JP2011016601A - シート束位置決め装置 - Google Patents

シート束位置決め装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011016601A
JP2011016601A JP2009160663A JP2009160663A JP2011016601A JP 2011016601 A JP2011016601 A JP 2011016601A JP 2009160663 A JP2009160663 A JP 2009160663A JP 2009160663 A JP2009160663 A JP 2009160663A JP 2011016601 A JP2011016601 A JP 2011016601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet bundle
sheet
rails
positioning device
positioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009160663A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Horii
敏行 堀井
Daisuke Itakura
大介 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2009160663A priority Critical patent/JP2011016601A/ja
Publication of JP2011016601A publication Critical patent/JP2011016601A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、簡易な構造でシート束を位置決めし、直立状態のシート束を崩さずに取り出し易くしたシート束位置決め装置を提供する。
【解決手段】本発明のシート束位置決め装置は、複数枚のシートを直立状態で重ね合わせたシート束2を複数搬送するシート束搬送手段11と、シート束搬送手段11から搬送される複数のシート束2をその搬送方向と同一の方向に受け入れる受入れ手段51と、受入れ手段51を傾斜させる傾斜駆動手段53と、複数のシート束2を傾斜した状態に保持する傾斜保持手段59と、を備えている。
【選択図】図8

Description

本発明は、搬送手段により搬送されてくるシート束を所定の位置に位置決めするためのシート束位置決め装置に関する。
一般に、菓子容器やカップ麺容器など、紙製の容器の製造工程において、当該容器の上面を塞ぐシート状の蓋材は、シートに絵柄などが印刷され、このシートを複数枚重ね合わせたシート束を打抜装置で所定形状に打ち抜いて成形した後、その成形されたシート束の各シートの適否が作業者によって検査(検品)される。
また、一般的に上記に示すようなシートを所定形状に打ち抜く打抜工程と、打ち抜いて成形されたシートの適否を検査する検品工程は、別工程で行われる。
具体的には、打抜装置の排出口から、シートを直立させた状態で複数枚重ね合わされたシート束がガイドに沿って押し出されて排出され、そのシート束が作業者によって検品するための作業場まで運搬されて検品作業が行われる。
一方、シート束を一定位置で受け入れて取り出す装置としては、例えば特許文献1に開示された発明がある。このシート束搬送装置は、複数枚のシートをトレイに集積し、当該集積されたシート束をグリッパ手段で把持し、ガイドレールなどを用いて当該グリッパ手段で把持されたシート束を所定の場所まで移送するものである。
特開2007−276967号公報
ところで、上述した従来のシート束搬送装置では、複数枚のシートをトレイに集積し、当該集積されたシート束をグリッパ手段により把持するため、グリッパ手段の移動工程などの余分な工程が必要である一方、グリッパ手段などが必要であることから、構造が複雑化するとともに、部品点数が多くなるという問題がある。
また、シート束搬送装置においては、直立状態のシート束を崩さず、その先頭から所望の枚数を分割して抜き取り、再度同位置から直立状態のシート束を抜き取るには、シート束を間欠的に搬送して位置決めする必要があるものの、その際にシート束を位置決めするにも上記のようなトレイ及びグリッパ手段を使用せざるを得ず、構造が複雑化するとともに、部品点数が多くなるという問題がある。
