JP2011012760A - ガスケット - Google Patents
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Abstract
【課題】吸気音を効果的に低減させる機能を兼ね備えたガスケットを提供する。
【解決手段】第1管20の端面と第2管30の端面に挟み込まれることによって、これらの管同士の隙間を封止する封止部11を備えたゴム状弾性体製のガスケット10において、吸気通路の一部を遮るように配されて、吸気音を低減する第1吸気音低減部12と、第1吸気音低減部12とは管の伸びる方向の異なる位置に設けられ、かつ吸気通路の一部を遮るように配されて、吸気音を低減する第2吸気音低減部13と、を備え、管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部12によって吸気通路の一部が遮られる領域と第2吸気音低減部13によって吸気通路の一部が遮られる領域とが異なっていることを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】第1管20の端面と第2管30の端面に挟み込まれることによって、これらの管同士の隙間を封止する封止部11を備えたゴム状弾性体製のガスケット10において、吸気通路の一部を遮るように配されて、吸気音を低減する第1吸気音低減部12と、第1吸気音低減部12とは管の伸びる方向の異なる位置に設けられ、かつ吸気通路の一部を遮るように配されて、吸気音を低減する第2吸気音低減部13と、を備え、管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部12によって吸気通路の一部が遮られる領域と第2吸気音低減部13によって吸気通路の一部が遮られる領域とが異なっていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、吸気管に備えられるガスケットに関するものである。
一般的に、吸気マニホルドなどに設けられている吸気管には、エンジンに吸気を行う際に多量の空気が流れ込む。また、吸気通路内においては、気体の圧力と流量が周期的になる脈動が発生し易い。そのため、吸気通路内において共鳴等が生じ、異音が発生してしまうという問題がある。このような問題を解消するために、従来、例えば吸気マニホルドのスロットルガスケット部に吸気音低減板を設けることによって、吸気音(異音)を低減させる技術が知られている。
図8を参照して、従来例に係る吸気音低減板について説明する。図8は従来例に係る吸気音低減板が吸気管内に取り付けられた状態を示す模式的断面図である。
従来例に係る吸気音低減板100は、吸気マニホルドのスロットルガスケット部に備えられている。吸気管は2つの管(以下、説明の便宜上、これら2つの管をそれぞれ第1管120,第2管130と称する)を備え、これら第1管120と第2管130との結合部分に吸気音低減板100が挟み込まれるように備えられている。第1管120内には、スロットルバルブ150が設けられている。また、第1管120と第2管130によって吸気音低減板100を挟み込んだ部分から気体が漏れてしまわないように、ガスケット110が設けられている。このような構成により、第1管120と第2管130との間の隙間をガスケット110によって封止しつつ、吸気音低減板100によって吸気音を低減させている。なお、ガスケットと吸気音低減板とを一体化した技術も知られている。
このように構成された従来例においては、吸気通路上に設けた吸気音低減板に複数の貫通孔を設けることで、気体の流れを分散させて、吸気音(異音)の低減を図ったものである。
しかしながら、従来例においては、複数の貫通孔が網目状に設けられており、気体の流れを分散させる効果が必ずしも十分とは言えなかった。そのため、吸気音(異音)の低減効果が必ずしも十分とは言えなかった。
本発明の目的は、吸気音を効果的に低減させる機能を兼ね備えたガスケットを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明のガスケットは、
吸気管を構成する2つの管のうち一方の管の端面と他方の管の端面に挟み込まれること
によって、これらの管同士の隙間を封止する封止部を備えたゴム状弾性体製のガスケットにおいて、
吸気通路の一部を遮るように配されて、吸気音を低減する第1吸気音低減部と、
第1吸気音低減部とは管の伸びる方向の異なる位置に設けられ、かつ吸気通路の一部を遮るように配されて、吸気音を低減する第2吸気音低減部と、
を備え、
前記管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部によって吸気通路の一部が遮られる領域と第2吸気音低減部によって吸気通路の一部が遮られる領域とが異なっていることを特徴とする。
