JP2011019164A - ピークファクタ低減装置および基地局 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピークファクタ低減装置では、ピークファクタ閾値およびピーク検出幅を予め設定する必要があったが、マルチキャリア伝送を行う場合、送信周波数帯域幅やマルチキャリア時の離調周波数などの送波条件により、ピーク発生頻度が変わり、最適なピーク値の算出は、それら送波条件から一律には算出できない。
【解決手段】ピークファクタ低減装置に、入力信号に対しEVM目標値を乗算した信号とピーク抑圧信号の電力を比較し、両者の電力値が等しくなるようピークファクタ閾値Vtを自動的に調整する機能を追加する。また、ピークファクタ低減後の信号Soutとピークファクタ閾値Vtの瞬時振幅値を比較し、ピーク残留を抑えるようにピーク検出幅Nを自動的に算出する機能を追加する。
【選択図】図13

Description

本発明は、ピークファクタ低減装置および基地局に係り、特にRF信号送信機に適用するピークファクタ低減装置に関する。
近年の無線通信分野において、周波数利用効率を向上させるため、ベースバンド信号を互いに直交する各サブキャリアで変調して送信するOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式が重要視されている。OFDM変調信号は、正規分布に近い性質を持つことから、平均電力に対する瞬時電力比であるピークファクタ(Peak To Average Power Ratio)(またはクレストファクタともいう)が高くなる。このような信号を送信する場合、電力増幅器の入出力特性における線形性が十分に保たれていないと、送信周波数帯域外に非線形歪が発生する。この非線形歪は、他の無線システムに対する妨害波となる。
この妨害波の対策として、電力増幅器における動作点を下げて、飽和出力電力に対するバックオフを確保することで、送信周波数帯域外の非線形歪は改善される。しかし、OFDM方式のような、ピークファクタが大きい信号の場合、より大きなバックオフが必要となる。このため、RF信号送信機の送信電力効率が低下する。その結果、装置としての消費電力増大が懸念される。
このような問題を解決する方法として、(1)電力増幅器の非線形歪を補償して、増幅器の動作範囲を拡大するプリディストーション、フィードフォワードといった歪補償技術、(2)ベースバンド信号におけるピークファクタの発生を低減させる技術がある。本発明は、後者に関するものである。
後者を開示する文献として、特許文献1に記載されたピークファクタ低減装置が挙げられる。特許文献1のピークファクタ低減装置は、一様スペクトルを有する2種類の白色ベースバンド信号をそれぞれ実部、虚部とする複素入力信号を帯域制限する参照フィルターと、参照フィルターの伝播遅延に相当する時間だけ複素入力信号を遅延させる遅延器と、参照フィルター出力信号の振幅成分が設定値を超過した場合に超過分に比例する振幅を有する複素インパルス信号を出力する振幅制御部と、遅延器出力信号から振幅制御部出力信号を減算する減算器とから構成される。
特開2003−124824号公報
特許文献1に記載されたピークファクタ低減装置においては、ピークファクタ閾値Vtが固定値であり、予めVtを設定する必要がある。このとき、設定Vtを低めに設定すると、ベクトル誤差の実効値を示すEVM(Error Vector Magnitude)が増加する。EVMの増加は、送信における信号品質に影響を与えてしまうため、規格上で許容値が定められている。一方、設定閾値を高めに設定すると、EVMは低いが、ピークファクタは大きくなる。このため、電力増幅器への負担が大きくなる。つまり、EVMとピークファクタ閾値の設定は、トレードオフの関係にある。
多くの無線基地局において、EVMの許容値は規格上決められているため、EVM許容値を超過しない程度にピークファクタ閾値Vtを低く設定することが好ましい。しかし、送信周波数帯域幅やマルチキャリア時の離調周波数など送波条件により、ピーク発生頻度が変わり、最適なピークファクタ閾値Vtが変わる。またその値は、それら送波条件から一律には算出できない。
また、マルチキャリア送信を行う場合、離調周波数が離れるほど、ビートが立つ現象が生じる。ビート現象を説明するために、帯域幅5MHzのベースバンド信号を2キャリア送信する場合の振幅波形を図1に示す。図1において、(a)は離調周波数5MHz、(b)は離調周波数15MHzである。図1の縦軸は振幅の絶対値、横軸は時間である。図1において、離調周波数が高くなると細かいビートが立っている。
次に、図1(b)のビート現象において、ピーク検出幅Nが広い場合(N=29)、狭い場合(N=5)でのピーク検出について、図2に示す。図2において、(a)はピーク検出幅Nが広い場合(b)はピーク検出幅Nが狭い場合(N=5)である。図2の縦軸は振幅の絶対値、横軸は時間である。図2から明らかなように、ピーク検出幅Nが広いとき、ピーク検出数は少ない。また、ピーク検出幅Nが狭いとき、ピーク検出数が多くなる。
