタの容量値が第1のキャパシタの容量値よりも大きいことから、直列共振回路の容量性リアクタンスが増加して減衰極が低域側に移動される。よって、VHFハイバンドにおいて所定周波数以上の周波数の信号受信時に受信周波数に対して低域側の妨害耐性を向上させることができる。
本発明は、上記受信チューナにおいて、前記VHFハイバンドにおいて前記所定周波数より低い周波数の信号受信時に前記スイッチング素子を非導通として、前記所定周波数以上の周波数の信号を減衰させるようにしたことを特徴とする。
この構成によれば、VHFハイバンドにおいて所定周波数より低い周波数の信号受信時に、VHF入力ラインがスイッチング素子を介さずに第1のキャパシタを介してグランドに接続される。この場合、VHF入力ラインとグランドとの間には第1のキャパシタ、第2のキャパシタ、インダクタからなる直列共振回路が形成され、第1のキャパシタおよび第2のキャパシタの合成容量が小さくなることから、直列共振回路の容量性リアクタンスが低下して減衰極が高域側に移動される。よって、所定周波数以上の周波数の信号が減衰され、VHFハイバンドにおいて所定周波数より低い周波数の信号受信時に受信周波数に対して高域側の妨害特性を向上させることができる。
本発明は、上記受信チューナにおいて、前記UHFバンド信号受信時に前記スイッチング素子を非導通としたことを特徴とする。
この構成によれば、スイッチング素子が非導通にされることにより、UHF入力ラインがインダクタを介してグランドに接続されるため、インダクタをUHFバンド信号受信時のハイパスフィルタとして機能させることができる。
本発明は、上記受信チューナにおいて、前記スイッチング素子をスイッチングダイオードで構成することができる。
本発明によれば、VHFハイバンドの低域チャネルから中間域チャネル受信時の選択性能を低下させることなく、VHFハイバンドの高域チャネル受信時の妨害耐性を向上させることができる。
本発明に係る受信チューナの実施の形態を示す図であり、受信チューナの回路構成図である。 本発明に係る受信チューナの実施の形態を示す図であり、受信チューナの切り替え動作時の各スイッチングダイオードの導通状態を示す図である。 本発明に係る受信チューナの実施の形態を示す図であり、VHFハイバンドのアンテナ選択特性の一例を示す図である。 本発明に係る受信チューナの実施の形態を示す図であり、受信チューナに入力された入力信号の入力電界レベルと妨害耐性との関係の一例を示す図である。 本発明に係る受信チューナの従来例を示す図であり、受信チューナの回路構成図である。 本発明に係る受信チューナの従来例を示す図であり、VHFハイバンドのアンテナ選択特性の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態に係る受信チューナは、VHFハイバンドに受信帯域を切り替える際に、低域から中間域チャネル受信時と高域チャネル受信時とでアンテナ入力回路の回路構成を切り替えることにより、低域チャネルから中間域チャネル受信時の選択性能を低下させることなく、高域チャネル受信時の妨害耐性を向上させるようにしたものである。図1は、本発明の実施の形態に係る受信チューナの回路構成図である。
図1に示すように、受信チューナ1は、VHFローバンド、VHFハイバンドおよびUHFバンドのテレビジョン信号を受信するものであり、VHFバンドのアンテナ同調機能を有するアンテナ入力回路2を有している。アンテナ入力回路2は、VHF入力ライン3を介してVHF高周波増幅回路11、VHF高周波同調回路12、VHF混合回路13に接続されると共に、UHF入力ライン4を介してUHFアンテナ同調回路15、UHF高周波増幅回路16、UHF高周波同調回路17、UHF混合回路18に接続される。VHF混合回路13およびUHF混合回路18は、IF増幅回路19に接続される。
