JP2016075224A - 吸気音低減装置 - Google Patents
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Abstract
Description
吸気管を構成する2つの管のうち一方の管の端面と他方の管の端面との間の隙間を封止する環状のガスケット部と、
該ガスケット部の内側に一体に設けられ、かつ網目状に設けられた線状部により構成され、空気の流れを整流することで吸気音を低減させる整流ネット部と、
を備え、吸気管内においてスロットルバルブの下流側に配置されて吸気音を低減させる弾性体製の吸気音低減装置であって、
前記整流ネット部には、局所的に網目が細かく構成された高剛性網目部が設けられていることを特徴とする。
内周面が円柱面である吸気管を構成する2つの管のうち一方の管の端面と他方の管の端面との間の隙間を封止する円環形状のガスケット部と、
該ガスケット部の内側に一体に設けられ、かつ網目状に設けられた線状部により構成され、空気の流れを整流することで吸気音を低減させる整流ネット部と、
を備え、前記吸気管内で回動することにより弁の開閉を行うスロットルバルブの下流側に配置されて吸気音を低減させる弾性体製の吸気音低減装置であって、
前記整流ネット部は、前記ガスケット部の内側の略半円形の領域であって、かつ空気が流れる方向に見て、前記スロットルバルブにおける回動軸の中心軸線に対して、該スロットルバルブが開く際に該スロットルバルブが離れていく領域側に配置されると共に、
前記整流ネット部には、該整流ネット部が配置される領域の中央に、局所的に網目が細かく構成された高剛性網目部が設けられていることを特徴とする。
図1〜図6を参照して、本発明の実施例1に係る吸気音低減装置について説明する。図1は本発明の実施例1に係る吸気音低減装置の平面図である。図2は本発明の実施例1に係る吸気音低減装置の模式的断面図であり、図1中のXX断面図である。図3は本発明の実施例1に係る吸気音低減装置の使用時の様子を示す模式的断面図である。なお、図3中の吸気音低減装置の断面図は、図1中のXX断面図に相当する。図4は本発明の実施例1に係る整流ネット部とスロットルバルブと吸気管の配置関係図である。図5は測定用吸気音低減装置の平面図である。図6は本発明の実施例1に係る整流ネット部の変形の様子を示す図である。
本実施例に係る吸気音低減装置100は、各種ゴム材や樹脂エラストマーなどの弾性体により構成される。そして、この吸気音低減装置100は、環状のガスケット部110と、整流ネット部120とから構成される。整流ネット部120は、ガスケット部110の内側(径方向の内側)に一体に設けられる。なお、金型成形によって、ガスケット部110と整流ネット部120とを一体に備える吸気音低減装置100を成形することができる。金型成形に関する技術は公知であるので、その説明は省略する。
のため、スロットルバルブ400が整流ネット部120に突き当たらないように、整流ネット部120は、平面形状が円形であるガスケット部110の内側のほぼ半分の領域を占めるように設けられている。なお、残りのほぼ半円形の領域は空洞となっている。そして、吸気音低減装置100が吸気管内に配置された状態においては、整流ネット部120が設けられている半円形の領域が上部に配置され、空洞状の半円形の領域が下部に配置される。
整流ネット部120について、より詳細に説明する。本実施例に係る整流ネット部120は、平面形状が円形のガスケット部110の内側に設けられている。そして、本実施例に係る整流ネット部120は、整流ネット本体部121と、整流ネット部120が配置される領域の中央に設けられ、局所的に網目が細かく構成された高剛性網目部122とから構成されている。高剛性網目部122においては、網目が細かいため、整流ネット本体部121に比べて剛性が高くなっている。そして、整流ネット本体部121は、線状部が格子状に設けられた形状となっている。つまり、整流ネット本体部121においては、線状部が縦横に伸びるように構成されている。そして、高剛性網目部122は、線状部が蜘蛛の巣状に設けられた形状となっている。つまり、高剛性網目部122においては、径方向に伸びる線状部と周方向に伸びる線状部とから構成される。
