JP2011018471A - コネクタ保持器、組立図板およびばね部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コネクタ保持器は、保持具本体と、該保持具本体に固定するばね部材支持具と、該ばね部材支持具に取り付けるばね部材とからなり、前記保持具本体は、櫛歯状コネクタ支持部と、前記ばね部材支持部と連結する連結部からなり、前記ばね部材支持具は、前記保持具本体と連結する被連結部と、背板とからなり、前記ばね部材は前記背板に着脱自在に取り付けられ、前記櫛歯状コネクタ支持部方向に弾性力を付与するばね部とからなり、前記櫛歯状コネクタ支持部と前記ばね部との間にコネクタ収容部を形成するコネクタ保持器。
【選択図】図2
Description
また、本発明は前記保持器を具備し、ワイヤーハーネスの組立工程においてコネクタハウジングを位置決め保持する組立図板に関するものである。
また、本発明は前記コネクタ保持器に最適なばね部材に関するものである。
従来のワイヤーハーネスの組み立ては、コネクタハウジング(以下コネクタとコネクタハウジングを区別して表現する必要がある場合を除いてこれらを総称してコネクタと称することがある)5は図4(C)に示すように、布線板上に固定されず、単に電線45を電線支持具43に引っ掛けることによって仮保持されているだけであった。このため、作業中にコネクタ5は電線支持具43から電線45の弛みに合わせて多少垂れ下がった状態となる。
上記特許文献1、2によれば、コネクタを組立図板に固定することはできる。しかし、ここに開示されている保持具はコネクタと1対1に対応しているために組立図板に固定する保持具の数は使われるコネクタの種類だけ用意しなければならず、多くの種類の保持具をコネクタの種類に応じて間違いなく組立図板に固定して設置するには多くの時間と熟練を要していた。
該保持器は、布線板に取り付ける保持具本体と、該保持具本体に固定するばね部材支持具と、該ばね部材支持具に取り付けるばね部材とからなり、
前記保持具本体は、布線板に取り付ける布線板固定部と、該布線板固定部から直角に立ち上がる櫛歯状コネクタ支持部と、前記布線板固定部から延接し前記ばね部材支持部と連結する連結部からなり、
前記ばね部材支持具は、前記保持具本体の連結部に着脱自在で遠近可能に取り付け可能な被連結部と、該被連結部から直角に立ち上がる背板とからなり、
前記ばね部材は前記背板に着脱自在に取り付けられ、前記櫛歯状コネクタ支持部方向に弾性力を付与するばね部とからなり、
前記櫛歯状コネクタ支持部と前記ばね部との間にコネクタ収容部を形成する
コネクタ保持器である。
該組立図板は、布線板と、該布線板に取り付けられた保持具本体と、該保持具本体に固定のばね部材支持具と、該ばね部材支持具に取り付けるばね部材とからなり、
前記保持具本体は、布線板に取り付けられた布線板固定部と、該布線板固定部から直角に立ち上がる櫛歯状コネクタ支持部と、前記布線板固定部から延接し前記ばね部材支持部と連結する連結部からなり、
前記ばね部材支持具は、前記保持具本体の連結部に着脱自在で遠近可能に取り付け可能な被連結部と、該被連結部から直角に立ち上がる背板とからなり、
前記ばね部材は前記背板に着脱自在に取り付けられ、前記櫛歯状コネクタ支持部方向に弾性力を付与するばね部とからなり、
前記櫛歯状コネクタ支持部と前記ばね部との間にコネクタ収容部が形成されている
組立図板である。
また、各部材は成形が容易で、安価に提供することができる。
本発明コネクタ保持器は図4(B)に示すように、コネクタ5を布線板41上に確実に固定するものである。保持器の一実施形態は図2に分解して示す。
保持器は図2に示すように保持具本体1と、ばね部材支持具2と、ばね部材3とで構成されている。
保持具本体1は布線板に固定される布線板固定部12と櫛歯状コネクタ支持部13とがL字状に構成され、布線板固定部12には後述するばね部材支持具2を固定する連結部14が延設されている。布線板固定部12には支柱19を固定する支柱貫通孔18が穿設され、該貫通孔18に支柱19を固定し、該支柱19を布線板に取り付けるように構成されている。なお、固定部12に布線板に直接固定する固定孔17(図3参照)を設け、該固定孔17を介して布線板に螺子、或いはボルト・ナット等で固定することもできる。
