JP2011010569A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】刈取作業時に引起装置の引起作用によって発生する飛散穀粒が、後方の操縦部まで飛散しないものとし、作業の安全性を高める。
【解決手段】走行装置(2)を備えた車台(3)の上部に脱穀装置(4)と穀粒貯留装置(5)を左右に並べて搭載し、車台(3)の上部における穀粒貯留装置(5)の前側の部位に操縦部(6)を搭載し、該操縦部(6)の前方に刈取装置(7)を昇降自在に設け、前記刈取装置(7)に備えた複数の引起装置(39)の上部後方から上部前方に亘る範囲を覆うカバー(47)を設ける。また、前記カバー(47)を、複数の引起装置(39)の上部から上部後方に亘る範囲を覆う後部カバー(47b)と、該後部カバー(47b)に重合する位置から引起装置(39)の上部前方へ移動自在な前部カバー(47a)とから構成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、コンバインに関するものである。
従来より、コンバインは、走行装置を備えた車台の上部に脱穀装置と穀粒貯留装置を左右に並べて搭載し、車台の上部における穀粒貯留装置の前側の部位に操縦部を搭載し、該操縦部の前方に刈取装置を昇降自在に設けて構成している。
このようなコンバインによる刈取作業では、刈取装置で穀稈を刈り取る際や、刈り取った穀稈を脱穀装置へ搬送する際に多量の塵埃が発生し、この塵埃によって操縦部の衛生環境が悪化する問題があった。
そこで、特許文献1に例示するような防塵カバーを設ける技術が商品化されている。
即ち、刈取装置に備えた複数の引起装置の上部から、上部後方の脱穀装置の供給口までを覆う防塵カバーを設ける技術が知られている。
実開平3−112222号公報
しかしながら、コンバインによる刈取作業時に発生する問題は、刈取・搬送時に発生する塵埃の問題だけではない。
即ち、引起装置で植立穀稈を引起す際には、この引起装置の作用によって植立穀稈の穂先がしごき上げられるため、穂先部分の穀粒が脱粒して後方の操縦部まで飛散し、操縦者を直撃することがある。このような穀粒が操縦者の眼などに当たると危険であり、引起し時の穀粒の飛散を防止する技術が要望されていた。
この発明は、上述の如き課題を解決するために、次のような技術的手段を講じる。
即ち、請求項1記載の発明は、走行装置(2)を備えた車台(3)の上部に脱穀装置(4)と穀粒貯留装置(5)を左右に並べて搭載し、車台(3)の上部における穀粒貯留装置(5)の前側の部位に操縦部(6)を搭載し、該操縦部(6)の前方に刈取装置(7)を昇降自在に設け、前記刈取装置(7)に備えた複数の引起装置(39)の上部後方から上部前方に亘る範囲を覆うカバー(47)を設けたことを特徴とするコンバインとしたものである。
これにより、刈取装置(7)による刈取作業時に、引起装置(39)の引起作用によって植立穀稈の穂先部がしごかれ、脱粒が発生したとしても、この穀粒の飛散がカバー(47)によって防がれ、後方の操縦部(6)まで飛散しなくなる。
また、請求項2記載の発明は、前記カバー(47)を、複数の引起装置(39)の上部から上部後方に亘る範囲を覆う後部カバー(47b)と、該後部カバー(47b)に重合する位置から引起装置(39)の上部前方へ移動自在な前部カバー(47a)とから構成したことを特徴とする請求項1記載のコンバインとしたものである。
これにより、前部カバー(47a)を引起装置(39)の上部前方へ移動させておけば、この前部カバー(47a)と後部カバー(47b)によって、引起装置(39)の引起作用によって脱粒した穀粒が操縦部(6)へ飛散するのを防止できるようになる。また、後部防塵カバー(47b)によって、引起装置(39)の後側で発生する塵埃が操縦部(6)へ流れることを防止できるようになる。
また、請求項3記載の発明は、前記前部カバー(47a)を前方へ移動させると、該前部カバー(47a)が前下がり傾斜する構成としたことを特徴とする請求項2記載のコンバインとしたものである。
これにより、前部カバー(47a)を前方へ移動させても、この前部カバー(47a)が前下がり傾斜することによって、刈取装置(7)の直前方の視界を良好に維持できるようになる。
