JP2011003176A - 5軸加工機用数値制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切り込みキズを発生させないように滑らかな動作が可能で、終点位置が指令位置とすることが可能で、回転軸の大きな動作を発生させない5軸加工機用数値制御装置を提供すること。
【解決手段】プログラム指令の各ブロック指令を指令解析部10で解析し、補間部11において補間を行い、各軸サーボ12X,・・・12Cを駆動する。特異点通過判断部13と特異点通過経路作成部14は指令解析部10に関連付けられ、ブロック始点およびブロック終点を指令始点および指令終点として特異点通過判断と特異点通過経路作成を行う。
工具姿勢制御部15は補間部11に関連づけられ、作成された特異点通過経路を補間して、工具姿勢が指令された平面上または滑らかな面上を動作するように工具姿勢制御を行う。
【選択図】図19

Description

本発明は、テーブルに固定されて取り付けられたワーク(加工物)に対して直線軸3軸と回転軸2軸によって加工する5軸加工機械を制御する数値制御装置に関する。
5軸加工機械には、ヘッドが回転するヘッド回転型(図1参照)、テーブルが回転するテーブル回転型(図示せず)、ヘッドもテーブルも回転する混合型(図示せず)がある。
図1において、機械制御点は回転軸2軸の回転中心の交差した点である。また、図2以降では簡便のため工具ヘッドの工具を支持する部分(TS)と工具のみ描いている。また、A軸、C軸位置を分かり易くするため、工具を支持する部分(TS)と工具について少し形状を変更して長く描いている。
テーブルに取り付けられたワーク(加工物)を直線軸3軸と回転軸2軸によって加工する5軸加工機を制御する数値制御装置において、各軸の座標値を制御する方法として、特許文献1には、工具の位置、工具姿勢(工具のワークに対する相対的な姿勢)および速度をテーブルに固定された直交座標系(テーブル座標系)上で指令し、これを機械の制御点における各軸の座標値に座標変換して制御する方法である工具先端点制御の技術が開示されている。
工具先端点制御では工具の位置と速度が制御され、工具姿勢は各回転軸の位置を補間することによって決定される。工具先端点制御では工具先端点の位置と速度が制御されるが、回転軸2軸は独立して制御されており、指令ブロック途中での工具姿勢は制御されない。
これに対し、特許文献2や特許文献3には、指令ブロック始点と指令ブロック終点の間における工具姿勢を、指令ブロック始点と指令ブロック終点における指令回転軸位置に基づいて計算される工具姿勢を含む平面内または滑らかな面内に存在するようにサンプリング周期ごとに回転軸位置と直線軸位置を制御する方法である工具姿勢制御の技術が開示されている。工具姿勢制御において、工具姿勢の指令は回転軸位置指令による場合とベクトル指令による場合がある。
工具姿勢制御では、指令ブロック途中の工具姿勢は、指令ブロック始点と終点の工具姿勢を含む平面内または滑らかな面内を移動することから、工具姿勢制御はこの平面または滑らかな面(加工面)を工具の側面で加工する用途に使用される。また工具姿勢制御は工具姿勢の変化が予測しやすいため、機械構造物と工具との予期しない干渉や衝突を防ぐことができる。
一方、工具姿勢制御では、工具姿勢を指令ブロックの始点と終点の工具姿勢を含む平面内または滑らかな面内に保つために、回転軸の動作が不安定になる場合がある。例えば、回転軸2軸のうち1軸の位置が任意(不定)となる特異点(特異点姿勢)が存在する機械において工具姿勢制御を行っているときに、指令ブロック途中の工具姿勢が特異点近くを通過する指令を行った場合、特異点近くにおいて回転軸の速度や加速度が非常に大きくなる場合がある。
特許文献4には、工具の姿勢誤差が姿勢誤差許容値以下となるように特異点近傍の範囲を決定し、その範囲では工具先端点制御を行い、それ以外の範囲では工具姿勢制御を行うことにより、工具姿勢誤差は要求精度を満たしながら、特異点における回転軸の速度や加速度を抑え、かつ工具の移動時間を出来るだけ短縮しようとする技術が開示されている。
特開2003−195917号公報 特開2005−182437号公報 特開2007−293522号公報 特開2004−220435号公報
ここで、工具姿勢制御において工具姿勢の指令は回転軸位置指令による場合とベクトル指令による場合について説明する。なお、特異点近くで速度や加速度が非常に大きくなる回転軸を旋回回転軸と呼び、他の回転軸を傾斜回転軸と呼ぶ。図1の機械構成では、A軸が傾斜回転軸であり、C軸が旋回回転軸である。Z軸方向の工具姿勢が指令された時、A=0度となるがC軸の位置は任意(不定)である。つまり、C=0度でもC=180°でも工具姿勢はZ軸方向である。したがって、工具姿勢がZ軸方向、またはA軸位置が0度の位置が特異点である。
ただし、図23の状態がA=0度であり図1の状態はA=90度である機械構成もある。その機械構成の場合は、A軸が90度の位置が特異点である。さらに、特異点はA=0度でも90度でもなく他の角度の場合もある。以降の説明では図1の状態はA=0度でありA軸位置が0度の位置が特異点であるとするが、必ずしも傾斜回転軸位置が0度の位置が特異点とは限らない。
まず、回転軸位置指令の場合を説明する。
回転軸(A,C軸)の位置で指令される工具姿勢指令によって工具姿勢制御を行っているとき、指令始点(A−20,C30)の状態から指令終点(A20,C−30)が指令されると、図2に示されるように指令始点、指令終点の関係が指令されることになる。
指令プログラムの例は次の<指令例1>ようになる。
<指令例1>
N10 G43.4P1X1.2Y3.0Z5.0A−20.0C30.0H01;
N20 Y0.0A20.0C−30.0;
・・・・・
N90 G49;
ここで、「N10」、「N20」、および「N90」はブロック番号を表す。「G43.4」は回転軸位置指令によって工具先端点制御を行うGコードであり、さらにP1を指令することによって工具姿勢制御を行う。X,Y,Zは工具先端点が移動する位置の指令であり、A,CはA,C軸位置によって工具姿勢の方向を指令する。H01は工具先端点制御または工具姿勢制御を行う工具長補正量の番号を指令する。G49は工具先端点制御または工具姿勢制御をキャンセルする指令である。
N10では工具先端点はYの指令によって動作するとともに、工具姿勢だけに着目すると図2のような指令始点、指令終点の関係が指令されるため、工具姿勢は図3の斜線の平面上または図4の滑らかな面上を動作することが期待される指令である。
