JP5861521B2 - 送信装置及びルックアップテーブルの更新方法 - Google Patents

送信装置及びルックアップテーブルの更新方法 Download PDF

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Description

本発明は、送信装置及びルックアップテーブルの更新方法に関する。
近年、無線通信システムにおいて、デジタル化により高能率に伝送する方式が多く採用されるようになっている。多値位相変調方式を適用する無線通信システムでは、送信側で電力増幅器の増幅特性を直線化して非線形歪を抑え、隣接チャネルからの漏洩電力を低減する技術が特に重要である。
また、線形性に劣る電力増幅器を使用した場合には、非線形歪が生じる。このため、線形性に劣る電力増幅器を使用しつつ電力効率の向上を図る場合には、非線形歪を補償する技術が必須である。
図1は、送信装置の一例を示すブロック図である。
送信信号発生装置1は、デジタルデータ列を発生する。送信信号発生装置1は、シリアル/パラレル変換器(S/P)2へ、シリアルのデジタルデータ列を入力する。
シリアル/パラレル変換器2は、送信信号発生装置1からのデジタルデータ列を1ビットずつ交互に振り分けて同相成分信号と直交成分信号の2系列に変換する。同相成分信号はI信号(In−Phase component)と呼ばれ、直交成分信号はQ信号(Quadrature component)と呼ばれる。同相成分信号及び直交成分信号は、D/A変換器(D/A)3へ入力される。
D/A変換器3は、シリアル/パラレル変換器2からのI信号、及びQ信号をアナログのべ一スバンド信号に変換して直交変調器4へ入力する。
直交変調器4は、D/A変換器3からのアナログのベースバンド信号に変換されたI信号、及びQ信号に、それぞれ基準搬送波と、基準搬送波を90°移相した搬送波を乗算する。直交変調器4は、アナログのベースバンド信号に基準搬送波を乗算した信号と、アナログのベースバンド信号に基準搬送波を90°移相した搬送波を乗算した信号とを加算することにより直交変換を実行し、出力する。直交変調器4からの出力信号は、周波数変換器5へ入力される。
周波数変換器5は、直交変調信号と、局部発振信号とをミキシングして、無線周波数へ変換し、電力増幅器6へ入力する。
電力増幅器6は、周波数変換器5からの無線周波数信号を電力増幅して空中線(アンテナ)7より空中に放射する。
ここで、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)等の移動通信方式においては、送信電力は10mW〜数10Wと大きい。
図2は、電力増幅器6の入出力特性の一例を示す。図2において、横軸は入力信号の電力(入力電力)[dB]であり、縦軸は出力信号の電力(出力電力)[dB]である。図2には、電力増幅器6が、入出力特性として歪関数f(p)を有する場合の例について示す。
点線で示されるように、入力電力と、出力電力との間の関係は、非直線性となる。つまり、入力電力と、出力電力との間の関係は、非線形となる。入力電力と、出力電力との間の関係が非直線特性となることにより、非線形歪が発生する。
図3は、送信周波数f周辺の周波数スペクトラムの一例を示す。図3において、横軸は周波数である。図3においては、非線形歪みが発生する前の特性aを破線により示し、非線形歪みが発生した後の特性bを実線により示す。つまり、非線形歪みが発生しない理想的な特性を特性aにより表す。
特性bは、特性aと比較して、サイドローブが持ち上がる。サイドローブが発生することにより、隣接チャネルへ、送信波が漏洩する。隣接チャネルへ送信波が漏洩することにより、隣接妨害を生じる。すなわち、図2に示される非線形歪が大きくなるほど、図3に示されるように、隣接周波数チャネルに漏洩する送信波の電力が大きくなる。
隣接周波数チャネルに漏洩する送信波の電力(漏洩電力)の大きさは、ACPR(Adjacent Channel Power Ratio)により表される。ACPRは、着目するチャネルの電力と、隣接チャネルへ漏洩する漏洩電力との比により表される。着目するチャネルの電力は、図3のA−A´線間のスペクトラムの面積により表される。隣接チャネルへの漏洩電力は、図3のB−B´線間の隣接チャネルへ漏洩するスペクトラムの面積により表される。漏洩電力は、他チャネルに対して雑音となり、その他チャネルの通信品質を劣化させる。よって、漏洩電力は、厳しく規定されている。
漏洩電力は、例えば、図2に示される、電力増幅器の線形領域(「線形領域I」により示す)で小さく、非線形領域(「線形領域II」により示す)で大きくなる。
入力電力が高くなるに従って、線形領域から非線形領域となるため、電力増幅器で高出力を得るためには、線形領域を広くする必要がある。しかし、線形領域を広くするには、実際に必要な能力以上の電力増幅器が必要となる。このため、高コスト及び送信装置のサイズを大きくせざるを得ず、不利となる問題がある。
無線装置に関して、送信電力の歪を補償する機能を付加することが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2001−189685号公報 特開2007−49251号公報
デジタル非線形歪補償方式(DPD: Digital PreDistortion)の適応制御を利用した送信装置では、変調信号により直交変調して得られる搬送波を帰還させ、検波する。該送信装置では、変調信号(送信ベースバンド信号)の振幅と帰還信号(帰還ベースバンド信号)の振幅をデジタル変換して比較し、比較結果に基づいて歪補償係数をリアルタイムに更新する。この種の送信装置では、歪補償係数を記憶する際に、LUT(Look Up Table)が利用される。
電力増幅器では、飽和領域で、入力電力と出力電力との間の関係が非線形となる。つまり、入力電力が大きいと歪が発生し易い。従って、信号の平均電力を急激に増大させた場合には、入力電力が急激に増大するため、DPDの適応制御が間に合わず、スプリアスが発生することが多い。
図4は、DPDの適応制御が行われる場合のLUTの参照範囲の一例を示す。図4において、横軸は、歪補償係数を指定するためのアドレスを示す。アドレスはデシベル(dB)により表され、値が大きくなるに従って高電力となる。図4には、アドレスの範囲の一例として0から100が示される。アドレスの範囲は、100未満であってよいし、101以上であってもよい。
図4の上図は、入力電力が小さい場合のLUTの参照範囲の一例を示す。
入力電力に応じて、LUTにおける歪補償係数の参照範囲が更新される。具体的には、入力電力の増減に応じて、LUTにおける歪補償係数の参照範囲が増減する。入力電力が小さい場合には、入力電力に応じて更新されるLUTの歪補償係数の範囲が追従できるため、DPDによる適応制御が可能である。図4には、入力電力の範囲と、更新されたLUTにおける歪補償係数の参照範囲とが略同一の場合の例が示される。