そこで、本発明は上記事情を考慮してなされたもので、簡易な構造でシート束を位置決めし、直立状態のシート束を崩さずに取り出し易くしたシート束位置決め装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のシート束位置決め装置は、複数枚のシートを直立状態で重ね合わせたシート束を複数搬送するシート束搬送手段と、前記シート束搬送手段から搬送される複数のシート束をその搬送方向と同一の方向に受け入れる受入れ手段と、前記受入れ手段を傾斜させる傾斜駆動手段と、前記複数のシート束を傾斜した状態に保持する傾斜保持手段と、を備えていることを特徴とする。
請求項1によれば、シート束搬送手段から搬送される複数のシート束をその搬送方向と同一の方向に受入れ、この受け入れられたシート束を傾斜した状態に保持することにより、簡易な構造でシート束を位置決めし、直立状態のシート束を崩さずに取り出し易くし、作業効率を大幅に向上させることができる。
請求項2に記載のシート束位置決め装置は、請求項1に記載のシート束位置決め装置において、前記傾斜保持手段を移動させる移動手段と、前記傾斜保持手段を移動制御して前記シート束を所定の位置に位置決めする移動制御手段とを備えていることを特徴とする。
請求項2によれば、傾斜保持手段を移動制御してシート束を所定の位置に位置決めすることにより、シート束を常に取り出し易い位置に位置決めすることができ、作業効率を一段と向上させることができる。
請求項3に記載のシート束位置決め装置は、請求項1又は2に記載のシート束位置決め装置において、前記シート束側に付勢されるとともに、前記シート束の移動による押圧力により前記受入れ手段内を移動可能な移動体を備えていることを特徴とする。
請求項3によれば、移動体は、シート束側に付勢されてシート束の移動による押圧力により受入れ手段内を移動するため、シート束の搬送方向への崩れを防ぎ、シート束を安定して搬送することができる。
請求項4に記載のシート束位置決め装置は、請求項1又は2に記載のシート束位置決め装置において、前記傾斜駆動手段、前記移動手段及び前記移動制御手段は、空気圧により駆動し、当該駆動及び停止信号がそれぞれエアオペレートバルブから出力されることを特徴とする。
請求項4によれば、傾斜駆動手段、移動手段及び移動制御手段は、空気圧により駆動し、当該駆動及び停止信号がそれぞれエアオペレートバルブから出力されることにより、電気的なセンサ及び信号処理回路を不要とし、全て空気圧により作動させるため、故障がしにくく信頼性の高い装置を提供することができる。
本発明によれば、シート束搬送手段から搬送される複数のシート束をその搬送方向と同一の方向に受入れ、この受け入れられたシート束を傾斜した状態に保持することにより、簡易な構造でシート束を位置決めし、直立状態のシート束を崩さずに取り出し易くすることができる。
本発明の前工程で使用されるシート束搬送装置の全体構成を示す斜視図である。 シート束の全体構成を示す斜視図である。 レール上に載置された仕切りブロックの全体構成を示す斜視図である。 シート束搬送装置の全体構成を示す正面図である。 図4の移動体の動作を示す拡大図である。 図4のA−A線に沿った断面図である。 (a)〜(d)はシート束搬送装置の動作例を示す図である。 本発明に係るシート束位置決め装置の一実施形態とシート束搬送装置を示す概略斜視図である。 図8のシート束搬送装置からシート束位置決め装置への搬送状態を示す拡大図である。 (a),(b)はシート束を所定の位置に位置決めするための移動制御機構を示す説明図である。 シート束位置決め装置の一連の動作を示す工程図である。 (a)〜(f)はシート束位置決め装置の一連の動作を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、例えば、菓子容器、カップ麺容器など紙製の容器の製造工程における打抜工程と検品工程の間に配置するシート束位置決め装置に本発明を適用したものである。また、以下の説明において打抜装置については、従来から存在する一般的な構成を適用するためその説明を省略するものとする。
(シート束搬送装置の構成)
図1は本発明の前工程で使用されるシート束搬送装置の全体構成を示す斜視図、図2はシート束の全体構成を示す斜視図、図3はレール上に載置された仕切りブロックの全体構成を示す斜視図、図4はシート束搬送装置の全体構成を示す正面図、図5は図4の移動体の動作を示す拡大図、図6は図4のA−A線に沿った断面図である。
