JP2011010147A - ミリ波伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 個別の調整を行わなくても、ミリ波送信アンテナから送信されるミリ波を受信するミリ波受信アンテナの受信電界強度を適切な値とする。
【解決手段】 ミリ波送信用のコンバータ20からのミリ波信号をミリ波送信アンテナ22がマンション28の屋上から下方に向けて送信する。ミリ波送信アンテナ22のビームの中心軸に沿って間隔をおいて複数のミリ波受信アンテナ34が配置され、ミリ波信号を受信する。各ミリ波受信アンテナ34が受信したミリ波信号が複数のミリ波受信用のコンバータ36にそれぞれ入力され、その受信したミリ波信号のレベルが大きいとき、出力が飽和する。ミリ波受信アンテナ34のうち、ミリ波送信アンテナ付近に位置するミリ波受信アンテナ34bは、ミリ波送信アンテナ22のビーム角度範囲の外部に位置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ミリ波を1台のミリ波送信アンテナから送信し、複数台のミリ波受信アンテナで受信させるミリ波伝送システムに関する。
従来、上記のようなミリ波伝送システムは、例えば特許文献1に開示されているように、高層建築物の屋上に設置されたミリ波送信機から下方向に向けてミリ波を送信し、高層建築物の各階にミリ波信号を受信するミリ波受信アンテナを設置したものがある。
特許第4204387号
このようなミリ波伝送システムでは、ミリ波送信アンテナに近い高層階に設置されたミリ波受信アンテナでの電界強度は大きくなり、屋上から離れた低層階に設置されたミリ波受信アンテナでの電界強度は小さくなる。これらミリ波受信アンテナでの受信信号は、受信機器に供給されるが、この受信信号が飽和すると、受信機器の入力信号の品質が劣化することがある。このような場合、正常な受信を行うことができない。これを防止しようとすると、高層階のミリ波受信アンテナの受信信号のレベルを低下させるように、各受信機器に減衰器を設置し、その減衰量をそれぞれ調整する必要がある。しかし、このような調整を一個一個の受信機器に対して行うことは非常に面倒な作業となる。
本発明は、個別の調整を行わなくても、ミリ波送信アンテナから送信されるミリ波を受信するミリ波受信アンテナの受信電界強度を適切な値とすることができるミリ波伝送システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様のミリ波伝送システムは、ミリ波送信手段と、このミリ波送信手段からのミリ波信号を送信するミリ波送信アンテナとを有している。ミリ波送信信号としては、例えばテレビジョン放送信号、具体的には地上デジタルテレビジョン放送信号や衛星放送中間周波信号や衛星通信中間周波信号を周波数変換したものを使用することができる。ミリ波送信アンテナとしては、例えばパラボラアンテナ(オフセットパラボラアンテナを含む)や誘電体アンテナなどを使用することができる。このミリ波送信アンテナのビームの中心軸に沿って間隔をおいて複数のミリ波受信アンテナが配置され、前記ミリ波信号を受信する。ミリ波受信アンテナとしては、上述したミリ波送信アンテナと同様なものを使用することができる。前記各ミリ波受信アンテナが受信したミリ波信号が、これらに対応する複数のミリ波受信手段に入力される。ミリ波受信手段は、その入力したミリ波信号のレベルが大きいとき、出力が飽和するもので、例えば増幅手段を備えたもので、具体的には増幅手段を備えた周波数変換手段である。この周波数変換手段は、受信したミリ波信号を元の上述したようなテレビジョン放送信号に周波数変換する。前記ミリ波受信アンテナのうち、前記ミリ波送信アンテナの近傍に位置する少なくとも1つのミリ波受信アンテナである第1のミリ波受信アンテナが、前記ミリ波送信アンテナのビーム角度範囲の外部に位置している。ビーム角度範囲は、例えばビーム中心軸と、電界強度が中心軸での電界強度の約1/2となる位置との間である。
