JP2011001008A - 斜張ワイヤーを備えた車両用シートのバックシートフレーム構造および該構造を有する車両用シート - Google Patents

斜張ワイヤーを備えた車両用シートのバックシートフレーム構造および該構造を有する車両用シート Download PDF

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Abstract

【課題】必要な強度あるいは剛性を確保しつつ、低コストで軽量化を達成可能なバックシートフレーム構造および該構造を有する車両用シートを提供する。
【解決手段】バックシートフレーム構造112は、それぞれ上下方向に延設する一対のサイドフレーム118A,Bを有し、上端が前記一対のサイドフレーム118A,Bの側部で、下端が前記バックシートフレーム構造112の回転中心より車両の前部側で、前記バックシートフレーム構造112にそれぞれ固定され、かつ車両後方側への荷重が前記バックシートフレーム構造112に負荷されたときに、該荷重に基づいて前記バックシートフレーム構造112に対して作用するモーメントを軽減するように前記バックシートフレーム構造112に対して引張力を作用する一方、外部圧縮力に対して抗しない特性を有する斜張ワイヤー110A,Bが、該一対のサイドフレーム118A,Bの少なくとも一方の側部に設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、斜張ワイヤーを備えた車両用シートのバックシートフレーム構造および該構造を有する車両用シートに関し、より詳細には、座屈発生を防止しつつ、低コストで軽量化を達成可能な、斜張ワイヤーを備えた車両用シートのバックシートフレーム構造および該構造を有する車両用シートに関する。
本発明者は、特願2008−270003号において、斜張ワイヤーを備えた車両用シートのバックシートフレーム構造および該構造を有する車両用シートを提案した。
この斜張ワイヤーを備えた車両用シートのバックシートフレーム構造は、クッションシートフレーム構造に対して傾動可能となるように、下端部が該クッションシートフレーム構造の後端部に連結されたバックシートフレーム構造を有し、バックシートフレーム構造は、それぞれ上下方向に延設する一対のサイドフレームを有し、上端が一対のサイドフレームの側部で、下端がバックシートフレーム構造の回転中心より車両の前部側で、バックシートフレーム構造にそれぞれ固定され、かつ車両後方側への荷重がバックシートフレーム構造に負荷されたときに、該荷重に基づいてバックシートフレーム構造に対して作用するモーメントを軽減するようにバックシートフレーム構造に対して引張力を作用する一方、外部圧縮力に対して抗しない特性を有する斜張ワイヤーが、一対のサイドフレームの少なくとも一方の側部に設けられている。
このような構成によれば、車両前方側に負荷される衝撃荷重による曲げモーメントに耐えるような一対のサイドフレームの断面係数を設定して、断面形状を決定しておき、車両後方側にそれにより大きな衝撃荷重が負荷されるときには、このような衝撃荷重に基づいてバックシートフレーム構造に作用する曲げモーメントを軽減するように、斜張ワイヤーからバックシートフレーム構造に対して引張力が作用するように斜張ワイヤーを位置決めすることにより、車両前方側への衝撃荷重と車両後方側への衝撃荷重との差分を斜張ワイヤーに負担させることが可能であり、従来のように車両後方側への衝撃荷重に対して耐えるように一対のサイドフレームの断面形状を決定することが不要となるので、斜張ワイヤーにより必要な強度あるいは剛性を担保しつつ、一対のサイドフレームの重量を低減することが可能となる。
しかしながら、本発明者は、このような斜張ワイヤーを設けることに起因して、以下のような技術的問題点が引き起こされる点を試験を通じて確認するに至った。
すなわち、バックシートフレーム構造に対して車両後方側への衝撃荷重が負荷される際、バックシートフレーム構造に対して、曲げモーメントとともに、斜張ワイヤーに生じる引っ張り力の成分により圧縮応力が負荷されるため、バックシートフレーム構造の車両の後部側に座屈が生じやすくなる点である。
より詳細には、図14(A)(図14において、図面上左側が車両前部)に示すように、バックシートフレーム構造の上部に対して車両後方側への衝撃荷重が負荷される際、バックシートフレーム構造に対して根元部から上方に向かって低減する曲げモーメントが生じ、バックシートフレーム構造の中立軸N−Nを境にして、それより車両の前部側には、引張応力が、一方それより車両の後部側には、圧縮応力が負荷される。それに対して、図14(B)に示すように、斜張ワイヤーに生じる引っ張り力Rの上下方向の成分Rにより、バックシートフレーム構造に対して車両の前後方向に一定の圧縮応力が負荷される。これらの応力が重ね合わされてバックシートフレーム構造に負荷されることから、図14(C)に示すように、バックシートフレーム構造に対して、負荷応力が零となる位置が図14(A)に比べて、車両の前部側に移動するとともに、車両の後部側において、大きな圧縮応力が負荷されることになる。このような圧縮応力に起因して、バックシートフレーム構造に座屈が生じやすくなる。
しかしながら、このような座屈が起こらないようにバックシートフレーム構造を補強するとすれば、軽量化かつ高剛性を達成する目的のために設けた斜張ワイヤーにより、かえって重量化を引き起こしかねない。
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、座屈発生を防止しつつ、低コストで軽量化を達成可能な、斜張ワイヤーを備えた車両用シートのバックシートフレーム構造および該構造を有する車両用シートを提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明に係る車両用シートのバックシートフレーム構造は、
車両用シートのバックシートフレーム構造であって、
クッションシートフレーム構造に対して傾動可能となるように、下端部が該クッションシートフレーム構造の後端部に連結されたバックシートフレーム構造を有し、
該バックシートフレーム構造は、それぞれ上下方向に延設する一対のサイドフレームを有し、
上端が前記一対のサイドフレームの側部で、下端が前記バックシートフレーム構造の回転中心より車両の前部側で、前記バックシートフレーム構造にそれぞれ固定され、かつ車両後方側への荷重が前記バックシートフレーム構造に負荷されたときに、該荷重に基づいて前記バックシートフレーム構造に対して作用するモーメントを軽減するように前記バックシートフレーム構造に対して引張力を作用する一方、外部圧縮力に対して抗しない特性を有する斜張ワイヤーが、該一対のサイドフレームの少なくとも一方の側部に設けられ、