なお、本願に添付した明細書(以下、「本願明細書」という)では、簡単のため工具姿勢を図4のような滑らかな面上ではなく図3のような平面に存在するように制御するとして以下説明する。また、図2〜図4および以降の工具ヘッドまたは工具の動作を描く図は、工具ヘッドまたは工具の動作のみに着目した図としている。実際の指令では、上記のようにA、Cの指令とともに通常X,Y,Zも指令され、工具先端は指令されたX,Y,Zに対応して動作する。しかし、本願に添付した図面では、工具先端のX,Y,Z方向の動作は省略し(図上に移動なしとし)工具ヘッドまたは工具の動きのみに着目した図としている。
ここで、図3の平面上で工具姿勢をサンプリング周期毎に指令始点の工具姿勢から指令終点の工具姿勢に変化させる補間を行うとき、各サンプリング周期における工具先端から機械制御点への正規化されたベクトルである工具姿勢ベクトルVt(Vtx,Vty,Vtz)(図1参照)に対して、A軸,C軸の解は数1式および数2式のように通常2組(解A、解B)存在する。
Figure 2011003176
Figure 2011003176
ここで、arccosの計算は0度〜180度の値を得るとする。また、arctanの計算については次のように値を得るとする。
Vtx,Vty≧0の場合、0度〜90度
Vtx<0,Vty≧0の場合、90度〜180度
Vtx<0,Vty<0の場合、180度〜270度
Vtx≧0,Vty<0の場合、270度〜360度
arctanの計算におけるn*360度の項のnは整数値であり、360度のn倍の値を加算した位置も解であることを示す。つまり、C軸は正負方向に何回転でも動作可能だが、A軸は−180度〜180度内の動作が可能としている。
その2組の解のうち直前のA軸,C軸位置に近い解を選択するようにすると、図5に示されるような動作になる。このような動作をする例は特開平9−207089号公報(請求項2)がある。
図5に示される動作を説明する。図5(a)から順をおって説明する。上述したように中間点1には中間点1A(A−13.409,C49.764)と中間点1B(A13.409,C−130.236)がある。中間点1Bの位置は中間点1Aの反対側の位置であり、2組の解のもう一つの解である。工具は直前の位置である始点(A−20,C30)に近い中間点1A(A−13.409,C49.764)へ移動する。
図5(b)に示されるように、中間点2には中間点2Aと中間点2Bの2つの解があるが、直前の位置(中間点1A)に近い中間点2Aを選択する。そして、図5(c)に示されるように、中間点3には中間点3Aと中間点3Bの2つの解があるが、直前の位置(中間点2A)に近い中間点3Aを選択する。そして、終点には終点Aと終点Bの2つの解があるが、直前の位置(中間点3A)に近い終点Aを選択する。この位置は「指令終点位置」ではなく、指令終点位置は終点Bである。図5(d)に示されるように指令された指令終点位置に到達しない。したがって、指令に反している。つまり、図2の指令によって図3の斜線の平面上を動作することは物理的に不可能なのである。
物理的に不可能であるので、工具姿勢が期待された平面上を指令された指令終点に向かって動作できないのはやむを得ない。そのため、このような指令のブロックが指令されると、従来の数値制御装置は次のように制御している。
(1)アラームにして工作機械を停止する。
(2)このような指令があるブロックにおいては工具姿勢制御を行わず、工具先端点制御とする。
(3)図5に示されるように、直前の位置に近い解を選択するようにする。例えば、特開平09−207089号公報(請求項2)の手法を用いる。
しかし、上記(1)〜(3)の方法は、次のような問題がある。
上記(1)の方法では、機械を停止することにより加工が行われないので望ましくない。
上記(2)の方法では、工具姿勢制御を行わないと、工具側面で滑らかなワーク側面を加工しているような場合には滑らかな加工面が得られない。前後のブロックとの間で加工面上に段差が発生する。工具姿勢が制御されないので、加工面に切り込みキズが発生する。
上記(3)の方法では、終点位置が指令位置と相違する位置になり、工具が機械の部品などと衝突(干渉)する可能性がある。また、特異点近傍で回転軸の速度が大きくなり、回転軸の最高速度を超えようとすると、最高速度で制限されるので加工時間がかかる。
次に、ベクトル指令の場合を説明する。
工具姿勢を、A,C軸で回転軸位置を指令するのではなく、工具姿勢方向を示す工具姿勢ベクトルで指令することもできる。指令プログラムは<指令例2>のようになる。
<指令例2>
N10 G43.5P1X1.2Y3.0Z5.0I―0.171J0.296
K0.94H01;
N20 Y0.0I―0.171J−0.296K0.94;
・・・・・
N90 G49;
ここで、G43.5は工具姿勢ベクトルの指令で工具先端点制御を行うGコードであり、さらにP1を指令することによって工具姿勢制御を行う。X,Y,Zは工具先端点が移動する位置の指令であり、I,J,Kは工具姿勢ベクトルの指令である。H01は工具先端点制御または工具姿勢制御を行う工具長補正量の番号を指令する。G49は工具先端点制御または工具姿勢制御をキャンセルする指令である。
工具姿勢をA軸,C軸位置を指令する回転軸位置指令ではなく工具姿勢ベクトルで指令する場合も同様の問題が発生することがある。図3と同じ指令を工具姿勢ベクトルで指令すると、工具姿勢ベクトルの先端の経路は図6破線のように補間され変化する。なお、工具姿勢ベクトルは正規化されている(長さ=1)。また、わかりやすくするためベクトルは図1の工具姿勢ベクトルより長く描いている。
指令始点で工具姿勢が始点工具姿勢ベクトルVs(Vsx,Vsy,Vsz)で指令され、指令終点で工具姿勢が終点工具姿勢ベクトルVe(Vex,Vey,Vez)で指令されることとする。図7は、中間点工具姿勢ベクトルVc(Vcx,Vcy,Vcz)と特異点工具姿勢ベクトルVsi(0,0,1)との角度θcsと、中間点工具姿勢ベクトルVc(Vcx,Vcy,Vcz)と特異点工具姿勢ベクトルVsi(0,0,1)とのベクトル先端位置の距離Lcsを説明する図である。
ここで、工具姿勢は特異点に十分近いとする。つまり、中間点工具姿勢ベクトルVc(Vcx,Vcy,Vcz)において、下記の(4)または(5)の条件であるとする。なお、中間点とは指令始点と指令終点の丁度中間であることを意味しない。指令始点と指令終点の間の最も特異点に近い点である。「最も近い点」とは、特異点での工具姿勢を示す特異点工具姿勢ベクトルとの角度または特異点とのベクトル先端位置の距離が最も小さい位置とする。
