JP2011015568A - 電動機システムの保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力変換部の温度と電動機の温度との相関を監視しつつそれら電力変換部および電動機の温度を過熱から適正に保護することのできる電動機システムの保護装置を提供する。
【解決手段】電力変換部120に設けられたスイッチング素子の駆動態様の制御を通じて電力変換部120および電動機130を過熱から保護する電動機システムの保護装置において、電力変換部120の温度および電動機130の温度を取得する。そして、それら取得した各温度の相関関係に対応して、a.スイッチング素子のPWM制御に係るキャリア周波数を予め定められた一定の周波数に設定するモード、b.そのキャリア周波数をその周波数よりも低い周波数に設定するモード、c.位相が180°進むごとに電圧値の正負が反転する矩形波からなる交流電圧を電動機130に印加するモード、のいずれかのモードを動的に選択し、この選択したモードにてスイッチング素子の駆動を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動機および同電動機への電力供給を行う電力変換部を備える電動機システムにあってその過熱から同システムを保護する電動機システムの保護装置に関する。
従来、この種の装置としては、例えば特許文献1に見られるように、電気自動車等に搭載されてバッテリから供給される直流電力を三相交流電力に変換して電動機(モータ)を駆動する電力変換部(インバータ)を過熱から保護する装置が知られている。
この保護装置では、上記電力変換部を構成するIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等のスイッチング素子の温度と上記電動機が出力すべきトルクの指令値との関係からスイッチング素子のスイッチング周波数、すなわちPWM(パルス幅変調)制御のキャリア周波数を切り替えることによって上記過熱からの保護を図るようにしている。これにより、車両が例えば急勾配の登坂路を走行中であるなど、電動機の回転がロックされる状況が繰り返し発生するような場合であっても、電力変換部を過熱から保護することができるようになる。
特許第3684871号公報
ところで、この特許文献1に記載の保護装置にあっては、上述した電動機のロックが繰り返し発生するような場合、上記キャリア周波数を通常周波数よりも低い周波数である保護周波数に切り替えるようにしている。すなわち、電動機の回転が外力によってロックされて電動機の巻線中の一相に電流が集中するようなときであっても、キャリア周波数を保護周波数に切り替えることで、この相に対応するスイッチング素子の急激な発熱量の増大が抑制されるようになる。
しかし、電動機の回転が外力によってロックされずにキャリア周波数が通常周波数に維持され続けすぎたとしても、スイッチングロスに起因してスイッチング素子の発熱量が多くなり、その発熱を抑制する必要が生じることがある。
また一方、キャリア周波数を保護周波数に切り替えれば、こうしたスイッチングロスが減少してスイッチング素子の発熱量を抑制することはできる。しかしこのときには、電動機に駆動電流が流れる時間が長くなることから、電動機の温度上昇を招くことともなり、今度は電動機を過熱から保護する対策が必要になる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、電力変換部の温度と電動機の温度との相関を監視しつつそれら電力変換部および電動機の温度を過熱から適正に保護することのできる電動機システムの保護装置を提供することを目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段およびその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明では、電力変換部および電動機を含む電動機システムの前記電力変換部に設けられたスイッチング素子の駆動態様の制御を通じてそれら電力変換部および
電動機を過熱から保護する電動機システムの保護装置であって、前記電力変換部の温度および前記電動機の温度を取得しつつ、それら取得した各温度の相関関係に対応して、
