JP2011001186A - シート送り装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成にてピックアップローラを退避することができる技術を提供する。
【解決手段】給紙カセットの挿抜(着脱)に応じて揺動機構14の重心G1の位置を揺動変位させる。これにより、重心G1に作用する重力による揺動モーメントの向きが変化してピックアップローラが揺動変位するとともに、その揺動モーメントによりピックアップローラの位置が保持されることとなるので、ピックアップローラを退避位置で拘束するための機構を必要としない。したがって、簡易な構成にてピックアップローラを退避させることができる。
【選択図】図5
【解決手段】給紙カセットの挿抜(着脱)に応じて揺動機構14の重心G1の位置を揺動変位させる。これにより、重心G1に作用する重力による揺動モーメントの向きが変化してピックアップローラが揺動変位するとともに、その揺動モーメントによりピックアップローラの位置が保持されることとなるので、ピックアップローラを退避位置で拘束するための機構を必要としない。したがって、簡易な構成にてピックアップローラを退避させることができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、積層状態で載置されたシートを搬送供給するシート送り装置、及びこのシート送り装置を用いた画像形成装置に関するものである。
画像形成装置等に用いられている一般的なシート送り装置では、給紙カセット等の載置部に載置されている用紙のうち積層方向上端に位置する用紙に、ピックアップローラを接触させた状態でピックアップローラを回転させることにより、用紙を画像形成部等に搬送供給している。
そこで、例えば特許文献1に記載の発明では、ピックアップローラが揺動して用紙と接触して給紙するとともに、給紙カセットの挿抜時にピックアップローラが給紙カセットと干渉してしまうことを防止するため、給紙カセットに係合するレバー等を設け、給紙カセットの挿抜時にピックアップローラを退避位置にて拘束している。
しかし、特許文献1に記載の発明では、ピックアップローラを退避位置で拘束するための機構を必要とし、複雑な構成となっている。一方、近年、画像形成装置において製造原価低減が強く望まれているが、特許文献1に記載の構成は複雑であるので、製造原価低減を図ることが難しい。
本願発明は、上記点に鑑み、特許文献1に記載の発明等に比べて、簡易な構成にてピックアップローラを退避することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、積層状態で載置されたシートを搬送供給するシート送り装置であって、水平方向に着脱自在に装置本体(1A)に装着され、シートが積層状態で載置されるシートカセット(11)と、シートカセット(11)に載置されているシートに接触して回転することによりシートを送り出すピックアップローラ(12)と、装置本体(1A)に揺動可能に組み付けられ、重心(G1)が揺動中心(O1)を通る鉛直線(L1)を挟んで一方側と他方側との間を行き来するようにシートカセット(11)の着脱に連動して揺動する揺動体(14)と、シートカセット(11)が装置本体(1A)に装着される際には、揺動体(14)の重心(G1)を鉛直線(L1)に対して一方側に変位させ、シートカセット(11)が装置本体(1A)から取り外される際には、揺動体(14)の重心(G1)を鉛直線(L1)に対して他方側に変位させる揺動体変位手段(11B〜11D)と、揺動体(14)の重心(G1)に作用する重力によって発生する揺動モーメント(M1)を受けて揺動するとともに、一端側が装置本体(1A)に揺動可能に組み付けられ、他端側にピックアップローラ(12)が組み付けられたホルダアーム(13)とを備え、揺動体(14)の重心(G1)が一方側に位置する際には、揺動モーメント(M1)の向きは、ピックアップローラ(12)をシートカセット(11)に近接させる向きとなり、揺動体(14)の重心(G1)が他方側に位置する際には、揺動モーメント(M1)の向きは、ピックアップローラ(12)をシートカセット(11)から離間させる向きとなることを特徴とする。
これにより、請求項1に記載の発明では、シートカセット(11)の挿抜(着脱)に応じて揺動体(14)の重心位置が変位することによって揺動モーメント(M1)の向きが変化してピックアップローラ(12)が揺動変位するとともに、その揺動モーメント(M1)によりピックアップローラ(12)の位置が保持されることとなるので、ピックアップローラ(12)を退避位置で拘束するための機構を必要としない。
したがって、簡易な構成にてピックアップローラ(12)を退避させることができるとともに、その退避状態を容易に保持できるので、シート送り装置やこれを用いた画像形成装置の製造原価低減を図ることが可能となる。
また、請求項2に記載の発明では、シートカセット(11)には、シートカセット(11)の着脱(挿抜)時に揺動体(14)に接触して揺動体(14)を押圧するとともに、揺動体変位手段(11B〜11D)の少なくとも一部を構成する押圧部(11B、11C、11D)が設けられていることを特徴とする。
これにより、請求項2に記載の発明では、シートカセット(11)の挿抜に応じて揺動体(14)を確実に変位させることができる。
因みに、請求項2からも明らかなように、請求項1に記載の発明では、揺動体(14)に接触して揺動体(14)を押圧する以外の手段(例えば、シートカセット(11)の挿抜に応じて発生する空気圧)にて揺動体変位手段(11B〜11D)を構成してもよい。
