JP2011011704A - 車体溶接設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶接ロボットを効率的に利用してその設置台数を削減できること。
【解決手段】サイドボディ1、2を溶接するサイドボディ溶接ライン11、12と、このサイドボディ溶接ライン11、12に並列配置され、メインボディ3のアンダボディ5にサイドボディ溶接ライン11、12にて溶接されたサイドボディ1、2を含む部材を溶接するメインボディ溶接ライン13と、サイドボディ溶接ライン11、12のそれぞれとメインボディ溶接ライン13との間に設置され、これらの溶接ラインに共用の溶接ロボット30、31とを有し、溶接ロボット30、31がサイドボディ溶接ライン11、12とメインボディ溶接ライン13に対し交互に溶接を実施するよう構成されたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】サイドボディ1、2を溶接するサイドボディ溶接ライン11、12と、このサイドボディ溶接ライン11、12に並列配置され、メインボディ3のアンダボディ5にサイドボディ溶接ライン11、12にて溶接されたサイドボディ1、2を含む部材を溶接するメインボディ溶接ライン13と、サイドボディ溶接ライン11、12のそれぞれとメインボディ溶接ライン13との間に設置され、これらの溶接ラインに共用の溶接ロボット30、31とを有し、溶接ロボット30、31がサイドボディ溶接ライン11、12とメインボディ溶接ライン13に対し交互に溶接を実施するよう構成されたものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は車体溶接設備、特に4輪自動車の車体溶接設備に関する。
4輪自動車の車体溶接設備では、車体(ボディ)の搬送方向に複数の作業ステーションが配設され、各作業ステーションで溶接ロボット等により溶接作業などが実施される。
このうち、特許文献1には、4輪自動車のメインボディにおけるアンダボディにサイドボディを組み付ける作業ステーションが開示されており、アンダボディに組み付けられたサイドボディは、ルーフと共に、後の作業ステーションで溶接されてメインボディが作製される。
ところが、上述のような従来の車体溶接設備では、メインボディを溶接する作業ステーションの上流側に、サイドボディを溶接する作業ステーションが設けられているため、メインボディ溶接用とサイドボディ溶接用の、それぞれに専用の溶接装置(溶接ロボットなど)を装備しなければならず、溶接装置の設置台数が増大し、これが設備コスト上昇の一因となっている。
また、メインボディ、サイドボディをそれぞれ溶接する作業ステーションにおいては、それぞれ、メインボディ、サイドボディの搬送中に溶接作業を実施できず、この溶接作業待機時間が車体溶接作業の作業効率を低下させる一因となっている。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、溶接ロボットを効率的に利用してその設置台数を削減できる車体溶接設備を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、メインボディとサイドボディの一方の搬送時に他方を溶接することで、溶接作業時間を全体として短縮できる車体溶接設備を提供することにある。
本発明は、サイドボディを溶接するサイドボディ溶接ラインと、このサイドボディ溶接ラインに並列配置され、メインボディのアンダボディに、前記サイドボディ溶接ラインにて溶接されたサイドボディを含む部材を溶接するメインボディ溶接ラインと、前記サイドボディ溶接ラインと前記メインボディ溶接ラインとの間に設置され、これらの両溶接ラインに共用の溶接ロボットとを有し、前記溶接ロボットが前記サイドボディ溶接ラインと前記メインボディ溶接ラインに対し交互に溶接を実施するよう構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明は、前記発明に加えて、前記サイドボディ溶接ラインによるサイドボディの搬送と、メインボディ溶接ラインによるメインボディの搬送とが交互に実施されるよう構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、並列配置されたサイドボディ溶接ラインとメインボディ溶接ラインとの間に設置された、両溶接ラインに共用の溶接ロボットが、サイドボディ溶接ラインとメインボディ溶接ラインに対し交互に溶接を実施するので、サイドボディ溶接ラインとメインボディ溶接ラインのそれぞれに専用の溶接ロボットを設置する必要がない。この結果、溶接ロボットを効率的に利用して、その溶接ロボットの設置台数を削減できる。
