JP2010281981A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同じ画素内の2つのサンプリング及び保持手段の間のばらつきに起因する輝度異常を視覚上低減し、また、交流駆動周波数を高周波数化して、安定した映像表示を行う。
【解決手段】ソースドライバ103は、或る1フレーム期間は正極性映像信号を列信号線D1に出力し、負極性映像信号を列信号線D2に出力し、次の1フレーム期間は負極性映像信号を列信号線D1に出力し、正極性映像信号を列信号線D2に出力することを1フレーム毎に繰り返す。複数の画素102のそれぞれは、2つの信号保持容量と液晶素子とを備え、2本の列信号線D1及びD2からの映像信号を2つの信号保持容量に別々に保持する。2つの信号保持容量の保持電圧は、XOR回路106から出力される数kHzオーダの画素駆動選択信号S1、S2により、画素102内の液晶素子の画素電極に交互に印加される。液晶素子のコモン電極には信号S1、S2に同期したコモン電圧が印加される。
【選択図】図1

Description

本発明は液晶表示装置に係り、特に投射型液晶ディスプレイに好適なアクティブマトリクス型液晶表示装置に関する。
図7は、従来の液晶表示装置の一例の一画素の構造を示す断面図である。同図に示すように、画素セル10は、画素回路16が形成されたシリコン基板15の上に、画素電極14、液晶層13、透明コモン電極12及びガラス11が積層された構造である。液晶層13は、透明コモン電極12と画素電極14とに挟まれている。画素回路16は、シリコン基板15内に形成され、列信号線と行走査線の入力線と画素電極14への出力線から構成されている。
かかる構造の画素セル10において、液晶層13を通過する光の偏光が液晶層13で回転されるが、その回転の度合いは液晶層13にアサートされている電圧に依存する。偏光を回転する性能が、下記のような反射光の強度を変調するために利用される。
入射光1は予め偏光板2aによって偏光される。その偏光された光は、ガラス11、透明コモン電極12、及び液晶層13を通過して画素電極14に入射してここで反射し、再び液晶層13を通過する。偏光された光は液晶層13を2回通過する間に、画素電極14と透明コモン電極12間にアサートされている電圧に依存する量だけ、回転される。
次いで、液晶層13を通過した偏光は、透明コモン電極12及びガラス11を通過して指定された偏光方向を持つ光のみが偏光板2bを通過する。従って、偏光板2bを通過する光の強度は、液晶層13によって引き起こされた偏光回転の程度に依存し、同様に回転の程度は画素電極14と透明コモン電極12間にアサートされている電圧に依存する。
図8は、図7の画素回路16の一例の等価回路図を示す。同図に示すように、画素回路16は、行走査線Wにゲートが接続され、かつ、列信号線Dにドレインが接続された電界効果トランジスタ(FET)Tr1と、Tr1のソースに一端が接続された信号保持容量C1’とよりなる。この画素回路16は、液晶素子LCに接続されている。液晶素子LCは、図7に示したように画素電極14と透明コモン電極12との間に液晶層13が教示された構造である。液晶素子LCの画素電極14は、信号保持容量C1’とトランジスタTr1のソースとの接続点に接続されている。また、液晶素子LCの透明コモン電極12には固定のコモン電圧Vcomが印加される。
この画素回路16において、列信号線Dが保持に必要な電圧にアサートされる。次に、行走査線Wがオン電圧にアサートされることにより、トランジスタTr1がオン状態となり、列信号線Dにアサートされている電圧が、トランジスタTr1のドレイン及びソースを通して信号保持容量C1’に印加されて保持される。この信号保持容量C1’に保持された電圧は、映像信号に応じた様々な電圧である。信号保持容量C1’は、画素電極14に接続されているため、この信号保持容量C1’に保持された電圧で画素電極14を駆動する。これにより、液晶素子LCは、信号保持容量C1’から画素電極14に印加された駆動電圧と、透明コモン電極12に印加されているコモン電圧Vcomとの電位差により、液晶層13の光変調率が制御され、駆動電圧に応じた映像を表示する。
図9は、従来の液晶表示装置の一例の基本構成図を示す。同図において、液晶表示装置4は、ソースドライバ5、ゲートドライバ6及び画素部7から構成される。画素部7は、2次元マトリクス状に配列された複数の画素8から構成される。各画素8は、図7及び図8に示す構成である。
この液晶表示装置4において、入力された映像データ(PHM:電圧値)は、ソースドライバ5に入力される。ソースドライバ5は、入力された映像データを水平方向に順次シフトして、各列信号線Dを順次アサートしていく。アサートするタイミングと同期してゲートドライバ6は、画素部7の各行に配置されている複数の画素8内の各スイッチング素子(図8のTr1に相当)をオンにする電圧を、各行単位で順次アサートしていく。これにより、各画素8内に配置された信号保持容量(図8のC1’に相当)にソースドライバ5から入力された映像データが保持される。この信号保持容量に保持された映像データは、各画素8内の画素電極14を駆動する。
