JP2011007946A - 光コネクタ用フェルールの組立方法、組立治具および光コネクタ用フェルール構造 - Google Patents

光コネクタ用フェルールの組立方法、組立治具および光コネクタ用フェルール構造 Download PDF

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Abstract

【課題】曲げ部が形成された光ファイバを光コネクタ用フェルールに強固に固定する。
【解決手段】フェルール本体12に凹部12Aが形成されており、テープ状多心光ファイバ30の曲げ部31Aが凹部12A内に収納され、先端部31Bがフェルール本体12の溝部20Aに嵌められる。フェルール本体12の凹部12Aに蓋部材14を挿入し、蓋部材14を下方側にしてフェルール本体12を水平方向に対して約45度に傾けて配置する。フェルール本体12の開口部24から紫外線硬化性の低屈折率樹脂36を流し込み、曲げ部31Aの周囲に充填する。その後、フェルール本体12の開口部24から紫外線を照射して低屈折率樹脂36を硬化させる。さらに、フェルール本体12を水平方向に配置して開口部24から熱硬化性樹脂38を流し込み、曲げ部31Aの根元側に充填する。その後、熱硬化性樹脂38を熱硬化させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、光コネクタ用フェルールの組立方法、組立治具および光コネクタ用フェルール構造に関する。
従来、光ファイバを位置決めして接着固定した光コネクタ用フェルール構造が知られている。この光コネクタ用フェルール構造では、小型化などの要請から光の導波方向を約90度変換する方法が検討されている。
下記特許文献1には、所定の曲げ半径で曲線状に曲げることで曲げ部分が形成された光ファイバをフェルールなどの固定部材の空間部分に収納し、光ファイバの曲げ部分の周囲にクラッド部分よりも屈折率が小さい屈折率整合剤(樹脂)を充填した構造が開示されている。この構造では、光ファイバの曲げ部分の周囲に屈折率整合剤を充填して光ファイバを固定部材に位置決め固定することで、光の閉じ込め効果を向上させ、伝播される信号の漏れを防止している。
特開2008−152229号公報
しかしながら、上記特許文献1では、光ファイバのクラッド部分よりも屈折率が小さい屈折率整合剤を光ファイバの曲げ部分の周囲に充填して固定部材に固定したときに、屈折率整合剤が接着しにくく、光ファイバの固定部材への固定力が低下する可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、曲げ部が形成された光ファイバを光コネクタ用フェルールに強固に固定することができる光コネクタ用フェルールの組立方法、組立治具および光コネクタ用フェルール構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る光コネクタ用フェルールの組立方法は、光ファイバを位置決めして固定する光コネクタ用フェルールの組立方法であって、曲げ部が形成された光ファイバを又は光ファイバに曲げ部を形成してフェルール本体に設けられた空洞部に収納すると共に、前記光ファイバの直線状の先端部を外部に出す工程と、前記空洞部を蓋部材で覆う工程と、前記フェルール本体を前記蓋部材を下にして傾け、前記光ファイバの曲げ部の周囲に前記光ファイバのクラッドの屈折率よりも低い屈折率の低屈折率樹脂を充填する工程と、前記低屈折率樹脂を硬化させて前記光ファイバの曲げ部と前記フェルール本体と前記蓋部材とを接着固定する工程と、前記低屈折率樹脂よりも前記フェルール本体との接着性の良い高接着性樹脂を前記空洞部に充填する工程と、前記高接着性樹脂を硬化させて前記光ファイバの前記曲げ部以外の部位と前記フェルール本体と前記蓋部材と硬化した前記低屈折率樹脂とを接着固定する工程と、を有している。
上記の発明によれば、フェルール本体を蓋部材を下にして傾け、光ファイバの曲げ部の周囲に光ファイバのクラッドの屈折率よりも低い屈折率の低屈折率樹脂を充填する。そして、低屈折率樹脂を硬化させることで、光ファイバの曲げ部とフェルール本体と蓋部材とを接着固定する。さらに、フェルール本体の空洞部に低屈折率樹脂よりもフェルール本体との接着性の良い高接着性樹脂を充填し、当該高接着性樹脂を硬化させることで、光ファイバの曲げ部以外の部位とフェルール本体と蓋部材と低屈折率樹脂とを接着固定する。光ファイバの曲げ部を低屈折率樹脂で接着固定することで、光が外部に抜けることが防止される。また、光ファイバの曲げ部以外の部位を低屈折率樹脂よりもフェルール本体との接着性の良い高接着性樹脂で接着固定することで、光ファイバのフェルール本体及び蓋部材への固定力が不足することが防止される。
請求項2の発明に係る光コネクタ用フェルールの組立方法は、請求項1に記載の構成において、前記光ファイバを前記空洞部に収納する工程の後に、前記光ファイバの先端部を前記空洞部の壁に形成された溝部に嵌める工程と、前記空洞部を前記蓋部材で覆う工程の後に、前記光ファイバの先端部を前記蓋部材で前記溝部に押し付ける工程と、を有している。
上記の発明によれば、光ファイバの先端部をフェルール本体の空洞部の壁に形成された溝部に嵌めて、蓋部材で押し付けることで、光ファイバの先端部を溝部に位置決め固定することができる。
