JP2011017877A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011017877A
JP2011017877A JP2009162311A JP2009162311A JP2011017877A JP 2011017877 A JP2011017877 A JP 2011017877A JP 2009162311 A JP2009162311 A JP 2009162311A JP 2009162311 A JP2009162311 A JP 2009162311A JP 2011017877 A JP2011017877 A JP 2011017877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
wiring
pixel
pixel electrode
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009162311A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5515465B2 (ja
Inventor
Takayuki Iwasa
隆行 岩佐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2009162311A priority Critical patent/JP5515465B2/ja
Publication of JP2011017877A publication Critical patent/JP2011017877A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5515465B2 publication Critical patent/JP5515465B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Abstract

【課題】液晶素子を従来よりも高速に交流駆動する構成とした場合に、画素小型化と極性切り替え用ドライバの削減と消費電力の低減ができ、1ライン毎の上下輝度差も解消する。
【解決手段】液晶表示装置は、上下2画素(隣接する2ラインの垂直方向に隣接する2つの画素)を反転して形成し、極性切り替え配線S+とS-とをこれら2画素で共用する構成である。上側の一画素内のスイッチングトランジスタQ51と下側の一画素内のスイッチングトランジスタQ52をスイッチングするための第1のゲート制御信号を伝送する極性切り替え配線S+と、上側の一画素内のスイッチングトランジスタQ61と下側の一画素内のスイッチングトランジスタQ62をスイッチングするための第2のゲート制御信号を伝送する極性切り替え配線S-とが、それぞれ上下2画素で共用されている。
【選択図】図1

Description

本発明は液晶表示装置に係り、特にアクティブマトリクス型の液晶表示装置、液晶表示装置の駆動回路及び液晶表示装置の駆動方法に関する。
近年、プロジェクタ装置やプロジェクションテレビには画像を投影するための中心部品としてLCOS(Liquid Crystal on Silicon)型の液晶表示装置が多く用いられている。このLCOS型の液晶表示装置は、透明電極、液晶層、マトリクス状に配置された反射電極、及びシリコン基板上に液晶駆動回路が形成された液晶駆動素子などが重なった構造を有している。
この液晶表示装置は、複数本のデータ線(列信号線)と複数本のゲート線(行走査線)との各交差部に画素が配置されている。各画素は、図10に示すように、画素選択トランジスタQ、信号保持容量Cs、及び反射電極PEを備えている。画素選択トランジスタQは、ゲートがゲート線(行走査線)Gに接続され、ドレインがデータ線(列信号線)Dに接続されている。また、図10に示すように、液晶素子LCは、対向する反射電極(画素電極)PEと対向電極(共通電極)CEとの間に液晶表示体(液晶層)LCMが挟持された構成とされている。
液晶素子LCは、共通電極CEに固定電圧Vcomが印加され、反射電極(画素電極)PEに映像信号に応じた様々な電圧が供給されることで、液晶表示体LCMの光変調率を制御し、映像として表示する。普通、液晶素子は交流駆動した方が信頼性の長期安定化が図れることから、共通電極CEの固定電圧Vcomに対して、反射電極(画素電極)PEには映像信号に応じて光の変調率が同じになるような正側と負側の電圧を交互に与えて交流駆動を行っている。
場合によっては、映像信号のダイナミックレンジ拡大などの目的で、正側と負側の電圧で駆動するタイミングに合わせて、対向電極の電圧を切り替えたりする応用例もあるが、基本的な考え方は同じである。
従来の液晶表示装置においては、通常、各画素への映像信号の書き込みは1フレームに1回行われ、1フレーム毎に交互に、共通電極CEに対して正側と負側の映像信号を信号保持容量Csに書き込んだ後、その保持電圧を反射電極(画素電極)PEに印加して液晶素子LCを交流駆動することになる。なお、この場合の書き込み周波数の2倍の周波数で液晶を交流駆動する倍速駆動の例もあるが、周波数としては、60Hzが120Hzになる程度であり、いずれにしても高い周波数ではない。
一方、液晶素子に対しては、より高い周波数で交流駆動することで、反射電極(画素電極)PEと共通電極CEとの間の直流分をゼロにできれば、焼き付き防止など信頼性の向上につながり、画像の表示品質も高まる。
これまで、画素選択トランジスタの寄生容量に起因するフィードスルーへの対策(例えば、特許文献1参照)や保持容量のリーク対策(例えば、特許文献2参照)など、書き込まれた信号分の劣化を防止する方法が開示されている。しかしながら、液晶をより高い周波数で交流駆動する取り組みはあまり検討されてこなかったようである。
なお、同一の走査線に接続された複数個の画素毎に、各画素の保持容量をその走査線に対応する保持容量線と隣接する走査線に対応する別の保持容量線とに交互に接続し、画素電極と対向電極の間の直流分を補償するための補償電圧を、保持容量線毎に反転させて与えることにより、共通電極線や共通電極の電位変動等に起因する画質劣化の発生を防止するようにした液晶表示装置は従来知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2006−10897号公報 特開2002−250938号公報 特開2004−354742号公報
前述したように、液晶素子の焼き付き防止などの信頼性を高める手段として、高い周波数で液晶素子を交流駆動することが望ましいが、画素への書き込み時間の制約、回路規模の増大、高速動作による回路消費電力の増大などから対向電極電圧に対して正側と負側の映像信号を交互に高速に書き込むことは難しく、従来は交流駆動の周波数はフレームレートあるいはその2倍ぐらいの周波数でしか行われていない。