また、請求項4記載の発明は、前記後部カバー(47b)の後端部を、操縦部(6)の前部近傍まで延長して設けたことを特徴とする請求項2または請求項3記載のコンバインとしたものである。
これにより、前部カバー(47a)と後部カバー(47b)によって、刈取装置(7)から発生する塵埃が操縦部(6)側へ流れることをより確実に防止できるようになる。
また、請求項5記載の発明は、前記前部カバー(47a)を前後移動させる駆動装置(52)を設けたことを特徴とする請求項2または請求項3または請求項4記載のコンバインとしたものである。
これにより、前部カバー(47a)の前後移動を、遠隔操作および自動化する構成を容易に実施できるようになる。
請求項1記載の発明によると、刈取装置(7)に備えた複数の引起装置(39)の上部後方から上部前方に亘る範囲を覆うカバー(47)を設けることにより、刈取装置(7)による刈取作業時に、引起装置(39)の引起作用によって植立穀稈の穂先部がしごかれ、脱粒が発生したとしても、この穀粒の飛散がカバー(47)によって防がれ、後方の操縦部(6)まで飛散しなくなり、作業の安全性を高めることができる。
請求項2記載の発明によると、上記請求項1記載の発明の効果を奏するうえに、前記カバー(47)を、複数の引起装置(39)の上部から上部後方に亘る範囲を覆う後部カバー(47b)と、該後部カバー(47b)に重合する位置から引起装置(39)の上部前方へ移動自在な前部カバー(47a)とから構成することによって、引起装置(39)の引起作用によって脱粒した穀粒が操縦部(6)へ飛散するのを防止でき、また、後部防塵カバー(47b)によって、引起装置(39)の後側で発生する塵埃が操縦部(6)へ流れることを防止でき、操縦者の作業安全性と衛生環境を良好に維持することができる。
請求項3記載の発明によると、上記請求項2記載の発明の効果を奏するうえに、前部カバー(47a)を前方へ移動させると、該前部カバー(47a)が前下がり傾斜する構成とすることにより、前部カバー(47a)を前方へ移動させても、この前部カバー(47a)が前下がり傾斜することによって、刈取装置(7)の直前方の視界を良好に維持できるようになり、刈取作業の能率を高めることができる。
請求項4記載の発明によると、上記請求項2または請求項3記載の発明の効果を奏するうえに、前部カバー(47a)と後部カバー(47b)によって、刈取装置(7)から発生する塵埃が操縦部(6)側へ流れることをより確実に防止でき、操縦者の衛生環境を良好に維持することができる。
請求項5記載の発明によると、上記請求項2または請求項3または請求項4記載の発明の効果を奏するうえに、前部カバー(47a)の前後移動を、遠隔操作または自動化する構成を容易に実施できるようになり、刈取作業の能率を高めることができる。
コンバインの説明用側面図 コンバインの説明用側面図 コンバインの平面図 コンバインの正面図 コンバインの説明用側面図 コンバインの平面図 コンバインの正面図 ブロック回路図 ブロック回路図 コンバインの説明用側面図 コンバインの平面図 コンバインの正面図 コンバインの説明用側面図 コンバインの平面図 コンバインの正面図 コンバインの説明用側面図 コンバインの平面図 コンバインの正面図
この発明における作業車両の実施の形態を、3条刈のコンバインを例示して説明する。
図1〜図4に示すように、コンバインの機体1は、走行装置2を備えた車台3の上部に、脱穀装置4と穀粒貯留装置5を左右に並べて搭載し、車台3の上部における穀粒貯留装置5の前側の部位に操縦部6を搭載し、該操縦部6の前方に刈取装置7を昇降自在に設けて構成する。
前記走行装置2は、車台3と一体の左右の転輪フレーム8に軸支した多数の転輪9と、車台3の前部に取り付けたミッションケース10から駆動される左右のホイルスプロケット(図示省略)とに亘ってクローラ11を巻き掛けて構成する。前記ミッションケース10の上部には、駆動入力用の静油圧式無段変速装置12を取り付ける。該静油圧式無段変速装置12は、前記操縦部6に搭載されたエンジン13によって駆動される構成とする。
前記脱穀装置4は、扱胴を備えた上部の扱室と、唐箕および揺動選別棚を備えた下部の選別室とから構成し、エンジン13によって駆動される構成とする。