請求項3の発明に係る光コネクタ用フェルールの組立方法は、請求項2に記載の構成において、前記溝部に前記高接着性樹脂を充填し、前記高接着性樹脂を硬化させる工程を含むものとする。
上記の発明によれば、フェルール本体の溝部に高接着性樹脂を充填し、当該高接着性樹脂を硬化させることで、光ファイバの先端部を溝部に強固に固定することができる。
請求項4の発明に係る光コネクタ用フェルールの組立方法は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の構成において、前記低屈折率樹脂が、紫外線硬化性樹脂であるものとする。
上記の発明によれば、紫外線を照射することで低屈折率樹脂が硬化し、光ファイバの曲げ部とフェルール本体と蓋部材を容易に固定することができる。
請求項5の発明に係る光コネクタ用フェルールの組立方法は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の構成において、前記高接着性樹脂が、熱硬化性樹脂又は瞬間接着剤であるものとする。
上記の発明によれば、光ファイバの曲げ部以外の部位を熱硬化性樹脂又は瞬間接着剤で固定することにより、光ファイバの曲げ部以外の部位を低屈折率樹脂で接着固定した場合と比較して光ファイバとフェルール本体と蓋部材とを強固に固定することができる。
請求項6の発明に係る光コネクタ用フェルールの組立方法は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の構成において、前記空洞部に収納された前記光ファイバの曲げ部と対向する前記フェルール本体に、前記フェルール本体を前記蓋部材を下にして傾けたときに、前記光ファイバの曲げ部の周囲に前記低屈折率樹脂が充填される壁部を形成したものとする。
上記の発明によれば、フェルール本体を蓋部材を下にして傾けたときに、フェルール本体の曲げ部と対向するフェルール本体の壁部により光ファイバの曲げ部の周囲に低屈折率樹脂が充填される。これによって、フェルール本体の曲げ部の周囲に低屈折率樹脂を容易に充填することができる。
請求項7の発明に係る組立治具は、請求項2から請求項6までのいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルールの組立方法に使用される組立治具であって、前記フェルール本体を保持する保持部を備えた組立治具本体と、前記組立治具本体に設けられ、前記保持部に保持された前記フェルール本体に前記蓋部材を押圧する第1押圧部材と、前記組立治具本体に設けられ、前記蓋部材を前記第1押圧部材の押圧方向と交差する方向へ押圧し、前記蓋部材で前記フェルール本体に収納された前記光ファイバの先端部を前記溝部に押し付ける第2押圧部材と、前記組立治具本体に設けられ、前記蓋部材を下にして前記フェルール本体を水平方向に対して傾けた状態で保持し、前記光ファイバの曲げ部の周囲に前記低屈折率樹脂を充填することを可能とさせる傾斜状態保持手段と、前記組立治具本体に設けられ、前記フェルール本体を水平方向に保持し、前記空洞部に前記高接着性樹脂を充填することを可能とさせる水平状態保持手段と、を有している。
上記の発明によれば、組立治具本体の保持部に保持されたフェルール本体に蓋部材を第1押圧部材により押圧し、さらに第2押圧部材により蓋部材を第1押圧部材の押圧方向と交差する方向へ押圧することで、蓋部材で光ファイバの先端部を溝部に押し付ける。そして、組立治具本体に設けられた傾斜状態保持手段により蓋部材を下にしてフェルール本体を水平方向に対して傾けた状態で保持し、光ファイバの曲げ部の周囲に低屈折率樹脂を充填する。さらに、組立治具本体に設けられた水平状態保持手段によりフェルール本体を水平方向に保持し、フェルール本体の空洞部に高接着性樹脂を充填する。これによって、簡易な方法により、光ファイバの曲げ部の周囲に低屈折率樹脂を充填することができると共に、高接着性樹脂により光ファイバをフェルール本体に強固に固定することができる。
請求項8の発明に係る組立治具は、請求項7に記載の構成において、前記光ファイバの先端部が前記フェルール本体の溝部に嵌るように前記光ファイバを送る送り手段を有している。
上記の発明によれば、送り手段により光ファイバを送ることで光ファイバの先端部がフェルール本体の溝部に嵌り、光ファイバの先端部を位置決めすることができる。
請求項9の発明に係る光コネクタ用フェルール構造は、光ファイバを位置決めして固定する光コネクタ用フェルール構造であって、前記光ファイバに形成された曲げ部が収納される空洞部と、前記光ファイバの直線状の先端部が嵌まる溝部と、を備えたフェルール本体と、前記空洞部を覆う蓋部材と、を有し、前記光ファイバの曲げ部の周囲が、前記光ファイバのクラッドの屈折率よりも低い屈折率の低屈折率樹脂で前記フェルール本体と前記蓋部材に接着固定されていると共に、前記光ファイバの前記曲げ部以外の部位の周囲が、前記低屈折率樹脂よりも前記フェルール本体との接着性の良い高接着性樹脂で前記フェルール本体と前記蓋部材と前記低屈折率樹脂に接着固定されているものとする。