ゲートドライバ6は、シフトレジスタ61とレベルシフタ62とを有する。シフトレジスタ61は、ソースドライバ5が各列信号線Dを順次アサートするタイミングに同期して、画素部7の各行を行単位で順次選択する選択信号をレベルシフタ62へ出力する。レベルシフタ62は、シフトレジスタ61からの選択信号を、各画素8内のスイッチング素子(図8のトランジスタTr1に相当)の駆動電圧にレベルシフトして行走査線Wへ順次出力する。これにより、画素部7の各行の複数の画素8は、順次行単位で画素部7の上から下方向へ選択される。また、各画素8内の液晶素子は交流駆動した方が信頼性の長期安定化が図れることから、液晶素子の透明コモン電極に印加される固定のコモン電圧Vcomに対して、画素電極には映像信号に応じて光の変調率が同じになるような正側と負側の電圧を交互に与えて交流駆動を行っている。
場合によっては、映像信号のダイナミックレンジの縮小などの目的で、正側と負側の電圧で交互に画素電極を駆動するタイミングに合わせて、コモン電圧を切り替えたりする応用例もあるが、基本的な考え方は同じである。
ここで、各画素8内の信号保持容量に保持される映像データ電圧は、ゲートドライバ6の垂直走査期間保持される。そのため、上記の従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置では、垂直走査期間は同じ電圧で画素電極14をアサートし続けることができるため、高デューティー比駆動で高画質特性が得られるという特徴がある。
しかしながら、上記の従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置では、各画素8に対する映像データの書き換えがゲートドライバ6の垂直走査周期(1フレーム)毎であるため、1フレーム毎に交互に、透明コモン電極に対して正側と負側の映像信号データ電圧を信号保持容量に書き込んで、液晶素子を交流駆動することになり、液晶素子の交流駆動周波数が低いという欠点がある。
これまで、画素選択トランジスタ(図8のトランジスタTr1に相当)の寄生容量に起因するフィードスルーへの対策(例えば、特許文献1参照)や、信号保持容量のリーク対策(例えば、特許文献2参照)など、書き込まれた映像データの劣化を防止する方法が開示されている。しかしながら、液晶素子をより高い周波数で交流駆動する取り組みはあまり検討されていなかったようである。
一方、一般的な液晶素子の場合、液晶層に対してDC電圧がかかると液晶層内のイオンバランスが崩れ、液晶が動かなくなってしまう焼き付き現象が発生する。そのため、液晶素子の透明コモン電極にアサートされる電圧(Vcom)に予めオフセットを持つようにする。すなわち、液晶素子の画素電極に印加される電圧は、図10に示されるように、DCバランス+期間では、透明コモン電極にアサートされている電圧(Vcom)に対して+V_LCだけプラスの電圧とされ、DCバランス−期間では、透明コモン電極にアサートされている電圧(Vcom)に対して−V_LCだけマイナスの電圧とされる。
つまり、1枚の画像データを表示するために最低2回の異なった電圧で画素電極をアサートできるように、信号保持容量にデータをアサートする必要がある。このようにして、液晶素子に対し一定時間内での液晶層内での電位の方向が0となるように、液晶素子への駆動を調整する必要がある。
なお、同一の走査線に接続された複数個の画素毎に、各画素の保持容量をその走査線に対応する保持容量線と隣接する走査線に対応する別の保持容量線とに交互に接続し、画素電極とコモン電極の間の直流分を補償するための補償電圧を、保持容量線毎に反転させて与えることにより、コモン電極線やコモン電極の電位変動に起因する画質劣化の発生を防止するようにした液晶表示装置は従来知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2006−10897号公報 特開2002−250938号公報 特開2004−354742号公報
しかしながら、前述したように、液晶素子の焼き付き防止などの信頼性を高める手段として、高い周波数で液晶素子を交流駆動することが望ましいが、画素への書き込み時間などの制約からコモン電極の電圧(Vcom)に対して正側と負側の映像データを交互に高速に書き込むことは難しく、従来は交流駆動の周波数はフレームレートあるいはその2倍程度の周波数でしか行われていない。
また、液晶素子の透明コモン電極にアサートされる電圧(Vcom)に予めオフセットを持つようにすることで、たとえ一定期間内での液晶層内での電位の方向が0となるよう液晶素子への駆動を調整しても、上記の一定期間が長い場合、つまり液晶素子の交流駆動周波数がフレームレートあるいはその2倍程度の低い周波数の場合、液晶層内のイオンバランスを崩しやすく、信頼性/安定性に影響が出やすいという課題がある。
また、図10は、従来の液晶表示装置での液晶駆動電圧の関係の一例の模式図を示す。従来の液晶表示装置は、ゲートドライバによる垂直走査での画素書き換えであるため、図10に示すように、コモン電極の電圧(Vcom)を一定にしながら、DCバランス+期間とDCバランス−期間において、画素電極の電位の方向を変える必要があるため、液晶の変調に必要な電圧の2倍の電圧を画素内の信号保持容量に保持する能力が必要となり、液晶表示装置のコストが高くなってしまうという課題もある。
