JP2005245539A - 照明装置、この照明装置を用いたスリットランプ、およびこの照明装置を用いた顕微鏡 - Google Patents

照明装置、この照明装置を用いたスリットランプ、およびこの照明装置を用いた顕微鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】 小型化および熱の発生を抑えることが可能であり、明るさのムラを抑えることが可能な照明装置、この照明装置を用いたスリットランプ、顕微鏡を提供すること。
【解決手段】 基準面に対して平行に配列される複数の発光素子21から構成される第1発光素子群24を具備し、この第1発光素子群24から出射される照明光の光軸に沿って前後し、かつ第1発光素子群24の夫々の発光素子21と光軸方向から見て干渉しない隙間部位に配置される立体配列を為す、複数の発光素子21から構成される第2発光素子群25と、を光源部20が有している。また、一端側から他端側に向かうにつれて窄まる挿通孔51を具備し、この挿通孔51の一端側に光源部20が配置されると共に、該挿通孔51の内壁には照明光を反射させる反射手段52が設けられ、該反射手段52での照明光の反射によって照明光の進行をガイドするガイド部材50、を具備している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、LED等の発光素子を用いた照明装置、この照明装置を用いたスリットランプ、およびこの照明装置を用いた顕微鏡に関する。
例えば顕微鏡や医療用のスリットランプ等の照明装置には、光源部として白熱電球が用いられるのが一般的である。かかる照明装置の光源部としては、ハロゲン球やクリプトン球を使用することが多い(特許文献1、段落番号0003参照)。ここで、かかる照明装置においては、光源部としての白熱電球を内蔵するタイプのものがあると共に、特に大光量の白熱電球では、当該白熱電球を外部光源として用いて、グラスファイバを通して光を供給するタイプのものがある。
また、特許文献1には、光源部にLED(Light Emitting Diode)を用いている構成が開示されている。かかる構成では、照明用の光源として、R(赤)、G(緑)、B(青)の波長の光を出射するLEDを配置し、これらのLEDをダイクロイックミラーを用いて合成している。また、特許文献2には、発光ダイオードを円弧状又は円形状に配置した構成が開示されている。かかる構成では、レンズおよびスリットを用いて、所定の光束を得ている。さらに、特許文献3にも、光源として白色LEDを用いている構成が開示されている。
特開2001−190499号公報(段落番号0003、0024、図2参照) 特開2001−87226号公報(段落番号0009、00190020、図1〜図4参照) 特表2003−533321号公報(段落番号0029、0030、図3参照)
上述の特許文献1(段落番号0003)のように、光源部に白熱電球を用いる場合、照明装置自体が大型化するといった問題がある。すなわち、上述の白熱電球を内蔵する場合、白熱電球自体が大きなスペースを占めるため、照明装置およびこの照明装置が設けられるスリットランプ等の小型化の妨げとなっている。特に、大光量の白熱電球を用いる場合には、スリットランプ等の大型化は避けられず、照明装置の内蔵が困難となっている。また、白熱電球を内蔵するタイプでは、必然的に光量が少なくなる、といった問題がある。
また、大光量の白熱電球を外部光源として用いると共に、グラスファイバ等によって当該白熱電球とスリットランプ等とを接続する方式を採用することも可能であるが、この場合は、照明に関する外部機器がさらに増える結果となるので、スリットランプ等の大型化は避けられない。また、持ち運びも不便となる。
さらに、白熱電球は熱を多量に発生するため、当該白熱電球を用いる場合には、温度上昇、放熱性等を考慮しなければならない。すなわち、仮に大光量の白熱電球を、顕微鏡の光源として使用する場合、細菌等の観察対象(検体)が、熱によって生存できなくなる、といった不都合が生じる。このように、上述の白熱電球を用いる照明装置は、現状ではユーザの使い勝手が悪く、不便となっている。
そこで、上述の白熱電球ではなく、LEDを用いて大型化、発熱性といった問題を解決することが考えられる。しかしながら、本出願人が、LEDを用いてテストを行ったところ、以下のような欠点があることが判明した。まず、LEDを1つだけ使用すると共に、このLEDと集光レンズと組み合わせて使用したところ、光量が少なく暗すぎることが分かった。
そこで、複数のLEDを用いて実験を行ったところ、夫々のLEDに対応する結像が生じ、明るさにムラが生じる結果となっている。なお、かかる明るさのムラは、特許文献2や3に開示されている構成によっても、解決されていない。また、特許文献1においては、LEDの各色が合成されることで、1本の白色光としているので、明るさのムラは生じないが、光軸方向に大きなスペースが必要になると共に、ダイクロイックミラーといった別部材が必要となる。
この他に、本出願人は、夫々のLEDに、当該LEDと同径のレンズを、角度を有する状態で配置する、いわゆるフライアイレンズ方式を用いたLEDの配列を用いて実験を行っている。しかしながら、フライアイレンズ方式を用いても、夫々のLEDに対応する結像を和らげることはできず、光源として不適切な結果となっている。
以上のように、現状では、LEDを用いた場合には、1つでは暗すぎ、複数では夫々のLEDによって複数の結像が生じてしまうため、明るさのムラの解消が困難であり、白熱電球を用いた場合のような、明るさのムラの少ない光源を得ることが困難となっている。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、小型化および熱の発生を抑えることが可能であると共に、明るさのムラを抑えることが可能な照明装置、この照明装置を用いたスリットランプ、およびこの照明装置を用いた顕微鏡を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、基準面に対して平行に配列される複数の発光素子から構成される第1発光素子群を具備し、この第1発光素子群から出射される照明光の光軸に沿って前後し、かつ第1発光素子群の夫々の発光素子と光軸方向から見て干渉しない隙間部位に配置される立体配列を為す、複数の発光素子から構成される第2発光素子群と、を有する光源部と、一端側から他端側に向かうにつれて窄まる挿通孔を具備し、この挿通孔の一端側に光源部が配置されると共に、該挿通孔の内壁には照明光を反射させる反射手段が設けられ、該反射手段での照明光の反射によって照明光の進行をガイドして他端側から照明光を出射させるガイド部材と、を具備するものである。