図4の下図は、入力電力が大きい場合のLUTの参照範囲の一例を示す。
入力電力に応じて、LUTにおける歪補償係数の参照範囲が更新される。具体的には、入力電力の増減に応じて、LUTにおける歪補償係数の参照範囲が増減する。しかし、入力電力が大きい場合には、入力電力に対してLUTの歪補償係数の参照範囲が追従できず、DPDによる適応制御ができない範囲が生じる。入力電力に対して、出力電力の歪みが大きくなるためである。DPDによる適応制御の際に参照できない範囲の歪補償係数が指定された場合、急激に電力が大きくなることによりスプリアスが発生することがある。スプリアスは、妨害波と呼ばれることもある。図4には、入力信号の範囲よりも、LUTの参照範囲が狭い場合の例が示される。
スプリアスの発生を低減する方法の一つとして「ランプアップ制御」が知られている。
ランプアップ制御では、低い出力電力から、徐々に増加させて所望の出力電力となるように制御される。徐々に出力電力を増加させることにより妨害波も段階的に発生するが、DPDの適応制御を間に合わせることができる。出力電力を徐々に増加させることにより、所望の出力電力に変更した際にスプリアスが発生することを低減できる。
図5は、ランプアップ制御が行われる場合のLUTの参照範囲の一例を示す。図5において、横軸は、歪補償係数を指定するためのアドレスを示す。図5は、入力電力を徐々に増加させた場合の入力電力の範囲と、LUTにおける歪補償係数の参照範囲との間の関係を示す。図5には、アドレスの範囲の一例として0から100が示される。アドレスの範囲は、100未満であってもよいし、101以上であってもよい。
ランプアップ制御を利用した場合でも、入力電力を増加させた際に、DPDの適応制御の際に参照できない範囲の歪補償係数が指定されることがある。参照できない範囲の歪補償係数が指定された場合、急激に電力が大きくなることによりスプリアスが発生することがある。特に、電力増幅器の飽和領域を参照するような場合には、適応制御前の初期LUTと、適応制御後のLUTの差分が大きく、スプリアスが大きくなる。
そのため、ランプアップ制御だけでは防げないスプリアスの発生を低減する方法が求められている。
開示の送信装置は、スプリアスの発生を低減することを目的とする。
開示の一実施例の送信装置は、
送信電力と、該送信電力で送信する際に発生する歪を補償するための歪補償係数とを対応させて記憶する記憶部と、
送信信号の送信電力に対して適用する第1のゲイン調整値を所定のステップで増加させるゲイン調整部と、
前記第1のゲイン調整値を適用された送信信号に対し、前記記憶部に記憶された歪補償係数を用いて歪補償処理を行う信号処理部と、
前記歪補償処理後の送信信号に対して電力増幅を行う電力増幅部と
を有し、
前記信号処理部は、
前記第1のゲイン調整値よりも大きい値の第2のゲイン調整値を適用された送信信号の送信電力に応じた歪補償係数を前記記憶部から参照し、前記参照した歪補償係数を用いて前記第1のゲイン調整値を適用された送信信号の歪補償処理を行い、
前記歪補償処理が行われる前の送信信号と前記電力増幅部の出力から帰還させた送信信号とに基づいて、前記第2のゲイン調整値を適用された送信信号の送信電力に応じた歪補償係数を更新する。
開示の実施例によれば、スプリアスの発生を低減できる。
送信装置の一例を示す図である。 電力増幅器の入出力特性の一例を示す図である。 送信周波数周辺の周波数スペクトラムの一例を示す図である。 デジタル非線形歪補償方式により適応制御が行われる場合のLUTの参照範囲の一例を示す図である。 ランプアップ制御が行われる場合のLUTの参照範囲の一例を示す図である。 基地局の一実施例を示す図である。 送信装置の一実施例を示す機能ブロック図である。 歪補償部の詳細を含む送信装置の一実施例を示す図である。 LUT参照範囲の制御の一実施例を示す図である。 アドレス生成回路の一実施例を示す機能ブロック図である。 送信装置の動作の一実施例を示すフローチャートである。 歪補償部の詳細を含む送信装置の一変形例を示す図である。 LUT参照範囲の制御の一変形例を示す図である。 送信装置の動作の一変形例を示すフローチャートである。 LUT参照範囲を示す図である。
以下、図面に基づいて、実施例を説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<基地局100>
図6は、基地局100の一実施例を示す。図6には、主に、送信処理に関する部分が示される。
基地局100は、無線装置(RE:Radio Equipment)102と、無線制御装置(REC: Radio Equipment Control)104とを有する。
無線装置102と、無線制御装置104との間は、例えば光ファイバー等により接続されてもよい。光ファイバー等により無線装置102と無線制御装置104との間を接続することにより、無線制御装置104から、無線装置102を分離することができる。また、アンテナの近傍に無線装置102を設置することができるため、ケーブルロスを低減でき、基地局100の消費電力を低減できる。
無線装置102は、アンテナ105と、方向性結合器106と、電力増幅器(PA: Power Amplifier)108と、アップコンバータ110と、D/A変換器112と、FPGA(Field Programmable Gate Array)114と、コネクタ116と、ダウンコンバータ118と、A/D変換器120と、MPU(Micro−Processing Unit)122とを有する。
無線制御装置104からのデータ信号は、コネクタ116を介して、FPGA114に入力される。コネクタ116は、例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)と呼ばれるもので構成されてもよい。FPGA114は、コネクタ116と接続される。FPGA114は、コネクタ116からのデータ信号に対して信号処理を行う。信号処理は、歪を補償する処理を含む。FPGA114は、D/A変換器112へ、信号処理を行ったデータ信号を入力する。D/A変換器112は、FPGA114と接続される。D/A変換器112は、アナログ信号へ、FPGA114により信号処理が行われたデータ信号を変換する。D/A変換器112は、アップコンバータ110へ、アナログ信号に変換したデータ信号を入力する。アップコンバータ110は、D/A変換器112と接続される。アップコンバータ110は、D/A変換器112からのアナログ信号をアップコンバートする。アップコンバータ110は、電力増幅器108へ、アップコンバートしたアナログ信号を入力する。電力増幅器108は、アップコンバータ110と接続される。電力増幅器108は、アップコンバータ110からの信号を増幅する。電力増幅器108は、アンテナ105から、増幅した信号を送信する。
