JP2010536905A - 触媒 - Google Patents

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コッコ、エサ
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Abstract

【課題】
【解決手段】金属イオンMに対して錯体形成した式(I)の配位子を含む錯体。
【化102】
Figure 2010536905

(式中、R1はそれぞれ同一または異なっていてもよく、水素、置換されていてもよいC1-20ヒドロカルビル基、N(R52、シリル、シロキシ、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいヘテロシクリル基であるか、あるいは隣接する炭素原子上の2個のR1基は一緒になって、置換されていてもよい5〜8員縮合環を形成してもよく;
2はそれぞれ同一または異なっていてもよく、水素、置換されていてもよいC1-20ヒドロカルビル基、N(R52、シリル、シロキシ、置換されていてもよいヘテロアリール基、あるいは置換されていてもよいヘテロシクリル基であり;
インデニル基の6員環に結合するR3は、−(Si(R52p−、ここでpは1もしくは2、または−(C(R52n−、ここでnは2以上の整数であり;
4はそれぞれ同一または異なっていてもよく、水素、置換されていてもよいC1-20ヒドロカルビル基、N(R52、シリル、シロキシ、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいヘテロシクリル基であるか、あるいは隣接する炭素原子上の2個のR4基は一緒になって、置換されていてもよい5〜8員縮合炭素環を形成してもよく;
5はそれぞれ同一または異なっていてもよく、水素、置換されていてもよいC1-20ヒドロカルビル基であるか、あるいは2個のR5は一緒になって、置換されていてもよい5〜8員環を形成してもよく;
aは0〜3であり;
bは0〜3であり;
cは0〜4である。)

Description

本発明は、オレフィン重合触媒の形成に有用な架橋された非対称η−配位子を有する錯体、当該触媒自体、およびオレフィン重合における使用に関する。特に、本発明は、インデニル基の4〜7位とシクロペンタジエニル含有配位子の5員環とが架橋した非対称配位子を含む錯体に関する。
オレフィンの重合における金属錯体の使用は周知である。数えきれないほどの学術文献および特許文献が、オレフィン重合におけるメタロセンなどの触媒の使用について記載している。メタロセンは現在工業的に使用されており、特にポリエチレンは、多くの場合、あらゆる種類の様々な置換パターンを有するシクロペンタジエニル系触媒系を使用して製造される。
しかしながら、ほとんどのメタロセン錯体は、様々なシグマ配位子(典型的には塩化物)を併って、シクロペンタジエニルおよびインデニル基などの対称п−結合配位子系に基づいており、かつ架橋されていない。配位子間の架橋が使用される場合、典型的には架橋は一方のシクロペンタジエニルの1位から他方のシクロペンタジエニル基の1位に形成される。当該技術分野ではこのような化合物の開示が多数ある。さらに、架橋メタロセンは対称である傾向があり、meso/rac異性を起こす。
しかしながら、新規な触媒はそれぞれ、形成される重合体に違った特性を与え、潜在的に有益な活性レベルを示す可能性があるので、オレフィン重合用の新規な触媒物質を見出す必要がある。特に、新規な触媒は、Mwの増加ならびに良好なコモノマーの取り込みおよび水素反応をもたらす可能性がある。これは、HDPEおよびMDPEに関して特に有益である。本発明者らは、当該技術分野において過去に記述されたことの無いオレフィン重合触媒の新規な類(class)を見出した。本発明の触媒を形成するのに必要な錯体は、とりわけ、非対称であり、インデニル環の4〜7位とシクロペンタジエニル環とを繋ぐ結合により架橋される。
インデニル環の4位からの架橋は新規なものではない。WO96/38458は、2個のインデニル配位子の4位間で架橋された錯体を記載している。
非対称架橋メタロセンもまた新規なものではない。WO01/40238は、インデニル基がその4位を介してメチレン架橋基によりシクロペンタジエニル部分に結合したメタロセンを記載している。WO2006/065906は、ハロゲン置換基が存在する架橋インデニル配位子系を記載している。WO2006/065809およびWO2005108435は、リンなどの15族および16族の原子を用いて架橋されたインデニル配位子を記載しており、WO2005/105864は、芳香性ヘテロ環がインデニル環系に結合した架橋インデニル配位子系を記載している。
本発明者らは、炭素またはケイ素に基づき、インデニル基の4〜7位をシクロペンタジエニル含有配位子の5員環に結合させる架橋基を有する架橋インデニル錯体が、Mwの高い重合体および高い生産性をもたらすという点で非常に有益であることを見出した。通常、高分子量重合体は、触媒活性が低減された方法で形成されるが、本発明の触媒は、生産性を著しく低下させることなくMwが高い重合体を製造させることが分かっている。
したがって、一態様によれば、本発明は、金属イオンMに対して錯体形成した式(I)の配位子を含む錯体を提供する。
Figure 2010536905
前記式中、R1はそれぞれ同一または異なっていてもよく、水素、置換されていてもよいC1-20ヒドロカルビル基、N(R52、シリル、シロキシ、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいヘテロシクリル基であるか、あるいは隣接する炭素原子上の2個のR1基は一緒になって、置換されていてもよい5〜8員縮合環を形成してもよく;
2はそれぞれ同一または異なっていてもよく、水素、置換されていてもよいC1-20ヒドロカルビル基、N(R52、シリル、シロキシ、置換されていてもよいヘテロアリール基、あるいは置換されていてもよいヘテロシクリル基であり;
インデニル基の6員環に結合するR3は、−(Si(R52p−(ここでpは1もしくは2)または−(C(R52n−(ここでnは2以上の整数である)であり;
4はそれぞれ同一または異なっていてもよく、水素、置換されていてもよいC1-20ヒドロカルビル基、N(R52、シリル、シロキシ、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいヘテロシクリル基であるか、あるいは隣接する炭素原子上の2個のR4基は一緒になって、置換されていてもよい5〜8員縮合炭素環を形成してもよく;
5はそれぞれ同一または異なっていてもよく、水素、置換されていてもよいC1-20ヒドロカルビル基であるか、あるいは2個のR5は一緒になって、置換されていてもよい5〜8員環を形成してもよく;
aは0〜3であり;
bは0〜3であり;
cは0〜4である。
別の態様によれば、本発明は、金属イオンMに対して錯体形成した式(II)を含む錯体を提供する。
Figure 2010536905
前記式中、R1、R2、R4、R5、a、b、およびcは前記に定義のとおりであり、R7は−C(R52−であるが、ただし、R7はインデニル環の5または6位に結合する。
別の態様によれば、本発明は、
(i)少なくとも1種の式(I)または(II)の配位子により配位された金属イオンを含む錯体、および
(ii)共触媒、
を含むオレフィン重合触媒を提供する。
別の態様によれば、本発明は、前記に定義した触媒のオレフィン重合における使用を提供する。
別の態様によれば、本発明は、少なくとも1種のオレフィンの重合方法を提供し、当該方法は、当該少なくとも1種のオレフィンと前記触媒とを反応させることを含む。
本発明の錯体の形成に必要な化合物も新規なものであり、本発明のさらなる態様となる。別の態様によれば、本発明はしたがって、式(III)または(IV)の化合物を提供する。
Figure 2010536905
前記式中、R1、R2、R3、R4、R5、R7、a、b、およびcは、上に定義したとおりである。
明細書中全体にわたり、下記の定義が用いられる。
本明細書ではC1-20ヒドロカルビル基なる語は、炭素および水素のみを含む任意のC1-20基を包含し、したがって、C1-20アルキル、C2-20アルケニル、C2-20アルキニル、C3-20シクロアルキル、C3-20シクロアルケニル、C6-20アリール基、C7-20アルキルアリール基、またはC7-20アリールアルキル基を含む。特に記載の無い場合は、好ましいC1-20ヒドロカルビル基は、C1-20アルキル基またはC6-20アリール基、特にC1-8アルキル基またはC6-10アリール基である。とりわけ最も好ましいヒドロカルビル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、フェニル、またはベンジルである。
ハロなる語は、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨード基、特にクロロ基を含む。
シリルなる語は、式(R53Si−の基を意味し、式中R5は前記に定義した意味を有する。非常に好ましいシリル基は、式(C1-6アルキル)3Si−のもの、特にトリメチルシリルまたはtert−ブチルジメチルシロキシである。
シロキシなる語は、式(R53SiO−の基を意味し、式中R5は前記に定義した意味を有する。非常に好ましいシロキシ基は、式(C1-6アルキル)3SiO−を有するもの、特にトリメチルシロキシまたはtert−ブチルジメチルシロキシである。
ヘテロアリールなる語は、少なくとも1種のヘテロ原子を含む単環式または多環式芳香環構造を意味する。好ましいヘテロアリール基は、20個までの炭素原子、好ましくは10個までの炭素原子を有する。好ましいヘテロアリール基は、O、S、およびN、特にOおよびNから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する。好ましいヘテロアリール基としては、ピリジル、ピロリル、フリル、インドリル、インドリジニル、ベンゾフラニル、またはベンゾチエニル基が挙げられる。
ヘテロシクリルなる語は、少なくとも1種のヘテロ原子を含む単環式または多環式(非芳香)環構造を意味する。好ましいヘテロ環式基は、20個までの炭素原子、好ましくは10個までの炭素原子を有する。好ましいヘテロ環式基は、O、S、およびN、特にOおよびNから選ばれる1〜3個のヘテロ原子を有する。好ましいヘテロ環式基としては、ピペリジニル、フラニル、ピペラジニル、ジアジン、オキサゾリニル、またはチオニルが挙げられる。
本明細書では「置換されていてもよい」なる語が使用されて、基に1個以上の付加的な置換基が存在してもよいことになる。当該任意の置換基は、C1-20ヒドロカルビル、C1-20ハロゲン化アルキル、C1-20ヒドロキシアルキル、−N(R52、シリル、シロキシ、ヒドロキシル、−OCOC1-20アルキル、−NO2、−CF3、−SH、−C(=O)R5、−C(=O)OR5、−C(=O)NR55、−SR5、−NR5C(=O)R5、−OC(=O)R5、−OR5、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルからなる群から選ばれる。
好ましい任意の置換基は、C1-6アルキル、フェニル、NH2、NMe2、およびトリメチルシリルである。
なお、存在する任意の置換基の数は、当該任意の置換基を有する部分の性質に応じて異なる場合がある。しかしながら、1〜3個、特に1個のこのような任意の置換基が存在するのが好ましい。もちろん置換されていてもよい部分はいずれも置換されていなくてもよい。
金属イオンMは、周期表からの任意の金属のイオンであってもよい。金属イオンは、遷移金属またはランタニドのイオン、特に遷移金属のイオン、例えば周期表の3〜6族からのものが好ましい。具体的な当該金属イオンとしては、Sc、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、およびWが挙げられる。しかしながら、金属は、好ましくはSc、Y、Cr、Ti、Zr、またはHf、最も具体的にはZrまたはHfである。
金属イオンの酸化状態は、主に、対象となる金属イオンの性質および各金属イオンの個々の酸化状態の安定性に左右される。しかしながら、典型的には、金属イオンは3+または4+、特に4+の酸化状態にある。
なお、本発明の錯体では、金属イオンMもまた他の配位子により配位結合されて、金属イオンの原子価が満足されその利用可能な配位部位が埋まる。これら別の配位子の性質は大きく異なっている可能性があるが、これらは一般にσ−配位子である。
σ−配位子とは、原子、例えば、水素、ハロゲン、シリコン、炭素、酸素、硫黄、または窒素原子を1個介して金属上の1つ以上の場所に結合した基のことである。このような配位子の例としては、
アミド(例えば、NH2)、
ハロゲン化物(例えば、塩化物およびフッ化物)、
水素、
トリC1-12ヒドロカルビル−シリルまたは−シロキシ(例えば、トリメチルシリル)、
トリC1-6ヒドロカルビルホスフィミド(hydrocarbylphosphimido)(例えば、トリイソプロピルホスフィミド(triisopropylphosphimido))、
1-12ヒドロカルビルまたはヒドロカルビルオキシ(例えば、メチル、エチル、フェニル、ベンジル、およびメトキシ)、
ジC1-6ヒドロカルビルアミド(例えば、ジメチルアミドおよびジエチルアミド)、ならびに
5〜7環員のヘテロシクリル(例えば、ピロリル、フラニル、およびピロリジニル)が挙げられる。
非常に好ましいσ−配位子は、クロロ、C1-6アルキル、ベンジル、およびアミド(例えば、−NH2またはNMe2)である。
したがって、本発明の好ましい錯体は下記式のものを含む。
Figure 2010536905
式中、Xはそれぞれシグマ配位子であり、他の変数はいずれも本明細書中で上に定義したとおりである。
本発明の配位子において、下付きの添字である「a」は好ましくは0、すなわちインデニルの5員環は好ましくは非置換であり、あるいは「a」は1または2、好ましくは1である。置換基が1個存在する場合は、5員環の2位にあることが好ましい。
置換基は、好ましくは、C1-6−アルキル基、とりわけメチルまたはtert−ブチルであり、あるいはフェニルである。非常に好ましくは、置換基は2−メチルである。2個以上の置換基が存在する場合、これらは同じものであることが好ましい。
本発明の配位子において、下付きの添字である「b」は好ましくは0、すなわちインデニルの6員環は架橋されている以外は非置換であることが好ましく、あるいは「b」は1である。置換基が1個存在する場合は、架橋基と隣接していないことが好ましい。好ましくは、置換基はインデニル環の5位にある。置換基は、好ましくは、C1-6−アルキル、特にメチルまたはtert−ブチルであり、あるいはフェニルである。非常に好ましくは、置換基は5−tert−ブチルである。2個以上の置換基が存在する場合、これらは同じものであることが好ましい。
さらに好ましい配位子としては、2−および5−置換基、とりわけ2−メチル、5−tert−ブチルを有するものである。
本発明の配位子において、下付きの添字である「c」は0、1、2、3、または4であってもよい。置換基が存在する場合、当該置換基は好ましくはC1-6アルキル基、とりわけメチルまたはtert−ブチル、あるいはフェニルである。2個以上の置換基が存在する場合、これらは同じものであることが好ましい。
したがって、別の好ましい実施形態では、Cp環は4個のC1-6アルキル基、例えば、4個のメチル基により置換されている。
別の非常に好ましい実施形態では、隣接する環原子に結合した2個のR4基は一緒になって、置換されていてもよい6員縮合炭素環を形成してもよく、この環は飽和またはより好ましくは不飽和であってもよく、5員環と共にインデニル型構造を形成してもよい。別の好ましい実施形態では、残りの2個のR4基も一緒になって、置換されていてもよい6員縮合炭素環を形成してもよく、この環は飽和またはより好ましくは不飽和であってもよく、フルオレニル型構造を形成してもよい。
当然、1個のR4基がC1-6アルキルなどを表わし、他の2個のR4基が一緒になって、置換されていてもよい6員縮合環を形成してもよい。つまり、この場合cは3である。
別の環構造が存在する場合、上に記載したように当該環構造は置換されていてもよい(例えば、C1-6アルキル基またはフェニルで)。しかしながら、架橋基R3は、式(I)で表されるこのような配位子のいずれにおいても5員環に結合していなければならない。
5置換基の性質は、これが結合する原子の性質に応じて異なる。好ましい−N(R52基は、NH2およびNMe2である。したがって、存在するR5基はいずれも好ましくは同一のものであり、好ましくは水素またはC1-6−アルキルである。別の好ましい実施形態は、2個のR5基が、これらが結合するN原子と共に6員環を形成する場合である。
3は、好ましくは、インデニル基の4または7位に結合している。R3は、好ましくは、CR5 2CR5 2またはSiR5 2である。
好ましくは、架橋上の両方のR5基はいずれも同じものである。より好ましくは、両方のR5基はいずれもC1-6アルキル基とりわけメチル、あるいは水素である。非常に好ましい基R3は、SiMe2またはCH2CH2である。
7はCR5 2であり、好ましいR5基は上記のとおりである。非常に好ましい基R7はCH2である。
したがって、本発明の非常に好ましい錯体は、式(V)のものである。
Figure 2010536905
前記式中、R4およびcは上に定義のとおりであり、R1'は水素またはC1-6−アルキルであり;R2'は水素またはC1-6−アルキルであり;R3'はSiMe2またはCH2CH2である。
特定の別の錯体も本発明の態様をなす。当該触媒は、CR5 2、インデニル環の4または7位からの架橋とりわけメチレン架橋を有するが、環上に特定の置換パターンを有する。
Figure 2010536905
本発明の触媒はジアステレオマー形態で存在してもよい。本発明は、当該形態を個々のものの混合物として包含する。
上記の開示全体にわたり、置換基の下位概念が示される場合、この下位概念は、本願において他の置換基のあらゆる上位および下位概念と併せて開示されているとみなされる。
[合成]
本発明の触媒の形成に必要な配位子は任意の方法により合成することができ、当業者であれば、必要とされる配位子物質の製造のための様々な合成プロトコルを考案することができるであろう。従来技術において架橋メタロセンの形成に関する記述は多くあり、当該化合物が製造される原理を本発明に適用することができる。
本発明の配位子の形成において重要な工程は、当然ながらインデニル環の4〜7位に架橋基を形成することである。当業者であればこれを達成する様々な方法を考案できるが、本発明の個々の好ましい架橋に関するこのような方法の一つを下記に示す。
[中間体]
必要な架橋すべての形成において有用な中間体は、式(X)の化合物である。
Figure 2010536905
この化合物はトルエン類似体から調製することができ、このトルエン類似体は、メチル基に対するアルファおよびメチル基上の両方で臭素化されており、下記スキーム1に示す5員環が形成される。
Figure 2010536905
なお、公知の化学現象を利用して、式(X)の化合物に異なる置換基を導入してもよい。例えば、1位(カルボニル)をグリニャール試薬と反応させれば、アルキル基を1位に導入でき、その後、得られた水酸基は脱離される。
