JP2011010977A - 衣類乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】油分を含んだ衣類やタオル等の被乾燥物が回転ドラム内に長時間放置された場合でも油分の酸化反応による回転ドラム内での自然発火を確実に防止する衣類乾燥機を提供する。
【解決手段】衣類乾燥機は前方開放の円筒状の回転ドラム(2)内に収容される衣類等の被乾燥物(M)を加熱装置(37)で加熱させた熱風を当てながら攪拌させて乾燥させる構成である。回転ドラム(2)内に面する所定位置に酸素透過膜(3)が配設され、回転ドラム(2)内の空気を酸素透過膜(3)を介して回転ドラム(2)の外へ排出可能なポンプ(30)が設けられる。乾燥運転終了後から衣類乾燥機の動作停止までの間にポンプ(30)を作動させて、回転ドラム(2)内の空気の酸素濃度を回転ドラム(2)内で燃焼反応が維持できないほど低下させる構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】衣類乾燥機は前方開放の円筒状の回転ドラム(2)内に収容される衣類等の被乾燥物(M)を加熱装置(37)で加熱させた熱風を当てながら攪拌させて乾燥させる構成である。回転ドラム(2)内に面する所定位置に酸素透過膜(3)が配設され、回転ドラム(2)内の空気を酸素透過膜(3)を介して回転ドラム(2)の外へ排出可能なポンプ(30)が設けられる。乾燥運転終了後から衣類乾燥機の動作停止までの間にポンプ(30)を作動させて、回転ドラム(2)内の空気の酸素濃度を回転ドラム(2)内で燃焼反応が維持できないほど低下させる構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、衣類乾燥機、特に、衣類やタオル等の被乾燥物を回転ドラム内で回転させながら熱風によって乾燥させる形式の衣類乾燥機に関する。
従来の衣類乾燥機として、例えば、図7を参照して、モータ(31)及びガスバーナユニット(36)を作動させると、回転ドラム(2)が回転駆動されると同時にガスバーナユニット(36)からの燃焼排気が温風ダクト(34)を介して熱風供給口(10)から回転ドラム(2)内に供給される構成となっている。回転ドラム(2)内の燃焼排気は、排気ファン(22)の回転により奥壁(29)の排気孔(21)を通って排気ダクト(20)から外部に排出される。これにより、回転ドラム(2)内に投入されている衣類やタオル等の被乾燥物(M)は熱風を浴びながら攪拌され、回転ドラム(2)内で高温乾燥させられる。乾燥運転後には、回転ドラム(2)内の温度を低下させるために、冷風を送り込むクールダウン運転を実施している。又、回転ドラム(2)の扉(11)の近傍には、内部の被乾燥物(M)の温度や乾燥状態を判定する為の衣類温センサ(12)が設置されている。
ところで、この種の衣類乾燥機では、洗濯で油分を完全に落とし切れなかった被乾燥物(M)を回転ドラム(2)内に入れ、熱風により高温乾燥させた後、そのまま回転ドラム(2)内に長時間放置しておくと自然発火するおそれがある。これは、高温乾燥運転の後にクールダウン運転を実施して回転ドラム(2)内の温度を低下させたとしても、被乾燥物(M)に残った油分の酸化反応により熱が発生し、重なり合った部分では熱がこもることにより、油の発火温度を超え、被乾燥物(M)に残った油分より発生する可燃性のガスが発火してしまうからである。このようなことから、基本的には、油の付着したままの被乾燥物(M)は衣類乾燥機で乾燥させることはできない。よって、一般家庭においては天ぷら油や魚等の食材の油が付着した衣類等の被乾燥物(M)を乾燥させることができないし、又、理美容室やエステサロン等においては溶剤や油分が付着したタオルやエプロン等の被乾燥物(M)が毎日大量に発生しても乾燥させることができず、この種の衣類乾燥機は使いづらいものであった。
そこで、油分が付着した被乾燥物(M)でも乾燥できるようにした衣類乾燥機として、回転ドラム(2)内にガス濃度センサを設け、前記ガス濃度センサにより設定値以上のガス濃度が検出されると運転を中止させるもの(特許文献1参照)や、運転終了後の回転ドラム(2)内の温度が設定値以上となった場合、回転ドラム(2)を回転させて被乾燥物(M)内にこもった熱を放出させて発火を防止するもの(特許文献2参照)が知られている。
しかしながら、上記特許文献1に記載された衣類乾燥機では、被乾燥物(M)に付着している油分が微量の場合は検知することができず、これを検知するために検知濃度を下げ過ぎると誤作動や極少量の油分が付着しただけの被乾燥物(M)を乾燥させることができないといった問題がある。