また、特許文献3記載の液晶表示装置では、補償電圧はフレーム毎にしか極性反転ができず、また、画像信号電圧はコモン電極の電圧(Vcom)に対して正側と負側の2種類の電圧が必要である。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、同じ画素内の2つのサンプリング及び保持手段の間のばらつきに起因する輝度異常を視覚上低減でき、また、交流駆動周波数を高周波数化して、安定した映像表示を行うことができるアクティブマトリクス型の液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、第1の発明の液晶表示装置は、2本の列信号線を一組とする複数組の列信号線と複数本の行走査線とがそれぞれ交差する交差部に設けられた複数の画素と、第1及び第2の端子のうち一方の端子に正極性映像信号を出力し、他方の端子に負極性映像信号を出力する動作を1垂直走査期間毎に切り替える映像信号出力手段と、複数組の列信号線に対して設けられており、一組の2本の列信号線のうち一方の列信号線に第1の端子から出力された正極性又は負極性映像信号を供給し、かつ、他方の列信号線に第2の端子から出力された負極性又は正極性映像信号を供給することを、1水平走査期間内で複数組の列信号線に対して組単位で順次に行う第1のドライバ手段と、複数本の行走査線に対して1水平走査期間毎に行選択信号を出力して、複数の画素を行単位で選択する第2のドライバ手段と、2本の制御線を一組とする複数組の制御線が、複数の画素のうち各行の画素毎に組単位で接続されており、各組の2本の制御線に1垂直走査周期より短い所定の周期で、かつ、互いに論理値が相反する方形波である2つの画素駆動制御信号を供給する画素駆動制御信号供給手段とを有し、複数の画素のそれぞれは、
対応する画素電極とコモン電極との間に液晶層が挟持された液晶素子と、2本の列信号線のうち一方の列信号線を介して入力された正極性又は負極性映像信号をサンプリングして第1の映像信号電圧として一定期間保持する第1のサンプリング及び保持手段と、2本の列信号線のうち他方の列信号線を介して入力された負極性又は正極性映像信号をサンプリングして第2の映像信号電圧として一定期間保持する第2のサンプリング及び保持手段と、2本の制御線を介して入力される2つの画素駆動制御信号により、第1の映像信号電圧と第2の映像信号電圧とを所定の周期で交互に液晶素子の画素電極に印加するスイッチング手段と、液晶素子のコモン電極に、2つの画素駆動制御信号に同期した所定の周期の方形波であるコモン電圧を印加するコモン電圧供給手段とを備えることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明の液晶表示装置は、第1の発明における映像信号出力手段を、表示する映像信号を正極性映像信号と負極性映像信号とに変換する変換手段と、1垂直走査期間毎に反転する極性反転信号に基づいて、或る1垂直走査期間では、第1及び第2の端子のうち一方の端子に変換手段からの正極性映像信号を出力し、かつ、他方の端子に変換手段からの負極性映像信号を出力し、次の1垂直走査期間では一方の端子に変換手段からの負極性映像信号を出力し、かつ、他方の端子に変換手段からの正極性映像信号を出力することを繰り返す選択回路手段とを有する構成としたことを特徴とする。
更に、上記の目的を達成するため、第3の発明の液晶表示装置は、画素駆動制御信号供給手段から各組2本の制御線にそれぞれ出力される2つの画素駆動制御信号のうち、行選択信号により行単位で選択されている画素に接続された2本の制御線に出力される2つの画素駆動制御信号を、複数の画素の行単位で極性反転する極性反転手段を更に有することを特徴とする。
本発明によれば、同じ画素内の2つのサンプリング及び保持手段の間にばらつきによる特性の相違があっても、それに起因する輝度異常を視覚上低減できる。また、本発明によれば、交流駆動周波数を高周波数化でき、それにより液晶素子の焼き付き防止など画質や信頼性を向上でき、安定した映像表示を行うことができる。
本発明の液晶表示装置の一実施の形態のブロック図である。 図1中の一つの画素の一実施の形態の等価回路図である。 図2の画素の動作説明用タイミングチャートである。 図1の液晶表示装置の画素部のライン毎の駆動タイミングを説明するタイミングチャートである。 一つの画素内の2つの信号保持容量を含む回路間にばらつきが無い理想的な場合のDCバランス+期間とDCバランス−期間の液晶素子の印加電圧を示す模式図である。 一つの画素内の2つの信号保持容量を含む回路間に同一のばらつきがある場合のDCバランス+期間とDCバランス−期間の液晶素子の印加電圧を示す模式図である。 一つの画素内の2つの信号保持容量を含む回路間に異なるばらつきがある場合のDCバランス+期間とDCバランス−期間の液晶素子の印加電圧を示す模式図である。 本発明の液晶表示装置の一実施の形態による効果を説明する模式図である。 従来の液晶表示装置の一例の一画素の構造を示す断面図である。 図7の画素回路の一例の等価回路図である。 従来の液晶表示装置の一例の基本構成図である。 