Figure 2010536905
[シリル架橋基]
形成された式(X)の化合物または類似体化合物を還元して、4−ブロモインデン構造を形成できる。次いで、シリル架橋前駆体の形成は、マグネシウムおよび、例えばSiMe2Cl2での、求核置換を利用して、ブロモインデンをグリニャール型構造体へ変換させることにより容易に行われる。
Figure 2010536905
[エチレン架橋基]
エチレン架橋基を形成させるためには、適切な位置でインデン基にエチル基を付加する必要がある。これは、下記スキーム4に示すように適切なアニオンをエチレンオキシドと反応させて達成することができる。形成された水酸基は、より活性のある脱離基(例えば、臭化物)に容易に変換され、求核剤として示される他のη配位子とのまたは上記のようなグリニャール化学を介した反応を容易に行うことができる。インデン環は、トシルアルコールを用いてメタノールを還元的に脱離させるだけで形成される。これは架橋形成の前でも架橋形成の後でも行うことができる。
Figure 2010536905
[メチレン架橋基]
最初の工程でカルボニルがアルコキシ基に変換される場合は、メチレン架橋基も上記中間体から製造することができる(例えば、上記カルボニルの還元および適切な親電子剤と水酸化物の反応によって)。次いで、Brは、−CHOで置換され、ヒドロキシメチルに還元され、例えば、トシル化または臭化物への変換により活性化されて、シクロペンタジエニル求核剤と反応できる求電子種を形成することができる。インデン環はアルコキシ基の脱離により形成される。これらの反応を、下記スキーム5に要約する。
Figure 2010536905
[5/6位の架橋基]
5または6位の架橋基は利用可能な出発物質を用いて導入することができる。
Figure 2010536905
OH基はPh3PBr2を用いてBrに変換することができ、得られるケトブロミドは、化合物(X)およびエチレンもしくはシリル架橋基に関して上に記載のように利用される。
[架橋形成]
インデニル環中の適切な位置において架橋基の前駆体を有する適切なインデン化合物が製造されたならば、シクロペンタジエニルイオンが、架橋基前駆体からの脱離基と置換する求核剤として作用し、これにより架橋配位子が形成されるので、架橋錯体を実際に形成することは困難ではない。使用されるシクロペンタジエニルイオンは、架橋配位子の形成前に所望のように官能化されることが好ましい。
所望の錯体の形成は、所望の配位子を適切な量の塩基、例えば、メチルリチウムまたはブチルリチウムなどの有機リチウム化合物と反応させることにより行われる。
次いで、配位子は、例えば、好ましくは有機溶媒(例えば、炭化水素、炭化水素/エーテル混合物、エーテル(THF))中で、金属のハロゲン化物と反応させることにより、従来どおりに金属化(metallated)することができる。ハロゲン化金属はもちろんハロゲン化物以外の置換基を含んでいてもよいが、典型的には配位子はMCl3またはとりわけMCl4である。
配位子をM(NMe24またはM(CH2Ph)4と反応させる、錯体への別な手法も考えられる。したがって、得られる錯体は、ハロゲン化物配位子ではなくアミノまたはベンジルシグマ配位子を含んでいてもよい。要するに、置換すべき基がある限り、当業者が存在させたい任意の他の配位子の性質に応じて、本発明の錯体を形成するために任意の金属化合物を使用することができる。
しかしながら、塩素以外のσ−配位子はまた、適切な求核剤(例えば、メチルリチウムもしくは塩化メチルマグネシウム)との反応、または、ハロゲン化金属の代わりにテトラキスジメチルアミドチタンもしくは金属化合物などの試薬をクロロおよびジメチルアミド配位子混合物と共に使用することにより、錯体金属塩化物から塩素を置換することにより導入されてもよい。
[触媒]
活性触媒種を形成するため、通常、当該技術分野において周知の共触媒を使用することが必要である。メタロセン触媒を活性化するために使用される共触媒は、本発明での使用に適している。錯体および共触媒は、別々にまたは一緒に重合反応器へ導入してもよいし、あるいは、より好ましくは、錯体および共触媒は前反応され、これらの反応生成物が重合反応器へ導入される。
上記のように、本発明のオレフィン重合触媒系は、(i)金属イオンが本発明の配位子により配位結合されている錯体、および通常は(ii)アルキルアルミニウム化合物(もしくは他の適切な共触媒)、またはこれらの反応生成物を含む。
アルキルアルミニウム化合物は、トリアルキルアルミニウム(例えば、トリエチルアルミニウム(TEA))またはジアルキルアルミニウムハロゲン化物(例えば、塩化ジエチルアルミニウム(DEAC))であってもよく、好ましくは、アルモキサン(MAOまたは、イソブチルアルモキサン(例えば、TIBAO(テトライソブチルアルモキサン)もしくはHIBAO(ヘキサイソブチルアルモキサン))などのMAO以外のアルモキサン)である。しかしながら、代わりに、本発明のアルキル化(例えば、メチル化)触媒は、他の共触媒(例えば、B(C653、C65N(CH32H:B(C654、(C653C:B(C654、またはNi(CN)4[B(C6534 2-などのホウ素化合物)と共に使用されてもよい。
しかしながら、触媒中の金属が3族遷移金属、つまりSc、Y、La、またはAcであれば共活性剤は必ずしも必要ではない。これはこのような触媒種が既に活性形態だからである。
所望であれば、錯体、錯体/共触媒混合物、または錯体/共触媒反応生成物は、非担持形態で使用されてもよい。つまり、錯体およびMAOは実際の担体物質なしで析出され、このようなものとして使用することができる。しかしながら、錯体またはその反応生成物は、好ましくは、共触媒と共に、担持形態(例えば、多孔性微粒子担体に含浸されて)で重合反応器へ導入される。
使用される微粒子担体物質は、好ましくは、有機または無機材料、例えば、重合体(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン‐プロピレン共重合体、他のポリオレフィンもしくはポリスチレン、もしくはこれらの組み合わせ)である。このような重合体担体は、重合体を析出させることによるか、または、例えば、触媒の目的である重合において使用されるモノマーの予備重合により形成されてもよい。しかしながら、担体は、とりわけ好ましくは、金属またはメタロイド酸化物(シリカ、アルミナ、もしくはジルコニアなど)、または混合酸化物(シリカ−アルミナなど)、特にシリカ、アルミナ、もしくはシリカアルミナである。
特に好ましくは、担持物質は、酸性、例えば、シリカ以上、より好ましくはシリカ−アルミナ以上、さらに好ましくはアルミナ以上の酸性度を有する。担持物質の酸性度は、TPD(気体の昇温脱離)法を用いて検討および比較することができる。一般に、使用される気体はアンモニアである。担体が酸性であればあるほど、担体が気体のアンモニアを吸着する能力が高くなる。アンモニアで飽和させた後、担体物質の試料は制御された様式で加熱され、脱離したアンモニアの量が温度の関数として測定される。
特に好ましくは、担体は多孔性物質であり、例えば、WO94/14856(モービル)、WO95/12622(ボレアリス)、およびWO96/00243(エクソン)に記載の方法に類似の方法を用いて錯体が担体の細孔に担持される。粒径は重要ではないが、好ましくは、5〜200μm、より好ましくは20〜80μmの範囲である。
担持前に、粒子状担体物質は、好ましくは窒素などの非反応性ガス下で、焼成つまり熱処理されることが好ましい。この処理は、好ましくは、100℃を越える温度、より好ましくは200℃以上、例えば200〜800℃、特に約300℃で行われる。焼成処理は、好ましくは、数時間、例えば2〜30時間、より好ましくは約10時間行われる。
担体は、触媒が担持される前にアルキル化剤で処理されてもよい。アルキル化剤での処理は、気相または液相のアルキル化剤を用いて、例えば、アルキル化剤用の有機溶媒中で行われてもよい。アルキル化剤は、アルキル基を導入することができる任意の剤、好ましくはC1-6アルキル基、とりわけ最も好ましくはメチル基であってもよい。このような剤は有機合成化学の分野において周知である。好ましくは、アルキル化剤は、有機金属化合物、特に有機アルミニウム化合物(トリメチルアルミニウム(TMA)、塩化ジメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウムなど)またはメチルリチウム、ジメチルマグネシウム、トリエチルボロンなどの化合物である。
アルキル化剤の使用量は、担体表面の活性部位の数によって異なる。したがって、例えば、シリカ担体では、表面の水酸基はアルキル化剤と反応できる。一般に、過剰のアルキル化剤を使用するのが好ましく、その後未反応のアルキル化剤はすべて洗い流される。
担体物質をアルキル化剤で処理後、担体は、好ましくは、処理液から除去され、過剰の処理液はすべて排出される。
任意にアルキル化された担体物質に触媒が担持される。この担持は、有機溶媒中の触媒の溶液を使用して、例えば、上で参照した特許公報に記載のように行われてもよい。好ましくは、使用する触媒溶液の容量は、担体の細孔容積の50〜500%、とりわけより好ましくは80〜120%である。使用する溶液中の触媒化合物の濃度は、担体の細孔に担持されることが所望されるメタロセン活性部位の量に応じて希釈から飽和までの間で異なる可能性がある。
活性金属(つまり、触媒の金属)は、好ましくは、担体物質の乾燥重量に対する金属の重量基準で0.1〜4%、好ましくは0.5〜3.0%、とりわけ1.0〜2.0%で担体物質に担持される。担体物質に触媒を担持後、担持した担体は、例えば、過剰の触媒溶液をすべて分離させ、かつ所望であれば担持された担体を乾燥(任意に高温、例えば、25〜80℃で)させることにより、オレフィン重合で使用するために回収されてもよい。
あるいは、共触媒(例えば、アルモキサン、イオン触媒活性剤(ホウ素またはアルミニウム化合物、とりわけフルオロホウ酸塩など))はまた、触媒担体物質と混合されても触媒担体物質に担持されてもよい。これは、錯体の担持に続いてまたはより好ましくはそれと同時に行われてもよく、例えば、触媒の溶液に共触媒を含ませることによるか、触媒が担持された担体物質を共触媒もしくは触媒活性化剤の溶液(例えば、有機溶媒中の溶液)と接触させることによるか、あるいはまず共触媒を担体に含浸させ、次いで共触媒が含浸した担体を触媒の溶液もしくは希釈していない触媒と接触させる(例えば、WO96/32423に記載のように)ことによって行われる。しかしながら、あるいはこのような追加の材料はいずれも、触媒が担持された担体物質に重合反応器中で加えてもよいし、または反応器へ触媒物質を導入する直前に加えてもよい。
この点に関して、アルモキサンの代わりとして、フルオロホウ酸塩触媒活性化剤、とりわけB(C653またはさらにとりわけ−B(C654化合物(C65N(CH32H:B(C654もしくは(C653C:B(C654など)をアルキル化触媒として使用することが好ましい。一般式(カチオン)a(ホウ酸塩)bの他のホウ酸塩(式中aおよびbは正の数である)が使用されてもよい。
アルキル化されていてもよい担体物質に有機溶媒中の前触媒の溶液を担持させる代わりに、触媒の担持は、触媒をアルキル化されていてもよい担体物質と、溶媒の非存在下で、少なくとも50℃の温度であるがメタロセン化合物が気化する温度未満で、混合することによって行われてもよい。このいわゆる乾式混合法の特定の特徴は、WO96/32423(ボレアリス)に開示されている。このような方法において共触媒/触媒活性化剤の使用が望ましい場合、これは、触媒の担持前に、アルキル化されていてもよい担体物質に含浸されてもよい。
このような共触媒すなわち触媒活性化剤が使用される場合、これは、メタロセンに対するモル比で0.1:1〜10000:1、とりわけ1:1〜50:1、特に1:2〜30:1で使用されることが好ましい。より具体的には、アルモキサン共触媒が使用される場合、非担持触媒に関しては、アルミニウム:メタロセン金属(M)のモル比は、2:1〜10000:1が都合よく、50:1〜1000:1が好ましい。担持触媒の場合、Al:Mのモル比は、2:1〜10000:1が都合よく、50:1〜400:1が好ましい。ボラン共触媒(触媒活性化剤)が使用される場合、B:Mのモル比は、2:1〜1:2が都合よく、9:10〜10:9が好ましく、とりわけ1:1である。中性のトリアリールボロン型共触媒が使用される場合、B:Mのモル比は、典型的には1:2〜500:1であるが、通常何らかのアルキルアルミニウムも使用される。イオン性ホウ酸テトラアリール化合物を使用する場合、アンモニウム対イオンではなくカルボニウムを使用すること、またはB:Mモル比が1:1であることが好ましい。
触媒が担持された担持物質にさらなる物質が担持される場合、オレフィン重合で使用する前に担体は回収されて所望であれば乾燥されてもよい。
本発明の触媒を使用して重合されるオレフィンは、好ましくは、エチレンまたはアルファ−オレフィンまたはエチレンとα−オレフィンとの混合物またはアルファオレフィンの混合物であり、例えば、C2-20オレフィン、例えば、エチレン、プロペン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテンである。本発明の方法で重合されるオレフィンは、不飽和の重合可能な基を含むどのような化合物を包含してもよい。したがって、例えば、不飽和化合物(C6-20オレフィン(環式および多環式オレフィン(例えば、ノルボルネン)を含む)など)およびポリエン(とりわけ、C4-20ジエン)が、低級オレフィン(例えば、C2-5α−オレフィン)とのコモノマー混合物に含まれていてもよい。ジオレフィン(つまり、ジエン)は、得られる重合体に長鎖分岐を導入するために適宜使用される。このようなジエンの例としては、1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘプタジエン、1,8−ノナジエン、1,9−デカジエンなどのα,ω直鎖ジエンが挙げられる。
一般に、製造される重合体がホモポリマーである場合、これは好ましくはポリエチレンまたはポリプロピレンである。製造されている重合体がコポリマーである場合、同様に、これは好ましくはエチレンまたはプロピレンコポリマーであり、エチレンまたはプロピレンがモノマー残渣の大部分(数およびより好ましくは重量基準で)を占める。C4-6アルケンなどのコモノマーは、一般に、組み込まれて、重合体製品の機械的強度に貢献する。
本発明の方法における重合は、1つ以上、例えば、1、2、または3つの重合反応器中で、従来の重合技術(例えば、気相、液相、スラリー、またはバルク重合)を用いて行われてもよい。
一般に、スラリー(またはバルク)と少なくとも1つの気相反応器との組み合わせが多くの場合好ましく、特にスラリー(またはバルク)、その次に1つ以上の気相という順番で反応器を使用する。
スラリー反応器に関しては、反応温度は、一般に、60〜110℃(例えば、85〜110℃)の範囲であり、反応器の圧力は、一般に、5〜80bar(例えば、50〜65bar)の範囲であり、滞留時間は、一般に、0.3〜5時間(例えば、0.5〜2時間)の範囲である。使用する希釈剤は、一般に、−70〜+100℃の範囲に沸点を有する脂肪族炭化水素である。このような反応器において、重合は、所望であれば、超臨界条件下で行われてもよい。
気相反応器に関しては、使用する反応温度は、一般に、60〜115℃(例えば、70〜110℃)の範囲であり、反応器の圧力は、一般に、10〜25barの範囲であり、滞留時間は、一般に、1〜8時間である。使用する気体は、通常、窒素などの、モノマー(例えば、エチレン)に対して非反応性の気体である。
液相反応器に関しては、使用する反応温度は、一般に、130〜270℃の範囲であり、反応器の圧力は、一般に、20〜400barの範囲であり、滞留時間は、一般に、0.005〜1時間の範囲である。使用する溶媒は、通常、80〜200℃の範囲に沸点を有する炭化水素である。
一般に、触媒の使用量は、触媒の性質、反応器の種類および条件、ならびに重合体製品に望まれる特性に応じて異なる。本明細書に言及される文献に記載のような従来用いられている触媒量が用いられてもよい。
本発明の触媒を使用して製造される重合体は、一般に、高いMwを有し、例えば、200,000を超え、好ましくは400,000を超え、より好ましくは600,00を超え、とりわけ800,000を超える。このような重合体は、MDPEおよびHDPEのために理想的に使用される、つまり、重合体の密度が930kg/m3以上、とりわけ940kg/m3以上の場合である。
本発明の触媒により製造される重合体は、パイプ、フィルム、成型品(例えば、射出成型、ブロー成型、回転成型された物品)、押出塗工品などあらゆる種類の最終製品に有用である。
本発明を下記の非限定的な実施例を参照して説明する。
[実施例]
下記の装置を使用した。
NMR分光法:BrukerDPX300NMR分光計
IR分光法:Smart OrbitダイヤモンドATRユニットを装備したNicolet5700FT−IR分光計
単結晶構造分析:グラファイト−モノクロMo−K(アルファ)放射を装備したNonius Kappa−CCD
[配位子および錯体の合成]
4−(ブロモメチル)−1−メトキシ−2−メチルインダン
Figure 2010536905
THF(700ml)中の4−ブロモ−2−メチル−メトキシインダン(48.2g、0.2mol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(80.0ml、0.2mol)を−80℃で10分間加えた。得られた混合物をこの温度で2時間撹拌し、次いで−110℃まで冷却し、激しく撹拌しながらDMFを18.7ml(17.6g、0.241mol)加えた。この混合物を室温まで温め、水を10ml加え、次いで、得られた混合物を真空蒸発させた。THF−メタノール(容量2:1)の混合物1050ml中の残渣の溶液に、激しく撹拌しながらNaBH4(15.1g、0.4mol)を約5分間少量ずつ加えた。この混合物を室温で15分間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。残渣に温水を500ml加え、粗アルコールを二塩化メチレン(3×200ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、次いで蒸発乾固させた。残渣とPPh3 52.5g(0.2mol)とTHF800mlとの混合物に、NBS(35.6g、0.2mol)を20℃で約5分間加えた。得られた混合物を5分間撹拌し、そして蒸発乾固させた。残渣と500mlのヘキサンとの混合物をガラスフリット(G3)に通して濾過した。沈殿物をヘキサン(3×300ml)でさらに洗浄した。合わせた有機抽出物を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いて生成物を単離した(40〜63um、d 130mm、l 100mm、溶離液:ヘキサン/エーテル=20/1、容量)。収量は、2種類のジアステレオマーの約1:1.5の混合物37.8г(74%)であった。
1215BrOの解析計算値:C、56.49;H、5.93。測定値:C、56.60;H、6.04.