ピーク検出幅Nが広いとき、ピーク検出幅Nサンプル内に同レベル相当の信号レベルがあると、ピークの相殺が不完全となり、ピークが残留する。その一方で、ピーク検出幅Nが狭いとき、過度にピークを検出してしまい、ピークファクタ低減後のEVMが悪くなる。このため、ピーク検出幅Nについて、送波条件に応じて適切な値に設定することが必要となる。この課題に対して、従来、ピークファクタ低減装置を多段に重ねることでピークの残留を防いでいた。しかし、このような構成とした場合、論理規模が増大しまう。
本発明は、論理規模を増大せずに、ピーク相殺を完全にするピークファクタ低減装置および基地局を提供する。
本発明は、上述した問題点を解決するために為されたものである。ピークファクタ低減装置に、EVMの目標値を設定することで、信号レベルに応じてピークファクタ閾値Vtを自動調整する。これにより、送波条件が変化した場合であっても、ピークファクタ低減におけるEVMを設定値通りにすることができる。
また、ピークファクタ低減装置に、振幅比較回路を追加する。これによって、予め設定したピークファクタ閾値とピークファクタ低減後の瞬時振幅値とを比較し、ピーク検出幅Nを自動的に調整する。この結果、論理規模を抑え、送波条件に関係なく、ピークの残留を低減することができる。
上述した処理は、それぞれ単独で用いることができるばかりでなく、2つ同時に用いることもできる。その結果、ピークファクタ低減後の残留率を低減し、且つEVM目標値内でピークファクタ低減することができる。
少なくとも1キャリア以上の複素ベースバンド信号に対し、NCO(Numerical Controlled Oscillator)回路によって発生した各ベースバンド信号に対応した周波数の複素指数関数を乗じ、周波数変換を行った上、加算合成した信号Sinをピーク検出回路へ入力する。ピーク検出回路では、連続するNサンプル内での最大となる振幅値Vpを検出する。閾値比較回路では、ピーク検出回路より出力された振幅値Vpとピークファクタ閾値Vtとを振幅比較し、ピークファクタ閾値Vtからの超過レベルVp−Vtを計算し、ピーク検出回路出力値Vpで正規化した信号を出力する。この閾値比較回路出力と処理に相当するD1サンプル数を遅延させた遅延器出力とを乗算し、ピーク成分を入力信号レベルに換算する。次に、この出力信号をFIL回路にて帯域制限を行ない、NCO回路によって発生した出力信号を処理遅延に相当するD2サンプル分だけ遅延させた複素指数関数とを乗算し、加算合成を行うことでピーク抑圧信号を生成する。最後に、マルチキャリア合成信号Sinに対し、処理遅延に相当するD2サンプル分だけ遅延させ、ピーク抑圧信号と減算する。この出力信号Soutがピークファクタ低減後の複素信号である。
本発明は、で説明した従来技術に加え、EVM目標値内で低減可能な最適となるピークファクタ閾値と、ピークの残留率を低減させるピーク検出幅の設定値を自動的に調整することを可能としたピークファクタ低減装置である。ピークファクタ低減後の信号生成に用いた、遅延器の出力信号とピーク抑圧信号を用いて、EVM目標値内で最適となるピークファクタ閾値を算出する。まず、電力算出器において、遅延器の出力信号とEVM目標値とを乗算した、EVM目標値内で低減可能な電力レベルと、ピーク抑圧信号である実際に低減する電力レベルとを減算し、差分を出力する。次に、積算器にて、差分値が等しくなるまで積算する。この差分がなくなったとき、ピークファクタ低減における実際のEVMが、目標値と等しくなったことを意味する。最後に、積算器出力値に、ピークファクタの初期値を加算したピークファクタ閾値Vtを閾値比較回路へフィードバックさせる。
次に、ピーク検出幅の自動調整機能についての動作原理を以下に示す。まず振幅比較回路にて、ピークファクタ閾値Vtとピークファクタ低減後の信号Soutの瞬時振幅値を比較する。ピークファクタ閾値Vtの方が高い場合、現状のピーク検出幅で十分にピークを検出できているため、EVM緩和のために、ピーク検出幅を広くするようフィードバックさせる。その一方で、ピークファクタ低減後の信号Soutの方が高い場合は、ピークの相殺が不十分である可能性があるため、ピークの検出幅を狭くするようにフィードバックさせる。この比較結果を基に、ピーク検出幅を調整し、出力結果をピーク検出幅Nとしてピーク検出回路へ供給する。
上述した課題は、複数の複素ベースバンド信号に対し、この複素ベースバンド信号に対応した周波数の複素指数関数信号を乗じて周波数変換をし、加算合成してマルチキャリア合成信号を生成する生成部と、マルチキャリア合成信号の瞬時振幅値を算出し、検出幅内において最大となるピーク振幅値を検出するピーク検出部と、ピーク検出回路により算出されたピーク振幅値とピークファクタ閾値とを比較し、このピークファクタ閾値からの超過レベルを計算し、この超過レベルについてピーク振幅値で正規化した信号を出力する閾値比較部と、ピーク検出部と閾値比較部との処理遅延に相当するサンプル数だけ複数の複素ベースバンド信号を遅延させる第1の遅延器と、閾値比較部の出力と、第1の遅延器の出力を乗算する第1の乗算器と、この第1の乗算器の出力の帯域制限を行なうフィルターと、ピーク検出部と閾値比較部とフィルターとの処理遅延に相当するサンプル数だけマルチキャリア合成信号を遅延させる第2の遅延器と、ピーク検出部と閾値比較部とフィルターとの処理遅延に相当するサンプル数だけ複素指数関数信号を遅延させる第3の遅延器と、フィルターの出力と第3の遅延器の出力とを乗じて周波数変換する第2の乗算器と、この第2の乗算器の出力を加算合成してピーク抑圧信号を生成する加算器と、第2の遅延器の出力から、ピーク抑圧信号を減算する減算器とから構成されるピークファクタ低減装置により、達成できる。
