JP2016039419A - 送信装置およびピーク対平均電力比抑制方法 - Google Patents

送信装置およびピーク対平均電力比抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の異なる変調方式の信号を含む多重化信号のピーク対平均電力比を効果的に抑制する。【解決手段】送信装置は、変調方式ごとに各変調信号に対応する時間領域信号を生成する複数のIFFTと、各時間領域信号に対して変調方式に対応するクリッピングレベルでクリッピングを行う演算器と、クリッピングされた各時間領域信号に対して変調方式に対応する通過帯域でフィルタリングを行う周波数フィルタと、各周波数フィルタの出力信号を合成して送信信号を生成する合成器を有する。【選択図】図8

Description

本発明は、複数の異なる変調方式の信号を含む多重化信号を送信する送信装置およびピーク対平均電力比を抑制する方法に係わる。
インターネット技術の普及等により、ネットワークを介して伝送される情報量が増大してきており、大容量の伝送方式が求められている。そして、伝送容量を大きくするための技術の1つとしてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が実用化されている。OFDMは、互いに直交する多数のサブキャリアを利用して、データを伝送する。よって、OFDMは、複数の異なる変調方式の信号を伝送することができる。
ところが、OFDMにおいては、複数の変調信号が多重化されるため、大きなピーク電力が発生することがある。すなわち、OFDMにおいては、ピーク対平均電力比(PAPR:Peak-to-Average Power Ratio)が高くなることがある。
OFDM信号のピーク対平均電力比が高いときは、送信装置は、広いダイナミックレンジを有する高電力増幅器を必要とする。ところが、広いダイナミックレンジを有する高電力増幅器は、高価であり、また、電力効率が低い。尚、増幅器のダイナミックレンジが狭く、OFDM信号が非線形領域で増幅されると、信号の波形が歪んでしまう。この場合、通信品質が劣化する。
この問題(すなわち、OFDM信号のピーク対平均電力比が高いこと)は、例えば、OFDM信号のピークをクリップする機能を設ければ解決し得る。「クリップ」は、所定の閾値よりも大きいピーク電力を除去することにより実現される。OFDM信号のピークをクリップする方式は、例えば、下記の非特許文献1、2に記載されている。また、下記の特許文献1に関連する技術が記載されている。
国際公開2008/129645
J. Armstrong, New OFDM Peak-to-Average Power Reduction Scheme, IEEE Vehicular Technology Conference, Amy 2001, Rhodes, Greece. A Saul, Analysis of Peak Reduction in OFDM Systems Based on Recursive Clipping, Proc. of Int. OFDM-Workshop, Vol.1, Hamburg, Germany, September 24-25, 2003.
上述のように、ODFM信号のピークをクリップすることによって、OFDM信号のピーク対平均電力比を下げることは可能である。ただし、ODFM信号のピークを抑圧し過ぎると、信号の品質が劣化する。この場合、受信装置において信号を正しく復調できないことがある。このため、ODFM信号のピークをクリップするための閾値(以下、「クリッピングレベル」と呼ぶことがある)は、OFDM信号内に多重化される信号の変調方式に応じて決定されることが好ましい。
ところが、OFDM信号は、複数の異なる変調方式の信号を伝送することができる。ここで、OFDM信号内に複数の異なる変調方式の信号が多重化されている場合、すべての変調方式について品質が保証されなければならない。すなわち、各変調方式について、信号の品質が対応する要求レベルよりも高くなっていることが要求される。
すべての変調方式について信号の品質を保証するためには、品質の要求レベルが最も高い変調方式に対応するクリッピングレベルが使用される。信号の品質がエラーベクトル振幅(EVM:Error Vector Magnitude)で表されるときは、許容エラーベクトル振幅が最も小さい変調方式に応じてクリッピングレベルが決定される。例えば、OFDM信号内にQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)信号、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)信号、64QAM信号が多重化されている場合、64QAMの許容エラーベクトル振幅に基づいてクリッピングレベルが決定される。
しかし、許容エラーベクトル振幅が最も小さい変調方式に対応するクリッピングレベルがすべての変調方式に適用される場合、許容エラーベクトル振幅が大きい変調方式は、エラーベクトル振幅についてマージンを有することになる。換言すれば、許容エラーベクトル振幅が大きい変調方式に対しては、より低いクリッピングレベルを使用してピーク対平均電力比をさらに抑制することが可能である。すなわち、従来技術においては、OFDM信号のピーク対平均電力比が十分に抑制されていないと考えられる。
本発明の1つの側面に係わる目的は、複数の異なる変調方式の信号を含む多重化信号のピーク対平均電力比を効果的に抑制することである。
本発明の1つの態様の送信装置は、第1の変調方式で生成されて第1の周波数帯に配置された第1の変調信号から第1の時間領域信号を生成する第1の逆フーリエ変換器と、第2の変調方式で生成されて第2の周波数帯に配置された第2の変調信号から第2の時間領域信号を生成する第2の逆フーリエ変換器と、前記第1の時間領域信号および前記第2の時間領域信号の合成信号の電力が所定の閾値を超えている時間領域における前記合成信号の電力と前記閾値との差分を表すクリッピング雑音信号を生成するクリッピング雑音信号生成部と、前記第1の時間領域信号から第1の係数が乗算された前記クリッピング雑音信号を差し引く第1の演算器と、前記第2の時間領域信号から第2の係数が乗算された前記クリッピング雑音信号を差し引く第2の演算器と、前記第1の演算器の出力信号に対してフィルタリングを行う第1の周波数フィルタと、前記第2の演算器の出力信号に対してフィルタリングを行う第2の周波数フィルタと、前記第1の周波数フィルタの出力信号および前記第2の周波数フィルタの出力信号を含む送信信号を生成する合成器を有する。