従来の液晶表示装置において、コモン電圧Vcomが一定の場合のDCバランスを説明する模式図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明になる液晶表示装置の一実施の形態のブロック図を示す。本実施の形態の液晶表示装置100は、アクティブマトリクス型液晶表示装置で、複数個の画素102が2次元マトリクス状に配置された画素部101と、2本の列信号線(データ線)D1及びD2を一組とする複数組の列信号線にそれぞれ正極性と負極性の映像信号電圧を供給するソースドライバ103と、行方向の各画素102に接続された行走査線Wに水平走査期間毎に順次に選択信号を供給するゲートドライバ104とを有する。複数個の画素102の各々は、2本の列信号線D1及びD2を一組とする複数組の列信号線と、複数本の行走査線Wとが交差する交差部に配置されている。
なお、本明細書において、複数ある信号あるいは信号線を特に区別する場合のみ、その信号あるいは信号線の符号の次に括弧内の数字を付加して区別するものとする。例えば、複数本の行走査線Wを特に区別して説明する場合のみ、1行目の行走査線はW(1)、2行目の行走査線はW(2)などのように記す。
また、液晶表示装置100は、シフトレジスタ105及び排他的論理和回路(XOR回路)106と、DA変換器(DAC)107と、セレクタ(選択回路)108とを有する。シフトレジスタ105は、1垂直走査期間(1フレーム)毎に反転する対称方形波である極性反転信号INVを行選択信号に同期してシフトして、XOR回路106へ出力する。
XOR回路106は、数kHzオーダで、かつ、互いに論理値が相反する方形波(パルス列)である2種類の制御信号SC1、SC2と、シフトレジスタ105からの極性反転信号INVとを入力として受け、極性反転信号INVの論理値に応じて、入力制御信号SC1、SC2を入力と同じ論理値でそのまま画素駆動選択信号S1、S2として出力するか、又は入力制御信号SC1、SC2を極性反転して画素駆動選択信号S1、S2として出力する。
複数のXOR回路106は、画素部101の行方向の画素102に1対1に対応して設けられているため、各XOR回路106から出力される画素駆動選択信号S1、S2は、対応して設けられた行の複数の画素102に共通に供給されて、後述するように画素102内の画素電極に2つの信号保持容量の保持電圧を交互に印加する。
DAC107は、映像信号デジタルデータDATAを反転交流駆動用の2種類の映像信号電圧DATA+(DCバランス+電圧)及びDATA−(DCバランス−電圧)に変換する。映像信号電圧DATA+(DCバランス+電圧)は、正極性映像信号電圧であり、レベルが最小のとき黒レベル、最大のとき白レベルを示す。一方、映像信号電圧DATA−(DCバランス−電圧)は、負極性映像信号電圧であり、レベルが最小のとき白レベル、最大のとき黒レベルを示す。
セレクタ108は、入力される極性反転信号INVがハイレベル(オン)のときには、DCバランス−電圧をDATA1出力とし、DCバランス+電圧をDATA2出力としてソースドライバ103に供給する。また、セレクタ108は、極性反転信号INVがローレベル(オフ)のときには、DCバランス+電圧をDATA1出力とし、DCバランス−電圧をDATA2出力としてソースドライバ103に供給する。
ソースドライバ103は、DATA1出力とDATA2出力とを1水平走査期間内で水平方向にシフトすると共に、複数のシフト信号出力端子が2本の列信号線D1及びD2を一組とする複数組の列信号線にそれぞれ接続されており、各シフト信号出力端子からシフト後のDATA1出力を列信号線D1に出力し、シフト後のDATA2出力を列信号線D2に出力することを、列信号線の組単位で順次に行う。
一方、ゲートドライバ104は、垂直走査周期(1フレーム)毎にVSTARTパルスが入力され、1フレーム期間内において複数本の行走査線Wに対して上から下方向に順次に行走査線Wを1本ずつアクティブにする(行走査線Wに行選択信号を供給する)。1本の行走査線Wがアクティブとなっている期間は1水平走査期間であり、この水平走査期間に、ソースドライバ103により、2本の列信号線(データ線)D1及びD2を一組とする全ての組の列信号線に、各組単位で映像信号電圧が順次にアサートされる。
これにより、ゲートドライバ104によりアクティブにされた行走査線Wに接続された1行の複数の画素102のそれぞれに、ソースドライバ103から出力された映像信号電圧であるDATA+(DCバランス+電圧)及びDATA−(DCバランス−電圧)が保持される。
図2は、図1中の一つの画素102の一実施の形態の等価回路図を示す。同図中、図2及び図8と同一構成部分には同一符号を付してある。図2に示すように、一つの画素102は、正極性、負極性の画素信号を書き込むための画素選択用電界効果トランジスタQ1及びQ2と、各々の極性の画像信号電圧を並列的に保持する独立した2つの信号保持容量Cs1及びCs2と、電界効果トランジスタQ3〜Q8と、図7、図8と共に説明した構造の液晶表示素子LCとからなる。