また、無線信号処理を行うリモートラジオヘッド部と、ベースバンド信号処理部とから構成される基地局において、リモートラジオヘッド部は、ベースバンド信号処理部から出力されたベースバンド信号を帯域制限する第2のフィルターと、この第2のフィルターの出力から平均電力に対する瞬時電力を抑圧するピークファクタ低減装置と、このピークファクタ低減装置の出力信号に、後段の電力増幅器における非線形成分を補償するデジタルプリディストーション回路と、このデジタルプリディストーション回路の出力を電力増幅する電力増幅器とを備え、ピークファクタ低減装置は、複数の複素ベースバンド信号に対し、この複素ベースバンド信号に対応した周波数の複素指数関数信号を乗じて周波数変換をし、加算合成してマルチキャリア合成信号を生成する生成部と、マルチキャリア合成信号の瞬時振幅値を算出し、検出幅内において最大となるピーク振幅値を検出するピーク検出部と、ピーク検出回路により算出されたピーク振幅値とピークファクタ閾値とを比較し、このピークファクタ閾値からの超過レベルを計算し、この超過レベルについてピーク振幅値で正規化した信号を出力する閾値比較部と、ピーク検出部と閾値比較部との処理遅延に相当するサンプル数だけ複数の複素ベースバンド信号を遅延させる第1の遅延器と、閾値比較部の出力と、第1の遅延器の出力を乗算する第1の乗算器と、この第1の乗算器の出力の帯域制限を行なうフィルターと、ピーク検出部と閾値比較部とフィルターとの処理遅延に相当するサンプル数だけマルチキャリア合成信号を遅延させる第2の遅延器と、ピーク検出部と閾値比較部とフィルターとの処理遅延に相当するサンプル数だけ複素指数関数信号を遅延させる第3の遅延器と、フィルターの出力と第3の遅延器の出力とを乗じて周波数変換する第2の乗算器と、この第2の乗算器の出力を加算合成してピーク抑圧信号を生成する加算器と、第2の遅延器の出力から、ピーク抑圧信号を減算する減算器とから構成される基地局により、達成できる。
以上のように、本発明においては、EVM目標値内でピークファクタ低減処理することを可能とし、ピークファクタ要因の残留率低減を可能とするピークファクタ低減装置および基地局を提供する。この発明を適用することで、従来のピークファクタ低減装置よりも論理規模を抑えることができる。そのため、装置全体および基地局としては、省消費電力を実現でき、装置および基地局としての高効率化を可能となる。
ビート波形を説明するグラフである。 ピーク検出幅とピーク検出の関係を説明する図である。 ピークファクタ低減装置の回路ブロック図である。 ピーク検出回路の回路ブロック図である。 遅延器の回路ブロック図である。 最大値検出回路の回路ブロック図である。 閾値比較回路の回路ブロック図である。 ピーク検出波形を説明する図である。 電力算出回路の回路ブロック図である。 ピークファクタ低減装置の他の回路ブロック図である。 振幅比較回路の回路ブロック図である。 振幅比較部の回路ブロック図である。 ピークファクタ低減装置の他の回路ブロック図である。 ピークファクタ低減装置の他の回路ブロック図である。 振幅比較回路の他の回路ブロック図である。 ピークファクタ自動最適化有効/無効のシミュレーション結果である。 ピーク検出幅調性量デフォルト/最適値のシミュレーション結果である。 リモートラジオヘッド部の回路ブロック図である。 無線通信システムのブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、実施例を用い図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実質同一部位には同じ参照部位を振り、説明は繰り返さない。
実施例1について、図3ないし図9を参照して説明する。図3において、ピークファクタ低減装置100Aは、ピーク検出回路101、閾値比較回路102、NCO103、遅延器104、2台の遅延器105、FIL(Filter)回路107、電力算出回路111、積算器112、複数の加算器、複数の乗算器で構成される。ピークファクタ低減装置100Aの入力は、入力信号、検出幅、EVM目標値、PFR初期閾値である。入力信号は、I、Q成分を持つ複素信号である。ピークファクタ低減装置100Aの出力は、ピークファクタを低減された出力信号である。なお、以下の図面でブロック間の二重線は、複数信号であることを意味する。
ピークファクタ低減装置100Aは、まず一様スペクトルを有する少なくとも1キャリア以上の複素ベースバンド信号に対し、NCO回路103によって発生した各ベースバンド信号に対応した周波数を有する複素指数関数を乗じ、周波数変換を行なった上で、加算合成する。ピークファクタ低減装置100Aは、加算合成したマルチキャリア合成信号Sinをピーク検出回路101へ入力する。ピーク検出回路101は、検出幅Nサンプル内での最大となる振幅値Vpを検出する。閾値比較回路102は、予め設定された閾値レベルVtを超過したサンプルを検出し、ピーク振幅値Vpにて正規化を行った後に出力する。この閾値比較回路出力と処理に相当するD1サンプル数を遅延させた入力信号とを乗算し、ピーク成分を入力信号レベルに換算する。その後、FIL回路107にて帯域制限を行なう。