上述の態様によれば、複数の異なる変調方式の信号を含む多重化信号のピーク対平均電力比が効果的に抑制される。
OFDM信号を送信する送信装置の一例を示す図である。 ピーク対平均電力比およびクリッピングについて説明する図である。 ピーク対平均電力比を抑制する機能を有する送信装置の構成の一例を示す図である。 QPSKの最大許容エラーベクトル振幅を模式的に示す図である。 16QAMの最大許容エラーベクトル振幅を模式的に示す図である。 64QAMの最大許容エラーベクトル振幅を模式的に示す図である。 図3に示す構成において得られるクリッピングレベルとエラーベクトル振幅との関係を示す図である。 本発明の実施形態の送信装置の構成の一例を示す図である。 サブキャリアの割当およびクリッピング雑音について示す図である。 フィルタの構成の一例を示す図である。 フィルタの構成の他の例を示す図である。 他の信号配置に対して構成されるフィルタの例を示す図である。 ピーク対平均電力比の抑制についてのシミュレーション結果を示す図である。 本発明の他の実施形態の送信装置の構成を示す図である。
本発明の実施形態に係わる送信装置は、複数の異なる変調方式の信号を多重化し、その多重化信号を送信することができる。この多重化の一例はOFDMである。OFDMは、複数のサブキャリアを用いて1または複数の変調信号を伝送することができる。以下の記載では、本発明の実施形態に係わる送信装置は、OFDM信号を送信するものとする。
図1は、OFDM信号を送信する送信装置の一例を示す。送信装置1は、図1に示すように、シリアル/パラレル変換器(S/P)11、逆フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)部12、パラレル/シリアル変換器(P/S)13、デジタル/アナログ変換器(ADC)14、ローパスフィルタ(LPF)15、アップコンバータ16、増幅器17を有する。
シリアル/パラレル変換器11には、入力ビットストリームが与えられる。シリアル/パラレル変換器11は、シリアル形式の入力ビットストリームをパラレル形式のビットストリームに変換する。このとき、シリアル/パラレル変換器11から出力されるパラレルビットストリームは、周波数の異なる複数のサブキャリアに割り当てられる。IFFT部12は、シリアル/パラレル変換器11から出力されるパラレルビットストリームに対してIFFT演算を実行して時間領域信号を生成する。パラレル/シリアル変換器13は、IFFT部12から出力される時間領域信号をシリアルデータに変換する。デジタル/アナログ変換器14は、パラレル/シリアル変換器13の出力信号をアナログ信号に変換する。ローパスフィルタ15は、デジタル/アナログ変換器14の出力信号から高周波成分を除去する。アップコンバータ16は、ローパスフィルタ15の出力信号をRF周波数領域の信号に変換する。増幅器17は、アップコンバータ16の出力信号を増幅する。このように、送信装置1は、複数のサブキャリアを使用するOFDM信号を生成する。
なお、送信装置1は、図示されていない他の機能を有していてもよい。例えば、送信装置1は、パラレル/シリアル変換器13とデジタル/アナログ変換器14との間にオーバサンプリング回路を有していてもよい。この場合、オーバサンプリング回路は、補間器として動作する。また、送信装置1は、オーバサンプリング回路を設ける代わりに、IFFT部12のサイズを大きくすることによって同等の機能を実現してもよい。
OFDMにおいては、ピーク対平均電力比(PAPR)が高くなることがある。ピーク対平均電力比が高いときは、送信装置は、広いダイナミックレンジを有する高電力増幅器を必要とする。図1に示す送信装置1においては、増幅器17は、広いダイナミックレンジが要求される。しかしながら、広いダイナミックレンジを有する高電力増幅器は、高価であり、また、電力効率が低い。よって、OFDM送信装置は、ピーク対平均電力比を抑制する機能を有していることが好ましい。
<関連技術>
図2は、OFDM信号のピーク対平均電力比およびクリッピングについて説明する図である。OFDM信号の電力(または、振幅)は、図2に示すように、時間領域において変化する。そして、ピーク対平均電力比は、OFDM信号の平均電力に対するOFDM信号のピーク電力の比を表す。
図3は、ピーク対平均電力比を抑制する機能を有する送信装置の構成の一例を示す。この送信装置2は、図3に示すように、図1に示す構成に加えて、クリッピング部21を有する。クリッピング部21は、OFDM信号から、所定の閾値電力(図2においては、クリッピングレベル)を超えるピーク成分を除去する。この結果、ピーク対平均電力比が抑制される。
ただし、OFDM信号内には、複数の変調信号が多重化され得る。以下の記載では、OFDM信号内にQPSK信号、16QAM信号、64QAM信号が多重化されているものとする。この場合、送信信号S(t)は、下式で表される。
S(t)=SQPSK(t)+S16QAM(t)+S64QAM(t)
なお、SQPSK(t)、S16QAM(t)、S64QAM(t)は、それぞれ、QPSK信号、16QAM信号、64QAM信号を表す。また、QPSK信号、16QAM信号、64QAM信号は、時間領域において互いに独立しているものとする。
クリッピング部21は、この送信信号S(t)に対してクリッピングを行う。クリッピングは、IFFT部12から出力される複素数の振幅値に対して適用される。また、送信信号S(t)は、「ρexp(jψ)」で表されるものとする。さらに、Aは、クリッピングレベルを表す。この場合、送信信号S(t)がクリッピング部21に入力されると、クリッピング部21の出力S*(t)は、下式で表される。
S*(t)=S(t) ・・・ρ≦Aである場合
S*(t)=Aexp(jψ) ・・・ρ>Aである場合
このようなクリッピング動作は、送信信号S(t)の波形を歪ませる。このような歪は、例えば、エラーベクトル振幅(EVM:Error Vector Magnitude)で表される。3GPP(Third Generation Partnership Project)においては、下記の通り、変調方式ごとに最大許容エラーベクトル振幅が規定されている。
QPSK:-15.1[dB]
16QAM:-18.1[dB]
64QAM:-21.9[dB]
図4、図5、図6は、それぞれ、QPSK、16QAM、64QAMに対応する最大許容エラーベクトル振幅を模式的に示している。図4〜図6において、各円の半径は、最大許容エラーベクトル振幅を表す。即ち、QPSKにおいては、受信シンボルのエラーベクトル振幅は、図4に示すE1よりも小さいことが要求される。16QAMにおいては、受信シンボルのエラーベクトル振幅は、図5に示すE2よりも小さいことが要求される。64QAMにおいては、受信シンボルのエラーベクトル振幅は、図6に示すE3よりも小さいことが要求される。ここで、1シンボルで伝送されるデータのビット数が多い変調方式においては、最大許容エラーベクトル振幅は小さくなる。したがって、E1>E2>E3が得られる。