このように構成した場合には、第1発光素子群および第2発光素子群の夫々の発光素子から出射された照明光は、挿通孔の内部を進行するが、その一部は反射手段による反射を繰り返しながら進行する。ここで、第1発光素子群と第2発光素子群とは、光軸に沿って前後しているので、反射手段によって反射するポイントがずれている。しかも、第2発光素子群の夫々の発光素子は、第1発光素子群の夫々の発光素子と光軸方向から見て干渉しない隙間部位に配置される。そのため、挿通孔を通過した照明光は、適度に散乱される。また、挿通孔は、一端側から他端側に向かうにつれて窄まっているため、照明光が集光する集光部位が存在すると共に、当該集光部位においては、結像が和らげられて略均一な照明光と見なすことができる。
このように、反射手段を用いて、発光素子から出射される照明光を集光しているので、当該発光素子から出射される照明光の損失が少なくすることができる。また、発光素子の集合体を光源部としているので、当該発光素子からの熱の発生を抑えることができ、細菌等の観察対象が、熱によって生存できなくなるのを防ぐことができる。また、発光素子を用いることにより、省電力化を図ることができると共に、照明装置の小型化を図ることが可能となる。
また、他の発明は、複数の発光素子から構成され、照明光を出射する光源部と、一端側から他端側に向かうにつれて窄まる挿通孔を具備し、この挿通孔の一端側に光源部が配置されると共に、該挿通孔の内壁には照明光を反射させる反射手段が設けられ、該反射手段での照明光の反射によって照明光の進行をガイドして他端側から照明光を出射させるガイド部材と、を具備するものである。
このように構成した場合には、光源部から出射された照明光は、挿通孔の内部を進行するが、その一部は反射手段による反射を繰り返しながら進行する。ここで、挿通孔は、一端側から他端側に向かうにつれて窄まっているため、照明光が集光する集光部位が存在すると共に、当該集光部位においては、結像が和らげられて略均一な照明光と見なすことができる。
このように、反射手段を用いて、発光素子から出射される照明光を集光しているので、当該発光素子から出射される照明光の損失を少なくすることができる。また、発光素子の集合体を光源部としているので、当該発光素子からの熱の発生を抑えることができ、細菌等の観察対象が、熱によって生存できなくなるのを防ぐことができる。また、発光素子を用いることにより、省電力化を図ることができると共に、照明装置の小型化を図ることが可能となる。
さらに、他の発明は、基準面に対して平行に配列される複数の発光素子から構成される第1発光素子群と、この第1発光素子群から出射される照明光の光軸に沿って前後し、かつ第1発光素子群の夫々の発光素子と光軸方向から見て干渉しない隙間部位に配置される立体配列を為す、複数の発光素子から構成される第2発光素子群と、を有する光源部と、一端側から他端側に向かう挿通孔を具備し、この挿通孔の一端側に光源部が配置されると共に、該挿通孔の内壁には照明光を反射させる反射手段が設けられ、該反射手段での照明光の反射によって照明光の進行をガイドして他端側から照明光を出射させるガイド部材と、を具備するものである。
このように構成した場合には、第1発光素子群および第2発光素子群の夫々の発光素子から出射された照明光は、挿通孔の内部を進行するが、その一部は反射手段による反射を繰り返しながら進行する。ここで、第1発光素子群と第2発光素子群とは、光軸に沿って前後しているので、反射手段によって反射するポイントがずれている。しかも、第2発光素子群の夫々の発光素子は、第1発光素子群の夫々の発光素子と光軸方向から見て干渉しない隙間部位に配置される。そのため、挿通孔を通過した照明光は、適度に散乱される。そのため、照明光の集光部位においては、結像が和らげられて略均一な照明光と見なすことができる。
このように、反射手段を用いて、発光素子から出射される照明光を集光しているので、当該発光素子から出射される照明光の損失が少なくすることができる。また、発光素子の集合体を光源部としているので、当該発光素子からの熱の発生を抑えることができ、細菌等の観察対象が、熱によって生存できなくなるのを防ぐことができる。また、発光素子を用いることにより、省電力化を図ることができると共に、照明装置の小型化を図ることが可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、反射手段は、表面が照明光を反射するミラー面を有するシール部材であると共に、当該シール部材が挿通孔の内壁面に貼付されているものである。
このように構成した場合には、シール部材のミラー面によって照明光を反射し、挿通孔の他端側から良好に出射させることができる。この場合、挿通孔を鏡面加工することによって反射手段を形成する場合と比較して、製造コストを抑えることが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、基準面は平面状に設けられていると共に、第2発光素子群は、基準面に対して平行に配列されているものである。このように構成した場合には、基準面が平面状であるため、照明光は、他端側に向かって窄まる挿通孔によって、集光部位において集光される。また、基準面と第2の基準面とが平行であるため、第2発光素子群における発光素子は、第1発光素子群における発光素子の配列の隙間部分から確実に出射される。また、第2発光素子群における発光素子は、照明光の中心を光軸に沿わせる状態で出射させる。