例えば、フレームメモリで映像信号の垂直走査周波数を倍速120Hzに変換し、垂直走査周期毎に映像信号の極性反転を行う場合、液晶素子の交流駆動周波数はその1/2の60Hzとなる。このように、液晶素子の交流駆動周波数が数十Hz〜100Hz台程度の駆動条件では、液晶を数kHzオーダ以上の高い周波数の交流電圧で駆動する場合と比較して、液晶特性にまつわる信頼性、安定性や歩留まりを確保するのが難しくなる、という課題がある。
また、特許文献3記載の液晶表示装置では、補償電圧はフレーム毎にしか極性反転ができず、また、画像信号電圧は共通電極の電圧Vcomに対して正側と負側の2種類の電圧が必要である。
更に、液晶素子を従来よりも高速に交流駆動する構成とした場合に、回路規模や消費電力の増大を極力低減すると共に、歩留まりを向上することが望まれる。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、液晶素子を従来よりも高速に交流駆動する構成とした場合に、画素小型化と極性切り替え用ドライバの削減と消費電力の低減ができ、更には極性切り替え配線とのクロストークを減少し、1ライン毎の上下輝度差を解消し得る液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の液晶表示装置は、2本のデータ線を一組とする複数組のデータ線と、複数本の行走査線とがそれぞれ交差する交差部に設けられた複数の画素を備え、その複数の画素のそれぞれは、
対向する画素電極と共通電極との間に液晶層が挟持された液晶素子と、一組の2本のデータ線の一方を介して供給される正極性映像信号をサンプリングして一定期間保持する第1のサンプリング及び保持手段と、一組の2本のデータ線の他方を介して供給される負極性映像信号をサンプリングして一定期間保持する第2のサンプリング及び保持手段と、第1の極性切り替え配線を介して供給される第1のゲート制御信号により第1のサンプリング及び保持手段により保持された正極性映像信号電圧を画素電極に印加し、第2の極性切り替え配線を介して供給される第2のゲート制御信号により第2のサンプリング及び保持手段により保持された負極性映像信号電圧を画素電極に印加する動作を、第1及び第2のゲート制御信号に基づいて垂直走査周期よりも短い所定の周期で切り替えて交互に行うスイッチング手段とを備えると共に、隣接する2ラインの複数の画素に対して第1及び第2のゲート制御信号を供給するための第1及び第2の極性切り替え配線をそれぞれ共有する構成としたことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明の液晶表示装置は、2本のデータ線を一組とする複数組のデータ線と、複数本の行走査線とがそれぞれ交差する交差部に設けられた複数の画素を備え、その複数の画素のそれぞれは、
対向する画素電極と共通電極との間に液晶層が挟持された液晶素子と、一組の2本のデータ線の一方を介して供給される正極性映像信号をサンプリングして一定期間保持する第1のサンプリング及び保持手段と、一組の2本のデータ線の他方を介して供給される負極性映像信号をサンプリングして一定期間保持する第2のサンプリング及び保持手段と、第1の極性切り替え配線を介して供給される第1のゲート制御信号により第1のサンプリング及び保持手段により保持された正極性映像信号電圧を画素電極に印加し、第2の極性切り替え配線を介して供給される第2のゲート制御信号により第2のサンプリング及び保持手段により保持された負極性映像信号電圧を画素電極に印加する動作を、第1及び第2のゲート制御信号に基づいて垂直走査周期よりも短い所定の周期で切り替えて交互に行うスイッチング手段とを備えると共に、隣接する2ラインの複数の画素に対して第1及び第2のゲート制御信号を供給するための第1及び第2の極性切り替え配線をそれぞれ共有し、かつ、隣接する2ラインのうち一方のラインの複数の画素の画素電極の配線と第1の極性切り替え配線との間に第1の固定電位線を配置し、他方のラインの複数の画素の画素電極の配線と第2の極性切り替え配線との間に第2の固定電位線を配置したことを特徴とする。
ここで、上記の第1及び第2の極性切り替え配線と、第1及び第2の固定電位線とは、それぞれ同層の配線として形成されていてもよい。
本発明によれば、液晶素子を従来よりも高速に交流駆動する構成とした場合に、極性切り替え配線を2画素共用にすることで画素小型化と極性切り替え用ドライバの削減と消費電力の低減ができる。また、本発明によれば、極性切り替え配線とのクロストークを減少し、1ライン毎の上下輝度差を解消することができる。
本発明の液晶表示装置の第1の実施の形態の画素回路の回路構成図である。 本発明の液晶表示装置の一画素の基本画素回路の回路図である。 図2の動作説明用タイミングチャートである。 正極性映像信号と負極性映像信号を説明する波形図である。 図1に示した画素回路の各部のタイミングチャートである。 図1に示した画素回路で発生する可能性のある縞模様の画像を示す図である。 本発明の液晶表示装置の第2の実施の形態の画素回路の回路構成図である。 本発明の液晶表示装置の第2の実施の形態の一部の断面図である。 図7に示した画素回路の各部のタイミングチャートである。 液晶表示装置の一画素の一例の構成図である。
図1は、本発明になる液晶表示装置の第1の実施の形態の画素回路の回路構成図を示す。本実施の形態の画素回路は、図2に示されるアクティブマトリクス型液晶表示装置の一画素の基本画素回路を、上下2画素反転して形成し極性切り替え配線を共用して構成したものであるので、まず、図2の基本画素回路の構成及び動作について説明する。
図2において、基本画素回路は、正極性、負極性の映像信号を書き込むための画素選択用スイッチングトランジスタQ1及びQ2と、各々の極性の映像信号電圧を並列的に保持する独立した2つの保持容量Cs1及びCs2と、この保持容量Cs1、Cs2の各々の信号蓄積ノードにゲートが接続されたトランジスタQ3及びQ4と、トランジスタQ3、Q4のソースにドレインが接続されたトランジスタQ5及びQ6と、トランジスタQ7と、液晶素子LCとで構成される。
トランジスタQ3は第1のインピーダンス変換用バッファ(ソースフォロワ)回路を構成している。同様に、トランジスタQ4は第2のインピーダンス変換用バッファ(ソースフォロワ)回路を構成している。これら第1及び第2のインピーダンス変換用バッファ回路の各出力端子(Q5、Q6の各ソース)は、トランジスタQ5及びQ6のドレインに接続されている。トランジスタQ5及びQ6は、画素電極PEに対して、インピーダンス変換用バッファ回路出力の導通・非導通を個別に制御可能な極性切り替えスイッチングトランジスタである。