吸気管を構成する2つの管のうち一方の管の端面と他方の管の端面に挟み込まれること
によって、これらの管同士の隙間を封止する封止部を備えたゴム状弾性体製のガスケットにおいて、
吸気通路の一部を遮るように配されて、吸気音を低減する第1吸気音低減部と、
第1吸気音低減部とは管の伸びる方向の異なる位置に設けられ、かつ吸気通路の一部を遮るように配されて、吸気音を低減する第2吸気音低減部と、
を備え、
前記管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部によって吸気通路の一部が遮られる領域と第2吸気音低減部によって吸気通路の一部が遮られる領域とが異なっていることを特徴とする。
本発明によれば、第1吸気音低減部の部位と第2吸気音低減部の部位で、それぞれ吸気通路を流れる気体の流れる方向が変わり、かつ、これに伴い各部位の付近において気体の流れが乱れる。また、吸気通路を流れる気体の流れに応じて、各吸気音低減部が弾性的に撓み変形する。従って、これらのことが相俟って、吸気通路内を流れる気体の圧力と流量が周期的になってしまうことを効果的に抑制できる。これにより、共鳴の発生を抑制できる。また、吸気音低減部が弾性的に撓むように変形することにより、吸気通路内を流れる気体の圧力と流量の変化自体を抑制できる。
また、前記管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部によって吸気通路の一部が遮られる領域と第2吸気音低減部によって吸気通路の一部が遮られる領域とを合わせると、吸気通路の全領域が遮られるとよい。
こうすることで、吸気通路を流れる流体において、各吸気音低減部で全く遮られない流れが発生してしまうことを抑制でき、より確実に気体の流れを乱れさせることができる。
前記吸気通路における前記管の伸びる方向に垂直な断面は円形であり、前記管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部によって吸気通路の一部が遮られる領域は半円形であり、第2吸気音低減部によって吸気通路の一部が遮られる領域も半円形であり、これらの半円形領域が180°ずれた配置構成となっているとよい。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、吸気音を効果的に低減させることができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1〜図7を参照して、本発明の実施例に係るガスケットについて説明する。
図1〜図7を参照して、本発明の実施例に係るガスケットについて説明する。
<ガスケット>
特に、図1〜図5を参照して、本発明の実施例に係るガスケットの構成について説明する。なお、図3に示す正面図は、図2中、右側から見た図に相当する。また、図4に示す断面図は中心軸線を通る断面図であり、図5に示す断面図は中心軸線に垂直な断面図である。ここで、図5は図4におけるAA断面に相当する。
特に、図1〜図5を参照して、本発明の実施例に係るガスケットの構成について説明する。なお、図3に示す正面図は、図2中、右側から見た図に相当する。また、図4に示す断面図は中心軸線を通る断面図であり、図5に示す断面図は中心軸線に垂直な断面図である。ここで、図5は図4におけるAA断面に相当する。
本実施例に係るガスケット10は、吸気マニホルドなどに設けられている吸気管に備えられるものである。すなわち、本実施例に係るガスケット10は、吸気管を構成する2つの管(以下、説明の便宜上、これら2つの管をそれぞれ第1管20,第2管30と称する)同士の結合部分に備えられる。第1管20の端部と第2管30の端部には、それぞれフランジ部21,31が設けられている。そして、これらのフランジ部同士が重ね合わせるようにされた状態で、ボルトBによってフランジ部21とフランジ部31が固定されることで、第1管20と第2管30は結合される。ここで、第1管20と第2管30は、いずれも円筒形状であり、吸気通路における中心軸線に垂直な断面(管の伸びる方向に垂直な断面)は円形である。
ガスケット10は、このように結合される第1管20の端面と第2管30の端面に挟み込まれることによって、これら第1管20と第2管30の隙間を封止する。より具体的には、第2管30のフランジ部31における内周端縁には環状の切欠32が設けられている。そして、ガスケット10は、第1管20におけるフランジ部21の端面と、第2管30におけるフランジ部31における切欠32の端面とによって挟み込まれる。このように、ガスケット10には、これら第1管20と第2管30の隙間を封止する環状の封止部11が設けられている。なお、図3においては、×印で示した部位が封止部11である。
