JP2011000638A - 鋳造用塗型剤 - Google Patents

鋳造用塗型剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2011000638A
JP2011000638A JP2009172992A JP2009172992A JP2011000638A JP 2011000638 A JP2011000638 A JP 2011000638A JP 2009172992 A JP2009172992 A JP 2009172992A JP 2009172992 A JP2009172992 A JP 2009172992A JP 2011000638 A JP2011000638 A JP 2011000638A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
mold
casting
fine powder
aggregate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009172992A
Other languages
English (en)
Inventor
Sueo Matsubara
末夫 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TSUCHIYOSHI ACTY CORP
Original Assignee
TSUCHIYOSHI ACTY CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TSUCHIYOSHI ACTY CORP filed Critical TSUCHIYOSHI ACTY CORP
Priority to JP2009172992A priority Critical patent/JP2011000638A/ja
Publication of JP2011000638A publication Critical patent/JP2011000638A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mold Materials And Core Materials (AREA)

Abstract

【課題】 ペネトレーション焼着を抑制することができるとともに、安価かつ環境汚染の無い鋳造用塗型剤を提供する。
【解決手段】 骨材、粘結材及び溶剤とからなる鋳造用塗型剤において、骨材中に金属アルミニウム微粉末が少なくとも1重量%含有されている。金属アルミニウム微粉末が1〜2重量%含有されていることが好ましいく、3〜10重量%がより好ましい。金属アルミニウム微粉末の粒度が16〜20μmであることが好ましいく、10〜12μmがより好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ペネトレーション焼着を抑制することができるとともに、安価かつ環境汚染の無い鋳造用塗型剤に関するものである。
一般に、鋳型においては、焼結防止、鋳肌向上の目的で塗型剤を鋳型表面に塗布している。塗型は、鋳型と溶湯の境界に位置し、鋳型圧と溶湯圧のバランスを取るものであり、鋳型に注湯された溶湯は塗型剤に触れた面より凝固が進んで行く。この時、凝固開始までに溶湯圧が勝ると、塗型膜の割れ部分からベーニングが発生したり、凝固により溶湯中に溶け込んでいたガスが放出されてペネトレーション焼着が発生することがある。
このようなベーニングやペネトレーション焼着は、製品形状の複雑でないものにおいては、ジルコン系統の塗型剤で防止することが出来るが、形状の複雑な個所においては、完全に防止することが出来ないものであった。
そこで、従来、上述したベーニングやペネトレーション焼結を防止するために、耐火度の高いジルコン系塗型剤と併用したり、また、それでも改善できない場合は、クロマイトを含有した塗型剤が使用されていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−79351号公報
しかしながら、上述したクロマイトを含有した塗型剤は、産廃処理時に六価クロム酸化物が水中に溶け込み、環境汚染の原因となるものであった。また、クロマイトは比較的高価なものであるので、より安価に焼結を防止できる塗型剤が求められていた。
本発明は、以上の問題点を解決し、ペネトレーション焼結を防止することが出来るとともに、環境汚染が無く、かつ安価な鋳造用鋳型剤を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討し、金属アルミニウム微粉末を含有させることによりペネトレーション焼着を効果的に防止できることを見出し、本発明を完成させたものである。
請求項1に係る鋳造用塗型剤は、骨材、粘結材及び溶剤とからなる塗型剤であって、該骨材中に金属アルミニウム微粉末が1重量%含有されていることを特徴として構成されている。
請求項2に係る鋳造用塗型剤は、請求項1記載の鋳造用塗型剤において、骨材中に金属アルミニウム微粉末が1〜20重量%含有されていることを特徴として構成されている。
請求項3に係る鋳造用塗型剤は、請求項1又は2記載の鋳造用塗型剤において、金属アルミニウム微粉末の粒度が、10〜16μmであることを特徴として構成されている。
請求項1に係る鋳造用塗型剤によれば、骨材中に金属アルミニウム微粉末が含有されているので、鋳型の焼結を防止することができる。すなわち、塗型剤を鋳型に塗布した際、塗型剤は鋳型表面に塗型剤層を形成するとともに、鋳型の内部に浸透して塗型剤混入層を形成する。この塗型剤層及び塗型剤混入層中の金属アルミニウムは、溶解過程において強い酸化反応の性質を示し、また金属本来の熱伝導性が良いことから、凝固時間が速まることとなる。その結果、塗型剤層及び鋳型表面にクラックが入るのを抑制することが出来る。したがって、溶湯が鋳型内部に混入することを可能な限り防止することができるので、ペネトレーション焼結を効果的に抑制することが出来る。
