JP2011016503A - バンパサポート及びバンパサポートの取り付け構造 - Google Patents

バンパサポート及びバンパサポートの取り付け構造 Download PDF

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JP2011016503A JP2009164150A JP2009164150A JP2011016503A JP 2011016503 A JP2011016503 A JP 2011016503A JP 2009164150 A JP2009164150 A JP 2009164150A JP 2009164150 A JP2009164150 A JP 2009164150A JP 2011016503 A JP2011016503 A JP 2011016503A
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Kazuyoshi Nakaaki
和義 中明
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Abstract

【課題】リアバンパの変形や割れを防止することができ、製作コストを低廉化することができ、軽量化することができるバンパサポート及びバンパサポートの取り付け構造を提供する。
【解決手段】バックパネル7に対する取り付け部9とリアバンパの上壁に下側から対向するバンパ支持壁10とを備え、樹脂で成形されて、上方から荷重を受けたリアバンパをバンパ支持壁10で下方から受け止め支持する。取り付け部9はバックパネル7にスクリューSで取り付けられ、バンパ支持壁10は取り付け部9の後ろ上方に位置し、バンパ支持壁10に取り付け部9及びスクリューSの目視用の開口部H1が形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明はバンパサポート及びバンパサポートの取り付け構造に関する。
自動車のリアバンパは樹脂で成形されており、荷室に収納する荷物がリアバンパに載置されるとリアバンパが変形する虞がある。そこで、特許文献1に開示されているように、金属製のバンパサポートの接合部をバックパネルに溶接接合して、バンパサポートのバンパ支持壁をリアバンパの上壁に下側から対向させ、リアバンパに上方から荷重が加わった時に、バンパ支持壁でリアバンパを受け止め支持するようにしてあった。
実開昭60−151743号公報
しかしながら、上記従来の構造によればバンパサポートを金属で形成してあったために、リアバンパがバンパサポートとの接触によって変形したり割れたりすることがあった。また、バンパサポートを金属で形成したことでバンパサポートの重量が増大するという問題もあった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、リアバンパの変形や割れを防止することができ、軽量化することができるバンパサポート及びバンパサポートの取り付け構造を提供する点にある。さらには、組み付け性を向上できるバンパサポート及びバンパサポートの取り付け構造を提供する点にある。
本第1発明の特徴は、
バックパネルに対する取り付け部とリアバンパの上壁に下側から対向するバンパ支持壁とを備え、
樹脂で成形され、
上方から荷重を受けた前記リアバンパの上壁を前記バンパ支持壁で下方から受け止め支持する点にある。(請求項1)
この構成によれば、バックパネルに取り付け部が取り付けられてバンパ支持壁がリアバンパの上壁に下側から対向する。そして、リアバンパが上方から荷重を受けて下降すると、バンパ支持壁でリアバンパの上壁を下方から受け止め支持する。
リアバンパはバンパサポートのバンパ支持壁に受け止められるが、バンパ支持壁が樹脂で成形されているから、リアバンパが変形したり割れたりすることを防止することができ、しかも、バンパサポートを軽量化することができる。(請求項1)
本第1発明において、
前記取り付け部は前記バックパネルに取り付け部材で取り付けられ、
縦断面において、前記バンパ支持壁は前記取り付け部の後ろ上方に位置し、