該斜張ワイヤーが設けられる前記一対のサイドフレームの少なくとも一方は、車両の後部側の縁部まわりに、高さ方向全体に亘って延びる閉断面構造を有する、
構成としている。
このような構成の車両用シートのバックシートフレーム構造によれば、バックシートフレーム構造に対して負荷される想定衝撃荷重に関し、車両後方側に負荷される衝撃荷重の方が車両前方側に負荷される衝撃荷重より大きく設定されるところ、車両前方側に負荷される衝撃荷重による曲げモーメントに耐えるような一対のサイドフレームの断面係数を設定して、断面形状を決定しておき、車両後方側に衝撃荷重が負荷されるときには、このような衝撃荷重に基づいてバックシートフレーム構造に作用する曲げモーメントを軽減するように、斜張ワイヤーからバックシートフレーム構造に対して引張力が作用するように斜張ワイヤーを位置決めすることにより、車両前方側への衝撃荷重と車両後方側への衝撃荷重との差分を斜張ワイヤーに負担させることが可能である。
一方、この斜張ワイヤーは、外部圧縮力が作用したときにそれに抗しないような特性を有するので、車両前方側に衝撃荷重が負荷されるとき強度部材として機能しないことから、斜張ワイヤー自体の構造健全性を維持することが可能である。
車両後方側に衝撃荷重が負荷される際、サイドフレームのうち斜張ワイヤーが設けられる方には、曲げモーメントとともに、斜張ワイヤーに発生する引っ張り力の高さ方向成分により圧縮応力が負荷されるところ、サイドフレームの車両後部側においては、曲げモーメントによる圧縮応力とともに斜張ワイヤーに起因する圧縮応力が重畳されることから、大きな圧縮応力が負荷され、サイドフレーム中で最も座屈を起こしやくなる。
この点、サイドフレームの高さが一定であれば、サイドフレームの最小断面二次半径を大きくするほど座屈強さを増大することが可能であるから、サイドフレームの車両後部側の縁部まわりに、高さ方向全体に亘って延びる閉断面構造を設けることにより、最小断面二次半径を局所的に増大し、以てサイドフレーム全体の重量化を防止しつつ、座屈強さを増大することが可能となる。
また、前記一対のサイドフレームは、車両の後部側の縁部まわりに高さ方向全体に亘って延びるコの字断面と、車両の前部側の縁部まわりに高さ方向全体に亘って延びるコの字断面とを備えたほぼ弓字形の断面構造を有し、
該斜張ワイヤーが設けられる前記一対のサイドフレームの少なくとも一方は、車両の後部側の該コの字断面構造の開放部を閉鎖して閉断面構造を形成するように、高さ方向全体に亘って延びる補強ブラケットを有するのがよい。
あるいは、前記一対のサイドフレームは、車両の後部側の縁部まわりに高さ方向全体に亘って延びるコの字断面構造を有し、
該斜張ワイヤーが設けられる前記一対のサイドフレームの少なくとも一方は、該コの字断面構造の開放部を閉鎖して閉断面構造を形成するように、高さ方向全体に亘って延びる補強ブラケットを有するのでもよい。
さらに、前記閉断面構造は、略正方形であるのがよい。
加えて、前記閉断面構造の車両前後方向の幅は、前記斜張ワイヤーによって生じる曲げモーメントに対する中立軸と車両の後部側の縁部との間隔以下であるのがよい。
さらにまた、前記閉断面構造の車両前後方向に対して直交する方向の幅は、車両の前後方向まわりの曲げモーメントに対する前記一対のサイドフレームの必要断面係数により決定するのがよい。
また、前記一対のサイドフレームは、前記コの字断面がその開放部が車両の側面側内方に向かうように配置され、
前記補強ブラケットは、車両の前部側の縁部に、表皮材の引っ掛け部を形成するのがよい。
さらに、前記引っ掛け部は、車両の側面側内方に向かって曲がることにより、前記補強ブラケットが取り付けられる前記一対のサイドフレームの表面との間に間隔を有するのがよい。
さらにまた、前記バックフレーム構造は、前記一対のサイドフレームの上端同士を連結するアッパーフレームを有し、
前記斜張ワイヤーの上端は、前記一対のサイドフレームと前記アッパーフレームとの重なり連結部に設けられるのがよい。
加えて、前記一対のサイドフレームの各側部に前記斜張ワイヤーが設けられるのでもよい。
また、前記斜張ワイヤーは、金属製ワイヤーあるいはCFRP製ワイヤーからなるのがよい。
さらにまた、前記斜張ワイヤーの前記下端と前記バックシートの回転中心とを結ぶ線と、前記斜張ワイヤーの前記上端と前記バックシートの回転中心とを結ぶ線とが直交するように、前記斜張ワイヤーを設けるのがよい。
上記課題を達成するために、本発明に係る車両用シートは、
請求項1ないし13のいずれか1項に記載の前記車両用シートのフレーム構造全体を覆うように設けられたパッドと、前記車両用シートのフレーム構造および該パッド全体を覆うように設けられた袋状の表皮とを有する構成としている。
このような構成の車両用シートによれば、このような構成の車両用シートのバックシートフレーム構造に対してパッドをあてがうことにより車両用シートとして完成する場合、斜張ワイヤー自体をパッドの中に埋設させることで、車両用シートの外観を損なうことが防止される。
本発明に係る車両用シートのバックシートフレーム構造によれば、車両前方側への衝撃荷重と車両後方側への衝撃荷重との差分を斜張ワイヤーに負担させることが可能であるとともに、サイドフレームの車両後部側の縁部まわりに、高さ方向全体に亘って延びる閉断面構造を設けることにより、最小断面二次半径を局所的に増大し、以てサイドフレーム全体の重量化を防止しつつ、座屈強さを増大することが可能となる。
本発明に係る車両用シートによれば、このような構成の車両用シートのフレーム構造に対してパッドをあてがうことにより車両用シートとして完成する場合、斜張ワイヤー自体をパッドの中に埋設させることで、車両用シートの外観を損なうことが防止される。
本発明に係る車両用シートの実施形態を図面を参照しながら、自動車のフロントシートに適用される場合を例として、以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用シートの斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る車両用シートの側面図である。図3は、図1の線A−Aに沿う断面図である。図4は、図1の線B−Bに沿う断面図である。図5は、図1の線C−Cに沿う断面図である。図6は、図1のA部詳細図である。図7は、本発明の実施形態に係る車両用シートのリクライナーの概略斜視図である。図8は、本発明の実施形態に係る車両用シートのリクライナーの側面図である。図9は、図8の線A−Aに沿う断面図である。図10は、本発明の実施形態に係る車両用シートのリクライナーの概略分解斜視図である。図11は、本発明の実施形態に係る車両用シートのリクライナーの摺動係止部材の概略斜視図である。図12は、本発明の実施形態に係る車両用シートのリクライナーによるロック状態を示す概略図である。図13は、本発明の実施形態に係る車両用シートのリクライナーによるロック解除状態を示す概略図である。
