JP2011018719A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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和哉 大久保
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Abstract

【課題】 半導体装置の製造方法に関し、シリサイドを構成する金属のサイドウォールの直下への潜り込みの影響を低減する。
【解決手段】 シリコン基板上にゲート電極を形成する工程と、ゲート電極の側壁に、第1絶縁膜による第1サイドウォールと、第1サイドウォール上にあって、第1絶縁膜とはエッチング特性の異なる第2絶縁膜による第2サイドウォールを形成する工程と、シリコン基板および第2サイドウォールを含む表面に金属をスパッタリングにより堆積させ、金属の一部をシリコン基板に侵入させる工程と、シリコン基板上に堆積した金属を除去する工程と、金属の除去工程の後に熱処理を行って、スパッタリングによってシリコン基板に侵入した金属とシリコン基板中のシリコン原子とを反応させてシリサイド層を形成する工程とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は半導体装置の製造方法に関するものであり、例えば、電界効果型トランジスタのソース・ドレイン領域にシリサイド層を形成する際のシリサイドのサイドウォール下への潜り込みを低減するための構成に関するものである。
近年、電界効果型トランジスタのソース・ドレイン領域やゲート電極に対するコンタクト抵抗を低減するために、ソース・ドレイン領域やゲート電極の表面をCoやNi等の金属を利用してシリサイド層を形成している。
テクノロジが進むにつれ、より浅いpn接合の形成やそれに伴うソース・ドレイン電極部のシリサイド層の薄膜化も必要となる。加えて、サイドウォール薄膜化〔Thin(or Slimmed) Side Wall〕も世の中の動向として上げられる。
ここで、図8を参照して、従来のシリサイド電極の形成工程を説明する。ここでは、nチャネル型トランジスタのみを説明するが、pチャネル型トランジスタも導入する不純物の導電型が異なるだけで基本的な工程或いは構造はnチャネル型トランジスタと同様である。
まず、図8(a)に示すように、p型シリコン基板51にB等のp型不純物を選択的に導入してp型ウエル領域52を形成したのち、STI(Shallow Trench Isolation)素子分離領域53を形成する。次いで、ゲート絶縁膜54及びゲート電極55を形成したのち、ゲート電極55をマスクとしてAs等のn型不純物を注入してn型エクステンション領域56を形成する。
次いで、SiO膜57及びSiN膜58を堆積させたのち、異方性エッチングを施すことによって積層構造のサイドウォール59を形成する。次いで、ゲート電極55及びサイドウォール59をマスクとしてP等のn型不純物を導入してn+ 型ソース・ドレイン領域60を形成する。次いで、全面に例えば、スパッタリング法によりNi膜61を堆積させる。
次いで、図8(b)に示すように、シリサイド化のための第1段階の熱処理を行う。この時、Niは等方的に拡散する。図8(c)は、熱処理後の構成図であり、サイドウォール59やSTI素子分離領域53の近傍では過剰なNiによりシリサイド層62の膜厚が部分的に厚く盛り上がって形成される。
次いで、図8(d)に示すように、未反応のNi膜61を除去したのち、再び熱処理を行うことによって、高抵抗相のNiシリサイド層62を低抵抗相のNiシリサイド層63に変換する。以降は、図示は省略するものの、層間絶縁膜を形成したのち、シリサイド層63に達するプラグを形成し、必要とする多層配線構造を形成することになる。
このようなシリサイド層の形成に際して、シリサイド層の薄層化に伴う相転位温度の上昇を抑制するために、第1段階の高抵抗相シリサイド相の形成工程において、結晶化しない温度で熱処理することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、シリサイド化のための金属のスパッタリング工程に伴って形成される金属−シリコンアモルファス層に起因する多結晶化を抑制するために、金属−シリコンアモルファス層の形成後に熱処理を施すことが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、第1段階の高抵抗相シリサイド相の形成工程において、熱処理温度をさらに2段階とし、最初はより低温の第1の温度で行い、次いで、それよりも多少高温の第2の温度で第1段階の熱処理を行うことが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平07−245277号公報 特開2001−102324号公報 特表2008−513977号公報
