JP2011000550A - 収納キャビネットの調湿構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャビネット本体内の収納空間を最適な湿度に調整し維持することができる収納キャビネットの調湿構造を提供する。
【解決手段】収納キャビネット1の調湿構造であって、前記収納キャビネットのキャビネット本体2内の奥方には、調湿パネル4が収納される調湿空間3が形成されており、該調湿空間には、前記キャビネット本体内の前記調湿空間前方に形成された収納空間25とに連通する内方開口部30と、前記調湿空間と前記キャビネット本体外とに連通する外方開口部31とが設けられており、前記内方開口部及び外方開口部の開閉が自在に切換えられるよう構成され、前記調湿パネルの近傍には、前記調湿パネルの温度を調節する調温部9が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】収納キャビネット1の調湿構造であって、前記収納キャビネットのキャビネット本体2内の奥方には、調湿パネル4が収納される調湿空間3が形成されており、該調湿空間には、前記キャビネット本体内の前記調湿空間前方に形成された収納空間25とに連通する内方開口部30と、前記調湿空間と前記キャビネット本体外とに連通する外方開口部31とが設けられており、前記内方開口部及び外方開口部の開閉が自在に切換えられるよう構成され、前記調湿パネルの近傍には、前記調湿パネルの温度を調節する調温部9が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、キャビネット本体内に調湿機能を備えた収納キャビネットの調湿構造に関する。
従来より、玄関或いはキッチンなどに置かれた扉付きの収納キャビネットに、傘、靴、衣服、食器などの濡れたものや生乾きのものを収納すると、収納キャビネットのキャビネット本体内の湿度が上昇し、カビ発生の原因となることが問題となっている。またキャビネット本体内に結露が生じると、なかなか乾燥せずに、高湿度の状態がいつまでも続いてしまう。
さらに長期に外環境が乾燥していると、キャビネット本体内も乾燥しすぎてしまうことがある。
そこで、キャビネット本体内に調湿パネルや除湿装置を設けた収納キャビネットがある。
さらに長期に外環境が乾燥していると、キャビネット本体内も乾燥しすぎてしまうことがある。
そこで、キャビネット本体内に調湿パネルや除湿装置を設けた収納キャビネットがある。
しかしながら、キャビネット本体内に調湿パネルを設けた場合は、適宜調湿パネルを乾燥させるなどして再生させないと、一定以上の水分を含んだ調湿パネルは吸湿が不可能になってしまう。そして調湿パネルが吸湿した湿気を放出する前に次の湿気の発生があると、調湿パネルが機能しないのでキャビネット本体内の湿度が上昇してしまい、カビの発生の原因となる。またこのように調湿パネルの再生ができないものの場合は、調湿パネルの吸湿機能が低下しやすく、調湿パネルを交換する頻度も多くなってしまう。さらに、単に調湿パネルを設けただけでは、乾燥しすぎたキャビネット本体内を加湿することができない。
下記特許文献1には、キャビネット本体内に除湿装置を設けたものが開示されており、ここに記載の除湿装置は、吸湿剤が湿気を吸湿するとヒータによって吸湿剤を加熱し、吸湿剤の再生を図る再生機能を備えている点が記載されている。
また下記特許文献1には、ケーシング本体の一面に一対の第1の吸気口及び第1の排気口を備えるとともに、その面の隣接面に一対の第2の吸気口及び第2の排気口を備えた除湿装置が記載されている。
これによれば、一対の吸排気口を開閉する切換弁を備えているので、庫内に向いて開口している吸排気口を開状態とし、庫内空気を吸気して吸湿剤で湿気を吸湿した後、乾燥した空気を庫内に排気することができる。一方、吸湿後に吸湿剤を乾燥・再生させるときには、庫外に向いて開口している吸排気口を開状態とし、吸気した外気をヒータで加熱し、吸湿剤の乾燥・再生を行い、湿気を含んだ空気は排気口より庫外へ排気させることができる。よって、長期に亘って吸湿剤の交換の必要がない除湿装置とすることができる。
また下記特許文献1には、ケーシング本体の一面に一対の第1の吸気口及び第1の排気口を備えるとともに、その面の隣接面に一対の第2の吸気口及び第2の排気口を備えた除湿装置が記載されている。
これによれば、一対の吸排気口を開閉する切換弁を備えているので、庫内に向いて開口している吸排気口を開状態とし、庫内空気を吸気して吸湿剤で湿気を吸湿した後、乾燥した空気を庫内に排気することができる。一方、吸湿後に吸湿剤を乾燥・再生させるときには、庫外に向いて開口している吸排気口を開状態とし、吸気した外気をヒータで加熱し、吸湿剤の乾燥・再生を行い、湿気を含んだ空気は排気口より庫外へ排気させることができる。よって、長期に亘って吸湿剤の交換の必要がない除湿装置とすることができる。
しかしながら、このような除湿装置をキャビネット本体内(庫内)に取付けるには、いずれか一方の一対の吸排気口を外部(庫外)と連通させるため、別途形成された開口部と通じるように設置しなければならず、取付けに手間がかかる。またキャビネット本体の側板に除湿装置を取付ける場合は、側板から除湿装置が張り出して設けられるので、収納の邪魔になってしまう。
さらに上記特許文献1には、吸湿剤を加熱するヒータのオンオフがタイマーを利用して間欠的になされ、これに伴って吸排気口を開閉する切換弁を作動させることが記載されている。よってこの場合は、キャビネット本体内の湿度に関係なく、所定時間が経過すれば切換弁が作動し吸排気口の開閉がなされることになる。
すなわち、タイマーの計時に基づいて吸排気口を開閉させる場合は、吸湿剤を乾燥させる必要がないのに、外部と連通する側が開状態となってしまうことがある。またキャビネット本体内の湿気を吸湿する必要があるのに、キャビネット本体内と連通する開口部が閉状態とされてしまう場合もあり、キャビネット本体内を最適な湿度に調整し維持することは難しい。