ガスケット10は、この封止部11と、第1吸気音低減部12と、第2吸気音低減部13と、封止部11と第2吸気音低減部13とを連結する半円筒部14とを備えている。また、ガスケット10は、ゴム状弾性体製であり、上記封止部11,第1吸気音低減部12、第2吸気音低減部13、及び半円筒部14は一体的に備えられている。
ガスケット10のうち封止部11を含む部分は、半円形の開口部K1を有する円板状の部分で構成されている。そして、この円板状の部分のうち、封止部11と開口部K1を除く部分が、吸気音を低減する第1吸気音低減部12である。従って、この第1吸気音低減部12を管の伸びる方向に見た場合には半円形となっている。つまり、この第1吸気音低減部12によって、吸気通路の一部が遮られる領域は、管の伸びる方向(気体が流れる方向)に見た場合には半円形である。
そして、この第1吸気音低減部12よりも気体の流れる方向の下流側に第2吸気音低減部13が設けられている。この第2吸気音低減部13を、管の伸びる方向に見た場合にも半円形となっている。つまり、この第2吸気音低減部13によって、吸気通路の一部が遮られる領域は、管の伸びる方向に見た場合には半円形である。ここで、管の伸びる方向に見た場合に、開口部K1と第2吸気音低減部13が重なるように構成されている。
このように、管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部12によって吸気通路の一部が遮られる領域は半円形であり、第2吸気音低減部13によって吸気通路の一部が遮られる領域も半円形であり、これらの半円形領域が180°ずれた配置構成となっている。これにより、管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部12によって吸気通路の一部が遮られる領域と第2吸気音低減部13によって吸気通路の一部が遮られる領域を合わせると、吸気通路の全領域が遮られている。
そして、第2吸気音低減部13と半円筒部14によって、吸気通路の一部が形成されている。つまり、上述の開口部K1から、半円筒部14内を通って、第2吸気音低減部13の端部と半円筒部14の端部との間で形成される開口部K2から抜けていく吸気通路が形成されている。
<ガスケットの動作及び機能>
特に、図6を参照して、本発明の実施例に係るガスケット10の動作及び機能を説明する。図6中の矢印は気体の流れを示したものである。ガスケット10よりも上流側から流れてきた気体の一部は第1吸気音低減部12に当った後に、開口部K1から半円筒部14内に流れていく。これにより、この第1吸気音低減部12や開口部K1の付近において、気体の流れに乱れが生じる。その後、その殆どが、第2吸気音低減部13に当った後に開口部K2を出て、ガスケット10よりも下流側へと流れていく。これにより、第2吸気音低減部13や開口部K2の付近においても、気体の流れに乱れが生じる。なお、ガスケット10はゴム状弾性体製のため、第1吸気音低減部12及び第2吸気音低減部13は、気流によって、図中、12X及び13Xに示すように、撓むように変形した状態となる。
特に、図6を参照して、本発明の実施例に係るガスケット10の動作及び機能を説明する。図6中の矢印は気体の流れを示したものである。ガスケット10よりも上流側から流れてきた気体の一部は第1吸気音低減部12に当った後に、開口部K1から半円筒部14内に流れていく。これにより、この第1吸気音低減部12や開口部K1の付近において、気体の流れに乱れが生じる。その後、その殆どが、第2吸気音低減部13に当った後に開口部K2を出て、ガスケット10よりも下流側へと流れていく。これにより、第2吸気音低減部13や開口部K2の付近においても、気体の流れに乱れが生じる。なお、ガスケット10はゴム状弾性体製のため、第1吸気音低減部12及び第2吸気音低減部13は、気流によって、図中、12X及び13Xに示すように、撓むように変形した状態となる。
<本実施例の優れた点>
一般的に、吸気マニホルドに設けられる吸気管内においては、流れる気体の圧力と流量が周期的に変化する脈動が発生しやすい。このような脈動が発生すると、吸気通路内において共鳴が生じてしまいやすい。これに対して、本実施例によれば、上記の通り、第1吸気音低減部12や開口部K1の付近、及び第2吸気音低減部13や開口部K2の付近において、それぞれ気体の流れに乱れが生じるため、吸気通路内を流れる気体の圧力と流量が周期的に変化することが抑制される。
一般的に、吸気マニホルドに設けられる吸気管内においては、流れる気体の圧力と流量が周期的に変化する脈動が発生しやすい。このような脈動が発生すると、吸気通路内において共鳴が生じてしまいやすい。これに対して、本実施例によれば、上記の通り、第1吸気音低減部12や開口部K1の付近、及び第2吸気音低減部13や開口部K2の付近において、それぞれ気体の流れに乱れが生じるため、吸気通路内を流れる気体の圧力と流量が周期的に変化することが抑制される。