図1に示すように、シート束搬送装置Sは、打抜装置Tの排出口T1から連続して排出されるシート束2を受け入れて、次工程であるシート束位置決め工程を行う検品作業場U近傍まで搬送する搬送部10を備える。このシート束2は、図2に示すように所定の形状(例えば、略円形状)に成形されたシートの束であって、図1に示す打抜装置Tを用いて、所定形状のシート2aを複数枚重ねた状態で打ち抜くことによって成形される。このシート束2は、例えば、図2に示すように、100枚毎にダンボール紙4が挿入され、全体として500枚のシート2aで1ロットを構成する。なお、シート束2は、複数枚のシート2aが直立状態で重ね合わされた状態で打抜装置Tから連続して排出される。
搬送部10は、打抜装置Tから排出されるシート束2を受け入れて、搬送方向に順次整列させるシート束搬入部11と、検品作業場U近傍において作業者が取り出し易いようにシート束2を位置決めする本発明の一実施形態のシート束位置決め部50と、を備える。検品作業場Uで作業する作業者は、シート束位置決め部50に受け入れられたシート束2を取り出して検品作業を行う。
図1及び図4に示すように、シート束搬入部11は、打抜装置Tから連続して排出されるシート束2を下方から支持し、かつ検品作業場U近傍まで延びる一対のレール12,12を備えている。これらのレール12,12は、打抜装置Tの排出部T1からシート束位置決め部50に受け渡すまでの搬送経路を形成する。これらのレール12,12は、複数のシート束2を直列的に順次整列することができる長さを有し、その長さは、打抜装置Tと検品作業場Uまでの距離によって設定される。
また、レール12,12は、図1及び図6に示すように、例えばそれぞれの角柱を角部が稜線となるように並列に配置して設けられており、つまりシート束2の下側の面にそれぞれの面が接するように斜めに傾けて設けられている。このようにレール12,12を配置することで、シート束2を下方から支持可能であるとともに、搬送中における左右両側へのシート束2の脱落を防止することができる。
図1及び図3に示すように、レール12,12上に整列された各シート束2の間には、シート束2毎に仕切る仕切体として機能する仕切りブロック15が作業者によって挿入される。図3及び図5に示すように、この仕切りブロック15は、左右下方が各レール12,12の傾き角と同じ角度分の傾斜を有して形成されている。また、仕切りブロック15は、レール12,12上に自立可能に形成されているとともに、その下端部略中央には、その下端面から上方に向かって切り欠かれた溝16が形成されている。さらに、仕切りブロック15の一側面には、図3に示すように仕切りブロック15を運搬又はレール12上を移動させる際に作業者が把持するための取っ手17が取り付けられている。
そして、仕切りブロック15の上面左右には、その上面から垂直方向下面に向かって図示しない貫通孔がそれぞれ形成されており、これらの貫通孔には、それぞれ貫通ネジ18,18が挿通されている。仕切りブロック15は、これらの貫通ネジ18,18を締め付ける方向に回転させることにより、これらの貫通ネジ18,18の先端を上記各貫通孔の下端面よりも下方に突出させ一対のレール12,12に圧接させ、レール12,12上に固定可能に構成されている。
図1に示すように、レール12,12の下方及び前後には、枠組みされた基台21が設けられ、この基台21には、図4に示すように、シート束2の搬送経路と同一方向に延びるエアーシリンダ等のアクチュエータ26が装着されている。このアクチュエータ26には移動体25が設けられ、このアクチュエータ26を駆動させることによって移動体25は、レール12,12上に沿って移動することが可能となる。
図4及び図5に示すように、移動体25には、曲折されたレバー27が軸を介してその先端部を上下方向に回動可能に設けられており、そのレバー27の先端には、回転体29が軸を介して取り付けられている。また、レバー27と移動体25には、そのレバー27を上方向(シート束2側)に常に付勢する引っ張りバネ28が掛け渡されており、その引張力によってレバー27が上方に持ち上げられ回転体29がシート束2の下面に押し付けられる。
