JP2010538023A - ジチオロピロロン化合物類、それらの調製及び使用 - Google Patents

ジチオロピロロン化合物類、それらの調製及び使用 Download PDF

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Abstract

本発明は式Iにより表されるジチオロピロロン化合物又はその薬学的に許容できる塩を開示し、式中X、R1、R2、R3 及びR4は本明細書にて定義される。また、本発明はそのような化合物類の調製、及び末梢白血球を増加するための薬品の調製と放射線治療又は化学治療における末梢白血球の減少を抑制するための補助薬剤の調製におけるそのような化合物類の使用を開示する。

Description

本発明は新しい種類の化合物及びそれらの調製方法及びそれらの使用に関し、特にジチオロピロロン(dithiolopyrrolone)化合物類及びそれらの調製方法及びそれらの医療分野での適用に関する。
白血球減少症は臨床上一般的に見られる疾患であり、重度の白血球減少症は重度の感染の発生をもたらし、時には死をもたらす。従って、臨床上、白血球減少症、特に、重度の白血球減少症は十分な注意が必要である。
白血球減少症は原発性、遺伝性であり、二次感染等の要因によるのみでなく、治療における化学物質、薬品、特に、細胞毒性剤及び放射線治療によって誘発されることは周知である。
悪性腫瘍はヒトの健康及び生命に影響を与える最も主要な病気の一つである。化学治療、放射線治療、及び外科的処置は悪性腫瘍を処置する主な手段として組み合わせて用いられる。細胞毒性剤は現段階で抗癌化学治療剤においていまだ主要である。この種の薬剤の選択性が強くないので、それらの極めて多くが異なる程度の骨髄の阻害作用を有する。現在、悪性腫瘍に対する高用量化学治療及び多周期多剤を組み合わせた化学治療が広く用いられ、それは骨髄を抑制することもよく知られている。統計によると、90%の化学治療患者は程度の差はあれ白血球減少の現象を有する。白血球の低下は化学治療剤用量を制限する毒性となり、多くの患者の化学治療の用量を増加することが出来なくなる。従って、化学治療のインデックスの増加に直接的に影響する。そして、放射線治療によって誘発される骨髄抑制よる末梢白血球の低下は最も知られた及び最も重篤な合併症である。
これらの要因により末梢白血球が低下し、その発症機序は主に造血幹細胞又は前駆細胞及び分裂過程の初期細胞の直接的損傷、並びに顆粒球の増殖周期の阻害である。顆粒球の半減期は短く顆粒球はすぐに更新されるので、骨髄抑制の薬剤はまず顆粒細胞の低下を示した。さらに、ある要因は幹細胞又は前駆細胞の成熟バリアーを誘発し、免疫的要因又は非免疫的要因により、顆粒球に傷害を与え過剰消費をもたらす。顆粒球‐エッジプール(granulocyte−edge pool)の拡張又はバリアーの除去及び他の作用機序による好中球減少症を引き起こす希な疾患も存在する。
白血球減少症の臨床処置において、一般的なロバストネス(robustness)治療、感染制御、必要に応じての顆粒球の注入に加えて、最も重要な方法は骨髄抑制を予防及び治療し、並びに、末梢白血球増加を促進する薬剤の適用である。従って、この種の薬剤は長い間世界中で新薬研究の関心事であった。
白血球の増殖を刺激する医療薬品には多くの異種類がある。例えば、ビタミンB4、ビタミンB6、炭酸リチウム、ロイコゲン(Leucogen)、サメ肝臓アルコール(shark liver alcohol)、クレアチニン(creatinine)及びコエンザイムA等である。しかしながら、多くの臨床的実施ではこれらの薬剤の有効性が確かでなく、たいてい一時的であり、放射線治療及び化学治療によって誘発される重篤な好中球減少に対してはほとんど効果がない。現在、治療効果が確かで迅速な作用があると考えられる白血球刺激剤において、唯一顆粒球コロニー刺激因子(G‐CSF)及び顆粒球‐マクロファージコロニー刺激因子(GM‐CSF)のみが癌放射線治療及び化学治療において主に使用される。
しかし、G‐CSF及びGM‐CSFは遺伝子工学的手法を用いて生産されるタンパク質ペプチド薬剤である。保管及び輸送の不便さ、有効性に影響する容易な不活化、短い半減期、時々一日2回の注射が必要という不利益があり、患者に非常な不便性を与え、費用も比較的高額である。従って、骨髄抑制の予防と治療、白血球増加の促進を有する小分子化合物の開発が重要な意味を有する。
ジチオロピロロン化合物は1,2‐ジチオールヘテロサイクリックペンテン(dithioleheterocyclicpentene)[4,3‐b]ピロール(pyrrole)‐5(4H)‐環化合物を含有する種類の化合物である。自然発生的ジチオロピロロン化合物は抗菌剤活性及び抗腫瘍活性を有することが明らかである。改良された構造的特徴を有する化合物は複数の文献に報告されてきた。Webster他、(US6020360, WO99/12543)、Godfrey及びDell(GB2170498)、Kawada Shuji他、(JP63−284181, JP11−279179)、 Stachel他、 (Helvetica Chimica Acta 2002, 85, 4453),及び Webster他、(WO2003/080624)は化学合成による多くのジチオロピロロン化合物及びそれらの抗菌性と抗腫瘍性活性を報告した。
本発明の目的は新しい種類の小分子薬剤活性化合物と薬剤組成物、調製方法及びその白血球刺激薬品の分野での使用を提供することであり、多くの白血球刺激薬剤の有効性が十分でなく、G−CSF及びGM−CSFのようなタンパク質ペプチド薬品がよい効果を有する一方、保管と輸送の不便性、容易な不活化、短い半減期、使用の不便性、高価等の欠点を有するという技術的な問題を解決する。
本発明の小分子薬剤活性化合物類はジチオロピロロン(dithiolopyrrolone)化合物類(式I)及びそれらの薬学的に許容できる塩に関する:
Figure 2010538023

式中、XはO、NR又はS;
は次の非置換基又は任意の置換基を表す。C3‐C8シクロアルキル、C5-C10アリール又は独立的にN,O、又はSから選択される1から3のヘテロ原子を有する3から10員複素環式基であり、
2は水素又はC1-C10アルキルを表し、
3は水素、又は次の非置換又は任意の置換基を表す。C‐C10アルキル、C‐C10アルケニル、C‐C10アルキニル、C‐C10シクロアルキル、C‐C10アリールよって置換されるC‐C10アルキル又は独立的にN,O、又はSから選択される1から3のヘテロ原子を有する3から10員複素環式基であり、
4は水素又はC1-C10アルキルを表す。
式中、上記任意の置換基と結合する一以上の置換基は次の置換基から選択してよい。それはC−Cアルキル、C‐Cアルコキシル、C1-C6アルキルチオ、ハロゲン、C‐Cアルコキシカルボニル、C‐Cアルコキシメチル、アミノメチル、NH2、NH(C‐Cアルキル)、N(C‐Cアルキル)2 及びニトロ基である。
式中、好ましくは、R1は次の非置換基又は任意の置換基である。それはC‐C10アリール又は独立的にN,O、又はSから選択される1から3のヘテロ原子を有する5から10員芳香族複素環式基であり、より好ましくは非置換フェニル又は任意の置換フェニルであり、さらに好ましくは、C‐Cアルキル又はC‐Cアルコキシルを有する2,4‐置換フェニルであり、最も好ましくは、R1が2,4‐ジメトキシフェニル又は2‐メチルフェニルである。
式中、好ましくは、Rは水素である。
式中、好ましくは、Rは次の非置換基又は任意の置換基である。それはC‐C10アルキル、C‐C10アルケニル、フェニル基を有するC‐C10アルキル、フェニル、C‐C10シクロアルキル又は独立的にN,O、又はSから選択される1から3のヘテロ原子を有する5から10員芳香族複素環式基であり、より好ましくは、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、フリルを有するC‐C10アルキル、チエニルを有するC‐C10アルキル、ピロリルを有するC1-Cアルキル又はピラニルを有するC‐C10アルキルである。
他に示さない限り、発明の記載及び特許請求の範囲中に用いられる次の用語は次の意味を有する。
本明細書にて用いる用語「アルキル」は、所定の数の炭素原子を有する分岐鎖及び直鎖の飽和脂肪族アルキルをいう。例えば、「C−C10アルキル」におけるC−C10は1、2、3、4、5、7、8、9、又は10の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖として定義される。例えば、特に「C−C10アルキル」はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、及びデシル等を含む。
用語「アルコシキ」は、具体的数の炭素原子と酸素ブリッジ(oxygen−bridge)により結合する環状又は非環状アルキルをいう。従って、「アルコキシ」は上記アルキル及びシクロアルキルの定義を含む。
用語「アルケニル」は、所定の数の炭素原子を有する少なくとも一つの炭素‐炭素二重結合を含む直鎖、分岐鎖、又は環状非芳香族アルキルをいう。好ましくは、一つの炭素‐炭素二重結合であり、4つの非芳香族炭素‐炭素二重結合まで存在してよい。従って、「C‐C10アルケニル」は2から10の炭素原子を有するアルケニルをいう。「C‐Cアルケニル」は2から6の炭素原子を有するアルケニルをいい、ビニル、プロペニル、ブテニル、2‐メチル‐ブテニル及びシクロヘキセニルを含む。アルケニルの直鎖、分岐鎖、又は環部位は二重結合を含んでよく、置換されたアルケニルとして示されるならば置換されてよい。