トランジスタQ1のドレインとトランジスタQ3のゲートとの間には第1の信号保持容量Cs1の一端が接続されている。同様に、トランジスタQ2のドレインとトランジスタQ4のゲートとの間には第2の信号保持容量Cs2の一端が接続されている。また、トランジスタQ3及びQ7からなるインピーダンス変換用ソースフォロワ回路は、第1のバッファアンプを構成している。トランジスタQ4及びQ8からなるインピーダンス変換用ソースフォロワ回路は、第2のバッファアンプを構成している。また、トランジスタQ3のソースにドレインが接続されたトランジスタQ5と、トランジスタQ4のソースにドレインが接続されたトランジスタQ6とは、スイッチングトランジスタである。トランジスタQ5及びQ6の各ソースは液晶素子LCの画素電極14に接続されている。
トランジスタQ1のゲートとトランジスタQ2のゲートは行走査線Wに接続されている。また、トランジスタQ5及びQ6の各ゲートは、対応する行の1つのXOR回路106の出力端子に接続されており、トランジスタQ5は画素駆動選択信号S1によりスイッチング制御され、トランジスタQ6は画素駆動選択信号S2によりスイッチング制御される。更に、トランジスタQ1及びQ2の各ドレインは、ソースドライバ103の対応する一つの列の列信号線D1及びD2にそれぞれ接続されている。
次に、図2の画素の動作について図3のタイミングチャートを併せ参照して説明する。図3(A)に示す垂直同期信号VSYNC入力後、ある時刻Taで図3(C)に示すように、図2に示す画素102が接続されている行走査線Wが行選択信号によりアサートされたとする。
このとき図3(B)に示すように極性反転信号INVはオンであるため、ソースドライバ103から列信号線D1に図3(D)に示すDCバランス−電圧(負極性の映像信号電圧)が出力されるため、このDCバランス−電圧が、行選択信号によりオンとされたトランジスタQ1によりサンプリングされて信号保持容量Cs1に保持される。またこれと同時に、ソースドライバ103から列信号線D2に図3(E)に示すDCバランス+電圧(正極性の映像信号電圧)が出力されるため、このDCバランス+電圧が、行選択信号によりオンとされたトランジスタQ2によりサンプリングされて信号保持容量Cs2に保持される。この信号保持容量Cs1、Cs2に保持されたDCバランス電圧は、1フレーム後の時刻Tbで再びこの画素102が選択されるまで、図3(F)、(G)に示すように保持される。
一方、時刻Taで選択された画素102には、図3(H)、(I)に示すように、選択された画素102に対応して設けられたXOR回路106から画素駆動選択信号S1、S2が供給される。この選択された画素102に対応して設けられたXOR回路106は、シフトレジスタ105から行選択信号に同期して出力される極性反転信号INVにより、制御信号SC1、SC2をスイッチングして画素駆動選択信号S1、S2を出力するため、画素駆動選択信号S1、S2は、図3(H)、(I)に示すように時刻Taで位相反転される。
図2のトランジスタQ5は画素駆動選択信号S1がハイレベルの期間、信号保持容量Cs1に保持されていたDCバランス−電圧を液晶素子LCの画素電極14に印加する。図2のトランジスタQ6は画素駆動選択信号S2がハイレベルの期間、信号保持容量Cs2に保持されていたDCバランス+電圧を液晶素子LCの画素電極14に印加する。
ここで、前述したように、画素駆動選択信号S1、S2自体は、互いに論理が相反するパルス列であるため、画素電極14は、画素駆動選択信号S1、S2のパルス幅単位で交互にDCバランス+電圧とDCバランス−電圧とが印加される。図3(J)はこの画素電極14に印加されるDCバランス電圧Vpeを示す。
一方、液晶素子LCの透明コモン電極12には、図3(K)に示すように、画素駆動選択信号S1、S2と同期し、かつ、S1、S2と同一周期の方形波であるコモン電圧Vcom(ハイレベルがVcom_H、ローレベルがVcom_L)が印加される。ここで、時刻Taから時刻Tbの直前までの1フレーム期間では、透明コモン電極12に印加されるコモン電圧VcomがローレベルであるVcom_Lの時に画素駆動選択信号S2がハイレベルになり、画素電極14には信号保持容量Cs2に保持されていたDCバランス+電圧が印加される。また、時刻Taから1フレーム期間では、透明コモン電極12に印加されるコモン電圧VcomがハイレベルであるVcom_Hの時に画素駆動選択信号S1がハイレベルになり、画素電極14には信号保持容量Cs1に保持されていたDCバランス−電圧が印加される。
これにより、液晶層13には、画素電極14の印加電圧Vpeとコモン電圧Vcomとの差電圧V_LCがかかる。この差電圧V_LCは、図3(L)に示すように、0[V]を中心に画素駆動選択信号S1、S2に同期して変化する。このように、液晶素子LCは、数kHzオーダの画素駆動選択信号S1、S2に同期して、数kHzという高周波数で交流駆動される。
時刻Taの1フレーム後の時刻Tbでは、図2に示す画素102が接続されている行走査線Wが図3(C)に示すように行選択信号により再びアサートされ、このとき図3(B)に示すように極性反転信号INVはオフであるため、ソースドライバ103から列信号線D1に図3(E)に示すDCバランス+電圧(正極性の映像信号電圧)が出力され、列信号線D2に図3(D)に示すDCバランス−電圧(負極性の映像信号電圧)が出力される。このため、DCバランス+電圧が、行選択信号によりオンとされたトランジスタQ1によりサンプリングされて信号保持容量Cs1に保持される。またこれと同時に、DCバランス−電圧が、行選択信号によりオンとされたトランジスタQ2によりサンプリングされて信号保持容量Cs2に保持される。