アンテナ入力回路2の入力端子21は、UHF入力ライン4に設けられた第1のスイッチングダイオードD1のアノードに接続され、第1のスイッチングダイオードD1のカソードは、コンデンサC1を介してUHFアンテナ同調回路15に接続される。また、第1のスイッチングダイオードD1のアノードおよびカソード間には、第1のスイッチングダイオードD1に対して並列にコンデンサC2が接続される。この場合、コンデンサC1の容量値は、コンデンサC2の容量値よりも大きく設定され、例えば、コンデンサC1の容量値が220[pF]であるのに対し、コンデンサC2の容量値は8[pF]である。
第1のスイッチングダイオードD1のカソードとコンデンサC1との接続点は、抵抗R1および第1のスイッチS1を介して第1の電源23に接続される。第1のスイッチS1は、切り替えにより第1の電源23とグランドとを選択的に第1のスイッチングダイオードD1のカソードに導通させる。コンデンサC1およびUHFアンテナ同調回路15との接続点は、インダクタL1を介してグランドに接地される。
また、入力端子21は、VHF入力ライン3に設けられたインダクタL2、コンデンサC3、インダクタL3、コンデンサC4を介してVHF高周波増幅回路11に接続される。VHF入力ライン3のインダクタL2の前段には、インダクタL4を介して第2のスイッチングダイオードD2のアノードが接続され、第2のスイッチングダイオードD2のカソードはコンデンサC5を介してグランドに接地される。第2のスイッチングダイオードD2のアノードとカソードとの間には、第2のスイッチングダイオードD2に対して並列にコンデンサC6が接続されている。
第2のスイッチングダイオードD2のカソードは、抵抗R2および第2のスイッチS2を介して第2の電源24に接続される。第2のスイッチS2は、切り替えにより第2の電源24とグランドとを選択的に第2のスイッチングダイオードD2のカソードに導通させる。
また、VHF入力ライン3のインダクタL2の前段は、インダクタL5、L6およびコンデンサC7を介してグランドに接地される。インダクタL6とコンデンサC7との接続点は、抵抗R3を介して第3の電源25に接続されると共に、抵抗R4を介してグランドに接地される。VHF入力ライン3に設けられたインダクタL2とコンデンサC3との接続点は、第3のスイッチングダイオードD3のアノードに接続され、第3のスイッチングダイオードD3のカソードはコンデンサC8を介してインダクタL5、L6の接続点に接続されると共に、抵抗R5および第2のスイッチS2を介して第2の電源24に接続される。
さらに、VHF入力ライン3に設けられたインダクタL3とコンデンサC4との間には、バラクタダイオードVDのカソードが接続され、バラクタダイオードVDのアノードはグランドに接地される。UHF高周波増幅回路16には、抵抗R6および第3のスイッチS3を介して第4の電源26が接続され、UHFバンドのテレビジョン信号受信時に、第3のスイッチS3によりUHF高周波増幅回路16に直流電圧が印加される。
このように構成された受信チューナ1においては、第3の電源25から出力されたバイアス電圧が抵抗R3、R4において分圧され、インダクタL5、L6を介して第1のスイッチングダイオードD1のアノード、インダクタL4、L5、L6を介して第2のスイッチングダイオードD2のアノード、インダクタL2、L5、L6を介して第3のスイッチングダイオードD3のアノードにそれぞれ印加される。
また、第1のスイッチS1の切り替えにより、第1の電源23から出力された逆バイアス電圧が抵抗R1を介して選択的に第1のスイッチングダイオードD1のカソードに印加される。さらに、第2のスイッチS2の切り替えにより、第2の電源24から出力された逆バイアス電圧が、抵抗R2を介して選択的に第2のスイッチングダイオードD2のカソードに印加されると共に、抵抗R5を介して選択的に第3のスイッチングダイオードD3のカソードに印加される。
そして、各スイッチングダイオードD1、D2、D3のカソードがグランド電位の場合に各スイッチングダイオードD1、D2、D3が導通し、各スイッチングダイオードD1、D2、D3のカソードが高電位の場合に各スイッチングダイオードD1、D2、D3が非導通とされる。この各スイッチングダイオードD1、D2、D3の導通状態に応じてVHFローバンド、VHFハイバンドおよびUHFバンドで受信帯域が切り替えられる。