ところが、図3に示す構成においては、送信信号S(t)の中に複数の異なる変調方式の信号(例えば、SQPSK(t)、S16QAM(t)、S64QAM(t))が多重化されている場合、各変調方式に対して同じクリッピングレベルが適用される。このため、例えば、各変調方式の信号の平均電力が互いに同じであるものとすると、クリッピング部21から出力されるクリップされた信号のエラーベクトル振幅は、変調方式によらず互いにほぼ同じになる。
図7は、図3に示す構成において得られるクリッピングレベルとエラーベクトル振幅との関係を示す。なお、クリッピングレベルは、OFDM信号の平均電力に対して規定されている。サブキャリア数は1200である。QPSK信号に対して600個のサブキャリアが割り当てられ、16QAM信号に対して600個のサブキャリアが割り当てられている。FFTのサイズは2048である。
図3に示す構成において上述のOFDM信号に対してクリッピングが行われると、図7に示すように、QPSK信号および16QAM信号のエラーベクトル振幅特性はぼほ同じである。ここで、QPSK信号および16QAM信号の双方について指定された品質を保証するためには、各変調信号のエラーベクトル振幅がそれぞれ対応する最大許容エラーベクトル振幅より小さいことが要求される。すなわち、QPSK信号のエラーベクトル振幅が-15.1dBよりも小さく、且つ、16QAM信号のエラーベクトル振幅が-18.1dBよりも小さいことが要求される。この条件は、QPSK信号および16QAM信号のエラーベクトル振幅が-18.1dBよりも小さくなるように、クリッピングレベルを決定することにより満たされる。すなわち、クリッピングレベルを約4.8dBよりも高くすれば、QPSK信号および16QAM信号のエラーベクトル振幅が-18.1dBよりも小さくなり、QPSK信号および16QAM信号の双方について指定された品質が得られる。
しかしながら、16QAMと比較して、QPSKに対して要求される品質は低い。すなわち、16QAMと比較して、QPSKに対して規定されている最大許容エラーベクトル振幅は大きい。このため、QPSK信号に対しては、エラーベクトル振幅が-15.1dBよりも小さくなる範囲内で、より強いクリッピングを行うことが可能である。図7に示す例では、QPSK信号に対しては、クリッピングレベルを約3dBにまで低くすることが可能である。なお、クリッピングレベルを低くすると、強いクリッピングが実現され、ピーク対平均電力比がさらに抑制される。
このように、OFDM信号に対して一括してクリッピングを行う構成では、最も高い品質が要求される変調方式(図7では、16QAM)に対応するクリッピングレベルが、そのOFDM信号において使用されているすべての変調方式に適用される。このため、要求される品質が低い変調方式(図7では、QPSK)においては、より強いクリッピングを行うことが可能であるにもかかわらず、弱いクリッピングが行われる。すなわち、要求される品質が低い変調方式においては、ピーク対平均電力比をさらに抑制できるにもかかわらず、ピーク対平均電力比が十分に抑制されていない。
この問題は、OFDM信号が3種以上の変調方式の信号を含む場合にも発生する。例えば、OFDM信号がQPSK信号、16QAM信号、64QAM信号を含む場合は、64QAM信号に対して要求される品質(ここでは、最大許容エラーベクトル振幅)を満足するように、クリッピングレベルが決定される。この場合、QPSK信号および16QAM信号については、要求される品質を確保しながら、ピーク対平均電力比をさらに抑制することが可能である。すなわち、図3に示す構成では、ピーク対平均電力比は効率的に抑制されているとはいえない。
<本発明の実施形態>
上述の問題は、変調方式ごとに個々にクリッピングを行うことによって解決される。すなわち、変調方式ごとに適切にクリッピングを行えば、OFDM信号のピーク対平均電力比の抑制を改善できる。
ただし、QPSK信号、16QAM信号、64QAM信号に対して個々に単純なクリッピングを行い、その後にそれらの信号を合成するだけでは、ピーク対平均電力比は抑制されない。したがって、本発明の実施形態の送信装置は、各変調方式の品質(ここでは、最大許容エラーベクトル振幅)を考慮しながら、送信信号全体のピーク対平均電力比を抑制する。
図8は、本発明の実施形態の送信装置の構成の一例を示す。実施形態の送信装置3は、図8に示すように、マッパ31、IFFT部32a〜32c、遅延要素33a〜33c、合成器34、クリッピング部35、差分計算器36、乗算器37a〜37c、加算器38a〜38c、フィルタ39a〜39c、合成器40を有する。なお、図8は、OFDM信号を生成して送信する機能の一部を示しており、送信装置3は図示しない他の機能を有していてもよい。例えば、合成器40の出力側には、図1または図3に示すデジタル/アナログ変換器14、ローパスフィルタ15、アップコンバータ16、増幅器17が設けられる。また、マッパ31、IFFT部32a〜32c、遅延要素33a〜33c、合成器34、クリッピング部35、差分計算器36、乗算器37a〜37c、加算器38a〜38c、フィルタ39a〜39c、合成器40は、例えば、プロセッサおよびメモリを含むデジタル信号処理器で実現してもよいし、デジタル信号処理器およびハードウェア回路の組合せで実現してもよい。
マッパ31は、指定された変調指示に従って、入力ビットストリームから変調信号を生成する。変調指示は、使用すべき変調方式およびOFDM信号中の各変調信号のサブキャリア割当てを指示する。この実施例では、QPSK、16QAM、64QAMが使用可能である。すなわち、マッパ31は、QPSK信号、16QAM信号、64QAM信号を生成することができる。
IFFT部32a〜32cは、それぞれ、入力信号に対してIFFT演算を実行して時間領域信号を生成する。各IFFT部32a〜32cのサイズは、Nである。IFFT部32aは、マッパ31により生成されるQPSK信号に対してIFFT演算を実行して時間領域信号SQPSK(t)を生成する。IFFT部32bは、マッパ31により生成される16QAM信号に対してIFFT演算を実行して時間領域信号S16QAM(t)を生成する。IFFT部32cは、マッパ31により生成される64QAM信号に対してIFFT演算を実行して時間領域信号S64QAM(t)を生成する。なお、各IFFT部32a〜32cには、必要な数の「ゼロ」が与えられる。例えば、x個のサブキャリアがQPSK信号に対して割り当てられているときは、N−x個の「ゼロ」がIFFT部32aに与えられる。