なお、移動体25には、レバー27の上方への移動を規制するためのストッパ30が設けられており、このストッパ30にレバー27の一部が接触することでレバー27の位置が規定される。回転体29がシート束2の下面に押し付けられた状態において、アクチュエータ26を駆動して移動体25を移動し、図5の二点鎖線に示すように、回転体29を仕切りブロック15の下方まで移動させると、回転体29が溝16内に嵌まり込むように構成されている。
ここで、シート束2を移動する動作例について説明する。上記に示すように、まず、移動体25を仕切りブロック15の下方まで移動すると、回転体29がシート束2の端部を越えたときに、仕切りブロック15の溝16内に受け入れられて、その回転体29が搬送すべきシート束2の後端面に臨む。そして、アクチュエータ26を駆動して移動体25を搬送方向へと移動させることによって、シート束2は回転体29を含むレバー27によって後方から前方へと押圧されて搬送経路上を移動する。
一方、図1及び図4に示すように、レール12,12の上方には、これらレール12,12と同一方向に延びるように基台35が設けられており、この基台35はシート束2の搬送方向下流側に向かって上方に傾斜するように形成されている。この基台35には、基台35の側面に形成された図示しない溝部を介して移動可能な移動体36が設けられている。この移動体36には、ワイヤ37の一端が固着され、このワイヤ37の他端には、シート束2の搬送方向上流側に設けられた図示しない滑車などを介して錘38が固着されている。この錘38は空中に吊り下げられて配置され、移動体36には常に搬送方向と反対方向に荷重がかかっている。
移動体36には、軸39を介して設けられた回転体40が搬送方向上流側に取り付けられており、この回転体40は、搬送経路上を移動するシート束2の前方に付勢する。
具体的には、回転体40がシート束2の前端面に接触し、シート束2の搬送方向への移動にともなって、移動体26が錘38の自重に抗して搬送方向に移動する。この時、シート束2は、前後方向から押圧されるため、安定して搬送経路上を搬送することとなる。
さらに、シート束2が搬送方向に移動すると、移動体36は、搬送経路から除々に離れる方向(上方向)に移動し、回転体40がシート束2の前端面からシート束2の上面へと移動する。その後、シート束2はシート束位置決め部50に排出され、回転体40は、シート束2との接触が解かれる。シート束2がシート束位置決め部50に排出されると、移動体36が錘38の自重により後方へと移動し、シート束2の後方に順次整列されている他のシート束2の前端面に接触することとなる。
(シート束搬送装置の動作)
次に、シート束搬送装置の一連の動作例について図7(a)〜(d)を用いて説明する。なお、図7(a)〜(d)では、理解し易いように、図1及び図4に示す部材の符号を説明中に付与する。
図7(a)に示すように、打抜装置Tにより所定形状に成形されたシート束2が打抜装置Tの排出部T1からシート束受入部11のレール12,12上に連続的に排出される。この時、最前列のシート束2の前方は、レール12,12の上方に設けられた移動体36に取り付けられている回転体40により後方に付勢される。また、打抜装置Tを管理する作業者により、搬送方向に沿って順次整列されている各シート束2の間に仕切りブロック15が挿入される。
次に、図7(b)に示すように、アクチュエータ26を駆動して、移動体25を仕切りブロック15の下方まで移動すると、回転体29がシート束2の端部を越えたときに、仕切りブロック15の溝16内に受け入れられて、回転体29が搬送すべきシート束2の後端面に臨む。
続いて、図7(c)に示すようにアクチュエータ26を駆動して移動体25を搬送方向下流側へと移動させると、シート束2は回転体29を含むレバー27によって搬送方向上流側から下流側(後方から前方)へと押圧されて搬送経路上を移動する。また、シート束2が搬送経路上を移動している最中は、レール12,12の上方に設けられた移動体36に取り付けられている回転体40がシート束2の前方を常に付勢し続ける。よって、シート束2は、前後方向から押圧されているため、安定して搬送経路上を搬送される。
続いて、図7(d)に示すようにアクチュエータ26を駆動して移動体25を搬送方向下流側へと移動させると、シート束2はシート束位置決め部50のレール51,51上に排出される。
このように構成されたシート束搬送装置Sは、動力が移動体36を移動するためのアクチュエータ26のみでよい。よって、製造コスト及びランニングコストの低減を容易に図れ、しかも安定してシート束2を搬送することができる。