用語「アルキニル」は、特定の数の炭素原子を有する少なくとも一つの炭素‐炭素三重結合を含む直鎖、分岐鎖、又は環状アルキルをいう。3つまでの炭素‐炭素三重結合でよい。従って、「C‐C10アルキニル」は2から10の炭素原子を有するアルキニルをいう。「C‐Cアルキニル」は2から6の炭素原子を有するアルキニルをいい、エチニル、プロピニル、ブチニル及び3‐メチルブチニル等を含む。
用語「シクロアルキル」とは飽和又は部分的不飽和単環、多環、又は架橋カルボサイクリック置換基をいう。3から20の炭素原子を有する環はC3‐20シクロアルキルとして表示してよく、5から15の炭素原子を有する環はC5−15シクロアルキルとして表示してよく、3から8の炭素原子を有する環はC3‐8シクロアルキルとして表示してよく、他も同様である。この用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、1H‐インデニル、2,3‐ジヒドロインデニル、1,2,3,4‐テトラヒドロナフチル、5,6,7,8‐テトラヒドロナフチル、8,9‐ジヒドロ‐7H‐ベンゾシクロヘプテニル、6,7,8,9‐テトラヒドロ‐5H‐ベンゾシクロヘプテニル、5,6,7,8,9,10‐ヘキサヒドロ‐ベンゾシクロオクテニル、フルオレニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプテニル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシクロ[3.1.1]ヘプチル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、ビシクロ[2.2.2]オクテニル、ビシクロ[3.2.1]オクテニル、アダマンチル、オクタヒドロ‐4,7‐メチレン‐1H‐インデニル及びオクタヒドロ‐2,5‐メチレン‐ペンタレン等を含むが、これらに限定されない。シクロアルキル置換基は任意の適切な炭素原子により中央分子に結合してよく、可能であれば、さらに置換されてよい。
本明細書にて用いる用語「アリール」は、各環において7原子まで有する任意の安定単環式又は二環式炭素環をいい、少なくとも一つの芳香環を含む。上述したアリール単位の例はフェニル、ナフチル、テトラヒドロ‐ナフチル1,2,3‐ジヒドロインデニル、ビフェニル、フェナントリル、アントリル又はアセナフチルを含む。当然ながら、アリール置換基が二環式置換基であって、一つの環が非芳香環の場合、結合は芳香環を通して行われる。
本明細書にて用いる用語「ヘテロアリール」は、各環において7原子まで有する任意の安定単環式又は二環式炭素環をいい、少なくとも一つの芳香環及びO、N、及びSから選択される1から4のヘテロ原子を含む。定義におけるヘテロアリールは、アクリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、キノキサリニル、ピラゾニル、インドリル、ベンゾトリアゾリル、フリル、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、キノリル、イソキノリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、インドリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、テトラヒドロキノリニルを含むが、これらに限定されない。下記の複素環の定義と同様に、「ヘテロアリール(heteroaryl)」もアザ‐アリールを含む任意のN‐オキシド誘導体を含むことは理解されるべきである。当然のように、ヘテロアリール置換基が二環式の置換基であって一つの環が非芳香族環であり、又は一つの環がヘテロ原子を含まない場合、結合は芳香族環又はヘテロ原子を含む環を通して行われる。
本明細書にて用いる用語「複素環」又は「複素環基」は、O、N、及びSから選択される1から4のヘテロ原子を含む5から10員芳香族又は非芳香族複素環及び二環基をいう。従って、「複素環基」は上記記載のヘテロアリール及びそれらのジヒドロ又はテトラヒドロアナログを含む。「複素環基」の他の例は、次のものを含むが、これらに限定されない。それは、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾ、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、ジヒドロインドリル、インドリル、インダゾリル、イソベンゾフラニル、イソアザインデニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ナフタレン、ピリミジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、オキシシクロブチル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、テトラゾピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アザシクロブチル、1,4‐ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンズイミダゾリル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾキサゾリル、ジヒドロフリル、ジヒドロイミダゾール、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアザシクロブチル、メチレンジオキシベンゾイル、テトラヒドロフラニル、及びテトラヒドロチエニル及びN‐オキシドである。複素環式置換基を炭素原子又はヘテロ原子により結合してよい。
好ましくは、本発明において記載された薬学的に許容できる塩は本発明のジチオロピロロン化合物類と薬学的に許容できる酸との反応に由来する塩、又は酸性基を有するジチオロピロロン化合物類とアルカリ化合物類との反応由来の塩である。好ましくは、本明細書に記載の酸は、無機酸(塩酸、硫酸、リン酸、又は塩化臭素等のような)、及び有機酸類(シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、又は安息香酸等のような)から選択される。好ましくは、上述のアルカリ化合物は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、又は炭酸水素カリウムから選択される。例えば、6‐アミノ‐4‐(2‐メチルフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロリジン 1塩酸塩(6‐amino‐4‐(2‐methylphenyl)‐4H‐[1,2]dithioleheterocyclicpentene[4,3‐b]‐5‐pyrrolidine one hydrochloride salt)である。上記の薬学的に許容な塩は容易に分離され、溶剤抽出、希釈、再結晶、カラムクロマトグラフィー及び薄層調製クロマトグラフィー等のような従来の分離方法によって精製される。
また本発明は特許請求の範囲に式1として示すジチオロピロロン化合物の二つの調製方法に関する。
方法1:非プロトン性溶剤において有機塩基を用いて反応は式I‐6として示す化合物とクロロギ酸エステル(chloroformate)又は塩素ホルムアミド(chlorine formamide)との間で行われる。
Figure 2010538023

式中、X、R1、R2、R3 及びR4は上記に記載の定義と同様である。
式中、式I‐6として示される化合物及びクロロギ酸エステル(X=O)又は塩素ホルムアミド(X=NR、R=水素又はアルキル)のモル比が1:1から1:10であり、より好ましくは、1:1.2から1:1.5である。本明細書に記載の有機塩基は当分野における従来の第三級アミン類から選択されてよく、例えばトリエチルアミン、ピリジン、及びN,N‐ジメチルアニリン等であり、より好ましくはトリエチルアミン及び/又はピリジンである。有機塩基とI−6のモル比は好ましくは2から4:1である。本明細書に記載の非プロトン性溶剤は当分野における従来の非プロトン性溶剤から選択されてよく、例えば、ジクロロメタン、1,2‐ジクロロエタン、クロロホルムを含むハロゲン化炭化水素類、アセトン、ブタノンのようなケトン類、N,N‐ジメチルホルムアミド、N,N‐ジメチルアセトアミドのようなアミド類、テトラヒドロフランのようなエーテル類でよく、より好ましくはテトラヒドロフランである。非プロトン性溶剤の使用は好ましくはI−6の重量の1から100倍である。本明細書に記載の反応は好ましくは−20℃から50℃の間の温度が望ましく、より好ましくは−5℃から20℃の間である。反応時間をTLCにより制御してよい。
Figure 2010538023

方法2:
(1)非プロトン性溶剤中、有機塩基を用いて式I‐6として示す化合物及び塩化カルボニル(ホスゲン)又はビス(トリクロロメチル)カルボネート(bis(trichloromethyl)carbonate)(トリホスゲン(triphosgene)を反応させて式IIとして示す化合物を調製する。
(2)非プロトン性溶剤中、有機塩基を用いて式IIとして示す化合物とRXHを反応させて調製してもよい。
式中、X、R1、R2、R3 及びR4は上記に記載の定義と同様であり、nは1又は3である。