(4)中間点工具姿勢ベクトルVc(Vcx,Vcy,Vcz)と特異点工具姿勢ベクトルVsi(0,0,1)との角度θcsが、ある設定値θsより小さい。
Figure 2011003176
ここで、θcsはθcs=arccos(Vc・Vsi)(記号「・」は内積)
(5)中間点工具姿勢ベクトルと特異点工具姿勢ベクトルとのベクトル先端位置の距離Lcsがある設定値Lsより小さい。
Figure 2011003176
ここで、LcsはLcs=sinθcs
ただし、工具長など他の長さ(TL)を考慮し、Lcs=TL*sinθcsとしてもよい。
従来の数値制御装置では直前の回転軸位置に近い解を選択するようにする。そのため、上記(4)または上記(5)の場合、動作としては図5と同様の結果となる。この場合、工具姿勢ベクトルで指令されているため、「終点位置が指令位置と相違する位置になる」ということはない。しかし、特異点近傍で回転軸の速度が大きくなり、回転軸の最高速度を超えようとすると、最高速度に制限されてしまうので加工時間がかかる。
そのため、特許文献4では、このような指令があるブロックの中間点あるいはその近傍(特許文献中では、関節補間範囲)において工具姿勢制御を行わない(特許文献中では、回転主軸法の補間を行わず関節補間を行う)。しかし、工具姿勢制御を行わないと、前述のように、工具側面で滑らかなワーク側面を加工しているような場合には、滑らかな加工面が得られない。工具姿勢が制御されないので、加工面に切り込みキズが発生する。
そこで本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、切り込みキズを発生させないように滑らかな動作と終点位置を指令位置とすることが可能な回転軸の大きな動作を発生させない5軸加工機用数値制御装置を提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、テーブルに取り付けられたワーク(加工物)に対して直線軸3軸と傾斜回転軸と旋回回転軸の回転軸2軸によって加工する5軸加工機を制御する数値制御装置において、指令始点と指令終点の二つの指令位置の間におけるワークに対する工具の姿勢が、前記二つの指令位置における指令回転軸位置に基づいて計算される工具姿勢を含む平面または滑らかな面に存在するように回転軸位置および直線軸位置を制御する工具姿勢制御部と、前記二つの指令位置の間で前記傾斜回転軸指令が特異点をはさんで反対側である場合は特異点を通過する必要があると判断する特異点通過判断部と、前記特異点通過判断部にて特異点を通過する必要があると判断した場合には、工具姿勢が前記二つの指令位置と特異点を通過する特異点通過経路とする特異点通過経路作成部とを備えた5軸加工機用数値制御装置である。
請求項2に係る発明は、テーブルに取り付けられたワーク(加工物)に対して直線軸3軸と傾斜回転軸と旋回回転軸の回転軸2軸によって加工する5軸加工機を制御する数値制御装置において、指令始点と指令終点の二つの指令位置の間におけるワークに対する工具の姿勢が、前記二つの指令位置におけるベクトル指令による工具姿勢を含む平面または滑らかな面に存在するように回転軸位置および直線軸位置を制御する工具姿勢制御部と、
前記工具姿勢を含む平面または滑らかな面と特異点との最小距離または最小角度が設定値よりも小さい場合は特異点を通過する必要があると判断する特異点通過判断部と、
上記特異点通過判断部にて特異点を通過する必要があると判断した場合には、工具姿勢が前記二つの指令位置と特異点を通過する特異点通過経路とする特異点通過経路作成部とを備えた5軸加工機用数値制御装置である。
請求項3に係る発明は、前記特異点通過経路作成部は、前記指令始点における指令始点への工具姿勢の変化方向に接続するように経路を作成する請求項1または請求項2に記載の5軸加工機用数値制御装置である。
請求項4に係る発明は、前記特異点通過経路作成部は、前記指令終点における指令終点からの工具姿勢の変化方向に接続するように経路を作成する請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の5軸加工機用数値制御装置である。
請求項5に係る発明は、前記特異点通過経路は、工具姿勢方向を表す指令経路関数として作成する請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の5軸加工機用数値制御装置である。
請求項6に係る発明は、前記特異点通過経路は、回転軸位置による指令経路関数として作成する請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の5軸加工機用数値制御装置である。
請求項7に係る発明は、前記特異点通過経路作成部によって工具姿勢が前記二つの指令位置と特異点を通過するように指令経路が作成された時、前記工具姿勢制御部は、サンプリング周期ごとに前記工具姿勢ベクトルを求め該工具姿勢ベクトルから前記回転軸2軸の位置を求める演算において、得られる2組の解の中で直前の該サンプリング周期における前記旋回回転軸位置に近い解を選択する請求項5に記載の5軸加工機用数値制御装置である。
請求項8に係る発明は、前記特異点通過経路作成部は、工具姿勢が前記二つの指令位置と特異点を通過するように指令経路を作成する時、該作成する指令経路を表す指令経路関数を求め特異点における該指令経路関数のパラメータとして特異点パラメータ値を求めておく前記特異点通過経路作成部であり、前記工具姿勢制御部は、サンプリング周期ごとに該指令経路関数とパラメータによって工具姿勢ベクトルを求め該工具姿勢ベクトルから前記回転軸2軸の位置を求める演算において、該パラメータが前記特異点パラメータ値を越えるときに、得られる2組の解の中で選択する解の組を変更する請求項5に記載の5軸加工機用数値制御装置である。
請求項9に係る発明は、前記傾斜回転軸位置が0度の位置が特異点である前記5軸加工機において、前記特異点通過判断部は、前記二つの指令位置の間で前記傾斜回転軸指令の符号が反転する場合に前記二つの指令位置の間で前記傾斜回転軸指令が特異点をはさんで反対側であり特異点を通過する必要があると判断する特異点通過判断部である請求項1〜請求項8のいずれか一つに記載の5軸加工機用数値制御装置である。