因みに、請求項2からも明らかなように、請求項1に記載の発明では、揺動体(14)に接触して揺動体(14)を押圧する以外の手段(例えば、シートカセット(11)の挿抜に応じて発生する空気圧)にて揺動体変位手段(11B〜11D)を構成してもよい。
また、請求項3に記載の発明では、押圧部(11B、11C)は、重心(G1)が鉛直線(L1)を超えるまで揺動体(14)に接触し続けることを特徴とする。
これにより、請求項3に記載の発明では、シートカセット(11)の挿抜に応じて揺動体(14)をより確実に変位させることができる。
これにより、請求項3に記載の発明では、シートカセット(11)の挿抜に応じて揺動体(14)をより確実に変位させることができる。
因みに、請求項3からも明らかなように、請求項2に記載の発明では、重心(G1)が鉛直線(L1)を超える前に押圧部(11B、11C、11D)が非接触となる場合も含まれる。
なお、請求項4に記載の発明では、ホルダアーム(13)の揺動中心は、シートの搬送方向において、ピックアップローラ(12)より搬送方向下流側に設定されていることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明では、ピックアップローラ(12)により送り出されたシートに接触してシートに所定の搬送抵抗を付与する分離パッド(16A)、及びシートを分離パッド(16A)に押し付けながら回転する分離ローラ(16B)を有して構成され、ピックアップローラ(12)により送り出された複数枚のシートを分離して供給する分離機構(16)を備えており、ホルダアーム(13)は、分離ローラ(16B)の回転中心を揺動中心として揺動することを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明では、揺動体(14)は、その揺動中心(O1)から上下方向にずれた位置まで延びるアーム部(14B)、このアーム部(14B)の先端に設けられた錘部(14C)、及び揺動モーメント(M1)をホルダアーム(13)に作用させる作用部(14A)を有して構成されていることを特徴とする。
これにより、請求項6に記載の発明では、ピックアップローラ(12)がシートカセット(11)に載置されたシートに接触する際には、ピックアップローラ(12)及びホルダアーム(13)の自重に加えて、揺動モーメント(M1)による力がピックアップローラ(12)に作用するので、ピックアップローラ(12)とシートとの接触面圧を高めることができ、ピックアップローラ(12)からシートに確実に搬送力を付与することができる。
なお、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の発明における揺動体(14)は、請求項7に記載の発明のごとく、その揺動中心(O1)を通る鉛直線(L1)を挟んで一方側から他方側に延びて錘部(14C)を変位可能に支持するガイド部(14K)を有して構成してもよい。
また、請求項8に記載の発明では、揺動体(14)は、その揺動中心(O1)を通る鉛直線(L1)に対して交差する方向に延びるアーム部(14B)を有して構成され、アーム部(14B)の一端側は揺動可能に支持され、他端側には錘部(14C)が設けられており、さらに、アーム部(14B)の揺動中心軸方向が、水平方向に対して傾いていることを特徴とする。
これにより、請求項8に記載の発明では、アーム部(14B)及び錘部(14C)の揺動に伴って必要とする上下方向の可動範囲寸法を、揺動中心軸方向を水平とした場合に比べて、小さくすることができるので、シート送り装置の上方下方向寸法の小型化を図ることができる。
なお、請求項9に記載の発明では、請求項1ないし8のいずれか1つに記載のシート送り装置(10)と、シート送り装置(10)から搬出されたシートに画像を形成する画像形成部(2)とを備えることを特徴とするものである。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手等に限定されるものではない。
本実施形態は、本発明に係るシート送り装置を画像形成装置用の給紙装置に適用したものであり、以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
1.画像形成装置の概略構成
画像形成装置1は、図1に示すように、画像形成部2及び給紙装置10等から構成されており、画像形成部2は、用紙やOHPシート等(以下、用紙という。)に画像を形成(印刷)する画像形成手段であり、給紙装置10は、画像形成部2に用紙を送り出す給紙手段である。
(第1実施形態)
1.画像形成装置の概略構成
画像形成装置1は、図1に示すように、画像形成部2及び給紙装置10等から構成されており、画像形成部2は、用紙やOHPシート等(以下、用紙という。)に画像を形成(印刷)する画像形成手段であり、給紙装置10は、画像形成部2に用紙を送り出す給紙手段である。
なお、本実施形態に係る画像形成部2は、プロセスカートリッジ3、露光器4及び定着器5等からなる電子写真方式の画像形成手段にて構成されており、プロセスカートリッジ3には、現像剤像が担持される感光ドラム3A、及び感光ドラム3Aを帯電させる帯電器(図示せず。)等が収納されている。
そして、給紙装置10から画像形成部2に向けて搬出された用紙は、紙粉取りローラ6Aにて紙粉が除去された後、一対のレジストローラ7まで搬送され、この一対のレジストローラ7にて斜行が矯正された後、感光ドラム3Aに搬送される。なお、搬送ローラ6Bは用紙を紙粉取りローラ6Aに押し付けるためのローラである。