また、並列配置されたサイドボディ溶接ラインとメインボディ溶接ラインにおいて、サイドボディとメインボディとをそれぞれ交互に搬送することで、サイドボディとメインボディの一方の搬送時に他方を溶接することができる。この結果、メインボディまたはサイドボディの搬送中に溶接ロボットが溶接作業を待機する待機時間を削減でき、メインボディ溶接ライン及びサイドボディ溶接ラインの全体としての溶接作業時間を短縮できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
図1に示す4輪自動車の車体溶接設備10は、左側サイドボディ1を溶接する左側サイドボディ溶接ライン11と、右側サイドボディ2を溶接する右側サイドボディ溶接ライン12と、メインボディ3を溶接するメインボディ溶接ライン13と、ルーフ4を搬送するルーフ搬送ライン14とを有してなり、第1作業ステーションS1、第2作業ステーションS2、第3作業ステーションS3、第4作業ステーションS4、第5作業ステーションS5、第6作業ステーションS6、第7作業ステーションS7及び第8作業ステーションS8を有して構成される。これらの第1作業ステーションS1〜第8作業ステーションS8は、後述の矢印A及びBの搬送方向に等間隔に設置される。
左側サイドボディ溶接ライン11と右側サイドボディ溶接ライン12は並列配置され、これらの左側サイドボディ溶接ライン11と右側サイドボディ溶接ライン12との間にメインボディ溶接ライン13が、左側サイドボディ溶接ライン11及び右側サイドボディ溶接ライン12に対して並列に配置される。このメインボディ溶接ライン13においてメインボディ3を搬送する搬送方向(矢印A方向)は、第1作業ステーションS1から第8作業ステーションS8へ向かう、図1の左から右への方向である。ルーフ搬送ライン14におけるルーフ4の搬送方向(矢印C方向)も、メインボディ溶接ライン13の搬送方向(矢印A方向)と同一方向である。
これに対し、左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12において左側サイドボディ1、右側サイドボディ2をそれぞれ搬送する搬送方向(矢印B方向)は、作業ステーションS7から作業ステーションS2へ向かう、図1の右から左への方向であり、メインボディ溶接ライン13におけるメインボディ3の搬送方向(矢印A方向)とは逆向きに構成される。
ここで、左側サイドボディ1、右側サイドボディ2のそれぞれは、左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12によりそれぞれ矢印B方向に搬送される間に、作業ステーションS7〜S2においてなされる増打ち溶接によって作製される。
また、メインボディ溶接ライン13によるメインボディ3の溶接は、図2及び図7に示すように、メインボディ3を構成するアンダボディ5に、同じくメインボディ3を構成し、左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12にてそれぞれ作製された左側サイドボディ1及び右側サイドボディ2を溶接し、これらのサイドボディ1及び2に、同じくメインボディ3を構成し、ルーフ搬送ライン14にて搬送されたルーフ4を溶接するものである。このメインボディ溶接ライン13では、アンダボディ5、左側サイドボディ1、右側サイドボディ2及びルーフ4は、矢印A方向に搬送される間に、作業ステーションS2にて組み付けられ、作業ステーションS3にて仮付け溶接され、作業ステーションS4〜S7にて増打ち溶接されてメインボディ3が作製される。
図2及び図3に示すように、メインボディ溶接ライン13は長尺状の搬送シャトル15を備え、この搬送シャトル15にメインボディ3が載置されて間欠的に搬送される。つまり、メインボディ溶接ライン13には、図2及び図4に示すように、搬送シャトル15の流れ方向(矢印A方向)における任意の位置の近傍に駆動源としての駆動モータ16が設置されると共に、搬送シャトル15におけるメインボディ3の載置位置に昇降ロッド15Aが設置され、更に、各作業ステーションS1〜S8における搬送シャトル15近傍に位置決め固定治具17が設置される。