前記穀粒貯留装置5は、合成樹脂を素材として容器状に成形し、底部に穀粒搬送用の螺旋を軸装し、外側後部には該螺旋に続く揚穀螺旋を内装した揚穀筒14を縦軸回動自在に立設し、該揚穀筒14の上端部に、伸縮自在の排出筒15を起伏回動自在に接続して構成する。
前記操縦部6は、エンジン13を包囲するエンジンカバー16の上部に操縦席17を取り付け、該操縦席17の前方に立設したフロント操作ポスト18の上面の外側寄りの部位に操向レバー19を設け、フロント操作ポスト18の中央部にはメータパネル20を設け、操縦席17の左側に配置した側部操作パネル21には、前記静油圧式無段変速装置12を変速操作する主変速レバー22と、ミッションケース10内の副変速ギヤを切換操作する副変速レバー23と、刈取装置7および脱穀装置4の駆動を入り切り操作する刈取・脱穀クラッチレバー24を設けて構成する。尚、前記フロント操作ポスト18の上面の上方にはハンドル25を設け、該ハンドル25の外側端部にサイドミラー26と右のウインカー27Rを取り付ける。左のウインカー27Lは、前記脱穀装置4の左前部に取り付ける。
前記刈取装置7の構成について説明する。
図1、図2に示すように、前記ミッションケース10の上部に懸架台28を取り付け、該懸架台28に刈取主フレーム29の後端部を上下回動自在に軸支する。また、該刈取主フレーム29の後端部から上方へ向けて伝動ケース30を立ち上げ、該伝動ケース30を介して駆動する供給搬送装置31を設ける。該供給搬送装置31は、ラグ式の穂先搬送装置32と、チェン式の株元搬送装置33とから構成し、該穂先搬送装置32と株元搬送装置33とを一体で昇降回動させて扱ぎ深さを調節する構成とする。前記刈取主フレーム29は伝動軸を内装した筒状の部材であり、該刈取主フレーム29の中間部と車台3との間に刈取昇降駆動用の油圧シリンダ34を設ける。
そして、前方下方へ延設した刈取主フレーム29の先端部には、側面視でL字型に屈折した伝動ケース34aを介して左右方向の下部ギヤケース35を取り付け、該下部ギヤケース35の前面部から前方へ向けて4本の分草パイプ36を延設する。該分草パイプ36の先端部には、植立穀稈を分草する分草体37を取り付ける。前記下部ギヤケース35の左右両端部と左右中央部とから伝動軸を内装した3本の引起伝動筒38,38,38を立ち上げ、該引起伝動筒38,38,38の上端部に、3基の引起装置39,39,39の上部背面側を固定する。該引起装置39,39,39は、上部の駆動スプロケットと下部のローラとの間に多数のラグ40を軸支した無端チェンを巻き掛けて構成する。該引起装置39,39,39の下部は、前記分草パイプ36の中間部に支持部材41を介して固定する。
また、前記分草パイプ36における下部ギヤケース35の前側の部位には、バリカン形態の刈刃装置42を取り付ける。該刈刃装置42の上側には、下部ギヤケース35から駆動される掻込スターホイル43と掻込装置44と株元搬送チェン45を設ける。該株元搬送チェン45の後端部から、前記供給搬送装置31の始端部へ穀稈を受け渡す構成である。
次に、刈取装置7に備えた3基の引起装置39の上部後方から上部前方に亘る範囲を覆うカバー47について説明する。該カバー47は、前部カバー47aと後部カバー47bとに前後2分割して構成した樹脂板である。
まず、前記引起装置39の上部背面に支持フレーム46の下部を取り付け、該支持フレーム46の上端部に後部カバー47bの後側下部を固定する。この状態で、後部カバー47bは、3基の引起装置39の上部から上部後方に亘る範囲を覆う前後長および左右幅に設定する。
該後部カバー47bはその左右両端部を下向きに折り返した断面コ字形に形成し、該後部カバー47bの左右両端下部には、断面コ字形状の前後方向の摺動案内レール48,48を取り付ける。
また、前記3本の引起伝動筒38,38,38のうちの左右両端の引起伝動筒38,38の上下方向中間部の側面視でく字形状に屈折した部位に、左右の支持ステー49,49を、く字形状屈折部の上下の2辺に跨って溶接し、該左右の支持ステー49,49に、左右の支持アーム50,50の下端部を左右方向の軸芯P回りに回動自在に軸支する。
そして、該左右の支持アーム50,50の上端部間をロッド55で連結して補強すると共に、該左右の支持アーム50,50の上端部に、前部カバー47a前側の左右両側部を、左右方向の軸芯Q回りに回動自在に軸着する。上記左右の支持アーム50,50とロッド55は、所謂、門型を形成し、3基の引起装置39の上方を通過するため、穀稈搬送の邪魔にならない。