(シート束位置決め装置の構成)
次に、シート束位置決め部50の構成について説明する。図8は本発明に係るシート束位置決め装置の一実施形態とシート束搬送装置を示す概略斜視図、図9は図8のシート束搬送装置からシート束位置決め装置への搬送状態を示す拡大図、図10(a),(b)はシート束を所定の位置に位置決めするための移動制御機構を示す説明図である。
なお、図8では、図を簡素化するためレール12,12及びレール51,51をそれぞれ平板状に形成し、一定間隔をおいて平行となるように配置しているが、実際上は、図1に示すようにレール12,12及びレール51,51をそれぞれ角柱状に形成し、角部が稜線となるように傾けて配置されている。
図1、図4及び図8に示すように、シート束位置決め部50は、所定の基台21に図示しない軸を介して回動可能に設けられた受入れ手段としての一対のレール51,51を備えている。これらのレール51,51は、シート束搬入部11に設置されたレール12,12に延長するように設けられており、例えばそれぞれの角柱を角部が稜線となるように傾けて並列に配置されている。また、レール51,51は、複数のシート束2を受け入れる分だけの長さを有している。
さらに、レール51,51と基台21との間には、傾斜駆動手段としてのエアーシリンダなどのアクチュエータ53が掛け渡されて取り付けられ、このアクチュエータ53を作動させることによってレール51,51の後方が下がり、レール51,51が水平位置から傾斜するように駆動される。
また、レール51,51の下方には、これらのレール51,51に沿って図示しない基台が設けられており、この基台には、基台上を移動可能に取り付けられた移動体55が設けられている。この移動体55は、レール51,51間から上方に突設されており、この移動体55には、図4に示すようにワイヤ57の一端が固定され、このワイヤ57の他端には、シート束2の搬送方向上流側に設けられた図示しない滑車などを介して錘58が固着されている。この錘58は空中に吊り下げられて配置され、移動体55には常に搬送方向と反対方向に荷重がかかっている。つまり、移動体55は、シート束2側に付勢されている。そして、移動体55がレール51,51の最先端近傍まで移動した際は、シート束2の先端部が傾斜保持手段としての保持ストッパ59に当接する。
次に、シート束2を所定の位置に位置決めするための移動制御機構について説明する。この移動制御機構60は、移動制御手段としての機能を有し、レール51,51に受け入れられたシート束2を検品作業場Uの作業者が取り出す際、シート束2を作業者が取り出し易いようにシート束2を位置決め制御するものである。
図10(a)に示すように、移動制御機構60は、上記保持ストッパ59を有し、この保持ストッパ59の基端部は、移動手段としてのロッドレスシリンダ61に取り付けられ、このロッドレスシリンダ61は、シート束押え機構62と連動している。
具体的には、シート束押え機構62は、エアーシリンダ63と、このエアーシリンダ63の出力軸に取り付けられ上下動可能な取付部64と、この取付部64の上端に取り付けられた板バネ65と、取付部64の上端に板バネ65に沿って取り付けられたストッパ66と、板バネ65の上端に回転可能に固定された位置決めローラ67とを備える。この位置決めローラ67は、板バネ65に沿って取り付けられたストッパ66により時計方向(シート束2の搬送方向上流側)に回動しないようにしている。
さらに、位置決めローラ66の回動軌跡内には、後述するスイッチ75が配置されている。このスイッチ75は、レール51,51にシート束2が受け入れられた状態で取付部64を上方に移動させると、位置決めローラ67がシート束2の底面に押圧されて回動し、スイッチ75を押圧することで、保持ストッパ59に停止指令信号を出力している。
一方、作業者がレール51,51に受け入れられたシート束2を検品作業する際には、最も後端のシート束2が取り出される。この場合には、図8(b)に示すように、シート束2の底面に押圧され、かつスイッチ75を押圧していた位置決めローラ67が解放されて時計方向に回動してシート束2の後端を押圧する。同時に、ロッドレスシリンダ61にエアが供給されて保持ストッパ59により残っているシート束2を作業者が取り出し易い位置、つまりシート束2の受入れ側の位置まで搬送する。このように移動制御機構60は、保持ストッパ59、ロッドレスシリンダ61、シート束押え機構62及びスイッチ75などにより構成されている。