前記駆動モータ16のモータシャフトにピニオン18が回転一体に固定され、このピニオン18が搬送シャトル15の下部に設けられたラック19に噛み合う。駆動モータ16は、正転または逆転可能なモータであり、この正転方向と逆転方向の回転量は同一量であって、メインボディ3を隣接する作業ステーション(例えば作業ステーションS3からS4)へ搬送させるピッチに相当する。
前記昇降ロッド15Aは、駆動モータ16の正転時及び停止時(本実施の形態では正転時)に上昇(図4の破線表示)してメインボディ3を支持し、駆動モータ16の逆転時には下降(図4の実線表示)してメインボディ3から離反する。また、前記位置決め固定治具17は進退可能な位置決め固定ピン17Aを備える。この位置決め固定ピン17Aは、駆動モータ16の逆転時及び停止時に上昇(図4の実線表示)してメインボディ3を支持し、駆動モータ16の正転時に下降(図4の破線表示)してメインボディ3から離反する。
従って、駆動モータ16の正転時に位置決め固定ピン17Aがメインボディ3から離反し、搬送シャトル15の昇降ロッド15Aがメインボディ3を支持することで、このメインボディ3は搬送シャトル15により、隣接する作業ステーションへ矢印A方向に搬送される。
また、駆動モータ16の逆転時には、搬送シャトル15の昇降ロッド15Aがメインボディ3から離反し、位置決め固定ピン17Aがメインボディ3を支持することで、このメインボディ3の搬送が停止される。
更に、駆動モータ16の停止時には、位置決め固定ピン17A及び搬送シャトル15の昇降ロッド15Aがメインボディ3を支持し(本実施の形態では位置決め固定ピン17Aがメインボディ3を支持)することで、このメインボディ3が作業ステーションS1〜S8のそれぞれに停止される。このようにしてメインボディ3は、駆動モータ16の正転時のみに、メインボディ溶接ライン13において各作業ステーションS1〜S8へ矢印A方向に順次間欠的に搬送される。
図1に示す左側サイドボディ溶接ライン11及び右側サイドボディ溶接ライン12は、それぞれ長尺状のサイドボディ搬送部材20を備え、このサイドボディ搬送部材20が、左側サイドボディ1、右側サイドボディ2を、矢印B方向に間欠的に搬送し、この搬送は、メインボディ溶接ライン13によるメインボディ3の搬送と交互に実施される。
つまり、左側サイドボディ溶接ライン11及び右側サイドボディ溶接ライン12には、図2及び図5に示すように、左側サイドボディ溶接ライン11及び右側サイドボディ溶接ライン12の流れ方向(矢印B方向)における任意の位置に、駆動モータ16からの駆動力を受ける伝動機構21が設置されると共に、サイドボディ搬送部材20における左側サイドボディ1、右側サイドボディ2の保持位置に搬送用保持具20Aが設置され、更に、サイドボディ搬送部材20における各作業ステーションS2〜S8位置に位置決め固定治具22が設置される。
前記伝動機構21は、ドリブンピニオン23とドライブピニオン24が離間配置された伝動軸25が、軸受部材26により回転自在に軸支され、ドリブンピニオン23が搬送シャトル15下部のドライブラック27に噛み合い、ドライブピニオン24がサイドボディ搬送部材20下部のドリブンラック28に噛み合って構成される。これにより、駆動モータ16の駆動力が搬送シャトル15、ドライブラック27及びドリブンピニオン23を経て伝動軸25へ伝達され、更にドライブピニオン24及びドリブンラック28を経てサイドボディ搬送部材20へ伝達される。このとき、駆動モータ16の正転時にドライブピニオン24も同一量だけ正転し、駆動モータ16の逆転時にドライブピニオン24も同一量だけ逆転する。
前記搬送用保持具20Aは、ドライブピニオン24の逆転時及び停止時(本実施の形態では逆転時)に操作シリンダ29によって保持位置(図5の破線表示)まで揺動して左側サイドボディ1、右側サイドボディ2のそれぞれを保持し、ドライブピニオン24の正転時に非保持位置(図5の実線表示)まで揺動して左側サイドボディ1、右側サイドボディ2から離反する。また、前記位置決め固定治具22は、進退可能な位置決め固定シリンダ22Aを備える。この位置決め固定シリンダ22Aは、ドライブピニオン24の正転時及び停止時に左側サイドボディ1、右側サイドボディ2をそれぞれ把持し(図5の実線表示)、ドライブピニオン24の逆転時に左側サイドボディ1、右側サイドボディ2を解放する(図5の破線表示)。