さらに上記特許文献1には、吸湿剤を加熱するヒータのオンオフがタイマーを利用して間欠的になされ、これに伴って吸排気口を開閉する切換弁を作動させることが記載されている。よってこの場合は、キャビネット本体内の湿度に関係なく、所定時間が経過すれば切換弁が作動し吸排気口の開閉がなされることになる。
すなわち、タイマーの計時に基づいて吸排気口を開閉させる場合は、吸湿剤を乾燥させる必要がないのに、外部と連通する側が開状態となってしまうことがある。またキャビネット本体内の湿気を吸湿する必要があるのに、キャビネット本体内と連通する開口部が閉状態とされてしまう場合もあり、キャビネット本体内を最適な湿度に調整し維持することは難しい。
また上述したように長期に外環境が乾燥していると、キャビネット本体内の収納空間も乾燥し、革製品などにとってはよい収納環境とはいえない状況となるが、上記特許文献1に記載の除湿装置は加湿機能を備えたものではない。キャビネット本体内を加湿したい場合、水差しを行い、加湿することが考えられるが、この場合は定期的に水の補給が必要となり水をこぼしてしまうことがある。
一方、乾燥した収納空間をさらに乾燥状態としたい場合もあるが、上記特許文献1に記載の除湿装置は、低湿度の収納空間をさらに低湿度とすることができる構成にはなっていないものである。
一方、乾燥した収納空間をさらに乾燥状態としたい場合もあるが、上記特許文献1に記載の除湿装置は、低湿度の収納空間をさらに低湿度とすることができる構成にはなっていないものである。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、キャビネット本体内の収納空間を最適な湿度に調整し維持することができる収納キャビネットの調湿構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係る収納キャビネットの調湿構造は、前記収納キャビネットのキャビネット本体内の奥方には、調湿パネルが収納される調湿空間が形成されており、該調湿空間には、前記キャビネット本体内の前記調湿空間前方に形成された収納空間とに連通する内方開口部と、前記調湿空間と前記キャビネット本体外とに連通する外方開口部とが設けられており、前記内方開口部及び外方開口部の開閉が自在に切換えられるよう構成され、前記調湿パネルの近傍には、前記調湿パネルの温度を調節する調温部が設けられていることを特徴とする。
本発明において、前記調温部がペルチェ素子によって構成され、該調温部は前記調湿パネルを加熱及び冷却する機能を備えているものとしてもよい。
また本発明において、前記収納空間内、前記キャビネット本体外、及び前記調湿空間には、湿度計が設けられているものとしてもよい。
さらに本発明において、前記湿度計による計測値に基づいて、前記内方開口部及び前記外方開口部の開閉を行う制御部を備えているものとしてもよい。
本発明に係る収納キャビネットの調湿構造によれば、前記収納キャビネットのキャビネット本体内の奥方に、調湿パネルが収容される調湿空間が形成されているので、収納空間の邪魔になることがない。
該調湿空間には、前記キャビネット本体内の前記調湿空間前方に形成された収納空間とに連通する内方開口部と、前記調湿空間と前記キャビネット本体外とに連通する外方開口部とが設けられており、前記内方開口部及び外方開口部の開閉が自在に切換えられるよう構成され、前記調湿パネルの近傍には、前記調湿パネルの温度を調節する調温部が設けられている。
これによれば、調湿パネルの調湿性能を長く維持できるものでありながら、キャビネット本体内の収納空間を最適な湿度に調整することができる。
詳しくは、例えばキャビネット本体内の収納空間の湿気を吸湿させたいときには、内方開口部を開放し外方開口部を閉じれば、調湿空間内に湿気が流れ込み、調湿パネルによってその湿気を吸湿することができる。一方、例えばキャビネット本体内の収納空間の湿気を吸湿した後は、内方開口部を閉じ外方開口部を開放するとともに、調湿パネルを調温部によって加熱すれば、短時間で調湿パネルが吸湿した水分を放出させることができ、調湿パネルを乾燥・再生させることができる。
よって湿度の高くなりやすい場所に置かれた収納キャビネットに効果的であり、調湿パネルが湿気を含みすぎて吸湿不能となることを防ぐことができる。
また例えば外部が乾燥しているとき(低湿度)に外方開口部のみを開状態とし、調湿パネルを調温部によって冷却すれば、調湿パネル近辺の相対湿度が高くなり、水分を調湿パネルへ吸湿させることができる。そして内方開口部のみを開状態とし、調湿パネルを調温部によって加熱すれば、キャビネット本体内の収納空間に調湿パネルが吸湿した水分を放湿することができる。
よって、外部が長期的に乾燥しているような場合に、適度にキャビネット本体内の収納空間を加湿することができ、革製品などを良好な環境下で収納できる。
該調湿空間には、前記キャビネット本体内の前記調湿空間前方に形成された収納空間とに連通する内方開口部と、前記調湿空間と前記キャビネット本体外とに連通する外方開口部とが設けられており、前記内方開口部及び外方開口部の開閉が自在に切換えられるよう構成され、前記調湿パネルの近傍には、前記調湿パネルの温度を調節する調温部が設けられている。
これによれば、調湿パネルの調湿性能を長く維持できるものでありながら、キャビネット本体内の収納空間を最適な湿度に調整することができる。
詳しくは、例えばキャビネット本体内の収納空間の湿気を吸湿させたいときには、内方開口部を開放し外方開口部を閉じれば、調湿空間内に湿気が流れ込み、調湿パネルによってその湿気を吸湿することができる。一方、例えばキャビネット本体内の収納空間の湿気を吸湿した後は、内方開口部を閉じ外方開口部を開放するとともに、調湿パネルを調温部によって加熱すれば、短時間で調湿パネルが吸湿した水分を放出させることができ、調湿パネルを乾燥・再生させることができる。
よって湿度の高くなりやすい場所に置かれた収納キャビネットに効果的であり、調湿パネルが湿気を含みすぎて吸湿不能となることを防ぐことができる。