特許文献2に記載された衣類乾燥機では、油の酸化による発火は、積み重なった衣類等の被乾燥物(M)の内部で起こるため、回転ドラム(2)内の温度が設定値以上になったことが検知される頃には既に庫内で火災が生じている可能性が高く、発火前に検知することができない。又、西日等が当たって回転ドラム(2)内の温度が上昇した場合に誤作動してしまうといった問題もある。
特許文献2に記載された衣類乾燥機では、油の酸化による発火は、積み重なった衣類等の被乾燥物(M)の内部で起こるため、回転ドラム(2)内の温度が設定値以上になったことが検知される頃には既に庫内で火災が生じている可能性が高く、発火前に検知することができない。又、西日等が当たって回転ドラム(2)内の温度が上昇した場合に誤作動してしまうといった問題もある。
本願発明はかかる点に鑑みて成されたもので、油分を含んだ衣類やタオル等の被乾燥物が回転ドラム内に長時間放置された場合でも、油分による回転ドラム内での自然発火を確実に防止可能な衣類乾燥機を提供することを課題とする。
本発明に係る衣類乾燥機は、
前方開放の円筒状の回転ドラム内に収容される衣類等の被乾燥物を加熱装置で加熱させた熱風を当てながら攪拌させて乾燥させる形式の衣類乾燥機において、
前記回転ドラム内に連通可能な所定位置に、透過した空気を少なくとも酸素富化状態とする酸素透過膜が配設され、
前記回転ドラム内の空気を前記酸素透過膜を通過させた後に前記回転ドラム外へ排出させるポンプが設けられ、
乾燥運転終了後から衣類乾燥機の動作停止までの間に前記ポンプを作動させて、前記回転ドラム内の空気の酸素濃度を、前記回転ドラム内で燃焼反応が維持できないほど低下させる構成としたものである。
前方開放の円筒状の回転ドラム内に収容される衣類等の被乾燥物を加熱装置で加熱させた熱風を当てながら攪拌させて乾燥させる形式の衣類乾燥機において、
前記回転ドラム内に連通可能な所定位置に、透過した空気を少なくとも酸素富化状態とする酸素透過膜が配設され、
前記回転ドラム内の空気を前記酸素透過膜を通過させた後に前記回転ドラム外へ排出させるポンプが設けられ、
乾燥運転終了後から衣類乾燥機の動作停止までの間に前記ポンプを作動させて、前記回転ドラム内の空気の酸素濃度を、前記回転ドラム内で燃焼反応が維持できないほど低下させる構成としたものである。
前記構成によれば、回転ドラム内の空気は、燃焼反応を維持することができないほど酸素濃度の低い空気に置換される。従って、衣類乾燥機の動作停止後に、油分が残存する被乾燥物を回転ドラム内に長時間放置したままでも自然発火することはない。
前記衣類乾燥機において、前記ポンプを作動させるとき前記回転ドラムを回転させて内部の被乾燥物を再度攪拌させる構成としてもよい。
回転ドラム内の酸素濃度を低下させても重なり合った被乾燥物の内部の空気までは置換され難いため、回転ドラムを回転させて被乾燥物を再度攪拌させることにより、重なり合った被乾燥物内部の空気も酸素濃度の低い空気に置換することができる。従って、衣類乾燥機の動作停止後に回転ドラム内に放置した被乾燥物に残存する油分により自然発火することを一層確実に防止することができる。
回転ドラム内の酸素濃度を低下させても重なり合った被乾燥物の内部の空気までは置換され難いため、回転ドラムを回転させて被乾燥物を再度攪拌させることにより、重なり合った被乾燥物内部の空気も酸素濃度の低い空気に置換することができる。従って、衣類乾燥機の動作停止後に回転ドラム内に放置した被乾燥物に残存する油分により自然発火することを一層確実に防止することができる。
前記衣類乾燥機において、前記回転ドラム内の被乾燥物に接触してその温度を検知する衣類温センサが設けられ、
乾燥運転終了後に、前記回転ドラムを回転させて被乾燥物を再度攪拌させる攪拌運転又は前記回転ドラム内に冷風を送り込むクールダウン運転が実施され、
前記攪拌運転又は前記クールダウン運転が実施された後に、前記衣類温センサの検知温度が自然発火する危険温度に基づく基準値を超えるときに前記ポンプが作動する構成としてもよい。
これによれば、攪拌運転やクールダウン運転を実施しても、被乾燥物の温度が基準値を超えるときにのみポンプを作動させて回転ドラム内を低酸素状態とする。自然発火を防ぐために必要なときにしかポンプ及び酸素透過膜が使用されないので、酸素透過膜の寿命が延びる上に、ポンプ駆動の消費電力も低減させることができる。
乾燥運転終了後に、前記回転ドラムを回転させて被乾燥物を再度攪拌させる攪拌運転又は前記回転ドラム内に冷風を送り込むクールダウン運転が実施され、
前記攪拌運転又は前記クールダウン運転が実施された後に、前記衣類温センサの検知温度が自然発火する危険温度に基づく基準値を超えるときに前記ポンプが作動する構成としてもよい。
