JP2011136805A - シート送り装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 新規な構成にてピックアップローラと給紙カセットとが干渉してしまうことを回避できる技術を提供する。
【解決手段】 給紙カセット11の用紙案内部11Bに接触するカム17を設け、このカム17を給紙カセット11の着脱に応じて揺動変位させることにより、ピックアップローラ12を保持するローラホルダ15を作動位置と退避位置との間で揺動させる。これにより、給紙カセット11が装置本体1Aに装着されると、ローラホルダ15が退避位置から作動位置に変位する。逆に、給紙カセット11が装置本体1Aから取り外されると、ローラホルダ15は退避位置にとなってその位置に保持される。
【選択図】図5

Description

本発明は、積層状態で載置されたシートを搬送供給するシート送り装置、及びこのシート送り装置を用いた画像形成装置に関するものである。
画像形成装置等に用いられている一般的なシート送り装置では、給紙カセット等に載置されている用紙のうち積層方向上端に位置する用紙に、ピックアップローラを接触させた状態でピックアップローラを回転させることにより、用紙を画像形成部等に搬送供給している。
そこで、例えば特許文献1に記載の発明では、ピックアップローラが揺動して用紙と接触して給紙するとともに、給紙カセットの着脱時にピックアップローラが給紙カセットと干渉してしまうことを防止するため、給紙カセットに係合するレバー等を設け、給紙カセットの着脱時にピックアップローラを退避位置にて拘束している。
特開2001−80759号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、ピックアップローラを退避位置で拘束するための機構として給紙カセットと係合するレバー等を設けており、かつ、これらのレバー等が給紙カセットの幅方向端部に設けられているので、幅方向の小型化を図ることが難しい構成となっている。
なお、給紙カセットの幅方向とは、給紙カセットから搬出される用紙の搬出方向又は給紙カセットの着脱方向、及び用紙の厚み方向と直交する方向をいう。
本願発明は、上記点に鑑み、少なくとも特許文献1に記載の発明と異なる構成にてピックアップローラとシートカセットとが干渉してしまうことを回避できる技術を提供し、更には、特許文献1に記載の発明に比べて、幅方向の小型化を実現し易い技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、積層状態で載置されたシートを搬送供給するシート送り装置であって、装置本体(1A)に着脱自在に装着され、シートが積層状態で載置されるシートカセット(11)と、シートカセット(11)に載置されているシートに接触して回転することによりシートを送り出すピックアップローラ(12)と、ピックアップローラ(12)により送り出されたシートに接触して回転するとともに、積層状態で搬送されてきた複数枚のシートを分離するための分離ローラ(13B)と、シートカセット(11)に設けられ、ピックアップローラ(12)により送り出されたシートに接触してシートの搬送を案内するシート案内部(11B)と、ピックアップローラ(12)を回転可能に保持するとともに、装置本体(1A)に対して変位可能に組み付けられたローラホルダ(15)と、分離ローラ(13B)に対してその回転軸方向にずれた位置であって、かつ、シートカセット(11)が装置本体(1A)に装着されたときにシート案内部(11B)に接触する位置に配設され、シートカセット(11)の着脱に応じて変位するカム(17)と、カム(17)の変位に機械的に連動してローラホルダ(15)を変位さ
せる連動機構(16A、16B)とを備え、カム(17)及び連動機構(16A、16B)は、シートカセット(11)が装置本体(1A)に装着されたときには、ローラホルダ(15)をピックアップローラ(12)がシートカセット(11)に載置されたシートと接触可能な作動位置とし、さらに、カム(17)及び連動機構(16A、16B)は、シートカセット(11)が装置本体(1A)から取り外されたときには、ローラホルダ(15)をシートカセット(11)から離間した退避位置とすることを特徴とする。
これにより、本発明では、ローラホルダ(15)、つまりピックアップローラ(12)を退避位置又は作動位置とするための退避機構が、カム(17)及び連動機構(16A、16B)により構成される。