また例えば外部が乾燥しているとき(低湿度)に外方開口部のみを開状態とし、調湿パネルを調温部によって冷却すれば、調湿パネル近辺の相対湿度が高くなり、水分を調湿パネルへ吸湿させることができる。そして内方開口部のみを開状態とし、調湿パネルを調温部によって加熱すれば、キャビネット本体内の収納空間に調湿パネルが吸湿した水分を放湿することができる。
よって、外部が長期的に乾燥しているような場合に、適度にキャビネット本体内の収納空間を加湿することができ、革製品などを良好な環境下で収納できる。
本発明において、前記調温部がペルチェ素子によって構成され、該調温部は調湿パネルを加熱及び冷却する機能を備えているものとした場合は、上述のように調湿パネルを加熱或いは冷却することによってキャビネット本体内の収納空間を低湿度に導いたり、加湿したりして、最適な湿度に維持調整することができる。
本発明において、前記収納空間内、前記キャビネット本体外、及び前記調湿空間には、湿度計が設けられているものとした場合は、湿度計の測定結果に基づいて、内方開口部及び外方開口部の開閉を行うことができる。よって、より一層、キャビネット本体内の収納空間を最適な湿度に調整し維持することができる。
本発明において、湿度計による計測値に基づいて、前記内方開口部及び前記外方開口部の開閉を行う制御部を備えているものとした場合は、内方開口部及び外方開口部の開閉が自動的になされるので、人為的な操作ミスが生じず、収納キャビネットの使用者が湿度計を確認し、開閉操作を行わなくても、容易に最適な湿度状態を維持することができる。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、以下の実施形態において指す前後方向は、収納キャビネットの正面で対面した使用者を基準に手前側を前方、奥側を後方とし、その前後方向に直交する方向を左右方向として説明する。
なお、以下の実施形態において指す前後方向は、収納キャビネットの正面で対面した使用者を基準に手前側を前方、奥側を後方とし、その前後方向に直交する方向を左右方向として説明する。
本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。
収納キャビネット1は、前方に開口部24が形成された箱状のキャビネット本体2と、該キャビネット本体2内の奥方に形成され、調湿パネル4と該調湿パネル4の近傍に設けられる調温部9とが収容される調湿空間3と、調湿空間3の前方に形成され、収納物6が収納される収納空間25とを備えている。
キャビネット本体2の前方の開口部24(図1の紙面左側)には、片側に設けられた蝶番などによって開閉自在に取付けられた扉10が設けられており、この扉10を閉じたときには、開口部24が扉10によって塞がれる。扉10の開口部24側と接する外周には、弾性材製のパッキン7が設けられ、扉10を閉じたときには、開口部24の周縁部との間に介在するパッキン7が弾性変形しその反力によって、キャビネット本体2内を密閉した状態とすることができる。なお、パッキン7は扉10側ではなく開口部24の周縁部に設けられたものとしてもよい。
収納キャビネット1は、前方に開口部24が形成された箱状のキャビネット本体2と、該キャビネット本体2内の奥方に形成され、調湿パネル4と該調湿パネル4の近傍に設けられる調温部9とが収容される調湿空間3と、調湿空間3の前方に形成され、収納物6が収納される収納空間25とを備えている。
キャビネット本体2の前方の開口部24(図1の紙面左側)には、片側に設けられた蝶番などによって開閉自在に取付けられた扉10が設けられており、この扉10を閉じたときには、開口部24が扉10によって塞がれる。扉10の開口部24側と接する外周には、弾性材製のパッキン7が設けられ、扉10を閉じたときには、開口部24の周縁部との間に介在するパッキン7が弾性変形しその反力によって、キャビネット本体2内を密閉した状態とすることができる。なお、パッキン7は扉10側ではなく開口部24の周縁部に設けられたものとしてもよい。
収納キャビネット1のキャビネット本体2は、上部に配された上板20、左右に配された側板21と、背面側に配された背板22と、底部に配された底板23とを備えて構成される。
なお、底板23の下部領域には台輪が設けられたものとしてもよい。
キャビネット本体2内の奥方(後方)には、収納空間25と調湿空間3とを仕切る仕切板11が設けられており、仕切板11と背板22との間に形成される空間が調湿空間3となる。キャビネット本体2内の調湿空間3を除く前方部分は、傘、靴、衣服、食器などの収納物6を収納する収納空間25となっている。キャビネット本体2内の構成は、図例に限らず引出し或いは上下に空間を仕切る仕切板を備えたものとしてもよい。
なお、底板23の下部領域には台輪が設けられたものとしてもよい。
キャビネット本体2内の奥方(後方)には、収納空間25と調湿空間3とを仕切る仕切板11が設けられており、仕切板11と背板22との間に形成される空間が調湿空間3となる。キャビネット本体2内の調湿空間3を除く前方部分は、傘、靴、衣服、食器などの収納物6を収納する収納空間25となっている。キャビネット本体2内の構成は、図例に限らず引出し或いは上下に空間を仕切る仕切板を備えたものとしてもよい。
調湿パネル4は調湿空間3内に内装され、仕切板11に沿うよう直立して設けられる。調湿パネル4の後方には、調湿パネル4と平行に背板22に沿うよう直立して調温部9が設けられる。
これによれば、薄板状の調温パネル4及び調温部9が直立して設けられているので、収納空間25内に調湿空間3が迫り出すことがなく、調湿空間3の省スペース化を図ることができ、キャビネット本体2内の収納空間25を大きく確保できる。
ここに示す調温部9は、調湿パネル4を加熱する面状ヒータが用いられ、調温部9によって調湿パネル4を加熱して調湿パネル4に含んだ湿気を放湿させることにより、調湿パネル4を乾燥・再生させたり、或いは収納空間25を加湿する。
