JP2010537482A5 - - Google Patents
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Description
この発明は撮像装置に関し、より詳細には照明手段を備えた2次元撮像装置に関する。
2次元撮像装置は一般に、照明手段と相補型金属酸化膜半導体(CMOS)や電荷結合素子(CCD)のような撮像アレイとを必要とする。このような撮像装置は、撮像する被写体を照明するために発光ダイオード(LED)又は他の手段を用い、その被写体からの反射光が撮像マトリクスに入射する。このような撮像装置に関する1つの問題は、被写体の照明を一定に保つことができる被写界深度が比較的狭いことである。例えば、図1は光源からの距離に応じて照度が急激に低下することを示している。
従来技術では、この問題に対する解決策として、一般的に撮像装置に近い領域に向けて1つ以上のLED又は他の照明手段を追加して取付けていた。このような配置が米国特許出願公開第2006/0219792号公報に開示されている。この出願においては、2つの操作モードが使用されて、その各操作モードが固別に使用するLEDのセットを有している。近距離又は遠距離のいずれの撮像を希望するかによって、異なる操作モードが選択され、その結果、異なるLEDのセットが照明することになる。しかしながら、個々のLEDの位置をこのように配置することは最適とはいえない。
撮像アレイに近い領域を照明するために独立したLEDのセットを配置した他の従来技術が米国特許出願公開第2006/0118627号公報に開示されている。その出願においては、独立したLEDのセットは、撮像装置内にある回路基板に垂直に配置され、それらのLEDからの光は近くの視野を照明する。これは、多分上記公開公報の図9に最もよく示されている。
これら及び他の従来技術の配置は全て、それらに要求される配置に対して最適とはいえず、サイズが大きくなり過ぎたり、製造コストが高くなり過ぎたり、使用しにくかったりする。多くの場合、第2の照明光源を備えると、撮像装置の製造コストが増加する。
このようないくつかの従来技術における配置は、照明手段がユーザの目に光が差し込むような位置に配置されている点でも最適とはいえない。その結果、この技術分野において撮像アレイからの距離の広い範囲に亘って均一な照明できるように撮像装置を改良する技術が必要である。
従来技術がもつ上記及び他の問題を解決するため、この発明による撮像装置は、第1の照明手段及び第2の照明手段と被写体からの反射光を受光する撮像アレイとを備え、その第1の照明手段は、撮像装置から第1の距離の視野を照明するように配置され、第2の照明手段は、撮像装置から上記第1の距離より遠い第2の距離の視野を照明するように配置され、上記第2の照明手段は、光源と、中心を持つレンズとを有し、その光源はその照射方向がレンズの中心に対して偏って配置されている。
すなわち、第2の照明手段は、LEDのような複数の照明源が、それぞれレンズの背後にずれた状態で配置されて使用される。何故なら、LEDがその前にあるレンズに対してずれていると、その照明が遠くの視野を直射し得るからである。
すなわち、第2の照明手段は、LEDのような複数の照明源が、それぞれレンズの背後にずれた状態で配置されて使用される。何故なら、LEDがその前にあるレンズに対してずれていると、その照明が遠くの視野を直射し得るからである。
図2はこの発明の照明技術を用いた撮像装置の概略側面図である。この撮像装置は、図示のように、光源として発光ダイオードであるLED302を有する第1の照明手段と、光源としての発光ダイオードであるLED301及び304と、中心を持つレンズ310及び305とを有する第2の照明手段を備えている。
第2の照明手段のLED301及び304による照射光を部分的に遮蔽するマスク部であるマスキング装置306を含み、それによって、その照明がユーザの目を直射するのを避けている。マスキング装置306の内側部分は307で示される。図34に示すように、このマスク部であるマスキング装置306は好ましくは連続しており、光の射出路を確保するためにLED301、304をそれぞれ囲む開口407〜410を有する。