そして、シートカセット(11)が装置本体(1A)に装着されているときには、カム(17)がシート案内部(11B)と接触することによりピックアップローラ(12)が退避位置にある状態(退避状態)が保持され、一方、シートカセット(11)が装置本体(1A)から取り外されたときには、退避状態が解除されてピックアップローラ(12)が作動位置にある状態(作動可能状態)となる。このように、本発明では、特許文献1に記載の発明と異なる構成にてピックアップローラ(12)とシートカセット(11)との干渉が回避される。
因みに、シートが搬送されている場合には、カム(17)とシート案内部(11B)との間には、シートが存在するので、この場合、カム(17)は、シートを介して間接的にシート案内部(11B)と接触し、一方、シートが搬送されていない場合には、カム(17)とシート案内部(11B)との間にシートが存在しないので、この場合、カム(17)は、シートを介すことなく直接的にシート案内部(11B)と接触することとなる。
また、カム(17)は、分離ローラ(13B)に対して回転軸方向にずれた位置であって、かつ、シートカセット(11)が装置本体(1A)に装着されたときにシート案内部(11B)に接触する位置に配設されているので、搬送されるシートの厚み方向から見て、カム(17)は、シートの搬送経路内に位置することとなる。したがって、本発明では、シート搬送経路の幅方向領域内にカム(17)が位置することとなるので、シート送り装置の幅方向の大型化を抑制できる。
なお、シート送り装置の幅方向とは、シートカセットから搬出されるシートの搬出方向及びシートの厚み方向と直交する方向をいう。
また、本発明では、ピックアップローラ(12)により送り出されたシートに接触してシートに所定の搬送抵抗を付与する抵抗分離体(13A)をシート案内部(11B)の一部に設けてもよい。
そして、抵抗分離体(13A)を設けた場合には、カム(17)が抵抗分離体(13A)に接触する構成、及びカム(17)がシート案内部(11B)のうち抵抗分離体(13A)以外の部位に接触する構成のうちいずれの構成であってもよい。
また、「カム(17)が分離ローラ(13B)に対してその回転軸方向にずれている」とは、「カム(17)が分離ローラ(13B)の軸端側に位置している」ことを意味しており、必ずしもカム(17)と分離ローラ(13B)とが同軸上に並んでいる場合に限定されるものではない。
以上により、本発明では、特許文献1に記載の発明と異なる構成にてピックアップローラ(12)とシートカセット(11)との干渉を回避できるとともに、特許文献1に記載の発明に比べて、幅方向の小型化を実現し易くなる。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の中央断面を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置の斜視図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置の中央断面図である。 ローラホルダ15が作動位置にある場合における図2のA矢視図である。 ローラホルダ15が作動位置にある場合における図2のB矢視図である。 ローラホルダ15が退避位置にある場合における図2のB矢視図である。 カム17の中央断面図である。 カム17及び分離ローラ13Bと用紙案内部11Bとの関係を示す拡大図である。
本実施形態は、本発明に係るシート送り装置を画像形成装置用の給紙装置に適用したものであり、以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
1.画像形成装置の概略構成
画像形成装置1は、図1に示すように、画像形成部2及び給紙装置10等から構成されており、画像形成部2は、用紙やOHPシート等(以下、用紙という。)に画像を形成(印刷)する画像形成手段であり、給紙装置10は、画像形成部2に用紙を送り出す給紙手段である。
また、本実施形態に係る画像形成部2は、プロセスカートリッジ3、露光器4及び定着器5等からなる電子写真方式の画像形成手段にて構成されており、プロセスカートリッジ3には、現像剤像が担持される感光ドラム3A、及び感光ドラム3Aを帯電させる帯電器(図示せず。)等が収納されている。
そして、給紙装置10から画像形成部2に向けて搬出された用紙は、一対のレジストローラ6まで搬送され、この一対のレジストローラ6にて斜行が矯正された後、感光ドラム3Aに搬送される。一方、帯電した感光ドラム3Aは、露光器4にて露光されてその外周面に静電潜像が形成された後、現像剤(本実施形態では、粉体状のトナー)が感光ドラム3Aに供給されることにより感光ドラム3Aの外周面に現像剤像が担持(形成)される。
また、搬送されてきた用紙を挟んで感光ドラム3Aと反対側に配設された転写ローラ8には、現像剤と逆極性を有する電荷が印加されており、この転写ローラ8により感光ドラム3Aに担持されている現像剤像が用紙に転写される。