これによれば、攪拌運転やクールダウン運転を実施しても、被乾燥物の温度が基準値を超えるときにのみポンプを作動させて回転ドラム内を低酸素状態とする。自然発火を防ぐために必要なときにしかポンプ及び酸素透過膜が使用されないので、酸素透過膜の寿命が延びる上に、ポンプ駆動の消費電力も低減させることができる。
前記衣類乾燥機において、前記回転ドラム内の酸素濃度を12%〜17%に低下させた状態で前記ポンプの作動を停止させる構成とするのが好ましい。
空気中の酸素濃度が17%以下では火炎が形成されないから、酸素濃度を17%以下に設定することにより回転ドラム内の発火を防止することができる。また、空気中の酸素濃度が12%以上であれば、人体に重大な影響を及ぼすことがない。
空気中の酸素濃度が17%以下では火炎が形成されないから、酸素濃度を17%以下に設定することにより回転ドラム内の発火を防止することができる。また、空気中の酸素濃度が12%以上であれば、人体に重大な影響を及ぼすことがない。
本発明に係る他の衣類乾燥機は、
前方開放の円筒状の回転ドラム内に収容される衣類等の被乾燥物を加熱装置で加熱させた熱風を当てながら攪拌させて乾燥させる形式の衣類乾燥機において、
前記加熱装置はガスバーナとし、
前記ガスバーナの燃焼によって生じる燃焼排気が熱風として回転ドラム内に供給され、
乾燥運転終了後から衣類乾燥機を動作停止するまでの間に前記ガスバーナを再度燃焼させることにより前記回転ドラム内を燃焼排気で充満させる構成としたものである。
前方開放の円筒状の回転ドラム内に収容される衣類等の被乾燥物を加熱装置で加熱させた熱風を当てながら攪拌させて乾燥させる形式の衣類乾燥機において、
前記加熱装置はガスバーナとし、
前記ガスバーナの燃焼によって生じる燃焼排気が熱風として回転ドラム内に供給され、
乾燥運転終了後から衣類乾燥機を動作停止するまでの間に前記ガスバーナを再度燃焼させることにより前記回転ドラム内を燃焼排気で充満させる構成としたものである。
これによれば、回転ドラム内の空気は燃焼排気に置換され、衣類乾燥機の動作停止後には回転ドラム内は低酸素濃度の酸欠状態となる。従って、衣類乾燥機の動作停止後に被乾燥物を回転ドラム内に長時間放置したままにしても被乾燥物に残存する油分により自然発火することがない。
以上のように、本発明に係る衣類乾燥機によれば、回転ドラム内の酸素濃度が低下することにより被乾燥物に残存する油分の酸化反応が起こり難くなり、衣類乾燥機の動作停止後に回転ドラム内における自然発火を防止することができる。従って、衣類乾燥機の動作停止後に回転ドラム内の温度が高いままでも自然発火することがなく、また、衣類乾燥機の動作停止後に西日等により回転ドラム内の温度が上昇する場合でも回転ドラム内で火災が発生することはない。よって、本発明によれば、安全性の高い衣類乾燥機を提供することができる。
また、衣類乾燥機の動作停止後に回転ドラム内の温度が高いままでも自然発火することがないので、乾燥運転終了後に冷風によるクールダウン運転を必ずしも実行する必要がない。よって、クールダウン運転を実施しないことにより、クールダウン運転によって被乾燥物に湿気が凝縮して被乾燥物が湿ってしまうという不都合がなく、暖かいままの被乾燥物を取り出すことができるから、確実に乾燥していることを実感することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の第1番目の実施の形態としての衣類乾燥機の全体構成を示す。
図1に示す衣類乾燥機は、ケーシング(1)の前面開口部に片開き式の扉(11)が一側部で回動自在に支持されており、ケーシング(1)内には、回転ドラム(2)、排気ファン(22)、これらを回転駆動させるモータ(31)、回転ドラム(2)の前面開放部に嵌入して回転ドラム(2)の前方開放端(28)を支持する支持リング(15)、この支持リング(15)の下部に形成された熱風供給口(10)、熱風供給口(10)に温風ダクト(34)を介して熱風となる燃焼排気を供給する為のガスバーナユニット(36)、回転ドラム(2)内の燃焼排気を排気ファン(22)を介して大気へ排気する為の排気ダクト(20)、及び制御装置(13)が設けられている。
(実施形態1)
図1は、本発明の第1番目の実施の形態としての衣類乾燥機の全体構成を示す。
図1に示す衣類乾燥機は、ケーシング(1)の前面開口部に片開き式の扉(11)が一側部で回動自在に支持されており、ケーシング(1)内には、回転ドラム(2)、排気ファン(22)、これらを回転駆動させるモータ(31)、回転ドラム(2)の前面開放部に嵌入して回転ドラム(2)の前方開放端(28)を支持する支持リング(15)、この支持リング(15)の下部に形成された熱風供給口(10)、熱風供給口(10)に温風ダクト(34)を介して熱風となる燃焼排気を供給する為のガスバーナユニット(36)、回転ドラム(2)内の燃焼排気を排気ファン(22)を介して大気へ排気する為の排気ダクト(20)、及び制御装置(13)が設けられている。