第2の照明手段のLED301及び304による照射光を部分的に遮蔽するマスク部であるマスキング装置306を含み、それによって、その照明がユーザの目を直射するのを避けている。マスキング装置306の内側部分は307で示される。図34に示すように、このマスク部であるマスキング装置306は好ましくは連続しており、光の射出路を確保するためにLED301、304をそれぞれ囲む開口407〜410を有する。
図2に示すように、第2の照明手段のLED304はその照射方向がレンズ305の中心に対してずれた(偏った)状態で配置され、それによって、そのレンズ305が遠い視野を直接照明するよう作用する。これと同様な配置が第2の照明手段のLED301とレンズ310にも採用され図示されている。第2の照明手段のLED301及び304は、図2にA,Cで示すように、共に遠い視野を照明する。一方、第1の照明手段のLED302がBで示すように近い視野を照明する。
図2におけるFOVは視野を、DOFは被写界深度を示す(図3における右上の枠内の記載を参照)。
図2におけるFOVは視野を、DOFは被写界深度を示す(図3における右上の枠内の記載を参照)。
この配置によれば、近い視野から遠い視野まで略均一な照明を行うことができるが、それでもなお、ユーザが近くの視野又は遠くの視野を選択して適切な照明手段の光源(例えばLED)を動作させるようにしてもよい。あるいは、撮像装置が撮像するために起動したときに、単純に両方の照明手段の光源を動作させるようにすることもできる。
例えば、図3を参照して、ユーザは遠い視野を照明したい場合には、LED301及び304による第2の照明手段を選択し、被写体が近い視野内にあるときにはLED302による第1の照明手段を選択することができる。また、例えば周知技術であるレーザを用いた測距装置によって、このような選択を自動的に行なって、適切なLEDに照明させるようにすることも可能である。
第2の照明手段のLED301及び304は回路基板340に搭載され、他の電子部品機器は同様に回路基板350に搭載される。
複数の第1、第2の照明手段の各光源であるLED301,302,304は、図2から明らかなように、複数の回路基板340上に設けられ、全てが共通の平面上に配設されている。
複数の第1、第2の照明手段の各光源であるLED301,302,304は、図2から明らかなように、複数の回路基板340上に設けられ、全てが共通の平面上に配設されている。
ここで、LED304はレンズ305の側部に沿って整列しており、そのレンズ305はマスキング装置306の外側部分に沿って整列している。LED304をマスキング装置306の外側寄りに配置することによって、LED304からの光線が図示のように射出し、マスキング装置306の外側部分が第2の照明手段のLED301及び304によって発光された光(照明)を、図2に示すユーザの目に見えないように遮光する。
図3において、マスキング装置306に開口407〜410があるが、これによって、第2の照明手段のLED301及び304からの光が被写体を適切に照明するようにすることができる。ここで、留意するべきことは、複数の開口407〜410があるが、それらの開口内のLED301及び304は、2個ずつ4組の開口の各組(対)によってそれぞれ異なる隅に最も接近している。具体的には、仮にその開口407〜410をデカルト平面で表すと、開口409内のLED304は、その開口409内の水平に対して315度の角度の部分に最も接近している。開口410内のLED304は、215度の角度の部分に最も接近している。開口407内のLED301は135度の角度の部分に最も接近している。開口408内のLED301は45度の角度の部分に最も接近している。
そして、図2に明示されるように、第2の照明手段のLED301及び304は、その照射方向をそれぞれマスキング装置306の開口の中心に対して偏った位置に配置した結果、撮像装置から比較的遠くにある被写体のための適切な視野を照明することができる。近い視野の被写体に対しては、図2及び図3でに示したように、第1の照明手段のLED302が用いられる。これらのLED302はマスキング装置306の内側部分307によって取り囲まなくても、それからの光はマスキング装置306の内側部分307によってユーザの視界から遮られる。もちろん、説明のため概念的に示したように、この装置全体380を適当な筐体内に設けてもよい。図3において、4はウインドウ(窓)であり、7はCCD又はCMOSセンサで、被写体からの反射光を受光する撮像アレイである。