しかし、図9に示すように、サイドウォール59の薄膜化に伴い、シリサイドを構成する金属のサイドウォール59の直下への潜り込みの影響が大きくなり、roll−offの悪化やリーク電流(junction leak)増大、或いは、フリンジ容量の増大といった問題が発生する。
また、サイドウォール59やSTI素子分離領域53の近傍では過剰なNiによりシリサイド層63の膜厚が部分的に厚く盛り上がって形成される。そのため、応力歪みによりチャネル近傍にストレスが印加されるという問題もある。
したがって、本発明は、シリサイドを構成する金属のサイドウォールの直下への潜り込みの影響を低減することを目的とする。
本発明の一観点からは、シリコン基板上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の側壁に、第1絶縁膜による第1サイドウォールと、前記第1サイドウォール上にあって、前記第1絶縁膜とはエッチング特性の異なる第2絶縁膜による第2サイドウォールを形成する工程と、前記シリコン基板および前記第2サイドウォールを含む表面に金属をスパッタリングにより堆積させ、前記金属の一部を前記シリコン基板に侵入させる工程と、前記シリコン基板上に堆積した金属を除去する工程と、前記金属の除去工程の後に熱処理を行って、前記スパッタリングによって前記シリコン基板に侵入した前記金属と前記シリコン基板中のシリコン原子とを反応させてシリサイド層を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
開示の半導体装置の製造方法によれば、熱処理の前に過剰な金属を除去しているので、シリサイドを構成する金属のサイドウォールの直下への潜り込みの影響を低減することが可能となる。また、シリサイド化のための熱処理工程が一度であるのでその点からもシリサイドを構成する金属の拡散が少なく且つ工程数を低減することができる。
本発明の実施の形態の半導体装置の製造工程の説明図である。 本発明の実施例1の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1の図2以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1の図3以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1の図4以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1の図5以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1の図6以降の製造工程の説明図である。 従来のシリサイド電極の形成工程の説明図である。 サイドウォール薄膜化に伴う問題点の説明図である。
ここで、図1を参照して、本発明の実施の形態の半導体装置の製造工程を説明する。まず、図1(a)に示すように、シリコン基板1にSTI素子分離領域を形成したのち、ゲート絶縁膜2及びゲート電極3を形成し、ゲート電極3をマスクとして不純物を注入してエクステンション領域を形成する。
次いで、SiO膜からなる内側のサイドウォール5及びSiN膜からなる外側のサイドウォール6を形成して積層サイドウォールとしたのち、不純物を注入してソース・ドレイン領域4を形成する。この場合の積層サイドウォールは外側のサイドウォール6がSiNであれば、中間サイドウォールを設けた3層構造でも良い。または、窒化ホウ素などを含めた組み合わせによって何層かの積層構造をとり、最外側をシリコン酸化膜とシリコン窒化膜とする構造でも良い。
次いで、加速バイアス源7により半導体基板1をスパッタリングする金属が加速される方向にバイアスした状態でシリサイド化のための金属のスパッタリングを行う。この場合のバイアス条件は、例えば、0V(無バイアス)〜−500Vとする。また、スパッタリング工程における基板温度は200℃以下の、基板との固相反応が起こらない温度領域で堆積することが望ましい。