FIL回路107の出力と、これら処理に相当するD2サンプル数を遅延させたNCO出力である複素指数関数とを乗算し、加算合成を行うことでピーク抑圧信号を生成する。最後に、処理に相当するD2サンプル数だけ遅延させたマルチキャリア合成信号Sinからピーク抑圧信号を減算する。以上の処理で、ピークファクタ低減装置100Aは、周波数帯域外スペクトラムを劣化させることなく、ピークファクタ低減したベースバンド信号Soutを出力する。
図4において、ピーク検出回路101は、電力算出回路801、遅延器802、最大値検出回路803、検出幅生成回路805、振幅変換回路806で構成される。電力算出回路801は、実部と虚部の自乗和を取ることで、瞬時的な電力成分を生成する。遅延器802は、(N−1)サンプル遅延させ、N本の信号を出力する。最大値検出回路803は、連続したNサンプル内における最大値を検出する。検出幅生成回路805は、入力された検出幅Nに基づいて、最大値を検出する検出幅を生成する。検出幅のタップ長は(N−3)/2とし、有効タップを“0”、無効タップを“1”で示す。配列の並びとしては、無効タップ数+有効タップ数の順序で構成される。全タップ有効の場合、ALL0、全タップ無効の場合、ALL1となる。振幅変換回路806は、電力を再び振幅に変換する。
図5を参照して、遅延器802を説明する。図5において、遅延器802は、(N−1)段の遅延素子dlyで構成される。遅延器802は、遅延素子dlyの最初(先頭)からセンター−2(マイナス2)をA1、センター−1をCb、センターをCnt、センター+1をCa、センター+2からENDをA2に区分して出力する。
図6において、最大値検出回路803は、電力比較回路1001、2台の論理演算回路1002、AND回路1003と乗算器とから構成される。電力比較部1001は、センターサンプルCntと、CaサンプルおよびCbサンプルとで電力比較を行なう。センターサンプルCntより電力が低い場合、電力比較部1001は、“0”を出力する。一方、高い場合、電力比較部1001は、“1”を出力する。出力をそれぞれCom2、Com1とする。
また、1番目のサンプルからセンターサンプルCntの2つ前までの連続したサンプルA1とセンターサンプルCntの2つ後から最終サンプルまでの連続したサンプルA2について、論理演算回路1002は、図4の検出幅生成回路805より生成された信号とOR演算を行った後に、AND演算を行なう。最大値検出回路803は、Com1、Com2、2つの論理演算回路1002出力のAND演算を行なう。最後に、最大値検出回路803は、AND演算の出力結果とセンターサンプルCntとで乗算を行なう。
図4に戻って、最後に、振幅変換回路806は、電力値に対し、平方根を取ることで、振幅値に変換し、振幅値Vpとして出力する。
図3において、ピーク検出回路101より出力された振幅値Vpは、閾値比較回路102にて、ピークファクタ閾値Vtと閾値比較を行なう。
図7を参照して、閾値比較回路102を説明する。図7において、閾値比較回路102は、閾値比較部401と、正規化部403とから構成される。閾値比較部401は、ピーク検出回路101の出力値Vpからピークファクタ閾値Vtを減算し、負の出力を強制的に0へと変換する。正規化部403は、閾値比較部401の出力値をピーク振幅値Vpにて正規化した値を出力する。
図3に戻って、ピークファクタ低減装置100Aは、閾値比較回路102の出力結果と、処理遅延に相当するD1サンプル数を遅延させた入力信号とを乗算する。この結果、ピークファクタ低減装置100Aは、複素のピークパルス成分を出力する。その後、FIL回路107は、帯域制限を行なう。ピークファクタ低減装置100Aは、FIL回路107の出力と、上述した処理に相当するサンプル数を遅延させたNCO回路103出力とを乗じ、加算合成し、ピーク抑圧信号を生成する。最後に、ピークファクタ低減装置100Aは、マルチキャリア合成信号Sinからピーク抑圧信号を減算し、ピークファクタ低減後の出力信号Soutを出力する。
図8を参照して、複素のピークパルス成分を説明する。図8において、図8(a)の縦軸は振幅値、横軸は時間(サンプル数)である。また、図8(b)の縦軸は正規化閾値超過レベル、横軸は時間(サンプル数)である。図8(a)のピークファクタ閾値を超えたサンプル数に対応して、図8(b)にピークが表れている。なお、サンプル数270付近で、図8(a)のピークファクタ閾値を超えた2つのサンプル数に対応して、図8(b)に1つのピークが表れているのは、ピークファクタ閾値を超えた2つのサンプル数が、1つの検出幅に入っているためである。
再び図3に戻って、ピークファクタ低減装置100Aは、ピークファクタ低減処理におけるサンプル数だけ遅延させたマルチキャリア合成信号Sinと、ピーク抑圧信号を用いて、最適となるピークファクタ閾値Vtを算出する。
図9を参照して、電力算出回路111を説明する。図9に示すように、電力算出回路111は、2台の電力計算回路501と、電力計算回路501の出力に接続された2台のLPF(Low-Pass Filter)と、加算器とから構成される。電力算出回路111は、マルチキャリア信号SinとEVM目標値との乗算結果をIn1の入力とする。電力算出回路111は、ピーク抑圧信号をIn2の入力とする。