遅延要素33a〜33cは、それぞれ、IFFT部32a〜32cの出力信号を一時的に保持する。遅延要素33a〜33cの遅延時間は、合成器34、クリッピング部35、差分計算器36、乗算器37a〜37cの演算時間に相当する。
合成器34は、IFFT部32a〜32cの出力信号を合成する。すなわち、合成器34は、下記の送信信号S(t)を生成する。
S(t)=SQPSK(t)+S16QAM(t)+S64QAM(t)
クリッピング部35は、送信信号S(t)から、所定の閾値電力を超えるピーク成分を除去する。図2に示す例では、OFDM信号から、クリッピングレベルを超えるピーク成分が除去される。クリッピングレベルは、シミュレーション等により決定される。例えば、クリップされた送信信号のエラーベクトル振幅が所定の基準値(例えば、64QAMに対して規定されている最大許容エラーベクトル振幅:-21.9dB)と一致するようにクリッピングレベルを決定してもよい。ただし、クリッピングレベルは、送信信号S(t)の平均電力とそのピーク電力との間で任意に決定することができる。そして、クリッピング部35は、クリップされた送信信号S*(t)を生成する。
ここで、クリップされた送信信号S*(t)は、下式で表される。
S*(t)=S(t)−cn(t) ・・・(1)
cn(t)は、送信信号S(t)の電力とクリッピングレベルとの間の差分を表す。ただし、送信信号S(t)の電力がクリッピングレベル以下であるときは、cn(t)はゼロであるものとする。すなわち、cn(t)は、送信信号S(t)の電力がクリッピングレベルを超えている時間領域における送信信号S(t)の電力とクリッピングレベルとの差分を表す。以下の記載では、cn(t)を「クリッピング雑音信号」または、単に「クリッピング雑音」と呼ぶことがある。
差分計算器36は、送信信号S(t)とクリップされた送信信号S*(t)との間の差分を計算する。この差分は、(1)式から明らかなように、クリッピング雑音信号を表す。すなわち、クリッピング部35および差分計算器36によりクリッピング雑音信号cn(t)が生成される。図2において、クリッピング雑音信号cn(t)の一例を示す。ただし、図8に示す実施例では、信号S*(t)から信号S(t)が引き算される構成なので、差分計算器36から「−cn(t)」が出力される。
乗算器37aは、クリッピング雑音信号に係数αを乗算する。すなわち、乗算器37aは、クリッピング雑音信号と係数αとの積を生成する。この結果、乗算器37aから−αcn(t)が出力される。そして、加算器38aは、QPSK信号SQPSK(t)に乗算器37aの出力信号を加算する。すなわち、QPSK信号SQPSK(t)からクリッピング雑音成分αcn(t)が引き算される。
同様に、乗算器37bはクリッピング雑音信号に係数βを乗算し、加算器38bは16QAM信号S16QAM(t)に乗算器37bの出力信号を加算する。すなわち、16QAM信号S16QAM(t)からクリッピング雑音成分βcn(t)が引き算される。乗算器37cはクリッピング雑音信号に係数γを乗算し、加算器38cは64QAM信号S64QAM(t)に乗算器37cの出力信号を加算する。すなわち、64QAM信号S64QAM(t)からクリッピング雑音成分γcn(t)が引き算される。
クリッピング部35、差分計算器36、乗算器37a〜37c、加算器38a〜38cの演算は、下記(2)式で表すことができる。
S*(t)=S(t)−cn(t)
S*(t)=SQPSK(t)+S16QAM(t)+S64QAM(t)−[αcn(t)+βcn(t)+γcn(t)]
S*(t)=[SQPSK(t)−αcn(t)]+[S16QAM(t)−βcn(t)]+[S64QAM(t)−γcn(t)]
(α+β+γ=1)
・・・(2)
ただし、クリッピング雑音信号cn(t)の電力スペクトル密度は、送信信号の帯域全体に渡って周波数に対してほぼ一定である。このため、上述の演算を行うだけでは、送信信号のピーク対平均電力比は適切に抑制されない。
図9は、サブキャリアの割当およびクリッピング雑音について示す。この例では、QPSK信号、16QAM信号、64QAM信号が、それぞれ周波数帯B1、B2、B3に配置されている。しかし、クリッピング雑音信号cn(t)の電力スペクトル密度は、送信信号の帯域全体に渡って周波数に対してほぼ一定である。このため、係数α、β、γを利用してクリッピング雑音信号cn(t)を「αcn(t)」「βcn(t)」「γcn(t)」に分割しても、加算器39a〜39cの出力信号を合成すると、結局は、「S*(t)=S(t)−cn(t)」が得られることになる。この場合、α、β、γの比率にかかわらず、送信信号のエラーベクトル振幅は、図3に示す構成と実質的に同じになってしまう。
この問題は、変調方式に応じてクリッピング雑音信号cn(t)の帯域を制御することにより解決され得る。即ち、変調方式に応じてクリッピング雑音信号cn(t)の帯域を制御すれば、変調方式ごとにクリッピングを行い、且つ、変調方式ごとに品質(ここでは、エラーベクトル振幅)を制御することが可能である。このため、送信装置3は、図8に示すように、フィルタ39a〜39cを有する。フィルタ39a〜39cは、それぞれ、指定された周波数帯を通過させる周波数選択フィルタである。
図10は、フィルタ39a〜39cの実施例を示す。この例では、図10(a)に示すように、QPSK信号、16QAM信号、64QAM信号が、それぞれ周波数帯B1、B2、B3に配置されている。また、図10(b)に示すように、クリッピング雑音信号cn(t)の電力スペクトル密度は、送信信号の帯域全体に渡って周波数に対してほぼ一定である。
フィルタ39aには、図10(c)に示すように、時間領域のQPSK信号およびクリッピング雑音成分αcnが入力される。フィルタ39aは、QPSK信号の周波数帯B1を通過させ、他の周波数成分を除去する。よって、フィルタ39aは、QPSK信号および周波数帯B1内のクリッピング雑音成分αcnを出力する。同様に、フィルタ39bには、図10(d)に示すように、時間領域の16QAM信号およびクリッピング雑音成分βcnが入力される。フィルタ39bは、16QAM信号の周波数帯B2を通過させ、他の周波数成分を除去する。よって、フィルタ39bは、16QAM信号および周波数帯B2内のクリッピング雑音成分βcnを出力する。フィルタ39cには、図10(e)に示すように、時間領域の64QAM信号およびクリッピング雑音成分γcnが入力される。フィルタ39cは、64QAM信号の周波数帯B3を通過させ、他の周波数成分を除去する。よって、フィルタ39cは、64QAM信号および周波数帯B3内のクリッピング雑音成分γcnを出力する。