従って、伝動機構21におけるドライブピニオン24の逆転時に位置決め固定シリンダ22Aが左側サイドボディ1、右側サイドボディ2を解放し、サイドボディ搬送部材20の搬送用保持具20Aが左側サイドボディ1、右側サイドボディ2を保持することで、これらの左側サイドボディ1、右側サイドボディ2は伝動機構21により、作業ステーションS7〜S2までの隣接する作業ステーションへ矢印B方向に搬送される。
また、伝動機構21におけるドライブピニオン24の正転時には、サイドボディ搬送部材20の搬送用保持具20Aが非保持位置に揺動して左側サイドボディ1、右側サイドボディ2をそれぞれ保持せず、位置決め固定シリンダ22Aが左側サイドボディ1、右側サイドボディ2を把持することで、左側サイドボディ1、右側サイドボディ2の搬送が停止される。
更に、伝動機構21におけるドライブピニオン24の停止時には、位置決め固定シリンダ22Aが左側サイドボディ1、右側サイドボディ2を把持し、サイドボディ搬送部材20の搬送用保持具20Aが左側サイドボディ1、右側サイドボディ2を保持(本実施の形態では位置決め固定シリンダ22Aが左側サイドボディ1、右側サイドボディ2を把持)することで、これらの左側サイドボディ1、右側サイドボディ2が各作業ステーションS7〜S2に停止される。
このように、左側サイドボディ1、右側サイドボディ2は、それぞれ左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12において、伝動機構21のドライブピニオン24の逆転時(駆動モータ16の逆転時)のみに、各作業ステーションS7〜S2へ矢印B方向に順次間欠的に搬送される。
更に、左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12による左側サイドボディ1、右側サイドボディ2のそれぞれの搬送が伝動機構21のドライブピニオン24の逆転時(即ち駆動モータ16の逆転時)になされ、メインボディ溶接ライン13によるメインボディ3の搬送が駆動モータ16の正転時になされ、この駆動モータ16が正転、逆転を交互に繰り返すことから、左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12による左側サイドボディ1、右側サイドボディ2のそれぞれの搬送は、メインボディ溶接ラインによるメインボディ3の搬送と交互に実施される。
ところで、特に図2、図3、図7及び図8に示すように、左側サイドボディ溶接ライン11とメインボディ溶接ライン13との間に、これらの両溶接ライン11、13に共用の溶接ロボット30が配置される。同様に、右側サイドボディ溶接ライン12とメインボディ溶接ライン13との間に、これらの両溶接ライン12、13に共用の溶接ロボット31が配置される。
これらの溶接ロボット30、31は、多関節アーム32の先端に溶接ガン33を装備し、少なくとも180度回転(半回転)可能なベース34を備える。このベース34に前記アーム32が配設される。そして、溶接ロボット30は、ベース34により半回転することで、左側サイドボディ溶接ライン11とメインボディ溶接ライン13に対し溶接を交互に実施し、溶接ロボット31は、ベース34により半回転することで、右側サイドボディ溶接ライン12とメインボディ溶接ライン13に対し溶接を交互に実施する。
次に、各作業ステーションS1〜S8について、図2、図3及び図6〜図9を用いて詳説する。
第1作業ステーションS1は、アンダボディ昇降装置35を装備すると共に、この第1作業ステーションS1にルーフ搬送ライン14の一部が配設される。アンダボディ昇降装置35は、前工程から搬送されたアンダボディ5を下降して、メインボディ溶接ライン13の搬送シャトル15に載置させる。
第2作業ステーションS2は、左側サイドボディセットロボット36、右側サイドボディセットロボット37及びルーフセットボディ38を装備する。左側サイドボディセットロボット36、右側サイドボディセットロボット37は、左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12のそれぞれにより増打ち溶接されて作製された左側サイドボディ1、右側サイドボディ2を取り出して、メインボディ溶接ライン13の搬送シャトル15に載置されたアンダボディ5に組み付ける(セットする)。