電力算出回路111は、In1のEVM目標値内で低減可能な電力レベルと、In2の実際に低減するピーク抑圧信号の電力レベルを電力計算部501で算出する。電力算出回路111は、急峻なLPF(Low-Pass Filter)をかけて電力レベルの帯域制限を行なう。ここで、複素信号を電力換算にする目的は、EVMの比較を行なうためである。
Figure 2011019164
Figure 2011019164
まずEVM目標値を乗算した、目標値内で低減可能な電力レベルのEVMは、(式1)により算出する。また、実際に低減する電力レベルのEVMは、(式1)より変換する。EVMは(式2)により算出される。(式2)をエラー成分Eについて解くことで、(式3)が算出される。これら(式1)および(式3)について、電力算出回路111は、加算器で減算処理を行なう。
三度図3に戻って、ピークファクタ低減装置100Aは、差分が等しくなるまで、後段の積算器112にて積算する。このため、ピークファクタ低減装置100Aは、動作直後について、正または負の傾きを持つ。しかし、傾きは、次第に傾斜が緩やかになり、最終的には均衡を保つ。このとき、実際のEVMが目標値と等しくなったことを示す。最後にピークファクタ閾値Vtの初期値(PFR初期閾値)を加算することで、最適なピークファク閾値Vtとして閾値比較回路102へフィードバックさせる。
ピークファクタ閾値Vtを自動的に調整させない場合、セレクタなどを用いて、電力算出回路111の出力を強制的に零にする。これによって、予め設定した初期値の閾値を常に出力する。
実施例1によれば、EVM目標値内でピークファクタ低減を行うためのピークファクタ閾値の自動調整を備えたピークファクタ低減装置を実現できた。
次に、実施例に2ついて、図10ないし図12を参照して、説明をする。従来、ピークファクタ低減回路において、ピークファクタ要因の相殺を行った結果、ピーク制限が不完全で誤差成分が残留する場合、特許文献1では、ピークファクタ低減装置を多段に重ねることで対応していた。このような構成とした場合、ピークファクタ低減装置としての論理規模が増大してしまう。
そこで、図10を参照しながら、ピークファクタ低減装置100Bにおけるピーク検出幅の自動調整機能について説明する。この調整を有効にすることで、ピークファクタ要因相殺における誤差成分の残留確率を低減させることが可能となる。ピークファクタ低減手法は、実施例1と同等である。図10において、ピークファクタ低減装置100Bは、ピーク検出回路101、閾値比較回路102、NCO103、遅延器104、2台の遅延器105、FIL回路107、振幅比較回路114、複数の加算器、複数の乗算器で構成される。ピークファクタ低減装置100Bの入力は、入力信号、PFR閾値である。入力信号は、I、Q成分を持つ複素信号である。ピークファクタ低減装置100Bの出力は、ピークファクタを低減された出力信号である。
ピークファクタ低減装置100Bは、入力であるピークファクタ閾値Vtと、ピークファクタ低減後の出力信号Soutを用いて、ピークファクタ低減回路のピーク検出幅の自動調整を行なう。これを、図11を参照して、説明する。図11において、振幅比較回路114は、2台の振幅算出回路601と、振幅比較部603と、遅延器605と、セレクタ606と、加算器とから構成される。
図11において、2台の振幅算出回路601は、ピークファクタ閾値Vtと、ピークファクタ低減後の信号Soutの瞬時振幅値を算出する。その出力信号に対し、振幅比較部603は、2者の振幅比較を行なう。振幅比較部603の出力は、ピーク検出幅におけるタップ数の調整分を示している。
図12を参照して、振幅比較部603を説明する。図12において、振幅比較部603は、比較部702と、否定703と、利得701と、加算器704とから構成される。比較部702は、In1(Vt)とIn2(Sout)の振幅を比較し、ピークファクタ閾値Vtのほうが低い場合には、“1”を出力し、そうでない場合は、“0”を出力する。否定703は、0と1とを入れ替える。利得701の値は、1より十分に小さい値とする。
振幅比較部603は、ピークファクタ閾値Vtの振幅値のほうが高い場合、現状のピーク検出幅の状態でも、ピークファクタ要因であるエラー成分を十分に検出しているため、ピークファクタの検出幅を広くすることで、EVMを緩和させる。その一方で、ピークファクタ低減後の信号Soutの振幅値のほうが高い場合、振幅比較部603は、エラー成分の検出が不十分であるため、ピークファクタの検出幅を狭くする。振幅比較部603の出力値としては、ピークファクタ閾値Vtの振幅値のほうが高い場合1より十分に小さい値‘A’となり、ピークファクタ低減後の信号Soutの振幅値のほうが高い場合‘−1’となる。
再び図11に戻り、振幅比較部603の出力とセレクタ606で選択した現状のピーク検出幅とを加算する。セレクタ606は、初期処理では、初期値のピーク検出幅と振幅比較部603の出力とを加算する。以降は、現状の検出幅を遅延器605で遅延させて、フィードバックさせ、加算処理を行なう。
ピークファクタ低減後の信号Soutの振幅値のほうが高い場合、(現状の検出幅)+1となり、現状の検出幅より無効タップ数が1つ多くなる構成となる。このような構成とすることで、現状のピークファクタの検出幅を狭くし、エラー検出を向上させる。その一方で、ピークファクタ閾値Vtの振幅値のほうが高い場合は(現状の検出幅)−(1より十分に小さい値)となり、現状の検出幅より無効タップ数が減る構成となる。減算後の出力は負の無限大方向に丸め、整数値として出力する。このような構成とすることで、現状のピークファクタの検出幅を広くし、EVMを緩和させる。