回転ドラム(2)の奥壁(29)には、排気ダクト(20)に続く複数の排気孔(21)が形成されてあり、その奥壁(29)の中心から突出する軸部(17)によって回転ドラム(2)が回転自在に支持されている。又、回転ドラム(2)の前方開放端(28)は、ケーシング(1)に固定された支持リング(15)の外周に回転自在に外嵌している。
尚、回転ドラム(2)と排気ファン(22)とはそれぞれモータ(31)と、第1、第2伝動ベルト(32)(33)を介して動力伝達状態に連結されてあり、モータ(31)の回転駆動により、回転ドラム(2)及び排気ファン(22)がそれぞれ回転する。
尚、回転ドラム(2)と排気ファン(22)とはそれぞれモータ(31)と、第1、第2伝動ベルト(32)(33)を介して動力伝達状態に連結されてあり、モータ(31)の回転駆動により、回転ドラム(2)及び排気ファン(22)がそれぞれ回転する。
支持リング(15)の下部所定位置には、回転ドラム(2)内の衣類等の被乾燥物(M)に接触してその温度を検知する衣類温センサ(12)が設置されてあり、上部所定位置には、透過した空気を少なくとも酸素富化状態とする酸素透過膜(3)が内外連通状態に、吸引ポンプ(30)を介して設置されている。
ここで、酸素透過膜(3)は、空気中の酸素のみを透過するもの、空気中の窒素よりも酸素を多く透過するものなどが含まれる。この酸素透過膜(3)としては、例えば、空気中の酸素と窒素とを分離する気体分離膜や、通常空気(酸素が約21%、窒素が約79%の空気)を透過させるとこの通常空気よりも酸素濃度が高い酸素富化空気(酸素が約30%、窒素が約70%の空気)とする酸素富化膜などを使用することができる。なお、酸素と窒素とを分離する気体分離膜を酸素透過膜(3)として使用する場合は窒素成分を回転ドラム(2)内に戻し酸素成分を回転ドラム(2)外に排出されるように回転ドラム(2)に設けるようにすればよい。
ここで、酸素透過膜(3)は、空気中の酸素のみを透過するもの、空気中の窒素よりも酸素を多く透過するものなどが含まれる。この酸素透過膜(3)としては、例えば、空気中の酸素と窒素とを分離する気体分離膜や、通常空気(酸素が約21%、窒素が約79%の空気)を透過させるとこの通常空気よりも酸素濃度が高い酸素富化空気(酸素が約30%、窒素が約70%の空気)とする酸素富化膜などを使用することができる。なお、酸素と窒素とを分離する気体分離膜を酸素透過膜(3)として使用する場合は窒素成分を回転ドラム(2)内に戻し酸素成分を回転ドラム(2)外に排出されるように回転ドラム(2)に設けるようにすればよい。
この衣類乾燥機で衣類等の被乾燥物(M)を乾燥させるには、回転ドラム(2)内に被乾燥物(M)を収容して、運転スイッチ(図示せず)を操作し、ガスバーナユニット(36)とモータ(31)を駆動させて乾燥運転を行う。すると、ガスバーナユニット(36)のガスバーナ(37)が燃焼すると共に、モータ(31)の回転が第1、第2伝動ベルト(32)(33)を介して回転ドラム(2)と排気ファン(22)に伝達され、回転ドラム(2)と排気ファン(22)が回転する。ガスバーナ(37)からの燃焼排気は、図1の白矢印に示すように、温風ダクト(34)を介して熱風供給口(10)から回転ドラム(2)内に熱風として供給される。温風ダクト(34)から回転ドラム(2)内に供給された上記燃焼排気は排気孔(21)を通過後、排気ダクト(20)から大気中に排出される。これにより、回転ドラム(2)内に投入されている被乾燥物(M)は、回転する回転ドラム(2)内で攪拌されながら、ガスバーナ(37)からの高温の燃焼排気を受けることにより次第に乾燥させられていく。
乾燥運転終了後には、ガスバーナ(37)を燃焼させずに排気ファン(22)を駆動させることにより、回転ドラム(2)内に冷風を流すクールダウン運転が実施される。これにより、庫内の温度は下がる。尚、このとき、回転ドラム(2)も回転させることで被乾燥物(M)が再度攪拌され、積み重なった被乾燥物(M)内にこもった熱を開放させる。
クールダウン運転終了時に、衣類温センサ(12)で被乾燥物(M)の温度が測られる。このとき、衣類温センサ(12)の検知温度Yが自然発火の危険温度に基づく基準値t℃(例えば、20℃)以下であれば、被乾燥物(M)をそのまま回転ドラム(2)内に放置しておくことも可能である。しかし、衣類温センサ(12)の検知温度Yが基準値t℃を超えるときは被乾燥物(M)に付着している油分が酸化反応を起し、被乾燥物(M)内にこもった熱で発火するおそれがある。なお、前記基準値t℃は、被乾燥物(M)に付着し残存し得る油分の種類に応じた自然発火の危険温度に基づいて任意に設定することができる。