1H NMR(C66):δ7.11−7.32(m、6H、両方の異性体のインデニル中の5,6,7−H)、4.47(d、J=5.6Hz、1H、マイナーな異性体のMeOC)、4.41(s、2H、CH2Brのメジャーな異性体)、4.40(s、2H、CH2Brのメジャーな異性体)、4.37(d、J=4.1Hz、1H、メジャーな異性体のMeOC)、3.42(s、3H、メジャーな異性体のOMe)、3.36(s、3H、マイナーな異性体のOMe)、3.22(dd、J=15.7Hz、J=7.3Hz、1H、メジャーな異性体の3−CH’)、2.95(dd、J=15.7Hz、J=7.1Hz、1H、マイナーな異性体の3−CH’)、2.41−2.71(m、4H、両方の異性体の3−CHH’およびCMe)、1.16(d、J=7.0Hz、3H、メジャーな異性体の2−Me)、1.10(d、J=6.9Hz、3H、マイナーな異性体の2−Me).
13C{1H} NMR(C66)、メジャーな異性体:δ137.9、137.43、137.40、123.4、121.3、120.0、85.4、50.8、33.9、30.7、25.7、13.7。
7−(ブロモメチル)−2−メチル−1H−インデン
Figure 2010536905
トルエン(600ml)中の4−(ブロモメチル)−1−メトキシ−2−メチルインダン(37.5g、0.147mol)の溶液に、TsOH(3.12g、16.4mmol)を110℃で加えた。ディーンスタークトラップを用いてこの混合物を12分間以下の間還流させ、次いでシリカゲル60を入れた短カラム(40〜63um、d 90mm、l 80mm)に通した。シリカゲル層を500mlのトルエンでさらに洗浄した。合わせた溶出液を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラム上のフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 90mm、l 80mm、溶離液:へキサン)により生成物を単離した。収量は33.2g(97%)であった。
1111Brの解析計算値:C、59.22;H、4.97。測定値:C、59.47;H、5.11.
1H NMR(CDCl3):δ7.19−7.23(m、2H、4,6−H)、7.10(m、1H、5−H)、6.50(m、1H、3−H)、4.56(s、2H、CH2Br)、3.36(br.s、2H、1,1’−H)、2.19(m、3H、2−Me).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ146.6、146.2、142.4、132.0、127.17、127.14、124.4、120.2、40.9、31.7、16.7。
クロロ(ジメチル)(2−メチル−1H−インデン−7−イル)シラン
Figure 2010536905
THF(50ml)中のマグネシウムの削り屑(0.2mlの1,2−ジブロモエタンで10分間活性化させた)1.63g(67mmol)に、激しく撹拌しながらTHF350ml中の2−メチル−7−ブロモインデン(11.6g、55mmol)の溶液を約40分間滴下した。この混合物を1時間さらに還流させ、次いで室温まで冷却した。得られたグリニャール試薬を、激しく撹拌しながらTHF50ml中のジクロロジメチルシラン(21.4g、166mmol)の溶液に室温で1時間滴下した。得られた混合物を12時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。残渣を100mlのエーテルに溶解し、得られた溶液をガラスフリット(G3)に通して濾過した。沈殿物をエーテル(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせたエーテル溶液を蒸発乾固させ、残渣を真空蒸留した(沸点:110〜112℃/1mmHg)。収量は9.80г(80%)であった。
1215ClSiの解析計算値:C、64.69;H、6.79。測定値:C、64.88;H、6.55.
1H NMR(CDCl3):δ7.42−7.47(m、2H、4,6−H)、7.34−7.39(m、1H、5−H)、6.60(m、1H、3−H)、3.55(br.s、2H、1,1’−H)、2.28(br.s、3H、2−Me)、0.86(s、6H、Me2SiCl).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ148.5、146.3、145.6、129.8、128.5、126.8、125.9、122.0、43.6、16.7、2.5。
2−(1−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)エタノール
Figure 2010536905
THF(200ml)中の4−ブロモ−2−メチル−メトキシインダン(20.0g、82.9mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(33.2ml、83.0mmol)を−80℃で20分間加えた。この混合物をこの温度で40分間撹拌し、−110℃まで冷却し、激しく撹拌しながらエチレンオキシドを一度に4.38g(99.4mmol)加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水(10ml)を加えた。有機層を分離し、蒸発乾固させた。残渣に水を200ml加え、粗生成物をジクロロメタン(3×100ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 110mm、l 90mm、溶離液:へキサン/エーテル=20/1)により生成物を単離した。収量は、2種類のジアステレオマーの約1:1.2の混合物12.7g(74%)であった。
13182の解析計算値:C、75.69;H、8.80。測定値:C、75.87;H、8.93.
1H NMR(CDCl3):δ7.29(m、2H、両方の異性体の6−H)、7.23(m、2H、両方の異性体の7−H)、7.15(m、2H、両方の異性体の5−H)、4.58(d、J=5.5Hz、1H、マイナーな異性体のCOMe)、4.48(d、J=4.0Hz、1H、メジャーな異性体のCOMe)、3.53(s、3H、メジャーな異性体のOMe)、3.48(s、3H、マイナーな異性体のOMe)、3.74(m、4H、両方の異性体のCH2Br)、3.27(dd、J=15.9Hz、J=7.7Hz、1H、メジャーな異性体の3−CH’)、2.97(dd、J=15.0Hz、J=6.8Hz、1H、マイナーな異性体の3−CH’)、2.82(m、4H、両方の異性体のC 2 CH2Br)、2.73(dd、J=15.0Hz、J=7.0Hz、1H、マイナーな異性体の3−CH’)、2.54−2.71(m、4H、両方の異性体のCMeおよびOH)、2.46(dd、J=15.9Hz、J=5.0Hz、1H、メジャーな異性体の3−CHH’)、1.18(d、J=7.0Hz、3H、メジャーな異性体の2−Me)、1.15(d、J=7.9Hz、3H、マイナーな異性体の2−Me).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ142.6、142.4、141.9(2C)、134.8、134.6、128.9、128.7、126.6、126.2、123.4、123.2、91.4、86.1、62.3、62.2、56.6、56.2、39.1、38.3、36.8、36.5、36.4、36.2、19.3、13.5。
4−(2−ブロモエチル)−1−メトキシ−2−メチルインダン
Figure 2010536905
THF(800ml)中の2−(1−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)エタノール(41.3g、0.2mol)とPPh3(52.5g、0.2mol)との混合物に、激しく撹拌しながらNBS(35.6g、0.2mol)を0℃で5分間加えた。この混合物を室温で2時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。ヘキサン(500ml)中の残渣の溶液をガラスフリット(G3)に通して濾過し、沈殿物をヘキサン(3×300ml)でさらに洗浄した。合わせた有機抽出物を蒸発乾固させた。シリカゲル60上のフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 80mm、l 250mm、溶離液:ヘキサン/エーテル=20/1、容量)を用いて残渣から生成物を単離した。収量は、ジアステレオマーAおよびBの約1:1の混合物39.3g(73%)であった。
1317BrOの解析計算値:C、58.01;H、6.37。測定値:C、58.26;H、6.17.
1H NMR(CDCl3):δ7.30(m、2H、AおよびBのインデニル中の6−H)、7.20(m、2H、AおよびBのインデニル中の7−H)、7.12(m、2H、AおよびBのインデニル中の5−H)、4.52(m、1H、Aのインデニル中の1−H)、4.41(m、1H、Bのインデニル中の1−H)、3.53(m、4H、AおよびBのCH2 2 Br)、3.47(s、3H、BのOMe)、3.42(s、3H、AのOMe)、3.22(dd、J=15.8Hz、J=7.6Hz、1H、Bのインデニル中の3−H)、3.15(m、4H、AおよびBのC 2 CH2Br)、2.92(dd、J=14.9Hz、J=6.7Hz、1H、Aのインデニル中の3−H)、2.48−2.71(m、3H、Aのインデニル中の2,3−HおよびBのインデニル中の2−H)、2.42(dd、J=15.8Hz、J=4.8Hz、1H、Bのインデニル中の3−H)、1.18(d、J=7.1Hz、3H、Bのインデニル中の2−Me)、1.13(d、J=6.6Hz、3H、Aのインデニル中の2−Me).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ143.1、142.6、142.2、141.7、135.1、135.0、128.5、128.4、126.8、126.5、124.1、123.8、91.3、85.9、56.7、56.5、39.4、38.5、36.80、36.78、36.7、36.5、31.7、31.6、19.4、13.6。
4/7−(2−ブロモエチル)−2−メチル−1H−インデン
Figure 2010536905
トルエン(200ml)中の4−(2−ブロモエチル)−1−メトキシ−2−メチルインダン(10.0g、37.2mmol)の加熱(110℃)溶液に、TsOH(0.8g)を加えた。ディーンスタークトラップを用いてこの混合物を10分間還流させ、次いでシリカゲル60の層(40〜63um、d 80mm、l 50mm)に通した。シリカゲル層を500mlのトルエンでさらに洗浄した。合わせた有機抽出物を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 80mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により生成物を単離した。収量は、4−および7−(2−ブロモエチル)−2−メチル−1H−インデンの約1:1.5の混合物8.46g(96%)であった。
1213Brの解析計算値:C、60.78;H、5.53。測定値:C、61.00;H、5.65.
1H NMR(CDCl3):δ6.92−7.31(m、6H、マイナーな異性体中の5,6,7−Hおよびメジャーな異性体中の4,5,6−H)、6.60(m、1H、マイナーな異性体のインデニル中の3−H)、6.51(m、1H、メジャーな異性体のインデニル中の3−H)、3.62(m、2H、メジャーな異性体のCH2Br)、3.57(m、2H、マイナーな異性体のCH2Br)、3.32(br.s、2H、マイナーな異性体のインデニル中の1,1’−H)、3.28(br.s、2H、メジャーな異性体のインデニル中の1,1’−H)、3.27(m、2H、マイナーな異性体のC 2 CH2Br)、3.23(m、2H、メジャーな異性体のC 2 CH2Br)、2.19(m、3H、マイナーな異性体のインデニル中の2−Me)、2.18(m、3H、メジャーな異性体のインデニル中の2−Me)。
[配位子1]
Figure 2010536905
THF(80ml)中のCpLi(484mg、6.72mmol)の溶液に、THF(10ml)中の7−(ブロモメチル)−2−メチル−1H−インデン(1.50g、6.72mmol)の溶液を−80℃で5分間滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、水を1ml加え、次いで蒸発乾固させた。残渣に水を100ml加え、粗生成物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合わせた抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 50mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により生成物を単離した。収量は1.13g(81%)であった。
1616の解析計算値:C、92.26;H、7.74。測定値:C、92.09;H、7.58.
1H NMR(CDCl3):δ6.94−7.30(m、3H)、6.98−6.66(m、4H)、3.76−3.89(m、2H)、3.23−3.34(m、2H)、2.87−3.03(m、2H)、2.18(m、3H)。
[配位子3]
Figure 2010536905
エーテル(90ml)中の2−メチル−1H−インデン(1.30g、10mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(80ml、10mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で2時間撹拌し、次いで激しく撹拌しながらTHF(15ml)中の7−(ブロモメチル)−2−メチル−1H−インデン(2.23g、10mmol)の溶液を−80℃で10分間滴下した。得られた混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水を1ml加えた。この混合物を蒸発乾固させ、水を100ml加えた。粗生成物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 70mm、溶離液:へキサン)により生成物を単離した。収量は、2−メチル−1−[(2−メチル−1H−インデン−7−イル)メチル]−1H−インデン(2.50g、92%)であった。
2120の解析計算値:C、92.60;H、7.40。測定値:C、92.77;H、7.53.
1H NMR(CDCl3):δ7.19−7.30(m、4H)、7.10(m、1H)、6.95(m、1H)、6.73(m、1H)、6.57(m、1H)、6.53(m、1H)、3.67(dd、J=10.0Hz、J=5.6Hz、1H、2−メチルインデン−1イル中の1−H)、3.30(dd、J=13.8Hz、J=5.6Hz、1H、CH’CH)、3.17(m、2H、2−メチルインデン−4−イル中の1,1’−H)、2.61(dd、J=13.8Hz、J=10.0Hz、1H、CHH’CH)、2.17(br.s、3H、2−メチルインデン−4−イル中のMe)、2.13(br.s、3H、2−メチルインデン−1−イル中のMe)。
13C{1H} NMR(CDCl3):δ149.6、147.1、145.9、145.6、144.4、142.3、135.0、127.5、126.6(2C)、126.4、124.5、123.5、123.4、119.7、118.0、52.2、41.6、34.6、16.7、15.5。
[配位子4]
Figure 2010536905
エーテル(90ml)中の3−メチル−1H−インデン(1.30g、10.0mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(4.0ml、10.0mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で2時間撹拌し、次いで−80℃まで冷却し、THF(15ml)中の7−(ブロモメチル)−2−メチル−1H−インデン(2.23g、10.0mmol)の溶液を加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水を1ml加えた。この混合物を蒸発乾固させ、水を100ml加えた。粗生成物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合わせた抽出物をNa2SO4で乾燥させ、次いで蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により残渣から生成物を単離した。収量は、3−メチル−1−[(2−メチル−1H−インデン−7−イル)メチル]−1H−インデン2.61g(96%)であった。
2120の解析計算値:C、92.60;H、7.40。測定値:C、92.69;H、7.24.
1H NMR(CDCl3):δ7.09−7.35(m、7H、2−メチルインデン−4−イル中の4,5,6−Hおよび3−メチルインデン−1−イル中の4,5,6,7−H)6.55(m、1H、2−メチルインデン−4−イル中の3−H)、6.11(m、1H、3−メチルインデン−1−イル中の2−H)、3.91(m、3−メチルインデン−1−イル中の1−H)、3.24(m、2H、2−メチルインデン−4−イル中の1,1’−H)、3.15(dd、J=13.4Hz、J=6.8Hz、1H、CH’CH)、2.66(dd、J=13.5Hz、J=9.9Hz、1H、CHH’CH)、2.18(br.s、3H、2−メチルインデン−4−イル中のMe)、2.16(m、3H、3−メチルインデン−1−イル中のMe)。
[配位子5]
Figure 2010536905
エーテル(90ml)中の3−tert−ブチル−1H−インデン(1.72g、10.0mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(4.0ml、10.0mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で2時間撹拌し、次いで−80℃まで冷却し、THF(15ml)中の7−(ブロモメチル)−2−メチル−1H−インデン(2.23g、10.0mmol)の溶液を10分間加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水を1ml加えた。この混合物を蒸発乾固させ、水を100ml加えた。粗生成物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、次いで蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により残渣から生成物を単離した。収量は、3−tert−ブチル−1−[(2−メチル−1H−インデン−7−イル)メチル]−1H−インデン2.89g(92%)であった。
2426の解析計算値:C、91.67;H、8.33。測定値:C、91.75;H、5.22.
1H NMR(CDCl3):δ7.67(m、1H)、7.20−7.39(m、5H)、7.14(m、1H)、6.59(m、1H、2−メチルインデン−4−イル中の3−H)、6.13(m、1H、3−tert−ブチルインデン−1−イル中の2−H)、3.75(m、3−tert−ブチルインデン−1−イル中の1−H)、3.31(s、1H、2−メチルインデン−4−イル中の1−H)、3.29(s、1H、2−メチルインデン−4−イル中の1’−H)、3.22(dd、J=13.4Hz、J=6.3Hz、1H、CH’CH)、2.68(dd、J=13.5Hz、J=9.9Hz、1H、CHH’CH)、2.22(br.s、3H、2−メチルインデン−4−イル中のMe)、1.41(s、9H、tert−Bu).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ152.0、149.3、145.9、145.6、143.4、142.0、135.4、131.4、127.5、126.7、126.0、124.3、124.1、123.3、122.2、117.9、48.4、41.6、35.8、33.0、29.4、16.8。
4−(9H−フルオレン−9−イルメチル)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルメチルエーテル
Figure 2010536905
エーテル(500ml)中の9H−フルオレン(3.32g、0.20mol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(80ml、0.20mol)を0℃で加えた。この混合物を12時間撹拌し、−80℃まで冷却し、次いで激しく撹拌しながらエーテル(150ml)中の4−(ブロモメチル)−1−メトキシ−2−メチルインダン(5.10g、0.20mol)の溶液をこの温度で30分間滴下した。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで水を500ml加えた。有機層を分離し、水層をジクロロメタン(3×200ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60上のフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 150mm、溶離液:ヘキサン/エーテル=20/1)によって生成物を単離した。収量は、ジアステレオマーAおよびBの混合物5.31g(78%)であった。
2524Oの解析計算値:C、88.20;H、7.11。測定値:C、88.39;H、7.00.
1H NMR(CDCl3):δ7.83(m、4H、AおよびBのフルオレニル中の4,5−H)、7.09−7.46(m、18H、AおよびBのフルオレニル中の1,2,3,6,7,8−Hおよびインデニル中の5,6,7−H)、4.66(m、A)、4.53(m、B)、4.27(m、2H、AおよびBのフルオレニル中の9−H)、3.57(s、3H、BのOMe)、3.53(s、3H、AのOMe)、2.30−3.17、(m、12H、AおよびBのCH2架橋基およびインデニル中の1,2,3,3’−H)、1.19(d、J=7.1Hz、3H、Bのインデニル中の2−Me)、1.15(d、J=6.8Hz、3H、Aのインデニル中の2−Me).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ147.0、146.90、146.88、146.85、142.8、142.5、142.4、142.3、140.62、140.59、140.57、140.54、136.5、136.4、129.4、129.2、127.05、127.03、126.7、126.6、126.5、126.3、124.73、124.67、123.5、123.3、119.72、119.71、99.8、91.5、86.1、56.7、56.4、47.64、47.62、39.4、38.2、37.52、37.46、37.0、36.7、19.4、13.6。
[配位子6]
Figure 2010536905
トルエン(400ml)中の4−(9H−フルオレン−9−イルメチル)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イルメチルエーテル(13.8g、40.5mmol)の加熱(110℃)溶液に、TsOHを1.40g(7.36mmol)加えた。ディーンスタークトラップを用いてこの混合物を40分間還流させ、次いでシリカゲル60を入れた短カラム(40−63um、d 80mm、l 60mm)に通した。カラムを500mlのトルエンでさらに洗浄した。合わせた溶出液を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 70mm、溶離液:ヘキサン/エーテル=35/1)によって生成物を単離した。収量は、純粋な9−[(2−メチル−1H−インデン−7−イル)メチル]−9H−フルオレン12.0g(96%)であった。
2420の解析計算値:C、93.46;H、6.54。測定値:C、93.57;H、6.65.