図1および図2に示すように、本発明に係る車両用シート100は、車室フロアに固定され、後に説明する斜張ワイヤー102A,Bを有するクッションシートフレーム構造部104と、下端部106がクッションシートフレーム構造部104の後端部108に対して傾動可能に連結され、後に説明する斜張ワイヤー110A,Bを有するバックシートフレーム構造部112と、バックシートフレーム構造部112とクッションシートフレーム構造部104との間に介在するリクライナー構造部114とを有する車両用シートフレーム構造と、車両用シートフレーム構造全体を覆うように設けられたパッド(図示せず)と、前記車両用シートのフレーム構造および該パッド全体を覆うように設けられた袋状の表皮(図示せず)とを有する。図1には、回転軸線X―Xを示す。なお、図1および図2において、車両の前方は、図中右側である。
バックシートフレーム構造部112について説明すれば、バックシートフレーム構造部112は、全体として逆U字状をなし、それぞれ上下方向に延びる一対のサイドフレーム118A,Bと、一対のサイドフレーム118A,Bの各々の上端同士を掛け渡すアッパーフレーム120とを有する。
図3および図4に示すように、一対のサイドフレーム118A,Bの各々は、略「弓」字形状の全体断面構造を有し、この全体断面構造は、車両の前部側の縁部80まわりのコの字断面の凹部82と、車両の後部側の縁部84まわりのコの字断面の凹部86とを備え、たとえば外郭形状を構成する車両の前後方向に有幅の主側面部と、主側面部の前後縁より内方に立ち上がる張り出しフランジ部とが断面内向きのコ字形状に形成されるサイドフレームに比べて、車両の前後方向に直交する向きに延びる部分を増やすことにより、両車両の前後方向まわりの曲げモーメントに対するサイドフレーム118A,Bの断面係数を確保するようにしている。
このうち、車両の後部側の縁部84まわりの凹部86がサイドフレーム118A,Bの高さ方向に亘って延びる補強ブラケット88により閉鎖され、閉断面構造とされ、これにより、車両の後方側への衝撃荷重によりサイドフレーム118A,Bのうち、特に車両後部側に生じる座屈を有効に防止するようにしてある。補強ブラケット88は、サイドフレーム118A,Bに対して、たとえば溶接により固定すればよい。
閉断面構造の車両前後方向に対して直交する方向の幅(図3および図4において、W1)は、車両の前後方向まわりの曲げモーメントに対するサイドフレーム118A,Bに要求される断面係数の観点から決定される。一方、閉断面構造の車両前後方向の幅(図3および図4において、W2)は、座屈を有効に防止する観点から定めればよいが、車両の後方側への衝撃荷重に起因して斜張ワイヤー110A,Bによって生じる曲げモーメントに対する中立軸(図13のN―N)とサイドフレーム118A,Bの車両後部側の縁部84との間隔以下である。
特に、後に説明するように、座屈防止の観点から、閉断面の形状は正方形であるのが好ましい。
以上のように、車両用シートのシートバックに斜張ワイヤー110A,Bを設置したことに伴いサイドフレーム118A,Bの車両後部側に座屈が生じる危険性が増大するところ、このような座屈に対して、たとえば全体の肉厚を一様に増大する等サイドフレーム118A,B全体を補強することなく、サイドフレーム118A,Bの車両後部側の縁部84まわりに限って局所的に補強を行い、その際、従来の略「弓」字形状の全体断面構造を有するサイドフレーム118A,Bの車両後部側の縁部84まわりのコの字開放断面の凹部86をそのまま利用して、単に補強ブラケット88を用意して、コの字開放断面をサイドフレーム118A,Bの高さ方向全体に亘って閉鎖して、閉断面構造化することにより、サイドフレーム118A,Bの重量化を引き起こすことなしに、座屈を有効に防止することが可能となる。
さらに、サイドフレーム118A,Bの車両後部側の縁部84まわりのコの字開放断面の凹部86はその開放部が車両の側面側内方に向かうように配置され、補強ブラケット88は、車両の前部側の縁部89に、表皮材(図示せず)の引っ掛け部90を形成する。より詳細には、引っ掛け部90は、車両の側面側内方に向かって曲がることにより、補強ブラケット88が取り付けられるサイドフレーム118A,Bの表面との間に間隔Dが形成され、表皮材が容易に引っ掛けられるように構成している。この引っ掛け部90は、図3および図4に示すように、サイドフレーム118A,Bの高さ方向に間隔を隔てて複数設けているが、高さ方向全体に亘って設けてもよい。
このような構成により、車両用シートを組み立てる際、フレーム構造に対する表皮材の組み付け作業を容易にすることが可能となる。
逆U字状のバックシートフレーム構造部112の内部に形成される開口部には、フラットマット124が張設され、一対のサイドフレーム118A,Bの上部同士を連結するアッパーメンバー125、一対のサイドフレーム118A,Bの下部同士を連結するロアメンバー127が設けられ、さらに、アッパーフレーム120には、ヘッドレスト(図示せず)取り付け用部材129が付設されている。アッパーフレーム120の両下端部は、一対のサイドフレーム118A,Bと同様に、弓字断面に形成され、それぞれ一対のサイドフレーム118A,Bの上部に嵌合して連結されるようにしてある。
斜張ワイヤー110A,Bについて説明すれば、斜張ワイヤー110A,Bは、一対のサイドフレーム118A,Bの各々の側面部122に付設されている。いずれの斜張ワイヤー110A,Bも同様な構造であるので、その1つについて、以下に説明する。
斜張ワイヤー110A,Bの上端は、一対のサイドフレーム118A,Bの側部で、下端がバックシートフレーム構造部112の回転中心より車両の前部側で、バックシートフレーム構造112にそれぞれ固定されて、斜めに張設されている。斜めの角度は、想定される衝撃荷重等に応じて適宜設定すればよい。
より詳細には、斜張ワイヤー110A,Bの上端は、一対のサイドフレーム118A,Bの上端とアッパーフレーム120との嵌合重なり部126に設けられ、一方斜張ワイヤー110A,Bの下端は、後に説明するリクライナー構造部114のブラケット部58に設けられる。これにより、斜張ワイヤー110A,Bの上端は、構造的に補強された部位に設けることが可能であり、一方斜張ワイヤー110A,Bの下端は、リクライナー構造部114のブラケット部を利用して、位置決めすることが可能となる。
特に、斜張ワイヤー110A,Bの上端とバックシートフレーム構造部112の回転中心とを結ぶ線と、斜張ワイヤー110A,Bの下端とバックシートフレーム構造部112の回転中心とを結ぶ線とがなるべく直交するように、斜張ワイヤー110A,Bを位置決めするのが好ましい。