式中、工程(1)における式I‐6として示す化合物及び塩化カルボニル(ホスゲン)又はビス(トリクロロメチル)カルボネート(トリホスゲン)のモル比が好ましくは、1:1から1:10であり、より好ましくは1:1.2から1:1.5である。RXHの使用量は、好ましくはI‐6のモル量の1から10倍である。より好ましくは1.2から2倍である。工程(1)及び/又は工程(2)において、本明細書に記載の有機塩基は当分野における従来の第三級アミン類から選択されてよく、例えばトリエチルアミン、ピリジン、及びN,N‐ジメチルアニリン等であり、より好ましくはトリエチルアミン及び/又はピリジンである。有機塩基を工程(1)において加えてよく、又は工程(2)において再び加えてよい。有機塩基及びI‐6の全量のモル比は1:1から1:10である。本明細書に記載の非プロトン性溶剤は当分野における従来の非プロトン性溶剤から選択されてよく、例えば、ジクロロメタン、1,2‐ジクロロエタン、クロロホルムを含むハロゲン化炭化水素類、アセトン、ブタノンのようなケトン類、N,N‐ジメチルホルムアミド、N,N‐ジメチルアセトアミドのようなアミド類、テトラヒドロフランのようなエーテル類でよく、より好ましくはテトラヒドロフランである。非プロトン性溶剤の使用は好ましくはI‐6の重量の1から100倍である。工程(1)及び/又は工程(2)において、本明細書に記載の反応は好ましくは−20℃から50℃の間の温度が望ましく、より好ましくは−5℃から20℃の間である。反応時間をTLCにより制御してよい。
上記二つの方法において、本明細書に記載のI‐6として示す化合物をGB2170498に記載の方法により調製してよい。その一実施例を示す。化合物I‐1を極性非プロトン性溶剤(例えば、アセトン)中で塩基(例えば、炭酸カリウム)を用いて開始原料としての1,3‐ジクロロアセトンとtert‐ブチルメルカプタンとの間の求核置換反応を行うことにより調製する。それから、酸(例えば、p‐トルエンスルホン酸)を触媒として、アミン類(例えば、2,4‐ジメトキシ‐アニリン)と化合物I−1とを反応させ、シッフ塩基を生成する。これを精製せずに、塩化オキサリル及びトリエチルアミンと直接反応させて化合物I−2を得る。その後、化合物I−2を非反応有機酸(ブチル酸のような)中で高温(例えば、150℃)にて必要なアミン(例えば、メチルアミン)でアンモニア化する反応によって化合物I−3を調製する。その時、化合物I−3のアミノ基を化合物I−4を得るためにトリフルオロ酢酸無水物で保護する。化合物I−4は極性溶剤(例えば、アセトニトリル)中で、水銀塩(例えば、水銀酢酸)を用いて脱保護し、硫化水素を用いて水銀を除き、及び酸化剤(ヨウ素のような)でこれを酸化反応することにより化合物I−5を調製する。最後に、極性溶剤(例えば、メタノール)中で、酸(例えば、塩酸)を用いて化合物I−5のトリフルオロアセチル基を加水分解することにより式I−6に示す化合物を得る。反応式は次の通りである。
Figure 2010538023
方法1において、本明細書に記載のクロロギ酸エステル(chloroformate)又は塩素ホルムアミド(chlorine formamide)は次の従来の方法に従って得られてよい:
Figure 2010538023

非プロトン性溶剤(例えば、テトラヒドロフラン)中で−20℃と50℃の間の温度にて有機塩基(例えば、トリエチルアミン)を加えて、RXHと等モル又はわずかに多いホスゲン又はトリホスゲンと反応させてよい。
式中、n=1又は3、X及びRは上述の定義と同様である。またクロロギ酸エステルを商業的に購入してよい。
また本発明は本発明における式Iとして示すジチオロピロロン化合物類又はそれらの薬学的に許容できる塩を含む薬剤組成物に関し、これを含む。
本発明の化合物は、薬学上一般に用いられる各種の薬剤添加剤(例えば、希釈剤及び賦形剤等)を加えて、薬剤組成物として調製してよい。治療目的に従って、薬剤組成物を錠剤、ピル、粉、液体、懸濁剤、乳剤、顆粒、カプセル、座薬、注射剤(液及び懸濁液)等のような多様な種類のドラッグデリバリーユニット製剤に作成してよい。
薬剤組成物を錠剤に作成するために当分野において周知及び広く用られる賦形剤を用いてよい。例えば、乳糖、糖、塩化ナトリウム、グルコース、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース及びケイ酸等のような担体(キャリア)、水、エタノール、プロパノール、通常のシロップ、グルコース溶液、デンプン溶液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース及びリン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等のような接着剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、寒天粉、及びケルプ粉、重炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリエチレン無水和物ソルビトールの脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン及び乳糖等のような崩壊剤、糖、グリセロール、トリステアレート、ココナッツ油、及び水素化油等のような崩壊阻害剤、4級アンモニウム塩基及びラウリル硫酸ナトリウム等のような吸収増強剤、グリセロール、デンプン等のような湿潤剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト及びコロイド状のケイ酸等のような吸着剤及び純粋タルク、ステアリン酸、ホウ酸粉及びポリエチレングリコールのような潤滑油である。必要であれば、錠剤は、糖衣錠、ゼラチンフィルムコーティング錠、ケーシング錠(casing tablets)、フィルムコーティング錠、二重フィルムコーティング錠、及び通常のコーティング材を用いた多重フィルムコーティング錠として調製してよい。
薬剤組成物のピルの形態を作成するために、当分野において周知及び広く用られる賦形剤を用いてよい。例えば、乳糖、デンプン、ココナッツ油、硬化ベジタブルオイル、カオリン及びタルク等のような担体(キャリア)、アラビアゴムパウダー、イエローパウダー(yellow with powder)ゼラチン及びエタノール等の接着剤、寒天及びケルプ粉のような崩壊剤である。
薬剤組成物の座薬の形態を作成するために、当分野において周知及び広く用られる賦形剤を用いてよい。例えば、ポリエチレングリコール、ココナッツ油、高級アルコール、高級アルコールエステル、ゼラチン及び半合成グリセリド等である。
薬剤組成物の注射液を調製するために、溶液及び懸濁液を滅菌してよく、好ましくは、適切な量の塩化ナトリウム、グルコース又はグリセロール等を加えてよく、血液と等張の注射液を調製する。注射液の調製において、当分野における通常用いる担体(キャリア)を用いてよい。例えば、水、エタノール、プロピレングリコール、エトキシ化イソ‐ステアリルアルコール、ポリオキシル化イソ‐ステアリルアルコール、ポリエチレン脱水ソルビタン脂肪酸エステル等である。さらに通常の溶剤、緩衝液、及び鎮痛薬を加えてよい。統合失調症の治療の間、着色剤、保存剤、香辛料、香味剤、甘味剤、及び他の薬剤もまた必要性に基づいて加えてよい。
本発明における式Iとして示すジチオロピロロン化合物又はその薬学的に許容できる塩の薬剤組成物における含有量は特に限定されず、広い範囲内で選択されてよく、通常1から70%重量パーセント、好ましくは1から30%重量パーセントでよい。
本発明において、本明細書に記載の薬剤組成物の投与方法は特に限定されない。患者の年齢、性別及び他の条件並びに症状に従って多様な製剤投与が選択されてよい。例えば、錠剤、ピル、液体、懸濁剤、乳剤、顆粒、及びカプセルは経口投与である。注射液を単独投与又は注射用トランスミッション液(transmission solution)(例えば、グルコース溶液及び酸性溶液)の混合を用いて静脈内注射でもよく、必要ならば、注射液を単に筋肉、皮内、皮下、又は腹腔内注射として行ってよい。座薬は直腸へ投与される。
本発明において、用量は投与方法、患者の年齢、性別及び他の条件並びに症状に従って適切に選択されてよい。通常の用量を次のように投与する。それは約0.1から300mg薬活性成分/kg体重/日である。一般的に、各投与ユニット製剤は1から200mg薬活性成分を含んでよい。
さらに本発明は末梢白血球を増加させる薬剤の調製並びに放射線治療または化学治療において末梢白血球の低下を阻害するための補助薬剤の調製における本発明のジチオロピロロン化合物類及びそれらの薬学的に許容できる塩の使用に関する。本発明において、本明細書に記載の白血球は、好ましくは好中球である。本発明の化合物は骨髄の成熟及び分化を促進し末梢白血球増加を迅速に及び持続的に促進する顕著な効果を有する。効果については実施例を参照されたい。
他に記載がない限り、本発明における試薬類及び原材料はいずれも商業的に入手するものでよい。
本発明の有利な効果は、小分子の薬学的に活性のある本発明のジチオロピロロン化合物類及びそれらの薬学的に許容できる塩が骨髄の成熟及び分化を促進し及び末梢白血球増加を迅速かつ持続的に促進する顕著な効果を有し、並びに保存及び輸送が便利で、容易に不活化し、タンパク質ペプチド薬剤が有する欠点、即ち半減期が短く、取り扱いが不便である等の欠点を除去するものであり、さらに、その調製方法は簡単及び低コストであり、その結果安価になる。
次の実施例は本発明を説明するものであり、決して本発明を限定する意図ではない。特許請求の範囲は従属請求項により限定されない。
本発明の化合物の幾つかの調製方法を次の手順及び実施例にて説明する。原材料は商業的に入手してよく、又は知られた文献の方法又は示される手順に従って調製してよい。本発明の化合物類を他の合成経路により合成してよいことは当業者に理解されるはずである。具体的な原料及び合成経路の条件を下記に記載するが、それらを他の同類の原料及び条件を用いて容易に置き換えてよく、本発明のこれらの調製方法の変形は本発明の特許請求の範囲に含まれる。さらに、下記に記載の調製方法を例えば、ある基を反応等の間に保護するような本発明の開示内容に従って当業者が当分野において精通する従来の化学方法を用いてさらに修飾してよい。