塗型剤の鋳型への浸透は、鋳型表面から1〜7mmの範囲で行うことが好ましく、より好ましくは2〜5mmの範囲である。塗型剤の浸透が1mm未満であると、鋳型表面において十分な強度を得られない場合があり、また7mmを超えると、焼結層の増大により砂落ちが悪化する。
請求項2に係る鋳造用塗型剤によれば、金属アルミニウム微粉末が1〜20重量%含有されているので、ペネトレーション焼結の防止効果が大きく、かつ安価に提供できる。
請求項3に係る鋳造用塗型剤によれば、金属アルミニウム微粉末の粒度が10〜16μmであるので、砂落ち不良が発生することなくペネトレーション焼結を抑制することができる。すなわち、粒度が10μm未満であると、過焼着となり、砂落ち不良が発生する場合があり、また、粒度が16μmを超えると、塗型混入層が1mm未満となる場合があり、十分な強度を得られないことがある。
塗型の試験に用いた木型の模式図 本発明による鋳造用塗型剤の試験結果を示す図 従来の鋳造用塗型の試験結果を示す図
本発明の鋳造用塗型剤は、骨材中に金属アルミニウム微粉末が含有されている。金属アルミニウム微粉末の骨材における含有量は、少なくとも1重量%必要であり、1重量%未満であると、焼着を効果的に防止することができない。金属アルミニウム微粉末を1重量%以上含有しておれば、焼結防止効果があり、含有量が増加する程効果があるが、骨材全てを金属アルミニウムで構成(100重量%)すると耐火度低下により逆効果になる。さらに、金属アルミニウム微粉末を増量すると、骨材が高価になり、また、増量したコストに見合うだけの焼結防止効果が小さくなるので、すなわち、製品として満足できるだけの焼結防止があれば、それ以上の焼結防止はコスト高となるので、好ましくは、1〜20重量%であり、より好ましくは3〜10重量%である。すなわち、1重量%以上とすることにより、塗型剤層及び塗型剤混入層の焼結時の強度を十分に大きくすることができ、また、20重量%を超えると、コスト高に比してペネトレーション焼結の防止効果が小さいものである。
金属アルミニウム微粉末の粒度は特に限定されないが、10〜16μmが好ましく、10〜12μmがより好ましい。粒度が10μm未満であると、過焼結となり、砂落ち不良が発生する場合があり、また、粒度が16μmを超えると、塗型混入層が1mm未満となる場合があり、十分な強度を得られないことがある。
骨材に用いられる金属アルミニウム微粉末以外の材料としては、従来用いられている材料を用途に応じて採用することが出来、例えば、ジルコン、溶融シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、シリカフラワー、シャモット、弁柄、鱗状黒鉛、マグネシア、土状黒鉛等がある。これらの中で、金属アルミニウムと併用することが好ましい材料としては、溶融シリカ、アルミナ、ジルコン等であり、これらの材料と併用することにより、骨材の耐火性能を向上させることが出来る。
本発明の鋳造用塗型剤に用いることが出来る粘結材としては、特に限定されず従来使用されている粘結剤を使用することができ、例えば、ビンゾール、フェノール、デキストリン、ヒドロキシメチルセルロース等がある。また、溶剤としては、アルコール系を用いることが出来る。
本発明の鋳造用塗型剤は、ホットボックス、コールドボックス等、鋳造に利用可能な各種鋳型に利用することが出来る。
以下、試験結果について説明する。
[試験方法]
図1に示す木型の内部に塗型を塗布した鋳抜き穴中子を設置し、この木型の内部に溶湯を注湯して試験体を鋳造した。そして、試験体を木型から取り出し、エアー(0.8MPa)で砂を除去した後の試験体(エアー除去試験体)を目視観察した。
図1において、1は木型で内部に注湯部11(φ350mm×260mm)が形成されており、この注湯部11には、注湯道12(φ75mm)が連通し、注湯部11に溶湯を下方より注湯できるようになっている。また、注湯部11の底面には、鋳抜き穴中子2(φ50mm)が等間隔で円周上に設置されている。
<鋳抜き穴中子>
鋳物砂としては珪砂(新砂)を用い、粘結材としてはフラン樹脂0.9重量%(対鋳物砂)、硬化剤とすては40重量%(対粘結材)用いた。
<溶湯>
鋳鋼(SC−450)を用い、1560℃で鋳込んだ。
[塗型剤]
<実施例1>
骨材:金属アルミニウム微粉末5部、シリカフラワー30部、アルミナ5部、ジルコンフラワー60部
粘結材:ビンゾール4部、フェノール12部、デキストリン3部、アタゲル10部、揺変性付与材3部
溶剤:エタノール270部
<実施例2>
骨材:金属アルミニウム微粉末0.5部、シリカフラワー30部、アルミナ5部、ジルコンフラワー64.5部
粘結材:ビンゾール4部、フェノール12部、デキストリン3部、アタゲル10部揺変性付与材3部
溶剤:エタノール270部
<実施例3>
骨材:金属アルミニウム微粉末15部、シリカフラワー20部、アルミナ5部、ジルコンフラワー60部
粘結材:ビンゾール4部、フェノール12部、デキストリン3部、アタゲル10部揺変性付与材3部
溶剤:エタノール270部
<従来例1>
骨材:ジルコンフラワー1500部、弁柄7.5部、シリカフラワー630部、鱗状黒鉛75部、
粘結材:フェノール20部、ロジン6部、アタゲル28部、ベントナイトゲル140部
溶剤:エタノール270部
[試験結果]
<実施例1>
エアー除去試験体は、図2に示すように、試験体の表面に焼結層が形成され、砂落ちが極めて少なく、エアー除去のみで砂をほぼ除去できることが確認された。
<実施例2>
実施例1と略同様の結果であった。
<実施例3>
実施例1と略同様の結果であった。
<従来例1>
エアー除去試験体は、図3に示すように、砂落ちが極めて多いものであった。
1 木型
11 注湯部
12 注湯道
2 鋳抜き穴中子