次に、図1および図2を参照して、受信チューナの受信帯域の切り替え動作について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る受信チューナの切り替え動作時の各スイッチングダイオードの導通状態を示す図である。
VHFローバンドに受信帯域が切り替えられる場合、第1のスイッチS1の接続先が第1の電源23に切り替えられ、第1の電源23から逆バイアス電圧が、抵抗R1を介して第1のスイッチングダイオードD1のカソードに印加される。また、第2のスイッチS2の接続先が第2の電源24に切り替えられ、第2の電源24から逆バイアス電圧が、抵抗R2を介して第2のスイッチングダイオードD2のカソードに印加されると共に、抵抗R5を介して第3のスイッチングダイオードD3のカソードに印加される。
これにより、各スイッチングダイオードD1、D2、D3のカソードが高電位となり、各スイッチングダイオードD1、D2、D3が非導通とされる。この場合、VHF入力ライン3は、第1のスイッチングダイオードD1の非導通によりコンデンサC1、C2、インダクタL1からなる第1の直列共振回路を介してグランドに接続されると共に、インダクタL4、コンデンサC5、C6からなる第2の直列共振回路を介してグランドに接続される。この第1、第2の直列共振回路は、受信チャネルに対して高域側の減衰機能を有するフィルタ回路として機能する。また、アンテナ入力回路2は、第3のスイッチングダイオードD3の非導通により、インダクタL2、L3、L5、L6およびバラクタダイオードVDにより同調周波数が設定される。
そして、入力端子21から入力されたVHFローバンドのテレビジョン信号は、アンテナ入力回路2において同調周波成分が取り出される。アンテナ入力回路2を通過したテレビジョン信号は、VHF高周波増幅回路11において増幅され、VHF高周波同調回路12において同調周波成分が取り出される。VHF高周波同調回路12を通過したテレビジョン信号は、VHF混合回路13において中間周波信号に周波数変換される。VHF混合回路13で周波数変換された中間周波信号は、IF増幅回路19において増幅され、図示しない後段の回路に入力される。
VHFハイバンドの低域から中間域側に受信帯域が切り替えられる場合、低域チャネルから中間域チャネル受信時には、第1のスイッチS1の接続先が第1の電源23に切り替えられ、第1の電源23から逆バイアス電圧が抵抗R1を介して第1のスイッチングダイオードD1のカソードに印加される。また、第2のスイッチS2の接続先がグランドに切り替えられ、第2、第3のスイッチングダイオードD2、D3のカソードがグランドに導通される。
これにより、第1のスイッチングダイオードD1のカソードが高電位となり、第1のスイッチングダイオードが非導通とされる。また、第2、第3のスイッチングダイオードD2、D3のカソードがグランド電位となり、第2、第3のスイッチングダイオードD2、D3が導通される。この場合、VHF入力ライン3は、第1のスイッチングダイオードD1の非導通によりコンデンサC1、C2、インダクタL1からなる第1の直列共振回路を介してグランドに接続されると共に、第2のスイッチングダイオードD2の導通によりインダクタL4、コンデンサC5からなる第2の直列共振回路を介してグランドに接続される。
この第1、第2の直列共振回路は、受信チャネルに対して高域側の減衰機能を有するフィルタ回路として機能する。これは、第1の直列共振回路において、容量値の小さなコンデンサC2と容量値の大きなコンデンサC1とが直列接続されるため、第1の直列共振回路の容量性リアクタンスが減少し、第1の共振回路の共振周波数、すなわち、減衰極が高域側に移動するためである。また、アンテナ入力回路2は、第3のスイッチングダイオードD3の導通により、インダクタL3、L6が直列に接続され、インダクタL3、L6およびバラクタダイオードVDにより同調周波数が設定される。
そして、入力端子21から入力されたVHFハイバンドの低域側のテレビジョン信号は、VHFローバンドのテレビジョン信号受信時と同様に、VHF高周波増幅回路11、VHF高周波同調回路12、VHF混合回路13、IF増幅回路19を介して図示しない後段の回路に入力される。