次の実施例を本発明の調製方法のさらなる理解を促進するために用いる。用いる具体的な原料、タイプ、及び条件を本発明のさらなる説明として特定するが、これはその妥当な範囲に限定するものではない。次の表に示す化合物類の合成において用いる試薬は商業的に入手してよく、又は当業者により容易に調製してよい。H‐NMRの操作条件を次に示す。
H‐NMRを内部標準としてTMSを有するINOVA−400NMR装置にて検出する。MSをHP5989マススペクトロメーターにて得る。
化合物I‐6の調製
1,3‐ditert‐メルカプトアセトン(1,3‐ditert‐mercapto acetone)(I‐1)の調製
10℃にて2Lの4つ口反応フラスコ中tert‐ブチルメルカプトン(95.0g、 1.1mol)の溶液、無水炭酸カリウム(304.0g、 2.2mol)及びアセトン(1L)の溶液に滴下速度5ml/分の速度で等量の1,3‐ジクロロ‐アセトン(63.5g、 0.5mol)含有アセトン液を滴下して加えた。添加後、溶液を室温にて終夜攪拌した。沈殿物をろ過し、アセトン(100mlx2)で洗浄した。そして、ろ過物を減圧下蒸発し、溶剤を除去した。残渣を真空にて蒸留し、110℃(8mm)フラクションを集め、薄い黄色油のI−1を得た(107.6g, 92.1%)。
4‐tertブチル メルカプト‐5‐tertブチル メルカプト メテニル‐1‐(2,4‐ジメトキシ‐フェニル)‐3‐ヒドロキシ‐1,5‐ジヒドロピロリドン(4‐tertbutyl mercapto‐5‐tertbutyl mercapto methenyl‐1‐(2,4‐dimethoxy‐phenyl)‐3‐hydroxy‐1,5‐dihydropyrrolidone)(I‐2)の調製
2,4‐ジメトキシ‐アニリン(68.9g、 0.45mol)、化合物I−1(105.8g、 0.45mol)、p‐トルエンスルホン酸(8.6g、 0.05mol)、及びトルエン(1.2L)を水分離装置を有する2Lの4つ口反応フラスコに加えた。反応溶液を8時間還流し、水を除去した。それから冷却し−10℃に維持し、塩化オキサリル(oxalyl chloride)(57.2g、 0.45mol)を滴下した。滴下後、2時間攪拌し続け、トリエチルアミン(91g、 0.9mol)を滴下した。滴下後、自然に室温まで温め終夜攪拌した。トルエンを真空にて蒸留し、残渣に塩化メチレン(methylene chloride)(500ml)を加え、水(300mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した。溶剤を真空にて蒸留し、残渣をイソプロピルアルコールにて再結晶した。淡黄色の固体I‐2(128g、 67.4%)を得た。融点165 ℃‐167 ℃。
4‐tertブチル メルカプト‐5‐tertブチル メルカプト メテニル‐1‐(2,4‐ジメトキシ‐フェニル)‐3‐アミノ‐1,5‐ジヒドロピロリドン(4−tertbutyl mercapto−5−tertbutyl mercapto methenyl‐1‐(2,4‐dimethoxy‐phenyl)‐3‐amino‐1,5‐dihydropyrrolidone)(I‐3)の調製
水分離装置を有する250mlの4つ口反応フラスコにおいて化合物I‐2(10.2g, 0.24mol)、ブチル酸(140ml)及びトルエン(20ml)の溶液へ飽和するまでアンモニアを導入した。反応溶液を6時間還流し、水を除去し、継続的にアンモニアを導入した。その後反応を停止し、混合物を0℃にて2Mの水酸化ナトリウム溶液(450ml)へ注ぎ、酢酸エチル(200mlx2)で抽出した。有機相を水(300mlx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した。溶剤を真空にて蒸留し、残渣を酢酸エチル/石油エーテルにて再結晶した。白い固体I‐3(5.2グラム、 50%)を得た。 融点140℃‐143 ℃。
4‐tertブチル メルカプト‐5‐tertブチル メルカプト メテニル‐1‐(2,4‐ジメトキシ‐フェニル)‐3‐トリフルオロ アセトアミド‐1,5‐ジヒドロピロリドン(4‐tertbutyl mercapto‐5‐tertbutyl mercapto methenyl‐1‐(2,4‐dimethoxy‐phenyl)‐3‐ trifluoro acetamido −1,5‐dihydropyrrolidone)(I‐4)の調製
化合物I‐3(5g、 11.8mmol)含有ジクロロメタン(20ml)の溶液へトリフルオロ酢酸無水物(3.7g、 17.8mmol)を滴下して添加した。溶液を室温にて30分間攪拌した。溶液を減圧下蒸留した。n‐ヘキサン(50ml)添加後、沈殿物をろ過し、乾燥した。黄色粉状の固体のI‐4(5.8g、 95%)を得た。融点 180度 −181 ℃。
N‐[4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐5‐オキソ‐4,5‐ジヒドロ‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]ピロリル]2,2,2‐トリフルオロアセトアミド(N−[4‐(2,4‐dimethoxyphenyl)‐5‐oxo‐4,5−dihydro−[1,2]dithioleheterocyclicpentene[4,3‐b] pyrrolyl ] −2,2,2‐trifluoroacetamide)(I‐5)の調製
化合物I‐4(5.8g、 11.2mmol)含有トリフルオロ酢酸(20ml)の溶液へ酢酸水銀(mercury acetate)(3.2g、 11.2mmol)を加えた。溶液を30分間室温にて攪拌した。溶液を減圧下蒸留した。エタノール(20ml)添加後、沈殿物をろ過し、乾燥した。黄色固体(6.4g、 95%)を得た。その融点は270℃より高い。
室温にて150mlの4つ口反応フラスコ中上記化合物(6.4g、 10.8mmol)、アセトニトリル(100ml)の溶液へその反応系がもはや硫化水素ガスを吸収しなくなるまで硫化水素ガスを導入した。反応溶液に窒素を導入し、残留硫化水素ガスを吹き飛ばし、ヨウ素(2.7g, 10.8mmol)含有ジクロロメタン(20ml)を加えた。続けて1時間攪拌した。溶液を減圧下蒸留した。エタノール(20ml)添加後、沈殿物をろ過し、乾燥した。黄色固体のI‐5(0.8g、 20%)を得た。融点188 ℃ ‐190℃。
6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(6‐amino‐4‐(2,4‐dimethoxyphenyl)‐4H‐[1,2]dithioleheterocyclicpentene [4,3‐b]‐5‐pyrrolone hydrochloride)(I‐6)の調製
化合物I‐5(1.9g、 4.7mmol)、メタノール(20ml)、及び濃縮塩酸(5ml)を50mlの1つ口ボトルへ添加した。溶液を加熱し、3時間還流して不溶性物質を除くために温めながら、ろ過した。ろ過物を室温にて終夜攪拌し、ろ過し、乾燥した。固体のI‐6(1.3g、 80%)を得た。融点230℃ -232 ℃。
6‐アミノ‐4‐(2‐メチルフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(6‐amino‐4‐(2‐methylphenyl)‐4H‐[1,2]dithioleheterocyclicpentene [4,3‐b]‐5‐pyrrolone hydrochloride)(I‐6)の調製は上記記載の方法と同である。
1H-NMR(DMSO-d6):2.16(3H,s),4.41(2H,s),6.56(1H,s), 7.19-7.37(4H,m) m/z: 262.02
表1は式I001から033として示す一連の化合物を示し、本発明の調製方法に従って、上記方法により調製された6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン(6‐Amino‐4‐(2,4‐dimethoxyphenyl)‐4H‐[1,2] dithioleheterocyclicpentene [4,3‐b]‐5‐pyrrolone)(I‐6)から得られた。
Figure 2010538023
001の調製
−20℃にて中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)及びトリエチルアミン(200mg、 2mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へクロロギ酸フェニル(phenyl chloroformate)(281mg、 1.8mmol)を滴下して加えた。溶液を5時間攪拌した。溶剤を減圧下蒸留した。そして残部に塩化メチレン(20ml)加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、001(273mg)を得た。
融点204℃-206℃
1H-NMR(DMSO-d6):3.75(3H,s),3.84(3H,s),6.63-6.83(3H,m),7.20-7.46(6H,m),10.10(1H,s)
m/z: 428.05
002の調製
0℃にて中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)及びトリエチルアミン(300mg、 3mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へクロロギ酸イソブチル(isobutyl chloroformate)(1.2g、 2.7mmol)を滴下して加えた。溶液を1.5時間攪拌した。溶剤を減圧下蒸留した。そして残部に塩化メチレン(20ml)加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、002(248mg)を得た。