また、定着器5は、現像剤像の転写が終了した用紙を加熱することにより、用紙に転写された現像剤を用紙に定着させる定着手段であり、定着器5から排出されて画像形成が終了した用紙は、その搬送方向が上方側に転向された後、画像形成装置1の上端面側に設けられた排紙トレイ9に排出される。
2.給紙装置の構造
給紙装置10は、図1に示すように、給紙カセット11の載置部11Aに積層状態で載置されている複数枚の用紙のうち、積層方向端部(本実施形態では、上下方向最上端)に位置する用紙を1枚ずつ分離して画像形成部2側に搬送供給する装置である。
また、給紙カセット11は、装置本体1Aに対して水平方向(本実施形態では、前後方向)に着脱自在に装着されている。なお、装置本体1Aとは、画像形成部2等が組み付けられる本体フレーム(図示せず。)や画像形成装置1の外観意匠を構成する筐体等をいう。
ピックアップローラ12は、載置部11Aに載置されている最上端に位置する用紙に接触して回転することにより用紙を送り出す送り手段であり、このピックアップローラ12より用紙搬送方向下流側には、ピックアップローラ12により送り出された複数枚の用紙を分離して一対のレジストローラ6に供給する分離機構13が設けられている。
分離機構13は、分離パッド13A及び分離ローラ13B等から構成されており、分離パッド13Aは、ピックアップローラ12により送り出された用紙に対して、ピックアップローラ12と反対側(本実施形態では、印刷面側)から用紙に接触して用紙に所定の搬送抵抗を付与する分離抵抗体である。一方、分離ローラ13Bは、ピックアップローラ12と同一面側(本実施形態では、印刷面と反対側)から用紙に接触して用紙を分離パッド13Aに押し付けながら回転する分離回転体である。
また、分離ローラ13Bは、図2に示すように、給紙カセット11の幅方向略中央部に位置するとともに、装置本体1Aの一部をなす給紙フレーム1B(図3参照)に支持された状態で駆動シャフト(図示せず。)から回転力を受けて回転し、一方、分離パッド13Aは、給紙カセット11の用紙案内部11Bのうち分離ローラ13Bの対応する部位に揺動可能に組み付けられている。
なお、給紙カセット11の幅方向(以下、幅方向と略す。)とは、水平方向のうち用紙の送り出し方向と直交する方向をいい、本実施形態では、画像形成装置1の左右方向と一致する。
また、用紙案内部11Bは、載置部11Aの底部から分離パッド13A側の拡がる壁状に形成され、かつ、ピックアップローラ12により送り出された用紙にピックアップローラ12と反対側から接触して用紙の搬送を案内するシート案内部を構成するものであり、この用紙案内部11Bのうち用紙搬送方向下流側の端部は、分離パッド13Aと同一側から用紙に接触して搬送ローラ(図示せず。)に用紙に押し付けるピンチローラ14が設けられている。
なお、ピンチローラ14は、給紙カセット11に変位可能に組み付けられた状態で、バネ(図示せず。)等の付勢手段により前記搬送ローラ(装置本体1A)側に押圧されているとともに、分離パッド13Aと用紙とが擦れ合うことにより発生した紙粉等の異物を用紙から除去する紙粉除去手段を兼ねている。
また、ローラホルダ15は、図3に示すように、ピックアップローラ12を保持するアーム状に構成されており、このローラホルダ15は、一端側が装置本体1A(本実施形態では、給紙フレーム1B)に対して変位可能に組み付けられ、他端側が載置部11A側に延びてその先端側にピックアップローラ12が回転可能に保持されている。なお、駆動ベルト12A、12Bは、前記駆動シャフトの回転力をピックアップローラ12に伝達する伝達手段である。
そして、ローラホルダ15は、第1ホルダアーム15A及び第2ホルダアーム15Bを有して構成されており、第1ホルダアーム15Aは、一端側が装置本体1Aに対して揺動可能に組み付けられ、他端側が用紙搬送方向と略平行な方向にピックアップローラ12側に延びている。なお、第1ホルダアーム15Aの揺動中心は、分離ローラ13Bの回転中
心軸線上に位置するように設定されている。
また、第2ホルダアーム15Bは、一端側が第1ホルダアーム15Aの他端側(ピックアップローラ12側)に揺動可能に連結され、他端側にピックアップローラ12が組み付けられている。このため、給紙カセット11が装置本体1Aに装着されたときには、第2ホルダアーム15Bは、図4に示すように、第1ホルダアーム15Aとの連結部を揺動中心として、給紙カセット11に載置された用紙枚数の増減に応じて揺動変位する。
すなわち、本実施形態では、ピックアップローラ12は、載置部11Aに載置された用紙に対して上面側から接触しているので、ピックアップローラ12及び第2ホルダアーム15Bに作用する重力によるモーメント(以下、このモーメントを重力モーメントという。)の向きは、ピックアップローラ12を載置部11Aに載置された用紙に押し付ける向きとなる。