一方、帯電した感光ドラム3Aは、露光器4にて露光されてその外周面に静電潜像が形成される。そして、現像剤(本実施形態では、粉体状のトナー)が感光ドラム3Aに供給されて感光ドラム3Aの外周面に現像剤像が担持(形成)される。
このとき、搬送されてきた用紙を挟んで感光ドラム3Aと反対側に配設された転写ローラ8には、現像剤と逆極性を有する電荷が印加されているため、感光ドラム3Aに担持されている現像剤像が用紙に転写される。
その後、用紙に転写された現像剤は、定着器5にて加熱されて用紙に定着し、画像形成が終了した用紙は、その搬送方向が上方側に転向された後、画像形成装置1の上端面側に設けられた排紙トレイ9に排出される。
2.給紙装置の詳細構造
給紙装置10は、図1に示すように、給紙カセット11の載置部11Aに積層された状態で載置されている複数枚の用紙のうち、積層方向端部(本実施形態では、上下方向最上端)に位置する用紙を1枚ずつ分離して画像形成部2側に搬送供給する装置であり、給紙カセット11は、画像形成部2等が組み付けられた装置本体(本体フレームや筐体)1Aに対して水平方向(本実施形態では、前後方向)に着脱自在に装着されている。
給紙装置10は、図1に示すように、給紙カセット11の載置部11Aに積層された状態で載置されている複数枚の用紙のうち、積層方向端部(本実施形態では、上下方向最上端)に位置する用紙を1枚ずつ分離して画像形成部2側に搬送供給する装置であり、給紙カセット11は、画像形成部2等が組み付けられた装置本体(本体フレームや筐体)1Aに対して水平方向(本実施形態では、前後方向)に着脱自在に装着されている。
ピックアップローラ12は、載置部11Aに載置されている最上端に位置する用紙に接触して回転することにより用紙を送り出す送り手段であり、このピックアップローラ21Aは、図2に示すように、給紙カセット11の幅方向略中央部に設けられたローラホルダ13に回転可能に組み付けられている。
因みに、給紙カセット11の幅方向(以下、幅方向と略す。)とは、水平方向のうち用紙の送り出し方向と直交する方向をいい、本実施形態では、画像形成装置1の左右方向と一致する。
また、ローラホルダ13は、図3に示すように、上面側から見て、用紙の送り出し方向(本実施形態では、画像形成装置1の前後方向)と略平行な方向に延びる樹脂からなるものであり、その延び方向一端側(本実施形態では、送り出し方向下流側)は、軸受部13A、13Bを介して本体フレーム等に回転(揺動)可能に支持され、一方、延び方向他端側(本実施形態では、送り出し方向上流側)には、ピックアップローラ12が組み付けられている。
そして、ローラホルダ13の揺動中心側には、図4に示すように、幅方向一端側(本実施形態では、右端側)に向けて延びるとともに、その揺動中心軸と同軸上に配置された揺動シャフト14Aが設けられており、ローラホルダ13は、揺動シャフト14Aを介して伝達される揺動モーメントM1を受けて揺動中心O1(図5参照)周りに揺動する。
すなわち、揺動シャフト14Aの軸方向端部のうちローラホルダ13と反対側(本実施形態では、右端側)には、その揺動中心O1から上下方向にずれた位置まで延びるととともに、その先端側に錘部14Cが形成されたアーム部14Bが設けられている。
そして、このアーム部14B、錘部14C、揺動シャフト14A、並びに後述する第1カム部14G及び第2カム部14H等により揺動機構14が構成されている。なお、揺動機構14とは、給紙カセット11の着脱に対して機械的に連動して、図5に示すように、重心G1が揺動中心O1を通る鉛直線L1を挟んで一方側と他方側との間(本実施形態では、前後方向)を行き来するように揺動する揺動体をなすものである。
因みに、揺動機構14は、アーム部14B、錘部14C及び揺動シャフト14A等により構成されているので、厳密には、揺動機構14の重心G1の位置と錘部14Cの重心の位置とは一致しないが、本実施形態では、錘部14Cの質量に比べてアーム部14B等の質量が小さいため、錘部14Cの重心の位置を揺動機構14の重心G1の位置としても実用上殆ど問題がない。
そして、揺動機構14の重心G1が鉛直線L1を挟んでピックアップローラ12と反対側(本実施形態では、前方側)に位置する場合には(図5の二点鎖線で示す状態)、重心G1に作用する重力により、揺動シャフト14Aを図5の右向きに回転させる揺動モーメントM1が揺動シャフト14Aに作用するので、ピックアップローラ12及びローラホルダ13は、給紙カセット11から離間する向きの揺動モーメントM1を受ける。
一方、揺動機構14の重心G1が鉛直線L1を挟んでピックアップローラ12側(本実施形態では、後方側)に位置する場合には(図5の実線で示す状態)、重心G1に作用する重力により、揺動シャフト14Aを図5の左向きに回転させる揺動モーメントM1が揺動シャフト14Aに作用するので、ピックアップローラ12及びローラホルダ13は、給紙カセット11に近接する向きの揺動モーメントM1を受ける。
このため、重心G1が鉛直線L1を挟んでピックアップローラ12側に位置する場合には、ピックアップローラ12は、揺動モーメントM1により積層方向上端に位置する用紙に押し付けられるので、図6及び図7に示すように、載置部11Aに載置されている用紙の枚数によらず、ピックアップローラ12を載置部11Aに載置されている最上端に位置する用紙に接触させることができる。
また、本実施形態では、アーム部14B及び錘部14Cは、揺動シャフト14Aに一体化されていないため、揺動シャフト14Aは、錘部14C等の揺動変位と一体的には回転しない。
すなわち、本実施形態では、図4に示すように、アーム部14Bは、揺動シャフト14Aに対して回転可能に装着されたカラー14Dに一体化され、かつ、このカラー14Dには、揺動シャフト14Aに設けられた係合キー14Fと係合するキー溝14Eが設けられている。