トランジスタQ5及びQ6の各ソースと液晶素子LCの画素電極PEとの接続点に、前記ソースフォロワ回路の定電流負荷トランジスタQ7のドレインが接続されている。トランジスタQ7は、上記のソースフォロワ回路(Q3、Q4)双方の定電流負荷素子として共通に機能する構成となっている。液晶素子LCは図10に示した従来の液晶素子と同様に、対向する画素電極PEと共通電極CEとの間に表示体(液晶層)LCMが挟持された構成である。
画素部のデータ線は、各画素回路について正極性用D+、負極性用D-の2本一組で構成され、図示しないデータ線駆動回路でサンプリングされた互いに極性の異なる映像信号が供給される。書き込み用スイッチングトランジスタQ1、Q2の入力ドレイン端子は各々データ線Di+、Di-に接続され、ゲート端子は同一行について行走査線Gjに接続されている。図示しない垂直走査回路より走査パルスが供給されると、書き込み用スイッチングトランジスタQ1、Q2は同時にオン状態となり、保持容量Cs1、Cs2に各々正極性、負極性の映像信号電圧が蓄積される。
定電流源負荷トランジスタQ7のゲートは、同一行画素について行方向に配線Bとして共通配線され、定電流負荷のバイアス制御が可能な構成となっている。MOS型トランジスタQ3及びQ4の各ソースフォロワ回路の入力抵抗はほぼ無限大で、従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置と同様に、保持容量端子の蓄積電荷はリークすることなく、1垂直走査期間後に信号が新たに書き込まれるまで保持される。
スイッチングトランジスタQ5、Q6は、ソースフォロワ回路の出力信号を画素電極PE、液晶表示体LCM及び共通電極CEからなる液晶素子LCにスイッチして送出する。正極性映像信号のスイッチングを行うトランジスタQ5と、負極性映像信号のスイッチングを行うトランジスタQ6の各々のゲート端子は独立しており、各々が同一行画素について行方向に配線S+、S-として配線されている。この配線S+、S-に交互にオン・オフ制御パルスを送ることにより、スイッチングトランジスタQ5、Q6を交互にオン状態として画素駆動部に正極性、負極性に反転する液晶駆動信号を与えることができる。この図2に示す画素回路は、回路自身に極性反転機能を備えており、スイッチングトランジスタQ5、Q6を高速で制御することにより、垂直走査周波数の制約のない高い周波数での交流駆動が可能である。
次に、本発明になるアクティブマトリクス型液晶表示装置の交流駆動制御の概要について図3のタイミングチャートと共に説明する。図3(A)は映像信号の垂直走査の基準となる垂直同期信号、図3(B)は図1及び図2の画素回路におけるソースフォロワ・バッファの定電流負荷トランジスタQ7のゲートに供給される負荷特性制御信号、図3(C)は、配線S+により正極性映像信号を転送する図2に示したスイッチングトランジスタQ5のゲート制御信号、図3(D)は配線S-により負極性映像信号を転送する図2に示したスイッチングトランジスタQ6のゲート制御信号である。
図4は、画素に書き込まれる正極性映像信号Iと、負極性映像信号IIの黒レベルから白レベルまでの関係を示す。正極性映像信号Iは、レベルが最小のとき黒レベル、最大のとき白レベルであるのに対し、負極性映像信号IIは、レベルが最小のとき白レベル、最大のとき黒レベルである。正極性映像信号Iと負極性映像信号IIの反転中心は、IIIで示される。
なお、図4では、正極性映像信号Iは、レベルが最小のとき黒レベル、最大のとき白レベルであるのに対し、負極性映像信号IIは、レベルが最小のとき白レベル、最大のとき黒レベルの場合を示しているが、本発明の液晶表示装置の画素回路では、正極性映像信号は、レベルが最小のとき白レベル、最大のとき黒レベルで、負極性映像信号は、レベルが最小のとき黒レベル、最大のとき白レベルであってもよい。
図2に示す画素回路は、図3(C)に示す配線S+のゲート制御信号がハイレベルの期間、正極性側スイッチングトランジスタQ5がオンとなり、この期間に配線Bに供給される負荷特性制御信号を図3(B)に示すようにハイレベルとすると、ソースフォロワ・バッファ回路がアクティブとなり、画素電極PEノードが正極性の映像信号レベルに充電される。画素電極PEの電位が完全に充電された状態となった時点で、配線Bの負荷特性制御信号をローレベルとし、かつ、そのとき配線S+のゲート制御信号もローレベルに切り替えると、画素電極PEはフローティングとなり、液晶容量に正極性駆動電圧が保持される。
一方、図3(D)に示す配線S-のゲート制御信号がハイレベルの期間、負極性側スイッチングトランジスタQ6がオンとなり、この期間に配線Bに供給される負荷特性制御信号を同図(B)に示すようにハイレベルとすると、ソースフォロワ・バッファ回路がアクティブとなり、画素電極PEノードが負極性の映像信号レベルに充電される。画素電極PEの電位が完全に充電された状態となった時点で、配線Bの負荷特性制御信号をローレベルとし、かつ、そのとき配線S-のゲート制御信号もローレベルに切り替えると、画素電極PEはフローティングとなり、液晶容量に負極性駆動電圧が保持される。
以下、上記のスイッチングトランジスタQ5及びQ6を交互にオンとするスイッチングに同期して、定電流負荷トランジスタQ7を間欠的にアクティブとする動作を繰り返すことで液晶素子の画素電極PEには正極性と負極性の各映像信号で交流化された駆動電圧VPEが図3(E)に示すように印加される。
図2の画素回路では、保持電荷を直接画素駆動部に転送するのではなく、ソースフォロワ・バッファ回路を介して電圧を供給する構成のため、正負極性での繰り返し充放電を行っても電荷の中和の問題はなく、極性切り替えを多数回行っても電圧レベルの減衰がない駆動が実現できる。
また、図3(F)に示すVcomは、液晶表示装置の対向基板に形成した共通電極CEに印加する電圧を表している。液晶表示体LCMの実質的な交流駆動電圧は、この共通電極CEの印加電圧Vcomと画素電極PEの印加電圧VPEとの差電圧である。本実施の形態では、図3(F)に示すように、共通電極CEの印加電圧Vcomは、画素電極電圧VPEの反転基準レベルVcとほぼ等しい基準レベルに対して、画素極性切り替えと同期して反転されている。これにより、共通電極CEの印加電圧Vcomと画素電極PEの印加電圧VPEとの電位差の絶対値が常に同一となり、液晶表示体LCMには図3(G)に示すような直流成分のない交流電圧VLCが印加される。