VHFハイバンドの高域側に受信帯域が切り替えられる場合、第1、第2のスイッチS1、S2の接続先がグランドに切り替えられ、第1、第2、第3のスイッチングダイオードD1、D2、D3のカソードがグランドに導通される。
これにより、第1、第2、第3のスイッチングダイオードD1、D2、D3のカソードがグランド電位となり、第1、第2、第3のスイッチングダイオードD1、D2、D3が導通される。この場合、VHF入力ライン3は、第1のスイッチングダイオードD1の導通によりコンデンサC1、インダクタL1からなる第1の直列共振回路を介してグランドに接続されると共に、第2のスイッチングダイオードD2の導通によりインダクタL4、コンデンサC5からなる第2の直列共振回路を介してグランドに接続される。
この第1、第2の直列共振回路は、受信チャネルに対して低域側の減衰機能を有するフィルタ回路として機能する。これは、第1の直列共振回路において、容量値の大きなコンデンサC1が容量値の小さなコンデンサC2よりも第1のスイッチングダイオードD1に優位に導通されるため、第1の直列共振回路の容量性リアクタンスが増加し、第1の直列共振回路の共振周波数、すなわち、減衰極が低域側に移動するためである。また、アンテナ入力回路2は、第3のスイッチングダイオードD3の導通により、インダクタL3、L6が直列に接続され、インダクタL3、L6およびバラクタダイオードVDにより同調周波数が設定される。
そして、入力端子21から入力されたVHFハイバンドの高域側のテレビジョン信号は、VHFローバンドのテレビジョン信号受信時と同様に、VHF高周波増幅回路11、VHF高周波同調回路12、VHF混合回路13、IF増幅回路19を介して図示しない後段の回路に入力される。
UHFバンドに受信帯域が切り替えられる場合、第1のスイッチS1の接続先が第1の電源23に切り替えられ、第1の電源23から逆バイアス電圧が、抵抗R1を介して第1のスイッチングダイオードD1のカソードに印加される。また、第2のスイッチS2の接続先が第2の電源24に切り替えられ、第2の電源24から逆バイアス電圧が、抵抗R2を介して第2のスイッチングダイオードD2のカソードに印加されると共に、抵抗R5を介して第3のスイッチングダイオードD3のカソードに印加される。
これにより、第1、第2、第3のスイッチングダイオードD1、D2、D3のカソードが高電位となり、第1、第2、第3のスイッチングダイオードD1、D2、D3が非導通とされる。この場合、入力端子21はコンデンサC1、C2を介してUHFアンテナ同調回路15に接続されると共に、UHF入力ライン4がインダクタL1を介してグランドに接続される。このインダクタL1は、UHFバンドのテレビジョン信号受信時のハイバスフィルタとして機能する。
そして、入力端子21から入力されたUHFバンドのテレビジョン信号は、UHFアンテナ同調回路15において同調周波成分が取り出される。UHFアンテナ同調回路15を通過したテレビジョン信号は、UHF高周波増幅回路16において増幅され、UHF高周波同調回路17において同調周波成分が取り出される。UHF高周波同調回路17を通過したテレビジョン信号は、UHF混合回路18において中間周波信号に周波数変換される。UHF混合回路18で周波数変換された中間周波信号は、IF増幅回路19において増幅され、図示しない後段の回路に入力される。
ここで、図3および図4を参照して、図1に示す受信チューナを回路モデルとしてVHFハイバンドのテレビジョン信号受信時のアンテナ選択特性をシミュレーションした結果について、図5に示す比較例に係る受信チューナと比較しつつ説明する。図3は、VHFハイバンドのアンテナ選択特性の一例を示す図である。図4は、受信チューナに入力された入力信号の入力電界レベルと妨害耐性との関係の一例を示す図である。なお、図3において、(a)、(b)、(c)は、図5に示す比較例のアンテナ選択特性、(d)、(e)、(f)は、本実施の形態のアンテナ選択特性をそれぞれ示している。また、図4において、(a)は、図5に示す比較例の妨害耐性、(b)は、本実施の形態の妨害耐性をそれぞれ示している。