このように構成されたミリ波伝送システムでは、ミリ波送信アンテナの近傍にある第1のミリ波受信アンテナは、ビーム角度範囲の外部に位置しているので、その位置での電界強度は小さく、受信手段での受信レベルが大きくならず、受信手段の出力が飽和することを防止できる。
前記ミリ波受信アンテナの前記第1のミリ波受信アンテナ以外の前記ミリ波受信アンテナである第2のミリ波受信アンテナは、前記ミリ波送信アンテナのほぼ前記ビーム角度範囲に位置するものとすることができる。第2のミリ波受信アンテナは互いに重なり合わないように配置することが望ましい。
このように構成すると、ミリ波送信アンテナから離れた位置にある第2のミリ波受信アンテナのミリ波送信アンテナに近いミリ波受信アンテナがミリ波送信アンテナから遠いミリ波受信アンテナを遮蔽することなく、所望の電界強度でミリ波信号を受信することができる。
さらに、前記第1のミリ波受信アンテナが複数である場合、それらのうち前記ミリ波送信アンテナにより近いものである少なくとも1つの第3のミリ波受信アンテナは、前記ビーム角度範囲よりも予め定めた角度だけ広い角度範囲の外部に位置するものとできる。この場合、前記第1のミリ波受信アンテナのうち前記第3のミリ波受信アンテナ以外のものである第4のミリ波受信アンテナは、前記広い角度範囲のうち前記ビーム角度範囲外の部分に位置する。
このように構成すると、第3のミリ波受信アンテナは、よりミリ波送信アンテナに近い位置にあるが、前記広い角度範囲よりも外部にあるので、受信手段の出力が飽和することのない受信電界強度となる。また、第4のミリ波受信アンテナは、第3のミリ波受信アンテナよりはミリ波送信アンテナから遠い位置にあるが、第2のミリ波受信アンテナよりはミリ波送信アンテナに近い位置にあるので、前記広い角度範囲のうち前記ビーム角度範囲外の部分に位置することによって、受信手段の出力が飽和することがない受信電界強度となる。
更に、前記第3のミリ波受信アンテナが複数の場合、それらのうち前記ミリ波送信アンテナに近いものほど、前記ビーム中心軸に近い位置に配置することができる。ビーム角度範囲は、ミリ波送信アンテナに近いほどその領域が小さいので、ミリ波送信アンテナに近い第3のミリ波受信アンテナは、電界強度が大きくなるビーム中心軸側に近づけてある。
第2のミリ波受信アンテナのうち、前記ミリ波送信アンテナから最も遠いものは、前記ミリ波送信アンテナにほぼ正対し、他のものは前記ミリ波送信アンテナに近づくほど前記ミリ波中心軸から離れて位置するものとすることができる。ミリ波送信アンテナから最も遠い第2のミリ波受信アンテナは、電界強度が低い可能性が高いので、ミリ波送信アンテナと正対させることによって良好にミリ波を受信させる。他の第2のミリ波受信アンテナは、最も遠い第2のミリ波受信アンテナよりもミリ波送信アンテナに近いので、最もミリ波送信アンテナから遠い位置にあるミリ波受信アンテナとほぼ同一の受信電界強度となるようにビーム中心軸から離れた位置に設置されている。
上記の本発明の一態様と同様にミリ波送信アンテナ、ミリ波送信手段、ミリ波受信アンテナ及びミリ波受信手段を配置し、前記各ミリ波受信アンテナを、前記送信ミリ波アンテナから最も遠い位置にあるものが、前記ミリ波送信アンテナにほぼ正対し、前記ミリ波送信アンテナに近づくほど、前記ビームの中心軸から離れて配置することもできる。このように構成した場合でも、ミリ波送信アンテナに近い位置にあるミリ波受信アンテナの電界強度を小さくすることができ、受信手段の出力の飽和を防止できる。
上述した種々のものにおいて、前記ミリ波送信アンテナを、高層建築の屋上に下方を向いて設置することができる。この場合、前記ミリ波受信アンテナは、前記高層建築の各階に前記屋上側を向いて設置される。このように構成すると、伝送線路を敷設することが困難な構想建築物の各階にミリ波信号を伝送することができる。