また、駆動ベルト12Bが回転してピックアップローラ12が回転すると、駆動ベルト12Bに発生する張力T1により第2ホルダアーム15Bには、ピックアップローラ12を載置部11Aに載置された用紙に押し付ける向きのモーメント(以下、このモーメントを張力モーメントという。)が作用する。
したがって、用紙を搬出すべく、ピックアップローラ12を回転させたときには、ピックアップローラ12は、重力モーメント及び張力モーメントにより、載置部11Aに載置された用紙に押し付けられるので、ピックアップローラ12は、用紙に接触した状態を保持しながら用紙枚数の増減に応じて揺動変位する。
また、第1ホルダアーム15Aには、第1ホルダアーム15Aのピックアップローラ12側が載置部11Aから離間する向きに揺動したとき(図4において左向きに揺動したとき)に、第2ホルダアーム15Bと係合する係合突起部15Cが設けられており、この係合突起部15Cは、給紙カセット11が装置本体1Aに装着され、かつ、ローラホルダ15が給紙カセット11に載置された用紙と接触可能な作動位置(図4に示す位置)にあるときには、第2ホルダアーム15Bの被係合部15Dと係合することなく、非接触状態となるように設定されている。
また、第1ホルダアーム15Aのうち第2ホルダアーム15Bとの連結部側には、コイルバネ16Aの一端側が連結されており、このコイルバネ16Aの他端側は、給紙フレーム1B(装置本体1A)に連結されている。このため、コイルバネ16Aは、第1ホルダアーム15Aを給紙カセット11側から給紙フレーム1B側に離間させる向きの弾性力Fsを、常に第1ホルダアーム15Aに作用させている。
また、カム17は、給紙カセット11の着脱に応じて変位することにより、ローラホルダ15を給紙カセット11の着脱に連動して揺動変位させるためのものであり、このカム17は、図2に示すように、分離ローラ13Bに対してその回転軸方向(幅方向)にずれた位置に配設されている。
すなわち、カム17は、図4に示すように、分離ローラ13Bの回転軸と平行な方向(幅方向)から見て、円状に形成されているとともに、装置本体1Aに回転可能に組み付けられた円板状のカム本体17A、及びカム本体17Aの外周部に回転可能に組み付けられた環状のリング部17Bを有して構成されている。
そして、カム本体17Aは、図5に示すように、中心に対してずれた位置を揺動中心O1として、その揺動中心O1が分離ローラ13Bの回転中心軸線上に位置するように装置
本体1A(給紙フレーム1B)に対して揺動可能に組み付けられており、このカム本体17Aの揺動中心O1からずれた位置には、第1ホルダアーム15Aをカム本体17Aと一体的に揺動変位させるための突起状の第1ボス部16B及び第2ボス部16Cが設けられている。
第1ボス部16Bは、カム本体17Aから回転軸方向(幅方向)と平行な方向に突出して、コイルバネ16Aが第1ホルダアーム15Aに作用させる弾性力と対向する向きの力を第1ホルダアーム15Aに作用させる作用部である。
一方、第2ボス部16Cは、カム本体17Aから軸方向と平行な方向に突出して、給紙カセット11が装置本体1Aから取り外されたときに、ローラホルダ15が給紙カセット11から離間した退避位置(図6に示すよう位置)となるような力を第1ホルダアーム15Aに作用させるものである。
また、リング部17Bは、図7に示すように、その内周面17Cがカム本体17Aの外周面に摺動可能に接触しているとともに、ピックアップローラ12により用紙が送り出された場合には、その外周面17Dが搬送される用紙に接触して用紙の搬送と共に従動回転する。なお、外れ止め部17Eは、リング部17Bがカム本体17Aから離脱してしまうことを防止する外れ防止手段である。
また、ピックアップローラ12により用紙が送り出された場合には、リング部17Bの外周面17D、つまりカム17の外周面が用紙に接触することから、本実施形態では、図8に示すように、給紙カセット11が装置本体1Aに装着された場合に、回転軸方向(幅方向)から見て、カム17の外周面17D及び分離ローラ13Bの外周面13Cに対する共通の仮想接面S1が存在するように、カム17の位置が設定されている。
なお、仮想接面S1とは、分離ローラ13Bに接触して搬送される用紙の画像形成面とほぼ一致する面である。具体的には、回転軸方向(幅方向)から見て、カム17の外周面17D及び分離ローラ13Bの外周面13Cに対する共通の仮想接線、及び回転軸方向と平行であって仮想接線と直交する方向の仮想線を含む仮想の平面である。
3.給紙装置の作動及びその特徴