方向性結合器106は、電力増幅器108と、アンテナ105と接続される。方向性結合器106は、ダウンコンバータ110へ、電力増幅器108からの信号を入力する。
ダウンコンバータ118は、方向性結合器106と接続される。ダウンコンバータ118は、方向性結合器106からの信号をダウンコンバートする。ダウンコンバータ118は、A/D変換器120へ、ダウンコンバートした信号を入力する。
A/D変換器120は、ダウンコンバータ118と接続される。A/D変換器120は、デジタル信号へ、ダウンコンバータ118からの信号を変換する。A/D変換器120は、FPGA114へ、デジタル信号へ変換した信号を入力する。
FPGA114は、A/D変換器120と接続される。FPGA114は、A/D変換器120からの信号を利用して、歪を補償する処理を行う。
MPU122は、FPGA114と接続される。MPU122は、FPGA114を制御する。FPGA114がCPU(図示無し)を有し、CPUによる制御に従って動作するようにしてもよい。
<送信装置200>
図7は、送信装置200の一実施例を示す。送信装置200は、基地局100に含まれてもよい。送信装置200は、デジタル非線形歪補償方式に従って歪補償を行う。
送信装置200は、アンテナ105と、方向性結合器106と、電力増幅器108と、アップコンバータ110と、直交変調器124と、D/A変換器112と、ダウンコンバータ118と、直交検波器126と、A/D変換器120と、基準搬送波発生器128と、歪補償部130と、S/P変換器132と、送信信号発生装置134とを有する。
歪補償部130により実行される処理は、FPGA114により実行されてもよい。送信信号発生装置134は、無線制御装置104に含まれてもよい。S/P変換器132により実行される処理は、FPGA114により実行されてもよいし、無線制御装置104により実行されてもよい。
送信信号発生装置134は、送信信号として、デジタルデータ群を発生する。送信信号発生装置134は、S/P変換器132へ、デジタルデータ群を入力する。S/P変換器132は、送信信号発生装置134と接続される。S/P変換器132は、送信信号発生装置134からのデジタルデータ群をI信号と、Q信号の2系列の信号に変換し、歪補償部130へ入力する。歪補償部130は、S/P変換部132と接続される。歪補償部130は、DSP(Digital Signal Processor)により構成されてもよい。
歪補償部130は、S/P変換器132からの信号に、プリディストーション処理を施す。歪補償部130は、D/A変換器112へ、プリディストーション処理を施したI信号、Q信号を入力する。D/A変換器112は、アナログのベースバンド信号へ、歪補償部130からの信号を変換する。D/A変換器112は、直交変調器124へ、アナログのベースバンド信号を入力する。
直交変調器124は、D/A変換器112と接続される。直交変調器124は、D/A変換器112からのI信号、及びQ信号に、それぞれ基準搬送波発生器128から入力される基準搬送波、及び基準搬送波を90°移相した信号を乗算する。直交変調器124は、I信号に基準搬送波を乗算した信号と、Q信号に基準搬送波を90°移相した信号を乗算した信号とを加算することにより直交変調を行う。直交変調器124は、アップコンバータ110へ、直交変調された信号を入力する。
基準搬送波発生器128は、直交変調器124と接続される。基準搬送波発生器128は、直交変調器124へ、基準搬送波、及び基準搬送波を90°移相した信号を入力する。
アップコンバータ110は、直交変調器124と接続される。アップコンバータ110は、直交変調器124からの直交変調信号と局部発振信号とをミキシングすることにより周波数変換する。アップコンバータ110は、電力増幅器108へ、周波数変換した信号を入力する。
電力増幅器108は、アップコンバータ110と接続される。電力増幅器108は、アップコンバータ110からの信号を電力増幅する。電力増幅器108は、空中線(アンテナ)105から、電力増幅した信号を空中へ放射する。
方向性結合器106は、電力増幅器108と、アンテナ105と接続される。方向性結合器106は、ダウンコンバータ118へ、電力増幅器108からの信号を入力する。
ダウンコンバータ118は、方向性結合器106と接続される。ダウンコンバータ118は、方向性結合器106からの信号をダウンコンバートすることにより周波数変換する。ダウンコンバータ118は、直交検波器126へ、ダウンコンバートした信号を入力する。直交検波器126は、ダウンコンバータ118と接続される。直交検波器126は、ダウンコンバータ118からの信号に、それぞれ基準搬送波と、基準搬送波を90°移相した信号を乗算することにより、直交検波を行う。直交検波器126は、直交検波を行うことにより、送信側におけるベースバンドのI信号、Q信号を再現する。直交検波器126は、A/D変換器120へ、再現したI信号、Q信号を入力する。
基準搬送波発生器128は、直交検波器126と接続される。基準搬送波発生器128は、直交検波器126へ、基準搬送波と、基準搬送波を90°移相した信号とを入力する。
A/D変換器120は、直交検波器126と接続される。A/D変換器120は、デジタル信号へ、直交検波器126からのI信号、Q信号を変換する。A/D変換器120は、歪補償部130へ、デジタル信号へ変換したI信号、Q信号を入力する。
歪補償部130は、A/D変換器120と接続される。歪補償部130は、所定のアルゴリズムを用いて適応信号処理を実施し、歪補償前の送信信号と、直交検波器126により復調されたフィードバック信号とを比較する。所定のアルゴリズムには、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムが含まれる。他のアルゴリズムを利用してもよい。
歪補償部130は、歪補償前の送信信号と、フィードバック信号との差が零となるように、歪補償係数h(pl)を演算する。歪補償部130は、歪補償係数h(pl)を更新する。歪補償係数h(pl)を更新することにより、電力増幅器108で生じる非線形歪を低減でき、出力電力の非線形歪みを低減できる。非線形歪みを低減できるため、隣接チャネル漏洩電力を低減できる。
また、歪補償部130は、歪補償係数の参照範囲を更新する。歪補償係数の参照範囲を更新することにより、入力電力が急激に増加した場合でも、歪補償係数h(pl)を用いて歪補償を行うことができる。
<歪補償部130>
歪補償部130は、プリディストーション部136と、歪補償係数記憶部138と、歪補償係数演算部140とを有する。プリディストーション部136の機能と、歪補償係数演算部140の機能は、主に、MPU122による制御によりFPGA114により実行される。例えば、MPU122がプログラムに従って機能することにより、FPGA114に、プリディストーション部136の機能と、歪補償係数演算部140の機能とを実行させる。