上記の発明によれば、フェルール本体の空洞部に収納された光ファイバの曲げ部の周囲が、低屈折率樹脂でフェルール本体と蓋部材に接着固定されており、光ファイバの曲げ部以外の部位の周囲が、低屈折率樹脂よりもフェルール本体との接着性の良い高接着性樹脂でフェルール本体と蓋部材と低屈折率樹脂に接着固定されている。これによって、光ファイバの曲げ部から光が外部に抜けることが防止されると共に、高接着性樹脂により光ファイバのフェルール本体及び蓋部材への固定力が不足することが防止される。
請求項10の発明に係る光コネクタ用フェルール構造は、請求項9に記載の構成において、前記光ファイバの曲げ部と該曲げ部に対向する前記空洞部の壁部との間に、前記低屈折率樹脂が充填される隙間が形成されているものとする。
上記の発明によれば、光ファイバの曲げ部と該曲げ部に対向する空洞部の壁部との間に、低屈折率樹脂が充填される隙間が形成されており、光ファイバの曲げ部から光が外部に抜けることがより確実に防止される。
請求項11の発明に係る光コネクタ用フェルール構造は、請求項9又は請求項10に記載の構成において、前記低屈折率樹脂が、紫外線硬化性樹脂であるものとする。
上記の発明によれば、紫外線を照射することで低屈折率樹脂が硬化し、光ファイバの曲げ部とフェルール本体と蓋部材を容易に固定することができる。
請求項12の発明に係る光コネクタ用フェルール構造は、請求項9から請求項11までのいずれか1項に記載の構成において、前記高接着性樹脂が、熱硬化性樹脂又は瞬間接着剤であるものとする。
上記の発明によれば、光ファイバの曲げ部以外の部位を熱硬化性樹脂又は瞬間接着剤で固定することにより、光ファイバの曲げ部以外の部位を低屈折率樹脂で接着固定した場合と比較して光ファイバとフェルール本体と蓋部材とを強固に固定することができる。
本発明によれば、曲げ部が形成された光ファイバを光コネクタ用フェルールに強固に固定することができる。
本発明の一実施形態に係る光コネクタ用フェルール構造の蓋部材側の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る光コネクタ用フェルール構造の蓋部材と反対側の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る光コネクタ用フェルール構造に用いられるフェルール本体及び蓋部材を示す断面図である。 図3に示すフェルール本体を傾けて光ファイバの曲げ部の周囲に低屈折率樹脂を充填して硬化させる過程を示す断面図である。 図4に示すフェルール本体を水平方向に配置して光ファイバの曲げ部以外の周囲に熱硬化性樹脂を充填して硬化させる過程を示す断面図である。 図5に示すフェルール本体に配置された光ファイバの先端部に熱硬化性樹脂を充填して硬化させる過程を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る光コネクタ用フェルールの組立方法が適用される組立治具の組立治具本体を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る光コネクタ用フェルールの組立方法が適用される組立治具の送り台を示す斜視図である。 組立治具本体を送り台に設置した状態を示す斜視図である。 組立治具本体にフェルール本体と光ファイバを取り付けた状態を示す斜視図である。 組立治具本体にフェルール本体と光ファイバを取り付けた状態を示す拡大斜視図である。 組立治具本体に保持されたフェルール本体を蓋部材で覆った状態を示す拡大斜視図である。 組立治具本体に保持されたフェルール本体及び蓋部材の上に組立治具用蓋を被せた状態を示す拡大斜視図である。 蓋部材をフェルール本体に押し付けると共に、光ファイバの先端部をフェルール本体の溝部に押し付ける工程を示す断面図である。 送り台から組立治具本体を取り外した状態を示す斜視図である。 組立治具本体の傾斜状態保持面を基準面に載置してフェルール本体を傾けて保持した状態を示す側面図である。 図16Aに示すフェルール本体に配置された光ファイバの曲げ部に低屈折率樹脂を充填する過程を示す拡大断面図である。 組立治具本体の水平状態保持面を基準面に載置してフェルール本体を水平方向に保持した状態を示す側面図である。 図17Aに示すフェルール本体に配置された光ファイバの曲げ部以外の部位に熱硬化性樹脂を充填する過程を示す拡大断面図である。
以下、図1〜図6を用いて、本発明の光コネクタ用フェルールの組立方法が適用される光コネクタ用フェルール構造の一実施形態について説明する。
図1には、光コネクタ用フェルール10の表側(蓋部材側)の全体構成が斜視図にて示されており、図2には、光コネクタ用フェルール10の裏側の全体構成が斜視図にて示されている。また、図3には、光コネクタ用フェルール10の断面図が示されている。これらの図に示されるように、光コネクタ用フェルール10は、テープ状多心光ファイバ30が収納される凹部12Aが形成された箱状のフェルール本体12と、フェルール本体12の凹部12Aを覆う蓋部材14と、フェルール本体12の長手方向一端部に連結されテープ状多心光ファイバ30を保護する矩形状のブーツ16と、を備えている。図3では、光コネクタ用フェルール10の蓋部材14を下方側に配置した状態が示されている。