このように、図2の画素回路に対して図3のタイミングチャートで示した駆動を行う本実施の形態では、共通電極CEの印加電圧Vcomを画素電極電圧VPEと逆相で切り替えることによって、画素(PE)側の駆動電圧VPEの振幅を1/2程度以下に低減できる。これより、画素回路や周辺走査回路を構成するトランジスタの必要耐圧が大幅に低減され、特殊な高耐圧構造、プロセスの適用が不要となり、製造コストが低減できる。また、本実施の形態の画素駆動方法では、上記のように低耐圧、小型トランジスタで画素回路などの駆動部が構成できるため、より高画素密度の液晶表示装置が実現でき、トランジスタ耐圧の低減により単位チャンネル幅あたりの駆動能力の高いトランジスタの採用が可能となるため、高速駆動動作への対応が容易となる、という効果が得られる。
なお、液晶表示装置での消費電流低減を考慮して、図3(B)に示すように、配線Bの負荷特性制御信号をパルス列として、ソースフォロワ・バッファ回路の定電流負荷トランジスタQ7を常時アクティブにせず、極性切り替え用スイッチングトランジスタQ5、Q6の導通期間のうちの限られた期間でのみアクティブになるように制御を行う。例えば、1画素回路あたりの定常的なソースフォロワ・バッファ回路の電流が1μAの微少電流であったとしても、液晶表示装置の全画素が定常的に電流を消費する条件では多大な消費電流となってしまう、という問題がある。例えば、フルハイビジョン(200万画素)の液晶表示装置では、消費電流が2Aにも達してしまう。
そのため、本実施の形態では、図3(B)〜(D)に示したように、極性切り替え配線S+、S-を介して供給されるゲート制御信号がハイレベルである極性切り替え用スイッチングトランジスタQ5、Q6の導通期間内のみ、配線Bを介して供給される負荷特性制御信号をハイレベルとしてソースフォロワ・バッファ回路の定電流負荷トランジスタQ7の駆動期間を制限している。これにより、液晶素子の画素電極電圧VPEが図3(D)に示すように目標レベルまで充放電された直後には、図3(B)に示すように即座に負荷特性制御信号がローレベルとなって定電流負荷トランジスタQ7をオフとし、ソースフォロワ・バッファ回路の電流を停止する。従って、本実施の形態によれば、全画素にバッファを備えた構成でありながら、実質的な消費電流を小さく抑えることが可能である。
しかしながら、図2に示す画素回路は、1画素内にトランジスタがQ1〜Q7の7個必要であるため、各々のトランジスタQ1〜Q7に信号を供給するための配線数が多く、画素サイズが大きくなってしまう。
そこで、図1に示した本実施の形態の液晶表示装置は、上下2画素(隣接する2ラインの垂直方向に隣接する2つの画素)を反転して形成し、極性切り替え配線S+とS-とをこれら2画素で共用することで、全体の画素サイズを小型化したものである。
図1において、本実施形態の液晶表示装置の上下2画素の各画素回路は、基本的に図2に示した画素回路と同様の回路構成であり、図2と同様の構成部分には同様の符号を付し、更に一方の画素回路には符号に添え字1を、他方の画素回路には符号に添え字2を付してある。
すなわち、例えば上側の一画素の画素回路は、図1に示すように、正極性、負極性の画素信号を書き込むためのスイッチングトランジスタQ11及びQ21と、各々の極性の画像信号電圧を並列的に保持する独立した2つの保持容量Cs11及びCs21と、これら保持容量Cs11及びCs21の各々の信号蓄積ノードに接続されたトランジスタQ31、Q41による各インピーダンス変換用バッファ(ソースフォロワ)回路と、このインピーダンス変換用バッファ回路の出力端子と画素電極PE間に接続され、画素電極に対してバッファ出力の導通・非導通を個別に制御可能な2つの極性切り替え用スイッチングトランジスタQ51及びQ61と、定電流負荷トランジスタQ71とで構成されている。
また、下側の一画素の画素回路は、図1に示すように、正極性、負極性の画素信号を書き込むためのスイッチングトランジスタQ12及びQ22と、各々の極性の画像信号電圧を並列的に保持する独立した2つの保持容量Cs12及びCs22と、これら保持容量Cs12及びCs22の各々の信号蓄積ノードに接続されたトランジスタQ32、Q42による各インピーダンス変換用バッファ(ソースフォロワ)回路と、このインピーダンス変換用バッファ回路の出力端子と画素電極PE間に接続され、画素電極に対してバッファ出力の導通・非導通を個別に制御可能な2つの極性切り替え用スイッチングトランジスタQ52及びQ62と、定電流負荷トランジスタQ72とで構成されている。
画素部のデータ線は、各画素回路について正極性用D+、負極性用D-の2本一組で構成され、図示しないデータ線駆動回路でサンプリングされた互いに極性の異なる映像信号が供給される。書き込み用スイッチングトランジスタQ11、Q12の入力ドレイン端子は各々データ線Di+に接続され、書き込み用スイッチングトランジスタQ21、Q22の入力ドレイン端子は各々データ線Di-に接続されている。また、上側の画素回路のスイッチングトランジスタQ11、Q21のゲート端子は同一行について行走査線Gji-に接続され、下側の画素回路のスイッチングトランジスタQ12、Q22のゲート端子は同一行について行走査線Gji+に接続されている。
図示しない垂直走査回路より走査パルスが行走査線Gji-に供給されると、書き込み用スイッチングトランジスタQ11、Q21は同時にオン状態となり、保持容量Cs11、Cs21に各々正極性、負極性の映像信号電圧が蓄積される。また、走査パルスが隣接ラインの行走査線Gji+に供給されると、書き込み用スイッチングトランジスタQ12、Q22は同時にオン状態となり、保持容量Cs12、Cs22に各々正極性、負極性の映像信号電圧が蓄積される。
トランジスタQ71は、極性切り替えスイッチングトランジスタQ51、Q61の後段、すなわち上側画素の液晶素子の画素電極PEの電極配線11にドレインが接続され、正極性・負極性のソースフォロワ回路(Q31,Q41)双方の定電流負荷素子として共通に機能する構成となっている。この定電流源負荷トランジスタQ71のゲートは、同一行画素について行方向の配線Bi-に共通配線され、定電流負荷のバイアス制御が可能な構成となっている。同様に、トランジスタQ72は、極性切り替えスイッチングトランジスタQ52、Q62の後段、すなわち下側画素の液晶素子の画素電極PEの電極配線12にドレインが接続され、正極性・負極性のソースフォロワ回路(Q32,Q42)双方の定電流負荷素子として共通に機能する構成となっている。この定電流源負荷トランジスタQ72のゲートは、同一行画素について行方向の配線Bi+に共通配線され、定電流負荷のバイアス制御が可能な構成となっている。