一方、画素駆動選択信号S1、S2は、前述したようにシフトレジスタ105から出力される極性反転信号INVにより時刻Taから時刻Tbの直前までの位相状態から時刻Tbで再び位相反転される。これにより、画素駆動選択信号S1がハイレベルの期間、信号保持容量Cs1に保持されていたDCバランス+電圧が液晶素子LCの画素電極14に印加される。続く画素駆動選択信号S2がハイレベルの期間は、信号保持容量Cs2に保持されていたDCバランス−電圧が液晶素子LCの画素電極14に印加される。図3(J)はこの画素電極14に印加されるDCバランス電圧Vpeを示す。
一方、液晶素子LCの透明コモン電極12には、図3(K)に示すように、画素駆動選択信号S1、S2と同期した周期のコモン電圧Vcom(ハイレベルがVcom_H、ローレベルがVcom_L)が印加されるので、液晶層13には図3(L)に示すように画素駆動選択信号S1、S2に同期して変化する差電圧V_LCがかかる。従って、時刻Tbから時刻Tcの直前までの1フレーム期間においても、液晶素子LCは、数kHzオーダの画素駆動選択信号S1、S2に同期して、数kHzという高周波数で交流駆動される。
なお、時刻Tbから時刻Tcの直前までの1フレーム期間では、透明コモン電極12に印加されるコモン電圧VcomがローレベルであるVcom_Lの時に画素駆動選択信号S1がハイレベルになり、コモン電圧VcomがハイレベルであるVcom_Hの時に画素駆動選択信号S2がハイレベルになる。
このように、図1の画素部101を構成する複数の画素102のうち、同じ一つの画素に対しては、画素駆動選択信号S1及びS2による画素内の2つの信号保持容量Cs1及びCs2に対するDCバランス+電圧とDCバランス−電圧の保持を、1フレーム毎に切り替える極性反転動作が行われる。
次に、図1の本実施の形態の液晶表示装置100の画素部101の動作について図4のタイミングチャートを併せ参照して説明する。図4(A)に示す垂直同期信号VSYNCに位相同期した、同図(B)に示すスタートパルスVSTARTと同図(C)に示す極性反転信号INVとのうち、スタートパルスVSTARTがゲートドライバ104に供給され、極性反転信号INVがシフトレジスタ105に供給され、互いに同期してシフトされる。
これにより、ゲートドライバ104から画素部101の任意のn行の行走査線W(n)には図4(F)に示す行選択信号が時刻Tnで出力される。これと同時に、シフトレジスタ105のn段目から画素部101のn行の各画素102(n)に接続されたXOR回路106(n)に図4(G)に示す極性反転信号INV(n)が時刻Tnで出力される。時刻Tnで行選択信号W(n)がアクティブになるのと同期して、極性反転信号INV(n)が反転するため、画素部101のn行の各画素102(n)に接続されたXOR回路106(n)から出力される画素駆動選択信号S1(n)、S2(n)の位相も図4(H)、(I)に示すように反転する。
時刻Tnの1水平走査期間後の時刻Tn+1では、ゲートドライバ104から画素部101の(n+1)行の行走査線W(n+1)に図4(J)に示す行選択信号が出力され、シフトレジスタ105の(n+1)段目から画素部101の(n+1)行の各画素102(n+1)に接続されたXOR回路106(n+1)に図4(K)に示す極性反転信号INV(n+1)が出力される。時刻Tn+1で行選択信号W(n+1)がアクティブになるのと同期して、極性反転信号INV(n+1)が反転するため、画素部101の(n+1)行の各画素102(n+1)に接続されたXOR回路106(n+1)から出力される画素駆動選択信号S1(n)、S2(n)の位相も図4(L)、(M)に示すように時刻Tn+1で反転する。
以下、上記と同様の動作が繰り返される結果、画素駆動選択信号S1及びS2による画素内の2つの信号保持容量Cs1及びCs2に対するDCバランス+電圧とDCバランス−電圧とを交互に切り替えて保持させる極性反転動作は、シフトレジスタ105及びXOR回路106からなる極性反転回路により垂直走査されることとなる。換言すると、図1の画素部101を構成する複数の画素102に対して、画素駆動選択信号S1及びS2による各画素内の2つの信号保持容量Cs1及びCs2に対するDCバランス+電圧とDCバランス−電圧の保持を切り替える極性反転動作が、1水平走査期間毎に行単位で行われる。
なお、図2の配線Bの負荷特性制御信号をパルス列として、ソースフォロワバッファ回路の定電流負荷トランジスタQ7、Q8を常時アクティブにせず、スイッチングトランジスタQ5、Q6の導通期間内のみ、上記負荷特性制御信号によりオンとして駆動することにより、消費電流を小さく抑えることが可能である。
次に、本実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態では、一つの画素102は、信号保持容量をCs1とCs2の2つ有し、前述したように、これら2つの信号保持容量Cs1及びCs2に対して、DCバランス+電圧とDCバランス−電圧の保持を、1フレーム毎に切り替える極性反転動作が行われる。ここで、一つの画素102内において、信号保持容量Cs1を含む第1の電圧書き込み/読み出し回路部(Cs1,Q1,Q3,Q7,Q5)と、信号保持容量Cs2を含む第2の電圧書き込み/読み出し回路部(Cs2,Q2,Q4,Q8,Q6)とが、それぞれ誤差が無い理想的な状態では、第5A図に示すように、DCバランスが0となる。