次に、本実施形態の位置決め装置において、スイッチとしての機能を備える複数の2ポートエアオペレートバルブを用いた制御系について説明する。なお、以下に説明するスイッチは、全て2ポートエアオペレートバルブを用いたものである。
図8に示すように、スイッチ71は、シート束位置決め部50の近傍における検品作業場Uに設置されたペダルスイッチであり、前工程である搬送工程からシート束2を受け入れるべく傾斜しているレール51,51を水平方向となるようにアクチュエータ53を駆動させる駆動指令信号を出力する。
スイッチ72は、図8に示すようにレール12,12における最もシート束2の搬送方向下流側に配置され、レール51,51が傾斜した位置からレール12,12と同一の方向である水平方向に移動してシート束2の受入れ態勢になった場合、その旨をシート束搬送部11に搬送指令信号を出力する。
スイッチ73は、図8に示すようにアクチュエータ26における最もシート束2の搬送方向下流側に配置され、レール12,12からレール51,51への複数のシート束2の受入れが完了した搬送終了指令信号を出力する。
スイッチ74は、図10(a),(b)に示すようにシート束押え機構62の取付部64に取り付けられ、複数のシート束2の終端下方に待機していた位置決めローラ67が上昇した場合、レール51,51を水平方向から傾斜するようにアクチュエータ53を駆動させる駆動指令信号を出力する。
スイッチ75は、図8に示すようにレール51,51に受け入れられた複数のシート束2の後端が作業者により取り出されると動作し、またレール51,51に複数のシート束2が受け入れられて板バネ65が湾曲して位置決めローラ67が当接したときに動作する。
スイッチ76は、図8に示すようにレール51の搬送経路以外の後端(搬送方向下流側)に配置され、シート束2の搬送が全て終了し、保持ストッパ59を最もレール51,51の搬送方向下流側に移動したときに動作する。
(シート束位置決め装置の動作)
次に、シート束位置決め装置の一連の動作例について図11及び図12(a)〜(f)を用いて説明する。図11はシート束位置決め装置の一連の動作を示す工程図、図12(a)〜(f)はシート束位置決め装置の一連の動作を示す説明図である。
ステップS1は、初期状態であり図8及び図12(a)の状態とする。この初期状態では、位置決めローラ67及び保持ストッパ59は、レール51,51の後端(搬送方向上流側)に位置している。
ステップS2,S3は、それぞれ受入れ要求出力工程及びレール水平状態工程であり、図12(b)に示すように前工程のシート束搬送工程からシート束2を受け入れるべくレール51,51が前工程の搬送系であるレール12,12と水平状態になるまで起き上がるようにする。その駆動タイミングは、上述したスイッチ71を用いて任意に出力する。
ステップS4は、シート束要求工程であり、受入れ態勢になったことをスイッチ72により前工程にシート束2の搬送指令を出力する。すなわち、シート束搬送部11にシート束2を搬送するように要求する。
ステップS5は、前工程より搬送工程であり、図12(c)に示すように前工程より搬送されてくるシート束2を図9に示すような位置関係で前工程より受け入れる。この場合、前工程より搬送されたシート束2は移動体55が搬送方向への崩れを防ぎ、レール51,51により左右方向への崩れを防ぐことにより安定して搬送することができる。すなわち、移動体55は、錘58の自重に抗して搬送方向に移動するため、シート束2を安定して搬送することができる。
ステップS6〜S8は、それぞれ受入れ完了工程、受入れ完了出力工程及びレール傾斜状態工程であり、図12(d),(e)に示すようにシート束2の搬送が完了されたことをスイッチ73で出力し、シート束2の終端下方に待機していた位置決めローラ67を上昇させる。この位置決めローラ67が上昇したことをスイッチ74で出力し、レール51,51を初期状態である傾斜した状態に復帰させる。この際も移動体55、レール51,51によりシート束2の姿勢は安定したままである。このようにレール51,51を傾斜させてシート束2を傾斜させることで、作業者は、レール51,51からシート束2を容易に取り出して検品作業場Uに移動させることができる。
