JP2011002877A - カード及びその加工方法 - Google Patents

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志帆 赤澤
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Abstract

【課題】生カードの向きを確実に示すことができて、その痕跡を残さずに除去でき、しかも、この除去に当たってカードを損傷するおそれのない前記カードを提供すること。
【解決手段】表裏のシートの間に端部が着色されたシート材料を挟み、この着色端部をカードの側縁面に露出させると共に、この露出部位を平面視でカードの中央から偏った位置に位置させる。この着色は加熱により消色する可逆性着色剤から構成されており、生カードの向きを確認した後加熱して消色させてその痕跡を除去することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、2枚以上のシートを互いに貼り合わせて構成されるカードとその加工方法に関するものである。本発明は、例えば、間にインレットを挟んで表裏のシートを貼り合わせて構成される非接触型のICカードに適用できる。
例えば、非接触型のICカードは図6に示すような工程を経て製造される。すなわち、図6において、まず、上から順に、表面シート、表側コアシート、ICチップ及びアンテナを搭載したインレット、裏側コアシート、及び裏面シートを重ねる。インレットは、電気絶縁性の基材シート上に銅やアルミニウムで構成したアンテナコイルが設けられ、かつ、このアンテナコイルに電気的に接続したICチップを備えるものである。表側コアシートには、このICチップを収納する開口部が設けられている。そして、これらを一体に接着して非接触型ICカードを製造する。一般にICチップはカード中央を避けて偏った位置に配置されており、片寄った位置に配置することにより、カードを折り曲げたときにその応力による破損を防いでいる。
ところで、こうして製造されたICカードは、まだアプリケーションソフトも記録されておらず、また、その表面に印刷も施されていない生(なま)カードである。そこで、次に、集積された生カードを1枚ずつ取り出し、アプリケーションソフトや個別データを記録し、また、印刷を施してアプリケーションカードとして発行する。
ところで、前記生カードには表面に印刷が施されていないから、その外観から表裏を区別することができない。また、同様に、その左右、あるいは天地(上下)も区別することができなかった。
そこで、これら生カードの端部に、しかも、偏った位置に切りかけを設けて、その向きを区別する方法が知られている。また、この他、その一部をエンボスして、このエンボスによってカードの向きを区別する方法もある。また、一部に印刷を施してその向きを示す方法もある。しかし、これらの方法によれば、いずれも、発行後のカードにもその痕跡が残るという可能性がある。
そこで、特許文献1は、蛍光塗料を使用して前記表面シート又は裏面シートにマークを施し、発行時などに向きを検知した後、そのマークを除去する方法が提案されている。除去の方法としては、例えば、このマークを削り取ったり、あるいは溶剤で拭き取ったりする方法がある。
特開2002−96587号公報
しかしながら、前記特許文献1の方法によれば、マークを除去するためにその工程が増加するだけでなく、マークを削り取ったり、あるいは溶剤で拭き取ったりするため、カード表面を損傷しやすいという問題があった。
そこで、本発明は、前述のような生カードの向きを確実に示すことができて、その痕跡
を残さずに除去でき、しかも、この除去に当たってカードを損傷するおそれのない前記カードを提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、2枚以上のシートを互いに貼り合わせて構成されるカードにおいて、
表面にならない位置であって、カードの側縁面に露出し且つ平面視でカードの中央から偏った位置が着色されていると共に、
この着色が、加熱により消色する着色剤から構成されていることを特徴とするカードである。
この発明によれば、表面にならない位置であって、カードの側縁面に露出した端部が着色されており、しかも、この着色端部が、平面視でカードの中央から偏ったカード側縁面に露出しているから、この着色によってその向きを確認することができる。
また、カードの向きを確認した後加熱することにより消色するから、その痕跡を残すことがない。また、加熱によって消色することができ、物理的に削り取ったり、あるいは溶剤を使用したりすることがないから、カード表面を損傷するおそれもない。
次に、請求項2に記載の発明は、前記露出部位が1箇所又は平面視で非対称の複数の位置であることを特徴とする請求項1に記載のカードである。この発明によれば、カードの表裏が逆の場合、あるいは前後や左右が逆の場合、露出した着色端部が正規の位置と一致することがないから、カードの表裏、左右前後を誤ることなく確認することができる。