融点 226℃-227℃
1H-NMR(DMSO-d6):0.92(6H,d),1.91(1H,m),3.74(3H,s),3.82(3H,s),3.89(2H,d),6.60-6.75(3H,m),7.19(1H,d),9.35(1H,s)
m/z: 408.08
003の調製
20℃にて中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)及びトリエチルアミン(181mg、 1.8mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へクロロギ酸ベンジル(benzyl chloroformate)(1.53g、 4.5mmol)を滴下して加えた。溶液を1時間攪拌した。溶剤を減圧下蒸留した。そして残渣に塩化メチレン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、003(260mg)を得た。
融点 165℃-166℃
1H-NMR(DMSO-d6):3.74(3H,s),3.82(3H,s),3.89(2H,s)6.60-6.75(3H,m),7.10-7.90(6H,m),9.35(1H,s)
m/z: 442.07
004の調製
50℃にて中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)及びトリエチルアミン(181mg、 1.8mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へクロロギ酸エチル(ethyl chloroformate)(97mg、 0.9mmol)を滴下して加えた。溶液を1時間攪拌した。溶剤を減圧下蒸留した。塩化メチレン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、004(228mg)を得た。
融点 208℃-210℃
1H-NMR(DMSO-d6):1.25(3H,m),3.74(3H,s),3.84(3H,s),4.17(2H,m),6.62-6.76(3H,m),7.72(1H,d),9.31(1H,s)
m/z: 380.05
005の調製
30℃にて中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(500mg、 1.5mmol)及びトリエチルアミン(272mg、 2.7mmol)含有テトラヒドロフラン(30ml)の溶液へクロロギ酸メチル(methyl chloroformate)(1.42g、 15mmol)を滴下して加えた。溶液を30分攪拌した。溶剤を減圧下蒸留した。塩化メチレン(30ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、005(380mg)を得た。
融点186℃-188℃
1H-NMR(DMSO-d6):3.68(3H,s),3.72(3H,s),5.82(3H,s),6.37-6.80(3H,m),7.23(1H,d),9.4(1H,s)
m/z: 366.03
006の調製
室温にて中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(400mg、 1.2mmol)及びトリフォスゲン(234mg、 0.8mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリエチルアミン(272mg, 2.7mmol)を滴下して加えた。溶液を1時間攪拌した。80%の溶剤を減圧下蒸留し、濃縮塩酸(1ml)を添加し、5分攪拌した。得られた混合物を真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。塩化メチレン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、006(240mg)を得た。
融点245℃-248℃
1H-NMR(DMSO-d6):3.73(3H,s),3.82(3H,s) 6.22-6.73(4H,m),7.18(1H,d),8.31(1H,s)
m/z:351.03
007の調製
0℃にてイソプロパノール(36mg、 0.6mmol)、トリエチルアミン(61mg、 0.6mmol)含有ジクロロメタン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg、 0.6mmol)含有ジクロロメタン(5ml)を滴下して加えた。溶液を室温まで自然に温め、溶液を30分間攪拌し、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。残部にジクロロメタン(20ml)及び中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)を加え、室温にて2時間攪拌し、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、007(260mg)を得た。
融点230℃-232℃
1H-NMR(DMSO-d6):1.24(6H,d) ,3.72(3H,s),3.81(3H,s) ,4.87(1H,s),6.59-7.18(4H,m),9.14(1H,s)
m/z: 394.09
008の調製
室温にて中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)及びトリエチルアミン(181mg、 1.8mmol)含有クロロホルム(20ml)の溶液へクロロギ酸アリル(allyl chloroformate)(216mg、 1.8mmol)を滴下して加えた。溶液を1.5時間攪拌し、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、008(290mg)を得た。
融点210℃-212℃
1H-NMR(DMSO-d6):3.73(3H,s),3.81(3H,s),4.61(2H,d),5.23(1H,dd),5.39(1H,dd),5.95(2H,m),6.60-7.19(4H,m),9.48(1H,s)
m/z:392.06
009の調製
0℃にてプロパノール(36mg、 0.6mmol)、トリエチルアミン(61mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。溶液を室温まで自然に温め、溶液を30分間攪拌し、それから中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を室温にて1.5時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、009(285mg)を得た。
融点202℃-204℃
1H-NMR(DMSO-d6):0.96(3H,t),1.61(2H,m),3.18(2H,t),3.78(3H.s),3.84(3H,s),6.28-7.50(4H.m),9.31(1H.s)
m/z:394.06
010の調製
0℃にて4メトキシフェノール(74.4mg、 0.6mmol)、トリエチルアミン(61mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。添加後、溶液を40℃にて1.5時間攪拌し、それから中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を室温にて3.5時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、010(180mg)を得た。
融点204℃-207℃
1H-NMR(DMSO-d6):3.73(3H,s),3.74(3H,s) ,3.83(3H,s),6.62-7.23(8H,m),9.99(1H,s)
m/z:458.06
011の調製
0℃にてペンタノール(53mg、 0.6mmol)、トリエチルアミン(61mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。溶液を自然に室温まで温め、1時間攪拌し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を室温にて2.5時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、011(240mg)を得た。
融点178℃-179℃
1H-NMR(DMSO-d6):0.89(3H,t),1.34(4H,m),1.61(2H,t),3.74(3H,s),3.83(3H,s),4.09(2H,t),6.61-7.21(4H,m),9.33(1H,s)
m/z:422.10
012の調製
0℃にてテトラヒドロフルフリル(61mg、 0.6mmol)、トリエチルアミン(61mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。溶液を自然に室温まで温め、30分間攪拌し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を室温にて2時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、012(243mg)を得た。
融点156℃-158℃
1H-NMR(DMSO-d6):1.95(4H,m),3.77(3H,s),3.87(3H,s),3.91(1H,m),3.93(2H,d),4.25(2H,t),6.28-6.58(3H,m),6.97(1H,s),7.18(1H,d)
m/z:436.08
013の調製