前部カバー47a後部の左右両側部には左右のローラ51,51を左右方向の回転軸芯で軸着し、この左右のローラ51,51を前記後部カバー47bの左右両端下部に取り付けた摺動案内レール48,48内に入れる。これにより、前部カバー47aは、左右の支持アーム50,50と左右のローラ51,51とで、刈取装置7に前後移動自在に支持される。
この構成により、前部カバー47aを後方へ移動させると、該前部カバー47aが後部カバー47bの下側に入り込み、前部カバー47aを前方へ移動させると、前部カバー47aの後部が後部カバー47bとの重合状態を維持したまま、引起装置39の上部前方へ移動する。前記摺動案内レール48,48の位置および傾斜姿勢と、支持アーム50,50の軸芯P、軸芯Qの位置設定により、前部カバー47aを前方へ移動させほど、該前部カバー47aが前下がり傾斜する構成とする。
このように、刈取装置7に備えた複数の引起装置39の上部後方から上部前方に亘る範囲を覆うカバー47を設けることにより、刈取装置7による刈取作業時に、引起装置39の引起作用によって植立穀稈の穂先部がしごかれ、脱粒が発生したとしても、この穀粒の飛散がカバー47によって防がれ、後方の操縦部6まで飛散しなくなり、作業の安全性を高めることができる。また、カバー47を、複数の引起装置39の上部から上部後方に亘る範囲を覆う後部カバー47bと、該後部カバー47bに重合する位置から引起装置39の上部前方へ移動自在な前部カバー47aとから構成することによって、引起装置39の引起作用によって脱粒した穀粒が操縦部6へ飛散するのを防止でき、また、後部防塵カバー47bによって、引起装置39の後側で発生する塵埃が操縦部6へ流れることを防止でき、操縦者の作業安全性と衛生環境を良好に維持することができる。また、前部カバー47aを前方へ移動させると、該前部カバー47aが前下がり傾斜する構成とすることにより、前部カバー47aを前方へ移動させても、この前部カバー47aが前下がり傾斜することによって、刈取装置7の直前方の視界を良好に維持できるようになり、刈取作業の能率を高めることができる。また、前部カバー47aと後部カバー47bによって、刈取装置7から発生する塵埃が操縦部6側へ流れることをより確実に防止でき、操縦者の衛生環境を良好に維持することができる。
更に、上記の構成に加え、左端の引起伝動筒38に電動モータ(駆動装置)52を固定し、該電動モータ52によって駆動されて回動する駆動アーム53の先端部と、前記左側の支持アーム50の基部とを、ロッド54で連結する。この構成により、電動モータ52が駆動すると、駆動アーム53とロッド54を介して支持アーム50が前後回動し、前部カバー47aが前後移動する。
この構成によって、前部カバー47aの前後移動を、遠隔操作および自動化する構成を容易に実施できるようになり、刈取作業の能率を高めることができる。尚、上記の実施例において、カバー47は、左右方向に一体のもののみならず、刈幅方向に複数に分割して、この分割されたカバーを、個別に前後移動自在に構成してもよい。
また、前記左右の支持アーム50,50を夫々外側から覆うサイドカバー(図示省略)を設ければ、該左右の支持アーム50,50に隣接条の植立穀稈が引っ掛かることがなくなり、刈取作業を円滑に行なうことができ、安全性も高まる。
図5〜図7に示すように、前記電動モータ52による前部カバー47aの移動構造を変更してもよい。
即ち、前記引起装置39の上部背面に取り付けた支持フレーム46の上端部と引起伝動筒38の上端部から立ち上げた補強フレーム56の上端部とを連結し、該連結部から側面視で湾曲したモータ支持フレーム57を立ち上げ、該モータ支持フレーム57の上端部に、電動モータ58を取り付ける。この実施例では、前部カバー47aが後部カバー47bの上側に重合する構成とし、該電動モータ58によって駆動回動する駆動アーム59の先端部を、前部カバー47aの上面の左右方向中央部に固定した支持部分60の上下方向の長孔61に軸係合する。この構成によって、前部カバー47aの左右方向中央部を駆動することとなり、該前部カバー47aの前後移動を円滑に行なわせることができる。また、電動モータ58がカバー47の左右方向中央部であって該カバー47の上方に配置されるため、該電動モータ58が穀稈搬送の妨げとならず、該電動モータ58が操縦部6からの視界の妨げにならない。