次に、請求項3に記載の発明は、カードの表裏を構成するシートの間にテープ状シート材料を有し、このテープ状シート材料の端部が着色されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカードである。この発明によれば、例えば、表裏のシート及びテープ状シート材料としてそれぞれ長尺の材料を準備し、次に、テープ状シート材料の所定の位置を着色し、このテープ状シート材料を挟んで表裏のシートを貼り合わせることにより、連続的にカードを製造することができる。
また、請求項4に記載の発明は、平面視でカードの中央から偏った位置に、電気的又は磁気的記録材料を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカードである。この発明によれば、これら記録材料と露出した着色端部との位置合わせが可能となり、このため、これら記録材料と印刷などの向きとを誤ることなく位置合わせすることができる。
また、請求項5に係る発明は、前記着色を限定したもので、すなわち、前記着色が可逆性着色剤によることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカードである。この可逆性着色剤の材質は公知であるが、その具体例については後述する。
次に、請求項6〜8に記載の発明は、これら請求項1〜5に係るカードに対して印刷などの後加工を施す方法に関するものである。
すなわち、請求項6に記載の発明は、2枚以上のシートを互いに貼り合わせて構成されるカードに印刷などの加工を施す方法であって、
前記カードが表裏のシートを互いに貼り合わせて構成されるカードであり、
前記カードが、その表面にならない位置であって、カードの側縁面に露出し且つ平面視でカードの中央から偏った位置が着色されていると共に、
この着色が、加熱により消色する着色剤から構成されており、
この露出した着色端部の位置を検査することによりカードの向きを確認して、次に、前記加工を施すことを特徴とするカードの加工方法である。
この発明は、露出した前記着色端部の位置を確認することの外にカードの向きを確認することが困難である場合に適するものである。カードに印刷が施された後には、カードの向きを確認することは一般に容易であるから、印刷工程の前、あるいは、印刷を含む一連の工程で施される加工に適している。このような加工としては、例えば、印刷の外、カードを走行させながら、印刷、磁気的記録又は電気的記録、エンボスなどの加工を連続的に施す場合におけるこれら加工が例示できる。
また、請求項7に記載の発明は、表裏のシートを互いに貼り合わせて構成されるカードに印刷などの加工を施す方法であって、
前記カードが、その表面にならない位置であって、カードの側縁面に露出し且つ平面視でカードの中央から偏った位置が着色されていると共に、
この着色が、加熱により発消色する可逆性着色剤から構成されており、
カードを加熱して前記可逆性着色剤を発色させ、この露出した着色端部の位置を検査することによりカードの向きを確認して、次に、前記加工を施すことを特徴とするカードの加工方法である。
また、請求項8に記載の発明は、前記着色の痕跡を除去する方法に関するもので、カードに加工を施した後、加熱して前記着色剤を消色させることを特徴とする請求項6又は7に記載の加工方法である。
以上のように、本発明によれば、生カードの向きを確実に示すことができると共に、その痕跡を除去でき、しかも、この除去に当たってカードを損傷するおそれもないという効果を奏する。
本発明の実施例に係る断面説明図 本発明の実施例に係る斜視図 本発明の第2の実施例に係る断面説明図 本発明の第3の実施例に係る断面説明図 本発明の第3の実施例に係る平面説明図 従来例に係る断面説明図
本発明のカードは、少なくとも2枚のシートを必須の構成要素として、これらを貼り合わせて構成されるものである。この他、これら2枚のシートの間に第3のシートを備えるものであってもよい。
このカードの内部、すなわち、カードの両表面を構成しない内部は、加熱により消色する着色剤によってその端部が着色されている。この着色部は、前記2枚のシートの内面側、すなわち、張り合わされる面であってもよい。また、これら2枚のシートの間に介在する第3のシートの端部であってもよい。
端部を着色するシートとしては任意のものが使用できる。例えば、非接触型ICカードの場合には、表面シート、表側コアシート、インレット、裏側コアシート、及び裏面シート等の端部を着色することができる。また、これらとは別に端部を着色したシート材料を準備し、このシート材料を、コアシートとインレットに加えて、表面シートと裏面シート
との間に配置することもできる。この場合には、シート材料としてテープ状の細長いシート材料を準備することが望ましい。
次に、前記着色端部は、カードの側縁面に露出している必要があり、かつ、平面視でカードの中央から偏った位置に露出している必要がある。仮に、カードの側縁面の全周に露出している場合、この露出部位を手がかりとしてカードの表裏や前後を識別することができない。また、平面視でカードの中央に露出している場合にも、その前後を識別することは困難である。
このため、この露出部位は、通常、1箇所である。ただし、複数の位置に露出していても、これら複数の位置が平面視で非対称の位置である場合には、カードの表裏や前後を識別することが可能である。