図3(a)、(b)に示すように、比較例に係る受信チューナによるVHFハイバンドの低域チャネル(133MHz)および中間域チャネル(203MHz)受信時においては、受信チャネルの低域側および高域側で十分な減衰特性が得られる。図3(c)に示すように、比較例に係る受信チューナ1によるVHFハイバンドの高域チャネル(337MHz)受信時においては、受信チャネルの低域側において十分な減衰特性が得られていない。
この場合、VHFハイバンドの高域チャネル受信時において、139MHzおよび199MHzにそれぞれ妨害波が存在すると、これらの妨害波の加算した周波数にも妨害波が発生するため、受信チャネル付近に影響が生じる。このようなアンテナ選択特性を有する受信チューナに、図4(a)に示すように、受信チャネルおよび妨害波の入力電界レベルを60dBμとして妨害耐性を2つ算出したところ、84dB、80dBという結果が得られた。さらに、受信チャネルおよび妨害波の入力電界レベルを80dBμに上げて、妨害耐性を2つ算出したところ、60B、58dBに低下した。このように、比較例に係る受信チューナにおいては、入力電界レベルが低い場合には十分な妨害耐性が得られるが、入力電界レベルが高い場合には十分な妨害耐性が得られない。
一方、図3(d)、(f)に示すように、本実施の形態に係る受信チューナ1によるVHFハイバンドの低域チャネル(133MHz)および中間域チャネル(203MHz)受信時においては、比較例に係る受信チューナと比較して受信チャネルの高域側の減衰特性がさらに向上される。これは、図1に示すアンテナ入力回路2において、インダクタL4、コンデンサC5からなる直列共振回路に加え、コンデンサC1、C2、インダクタL1により直列共振回路が構成され、さらに、コンデンサC1、C2の直列接続により直列共振回路の容量リアクタンスが小さくなるためである。
図3(f)に示すように、本実施の形態に係る受信チューナ1によるVHFハイバンドの高域チャネル(337MHz)受信時においては、比較例に係る受信チューナ1と比較して受信チャネルの低域側の減衰特性が向上されている。これは、図1に示すアンテナ入力回路2において、インダクタL4、コンデンサC5からなる直列共振回路に加え、コンデンサC1、インダクタL1により直列共振回路が構成され、さらに、コンデンサC1の容量値がコンデンサC2の容量値に対して大きいため、直列共振回路の容量リアクタンスが大きくなるためである。
このようなアンテナ選択特性を有する受信チューナ1で、図4(b)に示すように、受信チャネルおよび妨害波の入力電界レベルを60dBμ、70dBμ、80dBμとして妨害耐性を算出したところ、約80dBμ以上の結果が得られた。このように、本実施の形態に係る受信チューナ1においては、入力電界レベルを高くした場合においても十分な妨害耐性を得ることが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係る受信チューナ1によれば、VHFハイバンドの高域チャネル受信時に、VHF入力ライン3が第1のスイッチングダイオードD1を介してグランドに接続される。このとき、VHF入力ライン3とグランドとの間には、コンデンサC1およびインダクタL1からなる直列共振回路が形成され、コンデンサC1の容量値が大きいことから、直列共振回路の容量性リアクタンスが増加して減衰極が低域側に移動する。よって、所定の周波数よりも低い周波数の信号が減衰され、VHFハイバンドの高域チャネル受信時の低域側の妨害耐性を向上させることが可能となる。
また、VHFハイバンドの低域チャネル受信時に、VHF入力ライン3が第1のスイッチングダイオードD1を介さずにコンデンサC2を介してグランドに接続される。このとき、VHF入力ライン3とグランドとの間には、コンデンサC1、コンデンサC2、インダクタL1からなる直列共振回路が形成され、コンデンサC1およびコンデンサC2の合成容量が小さくなるため、直列共振回路の容量性リアクタンスが減少して減衰極が高域側に移動する。よって、所定周波数以上の周波数の信号が減衰され、VHFハイバンドの低域チャネル受信時の高域側の妨害特性を向上させることが可能となる。