請求項10に係る発明は、前記傾斜回転軸位置が0度でない位置が特異点である前記5軸加工機において、前記特異点通過判断部は、前記二つの指令位置の間で前記傾斜回転軸指令に関して(指令始点−特異点)と(指令終点−特異点)の符号が反転する場合に前記二つの指令位置の間で前記傾斜回転軸指令が特異点をはさんで反対側であり特異点を通過する必要があると判断する特異点通過判断部である請求項1〜請求項8のいずれか一つに記載の5軸加工機用数値制御装置である。
本発明により、切り込みキズを発生させないように滑らかな動作が可能で、ワークを滑らかに加工し滑らかな加工面を得られ、終点位置が指令位置とすることが可能で工具が機械の部品などと衝突(干渉)する可能性を防止し、回転軸の大きな動作を発生させないため加工時間を短縮することが可能な5軸加工機用数値制御装置を提供できる。
テーブルに固定されて取り付けられたワーク(加工物)に対して直線軸3軸と回転軸2軸によって加工する5軸加工機の概略構成図である。 <指令例1>の工具姿勢だけに着目した場合のブロックN10で指令される指令始点と指令終点の関係を説明する図である。 <指令例1>のブロックN10の指令による工具姿勢が動作することを期待されている平面を斜線の平面で表した図である。 <指令例1>のブロックN10の指令による工具姿勢が動作することを期待されている滑らかな面を表した図である。 2組の解のうち、直前のA軸、C軸位置に近い解を選択した場合の工具姿勢の動作を説明する図である。 図3と同じ指令を工具姿勢ベクトルで指令した場合、工具姿勢ベクトルの先端が補間され変化することを説明する図である。 中間点工具姿勢ベクトルVc(Vcx,Vcy,Vcz)と特異点工具姿勢ベクトルVsi(0,0,1)との角度θcsと、中間点工具姿勢ベクトルVc(Vcx,Vcy,Vcz)と特異点工具姿勢ベクトルVsi(0,0,1)とのベクトル先端位置の距離Lcsを説明する図である。 回転軸位置指令の場合の特異点通過経路を説明する図である。 工具姿勢ベクトル指令の場合の特異点通過経路を説明する図である。 工具姿勢の変化を指令始点への工具姿勢の変化方向と指令終点からの工具姿勢の変化方向に接続することを説明する図である。 工具姿勢ベクトルを表す指令経路関数であるN(Nx,Ny,Nz)を、工具姿勢が指令始点および指令終点において工具姿勢の変化が接続しながら指令始点、指令終点、および特異点を通る経路として求めることを説明する図である。 工具姿勢を表す指令経路であるD(A,C)を、指令始点と指令終点および特異点を通過し指令始点への工具姿勢の変化方向と指令終点からの工具姿勢の変化方向に接続することを説明する図である。 指令始点(A−20,C30)から指令終点(A20,C−30)へ、図3で示した平面上を工具姿勢が動作する場合、解Aと解Bとを求め解Ac、解Bcとして図示したものである。 図13における解Acによる工具姿勢ベクトルをZプラス方向から描いた図である。 指令経路関数N(Nx,Ny,Nz)から工具姿勢ベクトルVt(Vtx,Vty,Vtz)を求め、Vtから解A、解Bを求め、それらを解An、解Bnとして図13に重ねた図である。 特異点を越えるように解Anから解Bnへ移行した時の工具姿勢ベクトル先端をZプラス方向から描いた図である。 指令経路関数D(A,C)を図13のグラフに重ねて表示した図である。 指令経路関数D(A,C)に対して工具姿勢ベクトル先端を計算してZプラス方向から描いた図である。 本発明の5軸加工機用数値制御装置の機能ブロック図である。 本発明の第1補間と第2補間とを行う5軸加工機用数値制御装置の機能ブロック図である。 本発明の特異点通過判断部と特異点通過経路作成部の処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。 本発明の特異点通過経路作成部で作成された特異点通過経路を補間部に関連づけられた工具姿勢制御部で補間する場合の処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。 A=0度であり図1の状態はA=90度であるテーブルに固定されて取り付けられたワーク(加工物)に対して直線軸3軸と回転軸2軸によって加工する5軸加工機の概略構成図である。 傾斜回転軸位置が0度でない位置が特異点である5軸加工機において、本発明の特異点通過判断部と特異点通過経路作成部の処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
本願明細書では、図1に示されるヘッド回転型の5軸加工機を例として説明する。なお、図1では回転軸2軸をA,C軸としているが、B,C軸やA,B軸が回転軸2軸である5軸加工機もある。また、上述のようにテーブル回転型や混合型の5軸加工機もある。それらの5軸加工機に対しても工具姿勢(工具のワークに対する相対的な姿勢)の制御という点では同様であるため、本発明を適用することが可能である。
本発明は、テーブルに取り付けられたワーク(加工物)に対して直線軸3軸と傾斜回転軸と旋回回転軸の回転軸2軸によって加工する5軸加工機を制御する数値制御装置において、指令始点と指令終点の二つの指令位置におけるワークに対する工具の姿勢が、前記二つの指令位置における工具姿勢を含む平面または滑らかな面に存在するように回転軸位置および直線軸位置を制御する工具姿勢制御部と、前記二つの指令位置の間で特異点を通過する必要があると判断する特異点通過判断部と、前記特異点通過判断部にて特異点を通過する必要があると判断した場合には、工具姿勢が前記二つの指令位置と特異点を通過するように指令経路を作成する特異点通過経路作成部とを備えた5軸加工機用数値制御装置である。
ここで、特異点通過判断について説明する。
まず、回転軸位置指令の場合の特異点通過判断について説明する。
工具姿勢は回転軸(A軸,C軸)の位置で指令される場合、指令始点と指令終点の2つの指令位置の間で回転軸2軸のうち傾斜回転軸指令の符号が反転する時には、特異点を通過する必要があると判断する。図2では、指令始点ではA軸−20度であり指令終点ではA軸20度であるため、傾斜回転軸指令の符号が反転しており特異点を通過する必要があると判断される。なお、0度の時には前の指令の符号が継続するとみなす。例えば、指令始点でA軸−20度であり指令終点でA軸0度の時には、符号が反転するとはみなさない。
ただし、上記説明はA=0度が特異点である場合の説明であり、段落「0011」で説明したように、図23の状態がA=0度であり図1の状態はA=90度である機械構成もある。