a.前記スイッチング素子のPWM制御に係るキャリア周波数を予め定められた一定の周波数からなる通常周波数に設定するモード、b.前記スイッチング素子のPWM制御に係るキャリア周波数を前記通常周波数よりも低い保護周波数に設定するモード、c.位相が180°進むごとに電圧値の正負が反転する矩形波からなる交流電圧を前記電動機に印加するモードのいずれかのモードを動的に選択し、この選択したモードにて前記スイッチング素子の駆動を制御することを要旨とする。
ここで、上記a.のモードとは電動機の温度に拘らず、電力変換部の温度上昇を抑制する上で有効なモードであり、また上記b.のモードとは、電動機の温度が上昇気味であるときにこれを抑制する上で有効なモードであり、そして上記c.のモードとは、電動機の温度が低く、かつ電力変換部の温度が過剰気味であるときに有効なモードである。このため、このような電動機システムの保護装置によれば、電力変換部が備える電力変換素子の温度と電動機の温度との相関を監視した結果に基づいて上記各モードが各々ふさわしいモードに適宜切り替えられることにより、電力変換部および電動機の温度を過熱から適正に保護することができるようになる。
本発明に係る電動機システムの保護装置の一実施の形態について、保護対象とする電動機システムをも含めた全体構成を示すブロック図。 同実施の形態の装置において制御領域(モード)を決定する際に参照されるスイッチング素子の温度と電動機の温度との相関関係を示すマップ。 同実施の形態の装置の昇圧部に設定される各制御モードでの昇圧目標電圧についてその設定態様の一例を示すグラフ。 (a)〜(c)は、本実施の形態で採用する電力変換部(スイッチング素子)に対する3種の制御モードについてその制御態様の違いを比較して示すタイムチャート。 同実施の形態の装置にて実行される電動機システムを過熱から保護する処理についてその処理手順を示すフローチャート。
以下、本発明にかかる電動機システムの保護装置を具体化した一実施の形態を、図1〜図5を参照して詳細に説明する。
図1に示す装置において、バッテリ100は、例えばハイブリッド車両や電気自動車に搭載された直流電力の供給源となる部分であり、昇圧部110は、DC−DCコンバータ等からなってその直流電力の電圧を昇圧させる部分、そして電力変換部120は、その昇圧された直流電力を三相交流電力に変換するインバータである。なお、バッテリ100と昇圧部110との間にはキャパシタC1が、また昇圧部110と電力変換部120との間にはキャパシタC2が、それぞれ昇圧前および昇圧後の直流電圧を平滑化する平滑回路として設けられている。また、電動機130は三相交流モータであって、前記変換されたU相、V相、W相からなる三相交流電力が電力変換部120から供給されることで回転駆動される部分である。そして、これら電力変換部120および電動機130によって電動機システムが構成されている。また、温度センサ122は、電力変換部120の温度を測定するセンサであり、温度センサ135は、電動機130の温度を測定するセンサである。なお、温度センサ122についてはこれを、電力変換部120を構成するスイッチング素子である例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)の温度を測定するセンサとしてもよい。したがって以下において、この温度センサ122が測定する電力変換部120の温度とは、電力変換部120本体の温度、もしくはこれを構成するスイッチング素子の温度となる。さらに、電流センサ124は、前記変換された三相交流電力の内のU相
の電流値をシャント抵抗等を介して測定するセンサであり、電流センサ126は、前記変換された三相交流電力の内のV相の電流値を同じくシャント抵抗等を介して測定するセンサである。なお、測定されたこれらの電流値の演算を通じて、電動機130の回転数、回転方向、および出力トルク等を算出することができる。
そして、こうして測定される電力変換部120および電動機130の温度情報やU相とV相を流れる電流情報と共に図示しない車両制御部から電動機130に出力させるトルク指令等を含む各種制御指令が入力される制御部140は、これらの情報に基づいて電力変換部120および電動機130の温度を過熱から保護すべく制御する部分である。すなわち、ここでの例ではコンピュータからなるとする制御部140は、この電動機システムの保護装置の中枢として、上記各温度情報から以下に説明するマップを参照して電力変換部120に対する制御モードをPWM制御モードか180°通電制御モードかを決定するとともに、昇圧部110による昇圧態様を制御する部分である。