給紙カセット11が装置本体1Aに装着された状態においては、図5に示すように、用紙案内部11Bの一部にカム17が接触することにより、カム17は、用紙案内部11Bに押圧されて二点鎖線で示す状態から実線で示す状態に揺動変位するとともに、第1ホルダアーム15Aが第1ボス部16Bに押圧されて左向きに回転するので、ローラホルダ15が退避位置から作動位置に変位する。
このとき、カム17には、第1ボス部16Bを介してコイルバネ16Aの弾性力Fsによるモーメントが作用する。このため、カム17には、カム17を実線で示す状態から二点鎖線で示す状態に揺動させようとする力(以下、この力を復元力という。)が作用するが、この復元力に対向する力(以下、この力を対抗力という。)が用紙案内部11Bからカム17に作用するので、給紙カセット11が装置本体1Aから取り外されない限り、ローラホルダ15は作動位置に保持される。
一方、給紙カセット11が装置本体1Aから取り外されると、対抗力が消失するので、図6に示すように、復元力によってローラホルダ15が紙面右向きに揺動するので、ローラホルダ15は退避位置にとなる。このとき、ローラホルダ15の一部が装置本体1A(給紙フレーム1B)に接触するので、ローラホルダ15が退避位置で保持される。
このように、本実施形態では、特許文献1に記載の発明と異なる構成にてピックアップローラ12と給紙カセット11との干渉が回避される。
また、カム17は、分離ローラ13Bに対して回転軸方向にずれた位置であって、かつ、給紙カセット11が装置本体1Aに装着されたときに用紙案内部11Bに接触する位置に配設されているので、搬送される用紙の厚み方向から見て、カム17は、用紙の搬送経路内に位置することとなる(図2参照)。したがって、本実施形態では、用紙搬送経路の幅方向領域内にカム17が位置することとなるので、給紙装置の幅方向の大型化を抑制できる。
したがって、本実施形態では、特許文献1に記載の発明と異なる構成にてピックアップローラ12と給紙カセット11との干渉を回避できるとともに、特許文献1に記載の発明に比べて、幅方向の小型化を実現し易くなる。
ところで、上述したように、用紙が搬送されている場合には、カム17と用紙案内部11Bとの間に用紙が存在することから、本実施形態では、回転軸方向からみてカム17を円形とすることにより、カム17のうち用紙案内部11Bと対向する対向面をなすカム17(リング部17B)の外周面17Dを、滑らかに連続した曲面状としている。
そして、回転軸方向から見て、外周面17D及び分離ローラ13Bの外周面13Cに対する共通の仮想接面S1が存在するようにカム17を配設しているので、搬送される用紙は、回転軸方向から見て、共通の仮想接面S1上を移動するように搬送される。したがって、カム17と用紙との接触度合い、及び分離ローラ13Bと用紙との接触度合いが略同一となり、用紙搬送時に用紙が波打つように歪んでしまうことを抑制できる。
すなわち、仮に、カム17の外周面17D及び分離ローラ13Bの外周面13Cに対する共通の仮想接面S1が存在しない場合(例えば、カム17の外周面17Dが分離ローラ13Bより用紙案内部11B側に位置する場合)には、用紙に対するカム17の外周面17Dの位置と分離ローラ13Bの外周面13Cの位置とが相違するため、用紙搬送時に用紙が波打つように歪んでしまうおそれがある。
これに対して、本実施形態では、共通の仮想接面S1が存在するように構成されているので、用紙に対するカム17の外周面17Dの位置と分離ローラ13Bの外周面13Cの位置とが略同一となり、用紙搬送時に用紙が歪んでしまうことが抑制される。
また、本実施形態では、装置本体1Aに回転可能に組み付けられた円板状のカム本体17Aの外周部に回転可能に組み付けられた環状のリング部17Bを設けてカム17を構成しているので、用紙の搬送と共にリング部17Bが従動回転する。したがって、本実施形態では、用紙に不要な搬送抵抗が作用しないので、用紙を安定的に搬送することができる。
また、本実施形態では、第1ホルダアーム15A、第1ホルダアーム15Aの他端側に揺動可能に連結された第2ホルダアーム15B及び係合突起部15Cを有してローラホルダ15が構成されているので、本実施形態では、給紙カセット11に載置された用紙枚数の増減に応じて第2ホルダアーム15Bが揺動変位し(図5参照)、第1ホルダアーム15Aが作動位置から退避位置側に揺動する際には、第1ホルダアーム15A及び第2ホルダアーム15Bを一体的に揺動させてローラホルダ15を退避位置とすることができる(図6参照)。
また、本実施形態では、ローラホルダ15が作動位置にあるときには、図4に示すように、係合突起部15Cは、第2ホルダアーム15Bの被係合部15Dと係合することなく
、非接触状態となるように設定されているので、係合突起部15Cは、第1ホルダアーム15Aが第2ホルダアーム15Bに対して所定以上揺動変位したときに、第1ホルダアーム15Aと第2ホルダアーム15Bとを係合させることとなる。