前記バンパ支持壁に前記取り付け部及び取り付け部材の目視用の開口部が形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
例えば、バンパサポートをバックパネルに溶接接合する手段では、生産設備上、バンパサポートが必要な仕様車用の工程と不要な仕様車用の工程とを切り換えできずに、バンパサポートが不要な仕様車にもバンパサポートが組み付けられて車両製作コストが高くなる。
これに対して本発明の上記構成によれば、前記取り付け部は前記バックパネルに取り付け部材で取り付けられるから、バンパサポートが不要な仕様車にバンパサポートが組み付けられることがなく、車両製作コストを低廉化することができる。
また、バンパサポートをバックパネルに取り付ける際に、作業者がバンパ支持壁の上方から取り付け部材及び取り付け部を前記開口部を通して目視・確認しながら取り付けることができる。
その結果、作業者がしゃがむ等の無理な姿勢でバンパ支持壁の下方の取り付け部材や取り付け部を目視・確認する必要がなくなって作業者の負担を軽減することができる。
例えば、車幅方向で前記取り付け部をバンパ支持壁に対して位置ずれさせて(バンパ支持壁よりも突出させて)、取り付け部材及び取り付け部をバンパ支持壁に邪魔されることなく上方から見える箇所に配置する構造では、バンパ支持壁によるリアバンパの支持が不安定になる。
これに対して本発明の上記構成によれば、車幅方向でバンパ支持壁の範囲内に前記取り付け部が位置し、車両の前後方向に沿った縦断面において、バンパ支持壁は取り付け部の後ろ上方に位置しているからバンパ支持壁によるリアバンパの支持を安定化することができる。
そして、バンパ支持壁に開口部を形成したことで、開口部からバンパサポート内の水を排出することができるとともに、バンパサポートを軽量化することができる。(請求項2)
本第1発明において、
前記バンパ支持壁は車両の左右方向に長く形成され、
前記バンパ支持壁から下方に延びて車両の左右方向に間隔を空けて並ぶ複数の隔壁を備え、
隣り合う隔壁間に縦壁がそれぞれ架設されるとともに、隣り合う縦壁同士が車両前後方向で位置ずれし、
複数の縦壁のうち左右両端部側の縦壁は前記隣り合う隔壁の車両前方側の端部間に架設されて車両前方側に位置し、
前記左右両端部側の縦壁に前記取り付け部がそれぞれ形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
車両の左右方向に長く形成されたバンパ支持壁から複数の隔壁が下方に延びて車両の左右方向に間隔を空けて並び、隣り合う隔壁間に縦壁がそれぞれ架設されるとともに、隣り合う縦壁同士が車両前後方向で位置ずれしているから、重量の増大を招くことなくバンパサポートの強度・剛性を向上させることができる。
そして、複数の縦壁のうち左右両端部側の縦壁が車両前方側に位置し、前記左右両端部側の縦壁に前記取り付け部がそれぞれ形成されているから、前記取り付け部をバックパネルに重ね合わせることができて、バックパネルへのバンパサポートの取り付け強度を強くすることができる。(請求項3)
本第1発明において、
前記左右両端部側の縦壁は前記バンパ支持壁に対して下方に離間し、
前記左右両端部側の縦壁の上端部から横壁が車両後方側に延びて前記バンパ支持壁に下方から対向するとともに、前記横壁の車両後方側の端部が前記バンパ支持壁の車両後方側の端部に接続し、前記横壁の左右両端部が隣り合う隔壁に各別に接続して前記横壁が前記バンパ支持壁を補強し、
前記横壁に前記取り付け部及び取り付け部材の目視用の第2の開口部が形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
前記横壁でバンパ支持壁を補強することができてバンパサポートの強度・剛性をより向上させることができる。
そして、バンパサポートをバックパネルに取り付ける際に、作業者がバンパ支持壁の上方から取り付け部材及び取り付け部を前記開口部及び第2の開口部を通して目視・確認しながら取り付けることができる。