ここで上記PWM制御モードは、上記スイッチング素子をPWM制御する上でのキャリア周波数を予め定められた一定の周波数からなる通常周波数にするモード、および同キャリア周波数を通常周波数よりも低い保護周波数にするモード、の2つのモードからなる。また、上記180°通電制御モードは、上記三相交流の各位相が180°進むごとに電圧値の正負が反転する矩形波によって上記スイッチング素子のオン/オフを制御するモードである。
次に、図2を参照して、本実施の形態の保護装置を構成する制御部140が、上記各モードを決定する際に参照するマップについて詳述する。なお、このマップは制御部140内の記憶部(図示略)に予め格納されている。また、図2に示すマップ200において、温度Tiとは上記測定された電力変換部120の温度のことをいい、温度Tmとは上記測定された電動機130の温度のことをいう。
図2に示すように、温度Tiと温度Tmとの関係を規定する所定の関数f1によって、上記PWM制御に係るキャリア周波数を通常周波数にするモードと上記180°通電制御モードとが区分されている。なお、この関数f1は、温度Tiおよび温度Tmを用いて以下のように表すことができる。
Ti=f1(Tm) …(1)
そして、温度Tiと温度Tmとの関係を規定する所定の関数f2によって、上記PWM制御に係るキャリア周波数を通常周波数にするモードと同キャリア周波数を保護周波数にするモードとが区分されている。なお、この関数f2は、温度Tiおよび温度Tmを用いて以下のように表すことができる。
Ti=f2(Tm) …(2)
また、温度Tiと温度Tmとの関係を規定する所定の関数f3によって、上記PWM制御に係るキャリア周波数を保護周波数にするモードと上記180°通電制御モードとが区分されている。なお、この関数f3は、温度Tiおよび温度Tmを用いて以下のように表すことができる。
Ti=f3(Tm) …(3)
これにより、上記式(1)および上記式(2)に基づいて、Ti≦f1(Tm)かつTi≦f2(Tm)で規定される領域Aに温度Tiおよび温度Tmによって規定される座標が位置すれば、上記PWM制御に係るキャリア周波数を通常周波数にするモードに決定される。同様に、上記式(2)および上記式(3)に基づいて、Ti>f2(Tm)かつTi≦f3(Tm)で規定される領域Bに温度Tiおよび温度Tmによって規定される座標
が位置すれば、上記PWM制御に係るキャリア周波数を保護周波数にするモードに決定される。また、上記式(1)および上記式(3)に基づいて、Ti>f1(Tm)かつTi>f3(Tm)で規定される領域Cに温度Tiおよび温度Tmによって規定される座標が位置すれば、上記180°通電制御モードに決定される。なお、温度Tm=Tm1、温度Ti=Ti1によって規定される座標が、上記関数f1、関数f2、および関数f3が互いに交差する交点となっており、この座標ではPWM制御に係るキャリア周波数を通常周波数にするモードに決定されるとする。
また、図3は、上記PWM制御あるいは180°通電制御を行うにあたって制御部140が昇圧部110に対して行う昇圧目標の設定態様についてその一例を示したものである。180°通電制御では、PWM制御に比べてスイッチング素子をオン状態に維持する期間が長くなるため、昇圧部110による昇圧目標電圧VH(図1参照)も、図3に示されるように低い電圧に設定制御される。なお通常、昇圧前の電圧をVL(図1参照)とし、昇圧部110がIGBT等のスイッチング素子を含むDC−DCコンバータからなるとする場合には、上記昇圧目標電圧VHを得るためのスイッチング素子に対するduty(デューティ)指令値は、以下のように設定される。
duty=VL/昇圧目標電圧VH …(4)
次に、図4(a)〜(c)を参照して、本実施の形態の保護装置が実行する上述した3種の制御モードについて説明する。なお、図4(a)〜(c)においては、PWM制御にかかるパルス波形または180°通電制御にかかる矩形波形およびその変換交流電流を各1本ずつのみ例示しているが、これらは三相交流のU相、V相、W相のいずれか一相分の波形であり、実際には位相が120°進む毎に、残りの二相に対応する同等の波形が出力される。