プリディストーション部136は、送信信号x(t)のパワーレベルに応じた歪補償係数h(pi)を用いて、送信信号x(t)に歪補償処理(プリディストーション)を施す。
歪補償係数記憶部138は、送信信号x(t)のパワーpi(i=0〜1023)と、該送信信号x(t)のパワーpi(i=0〜1023)に応じた歪補償係数h(pi)とを対応付けて記憶する。
歪補償係数演算部140は、送信信号x(t)と、直交検波器126で復調された復調信号(フィードバック信号)y(t)とを比較する。具体的には、歪補償係数演算部140は、LMSアルゴリズムを用いた適応信号処理により歪補償前の送信信号x(t)と、直交検波器126で復調されたフィードバック信号y(t)とを比較する。歪補償係数演算部140は、送信信号x(t)と、フィードバック信号y(t)との差が零となるように歪補償係数h(pi)を演算し、歪補償係数記憶部140に記憶される歪補償係数を更新する。具体的には、歪補償係数演算部140は、歪補償係数の参照範囲を変更する。歪補償係数の参照範囲が変更されることにより、歪補償係数が更新される。
図8は、送信装置200の一実施例を示す。図8には、歪補償部130の詳細を含む送信装置200が示される。
送信装置200は、乗算器202、234、及び236と、加算器222と、減算器214と、遅延部224、226、及び228と、アドレス生成回路208と、ゲイン調整部232と、LUT210と、帰還系処理部206と、歪補償演算部230と、歪デバイス204とを有する。歪デバイス204により発生する歪は、歪関数f(p)により表される。歪デバイス204、帰還系処理部206以外のブロックは、FPGA114により実行されてもよい。FPGA114は、信号処理を行う信号処理部として機能する。
歪補償演算部230は、乗算器216、218、及び220と、共役複素信号出力部(Conj)212とを有する。
ゲイン調整部232は、ゲイン調整を行う。MPU122がプログラムに従って動作することにより、ゲイン調整部232として機能する。ゲイン調整部232は、乗算器234へ、ゲイン調整値を入力する。具体的には、ゲイン調整部232は、低い値のゲイン調整値を入力する。低い値のゲイン調整値を入力した後、ゲイン調整部232は、ゲイン調整値の値を徐々に増加させる。ここで、ゲイン調整値の値を徐々に増加させる増加分は、ステップと呼ばれてもよい。ゲイン調整値の値を徐々に増加させることにより、ゲイン調整部232は、所望の値に設定する。
また、ゲイン調整部232は、ランプアップ制御の際に、LUT210に格納された歪補償係数の参照範囲を広げるように制御する。ゲイン調整部232は、乗算器236へ、歪補償係数の参照範囲を表す情報(以下、「歪補償係数参照範囲情報」という)を入力する。例えば、ゲイン調整部232は、歪補償係数参照範囲情報として、乗算器234へ入力したゲイン調整値に1ステップに対応するゲインを加えたゲイン調整値を入力するようにしてもよい。1ステップは一例であり、歪補償係数参照範囲情報として、乗算器234へ入力したゲイン調整値に、複数のステップに対応するゲインを加えたゲイン調整値を用いてもよい。
図9は、ゲイン調整部232の処理の一実施例を示す。
ゲイン調整部232は、乗算器236へ歪補償係数参照範囲情報を入力することにより、次回以降のランプアップ制御の際に参照する歪補償係数の参照範囲を含むように、LUT210における歪補償係数の参照範囲を設定する。具体的には、ゲイン調整部232は、乗算器236へ歪補償係数参照範囲情報を入力することにより、次回のランプアップ制御の際に参照する歪補償係数の参照範囲を含むようにLUT210における歪補償係数の参照範囲を設定するようにしてもよい。次回のランプアップ制御の際に参照する歪補償係数の参照範囲を含むLUT210における歪補償係数の参照範囲を擬似LUTという。つまり、歪補償係数の参照範囲を広げるように設定された歪補償係数の参照範囲を擬似LUTという。
図9に示される例では、入力電力の増加に応じて、擬似LUTに設定されるLUT210における歪補償係数の参照範囲が増加する。LUT210における歪補償係数の参照範囲が最大値の付近となった場合には、入力電力が増加しても、擬似LUTに設定されるLUT210における歪補償係数の参照範囲を増加させないようにしてもよい。図9には、擬似LUTに設定されるLUT210における歪補償係数の参照範囲が最大値の90%程度となった場合に、入力電力が増加しても、擬似LUTに設定されるLUT210における歪補償係数の参照範囲を増加させない例が示される。90%は一例であり適宜変更可能である。
擬似LUTを生成することにより、出力電力を増加させる制御を実行した際に、適応制御前のLUTの歪補償係数の参照範囲と、適応制御後のLUTの歪補償係数の参照範囲との差分を小さくできる。適応制御前後におけるLUTの歪補償係数の参照範囲の差分を小さくできるため、参照できない範囲の歪補償係数が指定される確率を低減できる。このため、急激に電力が大きくなる確率を低減でき、スプリアスの発生を低減することが可能となる。
送信信号x(t)は、乗算器234へ入力される。乗算器234は、ゲイン調整部232と接続される。乗算器234は、送信信号x(t)と、ゲイン調整部232からのゲイン調整値とを乗算する。乗算器234は、乗算器202、乗算器236、及び遅延部228へ、送信信号x(t)と、ゲイン調整値とを乗算した信号を入力する。
乗算器236は、乗算器234と接続される。乗算器236は、乗算器234からの信号と、ゲイン調整部232からの歪補償係数参照範囲情報とを乗算する。例えば、ゲイン調整部232は、歪補償係数参照範囲情報として、乗算器234へ入力したゲイン調整値に1ステップに対応するゲインを加えたゲイン調整値を入力する。乗算器236は、アドレス生成回路208へ、乗算器234からの信号と、ゲイン調整部232からの歪補償係数参照範囲情報とを乗算した信号を入力する。
<アドレス生成回路208>
アドレス生成回路208は、乗算器236と接続される。
図10は、アドレス生成回路208の一実施例を示す。
アドレス生成回路208は、入力信号振幅算出部302と、遅延部304と、入力信号電力算出部306と、遅延部308と、電力log変換部310と、遅延部312と、生成元選択部314と、アドレス算出部316とを有する。
入力信号電力算出部306には、乗算器234からの信号と、ゲイン調整部232からの歪補償係数参照範囲情報とを乗算した信号が入力される。入力信号電力算出部306は、該信号に基づいて、送信電力を演算する。具体的には、入力信号電力算出部306は、乗算器236からの信号に基づいて、該信号のパワーp(=x2(t))を演算する。入力信号電力算出部306は、遅延部308、電力log変換部310へ、該信号の電力の演算結果を入力する。