この時、ソース・ドレイン領域4には表面から10nm〜20nmの深さまで金属−シリコンからなるアモルファス層9が形成されるとともに、表面には未反応のままの金属膜8が堆積する。なお、金属としては、ニッケル、コバルト、チタニウム、タンタル、ジルコニウム、ハフニウム、タングステン、白金、クロム、パラジウム、レニウム、バナジウム或いはニオビウムのうちのいずれか1つまたはそれらの合金を用いる。
次いで、図1(b)に示すように、熱処理を行う前に、表面に形成された未反応の金属膜8を除去する。次いで、図1(c)に示すように、シリサイド化のための熱処理を行って低抵抗層のシリサイド層10を形成する。
このように、熱処理の前に未反応の金属膜8を除去することによって、シリサイド化のための熱処理工程において過剰な金属が供給されることがない。したがって、サイドウォールの直下への潜り込みの影響が大幅に低減されるとともに、ストレス印加の原因となるサイドウォール及びSTI素子分離領域近傍におけるシリサイド層10の厚膜化を抑制することができる。
また、ソース・ドレイン領域4には表面から10nm〜20nmの深さまで金属−シリコンからなるアモルファス層9が形成されているので、一度の熱処理によって低抵抗層のシリサイド層10を形成することができ、工程数を削減することができる。
次いで、図1(d)に示すように、表面にスパッタリングの際の衝撃により金属が打ち込まれている外側のサイドウォール6を選択的に除去することで、不所望な短絡を防止する。この場合、外側のサイドウォール6をSiN膜で構成しているので、外側のサイドウォール6の除去工程において、STI素子分離領域のようなSiO等で構成されている領域がエッチングダメージを受けることがない。
なお、金属膜の堆積方法はスパッタリング法に限られるものではなく、イオン注入法やイオンプレーティング法を用いても良い。さらには、イオン注入法或いはイオンプレーティング法とスパッタリング法とを組み合わせて用いても良い。
以上を前提として、次に、図2乃至図7を参照して本発明の実施例1の半導体装置の製造工程を説明する。ここでは、nチャネル型トランジスタを例に説明するが、pチャネル型トランジスタも注入する不純物の導電型が異なるだけで基本的な工程及び構造はnチャネル型トランジスタと同様である。
まず、図2(a)に示すように、(100)面を主面とするp型シリコン基板11の表面をアンモニア及び過酸化水素で洗浄して清浄化したのち、表面を熱酸化して厚さが、例えば、50nmの熱酸化膜12を形成する。
次いで、図2(b)に示すように、熱酸化膜12上にレジストを塗布したのち、露光・現像することによってウエル形成領域に相当する開口部を有するレジストパターン13を形成する。次いで、このレジストパターンをマスクとしてドライエッチングにより露出する熱酸化膜12を選択的に除去する。
次いで、図2(c)に示すように、レジストパターン13をマスクとして、例えば、Bイオン14を加速エネルギーが120keV、ドーズ量が1.0×1013/cm2 の条件でイオン注入することによってp型ウエル領域15を形成する。なお、n型ウエル領域を形成場合には、例えば、Pイオンを加速エネルギーが300keV、ドーズ量が1.0×1013/cm2 の条件でイオン注入する。
次いで、図2(d)に示すように、灰化処理等によりレジストパターン13を除去したのち、ウェットエッチングにより熱酸化膜12を除去する。次いで、例えば、CVD法によって、p型シリコン基板11の全面に厚さが、例えば、50nmのSiN膜16を形成する。
次いで、図3(e)に示すように、SiN膜16をリソグラフィー及びドライエッチングにより加工し、素子分離領域を形成するための開口を形成する。次いで、開口を形成したSiN膜16をマスクとしてドライエッチングによって例えば、深さが400nmのトレンチ17を形成する。
次いで、図3(f)に示すように、例えば、CVD法によってSiO膜18を厚さが600nmになるように堆積させてトレンチ17をSiO膜18で完全に埋め込む。
次いで、図3(g)に示すように、SiN膜16の表面が露出するまでSiO膜18を例えば、CMP(化学機械研磨)により研磨して平坦化する。次いで、ウェットエッチングによりSiN膜16を除去することによってSTI素子分離領域19が形成される。