最後に、ピーク検出幅の出力を、ピーク検出回路101へ供給する。検出幅調整の場合においても、自動的に調整させない場合、セレクタ606を常に予め設定した初期値を選択させればよい。
次に、実施例3について、図13を参照して、説明する。図13において、図13において、ピークファクタ低減装置100Cは、ピーク検出回路101、閾値比較回路102、NCO103、遅延器104、2台の遅延器105、FIL回路107、電力算出回路111、積算器112、振幅比較回路114、複数の加算器、複数の乗算器で構成される。ピークファクタ低減装置100Cの入力は、入力信号、EVM目標値、PFR初期閾値である。入力信号は、I、Q成分を持つ複素信号である。ピークファクタ低減装置100Cの出力は、ピークファクタを低減された出力信号である。
ピークファクタ低減装置100Cは、EVM目標値内で最適となるピークファクタ閾値Vtを自動的に算出する機能と、ピークの相殺が不十分とならないよう、信号レベルに応じてピークの検出幅を自動的に調整する機能である2つの要素を合わせたピークファクタ低減装置である。
まず、ピークファクタ低減装置100Cは、実施例1で示した手法により算出された、EVM目標値内で最適となるピークファクタ閾値Vtと、ピークファクタ低減後の信号Soutの瞬時振幅値を算出する。以降は、実施例2で示した2者の振幅値の比較を行ない、ピークファクタ閾値の振幅値のほうが高い場合、ピークファクタの検出幅を広くし、ピークファクタ低減後の振幅値のほうが高い場合は、ピーク検出幅を狭くする処理を行ない、出力結果をピーク検出器へフィードバックする。
実施例3の拡張実施例として、ピーク検出幅の自動調整機能における過度のピーク相殺を制御する機能を追加したピークファクタ低減装置について、図14および図15を用いて説明する。
図14において、ピークファクタ低減装置100Dは、ピーク検出回路101、閾値比較回路102、NCO103、遅延器104、2台の遅延器105、FIL回路107、電力算出回路111、積算器112、振幅比較回路1301、複数の加算器、複数の乗算器で構成される。ピークファクタ低減装置100Dの入力は、入力信号、EVM目標値、PFR初期閾値である。入力信号は、I、Q成分を持つ複素信号である。ピークファクタ低減装置100Dの出力は、ピークファクタを低減された出力信号である。
ピークファクタ低減装置100Dは、EVM目標値内で最適となるピークファクタ閾値Vtを自動的に算出する機能と、ピークの相殺が不十分とならないよう、信号レベルに応じてピークの検出幅を自動的に調整する機能である2つの要素を合わせたピークファクタ低減装置である。
図15において、振幅比較回路1301は、2台の振幅算出回路1401と、振幅比較部1403とで構成される。さらに、振幅比較部1403は、2台のセレクタ1404と、セレクタ1405と、遅延器1406と、複数の加算器とから構成される。
図15において、振幅比較回路1301は、まず振幅算出回路1401にてEVM目標値内で最適となるピークファクタ閾値Vtと、ピークファクタ低減後の信号Soutの瞬時振幅値を算出する。瞬時振幅算出後、振幅比較回路1301は、加算器にてピークファクタ閾値超過値である(Sout−Vt)およびピークファクタ閾値未満値(Vt−Sout)の算出を行なう。
ピークファクタ閾値超過値である信号1431の振幅レベルが‘0’以上であった場合、現状のピーク検出幅では不十分であるため、検出幅を狭くする必要がある。このとき、ピーク検出量を調整する機能を追加することで、ピーク相殺の残留率を低減する。ピーク検出幅調整量は、ピークファクタ閾値超過値をビットシフトする構成であり、ビット単位で右シフトさせることで、閾値超過レベルを一時的に高くする。このような構成により、検出幅を狭く設定し、ピーク残留率を低減することが可能となる。ビットシフト量が大きすぎるとEVM劣化に繋がるため、この調整量のデフォルト値としては、ビットシフトなしが望ましい。
その一方で、ピークファクタ閾値未満値である信号1432は、閾値比較回路102の出力値と比較し、閾値比較回路102の出力のあった場合のみ、ピークファクタ閾値以下の信号を出力し、それ以外はゼロを出力する。
最後に、減算処理を行い出力する。この場合においても、自動的に調整させない場合には、セレクタなどを設置し、予め設定した初期値を常に出力する。
図16を参照して、実施例3と従来のピークファクタ低減装置におけるシミュレーション結果を説明する。図16において、入力信号は、サンプリング周波数7.68MHzの複素正規分布信号を8倍オーバーサンプルした2キャリアのLTE(Long Term Evolution)信号である。図16は、ベースバンドフィルタとして、LTEベースバンドフィルタ用に設計されたフィルターを用いて、EVM目標値を5.0%としたときの、Gauss分布、ピークファクタ低減前、ピークファクタ低減後の従来技術、実施例1におけるCCDF(Complementary Cumulative Distribution Function)をプロットした。CCDF(相補累積分布関数)は、振幅レベルの発生確率を示し、縦軸がCCDF、横軸が振幅である。図16で、一点鎖線はGauss分布、実線はピークファクタ低減前、破線は従来のピークファクタ低減装置、点線は実施例3のピークファクタ低減装置のCCDFである。