テープ状多心光ファイバ30は、多心の光ファイバ心線31と、光ファイバ心線31の周囲を覆う被覆部32と、で構成されている。光ファイバ心線31は、コア部と、コア部の周囲のクラッドとを備えている。光ファイバ心線31には、長手方向に所定の曲げ半径で曲線状に曲げることで曲げ部31Aが形成されている。本実施形態では、曲げ部31Aより根元側と曲げ部31Aより先端の直線状の先端部31Bとが約90度となるように曲線状に曲げられている。
フェルール本体12には、側壁20と底面部22とで囲まれた凹部12A内に、略矩形状の空洞部Sが形成されている。フェルール本体12のブーツ16側の側壁20には、テープ状多心光ファイバ30の被覆部32が挿通される挿通口18Aが設けられており、挿通口18Aは凹部12Aに連通している。フェルール本体12の挿通口18Aにテープ状多心光ファイバ30の被覆部32が挿通された状態で曲げ部31Aが凹部12A内に収納される構成となっている。
フェルール本体12のブーツ16と反対側の側壁20には、上下方向に沿って光ファイバ心線31の先端部31Bが挿入される複数の溝部20Aが形成されている。溝部20Aは、フェルール本体12の長手方向に沿った断面(水平方向の断面)が略V字状に形成されている。
フェルール本体12の側壁20の底面部22側(図3中に示す上部側)には、光ファイバ心線31の曲げ部31Aの外側と対向する位置にテーパー状の壁部20Bが形成されている。本実施形態では、壁部20Bは底面部22に対して約45度の角度で形成されている。フェルール本体12の底面部22には、壁部20Bと隣接する位置に長手方向に沿って開口部24が形成されている。この開口部24からフェルール本体12の凹部12Aに、後述する低屈折率樹脂36及び熱硬化性樹脂38を充填するように構成されている(図4及び図5を参照)。フェルール本体12の壁部20Bは、図4に示されるように、フェルール本体12を水平方向に対して約45度に傾けて配置したときに、凹部12A内に収納されるテープ状多心光ファイバ30の曲げ部31Aの周囲に低屈折率樹脂36が溜まる位置に設けられている。なお、本実施形態では、フェルール本体12を傾ける角度は約45度に設定されているが、これに限定するものでなく、他の角度に設定してもよい。例えば、フェルール本体12を傾ける角度は、約20度から約70が好ましい。
低屈折率樹脂36としては、光ファイバ心線31を構成するクラッドよりも屈折率が低い樹脂が用いられている。低屈折率樹脂36の屈折率は、例えば1.00〜1.40が好ましい。低屈折率樹脂36としては、紫外線(UV)硬化性の樹脂等が用いられる。本実施形態では、低屈折率樹脂36として、フッ素樹脂等が用いられている。熱硬化性樹脂38としては、低屈折率樹脂36よりもフェルール本体12及び蓋部材14との接着性の良い高接着性樹脂が用いられている。熱硬化性樹脂38として、例えば、エポキシ樹脂等が用いられている。
蓋部材14は、フェルール本体12の凹部12A内に挿入されるように蓋部材14の外形が凹部12Aの内形より若干小さく形成されている。蓋部材14には、ブーツ16側に配置される切欠き部14Aが設けられている。蓋部材14の内壁面には、光ファイバ心線31の曲げ部31Aの内側と対向する位置に傾斜面14Bが形成されている。傾斜面14Bは、フェルール本体12の壁部20Bとほぼ平行、又はフェルール本体12の長手方向に対して壁部20Bの角度よりも傾斜が若干緩やかになるように形成されている。
フェルール本体12の壁部20Bと蓋部材14の傾斜面14Bの角度は、フェルール本体12の開口部24から後述する紫外線を照射したときに、フェルール本体12の空洞部Sへ照射される紫外線を遮蔽しないように設定されている。
ブーツ16は、テープ状多心光ファイバ30の被覆部32が貫通される貫通孔16Aを備えている。ブーツ16は、ゴム又は樹脂で形成されており、被覆部32の厚み方向(ブーツ16の上下方向)に弾性変形が可能となっている。ブーツ16の一端部の周縁には、フェルール本体12側に突出する突出部16Bが形成されている。そして、ブーツ16の突出部16Bがフェルール本体12の側壁20の周囲及び蓋部材14の切欠き部14Aに外挿されることで、ブーツ16がフェルール本体12に連結されている。ブーツ16の貫通孔16Aの上面(図3では下方側の面)には、フェルール本体12の方向に向かって次第に貫通孔16Aが大きくなるようにテーパー面16Cが形成されている。テープ状多心光ファイバ30の被覆部32がブーツ16の貫通孔16Aを貫通することにより、テープ状多心光ファイバ30の被覆部32に曲げ方向に力が掛かったときにブーツ16が弾性変形し、テープ状多心光ファイバ30の被覆部32が保護される。
図1に示されるように、光コネクタ用フェルール10は、フェルール本体12の上面部の長手方向と直交する方向の両端部に切欠き部26が形成されており、切欠き部26にそれぞれガイド穴26Aが形成されている。2つのガイド穴26Aに円柱状のガイドピン(図示省略)がそれぞれ嵌め込まれることで、他のコネクタなどの外部要素に対して位置決め固定される構成となっている。
次に、本実施形態の光コネクタ用フェルールの組立方法について説明する。
図3に示されるように、フェルール本体12の挿通口18Aにテープ状多心光ファイバ30の被覆部32が挿通された状態で、光ファイバ心線31の曲げ部31Aがフェルール本体12の凹部12A内に収納される。さらに複数の光ファイバ心線31の先端部31Bをフェルール本体12に形成された複数の溝部20Aに嵌めると共に、光ファイバ心線31の端末をフェルール本体12の外部に出す。光ファイバ心線31の曲げ部31Aは、予め光ファイバ心線31を加熱等することにより形成してもよいし、テープ状多心光ファイバ30をフェルール本体12の凹部12Aに収納する過程で形成してもよい。