図8に示すように、電動モータ52、58の作動を自動化してもよい。
即ち、コントローラ62に対して、その入力側に、引起装置39の背面側に設けられて植立穀稈の穂先高さを検出する稈長検出センサ63と、カバー47の下面に取り付けられて塵埃を検出する塵埃検出センサ64と、車台3に対する刈取装置7の昇降位置を検出する刈高センサ65と、コンバインの走行速度を検出する車速センサ66と、副変速レバー23の切換位置を検出する副変速位置検出センサ67とを接続し、その出力側には、前記電動モータ52乃至電動モータ58と、防塵ファン駆動モータ68を接続する。該防塵ファン駆動モータ68で駆動される防塵ファン69は、右側の支持アーム50の上部に取り付けられ、前記カバー47の下側を、刈幅の内側へ向けて送風するものである。
以上の構成により、刈取装置7が非刈取作業高さまで上昇していることを刈高センサ65によって検出すると、コントローラ62から電動モータ52乃至電動モータ58へ駆動出力がなされ、前部カバー47aが後方へ移動して停止する。即ち、刈取装置7を上昇させた非刈取作業状態では、前部カバー47aを後退させて前方下方の視界を良好にし、路上走行時や枕地旋回時の安全性を高めることができる。
また、稈長検出センサ63によって植立穀稈が長い(背丈が高い)ことが検出されると、コントローラ62から電動モータ52乃至電動モータ58へ出力がなされ、前部カバー47aが前方へ移動して停止する。即ち、植立穀稈が長い場合には引起装置39の作用で脱粒する穀粒の量が多くなるが、この場合に、前部カバー47aが自動的に前方へ移動することで穀粒の飛散を防止することができ、操作性が向上する。
また、副変速レバー23が高速側に切り換えられたことが副変速位置検出センサ67で検出されると、コントローラ62から電動モータ52乃至電動モータ58へ出力がなされ、前部カバー47aが後方へ移動して停止する。即ち、副変速レバー23を高速側へ切り換えた状態では、刈取作業を行なわないため、後部カバー47aを後方へ自動的に移動させて、前方視界を良好にすることができる。
また、コンバインの走行速度が設定速度を越えたことが車速センサ66で検出されると、コントローラ62から電動モータ52乃至電動モータ58へ出力がなされ、前部カバー47aが後方へ移動して停止する。即ち、走行速度が設定速度を越えた状態では刈取作業をしないので、前部カバー47aを後退させて前方視界を改善することができる。
尚、上記稈長検出センサ63に替えて穀粒飛散検出センサを接続し、穀粒飛散量が設定量を超えたことが検出された場合に、コントローラ62から電動モータ52乃至電動モータ58へ出力がなされ、前部カバー47aを前方へ移動させる構成としてもよい。前記穀粒飛散検出センサは、カバー47の下面側に取り付ける。
また、上記稈長検出センサ63に替えて扱ぎ深さを検出する扱ぎ深さセンサを接続し、扱ぎ深さセンサによって検出される穀稈の穂先が深扱ぎとなる場合に、コントローラ62から電動モータ52乃至電動モータ58へ出力がなされ、前部カバー47aを前方へ移動させる構成としてもよい。
また、図9に示すように、上記図8のブロック回路に加え、コントローラ62の入力側に、前部カバー47aの移動位置を検出する前部カバー位置センサ70を接続し、前部カバー47aが設定された位置まで前方移動したことが検出された場合に、コントローラ62から防塵ファン駆動モータ68へ駆動出力がなされて防塵ファン69が駆動し、一方、前部カバー47aが設定された位置まで後方移動したことが検出された場合に、コントローラ62から防塵ファン駆動モータ68への駆動出力が断たれて、防塵ファン69が停止する構成としてもよい。これにより、防塵ファン69をわざわざ駆動操作する必要がなくなり、操作性が向上する。
また、図1、図2、図4に示すように、左右の支持アーム50,50の上端部を連結するロッド55の左右両側部に、左右の作業灯71,71を取り付け、該作業灯71,71で刈取装置7の前方を照射する構成としてもよい。これによって、作業灯71,71を刈取装置7上部の最前方位置に配置でき、前方の未刈穀稈を照射することで夜間の刈取作業の能率が高まる。