さらに、特異点はA=0度でも90度でもなく他の角度の場合もある。そのような5軸加工機においては、傾斜回転軸(A軸)に関して、(指令始点−特異点)と(指令終点−特異点)の符号が反転するかどうかに着目する。すなわち、傾斜回転軸(A軸)に関して、(指令始点−特異点)と(指令終点−特異点)の符号が反転すれば、傾斜回転軸指令が特異点をはさんで反対側であり特異点を通過する必要があると判断する。傾斜回転軸(A軸)に関して、特異点への指令の場合、特異点をはさんで反対側であるとはみなさないのは上記説明と同じである。
次に、ベクトル指令の場合の特異点通過判断について説明する。
工具姿勢は工具姿勢ベクトルで指令される場合、前述の数3式または数4式が満足されると、特異点を通過する必要があると判断する。
次に、特異点通過判断において特異点を通過する必要があると判断された場合の特異点通過経路作成について説明する。特異点を通過する必要があると判断された場合、工具姿勢が指令始点と指令終点および特異点を通過するように指令経路を変更し、工具姿勢が特異点を越えるように補間する。補間については後述する。図2で示した例において、本発明では図8に示されるように特異点を通過する経路に変更する。工具姿勢をベクトルで指令する場合も同様である。工具姿勢ベクトル先端の経路を、図9の点線に示されるように特異点を通過する経路に変更し、工具姿勢が特異点を越えるように補間する。変更前の図6と対比すると経路変更を理解し易い。なお、補間については後述する。
さらに、工具姿勢は、指令始点と指令終点において指令始点への工具姿勢の変化方向と指令終点からの工具姿勢の変化方向に接続するように工具姿勢を変化させる。つまり、図10に示されるように、工具姿勢の変化を指令始点へと指令終点からの工具姿勢の変化方向に接続する。
図10では、指令始点への工具姿勢の変化方向と指令終点からの工具姿勢の変化方向に接続するように工具姿勢を変化させるが、指令始点への工具姿勢の変化方向と指令終点からの工具姿勢の変化方向に接続する必要がない場合には、単に指令始点と指令終点および特異点を通過する工具経路としただけでもよい。また、指令終点からの工具姿勢の変化方向がまだわかっていない場合には、指令始点への工具姿勢の変化方向に接続するように工具姿勢を変化させるだけでもよい。
図8から図10に示されるように、特異点通過経路を作成することによって、加工面への切り込みキズのない滑らかな加工面を得る。また、大きな動作が生じないため加工時間が短い。さらに、終点位置は指令位置となる。
次に、工具姿勢の指令経路を表す指令経路関数を求める例を説明する。
図11は、工具姿勢方向を表す指令経路関数であるN(Nx,Ny,Nz)を、工具姿勢が指令始点および指令終点において工具姿勢の変化が接続しながら指令始点、指令終点、および特異点を通る経路として求めることを説明する図である。
工具姿勢が回転軸位置指令またはベクトル指令で指令される場合、工具姿勢方向を表す指令経路関数を求める。さらにその関数をパラメータによって補間し、求められる工具姿勢ベクトルからA軸,C軸の回転軸位置を求める。求めたA軸,C軸位置によってA軸,C軸サーボを制御する。ここで、N(Nx,Ny,Nz)がX,Y,Z座標系での工具姿勢方向を表す指令経路関数であり、これを正規化すると工具姿勢ベクトルとなる。
次のようにして、N(Nx,Ny,Nz)を工具姿勢が指令始点および指令終点において工具姿勢の変化が接続しながら指令始点と指令終点および特異点を通る経路として求める。Nsは指令始点における工具姿勢ベクトル、Ns’は指令始点における工具姿勢変化の接線方向(指令始点への工具姿勢の変化方向)、Ncは特異点における工具姿勢ベクトル、Neは指令終点における工具姿勢ベクトル、Ne’は指令終点における工具姿勢変化の接線方向(指令終点からの工具姿勢の変化方向)である。
Ns、Ns’、Nc、Ne、Ne’を与え、指令経路関数N(Nx,Ny,Nz)を多項式、スプライン関数、NURBS関数などの滑らかな曲線を表す関数として求める。N(Nx,Ny,Nz)を正規化すると工具姿勢ベクトルVt(Vtx,Vty,Vtz)となる。指令始点や指令終点において工具姿勢の変化を接続する必要がない場合には、与える条件を少なくし、関数の次数を少なくすればよい。
例えば、指令経路関数N(Nx,Ny,Nz)を次のようにパラメータtの4次の多項式の関数で表す場合を示す。
Figure 2011003176
なお、E、F、G、H、Jはそれぞれ3次元(X,Y,Z)の係数ベクトルである。
Ns、Ns’、Nc、Ne、Ne’の5個の条件が与えられると、E、F、G、H、Jの5個の係数を計算することができる。これによって指令経路関数N(Nx,Ny,Nz)を求めることができる。
パラメータtをサンプリング周期毎に変化させながら、N(Nx,Ny,Nz)を計算し正規化することによってサンプリング周期毎の工具姿勢を表す工具姿勢ベクトルVtが求まる。工具姿勢ベクトルVtからA軸,C軸位置を求めるとき、すでに述べたように通常2組の解(解A,解B)が得られる(数1式および数2式を参照)。指令経路関数N(Nx,Ny,Nz)を特異点を通る経路を表す関数として求めたが、A軸,C軸位置として特異点を越えるには、特異点前後で解Aから解Bまたはその逆のように、特異点後は特異点前の解の組から他の解の組に変更する必要がある。そのための方法を述べる。
(1)直前の旋回回転軸に近い解の選択
旋回回転軸(C軸)の位置について、直前のサンプリング周期での旋回回転軸(C軸)の位置に対して、今回のサンプリング周期では常に近い解を選択する。N(Nx,Ny,Nz)は滑らかに変化するので、特異点近くにおいても急激に変化することはない。そのため、急激に変化しない解、つまり、直前のサンプリング周期での旋回回転軸(C軸)の位置に対して、今回のサンプリング周期ではそれに近い解を選択する。
(2)特異点パラメータ値による方法
指令経路関数に関して、特異点におけるパラメータとして特異点パラメータ値を求めておく。数5式に特異点を代入して解き、そのtをtsとする。つまり、数6式のようにtsを求める。
Figure 2011003176
サンプリング周期毎にパラメータtから指令経路関数を計算し工具姿勢ベクトルを求め、工具姿勢ベクトルからA軸,C軸位置を求めるとき、パラメータtが特異点パラメータtsを越える(t>ts)ときに解の組を変更する。つまり、解Aから解Bまたはその逆のように、特異点後は特異点前の解の組から他の解の組に変更する。このことにより、特異点を越えるA軸,C軸の位置を求めることができる。求めたA軸,C軸位置によってA軸,C軸サーボを駆動する。なお、指令経路関数を補間し、A軸,C軸位置を求める具体的な方法についてはシミュレーション例とともに後述する。
回転軸位置の関数の場合について説明する。