Claims (3)

  1. 骨材、粘結材及び溶剤とからなる塗型剤であって、該骨材中に金属アルミニウム微粉末が少なくとも1重量%含有されていることを特徴とする鋳造用塗型剤。
  2. 前記骨材中に金属アルミニウム微粉末が1〜20重量%含有されていることを特徴とする請求項1記載の鋳造用塗型剤。
  3. 前記アルミニウム微粉末の粒度が、10〜16μmである請求項1又は2記載の鋳造用塗型剤。
JP2009172992A 2009-05-20 2009-07-24 鋳造用塗型剤 Pending JP2011000638A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009172992A JP2011000638A (ja) 2009-05-20 2009-07-24 鋳造用塗型剤

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009122220 2009-05-20
JP2009172992A JP2011000638A (ja) 2009-05-20 2009-07-24 鋳造用塗型剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011000638A true JP2011000638A (ja) 2011-01-06

Family

ID=43559046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009172992A Pending JP2011000638A (ja) 2009-05-20 2009-07-24 鋳造用塗型剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011000638A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5215417A (en) * 1975-07-25 1977-02-05 Inc Keminkon Heattinsulating molded article
JPS5945054A (ja) * 1982-09-04 1984-03-13 Fuji Heavy Ind Ltd 軽合金鋳造用中子の製造方法
JPS62257979A (ja) * 1986-05-01 1987-11-10 フオセコ・インタ−ナシヨナル・リミテツド 発熱性組成物
JPH02179339A (ja) * 1988-12-28 1990-07-12 Tetra:Kk 生型造型用離型剤
JP2004298939A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Meiwa Kagaku Kogyo Kk 発熱性塗型剤

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5215417A (en) * 1975-07-25 1977-02-05 Inc Keminkon Heattinsulating molded article
JPS5945054A (ja) * 1982-09-04 1984-03-13 Fuji Heavy Ind Ltd 軽合金鋳造用中子の製造方法
JPS62257979A (ja) * 1986-05-01 1987-11-10 フオセコ・インタ−ナシヨナル・リミテツド 発熱性組成物
JPH02179339A (ja) * 1988-12-28 1990-07-12 Tetra:Kk 生型造型用離型剤
JP2004298939A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Meiwa Kagaku Kogyo Kk 発熱性塗型剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6007435B2 (ja) 鋳造用塗型剤
US20100224755A1 (en) Coating compounds for casting moulds and cores that prevent reaction gas defects
JP5701751B2 (ja) 汚点表面を回避する鋳造鋳型と中子用の塗型剤組成物
EP2513006B1 (en) Use of an organic acid salt to reduce veining of a metal casting
JP2010131665A (ja) 鋳造用塗型剤
JP2010142867A (ja) 消失模型用塗型剤組成物
CN103056285A (zh) 铸钢用水玻璃石英砂防粘砂添加剂及其使用方法
CN106216638B (zh) 耐磨件的制备方法
CN112500132A (zh) 一种新型低碳中间包工作衬的耐火材料及砌筑方法
CN106040992A (zh) 一种铸造砂芯浸涂料工艺
JP2011230176A (ja) 鋳物砂及び鋳物砂組成物並びにそれを用いて得られた鋳造用鋳型
US20150298200A1 (en) Coating compounds for casting moulds and cores that prevent reaction gas defects
KR101118092B1 (ko) 주조물의 제조원가를 줄이기 위한 주조방법
US9827608B2 (en) Method of fabricating an investment casting mold and slurry therefor
CN109641261B (zh) 用于铁和钢铸造的非永久性模具或型芯的铸型涂料组分
JP2011000638A (ja) 鋳造用塗型剤
JP5352319B2 (ja) 鋳造用塗型剤
US10035182B2 (en) Method of fabricating an investment casting mold and slurry therefor
JP2008114265A (ja) 鋳造用石膏鋳型の製造方法
CN1439471A (zh) 铜及铜合金表面铸渗工艺
CN104439069A (zh) 熔模精铸桥壳体的型壳焙烧方法
JPS63140740A (ja) 高融点活性金属鋳造用鋳型
JPS606734B2 (ja) 有機粘結剤鋳型用浸硫防止塗型
JPH0313248A (ja) 自硬性複合鋳型
JP2006212650A (ja) 鋳型の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130625

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150127