この状態で、フェルール本体12の凹部12Aに蓋部材14を挿入してテープ状多心光ファイバ30が収納された部位を蓋部材14で覆う。そして、ブーツ16の突出部16Bをフェルール本体12の側壁20の周囲及び蓋部材14の切欠き部14Aに外挿することで、ブーツ16をフェルール本体12に連結する。
図4に示されるように、フェルール本体12の凹部12Aに挿入された蓋部材14を下方側にしてフェルール本体12を水平方向に対して約45度に傾けて配置する。このとき、フェルール本体12のテーパー状の壁部20Bが、上下方向に沿って配置された状態となる。この状態で、フェルール本体12の開口部24から矢印Aで示されるように液状の紫外線硬化性の低屈折率樹脂36を流し込み、フェルール本体12の凹部12Aと蓋部材14との間の光ファイバ心線31の曲げ部31Aの周囲に低屈折率樹脂36を充填する。その際、フェルール本体12の壁部20Bの開口部24が形成された位置まで低屈折率樹脂36が溜まり、フェルール本体12の凹部12A内に収納された光ファイバ心線31の曲げ部31Aの周囲が低屈折率樹脂36で満たされる。
その後、フェルール本体12の開口部24から低屈折率樹脂36に矢印Bで示されるように紫外線を照射し、低屈折率樹脂36を硬化させる。その際、フェルール本体12の壁部20Bと蓋部材14の傾斜面14Bとはほぼ平行に形成されており、低屈折率樹脂36に照射しようとする紫外線を遮蔽しない。これによって、テープ状多心光ファイバ30の曲げ部31Aとフェルール本体12と蓋部材14とが低屈折率樹脂36により接着固定される。
さらに、図5に示されるように、フェルール本体12の凹部12Aに挿入された蓋部材14を下方側にしてフェルール本体12を略水平方向に配置する。フェルール本体12の開口部24から矢印Cで示されるように液状の熱硬化性樹脂38を流し込み、フェルール本体12の凹部12Aと蓋部材14との間の光ファイバ心線31の曲げ部31A以外の部位の周囲に熱硬化性樹脂38を充填する。これによって、フェルール本体12の凹部12A内の光ファイバ心線31の曲げ部31Aよりも根元側(先端部31Bと反対側)に熱硬化性樹脂38が充填される。その後、熱硬化性樹脂38を加熱により硬化させる。
これによって、テープ状多心光ファイバ30の曲げ部31Aより根元側(先端部31Bと反対側)の部位とフェルール本体12と蓋部材14と硬化した低屈折率樹脂36とが熱硬化性樹脂38により接着固定される。
さらに、図6に示されるように、フェルール本体12の凹部12Aに挿入された蓋部材14を上方側にしてフェルール本体12を略水平方向に配置する。そして、光ファイバ心線31の先端部31Bが押し当てられたフェルール本体12の複数の溝部20Aに液状の熱硬化性樹脂38を塗布する。そして、熱硬化性樹脂38を加熱により硬化させることで、光ファイバ心線31の先端部31Bとフェルール本体12と蓋部材14が接着固定される。
光ファイバ心線31の先端部31Bは、フェルール本体12と蓋部材14の端面で切断されて研磨される。これによって、光コネクタ用フェルール10の組み立てが終了する。この光コネクタ用フェルール10は、フェルール本体12の2つのガイド穴26Aに円柱状のガイドピン(図示省略)がそれぞれ嵌め込まれることで、他のコネクタなどの外部要素に対して位置決め固定される。
このような光コネクタ用フェルール10では、光ファイバ心線31の曲げ部31Aを低屈折率樹脂36で接着固定することで、光が外部に抜けることが防止され、導波損失を低減することができる。また、光ファイバ心線31の曲げ部31A以外の部位を熱硬化性樹脂38で接着固定することで、熱硬化性樹脂38とフェルール本体12等との接着性が良く、光ファイバ心線31の全体を低屈折率樹脂36で接着固定した場合と比較して、光ファイバ心線31の曲げ部31A以外の部位とフェルール本体12と蓋部材14とを強固に固定することができる。このため、テープ状多心光ファイバ30のフェルール本体12及び蓋部材14への固定力が不足することを阻止できる。
なお、上記実施形態では、光ファイバ心線31の曲げ部31A以外の部位を接着固定する際に熱硬化性樹脂38を用いているが、これに限定されず、低屈折率樹脂36よりもフェルール本体12及び蓋部材14との接着性の良い他の高接着性樹脂を用いることができる。高接着性樹脂として、例えば、シアノアクリレート系の瞬間接着剤などを用いることができる。
次に、図7〜図17を用いて、本実施形態の光コネクタ用フェルールの組立方法が適用される組立治具について説明する。
図7〜図10に示されるように、組立治具100は、フェルール本体12が保持される凹状の保持部104が形成された組立治具本体102と、この組立治具本体102が載置されてテープ状多心光ファイバ30を保持部104のフェルール本体12の方向に送る送り台106と、を備えている。組立治具本体102は、略L字状に形成されており、一端部側は板状部材102Aで構成され、他端部側はブロック状部材102Bで構成されている。図10に示されるように、板状部材102Aの上部には、長手方向と直交する方向に凹状部103が形成されており、凹状部103と隣接するブロック状部材102B側の板状部材102Aの上面部に保持部104が形成されている。