遅延部308は、入力信号電力算出部306と接続される。遅延部308は、生成元選択部314へ、入力信号電力算出部306からの該信号の電力の演算結果を入力する。遅延部308は、生成元選択部314へ該信号の電力の演算結果を入力する際に、入力するタイミングを調整する。
電力log変換部310は、入力信号電力算出部306と接続される。電力log変換部310は、入力信号電力算出部306からの信号の電力の演算結果を対数(log)に変換する。電力log変換部310は、遅延部312へ、対数に変換した信号の電力の演算結果を入力する。
遅延部312は、電力log変換部310と接続される。遅延部312は、生成元選択部314へ、電力log変換部310からの対数に変換した信号の電力の演算結果を入力する。遅延部308は、生成元選択部314へ、対数に変換した信号の電力の演算結果を入力する際に、入力するタイミングを調整する。
入力信号振幅算出部302には、乗算器234からの信号と、ゲイン調整部232からの歪補償係数参照範囲情報とを乗算した信号が入力される。入力信号振幅算出部302は、該信号に基づいて、送信電力の振幅を演算する。入力信号振幅算出部302は、遅延部304へ、該信号の振幅の演算結果を入力する。
遅延部304は、入力信号振幅算出部302と接続される。遅延部304は、生成元選択部314へ、入力信号振幅算出部302からの信号の振幅の演算結果を入力する。遅延部304は、生成元選択部314へ、信号の振幅の演算結果を入力する際に、入力するタイミングを調整する。
生成元選択部314は、遅延部304、308、及び312と接続される。生成元選択部314は、アドレスの生成元となる信号を選択する。具体的には、生成元選択部314は、遅延部304からの信号の振幅の演算結果、遅延部308からの信号の電力の演算結果、遅延部312からの対数に変換した信号の電力の演算結果に基づいて、アドレスの生成元となる信号を選択する。生成元選択部314は、アドレス算出部316へ、アドレスの生成元となる信号を表す情報を入力する。
アドレス算出部316は、生成元選択部314と接続される。アドレス算出部316は、アドレスへ、生成元選択部314からのアドレスの生成元となる信号を表す情報を変換する。具体的には、アドレス算出部316は、時間tの信号のパワーp(=x2(t))に対応する第1の次元方向のアドレスを生成する。例えば、アドレス算出部316は、X軸方向のアドレスを生成する。また、アドレス算出部316は第1の次元方向のアドレスを生成すると、時間tの信号のパワーp(=x2(t))と、該時間tの前の時点(t−1)の信号のパワーp1(=x2(t−1))との間の差ΔPを求める。アドレス算出部316は、ΔPに対応する時間tの信号のパワーp(=x2(t))に対応する第1の次元とは異なる第2の次元方向のアドレスを生成する。例えば、アドレス算出部316は、Y軸方向のアドレスを生成する。アドレス算出部316は、該第1の次元方向のアドレスと、該第2の次元方向のアドレスとを含むアドレスを、時間tにおけるアドレス指定情報(AR)(adr(t))とする。アドレス算出部316は、アドレス指定情報を出力する。アドレス算出部316により出力されたアドレス指定情報により、LUT210における記憶位置が指定される。
LUT210は、アドレス算出部316からのアドレス指定情報により指定されたアドレスに格納された歪補償係数hn−1(p)を読み出す。LUT210は、乗算器202へ、読み出した歪補償係数hn−1(p)を入力する。乗算器202は、歪補償処理に、LUT210からの歪補償係数hn−1(p)を利用する。具体的には、乗算器202は、乗算器234からの信号に、歪補償係数を乗算する。乗算器202は、歪デバイス204に、乗算器234からの信号に歪補償係数を乗算した信号を入力する。
遅延部224は、アドレス生成回路208と接続される。遅延部224は、LUT210へ、読み出しアドレス(AR)として、アドレス生成回路208からのアドレス指定情報を入力する。読み出しアドレス(AR)と、書き込みアドレス(AW)は同じアドレスであってもよい。この場合、歪補償係数の更新値は、演算処理の後に、書き込みアドレスに書き込まれる。従って、遅延部224は、演算処理に要する時間に応じて遅延させ、LUT210に、読み出しアドレス(AR)を入力する。読み出しアドレスの入力を遅延させることにより、書き込みアドレス(AW)として、読み出しアドレスを用いることができる。
LUT210は、アドレス生成回路208と、遅延部224と接続される。LUT210には、送信信号x(t)の離散的な各パワーに対応し、2次元により表されるアドレス位置に、歪デバイス204の歪みを打ち消すための歪補償係数が記憶される。LUT210は、乗算器202、及び遅延部226へ、アドレス生成回路208、及び遅延部224からのアドレス指定情報により指定される歪補償係数hn−1(p)を入力する。
乗算器202は、乗算器234と接続される。乗算器202は、乗算器234からの信号と、LUT210からの歪補償係数hn−1(p)とを乗算する。乗算器202は、図7に示される送信装置200のプリディストーション部136としての機能を実行する。乗算器202は、歪デバイス204へ、乗算器234からの信号と、LUT210からの歪補償係数hn−1(p)とを乗算した信号を入力する。
歪デバイス204は、乗算器202と接続される。乗算器202は、乗算器234からの信号と、LUT210からの歪補償係数hn−1(p)とを乗算した信号のレベルを調整することにより電力増幅を実行する。歪デバイス204は、電力増幅器108としての機能を実行する。歪デバイス204は、y(t)として、電力増幅した信号を出力する。また、歪デバイス204は、帰還系処理部206へ、電力増幅した信号を入力する。
帰還系処理部206は、歪デバイス204と接続される。帰還系処理部206は、歪デバイス204からの信号へ、図7に示される送信装置200のダウンコンバータ118、直交検波器126、及びA/D変換器120としての機能を実行する。帰還系処理部206は、歪補償演算部230、及び減算器214へ、歪デバイス204からの信号に図7に示されるダウンコンバータ118、直交検波器126、及びA/D変換器120としての機能を実行した信号を入力する。
遅延部228は、乗算器234と接続される。遅延部228は、乗算器234からの信号を遅延させて、減算器214へ入力する。
減算器214は、遅延部228と、帰還系処理部206と接続される。減算器214は、遅延部228からの送信信号x(t)にゲイン調整値が乗算された信号と、帰還系処理部206からの復調信号y(t)との差信号e(t)を求める。減算器214は、歪補償演算部230へ、差信号e(t)を入力する。