1H NMR(CDCl3):δ7.82(m、2H、フルオレニル中の4,5−H)、7.15−7.43(m、9H、フルオレニル中の1,2,3,6,7,8−Hおよびインデニル中の4,5,6−H)6.58(m、1H、インデニル中の3−H)、4.35(t、J=8.0Hz、1H、フルオレニル中の9−H)、3.11−3.16(m、4H、インデニル中の1,1’−HおよびCH2)、2.15(s、3H、Me)。
[配位子7]
Figure 2010536905
THF(100ml)中のCpLi(971mg、13.5mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらTHF(10ml)中のクロロ(ジメチル)(2−メチル−1H−インデン−7−イル)シラン(3.0g、13.5mmol)の溶液を−80℃で5分間滴下した。この混合物を室温で1時間さらに撹拌し、水を1ml加えた。この混合物を蒸発乾固させ、残渣に水を100ml加えた。粗生成物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により残渣から生成物を単離した。収量は、純粋なシクロペンタ−2,4−ジエン−1−イル(ジメチル)(2−メチル−1H−インデン−7−イル)シラン2.89g(85%)であった。
1720Siの解析計算値:C、80.89;H、7.99。測定値:C、81.12;H、8.10.
1H NMR(CDCl3、20℃):δ7.20−7.32(m、3H、インデニル中の4,5,6−H)、6.63(br.s、2H、Cp中の3,4−H)、6.52(m、1H、インデニル中の3−H)、6.47(br.s、2H、Cp中の2,5−H)、3.75(br.s、1H、Cp中の1−H)、3.38(s、2H、インデニル中の1,1’−H)、2.18(s、3H、インデニル中の2−Me)、0.22(s、6H、SiMe2).
13C{1H} NMR(CDCl3、20℃):δ148.6、145.8、145.3、143.3(br.)、133.5(br.)、130.6(br.)、129.2、127.1、125.9、121.0、44.2、16.8、−1.7、−3.7。
[配位子8]
Figure 2010536905
THF(100ml)中のtert−ブチルシクロペンタジエン(1.22g、10.0mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(4.0ml、10.0mmol)を−30℃で加えた。この混合物を室温で1時間撹拌し、次いで激しく撹拌しながらTHF(15ml)中のクロロ(ジメチル)(2−メチル−1H−インデン−7−イル)シラン(2.23g、10.0mmol)の溶液を室温で5分間滴下した。この混合物を1時間さらに撹拌し、水を1ml加えた。この混合物を蒸発乾固させ、残渣に水を100ml加えた。粗生成物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により残渣から生成物を単離した。収量は、純粋な(3−tert−ブチルシクロペンタ−2,4−ジエン−1−イル(ジメチル)(2−メチル−1H−インデン−7−イル)シラン2.56g(83%)であった。
2128Siの解析計算値:C、81.75;H、9.15。測定値:C、81.67;H、9.30.
1H NMR(CDCl3、20℃):δ7.24−7.34(m、3H、インデニル中の4,5,6−H)、6.68(br.m、1H、Cp中の4−H)、6.55(m、1H、インデニル中の3−H)、6.46(br.m、1H、Cp中の5−H)、6.07(br.s、1H、Cp中の2−H)、3.65(br.s、1H、Cp中の1−H)、3.41(br.s、2H、インデニル中の1,1’−H)、2.21(s、3H、インデニル中の2−Me)、1.20(s、9H、tert−Bu)、0.26(s、6H、SiMe2)。
[配位子9]
Figure 2010536905
エーテル(90ml)中の1H−インデン(1.29g、10.0mmol、純度90%)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(4.0ml、10.0mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で12時間撹拌し、−30℃まで冷却し、CuCNを(449mg、5.0mmol)加えた。得られた混合物をこの温度で1時間撹拌し、−80℃まで冷却し、激しく撹拌しながらエーテル(15ml)中のクロロ(ジメチル)(2−メチル−1H−インデン−7−イル)シラン(2.23g、10.0mmol)の溶液を10分間滴下した。この混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水を1ml加えた。混合物を5分間撹拌し、シリカゲル60を入れた短カラム(40〜63um、d 50mm、l 30mm)に通した。シリカゲル層を100mlのエーテルでさらに洗浄した。合わせた溶出液を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により残渣から生成物を単離した。収量は、1H−インデン−1−イル(ジメチル)(2−メチル−1H−インデン−7−イル)シラン2.69g(89%)であった。
2122Siの解析計算値:C、83.38;H、7.33。測定値:C、83.51;H、7.45.
1H NMR(CDCl3):δ7.48−7.05(m、7H、インデニル中の4,5,6,7−Hおよび2−メチルインデニル中の4,5,6−H)、6.92(m、1H、インデニル中の3−H)、6.57(m、1H、2−メチルインデニル中の3−H)、6.54(m、1H、インデニル中の2−H)、3.88(m、1H、インデニル中の1−H)、3.31(m、2H、2−メチルインデニル中の1,1’−H)、2.17(s、3H、2−メチルインデニル中の2−Me)、0.20(s、3H、SiMeMe’)、0.16(s、3H、SiMeMe’).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ148.8、145.9、145.3、144.8、144.3、135.6、131.8、129.5、129.3、127.1、125.8、124.9、123.6、123.0、121.1、120.9、45.4、44.2、16.7、−3.9、−4.3。
[配位子10]
Figure 2010536905
エーテル(90ml)中の2−メチル−1H−インデン(1.30g、10.0mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(4.0ml、10.0mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で12時間撹拌し、−50℃まで冷却し、CuCNを449mg(5.0mmol)加えた。得られた混合物を−30℃で1時間撹拌し、−80℃まで冷却し、激しく撹拌しながらエーテル(15ml)中のクロロ(ジメチル)(2−メチル−1H−インデン−7−イル)シラン(2.23g、10.0mmol)の溶液を10分間滴下した。この混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水を1ml加えた。混合物を5分間撹拌し、シリカゲル60を入れた短カラム(40〜63um、d 50mm、l 30mm)に通した。シリカゲル層を100mlのエーテルでさらに洗浄した。合わせた溶出液を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により残渣から生成物を単離した。収量は、ジメチル(2−メチル−1H−インデン−1−イル)(2−メチル−1H−インデン−7−イル)シラン2.79g(88%)であった。
2224Siの解析計算値:C、83.48;H、7.64。測定値:C、83.20;H、7.77.
1H NMR(CDCl3):δ7.15−7.37(m、5H、2−メチルインデン−1−イル中の4,5,7−Hおよび2−メチルインデン−4−イル中の4,6−H)、6.90−6.99(m、2H、2−メチルインデン−1−イル中の6−Hおよび2−メチルインデン−4−イル中の5−H)、6.56(m、1H、2−メチルインデン−4−イル中の3−H)、6.54(m、1H、2−メチルインデン−1−イル中の3−H)、3.72(s、1H、2−メチルインデン−1−イル中の1−H)、3.24(m、2H、2−メチルインデン−4−イル中の1,1’−H)、2.17(s、3H、2−メチルインデン−4−イル中のMe)、1.98(s、3H、2−メチルインデン−1−イル中のMe)、0.24(s、3H、SiMeMe’)、0.23(s、3H、SiMeMe’).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ148.9、147.6、145.8、145.2、145.0、144.7、131.9、129.6、127.0、125.82、125.78、124.8、123.0、122.3、121.1、119.6、48.0、44.1、17.3、16.7、−3.7、−4.0。
[配位子11]
Figure 2010536905
エーテル(90ml)中の3−メチル−1H−インデン(1.30g、10.0mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(4.0ml、10.0mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で12時間撹拌し、−50℃まで冷却し、CuCNを449mg(5.0mmol)加えた。得られた混合物を−30℃で1時間撹拌し、−80℃まで冷却し、激しく撹拌しながらエーテル(15ml)中のクロロ(ジメチル)(2−メチル−1H−インデン−7−イル)シラン(2.23g、10.0mmol)の溶液を10分間滴下した。この混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水を1ml加えた。混合物を5分間撹拌し、シリカゲル60を入れた短カラム(40〜63um、d 50mm、l 30mm)に通した。シリカゲル層を100mlのエーテルでさらに洗浄した。合わせた溶出液を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により残渣から生成物を単離した。収量は、ジメチル(2−メチル−1H−インデン−7−イル)(3−メチル−1H−インデン−1−イル)シラン2.85g(90%)であった。
2224Siの解析計算値:C、83.48;H、7.64。測定値:C、83.62;H、7.75.
1H NMR(CDCl3):δ7.16−7.50(m、7H、3−メチルインデン−1−イル中の4,5,6,7−Hおよび2−メチルインデン−4−イル中の4,5,6−H)、6.62(m、1H、3−メチルインデン−1−イル中の3−H)、6.32(m、1H、2−メチルインデン−4−イル中の3−H)、3.84(m、1H、3−メチルインデン−1−イル中の1−H)、3.40(m、2H、2−メチルインデン−4−イル中の1,1’−H)、2.29(s、3H、3−メチルインデン−1−イル中のMe)、2.26(s、3H、2−メチルインデン−4−イル中のMe)、0.26(s、3H、SiMeMe’)、0.24(s、3H、SiMeMe’).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ148.8、145.7、145.4、145.31、145.25、137.4、132.1、130.5、129.6、127.1、125.8、124.7、123.6、122.9、121.0、118.8、44.2、43.3、16.7、12.9、−3.8、−4.2。
[配位子12]
Figure 2010536905
エーテル(90ml)中の3−tert−ブチル−1H−インデン(1.72g、10.0mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(4.0ml、10.0mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で12時間撹拌し、−50℃まで冷却し、CuCNを(449mg、5.0mmol)加えた。得られた混合物を−30℃で1時間撹拌し、−80℃まで冷却し、激しく撹拌しながらエーテル(15ml)中のクロロ(ジメチル)(2−メチル−1H−インデン−7−イル)シラン(2.23g、10.0mmol)の溶液を10分間滴下した。この混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水を1ml加えた。混合物を5分間撹拌し、シリカゲル60を入れた短カラム(40〜63um、d 50mm、l 30mm)に通した。シリカゲル層を100mlのエーテルでさらに洗浄した。合わせた溶出液を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により残渣から生成物を単離した。収量は、(3−tert−ブチル−1H−インデン−1−イル)(ジメチル)(2−メチル−1H−インデン−7−イル)シラン2.90g(81%)であった。
2530Siの解析計算値:C、83.74;H、8.43。測定値:C、83.90;H、8.59.
1H NMR(CDCl3):δ7.68−7.72(m、1H、3−tert−ブチルインデン−1−イル中の7−H)、7.10−7.38(m、6H、3−tert−ブチルインデン−1−イル中の4,5,6−Hおよび2−メチルインデン−4−イル中の4,5,6−H)、6.56(m、1H、2−メチルインデン−1−イル中の3−H)、6.26(d、J=2.0Hz、1H、3−tert−ブチルインデン−1−イル中の3−H)、3.75(m、1H、3−tert−ブチルインデン−1−イル中の1−H)、3.26(m、2H、2−メチルインデン−4−イル中の1,1’−H)、2.20(s、3H、Me)、1.39(s、9H、tert−ブチル)、0.28(s、3H、SiMeMe’)、0.24(s、3H、SiMeMe’).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ151.0、148.9、146.7、145.7、145.2、143.1、131.7、129.5、127.8、127.0、125.7、124.2、123.4、123.0、122.0、121.0、44.2、43.0、33.1、29.7、16.7、−3.7、−3.8。
[配位子13]
Figure 2010536905
エーテル(90ml)中の9H−フルオレン(1.66g、10.0mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(4.0ml、10.0mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で12時間撹拌し、−50℃まで冷却し、CuCNを449mg(5.0mmol)加えた。得られた混合物を−30℃で1時間撹拌し、−80℃まで冷却し、激しく撹拌しながらエーテル(15ml)中のクロロ(ジメチル)(2−メチル−1H−インデン−7−イル)シラン(2.23g、10.0mmol)の溶液を10分間滴下した。この混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水を1ml加えた。混合物を5分間撹拌し、シリカゲル60を入れた短カラム(40〜63um、d 50mm、l 30mm)に通した。シリカゲル層を100mlのエーテルでさらに洗浄した。合わせた溶出液を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により残渣から生成物を単離した。収量は、9H−フルオレン−9−イル(ジメチル)(2−メチル−1H−インデン−7−イル)シラン3.24g(92%)であった。
2524Siの解析計算値:C、85.17;H、6.86。測定値:C、85.31;H、7.03.
1H NMR(CDCl3):δ7.82−7.86(m、2H、フルオレニル中の4,5−H)、7.07−7.41(m、9H、フルオレニル中の1,2,3,6,7,8−Hおよびインデニル中の4,5,6−H)、6.54(m、1H、インデニル中の3−H)、4.18(m、1H、フルオレニル中の9−H)、3.18(m、インデニル中の1,1’−H)、2.15(m、3H、インデニル中の2−Me)、0.12(s、6H、SiMe2).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ149.2、145.9、145.3、145.1、143.2、140.5、131.3、129.9、127.0、126.70、126.67、125.9、125.8、125.3、125.0、124.2、124.1、121.2、119.9、119.8、44.2、41.6、36.9、16.7、−4.2。
[配位子14]
Figure 2010536905
THF(170ml)中のCpLi(2.61g、36.2mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらTHF(TTF)(10ml)中の4/7−(2−ブロモエチル)−2−メチル−1H−インデン(8.58g、36.2mmol)の溶液を−80℃で10分間滴下した。この混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水を1ml加えた。得られた混合物を蒸発乾固させ、残渣に水を100ml加えた。粗生成物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 80mm、l 60mm、溶離液:へキサン)により生成物を単離した。収量は、異性体化合物の混合物5.96g(74%)であった。
1718の解析計算値:C、91.84;H、8.16。測定値:C、91.69;H、8.02.
1H NMR(CDCl3):δ6.98−7.33(m)、6.68(m)、6.54(m)、6.32(m)、6.14(m)、3.67(m)、3.26−3.40(m)、2.92−3.07(m)、2.79(m)、2.37(m)、2.23(m)、1.51(m)、1.35(m)、0.96(m)。
[配位子15]
Figure 2010536905
THF(TTF)(175ml)中の1H−インデン(4.54g、35.2mmol、純度90%)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLiの溶液(14.1ml、35.3mmol)を0℃で5分間加えた。この混合物をこの温度で1時間撹拌し、−30℃まで冷却し、激しく撹拌しながらTHF(10ml)中の4/7−(2−ブロモエチル)−2−メチル−1H−インデン(8.35g、35.2mmol)の溶液をこの温度で10分間滴下した。この混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水を1ml加えた。得られた混合物を蒸発乾固させ、残渣に水を100ml加えた。粗生成物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60上のフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 300mm、溶離液:ヘキサン)によって生成物を単離した。収量は、7−[2−(1H−インデン−1−イル)エチル]−2−メチル−1H−インデン6.13g(64%)であった。
2120の解析計算値:C、92.60;H、7.40。測定値:C、92.45;H、7.22.
1H NMR(CDCl3):δ7.04−7.54(m、7H、インデニル中の4,5,6,7−Hおよび2−メチルインデニル中の4,5,6−H)、6.65(m、1H、インデニル中の3−H)、6.55(m、1H、2−メチルインデニル中の3−H)、6.30(m、1H、インデニル中の2−H)、3.06−3.41(m、7H、インデニル中の1−Hおよび2−メチルインデニル中の1,1’−HおよびCH2CH2)、2.20(s、3H、Me)。
[配位子16]
Figure 2010536905
THF(TTF)(175ml)中の2−メチル−1H−インデン(4.58g、35.2mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLiの溶液(14.1ml、35.3mmol)を室温で5分間加えた。この混合物をこの温度で1時間撹拌し、−70℃まで冷却し、激しく撹拌しながらTHF(10ml)中の4/7−(2−ブロモエチル)−2−メチル−1H−インデン(8.35g、35.2mmol)の溶液をこの温度で10分間滴下した。この混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水を1ml加えた。得られた混合物を蒸発乾固させ、残渣に水を100ml加えた。粗生成物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60上のフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 300mm、溶離液:ヘキサン)によって生成物を単離した。収量は、2−メチル−1−[2−(2−メチル−1H−インデン−7−イル)エチル]−1H−インデン5.54g(55%)であった。
2222の解析計算値:C、92.26;H、7.74。測定値:C、92.01;H、7.60.