図9に示されるように、組立治具本体102には、保持部104の上方側を覆う組立治具用の蓋部108が設けられている。蓋部108は、3分割されたブロック片108A、108B、108Cで構成されている。蓋部108は組立治具本体102の側部にヒンジ部(図示省略)により開放可能に支持されている。図10では、開放された蓋部108が組立治具本体102の後方側に隠れた状態となっている。
図10に示されるように、板状部材102Aには、保持部104にフェルール本体12を押し当てて固定する押し当て部材112が設けられている。押し当て部材112は、保持部104内に挿入されてフェルール本体12を保持部104の側壁(基準面)に押し当てる押圧部112Aと、板状部材102Aの側部に設けられた円柱状の摘み部112Bと、を備えている。摘み部112Bは押圧部112Aに板状部を介して連結されており、摘み部112Bを操作することによって図示しない付勢手段によりフェルール本体12が保持部104の側壁に押し当てられて固定される構成となっている。
図14に示されるように、蓋部108の中間部のブロック片108Bの下部には、フェルール本体12の蓋部材14と対向する位置に切欠き部109が設けられている。ブロック片108Bの切欠き部109が設けられた位置には、蓋部材14の上面を押圧して蓋部材14をフェルール本体12に押し当てる第1押圧部材124が設けられている。本実施形態では、第1押圧部材124は、ボールプランジャーからなり、図示しないバネ等の付勢手段により蓋部材14を矢印F方向(フェルール本体12の下方向)に押圧するように構成されている。なお、第1押圧部材124は、蓋部材14をフェルール本体12に押し当てる構成であれば、他の構成でもよい。
また、蓋部108のブロック片108Bとブロック片108Cの間には、ブロック片108Bの切欠き部109に当接する蓋部材14をフェルール本体12の溝部20Aの方向(フェルール本体12の横方向)に押し当てる第2押圧部材126が設けられている。第2押圧部材126は、図示しないバネ等の付勢手段によりブロック片108Bを押圧することにより蓋部材14を矢印F方向(フェルール本体12の横方向)に押圧し、テープ状多心光ファイバ30の複数の光ファイバ心線31をフェルール本体12の複数の溝部20Aに押し当てるように構成されている。
図8に示されるように、送り台106は、矩形状の部材からなり、上面部に組立治具本体102の下部が挿入される略長方形状の凹状部106Aが形成されている。送り台106の凹状部106Aの一端部側には、上方側に突出する2つの突出部110が送り台106の長手方向と直交する方向に形成されている。突出部110の上面部には、送り台106の長手方向に沿ってテープ状多心光ファイバ30の被覆部32が挿入される溝部110Aが形成されている。突出部110の上面部は、組立治具本体102の下部が凹状部106Aに挿入されたときに、板状部材102Aの上面部の高さとほぼ一致するように形成されている。
2つの突出部110の間には、テープ状多心光ファイバ30の被覆部32をフェルール本体12の保持部104側に送る送り手段としての移動部材114が設けられている。移動部材114には、テープ状多心光ファイバ30の被覆部32を把持する蓋部114Aが設けられている。また、組立治具本体102の長手方向一端部の突出部110の側面には、略円柱状の摘み部116が設けられている。摘み部116を回転させることで、移動部材114が長手方向の他端側(フェルール本体12の保持部104側)に移動し、テープ状多心光ファイバ30の被覆部32がフェルール本体12の保持部104側に送られるようになっている。なお、送り手段は、上記構成に限定されるものではなく、例えば、摘み部116の回転力を送り台106の長手方向の力に変換してテープ状多心光ファイバ30の被覆部32に接触する部材により被覆部32を保持部104側に送る構成でもよい。
図16Bに示されるように、板状部材102Aの保持部104と反対側の面には、保持部104に保持されたフェルール本体12の開口部24と合致する位置に低屈折率樹脂36又は熱硬化性樹脂38を流し込むための穴部122が設けられている。
図7に示されるように、ブロック状部材102Bの上面部には、保持部104に保持されたフェルール本体12を水平方向に保持した状態で組立治具本体102を起立させる水平状態保持手段としての水平状態保持面118が形成されている(図17A参照)。水平状態保持面118は、板状部材102Aの上面部とほぼ平行に形成されている。ブロック状部材102Bの上部には、保持部104に保持されたフェルール本体12を水平方向に対して約45度に傾けた状態で組立治具本体102を起立させる傾斜状態保持手段としての傾斜状態保持面120が形成されている(図16A参照)。傾斜状態保持面120は、水平状態保持面118に対して約45度の角度で形成されており、傾斜状態保持面120を設置面130に接触させた状態で、組立治具本体102が起立するような位置に形成されている。
次に、組立治具100の作用について説明する。