その結果、作業者がしゃがんでバンパ支持壁の下方の取り付け部材や取り付け部を目視・確認する必要がなくなって作業者の負担を軽減することができる。(請求項4)
本発明において、
前記バンパ支持壁は車両前方側ほど上方に位置する傾斜壁に形成され、
前記横壁は車両前方側ほど下方に位置する傾斜壁に形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
バンパ支持壁は車両前方側ほど上方に位置する傾斜壁に形成されているから、リアバンパの上壁に加わる後ろ上方側からの荷重をバンパ支持壁で確実に受け止めることができる。また、前記横壁は車両前方側ほど下方に位置する傾斜壁に形成されているから、バンパ支持壁の強度・剛性を強くすることができて、バンパサポートの耐久性を向上させることができる。(請求項5)
本第1発明において、
前記バンパ支持壁に形成された開口部が前記横壁に形成された第2の開口部よりも車両後方側に位置していると、作業者は過度に車体に近づくことなく車両後方側から取り付け部材及び取り付け部を第2開口部及び開口部を通して目視・確認することができて、作業性を向上させることができる。(請求項6)
本第1発明において、
前記隔壁は、車幅方向視において、上端部と車両前方側の端部がほぼ直角の三角形状に形成され、
隣り合う任意の一対の縦壁のうち一方の縦壁が前記隔壁の車両前方側の端部間に架設され、
他方の縦壁が前記隔壁の後ろ上がりに傾斜した端部間に架設されていると、次の作用を奏することができる。(請求項7)
隔壁を小型化できて、重量の増大を招くことなくバンパサポートの強度・剛性をより向上させることができる。
また、バンパサポートを成形型で成形する場合、図10に矢印で示すように、一方の型を車両前方側Fr(縦壁の一方の面の外方側)に、他方の型を車両後方側Rr(縦壁の他方の面の外方側)に型抜きすることができる。
この型抜きを円滑に行うことができるように、隔壁12の一方の面12Aと他方の面12Bとには、抜き勾配を設定して両面12A,12Bを車両前後方向に対して少し傾斜させるが、本第1発明の上記構成によれば、隔壁12の一方の面12Aの車両前後方向に対する傾斜方向及び傾斜角度と、他方の面12Bの車両前後方向に対する傾斜方向及び傾斜角度とをほぼ同一方向・ほぼ同一角度に設定することができ、隔壁12の一方の面12Aと他方の面12Bを平行に設定することができて、隔壁12の肉厚を均一に設定することができ、隔壁12の耐久性を向上させることができる。(請求項7)
本第1発明において、
前記左端部側の縦壁に形成された取り付け部と前記右端部側の縦壁に形成された取り付け部とは上下方向で位置ずれしていると、上方から荷重を受けたバンパサポートが、車幅方向に沿う軸芯周りに倒れにくくなって、リアバンパを安定して支持することができる。(請求項8)
本第2発明は、
請求項1〜8のいずれか一つに記載のバンパサポートが前記バックパネルに取り付けられているバンパサポートの取り付け構造である点にあり、
この構成によれば、請求項1〜8のいずれか一つの構成による上記作用と同様の作用を奏することができるバンパサポートの取り付け構造を提供することができる。(請求項9)
本発明によれば、
リアバンパの変形や割れを防止することができ、軽量化することができるバンパサポート及びバンパサポートの取り付け構造を提供することができた。
リアバンパの斜視図 図1のA−A断面図 バックパネルに取り付けられた状態のバンパサポートの斜視図 図3のB−B断面図 バンパサポートを後ろ斜め下方から見た斜視図 バンパサポートを前斜め上方から見た斜視図 バンパサポートを車両後方側から見た後面図 (a)は図7のC−C断面図、(b)は図7のD−D断面図 (a)は図7のE−E断面図(b)は成形型による成形状態を示す断面図 図7のF−F断面図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1に、自動車のバックドア用の開口6の下方に位置するリアバンパ1を示してある。このリアバンパ1は樹脂で成形されており、車幅方向(車両の左右方向)に長いバンパ本体部2と、このバンパ本体部2の左右両端部から車体側面に回り込む左右一対のバンパサイド部3とを備えている。バンパサイド部3はフェンダーパネル4と共にホイールアーチ部を形成している。