まず、図4(a)は、通常周波数によるPWM制御モードについて、電力変換部120を構成するスイッチング素子の制御端子すなわちゲート端子に印加されるPWM制御パルス、並びにこのPWM制御に基づき電力変換される交流電流(インバータ出力電流)を示したものである。この制御モードでは、電動機130に対する駆動電流(インバータ出力電流)の制御性(波形精度)を高めることができるものの、スイッチング素子のスイッチングロスが多いことからその発熱量が多くなる傾向にある。
また、図4(b)は、保護周波数によるPWM制御について、同じく電力変換部120を構成するスイッチング素子の制御端子すなわちゲート端子に印加されるPWM制御パルス、並びにこのPWM制御に基づき電力変換される交流電流(インバータ出力電流)を示したものである。この制御モードでは、上記通常周波数によるPWM制御モードよりも上記スイッチング素子のスイッチングロスが抑制されてその発熱量も低減されるものの、各パルスによる電動機130への通電時間が長くなることからその発熱量が多くなる傾向にある。
そして、図4(c)は、180°通電制御モードについて、電力変換部120を構成するスイッチング素子のゲート端子に印加される180°通電制御パルス(矩形波電圧)、並びにこの180°通電制御に基づき電力変換される交流電流(インバータ出力電流)を示したものである。この制御モードでは、図4(a)、(b)と図4(c)との対比からも明らかなように、上記昇圧部110による昇圧後電圧、すなわち昇圧目標電圧VHは低く設定されて、スイッチングロスも低減されることから、スイッチング素子の発熱量は大きく削減される。しかし、常に電動機130への通電が行われることから、その発熱量は増大する傾向にある。
図5は、本実施の形態の保護装置による保護動作として、上記制御部140を通じて実
行される処理をフローチャートとして示したものであり、以下、この図5を参照して、この保護動作を詳述する。
図5に示されるように、同処理が開始されると、まず、電力変換部120の温度Ti、および電動機130の温度Tmがそれぞれ温度センサ122および135を介して取り込まれ、これら取り込まれた温度と図2に示したマップ200との比較のもとに温度判定、すなわち領域(座標)判定が行われる(ステップS1)。次に、この判定されたマップ200上の領域に基づいて、PWM制御を実施するときの昇圧目標電圧VHの値または180°通電制御を実施するときの昇圧目標電圧VHの値が先の図3に例示した態様で決定される(ステップS2)。そして、この決定された昇圧目標電圧VHとなるように昇圧部110を駆動しつつ、先のマップ200に基づく領域A〜領域Cの判定結果に応じて、図4(a)〜(c)に示したいずれかのモードによる制御が優先的に実行される(ステップS3〜S6)。すなわち、上記温度TiおよびTmが領域Aにあると判定されれば上記通常周波数によるPWM制御モードに優先的に決定され(ステップS4)、領域Bにあると判定されれば上記保護周波数によるPWM制御モードに優先的に決定され(ステップS5)、領域Cにあると判定されれば上記180°通電制御モードに優先的に決定される(ステップS6)。
本実施の形態ではこのように、電力変換部120の温度Tiおよび電動機130の温度Tmに基づいて電力変換部120の駆動態様が図4(a)〜(c)のいずれかの制御モードに動的に切り替えられるようになる。このため、例えば図4(a)に示した通常周波数によるPWM制御モードにおいて電力変換部120の温度Tiが上昇し、図2に示したマップ200の領域Bに遷移したとすると、電力変換部120の駆動も図4(b)に示した保護周波数によるPWM制御モードに切り替わり、電力変換部120の温度上昇も自ずと抑えられるようになる。そしてその後、電力変換部120の温度Tiが低下して再び図2に示したマップ200の領域Aに遷移するようになれば、またしても図4(a)に示した通常周波数によるPWM制御モードによる電力変換部120の駆動が行われるようになる。またあるいは、電力変換部120の温度Tiは高めであるものの、電動機130の温度Tmが十分に低ければ、図2に示したマップ200の領域Cにあるとして図4(c)に示した180°通電制御モードによる電力変換部120の駆動が行われるが、この制御モードはそもそも前述のように電動機130の発熱量が増大する傾向にあるため、やがては図2に示したマップ200の領域Bに遷移する可能性が高い。そしてこの結果、電力変換部120の温度Tiが低下するようになれば、結局はこの場合も同マップ200の領域Aに遷移して図4(a)に示した通常周波数によるPWM制御モードによる電力変換部120の駆動が行われるようになる。