図9に示されるように、組立治具本体102の下部を送り台106の凹状部106Aに挿入することにより、組立治具本体102を送り台106にセットし、組立治具本体102の蓋部108を開放する(図10参照)。
次いで、テープ状多心光ファイバ30の被覆部32にブーツ16の貫通孔16Aを通す。図10及び図11に示されるように、組立治具本体102の保持部104にフェルール本体12を凹部12Aを上方側にして挿入し、押し当て部材112の摘み部112Bの操作によりフェルール本体12を保持部104の側壁に押し当てて固定する。そして、テープ状多心光ファイバ30とブーツ16を送り台106にセットする。具体的には、テープ状多心光ファイバ30の被覆部32を送り台106の溝部110Aに挿入すると共に、テープ状多心光ファイバ30の光ファイバ心線31及び被覆部32をフェルール本体12の凹部12Aに収納する。さらに、送り台106の摘み部116を回転させることにより、テープ状多心光ファイバ30を保持部104側に送る。これによって、テープ状多心光ファイバ30の複数の光ファイバ心線31の先端部31Bをフェルール本体12の複数の溝部20Aに嵌めると共に、光ファイバ心線31の端末をフェルール本体12の外部に出した状態とする。
図12に示されるように、フェルール本体12の凹部12Aに蓋部材14を挿入する。図13に示されるように、組立治具本体102にヒンジ(図示省略)で支持された蓋部108を回動させることにより、フェルール本体12の蓋部材14の上方側に蓋部108を被せる。そして、図示を省略するが、蓋部108をネジにより組立治具本体102に固定する。そのとき、図14に示されるように、ブロック片108Bに設けられた第1押圧部材124が蓋部材14を矢印F方向(フェルール本体12の下方向)に押圧することにより、蓋部材14がフェルール本体12に押し当てられる。さらに、第2押圧部材126がブロック片108Bの切欠き部109に当接する蓋部材14を矢印F方向(フェルール本体12の横方向)に押圧することにより、テープ状多心光ファイバ30の複数の光ファイバ心線31がフェルール本体12の複数の溝部20Aに押し当てられる。
図15に示されるように、この状態で組立治具本体102を送り台106から取り外す。そして、図16Aに示されるように、ブロック状部材102Bの傾斜状態保持面120を設置面130に接触させることで組立治具本体102を起立させる。これによって、図16Bに示されるように、組立治具本体102の保持部104に保持されたフェルール本体12が水平方向に対して約45度に傾いた状態で保持される。
この状態で、組立治具本体102の穴部122からフェルール本体12の開口部24へ矢印Gに示すように液状の紫外線硬化性の低屈折率樹脂36(図4参照)を流し込み、フェルール本体12の凹部12A内の光ファイバ心線31の曲げ部31Aの周囲に充填する。そして、フェルール本体12の開口部24から低屈折率樹脂36に紫外線を照射し、低屈折率樹脂36を硬化させる。
さらに、図17Aに示されるように、ブロック状部材102Bの水平状態保持面118を設置面130に接触させることで組立治具本体102を逆さ方向に起立させる。これによって、組立治具本体102の保持部104に保持されたフェルール本体12が蓋部材14を下方側に向けて水平方向に保持される。
この状態で、図17Bに示されるように、組立治具本体102の穴部122からフェルール本体12の開口部24へ矢印Hで示されるように液状の熱硬化性樹脂38(図5参照)を流し込み、フェルール本体12の凹部12A内のテープ状多心光ファイバ30の曲げ部31A以外の部位(曲げ部31Aよりも根元側)の周囲に充填する。さらに、組立治具本体102の下方側(矢印I方向)から光ファイバ心線31の先端部31Bが押し当てられたフェルール本体12の溝部20Aに熱硬化性樹脂38を塗布する。その後、組立治具本体102ごと加熱(例えば80〜140℃)し、熱硬化性樹脂38を熱硬化させる。熱硬化後、組立治具本体102の保持部104から光コネクタ用フェルール10を取り出すことで、組み立てが終了する。
このような組立治具100を用いることにより、光コネクタ用フェルール10を容易に組み立てることができ、低コスト化が可能である。
〔実施形態の補足説明〕
上述した実施形態では、組立治具本体102に傾斜状態保持手段として傾斜状態保持面120を設けたが、これに限定されず、フェルール本体12を所定の傾斜状態に保持できれば他の構成でもよい。また、組立治具本体102に水平状態保持手段として水平状態保持面118を設けたが、これに限定されず、フェルール本体12を水平状態に保持できれば他の構成でもよい。
また、上述した実施形態の組立治具100では、テープ状多心光ファイバ30の曲げ部31A以外の部位に熱硬化性樹脂38を充填し、光ファイバ心線31の先端部31Bが押し当てられたフェルール本体12の溝部20Aに熱硬化性樹脂38を充填した後、熱硬化性樹脂38を熱硬化したが、これに限定されず、熱硬化性樹脂38を充填してその都度熱硬化させてもよい。
10 光コネクタ用フェルール
12 フェルール本体
14 蓋部材
20A 溝部
20B 壁部
30 テープ状多心光ファイバ(光ファイバ)
31B 先端部
31A 曲げ部
36 低屈折率樹脂
38 熱硬化性樹脂(高接着性樹脂)
100 組立治具
102 組立治具本体
104 保持部