そして、衣類温センサ(12)の検知温度Yが基準値t℃を超える場合には吸引ポンプ(30)を作動させて酸素除去運転が行われる。このとき、排気ファン(22)をOFF状態としておくことにより、回転ドラム(2)内の空気は、排気ダクト(20)側へ積極的に流れることなく、図1の黒矢印のように、吸引ポンプ(30)側に流れていき、酸素透過膜(3)を通過することにより、回転ドラム(2)内の酸素が外部へ排出される。このように、吸引ポンプ(30)で回転ドラム(2)内の空気を吸引することにより回転ドラム(2)内の空気の酸素濃度は徐々に低下する。
酸素濃度が17%以下では火炎が確実に形成されないから、回転ドラム(2)内の酸素濃度が12%〜17%になる所定の酸素除去時間(例えば、1時間程度)、吸引ポンプ(30)を作動させる。なお、酸素除去時間は、回転ドラム(2)内の容積、酸素透過膜(3)の大きさ・種類等、吸引ポンプ(30)の吸引量等によって異なり、実験等で決定することもできる。
又、前記酸素除去運転中に、回転ドラム(2)を1回以上回転させて被乾燥物(M)を攪拌させておけば、被乾燥物(M)の重なり合った部分にこもった空気も低酸素空気に置換することができる。これにより、被乾燥物(M)に油分が付着している場合でも、回転ドラム(2)内での発火は確実に防止することができる。
制御装置(13)には、図2のフローチャートに示す内容の制御プログラムが格納されたマイクロコンピュータが組み込まれている。以下、図2のフローチャートに従って本実施の形態に係る衣類乾燥機の動作を説明する。
ケーシング(1)の正面に配設される運転スイッチ(図示せず)が押されると、図2を参照して、ステップS1でモータ(31)の駆動により排気ファン(22)と回転ドラム(2)が回転すると同時にガスバーナユニット(36)のガスバーナ(37)が燃焼して乾燥運転が開始する。ステップS2で乾燥に必要な所定の乾燥時間が経過するまで乾燥運転が行われ、乾燥時間が経過すると、ステップS3で乾燥運転終了と判定されてガスバーナ(37)が消火される。なお、乾燥時間は、乾燥モードに応じて自動設定されてもよいし、乾燥時間設定スイッチ(図示せず)により任意に設定することができる。
そして、次のステップS4で所定の冷却時間が経過するまでクールダウン運転が行われる。クールダウン運転は、ステップS3でガスバーナ(37)は消火されたが、排気ファン(22)と回転ドラム(2)の回転は継続したままであるから、外部から温風ダクト(34)を通して冷風が回転ドラム(2)内に送り込まれる。そして、ステップS4で冷却時間が経過すると、ステップS5で排気ファン(22)と回転ドラム(2)の回転を停止させてクールダウン運転が終了される。なお、冷却時間は、前記乾燥時間に応じて自動設定されてもよいし、冷却時間設定スイッチ(図示せず)により任意に設定することもできる。
続いて、ステップS6でクールダウン運転終了時に衣類温センサ(12)により被乾燥物(M)の温度を検知し、検知温度Yが基準値t℃以下であると判定されると、この衣類乾燥機の全動作が終了される。
一方、ステップS6で衣類温センサ(12)の検知温度Yが基準値t℃を超える場合には、ステップS7で吸引ポンプ(30)が作動すると共に、回転ドラム(2)が再度回転される酸素除去運転が行われる。酸素除去運転は、ステップS8で回転ドラム(2)内の酸素濃度が12%〜17%になる所定の酸素除去時間が経過するまで行われ、酸素除去時間が経過した時点で、ステップS9で吸引ポンプ(30)と回転ドラム(2)が停止される。これにより、この衣類乾燥機の全動作が終了される。
一方、ステップS6で衣類温センサ(12)の検知温度Yが基準値t℃を超える場合には、ステップS7で吸引ポンプ(30)が作動すると共に、回転ドラム(2)が再度回転される酸素除去運転が行われる。酸素除去運転は、ステップS8で回転ドラム(2)内の酸素濃度が12%〜17%になる所定の酸素除去時間が経過するまで行われ、酸素除去時間が経過した時点で、ステップS9で吸引ポンプ(30)と回転ドラム(2)が停止される。これにより、この衣類乾燥機の全動作が終了される。
次に、上記制御プログラムに基づく運転中の回転ドラム(2)内の酸素濃度と被乾燥物(M)の温度の関係を、図3の相関グラフにより説明する。