図16より、従来のピークファクタ低減装置は、ピーク検出幅の設定が不適切であったために、ピークファクタ8.5dBとピークの相殺が不完全であることが確認できる。実施例3のピークファクタ低減装置は、ピークファクタ7.7dBとピーク相殺の不完全さは解消されており、EVM目標値5.0%に対し、実測値は4.2%でピークファクタ低減を実施した。
次に、実施例4を適用した場合のシミュレーション結果について、図17を用いて説明する。図17において、図17(a)はピーク検出幅調整量をビットシフトなしとした場合である。また、図17(b)はピーク検出幅調整量を最適に調整した場合である。ピーク検出幅調整量をデフォルト値(ビットシフトなし)の状態では、EVM目標値に対する精度は上がっているが、ピーク相殺が不完全であるため、ピークファクタも8.1dBとなっている。ピーク相殺の不完全さを解消するため、ピーク検出幅調整量を最適となるよう調整を行なったとき、ピーク検出幅調整量は、4ビット右へシフトさせ、予め検出幅を狭くした。図17(b)において、ピークの相殺を満たし、且つEVM目標値に対する精度も向上していることが確認できた。
以上、説明したように、上述した実施例では、ピークファクタ閾値およびピークファクタにおける有効窓幅を自動調整することで、所望のEVM値の範囲内でピークファクタ低減を可能とするピークファクタ低減装置を実現できた。
次に、図18および図19を参照して、ピークファクタ低減装置を用いた基地局を説明する。ここでは、まず図17を参照して、RRH(Remote Radio Head)について説明する。次に図18を参照して、無線通信システムを説明する。
図18において、RRH1107は、フィルター回路(FIL)1204、ピークファクタ低減装置(PFR:Peak Factor Reduction)100、DPD(digital Pre-Distortion)回路1202、送信アンプ(PAU:Power Amplifier Unit)1201、低雑音アンプ(LNA:Low Noise Amplifier)1207、フィルター回路(FIL)1208から構成される。
送信系から説明する。ベースバンド信号処理部(BBU:Base Band Unit)より出力されたベースバンド信号について、FIL回路1204は、帯域制限を行なう。帯域制限された信号について、PFR装置100は、帯域外に歪み成分を発生させることなく、平均電力に対する瞬時電力を抑圧する。PFR回路100より出力された信号について、DPD回路1202は、後段の電力増幅器における非線形成分を補償する。電力増幅器の入出力特性は非線形であるため、DPD回路1202は、この逆特性を付加することで、電力増幅器における入出力特性をリニアにする。そのため、DPD回路1202は、電力増幅器の入出力特性と把握している必要があるため、PAU1201の出力をフィードバックさせ、電力増幅器の入出力特性を補正する。最後に、PAU1201は、電力増幅を行ない、アンテナ端より伝送を行う。
受信系について、LNA部1207は、アンテナ端より受信した信号の電力増幅を行なう。その後、電力増幅された受信信号はAD変換され、FIL回路1208は、帯域制限を行なう。帯域制限された受信信号について、RRH1107は、ベースバンド信号処理部へ供給する。
次に、図19を参照して、無線システムを説明する。図19において、無線システムは、基地局と端末とから構成されている。基地局1102は、BBU1108と、RRH1107と、アンテナ1104、1105から構成されている。BBU1108は、ベースバンド信号処理を行なう。RRH1107は、RF信号処理を行なう。基地局1102は、端末1101と無線通信を行う。アンテナ1104は、送信用アンテナである。アンテナ1105は受信用アンテナである。
基地局1102は、上述したピークファクタ低減装置をRRH1107に備えている。基地局1102は、その結果、送波条件に関わらず、EVM目標値内でピークファクタ低減処理を行なう。基地局1102は、より論理規模を抑えることが可能となる。
100…ピークファクタ低減(PFR:Peak Factor Reduction)装置、101…ピーク検出回路。102…閾値比較回路、103…NCO(Numerically Controlled Oscillators)回路、104…遅延器D1、105…遅延器D2、107…FIL回路、111…電力算出回路、112…積算器、114…振幅比較回路、401…、閾値比較部、403…正規化回路、501…瞬時電力計算器、503…LPF回路、601…瞬時振幅算出器、603…振幅比較部、605…遅延器、701…利得、801…瞬時電力算出器、802…遅延器、803…最大値検出器、805…検出幅生成回路、1001…電力比較回路、1002…論理演算器、1003…AND論理演算器、1101…端末、1102…基地局、1104…送信専用アンテナ、1105…受信専用アンテナ、1107…RRH、1108…BBU(Base Band Unit)、1201…PAU(Power Amplifier Unit)、1202…DPD回路、1204…FIL回路、1207…LNA(Low Noise Amplifier)、1208…FIL回路、1301…振幅比較回路、1401…瞬時振幅算出器、1403…振幅比較部。