一方、信号保持容量Cs11、Cs12に保持された正極性映像信号を転送するためにトランジスタQ51、Q52をオンに制御する第1のゲート制御信号を伝送する極性切り替え配線S+は上下2画素のトランジスタQ51及びQ52の各ゲートに共通に接続されている。また、信号保持容量Cs21、Cs22に保持された負極性映像信号を転送するためにトランジスタQ61、Q62をオンに制御する第2のゲート制御信号を伝送する極性切り替え配線S-は上下2画素のトランジスタQ61及びQ62の各ゲートに共通に接続されている。
MOS型トランジスタQ31、Q41、Q32、Q42の各ソースフォロワ回路の入力抵抗はほぼ無限大で、従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置と同様に、保持容量端子の蓄積電荷はリークすることなく、1垂直走査期間後に信号が新たに書き込まれるまで保持される。
図5は、図1に示す本発明の液晶表示装置の第1の実施の形態の画素回路の交流駆動制御の概要を説明するタイミングチャートを示す。図5(A)は映像信号の垂直走査の基準となる垂直同期信号、図5(B)は図1の画素回路におけるソースフォロワ・バッファの定電流負荷トランジスタQ71又はQ72のゲートに供給される負荷特性制御信号、図5(C)は、配線S+により正極性映像信号を転送する図1に示したスイッチングトランジスタQ51及びQ52のゲート制御信号、図5(D)は配線S-により負極性映像信号を転送する図1に示したスイッチングトランジスタQ61及びQ62のゲート制御信号である。
また、図5(G)は液晶素子の対向基板に形成した共通電極に印加する電圧Vcomを示す。図示のように、画素電極電位の反転基準Vcとほぼ等しい基準レベルに対して、共通電極への印加電圧Vcomは、画素極性切り替えと同期して反転される。本実施の形態では、上側の画素回路と下側の画素回路とは1水平走査期間間隔で選択されて図5のタイミングチャートに基づいて、図2及び図3と共に説明したのと同様の駆動が行われる。
これにより、本実施の形態によれば、液晶素子の交流駆動周波数は、垂直走査周波によらず、画素回路での反転制御周期で自由に設定することができる。例えば、垂直走査周波数が一般的なテレビ映像信号で用いられる60Hzで、フルハイビジョンの垂直周期走査線数が1125ラインで構成されているとする。画素回路の極性切り替えを15ライン期間程度の周期で行うとすれば、液晶素子の交流駆動周波数は
60(Hz)×1125÷(15×2)=2.25(KHz)
となり、従来の液晶表示装置と比較して液晶駆動周波数を飛躍的に高めることができる。それにより、液晶素子の交流駆動が低周波数の場合の信頼性・安定性やシミなどの表示品位低下などを大幅に改善することが可能となる。
また、本実施の形態では、上下2画素を反転して形成し、極性切り替え配線S+とS-とを上下2画素で共用するようにしているため、極性切り替え配線S+とS-は上下2画素で1本ずつあればよいので、2本を削減することができる。また、極性切り替え配線S+とS-は、上下2画素ともに同時に切り替えてよいため、共用しても問題が発生しない。
こうすることによって、本実施の形態によれば、例えば9μmの画素ピッチであったものが、8μmの画素ピッチに小型化できる。更には、本実施の形態によれば、極性切り替え配線S+とS-を駆動するドライバも2画素共用でよいため、極性切り替え用ドライバ数を半減することが可能となる。この極性切り替え用ドライバ数を削減することによって、消費電力が減少し、さらには歩留まりを向上することが可能となる。
しかしながら、図1に示すように、上下2画素を反転して形成し極性切り替え配線S+とS-を共用した場合、上下2画素の画素電極において、2つの極性切り替え配線S+とS-のクロストーク量が異なるため、隣り合う上下2画素の輝度が変化してしまい、1ラインずつの縞模様になってしまう問題が発生する可能性がある。
図1において、上側画素の画素電極配線(UP_画素電極配線)11は極性切り替え配線S-との距離が近いために極性切り替え配線S-とのクロストーク量が多い。一方、下側画素の画素電極配線(DW_画素電極配線)12は極性切り替え配線S+との距離が近いために極性切り替え配線S+とのクロストーク量が多い。
UP_画素電極配線11は極性切り替え配線S-とのクロストーク量が多いため、S-のゲート制御信号がオフ(ローレベル)になるタイミングと同時に、大きくそのゲート制御信号波形と同方向にクロストークする。その結果、UP_画素電極配線11の信号UP_VPEの波形は、図5(E)に示すように振幅が変化する。
一方、DW_画素電極配線12は極性切り替え配線S+とのクロストーク量が多いため、S+のゲート制御信号がオフ(ローレベル)になるタイミングと同時に、大きくそのゲート制御信号波形と同方向にクロストークする。その結果、DW_画素電極配線12の信号DW_VPEの波形は、図5(F)に示すように振幅が変化する。
これによって、UP_画素電極配線11とDW_画素電極配線12に同じ信号を書き込んだ場合においても、各画素電極の信号波形が異なってしまい、UP_VPEの信号波形の振幅は大きくなり、DW_VPEの信号波形の振幅は小さくなる。一方、共通電極電圧Vcomは、上下の2画素において共通である。そのため、UP_画素電極配線11に接続された液晶素子の駆動電圧は大きくなり、その輝度が高く(明るく)なる。また、DW_画素電極配線12に接続された隣接するラインの液晶素子の駆動電圧は小さくなり、その輝度が低く(暗く)なる、このため、表示画面には図6に示すような1ライン毎に輝度差が発生することになる。
そこで、画素電極配線が電位変動することを防止し、問題となる極性切り替え配線とのクロストークを防止することが重要となる。
なお、図1において、UP_画素電極配線11は行走査線Gji-ともクロストークしており、DW_画素電極配線12は行走査線Gji+ともクロストークしているため、電位が振られやすくなる。しかしながら、行走査線Gji+とGji-とは1行ずつの配線であり、行走査線Gji+とGji-は水平走査の始めにオンし、水平走査の終わりにオフする動作のため、全画素に均等にクロストークする。そのため表示された絵としては模様として認識されないため、行走査線Gji+とGji-とのクロストークは問題とならない。
図7は、上記の画素電極配線と極性切り替え配線S+、S-との間のクロストークを防止するように構成した、本発明の液晶表示装置の第2の実施の形態の画素回路の回路構成図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図7に示すように、本実施の形態は、画素電極配線11、12と、極性切り替え配線S-、S+との間のクロストークを防止するため、固定電位に接続された固定電位線21を、極性切り替え配線S+と画素電極配線11との間とに挿入し、かつ、固定電位に接続された固定電位線22を、極性切り替え配線S-と画素電極配線12との間に挿入する。