以上のように、本発明によれば、受信手段を個別に調整することなく、ミリ波送信アンテナから送信されるミリ波を受信するミリ波受信アンテナの受信電界強度を、受信手段の出力が飽和することのない適切なレベルとすることができる。
本発明の第1実施形態のミリ波伝送システムのミリ波送信アンテナとミリ波受信アンテナとの配置を示す図である。 図1のミリ波伝送システムで使用する送信機の一例のブロック図である。 図1のミリ波伝送システムで使用する送信機の他の例のブロック図である。 図1のミリ波伝送システムで使用する受信機の一例のブロック図である。 本発明の第2実施形態のミリ波伝送システムのミリ波送信アンテナとミリ波受信アンテナとの配置を示す図である。
本発明の第1実施形態のミリ波伝送システムは、高層建築物、例えば高層マンションの各部屋に地上デジタルテレビジョン放送信号や、BS・CS110度信号を伝送しようとする場合に、マンション内にこれらの信号を伝送するためのケーブルを新たに敷設しにくい場合に適用されるものである。
図2に示すように、UHF帯のテレビジョン放送信号がUHF帯受信アンテナ2によって受信され、ヘッドエンド4に供給される。ヘッドエンド4では、これらUHF帯のテレビジョン放送信号のうち所望の複数の地上デジタルテレビジョン放送信号が選択され、これら地上デジタルテレビジョン放送信号のレベルが揃えられる。同様に、BS・110度CSアンテナ6で受信されたBS信号及び110度CS信号が、BS・110度CSアンテナ6に付属するコンバータ8で、BS中間周波信号と110度CS中間周波信号とに変換され、分波器10に供給されて、ここでBS中間周波信号と110度CS中間周波信号とに分波され、BS中間周波信号は減衰器12によって、110度CS中間周波信号は減衰器14によって、それぞれレベルが揃うように調整され、混合器16によって混合される。
ヘッドエンド4からの地上デジタル放送信号並びに混合器16からのBS中間周波信号及び110度CS中間周波信号は、混合器17で混合されて、送信ユニット18の送信手段、例えばコンバータ20に供給され、このコンバータ20によって、ミリ波帯信号に周波数変換され、送信ユニット18のミリ波送信アンテナ22に供給され、送信される。
なお、図3に示すように、地上デジタル放送信号は、UHF帯受信アンテナ4によって受信されたUHF帯のテレビジョン放送信号のうちローパスフィルタ24によって抽出することもできる。この場合、ローパスフィルタ24の出力に含まれるVHF帯の信号を除去するために、ローパスフィルタ24の出力はVHFカットフィルタ26を介し、混合器17でBS中間周波信号と110度CS中間周波信号と混合されて、コンバータ20に供給される。
図1に示すように、送信ユニット18は、高層マンション28の屋上に取り付けられている。なお、UHF帯受信アンテナ2、ヘッドエンド4、BS・110度CSアンテナ6、分波器10、減衰器12、14、混合器16、17も、屋上に取り付けられている。マンション28は、例えば14階建てのものである。
送信ユニット18は、具体的には、マンション28の各階において隣接する2つの部屋の境界となる支柱30の上方に、幾分外方にせり出すように配置されている。送信ユニット18のミリ波送信アンテナ22は、誘電体アンテナ、例えば電波レンズアンテナで、中心線で示すそのビームの中心軸が支柱30の長さ方向に沿って位置するように下方に向けて配置されている。