1H NMR(CDCl3):δ7.17−7.61(m、7H、2−メチルインデン−1−イル中の4,5,6,7−Hおよび2−メチルインデン−4−イル中の4,5,6−H)、6.67−6.74(m、2H、両方の2−メチルインデニル中の3−H)、2.98−3.49(m、7H、2−メチルインデン−1−イル中の1−Hおよび2−メチルインデン−4−イル中の1,1’−HおよびCH2CH2)、2.08(s、3H、2−メチルインデン−4−イル中のMe)、2.04(s、3H、2−メチルインデン−1−イル中のMe)。
[配位子17]
Figure 2010536905
THF(TTF)(175ml)中の9H−フルオレン(5.85g、35.2mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLiの溶液(14.1ml、35.3mmol)を室温で5分間加えた。この混合物をこの温度で5時間撹拌し、−80℃まで冷却し、激しく撹拌しながらTHF(10ml)中の4/7−(2−ブロモエチル)−2−メチル−1H−インデン(8.35g、35.2mmol)の溶液をこの温度で10分間滴下した。この混合物を室温で24時間撹拌し、次いで水を1ml加えた。得られた混合物を蒸発乾固させ、残渣に水を100ml加えた。粗生成物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60上のフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 300mm、溶離液:ヘキサン)によって生成物を単離した。収量は、9−[2−(2−メチル−1H−インデン−7−イル)エチル]−9H−フルオレン(A)と9−[2−(2−メチル−1H−インデン−4−イル)エチル]−9H−フルオレン(B)との約1:1の混合物7.82g(69%)であった。
2522の解析計算値:C、93.12;H、6.88。測定値:C、93.00;H、6.69.
1H NMR(CDCl3):δ6.98−7.94(m、22H、Aのインデニル中の4,5,6−HおよびBのインデニル中の5,6,7−Hおよび両方の異性体のフルオレニル中の1,2,3,4,5,6,7,8−H)、6.58(m、1H、Bのインデニル中の3−H)、6.52(m、1H、Aのインデニル中の3−H)、4.22(m、2H、両方の異性体のフルオレニル中の9−H)、3.37(m、2H、Aのインデニル中の1,1’−H)、3.16(m、2H、Bのインデニル中の1,1’−H)、2.51(m、8H、両方の異性体のCH2CH2)、2.26(s、3H、AのMe)、2.24(s、3H、BのMe)。
2−[(2−メチル−1H−インデン−4/7−イル)メチル]インダン−1−オン
Figure 2010536905
THF(800ml)中のジイイソプロピルアミン(24.5g、242mmol)の溶液に、激しく撹拌しながら2.5Mのn−BuLi(96.8ml、242mmol)を−80℃で15分間加えた。この混合物を−30℃で1時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。THF(800ml)中の残渣の溶液に、激しく撹拌しながらTHF(200ml)中のインダノン−1(32.0g、242mmol)の溶液を−30℃で20分間滴下した。得られた混合物をこの温度で1時間撹拌し、THF(200ml)中の4/7−(ブロモメチル)−2−メチル−1H−インデン(27.0g、121mmol)の溶液を15分間加えた。この混合物を室温で24時間撹拌し、水を10ml加えた。得られた混合物を蒸発乾固させた。エーテル500ml中の残渣の溶液を、1リットルの水で洗浄した。有機層を分離し、水層をエーテル(3×200ml)で洗浄した。シリカゲル60上のフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 400mm、溶離液:ヘキサン/エーテル=10/1)によって生成物を単離した。収量は9.30g(28%)であった。
2018Oの解析計算値:C、87.56;H、6.61。測定値:C、87.65;H、6.73.
1H NMR(CDCl3):δ7.80(m、1H)、7.67(m、1H)、7.34−7.42(m、2H)、7.18(m、1H)、7.15(m、1H)、6.98(m、1H)、6.50(m、1H)、3.45(m、1H)、3.47(m、1H)、3.28(s、2H)、3.19(m、1H)、3.08(m、1H)、2.85(m、1H)、2.64(m、1H)、2.15−2.17(m、6H)。
[配位子18]
Figure 2010536905
THF−メタノール(容量2:1、60ml)中の2−[(2−メチル−1H−インデン−4/7−イル)メチル]インダン−1−オン(9.30g、33.9mmol)の溶液に、NaBH4(2.78g、74.1mmol)を室温で2時間少量ずつ加えた。混合物を周囲温度で12時間撹拌し、次いで氷100cm3に注いだ。有機層を分離し、水層をメチル−tert−ブチルエーテル(3×300ml)で抽出した。合わせた抽出物をK2CO3で乾燥させ、蒸発乾固させた。得られたやや黄色の油状物にトルエン(1250ml)を加えた。このトルエン溶液を、ディーンスタークトラップを用いて還流状態で触媒量のTsOH(約280mg)で45分間処理した。得られた混合物を、シリカゲル60を入れた短カラム(40−63um、d 50mm、l 30mm)に通した。このカラムを、200mlのトルエンでさらに溶離した。シリカゲル60上のフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 150mm、溶離液:ヘキサン)を用いて合わせた溶出液から生成物を単離した。収量は、異性体インデンの混合物8.23g(94%)であった。
2018の解析計算値:C、92.98;H、7.02。測定値:C、92.79;H、7.11.
1H NMR(CDCl3):δ7.17−7.56(m、7H)、6.67−6.84(m、2H)、3.93−4.12(m、2H)、3.41−3.51(m、4H)、2.32−2.37(m、3H)。
[錯体1−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子1(2.08g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10.0mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を30mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×3ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は1.69g(46%)であった。
1614Cl2Zrの解析計算値:C、52.16;H、3.83。測定値:C、52.30;H、4.01.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.44(m、1H、インデニル中の4−H)、7.23(m、1H、インデニル中の5−H)、6.82(m、1H、インデニル中の6−H)、6.62(m、1H、Cp中の3/4−H)、6.43(m、1H、インデニル中の1/3−H)、6.28(m、1H、インデニル中の3/1−H)、6.16(m、1H、Cp中の2/5−H)、6.13(m、1H、Cp中の4/3−H)、4.69(m、1H、Cp中の5/2−H)、4.15(d、J=13.4Hz、1H、CH’)、3.89(d、J=13.4Hz、CHH’)、2.35(s、3H、Me)。
13C{1H} NMR(CD2Cl2):δ145.2、139.2、129.4、129.1、122.9、122.8、120.9、120.1、118.1、116.9(2C)、111.4、109.4、99.5、34.0、18.0。
[錯体3−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子3(3.02g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10.0mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させた。生成物をトルエン(2×10ml)で残渣から抽出した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣をヘキサン(2×5ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、純粋なmeso様錯体951mg(22%)であった。
2118Cl2Zrの解析計算値:C、58.32;H、4.19。測定値:C、58.58;H、4.25.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.37(m、1H)、7.24−7.33(m、2H)、7.05−6.97(m、2H)、6.88−6.77(m、2H)、6.63(s、1H、インデン−4−イル中の3−H)、6.38(d、J=2.2Hz、1H、インデン−2−イル中の1/3−H)、5.96(d、J=2.2Hz、1H、インデン−2−イル中の3/1−H)、4.50(d、J=14.1Hz、1H)、4.23(d、J=14.1Hz、1H)、2.58(s、3H、Me)、2.29(s、3H、Me)。
[錯体3−Hf]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子3(3.02g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、HfCl4(THF)2を4.64g(10.0mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を冷トルエン(5×4ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、racおよびmeso様異性体錯体の約9:1の混合物1.09g(21%)であった。
2118Cl2Hfの解析計算値:C、48.53;H、3.49。測定値:C、48.60;H、3.57.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.83(m、1H)、7.54(m、1H)、7.37(m、1H)、7.20−7.28(m、2H)、7.15(m、1H)、6.94(m、1H)、6.10(d、J=1.8Hz、1H、インデン−2−イル中の1/3−H)、6.05(s、1H、インデン−4−イル中の3−H)、5.89(d、J=1.8Hz、1H、インデン−2−イル中の3/1−H)、4.63(d、J=14.4Hz、1H)、3.99(d、J=14.4Hz、1H)、1.97(s、3H、Me)、1.66(s、3H、Me)。
[錯体4−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子4(3.02g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を30mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(2×3ml)およびヘキサン(3×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、racおよびmeso様錯体の約4:3の混合物2.72g(63%)であった。
2118Cl2Zrの解析計算値:C、58.32;H、4.19。測定値:C、58.44;H、4.31.
1H NMR(CD2Cl2):メジャーな異性体、δ7.78−6.76(m、7H)、6.28(m、1H)、6.10(m、1H)、4.75(s、1H)、4.83(d、J=13.8Hz、1H)、3.99(d、J=13.8Hz、1H)、2.23(s、3H、Me)、1.97(s、3H、Me);マイナーな異性体、δ7.78−6.76(m、7H)、6.35(m、1H)、6.28(m、1H)、6.25(s、1H)、4.46(d、J=14.0Hz、1H)、4.32(d、J=14.0Hz、1H)、2.47(s、3H、Me)、2.28(s、3H、Me)。
[錯体5−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子5(3.45g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、そして残渣を500mlのトルエンで洗浄した。−30℃で析出した結晶を回収し、冷ヘキサン(3×3ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、racおよびmeso様錯体の約5:4の混合物2.66g(56%)であった。
2424Cl2Zrの解析計算値:C、60.74;H、5.10。測定値:C、60.62;H、5.35.
1H NMR(CD2Cl2):メジャーな異性体、δ7.45−6.73(m、7H)、6.25(m、1H)、6.11(m、1H)、5.05(s、1H)、4.61(d、J=13.9Hz、1H)、4.00(d、J=13.9Hz、1H)、1.94(s、3H、Me)、1.33(s、9H、tert−Bu);マイナーな異性体、δ7.45−6.73(m、7H)、6.55(s、1H)、6.41(m、1H)、6.34(m、1H)、4.48(d、J=14.1Hz、1H)、4.29(d、J=14.1Hz、1H)、2.27(s、3H、Me)、1.51(s、9H、tert−Bu)。
[錯体6−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子6(3.08g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を100mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(2×5ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は2.53g(54%)であった。
2418Cl2Zrの解析計算値:C、61.52;H、3.87。測定値:C、61.79;H、4.00.
1H NMR(CD2Cl2):δ8.03−6.97(m、11H)、6.22(m、1H)、6.16(m、1H)、4.98(d、J=14.3Hz、1H)、4.42(d、J=14.3Hz、1H)、1.88(s、3H、Me)。
[錯体7−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子7(2.52g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を100mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×7ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、949mg(23%)であった。
1718Cl2SiZrの解析計算値:C、49.49;H、4.40。測定値:C、49.66;H、4.52.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.96(m、1H、インデニル中の7−H)、7.30(dd、J=8.3Hz、J=6.6Hz、インデニル中の6−H)、7.14(dd、J=6.6Hz、J=1.0Hz、インデニル中の5−H)、6.87(m、1H、C54)、6.61(m、1H、C54)、6.56(m、1H、インデニル中の3−H)、6.43(m、1H、インデニル中の1−H)、6.32(m、1H、C54)、5.40(m、1H、C54)、2.32(s、3H、インデニル中の2−Me)、0.94(s、3H、SiMeMe’)、0.65(s、3H、SiMeMe’).
13C{1H} NMR(CD2Cl2):δ142.5、136.9、135.7、135.3、128.7、128.13、128.10、126.1、126.0、120.2、119.7、114.2、110.3、100.6、18.4、−1.7、−2.9。
[錯体7−Hf]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子7(2.52g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、HfCl4(THF)2を4.64g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を30mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×7ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は2.15g(43%)であった。
1718Cl2SiHfの解析計算値:C、40.85;H、3.63。測定値:C、41.09;H、3.80.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.55(m、1H、インデニル中の7−H)、7.26(dd、J=7.3Hz、J=6.4Hz、インデニル中の6−H)、7.15(dd、J=6.4Hz、J=0.8Hz、インデニル中の5−H)、6.77(m、1H、C54)、6.52(m、1H、C54)、6.37(m、1H、インデニル中の3−H)、6.31(m、1H、インデニル中の1−H)、6.23(m、1H、C54)、5.29(m、1H、C54)、2.39(s、3H、インデニル中の2−Me)、0.93(s、3H、SiMeMe’)、0.65(s、3H、SiMeMe’).
13C{1H} NMR(CD2Cl2):δ141.4、136.2、135.3、128.7、127.9、126.4、126.0、123.9、122.4、119.2、118.2、113.3、108.0、98.4、18.3、−1.7、−2.7。
[錯体8−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子8(3.09g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を30mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×2ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、異性体錯体の約8:1の混合物1.69g(36%)であった。
2126Cl2SiZrの解析計算値:C、53.82;H、5.59。測定値:C、53.88;H、5.74.
1H NMR(C66):メジャーな異性体、δ7.54(d、J=8.3Hz、1H、インデニル中の7−H)、7.14(m、1H、インデニル中の6−H)、6.86(d、J=6.6Hz、インデニル中の5−H)、6.64(m、1H、C54)、6.21(m、1H、インデニル中の3−H)、6.13(m、1H、インデニル中の1−H)、5.99(m、1H、C54)、5.46(m、1H、C54)、2.21(s、3H、インデニル中の2−Me)、1.33(s、9H、tBu)、0.47(s、3H、SiMeMe’)、0.26(s、3H、SiMeMe’)。
[錯体9−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子9(3.02g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を20mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×2ml)およびヘキサン(2×7ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、異性体錯体の約7:1の混合物2.04g(44%)であった。
2120Cl2SiZrの解析計算値:C、54.52;H、4.36。測定値:C、54.68;H、4.15.
1H NMR(CD2Cl2):メジャーな異性体、δ7.57(m、1H)、7.50(m、1H)、7.29(m、3H)、7.11(m、1H)、6.99(m、3H)、6.87(m、1H)、6.61(m、1H)、6.34(m、1H)、2.28(s、3H、2−メチルインデニル中の2−Me)、1.04(s、3H、SiMeMe’)、0.92(s、3H、SiMeMe’).
13C{1H} NMR(CD2Cl2):δ141.4、135.8、133.5、132.9、129.4、129.0、128.6、128.5、127.9、127.1、126.9、126.0、123.8、119.0、118.3、110.6、101.2、100.8、18.4、−0.4、−2.6。
[錯体9−Hf]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子9(3.02g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、HfCl4(THF)2を4.64g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を冷トルエン(3×4ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、一方の純粋な異性体1.48g(27%)であった。
2120Cl2SiHfの解析計算値:C、45.87;H、3.67。測定値:C、46.02;H、3.77.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.54(m、1H、インデン−4−イル中の5−H)、7.45(m、1H、インデン−4−イル中の7−H)、7.21−7.29(m、2H、インデン−1−イル中の5,6−H)、7.07(m、1H、インデン−4−イル中の6−H)、6.96(m、1H、インデン−1−イル中の2−H)、6.93(m、1H、インデン−1−イル中の4−H)、6.86(m、1H、インデン−1−イル中の7−H)、6.85(m、1H、インデン−1−イル中の3−H)、6.45(m、1H、インデン−4−イル中の1−H)、6.21(m、1H、インデン−4−イル中の3−H)、2.36(s、3H、2−Me)、1.03(s、3H、SiMeMe’)、0.91(s、3H、SiMeMe’)。
[錯体10−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子1(3.17g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を30mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×2ml)およびヘキサン(2×7ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、一方の純粋な異性体2.72g(57%)であった。
2222Cl2SiZrの解析計算値:C、55.44;H、4.65。測定値:C、55.67;H、4.77.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.38−7.47(m、3H)、7.26(m、1H)、7.08(m、1H)、6.86(s、1H)、6.79(m、1H)、6.74(m、1H)、6.32(m、2H)、2.61(s、3H)、2.30(s、3H)、1.13(s、3H)、0.89(s、3H).
13C{1H} NMR(CD2Cl2):δ143.7、135.1、134.2、133.4、130.6、130.2、129.4、127.7、126.6、126.3、127.5、126.7、126.5、125.9、122.9、111.1、102.3、101.9、19.1、18.5、2.0、−1.6。
[錯体10−Hf]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子10(3.17g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、HfCl4(THF)2を4.64g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を40mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×2ml)およびヘキサン(2×7ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、異性体錯体の約10:1の混合物2.09g(37%)であった。
2222Cl2SiHfの解析計算値:C、46.86;H、3.93。測定値:C、56.81;H、4.15.
1H NMR(C66):メジャーな異性体、δ7.32(m、2H、インデン−1−イル中の4,7−H)、7.06(m、1H、インデン−4−イル中の5−H)、7.01(m、1H、インデン−4−イル中の6−H)、6.92(m、1H、インデン−4−イル中の7−H)、6.64(m、2H、インデン−1−イル中の5,6−H)、6.59(s、1H、インデン−1−イル中の3−H)、6.09(m、1H、インデン−4−イル中の3−H)、5.85(m、1H、インデン−1−イル中の1−H)、2.27(s、3H、インデン−1/4−イル中の2−Me)、2.25(s、3H、インデン−4/1−イル中の2−Me)、0.69(s、3H、SiMeMe’)、0.54(s、3H、SiMeMe’)。
[錯体11−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子11(3.17g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を40mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×2ml)およびヘキサン(2×7ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、一方の純粋な異性体2.62g(55%)であった。
2222Cl2SiZrの解析計算値:C、55.44;H、4.65。測定値:C、55.61;H、4.45.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.47(m、2H)、7.38(m、1H)、7.22−7.31(m、2H)、7.10(m、1H)、6.93(m、1H)、6.80(m、1H)、6.53−6.56(m、2H)、6.32(m、1H)、2.51(s、3H)、2.25(s、3H)、1.03(s、3H)、0.88(s、3H)。
[錯体11−Hf]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子11(3.17g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、HfCl4(THF)2を4.64g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を40mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×2ml)およびヘキサン(2×7ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、一方の純粋な異性体2.65g(47%)であった。
2222Cl2SiHfの解析計算値:C、46.86;H、3.93。測定値:C、46.08;H、3.10.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.43(m、1H、インデン−4−イル中の7−H)、7.36(m、1H、インデン−1−イル中の4/7−H)、7.21−7.33(m、2H、インデン−4−イル中の5,6−H)、7.07(m、1H、インデン−1−イル中の5/6−H)、6.88(m、1H、インデン−1−イル中の6/5−H)、6.79(m、1H、インデン−1−イル中の7/4−H)、6.52(s、1H、インデン−1−イル中の2−H)、6.40(m、1H、インデン−4−イル中の3−H)、6.21(m、1H、インデン−1−イル中の1−H)、2.58(s、3H、インデン−1/4−イル中の2−Me)、2.33(s、3H、インデン−4/1−イル中の2−Me)、1.01(s、3H、SiMeMe’)、0.87(s、3H、SiMeMe’)。
[錯体12−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子12(3.59g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を40mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×2ml)およびヘキサン(2×7ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、異性体錯体の約3.7:1の混合物1.38g(29%)であった。
2528Cl2SiZrの解析計算値:C、57.89;H、5.44。測定値:C、58.11;H、5.60.