プーリー128A,Bが、一対のサイドフレーム118A,Bの側部およびブラケット部58それぞれに設けられ、斜張ワイヤー110A,Bは、無端状とされ、両プーリー128A,B間に掛け渡されている。
斜張ワイヤー110A,Bの種類および材質は、たとえば衝突の際に車両用シート100に衝撃荷重が負荷された場合に、このような衝撃荷重の一部を負担しつつ、自身が構造健全性を確保できるような強度あるいは剛性を備える限り任意であるが、たとえば金属製あるいはCFRP製が好ましい。
図5に示すように、斜張ワイヤー110A,Bには、ワイヤーの長さ調整手段に該当するボルトーナット機構130が設けられている。より詳細には、斜張ワイヤー110A,Bの各端には、雄ねじが切られたボルト132A,Bが付設され、一方、各端から内方に向かって雌ねじが切られたボア134A,Bを有するナット136が設けられている。各ボルト132を対応するボア134に対して、螺合することにより、ねじ込み量を調節し、それにより、斜張ワイヤー110A,Bを両プーリー128A,Bに掛け渡した状態で、ワイヤーの全体長さを調整できるようにしている。このような構成によれば、ワイヤーの長さを調整するのに、2本のボルト132A,Bを利用して、2か所においてワイヤーの長さを調整することが可能である。
この場合、車両シートに対して荷重が負荷されていない通常の状態において、斜張ワイヤー110A,Bに引張力が発生せず、ワイヤーが弛まない程度にワイヤーの長さを調整してもよいし、あるいは斜張ワイヤー110A,Bに引張力が発生した状態となるようにワイヤーの長さを調整してもよい。変形例として、斜張ワイヤー110A,Bの一端にはボルト132、他端にはナット136を設け、1本のボルト132のナット136に対するねじ込み量を調節することにより、ワイヤーの長さを調節してもよい。
このように、プーリー128A,B間に無端状のワイヤーを掛け渡す構成とすることにより、実質的にサイドフレーム118A,Bの各側において、2本の斜張ワイヤー110A,Bを設けたことに等しいにも関わらず、ワイヤーの長さを調整するボルトーナット機構130を単一化することが可能である。
なお、このような斜張ワイヤー110A,Bの長さ調整は、バックシートフレーム構造112全体にウレタンパッドをあてがう前に行う必要がある。
このような斜張ワイヤー110A,Bにより、車両後方側への荷重、たとえば衝突の際の衝撃荷重がバックシートフレーム構造部112に負荷されたときに、この荷重に基づいてバックシートフレーム構造部112に対して引張力を作用する一方、車両前方側への荷重による外部から作用する圧縮力に対し抗しない特性を有するようにしてある。
次に、図1及び図2を再び参照して、クッションシートフレーム構造部104について説明すれば、クッションシートフレーム構造部104は、車両の前後方向に延設された一対のサイドフレーム140A,Bと、一対のサイドフレーム140A,Bの後端部108同士を連結するリアフレーム141と、一対のサイドフレーム140A,Bの前端部同士を連結するフロントフレーム142とから概略構成され、これらのフレームにより閉断面構造(ボックス構造)が形成されている。この閉断面構造の開口部には、リアフレーム140とフロントフレーム142との間で車両の前後方向に張設されたクッションバネ143が設けられている。
図6に示すように、一対のサイドフレーム140A,Bの各々は、外郭形状を構成する車両の上下方向に有幅の主側面部144と、主側面部144の上下縁より内方に立ち上がる張り出しフランジ部146A,Bとが断面内向きのコ字形状に形成されている。
斜張ワイヤー102について説明すれば、斜張ワイヤー102は、一対のサイドフレーム140A,Bの各々の側部に付設されている。いずれの斜張ワイヤー102A,Bも同様な構造であるので、その1つについて、以下に説明する。
斜張ワイヤー102の上端は、一対のサイドフレーム140の側部で、下端が上端より車両の前部側で、クッションシートフレーム構造104にそれぞれ固定されて、斜めに張設されている。斜めの角度は、想定される衝撃荷重等に応じて適宜設定すればよい。
より詳細には、斜張ワイヤー102の上端は、後に説明するリクライナー構造部114のブラケット部34に設けられ、一方斜張ワイヤー102の下端は、サイドフレーム140の側部に設けられる。
特に、斜張ワイヤー102の上端とバックシートフレーム構造部112の回転中心とを結ぶ線と、斜張ワイヤー102の下端とバックシートフレーム構造部112の回転中心とを結ぶ線とがなるべく直交するように、斜張ワイヤー102を位置決めするのが好ましい。
プーリー147A,Bが、一対のサイドフレーム140の側部およびブラケット部34それぞれに設けられ、斜張ワイヤー102は、無端状とされ、両プーリー147A,B間に掛け渡されている。
斜張ワイヤー102の種類および材質は、たとえば衝突の際に車両用シート100に衝撃荷重が負荷された場合に、このような衝撃荷重の一部を負担しつつ、自身が構造健全性を確保できるような強度あるいは剛性を備える限り任意であるが、たとえば金属製あるいはCFRP製が好ましい。
なお、斜張ワイヤー102にそれぞれ、ワイヤー長さ調整手段145A,Bを設けている点については、バックシートフレーム構造112に設けた斜張ワイヤー110A,Bと同様であるので、その説明は省略する。
次に、リクライナー構造部114について説明すれば、図7に示すように、リクライナー10は、ドライバー或いは乗員が着座するクッションシートのフレーム構造の各側面と、ドライバー或いは乗員が背もたれるバックシートのフレーム構造の対応する側面との連結部に1基ずつ設けられ、バックシートをクッションシートに対して傾動可能とするように、一対のリクライナー10は、シートの幅方向に延びる連結シャフト12により連結されている。一対のリクライナー10は、同様な構造を有するので、以下では、その1つについて、説明する。
図8ないし図10に示すように、リクライナー10は、バックシートフレーム構造に取り付けられる回動アーム14と、クッションシートフレーム構造に取り付けられるベース部材16と、回動アーム14とベース部材16との間に介在する、カム18およびカム18を挟むように配置される一対の摺動係止部材20と、カム18を回動する操作レバー22とから概略構成され、操作レバー22に固定された枢軸24を中心に、回動アーム14がベース部材16に対して回動自在に保持されている。
図10に示すように、ベース部材16は、鋼製円形板材であり、その中心部に枢軸24が挿通する挿通孔26が形成され、挿通孔26の大きさは、枢軸24の回動に伴ってベース部材16が回動しない程度である。ベース部材16には、挿通孔26の両側に延びる一対の開口28A,Bが設けられている。一対の開口28A,Bの各々は、左右一対の案内側壁30と、これらの案内側壁30の上端および下端に連接された円弧状側壁32とから構成されている。一対の開口28の各々の大きさは、後に説明する一対の摺動係止部材20それぞれが、一対の開口28内で左右一対の案内側壁30に沿って案内されながら半径方向に摺動することが可能なように設けられる。円弧状側壁32の径は、後に説明する回動アーム14の円形開口52の径と同じとなるように設定される。