調温部9のオンオフの操作は、扉10に操作部(不図示)を設け、操作できるようにしてもよい。
これによれば、薄板状の調温パネル4及び調温部9が直立して設けられているので、収納空間25内に調湿空間3が迫り出すことがなく、調湿空間3の省スペース化を図ることができ、キャビネット本体2内の収納空間25を大きく確保できる。
ここに示す調温部9は、調湿パネル4を加熱する面状ヒータが用いられ、調温部9によって調湿パネル4を加熱して調湿パネル4に含んだ湿気を放湿させることにより、調湿パネル4を乾燥・再生させたり、或いは収納空間25を加湿する。
調温部9のオンオフの操作は、扉10に操作部(不図示)を設け、操作できるようにしてもよい。
調温部9の面状ヒータは、調湿パネル4の背面側から全面を加熱できるように調湿パネル4を略同じ大きさとすることが望ましい。またこのとき調湿パネル4は、仕切板11と調温部9との間に、すなわち調湿パネル4の前後に空間が形成されるように設けられ、調温部9も調湿パネル4と背板22との間に空間が形成されるように設けられる。これにより、調湿パネル4は、効率よく湿気を吸湿或いは放湿することができる。
調湿パネル4としては、珪藻土、シリカゲルなどを使用した吸湿性のあるボードが用いられる。
調湿パネル4としては、珪藻土、シリカゲルなどを使用した吸湿性のあるボードが用いられる。
仕切板11の上方には、収納空間25と調湿空間3とに連通する内方開口部30が方形状に開口形成されており、内方開口部30には、その開口を開閉する開閉板(不図示)が設けられている。この開閉板の開閉機構は特に限定されるものではないが、例えばルーバーなどとしてもよい。
背板22の上方には、内方開口部30と対面する位置に調湿空間3とキャビネット本体2外とに連通する外方開口部31が方形状に開口形成されており、外方開口部31には、その開口を開閉する開閉板(不図示)が設けられている。この開閉板の開閉機構も内方開口部31と同様に特に限定されるものではなく、例えばルーバーなどとしてもよい。
背板22の上方には、内方開口部30と対面する位置に調湿空間3とキャビネット本体2外とに連通する外方開口部31が方形状に開口形成されており、外方開口部31には、その開口を開閉する開閉板(不図示)が設けられている。この開閉板の開閉機構も内方開口部31と同様に特に限定されるものではなく、例えばルーバーなどとしてもよい。
内方開口部30及び外方開口部31の開閉板の開閉機構は、一方が開状態の場合は他方を閉状態とする、といったように開閉板による開閉が連動するものとしてもよいし、連動を解除可能な機構としてもよい。
内方開口部30及び外方開口部31に、網状体を取付けてもよく、これによれば、調湿空間3を含むキャビネット本体2内に虫や埃などが侵入するのを防ぐことができる。
キャビネット本体2内だけでなく、調湿空間3も例えば内方開口部30を閉としているときに収納空間25の湿度の影響を受けないよう密閉されていることが望ましい。よって、例えば仕切板11とキャビネット本体2の底板23との隙間から空気が流入することを防ぐため、この隙間にパテなどの充填材をコーキングするようにしてもよい。
内方開口部30及び外方開口部31に、網状体を取付けてもよく、これによれば、調湿空間3を含むキャビネット本体2内に虫や埃などが侵入するのを防ぐことができる。
キャビネット本体2内だけでなく、調湿空間3も例えば内方開口部30を閉としているときに収納空間25の湿度の影響を受けないよう密閉されていることが望ましい。よって、例えば仕切板11とキャビネット本体2の底板23との隙間から空気が流入することを防ぐため、この隙間にパテなどの充填材をコーキングするようにしてもよい。
収納空間25内、キャビネット本体2外、及び調湿空間3内には、湿度計5が設けられている。
以下では、収納空間25内をA部、調湿空間3内をB部、キャビネット本体2外をC部として説明する。
なお、湿度計5が設けられる位置は、図例に限定されるものでないが、例えばA部の場合は、使用者が見やすく、収納物6を収納するのに邪魔にならない場所に設けられることが好ましい。
またA部、B部、C部の各部の湿度を使用者が収納キャビネット1外から一度に確認できるように、扉10などに液晶パネルなどからなる表示部(不図示)を設けてもよい。特にB部については、湿度計5が調湿空間3内に設けられ、確認しにくいので、表示部を設けた場合は確認が容易となる。もちろん外方開口部31を開状態とすれば、B部の湿度計5が確認できるようにしてもよい。
以下では、収納空間25内をA部、調湿空間3内をB部、キャビネット本体2外をC部として説明する。
なお、湿度計5が設けられる位置は、図例に限定されるものでないが、例えばA部の場合は、使用者が見やすく、収納物6を収納するのに邪魔にならない場所に設けられることが好ましい。
またA部、B部、C部の各部の湿度を使用者が収納キャビネット1外から一度に確認できるように、扉10などに液晶パネルなどからなる表示部(不図示)を設けてもよい。特にB部については、湿度計5が調湿空間3内に設けられ、確認しにくいので、表示部を設けた場合は確認が容易となる。もちろん外方開口部31を開状態とすれば、B部の湿度計5が確認できるようにしてもよい。
図1において、(a)は内方開口部30を開、外方開口部31を閉とし、調温部9をオフにした状態を示しており、収納空間25の湿気吸湿過程、または調湿過程を示している。
収納空間25に濡れた収納物6が収納されたときには、収納物6から発生する湿気が内方開口部30を通じて調湿空間3に流れ込み、調湿パネル4に吸湿されるよう内方開口部30を開状態とする。内方開口部30を通じて収納空間25から調湿空間3に流れ込んだ湿気は、調湿パネル4によって吸湿される。そして調湿パネル4による吸湿により収納物6からの湿気の発生がほぼなくなっていき、収納空間25を低湿度に導くことができる。またキャビネット本体2内は密閉構造となっているので、キャビネット本体2外の湿度が高くても、外気の影響を受けず低湿度の状態を維持することができる。