図12は、工具姿勢を表す指令経路関数であるD(A,C)を、指令始点と指令終点および特異点を通過し指令始点への工具姿勢の変化方向と指令終点からの工具姿勢の変化方向に接続することを説明する図である。
工具姿勢が回転軸位置指令で指令される場合、回転軸の動作に着目して指令始点と指令終点および特異点を通過し指令始点への工具姿勢の変化方向と指令終点からの工具姿勢の変化方向に接続する指令経路関数を求めて補間する。補間して求められたA軸,C軸位置によってA軸,C軸サーボを駆動する。
ここで、D(A,C)が工具姿勢を示す指令経路関数である。(A,C)はA軸,C軸位置による関数であることを意味する。次のようにして、Dを指令始点と指令終点および特異点を通過し指令始点への工具姿勢の変化方向と指令終点からの工具姿勢の変化方向に接続するとして求める。Dsは指令始点、Ds’は指令始点での接線方向(指令始点への工具姿勢の変化方向をA軸,C軸方向に換算したもの)、Deは指令終点、De’は終点での接線方向(指令終点からの工具姿勢の変化方向をA軸,C軸方向に換算したもの)である。
Ds、Ds’、De、De’を与え、工具姿勢を示す指令経路関数D(A,C)を多項式、スプライン関数、NURBS関数などの滑らかな曲線を表す関数として求める。この場合、必ず特異点(A=0)を通過するので、Nを求めたときの特異点Ncを通過する条件は不要である。指令始点や指令終点において工具姿勢の変化方向に接続する必要がない場合は、与える条件を少なくし関数の次数を少なくすればよい。例えば、指令経路関数D(A,C軸)を次のようなパラメータtの3次の多項式の関数で表す場合を示す。
Figure 2011003176
ここで、P、Q、R、Sはそれぞれ2次元(A,C)の係数ベクトルである。
Ds、Ds’、De、De’の4条件が与えられると、P,Q,R,Sの4個の係数を計算することができる。これによって、指令経路関数D(A,C)を求めることができる。
パラメータtをサンプリング周期毎に変化させながら、D(A,C)を計算することによってサンプリング周期毎のA軸,C軸位置を求める。求めたA軸,C軸位置によってA軸,C軸サーボを駆動する。指令経路関数を補間しA軸,C軸位置を求める具体的な方法についてはシミュレーション例とともに後述する。
次に、図2の指令例1においてA軸,C軸位置を求めるシミュレーションを行った結果を説明する。指令始点(A−20,C30)から指令終点(A20,C−30)で示した平面上を工具姿勢が変化する場合、解Aと解Bを求め解Ac、解Bcとして図13に示す。図5で説明したようにA,Cの解が得られる直前のA軸,C軸位置に近い解を選択するようにした場合、指令始点では解Aが直前の回転軸位置に近いとすると、図13の「解Acの変化」のようにA,Cの解が得られる。これが、従来技術の問題点として述べた(3)のケースである。したがって、指令終点には到達しない。この時の解Acによる工具姿勢ベクトルをZプラス方向から描くと図14に示すようになる。図14は図3に対応する。
図2の指令例1のように指令された場合、数5式で述べた特異点を通過する指令経路関数N(Nx,Ny,Nz)(パラメータtは指令始点〜指令終点間で0〜1に変化するとする)を求める。ここで、図2の指令始点と指令終点でのA軸,C軸に対する指令を工具姿勢方向に換算することにより、Ns、Neを求めると次のようになる。特異点は、Nc=(0,0,1)である。なお、このNは図6の指令例2のように工具姿勢方向を工具姿勢ベクトルで指令する場合も同様である。
Ns=(−0.171,0.296,0.94)
Ne=(−0.171,−0.296,0.94)
Ns’、Ne’は次のように与えられるとする。これは、図3の平面において指令始点および指令終点で工具姿勢が平面上の方向に変化するとした場合の変化方向を工具姿勢方向の変化方向に換算したものである。図15において指令始点と指令終点でのベクトルとしても記入している。
Ns’=(−0.053,−0.955,0.291)
Ne’=(0.053,−0.955,−0.291)
これから数5式の説明で述べた方法で指令経路関数N(Nx,Ny,Nz)を求めると、各係数は次のようになる。
E=(2.948,0.0,−0.201)
F=(−5.897,−0.725,0.401)
G=(3.001,1.088,−0.492)
H=(−0.053,−0.955,0.291)
J=(−0.171,−0.296,0.94)
その結果のN(Nx,Ny,Nz)に対して正規化して工具姿勢ベクトルVt(Vtx,Vty,Vtz)とし解A,解Bを求め、それらを解An、解Bnとして図13に重ねると図15に示されるようになる。
なお、Ns’、Ne’は、A軸,C軸に換算しベクトル長は変更して描いている。ここで、○印で「特異点越え」と記載した部分で解Anから解Bnに解の選択を変更する必要があり、このことにより特異点を越えるA軸,C軸位置が求められる。特異点を越える方法について前述したが、更に具体的に説明する。
(1)直前の旋回回転軸の近い解の解釈
前述したように、旋回回転軸(C軸)の位置について、直前のサンプリング周期での旋回回転軸(C軸)の位置に対して、今回のサンプリング周期では常に直前のサンプリング周期での旋回回転軸(C軸)位置に近い解を選択する。上記例では、N(Nx,Ny,Nz)を求め正規化して工具姿勢ベクトルVt(Vtx,Vty,Vtz)とし、解An,解Bnを計算したときのA軸,C軸位置は特異点通過の部分の前後で表1のように変化する。A,Cは度で表している。
Figure 2011003176
特異点直前は解Anが選択されている。しかし、解Anを選択し続けると特異点から特異点直後にかけてC軸に大きな移動(0→175.07)が発生する。特異点は解Anとし、特異点直後は解Bnを選択すると、C軸の移動(0→―4.928)は小さい。そのため、特異点直後から解Bnを選択する。
(2)特異点パラメータ値による方法
指令経路関数に関して、特異点におけるパラメータとして特異点パラメータ値を求めておく。つまり、数6式によってtsを求める。上記例では、ts=0.5である。表1において、サンプリング周期毎にパラメータtは特異点直前から特異点直後にかけて0.475→0.5→0.525と変化する。パラメータtが特異点パラメータtsを越えるとき(t>ts)に解の組を変更する。したがって、特異点までは解Anを選択し、特異点直後から解Bnを選択する。