1H NMR(CD2Cl2):メジャーな異性体、δ7.90(m、2H)、7.55(m、1H)、7.27−7.34(m、3H)、7.19(m、1H)、6.61(m、1H)、6.18(m、1H)、5.56(m、1H)、1.82(s、3H)、1.37(s、9H)、1.18(s、3H)、0.68(s、3H)。
[錯体12−Hf]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子12(3.59g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、HfCl4(THF)2を4.64g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を40mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×2ml)およびヘキサン(2×7ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、異性体錯体の約14:3の混合物1.58g(26%)であった。
2528Cl2SiHfの解析計算値:C、49.55;H、4.66。測定値:C、49.71;H、4.79.
1H NMR(CD2Cl2):メジャーな異性体、δ7.81−7.95(m、2H、インデン−1−イル中の4,7−H)、7.52(m、1H、インデン−4−イル中の7−H)、7.17−7.30(m、4H、インデン−1−イル中の5,6−Hおよびインデン−4−イル中の5,6−H)、6.43(m、1H、インデン−4−イル中の3−H)、6.09(m、1H、インデン−4−イル中の1−H)、5.50(s、1H、インデン−4−イル中の2−H)、1.89(s、3H、2−Me)、1.36(s、9H、tBu)、1.17(s、3H、SiMeMe’)、0.68(s、3H、SiMeMe’)。
[錯体13−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子13(3.53g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を80mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×2ml)およびヘキサン(2×7ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は3.08g(60%)であった。
2522Cl2SiZrの解析計算値:C、58.57;H、4.33。測定値:C、58.79;H、4.41.
1H NMR(C66):δ7.85(m、1H)、7.70(m、1H)、7.59(m、1H)、7.32−7.37(m、3H)、7.18(dd、J=6.5Hz、J=1.0Hz、1H、インデニル中の5−H)、7.13(m、1H)、6.99(dd、J=8.5Hz、J=6.5Hz、1H、インデニル中の6−H)、6.90(ddd、J=8.7Hz、J=6.7Hz、J=1.0Hz、1H)、6.83(m、1H、インデニル中の7−H)、6.32(m、1H、インデニル中の1−H)、5.98(m、1H、インデニル中の3−H)、1.83(s、3H、インデニル中の2−Me)、0.90(s、3H、SiMeMe’)、0.57(s、3H、SiMeMe’)。
[錯体14−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子14(2.22g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を20mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(2×2ml)およびヘキサン(3×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は1.22g(32%)であった。
1716Cl2Zrの解析計算値:C、53.39;H、4.22。測定値:C、53.52;H、4.06.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.54(m、1H、インデニル中の7−H)、7.16(dd、J=8.3Hz、J=7.1Hz、インデニル中の6−H)、7.05(m、1H、インデニル中の5−H)、6.54(m、1H、Cp中のCH)、6.39(m、1H、インデニル中の1/3−H)、6.23(m、1H、Cp中のCH)、6.17(m、1H、インデニル中の3/1−H)、6.12(m、1H、Cp中のCH)、4.62(m、1H、Cp中のCH)、3.63(m、1H、CH’)、3.45(m、1H、CH’)、3.21(m、1H、CH’)、3.06(m、1H、CH’)、2.31(s、3H、インデニル中の2−Me)。
[錯体14−Hf]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子14(2.22g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、HfCl4(THF)2を4.64g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させた。残渣を50mlのヘキサンで洗浄し、次いで生成物をエーテル(3×5ml)で抽出した。−30℃で析出した結晶を回収し、真空乾燥させた。収量は1.60g(34%)であった。
1716Cl2Hfの解析計算値:C、43.47;H、3.43。測定値:C、43.22;H、3.49.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.52(m、1H、インデニル中の7−H)、7.13(dd、J=8.3Hz、J=6.8Hz、インデニル中の6−H)、7.03(m、1H、インデニル中の5−H)、6.42(m、1H、Cp中のCH)、6.26(m、1H、インデニル中の1/3−H)、6.14(m、1H、Cp中のCH)、6.00(m、1H、インデニル中の3/1−H)、5.95(m、1H、Cp中のCH)、4.47(m、1H、Cp中のCH)、3.68(m、1H、CH’)、3.52(m、1H、CH’)、3.24(m、2H、CH’CH’)、2.39(s、3H、インデニル中の2−Me)。
[錯体15−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子15(2.72g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を30mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(2×3ml)およびヘキサン(3×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、一方の純粋な異性体1.77g(41%)であった。
2118Cl2Zrの解析計算値:C、58.32;H、4.19。測定値:C、58.47;H、4.34.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.71(m、1H)、7.09−7.44(m、5H)、6.87(m、1H)、6.54(m、1H)、6.22(m、1H)、5.70(m、1H)、4.49(m、1H)、3.46(m、1H、CH’)、3.28(m、1H、CH’)、2.82(m、1H、CH’)、2.66(m、1H、CH’)、2.04(s、3H、インデニル中の2−Me)。
[錯体16−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子16(2.86g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を15mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(2×5ml)およびヘキサン(2×20ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、異性体錯体の約2:1の混合物804mg(18%)であった。
2220Cl2Zrの解析計算値:C、59.18;H、4.51。測定値:C、59.40;H、4.65。
1H NMR(C66):メジャーな異性体、δ7.62(m、1H)、7.49(m、1H)、7.33(m、1H)、7.01(m、1H)、6.95(m、1H)、6.90(m、1H)、6.66(m、1H)、6.02(m、1H)、5.98(m、1H)、5.72(m、1H)、3.21(m、1H、CH’)、2.74(m、1H、CH’)、2.68(m、1H、CH’)、2.35(m、1H、CH’)、1.74(s、3H、Me)、1.54(s、3H、Me)。
[錯体17−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子17(3.22g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を20mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(2×3ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は3.33g(69%)であった。
2520Cl2Zrの解析計算値:C、62.22;H、4.18。測定値:C、62.37;H、4.07.
1H NMR(CD2Cl2):δ8.26(m、1H)、8.09(m、1H)、8.00(m、1H)、7.61(m、2H)、7.53(m、1H)、7.40(m、1H)、7.28(m、3H)、7.13(m、1H)、6.42(m、1H、インデニル中の3−H)、6.24(m、1H、インデニル中の1−H)、4.04(m、2H、CH’CH’)、3.57(m、2H、CH’CH’)、1.98(s、3H、インデニル中の2−Me)。
[錯体18−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子18(2.58g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を、トルエン(3×5ml)、ジクロロメタン(3×2ml)、ヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は1.05g(25%)であった。
2016Cl2Zrの解析計算値:C、57.40;H、3.85。測定値:C、57.46;H、4.04.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.36−7.45(m、3H)、7.25(m、2H)、7.10(m、1H)、6.90(m、1H)、6.60(m、1H)、6.39(m、1H)、6.28(m、1H)、4.67(m、1H)、4.27(d、J=13.4Hz、1H、CH’)、3.94(d、J=13.4Hz、1H、CHH’)、2.34(s、3H、Me).
13C{1H} NMR(CD2Cl2):δ139.6、135.0、134.8、129.4、127.8、126.6、126.3、125.9、123.1、122.0、119.7、110.5、108.5、102.5、101.5、35.1、18.3。
[錯体18−Hf]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子18(2.58g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、HfCl4(THF)2を4.64g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を40mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×5ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は1.57g(31%)であった。
2016Cl2Hfの解析計算値:C、47.50;H、3.19。測定値:C、47.69;H、3.30.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.41(m、1H)、7.37(m、1H)、7.34(m、1H)、7.21(m、2H)、7.06(m、1H)、6.91(m、1H)、6.37(m、1H)、6.28(m、1H)、6.16(m、1H)、4.53(m、1H)、4.29(d、J=13.5Hz、1H、CH’)、4.07(d、J=13.5Hz、1H、CHH’)、2.41(s、3H、インデニル中の2−Me)。
2−[2−(1−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)エチル]インダン−2−オール
Figure 2010536905
THF(20ml)中のマグネシウムの削り屑(2.26g、93.0mmol)の溶液に、還流状態でTHF(80ml)中の4−(2−ブロモエチル)−1−メトキシ−2−メチルインデン(16.7g、62.0mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を1時間さらに還流させ、次いでこのグリニャール試薬を滴定した。THF(160ml)中の無水CeCl3(10.9g、44.1mmol)の懸濁液に、激しく撹拌しながらグリニャール試薬の0.441M溶液(100ml、44.1mmol)を0℃で15分間加え、次いで反応混合物を1.5時間この温度で撹拌した。その後、インダノン−2(5.83g、44.1mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で一晩撹拌し、次いで10%酢酸を300ml加えた。生成物をエーテル(3×100ml)で抽出した。合わせた抽出物を塩水およびNa2CO3水溶液で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60上のフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 50mm、l 300mm、溶離液:ヘキサン/エーテル=3/1)によって標題生成物を単離した。収量は、一方のジアステレオマー10.7g(75%)であった(出発物質が一方の純粋なジアステレオマーであったので)。
22262の解析計算値:C、81.95;H、8.13。測定値:C、82.29;H、8.32.
1H NMR(CDCl3):δ7.12−7.26(m、7H、インダン−2−オール中の4,5,6,7−Hおよびメトキシインダン中の5,6,7−H)、4.42(d、J=4.1Hz、1H、COMe)、3.46(s、3H、OMe)、3.23(dd、J=15.7Hz、J=7.6Hz、1H、CH’CHMe)、3.12(d、J=16.2Hz、2H、インダン−2−オール中のCH’)、3.00(d、J=16.2Hz、2H、インダン−2−オール中のCHH’)、2.80(m、2H、HOCCH2 2 )、2.52(m、1H、CMe)、2.43(dd、J=15.7Hz、J=5.1Hz、1H、CHH’CHMe)、2.03(m、2H、HOCC 2 )、1.83(br.s、1H、OH)、1.18(d、J=7.0Hz、3H、CHMe)。
[配位子19]
Figure 2010536905
トルエン(730ml)中の2−[2−(1−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)エチル]インダン−2−オール(4.00g、12.4mmol)の加熱(110℃)溶液に、TsOH(0.37g)を加えた。ディーンスタークトラップを用いてこの混合物を35分間還流させ、次いでTsOHを0.75g加えた。得られた混合物を35分間還流させ、次いでシリカゲル60(40〜63um、d 80mm、l 50mm)の層に通した。シリカゲル層を500mlのトルエンでさらに洗浄した。合わせた有機抽出物を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 80mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により生成物を単離した。収量は、7−[2−(1H−インデン−2−イル)エチル]−2−メチル−1H−インデン2.87g(85%)であった。
2120の解析計算値:C、92.60;H、7.40。測定値:C、92.89;H、7.64.
1H NMR(CDCl3):δ7.39(m、1H、インデン−7−イル中の4−H)、7.28(m、2H、インデン−2−イル中の5,6−H)、7.25(m、1H、インデン−7−イル中の5−H)、7.13(m、2H、インデン−2−イル中の4,7−H)、6.99(m、1H、インデン−7−イル中の6−H)、6.51(m、1H、インデン−7−イル中の3−H)、3.36(m、2H、インデン−2−イル中の1,1’−H)、3.27(m、2H、インデン−7−イル中の1,1’−H)、2.99(m、2H、インデン−2−イル−C 2 CH2−インデン−7−イル)、2.85(m、2H、インデン−2−イル−CH2 2 −インデン−7−イル)、2.17(m、3H、Me)。
[錯体19−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子19(2.72g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10.0mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を30mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×3ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は2.25g(52%)であった。
1614Cl2Zrの解析計算値:C、58.32;H、4.19。測定値:C、58.30;H、4.32.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.61(m、1H)、7.47(m、1H)、7.22(m、1H)、7.12−7.17(m、4H)、6.33(m、1H)、6.18(m、1H)、6.14(m、1H)、4.46(m、1H)、3.76(m、1H)、3.60(m、1H)、3.36(m、1H)、3.26(m、1H)、2.30(m、3H).
13C{1H} NMR(CD2Cl2):δ143.3、137.7、136.9、131.3、131.0、130.5、129.7、128.0、126.91、126.87、126.63、126.58、126.2、124.1、111.6、107.3、103.3、101.2、30.6、28.5、18.7。
[錯体19−Hf]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子19(2.72g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、HfCl4(THF)2を4.64g(10.0mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を30mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×3ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は4.05g(78%)であった。
1614Cl2Hfの解析計算値:C、48.53;H、3.49。測定値:C、48.77;H、3.60.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.58(m、1H)、7.46(m、1H)、7.19(m、1H)、7.08−7.15(m、4H)、6.21(m、1H)、6.05(m、1H)、5.98(m、1H)、4.34(m、1H)、3.81(m、1H)、3.67(m、1H)、3.50(m、1H)、3.35(m、1H)、2.40(m、3H).
13C{1H} NMR(CD2Cl2):δ142.3、137.8、136.8、131.1、130.5、129.7、129.4、127.8、127.0、126.7、126.5、126.3、125.7、124.0、109.2、103.6、100.9、98.4、30.6、28.2、18.6。
2−[(1−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)メチレン]−5−メチルインダン−1−オン
Figure 2010536905
157mg(6.83mmol)のナトリウムおよび60mlのメタノールから得られたナトリウムメチラートに、1−メトキシ−2−メチルインダン−4−カルバルデヒド(4.70g、24.7mmol)を0℃で加えた。得られた混合物をこの温度で5分間撹拌し、6−メチルインダン−1−オン(3.32g、22.7mmol)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌し、5%HClをpHが5になるまで加えた。形成された沈殿物を濾取し、冷メタノール(3×10ml)で洗浄した。収量は、2種類のジアステレオマーの約1:1の混合物6.87g(95%)であった。
22222の解析計算値:C、82.99;H、6.96。測定値:C、83.31;H、7.23.
1H NMR(CDCl3):δ7.79(d、J=7.8Hz、2H、両方の異性体のインダン−2−ジイル中の7−H)、7.73(m、1H、異性体AのCH=)、7.71(m、1H、異性体BのCH=)、7.63(m、2H、両方の異性体のインダン−4−イル中の7−H)、7.40(m、2H、両方の異性体のインダン−4−イル中の6−H)、7.32(m、2H、両方の異性体のインダン−4−イル中の5−H)、7.31(s、2H、両方の異性体のインダン−2−ジイル中の4−H)、7.22(d、J=7.8Hz、2H、両方の異性体のインダン−2−ジイル中の7−H)、4.57(d、J=5.8Hz、1H、異性体AのCOMe)、4.42(d、J=4.1Hz、1H、異性体BのCOMe)、3.96(m、4H、両方の異性体のインダン−2−ジイル中のCH2)、3.47(s、3H、異性体BのOMe)、3.43(s、3H、異性体AのOMe)、3.41(dd、J=16.2Hz、J=7.6Hz、1H、異性体Bのインダン−4−イル中のCH’)、3.12(dd、J=16.0Hz、J=7.3Hz、1H、異性体Aのインダン−4−イル中のCH’)、2.86(dd、J=16.0Hz、J=6.3Hz、1H、異性体Aのインダン−4−イル中のCHH’)、2.67(m、1H、異性体Aのインダン−4−イル中のCMe)、2.63(dd、J=16.2Hz、J=5.1Hz、1H、異性体Bのインダン−4−イル中のCHH’)、2.65(m、1H、異性体Bのインダン−4−イル中のCMe)、2.46(s、6H、両方の異性体のインダン−2−ジイル中の6−Me)、1.18(d、J=7.1Hz、3H、異性体Bのインダン−4−イル中の2−Me)、1.10(d、J=6.8Hz、3H、異性体Aのインダン−4−イル中の2−Me)。
2−[(1−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)メチル]−5−メチルインダン−1−オール
Figure 2010536905
THFとメタノールとの混合物(容量1:8、1800ml)中の2−[(1−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)メチレン]−5−メチルインダン−1−オン(28.1g、88.3mol)の溶液に、激しく撹拌しながらNaBH4(4.50g、119mmol)を0℃で少量ずつ加えた。この混合物を室温で1時間撹拌し、CoCl2(H2O)(65.6g、0.276mol)を加えた。得られた混合物を室温で15分間撹拌し、次いでNaBH4(12.6g、333mmol)を約15分間少量ずつ加えた。この混合物を室温で2時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。残渣に、温水(1000ml)およびジクロロメタン(300ml)を加えた。有機層を分離し、水層をジクロロメタン(3×300ml)で抽出した。合わせた抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60上のフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 50mm、l 300mm、溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)によって生成物を単離した。収量は22.8g(80%)であった。
22262の解析計算値:C、81.95;H、8.13。測定値:C、82.29;H、8.30.
1H NMR(CDCl3):δ7.26(m、1H、インデン−4−イル中の7−H)、7.24(m、1H、インデン−2−イル中の6−H)、7.19(m、インデン−4−イル中の6−H)、7.15(m、1H、インデン−4−イル中の5−H)、7.04(m、1H、インデン−2−イル中の7−H)、6.98(m、1H、インデン−2−イル中の4−H)、4.89(m、1H、COH)、4.39(d、J=4.1Hz、1H、COMe)、3.46(s、3H、OMe)、3.20(dd、J=15.6Hz、J=7.4Hz、1H、インデン−4−イル中のCH’CHMe)、2.93−3.02(m、2H、インデン−2−イル中のCH’CHCH2およびインデン−4−イル中のCMe)、2.72(dd、J=13.7Hz、J=8.4Hz、1H、インデン−2−イル中のCHH’CHCH2)、2.46−2.56(m、3H、C 2 (CHOH)CH2)、2.42(dd、J=15.6Hz、J=5.1Hz、1H、インデン−4−イル中のCHH’CHMe)、2.32(m、3H、インデン−2−イル中の5−Me)、1.61(br.d、J=5.4Hz、1H、OH)、1.15(d、J=6.9Hz、3H、CHMe)。
[配位子20]
Figure 2010536905
トルエン(1300ml)中の2−[(1−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)メチル]−5−メチルインダン−1−オール(7.20g、22.3mmol)の加熱(110℃)溶液に、TsOH(0.67g)を加えた。ディーンスタークトラップを用いてこの混合物を10分間還流させ、次いでシリカゲル60の層(40−63um、d 80mm、l 50mm)に通した。シリカゲル層を500mlのトルエンでさらに洗浄した。合わせた有機抽出物を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 80mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により生成物を単離した。収量は5.47g(90%)であった。
2120の解析計算値:C、92.60;H、7.40。測定値:C、92.49;H、7.57.