次いで、図3(h)に示すように、全面にレジストを塗布し、露光・現像することによって隣接するSTI素子分離領域19間の活性領域の一部を露出させる開口を有するレジストパターン20を形成する。次いで、このレジストパターン20をマスクとして、チャネルドープのために例えば、Bイオン21を加速エネルギーが15keV、ドーズ量が1.0×1013/cm2 の条件でイオン注入する。なお、pチャネル型トランジスタの場合には、例えばAsイオンを加速エネルギーが80keV、ドーズ量が1.0×1013/cm2 の条件でイオン注入すれば良い。
次いで、図4(i)に示すように、灰化処理等によりレジストパターン20を除去したのち、CVD法を用いて厚さが、例えば、2nmのSiONからなるゲート絶縁膜22及び厚さが、例えば、100nmの多結晶シリコン膜23を順次堆積させる。
次いで、図4(j)に示すように、全面にレジストを塗布し、露光・現像することによって例えば、幅が50nmのレジストパターン24を形成し、レジストパターン24をマスクとして多結晶シリコン膜23をエッチングすることでゲート電極25を形成する。
次いで、図4(k)に示すように、灰化処理等によりレジストパターン24を除去する。次いで、ゲート電極25をマスクとして例えば、Asイオン26を加速エネルギーが1keV、ドーズ量が1.0×1015/cm2 の条件でイオン注入してn型エクステンション領域27を形成する。なお、pチャネル型トランジスタの場合には、例えばBイオンを加速エネルギーが0.5keV、ドーズ量が1.0×1015/cm2 の条件でイオン注入すれば良い。
次いで、図4(l)に示すように、ゲート電極25上を含む全面にCVD法により、520℃の基板温度で厚さが、例えば、5nmのSiO膜28を形成する。次いで、ALD法(原子層堆積層)を用いて、470℃の基板温度で厚さが、例えば、10nmのSiN膜29を堆積させる。
次いで、図5(m)に示すように、全面を反応性イオンエッチング(RIE)により異方性ドライエッチングする。この時、SiN膜29は、例えばCHF+Ar+Oの混合ガスで、また、SiO膜28は、例えばC+Arの混合ガスでエッチングを行い、サイドウォール30を形成する。この時、内側のサイドウォールはSiO膜28で構成され、また、外側のサイドウォールはSiN膜29で構成される。
次いで、図5(n)に示すように、ゲート電極25及びサイドウォール30をマスクとして、例えば、Pイオン31を注入することによってn+ 型ソース・ドレイン領域32を形成する。なお、pチャネル型トランジスタの場合にはBをイオン注入すれば良い。
次いで、図5(o)に示すように、全面に、例えばスパッタリング法によりNi34をスパッタしてNi層35を形成する。スパッタに際して、不活性ガス、例えば、Arを10sccm乃至30sccmの流量でチャンバへ導入し、チャンバの圧力を0.2mTorr乃至1.0mTorrに維持する。
また、Niターゲットに0V乃至1000Vの負バイアスを印加してArガスをプラズマ状態に励起し、基板温度を200℃以下の、シリコンとニッケルとの反応が起こらない温度領域、例えば、室温(22℃)乃至200℃とする。
この時、p型シリコン基板11に電源33から0V乃至−500Vの加速電圧を印加して活性化されたNiを加速して堆積させることによって、Ni層35の直下に厚さが、例えば、10nm〜20nmの厚さのNi−Siからなるアモルファス層36を形成する。そのためには基板バイアスの大きさ及び堆積時間を調整するものであり、ここでは、0V(無バイアス)でスパッタリングを行った。
このアモルファス層36は、熱拡散による形成ではなく、スパッタリングのエネルギーでNi34が基板シリコン内へと物理的に進入して形成されるため、比較的垂直方向に形成され、熱拡散のような横方向の広がりを抑制できる。なお、この時、外側のサイドウォールであるSiN膜29の表面にもスパッタリングのエネルギーによってNiが打ち込まれる。
次いで、図6(p)に示すように、例えば、硫酸と過酸化水素水とが混合されて成る薬液(SPM液)を用いたウェットエッチングにより、未反応のNi層35を選択的に除去する。この場合の硫酸と過酸化水素水との混合比は、例えば3:1とする。SPM液の条件は、例えば80℃30秒とする。なお、エッチング液はSPMに限定されるものではなく、例えば、塩酸と過酸化水素と水とが混合されて成る薬液(HPM液)を用いてもよい。
従来の手法では、熱拡散によってNi層35と基板シリコンとを反応させるが、本発明ではスパッタリング時にNiとSiとを混ぜ合わせているため、高抵抗相のシリサイドを形成するための第1段階の熱処理工程を省略することができる。