このミリ波送信アンテナ22は、そのビーム中心軸上で最も電界強度が高くなる。電界強度が中心軸での電界強度の1/2となるラインの中心軸に対する角度がビーム角であり、中心軸の両側にそれぞれある。このビーム角は、電波レンズアンテナの口径と使用するミリ波帯信号の波長とによって決定される。このビーム角度±2度のラインを破線で示し、ビーム角度±4度のラインを2点鎖線で示す。ビーム中心軸であっても、ミリ波送信アンテナ22の電界強度は、ミリ波送信アンテナ22に最も近い位置にある14階付近が最も大きく、ミリ波送信アンテナ22から最も遠い1階付近で最も小さくなる。また、同じ階であっても、ビーム中心軸から離れるほど電界強度は小さくなり、ビーム中心軸、ビーム角度±2度ライン、ビーム角度±4度ラインの順に電界強度は小さくなる。また、ビーム角度±2度ラインで囲まれるビーム角度±2度範囲及びビーム角度±4度ラインで囲まれるビーム角度±4度範囲は、上方の階から下方の階に向かうほど広くなる。
このミリ波送信アンテナ22から送信されたミリ波を受信するために、受信ユニット32が、各階の支柱30の両側にある部屋のベランダにそれぞれ外方にせり出して設けられている。受信ユニット32は、図4に示すように、ミリ波受信アンテナ34を有している。ミリ波受信アンテナ34としては、例えばミリ波送信アンテナ22と同様な電波レンズアンテナを使用している。
ミリ波受信アンテナ34によって受信されたミリ波信号は、受信ユニット32に設けられている受信手段、例えばコンバータ36に供給され、ここで元の地上デジタルテレビジョン放送信号、BS中間周波信号、110度CS中間周波信号に周波数変換され、分波器38によって分波され、各部屋内に設けられている地上デジタルチューナ40に地上デジタル信号が、BS・110度CSチューナ42にBS中間周波信号及び110度CS中間周波信号が供給される。
この受信ユニット32は、各ベランダに取り付けられるが、例えばミリ波送信アンテナ22に近い階に設置されたものでは、例えば上述したビーム角度範囲内に配置すると、受信電界強度が大きくなりすぎ、コンバータ36に供給される受信信号のレベルも大きくなり、コンバータ36の出力が飽和してしまい、良好に地上デジタルテレビジョン放送、BS放送、110度CS放送を受信することができなくなる。
そこで、各受信ユニット32のうち、送信ユニット18付近にあるもの、例えば送信ユニット18に最も近い14階に設置されているものから、中途の階、例えば8階にあるものまでのミリ波受信アンテナ34である第1のミリ波受信アンテナ34aは、ミリ波送信アンテナ22側を向くように設置され、さらに上述したビーム角度範囲±2度の外側に配置されている。具体的には、第1のミリ波受信アンテナ34aのうち、送信ユニット18に接近して位置するものである第3のミリ波受信アンテナ34b、34bは14階と13階とに設置され、上述したビーム角度範囲±4度の範囲の外部に設けられている。但し、ビーム角度範囲±4度のラインに近い位置に配置して、電界強度が極端に小さくなることを防止している。そのため、14階にあるミリ波受信アンテナ34bは、13階にあるミリ波受信アンテナ34bよりもビーム中心軸に近い位置に設置されている。このようにミリ波受信アンテナ34bを配置しているので、これらの受信電界強度をほぼ揃えてコンバータ36の出力が飽和しないレベルとすることができる。ミリ波受信アンテナ34bをコンバータ36の出力が飽和しないレベルとするために、ミリ波送信アンテナ22の方向に向けず、少し外側にずらした方向に向けることもできる。
第1のミリ波受信アンテナ34aのうち、残りのものである第4のミリ波受信アンテナ34cは、12階から8階までに配置されており、上述したビーム角度範囲±4度のラインよりも内側で、ビーム角度±2度のラインとの間に配置されている。但し、ビーム中心軸に対する距離を等しくして、例えば8階と9階とに中心軸に対する距離を等しくして受信アンテナを配置しても、ミリ波送信アンテナ22からの距離が遠いほど電界強度は小さく、例えば8階の方がミリ波送信アンテナ22より遠いので受信電界強度は小さい。そこで、低い階でも受信電界強度が大きくなるように、ビーム角度範囲±2度のラインに徐々に近づけている。即ち、8階から12階にある第3のミリ波受信アンテナ34cは、8階から12階に向かうに従って徐々にビーム中心軸に近づくように配置されている。このように配置しているので、第3のミリ波受信アンテナ34cでの受信レベルをほぼ揃えてコンバータ36の出力が飽和しないレベルとすることができる。