それにより、挿通孔から出射される照明光は、集光部位において良好に集光する。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、挿通孔は、円孔であることとしたものである。このように構成した場合には、挿通孔からは、円形状の出射光の光束が得られる。それにより、例えばスリットランプのような、眼の検査に適した出射光を得ることが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、一端側から他端側に向かうにつれて窄まる挿通孔は、光軸に対して3度〜10度を為して形成されているものである。このように構成した場合には、挿通孔から出射される照明光は、結像が和らげられて、集光部位において略均一な照明光と見なされる状態で得られる。そのため、当該集光部位における照明光を、光学装置の照明として活用可能となる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、第1発光素子群は縦横3列ずつの計9個の前記発光素子から構成されると共に、第2発光素子群は縦横4列を為す配列のうち4隅を取り除いた計12個の発光素子から構成されるものである。
このように構成した場合には、光軸の前方側から見ると、発光素子が八角形状に、隙間無く配置される状態となる。それにより、挿通孔から出射される照明光は、結像が一層和らげられて、集光部位において略均一な円形状の照明光として得られる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、光軸に沿うと共にガイド部材の他端側から離間する集光部位には、光束を形成するレンズが配置されるものである。このように構成した場合には、集光部位にレンズが配置され、このレンズによって適切な幅を有する光束が形成される。それにより、その後の照明光学系へ、かかる適切な幅を有する光束をガイドすることができる。
また、他の発明は、スリットランプにおいて、上述の各発明に係る照明装置を照明光学系が具備すると共に、照明光学系により照射された被検者の眼を検査する検査光学系を具備するものである。
このように構成した場合には、照明光学系を通して、夫々の発光素子から出射される照明光が、被検者の眼に照射される。また、かかる照明光が照射された状態で、検者は検査光学系を介して眼の検査を行うことができる。また、スリットランプが上述の照明装置を具備するので、当該スリットランプの小型化を図ることができる。また、光源部に多数の発光素子を用いる構成のため、高輝度の照明光を得ることができ、被検者の眼を検査するのに適したスリットランプが得られる。さらに、照明装置は発光素子を用いていることにより、当該照明装置からの発熱を低減でき、スリットランプの小型化と相俟って携帯性に優れた構成を実現することができる。
さらに、他の発明は、顕微鏡において、上述の各発明に係る照明装置を照明光学系が具備すると共に、照明光学系により照射された被検体を観察する観察光学系を具備するものである。
このように構成した場合には、照明光学系を通して、夫々の発光素子から出射される照明光が、検体に向けて照射される。また、かかる照明光が照射された状態で、検者は観察光学系を介して検体を観察することができる。また、顕微鏡が上述の照明装置を具備するので、当該顕微鏡の小型化を図ることができる。また、光源部に多数の発光素子を用いる構成のため、高輝度の照明光を得ることができ、被検者の眼を検査するのに適したスリットランプが得られる。さらに、照明装置は発光素子を用いていることにより、当該照明装置からの発熱を低減でき、検体が熱によって生存できなくなる、といった不具合を防ぐことができる。
本発明によると、照明装置の小型化が図れると共に、熱の発生を抑えることが可能となる。また、発光素子を用いている照明装置において、明るさのムラを抑えることが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態に係る照明装置10、およびこの照明装置10を採用した好適な例であるスリットランプ100について、図1から図7に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る照明装置10の全体構成を示すと共に、カレイドスコープ筒を側方から見た端面を示す図である。また、図2は、LEDレンズ構造23の構成を示す側面から見た端面図である。また、図3は、光源部20におけるLEDレンズ構造23の配列状態を示す平面図である。また、図4は、カレイドスコープ筒50を他端側から見た状態を示すフランジ部54における断面図である。また、図5は、照明装置10の出射状態を側面から見た概略図である。
図1に示すように、照明装置10は、光源部20と、光源部20に接続される制御回路部40と、光源部20から出射された光をガイドするカレイドスコープ筒50と、から構成されている。
このうち、光源部20は、図1に示すように、LED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)21を内包すると共に、光の出射部位にレンズ22が取り付けられた複数のLEDレンズ構造23を有している。なお、このLED21は、発光素子に対応する。レンズ22は、LED21を囲む樹脂体またはガラス体と共に、一体的に形成されている。
ここで、LEDレンズ構造23の側方から見た端面構成を図2に示す。LEDレンズ構造23は、LED21から出射された光を、一定の角度範囲に亘るように拡散させるものである。このLEDレンズ構造23から出射される光の角度範囲としては、本実施の形態では、7.5度(略7.5度)となるように設計されている。
なお、LEDレンズ構造23からの光の出射角度範囲は、上述の角度範囲には限られず、略3度〜10度の範囲内であれば良い。
図1に示すように、このLEDレンズ構造23は、基板30に対して、例えば半田付けによって取り付けられている。このLEDレンズ構造23は、基板30に対して、上下2段の高さ位置となるように取り付けられている。すなわち、LEDレンズ構造23は、上下方向に交差する立体配列を為している。このうち、基板30から見て離間する上段側に位置するLEDレンズ構造23の配列が、第1発光素子群24を構成している。本実施の形態では、第1発光素子群24は、縦横3個ずつの計9個のLEDレンズ構造23から構成されている。