図面の図1は、裏面側に配置されたコアシートに可逆性着色層を施した非接触型ICカードの例で、説明の便宜のため、各シートを分離して図示している。この例では、上から順に、それぞれ、表面シート、表側コアシート、インレット、裏側コアシート及び裏面シートが積層されており、これらを一体に接着してICカードとすることができる。そして、裏側コアシートには、そのインレット側表面の端部に可逆性着色層が施されている。こうして得られたICカードの斜視図は図2に示されている。すなわち、このICカードの表面シートには印刷が施されておらず、裏面シートにも施されていない。そして、その側縁面の一部に、前記可逆性着色層が露出している。その露出部位は、ICカードの長辺の一部であり、平面視で、カードの中央を避けて偏った位置である。
これら各シートの材質は公知のものをそのまま使用することができるが、例を挙げると、表面シート及び裏面シートとしては、例えば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートが使用できる。また、表側コアシートとしては、例えば、硬質塩化ビニル(PVC)シートなどの電気絶縁性シートが使用できる。また、表側コアシートとして、非結晶性ポリエステル(例えば、イーストマン・ケミカル社製のEastsr PET−G:テレフタル酸、グリコール、1,4シクロヘキサンジメタノール共重合体)を使用することも可能である。なお、表側コアシートには、インレットに搭載されたICチップを収納する開口部を設ける必要がある。この開口部は、図示のように表側コアシートを貫通する孔で構成してもよいし、表側コアシートに凹部を設けてこの凹部を開口部としてもよい。また、インレットは電気絶縁性のシート基材上に、ICチップと、このICチップを封止するとともにICチップの物理的強度を改善するための補強板と、アンテナコイルと、これらICチップとアンテナコイルとを電気的に接続する回路とを設けて構成されるもので、シート基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミドなどのフィルムが使用できる。
次に、図面の図3は、インレットに可逆性着色層を施した非接触型ICカードの例で、その外は図1に示す例と同様である。この例では、インレットを構成するシート基材の裏側コアシート側の端部に可逆性着色層が施されている。そして、その側縁面の一部に、前記可逆性着色層が露出している。その露出部位は、図1に示す例と同様に、ICカードの長辺の一部であり、平面視で、カードの中央を避けて偏った位置である。なお、このICカードを製造する場合には、前記シート基材に可逆性着色層を印刷し、この後、ICチップを搭載することが望ましい。
また、図面の図4は、表面シート、表側コアシート、インレット、裏側コアシート及び裏面シートとは別に、テープ状のシート材料を準備し、その端部に可逆性着色層を施して、このテープ状シート材料をインレットと裏側コアシートとの間に介在させたものである。そして、その平面説明図を図5に示す。図5は、テープ状シート材料、すなわち、テープの配置状況を示すため、カード内部のテープを図示している。この図5から分かるように、テープはカードの短辺方向に平行に、しかも、カードの中央を避けて偏った位置に配置されている。そして、その側縁面の一部に、前記可逆性着色層が露出している。その露出部位は、図1に示す例と同様に、ICカードの長辺の一部であり、平面視で、カードの中央を避けて偏った位置である。
次に、前記可逆性着色層について説明する。この可逆性着色層は加熱により消色してその痕跡が消えるものであればよいが、この加熱条件の制御により発色と消色とを繰り返すものが望ましい。この場合には、消色状態の生カードがあったとしても、この生カードを加熱発色させてその向きを確認することができる。
このような発色と消色とを繰り返す着色剤としては、ロイコ染料と、加熱条件の制御に応じてこのロイコ染料を発色させ、あるいは消色させる薬剤とを主成分とする可逆性着色剤とが使用できる。このロイコ系可逆性着色剤の性質は、一般に、次のように説明されている。すなわち、比較的高温に加熱すると発色し、これを常温に冷却してもその発色状態を維持する。また、前記発色温度より低い温度に加熱すると消色し、これを常温に冷却してもその消色状態を維持する。また、このロイコ系可逆性着色剤は、次のように説明されることもある。すなわち、加熱すると発色し、これを急冷すると、その発色状態を維持する。また、加熱後、徐冷すると消色してその消色状態を維持する。いずれにしても、比較的高温に加熱すると発色し、これを常温に急冷すると、その発色状態を維持する。また、前記発色温度より低い温度に加熱し、これを徐冷すると消色してその消色状態を維持する。そして、このため、常温下で発色状態と消色状態のいずれの状態も、安定して維持できるのである。