図2に示すように、バンパ本体部2は車両前方側Frが開放の断面コの字状に形成され、バンパ本体部2の上壁11の車両前方側Frの端部が上方に折曲されて取り付けフランジ2Fが形成されている。リアバンパ1の車両前方側Frにはバックドア用の開口6の下方の車体を構成し車両の荷室の後部を形成するバックパネル7が位置し、バックパネル7の上端部が断面クランク状に折曲されて取り付けフランジ7Fが形成されている。このフランジ7Fは、他のパネル部材(図示せず)とともに閉じ断面を形成して開口6の下方に車幅方向に延びるクロスメンバを構成している。そして、バンパ本体部2の取り付けフランジ2Fがバックパネル7の取り付けフランジ7Fに車両後方側Rrから取り付け固定されている。
前記バンパ本体部2の上壁11に荷物などが載置されて荷重Fが加わるとバンパ本体部2の上壁11が変形する虞がある。そこで、図2〜図4に示すように、バンパサポート50の取り付け部9をバックパネル7にスクリューS(取り付け部材に相当)で取り付けて、上方から荷重Fを受けたバンパ本体部2の上壁11をバンパサポート50のバンパ支持壁10で下方から受け止め支持するよう構成してある。
バンパサポート50は樹脂で成形されており、バックパネル7に対する取り付け部9とバンパ本体部2の上壁11に下側から対向するバンパ支持壁10とを備え、バンパ支持壁10は、縦断面において取り付け部9の後ろ上方に位置している。図2〜図4はバンパサポート50の取り付け構造を示している。つまり、バンパサポート50は、バックパネル7の車両後方側の面にバックパネル7から後方に突出する状態で取り付けられ、車両前方側Frが開放の断面コの字状に形成されたバンパ本体部2の内部空間に配置されている。
これにより、バンパ本体部2に上方から荷重が加わった時に、リアバンパ1のバンパ支持壁10でバンパ本体部2を受け止め支持してバンパ本体部2の変形を防止することができる。バンパ支持壁10は樹脂で成形されているから、バンパ本体部2が変形したり割れたりすることを防止することができ、しかも、バンパサポート50を軽量化することができる。
図3〜図6に示すように、バンパ支持壁10は車両の左右方向に長い長方形状に形成されている。また、バンパ支持壁10から下方に延びて車両の左右方向に間隔を空けて並ぶ複数の隔壁12(本実施形態では6枚の隔壁12)が設けられている。隔壁12は、車幅方向視において、上端部12Jと車両前方側Frの端部12Mがほぼ直角の位置関係となり、上端部12Jと車両前方側Frの端部12Mおよび車両後方側Rrの端部12Nによって略三角形状に形成されている。隔壁12の下端部は角部が切除されて水平に形成され、隔壁12の車両後方側Rrの上端部は角部が切除されて垂直に形成されている。
そして、隣り合う隔壁12間に縦壁13がそれぞれ架設されるとともに、隣り合う縦壁13同士が隔壁12を挟んで車両前後方向で位置ずれしている。本実施形態では5枚の縦壁13がバンパサポート50に設けられている。隣り合う任意の一対の縦壁13のうち一方の縦壁13は隔壁12の車両前方側Frの端部12M間に架設され、他方の縦壁13は隔壁12の後ろ上がりに傾斜した車両後方側Rrの端部12N間に架設されている。縦壁13によって、隔壁12の剛性が向上する。
左右両端部側の縦壁13と左右中央側の縦壁13は、一対の隣り合う隔壁12の車両前方側Frの端部12M間に架設されて車両前方側Frに位置している。詳細には、左右両端部側の縦壁13は、その左右が一対の隣り合う隔壁12に、その下端部が後述する隔壁12の水平な下端部同士を連結する底壁27に、その上端部が後述する横壁16に接続されている。また、前記左右両端部側の縦壁13に前記取り付け部9がそれぞれ形成されている。
前記左右両端部側の縦壁13と左右中央側の縦壁13はバンパ支持壁10に対して下方に離間している。つまり、取り付け部9が形成されている縦壁13は、バンパ支持壁10に接続されていない。そして、左右両端部側の縦壁13の上端部13Jから横壁16が車両後方側Rrに延びてバンパ支持壁10に下方から対向している。