1H NMR(CDCl3):δ7.25(m、1H)、7.20−7.23(m、3H)、7.19(s、1H)、7.09(m、1H)、7.03(m、1H)、6.55(m、1H)、6.51(m、1H)、3.98(s、2H)、3.30(m、2H)、3.28(m、2H)、2.41(s、3H)、2.20(m、3H)。
[錯体20−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子20(2.72g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10.0mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を30mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×3ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、2種類の異性体錯体の約4:1の混合物2.12g(49%)であった。
1614Cl2Zrの解析計算値:C、58.32;H、4.19。測定値:C、58.37;H、4.41.
1H NMR(CD2Cl2):メジャーな異性体、δ7.37(d、J=8.7Hz、1H、インデン−2−イル中の7−H)、7.29(d、J=8.7Hz、1H、インデン−2−イル中の6−H)、7.24(dd、J=8.6Hz、J=6.8Hz、1H、インデン−4−イル中の6−H)、7.21(s、1H、J=8.6Hz、1H、インデン−2−イル中の4−H)、6.96(dd、J=8.6Hz、J=1.3Hz、1H、インデン−4−イル中の5−H)、6.86(d、J=6.8Hz、1H、インデン−4−イル中の7−H)、6.58(d、J=2.0Hz、1H、インデン−4−イル中の3−H)、6.29(d、J=2.5Hz、1H、インデン−2−イル中の1/3−H)、6.27(d、J=2.0Hz、1H、インデン−4−イル中の1−H)、4.60(d、J=2.5Hz、1H、インデン−2−イル中の3/1−H)、4.24(d、J=13.4Hz、1H、CH’)、3.91(d、J=13.4Hz、1H、CHH’)、2.42(s、3H、インデン−4−イル中の2−Me)、2.33(s、3H、インデン−2−イル中の5−Me).
13C{1H} NMR(CD2Cl2):δ143.3、139.4、139.3、138.5、135.1、134.1、132.0、130.6、129.4、129.3、125.9、124.0、123.1、119.6、110.4、108.3、102.2、101.4、35.1、23.2、18.2。
[錯体20−Hf]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の配位子20(2.72g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、HfCl4(THF)2を4.64g(10.0mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を30mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×3ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、2種類の異性体錯体の約2:1の混合物2.12g(49%)であった。
1614Cl2Zrの解析計算値:C、48.53;H、3.49。測定値:C、48.70;H、3.61.
1H NMR(CD2Cl2):メジャーな異性体、δ7.36(d、J=8.5Hz、1H、インデン−2−イル中の7−H)、7.24(d、J=8.5Hz、1H、インデン−2−イル中の6−H)、7.17−7.23(m、2H、インデン−4−イル中の6−Hおよびインデン−2−イル中の4−H)、6.93(dd、J=8.8Hz、J=1.3Hz、1H、インデン−4−イル中の5−H)、6.87(d、J=6.6Hz、1H、インデン−4−イル中の7−H)、6.36(d、J=2.0Hz、1H、インデン−4−イル中の3−H)、6.18(d、J=2.5Hz、1H、インデン−2−イル中の1/3−H)、6.15(d、J=2.0Hz、1H、インデン−4−イル中の1−H)、4.41(d、J=2.5Hz、1H、インデン−2−イル中の3/1−H)、4.28(d、J=13.4Hz、1H、CH’)、4.24(d、J=13.4Hz、1H、CHH’)、2.46(s、3H、インデン−4−イル中の2−Me)、2.40(s、3H、インデン−2−イル中の5−Me)。
13C{1H} NMR(CD2Cl2):δ142.2、140.3、138.4、136.4、134.4、133.8、131.0、130.6、129.1、129.0、126.1、123.7、123.1、119.4、108.2、104.8、100.5、98.6、35.1、23.1、18.1。
2−メチル−4−ブロモ−6−tert−ブチルインダノン−1を文献に記載のように得た[レスコニ(Resconi),L.;ニファントエフ(Nifant'ev),I.E.;イフチェンコ(Ivchenko),P.V.;バグロフ(Bagrov),V,;フォカンテ(Focante),F.;モスカルディ(Moscardi),G.国際特許出願WO2007/107448A1]。
4/7−ブロモ−6/5−tert−ブチル−2−メチル−1H−インデン
Figure 2010536905
THF−メタノール(容量2:1、950ml)中の4−ブロモ−2−メチル−1−インダノン(146g、0.52mol)の溶液に、NaBH4(38.3g、1.02mol)を0℃で2時間少量ずつ加えた。この混合物を周囲温度で一晩撹拌した。得られた混合物を氷(1000cm3)に注ぎ、pHが4になるまで10%HClで酸性化した。有機層を分離し、水層をメチル−tert−ブチルエーテル(3×300ml)で抽出した。この合わせた抽出物を、K2CO3で乾燥させ、蒸発乾固させ、残渣にトルエン(1500ml)を加えた。このトルエン溶液を還流状態で触媒量のpTolSO3H・H2O(約2g)で2時間処理した。次いで、この混合物を室温まで冷却し、シリカゲル60を入れた短カラム(40〜63μm、d 60mm、l 40mm)に通した。このカラムを250mlのトルエンでさらに溶離した。合わせた抽出物を蒸発乾固させた。分留して標題インデンの混合物が得られた(沸点124〜128℃/5mmHg)。収量は、無色の固体83g(83%)であった。
1417Brの解析計算値:C、63.41;H、6.46。測定値:C、63.61;H、6.61.
7−ブロモ−2−メチル−5−tert−ブチル−1H−インデンの1H NMR(CDCl3):δ7.31(m、J=1H、6−H)、7.28(m、1H、4−H)、6.53(m、1H、3−H)、3.30(m、2H、1、1’−H)、2.21(s、3H、2−Me)、1.39(s、9H、5−C(CH33).
7−ブロモ−2−メチル−5−tert−ブチル−1H−インデンの13C{1H} NMR(CDCl3):δ152.2、147.2、146.8、140.4、127.4、123.9、118.1、116.1、43.9、34.8、31.6、16.8。
(6/5−tert−ブチル−2−メチル−1H−インデン−4/7−イル)(クロロ)ジメチルシラン
Figure 2010536905
THF(50ml)中のマグネシウムの削り屑(0.2mlの1,2−ジブロムエタンで10分間活性化させた)(1.63g、67mmol)に、激しく撹拌しながらTHF(350ml)中の2−メチル−5−tert−ブチル−7−ブロモインデン(14.6g、55mmol)の溶液を約40分間滴下した。この混合物を1時間さらに還流させ、次いで室温まで冷却した。得られたグリニャール試薬を、激しく撹拌しながらTHF(50ml)中のジクロロジメチルシラン(21.4g、166mmol)の溶液に室温で1時間滴下した。得られた混合物を12時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。残渣を100mlのエーテルに溶解し、得られた溶液をガラスフリット(G3)に通して濾過した。沈殿物をエーテル(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせたエーテル溶液を蒸発乾固させ、残渣を真空蒸留した(沸点:130〜132℃/1mmHg)。収量は11.0г(72%)であった。
1623ClSiの解析計算値:C、68.91;H、8.31。測定値:C、69.07;H、8.46.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.42(m、1H、6−H)、7.38(m、1H、4−H)、6.50(m、1H、3−H)、3.43(br.s、2H、1,1’−H)、2.19(br.s、3H、2−Me)、1.36(s、9H、5−C(CH33)、0.86(s、6H、Me2SiCl)。
(6/5−tert−ブチル−2−メチル−1H−インデン−4/7−イル)(シクロペンタ−2,4−ジエン−1−イル)ジメチルシラン
Figure 2010536905
THF(100ml)中のCpLi(971mg、13.5mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらTHF(10ml)中のクロロ(ジメチル)(2−メチル−5−tert−ブチル−1H−インデン−7−イル)シラン(3.77g、13.5mmol)の溶液を−80℃で5分間滴下した。この混合物を室温で1時間さらに撹拌し、水を1ml加えた。この混合物を蒸発乾固させ、残渣に水を100ml加えた。粗生成物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により残渣から生成物を単離した。収量は、純粋なシクロペンタ−2,4−ジエン−1−イル(ジメチル)(2−メチル−5−tert−ブチル−1H−インデン−7−イル)シラン3.85g(86%)であった。
2128Siの解析計算値:C、81.75;H、9.15。測定値:C、81.52;H、9.09.
1H NMR(CDCl3):δ7.35−7.39(m、2H、インデニル中の4,6−H)、6.65(br.s、2H、Cp中の3,4−H)、6.50−6.56(m、3H、インデニル中の3−HおよびCp中の2,5−H)、3.78(br.s、1H、Cp中の1−H)、3.36(s、2H、1、インデニル中の1,1’−H)、2.19(s、3H、インデニル中の2−Me)、1.39(s、9H、インデニル中のC(CH33)、0.25(s、6H、SiMe2).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ148.6、145.9、145.7、145.4、133.5(br.)、131.7、130.6(br.)、127.3、126.2、118.3、51.1、43.7、31.6、29.7、16.8、−3.5。
(6/5−tert−ブチル−2−メチル−1H−インデン−4/7−イル)(ジメチル)(3−メチル−1H−インデン−1−イル)シラン
Figure 2010536905
エーテル(90ml)中の3−メチル−1H−インデン(1.30g、10.0mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(4.0ml、10.0mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で12時間撹拌し、−50℃まで冷却し、CuCNを449mg(5.0mol)加えた。得られた混合物を−30℃で1時間撹拌し、−80℃まで冷却し、激しく撹拌しながらエーテル15ml中のクロロ(ジメチル)(2−メチル−5−tert−ブチル−1H−インデン−7−イル)シラン(2.79g、10.0mmol)の溶液を10分間滴下した。この混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水を1ml加えた。混合物を5分間撹拌し、シリカゲル60を入れた短カラム(40〜63um、d 50mm、l 30mm)に通した。シリカゲル層を100mlのエーテルでさらに洗浄した。合わせた溶出液を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により残渣から生成物を単離した。収量は、ジメチル(2−メチル−5−tert−ブチル−1H−インデン−7−イル(3−メチル−1H−インデン−1−イル)シラン3.28g(88%)であった。
2632Siの解析計算値:C、83.81;H、8.66。測定値:C、83.62;H、8.75.
1H NMR(CDCl3):δ7.39−7.44(m、2H、3−メチルインデン−1−イル中の4,7−H)、7.24−7.33(m、2H、2−メチル−5−tert−ブチルインデン−7−イル中の4,5−H)、7.12−7.15(m、2H、3−メチルインデン−1−イル中の5,6−H)、6.55(m、1H、2−メチル−5−tert−ブチルインデン−7−イル中の3−H)、6.32(m、1H、3−メチルインデン−1−イル中の2−H)、3.76(m、1H、3−メチルインデン−1−イル中の1−H)、3.32(m、2H、2−メチル−5−tert−ブチルインデン−7−イル中の1,1’−H)、2.25(s、3H、3−メチルインデン−1−イル中のMe)、2.20(s、3H、2−メチル−5−tert−ブチルインデン−7−イル中のMe)、1.39(s、9H、5−C(CH33)、0.27(s、3H、SiMeMe’)、0.22(s、3H、SiMeMe’).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ148.4、146.0、145.8、145.5、145.4、145.3、137.4、131.1、130.6、127.3、126.7、124.7、123.5、123.1、118.8、118.2、43.8、43.5、34.6、31.6、16.7、12.9、−3.3、−4.1。
[錯体21−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の(6/5−tert−ブチル−2−メチル−1H−インデン−4/7−イル)(シクロペンタ−2,4−ジエン−1−イル)ジメチルシラン(3.09g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を15mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×2ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は2.25g(48%)であった。
2126Cl2SiZrの解析計算値:C、53.82;H、5.59。測定値:C、54.03;H、5.70.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.52(m、1H、インデニル中の7−H)、7.21(m、1H、インデニル中の5−H)、6.82(m、1H、C54)、6.60(m、1H、C54)、6.49(m、1H、インデニル中の3−H)、6.36(m、1H、インデニル中の1−H)、6.29(m、1H、C54)、5.37(m、1H、C54)、2.29(s、3H、インデニル中の2−Me)、1.34(s、9H、インデニル中の6−C(CH33)、0.92(s、3H、SiMeMe’)、0.64(s、3H、SiMeMe’).
13C{1H} NMR(CD2Cl2):δ150.2、140.6、134.6、132.6、126.7、126.1、124.7、120.6、119.5、118.3、117.8、112.4、108.8、98.4、34.9、30.8、16.8、−3.3、−4.5。
[錯体21−Hf]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の(6/5−tert−ブチル−2−メチル−1H−インデン−4/7−イル)(シクロペンタ−2,4−ジエン−1−イル)ジメチルシラン3.09g(10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、HfCl4(THF)2を4.64g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を15mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×2ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は2.56g(46%)であった。
2126Cl2SiHfの解析計算値:C、45.37;H、4.71。測定値:C、45.55;H、4.86.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.49(m、1H、インデニル中の7−H)、7.23(m、1H、インデニル中の5−H)、6.73(m、1H、C54)、6.52(m、1H、C54)、6.31(m、1H、インデニル中の3−H)、6.24(m、1H、インデニル中の1−H)、6.22(m、1H、C54)、5.27(m、1H、C54)、2.38(s、3H、インデニル中の2−Me)、1.36(s、9H、インデニル中の6−C(CH33)、0.92(s、3H、SiMeMe’)、0.66(s、3H、SiMeMe’).
13C{1H} NMR(CD2Cl2):δ149.8、139.5、134.0、133.6、126.6、124.4、122.6、119.4、119.0、117.3、116.4、111.5、106.5、96.3、34.8、30.8、16.7、−3.3、−4.4。
[錯体22−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(200ml)中の(6/5−tert−ブチル−2−メチル−1H−インデン−4/7−イル)(ジメチル)(3−メチル−1H−インデン−1−イル)シラン(3.73g、10.0mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8.0ml、20mmol)を室温で5分間加えた。この混合物を12時間撹拌し、次いで−30℃まで冷却し、ZrCl4(THF)2を3.77g(10mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。得られた残渣と200mlのトルエンとの混合物を80℃で6時間撹拌し、次いでガラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を30mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×4ml)およびヘキサン(2×7ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、一方の純粋な異性体2.61g(49%)であった。
2630Cl2SiZrの解析計算値:C、58.62;H、5.68。測定値:C、58.89;H、5.79.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.35−7.40(m、3H、2−メチルインデニル中の5,7−Hおよび3−メチルインデニル中の4−H)、7.10(m、1H、3−メチルインデン−1−イル中の5−H)、6.88(m、1H、3−メチルインデン−1−イル中の6−H)、6.75(d、J=7.6Hz、3−メチルインデニル中の7−H)、6.48(m、1H、2−メチルインデニル中の3−H)、6.45(m、1H、2−メチルインデニル中の1−H)、6.27(m、1H、3−メチルインデニル中の2−H)、2.49(s、3H、3−メチルインデン−1−イル中のMe)、2.24(s、3H、2−メチルインデン中のMe)、1.34(s、9H、2−メチルインデニル中の5−C(CH)3)、1.02(s、3H、SiMeMe’)、0.89(s、3H、SiMeMe’).
13C{1H} NMR(CD2Cl2):δ149.9、139.7、133.8、132.1、131.3、129.3、127.0、126.6、126.4、126.1、125.8、123.5、121.0、119.3、117.4、108.7、99.2、98.9、34.8、30.6、16.8、13.7、−1.9、−4.0。
4−ブロモ−6−tertブチル−1−メトキシ−2−メチルインダン
Figure 2010536905
THF−メタノール(容量2:1、800ml)中の4−ブロモ−6−tert−ブチル−1−インダノン(104g、0.37mol)の溶液に、激しく撹拌しながらNaBH4(22.5g、0.592mmol)を5℃で1.5時間少量ずつ加えた。この混合物を室温で12時間撹拌し、次いで冷水1500cm3に注いだ。水素化された生成物をジクロロメタン(3×300ml)で抽出し、合わせた抽出物を蒸発乾固させた。DMSO(510ml)中のKOH(62g、1.11mol)に、MeI(131g、0.92mol)とDMSO(150ml)中の粗4−ブロモ−6−tertブチルインダン−1−オールの溶液とを加えた。この混合物を周囲温度で4時間撹拌した。得られた混合物を冷水2Lに加えた。粗生成物をジクロロメタン(4×400ml)で抽出した。合わせた抽出物をNa2SO4で乾燥させ、次いで蒸発乾固させた。分留して2種類のジアステレオマー化合物の混合物が得られた(沸点121℃/3mmHg)。収量は、純粋な4−ブロモ−6−tertブチル−1−メトキシ−2−メチルインダンの2種類のジアステレオマーの約1(トランス異性体):2(シス異性体)の混合物の無色の油状物87.2g(79%)であった。
1521BrOの解析計算値:C、60.61;H、7.12。測定値:C、60.60;H、7.13.