ステップS9は、シート束保持工程及び位置決め工程であり、図12(f)に示すように位置決めローラ67上からシート束2が作業者によって取り出されると、スイッチ75が動作して他端で待機していた保持ストッパ59を駆動させ、シート束2を位置決め方向であるレール51,51の後端(搬送方向上流側)へ搬送する。次いで、位置決めローラ67上までシート束2が搬送されると、シート束2により位置決めローラ67に搭載された板バネ65によりスイッチ75を動作させ、保持ストッパ59をその場で直ちに停止させる。保持ストッパ59の駆動をロッドレスシリンダ61とし、位置決めローラ67に搭載された板バネ65の動作時に上記ロッドレスシリンダ61へのエアの供給を遮断することで当該動作は成立する。再度、位置決めローラ67上のシート束2が取り除かれると、保持ストッパ59は再度、残りのシート束2をレール51,51の後端(搬送方向上流側)へ搬送する。シート束2がシート位置決め部50からなくなるまで、シート束2の位置決め動作及び搬送動作を繰り返し行う。
ステップS9は、シート束なし出力工程であり、シート束2がシート位置決め部50からなくなると、保持ストッパ59はレール51,51の搬送限まで移動し、スイッチ76を動作させる。この出力により位置決めローラ67及び保持ストッパ59を初期位置に復帰させて一連の工程を終了する。
このように構成された本実施形態のシート束位置決め装置によれば、シート束搬送部11から搬送される複数のシート束2をその搬送方向と同一の方向にレール51,51により受入れ、レール51,51を傾斜させ、この受け入れられたシート束2を傾斜した状態に保持することにより、簡易な構造でシート束2を位置決めし、直立状態のシート束2を崩さずに取り出し易くし、作業効率を大幅に向上させることができる。
また、本実施形態によれば、保持ストッパ59を移動制御してシート束2を所定の位置に位置決めすることにより、シート束2を常に取り出し易い位置に位置決めすることができ、作業効率を一段と向上させることができる。
さらに、本実施形態によれば、移動体55は、シート束2側に付勢されてシート束2の移動による押圧力によりレール51,51内を移動するため、シート束2の搬送方向への崩れを防ぎ、シート束2を安定して搬送することができる。
そして、本実施形態によれば、アクチュエータ53、ロッドレスシリンダ61及び移動制御機構60は、空気圧により駆動し、その駆動及び停止信号がそれぞれ2ポートエアオペレートバルブから出力されることにより、電気的なセンサ及び信号処理回路を不要とし、全て空気圧により作動させるため、故障がしにくく信頼性の高い装置を提供することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、駆動源の駆動及び停止信号をそれぞれ2ポートエアオペレートバルブから出力するようにしたが、電気的なセンサを駆動及び停止信号を出力するようにしてもよい。しかし、上述したように駆動における信頼性から上記実施形態のように2ポートエアオペレートバルブを用いるのが望ましい。
S シート束搬送装置
12 レール
15 仕切りブロック
25、36 移動体
26 アクチュエータ
29 回転コロ
40 回転体
50 シート束位置決め部
51 レール
53 アクチュエータ
55 移動体
59 保持ストッパ
60 移動制御機構
61 ロッドレスシリンダ
62 シート束押え機構
63 エアーシリンダ
64 取付部
67 位置決めローラ
71〜76 スイッチ

Claims (4)

  1. 複数枚のシートを直立状態で重ね合わせたシート束を複数搬送するシート束搬送手段と、
    前記シート束搬送手段から搬送される複数のシート束をその搬送方向と同一の方向に受け入れる受入れ手段と、
    前記受入れ手段を傾斜させる傾斜駆動手段と、前記複数のシート束を傾斜した状態に保持する傾斜保持手段と、
    を備えていることを特徴とするシート束位置決め装置。
  2. 請求項1に記載のシート束位置決め装置において、
    前記傾斜保持手段を移動させる移動手段と、
    前記傾斜保持手段を移動制御して前記シート束を所定の位置に位置決めする移動制御手段と、
    を備えていることを特徴とするシート束位置決め装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシート束位置決め装置において、
    前記シート束側に付勢されるとともに、前記シート束の移動による押圧力により前記受入れ手段内を移動可能な移動体を備えていることを特徴とするシート束位置決め装置。
  4. 請求項1又は2に記載のシート束位置決め装置において、