なお、本実施の形態では、第1発光素子群24は、平面状の基板30に対して略平行な状態で配列されている。すなわち、本実施の形態では、かかる基板30の表面が、基準面となっていて、第1発光素子群24は、かかる基板30の表面に対して平行となる状態で、夫々のLEDレンズ構造23aが配置されている。
また、基板30に近接する下段側に位置するLEDレンズ構造23の配列が、第2発光素子群25を構成している。また、第2発光素子群25も、基板30の表面に対して平行となる状態で、夫々のLEDレンズ構造23bが配置されている。本実施の形態では、第2発光素子群25は、縦横4個ずつの計16個のLEDレンズ構造23の配列のうち、隅角部に位置している4個のLEDレンズ構造23を取り除いた、計12個のLEDレンズ構造23から構成されている。すなわち、本実施の形態では、第1発光素子群24と第2発光素子群25の夫々のLED21の合計が、21個となっている。
なお、以下の説明においては、第1発光素子群24を構成するLEDレンズ構造23を、LEDレンズ構造23aと呼ぶと共に、第2発光素子群24を構成するLEDレンズ構造23を、LEDレンズ構造23bと呼ぶ。また、両者を特に区別しない場合には、単にLEDレンズ構造23と呼ぶ。
また、光軸L(図1参照)を法線方向とする平面図(図3)において、第1発光素子群24の中心と、第2発光素子群25の中心とは、一致していると共に、LEDレンズ構造23a,23bの配列ピッチも同一となっている。しかも、図3において、隣り合うLEDレンズ構造23aの間の部位(隙間部分)に、LEDレンズ構造23bが配置される。それにより、図3の平面図においては、LEDレンズ構造23a,23bが隙間無く敷き詰められた状態となる。なお、図3においては、わずかな隙間Sが発生しているが、全く隙間Sが発生しないようにしても良い。光軸方向から見てLEDレンズ構造23aとLEDレンズ構造23bとが一部重なるように配置させるのが好ましいが、重ならないように配置しても良い。
また、LEDレンズ構造23bは、その頂部がLEDレンズ構造23bの底面部にぶつかる状態で配置されている。このように配置することにより、光源部20は、光軸Lにそう方向においても、LEDレンズ構造23a,23bが隙間無く敷き詰められた状態となっている。しかしながら、光軸方向にわずかな隙間が発生するように配置させても良い。
なお、LEDレンズ構造23の配列は、図3に示す配列に限られるものではない。例えば、LEDレンズ構造23を、図1および図3に示されるのと同様に2段となるように配置すると共に、LEDレンズ構造23aと、LEDレンズ構造23bとで、略正三角形を構成する配置となるようにしても良い。
また、LEDレンズ構造23が、上述のように2段となるように基板30に対して取り付けられるため、LEDレンズ構造23aの端子23a1は、LEDレンズ構造23bの端子23b1よりも長く突出している。それにより、LEDレンズ構造23aの高さ位置を、高く設けることが可能となっている。
また、基板30に取り付けられている各LEDレンズ構造23に対して、配線41を介して制御回路部40が接続されている。この制御回路部40により、LED21には所定値に変換された電力が供給される。また、制御回路部40には、コネクタ、ケーブル等を介して不図示の電源から電力が供給される。
かかる構成の光源部20が、ガイド部材としてのカレイドスコープ筒50の一端開口部に差し込まれる。カレイドスコープ筒50は、アルミ又はアルミ合金等の丸棒状の金属部材を、旋割加工、フライス加工等の機械加工を施すことによって形成される。また、カレイドスコープ筒50は、その内部に光をガイドするための、円孔となっている挿通孔51を有している。この挿通孔51は、図1に示すように、光源部20が配置される一端側が、光の出射部位である他端側よりも大径となるように、断面がテーパ状に形成されている。
また、挿通孔51の内壁面は、反射手段としてのミラー面52で覆われている。ミラー面52は、光源部20で出射された光を反射させる部分である。かかるミラー面52は、本実施の形態では、挿通孔51の内壁面に鏡面処理が施されたシール部材53を貼り付けることにより構成されている。しかしながら、シール部材53を貼り付けず、挿通孔51に対して鏡面加工を施すことによって、ミラー面52を形成するようにしても良い。
なお、本実施の形態では、挿通孔51は、その内壁面の傾斜角度が、当該挿通孔51の中心軸線(光軸L)に対して、略7.5度を為している。また、挿通孔51の一端側の直径は、25.5mmであると共に、当該挿通孔51の他端側の直径は、13mmとなっている。また、カレイドスコープ筒50の全長は、48mmとなっていると共に、カレイドスコープ筒50の後述するフランジ部54以外の外径は、27mmとなっている。しかしながら、照明装置10の寸法は、これに限られなく、仮想光源部位Aにて良好に光源的に集光され、かつ均一化が図られた照明光が得られれば、どのような寸法であっても良い。
図1および図4に示すように、カレイドスコープ筒50には、フランジ部54が設けられている。このフランジ部54は、例えば後述するスリットランプ100、顕微鏡等に、取付固定するための部分である。そのため、フランジ部54には、ラジアル方向に120度間隔で、計3つの取付孔55が形成されている。
また、フランジ部54には、その外周面にネジ孔56が形成されている。このネジ孔56は、フランジ部54の外周面から、当該カレイドスコープ筒50の径方向の中心に向かうように形成されている。ネジ孔56には、芋ネジ等の取付手段が挿入される。それにより、カレイドスコープ筒50の加工に際して、当該カレイドスコープ筒50の芯出しを行うことが可能となる。なお、ネジ孔56も、本実施の形態では、フランジ部54のラジアル方向に120度間隔で、計3つ設けられている。