ロイコ染料としては任意のものが使用できる。例えば、ロイコオーラミン類、ジアリールフタリド類、ポリアリールカルビノール類、アシルオーラミン類、アリールオーラミン類、ローダミンBラクタム類、インドリン類、スピロピラン類、フルオラン類などである。具体的には、クリスタルバイオレットラクトン、マラカイトグリ−ンラクトン、2−アニリノ−6−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−3−メチルフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−(N−メチル−N−プロピルアミノ)フルオラン、3−[4−(4−フェニルアミノフェニル)アミノフェニル]アミノ−6−メチル−7−クロロフラン、2−アニリノ−6−(N−メチル−N−イソブチルアミノ)−3−メチルフルオラン、2−アニリノ−6−(ジブチルアミノ)−3−メチルフルオラン、3−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)フルオラン、2−クロロ−6−(ジエチルアミノ)フルオラン、7−(N,N−ジベンジルアミノ)−3−(N,N−エチルアミノ)フルオラン、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4’−ニトロ)アニリノラクタム、3−ジエチルアミノベンゾ[a]−フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−キシリノフルオラン、3−(4−ジエチルアミノ−2−エソキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドールー3−イル)フタリド、3−ジエチルアミノ−7−クロロアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,6−ジメチルエソキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシ−7−アミノフルオラン、DEPM、ATP、ETAC、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、クリスタルバイオレットカルビノール、マラカイトグリーンカルビノール、N−(2,3−ジクロロフェニル)ロイコオーラミン、N−ベンゾイルオーラミン、ローダミンBラクタム、N−アセチルオーラミン、N−フェニルオーラミン、2−(フェニルイミノエタンジリデン)−3,3−ジメチルインドリン、n−3,3−トリメチルインドリノベンゾスピロピラン、8’−メトキシ−N−3,3−トリメチルインドリノベンゾスピロピラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−ベンジルオキシフルオラン、1,2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオラン、3,6−ジ−p−トルイジノ−4,5−ジメチルフルオラン、フェニルヒドラジド−γ−ラクタム、3−アミノ−5−メチルフルオランなどが例示できる。
また、このロイコ系可逆性着色剤に利用する前記薬剤としては、化1に示す化学構造を有する化合物が使用できる。
(式中、Xはフェノール性水酸基あるいはカルボキシル基を表わし、Rは水素原子あるいは水酸基を表わす)
例えば、化2に示す化学構造を有する化合物あるいは化3に示す化学構造を有する化合物である。
(式中、Xはフェノール性水酸基あるいはカルボキシル基を表わす)
前記化2で表されるアミノフェノールあるいはアミノ安息香酸としては、具体的には2−アミノフェノール、3−アミノフェノール、4−アミノフェノール等のアミノフェノール、2−アミノ安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−アミノ安息香酸等のアミノ安息香酸をあげることができる。
前記化3で表されるヒドロキシアミノ安息香酸としては、例えば2−ヒドロキシ−3−アミノ安息香酸、2−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸、2−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−4−アミノ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−アミノ安息香酸、3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ−5−アミノ安息香酸等をあげることができる。
また、前記薬剤として、化4に示す化学構造を有する化合物あるいは化5に示す化学構造を有する化合物と、アミンとの化合物を挙げることができる。
(式中、nは1〜3の整数を表わす)
(式中、R1は水素原子又はメチル基を表わし、n1は0〜6の整数を表わす)
前記化4で表わされる化合物としては具体的には、以下のようなものが挙げられる。
n=1;2−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸等。