図3の相関グラフに示すように、回転ドラム(2)に標準量の被乾燥物(M)を投入した場合においては、ガスバーナ(37)を燃焼させる乾燥運転中は、回転ドラム(2)内に多量の燃焼排気が流れ込むため、酸素濃度は、グラフのX曲線で示すように、急激に低下する。又、ガスバーナ(37)からの燃焼排気の熱の多くが被乾燥物(M)に吸収されることから、衣類温センサ(12)が検知する被乾燥物(M)の温度の上昇勾配は、グラフのY曲線で示すように大きくなる。
図3の相関グラフに示すように、回転ドラム(2)に標準量の被乾燥物(M)を投入した場合においては、ガスバーナ(37)を燃焼させる乾燥運転中は、回転ドラム(2)内に多量の燃焼排気が流れ込むため、酸素濃度は、グラフのX曲線で示すように、急激に低下する。又、ガスバーナ(37)からの燃焼排気の熱の多くが被乾燥物(M)に吸収されることから、衣類温センサ(12)が検知する被乾燥物(M)の温度の上昇勾配は、グラフのY曲線で示すように大きくなる。
乾燥運転が終了してクールダウン運転に移行すると、ステップS3でガスバーナ(37)の燃焼が停止し、燃焼排気が回転ドラム(2)内に流入されなくなるため、回転ドラム(2)内の酸素濃度(X)は自然状態に戻っていくと同時に、被乾燥物(M)の温度(Y)は徐々に低下していく。
クールダウン運転終了後、吸引ポンプ(30)をONにして酸素除去運転を行うことで、回転ドラム(2)内の酸素を酸素透過膜(3)から外部に排出することによって回転ドラム(2)内の酸素濃度(X)は急激に低下する。酸素濃度(X)を回転ドラム(2)内で火炎が形成されない17%以下に低下させた状態で吸引ポンプ(30)をOFFにして酸素除去運転を終了し、衣類乾燥機の動作を停止する。
以上の酸素除去運転により、回転ドラム(2)内の酸素濃度が17%以下に低下することにより被乾燥物(M)に残存する油分の酸化反応が起こり難くなり、衣類乾燥機の動作停止後に回転ドラム(2)内における自然発火を防止することができる。従って、衣類乾燥機の動作停止後に回転ドラム(2)内の温度が高いままでも自然発火することがなく、また、衣類乾燥機の動作停止後に西日等により回転ドラム(2)内の温度が上昇する場合でも回転ドラム(2)内で火災が発生することはない。又、酸素濃度は12%以上に保たれているから、吸引ポンプ(30)をOFFにしてすぐに扉(11)を開けても人体に重大な影響を及ぼすことはない。よって、安全性の高い衣類乾燥機を提供することができる。
また、衣類乾燥機の動作停止状態のまま放置される場合でも回転ドラム(2)内には外気が積極的に送り込まれないから回転ドラム(2)内の酸素濃度は低下した状態に維持されるが、時間の経過と共に徐々に自然状態に復帰されていく。この場合、回転ドラム(2)内の酸素濃度が炎形成可能な濃度にまで復帰する頃には、被乾燥物(M)の温度は自然発火不可能な温度に低下しているため、油分が付着している被乾燥物(M)でも回転ドラム(2)内で発火することはない。
又、この実施の形態では、ステップS6で衣類温センサ(12)の検知温度Yが基準値t℃を超えていると判定されたときのみ吸引ポンプ(30)を作動させて酸素透過膜(3)から回転ドラム(2)内の酸素を外部に透過させるようにしたから、吸引ポンプ(30)駆動の消費電力を低減させることができ、且つ酸素透過膜(3)の寿命も延びる。
尚、上記実施の形態では、吸引ポンプ(30)を酸素透過膜(3)よりも回転ドラム(2)側に設けて、吸引ポンプ(30)で吸引した後の空気を酸素透過膜(3)に通過させて排出させる構成としたが、これに代えて、図4に示すように、支持リング(15)に酸素透過膜(3)を配設すると共に、それよりも外側に吸引ポンプ(30)を設ける構成としても良い。この場合、回転ドラム(2)内の空気は、吸引ポンプ(30)に吸引される前に酸素透過膜(3)を通過し、そのまま、外部に排出される。
(実施形態2)
第1番目の実施の形態では、回転ドラム(2)内の酸素濃度を低下させるために酸素透過膜(3)と吸引ポンプ(30)を採用したが、第2番目の実施の形態では、これら酸素透過膜(3)と吸引ポンプ(30)を用いることなく、回転ドラム(2)内の酸素濃度を低下させる。
図5は、この第2番目の実施の形態による衣類乾燥機の運転動作を示すフローチャートであり、図6は、上記運転中の回転ドラム(2)内の酸素濃度と被乾燥物(M)の温度の相関図である。なお、図4のフローチャートに示す運転動作は、制御装置(13)により実現される。
第1番目の実施の形態では、回転ドラム(2)内の酸素濃度を低下させるために酸素透過膜(3)と吸引ポンプ(30)を採用したが、第2番目の実施の形態では、これら酸素透過膜(3)と吸引ポンプ(30)を用いることなく、回転ドラム(2)内の酸素濃度を低下させる。