また、図1に示すように、カレイドスコープ筒50の他端側には、段差部57が設けられている。段差部57は、光の出射部位の近傍において、別個独立の、後述するスリットランプ100、又は不図示の顕微鏡等の、光学装置との取り付けの際の嵌合のために設けられている。
また、上述のような照明装置10が適用されるスリットランプ100について、図6および図7に示す。図6は、スリットランプ100の外観を示す斜視図である。この図6に示すように、スリットランプ100は、手持ち式の眼科診断機器であり、台座110と、この台座110から突出する第1突出部120および第2突出部130を有している。このうち、第1突出部120は、突出の中途部分が握り部121となっていて、当該握り部121を検者が把持することを可能としている。また、握り部121には、不図示のスイッチが設けられていて、当該スイッチのオン/オフの切り替えにより、光源部20(図1参照)への電力の供給のオン/オフを切り替えることが可能となる。
また、図6に示すように、第1突出部120の突出先端部には、接眼部122が設けられている。この接眼部122は、投光窓135およびレンズ部129を介して照明光の光束が投光された眼128b(眼底)を、観察するための部分である。かかる接眼部122には、左右独立の接眼レンズ127が設けられている。また、この接眼部122に近接して、プリズム収納部123が設けられている。プリズム収納部123には、後述する幅調整用プリズム126が内蔵されている。また、プリズム収納部123は、左右方向に向かって屈伸可能であり、当該屈伸によって、接眼部122(接眼レンズ127)の左右方向が広げられる。
また、第1突出部120には、被検者の眼128bを検査するための検査光学系124(図7参照)が内蔵されている。この検査光学系124は、レンズ群125、幅調整用プリズム126、接眼レンズ127を有している。以下、スリットランプ100の検査光学系124について、図7に基づいて説明する。
第1突出部120の内部のうち、第2突出部130寄りの部分には、複数のレンズ(対物レンズ125a、変倍レンズ125b、結像レンズ125c等)から構成されるレンズ群125が設けられている。このレンズ群125には、前述の光束で照らされている被検者の眼128bから反射される像(以下、反射光束とする。)が通過する。また、第1突出部120の内部のうち、反射光束の進行方向に沿った方向には、幅調整用プリズム126が配置されている。幅調整用プリズム126は、上述したプリズム収納部123の屈伸に応じて、反射光束の光路を変更させる。なお、光路変更が生じた場合でも、接眼部122から出射される反射光束の出射具合に変化は生じない。
また、第1突出部120のうち、幅調整用プリズム126から反射光束の進行方向に沿って所定だけ進行した部位には、接眼レンズ127が設けられている。接眼レンズ127は、接眼部122に収納されていて、検出者の眼128aに向けて反射光束を出射させる部位である。そのため、検出者がこの接眼レンズ127に自身の眼128aを近接させることにより、被検者の眼128bからの反射光束が照射される。それによって、検出者は、被検者の眼128bを検査することができる。
また、図6に示す第2突出部130の内部には、上述した照明装置10を始めとする、照明光学系131が内蔵されている。かかる照明光学系131は、照明装置10、レンズ132、スリット板133、ミラー134、投光窓135を有している。以下、スリットランプ100の照明光学系について、図7に基づいて説明する。
第2突出部130の内部には、LED21を具備する照明装置10が設けられていて、この照明装置10からは、光束が発せられる。また、光束の進行方向に沿って、レンズ132が設けられていて、LED21(LEDレンズ構造123)から発せられた光束は、このレンズ132を通過することで、平行光束に整えられる。さらに、レンズ132よりも光束の進行方向に沿った方向には、スリット板133が配置されている。平行光束が当該スリット板133を通過することによって、平行光束の幅が決定される。
さらに、スリット板133から光束の進行方向に沿って所定だけ進行した部位には、ミラー134が配置されている。このミラー134は、第2突出部130の突出先端部に位置していて、光束の進路を変更させる。また、第2突出部130の先端部分には、当該第2突出部130を塞ぐように、投光窓135が設けられている。投光窓135は、第2突出部130のうち被検者に向かう光束の出射部位に設けられている。この投光窓135を通過した光束は、被検者の眼128bに向けて照射され、この光束の照射により、被検者の眼128b(眼底)が照らされる。
なお、図6に示すように、第2突出部130は、回動軸136を中心として回動可能となっている。それにより、被検者に対する照明光の出射方向(出射角度)を、調整することが可能となっている。
以上のような構成を有する照明装置10、およびこの照明装置10を用いたスリットランプ100を使用する場合の作用について、以下に説明する。
電源から制御回路部40に電力の供給が開始されると、LEDレンズ構造23における夫々のLED21が発光する。すると、レンズ22を通過して、第1発光素子群24および第2発光素子群25の夫々のLEDレンズ構造23から照明光が出射されるが、この照明光は、挿通孔51の内部においては、図5に示すように、一定の角度範囲に亘って散乱した状態で進行する。ここで、出射される照明光のうち、ミラー面52に向かって進行する照明光も存在する。しかしながら、かかる照明光は、ミラー面52によって反射され、カレイドスコープ筒50の他端側に向かうこととなる。このように、ミラー面52による光の反射によって、各LEDレンズ構造23から出射される照明光は、散乱しつつ絞り込まれていく。
また、照明光の出射部位は、LEDレンズ構造23が設けられている挿通孔51の一端側の部位と比較して、小径となるように窄まっている。そのため、出射部位から出射される照明光は、拡散が抑えられ、互いのLEDレンズ構造23から出射される照明光が重なり合って輝度が向上した状態となる。