106 送り台
108 蓋部
114 移動部材(送り手段)
118 水平状態保持面(水平状態保持手段)
120 傾斜状態保持面(傾斜状態保持手段)
124 第1押圧部材
126 第2押圧部材

Claims (12)

  1. 光ファイバを位置決めして固定する光コネクタ用フェルールの組立方法であって、
    曲げ部が形成された光ファイバを又は光ファイバに曲げ部を形成してフェルール本体に設けられた空洞部に収納すると共に、前記光ファイバの直線状の先端部を外部に出す工程と、
    前記空洞部を蓋部材で覆う工程と、
    前記フェルール本体を前記蓋部材を下にして傾け、前記光ファイバの曲げ部の周囲に前記光ファイバのクラッドの屈折率よりも低い屈折率の低屈折率樹脂を充填する工程と、
    前記低屈折率樹脂を硬化させて前記光ファイバの曲げ部と前記フェルール本体と前記蓋部材とを接着固定する工程と、
    前記低屈折率樹脂よりも前記フェルール本体との接着性の良い高接着性樹脂を前記空洞部に充填する工程と、
    前記高接着性樹脂を硬化させて前記光ファイバの前記曲げ部以外の部位と前記フェルール本体と前記蓋部材と硬化した前記低屈折率樹脂とを接着固定する工程と、
    を有する光コネクタ用フェルールの組立方法。
  2. 前記光ファイバを前記空洞部に収納する工程の後に、前記光ファイバの先端部を前記空洞部の壁に形成された溝部に嵌める工程と、
    前記空洞部を前記蓋部材で覆う工程の後に、前記光ファイバの先端部を前記蓋部材で前記溝部に押し付ける工程と、
    を有する請求項1に記載の光コネクタ用フェルールの組立方法。
  3. 前記溝部に前記高接着性樹脂を充填し、前記高接着性樹脂を硬化させる工程を含む請求項2に記載の光コネクタ用フェルールの組立方法。
  4. 前記低屈折率樹脂が、紫外線硬化性樹脂である請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルールの組立方法。
  5. 前記高接着性樹脂が、熱硬化性樹脂又は瞬間接着剤である請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルールの組立方法。
  6. 前記空洞部に収納された前記光ファイバの曲げ部と対向する前記フェルール本体に、前記フェルール本体を前記蓋部材を下にして傾けたときに、前記光ファイバの曲げ部の周囲に前記低屈折率樹脂が充填される壁部を形成した請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルールの組立方法。
  7. 請求項2から請求項6までのいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルールの組立方法に使用される組立治具であって、
    前記フェルール本体を保持する保持部を備えた組立治具本体と、
    前記組立治具本体に設けられ、前記保持部に保持された前記フェルール本体に前記蓋部材を押圧する第1押圧部材と、
    前記組立治具本体に設けられ、前記蓋部材を前記第1押圧部材の押圧方向と交差する方向へ押圧し、前記蓋部材で前記フェルール本体に収納された前記光ファイバの先端部を前記溝部に押し付ける第2押圧部材と、
    前記組立治具本体に設けられ、前記蓋部材を下にして前記フェルール本体を水平方向に対して傾けた状態で保持し、前記光ファイバの曲げ部の周囲に前記低屈折率樹脂を充填することを可能とさせる傾斜状態保持手段と、
    前記組立治具本体に設けられ、前記フェルール本体を水平方向に保持し、前記空洞部に前記高接着性樹脂を充填することを可能とさせる水平状態保持手段と、
    を有する組立治具。
  8. 前記光ファイバの先端部が前記フェルール本体の溝部に嵌るように前記光ファイバを送る送り手段を有する請求項7に記載の組立治具。
  9. 光ファイバを位置決めして固定する光コネクタ用フェルール構造であって、
    前記光ファイバに形成された曲げ部が収納される空洞部と、前記光ファイバの直線状の先端部が嵌まる溝部と、を備えたフェルール本体と、
    前記空洞部を覆う蓋部材と、を有し、
    前記光ファイバの曲げ部の周囲が、前記光ファイバのクラッドの屈折率よりも低い屈折率の低屈折率樹脂で前記フェルール本体と前記蓋部材に接着固定されていると共に、前記光ファイバの前記曲げ部以外の部位の周囲が、前記低屈折率樹脂よりも前記フェルール本体との接着性の良い高接着性樹脂で前記フェルール本体と前記蓋部材と前記低屈折率樹脂に接着固定されている光コネクタ用フェルール構造。
  10. 前記光ファイバの曲げ部と該曲げ部に対向する前記空洞部の壁部との間に、前記低屈折率樹脂が充填される隙間が形成されている請求項9に記載の光コネクタ用フェルール構造。
  11. 前記低屈折率樹脂が、紫外線硬化性樹脂である請求項9又は請求項10に記載の光コネクタ用フェルール構造。
  12. 前記高接着性樹脂が、熱硬化性樹脂又は瞬間接着剤である請求項9から請求項11までのいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルール構造。
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