図5は、この第2番目の実施の形態による衣類乾燥機の運転動作を示すフローチャートであり、図6は、上記運転中の回転ドラム(2)内の酸素濃度と被乾燥物(M)の温度の相関図である。なお、図4のフローチャートに示す運転動作は、制御装置(13)により実現される。
第2番目の実施の形態において、図5に示すフローチャートのうち、ステップS11からステップS16までは、図2に示した第1番目の実施の形態の制御のステップS1からステップS6と同じであり、ステップS16で衣類温センサ(12)の検知温度Yが基準値t℃を超える場合には、ステップS17でガスバーナ(37)を再度点火すると同時に、回転ドラム(2)を再度回転させる酸素除去運転が実行される。このとき、排気ファン(22)は弱回転させる。ここで、排気ファン(22)の弱回転は、乾燥運転時の排気ファン(22)の回転数の10%〜50%程度の回転数とする。ガスバーナ(37)を燃焼させることにより、燃焼排気が回転ドラム(2)内に侵入し、回転ドラム(2)内の空気は、弱回転状態にある排気ファン(22)を介して排気ダクト(20)から押し出される。排気ファン(22)を弱回転状態に維持することにより、ステップS18で酸素除去時間が経過する間に回転ドラム(2)内に燃焼排気が充満する。
これにより、燃焼排気を回転ドラム(2)内に送り込むことにより、図5の相関図を参照して、クールダウン運転終了後に回転ドラム(2)内の空気の酸素濃度は、X曲線に示すように急激に低下すると同時に、被乾燥物(M)の温度は、Y曲線に示すようにやや上昇する。そして、所定の酸素除去時間が経過して、燃焼排気が充満した回転ドラム(2)内の酸素濃度が、人体に重大な影響を及ぼさない12%以上で、且つ、火炎が形成されない17%以下となった時点で、ステップS19で排気ファン(22)及び回転ドラム(2)の回転を停止させると共に、ガスバーナ(37)を消火させて衣類乾燥機の動作を停止する。
このように第2番目の実施の形態においても、第1番目の実施の形態と同様に、前記酸素除去運転により、回転ドラム(2)内の酸素濃度が低下されて被乾燥物(M)に残存する油分の酸化反応が起こり難くなり、衣類乾燥機の動作停止後に回転ドラム(2)内における自然発火を防止することができる。従って、安全性の高い衣類乾燥機を提供することができる。
さらに、第2番目の実施の形態のものでは、回転ドラム(2)内の酸素濃度を低下させるために、酸素透過膜(3)及び吸引ポンプ(30)を必要としないから、衣類乾燥機を低コストに提供可能である。
(その他)
上記各実施の形態において、図2及び図5に示した制御プログラムにて、ステップS4,S14のクールダウン運転の後に、衣類温センサ(12)で被乾燥物(M)の温度を検知するステップS6,S16を搭載しているが、このステップS6,S16は必ずしも設ける必要はなく、クールダウン運転終了後、被乾燥物(M)の温度にかかわらず、ステップS7,S17の酸素除去運転に進んで回転ドラム(2)内の酸素濃度を下げるようにしても良い。
上記各実施の形態において、図2及び図5に示した制御プログラムにて、ステップS4,S14のクールダウン運転の後に、衣類温センサ(12)で被乾燥物(M)の温度を検知するステップS6,S16を搭載しているが、このステップS6,S16は必ずしも設ける必要はなく、クールダウン運転終了後、被乾燥物(M)の温度にかかわらず、ステップS7,S17の酸素除去運転に進んで回転ドラム(2)内の酸素濃度を下げるようにしても良い。
さらに、ステップS7,S17で回転ドラム(2)内の酸素濃度を確実に下げることができるので、被乾燥物(M)の温度が高いままでも油分の酸化反応によって発火するおそれはない。よって、ステップS4,S14でのクールダウン運転の実施を省略することも可能である。乾燥運転終了後にクールダウン運転しないことにより、高温乾燥させた被乾燥物(M)に冷風を浴びせることにより湿ってしまう不都合がなく、乾燥運転終了後に被乾燥物(M)を温かいままで回転ドラム(2)から取り出すことができ、被乾燥物(M)の乾燥を実感し易いものとなる。
上記第1番目の実施の形態においては、加熱装置としてヒータ等の電熱器を利用した電気式の衣類乾燥機として実施することもできる。この場合、回転ドラム(2)内には燃焼排気が送り込まれることがないから、乾燥運転中に、図3のX曲線のように、酸素濃度が低下することはなく、回転ドラム(2)内の空気は、酸素透過用のポンプを作動させるまで自然状態のままである。
さらに、本発明は、洗濯乾燥機の乾燥機能装置として実施しても良い。
さらに、本発明は、洗濯乾燥機の乾燥機能装置として実施しても良い。
(2) ・・・・・・回転ドラム
(3) ・・・・・・酸素透過膜
(30)・・・・・・吸引ポンプ
(37)・・・・・・加熱装置(ガスバーナ)
(M) ・・・・・・被乾燥物