合成器40は、図10(f)に示すように、フィルタ39a〜39cの出力信号を合成して送信信号Sout(t)を出力する。ここで、QPSK信号は、クリッピング雑音成分αcnによってクリッピングが行われている。同様に、16QAM信号は、クリッピング雑音成分βcnによってクリッピングが行われている。また、64QAM信号は、クリッピング雑音成分γcnによってクリッピングが行われている。即ち、変調方式に応じたクリッピングが行われる。
ただし、図10に示す構成では、フィルタリングされた信号のピーク再成長に起因する問題が発生し得る。ここで、フィルタの通過帯域幅が狭いときは、大きなピーク再成長が発生する。すなわち、フィルタ39aの通過帯域幅が狭いときは、フィルタ39aの出力信号において大きなピーク再成長が生じる。同様に、フィルタ39bの通過帯域幅が狭いときは、フィルタ39bの出力信号において大きなピーク再成長が生じ、フィルタ39cの通過帯域幅が狭いときは、フィルタ39cの出力信号において大きなピーク再成長が生じる。そして、ピーク再成長が大きいときは、ピーク対平均電力比が十分に抑制されないことになる。
図11は、フィルタ39a〜39cの他の例を示す。この例でも、図11(a)に示すように、QPSK信号、16QAM信号、64QAM信号が、それぞれ周波数帯B1、B2、B3に配置されている。また、図11(b)に示すように、クリッピング雑音信号cn(t)の電力スペクトル密度は、送信信号の帯域全体に渡って周波数に対してほぼ一定である。
フィルタ39aには、図11(c)に示すように、QPSK信号およびクリッピング雑音成分αcnが入力される。ここで、フィルタ39aは、図10に示す例と同様に、周波数帯B1を通過させ、他の周波数成分を除去する。よって、フィルタ39aは、QPSK信号および周波数帯B1内のクリッピング雑音成分αcnを出力する。
フィルタ39bには、図11(d)に示すように、16QAM信号およびクリッピング雑音成分βcnが入力される。ここで、図10に示す例とは異なり、フィルタ39bは、周波数帯B1〜B2を通過させる。よって、フィルタ39bは、16QAM信号および周波数帯B1〜B2内のクリッピング雑音成分βcnを出力する。すなわち、フィルタ39bは、周波数帯B2だけでなく、周波数帯B1内のクリッピング雑音成分βcnも出力する。このため、クリッピング雑音成分βcnは、周波数帯B1に配置されているQPSK信号に対して影響を及ぼす。ただし、フィルタ39aと比較して、フィルタ39bの通過帯域幅は広い。よって、フィルタ39aと比較して、フィルタ39bによりフィルタリングされた信号のピーク再成長は小さい。
フィルタ39cには、図11(e)に示すように、64QAM信号およびクリッピング雑音成分γcnが入力される。ここで、図10に示す例とは異なり、フィルタ39cは、周波数帯B1〜B3を通過させる。よって、フィルタ39bは、64QAM信号および周波数帯B1〜B3内のクリッピング雑音成分γcnを出力する。すなわち、フィルタ39cは、周波数帯B3だけでなく、周波数帯B1〜B2内のクリッピング雑音成分γcnも出力する。このため、クリッピング雑音成分γcnは、周波数帯B1に配置されているQPSK信号および周波数帯B2に配置されている16QAM信号に対して影響を及ぼす。ただし、フィルタ39bと比較して、フィルタ39cの通過帯域幅はさらに広い。このため、フィルタ39bと比較して、フィルタ39cによりフィルタリングされた信号のピーク再成長はさらに小さい。
このように、図11に示す実施例では、高い品質(ここでは、小さい最大許容エラーベクトル振幅)が要求される変調方式(すなわち、64QAM)に対して、広い通過帯域幅の周波数フィルタが設けられる。このため、高い品質が要求される変調方式に対応するピーク再成長は小さい。
また、図11(f)に示すように、64QAM信号に影響を及ぼすクリッピング雑音成分は「γcn」のみである。よって、クリッピング雑音信号による64QAM信号の品質の劣化は小さい。
16QAM信号は、クリッピング雑音成分βcn、γcnの影響を受ける。すなわち、64QAM信号と比較すると、16QAM信号は、クリッピング雑音信号による影響が大きい。ところが、64QAM信号と比較すると、16QAM信号の最大許容エラーベクトル振幅は大きい。したがって、クリッピング雑音成分βcn、γcnの影響を受けても、16QAM信号のエラーベクトル振幅を16QAMの最大許容エラーベクトル振幅よりも小さくすることは容易または可能である。
QPSK信号は、クリッピング雑音成分αcn、βcn、γcnの影響を受ける。すなわち、16QAM信号または64QAM信号と比較すると、QPSK信号は、クリッピング雑音信号による影響がさらに大きい。ところが、16QAM信号および64QAM信号と比較すると、QPSK信号の最大許容エラーベクトル振幅はさらに大きい。このため、クリッピング雑音成分αcn、βcn、γcnの影響を受けても、QPSK信号のエラーベクトル振幅をQPSKの最大許容エラーベクトル振幅よりも小さくすることは容易または可能である。
フィルタ39a〜39cおよび合成器40の演算は、(3)式で表すことができる。
Sout(t)=
FQPSK[SQPSK(t)−αcn(t)]+
F16QAM[S16QAM(t)−βcn(t)]+
F64QAM[S64QAM(t)−γcn(t)] ・・・(3)
FQPSK、F16QAM、F64QAMは、それぞれ、フィルタ39a、39b、39cによるフィルタ演算を表す。
クリッピング雑音信号に乗算される係数α、β、γは、各変調方式の目標エラーベクトル振幅に基づいて決定される。このとき、各変調方式のクリッピングレベルCLは、下式で表される。
CLQPSK=αcn(t)
CL16QAM=βcn(t)
CL64QAM=γcn(t)
係数α、β、γは、たとえば、α+β+γ=1を満足するように決定される。ここで、仮に、各フィルタ39a〜39cが全てのOFDMサブキャリアを通過させるものとすると、上述の(2)式および(3)式は互いに同じになる。ところが、図8に示す送信装置3においては、フィルタ39a〜39cの通過帯は、変調方式ごとに個々に設定される。例えば、QPSKに対して設けられているフィルタ39aは、周波数帯B1のみを通過させる。すなわち、クリッピング雑音成分αcnは、他の変調方式の信号に影響を及ぼさない。よって、係数αは、α+β+γ=1を満足するように決定される期待値よりも大きな値を使用することができる。この結果、各変調方式について最大許容エラーベクトル振幅に係わる要件を満足しながら、α+β+γ>1を実現することができる。なお、α+β+γ>1は、図3に示す構成と比較してより強いクリッピングを意味する。すなわち、本発明の実施形態の構成によれば、各変調方式について最大許容エラーベクトル振幅に係わる要件を満足しながら、ピーク対平均電力比をさらに抑制することができる。