歪補償係数演算部230は、帰還系処理部206と、減算器214接続される。歪補償係数演算部230は、帰還系処理部206からの信号(復調信号y(t))と、減算器214からの差信号e(t)に基づいて、LUT210に格納される歪補償係数の更新値を演算する。歪補償係数演算部230は、加算器222へ、更新値を表す情報を入力する。
加算器222は、歪補償演算部230と、LUT210と、遅延部226と接続される。加算器222は、歪補償演算部230からの更新値を表す情報と、歪補償係数hn−1(p)とを加算する。歪補償演算部230からの更新値を表す情報と、歪補償係数hn−1(p)とを加算することにより、LUT210における参照範囲の更新値を得る。
また、更新値は、送信信号のパワーp(=x2(t))に対応するアドレスとして記憶される。具体的には、X軸方向アドレスと、Y軸方向アドレスで特定される書き込みアドレス(AW)として、アドレス生成回路208に記憶される。
<歪補償演算部230>
歪補償演算部230は、乗算器216、218、及び220と、共役複素信号出力部212とを有する。
複素共役信号出力部212は、帰還系処理部206と接続される。複素共役信号出力部212は、帰還系処理部206からの復調信号y(t)の複素共役信号y(t)を生成する。複素共役信号出力部212は、乗算器218へ、複素共役信号y(t)を出力する。
乗算器218は、複素共役信号出力部212と、遅延部226と接続される。乗算器218は、複素共役信号出力部212からの複素共役信号y(t)と、遅延部226からの歪補償係数hn−1(p)とを乗算する。乗算器218は、乗算器216へ、複素共役信号y(t)と、歪補償係数hn−1(p)とを乗算することにより得られる信号u(t)(=hn−1(p)y*(t))を入力する。
乗算器216は、減算器214と、乗算器218と接続される。乗算器216は、減算器214からの差信号e(t)と、乗算器218からの信号u(t)とを乗算する。乗算器216は、乗算器220へ、差信号e(t)と、信号u(t)とが乗算された信号e(t)u(t)を入力する。
乗算器220は、乗算器216と接続される。乗算器220は、乗算器216からの信号e(t)u(t)と、ステップサイズパラメータμとを乗算する。乗算器220は、加算器222へ、乗算器216からの信号と、ステップサイズパラメータμとを乗算した信号μe(t)u(t)を入力する。
加算器222は、乗算器220と、遅延部226と接続される。加算器222は、乗算器220からの出力信号μe(t)u(t)と、遅延部226からの歪補償係数hn−1(p)とを加算する。
遅延部224、226、及び228は、送信信号に、遅延時間を付加する。具体的には、乗算器202、及び遅延部228へ、送信信号x(t)にゲイン調整値が乗算された信号が入力されてから、減算器214へ、帰還系処理部206から復調信号y(t)が入力されるまでの時間を負荷する。
送信信号x(t)にゲイン調整値が乗算された信号が入力されてから、減算器214へ、帰還系処理部206から復調信号y(t)が入力されるまでの時間を遅延時間Dとする。具体的には、遅延部224、226、及び228に設定される遅延時間は、歪デバイス204で生じる遅延時間をD0、帰還系処理部206で生じる遅延時間をD1とした場合、D=D0+D1を満足するように設定される。
また、送信信号x(t)にゲイン調整値が乗算された信号と、帰還される復調信号y(t)の差信号e(t)が最小となるように歪補償係数h(p)が更新される。最終的に最適の歪補償係数値に収束し、電力増幅器204で生じる歪が補償される。
<送信装置200の動作>
図11は、送信装置200の動作の一実施例を示す。送信装置200には、ランプアップ制御の際に、送信信号に乗算されるゲイン調整値を増減させるゲイン幅と、LUT210の歪補償係数の参照範囲を増減させる範囲とが対応付けられる。図11に示される例では、ランプアップ制御の際に、送信信号に乗算されるゲイン調整値を増減させるゲイン幅を表す1ステップに対応付けられるLUT210の歪補償係数の参照範囲を増減させる範囲を1サイズという。
ステップS1102では、ゲイン調整部232は、最小ゲインを計算する。
ステップS1104では、ゲイン調整部232は、乗算器234に、ステップS1102で計算した最小ゲインを設定する。
ステップS1106では、ゲイン調整部232は、乗算器236に、歪補償係数参照範囲情報を設定する。ゲイン調整部232は、歪補償係数参照範囲情報として、ステップS1102で計算した最小ゲインに1ステップに対応するゲインを加えたゲインを設定する。最小ゲインに1ステップに対応するゲインを加えたゲインを設定することにより、1ステップに対応するサイズ、歪補償係数の参照範囲を拡大できる。
ステップS1108では、遅延部224、226、及び228に設定された遅延時間に応じて、加算器222からLUT210へ、歪補償係数の更新値を表す情報が入力される。LUT210へ歪補償係数の更新値を表す情報が入力されることにより、LUT210における歪補償係数の参照範囲が更新される。
ステップS1110では、増幅器108は、ランプアップ制御を開始する。
ステップS1112では、ゲイン調整部232は、乗算器234に、設定されているゲインに1ステップに対応するゲインを加えたゲイン調整値を設定する。
ステップS1114では、ゲイン調整部232は、ステップS1112において設定したゲイン調整値は最大値であるか否かを判定する。
ステップS1116では、ステップS1114においてゲイン調整値が最大値でないと判定された場合、ゲイン調整部232は、乗算器236に、歪補償係数参照範囲情報を設定する。ゲイン調整部232は、歪補償係数参照範囲情報として、現在値に1ステップに対応するゲインを加えたゲイン調整値を設定する。現在値に1ステップに対応するゲインを加えたゲイン調整値を設定することにより、1ステップに対応するサイズ、歪補償係数の参照範囲を拡大できる。
ステップS1118では、加算器222からLUT210へ、遅延部224、226、及び228に設定された遅延時間に応じて、歪補償係数の更新値が入力される。歪補償係数の更新値が入力されることによりLUT210の参照範囲が更新される。
LUT210が更新されると、ステップS1112へ戻る。
ステップS1120では、ステップS1114においてゲイン調整値が最大値であると判定された場合、増幅器108は、ランプアップ制御を終了する。
<変形例>
図12は、送信装置200の一変形例を示す。
送信装置200の一変形例では、送信信号x(t)がアドレス生成回路208と、乗算器234、及び236に入力され、乗算器236からの出力信号が遅延部228に入力される点で、図8の送信装置とは異なる。