収納空間25に濡れた収納物6が収納されたときには、収納物6から発生する湿気が内方開口部30を通じて調湿空間3に流れ込み、調湿パネル4に吸湿されるよう内方開口部30を開状態とする。内方開口部30を通じて収納空間25から調湿空間3に流れ込んだ湿気は、調湿パネル4によって吸湿される。そして調湿パネル4による吸湿により収納物6からの湿気の発生がほぼなくなっていき、収納空間25を低湿度に導くことができる。またキャビネット本体2内は密閉構造となっているので、キャビネット本体2外の湿度が高くても、外気の影響を受けず低湿度の状態を維持することができる。
図1において、(b)は内方開口部30を閉、外方開口部31を開とし、調温部9をオンにした状態を示しており、調湿パネル4の乾燥過程を示している。
調湿パネル4による吸湿がなされ、収納空間25内の湿度が低湿度になったときには、内方開口部30を閉とし、調湿パネル4が含んだ湿気を放湿できるよう外方開口部31を開状態とする。このとき調温部9をオンとし、調湿パネル4を加熱すれば、短時間で調湿パネル4を乾燥させることができる。また、キャビネット本体2外(C部)の湿度が高くても、調温部9によって調湿パネル4を加熱することによって放湿が可能となり、調温パネル4に吸湿された水分は外方開口部31を通じてキャビネット本体2外に放湿される。
なお、図中、内方開口部30及び外方開口部31に記載された矢印は空気の流れを示している。
調湿パネル4による吸湿がなされ、収納空間25内の湿度が低湿度になったときには、内方開口部30を閉とし、調湿パネル4が含んだ湿気を放湿できるよう外方開口部31を開状態とする。このとき調温部9をオンとし、調湿パネル4を加熱すれば、短時間で調湿パネル4を乾燥させることができる。また、キャビネット本体2外(C部)の湿度が高くても、調温部9によって調湿パネル4を加熱することによって放湿が可能となり、調温パネル4に吸湿された水分は外方開口部31を通じてキャビネット本体2外に放湿される。
なお、図中、内方開口部30及び外方開口部31に記載された矢印は空気の流れを示している。
図1(a)或いは図1(b)の状態とするタイミングは、使用者が各部(A部〜C部)に設けられた湿度計5を確認しながら、手動で内方開口部30及び外方開口部31の開閉の切換え及び調温部9における加熱のオンオフの切換えを行うようにしてもよいし、後記するように開閉判別部80に基づき制御される制御部8によって開閉を自動的に行うようにしてもよい。
続いて、図2を参照しながら、手動で内方開口部30及び外方開口部31の開閉の切換えを行う例を説明する。なお、以下は開閉の切換えの一例であって、これに限定されるものではない。
各部の湿度計5を確認し、A部の湿度が高くB部の湿度が低い場合は、C部の湿度が低くても高くても、内方開口部30を開、外方開口部31を閉、調温部9をオフとしてA部、すなわち収納空間25の吸湿及び調湿を行う(状態1、2)。
このときC部の湿気が低い場合は、外方開口部31を開として、調温パネル4によって湿気を吸湿しながら、キャビネット本体2外へ吸湿した湿気及びA部の湿気を放出させるようにしてもよい。
A部及びB部の湿度がいずれも高く、C部の湿度が低い場合は、A部及びB部の湿気を放出させる必要があるので、内方開口部30及び外方開口部31を開、調温部9をオフとする(状態3)。
このとき調温部9をオンとして調湿パネル4を加熱し、調湿パネル4の乾燥・再生を行うようにしてもよい。
各部の湿度計5を確認し、A部の湿度が高くB部の湿度が低い場合は、C部の湿度が低くても高くても、内方開口部30を開、外方開口部31を閉、調温部9をオフとしてA部、すなわち収納空間25の吸湿及び調湿を行う(状態1、2)。
このときC部の湿気が低い場合は、外方開口部31を開として、調温パネル4によって湿気を吸湿しながら、キャビネット本体2外へ吸湿した湿気及びA部の湿気を放出させるようにしてもよい。
A部及びB部の湿度がいずれも高く、C部の湿度が低い場合は、A部及びB部の湿気を放出させる必要があるので、内方開口部30及び外方開口部31を開、調温部9をオフとする(状態3)。
このとき調温部9をオンとして調湿パネル4を加熱し、調湿パネル4の乾燥・再生を行うようにしてもよい。
A部の湿度が低くB部の湿度が高い場合において、C部の湿度が低い場合は、調湿パネル4を加熱して乾燥させるために内方開口部30は閉、外方開口部31は開とし、調温部9をオンとする(状態4)。調温部9によって調湿パネル4を加熱することにより、上述のように(図1(b)の説明参照)短時間で調湿パネル4を乾燥・再生させることができ、放湿された湿気は外方開口部31を通じてキャビネット本体2外へ放湿される。
A部の湿度が低く、B部及びC部の湿度が高い場合は、内方開口部30及び外方開口部31は閉、調温部9をオフとしておき、A部が低湿度のまま維持できるようにする(状態5)。
A部の湿度が低く、B部及びC部の湿度が高い場合は、内方開口部30及び外方開口部31は閉、調温部9をオフとしておき、A部が低湿度のまま維持できるようにする(状態5)。
A部及びB部の湿度が低く、C部の湿度が高い場合は、キャビネット本体2内の湿度を保つため、内方開口部30及び外方開口部31を閉、調温部9をオフとする(状態6)。
A部及びB部の湿度が低く、C部の湿度も低い場合も、キャビネット本体2外からの湿気が侵入しないよう内方開口部30も外方開口部31も閉、調温部9をオフとし、密閉状態とする(状態7)。またC部の湿度が低い状態が続き、キャビネット本体2内(A部及びB部)の乾燥が進むような場合は、内方開口部30を開、外方開口部31を閉とし、調温部9をオンとする(状態8)。調湿パネル4を調温部9によって加熱することにより、調湿パネル4に含まれた水分を放湿させ、内方開口部30を通じて収納空間25を加湿する。