Claims (5)

  1. 複数の複素ベースバンド信号に対し、この複素ベースバンド信号に対応した周波数の複素指数関数信号を乗じて周波数変換をし、加算合成してマルチキャリア合成信号を生成する生成部と、
    前記マルチキャリア合成信号の瞬時振幅値を算出し、検出幅内において最大となるピーク振幅値を検出するピーク検出部と、
    前記ピーク検出回路により算出されたピーク振幅値とピークファクタ閾値とを比較し、このピークファクタ閾値からの超過レベルを計算し、この超過レベルについて前記ピーク振幅値で正規化した信号を出力する閾値比較部と、
    前記ピーク検出部と前記閾値比較部との処理遅延に相当するサンプル数だけ前記複数の複素ベースバンド信号を遅延させる第1の遅延器と、
    前記閾値比較部の出力と、前記第1の遅延器の出力を乗算する第1の乗算器と、
    この第1の乗算器の出力の帯域制限を行なうフィルターと、
    前記ピーク検出部と前記閾値比較部と前記フィルターとの処理遅延に相当するサンプル数だけ前記マルチキャリア合成信号を遅延させる第2の遅延器と、
    前記ピーク検出部と前記閾値比較部と前記フィルターとの処理遅延に相当するサンプル数だけ前記複素指数関数信号を遅延させる第3の遅延器と、
    前記フィルターの出力と前記第3の遅延器の出力とを乗じて周波数変換する第2の乗算器と、
    この第2の乗算器の出力を加算合成してピーク抑圧信号を生成する加算器と、
    前記第2の遅延器の出力から、前記ピーク抑圧信号を減算する減算器とから構成されるピークファクタ低減装置。
  2. 請求項1に記載のピークファクタ低減装置であって、
    前記第2の遅延器の出力とEVM目標値とを乗算した信号と、前記ピーク抑圧信号との電力算出を行ない、差分を出力する電力算出部と、
    前記電力算出部の出力を積算処理する積算器とをさらに備え、
    前記積算器の出力に、ピークファクタ閾値の初期値を加算した第2のピークファクタ閾値を、前記閾値比較部の前記ピークファクタ閾値とすることを特徴とするピークファクタ低減装置。
  3. 請求項1に記載のピークファクタ低減装置であって、
    第3のピークファクタ閾値と、前記減算器の出力とを振幅比較し、第2の検出幅を出力する振幅比較部をさらに備え、
    前記第2の検出幅を前記検出幅とすることを特徴とするピークファクタ低減装置。
  4. 請求項3に記載のピークファクタ低減装置であって、
    前記振幅比較部は、前記第3のピークファクタ閾値より前記減算器の出力が小さいとき、前記第2の検出幅より、狭い第3の検出幅を出力し、
    前記第3の検出幅を前記検出幅とすることを特徴とするピークファクタ低減装置。
  5. 無線信号処理を行うリモートラジオヘッド部と、ベースバンド信号処理部とから構成される基地局において、
    前記リモートラジオヘッド部は、前記ベースバンド信号処理部から出力されたベースバンド信号を帯域制限する第2のフィルターと、この第2のフィルターの出力から平均電力に対する瞬時電力を抑圧するピークファクタ低減装置と、このピークファクタ低減装置の出力信号に、後段の電力増幅器における非線形成分を補償するデジタルプリディストーション回路と、このデジタルプリディストーション回路の出力を電力増幅する電力増幅器とを備え、
    前記ピークファクタ低減装置は、
    複数の複素ベースバンド信号に対し、この複素ベースバンド信号に対応した周波数の複素指数関数信号を乗じて周波数変換をし、加算合成してマルチキャリア合成信号を生成する生成部と、
    前記マルチキャリア合成信号の瞬時振幅値を算出し、検出幅内において最大となるピーク振幅値を検出するピーク検出部と、
    前記ピーク検出回路により算出されたピーク振幅値とピークファクタ閾値とを比較し、このピークファクタ閾値からの超過レベルを計算し、この超過レベルについて前記ピーク振幅値で正規化した信号を出力する閾値比較部と、
    前記ピーク検出部と前記閾値比較部との処理遅延に相当するサンプル数だけ前記複数の複素ベースバンド信号を遅延させる第1の遅延器と、
    前記閾値比較部の出力と、前記第1の遅延器の出力を乗算する第1の乗算器と、
    この第1の乗算器の出力の帯域制限を行なうフィルターと、
    前記ピーク検出部と前記閾値比較部と前記フィルターとの処理遅延に相当するサンプル数だけ前記マルチキャリア合成信号を遅延させる第2の遅延器と、
    前記ピーク検出部と前記閾値比較部と前記フィルターとの処理遅延に相当するサンプル数だけ前記複素指数関数信号を遅延させる第3の遅延器と、
    前記フィルターの出力と前記第3の遅延器の出力とを乗じて周波数変換する第2の乗算器と、
    この第2の乗算器の出力を加算合成してピーク抑圧信号を生成する加算器と、
    前記第2の遅延器の出力から、前記ピーク抑圧信号を減算する減算器とから構成されることを特徴とする基地局。
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