0℃にてブタノール(44mg、 0.6mmol)、トリエチルアミン(61mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。溶液を自然に室温まで温め、1時間攪拌し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を室温にて2時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、013(280mg)を得た。
融点177℃-178℃
1H-NMR(DMSO-d6):0.91(3H,t),1.38(2H,m),1.59(2H,m),3.73(3H,s),3.82(3H,s),4.11(2H,t),6.61-7.20(4H,m),9.31(1H,s)
m/z:408.08
014の調製
0℃にてシクロペンタノール(78mg、 0.9mmol)、トリエチルアミン(90mg、 0.9mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(270mg、 0.9mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。溶液を自然に室温まで温め、1.5時間攪拌し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(500mg、 1.5mmol)を加えた。得られた混合物を室温にて3時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、014(300mg)を得た。
融点228℃-230℃
1H-NMR(DMSO-d6):1.56(2H,s),1.69(2H,s),1.85(2H,t),3.72(3H,s),3.82(3H,s),5.07(1H,s),6.61-7.19(4H,m),9.16(1H,s)
m/z:420.08
015の調製
0℃にてヘプタノール(70mg、 0.6mmol)、トリエチルアミン(61mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。溶液を自然に室温まで温め、1.5時間攪拌し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を室温にて2時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、015(220mg)を得た。
融点144℃-146℃
1H-NMR(DMSO-d6):0.87(3H,t),1.31(8H,t),1.59(2H,t),3.72(3H,s),3.82(3H,s),4.09(2H,t),6.61-7.20(4H,m),9.31(1H,s)
m/z:450.13
016の調製
0℃にてクロロエタノール(48mg、 0.6mmol)、トリエチルアミン(61mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。溶液を自然に室温まで温め、30分間攪拌し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を室温にて1時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、016(260mg)を得た。
融点211℃-214℃
1H-NMR(DMSO-d6): 3.72(3H,s),3.82(3H,s),4.37(2H,t),6.61-7.21(4H,m),9.61(1H,s)
m/z:414.01
017の調製
0℃にて4‐クロロフェノール(77mg、 0.6mmol)、トリエチルアミン(61mg, 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。添加後、溶液を40℃にて1.5時間攪拌し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を室温にて3.5時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、017(200mg)を得た。
融点233℃-236℃
1H-NMR(DMSO-d6):3.75(3H,s),3.84(3H,s),6.48-7.70(8H,m),9.53(1H,s)
m/z:462.01
018の調製
0℃にて4‐メチルフェノール(65mg、 0.6mmol)、トリエチルアミン(61mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg, 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。添加後、溶液を40℃にて1時間攪拌し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を室温にて2時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、018(210mg)を得た。
融点260℃-262℃
1H-NMR(DMSO-d6):2.20(3H,s),3.75(3H,s),3.84(3H,s),6.61-7.77(8H,m),9.43(1H,s)
m/z:442.04
019の調製
0℃にて2‐フラン メタノール(59mg、 0.6mmol)、ピリジン(56mg、 0.7mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。溶液を自然に室温まで温め、30分間攪拌し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を室温にて1時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、019(235mg)を得た。
融点190℃-191℃
1H-NMR(DMSO-d6):3.73(3H,s),3.83(3H,s),5.14(2H,s),6.47-7.68(7H,m),9.52(1H,s)
m/z:432.01
020の調製
0℃にてα‐フェニルエタノール(73mg、 0.6mmol)、トリエチルアミン(61mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。溶液を自然に室温まで温め、1.5時間攪拌し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg, 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を50℃にて1時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、020(200mg)を得た。
融点200℃-203℃
1H-NMR(DMSO-d6):2.94(2H,t),3.73(3H,s),3.83(3H,s),4.30(2H,t),6.61-7.31(9H,m),9.41(1H,s)
m/z:456.08
021の調製
−20℃にて2‐チオフェン メタノール(2‐thiophene methanol)(68mg、 0.6mmol)、トリエチルアミン(61mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。溶液を自然に室温まで温め、1時間攪拌し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を室温にて1時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、021(225mg)を得た。
融点225℃‐226℃
1H-NMR(DMSO-d6): 3.73(3H,s),3.82(3H,s),5.34(2H,s),6.61-7.57(7H,m),9.56(1H,s)
m/z:448.01
022の調製
−15℃にて3‐ヒドロキシ‐ピリジン(114mg、 1.2mmol)、トリエチルアミン(120mg、 1.2mmol)含有テトラヒドロフラン(30ml)の溶液へトリフォスゲン(360mg、 1.2mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。添加後、溶液を40℃にて1.5時間攪拌し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(600mg、 1.8mmol)を加えた。得られた混合物を50℃にて3時間攪拌し、反応の完成を示すまでTLCにより検出し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(40ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、022(300mg)を得た。
融点176℃‐178℃
1H-NMR(DMSO-d6): 3.73(3H,s),3.82(3H,s),6.23-7.42(8H,m),10.23(1H,s)
m/z:429.05
023の調製
0℃にてモルホリン(52mg、 0.6mmol)、トリエチルアミン(61mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。溶液を自然に室温まで温め、1時間攪拌し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を室温にて1時間攪拌し、反応の完成を示すまでTLCにより検出し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、023(238mg)を得た。
融点226℃‐227℃
1H-NMR(DMSO-d6): 3.43(4H,t),3.58(4H,t),3.72(3H,s),3.82(3H,s),6.60-7.20(4H,m),8.23(1H,s)
m/z: 421.08
024の調製