図6に、右側サイドボディセットロボット37が右側サイドボディ2を右側サイドボディ溶接ライン12から取り出して、メインボディ溶接ライン13上のアンダボディ5にセットしている状態を示す。つまり、この図6には、右側サイドボディセットロボット37のロボットアーム39が、実線表示位置で右側サイドボディ溶接ライン12上の右側サイドボディ2を保持し、破線表示位置でメインボディ溶接ライン13上のアンダボディ5にセットしている状態を示している。
また、ルーフセットロボット38(図2)は、メインボディ溶接ライン13上のアンダボディ5にセットされた左側サイドボディ1及び右側サイドボディ2にルーフ4を、ルーフ搬送ライン14から取り出してセットする。
第3作業ステーションS3は、左側サイドボディ溶接ライン11とメインボディ溶接ライン13間に溶接ロボット30を、右側サイドボディ溶接ライン12とメインボディ溶接ライン13間に溶接ロボット31を、それぞれ前述のように装備する。これらの溶接ロボット30及び31は、第2作業ステーションS2にてセットされた左側サイドボディ1及び右側サイドボディ2をアンダボディ5に仮付けスポット溶接し、これらの左側サイドボディ1及び右側サイドボディ2にルーフ4を仮付けスポット溶接する。尚、この第3作業ステーションS3に、例えば駆動モータ16が配置されている。
第4作業ステーションS4〜第6作業ステーションS6のそれぞれは、左側サイドボディ溶接ライン11とメインボディ溶接ライン13間に溶接ロボット30を、右側サイドボディ溶接ライン12とメインボディ溶接ライン13間に溶接ロボット31を、それぞれ前述のように装備する。これらの溶接ロボット30、31は、メインボディ3が溶接可能な状態(つまり、駆動モータ16及びドライブピニオン24の逆転時または停止時でメインボディ3が位置決め固定ピン17Aにより固定されている状態)であるときに、メインボディ3に対して増打ちスポット溶接を実施する。また、溶接ロボット30、31は、左側サイドボディ1、右側サイドボディ2が溶接可能な状態(つまり、駆動モータ16及びドライブピニオン24の正転時または停止時で左側サイドボディ1、右側サイドボディ2が位置決め固定シリンダ22Aにより把持されている状態)であるときに、左側サイドボディ1、右側サイドボディ2に対してそれぞれ増打ちスポット溶接を実施する。
図7は、駆動モータ16及びドライブピニオン24の逆転時で、左側サイドボディ1、右側サイドボディ2が左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12により矢印B方向に搬送されているときに、溶接ロボット31がメインボディ溶接ライン13の搬送シャトル15上のメインボディ3に対して増打ちスポット溶接を実施している状態を示す。また、図8は、駆動モータ16及びドライブピニオン24の正転時で、メインボディ13がメインボディ溶接ライン13により矢印A方向に搬送されているときに、溶接ロボット31が右側サイドボディ溶接ライン12上の右側サイドボディ2に対して増打ちスポット溶接を実施している状態を示す。
ここで、溶接ロボット30及び31によるメインボディ3と左側サイドボディ1、右側サイドボディ2との溶接は、溶接ロボット30及び31が180度半回転することによって交互に実施される。尚、例えば第4作業ステーションS4に伝動機構21が配設されている。
第7作業ステーションS7は、ハンドリングロボット40及び41を装備すると共に、左側サイドボディ溶接ライン11とメインボディ溶接ライン13との間に溶接ロボット30を、右側サイドボディ溶接ライン12とメインボディ溶接ライン13との間に溶接ロボット31を、それぞれ前述のように装備する。ハンドリングロボット40、41は、前工程から上空搬送機42(図9)にて搬送された左側サイドボディ1、右側サイドボディ2をそれぞれ取り出して、これらのサイドボディ1、2を、左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12のそれぞれの位置決め固定シリンダ22Aに把持させる。
図9では、ハンドリングロボット41が上空搬送機42から右側サイドボディ2を取り出して、右側サイドボディ溶接ライン12の位置決め固定シリンダ22Aに、この右側サイドボディ2を把持させた状態を示す。左側サイドボディ1、右側サイドボディ2は、左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12のそれぞれの位置決め固定シリンダ22Aに把持された後、溶接ロボット30、31により、第4作業ステーションS4〜第6作業ステーションS6と同様にして、メインボディ溶接ライン13上のメインボディ3と交互に増打ちスポット溶接される。