このため、揺動モーメントM1により錘部14C等が揺動変位し始めると、キー溝14Eの内壁部と係合キー14Fとが接触するまで錘部14C等のみ揺動(回転)し、その後、キー溝14Eの内壁部と係合キー14Fとが接触して係合すると、錘部14C等と揺動シャフト14Aとが一体的に揺動(回転)する。因みに、本実施形態では、錘部14C等が揺動変位し始めた時から更に約60°度揺動すると、キー溝14Eの内壁部と係合キー14Fとが接触するように設定されている。
また、カラー14Dの外周面には、図4に示すように、径方向に突出してカラー14Dと一体的に回転する第1カム部14G及び第2カム部14Hが設けられており、これら第1カム部14G及び第2カム部14Hは、図2に示すように、給紙カセット11の着脱時に、給紙カセット11の側壁に設定された第1カム面11B、第2カム面11C及び第3カム面11Dに接触することにより、揺動モーメントM1と反対向きのモーメントをカラー14Dに作用させる。
すなわち、第1カム部14Gと第2カム部14Hとは、図5に示すように、揺動中心O1を挟んで互いに反対向きに突出しているとともに、カラー14Dの軸方向においてずれた位置に設けられている(図3参照)。
そして、第1カム面11Bは、給紙カセット11が装置本体1Aから取り外される際に第1カム部14Gの先端に接触して第1カム部14Gを押圧する押圧部であり(図9参照)、一方、第2カム面11C及び第3カム面11Dは、給紙カセット11が装置本体1Aに装着される際に第2カム部14Hの先端に接触して第2カム部14Hを押圧する押圧部である(図12及び図14参照)。
また、第1カム面11Bは、図9に示すように、給紙カセット11の取り外し方向後退側(本実施形態では、給紙カセット11の後方側)に向かうほど、第1カム部14Gと第1カム面11Bとの接触部P1が揺動中心O1側(上方側)に移動するような傾斜面となっている。
そして、接触部P1が鉛直線L1に対して重心G1と同一側に位置するので、揺動中心O1に対して給紙カセット11が取り外し方向前進側(本実施形態では、給紙カセット11の前方側)に移動すると、重心G1の位置は、図9→図10に示すように、図9に示す状態における揺動モーメントM1の向きと逆向きに揺動変位する。
一方、第2カム面11Cは、図14に示すように、給紙カセット11の装着方向後退側(本実施形態では、給紙カセット11の前方側)に向かうほど、第2カム部14Hと第2カム面11Cとの接触部P2が揺動中心O1側(上方側)に移動するような傾斜面となっている。
そして、接触部P2が鉛直線L1に対して重心G1と同一側に位置するので、揺動中心O1に対して給紙カセット11が装着方向前進側(本実施形態では、給紙カセット11の後方側)に移動すると、重心G1の位置は、図14→図15に示すように、揺動モーメントM1の向きの逆向きに揺動変位する。
また、第3カム面11Dは、図12に示すように、給紙カセット11を装置本体1Aに装着する際に、第2カム部14Hが最初に接触する傾斜面であって、第2カム面11Cと同様に、給紙カセット11の装着方向後退側に向かうほど、第2カム部14Hと第3カム面11Dとの接触部が揺動中心O1側(上方側)に移動するように傾斜している。
なお、本実施形態では、第1カム部14Gの先端が第1カム面11Bに接触する際に発生する摺動抵抗(摩擦抵抗)を小さくするために、図9に示すように、第1カム部14Gの先端にローラ14Jを設けている。したがって、摺動抵抗が小さい場合には、第2カム部14Hと同様に、ローラ14Jを廃止してもよい。また、第2カム部14Hの先端にローラを設けて、摺動抵抗を小さくする構成としてもよい。
因みに、第1カム面11B及び第2カム面11Cも、第1カム部14G及び第2カム部14Hと同様に、互いにカラー14Dの軸方向においてずれた位置に設けられているので(図2参照)、第1カム部14Gが第2カム面11Cと接触し、第2カム部14Hが第1カム面11Bと接触することはない。
また、ピックアップローラ12より用紙搬送方向下流側には、図1に示すように、ピックアップローラ12により送り出された複数枚の用紙を分離して一対のレジストローラ7に供給する分離機構16が備えられており、この分離機構16は、ピックアップローラ12により送り出された用紙に接触して用紙に所定の搬送抵抗を付与する分離パッド16A、及び用紙を分離パッド16Aに押し付けながら回転する分離ローラ16B等を有して構成されている。
そして、分離ローラ16Bは、図2に示すように、揺動シャフト14Aと同軸上に設定された駆動シャフト16Cに支持された状態で駆動シャフト16Cから回転力を受けて回転し、一方、分離パッド16Aは、給紙カセット11の壁部に揺動可能に組み付けられている。
因みに、分離ローラ16Bは駆動シャフト16Cと一体化されて駆動シャフト16Cから直接的に回転力を得ているが、ピックアップローラ12は、図4に示すように、駆動ベルト12Aを介して駆動シャフト16Cから回転力を得て回転する。
また、本実施形態では、載置部11Aのうち用紙の送り出し方向(本実施形態では、画像形成装置1の前後方向)前進側の壁面11Eは、図6及び図7に示すように、搬送ローラ6Bと用紙との接触点、及び分離ローラ16Bと用紙との接触点を通る仮想線と略平行となるように用紙の積層方向に対して傾斜している。一方、載置部11Aのうち用紙の送り出し方向後退側の壁面(用紙後端ガイド面)11Fも、壁面11Eと略平行となるように用紙の積層方向に対して傾斜している。
3.給紙カセット着脱時のピックアップローラの退避作動
3.1.給紙カセットを装置本体から取り外す場合