ベース部材16の回動アーム14が位置する反対側には、ベースブラケット34が一対の開口28を塞ぐように取り付けられ、その中心部に枢軸24が挿通する挿通孔33が形成される一方、このベースブラケット34の下部には、クッションシートCのフレーム構造に固定される取り付け部36が設けられている。この取り付け部36には、貫通孔39が設けられ、ボルト37を貫通孔39および対応するクッションシートCの貫通孔に挿通して、溶接ナット41によりベースブラケット34とクッションシートCとを固定するようにしてある(図9参照)。また、上述のように、このベースブラケット34を利用して、斜張ワイヤー102のプーリーを設けるためのブラケットが付設されている。
ベース部材16の一方の面には、複数の突起面11が設けられる一方、ベースブラケット34の対応する位置には、突起面11と相補形状の開口13が設けられ、突起面11それぞれを開口13に嵌めて、たとえば溶接することにより、ベースブラケット34をベース部材16に対して固定するようにしている。ベース部材16において、案内側壁30と摺動係止部材20との間で荷重伝達経路が構成されるので、ベース部材16の板厚は、このような荷重に耐える強度を有するように設定される。たとえば、ベース部材16の板厚は、3.6mmである。それに対して、ベースブラケット34の板厚は、ベース部材16の板厚より薄く設定される。
摺動係止部材20について説明すれば、摺動係止部材20は一対設けられ、それぞれ、ベース部材16の一対の開口28A,Bの対応する開口内で左右一対の案内側壁30によって案内されながら半径方向に進退自在に配設されている。
図11に示すように、各々の摺動係止部材20は、その外周側に外歯38が形成されるとともに、その内周側には、カム面40が形成され、さらに両側面47、49は、互いに平行で案内側壁39に対して摺接するようにしている。
カム面40は、従来と同様に、内方に突出する突出係合部42と、突出係合部42に連接し外方に延びる係合凹部44とを有し、突出係合部42および係合凹部44ともに、後に説明するカム18と係合し、それにより、各々の摺動係止部材20の外歯38が、後に説明する回動アーム14に形成した内歯54と噛合する係止位置と、内歯54から離間する係止解除位置との間で、半径方向に進退自在に移動するようにしている。
一対の摺動係止部材20は、ベース部材16と回動アーム14とを重ね合わせた際、回動アーム14の円形開口52とベース部材16の一対の開口28とにより形成されるスペース内に配置され、一対の開口28の案内側壁30により案内されつつ、一対の摺動係止部材20それぞれに設けた外歯38が円形開口52に設けた内歯54と噛み合うことが可能なようにしている。
カム18について説明すれば、図12および図13に示すように、カム18は、一対の摺動係止部材20の間に介在し、中心部に操作レバー22に設けられた枢軸24が挿通する貫通穴17を有する。貫通穴17の大きさは、枢軸24の回動によりカム18が一体でその方向に回動する程度であり、それにより、操作レバー22の回動により、カム18が回動されるようにしてある。カム18の一対の摺動係止部材20各々の対向する面にはそれぞれ、内方に突出する突出係合部42と係合する係合部43と、係合部43に連接し、外方に延びる突出係合部45とが設けられ、カム18の外形は、その中心位置に関して点対称に形成され、その板厚は、後に説明する回動アーム14の板厚より若干薄く設定され、一対の摺動係止部材20とは異なり、回動アーム14の円形開口52内に配置したとき、ベース部材16の一対の開口28に及ばないようにしている。これにより、円形開口52内で自由に回動することが可能となる。
図10を参照して、回動アーム14について説明すれば、回動アーム14は鋼製環状リングからなり、内部に円形開口52が設けられている。円形開口52の径は、ベース部材16の円弧状側壁32の径と同一である。円形開口52を構成する環状リングの上下部それぞれについて、その内周面の所定範囲に亘って、摺動係止部材20の外歯38と噛合する内歯54が設けられている。一対の摺動係止部材20それぞれを係止位置に移動させたときの外歯38と内歯54との噛合により、バックシートBとクッションシートCとの間の荷重伝達経路が形成されるので、鋼製環状リングの板厚は、外歯38がこのような荷重に耐える強度を有するように設定される。鋼製環状リングの板厚は、たとえば3.6mmである。なお、鋼製環状リングは、一様な板厚の円形板材をファインブランキングにより打ち抜き加工することにより円形開口52を設けて外歯38を形成すればよい。
回動アーム14の外周部には、バックシートBに取り付けるためのブラケット部56が、外周方向に等角度間隔(90°)を隔てて4つ設けられている。各ブラケット部56には、後に説明するホールドピン62を挿通するための貫通孔63が設けられている。なお、ブラケット部56は、環状リングと一体に形成してもよい。
回動アーム14のベース部材16が位置する反対側には、リッドプレート58が円形開口52を塞ぐように取り付けられ、このリッドプレート58の中心部には、枢軸24が貫通する貫通孔60が設けられる。貫通孔60の大きさは、カム18と同様に、枢軸24の回動によりリッドプレート58が一体でその方向に回動する程度であり、それにより、操作レバー22の回動により、リッドプレート58が回動されるようにしてある。リッドプレート58は、環状リングと同じ径を有する円形薄板であり、その外周部には、回動アーム14と同様に、ブラケット部67が、外周方向に等角度間隔(90°)を隔てて4つ設けられている。各ブラケット部67には、後に説明するホールドピン62が挿通する貫通孔65が、設けられている。これにより、ホールドピン62を回動アーム14の貫通孔63および対応するリッドプレート58の貫通孔65に挿通して、かしめることにより、リッドプレート58を回動アーム14に対して固定し、回動アーム14の円形開口52内に配置される一対の摺動係止部材20、カム18、および後に説明するスプリング64が、円形開口52内に保持されるようにしている。また、図9に示すように、ホールドピン62の肩部をベース部材16の周縁部80にあてがうことにより、ベース部材16を固定している。さらにまた、上述のように、このリッドプレート58を利用して、その外周部に、斜張ワイヤー110のプーリー128を設けるためのブラケットが付設されている。