また、ガスケット10はゴム状弾性体製であることから、第1吸気音低減部12及び第2吸気音低減部13は弾性的に撓み変形自在に構成されている。これにより、これら第1吸気音低減部12及び第2吸気音低減部13は、流れる気体の圧力及び流量に応じて変形する。そのため、吸気通路内において、流れる気体の圧力及び流量が変化すると、第1吸気音低減部12及び第2吸気音低減部13は前後方向に撓むように変形する。つまり、上流側の気体の圧力と流量が増加するように変化すると、第1吸気音低減部12及び第2吸気音低減部13は下流側に向かって撓むように変形し、上流側の気体の圧力が減少するように変化すると、上流側に向かって撓むように変形する。そのため、気体の圧力と流量の変化を妨げるような作用が働く。これにより、気体の圧力と流量の変化自体を抑制できる。また、これに伴って、吸気通路内を流れる気体の圧力と流量が周期的に変化することも抑制される。
このように、本実施例に係るガスケット10によれば、2つの管同士の隙間を封止するというガスケット本来の機能に加えて、吸気音を効果的に低減させることができる。すなわち、吸気通路を流れる気体の流れを乱すことと、吸気通路を流れる気体の流れに応じて第1吸気音低減部12及び第2吸気音低減部13が弾性的に撓み変形することとが相俟って、吸気通路内を流れる気体の圧力と流量が周期的になってしまうことを効果的に抑制できる。これにより、共鳴の発生を抑制できる。また、第1吸気音低減部12及び第2吸気音低減部13が弾性的に撓むように変形することにより、吸気通路内を流れる気体の圧力
と流量の変化自体を抑制できる。
と流量の変化自体を抑制できる。
図7は、本実施例に係るガスケットを用いた場合と、従来例に係る吸気音低減部材を用いた場合とで、周波数(Hz)に対する音圧レベルを比較したグラフである。なお、従来例に係る吸気音低減部材としては、特許文献1に示されたような金属メッシュを用いた。
なお、音圧レベルは、吸気マニホルドに設けられる吸気管に本実施例に係るガスケット又は従来例に係る金属メッシュを配置させた状態で、吸気マニホルドのポート部から吸引機で吸気を行いながら、吸気マニホルドの音圧をマイクロフォンによって測定した。
図中、Tで示すグラフが従来例の場合を示し、Sで示すグラフが本実施例の場合を示している。図から、従来例に係る金属メッシュの場合に比べて、本実施例に係るガスケットの場合の方が、音圧レベルを(周波数に拘わらず)全体的に低下させることができることが分かる。
<その他>
上記実施例においては、管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部12によって吸気通路の一部が遮られる領域を半円形とし、第2吸気音低減部13によって吸気通路の一部が遮られる領域も半円形とし、かつこれらの半円形領域が180°ずれた配置構成となっている場合を示した。しかしながら、各吸気音低減部によって、吸気通路の一部を遮る領域の形状や配置構成はこれに限られるものではない。なお、本実施例では、両者の形状(半円形)及び大きさは同一であり、これらを180°ずらしたものであるが、両者の形状及び大きさを同一にする必要もない。
上記実施例においては、管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部12によって吸気通路の一部が遮られる領域を半円形とし、第2吸気音低減部13によって吸気通路の一部が遮られる領域も半円形とし、かつこれらの半円形領域が180°ずれた配置構成となっている場合を示した。しかしながら、各吸気音低減部によって、吸気通路の一部を遮る領域の形状や配置構成はこれに限られるものではない。なお、本実施例では、両者の形状(半円形)及び大きさは同一であり、これらを180°ずらしたものであるが、両者の形状及び大きさを同一にする必要もない。
また、上記実施例においては、管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部12によって吸気通路の一部が遮られる領域と第2吸気音低減部13によって吸気通路の一部が遮られる領域とを合わせると、吸気通路の全領域が遮られる構成を採用している。これにより、第1吸気音低減部12よりも下流側に流れた気体の殆どが第2吸気音低減部13に当るため、気体の流れを効果的に乱すことができる。しかしながら、かかる構成を採用しなくても、気体の流れを乱すことは可能である。従って、管の伸びる方向に見た場合に、両吸気音低減部により遮られる領域を合わせた場合に、必ずしも、吸気通路の全領域が遮られる必要はない。