各係数α、β、γは、例えば、所定のクリッピングレベルで送信信号S(t)に対してクリッピングを行ったときの各変調方式のエラーベクトル振幅のシミュレーションに基づいて決定される。所定のクリッピングレベルは、送信信号S(t)の平均電力とピーク電力との間で任意に決定することができる。
係数αは、QPSK信号のエラーベクトル振幅がQPSKに対して規定されている最大許容エラーベクトル振幅(-15.1dB)よりも所定量だけ小さくなるように、決定される。同様に、係数βは、16QAM信号のエラーベクトル振幅が16QAMに対して規定されている最大許容エラーベクトル振幅(-18.1dB)よりも所定量だけ小さくなるように、決定される。また、係数γは、64QAM信号のエラーベクトル振幅が64QAMに対して規定されている最大許容エラーベクトル振幅(-21.9dB)よりも所定量だけ小さくなるように、決定される。
「所定量」は、例えば、0dBよりも大きく0.5dBよりも小さい範囲の中で決定してもよい。この場合、各変調方式のエラーベクトル振幅と各変調方式に対して指定されている最大許容エラーベクトル振幅との差分が、それぞれ所定の閾値(この例では、0.5dB)よりも小さくなるように、係数α、β、γが決定されることになる。このようにして係数α、β、γが決定されると、各変調方式の信号がそれぞれ3GPPで規定されている最大許容エラーベクトル振幅を満足するので、受信装置は特別な回路または機能を有する必要はない。
この結果、図3に示す構成と比較して、要求される品質が低い変調方式(ここでは、最大許容エラーベクトル振幅が大きい変調方式)に対して、より強いクリッピングを行うことができる。したがって、各変調方式について最大許容エラーベクトル振幅に係わる要件を満足しながら、ピーク対平均電力比をさらに抑制することができる。
なお、図10〜図11に示す実施例では、QPSK信号、16QAM信号、64QAM信号が低周波数側から順番に配置されているが、本発明はこのような配置に限定されるものではない。すなわち、QPSK信号、16QAM信号、64QAM信号は、OFDMの信号帯内の任意のサブキャリアに割り当てることが可能である。図12に示す例では、周波数帯B1およびB4に16QAM信号が配置され、周波数帯B2にQPSK信号が配置され、周波数帯B3に64QAM信号が配置されている。
ここで、図11に示す例と同様のポリシでフィルタ39a〜39cの通過帯域を決定するものとする。そうすると、フィルタ39aは、QPSK信号が配置されている周波数帯B2を通過させ、他の周波数成分をカットするように構成される。フィルタ39bは、QPSK信号が配置されている周波数帯B2および16QAM信号が配置されている周波数帯B1、B4を通過させ、他の周波数成分をカットするように構成される。フィルタ39cは、QPSK信号が配置されている周波数帯B2、16QAM信号が配置されている周波数帯B1、B4、および64QAM信号が配置されている周波数帯B3を通過させ、他の周波数成分をカットするように構成される。
<シミュレーション>
図13は、ピーク対平均電力比の抑制についてのシミュレーション結果を示す。このシミュレーションは、以下の条件で行われたものである。
サブキャリア数:1200
周波数:20MHz
変調方式:QPSKおよび16QAM
サブキャリア割当(図13(a)):600個のサブキャリアに対してQPSK信号が割り当てられ、他の600個のサブキャリアに対して16QAM信号が割り当てられる
サブキャリア割当(図13(b)):1000個のサブキャリアに対してQPSK信号が割り当てられ、他の200個のサブキャリアに対して16QAM信号が割り当てられる
係数:α=0.4、β=1−α
グラフの横軸は、ピーク対平均電力比(PAPR)を表す。また、縦軸は、相補累積分布関数(CCDF:Complementary Cumulative Distribution Function)を表す。そして、「クリッピングなし」「関連技術」「実施形態」の特性が比較されている。「クリッピングなし」は、クリッピングが行われていない送信信号のピーク対平均電力比特性を表す。「関連技術」は、図3に示す送信装置2により送信信号に対して一括してクリッピングが行われたときのピーク対平均電力比特性を表す。「実施形態」は、図8に示す送信装置3によりクリッピングが行われた送信信号のピーク対平均電力比特性を表す。
関連技術によるクリッピングであっても、ピーク対平均電力比は抑制される。即ち、図13(a)および図13(b)に示すシミュレーションでは、CCDF=10-4において、ピーク対平均電力比が約9.7dBから約6.5dBへ抑制されている。ただし、関連技術では、QPSKおよび16QAMに対して同じクリッピングレベルが適用される。このため、QPSK信号および16QAM信号のエラーベクトル振幅は、ほぼ同じになる。このとき、関連技術では、QPSK信号および16QAM信号のエラーベクトル振幅がいずれも16QAMの最大許容エラーベクトル振幅(-18.1dB)よりも小さくなるように、クリッピングレベルが決定される。この結果、QPSK信号および16QAM信号のエラーベクトル振幅は、図13(c)に示すように、それぞれ-18.3dBおよび-18.5dBである。ただし、関連技術では、QPSK信号のエラーベクトル振幅がQPSKの最大許容エラーベクトル振幅(-15.1dB)に対して3dB以上のマージンを有している。
実施形態のクリッピングによれば、関連技術と比較してさらにピーク対平均電力比が抑制される。例えば、図13(a)に示すシミュレーションでは、CCDF=10-4において、ピーク対平均電力比は約6.0dBである。すなわち、関連技術と比較して、ピーク対平均電力比が約0.5dB改善している。図13(b)に示すシミュレーションでは、CCDF=10-4において、ピーク対平均電力比は約5.5dBである。すなわち、関連技術と比較して、ピーク対平均電力比が約1.0dB改善している。
実施形態の構成でクリッピングが行われた場合、16QAM信号のエラーベクトル振幅は-18.17dB、-18.23dBであり、16QAMの最大許容エラーベクトル振幅(-18.1dB)よりも小さい。QPSK信号のエラーベクトル振幅は-15.16dB、-15.51dBであり、QPSKの最大許容エラーベクトル振幅(-15.1dB)よりも小さい。ここで、関連技術と異なり、実施形態のクリッピングによれば、QPSKの最大許容エラーベクトル振幅に対するQPSK信号のエラーベクトル振幅のマージンは小さい。すなわち、実施形態の構成によれば、各変調方式について指定された品質を満足しながら、ピーク対平均電力比が効率的に抑制される。