なお、リッドプレート58は、円形開口52に対する蓋として機能するのみであり、強度部材として機能するわけではないので、回動アーム14の板厚が、たとえば3.6mmであるのに対して、リッドプレーの板厚は、0.6mm程度でよい。
図10に示すように、操作レバー22は、一方のリクライナー10の外側に設けられ、一端に貫通孔が設けられ、枢軸24が、この貫通孔を含め、貫通孔33、ベース部材16、カム18、およびリッドプレート58の貫通孔60に挿通することにより、操作レバー22が固定されている。操作レバー22は、円形開口52内に配置された一対のスプリング64により、一定方向に回動するように付勢されている。
一方のリクライナー10の外側には、スパイラルスプリング70がベースブラケット34に対してほぼ平行に隣接して設けられ、一端がバックシートBに固定される一方、他端がベースブラケット34に設けたホルダーブラケット72に固定されることにより、バックシートBをクッションシートCに対して、一定方向に回動するように付勢している。
以上の構成を有する車両用シート100について、図12および図13を参照しながら、その作用を以下に説明する。
まず、バックシートBをクッションシートCに対してロック状態とする場合、操作レバー22がスプリング64によって付勢され、この状態においては、図12に示すように、カム18の係合部43がそれぞれ、摺動係止部材20のカム面40の突出係合部42に係合する。これにより、摺動係止部材20はそれぞれ、ベース部材16の案内側壁30に沿って案内されながら外方に移動し、外歯38と回動アーム14の内歯54とが噛み合い、回動アーム14のベース部材16に対する回動が規制されたロック状態が維持される。
このようなロック状態において、たとえば衝突事故によりバックシートBに過大な衝撃力が加わった場合、バックシートBから取り付け部36を介して回動アーム14に衝撃力が伝達し、さらに回動アーム14の外歯38と一対の摺動係止部材20の内歯54との噛み合い、一対の摺動係止部材20のカム面40とカム18との係合、さらにカム18に貫通する枢軸24を通じて、ベース部材16に固定されるクッションシートCに荷重が伝達される。このとき、回動アーム14の環状リングの板厚、すなわち外歯38の板厚およびベース部材16の板厚は、このような荷重に耐え得るような強度を有する値に設定していることから、このような衝撃力に係わらず、リクライニング機能を維持することが可能となる。
この場合、回動アーム14には、内部に円形開口52が設けられており、その分、一様な板厚の円形板材をプレス加工していた従来の円形セクタギアに比べ、軽量化を達成することが可能である。一方、環状リングの外周には、バックシートBへの取り付け用の貫通孔63を備えたブラケット部56が周方向に等角度間隔(90°)を隔てて4つ設けられており、その分、重量が増大する。しかしながら、従来の円形セクタギアにおいては、バックシートBへの固定用として突起面が、枢軸24近傍の円周方向に等角度間隔(60°)を隔てて6つ設けられていたが、枢軸24からの距離が長くなる分、負担する荷重を低減することが可能であるから、ブラケット部56の設置数を低減することが可能である。これにより、バックシートBへのブラケット部56についても、従来に比べ重量の低減化を達成することが可能である。
車両後方側に衝撃荷重が負荷される際、サイドフレーム118A,Bには、曲げモーメントとともに、斜張ワイヤー110A,Bに発生する引っ張り力の高さ方向成分による圧縮応力が負荷されるところ、サイドフレーム118A,Bの車両後部側においては、曲げモーメントによる圧縮応力とともに斜張ワイヤー110A,Bに起因する圧縮力が重畳されることから、大きな圧縮応力が負荷され、サイドフレーム118A,B中で最も座屈を起こしやくなる。
この点、サイドフレーム118A,Bの高さが一定であれば、サイドフレーム118A,Bの最小断面二次半径を大きくするほど座屈強さを増大することが可能であるから、サイドフレーム118A,Bの車両後部側の縁部84まわりに、高さ方向全体に亘って延びる閉断面構造を設けることにより、最小断面二次半径を局所的に増大し、以てサイドフレーム118A,B全体の重量化を防止しつつ、座屈強さを増大することが可能となる。
特に、サイドフレーム118A,B全体を補強することなく、サイドフレーム118A,Bの車両後部側の縁部84まわりに限って局所的に補強を行い、その際、従来の略「弓」字形状の全体断面構造を有するサイドフレーム118A,Bの車両後部側の縁部84まわりのコの字開放断面の凹部86をそのまま利用して、単に補強ブラケット88を用意して、コの字開放断面をサイドフレーム118A,Bの高さ方向全体に亘って閉鎖して、閉断面構造化することにより、サイドフレーム118A,Bの重量化を引き起こすことなしに、座屈を有効に防止することが可能となる。
さらに、サイドフレーム118A,Bの車両後部側の縁部84まわりのコの字開放断面の凹部86は、その開放部が車両の側面側内方に向かうように配置され、補強ブラケット88は、車両の前部側の縁部89に、表皮材の引っ掛け部90を形成し、引っ掛け部90が、車両の側面側内方に向かって曲がることにより、補強ブラケット88が取り付けられるサイドフレーム118A,Bの表面との間に間隔が形成され、表皮材が容易に引っ掛けられるようにしている。
なお、バックシートBのクッションシートCに対するロック状態を解除して、バックシートBを回動させる場合、操作レバー22をコイルスプリング64に抗して回動させることにより、カム18も同様に同方向に回動することから、図13に示すように、カム18の係合部43と摺動係止部材20の突出係合部42との係合状態が解除される。このような状態で、バックシートBを傾動させると、それにより回動アーム14が回動して、内歯54から摺動係止部材20に加わる力によって、摺動係止部材20はそれぞれ、内方に摺動し、摺動係止部材20の係合凹部44とカム18の突出係合部45とが係合するに至る。この状態で、内歯54と外歯38との噛合状態が解除される。これにより、ロック状態が解除されて、バックシートBをクッションシートCに対して所望の角度傾動させることが可能となる。バックシートBを所望の角度傾動させたら、操作レバー22の回動を解除することにより、カム18が逆方向に回動し、それにより摺動係止部材20が再び半径方向外方に摺動して、内歯54と外歯38との噛合状態が復活して、ロック状態に復帰する。
このような構成の車両用シート100のフレーム構造によれば、バックシートフレーム構造112に対して負荷される想定衝撃荷重に関し、車両後方側に負荷される衝撃荷重の方が車両前方側に負荷される衝撃荷重より大きく設定されるところ、車両前方側に負荷される衝撃荷重による曲げモーメントに耐えるような一対のサイドフレーム118A,Bの断面係数を設定して、断面形状を決定しておき、車両後方側に衝撃荷重が負荷されるときには、このような衝撃荷重に基づいてバックシートフレーム構造112に作用する曲げモーメントを軽減するように、斜張ワイヤー110A,Bからバックシートフレーム構造112に対して引張力が作用するように斜張ワイヤー110A,Bを位置決めすることにより、車両前方側への衝撃荷重と車両後方側への衝撃荷重との差分を斜張ワイヤー110A,Bに負担させることが可能である。