次いで、図6(q)に示すように、RTA(Rapid Thermal Anneal)法により、例えば、SiHガス雰囲気中で基板温度を300〜500℃とする熱処理を30秒行う。これにより、ゲート電極25上及びn+ 型ソース・ドレイン領域32上のNi−Siからなるアモルファス層36を反応させてNiシリサイド層37を形成する。この場合のNiシリサイド層37は、低抵抗相のニッケルモノシリサイド(NiSi)となる。なお、ここでは、SiHガス雰囲気中で熱処理を行っているが、窒素ガス雰囲気中で熱処理を行っても良い。
次いで、図6(r)に示すように、130℃の熱リン酸を用いて120分程度エッチングすることによって、Niが入り込んだ外側のサイドウォールを構成するSiN膜29のみを選択的に除去する。この時、同時にサイドウォールに打ち込まれたNi原子も除去される。
次いで、図7(s)に示すように、全面に、例えばCVD法により、厚さが、例えば、50nmのSiN膜38及び厚さが、例えば、600nmSiO膜39を順次堆積したのち、例えば、CMP法によりSiO膜39を平坦化して層間絶縁膜40とする。次いで、通常のフォトリソグラフィ技術及びドライエッチングにより、n+ 型ソース・ドレイン領域32に対するコンタクトホール41を形成する。
次いで、図7(t)に示すように、全面にスパッタリング法によってバリアメタルとなる厚さが、例えば、5nmのTiN膜42を形成したのち、CVD法により膜厚100nmのW膜を形成する。次いで、CMP法により、SiO膜39の表面が露出するまでW膜及びTiN膜42膜を研磨することでWプラグ43を形成する。
最後に、図7(u)に示すように、n+ 型ソース・ドレイン領域32に接続するWプラグ43に接続するための配線層44を形成する。以降は図示を省略するが必要とする多層配線構造に応じて層間絶縁膜の形成工程、ビアの形成工程、配線層の形成工程、層間絶縁膜の形成工程を繰り返すことによって本発明の実施例1の半導体装置の基本構成が完成する。
このように、本発明の実施例1においては、シリサド化するための金属をスパッタリングする際に、シリコン基板側に厚さが、10nm乃至20nmの金属−Siからなるアモルファス層を形成しているので、熱拡散のような横方向の広がりを抑制できる。
また、熱処理に先立って未反応の金属膜を除去しているので、熱処理工程において過剰な金属が供給されることがないので、サイドウォール或いはSTI素子分離領域近傍のシリサイド層の厚膜化を抑制し、印加されるストレスを低減することができる。
また、スパッタリングの段階で金属−Siからなるアモルファス層を形成しているので、低抵抗相のシリサイド層形成のための熱処理は一度で良く、製造工程数を削減することができる。
ここで、実施例1を含む本発明の実施の形態に関して、以下の付記を開示する。
(付記1) シリコン基板上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の側壁に、第1絶縁膜による第1サイドウォールと、前記第1サイドウォール上にあって、前記第1絶縁膜とはエッチング特性の異なる第2絶縁膜による第2サイドウォールを形成する工程と、前記シリコン基板および前記第2サイドウォールを含む表面に金属をスパッタリングにより堆積させ、前記金属の一部を前記シリコン基板に侵入させる工程と、前記シリコン基板上に堆積した金属を除去する工程と、前記金属の除去工程の後に熱処理を行って、前記スパッタリングによって前記シリコン基板に侵入した前記金属と前記シリコン基板中のシリコン原子とを反応させてシリサイド層を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2) 前記金属をスパッタリングにより堆積する工程において、スパッタリングされる金属成分を加速する方向に前記シリコン基板をバイアスすることを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3) 前記バイアス電圧が、0V〜−500Vであることを特徴とする付記2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4) 前記金属をスパッタリングにより堆積する工程において、前記シリコン基板及び前記ゲート電極の露出表面に、厚さが10nm〜20nmの金属−シリコンのアモルファス層を形成することを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記5) 