また、上記実施例においては、管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部12によって吸気通路の一部が遮られる領域と第2吸気音低減部13によって吸気通路の一部が遮られる領域とを合わせると、吸気通路の全領域がちょうど(過不足無く)遮られる構成を採用している。しかしながら、管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部12によって吸気通路の一部が遮られる領域の一部と、第2吸気音低減部13によって吸気通路の一部が遮られる領域の一部が重なる構成を採用することもできる。ただし、本実施例に係るガスケット10は、管の長手方向(図2において左右方向)に開く金型によって加硫成形するようにすれば、いわゆるアンダーカットが必要ない。これに対して、上記の通り、遮られる領域の一部が重なる構成を採用した場合には、アンダーカットが必要となる。そのため、上述の本実施例に係るガスケット10の構成を採用したほうが、成形上有利である。
更に、上記実施例では、管の伸びる方向(気体の流れる方向)の異なる2箇所の位置に吸気音低減部を設ける構成を採用したが、3箇所以上の位置に、それぞれ吸気音低減部を設ける構成を採用してもよい。ただし、この場合には、構成が複雑になり、金型による成形も難しくなる。従って、上述の本実施例に係るガスケット10の構成を採用したほうが、設計上や成形上有利である。
10 ガスケット
11 封止部
12 第1吸気音低減部
13 第2吸気音低減部
14 半円筒部
20 第1管
21 フランジ部
30 第2管
31 フランジ部
32 切欠
B ボルト
K1,K2 開口部
11 封止部
12 第1吸気音低減部
13 第2吸気音低減部
14 半円筒部
20 第1管
21 フランジ部
30 第2管
31 フランジ部
32 切欠
B ボルト
K1,K2 開口部
Claims (3)
- 吸気管を構成する2つの管のうち一方の管の端面と他方の管の端面に挟み込まれることによって、これらの管同士の隙間を封止する封止部を備えたゴム状弾性体製のガスケットにおいて、
吸気通路の一部を遮るように配されて、吸気音を低減する第1吸気音低減部と、
第1吸気音低減部とは管の伸びる方向の異なる位置に設けられ、かつ吸気通路の一部を遮るように配されて、吸気音を低減する第2吸気音低減部と、
を備え、
前記管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部によって吸気通路の一部が遮られる領域と第2吸気音低減部によって吸気通路の一部が遮られる領域とが異なっていることを特徴とするガスケット。 - 前記管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部によって吸気通路の一部が遮られる領域と第2吸気音低減部によって吸気通路の一部が遮られる領域とを合わせると、吸気通路の全領域が遮られることを特徴とする請求項1に記載のガスケット。
- 前記吸気通路における前記管の伸びる方向に垂直な断面は円形であり、前記管の伸びる方向に見た場合に、第1吸気音低減部によって吸気通路の一部が遮られる領域は半円形であり、第2吸気音低減部によって吸気通路の一部が遮られる領域も半円形であり、これらの半円形領域が180°ずれた配置構成となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のガスケット。
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---|---|---|---|
JP2009157676A JP2011012760A (ja) | 2009-07-02 | 2009-07-02 | ガスケット |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105008774A (zh) * | 2013-03-05 | 2015-10-28 | Nok株式会社 | 吸气声音降低装置 |
-
2009
- 2009-07-02 JP JP2009157676A patent/JP2011012760A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105008774A (zh) * | 2013-03-05 | 2015-10-28 | Nok株式会社 | 吸气声音降低装置 |
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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