また、図10〜図12に示すように、上述の板体からなるカバー47に替えて、ロールスクリーン状のカバーとしてもよい。
即ち、前記引起装置39の上部背面に取り付けた支持フレーム46の上端部と引起伝動筒38の上端部から立ち上げた補強フレーム56の上端部とを連結し、該連結部から前方へ支持部材72を延出させ、該支持部材72の前端部に、可撓性シートからなるロールスクリーン73の回転軸74を支持させる。該ロールスクリーン73の引き出し端部を、前記左右の支持アーム50,50の上端部を連結するロッド55に係止し、電動モータ52乃至電動モータ58の駆動によって左右の支持アーム50,50が前方回動すると、ロールスクリーン73の端部が前方へ引き出され、この引き出されたスクリーンによって、引起装置39の上部前方を覆うことができる。また、引き出されたスクリーンは、引き出されるほど前下がり傾斜する構成とし、前方視界の妨げにならないものとする。また、電動モータ52乃至電動モータ58の駆動制御については、上述の実施例と同様である。
また、図13〜図15に示すように、引起装置39の上部前方から上部後方を覆う所定の前後長及び左右幅を有したカバー47を、右カバー47Rと左カバー47Lとに左右に分割して設けてもよい。
即ち、前記引起装置39の上部背面に取り付けた支持フレーム46の上端部と引起伝動筒38の上端部から立ち上げた補強フレーム56の上端部とを連結し、さらにこの左右の連結部を左右方向のフレーム75で連結し、該フレーム75に左カバー47Lを固定する。該左カバー47Lの上面には、左右方向の案内レール76を固定し、該案内レール76上に、右カバー47Rの下面側に取り付けたローラ77,77を載置支持する。これにより、右カバー47Rは、左カバー47Lの上側を左右方向に摺動自在となる。
また、図16〜図18に示すように、引起装置39の上部前方から上部後方を覆う所定の前後長及び左右幅を有したカバー47を、右カバー47Rと左カバー47Lとに左右に分割して設け、該右カバー47Rと左カバー47Lとの間を、前後方向の軸芯F回りに回動自在に連結してもよい。
即ち、前記引起装置39の上部背面に取り付けた支持フレーム46の上端部と引起伝動筒38の上端部から立ち上げた補強フレーム56の上端部とを連結し、さらにこの左右の連結部を左右方向のフレーム75で連結し、該フレーム75に左カバー47Lを固定する。該左カバー47Lの右側端部に、右カバー47Rの左側端部を前後方向の軸芯Fで上下回動自在に軸着する。
2 走行装置
3 車台
4 脱穀装置
5 穀粒貯留装置
6 操縦部
7 刈取装置
39 引起装置
47 カバー
47a 前部カバー
47b 後部カバー
52 駆動装置

Claims (5)

  1. 走行装置(2)を備えた車台(3)の上部に脱穀装置(4)と穀粒貯留装置(5)を左右に並べて搭載し、車台(3)の上部における穀粒貯留装置(5)の前側の部位に操縦部(6)を搭載し、該操縦部(6)の前方に刈取装置(7)を昇降自在に設け、前記刈取装置(7)に備えた複数の引起装置(39)の上部後方から上部前方に亘る範囲を覆うカバー(47)を設けたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記カバー(47)を、複数の引起装置(39)の上部から上部後方に亘る範囲を覆う後部カバー(47b)と、該後部カバー(47b)に重合する位置から引起装置(39)の上部前方へ移動自在な前部カバー(47a)とから構成したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記前部カバー(47a)を前方へ移動させると、該前部カバー(47a)が前下がり傾斜する構成としたことを特徴とする請求項2記載のコンバイン。
  4. 前記後部カバー(47b)の後端部を、操縦部(6)の前部近傍まで延長して設けたことを特徴とする請求項2または請求項3記載のコンバイン。
  5. 前記前部カバー(47a)を前後移動させる駆動装置(52)を設けたことを特徴とする請求項2または請求項3または請求項4記載のコンバイン。
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