これらの方法で特異点を越えるA軸,C軸の位置が求められる。特異点を越えるように解Anから解Bnへ移行した時の工具姿勢ベクトル先端をZプラス方向から描くと図16のようになり、特異点(0,0,1)を通過している。図16の工具姿勢ベクトル先端の経路は図8の機械制御点の動作に対応する。
図2の指令例1のように指令された場合、数7式で述べた特異点を通過する指令経路関数D(A,C)(パラメータtは指令始点〜指令終点間で0〜1に変化するとする)を求める。ここで、図2のA軸,C軸に対する指令から次のようになる。
Ds=(−20,30)(度)=(−0.349,0.524)(ラジアン)
De=(20,−30)(度)=(0.349,−0.524)(ラジアン)
Ds’、De’は次のように与えられるとする。これは、図3の平面において指令始点および指令終点で工具姿勢が平面上の方向に変化するとした場合の変化方向をA軸,C軸の方向に換算したものである。つまり、Ns’、Ne’と同等である。図17において指令始点と指令終点での接線方向としても記入している。
Ds’=(0.852,1.531)(ラジアン)
De’=(0.852,1.531)(ラジアン)
これから、数7式の説明で述べた方法で指令経路関数D(A,C)を求めると各係数は次のようになる。
P=(0.308,5.156)
Q=(−0.462,−7.733)
R=(0.852,1.531)
S=(−0.349,0.524)
その結果のD(A,C)を図13に重ねると図17に示されるようになる。なお、D(A,C)は多項式としてtに対して一意に決定されるので、解A,解Bのような2組の解は持たない。パラメータtをサンプリング周期毎に変化させながら、D(A,C)を計算することによってサンプリング周期毎のA軸,C軸位置が求められる。
その時、D(A,C)に対して工具姿勢ベクトル先端を計算してZプラス方向から描くと図18に示すようになり、図18に示されるように特異点(0,0,1)を通過している。図18の工具姿勢ベクトル先端の経路は図9の点線の経路に対応する。
ここで、図2における指令始点と指令終点について説明する。指令始点および指令終点については、プログラムで指令されたプログラム指令位置である場合と第1補間された位置である場合がある。
図19は、プログラム指令位置の場合の本発明に係る数値制御装置の機能ブロック図である。一般に、数値制御装置は、プログラム指令の各ブロック指令を指令解析部10で解析し、補間部11において補間を行い、各軸サーボ12X,・・・12Cを駆動する。工具姿勢制御を行う場合は、補間部11に関連づけられた工具姿勢制御部15において、工具姿勢が指令された平面上または滑らかな面上を動作するように工具姿勢制御を行う。
指令始点および指令終点はプログラムで指令されたブロック始点およびブロック終点である場合、特異点通過判断部13と特異点通過経路作成部14は指令解析部10に関連付けられ、ブロック始点およびブロック終点を指令始点および指令終点として特異点通過判断と特異点通過経路作成を行う。また、工具姿勢制御部15は補間部11に関連づけられ、作成された特異点通過経路を補間して工具姿勢制御を行う。
図20は、プログラム指令の各ブロック指令を指令解析部20で解析し、第1補間部において粗く第1補間を行いその後細かく第2補間を行う数値制御装置の機能ブロック図である。この場合には、第1補間を行う第1補間部21に対して特異点通過判断部25と特異点通過経路作成部26および工具姿勢制御部27とを関連づけるとともに、第2補間部23にも工具姿勢制御部27を関連付ける。
第1補間のサンプリング周期毎に工具姿勢制御を行った第1補間の補間位置を指令始点および指令終点とし、それらの指令始点および指令終点位置に対して特異点通過判断部25にて特異点通過の判断を行い、特異点通過と判断されれば特異点通過経路作成部26にて第1補間の補間位置を特異点通過経路に変更し、変更した特異点通過経路を中間メモリ22にセットし、より細かなサンプリング周期で補間を行う第2補間部23は、セットされた中間メモリ22のデータに基づき特異点通過経路を補間して工具姿勢制御を行う。この場合、請求項5および請求項6のサンプリング周期は第2補間のサンプリング周期である。また、本明細書の他の段落で述べる「補間」は、第2補間での処理および第2補間に関連づけられた工具姿勢制御部27における処理を意味する。
図21は、本発明の特異点通過判断部と特異点通過経路作成部の処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。ただし、A=0度が特異点の場合のフローチャートである。この図21は、指令始点と指令終点は、プログラムにおいて回転軸位置指令で指令されたブロック始点およびブロック終点であり工具姿勢方向の関数として指令経路を変更する場合の、特異点通過判断部と特異点通過経路作成部とをフローチャートで示したものである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップSA1]指令始点と指令終点を得る。
●[ステップSA2]指令始点と指令終点で傾斜回転軸の符号は反転するか否か判断し、傾斜回転軸の符号が反転する場合にはステップSA3へ移行し、反転しない場合には終了する。
●[ステップSA3]Ns,Ne,Nc,Ns’,Ne’の条件から数5式の指令経路関数Nを求める。数6式によって特異点パラメータ値tsを求め、終了する。なお、ステップSA1およびステップSA2は特異点通過判断部に相当し、ステップSA3は特異点通過経路作成部に相当する。
図22は、本発明の特異点通過経路作成部で作成された特異点通過経路を補間部に関連づけられた工具姿勢制御部で補間する場合の処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。ここでは、指令始点では解Aが直前の回転軸位置に近いとする。
●[ステップSB1]指令経路関数Nをパラメータtで計算する。ここではtは指令始点〜指令終点間で0〜1に変化する値として補間部ですでに計算されているとする。Nを正規化して工具姿勢ベクトルVt(Vtx,Vty,Vtz)を求める。数1式および数2式によってVtから解An,解Bnを求める。
●[ステップSB2]tはts以下であるか否か判断し、以下である場合にはステップSB3へ移行し、以下ではない場合にはステップSB4へ移行する。
●[ステップSB3]解Anを選択し、解AnによるA,C軸補間位置とし、終了する。
●[ステップSB4]解Bnを選択し、解BnによるA,C軸補間位置とし、終了する。