−20℃にてテトラヒドロフラン(10ml)にホスゲン(88.2mg、0.9mmol)を導入し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)及びトリエチルアミン(20mg、 2mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液を滴下して加えた。溶液を−20℃にて1時間攪拌し、ベンジルアミン(94.5mg、 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を−20℃にて6時間攪拌し、反応の完了を示すまでTLCにより検出し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、024(320mg)を得た。
融点249℃‐250℃
1H-NMR(DMSO-d6): 3.72(3H,s),3.82(3H,s),4.31(2H,s),6.61-7.37(9H,m),8.39(1H,s)
m/z: 441.08
0025の調製
0℃にてトリフォスゲン(1.35g、 4.5mmol)含有テトラヒドロフラン(10ml)溶液に中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)及びトリエチルアミン(200mg、 2mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)を滴下して加えた。溶液を自然に室温まで温め、1時間攪拌し、ブチルアミン(0.56g、 9mmol)加えた。得られた混合物を室温にて2時間攪拌し、反応の完成を示すまでTLCにより検出し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、025(270mg)を得た。
融点247℃‐249℃
1H-NMR(DMSO-d6):0.91(3H,t),1.38(4H,m),3.08(2H,t),3.74(3H,s),3.83(3H,s),6.61-7.21(4H,m),8.22(1H,s)
m/z: 407.10
0026の調製
0℃にてトリフォスゲン(2.7g、 9mmol)含有テトラヒドロフラン(10ml)溶液に中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)、ピリジン(160mg、 2mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)を滴下して加えた。溶液を50℃まで温め、1時間攪拌し、アニリン(418mg、 4.5mmol)を添加した。得られた混合物を50℃にて1時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、026(300mg)を得た。
融点220℃‐222℃
1H-NMR(DMSO-d6): 3.74(3H,s),3.83(3H,s),6.70-7.50(9H,m),8.58(1H,s),9.18(1H,s)
m/z: 427.10
027の調製
0℃にてエタンチオール(37mg、 0.6mmol)、トリエチルアミン(61mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へトリフォスゲン(180mg、 0.6mmol)含有テトラヒドロフラン(5ml)を滴下して加えた。溶液を自然に室温まで温め、30分間攪拌し、中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg, 0.9mmol)を加えた。得られた混合物を50℃にて1時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、027(220mg)を得た。
融点200℃‐202℃
1H-NMR(DMSO-d6):1.23(3H,t),2.87(2H,m),3.74(3H,s),3.84(3H,s),6.62-7.72(4H,m),10.39(1H,s)
m/z:396.01
028の調製
室温にて中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)及びトリエチルアミン(181mg、 1.8mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へクロロギ酸エチル(194mg、1.8mmol)を滴下して加えた。溶液を室温にて1時間攪拌した。溶剤を減圧下蒸留し、残渣に塩化メチレン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、028(228mg)を得た。
融点172℃‐174℃
1H-NMR(CDCl3): 1.32(3H,t),2.15(3H,s),4.26(2H,m),6.30(1H,s),6.90(1H,s),7.20-7.35(4H,m)
m/z: 334.04
029の調製
室温にて中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)及びトリエチルアミン(200mg、2mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)の溶液へクロロギ酸フェニル(281mg、1.8mmol)を滴下して加えた。溶液を室温にて2時間攪拌した。溶剤を減圧下蒸留し、残部に塩化メチレン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、029(273mg)を得た。
融点174℃‐176℃
1H-NMR(CDCl3):2.18(3H,s), 6.36(1H,s),7.23(1H,s),7.19-7.40(9H,m)
m/z: 382.04
030の調製
室温にて中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、0.9mmol)及びトリエチルアミン(181mg、1.8mmol)含有クロロホルム(20ml)の溶液へクロロギ酸アリル(216mg、1.8mmol)を滴下して加えた。溶液を室温にて1.5時間攪拌し、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、030(290mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3):2.17(3H,s),4.69(2H,d),5.32 (2H,m),5.96(1H,m),6.32(1H,s),7.03(1H,s), 7.19-7.34(4H,m)
m/z: 346.04
0031の調製
0℃にてトリフォスゲン(540mg、 1.8mmol)含有テトラヒドロフラン(10ml)の溶液へ中間体6‐アミノ‐4‐(2,4‐ジメトキシフェニル)‐4H‐[1,2]ジチオールヘテロサイクリックペンテン[4,3‐b]‐5‐ピロロン ヒドロクロライド(I‐6)(300mg、 0.9mmol)、トリエチルアミン(200mg、 2mmol)含有テトラヒドロフラン(20ml)を滴下して加えた。溶液を自然に室温まで温め、1時間攪拌し、N,Nジメチルアミノエタノール(176mg、2.8mmol)を加え、室温にて3時間攪拌し、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。ジクロロメタン(20ml)を加え、水(20mlx3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空にて蒸留した。得られた固体をクロロホルム/メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、031(270mg)を得た。生成物(200mg)をエタノール(20ml)に加え、乾燥HCLガスを導入し、溶液をpH=2にし、真空にて蒸留し、残留溶剤を除去した。031の塩酸塩を得た。
1H-NMR(CDCl3):2.34(6H,s),2.71(2H,t),3.72(3H,s),3.82(3H,s),4.23(2H,t),6.58(1H,s), 6.74-7.20(3H,m)
m/z: 423.05
Figure 2010538023
上記式処方に従って、カプセル、又は錠剤等を従来の方法で調製してよい。
実施例1の有効性:正常マウスの末梢血液白血球における一連のジチオロピロロン化合物の効果
1.実験試料及び器具
試料:一連のジチオロピロロン化合物を0.5%CMC−Naに溶解しツイーン(Tween)(4%未満の使用)ですりつぶして懸濁させる
SAIGELI(G−CSF)、シャンハイ サンウェイ バイオテック会社(Shanghai Sunway Biotech Co., Ltd)、バッチ番号:051001
動物血液分析器、モデル:HEMAVET950
2.方法
マウスをブランクコントロール群とポジティブコントロール群及び一連のジチオロピロロン化合物群にわけ、各グループ10匹とする。ポジティブコントロール群はSAIGELI(G−CSF)(22.5μg/kg)を一日一回皮下に注射した。一連のジチオロピロロン化合物にかかるマウスに(20mg/kg)を一日一回(0.5mL)強制経口投与した。ブランクコントロール群のマウスに等量の0.5%CMC−Na溶液を強制経口投与した。
血液のサンプルをマウス眼窩静脈を通して従来の方法に従って採取し、3日目、5日目にそれぞれ投与前及び後に採取した。末梢血の一定の手順の試験を行い、正常マウスの末梢血液白血球における一連のジチオロピロロン化合物の効果を分析した。
3.結果
Figure 2010538023
これらの化合物は、様々な程度の末梢血液白血球の増加効果を有するが、赤血球及び血小板において全く効果が無かった。
実施例2の有効性:正常マウスの末梢血液白血球における一連のジチオロピロロン化合物の効果
1.実験試料及び器具
