JP2011017531A - 加湿装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水槽1内の水4中に設けられて殺菌性成分を放出する殺菌性成分放出部10と、一部が水4中に没して回転又は往復運動を行う気化加湿エレメント19とを有し、気化加湿エレメント19の一部が水中に没したときはこの水没部の表面に水4を保持し、水保持部が空気中に移動したときは水分を気化させるようにした。
【選択図】図8
Description
また、水槽の貯水部分の水中に殺菌性成分を溶出して、水中の微生物の繁殖を抑制する制菌装置を備えた加湿装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
図1は本発明の実施の形態1に係る水除菌装置の説明図、図2はその作用説明図である。
水の流入口2、流出口3を有する水槽1内には水4が入れられており、この水4内には水中に殺菌性成分を放出(溶出)する殺菌性成分放出部10が設けられている。12は一部が水4中に没した部材(以下、水没部材という)である。なお、以下の説明では、水槽1の水4に接する部分(流入口2、流出口3及び底部や周壁の一部などで、図には太線で示してある)を、接水部分5という。
これにより、殺菌性成分11が水中から除去されるのを抑制することができるので、水中の殺菌性成分11の濃度が、設計段階で想定された濃度と消費速度に基いた濃度より低下するのを防止することができる。
本実施の形態によれば、水槽1内の水4は長期にわたって殺菌性を有するため、水中における微生物の繁殖を抑制することができる。
図3は本発明の実施の形態2に係る一部を省略した水除菌装置の説明図、図4はその作用説明図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態の構成は、実施の形態1の場合とほぼ同様であるが、水没部材12の表面には、実施の形態1の殺菌性成分11とは異なる塗布成分13があらかじめ塗布されている。
このように構成したことにより、静電的反発作用により、殺菌性成分11が水没部材12に付着するのを防止することができる。なお、上記説明では、水没部材12に塗布成分13を塗布した場合を示したが、必要に応じて接水部分5(図1参照)の全部又は一部にも塗布成分13を塗布してもよい。
本実施の形態によれば、実施の形態1の場合とほぼ同様の効果を得ることができる。
図5は本発明の実施の形態3に係る水除菌装置の要部の説明図である。
本実施の形態における水没部材12には、等電点がpH7以上である物質14が内包されており、この物質14は、中性の水中では正に帯電する性質を備えている。このため、実施の形態2の塗布成分13と異なり、塗膜が物理的に剥れたりするおそれがなく、また、正に帯電された殺菌性成分11が水没部材12に付着するのを抑制することができる。なお、必要に応じて、接水部分5(図1参照)にも上記物質14を内包させてもよく、あるいは、接水部分5及び水没部材12の全部又は一部の表面に、上記物質14を塗布してもよい。
本実施の形態によれば、実施の形態1の場合とほぼ同様の効果を得ることができる。
図6は本発明の実施の形態4に係る水除菌装置の要部の説明図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、水没部材12の表面又は内部に、正又は負に帯電された帯電成分16を保持する多孔性物質(担体)15を含むものである。なお、必要に応じて、接水部分5(図1参照)にも上記の多孔性物質15を含ませてもよく、あるいは、接水部分5及び水没部材12の全部又は一部の表面に、上記多孔性物質15を塗布してもよい。
この場合、多孔性物質15は帯電成分16を保持する機能を持たせることから、その細孔サイズが帯電成分16より大きいものを選択することが必要で、例えば、高分子量のイオン種を帯電成分16として用いた場合は、シリカゲルやメソポーラスシリカなどの細孔サイズの大きい多孔性物質15を用いればよい。
以上のように、本実施の形態によれば、実施の形態1の場合とほぼ同様の効果を得ることができる。
図7は本発明の実施の形態5に係る水除菌装置の説明図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態に係る水除菌装置は、実施の形態1〜4の水没部材12に代えて、水槽1内に、一部に殺菌性成分放出部10が設けられた回転体17を、水中にほぼ半没状態にして設置したものである。18はこの回転体17を、連続的若しくは間欠的又は正逆方向に回転駆動する駆動機構である(図には、駆動機構を水槽1内に設けた場合を示したが、水槽1外に設けてもよい)。そして、回転体17には、殺菌性成分放出部10から放出される殺菌性成分11と同じ物質か、又は殺菌性成分11と同極性に帯電された物質が塗布されている。
また、回転体17の回転速度を増減し、あるいは回転体17を正逆方向に回転させることにより、水中の殺菌性成分11の濃度を制御することができる。
さらに、殺菌性成分放出部10から放出された殺菌性成分11が、静電的反発作用により回転体17に付着するのを抑制することができる。
図8は本発明の実施の形態6に係る加湿装置の説明図である。なお、実施の形態1と同一又は同じ機能の部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
水槽1の水4中には殺菌性成分放出部10が設けられており、また、水槽1内には一部が水4に浸漬され、駆動機構(図示せず)により連続的若しくは間欠的又は正逆方向に回転駆動される気化加湿エレメント19が設置されている。なお、6は水槽1の上部の一方の側に設けられて、送風機(図示せず)からの風が流入する流入口、7は他方の側に設けられて、加湿空気が吐出する吐出口である。
この場合、積層する板の間隔が広いとスペース効率が悪く、狭いと板間の空間で水が表面張力によって架橋するおそれがある。このため、エレメントの板の表面を親水性に加工すると共に、板の間隔を1〜4mm程度とすることが望ましく、また、エレメントの表面に、殺菌性成分放出部10から溶出する殺菌性成分11と同じ極性の電荷を有する物質を塗布することが望ましい。
また、水中に設けた殺菌性成分放出部11から溶出された殺菌性成分11により、水4中の微生物の繁殖を抑制することができる。
また、水が貯留され、微生物の繁殖によって不具合が生じるおそれがある空気調和機のドレインパンや手指乾燥機のドレインパン、あるいは除湿機のドレインパンなどにも本発明を実施することができる。
さらに、魚類などの水槽の衛生性の維持や水を含む土砂の衛生性の維持などにも本発明を応用することができる。
Claims (3)
- 水槽内の水中に設けられて殺菌性成分を放出する殺菌性成分放出部と、一部が前記水中に没して回転又は往復運動を行う気化加湿エレメントとを有し、
該気化加湿エレメントの一部が水中に没したときは該水没部の表面に水を保持し、該水保持部が空気中に移動したときは前記水分を気化させることを特徴とする加湿装置。 - 前記気化加湿エレメントが円板又は中空円板であることを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
- 前記気化加湿エレメントは、複数の円板又は中空円板を平行に積層してなり、隣接する円板又は中空円板の間隔を1mm以上4mm以下としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の加湿装置。
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