A部及びB部の湿度が低く、C部の湿度も低い場合も、キャビネット本体2外からの湿気が侵入しないよう内方開口部30も外方開口部31も閉、調温部9をオフとし、密閉状態とする(状態7)。またC部の湿度が低い状態が続き、キャビネット本体2内(A部及びB部)の乾燥が進むような場合は、内方開口部30を開、外方開口部31を閉とし、調温部9をオンとする(状態8)。調湿パネル4を調温部9によって加熱することにより、調湿パネル4に含まれた水分を放湿させ、内方開口部30を通じて収納空間25を加湿する。
以上によれば、使用者が収納キャビネット1が載置されている場所や季節、土地柄、収容物6などに応じて湿度計を見ながら、内方開口部30及び外方開口部31の開閉の切換えを行うことができる。また調湿パネル4を加熱する調温部9を備えていることにより、調湿パネル4が湿気を含みすぎて吸湿不能となることを防ぐことができ、調湿パネル4の調湿性能を長く維持できる。また調温部9を備えていることにより、収納空間25を加湿することもできるので、キャビネット本体2内の収納空間25を最適な湿度に調整しそれを維持することができる。さらに上述のように扉10にパッキン7を設け、キャビネット本体2内の収納空間25を扉10が閉まれば密閉される状態とすることができるものとすれば、外部の湿度変化の影響を受けにくい構造とすることができる。よって、外部の湿度変化に影響されず、より一層効果的にキャビネット本体2内の収納空間25を最適な湿度に調整し維持することができる。
次に図3を参照しながら、上述の実施形態の変形例について説明する。
上述の実施形態と共通する箇所には共通の符号を付し、共通する箇所の構成及び効果などの説明は省略する。
ここで説明する変形例は、キャビネット本体2内の奥方に調湿空間3を形成し、調湿空間3に調湿パネル4及び調温部9を内装した点など、収納キャビネット1の基本構造については同じであるが、内方開口部30及び外方開口部31の開閉及び調温部9の加熱、冷却、或いはオフの切換えを制御部8による自動制御(湿度検知制御)とした点及び調温部9が加熱だけでなく冷却することもできる機能を備えた点で異なる。
上述の実施形態と共通する箇所には共通の符号を付し、共通する箇所の構成及び効果などの説明は省略する。
ここで説明する変形例は、キャビネット本体2内の奥方に調湿空間3を形成し、調湿空間3に調湿パネル4及び調温部9を内装した点など、収納キャビネット1の基本構造については同じであるが、内方開口部30及び外方開口部31の開閉及び調温部9の加熱、冷却、或いはオフの切換えを制御部8による自動制御(湿度検知制御)とした点及び調温部9が加熱だけでなく冷却することもできる機能を備えた点で異なる。
収納キャビネット1は、A部〜C部で計測された湿度計5による計測値を検知し、内方開口部30及び外方開口部31の開閉の切換えのタイミングを判断する開閉判別部80と、開閉判別部80による判別結果に基づいて、内方開口部30及び外方開口部31の開閉及び調温部9の加熱、冷却、或いはオフの切換えを制御する制御部8を備えている。
開閉判別部80ではA部〜C部で計測された湿度計5による計測値から予め設定された閾値より高いか低いかを判別し、この結果に基づいて内方開口部30或いは外方開口部31を開閉すべきかを判別する。そして制御部8は開閉判別部80からの判別結果に基づいて内方開口部30及び外方開口部31の開閉し、調温部9の加熱・冷却・オフを制御する。ここで調温部9としては、調湿パネル4を加熱及び冷却することができれば特に限定されるものではないが、電流が流れる向きを切換えることにより、加熱及び冷却が可能なペルチェ素子としてもよい。開閉判別部80による内方開口部30及び外方開口部31の開閉判別のプログラムは、例えば後記する図4に示す例を条件として設定することができる。
開閉判別部80ではA部〜C部で計測された湿度計5による計測値から予め設定された閾値より高いか低いかを判別し、この結果に基づいて内方開口部30或いは外方開口部31を開閉すべきかを判別する。そして制御部8は開閉判別部80からの判別結果に基づいて内方開口部30及び外方開口部31の開閉し、調温部9の加熱・冷却・オフを制御する。ここで調温部9としては、調湿パネル4を加熱及び冷却することができれば特に限定されるものではないが、電流が流れる向きを切換えることにより、加熱及び冷却が可能なペルチェ素子としてもよい。開閉判別部80による内方開口部30及び外方開口部31の開閉判別のプログラムは、例えば後記する図4に示す例を条件として設定することができる。
図3において、(a)は内方開口部30を開、外方開口部31を閉とし、調温部9をオフにした状態を示しており、収納空間25の湿気吸湿過程、または調湿過程を示している。
収納空間25に濡れた収納物6が収納され、収納空間25内の湿度が上がり、A部の湿度計5が高湿度を示し、B部の湿度計5が低湿度を示した場合は、開閉判別部80は、内方開口部30を開、外方開口部31を閉とし、調温部9をオフとする制御を行う。これにより、収納物6から発生する湿気が内方開口部30を通じて調湿空間3に流れ込む。内方開口部30を通じて収納空間25から調湿空間3に流れ込んだ湿気は、調湿パネル4によって吸湿される。そして調湿パネル4による吸湿により収納物6からの湿気の発生がほぼなくなっていき、収納空間25を低湿度に導くことができる。またキャビネット本体2内は密閉構造となっているので、キャビネット本体2外の湿度が高くても、外気の影響を受けず低湿度の状態を維持することができる。
収納空間25に濡れた収納物6が収納され、収納空間25内の湿度が上がり、A部の湿度計5が高湿度を示し、B部の湿度計5が低湿度を示した場合は、開閉判別部80は、内方開口部30を開、外方開口部31を閉とし、調温部9をオフとする制御を行う。これにより、収納物6から発生する湿気が内方開口部30を通じて調湿空間3に流れ込む。内方開口部30を通じて収納空間25から調湿空間3に流れ込んだ湿気は、調湿パネル4によって吸湿される。そして調湿パネル4による吸湿により収納物6からの湿気の発生がほぼなくなっていき、収納空間25を低湿度に導くことができる。またキャビネット本体2内は密閉構造となっているので、キャビネット本体2外の湿度が高くても、外気の影響を受けず低湿度の状態を維持することができる。