横壁16は、縦壁13の上端部13Jから横壁16が車両後方側Rrに延び、さらに、前記横壁16の車両後方側Rrの端部がバンパ支持壁10の車両後方側Rrの端部に延出部28によって接続し、横壁16の左右両端部が隣り合う隔壁12の上下方向の略中央付近に各別に接続して、バンパ支持壁10と横壁16で断面U字形の壁部17を形成し、横壁16がバンパ支持壁10を補強している。つまり、横壁16によって、隔壁12のたわみを防止するとともに、バンパ支持壁10の下側に、バンパ支持壁10と左右の隔壁12と横壁16及び延出部28にて剛性のあるボックス形状を形成し、バンパ支持壁10の剛性を効率よく向上させている。
図5,図7,図8(a),図8(b)に示すように、隔壁12の後ろ上がりに傾斜した端部12N間に架設された縦壁13の上端部は、前記傾斜した端部12Nよりも上方に延出し、その延出部28が前記断面U字形の壁部17の上下方向に沿う壁部分(U字の底部の部分であって、横壁16の車両後方側Rrの延出部28)に左右方向で連続している。つまり、各延出部28は、左右両端部の隔壁12間で連続的に形成されている。また、隔壁12の水平な下端部同士を連結する底壁27が左右両端部の隔壁12間で連続的に形成されている。
隔壁12の後ろ上がりに傾斜した端部12N間に架設された縦壁13の下端部は前記底壁27の車両後方側Rrの端部に接続している。そして、底壁27は前記左右両端部側の縦壁13の下端部と左右中央側の縦壁13の下端部とから車両後方側Rrに張り出している。つまり、隔壁12に対する縦壁13の配置と同様に、下端部でも底壁27に対して縦壁13が車両前後方向で位置ずれ配置され、剛性を向上している。
前記左右両端部側の縦壁13には取り付け座14が形成され、前記取り付け座14から上下2分割構造の爪15が車両前方側Frに突出している。取り付け座14と爪15で前記取り付け部9を構成している。
図6に示すように、右側の取り付け座14(図6紙面においては左側の取り付け座14)は、縦壁13の左右中央部に位置し、取り付け座14の上半部が縦壁13の上端部よりも上方に突出している。左側の取り付け座14(図6紙面においては右側の取り付け座14)は縦壁13の左側下部に位置している。このように、前記左端部側の縦壁13に形成された取り付け部9と前記右端部側の縦壁13に形成された取り付け部9とは上下方向で位置ずれしている。右端部側(紙面においては左側)の横壁16の左右方向の中間部は右側の取り付け座14に対応して上方に膨出している。この膨出形状によって、成形型の構成を容易にするとともに、取り付け座14の剛性を確保している。
図4に示すように、爪15はバックパネル7の爪挿通孔7Sに挿通される。そして、両爪15の間にスクリューSが螺合され、スクリューSの螺合に伴って両爪15が径方向に離間してバックパネル7の爪挿通孔7Sに圧接し、これにより、爪15を介してバンパサポート50がバックパネル7に取り付けられる。この取り付け構造では、爪15をバックパネル7の爪挿通孔7Sに挿通することで、バンパサポート50をバックパネル7に係合仮保持できるので、組み付け性が向上する。
左右中央の前記断面U字形の壁部17(詳細には、U字の底部の部分であって、横壁16の車両後方側Rrの延出部28)には、車両後方側に開放の平面視U字状の切り欠き30が形成されている。この切り欠き30は、成形型同士を合わせる為の開口であって、図9(a),図9(b)に示すように、バンパサポート50の成形の際には、前記切り欠き30を通してコア型51の一部分をキャビ型52側に突出させ、この突出部をキャビ型52で上下に挟み込んで成形する。これにより、各型の相対位置が安定し、板厚が薄い形状のコア型51が樹脂の射出圧によって変形することを防止できて、バンパ支持壁10と横壁16の肉厚(板厚)を均一に成形することができる。このように、前記切り欠き30はバンパ支持壁10と横壁16の肉厚(板厚)を均一に成形するために設けられている。