給紙カセット11が装置本体1Aに装着されている状態では、図8に示すように、揺動機構14の重心G1が鉛直線L1に対してピックアップローラ12側(給紙カセット11の後方側)に位置しているとともに、第1カム部14G(ローラ14J)は、第1カム面11Bに接触していないので、ピックアップローラ12(ローラホルダ13)には、給紙カセット11に近接する向き(紙面右回り)の揺動モーメントM1のみが作用している。
3.1.給紙カセットを装置本体から取り外す場合
給紙カセット11が装置本体1Aに装着されている状態では、図8に示すように、揺動機構14の重心G1が鉛直線L1に対してピックアップローラ12側(給紙カセット11の後方側)に位置しているとともに、第1カム部14G(ローラ14J)は、第1カム面11Bに接触していないので、ピックアップローラ12(ローラホルダ13)には、給紙カセット11に近接する向き(紙面右回り)の揺動モーメントM1のみが作用している。
そして、給紙カセット11を装置本体1Aから取り外すべく、給紙カセット11が紙面左側(画像形成装置1の前面側)に引き出されると、揺動機構14の重心G1(錘部14C)は、図9→図10→図11の順に示すように、給紙カセット11の取り外し方向後退側(紙面右側)から鉛直線L1を超えて取り外し前進側(紙面左側)まで揺動する。
すなわち、給紙カセット11が取り外し方向前進側に移動すると、第1カム部14Gと第1カム面11Bとの接触部P1が揺動中心O1側(上方側)に移動するので、重心G1の位置は、図9→図10に示すように、図8に示す状態における揺動モーメントM1の向きと逆向き(左向き)に揺動変位する。このとき、重心G1が鉛直線L1を超えて装着方向前進側(紙面左側)に到達するまで第1カム部14Gと第1カム面11Bとは接触し続ける。
そして、重心G1が鉛直線L1を超えて装着方向前進側(紙面左側)に到達した後は、揺動モーメントM1の向きが、図10に示すように、それ以前と逆向き(図10の左向き)となるので、第1カム部14Gと第1カム面11Bとが非接触状態となっても、図11に示すように、重心G1は揺動モーメントM1により紙面左側に揺動変位し、ピックアップローラ12が退避状態となる。
また、装置本体1Aには、ローラホルダ13と接触することにより、ピックアップローラ12が所定位置以上に上方側に揺動変位することを防止するストッパ(図示せず。)が設けられているので、揺動モーメントM1によりローラホルダ13がストッパに押し付けられることにより、ピックアップローラ12の退避状態が保持される。
3.2.給紙カセットを装置本体に装着する場合
給紙カセット11が装置本体1Aに完全に取り外されている状態では、図12に示すように、揺動機構14の重心G1が鉛直線L1に対してピックアップローラ12と反対側(画像形成装置1の前方側)に位置しているとともに、第2カム部14Hは、第3カム面11Dに接触していないので、ピックアップローラ12(ローラホルダ13)には、給紙カセット11から離間する向き(紙面左回り)の揺動モーメントM1のみが作用している。
給紙カセット11が装置本体1Aに完全に取り外されている状態では、図12に示すように、揺動機構14の重心G1が鉛直線L1に対してピックアップローラ12と反対側(画像形成装置1の前方側)に位置しているとともに、第2カム部14Hは、第3カム面11Dに接触していないので、ピックアップローラ12(ローラホルダ13)には、給紙カセット11から離間する向き(紙面左回り)の揺動モーメントM1のみが作用している。
そして、給紙カセット11を装置本体1Aに装着すべく、給紙カセット11が紙面右側(画像形成装置1の後方側)に押し込まれると、先ず、第2カム部14Hが第3カム面11Dに接触するので、給紙カセット11の移動とともに第2カム部14Hと第3カム面11Dとの接触部が揺動中心O1側(上方側)に移動し、第2カム部14Hの先端側が給紙カセット11の側壁の上端面に乗り上げる。
そして更に、給紙カセット11が画像形成装置1の後方側に押し込まれると、揺動機構14の重心G1(錘部14C)は、図13→図14→図15(図16)の順に示すように、給紙カセット11の装着方向後退側(紙面左側)から鉛直線L1を超えて装着方向前進側(紙面右側)まで揺動する。
すなわち、給紙カセット11が装着方向前進側に移動すると、第2カム部14Hと第2カム面11Cとの接触部P2が、図13→図14に示すように揺動中心O1側(上方側)に移動し、図15に示すように重心G1が鉛直線L1を超えて装着方向前進側(紙面右側)に到達する。
そして、重心G1が鉛直線L1に対して装着方向前進側(紙面右側)に位置すると、揺動モーメントM1の向きが、図12〜14に示す状態における揺動モーメントM1の向きと逆向き(図15の右向き)となるので、ローラホルダ13は、この揺動モーメントM1によりピックアップローラ12と用紙とが接触する位置まで揺動する。
因みに、図15は、載置部11Aに用紙がほぼ満載されている状態を示し、図16は、載置部11Aに載置されている用紙の枚数が減少している場合を示している。そして、本実施形態では、給紙カセット11が装置本体1Aに装着されると、いずれの場合であっても揺動モーメントM1によりピックアップローラ12と用紙とが接触した状態となる。
4.本実施形態に係る画像形成装置(特に、給紙装置)の特徴
本実施形態では、上記の作動説明からも明らかなように、給紙カセット11の挿抜(着脱)に応じて揺動機構14の重心G1の位置が変位することによって揺動モーメントM1の向きが変化してピックアップローラ12が揺動変位するとともに、その揺動モーメントM1によりピックアップローラ12の位置が保持されることとなるので、ピックアップローラ12を退避位置で拘束するための機構を必要としない。