車両後方側に衝撃荷重が負荷される際、曲げモーメントによる圧縮応力に対して斜張ワイヤー110A,Bに発生する引っ張り力の上下方向成分が重畳されることにより、バックシートフレーム構造112の車両後部側の縁部まわりに大きな圧縮応力が負荷されるが、車両後部側の縁部84まわりを高さ方向全体に亘って局所的に閉断面化することにより、サイドフレームの重量化を引き起こすことなしに、このような大きな圧縮応力に起因する座屈を有効に防止することが可能である。
一方、この斜張ワイヤー110A,Bは、外部圧縮力が作用したときにそれに抗しないような特性を有するので、車両前方側に衝撃荷重が負荷されるとき強度部材として機能しないことから、斜張ワイヤー110A,B自体の構造健全性を維持することが可能である。
以上から、従来のように車両後方側への衝撃荷重に対して耐えるように一対のサイドフレーム118A,Bの断面形状を決定することが不要となるので、斜張ワイヤー110A,Bにより必要な強度あるいは剛性を担保しつつ、一対のサイドフレーム118A,Bの重量を低減することが可能となる。
このとき、このような構成の車両用シート100のフレーム構造に対してパッドをあてがうことにより車両用シート100として完成する場合、斜張ワイヤー110A,B自体をパッドの中に埋設させることで、車両用シート100の外観を損なうことが防止される。
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において、当業者であれば、種々の修正あるいは変形が可能である。たとえば、本実施形態においては、バックシートフレーム構造において、一対のサイドフレーム118A,Bの各側部に、斜張ワイヤー110A,Bを設ける場合を説明したが、それに限定されることなく、一対のサイドフレーム118A,Bの一方の側部にのみ設けてもよく、また一方の側部には、本実施形態のように、プーリーを介して無端状の斜張ワイヤー110A,Bを設ける一方、他方の側部には、各端にリングを設けた単一の斜張ワイヤー110A,Bを設けてもよい。
また、本実施形態においては、自動車用シートを対象に説明したが、それに限定されることなく、鉄道車両、船、飛行機等一般的な車両に対して適用可能である。また、自動車のシートに対して用いる場合、リアシート、フロントシートのいずれにも適用可能である。
本発明者は、斜張ワイヤー110A,Bの引張力に起因する座屈に対して、サイドフレーム118A,Bの閉断面化による効果を検討した。より詳細には、車両用シートのフレーム構造に対して車両後方に向かって衝撃荷重が負荷される際、それに伴い発生する斜張ワイヤー110A,Bの引張力の上下方向成分が、車両の後部側の縁部まわりでは圧縮応力として負荷されることから、サイドフレーム118A,Bに作用する曲げモーメントによる圧縮応力に重畳して大きな圧縮応力が作用して、サイドフレーム118A,Bの座屈の原因となる。
この点から、本実施形態で説明したような断面構造を有するサイドフレーム118A,Bについて、車両後部側の縁部80まわりを高さ方向全体に亘って閉断面化する場合に、どのような構造が座屈に対して有効であるかを検討した。
座屈に関して、断面が高さ方向に一様な柱をモデルとして、座屈強さとして、以下の式が知られている。
座屈強さ:σ=nπEk/L
ここに、n:端末係数
L:柱の長さ
E:材料の縦弾性係数
k:最小断面2次半径(=√(I/A))
I:最小断面2次モーメント
A:断面積
この式より、柱の長さが一定であれば、最小断面2次半径kが大きいほど座屈強さσは大きくなって、座屈しにくくなり、断面面積が一定であれば、最小断面2次半径kを大きくするためには、最小断面2次モーメントを大きくすればよいことがわかる。
この場合、上述のように、サイドフレーム118A,Bの車両後部側の縁部まわりに対して局所的に高い圧縮応力が作用することから、サイドフレーム118A,Bの車両後部側の縁部まわりを一様な柱にモデル化して考える。
ここで、閉断面化する前の断面形状、それにより計算した最小断面2次半径kを表1に示す。
Figure 2011001008
Z軸まわりの断面2次モーメントが449mm、一方Y軸まわりの断面2次モーメントが283mmであるから、2つの断面2次モーメントのうち小さい方として、最小断面2次半径は283mm、よって、最小断面2次半径kは、3.18となる。
これに対して、表1に示すコの字開放断面を厚さ1mm、幅10mmの補強ブラケットを用いて補強する場合に、どのように補強すれば、重量効率を確保しつつ座屈防止に有効な補強となるかを検討したのが、表2である。
Figure 2011001008
表2の案1および2は、補強ブラケットをコの字断面を形成する部材に沿って配置し、それによりコの字断面自体は、開放断面が保持されている場合、それに対して案3は、補強ブラケットをコの字開放断面を閉鎖して閉断面化する場合である。
表3に示すように、案1および2に比べて、閉断面化した案3の方が、最小断面2次半径kが大きいことが示されている。
特に、補強による重量増加を一定とするように補強する場合、Z軸まわりの断面2次モーメントとY軸まわりの断面2次モーメントとの差が小さいほど重量効率が高いところ、Z軸まわりの断面2次モーメントとY軸まわりの断面2次モーメントとが等しい正方形の閉断面が最も有効であることがわかった。
本発明に係る斜張ワイヤーを備えた車両用シートのフレーム構造および該構造を有する車両用シートは、たとえば衝突の際に作用する衝撃荷重に対して、座屈発生を防止しつつ、低コストで軽量化を達成可することから、車両に必要とされる燃料の低減、ひいては二酸化炭素排出量の低減に資する点において有用である。
本発明の実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートの側面図である。 図1の線A−Aに沿う断面図である。 図1の線B−Bに沿う断面図である。 図1の線C−Cに沿う断面図である。 図1のA部詳細図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのリクライナーの概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのリクライナーの側面図である。 図8の線A−Aに沿う断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのリクライナーの概略分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのリクライナーの摺動係止部材の概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのリクライナーによるロック状態を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのリクライナーによるロック解除状態を示す概略図である。 斜張ワイヤーを設置した車両用シートのシートバックのフレーム構造に対して、車両後方に向かって衝撃荷重が負荷された場合に、サイドフレームに生じる応力を分解して示す概略図である。