ここで、第1発光素子群24のLEDレンズ構造23aは、図1における挿通孔51の内部側に位置して照明光を出射すると共に、第2発光素子群25のLEDレンズ構造23bは、図1における挿通孔51の開放端側に位置して照明光を出射している。すなわち、光源部20は、照明光の出射ポイントがずれる配列となる、立体配列を採用している。そのように、出射ポイントが前後してずれるため、出射部位から出射される照明光の散乱度合いが増幅され、当該照明光の輝度の均一化を一層図ることができる。
ここで、LED21に当該LED21と同径のレンズを角度を付けて配置した、フライアイレンズ方式の場合、当該LED21の1つ1つに対応した結像が生じる。しかしながら、本実施の形態のように、立体配列を採用すると、個々の結像の径が異なること、および第1発光素子群24による結像と結像の間の部位に、第2発光素子群25の結像が配置され、第1発光素子群24の結像間における隙間を埋める結果となること等により、出射された光は、外部の所定位置(図5において、Aに相当する部分)においては、輝度分布のばらつきが抑えられた1つの光源と見なせる状態となる。そのため、当該光源の光を照明光として利用することができる。
なお、照明装置10から出射された照明光(光束)は、その後、上述のレンズ132、スリット板133、ミラー134および投光窓135を通過して、被検者の眼128b(眼底)に出射される。また、被検者の眼128bから反射された反射光束は、レンズ群125、幅調整用プリズム126および接眼レンズ127を通過して、検出者の眼128aに向けて出射される。それによって、検出者は、被検者の眼128b(眼底)を検査することができる。
このような構成の照明装置10によれば、LED21を用いて照明装置10を構成しているので、白熱電球を用いる場合と比較して、当該照明装置10の小型化を図ることができる。また、LED21を用いることにより、照明装置10全体からの発熱量を抑えることができ、照明装置10に別個の冷却手段を設ける必要がない。また、LED21を用いることにより、照明装置10の省電力化を図ることが可能となる。
さらに、多数のLEDレンズ構造23を用いて照明装置10を構成しているので、照明装置10から出射される照明光は、明るさが十分なものとなる。また、第1発光素子群24および第2発光素子群25の夫々のLEDレンズ構造23a,23bから、照明光が出射されるので、当該照明光の出射ポイントが、光軸Lに沿って前後方向にずれている。このように、照明光の出射ポイントが、光軸Lに沿う方向にずれているので、ミラー面52により反射を繰り返しながら挿通孔51から出射される照明光は、仮想光源部位Aにおいては、適度に散乱され、結像が和らげられて略均一と見なすことができる照明光が得られる。
すなわち、LED21から出射される光が、照明光として適した状態で得られる。このため、略均一な照明光が必要とされる、スリットランプ100、顕微鏡等の各種光学機器に採用可能となる。
また、挿通孔51は、一端側から他端側に向かうにつれて、窄まる形状に形成されている。このため、挿通孔51が、一端側から他端側に向かうにつれて、広がる形状に形成されている場合と比較して、LEDレンズ構造23から出射された照明光が挿通孔51から出射される際に、拡散が抑えられ、仮想光源部位Aにおいては、互いのLEDレンズ構造23から出射される照明光が重なり合って輝度が向上させることが可能となる。また、挿通孔51の一端側が他端側と比較して広いため、多くのLEDレンズ構造23を配置することが可能となり、一層明るい照明光を得ることが可能となっている。
また、第2発光素子群25の夫々のLEDレンズ構造23bは、第1発光素子群24の夫々のLEDレンズ構造23aの配置の隙間部分に配置されている。そのため、単位面積当たりに配置されるLED21の個数を多くすることが可能となり、明るい照明光を得ることが可能となる。
また、ミラー面52を用いて、LEDレンズ構造23から出射される照明光を集光しているので、従来のようなスリットを用いて、照明光をカットする方式と比較して、LED21から出射される照明光の損失を少なくすることができ、効率の良い照明装置10となる。さらに、挿通孔51の内壁面に、表面の鏡面処理が施されたシール部材53を貼り付けることによって、ミラー面52を形成しているので、挿通孔51の内壁面を、加工精度の高い鏡面加工する場合と比較して、製造コストを抑えることができる。また、照明光の反射特性を悪化させることもない。
さらに、第1発光素子群24および第2発光素子群25の夫々のLEDレンズ構造23は、基板30の表面に対して平行な状態で配置されている。このため、第2発光素子群25におけるLEDレンズ構造23bから出射された照明光は、第1発光素子群24を構成するLEDレンズ構造23aの配列の隙間部分から確実に、しかも最大限効率的な状態で出射させることができる。それにより、一層明るい照明光を、挿通孔51の他端側から得ることが可能となる。
また、挿通孔51は、円孔となるように形成されている。このため、挿通孔51からは、円形状の出射光の光束を得ることができ、後の光路において、レンズ132等によって照明光の加工をし易くなる。
さらに、挿通孔51は、光軸Lに対して3度〜10度を為す窄み形状に形成されている。このため、挿通孔51から出射される照明光は、結像が和らげられ、仮想光源部位Aにおいて略均一な照明光と見なされる状態で得られる。また、当該仮想光源部位Aにおける照明光を、光学装置の照明として活用可能となる。
また、第1発光素子群24は縦横3列ずつの計9個のLEDレンズ構造23aから構成されると共に、第2発光素子群25は縦横4列を為す配列のうち4隅を取り除いた計12個のLEDレンズ構造23bから構成されている。このため、光軸Lの前方側から見ると、LEDレンズ構造23が八角形状に、隙間無く配置される状態となり、挿通孔51から出射される照明光は、LED21からの各結像が一層和らげられる。それにより、仮想光源部位Aにおいては、略均一な円形状の照明光が得られる。