図5に示すように、左右中央側の縦壁13と、隔壁12の後ろ上がりに傾斜した端部12N間に架設された縦壁13とに長方形状の重量軽減孔H3が形成されている。また、図4に示すように、前記バンパ支持壁10は車両前方側Frほど上方に位置する傾斜壁に形成され、横壁16は車両前方側Frほど下方に位置する傾斜壁に形成されて、成形性と剛性を向上させている。
前記バンパ支持壁10が車両前方側Frほど上方に位置する傾斜壁に形成されているから、リアバンパ1の上壁11に加わる後ろ上方側からの荷重をバンパ支持壁10で確実に受け止めることができる。さらに、横壁16は車両前方側Frほど下方に位置する傾斜壁に形成されているから、バンパ支持壁10の強度・剛性を強くすることができて、バンパサポート50の耐久性を向上させることができる。
図4に示すように、車両の左右方向で取り付け座14の上方位置となる前記バンパ支持壁10に取り付け部9及びスクリューSの目視用の第1の開口部H1が形成され、同様に横壁16に取り付け部9及びスクリューSの目視用の第2の開口部H2が形成されている。両開口部H1,H2のいずれも長方形状に形成され、バンパ支持壁10に形成された第1の開口部H1が、横壁16に形成された第2の開口部H2よりも車両後方側Rrに位置している。つまり、取り付け部9から後ろ斜め上方に向かって、取り付け部9、第2の開口部H2、第1の開口部H1が直線状に並んで配置されている。
前記バンパ支持壁10と横壁16に開口部H1・第2の開口部H2がそれぞれ形成されているから、バンパサポート50をバックパネル7に取り付ける際に、作業者がバンパ支持壁10の上方からスクリューS及び取り付け部9を開口部H1・第2の開口部H2を通して目視・確認しながら取り付けることができる。図4の点線は、作業者の視線を簡易的に示している。
その結果、作業者がしゃがんでバンパ支持壁10の下方のスクリューSや取り付け部9を目視・確認する必要がなくなって作業者の負担を軽減することができる。しかも、バンパ支持壁10と横壁16に第1の開口部H1・第2の開口部H2を形成したことで、第1の開口部H1・第2の開口部H2からバンパサポート50内の水を排出することができるとともに、バンパサポート50を軽量化することができる。詳細には、横壁16の第2の開口部H2が、縦壁13の上端部まで到達するように形成されているので、バンパ支持壁10と横壁16とバックパネル7の間に入り込んだ水を確実に排出することができる。
例えば、車幅方向で前記取り付け部9をバンパ支持壁10に対して位置ずれさせて、スクリューS及び取り付け部9をバンパ支持壁10に邪魔されることなく上方から見える箇所に配置する構造、すなわち、左右一対の取り付け部9をバンパ支持壁10の左右両外方側に配置した構造では、バンパ支持壁10によるリアバンパ1の支持が不安定になるとともに、左右一対の取り付け部9の間隔が広くなって、バンパ支持壁10によるリアバンパ1の支持強度が弱くなる。
これに対して本発明の上記構成によれば、縦断面において、バンパ支持壁10は取り付け部9の後ろ上方に位置しているから、バンパ支持壁10によるリアバンパ1の支持を安定化することができるとともに、バンパ支持壁10によるリアバンパ1の支持強度を強くすることができる。また、バンパ支持壁10を拡大することができる。
また、隣り合う任意の一対の縦壁13のうち一方の縦壁13は隔壁12の車両前方側Frの端部12M間に架設され、他方の縦壁13は隔壁12の後ろ上がりに傾斜した端部12N間に架設されているから、バンパサポート50を成形型で成形する場合、図10に矢印で示すように、一方の型を車両前方側Fr(縦壁の一方の面の外方側)に、他方の型を車両後方側Rr(縦壁の他方の面の外方側)に型抜きすることができる。
この型抜きを円滑に行うことができるように、隔壁12の一方の面12Aと他方の面12Bとに抜き勾配を設定して、両面12A,12Bを車両前後方向に対して少し傾斜させてある。また、隔壁12の一方の面12Aの車両前後方向に対する傾斜方向及び傾斜角度と、他方の面12Bの車両前後方向に対する傾斜方向及び傾斜角度とを同一方向・同一角度に設定してある。なお、車両の左右方向の両端の隔壁12に関しては、成形型の合わせ面を適宜選択できる為、必ずしも一方の面12Aと他方の面12Bを平行に設定する必要はない。隔壁12の両面(12A、12B)が平行でない場合は、取り付け部が形成された縦壁側となる車両前方側が厚く、車両の後方側を薄くすることができる。