n=2;3,4−ジヒドロキシ安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,3−ジヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,6−ジヒドロキシ安息香酸、3,6−ジヒドロキシ安息香酸、4,5−ジヒドロキシ安息香酸、4,6−ジヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシサリチル酸、5−ヒドロキシサリチル酸等。
n=3;没食子酸等。
前記化5で表わされる化合物としては具体的には、以下のようなものが挙げられる。
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン酸、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン酸、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸、5,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸、5,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン酸、6,6−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸、7,7−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン酸、8,8−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン酸、7,7−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン酸、8,8−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノナン酸。
次に、化4に示す化学構造を有する化合物あるいは化5に示す化学構造を有する化合物と反応するアミンとしては、RNH(但し、Rは炭素原子数8個以上のアルキル基を表わす)あるいは化6に示す化学構造を有する化合物が例示できる。
(式中、Rは水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基を表わし、nは1〜18の整数を表わす)
前記RNHで表わされるアミンとしては、具体的にはオクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ラウリルアミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘプタデシルアミン、セチルアミン、ステアリルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン等が挙げられる。また、化6で表わされるアミンとしては、具体的にはベンジルアミン、2−フェニルエチルアミン、3−フェニルプロピルアミン、4−フェニルブチルアミン、5−フェニルペンチルアミン、6−フェニルヘキシルアミン、7−フェニルヘプチルアミン、8−フェニルオクチルアミン、9−フェニルノニルアミン、10−フェニルデシルアミン、11−フェニルウンデシルアミン、12−フェニルドデシルアミン、13−フェニルトリデシルアミン、14−フェニルテトラデシルアミン、15−フェニルペンタデシルアミン、16−フェニルヘキサデシルアミン、17−フェニルヘプタデシルアミン、18−フェニルオクタデシルアミン、メチルベンジルアミン、2−トリエチルアミン、3−トリルプロピルアミン、4−トリルブチルアミン、5−トリルペンチルアミン、6−トリルヘキシルアミン、7−トリルヘプチルアミン、8−トリルオクチルアミン、9−トリルノニルアミン、10−トリルデシルアミン、11−トリルウンデシルアミン、12−トリルドデシルアミン、13−トリルトリデシルアミン、14−トリルテトラデシルアミン、15−トリルペンタデシルアミン、16−トリルヘキサデシルアミン、17−トリルヘプタデシルアミン、18−トリルオクタデシルアミン、クロロベンジルアミン、2−クロロフェニルエチルアミン、ブロモベンジルアミン、2−ブロモフェニルエチルアミン、メトキシベンジルアミン、エトキシベンジルアミン等が挙げられる。
本発明において、前記薬剤としては、化7に示す化学構造を有するジヒドロキシ安息香酸と炭素原子数8以上のアルキル基を有する高級脂肪族アミンとの化合物、化8に示す化学構造を有する没食子酸高級脂肪族アミンとの化合物、化9に示す化学構造を有するヒドロキシ安息香酸、又はジヒドロキシ安息香酸との化合物、化10に示す化学構造を有する没食子酸と脂肪族アミンとの化合物、化11に示す化学構造を有するビス(ヒドロキシフェニル)酢酸、またはビス(ヒドロキシフェニル)酪酸と高級脂肪族アミンとの化合物、化12に示す化学構造を有する2個のヒドロキシフェニル基を有する脂肪族カルボン酸と脂肪族アミンとの化合物、化13に示す化学構造を有する没食子酸エステルと高級脂肪族アミンとの化合物が挙げられる。
(式中、Rは炭素原子数8以上のアルキル基を表わす)
(式中、Rは炭素原子数8以上のアルキル基を表わす)
(式中、Rは水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、又はアルコキシ基、nは1又は2、nは1から18の整数を表わす)