さらに、照明装置10の仮想光源部位Aに、レンズ132の如きレンズを配置した場合には、当該レンズ132によって適切な幅を有する光束を形成することができ、その後の照明光学系へ、かかる適切な幅を有する光束をガイドすることができる。また、このような配置を採ることにより、照明光学系131を光軸方向に小型化することができる。なお、レンズ132は、仮想光源部位Aに配置しても良いが、仮想光源部位Aよりも照明光の進行方向側に配置しても良い(図5の二点鎖線参照)。
また、スリットランプ100が上述の照明装置10を具備することにより、明るい照明光を被検者の眼128bに照射することが可能となる。また、照明光が照射された状態で、検者は検査光学系124を介して眼128bの検査を行うことができる。さらに、スリットランプ100の小型化を図ることができると共に、LEDレンズ構造23を用いる構成のため、高輝度の照明光を得ることができる。また、スリットランプ100における発熱を低減することができ、スリットランプ100の小型化と相俟って携帯性に優れた構成を実現することができる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、照明装置10をスリットランプ100に適用した場合について説明している。しかしながら、照明装置10を適用する機器は、スリットランプ100には限られない。スリットランプ100以外に照明装置10を適用する好適な機器としては、例えば顕微鏡が挙げられる。すなわち、照明装置10を顕微鏡の光源(照明部分)として用いることが可能である。顕微鏡に、上述の照明装置10を適用した場合には、当該照明装置10からの熱の発生を抑えることが可能であるため、細菌等の検体(観察対象物)が熱によって死なない、といったメリットがある。
なお、顕微鏡の場合には、検査光学系124が、観察光学系となる。また、上述の照明装置10は、顕微鏡以外に、例えばスポットライト等に適用することが可能である。また、スリットランプ100は、据え置き型の眼科診断を行う装置に対して、脱着自在に構成しても良い。
また、上述の実施の形態では、反射手段として、シール部材53に存在するミラー面52を用いた場合について説明している。しかしながら、反射手段は、ミラー面52に限られるものではなく、照明光が全反射となる条件を満たすガラス内壁面、光ファイバーの内壁面を利用する等しても良い。また、ミラー面52は、挿通孔51の内壁面と同様にテーパ形状を為している。しかしながら、ミラー面52の断面が所定の曲面を描く曲面形状に形成されていても良い。
さらに、上述の実施の形態では、ガイド部材として、金属部材からなるカレイドスコープ筒50を用いる場合について説明している。しかしながら、ガイド部材は、カレイドスコープ筒50に限られるものではなく、例えばアルミ箔等を丸める等して形成したものであっても良い。また、挿通孔を有するものであれば、ガイド部材は金属部材には限られず、例えば樹脂を材質とする筒状部材等、種々の部材を使用することが可能である。
また、上述の実施の形態では、光源部20は、LED21の配列から構成されている。しかしながら、光源部20は、LED21から構成される場合には限られず、例えば有機EL発光素子(特に白色発光有機EL素子)、カーボン・ナノチューブを利用した固体発光素子を用いても良い。
さらに、上述の実施の形態では、基準面が基板30の表面となっている。しかしながら、基準面は、基板30の表面には限られず、所定の曲面(例えば球状、楕円状曲面等)、折れ曲がっている2面または3面等の全ての面を基準面としても良い。このような場合でも、LEDレンズ構造23a,23bが、当該基準面に夫々のLEDレンズ構造23が平行となる状態で配置されることにより、第1発光素子群24又は第2発光素子群25が構成される。
また、上述の実施の形態では、挿通孔51は、円孔に形成されている。しかしながら、挿通孔51は、円孔には限られず、例えば矩形孔や楕円孔、その他の複雑な形状を為す孔形状であっても良い。
また、上述の実施の形態では、第1発光素子群24が計9個、第2発光素子群25が計12個のLEDレンズ構造23を具備している。しかしながら、第1発光素子群24および第2発光素子群25における、夫々のLEDレンズ構造23の個数は、これに限られるものではなく、挿通孔51のうち、光軸Lに垂直な内部端面を埋める構成であれば、どのような個数であっても良い。他の個数の例としては、第1発光素子群24が計16個(縦横4個ずつ)、第2発光素子群25が計21個(縦横5個ずつの配列のうち、四隅を取り除いた構成)のLEDレンズ構造23を有する構成がある。さらに、他の個数の例としては、第1発光素子群24が計4個(縦横2個ずつ)、第2発光素子群25が計5個(縦横3個ずつの配列のうち、四隅を取り除いた構成)のLEDレンズ構造23を有する構成がある。
また、第1発光素子群24と第2発光素子群25とは、図8に示す配列を為していても良い。図8に示す配列(Cross On Square 配列)では、第1発光素子群24は、a×b個(縦a個、横b個)の長方形状に配列されたLEDレンズ構造23を有している。また、第2発光素子群25は、c×d個(縦c個、横d個)の長方形状に配列されたLEDレンズ構造23のうち、4隅を取り去った状態となっていて、LEDレンズ構造23の個数は、c×d−4個となっている。
なお、上述の実施の形態では、a=3,b=3,c=4,d=4となっている。また、図8に示す関係では、c−1=a,d−1=bという関係を満たすのが好ましい。
また、上述の例示では、第1発光素子群24および第2発光素子群25から構成されるLEDレンズ構造23の配列は、その平面形状が略8角形となっている。しかしながら、LEDレンズ構造23の配列は、略8角形には限られず、略6角形、略12角形等、種々の多角形に沿った配置を取ることが可能である。また、多角形状に沿った配置には限られず、種々の曲面に沿った配置を取ることも可能である。
また、上述の実施の形態では、第1発光素子群24と第2発光素子群25とが、夫々1段ずつとなっている。しかしながら、第1発光素子群24および第2発光素子群25は、夫々1段ずつに限られず、2段以上のLEDレンズ構造23をまとめて第1発光素子群24とし、同じく2段以上のLEDレンズ構造23をまとめて第2発光素子群25としても良い。