布線板固定部12の表面には間隔を設けて複数本の支柱を立設し、櫛歯状コネクタ支持部13を構成する。本実施形態では4本の支柱が立設されている。支柱のうち中間の2本はコネクタに組み込まれた電線を挿通する役割を有する本支柱13aで、外側の支柱は補助支柱15である。外側の補助支柱15とその次の本支柱13aとの間はコネクタに接続前の電線を仮に保持する仮止部として使用するもので、単独の電線が作業の邪魔になるのを防止し、ワイヤハーネスの組立効率を高めるように構成している。かかる櫛歯状コネクタ支持部13は保持具本体1に一体成形で構成してもよく、固定部12に穿設の穴にプラスチック製あるいは金属製の支柱を埋め込むようにして構成しても良い。支柱の本数はコネクタの端子数によって決定し、その間隔はワイヤーハーネスを構成する電線の太さ、或いは挿通する本数により任意に決定することができる。
なお、補助支柱15は本支柱13aとの間に電線を仮保持するためのもので、必要により設ければ良い。
被連結部22は複数のボルト挿入孔25が設けられ、前記連結部14に設けたボルト挿入孔16に図示しないボルトで連結固定する。ボルトを固定する螺子溝は両方のボルト挿入孔16、25に刻設しても良く、ボルトの頭と反対側になる一方のボルト挿入孔にのみ刻設するようにしても良い。なお、両者はピン、ボルト・ナットで固定するように構成しても良い。
背板23はコネクタを受け止める役割を果たせば良く、平板状でも良く、強度を持たせるために波打ち状に成型し、或いはたわみ防止リブを設ける等の補強を施すことも効果的である。このように背板23はコネクタを受け止められるだけの強度を有するものであれば良い。
保持具本体1の固定部12の両サイド、或いはばね部材支持具2の被連結部22又は背板23の両サイドのいずれかにコネクタが左右に動くのを防止する側壁28が設けられている。なお、側壁28は壁体にしてもよいが、装着するコネクタの横ずれを規制できるものであればよく、一又は複数の棒状体や突起を保持具本体の固定部12の両サイド等に立設する等、適宜設計変更することができる。
また、側壁28は必要に応じて設ければ良く、後述するばね部材3によりコネクタが固定部22に確実に固定されるような場合にはサイドの一方にのみ設けても良く、また省略することもできる。
先ず保持具本体1とばね部材支持具2とを螺子で結合する。結合は装着するコネクタの大きさに合わせて決定する。即ち、組みあがったコネクタ保持具に図示しないコネクタを載置した時、コネクタに適度のばね圧力が作用する幅に合わせて両者のボルト挿入孔16,25を合わせ、ボルト挿入孔にボルトを挿通、螺着することで両者を固定する。
次いでばね部材3をばね部材支持具2の背板23に設けた案内溝27に差し込むようにして取り付け、組み立てを完了する。
なお、該保持器は保持具本体1に設けた取付孔18を用いて支柱19を立て、該支柱19を線板に固定するか、貫通孔17を介して直接布線板に固定することにより取り付ける。
また、この組立順序は何れを先に行っても良いことは勿論である。
コネクタを取り外すときは、コネクタをばね部材の弾性力に抗して引き抜くことで、簡単に取り外すことができる。
このように、ワイヤハーネスの組み立て工程において、ばね部材3が有する弾性力により、組立図板にコネクタが固定されることで、ワイヤハーネス端末の位置規制が精度良く且つ容易に行われ、コネクタの装着、固定及び引き抜きも、ばね性を利用してワンアクションで容易に行うことができる。
図3は保持器を構成する各部材の種類と組み合わせの一実施形態を示すもので、例えば図1(B)に示す奥行きの狭いコネクタに対応する保持器を構成するには、図3(A)に示すように連結部14と被連結部22とが短く、幅の狭い組み合わせを採用し、あるいは図3(B)に示すように連結部14と被連結部22とが短く、幅の広い組み合わせを採用する。なお、図3の左端の図は組立状態を示すものである。