ゲイン調整部232は、ゲイン調整を行う。MPU122がプログラムに従って動作することにより、ゲイン調整部232として機能する。ゲイン調整部232は、乗算器234、及び236へ、ゲイン調整値を入力する。具体的には、ゲイン調整部232は、低い値のゲイン調整値を入力する。具体的には、ゲイン調整部232は、低い値のゲイン調整値を入力する。低い値のゲイン調整値を入力した後、ゲイン調整部232は、ゲイン調整値の値を徐々に増加させる。ここで、ゲイン調整値の値を徐々に増加させる増加分は、ステップと呼ばれてもよい。ゲイン調整値の値を徐々に増加させることにより、ゲイン調整部232は、所望の値に設定する。
送信信号x(t)は、乗算器234、及び236へ入力される。乗算器234は、ゲイン調整部232と接続される。乗算器234は、送信信号x(t)と、ゲイン調整部232からのゲイン調整値とを乗算する。乗算器234は、乗算器202へ、送信信号x(t)と、ゲイン調整値とを乗算した信号を入力する。
乗算器236は、ゲイン調整部232と接続される。乗算器236は、送信信号x(t)と、ゲイン調整部232からのゲイン調整値とを乗算する。乗算器236は、遅延部228へ、送信信号x(t)と、ゲイン調整値とを乗算した信号を入力する。
送信装置200では、フィードフォワードされる信号の電力と、フィードバックされる信号の電力とが同じになるように制御される。つまり、送信装置200では、乗算器234、及び236に同じゲイン調整値が設定される。乗算器234、及び236に同じゲイン調整値を設定することにより、ゲイン調整部232による処理が軽減される。つまり、乗算器236から出力される信号の電力と、帰還系処理部206からの信号の電力とが同じになるように制御される。
一方、アドレス生成回路208へ入力される送信信号x(t)の電力は最大となる。つまり、アドレス生成回路208は、ランプアップ制御の際に参照する歪補償係数の全参照範囲を含むようにLUT210における歪補償係数の参照範囲を設定する。
図13は、アドレス生成回路208の処理の一実施例を示す。
アドレス生成回路208は、次回以降のランプアップ制御の際に参照する歪補償係数の参照範囲を含むように、LUT210における歪補償係数の参照範囲を設定する。具体的には、アドレス生成回路208は、ランプアップ制御の際に参照する歪補償係数の全参照範囲を含むようにLUT210における歪補償係数の参照範囲を設定するようにしてもよい。ランプアップ制御の際に参照する歪補償係数の全参照範囲を含むLUT210における歪補償係数の参照範囲を擬似LUTという。つまり、歪補償係数の参照範囲を広げるように設定された歪補償係数の参照範囲を擬似LUTという。
図13に示される例では、擬似LUTに設定されるLUT210における歪補償係数の参照範囲が全参照範囲の付近に設定される。つまり、LUT210における歪補償係数の参照範囲が最大値未満の値に設定される。図13には、擬似LUTに設定されるLUT210における歪補償係数の参照範囲が最大値の90%程度に設定される例が示される。90%は一例であり適宜変更可能である。
擬似LUTを生成することにより、出力電力を増加させる制御を実行した際に、適応制御前のLUTの歪補償係数の参照範囲と、適応制御後のLUTの歪補償係数の参照範囲との差分を小さくできる。適応制御前後におけるLUTの歪補償係数の参照範囲の差分を小さくできるため、参照できない範囲の歪補償係数が指定される確率を低減できる。このため、急激に電力が大きくなる確率を低減でき、スプリアスを低減することが可能となる。
<送信装置200の動作>
図14は、送信装置200の動作の一実施例を示す。送信装置200には、ランプアップ制御の際に、送信信号に乗算されるゲイン調整値を増減させるゲイン幅が設定される。また、送信装置200には、LUT210の歪補償係数の参照範囲が全参照範囲の付近に設定される。図14に示される例では、ランプアップ制御の際に、送信信号に乗算されるゲイン調整値を増減させるゲイン幅として、1ステップが設定される。
ステップS1402では、ゲイン調整部232は、最小ゲインを計算する。
ステップS1404では、ゲイン調整部232は、乗算器234、及び236に、ステップS1402において計算された最小ゲインを設定する。
ステップS1406では、遅延部224、226、及び228に設定された遅延時間に応じて、加算器222からLUT210へ、歪補償係数の更新値を表す情報が入力される。LUT210へ歪補償係数の更新値を表す情報が入力されることにより、LUT210における歪補償係数の参照範囲が更新される。
ステップS1408では、増幅器108は、ランプアップ制御を開始する。
ステップS1410では、ゲイン調整部232は、乗算器234、及び236に、設定されているゲインに1ステップに対応するゲインを加えたゲイン調整値を設定する。
ステップS1412では、ゲイン調整部232は、ステップS1410において設定したゲイン調整値は最大値であるか否かを判定する。
ステップS1414では、ステップS1412においてゲインが最大値でないと判定された場合、遅延部224、226、及び228に設定された遅延時間に応じて、加算器222からLUT210へ、歪補償係数の更新値を表す情報が入力される。歪補償係数の更新値を表す情報が入力されることにより、LUT210における歪補償係数の参照範囲が更新される。ここでは、LUT210の歪補償係数の参照範囲が全参照範囲の付近に設定される。
LUT210が更新されると、ステップS1410へ戻る。
ステップS1416では、ステップS1410においてゲインが最大値であると判定された場合、増幅器108は、ランプアップ制御を終了する。
本実施例によれば、デジタル非線形歪補償機能を有する送信装置において、LUTの歪補償係数の参照範囲を高アドレス方向に拡張することができる。
図15は、送信装置におけるLUTの歪補償係数の参照範囲の比較を示す。
図15の左図は従来の送信装置におけるLUTの歪補償係数の参照範囲を示し、図15の右図は送信装置の一実施例におけるLUTの歪補償係数の参照範囲を示す。
図15の上図は入力電力が小さい場合を示し、図15の下図は入力電力が大きい場合を示す。
入力電力が小さい場合、従来の送信装置では、入力電力に対応して、LUTの歪補償係数の参照範囲が制御される。このため、参照範囲外の歪補償係数が選択された場合、歪補償を適応的に行うことができず、スプリアスが発生することがある。
一方、送信装置の一実施例では、入力電力に対応して、LUTの歪補償係数の参照範囲が拡張される。このため、参照範囲外の歪補償係数が選択される確率を低減できる。参照範囲外の歪補償係数が選択される確率を低減できるため、急激に電力が大きくなる確率を低減でき、スプリアスの発生を低減することができる。