<他の実施形態>
図14は、本発明の他の実施形態の送信装置の構成を示す。図8に示す送信装置3および図14に示す送信装置4は、乗算器37a〜37c、加算器38a〜38c、フィルタ39a〜39cの配置が異なっている。なお、フィルタ39a〜39cの通過帯域は、図8に示す構成と同じである。
送信装置4において、QPSK信号は、乗算器37a、加算器38a、フィルタ39aによりクリッピングされる。乗算器37aは、クリッピング雑音信号cn(t)に係数αを乗算する。フィルタ39aは、乗算器37aの出力信号「−αcn」をフィルタリングする。そして、加算器38aは、QPSK信号にフィルタ39aの出力信号を加算する。この構成により、QPSK信号は、時間領域において、QPSKに対応する係数およびフィルタ帯域に基づいてクリッピングが行われる。他の変調方式(16QAM、64QAM)についても同様である。なお、図14に示す構成による演算は、(4)式で表すことができる。
Sout(t)=
[SQPSK(t)−FQPSK{αcn(t)}]+
[S16QAM(t)−F16QAM{βcn(t)}]+
[S64QAM(t)−F64QAM{γcn(t)}] ・・・(4)
図14に示す送信装置4においては、データ信号(QPSK信号、16QAM信号、64QAM信号)に対してフィルタリングが行われていない。このため、これらのデータ信号のout-of-band電力を削減するためには、それぞれそのための専用のフィルタを設けることが好ましい。
以上記載した各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1の変調方式で生成されて第1の周波数帯に配置された第1の変調信号から第1の時間領域信号を生成する第1の逆フーリエ変換器と、
第2の変調方式で生成されて第2の周波数帯に配置された第2の変調信号から第2の時間領域信号を生成する第2の逆フーリエ変換器と、
前記第1の時間領域信号および前記第2の時間領域信号の合成信号の電力が所定の閾値を超えている時間領域における前記合成信号の電力と前記閾値との差分を表すクリッピング雑音信号を生成するクリッピング雑音信号生成部と、
前記第1の時間領域信号から第1の係数が乗算された前記クリッピング雑音信号を差し引く第1の演算器と、
前記第2の時間領域信号から第2の係数が乗算された前記クリッピング雑音信号を差し引く第2の演算器と、
前記第1の演算器の出力信号に対してフィルタリングを行う第1の周波数フィルタと、
前記第2の演算器の出力信号に対してフィルタリングを行う第2の周波数フィルタと、
前記第1の周波数フィルタの出力信号および前記第2の周波数フィルタの出力信号を含む送信信号を生成する合成器と、
を有する送信装置。
(付記2)
前記第1の変調方式に対して指定されている最大許容エラーベクトル振幅が前記第2の変調方式に対して指定されている最大許容エラーベクトル振幅よりも大きいときに、
前記第1の周波数フィルタは、前記第1の周波数帯を通過させ、他の周波数成分をカットし、
前記第2の周波数フィルタは、前記第1の周波数帯および前記第2の周波数帯を通過させ、他の周波数成分をカットする
ことを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記3)
前記合成器から出力される送信信号に含まれている第1の変調信号のエラーベクトル振幅が、前記第1の変調方式に対して指定されている最大許容エラーベクトル振幅よりも小さくなるように、前記第1の係数が決定され、
前記合成器から出力される送信信号に含まれている第2の変調信号のエラーベクトル振幅が、前記第2の変調方式に対して指定されている最大許容エラーベクトル振幅よりも小さくなるように、前記第2の係数が決定される
ことを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記4)
前記合成器から出力される送信信号に含まれている第1の変調信号のエラーベクトル振幅と、前記第1の変調方式に対して指定されている最大許容エラーベクトル振幅との差分が所定の閾値よりも小さくなるように、前記第1の係数が決定され、
前記合成器から出力される送信信号に含まれている第2の変調信号のエラーベクトル振幅と、前記第2の変調方式に対して指定されている最大許容エラーベクトル振幅との差分が所定の閾値よりも小さくなるように、前記第2の係数が決定される
ことを特徴とする付記3に記載の送信装置。
(付記5)
前記第1の周波数フィルタは、前記第1の周波数帯を通過させ、他の周波数成分をカットし、
前記第2の周波数フィルタは、前記第2の周波数帯を通過させ、他の周波数成分をカットする
ことを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記6)
前記第1の係数と前記第2の係数との和は1である
ことを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記7)
前記第1の係数と前記第2の係数との和は1よりも大きい
ことを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記8)
第1の変調方式で生成されて第1の周波数帯に配置された第1の変調信号から第1の時間領域信号を生成する第1の逆フーリエ変換器と、
第2の変調方式で生成されて第2の周波数帯に配置された第2の変調信号から第2の時間領域信号を生成する第2の逆フーリエ変換器と、
前記第1の時間領域信号および前記第2の時間領域信号の合成信号の電力が所定の閾値を超えている時間領域における前記合成信号の電力と前記閾値との差分を表すクリッピング雑音信号を生成するクリッピング雑音信号生成部と、
第1の係数が乗算された前記クリッピング雑音信号に対してフィルタリングを行う第1の周波数フィルタと、
第2の係数が乗算された前記クリッピング雑音信号に対してフィルタリングを行う第2の周波数フィルタと、
前記第1の時間領域信号から前記第1の周波数フィルタの出力信号を差し引く第1の演算器と、
前記第2の時間領域信号から前記第2の周波数フィルタの出力信号を差し引く第2の演算器と、
前記第1の演算器の出力信号および前記第2の演算器の出力信号を含む送信信号を生成する合成器と、
を有する送信装置。
(付記9)
第1の変調方式で生成されて第1の周波数帯に配置された第1の変調信号から第1の時間領域信号を生成し、