これにより、隔壁12の一方の面12Aと他方の面12Bを平行に設定することができて、隔壁12の肉厚を均一に設定することができ、隔壁12の耐久性を向上させることができる。
[別実施形態]
以上の実施形態で挙げた数値は一例であり別の数値であってもよい、
1 リアバンパ
7 バックパネル
9 取り付け部
10 バンパ支持壁
11 リアバンパの上壁
12 隔壁
13 縦壁
13J 縦壁の上端部
16 横壁
50 バンパサポート
Fr 車両前方側
H1 第1の開口部
H2 第2の開口部
Rr 車両後方側
S 取り付け部材(スクリュー)

Claims (9)

  1. バックパネルに対する取り付け部とリアバンパの上壁に下側から対向するバンパ支持壁とを備え、
    樹脂で成形され、
    上方から荷重を受けた前記リアバンパの上壁を前記バンパ支持壁で下方から受け止め支持するバンパサポート。
  2. 前記取り付け部は前記バックパネルに取り付け部材で取り付けられ、
    縦断面において、前記バンパ支持壁は前記取り付け部の後ろ上方に位置し、
    前記バンパ支持壁に前記取り付け部及び取り付け部材の目視用の開口部が形成されている請求項1記載のバンパサポート。
  3. 前記バンパ支持壁は車両の左右方向に長く形成され、
    前記バンパ支持壁から下方に延びて車両の左右方向に間隔を空けて並ぶ複数の隔壁を備え、
    隣り合う隔壁間に縦壁がそれぞれ架設されるとともに、隣り合う縦壁同士が車両前後方向で位置ずれし、
    複数の縦壁のうち左右両端部側の縦壁は前記隣り合う隔壁の車両前方側の端部間に架設されて車両前方側に位置し、
    前記左右両端部側の縦壁に前記取り付け部がそれぞれ形成されている請求項2に記載のバンパサポート。
  4. 前記左右両端部側の縦壁は前記バンパ支持壁に対して下方に離間し、
    前記左右両端部側の縦壁の上端部から横壁が車両後方側に延びて前記バンパ支持壁に下方から対向するとともに、前記横壁の車両後方側の端部が前記バンパ支持壁の車両後方側の端部に接続し、前記横壁の左右両端部が隣り合う隔壁に各別に接続して前記横壁が前記バンパ支持壁を補強し、
    前記横壁に前記取り付け部及び取り付け部材の目視用の第2の開口部が形成されている請求項3記載のバンパサポート。
  5. 前記バンパ支持壁は車両前方側ほど上方に位置する傾斜壁に形成され、
    前記横壁は車両前方側ほど下方に位置する傾斜壁に形成されている請求項4記載のバンパサポート。
  6. 前記バンパ支持壁に形成された開口部が前記横壁に形成された第2の開口部よりも車両後方側に位置している請求項4又は5記載のバンパサポート。
  7. 前記隔壁は、車幅方向視において、上端部と車両前方側の端部がほぼ直角の三角形状に形成され、
    隣り合う任意の一対の縦壁のうち一方の縦壁が前記隔壁の車両前方側の端部間に架設され、
    他方の縦壁が前記隔壁の後ろ上がりに傾斜した端部間に架設されている請求項3〜6のいずれか一つに記載のバンパサポート。
  8. 前記左端部側の縦壁に形成された取り付け部と前記右端部側の縦壁に形成された取り付け部とは上下方向で位置ずれしている請求項3〜7のいずれか一つ記載のバンパサポート。
  9. 請求項1〜8のいずれか一つに記載のバンパサポートが前記バックパネルに取り付けられているバンパサポートの取り付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015160550A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 マツダ株式会社 車両の後部構造
JP2017189991A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 トヨタ自動車株式会社 車両用バンパー

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