具体的には、同一レイヤーの配線で形成された極性切り替え配線S-、S+と画素電極配線11、12の間に固定電位線21、22を挿入することによって、同層で形成された極性切り替え配線と画素電極間の寄生容量を減少し、画素電極が極性切り替え配線で揺すられることを防止する。
図8は、図7に示した本発明の液晶表示装置の第2の実施の形態の一部の断面図を示す。同図において、P型シリコン基板100の表面に、フィールド酸化膜103で分けられた2つのMOS型トランジスタ101及び102が形成されている。それぞれのトランジスタ101及び102は、第1層間膜104を通して形成された第1メタル105に接続され、更にその第1メタル105を介して第2層間膜106上に形成されたDW_画素電極配線12に電気的に接続されている。上記のトランジスタ101及び102は、図7に示したトランジスタQ52及びQ62に相当する(Q52及びQ62の一方はトランジスタQ72でもよい)。
第2層間膜106上に形成されている第2メタル107には、上記のDW_画素電極配線12以外にも、図7に示した固定電位線21及び22、極性切り替え配線109(S+)及び110(S-)、行走査線111(Gji+)、負荷特性制御信号Bi+の配線112などがある。ここで、固定電位線22は、DW_画素電極配線12と極性切り替え配線109(S+)との間に配置されている。また、極性切り替え配線109(S+)及び110(S-)は、隣接して配置されている。極性切り替え配線109(S+)及び110(S-)は、図示していない左側の隣り合う画素と共用されている。
更に、DW_画素電極配線12は、第2メタル107等を被覆する第3層間膜113と、第3層間膜113上に形成された遮光膜(第3メタル)114を被覆する第4層間膜115をそれぞれ貫通するビアホールを通してDW_画素電極(第4メタル)116に電気的に接続されている。DW_画素電極(第4メタル)116の上には、液晶層117及び共通電極118がそれぞれ積層されている。共通電極118は、DW_画素電極(第4メタル)116に対して離間対向して形成されている透明電極である。図示しないバックライトからの光は、共通電極118及び液晶層117を透過してDW_画素電極(第4メタル)116に入射して反射される。
図9は、図7に示す本発明の液晶表示装置の第2の実施の形態の画素回路の交流駆動制御の概要を説明するタイミングチャートを示す。図9(A)は映像信号の垂直走査の基準となる垂直同期信号、図9(B)は図7の画素回路におけるソースフォロワ・バッファの定電流負荷トランジスタQ71又はQ72のゲートに供給される負荷特性制御信号、図9(C)は、配線S+により正極性映像信号を転送する図7に示したスイッチングトランジスタQ51及びQ52のゲート制御信号、図9(D)は配線S-により負極性映像信号を転送する図7に示したスイッチングトランジスタQ61及びQ62のゲート制御信号である。
また、図9(G)は液晶素子の対向基板に形成した共通電極に印加する電圧Vcomを示す。図示のように、画素電極電位の反転基準Vcとほぼ等しい基準レベルに対して、共通電極への印加電圧Vcomは、画素極性切り替えと同期して反転される。本実施の形態では、上側の画素回路と下側の画素回路とは1水平走査期間間隔で選択されて図9のタイミングチャートに基づいて、図2及び図3と共に説明したのと同様の駆動が行われる。
これにより、本実施の形態によれば、図1に示した第1の実施の形態と同様に、液晶素子の交流駆動周波数の高速化、信頼性・安定性やシミなどの表示品位低下などの大幅な改善、装置全体の小型化、低消費電力化を実現できる。更に、本実施の形態では、第1の実施の形態で発生する可能性のある画素電極配線と極性切り替え配線S+、S-との間のクロストークによる画素電極電圧の振幅変動を、固定電位線21及び22を配置することで防止することで、表示画面における1ライン毎の上下輝度差を解消することができる。
次に、上記のクロストークによる画素電極電圧の振幅変動の防止効果について更に詳細に説明する。図8に示したように、本実施の形態では、第2メタル107で形成された極性切り替え配線109(S+)とDW_画素電極配線12との間に固定電位線22を配置しており、極性切り替え配線109(S+)とDW_画素電極配線12との横方向電界を遮断している。極性切り替え配線109(S+)の横方向電界は極性切り替え配線110(S-)と固定電位線22に発生し、またDW_画素電極配線12の横方向電界は固定電位線22とGND線113に発生している。
これにより、極性切り替え配線109(S+)とDW_画素電極配線12との間には発生する横方向電界がごく僅かとなり、極性切り替え配線110(S-)とDW_画素電極配線12との間で発生する電界との差があまりなくなる。その結果、下側画素の画素電極(DW_画素電極配線12)は極性切り替え配線S+とのクロストーク量と極性切り替え配線S-とのクロストーク量が大体同じになる。
すなわち、図7において、上側の画素の画素電極(UP_画素電極配線11)は、極性切り替え配線S-とのクロストーク量と、極性切り替え配線S+とのクロストーク量との差が小さくなる。下側の画素の画素電極(DW_画素電極配線12)は、極性切り替え配線S+とのクロストーク量と、極性切り替え配線S-とのクロストーク量との差が小さくなる。そのため、上下の2画素において、本来保持されるべき画素電極電位がほぼ等しくなる。
このように、画素小型化のため図7に示すように上下2画素を反転して形成し、極性切り替え配線S+とS-とを上下2画素で共用した場合、極性切り替え配線S-にて伝送されるゲート制御信号による電位変動によって、サンプリングしたUP_画素電極配線11の電位が揺すられないようになる。また、極性切り替え配線S+にて伝送される電位変動によって、サンプリングしたDW_画素電極配線12の電位が揺すられないようになる。
具体的には、UP_画素電極配線11の信号UP_VPEの波形は、図9(E)に示されるようになり、また、DW_画素電極配線12の信号DW_VPEの波形は、図9(F)に示され、両信号波形はほぼ等しくなり、振幅も等しくなるため1ラインずつの上下輝度差が解消される。このため、隣り合う上下画素の輝度変化がなくなり、図6に示したような1ラインずつの縞模様が現れないように改善される。
なお、図7の実施の形態において、固定電位線21及び22に印加する固定電圧は何でもよい。ただし、画素回路内部に供給する0V〜5Vの間に設定するのが望ましく、通常はVddかGNDに設定する。また、図7の実施の形態では隣り合う2画素で配線S+と配線S-の隣に2本の固定電位線21及び22を配置しているが、この2本の固定電位線21及び22の電位は同電位でなくてもかまわない。例えば、S+側の固定電位線22にVdd、S-側の固定電位線21にGNDを供給してもよい。