第2の変調方式で生成されて第2の周波数帯に配置された第2の変調信号から第2の時間領域信号を生成し、
前記第1の時間領域信号および前記第2の時間領域信号の合成信号の電力が所定の閾値を超えている時間領域における前記合成信号の電力と前記閾値との差分を表すクリッピング雑音信号を生成し、
前記第1の時間領域信号から第1の係数が乗算された前記クリッピング雑音信号を差し引いてクリップされた第1の時間領域信号を生成し、
前記第2の時間領域信号から第2の係数が乗算された前記クリッピング雑音信号を差し引いてクリップされた第2の時間領域信号を生成し、
第1の周波数フィルタを用いて前記クリップされた第1の時間領域信号に対してフィルタリングを行い、
第2の周波数フィルタを用いて前記クリップされた第2の時間領域信号に対してフィルタリングを行い、
前記第1の周波数フィルタの出力信号および前記第2の周波数フィルタの出力信号を含む送信信号を生成する
ことを特徴とするピーク対平均電力比抑制方法。
3、4 送信装置
31 マッパ
32a〜32c IFFT部
35 クリッピング部
36 差分計算器
37a〜37c 乗算器
38a〜38c 加算器
39a〜39c フィルタ
40 合成器

Claims (6)

  1. 第1の変調方式で生成されて第1の周波数帯に配置された第1の変調信号から第1の時間領域信号を生成する第1の逆フーリエ変換器と、
    第2の変調方式で生成されて第2の周波数帯に配置された第2の変調信号から第2の時間領域信号を生成する第2の逆フーリエ変換器と、
    前記第1の時間領域信号および前記第2の時間領域信号の合成信号の電力が所定の閾値を超えている時間領域における前記合成信号の電力と前記閾値との差分を表すクリッピング雑音信号を生成するクリッピング雑音信号生成部と、
    前記第1の時間領域信号から第1の係数が乗算された前記クリッピング雑音信号を差し引く第1の演算器と、
    前記第2の時間領域信号から第2の係数が乗算された前記クリッピング雑音信号を差し引く第2の演算器と、
    前記第1の演算器の出力信号に対してフィルタリングを行う第1の周波数フィルタと、
    前記第2の演算器の出力信号に対してフィルタリングを行う第2の周波数フィルタと、
    前記第1の周波数フィルタの出力信号および前記第2の周波数フィルタの出力信号を含む送信信号を生成する合成器と、
    を有する送信装置。
  2. 前記第1の変調方式に対して指定されている最大許容エラーベクトル振幅が前記第2の変調方式に対して指定されている最大許容エラーベクトル振幅よりも大きいときに、
    前記第1の周波数フィルタは、前記第1の周波数帯を通過させ、他の周波数成分をカットし、
    前記第2の周波数フィルタは、前記第1の周波数帯および前記第2の周波数帯を通過させ、他の周波数成分をカットする
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記合成器から出力される合成信号に含まれている第1の変調信号のエラーベクトル振幅が、前記第1の変調方式に対して指定されている最大許容エラーベクトル振幅よりも小さくなるように、前記第1の係数が決定され、
    前記合成器から出力される合成信号に含まれている第2の変調信号のエラーベクトル振幅が、前記第2の変調方式に対して指定されている最大許容エラーベクトル振幅よりも小さくなるように、前記第2の係数が決定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  4. 前記合成器から出力される合成信号に含まれている第1の変調信号のエラーベクトル振幅と、前記第1の変調方式に対して指定されている最大許容エラーベクトル振幅との差分が所定の閾値よりも小さくなるように、前記第1の係数が決定され、
    前記合成器から出力される合成信号に含まれている第2の変調信号のエラーベクトル振幅と、前記第2の変調方式に対して指定されている最大許容エラーベクトル振幅との差分が所定の閾値よりも小さくなるように、前記第2の係数が決定される
    ことを特徴とする請求項3に記載の送信装置。
  5. 第1の変調方式で生成されて第1の周波数帯に配置された第1の変調信号から第1の時間領域信号を生成する第1の逆フーリエ変換器と、
    第2の変調方式で生成されて第2の周波数帯に配置された第2の変調信号から第2の時間領域信号を生成する第2の逆フーリエ変換器と、
    前記第1の時間領域信号および前記第2の時間領域信号の合成信号の電力が所定の閾値を超えている時間領域における前記合成信号の電力と前記閾値との差分を表すクリッピング雑音信号を生成するクリッピング雑音信号生成部と、
    第1の係数が乗算された前記クリッピング雑音信号に対してフィルタリングを行う第1の周波数フィルタと、
    第2の係数が乗算された前記クリッピング雑音信号に対してフィルタリングを行う第2の周波数フィルタと、
    前記第1の時間領域信号から前記第1の周波数フィルタの出力信号を差し引く第1の演算器と、
    前記第2の時間領域信号から前記第2の周波数フィルタの出力信号を差し引く第2の演算器と、
    前記第1の演算器の出力信号および前記第2の演算器の出力信号を含む送信信号を生成する合成器と、
    を有する送信装置。
  6. 第1の変調方式で生成されて第1の周波数帯に配置された第1の変調信号から第1の時間領域信号を生成し、
    第2の変調方式で生成されて第2の周波数帯に配置された第2の変調信号から第2の時間領域信号を生成し、
    前記第1の時間領域信号および前記第2の時間領域信号の合成信号の電力が所定の閾値を超えている時間領域における前記合成信号の電力と前記閾値との差分を表すクリッピング雑音信号を生成し、
    前記第1の時間領域信号から第1の係数が乗算された前記クリッピング雑音信号を差し引いてクリップされた第1の時間領域信号を生成し、
    前記第2の時間領域信号から第2の係数が乗算された前記クリッピング雑音信号を差し引いてクリップされた第2の時間領域信号を生成し、
    第1の周波数フィルタを用いて前記クリップされた第1の時間領域信号に対してフィルタリングを行い、
    第2の周波数フィルタを用いて前記クリップされた第2の時間領域信号に対してフィルタリングを行い、
    前記第1の周波数フィルタの出力信号および前記第2の周波数フィルタの出力信号を含む送信信号を生成する
    ことを特徴とするピーク対平均電力比抑制方法。
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