つまり、本実施形態では、第1ホルダアーム15Aが第2ホルダアーム15Bに対して所定以上揺動変位する前は、第1ホルダアーム15Aと第2ホルダアーム15Bとは非係合状態となる。そして、第1ホルダアーム15Aが第2ホルダアーム15Bに対して所定以上揺動変位したときに初めて第1ホルダアーム15Aと第2ホルダアーム15Bとが係合する。
したがって、ローラホルダ15が作動位置にあるときに、第2ホルダアーム15Bの揺動が第1ホルダアーム15Aにより阻害されてしまうことを防止できるので、給紙カセット11に載置された用紙枚数の増減に応じて第2ホルダアーム15Bを確実に揺動変位可能としつつ、第1ホルダアーム15Aが作動位置から退避位置側に揺動する際には、第1ホルダアーム15A及び第2ホルダアーム15Bを一体的に揺動させてローラホルダ15を退避位置とすることができる。
5.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、給紙カセット11が特許請求の範囲に記載されたシートカセットに相当し、コイルバネ16Aが特許請求の範囲に記載された付勢手段に相当し、第1ボス部16Bが特許請求の範囲に記載された作用部に相当し、コイルバネ16A及び第1ボス部16Bにより特許請求の範囲に記載された連動機構が構成されている。
また、用紙案内部11Bが特許請求の範囲に記載されたシート案内部に相当し、カム17(リング部17B)の外周面17Dが特許請求の範囲に記載されたシート案内部と対向する対向面に相当し、給紙装置10が特許請求の範囲に記載されたシート送り装置に相当する。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、第1ホルダアーム15Aを給紙カセット11から離間させる向きの力を第1ホルダアーム15Aに作用させる付勢手段としてコイルバネ16Aを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばカム17に作用する重力、又はカム17に比較的大きな重力が作用する錘部を設ける等、重力を利用して付勢手段を構成してもよい。
また、上述の実施形態では、第1ボス部16Bと第2ボス部16Cとにより第1ホルダアーム15Aを挟むようにして第1ホルダアーム15Aとカム17とが一体的に変位するように構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば第2ボス部16Cを廃止する、又は第1ホルダアーム15Aとカム17とを一体形成する等してもよい。
また、上述の実施形態では、カム17は回転軸方向から見て円状であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも用紙案内部11Bと対向する部位が滑らかな曲面状に形成されていれば十分であるので、例えば、回転軸方向から見て、カム17を半月状としてもよい。
また、上述の実施形態では、第1ホルダアーム15Aが第2ホルダアーム15Bに対して所定以上揺動変位したときに、第1ホルダアーム15Aと第2ホルダアーム15Bとが係合する構成となっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばローラホルダ15が作動位置にあるときであって、給紙カセット11に用紙が載置されていないと
きに第1ホルダアーム15Aと第2ホルダアーム15Bとが係合する構成となっていてもよい。
また、上述の実施形態では、カム本体17Aとその外周に回転可能に配設されたリング部17Bとからカム17を構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばリング部17Bを廃止してもよい。
また、上述の実施形態では、本発明に係るシート送り装置を画像形成装置用の給紙装置に適用したが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、本発明に係る画像形成装置をモノクロ電子写真方式の画像形成装置に適用したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、例えばダイレクトタンデム方式の画像形成装置やインクジェット方式の画像形成装置にも適用できる。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
1…画像形成装置、1A…装置本体、1B…給紙フレーム、2…画像形成部、
3…プロセスカートリッジ、3A…感光ドラム、4…露光器、5…定着器、
6…レジストローラ、8…転写ローラ、9…排紙トレイ、10…給紙装置、
11…給紙カセット、11A…載置部、11B…用紙案内部、