第5A図において、一番下のラインは、透明コモン電極12に印加されるコモン電圧Vcomを示し、そのコモン電圧VcomがローレベルのVcom_Lのときに、画素電極14に書き込む電圧として選択される信号保持容量Cs1の保持電圧がDCバランス+電圧であり、コモン電圧VcomがハイレベルのVcom_Hのときに、画素電極14に書き込む電圧として選択される信号保持容量Cs2の保持電圧がDCバランス−電圧である(後述する第5B図、第5C図、第6図も同様)。第5A図は、液晶素子に印加される電圧がDCバランス+電圧とDCバランス−電圧と同じであり、かつ、極性が異なるので、DCバランスが0である。
なお、第5A図及び後述する第5B図、第5C図、第6図において、「C」は画素電極14の電圧を示す。また、コモン電圧VcomはVcom_LからVcom_Hまで逐次変化しているが、第5A図及び後述する第5B図、第5C図、第6図においては、便宜上、同じ一番下のラインで、レベルの異なるVcom_LとVcom_Hのコモン電圧Vcomを示しているため、DCバランス+側では、上方向に電圧が高くなっており、DCバランス−側では、上方向に電圧が低くなっている。このため、同じ「C」の位置でも、DCバランス+側では上方向に電界がかかっている状態を表し、DCバランス−側では下方向に電界がかかっている状態を表している。なお、DCバランス+電圧は正極性映像信号電圧でもあり、最大レベルが白の映像を示す。一方、DCバランス−電圧は負極性映像信号電圧でもあり、最小レベルが白の映像を示す。
また、信号保持容量Cs1を含む第1の電圧書き込み/読み出し回路部と、信号保持容量Cs2を含む第2の電圧書き込み/読み出し回路部とが理想的な状態に対し誤差があっても、両回路部が同じ誤差aがある(同じ特性である)場合は、DCバランス+期間とDCバランス−期間の画素電極14にかかる電圧は第5B図に示すようになる。第5B図に示すように、上記の場合は、Cs1のDCバランス+電圧が選択されるDCバランス+期間において画素電極14にかかる電圧(C+a)と、Cs2のDCバランス−電圧が選択されるDCバランス−期間において画素電極14にかかる電圧(C−a)とは、DCバランス+期間とDCバランス−期間の全体で次式により誤差aが打ち消され、所定の画素電極電圧Cになる。
[(C+a)+(C−a)]/2=C
しかしながら、信号保持容量Cs1を含む第1の電圧書き込み/読み出し回路部と、信号保持容量Cs2を含む第2の電圧書き込み/読み出し回路部とが、ばらつきにより互いに異なる特性となり、かつ、本実施の形態のようなDCバランス+電圧とDCバランス−電圧の保持を、1フレーム毎に切り替える極性反転動作を行わない場合は、液晶層にかかる電圧は、第5C図に示すように、DCバランス+期間とDCバランス−期間とで異なってしまう。
すなわち、第5C図において、Cs1のDCバランス+電圧が選択されるDCバランス+期間において画素電極14にかかる電圧は(C+a)であるのに対し、Cs2のDCバランス−電圧が選択されるDCバランス−期間において画素電極14にかかる電圧は、(C−b)であるため、DCバランス+期間とDCバランス−期間の全体で誤差が打ち消されず、次式のように誤差{(a+b)/2}が発生する。
[(C+a)+(C−b)]/2=C+{(a+b)/2}
この誤差は、輝度異常を発生させる。
これに対し、本実施の形態では、信号保持容量Cs1を含む第1の電圧書き込み/読み出し回路部と、信号保持容量Cs2を含む第2の電圧書き込み/読み出し回路部とが、ばらつきにより互いに異なる特性であっても、DCバランス+電圧とDCバランス−電圧の保持を、1フレーム毎に切り替える極性反転動作を行うため、上記の輝度異常を視覚上低減できる。
すなわち、本実施の形態によれば、Cs1にDCバランス+電圧を保持し、Cs2にDCバランス−電圧を保持する或る1フレーム期間(図3のTb〜Tcに相当する期間)では、図6(A)に示すように、第5C図と同様の誤差が発生しても、次の1フレーム期間(図3のTa〜Tbに相当する期間)では、図6(B)に示すように、Cs1のDCバランス−電圧が選択されるDCバランス−期間において画素電極14にかかる電圧は(C−a)となるのに対し、Cs2のDCバランス+電圧が選択されるDCバランス+期間において画素電極14にかかる電圧は(C+b)となる。従って、図6(B)に示すフレームでの誤差は、
[(C+b)+(C−a)]/2=C+{(b−a)/2}
となる。本実施の形態では、Cs1及びCs2に対するDCバランス+電圧とDCバランス−電圧の保持を、1フレーム毎に切り替える。
従って、本実施の形態によれば、DCバランス+電圧とDCバランス−電圧の保持を、1フレーム毎に切り替える極性反転動作を行うことにより、信号保持容量Cs1を含む第1の電圧書き込み/読み出し回路部の特性に“+a”、信号保持容量Cs2を含む第2の電圧書き込み/読み出し回路部の特性に“+b”のような互いに違いがあるような場合でも、2フレーム間では画素電極電圧は次式