第8作業ステーションS8は、メインボディ昇降装置43を装備すると共に、この第8作業ステーションS8に上空搬送機(不図示)の一部が配設される。メインボディ昇降装置43は、メインボディ溶接ライン13にて増打ちスポット溶接されたメインボディ3を上昇させ、次工程へ搬送させるために前記上空搬送機に積み込む。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)〜(5)を奏する。
(1)並列配置された左側サイドボディ溶接ライン11とメインボディ溶接ライン13との間に設置された、両溶接ライン11、13に共用の溶接ロボット30が、左側サイドボディ溶接ライン11とメインボディ溶接ライン13に対し交互に溶接を実施する。また、並列配置された右側サイドボディ溶接ライン12とメインボディ溶接ライン13との間に設置された、両溶接ライン12、13に共用の溶接ロボット31が、右側サイドボディ溶接ライン12とメインボディ溶接ライン13に対し交互に溶接を実施する。これらのため、左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12、メインボディ溶接ライン13のそれぞれに専用の溶接ロボットを設置する必要がなくなる。この結果、溶接ロボット30、31を効率的に利用でき、その溶接ロボット30、31の設置台数を削減できる。
(2)左側サイドボディ溶接ライン11及び右側サイドボディ溶接ライン12とメインボディ溶接ライン13とが並列配置されたので、左側サイドボディ溶接ライン11及び右側サイドボディ溶接ライン12を上流側に、メインボディ溶接ライン13を下流側にそれぞれ配置する場合に比べ、車体溶接設備10を短距離に構成できる。
(3)左側サイドボディ溶接ライン11及び右側サイドボディ溶接ライン12とメインボディ溶接ライン13とが並列配置され、これらの左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12による左側サイドボディ1、右側サイドボディ2のそれぞれの搬送と、メインボディ溶接ライン13によるメインボディ3の搬送とが交互に実施されることで、左側サイドボディ1及び右側サイドボディ2とメインボディ3との一方の搬送時に他方を溶接することができる。この結果、メインボディ3の搬送中または左側サイドボディ1及び右側サイドボディ2の搬送中に、溶接ロボット30、31が溶接作業を待機する待機時間を削減でき、メインボディ溶接ライン13、左側サイドボディ溶接ライン11及び右側サイドボディ溶接ライン12の全体としての溶接作業時間を短縮できる。
(4)左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12による左側サイドボディ1、右側サイドボディ2のそれぞれの搬送方向(矢印B方向)が、メインボディ溶接ライン13によるメインボディ3の搬送方向(矢印A方向)に対して逆向きに構成されている。このため、左側サイドボディ1、右側サイドボディ2を左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12にてそれぞれ増打ちスポット溶接して完成させた後、これらの左側サイドボディ1、右側サイドボディ2を第2作業ステーションS2のメインボディ溶接ライン13上へ移送させる装置が不要になり、設備コストを低減できる。
(5)左側サイドボディ溶接ライン11及び右側サイドボディ溶接ライン12とメインボディ溶接ライン13は、一方(本実施の形態ではメインボディ溶接ライン13)が駆動モータ16により、他方(本実施の形態では左側サイドボディ溶接ライン11及び右側サイドボディ溶接ライン12)が、駆動モータ16の駆動力を受ける伝動機構21により駆動されたので、駆動モータ16を単一にでき、設備コストを低減できる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、伝動機構21における伝動軸25のドリブンピニオン23が、メインボディ溶接ライン13用の駆動モータ16からの動力を受けるのではなく、この電動モータ16とは独立した他の駆動モータ(不図示)からの動力を受けるようにしてもよい。更に、左側サイドボディ溶接ライン11、右側サイドボディ溶接ライン12のそれぞれが、メインボディ溶接ライン13の駆動モータ16とは独立した他の駆動モータ(不図示)により駆動されてもよい。