上述のようにこの発明の好ましい実施例を説明してきたが、他の変形も勿論可能である。撮像アレイはCCD又はCMOSセンサ以外の任意の適切な素子でも構成し得る。レンズ303,305はLEDマスク用レンズを示したが、他の種類のレンズでもよいし、照明はLED以外の光源から行ってもよい。これら及び他の実施例は特許請求の範囲内である。
Claims (13)
- 第1の照明手段及び第2の照明手段と被写体からの反射光を受光する撮像アレイとを備えた撮像装置であって、
前記第1の照明手段は、前記撮像装置から第1の距離の視野を照明するように配置され、
前記第2の照明手段は、前記撮像装置から前記第1の距離より遠い第2の距離の視野を照明するように配置され、
前記第2の照明手段は、光源と、中心を持つレンズとを有し、前記光源はその照射方向が前記レンズの前記中心に対して偏って配置されていることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1記載の撮像装置において、
前記第2の照明手段の前記光源が発光ダイオードから成ることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1又は2記載の撮像装置において、
前記第1の照明手段は片側にマスク部を伴う発光ダイオードから成ることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置において、
前記第2の照明手段は、マスク部の開口を通して前記第2の距離の視野を照明することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像装置において、
前記第1及び第2の照明手段の一方又は他方を動作させるように選択可能にしたことを特徴とする撮像装置。 - 筐体内に配置された撮像アレイと、撮像する被写体を照明するための複数の第1の照明手段と複数の第2の照明手段とを備え、
前記複数の第2の照明手段は、それぞれ光の放射を可能にする開口を有するマスク部によって囲まれ、その各第2の照明手段の各光源はその照射方向がそれぞれ前記開口の中心に対して偏って配置されており、
前記第1の照明手段は前記マスク部によって囲まれておらず、
前記第2の照明手段は、前記第1の照明手段よりも前記撮像アレイからの距離が遠い被写体を照明するように配置されていることを特徴とする撮像装置。 - 請求項6記載の撮像装置において、
前記複数の第2の照明手段の前記各光源はそれぞれ発光ダイオードであることを特徴とする撮像装置。 - 請求項7記載の撮像装置において、
前記複数の第2の照明手段の各発光ダイオードはそれぞれ前記マスク部の各開口内に配置され、そのうちの少なくとも1個の開口内の前記発光ダイオードは、他の開口内の前記発光ダイオードとは各開口の中心に対して異なる偏った位置に配置されていることを特徴とする撮像装置。 - 請求項6記載の撮像装置において、
前記第2の照明手段は複数対あり、その各対内の前記各光源は、それぞれその照射方向が前記マスク部の開口の中心に対して同様な偏った位置に配置されているが、異なる対間の前記各光源は、その照射方向が前記マスク部の開口の中心に対して異なる偏った位置に配置されていることを特徴とする撮像装置。 - 請求項9記載の撮像装置において、
前記複数の第2の照明手段はそれぞれレンズを有し、前記各光源はその照射方向がそれぞれ前記レンズの中心に対して偏って配置されていることを特徴とする撮像装置。 - 請求項6から10のいずれか一項に記載の撮像装置において、
前記撮像装置と前記被写体との間の距離によって、前記第1の照明源又は第2の照明源に自動的に照明させる測距手段を設けたことを特徴とする撮像装置。 - 請求項6から11のいずれか一項に記載の撮像装置において、
前記複数の第1、第2の照明手段の各光源が、全てが共通の平面上に配設されていることを特徴とする撮像装置。 - 請求項6から12のいずれか一項に記載の撮像装置において、
前記複数第1、第2の照明手段の前記各光源は、複数の回路基板上に設けられていることを特徴とする撮像装置。
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