図24は、傾斜回転軸位置が0度でない位置が特異点である5軸加工機において、本発明の特異点通過判断部と特異点通過経路作成部の処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。指令始点と指令終点は、プログラムにおいて回転軸位置指令で指令されたブロック始点およびブロック終点であり工具姿勢方向の関数として指令経路を変更する場合の、特異点通過判断部と特異点通過経路作成部とをフローチャートで示したものである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップSAA1]指令始点と指令終点を得る。
●[ステップSAA2]傾斜回転軸に関し、(指令始点−特異点)と(指令終点―特異点)の符号は反転するか否か判断し、符号が反転する場合にはステップSAA3へ移行し、反転しない場合には終了する。
●[ステップSAA3]Ns,Ne,Nc,Ns’,Ne’の条件から数5式の指令経路関数Nを求める。数6式によって特異点パラメータ値tsを求め、終了する。なお、ステップSAA1およびステップSAA2は特異点通過判断部に相当し、ステップSAA3は特異点通過経路作成部に相当する。
10 指令解析部
11 補間部
12X X軸サーボ
12Y Y軸サーボ
12Z Z軸サーボ
12A(B) A(B)軸サーボ
12C C軸サーボ
13 特異点通過判断部
14 特異点通過経路作成部
15 工具姿勢制御部
20 指令解析部
21 第1補間部
22 中間メモリ
23 第2補間部
24X X軸サーボ
24Y Y軸サーボ
24Z Z軸サーボ
24B(A) B(A)軸サーボ
24C C軸サーボ
25 特異点通過判断部
26 特異点通過経路作成部
27 工具姿勢制御部

Claims (10)

  1. テーブルに取り付けられたワーク(加工物)に対して直線軸3軸と傾斜回転軸と旋回回転軸の回転軸2軸によって加工する5軸加工機を制御する数値制御装置において、
    指令始点と指令終点の二つの指令位置の間におけるワークに対する工具の姿勢が、前記二つの指令位置における指令回転軸位置に基づいて計算される工具姿勢を含む平面または滑らかな面に存在するように回転軸位置および直線軸位置を制御する工具姿勢制御部と、
    前記二つの指令位置の間で前記傾斜回転軸指令が特異点をはさんで反対側である場合は特異点を通過する必要があると判断する特異点通過判断部と、
    前記特異点通過判断部にて特異点を通過する必要があると判断した場合には、工具姿勢が前記二つの指令位置と特異点を通過する特異点通過経路とする特異点通過経路作成部とを備えた5軸加工機用数値制御装置。
  2. テーブルに取り付けられたワーク(加工物)に対して直線軸3軸と傾斜回転軸と旋回回転軸の回転軸2軸によって加工する5軸加工機を制御する数値制御装置において、
    指令始点と指令終点の二つの指令位置の間におけるワークに対する工具の姿勢が、前記二つの指令位置におけるベクトル指令による工具姿勢を含む平面または滑らかな面に存在するように回転軸位置および直線軸位置を制御する工具姿勢制御部と、
    前記工具姿勢を含む平面または滑らかな面と特異点との最小距離または最小角度が設定値よりも小さい場合は特異点を通過する必要があると判断する特異点通過判断部と、
    上記特異点通過判断部にて特異点を通過する必要があると判断した場合には、工具姿勢が前記二つの指令位置と特異点を通過する特異点通過経路とする特異点通過経路作成部とを備えた5軸加工機用数値制御装置。
  3. 前記特異点通過経路作成部は、前記指令始点における指令始点への工具姿勢の変化方向に接続するように経路を作成する請求項1または請求項2に記載の5軸加工機用数値制御装置。
  4. 前記特異点通過経路作成部は、前記指令終点における指令終点からの工具姿勢の変化方向に接続するように経路を作成する請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の5軸加工機用数値制御装置。
  5. 前記特異点通過経路は、工具姿勢方向を表す指令経路関数として作成する請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の5軸加工機用数値制御装置。
  6. 前記特異点通過経路は、回転軸位置による指令経路関数として作成する請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の5軸加工機用数値制御装置。
  7. 前記特異点通過経路作成部によって工具姿勢が前記二つの指令位置と特異点を通過するように指令経路が作成された時、前記工具姿勢制御部は、サンプリング周期ごとに前記工具姿勢ベクトルを求め該工具姿勢ベクトルから前記回転軸2軸の位置を求める演算において、得られる2組の解の中で直前の該サンプリング周期における前記旋回回転軸位置に近い解を選択する請求項5に記載の5軸加工機用数値制御装置。
  8. 前記特異点通過経路作成部は、工具姿勢が前記二つの指令位置と特異点を通過するように指令経路を作成する時、該作成する指令経路を表す指令経路関数を求め特異点における該指令経路関数のパラメータとして特異点パラメータ値を求めておく前記特異点通過経路作成部であり、
    前記工具姿勢制御部は、サンプリング周期ごとに該指令経路関数とパラメータによって工具姿勢ベクトルを求め該工具姿勢ベクトルから前記回転軸2軸の位置を求める演算において、該パラメータが前記特異点パラメータ値を越えるときに、得られる2組の解の中で選択する解の組を変更する請求項5に記載の5軸加工機用数値制御装置。
  9. 前記傾斜回転軸位置が0度の位置が特異点である前記5軸加工機において、前記特異点通過判断部は、前記二つの指令位置の間で前記傾斜回転軸指令の符号が反転する場合に前記二つの指令位置の間で前記傾斜回転軸指令が特異点をはさんで反対側であり特異点を通過する必要があると判断する特異点通過判断部である請求項1〜請求項8のいずれか一つに記載の5軸加工機用数値制御装置。
  10. 前記傾斜回転軸位置が0度でない位置が特異点である前記5軸加工機において、前記特異点通過判断部は、前記二つの指令位置の間で前記傾斜回転軸指令に関して(指令始点−特異点)と(指令終点−特異点)の符号が反転する場合に前記二つの指令位置の間で前記傾斜回転軸指令が特異点をはさんで反対側であり特異点を通過する必要があると判断する特異点通過判断部である請求項1〜請求項8のいずれか一つに記載の5軸加工機用数値制御装置。
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