(式中、Rは水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基、nは1から18の整数を表わす)
(式中、Rは水素原子またはメチル基、Rは炭素原子数8以上のアルキル基を表わす)
(式中、R10は水素原子またはメチル基、R11は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基、nは0〜6の整数、nは1〜18の整数を表わす)
(但し、R12及びR13はそれぞれ炭素原子数8以上のアルキル基を表わす)
また、前記薬剤として、化14〜化17に示す化学構造を有する化合物を使用することも可能である。
これらロイコ染料と薬剤とは、適当なバインダと共に溶剤に溶解または分散して前記シート材料に印刷することができる。
次に、本発明に係るカードの加工方法について説明する。
前述のように、本発明に係るカードは、その側縁面の一部に可逆性着色層が露出している。このため、本発明に係るカードを多数枚重ねて集積した状態にあっても、その側面を肉眼で見るだけで、1枚ごとにカードの向きを確認することが可能である。なお、この可逆的着色層は、このカードを構成する前記各シートを熱圧して積層する際の熱によって発色させることができる。この熱によって発色しない場合、あるいは、熱をかけることなく積層する場合、例えば接着剤によって積層する場合には、その後加熱することによって発色させることができる。なお、カードの向きを確認する直前に、カードを集積した状態で一括して加熱して発色させることが望ましい。こうして一括して発色させることにより、確認の洩れを防ぐことが可能となる。
そして、カードの向きを確認した後、所定の向きに揃えて加工装置に投入することにより、これらカードを加工することができる。例えば、カード表面の印刷やエンボスである
。また、カードがICカードの場合には、このICチップに電気的に記録することができ、磁気カードの場合には磁気的に記録することができる。
以上、非接触型ICカードを例として本発明を説明したが、本発明はこれに限らず、接触型のICカード、磁気カード、その他のカードにも適用できる。

Claims (8)

  1. 2枚以上のシートを互いに貼り合わせて構成されるカードにおいて、
    表面にならない位置であって、カードの側縁面に露出し且つ平面視でカードの中央から偏った位置が着色されていると共に、
    この着色が、加熱により消色する着色剤から構成されていることを特徴とするカード。
  2. 前記露出部位が1箇所又は平面視で非対称の複数の位置であることを特徴とする請求項1に記載のカード。
  3. カードの表裏を構成するシートの間にテープ状シート材料を有し、このテープ状シート材料の端部が着色されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカード。
  4. 平面視でカードの中央から偏った位置に、電気的又は磁気的記録材料を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカード。
  5. 前記着色が可逆性着色剤によることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカード。
  6. 2枚以上のシートを互いに貼り合わせて構成されるカードに印刷などの加工を施す方法であって、
    前記カードが表裏のシートを互いに貼り合わせて構成されるカードであり、
    前記カードが、その表面にならない位置であって、カードの側縁面に露出し且つ平面視でカードの中央から偏った位置が着色されていると共に、
    この着色が、加熱により消色する着色剤から構成されており、
    この露出した着色端部の位置を検査することによりカードの向きを確認して、次に、前記加工を施すことを特徴とするカードの加工方法。
  7. 表裏のシートを互いに貼り合わせて構成されるカードに印刷などの加工を施す方法であって、
    前記カードが、その表面にならない位置であって、カードの側縁面に露出し且つ平面視でカードの中央から偏った位置が着色されていると共に、
    この着色が、加熱により発消色する可逆性着色剤から構成されており、
    カードを加熱して前記可逆性着色剤を発色させ、この露出した着色端部の位置を検査することによりカードの向きを確認して、次に、前記加工を施すことを特徴とするカードの加工方法。
  8. 前記着色の痕跡を除去する方法に関するもので、カードに加工を施した後、加熱して前記着色剤を消色させることを特徴とする請求項6又は7に記載の加工方法。
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JP2016071608A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 大日本印刷株式会社 カード及びカード製造方法

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