また、7階から1階までに配置されているミリ波受信アンテナ34である第2ミリ波受信アンテナ34dでは、ミリ波送信アンテナ22から最も遠い位置にある1階の第2ミリ波受信アンテナ34dが、ミリ波送信アンテナ22とほぼ正対するように配置されている。1階よりも電界強度が徐々に大きくなる2階、3階、4階、5階、6階、7階に設置される第2ミリ波受信アンテナ34dほど、ビーム中心軸から離れた位置に配置されている。但し、いずれもビーム角度±2度の各範囲内に配置されている。このように配置しているので、第2のミリ波受信アンテナ34dの受信レベルをほぼ揃えることができる。無論、コンバータ36の出力は飽和しない。
このように第1のミリ波受信アンテナ34a、第2のミリ波受信アンテナ34dを配置しているので、いずれのミリ波受信アンテナでも、良好にミリ波を受信することができる。
本発明の第2の実施形態のミリ波伝送システムは、中層または低層のマンション28aの各部屋に地上デジタルテレビジョン放送信号や、BS・CS110度信号を伝送しようとする場合のものである。ミリ波送信アンテナ22及びコンバータ20を備えた送信ユニット18は、第1実施形態の送信ユニット18と同一のもので、第1実施形態の送信ユニット18と同様に中層または低層マンション28aの屋上に配置されている。ミリ波受信アンテナ34及びコンバータ36を備える受信ユニット32も、第1の実施形態の受信ユニット32と同一のもので、第1実施形態の第2のミリ波受信アンテナ34dと同様に配置されている。即ち、最もミリ波送信アンテナ22と離れているミリ波受信アンテナ34は、ミリ波送信アンテナ22とほぼ正対するように配置され、ミリ波送信アンテナ22に近づくように上層階になるほど、ビーム中心軸から離れるように配置される。そして、ミリ波送信アンテナ22に接近したもの、この実施形態では、ミリ波送信アンテナ22に近い2つの階に設けたものは、2点鎖線で示すビーム角度ラインまたはそれよりも所定の角度、例えば±2度乃至4度だけ開いた角度ラインの外側に位置するように配置されている。このように配置することによって、ミリ波送信アンテナ22に比較的近く電界強度の大きい階に設置されたミリ波受信アンテナ34は、その階において最も電界強度の大きい中心軸よりも、電界強度の小さい位置に設置されている。従って、ミリ波送信アンテナ22に近い位置にあるミリ波受信アンテナ34での受信信号が供給される受信用のコンバータ36の出力が飽和することはない。
上記の両実施形態では、地上デジタルテレビジョン放送信号やBS・110度CS信号を伝送するためにミリ波信号を使用したが、他の信号を伝送するためにミリ波信号を使用することもできるし、地上デジタルテレビジョン放送信号のみやBS・110度CS信号のみを伝送するためにミリ波信号を使用することもできる。また、上記の両実施形態では、マンションのような1つの高層建築物の各階にミリ波信号を伝送したが、例えば一列に配置された複数の建築物のそれぞれにミリ波信号を伝送する場合にも、本発明を使用することもできる。第1の実施形態では、第2のミリ波受信アンテナ34bを、第2の実施形態ではミリ波送信アンテナ22に近い2つのミリ波受信アンテナをビーム角度±4度のラインの外側に配置したが、送信用のコンバータ20の出力電力によってビーム角度±4度のラインの内側に配置することもできる。また、上記の実施形態ではビーム角度±2度とビーム角度±4度の角度ラインを基準としたが、これに限ったものではなく、場合によっては、ビーム角度±1度の角度ラインとビーム角度±3度の角度ラインや、ビーム角度±3度の角度ラインとビーム角度ライン±5度のライン等を基準とすることもできる。上記の第1の実施形態では、第1のミリ波受信アンテナ34aは、それぞれ複数の第3のミリ波受信アンテナ34bと第4のミリ波受信アンテナ34cとから構成したが、マンションの高さによっては、第4のミリ波受信アンテナ34cを除去して直ちに第2のミリ波受信アンテナ34dとすることもできるし、また、第3のミリ波受信アンテナ34bを1台だけ設けることも場合によっては可能である。