20Mにおいては、ガスケット部110の円の中心から外側に向かって径方向に放射状に伸びる複数の第1線状部121Mと、上記円の中心に対して同心円状に周方向に伸びるように設けられる複数の第2線状部122Mとから構成される。そして、これら複数の第1線状部121Mと複数の第2線状部122Mとによって、網目が形成される。また、隣り合う第1線状部121Mの間の角度はほぼ等しく設定されており、隣り合う第2線状部122Mの径方向の間隔はほぼ等しく設定されている。
本実施例に係る吸気音低減装置100によれば、整流ネット部120に、局所的に網目が細かく構成された高剛性網目部122が設けられている。そして、この高剛性網目部122においては空気の流れによる変形が抑制され、整流ネット部120全体の変形も抑制される。また、本実施例では、整流ネット部120を空気が通過する位置で、かつ整流ネット部120が設けられている範囲内で、空気の流量が最大となる領域に高剛性網目部122が設けられている。従って、空気の流れによって整流ネット部120が変形してしまうことを効果的に抑制することができる。以上のように、本実施例に係る吸気音低減装置100によれば、弾性体で構成された整流ネット部120の変形を抑制することができる。これにより、整流ネット部120の耐久性を向上させることができる。また、高剛性網目部122は局所的に設けられているので、空気の流れが阻害されることもない。
図7には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、整流ネット部の網目の形状が上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
以外の構成については、上記実施例1で示した構成と同一である。また、高剛性網目部122aが設けられる位置の詳細についても、上記実施例1で説明した通りである。
100M 測定用吸気音低減装置
110 ガスケット部
120,120a 整流ネット部
120M 測定用整流ネット部
121,121a 整流ネット本体部
122,122a 高剛性網目部
200 インテークマニホールド
300 スロットルボディ
400 スロットルバルブ
410 回動軸
420 バルブ本体
Claims (3)
- 吸気管を構成する2つの管のうち一方の管の端面と他方の管の端面との間の隙間を封止する環状のガスケット部と、
該ガスケット部の内側に一体に設けられ、かつ網目状に設けられた線状部により構成され、空気の流れを整流することで吸気音を低減させる整流ネット部と、
を備え、吸気管内においてスロットルバルブの下流側に配置されて吸気音を低減させる弾性体製の吸気音低減装置であって、
前記整流ネット部には、局所的に網目が細かく構成された高剛性網目部が設けられていることを特徴とする吸気音低減装置。 - 前記整流ネット部を空気が通過する位置で、かつ前記整流ネット部が設けられている範囲内で、空気の流量の分布を測定した場合に、流量が最大になる領域を含む領域に、前記高剛性網目部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸気音低減装置。
- 内周面が円柱面である吸気管を構成する2つの管のうち一方の管の端面と他方の管の端面との間の隙間を封止する円環形状のガスケット部と、
該ガスケット部の内側に一体に設けられ、かつ網目状に設けられた線状部により構成され、空気の流れを整流することで吸気音を低減させる整流ネット部と、
を備え、前記吸気管内で回動することにより弁の開閉を行うスロットルバルブの下流側に配置されて吸気音を低減させる弾性体製の吸気音低減装置であって、
前記整流ネット部は、前記ガスケット部の内側の略半円形の領域であって、かつ空気が流れる方向に見て、前記スロットルバルブにおける回動軸の中心軸線に対して、該スロットルバルブが開く際に該スロットルバルブが離れていく領域側に配置されると共に、
前記整流ネット部には、該整流ネット部が配置される領域の中央に、局所的に網目が細かく構成された高剛性網目部が設けられていることを特徴とする吸気音低減装置。
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2014
- 2014-10-07 JP JP2014206302A patent/JP2016075224A/ja active Pending
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