本実施形態では、上記の作動説明からも明らかなように、給紙カセット11の挿抜(着脱)に応じて揺動機構14の重心G1の位置が変位することによって揺動モーメントM1の向きが変化してピックアップローラ12が揺動変位するとともに、その揺動モーメントM1によりピックアップローラ12の位置が保持されることとなるので、ピックアップローラ12を退避位置で拘束するための機構を必要としない。
したがって、簡易な構成にてピックアップローラ12を退避させることができるとともに、その退避状態を容易に保持できるので、給紙装置10及び画像形成装置1の製造原価低減を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、給紙カセット11には、給紙カセット11の着脱(挿抜)時に第1カム部14G又は第2カム部14Hに接触して、これらカム部14G、14Hを押圧する第1カム面11B〜第3カム面11Dが設けられているので、給紙カセット11の挿抜に応じて揺動機構14を確実に変位させることができる。
また、本実施形態では、第1カム面11Bは、図9及び図10に示すように、重心G1が取り外し方向後退側(紙面右側)から鉛直線L1を超えて取り外し方向前進側(紙面左側)に至るまで第1カム部14Gに接触し続け、一方、第2カム部14Hは、図14及び図15に示すように、重心G1が給紙カセット11の装着方向後退側(紙面左側)から鉛直線L1を超えて装着方向前進側(紙面右側)に至るまで第2カム部14Hに接触し続けるので、給紙カセット11の挿抜に応じて揺動機構14をより確実に変位させることができる。
また、本実施形態では、ピックアップローラ12が給紙カセット11に載置された用紙に接触する際には、ピックアップローラ12及びローラホルダ13の自重に加えて、揺動モーメントM1による力がピックアップローラ12に作用するので、ピックアップローラ12とシートとの接触面圧を高めることができ、ピックアップローラ12からシートに確実に搬送力を付与することができる。
また、本実施形態では、アーム部14B及び錘部14Cは、揺動シャフト14Aに一体化されておらず、キー溝14Eと係合キー14Fとが接触するまで錘部14C等のみ揺動し、その後、キー溝14Eと係合キー14Fとが接触して係合すると、錘部14C等と揺動シャフト14Aとが一体的に揺動するので、給紙カセット11を装置本体1Aに装着したときに、ピックアップローラ12を確実に用紙に接触させることができる。
すなわち、ピックアップローラ12を用紙に接触させる力(以下、この力を接触力という。)は、主に揺動モーメントM1により発生するが、この揺動モーメントM1により接触力を発生させるには、図15に示すように、揺動機構14の重心G1の位置が鉛直線L1よりピックアップローラ12側に位置する必要がある。
このとき仮に、錘部14C等と揺動シャフト14Aとが一体され、かつ、規定枚数を超える用紙が載置部11Aに載置されると、重心G1の位置が鉛直線L1を超えてピックアップローラ12側に位置する前にピックアップローラ12と用紙とが接触してしまうおそれがある。
そして、重心G1の位置が鉛直線L1に対してピックアップローラ12と反対側に位置した状態でピックアップローラ12と用紙とが接触すると、重心G1の位置が鉛直線L1を超えてピックアップローラ12側に揺動変位できないため、揺動モーメントM1による接触力が発生しなくなる。
これに対して、本実施形態のごとく、キー溝14Eと係合キー14Fとが接触するまで錘部14C等のみ揺動した後、錘部14C等と揺動シャフト14Aとが一体的に揺動する構成とすれば、仮に、規定枚数を超える用紙が載置部11Aに載置された場合であっても、錘部14C等のみ、つまり重心G1の位置を、鉛直線L1を超えてピックアップローラ12側まで揺動変位させることができる。したがって、本実施形態では、規定枚数を超える用紙が載置部11Aに載置された場合であっても、ピックアップローラ12を確実に用紙に接触させることができる。
5.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、給紙装置10が特許請求の範囲に記載されたシート送り装置に相当し、給紙カセット11が特許請求の範囲に記載されたシートカセットに相当し、揺動機構14が特許請求の範囲に記載された揺動体に相当する。
本実施形態では、給紙装置10が特許請求の範囲に記載されたシート送り装置に相当し、給紙カセット11が特許請求の範囲に記載されたシートカセットに相当し、揺動機構14が特許請求の範囲に記載された揺動体に相当する。
また、第1カム面11B〜第3カム面11Dにより特許請求の範囲に記載された揺動体変位手段が構成され、ローラホルダ13が特許請求の範囲に記載されたホルダアーム13に相当し、第1カム面11B〜第3カム面11Dが特許請求の範囲に記載された押圧部に相当し、揺動シャフト14Aが特許請求の範囲に記載された作用部に相当する。
(第2実施形態)
第1実施形態では、揺動中心軸方向と直交する方向(カラー14Dの径方向)に延びるアーム部14Bの先端に錘部14Cを設けたが、本実施形態は、図17(a)及び図17(b)に示すように、鉛直線L1を挟んで一方側から他方側に延びる円弧状のガイド部14Kを設け、このガイド部14Kに錘部14Cを摺動変位可能に組み付けることにより揺動機構14を構成したものである。
第1実施形態では、揺動中心軸方向と直交する方向(カラー14Dの径方向)に延びるアーム部14Bの先端に錘部14Cを設けたが、本実施形態は、図17(a)及び図17(b)に示すように、鉛直線L1を挟んで一方側から他方側に延びる円弧状のガイド部14Kを設け、このガイド部14Kに錘部14Cを摺動変位可能に組み付けることにより揺動機構14を構成したものである。