前記金属をスパッタリングにより堆積する工程における基板温度が、室温〜200℃であることを特徴とする付記1乃至付記4のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6) 前記シリサイド層を形成した後に、前記第2サイドウォールを除去する工程を有することを特徴とする付記1乃至5のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7) 前記金属が、ニッケル、コバルト、チタニウム、タンタル、ジルコニウム、ハフニウム、タングステン、白金、クロム、パラジウム、レニウム、バナジウム或いはニオビウムのうちのいずれか1つまたはそれ以上の合金からなることを特徴とする付記1乃至付記6のいずれか1に記載の半導体装置の製造方法。
1 シリコン基板
2 ゲート絶縁膜
3 ゲート電極
4 ソース・ドレイン領域
5 内側のサイドウォール
6 外側のサイドウォール
7 加速バイアス源
8 金属膜
9 アモルファス層
10 シリサイド層
11 p型シリコン基板
12 熱酸化膜
13 レジストパターン
14 Bイオン
15 p型ウエル領域
16 SiN膜
17 トレンチ
18 SiO
19 STI素子分離領域
20 レジストパターン
21 Bイオン
22 ゲート絶縁膜
23 多結晶シリコン膜
24 レジストパターン
25 ゲート電極
26 Asイオン
27 n型エクステンション領域
28 SiO
29 SiN膜
30 サイドウォール
31 Pイオン
32 n+ 型ソース・ドレイン領域
33 電源
34 Ni
35 Ni層
36 アモルファス層
37 Niシリサイド層
38 SiN膜
39 SiO
40 層間絶縁膜
41 コンタクトホール
42 TiN膜
43 Wプラグ
44 配線層
51 p型シリコン基板
52 p型ウエル領域
53 STI素子分離領域
54 ゲート絶縁膜
55 ゲート電極
56 n型エクステンション領域
57 SiO
58 SiN膜
59 サイドウォール
60 n+ 型ソース・ドレイン領域
61 Ni層
62 Niシリサイド層
63 Niシリサイド層

Claims (5)

  1. シリコン基板上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の側壁に、第1絶縁膜による第1サイドウォールと、前記第1サイドウォール上にあって、前記第1絶縁膜とはエッチング特性の異なる第2絶縁膜による第2サイドウォールを形成する工程と、
    前記シリコン基板および前記第2サイドウォールを含む表面に金属をスパッタリングにより堆積させ、前記金属の一部を前記シリコン基板に侵入させる工程と、
    前記シリコン基板上に堆積した金属を除去する工程と、
    前記金属の除去工程の後に熱処理を行って、前記スパッタリングによって前記シリコン基板に侵入した前記金属と前記シリコン基板中のシリコン原子とを反応させてシリサイド層を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記金属をスパッタリングにより堆積する工程において、スパッタリングされる金属成分を加速する方向に前記シリコン基板をバイアスすることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記金属をスパッタリングにより堆積する工程において、前記シリコン基板及び前記ゲート電極の露出表面に、厚さが10nm〜20nmの金属−シリコンのアモルファス層を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記シリサイド層を形成した後に、前記第2サイドウォールを除去する工程を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記金属が、ニッケル、コバルト、チタニウム、タンタル、ジルコニウム、ハフニウム、タングステン、白金、クロム、パラジウム、レニウム、バナジウム或いはニオビウムのうちのいずれか1つまたはそれ以上の合金からなることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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