[(C+a)+(C−b)]/2+[(C+b)+(C−a)]/2=C
で示すように、上記の特性の違いが打ち消され、所定の画素電極電圧Cにできる。このため、本実施の形態では、同じ画素102内の第1及び第2の電圧書き込み/読み出し回路部の特性の相違に起因する輝度異常を視覚上低減できる。
更に、本実施の形態では、画素内の信号保持容量Cs1及びCs2に対するDCバランス+電圧とDCバランス−電圧の保持を、1水平走査期間毎に行単位でも切り替えるようにしているため、隣接する2ラインの各画素のCs1側回路部とCs2側回路部との間にばらつきがあっても、それによる輝度異常を視覚上低減できる。
また、本実施の形態では、液晶素子LCは数kHzオーダの画素駆動選択信号S1、S2に同期して交流駆動するようにしたため、交流駆動周波数を高周波数化でき、それにより液晶層にかかる電圧の直流分を低減させることができ、液晶素子の焼き付き防止など画質や信頼性を向上でき、安定した映像表示を行うことができる、という効果も得られる。
12 透明コモン電極
13 液晶層
14 画素電極
100 液晶表示装置
101 画素部
102 画素
103 ソースドライバ
104 ゲートドライバ
105 シフトレジスタ
106 排他的論理和(XOR)回路
107 DA変換器(DAC)
108 セレクタ(選択回路)
LC 液晶素子
W 行走査線
D1、D2 列信号線
Q1、Q2 画素選択トランジスタ
Q3、Q4 バッファアンプ用トランジスタ
Q5、Q6 スイッチング用トランジスタ
Q7、Q8 定電流源負荷用トランジスタ

Claims (3)

  1. 2本の列信号線を一組とする複数組の列信号線と複数本の行走査線とがそれぞれ交差する交差部に設けられた複数の画素と、
    第1及び第2の端子のうち一方の端子に正極性映像信号を出力し、他方の端子に負極性映像信号を出力する動作を1垂直走査期間毎に切り替える映像信号出力手段と、
    前記複数組の列信号線に対して設けられており、一組の前記2本の列信号線のうち一方の列信号線に前記第1の端子から出力された正極性又は負極性映像信号を供給し、かつ、他方の列信号線に前記第2の端子から出力された負極性又は正極性映像信号を供給することを、1水平走査期間内で前記複数組の列信号線に対して組単位で順次に行う第1のドライバ手段と、
    複数本の前記行走査線に対して1水平走査期間毎に行選択信号を出力して、前記複数の画素を行単位で選択する第2のドライバ手段と、
    2本の制御線を一組とする複数組の制御線が、前記複数の画素のうち各行の画素毎に組単位で接続されており、各組の前記2本の制御線に1垂直走査周期より短い所定の周期で、かつ、互いに論理値が相反する方形波である2つの画素駆動制御信号を供給する画素駆動制御信号供給手段と、
    を有し、前記複数の画素のそれぞれは、
    対応する画素電極とコモン電極との間に液晶層が挟持された液晶素子と、
    前記2本の列信号線のうち一方の列信号線を介して入力された前記正極性又は負極性映像信号をサンプリングして第1の映像信号電圧として一定期間保持する第1のサンプリング及び保持手段と、
    前記2本の列信号線のうち他方の列信号線を介して入力された前記負極性又は正極性映像信号をサンプリングして第2の映像信号電圧として前記一定期間保持する第2のサンプリング及び保持手段と、
    前記2本の制御線を介して入力される前記2つの画素駆動制御信号により、前記第1の映像信号電圧と前記第2の映像信号電圧とを前記所定の周期で交互に前記液晶素子の前記画素電極に印加するスイッチング手段と、
    前記液晶素子の前記コモン電極に、前記2つの画素駆動制御信号に同期した前記所定の周期の方形波であるコモン電圧を印加するコモン電圧供給手段と
    を備えることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記映像信号出力手段は、
    表示する映像信号を前記正極性映像信号と前記負極性映像信号とに変換する変換手段と、
    1垂直走査期間毎に反転する極性反転信号に基づいて、或る1垂直走査期間では、前記第1及び第2の端子のうち前記一方の端子に前記変換手段からの前記正極性映像信号を出力し、かつ、前記他方の端子に前記変換手段からの前記負極性映像信号を出力し、次の1垂直走査期間では前記一方の端子に前記変換手段からの前記負極性映像信号を出力し、かつ、前記他方の端子に前記変換手段からの前記正極性映像信号を出力することを繰り返す選択回路手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 前記画素駆動制御信号供給手段から各組2本の前記制御線にそれぞれ出力される前記2つの画素駆動制御信号のうち、前記行選択信号により行単位で選択されている前記画素に接続された2本の前記制御線に出力される前記2つの画素駆動制御信号を、前記複数の画素の行単位で極性反転する極性反転手段を更に有することを特徴とする請求項1又は2記載の液晶表示装置。
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