以上説明したように、本実施の形態に係る電動機システムの保護装置によれば、以下のような効果が得られるようになる。
(1)電力変換部120の温度Tiおよび電動機130の温度Tmを取得しつつ、それら取得した各温度の相関関係に対応して、その都度のふさわしい制御モードに動的に切り替えて電力変換部120を駆動するようにした。これにより電力変換部120および電動機130の温度を過熱から適正に保護することができるようになる。
(2)上記切り替える制御モードとして、図4(a)〜(c)に示した通常周波数によるPWM制御モード、保護周波数によるPWM制御モード、および180°通電制御モードを採用するようにした。これら制御モードは、電力変換部120の温度Tiおよび電動機130の温度Tmに対して各々異なる傾向をもってそれら温度の上昇/下降に寄与するとともに、それら制御モードの切り替えも容易であることから、電力変換部120や電動機130を過熱から保護する上でその実用性も高い。
なお、上記実施の形態は、以下のような態様をもって実施することもできる。
・上記実施の形態では、電力変換部120の温度Tiおよび電動機130の温度Tmの相関関係に基づいて、経験的に上記式(1)で表される関数f1、上記式(2)で表される関数f2、および上記式(3)で表される関数f3により上記領域A〜領域Cに区分した1種類のマップ200を用いることとした。しかしこれに限らず、例えば、上記電動機システムが使用される外部環境に応じた数種類のマップを用いることとしてもよい。すなわち、寒冷地では電力変換部120および電動機130の放熱度は高くなる一方で温暖地ではそれらの放熱度は低下するため、上記関数f1〜f3を例えば外気温に応じて変更し、数種類のマップを用いるようにする。これにより、外気温に応じた適切な制御モードを選択することが可能になる。
・上記実施の形態では、図2に例示したマップ200において上記関数f1〜f3はすべて一次関数となっているがこれに限られない。これらの関数は経験的に導出されたものであるため、図2に示した態様はあくまでもその一例に過ぎず、二次関数や三次関数、またはさらに複雑な関数としてもよい。また、マップ200では領域Aと領域Cとが隣接する箇所があるがこれに限られず、領域Aと領域Cとは隣接せず、領域Bが領域Aおよび領域Cと隣接するようにしてもよい。このように各関数を規定し、これらの関数が区分する各領域を設定したとしても、本実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
・上記実施の形態では、PWM制御に係るキャリア周波数が予め定められた通常周波数であるモードと、そのキャリア周波数が通常周波数よりも低い1種類の保護周波数であるモード、および180°通電制御モードの3種類の制御モードから構成されているとしたがこれに限られない。すなわち、上記保護周波数としては1種類だけではなく、数種類設定しておいてもよい。これにより、電力変換部120が備えるスイッチング素子および電動機130の温度を過熱からより適正かつ効果的に保護することが期待できるようにもなる。
100…バッテリ、110…昇圧部、120…電力変換部、122…温度センサ、124…電流センサ、126…電流センサ、130…電動機、135…温度センサ、140…制御部、200…マップ。

Claims (1)

  1. 電力変換部および電動機を含む電動機システムの前記電力変換部に設けられたスイッチング素子の駆動態様の制御を通じてそれら電力変換部および電動機を過熱から保護する電動機システムの保護装置において、
    前記電力変換部の温度および前記電動機の温度を取得しつつ、それら取得した各温度の相関関係に対応して、
    a.前記スイッチング素子のPWM制御に係るキャリア周波数を予め定められた一定の周波数からなる通常周波数に設定するモード、および
    b.前記スイッチング素子のPWM制御に係るキャリア周波数を前記通常周波数よりも低い保護周波数に設定するモード、および
    c.位相が180°進むごとに電圧値の正負が反転する矩形波からなる交流電圧を前記電動機に印加するモード、
    のいずれかのモードを動的に選択し、この選択したモードにて前記スイッチング素子の駆動を制御する
    ことを特徴とする電動機システムの保護装置。
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