入力電力が大きい場合、従来の送信装置では、入力電力に対応して、LUTの歪補償係数の参照範囲が制御される。つまり、1ランプアップ前の出力電力に基づいてLUTの歪補償係数の参照範囲が制御される。このため、歪補償前後におけるLUTの歪補償係数の参照範囲の差が大きくなる場合がある。特に、電力増幅器の飽和領域では、顕著である。参照範囲外の歪補償係数が選択された場合、歪補償を適応的に行うことができず、スプリアスが発生することがある。
一方、送信装置の一実施例では、入力電力に対応して、LUTの歪補償係数の参照範囲が拡張される。このため、歪補償前後におけるLUTの歪補償係数の参照範囲の差を小さくできる。このため、参照範囲外の歪補償係数が選択される確率を低減できる。参照範囲外の歪補償係数が選択される確率を低減できるため、スプリアスの発生を低減することができる。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
送信電力と、該送信電力で送信する際に発生する歪を補償するための歪補償係数とを対応させて記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶される歪補償係数で、送信信号の歪補償処理を行う信号処理部と、
前記信号処理部により歪補償処理が行われた送信信号の送信電力を所定のステップで変更する変更部と、
前記変更部により変更される送信電力で送信信号を送信する送信部と
を有し、
前記信号処理部は、
前記歪補償処理を行う前の送信信号と、前記変更部によりレベル調整される送信信号に基づいて、前記記憶部に記憶される歪補償係数における歪補償係数の参照範囲を設定し、
前記変更部により次回以降に設定される送信電力に応じて、前記参照範囲を更新する、送信装置。
(付記2)
前記変更部は、前記信号処理部により歪補償処理が行われた送信信号の送信電力を増加させる、付記1に記載の送信装置。
(付記3)
前記信号処理部は、次回に設定される送信電力に応じて、前記参照範囲を更新する、付記1又は2に記載の送信装置。
(付記4)
前記信号処理部は、最大の範囲に、前記参照範囲を更新する、付記1又は2に記載の送信装置。
(付記5)
送信電力と、該送信電力で送信する際に発生する歪を補償するための歪補償係数とを対応させて記憶する記憶部に記憶される歪補償係数で、送信信号の歪補償処理を行い、該歪補償処理が行われた送信信号の送信電力を所定のステップで変更し、変更される送信信号で送信し、
歪補償処理を行う前の送信信号と、送信電力が変更されることによりレベル調整される送信信号に基づいて、前記記憶部に記憶される歪補償係数における歪補償係数の参照範囲を設定し、次回以降に設定される送信電力に応じて、前記参照範囲を更新する、送信装置における送信方法。
(付記6)
前記信号処理部は、前記歪補償処理を行う前の送信信号にゲインを乗算した信号に、歪補償処理を行い、前記ゲインと異なるゲインを乗算した前記送信信号に基づいて、前記記憶部に記憶された歪補償係数のうち、歪補償処理に用いる歪補償係数を指定する、付記1に記載の送信装置。
(付記7)
前記信号処理部は、前記歪補償処理を行う前の送信信号にゲインを乗算した信号に、歪補償処理を行い、前記送信信号に基づいて、前記記憶部に記憶された歪補償係数のうち、歪補償処理に用いる歪補償係数を指定する、付記1に記載の送信装置。
(付記8)
前記信号処理部は、前記歪補償処理を行う前の送信信号と、前記変更部によりレベル調整される送信信号に基づく信号との差が零になるように制御する、付記1に記載の送信装置。
(付記9)
前記変更部は、ランプアップ制御を行う、付記1に記載の送信装置。
(付記10)
付記1ないし4のいずれか1項に記載の送信装置を有する基地局。
1 送信信号発生装置
2 S/P
3 D/A
4 直交変調器
5 周波数変換器
6 電力増幅器
7 アンテナ
8 基準搬送波発生器
9 90°移相器
100 基地局
102 無線装置
104 無線制御装置
105 アンテナ
106 方向性結合器
108 電力増幅器
110 アップコンバータ
112 D/A変換器
114 FPGA
116 コネクタ
118 ダウンコンバータ
120 A/D変換器
122 MPU
124 直交変調器
126 直交検波器
128 基準搬送波発生器
130 歪補償部
132 S/P変換器
134 送信信号発生装置
136 プリディストーション部
138 歪補償係数記憶部
140 歪補償係数演算部
202、234、236 乗算器
204 歪デバイス
206 帰還系処理部
208 アドレス生成回路
210 LUT
212 共役複素信号出力部
214 減算器
216、218、220 乗算器
222 加算器
224、226、228 遅延部
230 歪補償演算部
232 ゲイン調整部
302 入力信号振幅算出部
304 遅延部
306 入力信号電力算出部
308 遅延部
310 電力log変換部
312 遅延部
314 生成元選択部
316 アドレス算出部

Claims (2)

  1. 送信電力と、該送信電力で送信する際に発生する歪を補償するための歪補償係数とを対応させて記憶する記憶部と、
    送信信号の送信電力に対して適用する第1のゲイン調整値を所定のステップで増加させるゲイン調整部と、
    前記第1のゲイン調整値を適用された送信信号に対し、前記記憶部に記憶された歪補償係数を用いて歪補償処理を行う信号処理部と、
    前記歪補償処理後の送信信号に対して電力増幅を行う電力増幅部と
    を有し、
    前記信号処理部は、
    前記第1のゲイン調整値よりも大きい値の第2のゲイン調整値を適用された送信信号の送信電力に応じた歪補償係数を前記記憶部から参照し、前記参照した歪補償係数を用いて前記第1のゲイン調整値を適用された送信信号の歪補償処理を行い、
    前記歪補償処理が行われる前の送信信号と前記電力増幅部の出力から帰還させた送信信号とに基づいて、前記第2のゲイン調整値を適用された送信信号の送信電力に応じた歪補償係数を更新する、
    送信装置。
  2. 送信信号を電力増幅部にて電力増幅した際に発生する歪を補償する歪補償処理において用いられる、前記電力増幅前の送信信号の送信電力に応じた歪補償係数を格納するルックアップテーブルを更新する方法であって、
    歪補償前の送信信号の送信電力に対して第1のゲイン調整値を適用してゲイン調整を行い、
    前記第1のゲイン調整値よりも大きい値の第2のゲイン調整値を適用された送信信号の送信電力に応じた歪補償係数を前記ルックアップテーブルから参照し、
    前記参照した歪補償係数を用いて前記第1のゲイン調整値を適用された送信信号の歪補償処理を行い、
    前記歪補償処理が行われる前の送信信号と前記電力増幅部の出力から帰還させた送信信号とに基づいて、前記第2のゲイン調整値を適用された送信信号の送信電力に応じた歪補償係数を更新する、
    ルックアップテーブルの更新方法。
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