また、上述の実施の形態では、上下2段となる立体配列を採用している。しかしながら、立体配列は、上下2段に限られるものではなく、上下3段以上の立体配列を採用しても良い。なお、上下3段の立体配列を採用する場合でも、図3に示す平面図状態において、2つのLEDレンズ構造23が重ならないように配置する必要がある。その他、階段状、中心が一端側に位置すると共に外径側が他端側に向かう螺旋状等、種々の立体配列を採用することが可能である。
本発明の照明装置は、眼科検診等で用いられるスリットランプ、および顕微鏡の照明に利用することができる。
本発明の一実施の形態に係る照明装置の全体構成を示すと共に、カレイドスコープ筒を側方から見た端面を示す図である。 図1の照明装置において、LEDレンズ構造の構成を示す側方から見た端面図である。 図1の照明装置において、光源部におけるLEDレンズ構造の配列状態を示す平面図である。 図1の照明装置において、カレイドスコープ筒を他端側から見た状態を示すフランジ部における断面図である。 図1の照明装置において、カレイドスコープ筒における照明光の出射状態を側面から状態を示す概略図である。 図1の照明装置を用いたスリットランプの外観を示す斜視図である。 図5のスリットランプにおける検査光学系および照明光学系を示す光学経路図である。 図1の照明装置において、LEDレンズ構造の配列の一例を示す平面図である。
符号の説明
10…照明装置
20…光源部
21…LED(発光素子)
23…LEDレンズ構造
24…第1発光素子群
25…第2発光素子群
30…基板
40…制御回路部
50…ガイドスコープ筒(ガイド部材)
51…挿通孔
52…ミラー面(反射手段)
53…シール部材
100…スリットランプ
110…台座
120…第1突出部
122…接眼部
123…プリズム収納部
124…検査光学系
125…レンズ群
126…幅調整用プリズム
127…接眼レンズ
130…第2突出部
131…照明光学系
133…スリット板
135…投光窓
136…回動軸

Claims (11)

  1. 基準面に対して平行に配列される複数の発光素子から構成される第1発光素子群を具備し、
    この第1発光素子群から出射される照明光の光軸に沿って前後し、かつ上記第1発光素子群の夫々の発光素子と光軸方向から見て干渉しない隙間部位に配置される立体配列を為す、複数の発光素子から構成される第2発光素子群と、
    を有する光源部と、
    一端側から他端側に向かうにつれて窄まる挿通孔を具備し、この挿通孔の一端側に上記光源部が配置されると共に、該挿通孔の内壁には上記照明光を反射させる反射手段が設けられ、該反射手段での照明光の反射によって上記照明光の進行をガイドして他端側から照明光を出射させるガイド部材と、
    を具備することを特徴とする照明装置。
  2. 複数の発光素子から構成され、照明光を出射する光源部と、
    一端側から他端側に向かうにつれて窄まる挿通孔を具備し、この挿通孔の一端側に上記光源部が配置されると共に、該挿通孔の内壁には上記照明光を反射させる反射手段が設けられ、該反射手段での照明光の反射によって上記照明光の進行をガイドして他端側から照明光を出射させるガイド部材と、
    を具備することを特徴とする照明装置。
  3. 基準面に対して平行に配列される複数の発光素子から構成される第1発光素子群と、
    この第1発光素子群から出射される照明光の光軸に沿って前後し、かつ上記第1発光素子群の夫々の発光素子と光軸方向から見て干渉しない隙間部位に配置される立体配列を為す、複数の発光素子から構成される第2発光素子群と、
    を有する光源部と、
    一端側から他端側に向かう挿通孔を具備し、この挿通孔の一端側に上記光源部が配置されると共に、該挿通孔の内壁には上記照明光を反射させる反射手段が設けられ、該反射手段での照明光の反射によって上記照明光の進行をガイドして他端側から照明光を出射させるガイド部材と、
    を具備することを特徴とする照明装置。
  4. 前記反射手段は、表面が照明光を反射するミラー面を有するシール部材であると共に、当該シール部材が前記挿通孔の内壁面に貼付されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記基準面は平面状に設けられていると共に、前記第2発光素子群は、前記基準面に対して平行に配列されていることを特徴とする請求項1,3又は4記載の照明装置。
  6. 前記挿通孔は、円孔であることを特徴とする請求項1,2,4又は5のいずれか1項に記載の照明装置。
  7. 一端側から他端側に向かうにつれて窄まる前記挿通孔は、光軸に対して3度〜10度を為して形成されていることを特徴とする請求項1,2,4〜6のいずれか1項に記載の照明装置。
  8. 前記第1発光素子群は縦横3列ずつの計9個の前記発光素子から構成されると共に、前記第2発光素子群は縦横4列を為す配列のうち4隅を取り除いた計12個の前記発光素子から構成されることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の照明装置。
  9. 前記光軸に沿うと共に前記ガイド部材の他端側から離間する集光部位には、光束を形成するレンズが配置されることを特徴とする請求項1,4〜8のいずれか1項に記載の照明装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の照明装置を照明光学系が具備すると共に、上記照明光学系により照射された被検者の眼を検査する検査光学系を具備することを特徴とするスリットランプ。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載の照明装置を照明光学系が具備すると共に、上記照明光学系により照射された被検体を観察する観察光学系を具備することを特徴とする顕微鏡。
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