12…ピックアップローラ、12A、12B…駆動ベルト、13…分離機構、
13A…分離パッド、13B…分離ローラ、14…ピンチローラ、
15…ローラホルダ、15A…第1ホルダアーム、15B…第2ホルダアーム、
15C…係合突起部、15D…被係合部、16A…コイルバネ、
16B…第1ボス部、16C…第2ボス部、17…カム、17A…カム本体、
17B…リング部。

Claims (7)

  1. 積層状態で載置されたシートを搬送供給するシート送り装置であって、
    装置本体に着脱自在に装着され、シートが積層状態で載置されるシートカセットと、
    前記シートカセットに載置されているシートに接触して回転することによりシートを送り出すピックアップローラと、
    前記ピックアップローラにより送り出されたシートに接触して回転するとともに、積層状態で搬送されてきた複数枚のシートを分離するための分離ローラと、
    前記シートカセットに設けられ、前記ピックアップローラにより送り出されたシートに接触してシートの搬送を案内するシート案内部と、
    前記ピックアップローラを回転可能に保持するとともに、前記装置本体に対して変位可能に組み付けられたローラホルダと、
    前記分離ローラに対してその回転軸方向にずれた位置であって、かつ、前記シートカセットが前記装置本体に装着されたときに前記シート案内部に接触する位置に配設され、前記シートカセットの着脱に応じて変位するカムと、
    前記カムの変位に機械的に連動して前記ローラホルダを変位させる連動機構とを備え、
    前記カム及び前記連動機構は、前記シートカセットが前記装置本体に装着されたときには、前記ローラホルダを前記ピックアップローラが前記シートカセットに載置されたシートと接触可能な作動位置とし、
    さらに、前記カム及び前記連動機構は、前記シートカセットが前記装置本体から取り外されたときには、前記ローラホルダを前記シートカセットから離間した退避位置とすることを特徴とするシート送り装置。
  2. 前記カムのうち少なくとも前記シート案内部と対向する対向面は、滑らかに連続した曲面状に形成されており、
    さらに、前記カムは、前記回転軸方向から見て、前記対向面及び前記分離ローラの外周面に対する共通の仮想接面が存在するように配設されていることを特徴とする請求項1に記載のシート送り装置。
  3. 前記カムは、前記回転軸方向から見て、円状に形成されており、
    さらに、前記カムは、前記装置本体に回転可能に組み付けられた円板状のカム本体、及び前記カム本体の外周部に回転可能に組み付けられた環状のリング部を有して構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート送り装置。
  4. 前記ローラホルダは、
    一端側が装置本体に対して揺動可能に組み付けられ、他端側が前記ピックアップローラ側に延びる第1ホルダアーム、
    一端側が前記第1ホルダアームの前記他端側に揺動可能に連結され、他端側に前記ピックアップローラが組み付けられた第2ホルダアーム、及び
    前記第1ホルダアームが前記作動位置から前記退避位置側に揺動する際に、前記第1ホルダアームと前記第2ホルダアームとを係合させる係合手段を有して構成されており、
    さらに、前記シートカセットが前記装置本体に装着されたときには、前記シートカセットに載置されたシート枚数の増減に応じて前記第2ホルダアームが揺動変位することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート送り装置。
  5. 前記連動機構は、
    前記第1ホルダアームを前記シートカセットから離間させる向きの力を、前記第1ホルダアームに作用させる付勢手段、及び
    前記カムに設けられて前記カムと一体的に変位し、前記付勢手段が前記第1ホルダアームに作用させる力と対向する向きの力を前記第1ホルダアームに作用させる作用部
    を有して構成されていることを特徴とする請求項4に記載のシート送り装置。
  6. 前記係合手段は、前記第1ホルダアームが前記第2ホルダアームに対して所定以上揺動変位したときに、前記第1ホルダアームと前記第2ホルダアームとを係合させることを特徴とする請求項4又は5に記載のシート送り装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシート送り装置と、
    前記シート送り装置から搬出されたシートに画像を形成する画像形成部と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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