図3において、(b)は内方開口部30を閉、外方開口部31を開とし、調温部9をオンにして調湿パネル4を加熱する状態を示しており、調湿パネル4の乾燥過程を示している。
調湿パネル4による吸湿がなされ、A部の湿度計5が低湿度を示し、B部の湿度計5が高湿度を示した場合は、開閉判別部80は、内方開口部30を閉とし、調湿パネル4が含んだ湿気を放湿できるよう外方開口部31を開状態とする制御を行う。またこのとき調温部9をオンとし、調湿パネル4を加熱する制御も行う。これによれば、短時間で調湿パネル4を乾燥させることができる。また、キャビネット本体2外(C部)の湿度が高くても、調温部9によって調湿パネル4を加熱することによって放湿が可能となり、調温パネル4に吸湿された水分は外方開口部31を通じてキャビネット本体2外に放湿される。
なお、図中、内方開口部30及び外方開口部31に記載された矢印は空気の流れを示している。また内方開口部30及び外方開口部31の開閉の切換えを自動制御するモードと、手動で切換えるモードとを選択設定できる構成としてもよい。
調湿パネル4による吸湿がなされ、A部の湿度計5が低湿度を示し、B部の湿度計5が高湿度を示した場合は、開閉判別部80は、内方開口部30を閉とし、調湿パネル4が含んだ湿気を放湿できるよう外方開口部31を開状態とする制御を行う。またこのとき調温部9をオンとし、調湿パネル4を加熱する制御も行う。これによれば、短時間で調湿パネル4を乾燥させることができる。また、キャビネット本体2外(C部)の湿度が高くても、調温部9によって調湿パネル4を加熱することによって放湿が可能となり、調温パネル4に吸湿された水分は外方開口部31を通じてキャビネット本体2外に放湿される。
なお、図中、内方開口部30及び外方開口部31に記載された矢印は空気の流れを示している。また内方開口部30及び外方開口部31の開閉の切換えを自動制御するモードと、手動で切換えるモードとを選択設定できる構成としてもよい。
続いて、図4を参照しながら、湿度検知制御によって自動的に内方開口部30及び外方開口部31の開閉及び調温部9の加熱、冷却或いはオフの切換えを行う例をさらに詳しく説明する。なお、以下は開閉及び加熱・冷却の切換えの一例であって、これに限定されるものではない。
各部の湿度計5を確認し、A部の湿度が高くB部の湿度が低い場合は、C部の湿度が低くても高くても、内方開口部30を開、外方開口部31を閉、調温部9をオフとする制御を行う。そしてA部、すなわち収納空間25の吸湿及び調湿を行う(状態1及び2)。
このときC部の湿気が低い場合は、外方開口部31を開として、湿気をキャビネット本体2外へ放出させるようにしてもよい。
A部及びB部の湿度がいずれも高い場合は、A部及びB部の湿気を放出させる必要があるので、内方開口部30及び外方開口部31を開、調温部9をオフとする制御を行う(状態3)。
このとき調温部9をオンとして調湿パネル4を加熱し、調湿パネル4の乾燥・再生を行うようにしてもよい。
各部の湿度計5を確認し、A部の湿度が高くB部の湿度が低い場合は、C部の湿度が低くても高くても、内方開口部30を開、外方開口部31を閉、調温部9をオフとする制御を行う。そしてA部、すなわち収納空間25の吸湿及び調湿を行う(状態1及び2)。
このときC部の湿気が低い場合は、外方開口部31を開として、湿気をキャビネット本体2外へ放出させるようにしてもよい。
A部及びB部の湿度がいずれも高い場合は、A部及びB部の湿気を放出させる必要があるので、内方開口部30及び外方開口部31を開、調温部9をオフとする制御を行う(状態3)。
このとき調温部9をオンとして調湿パネル4を加熱し、調湿パネル4の乾燥・再生を行うようにしてもよい。
A部の湿度が低くB部の湿度が高い場合において、C部の湿度が低い場合は、調湿パネル4を加熱して乾燥させるために内方開口部30は閉、外方開口部31は開とし、調温部9を加熱状態とする制御を行う(状態4)。調温部9によって調湿パネル4を加熱することにより、短時間で調湿パネル4を乾燥・再生させることができ、放湿された湿気は外方開口部31を通じてキャビネット本体2外へ放湿される。
A部の湿度が低く、B部及びC部の湿度が高い場合は、内方開口部30及び外方開口部31は閉とする制御を行い、A部が低湿度のまま維持できるようにする(状態5)。
A部及びB部の湿度が低く、C部の湿度が高い場合も、キャビネット本体2内(A部及びB部)の湿度を保つため、内方開口部30及び外方開口部31を閉とする制御を行う(状態6)。
A部の湿度が低く、B部及びC部の湿度が高い場合は、内方開口部30及び外方開口部31は閉とする制御を行い、A部が低湿度のまま維持できるようにする(状態5)。
A部及びB部の湿度が低く、C部の湿度が高い場合も、キャビネット本体2内(A部及びB部)の湿度を保つため、内方開口部30及び外方開口部31を閉とする制御を行う(状態6)。
A部及びB部の湿度が低く、C部の湿度も低い場合は以下のいずれかの制御が考えられる。
低湿度の状態を維持したい場合は、内方開口部30及び外方開口部31を閉とし調温部9もオフとして待機状態とする(状態7)。
低湿度の状態を維持したい場合は、内方開口部30及び外方開口部31を閉とし調温部9もオフとして待機状態とする(状態7)。
低湿度のA部の加湿を行いたい場合は、キャビネット本体2外からの外気が侵入しないよう外方開口部31を閉、内方開口部30を開、調温部9を加熱状態にオンする(状態8)。
これにより、調湿パネル4が加熱されて調湿パネル4に含まれていた水分が放湿され、収納空間25を乾燥しすぎない適度な湿度に加湿することができる。
よって革製品など乾燥を嫌う収納物6の収納空間25として最適な空間とすることができる。
これにより、調湿パネル4が加熱されて調湿パネル4に含まれていた水分が放湿され、収納空間25を乾燥しすぎない適度な湿度に加湿することができる。