1 左側サイドボディ
2 右側サイドボディ
3 メインボディ
5 アンダボディ
10 車体溶接設備
11 左側サイドボディ溶接ライン
12 右側サイドボディ溶接ライン
13 メインボディ溶接ライン
15 搬送シャトル
16 駆動モータ(駆動源)
20 サイドボディ搬送部材
21 伝動機構
24 ドライブピニオン
30、31 溶接ロボット
33 溶接ガン
2 右側サイドボディ
3 メインボディ
5 アンダボディ
10 車体溶接設備
11 左側サイドボディ溶接ライン
12 右側サイドボディ溶接ライン
13 メインボディ溶接ライン
15 搬送シャトル
16 駆動モータ(駆動源)
20 サイドボディ搬送部材
21 伝動機構
24 ドライブピニオン
30、31 溶接ロボット
33 溶接ガン
Claims (5)
- サイドボディを溶接するサイドボディ溶接ラインと、
このサイドボディ溶接ラインに並列配置され、メインボディのアンダボディに、前記サイドボディ溶接ラインにて溶接されたサイドボディを含む部材を溶接するメインボディ溶接ラインと、
前記サイドボディ溶接ラインと前記メインボディ溶接ラインとの間に設置され、これらの両溶接ラインに共用の溶接ロボットとを有し、
前記溶接ロボットが前記サイドボディ溶接ラインと前記メインボディ溶接ラインに対し交互に溶接を実施するよう構成されたことを特徴とする車体溶接設備。 - 前記サイドボディ溶接ラインによるサイドボディの搬送と、メインボディ溶接ラインによるメインボディの搬送とが交互に実施されるよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車体溶接設備。
- 前記サイドボディ溶接ラインによるサイドボディの搬送方向が、メインボディ溶接ラインによるメインボディの搬送方向に対し逆向きに構成されたことを特徴とする請求項2に記載の車体溶接設備。
- 前記サイドボディ溶接ラインとメインボディ溶接ラインは、一方が単一の駆動源により、他方が前記駆動源からの動力を受ける伝動機構により、サイドボディ、メインボディのそれぞれを搬送可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車体溶接設備。
- 前記サイドボディ溶接ラインとメインボディ溶接ラインは、それぞれ独立した駆動源により、サイドボディ、メインボディのそれぞれを搬送可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車体溶接設備。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105438730A (zh) * | 2015-11-17 | 2016-03-30 | 徐州重型机械有限公司 | 一种工程机械用车架拼焊装置及其拼焊方法 |
JP2019014006A (ja) * | 2017-07-06 | 2019-01-31 | ダイハツ工業株式会社 | アセンブリの製造ライン |
JP2021186878A (ja) * | 2020-05-26 | 2021-12-13 | 哈尓濱▲旱▼接研究院有限公司Harbin Welding Institute Limited Company | 石炭採掘スクレーパコンベアの中央溝及び液圧マウント構造部材のためのアイランド型溶接製造ライン、並びに製造方法 |
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2009
- 2009-07-06 JP JP2009159697A patent/JP2011011704A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105438730A (zh) * | 2015-11-17 | 2016-03-30 | 徐州重型机械有限公司 | 一种工程机械用车架拼焊装置及其拼焊方法 |
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JP7054975B2 (ja) | 2017-07-06 | 2022-04-15 | ダイハツ工業株式会社 | アセンブリの製造ライン |
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