Q1、Q11、Q12、Q2、Q21、Q22 画素選択用スイッチングトランジスタ
Q3、Q31、Q32、Q4、Q41、Q42 ソースフォロワのトランジスタ
Q5、Q51、Q52、Q6、Q61、Q62 極性切り替えスイッチングトランジスタ
Q7、Q71、Q72 定電流負荷トランジスタ
Cs1、Cs11、Cs12、Cs2、Cs21、Cs22 信号保持容量
S-、S+、109、110 極性切り替え配線
Gj、Gji-、Gji+ 行走査線
D+、D- データ線
Bi+、Bi- 負荷特性制御信号用配線
LC 液晶素子
PE 画素電極
CE、118 共通電極
LCM 表示体(液晶層)
11 UP_画素電極配線
12 DW_画素電極配線
21、22 固定電圧線
101、102 トランジスタ
116 DW_画素電極(第4メタル)
117 液晶層

Claims (3)

  1. 2本のデータ線を一組とする複数組のデータ線と、複数本の行走査線とがそれぞれ交差する交差部に設けられた複数の画素を備え、
    前記複数の画素のそれぞれは、
    対向する画素電極と共通電極との間に液晶層が挟持された液晶素子と、
    前記一組の2本のデータ線の一方を介して供給される正極性映像信号をサンプリングして一定期間保持する第1のサンプリング及び保持手段と、
    前記一組の2本のデータ線の他方を介して供給される負極性映像信号をサンプリングして一定期間保持する第2のサンプリング及び保持手段と、
    第1の極性切り替え配線を介して供給される第1のゲート制御信号により前記第1のサンプリング及び保持手段により保持された正極性映像信号電圧を前記画素電極に印加し、第2の極性切り替え配線を介して供給される第2のゲート制御信号により前記第2のサンプリング及び保持手段により保持された負極性映像信号電圧を前記画素電極に印加する動作を、前記第1及び第2のゲート制御信号に基づいて垂直走査周期よりも短い所定の周期で切り替えて交互に行うスイッチング手段と
    を備えると共に、隣接する2ラインの複数の前記画素に対して前記第1及び第2のゲート制御信号を供給するための前記第1及び第2の極性切り替え配線をそれぞれ共有する構成としたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 2本のデータ線を一組とする複数組のデータ線と、複数本の行走査線とがそれぞれ交差する交差部に設けられた複数の画素を備え、
    前記複数の画素のそれぞれは、
    対向する画素電極と共通電極との間に液晶層が挟持された液晶素子と、
    前記一組の2本のデータ線の一方を介して供給される正極性映像信号をサンプリングして一定期間保持する第1のサンプリング及び保持手段と、
    前記一組の2本のデータ線の他方を介して供給される負極性映像信号をサンプリングして一定期間保持する第2のサンプリング及び保持手段と、
    第1の極性切り替え配線を介して供給される第1のゲート制御信号により前記第1のサンプリング及び保持手段により保持された正極性映像信号電圧を前記画素電極に印加し、第2の極性切り替え配線を介して供給される第2のゲート制御信号により前記第2のサンプリング及び保持手段により保持された負極性映像信号電圧を前記画素電極に印加する動作を、前記第1及び第2のゲート制御信号に基づいて垂直走査周期よりも短い所定の周期で切り替えて交互に行うスイッチング手段と
    を備えると共に、隣接する2ラインの複数の前記画素に対して前記第1及び第2のゲート制御信号を供給するための前記第1及び第2の極性切り替え配線をそれぞれ共有し、かつ、前記隣接する2ラインのうち一方のラインの複数の前記画素の前記画素電極の配線と前記第1の極性切り替え配線との間に第1の固定電位線を配置し、他方のラインの複数の前記画素の前記画素電極の配線と前記第2の極性切り替え配線との間に第2の固定電位線を配置したことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 前記第1及び第2の極性切り替え配線と、前記第1及び第2の固定電位線とは、それぞれ同層の配線として形成されていることを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
JP2009162311A 2009-07-09 2009-07-09 液晶表示装置 Active JP5515465B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009162311A JP5515465B2 (ja) 2009-07-09 2009-07-09 液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009162311A JP5515465B2 (ja) 2009-07-09 2009-07-09 液晶表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011017877A true JP2011017877A (ja) 2011-01-27
JP5515465B2 JP5515465B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=43595717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009162311A Active JP5515465B2 (ja) 2009-07-09 2009-07-09 液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5515465B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012198362A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Jvc Kenwood Corp 液晶表示素子及び液晶表示素子の駆動方法
JP2016177033A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 株式会社Jvcケンウッド 液晶表示装置
CN111986622A (zh) * 2020-08-27 2020-11-24 武汉华星光电技术有限公司 驱动电路及其驱动方法、显示装置
JP2021039294A (ja) * 2019-09-05 2021-03-11 株式会社Jvcケンウッド 液晶デバイス、波長選択光スイッチ装置、及び、液晶デバイスの画素検査方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0876088A (ja) * 1994-09-08 1996-03-22 Sharp Corp 画像表示装置