(3) ・・・・・・酸素透過膜
(30)・・・・・・吸引ポンプ
(37)・・・・・・加熱装置(ガスバーナ)
(M) ・・・・・・被乾燥物
Claims (5)
- 前方開放の円筒状の回転ドラム内に収容される衣類等の被乾燥物を加熱装置で加熱させた熱風を当てながら攪拌させて乾燥させる形式の衣類乾燥機において、
前記回転ドラム内に連通可能な所定位置に、透過した空気を少なくとも酸素富化状態とする酸素透過膜が配設され、
前記回転ドラム内の空気を前記酸素透過膜を通過させた後に前記回転ドラム外へ排出させるポンプが設けられ、
乾燥運転終了後から衣類乾燥機の動作停止までの間に前記ポンプを作動させて、前記回転ドラム内の空気の酸素濃度を、前記回転ドラム内で燃焼反応が維持できないほど低下させる構成とした衣類乾燥機。 - 請求項1に記載の衣類乾燥機において、前記ポンプを作動させるとき前記回転ドラムを回転させて内部の被乾燥物を再度攪拌させる構成とした衣類乾燥機。
- 請求項1又は請求項2に記載の衣類乾燥機において、前記回転ドラム内の被乾燥物に接触してその温度を検知する衣類温センサが設けられ、
乾燥運転終了後に、前記回転ドラムを回転させて被乾燥物を再度攪拌させる攪拌運転又は前記回転ドラム内に冷風を送り込むクールダウン運転が実施され、
前記攪拌運転又は前記クールダウン運転が実施された後に、前記衣類温センサの検知温度が自然発火する危険温度に基づく基準値を超えるときに前記ポンプが作動する構成とした衣類乾燥機。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の衣類乾燥機において、前記回転ドラム内の酸素濃度を12%〜17%に低下させた状態で前記ポンプの作動を停止させる構成とした衣類乾燥機。
- 前方開放の円筒状の回転ドラム内に収容される衣類等の被乾燥物を加熱装置で加熱させた熱風を当てながら攪拌させて乾燥させる形式の衣類乾燥機において、
前記加熱装置はガスバーナとし、
前記ガスバーナの燃焼によって生じる燃焼排気が熱風として回転ドラム内に供給され、
乾燥運転終了後から衣類乾燥機を動作停止するまでの間に前記ガスバーナを再度燃焼させることにより前記回転ドラム内を燃焼排気で充満させる構成とした衣類乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009159588A JP2011010977A (ja) | 2009-07-06 | 2009-07-06 | 衣類乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009159588A JP2011010977A (ja) | 2009-07-06 | 2009-07-06 | 衣類乾燥機 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2011010977A true JP2011010977A (ja) | 2011-01-20 |
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ID=43590400
Family Applications (1)
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JP2009159588A Pending JP2011010977A (ja) | 2009-07-06 | 2009-07-06 | 衣類乾燥機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011010977A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102758343A (zh) * | 2011-04-29 | 2012-10-31 | 林内株式会社 | 衣物干燥机 |
US11028528B2 (en) * | 2017-11-28 | 2021-06-08 | Mark Goodson | Clothes dryer fire reduction system |
-
2009
- 2009-07-06 JP JP2009159588A patent/JP2011010977A/ja active Pending
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CN102758343A (zh) * | 2011-04-29 | 2012-10-31 | 林内株式会社 | 衣物干燥机 |
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