これにより、本実施形態でも、給紙カセット11の挿抜(着脱)に応じて揺動機構14の重心G1の位置が変位することによって揺動モーメントM1の向きが変化してピックアップローラ12が揺動変位するとともに、その揺動モーメントM1によりピックアップローラ12の位置が保持されるので、ピックアップローラ12を退避位置で拘束するための機構を必要としない。
(第3実施形態)
第1実施形態では、アーム部14Bは揺動中心軸方向と直交する方向に延びるものであったが、本実施形態に係るアーム部14Bは、図18(a)及び図19(a)に示すように、鉛直線L1に対して交差する方向に延びる構成とするとともに、アーム部14Bの根元側(錘部14Cと反対側の端部側)を揺動中心O1から上下方向にずれた位置に設定し、かつ、揺動中心O1からアーム部14Bの根元側に向かう軸L2周りにアーム部14Bが揺動することができるような構成としたものである。
第1実施形態では、アーム部14Bは揺動中心軸方向と直交する方向に延びるものであったが、本実施形態に係るアーム部14Bは、図18(a)及び図19(a)に示すように、鉛直線L1に対して交差する方向に延びる構成とするとともに、アーム部14Bの根元側(錘部14Cと反対側の端部側)を揺動中心O1から上下方向にずれた位置に設定し、かつ、揺動中心O1からアーム部14Bの根元側に向かう軸L2周りにアーム部14Bが揺動することができるような構成としたものである。
このため、本実施形態では、錘部14C(重心G1)は、図18(b)及び図19(b)に示すように軸L2を中心として揺動しながら、図18(a)及び図19(a)に示すように、鉛直線L1を挟んで一方側と他方側との間を行き来するように給紙カセット11の着脱に連動して揺動する。
したがって、本実施形態でも、給紙カセット11の挿抜(着脱)に応じて揺動モーメントM1の向きが変化してピックアップローラ12が揺動変位するとともに、その揺動モーメントM1によりピックアップローラ12の位置が保持されるので、ピックアップローラ12を退避位置で拘束するための機構を必要としない。
また、図18(a)及び図19(a)に示すように、アーム部14B及び錘部14Cの揺動に伴って必要とする上下方向の可動範囲寸法を、揺動中心軸方向を水平とした第1、2実施形態に比べて、小さくすることができるので、給紙装置10の上方下方向寸法の小型化を図ることができる。
(その他の実施形態)
上述の第2実施形態では、ガイド部14Kを、揺動中心O1を曲率中心とする円弧状としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、揺動中心O1を曲率中心とした曲率半径より大きな円弧状としてもよい。
上述の第2実施形態では、ガイド部14Kを、揺動中心O1を曲率中心とする円弧状としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、揺動中心O1を曲率中心とした曲率半径より大きな円弧状としてもよい。
また、上述実施形態では、錘部14C等とローラホルダ13とが一体的に揺動する構成ではなかったが、本発明はこれに限定されるものではなく、錘部14C等とローラホルダ13とが一体的に揺動する構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、揺動機構14の重心G1が鉛直線L1を超えるまで第1カム部14G及び第2カム部14Hが第1カム面11B及び第2カム面11Cにより押圧され続けられたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、揺動機構14の一部(第1カム部14G及び第2カム部14H)に接触して押圧する第1カム面11B及び第2カム面11C等により揺動体変位手段が構成されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば給紙カセット11の着脱時に連動させて空気圧を発生させ、その空気圧により揺動機構14の一部を押圧してもよい。
また、上述の実施形態では、電子写真方式の画像形成手段を用いた画像形成装置であったが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、インクジェット方式の画像形成手段を用いた画像形成装置やその他の給紙装置にも適用できる。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
1…画像形成装置、1A…装置本体、2…画像形成部、3…プロセスカートリッジ、
3A…感光ドラム、4…露光器、5…定着器、6A…紙粉取りローラ、
6B…搬送ローラ、7…レジストローラ、8…転写ローラ、9…排紙トレイ、
10…給紙装置、11…給紙カセット、11A…載置部、11B…第1カム面、
11C…第2カム面、11D…第3カム面、12…ピックアップローラ、
12A…駆動ベルト、13…ホルダアーム、13…ローラホルダ、13A…軸受部、
14…揺動機構、14A…揺動シャフト、14B…アーム部、14C…錘部、
14D…カラー、14E…キー溝、14F…係合キー、14G…第1カム部、
14H…第2カム部、14J…ローラ、14K…ガイド部、16…分離機構、
16A…分離パッド、16B…分離ローラ、16C…駆動シャフト。
3A…感光ドラム、4…露光器、5…定着器、6A…紙粉取りローラ、
6B…搬送ローラ、7…レジストローラ、8…転写ローラ、9…排紙トレイ、