また、図1(B)に示す奥行きの長いコネクタ対応には図3(C)に示す連結部14と被連結部22とが長い組み合わせを採用する。このように、連結部14と被連結部22との長さを違え、連結部と被連結部との長さに応じて保持具本体1等の幅を変え、連結部と被連結部とに設けたボルト挿入孔16と25との組み合わせを任意に選択することで、保持具本体1とばね部材支持具2との間隔を任意に調整することができる。また、コネクタの幅に合わせて部材を選択することで、多くの種類のコネクタに少ない部材点数で対応することができる。
また、保持具本体1、ばね部材支持具2、ばね部材3をコネクタの大きさにあった組み合わせとすることができるので、コネクタを容易、且つ精度良く装着、固定、引き抜くことができると共に、種々の大きさのコネクタに対して少数の部品数で対応できコネクタの挟持固定をより確実に行うことができてワイヤハーネス組み立てを効果的に行える効果を奏するものである。
2 ばね部材支持具
3 ばね部材
Claims (5)
- ワイヤーハーネス端末に接続のコネクタを着脱自在に固定するコネクタ保持器であって、
該保持器は、布線板に取り付ける保持具本体と、該保持具本体に固定するばね部材支持具と、該ばね部材支持具に取り付けるばね部材とからなり、
前記保持具本体は、布線板に取り付ける布線板固定部と、該布線板固定部から直角に立ち上がる櫛歯状コネクタ支持部と、前記布線板固定部から延接し前記ばね部材支持部と連結する連結部からなり、
前記ばね部材支持具は、前記保持具本体の連結部に着脱自在で遠近可能に取り付け可能な被連結部と、該被連結部から直角に立ち上がる背板とからなり、
前記ばね部材は前記背板に着脱自在に取り付けられ、前記櫛歯状コネクタ支持部方向に弾性力を付与するばね部とからなり、
前記櫛歯状コネクタ支持部と前記ばね部との間にコネクタ収容部を形成する
コネクタ保持器。 - 前記ばね部材は、リボン状の素材をリング状に曲折して弾性を付与してなるばね部材であって、リボン状の素材の両端は取付部に固定され、リング状に形成するリボン状素材は、上方取付部の上方固定点から25〜45度の角度で降下し、次いで垂直面に対してやや傾斜する角度にまで降下させて最下点まで伸ばし、最下点で折り返してほぼ垂直に立ち上げ、再度折り返して取付部下方の下方固定点に固定し、リング状素材に弾性を付与してなるばね部材である請求項1に記載のコネクタ保持器。
- ワイヤーハーネス端末に接続のコネクタを着脱自在に固定するコネクタ保持器を布線板に固定してなる組立図板であって、
該組立図板は、布線板と、該布線板に取り付けられた保持具本体と、該保持具本体に固定のばね部材支持具と、該ばね部材支持具に取り付けるばね部材とからなり、
前記保持具本体は、布線板に取り付けられた布線板固定部と、該布線板固定部から直角に立ち上がる櫛歯状コネクタ支持部と、前記組板固定部から延接し前記ばね部材支持部と連結する連結部からなり、
前記ばね部材支持具は、前記保持具本体の連結部に着脱自在で遠近可能に取り付け可能な被連結部と、該被連結部から直角に立ち上がる背板とからなり、
前記ばね部材は前記背板に着脱自在に取り付けられ、前記櫛歯状コネクタ支持部方向に弾性力を付与するばね部とからなり、
前記櫛歯状コネクタ支持部と前記ばね部との間にコネクタ収容部が形成されている
組立図板。 - 前記ばね部材は、リボン状の素材をリング状に曲折して弾性を付与してなるばね部材であって、リボン状の素材の両端は取付部に固定され、リング状に形成するリボン状素材は、上方取付部の上方固定点から25〜45度の角度で降下し、次いで垂直面に対してやや傾斜する角度にまで降下させて最下点まで伸ばし、最下点で折り返してほぼ垂直に立ち上げ、再度折り返して取付部下方の下方固定点に固定し、リング状素材に弾性を付与してなるばね部材である請求項3に記載の組立図板。
- リボン状の素材をリング状に曲折して弾性を付与してなるばね部材であって、リボン状の素材の両端は取付部に固定され、リング状に形成するリボン状素材は、上方取付部の上方固定点から25〜45度の角度で降下し、次いで垂直面に対してやや傾斜する角度にまで降下させて最下点まで伸ばし、最下点で折り返してほぼ垂直に立ち上げ、再度折り返して取付部下方の下方固定点に固定し、リング状素材に弾性を付与してなるばね部材。
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