C クッションシート
B バックシート
D 間隔
10 リクライナー
12 連結シャフト
14 回動アーム
16 ベース部材
18 回動可能なカム
20 摺動係止部材
22 操作レバー
24 枢軸
26 挿通孔
28 一対の開口
30 案内側壁
32 円弧状側壁
34 ベースブラケット
38 外歯
40 カム面
42 突出係合部
44 係合凹部
52 円形開口
54 内歯
58 リッドプレート
62 ホールドピン
64 スプリング
70 スパイラルスプリング
80 縁部
82 凹部
84 縁部
86 凹部
88 補強ブラケット
89 縁部
90 引っ掛け部
100 車両用シート
102 斜張ワイヤー
104 クッションシートフレーム構造
106 下端部
108 後端部
110 斜張ワイヤー
112 バックシートフレーム構造
114 リクライナー構造部
116 車両用シートフレーム構造部
118 一対のサイドフレーム
120 アッパーフレーム
122 主側面部
124 フラットマット
126 嵌合重なり部
128 プーリー
130 ボルト-ナット機構
132 ボルト
134 ボア
136 ナット
140 一対のサイドフレーム
141 リアフレーム
142 フロントフレーム
144 クッションバネ
146 主側面部
148 フランジ部

Claims (14)

  1. 車両用シートのバックシートフレーム構造であって、
    クッションシートフレーム構造に対して傾動可能となるように、下端部が該クッションシートフレーム構造の後端部に連結されたバックシートフレーム構造を有し、
    該バックシートフレーム構造は、それぞれ上下方向に延設する一対のサイドフレームを有し、
    上端が前記一対のサイドフレームの側部で、下端が前記バックシートフレーム構造の回転中心より車両の前部側で、前記バックシートフレーム構造にそれぞれ固定され、かつ車両後方側への荷重が前記バックシートフレーム構造に負荷されたときに、該荷重に基づいて前記バックシートフレーム構造に対して作用するモーメントを軽減するように前記バックシートフレーム構造に対して引張力を作用する一方、外部圧縮力に対して抗しない特性を有する斜張ワイヤーが、該一対のサイドフレームの少なくとも一方の側部に設けられ、
    該斜張ワイヤーが設けられる前記一対のサイドフレームの少なくとも一方は、車両の後部側の縁部まわりに、高さ方向全体に亘って延びる閉断面構造を有する、
    ことを特徴とする車両用シートのバックシートフレーム構造。
  2. 前記一対のサイドフレームは、車両の後部側の縁部まわりに高さ方向全体に亘って延びるコの字断面と、車両の前部側の縁部まわりに高さ方向全体に亘って延びるコの字断面とを備えたほぼ弓字形の断面構造を有し、
    該斜張ワイヤーが設けられる前記一対のサイドフレームの少なくとも一方は、車両の後部側の該コの字断面構造の開放部を閉鎖して閉断面構造を形成するように、高さ方向全体に亘って延びる補強ブラケットを有する、請求項1に記載の車両用シートのバックシートフレーム構造。
  3. 前記一対のサイドフレームは、車両の後部側の縁部まわりに高さ方向全体に亘って延びるコの字断面構造を有し、
    該斜張ワイヤーが設けられる前記一対のサイドフレームの少なくとも一方は、該コの字断面構造の開放部を閉鎖して閉断面構造を形成するように、高さ方向全体に亘って延びる補強ブラケットを有する、請求項1に記載の車両用シートのバックシートフレーム構造。
  4. 前記閉断面構造は、略正方形である、請求項2または3に記載の車両用シートのバックシートフレーム構造。
  5. 前記閉断面構造の車両前後方向の幅は、前記斜張ワイヤーによって生じる曲げモーメントに対する中立軸と車両の後部側の縁部との間隔以下である、請求項2または3に記載の車両用シートのバックシートフレーム構造。
  6. 前記閉断面構造の車両前後方向に対して直交する方向の幅は、車両の前後方向まわりの曲げモーメントに対する前記一対のサイドフレームの必要断面係数により決定する、請求項5に記載の車両用シートのバックシートフレーム構造。
  7. 前記一対のサイドフレームは、前記コの字断面がその開放部が車両の側面側内方に向かうように配置され、
    前記補強ブラケットは、車両の前部側の縁部に、表皮材の引っ掛け部を形成する、請求項2または3に記載の車両用シートのバックシートフレーム構造。
  8. 前記引っ掛け部は、車両の側面側内方に向かって曲がることにより、前記補強ブラケットが取り付けられる前記一対のサイドフレームの表面との間に間隔を有する、請求項7に記載の車両用シートのバックシートフレーム構造。
  9. 前記バックフレーム構造は、前記一対のサイドフレームの上端同士を連結するアッパーフレームを有し、
    前記斜張ワイヤーの上端は、前記一対のサイドフレームと前記アッパーフレームとの重なり連結部に設けられる、請求項1に記載の車両用シートのバックシートフレーム構造。
  10. 前記一対のサイドフレームの各側部に前記斜張ワイヤーが設けられる、請求項1に記載の車両用シートのバックシートフレーム構造。
  11. 前記斜張ワイヤーは、金属製ワイヤーからなる、請求項1に記載の車両用シートのバックシートフレーム構造。
  12. 前記斜張ワイヤーは、CFRP製ワイヤーからなる、請求項1に記載の車両用シートのバックシートフレーム構造。
  13. 前記斜張ワイヤーの前記下端と前記バックシートの回転中心とを結ぶ線と、前記斜張ワイヤーの前記上端と前記バックシートの回転中心とを結ぶ線とが直交するように、前記斜張ワイヤーを設ける、請求項1に記載の車両用シートのバックシートフレーム構造。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載の前記車両用シートのバックシートフレーム構造全体を覆うように設けられたパッドと、前記車両用シートのバックシートフレーム構造および該パッド全体を覆うように設けられた袋状の表皮とを有することを特徴とする車両用シート。
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