10…給紙装置、11…給紙カセット、11A…載置部、11B…第1カム面、
11C…第2カム面、11D…第3カム面、12…ピックアップローラ、
12A…駆動ベルト、13…ホルダアーム、13…ローラホルダ、13A…軸受部、
14…揺動機構、14A…揺動シャフト、14B…アーム部、14C…錘部、
14D…カラー、14E…キー溝、14F…係合キー、14G…第1カム部、
14H…第2カム部、14J…ローラ、14K…ガイド部、16…分離機構、
16A…分離パッド、16B…分離ローラ、16C…駆動シャフト。
Claims (9)
- 積層状態で載置されたシートを搬送供給するシート送り装置であって、
水平方向に着脱自在に装置本体に装着され、シートが積層状態で載置されるシートカセットと、
前記シートカセットに載置されているシートに接触して回転することによりシートを送り出すピックアップローラと、
前記装置本体に揺動可能に組み付けられ、重心が揺動中心を通る鉛直線を挟んで一方側と他方側との間を行き来するように前記シートカセットの着脱に連動して揺動する揺動体と、
前記シートカセットが前記装置本体に装着される際には、前記揺動体の重心を前記鉛直線に対して一方側に変位させ、前記シートカセットが前記装置本体から取り外される際には、前記揺動体の重心を前記鉛直線に対して他方側に変位させる揺動体変位手段と、
前記揺動体の重心に作用する重力によって発生する揺動モーメントを受けて揺動するとともに、一端側が前記装置本体に揺動可能に組み付けられ、他端側に前記ピックアップローラが組み付けられたホルダアームとを備え、
前記揺動体の重心が前記一方側に位置する際には、前記揺動モーメントの向きは、前記ピックアップローラを前記シートカセットに近接させる向きとなり、前記揺動体の重心が前記他方側に位置する際には、前記揺動モーメントの向きは、前記ピックアップローラを前記シートカセットから離間させる向きとなることを特徴とするシート送り装置。 - 前記シートカセットには、前記シートカセットの着脱時に前記揺動体に接触して前記揺動体を押圧するとともに、前記揺動体変位手段の少なくとも一部を構成する押圧部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート送り装置。
- 前記押圧部は、前記重心が前記鉛直線を超えるまで前記揺動体に接触し続けることを特徴とする請求項2に記載のシート送り装置。
- 前記ホルダアームの揺動中心は、シートの搬送方向において、前記ピックアップローラより搬送方向下流側に設定されていることを特徴とする請求項3に記載のシート送り装置。
- 前記ピックアップローラにより送り出されたシートに接触してシートに所定の搬送抵抗を付与する分離パッド、及びシートを前記分離パッドに押し付けながら回転する分離ローラを有して構成され、前記ピックアップローラにより送り出された複数枚のシートを分離して供給する分離機構を備えており、
前記ホルダアームは、前記分離ローラの回転中心を揺動中心として揺動することを特徴とする請求項4に記載のシート送り装置。 - 前記揺動体は、その揺動中心から上下方向にずれた位置まで延びるアーム部、このアーム部の先端に設けられた錘部、及び前記揺動モーメントを前記ホルダアームに作用させる作用部を有して構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のシート送り装置。
- 前記揺動体は、その揺動中心を通る鉛直線を挟んで一方側から他方側に延びて錘部を変位可能に支持するガイド部を有して構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のシート送り装置。
- 前記揺動体は、その揺動中心を通る鉛直線に対して交差する方向に延びるアーム部を有して構成され、
前記アーム部の一端側は揺動可能に支持され、他端側には錘部が設けられており、
さらに、前記アーム部の揺動中心軸方向が、水平方向に対して傾いていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のシート送り装置。 - 請求項1ないし8のいずれか1つに記載のシート送り装置と、
前記シート送り装置から搬出されたシートに画像を形成する画像形成部と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009147761A JP2011001186A (ja) | 2009-06-22 | 2009-06-22 | シート送り装置及び画像形成装置 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018047974A (ja) * | 2016-09-20 | 2018-03-29 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
JP2021017341A (ja) * | 2019-07-22 | 2021-02-15 | キヤノン株式会社 | 給送装置、給送方法、および処理装置 |
-
2009
- 2009-06-22 JP JP2009147761A patent/JP2011001186A/ja active Pending
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JP7330791B2 (ja) | 2019-07-22 | 2023-08-22 | キヤノン株式会社 | 給送装置、給送方法、および処理装置 |
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