    前記傾斜駆動手段、前記移動手段及び前記移動制御手段は、空気圧により駆動し、当該駆動及び停止信号がそれぞれエアオペレートバルブから出力されることを特徴とするシート束位置決め装置。
JP2009160663A 2009-07-07 2009-07-07 シート束位置決め装置 Pending JP2011016601A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009160663A JP2011016601A (ja) 2009-07-07 2009-07-07 シート束位置決め装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009160663A JP2011016601A (ja) 2009-07-07 2009-07-07 シート束位置決め装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011016601A true JP2011016601A (ja) 2011-01-27

Family

ID=43594718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009160663A Pending JP2011016601A (ja) 2009-07-07 2009-07-07 シート束位置決め装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011016601A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112401285A (zh) * 2020-11-19 2021-02-26 安徽省万佛山农业综合开发有限公司 一种速食橡栎粉丝的定型装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112401285A (zh) * 2020-11-19 2021-02-26 安徽省万佛山农业综合开发有限公司 一种速食橡栎粉丝的定型装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2642317B2 (ja) フィルム剥離方法及び装置
JP5627859B2 (ja) パレタイジング設備の受取ステーションとパケット把持器具ならびに受取りステーションからパケット把持器具へのパケットの移転方法
US7942403B2 (en) Sheet lifting with corner projections
JP2003017114A (ja) 極板積層体の極板分離供給装置
JP2004022449A (ja) 電池、電池製造方法および電池製造機
US7597319B2 (en) Sheet handling using a ramp and grippers on an endless belt
KR101933298B1 (ko) 접착필름용 접착시트 부착장치
JP2010205658A (ja) 搬送装置および搬送方法
JP2011016601A (ja) シート束位置決め装置
JP5820260B2 (ja) バッチシート給紙装置
JP5412961B2 (ja) 紙葉類の載置装置、紙葉類の載置方法及び紙葉類区分機
JPH11207561A (ja) パレット交換システム
EP2319786B1 (en) Sheet hold back device and sheet stacking system
JP2008156075A (ja) 給紙装置
JP2001031249A (ja) 基板の整列移載システム及び整列移載方法
JP3789837B2 (ja) ワーク処理装置
JP3766742B2 (ja) 枚葉紙給紙装置およびそれを用いた給紙方法
JP2011001148A (ja) シート束搬送装置
JPH06293436A (ja) ワーク取り出し装置
JP5052882B2 (ja) 可撓性板状部材の供給装置及び電子部品の実装装置
JP2511965B2 (ja) 電磁鋼板の段付積層体形成方法及びその装置
JP2010155721A (ja) プリント基板供給装置
JP2667707B2 (ja) リードフレーム分離装置
JPH07285693A (ja) 給紙方法及び給紙装置
JPH085171Y2 (ja) 板状ワーク送出し装置