20 コンバータ(送信手段)
22 ミリ波送信アンテナ
34a 第1のミリ波受信アンテナ
34b 第3のミリ波受信アンテナ
34c 第4のミリ波受信アンテナ
34d 第2のミリ波受信アンテナ
36 コンバータ(受信手段)

Claims (7)

  1. ミリ波送信手段と、
    このミリ波送信手段からのミリ波信号を送信するミリ波送信アンテナと、
    このミリ波送信アンテナのビームの中心軸に沿って間隔をおいて配置され、前記ミリ波信号を受信する複数のミリ波受信アンテナと、
    前記各ミリ波受信アンテナが受信したミリ波信号がそれぞれ入力され、その受信したミリ波信号のレベルが大きいとき、出力が飽和する複数のミリ波受信手段とを、
    具備し、前記ミリ波受信アンテナのうち、前記ミリ波送信アンテナ付近に位置する少なくとも1つのミリ波受信アンテナである第1のミリ波受信アンテナは、前記ミリ波送信アンテナのビーム角度範囲の外部に位置するミリ波伝送システム。
  2. 請求項1記載のミリ波伝送システムにおいて、前記ミリ波受信アンテナの前記第1のミリ波受信アンテナ以外の前記ミリ波受信アンテナである第2のミリ波受信アンテナは、前記ミリ波送信アンテナのほぼ前記ビーム角度範囲に位置するミリ波伝送システム。
  3. 請求項2記載のミリ波伝送システムにおいて、前記第1のミリ波受信アンテナは、複数であり、それらのうち前記ミリ波送信アンテナにより近いものである少なくとも1つの第3のミリ波受信アンテナは、前記ビーム角度範囲よりも予め定めた角度だけ広い角度範囲の外部に位置し、前記第1のミリ波受信アンテナのうち前記第3のミリ波受信アンテナ以外のものである第4のミリ波受信アンテナは、前記広い角度範囲のうち前記ビーム角度範囲外の部分に位置するミリ波伝送システム。
  4. 請求項3記載のミリ波伝送システムにおいて、前記第3のミリ波受信アンテナは複数であり、前記ミリ波送信アンテナに近いものほど、前記ビーム中心軸に近い位置にあるミリ波伝送システム。
  5. 請求項3記載のミリ波伝送システムにおいて、第2のミリ波受信アンテナのうち、前記ミリ波送信アンテナから最も遠いものは、前記ミリ波送信アンテナにほぼ正対し、他のものは前記ミリ波送信アンテナに近づくほど前記ミリ波中心軸から離れて位置するミリ波伝送システム。
  6. ミリ波送信手段と、
    このミリ波送信手段からのミリ波信号を送信するミリ波送信アンテナと、
    このミリ波送信アンテナのビームの中心軸に沿って間隔をおいて配置され、前記ミリ波信号を受信する複数のミリ波受信アンテナと、
    前記各ミリ波受信アンテナが受信したミリ波信号がそれぞれ入力され、その受信したミリ波信号のレベルが大きいとき、出力が飽和する複数のミリ波受信手段とを、
    具備し、前記各ミリ波受信アンテナは、前記送信ミリ波アンテナから最も遠い位置にあるものが、前記ミリ波送信アンテナにほぼ正対し、前記ミリ波送信アンテナに近づくほど、前記ビームの中心軸から離れて配置されているミリ波伝送システム。
  7. 請求項1乃6いずれか記載のミリ波伝送システムにおいて、前記ミリ波送信アンテナは、高層建築の屋上に、下方を向いて設置され、前記ミリ波受信アンテナは、前記高層建築の各階に前記屋上側を向いて設置されているミリ波伝送システム。
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