JPH09329806A (ja) * 1996-06-11 1997-12-22 Toshiba Corp 液晶表示装置
JP2002250938A (ja) * 1999-07-23 2002-09-06 Nec Corp 液晶表示装置
JP2004514957A (ja) * 2000-11-30 2004-05-20 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム 液晶表示装置用の切替え式増幅器駆動ドライバ回路、方法、および表示装置
JP2004354742A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置、液晶表示装置の駆動方法および製造方法
JP2006010897A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Sony Corp 表示装置および表示装置の駆動方法
JP2007094262A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Epson Imaging Devices Corp 電気光学装置及び電子機器

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0876088A (ja) * 1994-09-08 1996-03-22 Sharp Corp 画像表示装置
JPH09329806A (ja) * 1996-06-11 1997-12-22 Toshiba Corp 液晶表示装置
JP2002250938A (ja) * 1999-07-23 2002-09-06 Nec Corp 液晶表示装置
JP2004514957A (ja) * 2000-11-30 2004-05-20 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム 液晶表示装置用の切替え式増幅器駆動ドライバ回路、方法、および表示装置
JP2004354742A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置、液晶表示装置の駆動方法および製造方法
JP2006010897A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Sony Corp 表示装置および表示装置の駆動方法
JP2007094262A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Epson Imaging Devices Corp 電気光学装置及び電子機器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012198362A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Jvc Kenwood Corp 液晶表示素子及び液晶表示素子の駆動方法
JP2016177033A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 株式会社Jvcケンウッド 液晶表示装置
JP2021039294A (ja) * 2019-09-05 2021-03-11 株式会社Jvcケンウッド 液晶デバイス、波長選択光スイッチ装置、及び、液晶デバイスの画素検査方法
JP7272191B2 (ja) 2019-09-05 2023-05-12 株式会社Jvcケンウッド 液晶デバイス、波長選択光スイッチ装置、及び、液晶デバイスの画素検査方法
CN111986622A (zh) * 2020-08-27 2020-11-24 武汉华星光电技术有限公司 驱动电路及其驱动方法、显示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5515465B2 (ja) 2014-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5187363B2 (ja) 液晶表示装置
US8907883B2 (en) Active matrix type liquid crystal display device and drive method thereof
KR20130100682A (ko) 액정 표시 장치, 액정 표시 장치의 구동 방법 및 전자 기기
CN101083062A (zh) 液晶显示器件及其驱动方法
KR19990062670A (ko) 액정표시장치
US9952477B2 (en) Liquid crystal display panel
JPS6396636A (ja) アクテイブマトリクスパネル
JPH07181927A (ja) 画像表示装置
JP5515465B2 (ja) 液晶表示装置
JP2011028159A (ja) 液晶表示装置及び液晶表示装置の駆動方法
JP5299352B2 (ja) 液晶表示装置
JP2010281981A (ja) 液晶表示装置
JP2004354742A (ja) 液晶表示装置、液晶表示装置の駆動方法および製造方法
JP5397073B2 (ja) 液晶表示装置
JP5732528B2 (ja) 液晶表示装置およびマルチディスプレイシステム
CN103995376A (zh) 3d显示的像素插黑方法及使用该方法的电路
JP4975322B2 (ja) アクティブマトリクス型液晶表示装置およびその制御方法
JPH08179364A (ja) アクティブマトリックス液晶表示装置とその駆動方法
KR100898789B1 (ko) 액정표시장치의 구동방법
JP2005128101A (ja) 液晶表示装置
JP2010286628A (ja) 液晶表示装置の駆動方法及び液晶表示装置
TWI494911B (zh) 液晶顯示裝置及其驅動方法
JPH08328515A (ja) 画像表示装置
JP5825188B2 (ja) 液晶表示装置
JP2012133010A (ja) 液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20111012

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5515465

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150