なお、上記した本実施の形態においては、テレビジョン信号を受信する構成したが、この構成に限定されるものではない。VHFローバンド、VHFハイバンドおよびUHFバンドの信号を受信するものであればよく、他の無線信号を受信する構成としてもよい。
また、上記した本実施の形態においては、スイッチング素子をスイッチングダイオードとする構成としたが、この構成に限定されるものではなく、入力信号の導通および非導通を切り替えられる構成であればよい。
また、上記した本実施の形態においては、VHFハイバンドの低域チャネル受信時に、第1のスイッチングダイオードを非導通として、受信チャネルの高域側の妨害特性を向上させる構成としたが、この構成に限定されるものではない。VHFハイバンドの低域チャネル受信時に、第1のスイッチングダイオードを導通させる構成としてもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明は、VHFハイバンドの低域チャネルから中間域チャネル受信時の選択性能を低下させることなく、VHFハイバンドの高域チャネル受信時の妨害耐性を向上させることができるという効果を有し、特に、VHFバンドおよびUHFバンドのテレビジョン信号を受信可能な受信チューナに有用である。
1 受信チューナ
2 アンテナ入力回路
3 VHF入力ライン
4 UHF入力ライン
11 VHF高周波増幅回路
12 高周波同調回路
13 VHF混合回路
15 UHFアンテナ同調回路
16 UHF高周波増幅回路
17 UHF高周波同調回路
18 UHF混合回路
19 IF増幅回路
21 入力端子
23 第1の電源
24 第2の電源
25 第3の電源
26 第4の電源
C1 コンデンサ(第2のキャパシタ)
C2 コンデンサ(第1のキャパシタ)
D1 第1のスイッチングダイオード(スイッチング素子)
D2 第2のスイッチングダイオード
D3 第3のスイッチングダイオード
L1 インダクタ
S1 第1のスイッチ
S2 第2のスイッチ
S3 第3のスイッチ

Claims (4)

  1. 入力端子と、
    前記入力端子に接続され、VHFハイバンド信号およびVHFローバンド信号が選択的に入力されるVHF入力ラインと、
    前記入力端子に接続され、UHFバンド信号が入力されるUHF入力ラインと、
    前記UHF入力ラインに設けられたスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子に並列に接続された第1のキャパシタと、
    前記スイッチング素子と前記第1のキャパシタとの前記入力端子とは逆側の接続点に一端が接続され、前記第1のキャパシタよりも容量値の大きな第2のキャパシタと、
    前記第2のキャパシタの他端に接続され、前記UHF入力ラインとグランドとの間に設けられたインダクタとを有し、
    前記VHFハイバンドにおいて所定周波数以上の周波数の信号受信時に前記スイッチング素子を導通させて、前記所定周波数よりも低い周波数の信号を減衰させるようにしたことを特徴とする受信チューナ。
  2. 前記VHFハイバンドにおいて前記所定周波数より低い周波数の信号受信時に前記スイッチング素子を非導通として、前記所定周波数以上の周波数の信号を減衰させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の受信チューナ。
  3. 前記UHFバンド信号受信時に前記スイッチング素子を非導通としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の受信チューナ。
  4. 前記スイッチング素子がスイッチングダイオードであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の受信チューナ。
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