試料:一連のジチオロピロロンシ化合物を0.5%CMC−Naに溶解しツイーン(Tween)(4%未満の使用)ですりつぶして懸濁させる
注射用シクロフォスファミド(CTX)、シャンハイ フアリエン製薬会社(Shanghai Hualian Pharmaceutical Co., Ltd)、バッチ番号:050606、生理食塩水に溶解して調製
SAIGELI(G−CSF)、シャンハイ サンウェイ バイオテック会社(Shanghai Sunway Biotech Co., Ltd)、バッチ番号:051001
動物血液分析器、モデル:HEMAVET950
2.方法
40匹のBALB/cマウスを任意に5つのグループに分け、ブランクコントロール群とポジティブコントロール群(G−CSF)(22.5μg/kg)及び二つのジチオロピロロン誘導体群(化合物001及び004、20mg/kg)、CTXモデル群(100mg/kg)にそれぞれ分け、各グループ8匹とする。ブランクコントロール群は何も処理せず、他の4つの群を1日1回、100mg/kgのCTXを腹腔内注射して処理した。3日間の連続投与後、各グループのマウスの一定の手順の血液試験を動物血液分析器にて測定した。白血球の総数及び好中球の割合が著しく低下する結果を示した。これはマウスにおけるCTX誘発造血機能不全モデルの構築に成功したことを示唆した。G−CSF群はCTXの注射が完了した翌日に所定のG−CSF(22.5μg/kg)を一日一回皮下に注射した。ジチオロピロロン誘導体群はCTXの注射が完了した翌日に一日一回(0.5mL)強制経口投与を通してジチオロピロロン(20mg/kg)を投与した。モデル群及びブランクコントロール群のマウスに強制経口投与を通して等量の0.5%CMC−Na溶液を投与した。
血液のサンプルをマウス眼窩静脈を通して従来の方法に従って採取し、CTX投与の日を最初の日、0,4,6,8日にそれぞれ採取した。それから、末梢血の一定の手順の試験を行い、正常マウスの末梢血液白血球における一連のジチオロピロロン化合物の効果を分析した。
3.結果
白血球刺激活性をG−CSFをコントロール薬として化合物001及び004について試験した。結果を表4に示す。
Figure 2010538023
表4のデータは本発明のこれらの化合物が化学療法誘発白血球減少症における末梢白血球の増加に顕著な効果を有するが、赤血球及び血小板において全く影響が無かった。
上記マウスの骨髄を塗抹し、顕微鏡試験を行った。その結果、001、004、G−CSF群において分化及び成熟の顕著な形成及び加速を伴う一連の顆粒球が観察された。CTX群における一連の顆粒球は投与後非常に阻害された。ブランクコントロール群の骨髄損傷において異常は無かった。

Claims (24)

  1. ジチオロピロロン(Dithiolopyrrolone)化合物類(式I)又はそれらの薬学的に許容される塩:
    Figure 2010538023
    式中、XはO、NR又はSであり、
    は非置換の又は任意の置換基を有するC‐Cシクロアルキル、C‐C10アリール又は独立的にN,O、又はSから選択される1から3のヘテロ原子を有する3から10員複素環式基であり、
    は水素又はC‐C10アルキルを表し、
    は水素、又は非置換の又は任意の置換基を有するC‐C10アルキル、C‐C10アルケニル、C‐C10アルキニル、C‐C10シクロアルキル、C‐C10アリールよって置換されるC‐C10アルキル又は独立的にN,O、又はSから選択される1から3のヘテロ原子を有する3から10員複素環式基を表し、
    は水素又はC−C10アルキルを表す。
  2. 任意の置換基と結合する置換基が、C‐Cアルキル、C‐Cアルコキシル、C1-C6アルキルチオ、ハロゲン、C1-C6アルコキシカルボニル、C1-C6アルコキシメチル、アミノメチル、NH2、NH(C‐Cアルキル)、N(C‐Cアルキル)及びニトロ基の一以上から選択されることを特徴とする請求項1に記載のジチオロピロロン化合物類(式I)又はそれらの薬学的に許容される塩。
  3. が非置換の又は任意の置換基を有するC‐C10アリール又は独立的にN,O、又はSから選択される1から3のヘテロ原子を有する5から10員芳香族複素環式基であることを特徴とする請求項1に記載のジチオロピロロン化合物類(式I)又はそれらの薬学的に許容される塩。
  4. ‐C10アリールがフェニルであることを特徴とする請求項3に記載のジチオロピロロン化合物類(式I)又はそれらの薬学的に許容される塩。
  5. が水素であることを特徴とする請求項1に記載のジチオロピロロン化合物類(式I)又はそれらの薬学的に許容される塩。
  6. が非置換の又は任意の置換基を有するC‐C10アルキル、C‐C10アルケニル、フェニル基を有するC‐C10アルキル、フェニル、C‐C10シクロアルキル又は独立的にN,O、又はSから選択される1から3のヘテロ原子を有する5から10員芳香族複素環式基であることを特徴とする請求項1に記載のジチオロピロロン化合物類(式I)又はそれらの薬学的に許容される塩。
  7. がピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、フリル基を有するC‐C10アルキル、チエニル基を有するC‐C10アルキル、ピロリル基を有するC‐Cアルキル、又はピラニル基を有するC‐C10アルキルであることを特徴とする請求項6に記載のジチオロピロロン化合物類(式I)又はそれらの薬学的に許容される塩。
  8. 前記薬学的に許容される塩がジチオロピロロン化合物類と薬学的に許容される酸の反応に由来する塩、又は酸性基を有するジチオロピロロン化合物とアルカリ化合物類の反応に由来する塩であることを特徴とする請求項1に記載のジチオロピロロン化合物類(式I)又はそれらの薬学的に許容される塩。
  9. 前記酸が無機酸、及び有機酸から選択され、前記アルカリ化合物類が水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、又は炭酸水素カリウムから選択されることを特徴とする請求項8に記載のジチオロピロロン化合物類(式I)又はそれらの薬学的に許容される塩。
  10. 請求項1に記載のジチオロピロロン化合物(式I)を調製する方法であって、
    反応が非プロトン性溶剤中有機塩基を用いて式I‐6として示す化合物とクロロギ酸エステル(chloroformate)又は塩素ホルムアミド(chlorine formamide)の間で行われる工程を含み、反応式
    Figure 2010538023
    (式中、X、R1、R2、R3 及びR4は請求項1に記載の定義と同様である)
    に従って調製すること特徴とする方法。
  11. 式I−6として示す化合物及びクロロギ酸エステル又は塩素ホルムアミドのモル比が1:1から1:10であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記有機塩基がトリエチルアミン及び/又はピリジンであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  13. 前記反応が−20℃から50℃の間の温度にて行われることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  14. 請求項1に記載のジチオロピロロン化合物(式I)を調製するための方法であって、
    (1)式IIに示す化合物を非プロトン溶剤中有機塩基を用いて式I‐6に示す化合物及び塩化カルボニル又はビス(トリクロロメチル)カルボネート間の反応から調製する工程と、
    (2)反応を非プロトン溶剤中有機塩基を用いて式IIに示す化合物及びRXHの間で行う工程を含み、反応式
    Figure 2010538023
    (式中、X、R1、R2、R3 及びR4は請求項1にて記載の定義と同様であり、nは1又は3である)
    に従って調製すること特徴とする方法。
  15. 工程(1)において式I‐6に示す化合物及び塩化カルボニル又はビス(トリクロロメチル)カルボネートのモル比が1:1から1:10であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 工程(2)においてRXHの使用量がI‐6のモル量の1から10倍であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  17. 工程(1)及び/又は工程(2)において反応が−20と50℃の間の温度で行われることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  18. 工程(1)及び/又は工程(2)において有機塩基がトリエチルアミン及び/又はピリジンであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  19. 反応時間が薄層クロマトグラフィーにより制御されることを特徴とする請求項10又は14に記載の方法。
  20. 請求項1に記載の式Iとして示すジチオロピロロン化合物類又はそれらの薬学的に許容される塩を含む薬剤組成物。
  21. 末梢白血球を上昇するための薬剤を調製するための請求項1に記載の式Iとして示すジチオロピロロン化合物類又はそれらの薬学的に許容される塩の使用。
  22. 白血球が好中球であることを特徴とする請求項21に記載の使用。
  23. 末梢白血球の減少を阻害するための放射線治療又は化学治療における補助薬の調製のための請求項1に記載の式Iとして示すジチオロピロロン化合物類又はそれらの薬学的に許容される塩の使用。
  24. 白血球が好中球であることを特徴とする請求項23に記載の使用。
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