よって革製品など乾燥を嫌う収納物6の収納空間25として最適な空間とすることができる。
低湿度の収納空間25をさらに低湿度な収納空間25としたい場合は、外方開口部31を閉、内方開口部30を開、調温部9を冷却状態にオンする(状態9)。
これにより、調湿パネル4が冷却されると調湿パネル4近辺の相対湿度が高くなり、水分が調湿パネル4へ吸湿され、収納空間25をさらに低湿度な空間とすることができる。
よってカメラなど低湿度の環境に収納することが好ましい収納物6の収納空間25として最適な空間とすることができる。
これにより、調湿パネル4が冷却されると調湿パネル4近辺の相対湿度が高くなり、水分が調湿パネル4へ吸湿され、収納空間25をさらに低湿度な空間とすることができる。
よってカメラなど低湿度の環境に収納することが好ましい収納物6の収納空間25として最適な空間とすることができる。
状態7〜状態9として例示した制御をそれぞれ低湿度のモードとして選択設定できるようにしてもよい。例えば状態7を低湿度維持モード、状態8を加湿モード、状態9を低湿度モードとし、収納物6に応じて使用者が上述のモードを選択設定できれば、収納物6に適した湿度の収納空間25とすることができる。
以上によれば、内方開口部30及び外方開口部31の開閉の切換えが湿度検知制御により自動的になされるので、使用者が内方開口部30及び外方開口部31における開閉の切換えのタイミングを気にすることがなく、利便性がよい。また湿度計5による実測値に基づいて制御がなされるので、その時々の湿度状況に応じて適切なタイミングで内方開口部30及び外方開口部31の開閉の切換えがなされることになり、人為的な操作ミスが生じず、より一層キャビネット本体2内の収納空間25を最適な湿度に調整し維持管理していくことができる。
なお、以上の実施形態では、単体の収納キャビネット1を示したが、2個以上で構成されるシステムキャビネットにも適用可能である。
また収納キャビネット1、キャビネット本体2、調湿空間3、内方開口部30、外方開口部31、調温部9などの形状、大きさ、構成は図例に限定されるものではない。例えば、調湿パネル4を、背板22の一部を構成するよう配置し、調湿パネル4を挟んで前後方向に可動する蓋体を設け、蓋体の移動により内方開口部30及び外方開口部31を形成したものとしてもよい。
さらに収納キャビネット1は置き設置タイプのものに限定されず、吊り施工タイプのものでもよい。
また収納キャビネット1、キャビネット本体2、調湿空間3、内方開口部30、外方開口部31、調温部9などの形状、大きさ、構成は図例に限定されるものではない。例えば、調湿パネル4を、背板22の一部を構成するよう配置し、調湿パネル4を挟んで前後方向に可動する蓋体を設け、蓋体の移動により内方開口部30及び外方開口部31を形成したものとしてもよい。
さらに収納キャビネット1は置き設置タイプのものに限定されず、吊り施工タイプのものでもよい。
1 収納キャビネット
2 キャビネット本体
3 調湿空間
30 内方開口部
31 外方開口部
4 調湿パネル
5 湿度計
9 調温部
2 キャビネット本体
3 調湿空間
30 内方開口部
31 外方開口部
4 調湿パネル
5 湿度計
9 調温部
Claims (4)
- 収納キャビネットの調湿構造であって、
前記収納キャビネットのキャビネット本体内の奥方には、調湿パネルが収納される調湿空間が形成されており、
該調湿空間には、前記キャビネット本体内の前記調湿空間前方に形成された収納空間とに連通する内方開口部と、前記調湿空間と前記キャビネット本体外とに連通する外方開口部とが設けられており、前記内方開口部及び外方開口部の開閉が自在に切換えられるよう構成され、
前記調湿パネルの近傍には、前記調湿パネルの温度を調節する調温部が設けられていることを特徴とする収納キャビネットの調湿構造。 - 請求項1において、
前記調温部がペルチェ素子によって構成され、該調温部は前記調湿パネルを加熱及び冷却する機能を備えていることを特徴とする収納キャビネットの調湿構造。 - 請求項1又は請求項2において、
前記収納空間内、前記キャビネット本体外、及び前記調湿空間には、湿度計が設けられていることを特徴とする収納キャビネットの調湿構造。 - 請求項3において、
前記湿度計による計測値に基づいて、前記内方開口部及び前記外方開口部の開閉を行う制御部を備えていることを特徴とする収納キャビネットの調湿構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009146324A JP2011000550A (ja) | 2009-06-19 | 2009-06-19 | 収納キャビネットの調湿構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009146324A JP2011000550A (ja) | 2009-06-19 | 2009-06-19 | 収納キャビネットの調湿構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011000550A true JP2011000550A (ja) | 2011-01-06 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009146324A Withdrawn JP2011000550A (ja) | 2009-06-19 | 2009-06-19 | 収納キャビネットの調湿構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011000550A (ja) |
-
2009
- 2009-06-19 JP JP2009146324A patent/JP2011000550A/ja not_active Withdrawn
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