1H NMR(CDCl3):δ7.43(s、1H、シス体)、7.41(s、1H、トランス体)、7.31(s、1H、シス体)、7.30(s、1H、トランス体)、4.57(d、J=5.31Hz、1H、トランス体のCOMe)、4.43(d、J=4.30Hz、1H、シス体のCOMe)、3.45(s、3H、シス体のOMe)、3.42(m、3H、トランス体のOMe)、3.18(dd、J=16.17Hz、J=7.08Hz、1H、シス体のCMe)、2.94−2.87(m、1H、トランス体のCMe)、2.67−2.63(m、2H、トランス体のCH2)、2.54−2.48(m、1H、シス体のCHCHMe)、2.40(dd、J=16.17Hz、J=5.31Hz、1H、シス体のCHCHMe)、1.31(s、9H、両方の異性体のtBu)、1.18(d、J=7.08Hz、3H、シス体のCHMe)、1.08(dd、J=6.82Hz、3H、トランス体のCHMe)。
2−(6−tert−ブチル−1−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)エタノール
Figure 2010536905
THF(250ml)中の4−ブロモ−6−tert−ブチル−1−メトキシ−2−メチルインダン(40.0g、134.5mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi1(107.7ml、269mmol)を−80℃で20分間加えた。この混合物をこの温度で40分間撹拌し、−110℃まで冷却し、激しく撹拌しながらエチレンオキシド(11.85g、269.15mol)を一度に加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水を10ml加えた。有機層を分離し蒸発乾固させた。残渣に水を200ml加え、粗生成物をジクロロメタン(3×100ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 110mm、l 90mm、溶離液:ヘキサン/エーテル=20/1)によって生成物を単離した。収量は、2種類のジアステレオマーの約1:2の混合物27.58g(78%)であった。
17262の解析計算値:C、77.82;H、9.99。測定値:C、77.84;H、9.95.
1H NMR(CDCl3):δ7.28(s、1H、両方の異性体の)、7.14(s、1H、両方の異性体の)、4.50(d、J=5.30Hz、1H、マイナーな異性体のCOMe)、4.39(d、J=4.29Hz、1H、メジャーな異性体のCOMe)、3.78、(m、CH2、両方のCh2CH2)3.47(s、3H、メジャーな異性体のOMe)、3.42(s、3H、マイナーな異性体のOMe)、3.19−3.15(m、1H、両方の異性体のCCH3)、2.82(m、2H、両方の異性体のC 2 CH2)、2.65−2.60(m、1H、両方の異性体のC 2 CHCH3)、2.37(m、1H、両方の異性体のC 2 CHCH3)、1.32(s、9H、両方の異性体のtBu)、1.17(d、J=7.07Hz、3H、メジャーな異性体のMeCH中のMe)、1.10(d、J=6.56Hz、3H、マイナーな異性体のMeCH中のMe).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ150.14、149.76、142.80、142.28、139.49、139.12、135.92、133.92、126.43、126.18、120.40、120.32、91.79、85.48、62.78、62.71、56.91、56.50、39.60、38.55、36.98、36.88、36.71、36.39、31.61、19.7、13.80。
4−(2−ブロモエチル)−6−tert−ブチル−1−メトキシ−2−メチルインダン
Figure 2010536905
THF(450ml)中の2−(6−tert−ブチル−1−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)エタノール(27.58g、105mmol)とPPh3(27.58g、105mmol)との混合物に、激しく撹拌しながらNBS(18.72g、105mmol)を0℃で5分間加えた。この混合物を室温で2時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。ヘキサン(500ml)中の残渣の溶液をガラスフリット(G3)に通して濾過し、沈殿物を3×300mlのヘキサンでさらに洗浄した。合わせた有機抽出物を蒸発乾固させた。シリカゲル60上のフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 80mm、l 250mm、溶離液:ヘキサン/エーテル=20/1、容量)によって残渣から生成物を単離した。収量は、ジアステレオマーの約1:2の混合物25.48g(74%)であった。
1725BrOの解析計算値:C、62.77;H、7.75;Br、24.56。測定値:C、62.74;H、7.78;Br、24.53.
1H NMR(CDCl3):δ7.35(s、1H、両方の異性体の)、7.18(s、1H、両方の異性体の)、4.55(d、J=5.56Hz、1H、マイナーな異性体のCOMe)、4.44(d、J=4.04Hz、1H、メジャーな異性体のCOMe)、3.55、(t、J=8.08Hz、2H、両方のC 2 CH2)、3.51(s、3H、メジャーな異性体のOMe)、3.46(s、3H、マイナーな異性体のOMe)、3.21(m、1H、両方の異性体のCCH3)、3.16(t、J=8.08Hz、2H、両方の異性体のCH2 2 )、2.56(m、1H、両方の異性体のC 2 CHCH3)、2.40(m、1H、両方の異性体のC 2 CHCH3)、1.327(s、9H、両方の異性体のt−Bu)、1.22(d、J=6.82Hz、3H、メジャーな異性体のMeCH中のMe)、1.15(d、J=6.57Hz、3H、マイナーな異性体のMeCH中のMe)。
2−[2−(6−tert−ブチル−1−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)エチル]インダン−2−オール
Figure 2010536905
THF(127ml)に無水CeCl3(8.59g、34.84mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。別のフラスコにおいて、THF(80ml)中のマグネシウム削り屑(0.85g、34.84mmol)に、4−(2−ブロモエチル−6−tert−ブチル−1−メトキシ−2−メチルインダン(11.33g、34.84mmol)を還流状態で30分間滴下した。得られた混合物を2時間還流し、0℃まで冷却し、次いでTHF中のCeCl3の懸濁液に加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで0℃まで冷却し、インダノン−2(4.60g、34.83mmol)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌し、蒸発乾固させた。残渣に、AcOH(20ml)および水(100ml)の混合物を加えた。粗生成物をCH2Cl2(3×150ml)で抽出した。合わせた抽出物を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 70mm、溶離液:ヘキサン/エーテル=3/1)によって生成物を単離した。収量は、単一のジアステレオマーとして、純粋な2−[2−(6−tert−ブチル−1−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)エチル]インダン−2−オール5.78g(44%)であった。
26342の解析計算値:C、82.49;H、9.05。測定値:C、82.44;H、9.07.
1H NMR(CDCl3):δ7.14−7.07(m、6H)、4.57(s、1H、OH)、4.30(d、J=3.79Hz、1H、COMe)、3.35(s、3H、OMe)、3.03(m、1H、CMe)、2.97−2.84(m、4H、インダン中の2CH2)、2.63(m、2H、CH2CH2中のCH2)、2.49(m、2H、C 2 CHMe)、1.81(m、2H、CH2CH2中のCH2)、1.24(s、9H、tBu)、1.07(d、J=6.82Hz、3H、Me)。
6/5−tert−ブチル−4/7−[2−(1H−インデン−2−イル)エチル]−2−メチル−1H−インデン
Figure 2010536905
トルエン(110ml)中の2−[2−(6−tert−ブチル−1−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)エチル]インダン−2−オール(5.2g、13.74mmol)の加熱(110℃)溶液に、TsOH・H2O(0.581g、3.05mmol)を加えた。ディーンスタークトラップを用いてこの混合物を40分間還流させ、次いでシリカゲル60を入れた短カラム(40−63um、d 80mm、l 60mm)に通した。カラムを300mlのトルエンでさらに洗浄した。合わせた溶出液を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 70mm、溶離液:ヘキサン/エーテル=50/1)によって生成物を単離した。収量は、純粋な6/5−tert−ブチル−4/7−[2−(1H−インデン−2−イル)エチル]−2−メチル−1H−インデン3.52g(78%)であった。
2420の解析計算値:C、91.41;H、8.59。測定値:C、91.46;H、8.54.
1H NMR(CDCl3):δ7.45(m、1H)、7.35(m、1H)、7.30(d、J=7.07Hz、1H)、7.26(s、1H)、7.18(d、J=6.32Hz、1H)、7.08(s、1H)、6.66(s、1H)、6.55(s、1H)、3.42(s、2H)、3.30(s、2H)、3.03(m、2H)、2.91(m、2H)、2.22(s、3H、Me)、1.40(s、9H、t−Bu)。
13C NMR(CDCl3):δ150.24、150.02、145.91、145.54、143.03、138.57、135.67、127.68、126.44、126.23、123.63、123.66、123.38、120.80、119.87、114.97、41.24、40.94、34.62、33.22、31.76、31.67、16.81。
[錯体23−Hf]
Figure 2010536905
エーテル(150ml)中の6−tert−ブチル−4−[2−(1H−インデン−2−イル)エチル]−2−メチル−1H−インデン(2.30g、7mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(5.6ml、14mmol)を−40℃で加えた。この混合物を室温で24時間撹拌し、次いでHfCl4(THF)2を−30℃で3.251g(7mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌した。溶液を濃縮し、残渣を125mlのトルエンに溶解し、12時間還流させた。この高温の混合物を濾過し(G4)、濾液をその開始容量の約1/4まで蒸発させた。−30℃で形成された結晶を濾過し(G3)、真空乾燥させた。収量は、錯体の黄色の結晶1.93g(48%)であった。
2526Cl2Hfの解析計算値:C、52.14;H、4.55;Cl、12.31;Hf、30.99%。測定値:C、52.18;H、4.51;Cl、12.34;Hf、30.96%.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.57(m、1H、非置換インデン)、7.38(s、1H、t−Bu−インデン)、7.24(s、1H、t−Bu−インデン)、7.09(m、3H、非置換インデン)、6.15(s、1H、Cp)、5.96(s、1H、Cp)、5.94(s、1H、Cp)、4.24(s、1H、Cp)、3.78(m、1H、CH2)、3.63(m、1H、CH2)、3.47(m、1H、CH2)、3.32(m、1H、CH2)、2.4(s、3H、Me)、1.38(s、9H、tBu).
13C NMR(CD2Cl2):δ149.53、140.35、135.5、135.12、129.46、127.92、126.75、117.99、125.39、125.07、124.95、124.63、123.92、117.5、107.8、102.34、99.14、96.29、34.9、30.74、29.29、26.61、16.97。
2,5,6−トリメチルインダン−1−オン
CH2Cl2(500ml)中のAlCl3(557g、4.2mol)の懸濁液に、激しく撹拌しながら2−ブロモ−2−メチルプロパノイルブロミド(362g、1.58mol)を0℃で15分間滴下した。この混合物をこの温度で45分間撹拌し、次いでCH2Cl2(200ml)中のo−キシレン(167g、1.58mol)の溶液を滴下した。混合物を周囲温度までゆっくりと温め、一晩さらに撹拌し、次いで氷2000cm3に注いだ。有機層を分離し、水層をCH2Cl2(3×500ml)で抽出した。合わせた抽出物をMgSO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。分留して標題インダノンの黄色の混合物が得られた(沸点143〜148℃/7mmHg)。この混合物を800mlのn−ヘキサンから再結晶化させた。−30℃で析出した2,5,6−トリメチルインダン−1−オンの結晶を濾取し、冷n−ヘキサン(2×40ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は、2,5,6−トリメチルインダン−1−オン57.8g(21%)であった。
1214Oの解析計算値:C、82.72;H、8.10。測定値:C、82.74;H、8.12.
1H NMR(CDCl3):δ7.49(s、1H、4−H)、7.09(s、1H、7−H)、3.29(dd、J=16.9Hz、J=7.6Hz、1H、CMe)、2.67−2.59(m、2H、CH2)、2.32(s、3H、Me)、2.28(s、3H、Me)、1.27(d、J=7.6Hz、MeCH)。
4−ブロモ−2,5,6−トリメチルインダン−1−オン
Figure 2010536905
還流冷却器、均圧用の側管を有する滴下漏斗、および機械式撹拌機を装備した500ml三つ口丸底フラスコにおいて、CH2Cl2(60ml)中のAlCl3(53g、0.398mol)の懸濁液に、激しく撹拌しながらCH2Cl2(50ml)中の2,5,6−トリメチルインダノン−1(57.8g、0.332mol)の溶液を−10℃で1時間滴下した。この混合物をこの温度でさらに1時間撹拌し、次いで激しく撹拌しながら臭素を1時間17.0ml(53.0g、0.332mol)滴下した。得られた混合物を−10℃で2時間そして周囲温度で一晩撹拌し、次いで冷水1000cm3に注いだ。有機層を分離し、水層をメチル−tert−ブチルエーテル(3×200ml)で抽出した。合わせた抽出物をNa2SO3の飽和水溶液で洗浄して臭素を除去し、次いでNa2CO3水溶液で洗浄し、K2CO3で乾燥させ、蒸発乾固させた。分留して黄色の液体が得られた(沸点155〜158℃/4mmHg)。収量は61.6g(73%)であった。
1213BrOの解析計算値:C、56.94;H、5.18。測定値:C、56.91;H、5.16.
1H NMR(CDCl3):δ7.03(s、1H、7−H)、2.91(dd、J1=17.43Hz、J2=7.58Hz、1H、CMe)、2.24(d、J=17.43Hz、1H、CH)、2.14(d、J=17.43Hz、1H、CH)、2.09(s、3H、Me)、2.06(s、3H、Me)、1.04(d、J=7.58Hz、3H、CHMe).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ207.0、150.74、142.81、137.32、134.8、123.8、122.4、41.44、36.1、20.73、19.3、15.6。
4−ブロモ−1−メトキシ−2,5,6−トリメチルインダン
Figure 2010536905
THF−メタノール(容量2:1、600ml)中4−ブロモ−2,5,6−トリメチル−1−インダノン(61.6g、0.243mol)の溶液に、激しく撹拌しながらNaBH4(14.71g、0.389mol)を5℃で1.5時間少量ずつ加えた。この混合物を室温で12時間撹拌し、次いで冷水1500cm3に注いだ。水素化された生成物をジクロロメタン(3×200ml)で抽出し、合わせた抽出物を蒸発乾固させた。DMSO(420ml)中のKOH(54.43g、0.972mol)に、MeI(68.7g、30.15ml、0.486mol)とDMSO(100ml)中の粗4−ブロモ−2,5,6−トリメチルインダン−1−オールの溶液とを加えた。この混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いでMeI(92.0g、15.07ml、0.243mol)を加え、混合物を2時間さらに撹拌した。得られた混合物を冷水1.5Lに加えた。粗生成物をジクロロメタン(4×200ml)で抽出した。合わせた抽出物をNa2SO4で乾燥させ、次いで蒸発乾固させた。分留して2種類のジアステレオマー化合物の混合物が得られた(沸点115℃/3mmHg)。収量は、2種類のジアステレオマーの約2(トランス異性体):3(シス異性体)の混合物である純粋な4−ブロモ−1−メトキシ−2,5,6−トリメチルインダンの無色の油状物59.5g(91%)であった。
1317BrOの解析計算値:C、58.01;H、6.37。測定値:C、58.00;H、6.38.
1H NMR(CDCl3):δ7.13(s、1H、シス体の7−H)、7.11(s、1H、トランス体の7−H)、4.56(d、J=5.81Hz、1H、トランス体のCOMe)、4.43(d、J=3.79Hz、1H、シス体のCOMe)、3.45(m、3H、シス体のOMe)、3.41(m、3H、トランス体のOMe)、3.27−3.42(m、1H、シス体のCMe)、2.99−2.93(m、1H、トランス体のCMe)、2.73−2.58(m、1H、両方の異性体のCHCHMe)、2.54−2.42(m、1H、両方の異性体のCHCHMe)、2.37(s、3H、両方の異性体中のMe)、2.34(s、3H、両方の異性体中のMe)、1.18(d、J=7.07Hz、3H、シス体のCHMe)、1.12(d、J=6.83Hz、3H、トランス体のCHMe).
13C{1H} NMR(CDCl3)、メジャーな異性体:δ141.6、140.5、136.6、136.05、125.48、123.5、92.25、56.4、40.85、39.0、21.45、19.58、13.65。
2−(1−メトキシ−2,5,6−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)エタノール
Figure 2010536905
THF(300ml)中の4−ブロモ−1−メトキシ−2,5,6−トリメチルインダン(52.77g、196.0mol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(156.8ml、392.1mmol)を−80℃で20分間加えた。この混合物をこの温度で40分間撹拌し、−110℃まで冷却し、激しく撹拌しながらエチレンオキシド(17.27g、392.1mol)を一度に加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌し、次いで水を10ml加えた。有機層を分離し蒸発乾固させた。残渣に水を200ml加え、粗生成物をジクロロメタン(3×100ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 110mm、l 90mm、溶離液:ヘキサン/エーテル=20/1)によって生成物を単離した。収量は、2種類のジアステレオマーの約1:1.7の混合物36.66g(80%)であった。
15222の解析計算値:C、76.88;H、9.46。測定値:C、76.86;H、9.45.
1H NMR(CDCl3):δ7.09(s、1H、マイナーな異性体の)、7.07(s、1H、メジャーな異性体の)、4.46(d、J=5.581Hz、1H、マイナーな異性体のCOMe)、4.34(d、J=3.53Hz、1H、メジャーな異性体のCOMe)、3.71(dt、J1=7.32Hz、J2=2.53Hz、2H、両方の異性体のC 2 OH)、3.43(s、3H、メジャーな異性体のOMe)、3.39(s、3H、マイナーな異性体のOMe)、3.21(m、1H、両方の異性体のCCH3)、2.91(dt、J1=7.33Hz、J2=2.53Hz、2H、両方の異性体のC 2 CH2OH)、2.67−2.37(m、2H、両方の異性体のC 2 CHCH3)、2.27(s、3H、両方の異性体のMe)、2.22(s、3H、両方の異性体のMe)、1.13(d、J=7.07Hz、3H、メジャーな異性体のMeCH中のMe)、1.10(d、J=6.83Hz、3H、マイナーな異性体のMeCH中のMe).
13C{1H} NMR(CDCl3)、メジャーな異性体:δ140.53、139.17、135.54、135.06、132.44、125.17、91.75、62.02、56.39、39.24、37.70、33.86、21.06、19.7、13.80。
4−(2−ブロモエチル)−1−メトキシ−2,5,6−トリメチルインダン
Figure 2010536905
THF(650ml)中の2−(1−メトキシ−2,5,6−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)エタノール(36.66g、156.44mmol)とPPh3(41g、156.44mmol)との混合物に、激しく撹拌しながらNBS(27.85g、156.44mmol)を0℃で5分間加えた。この混合物を室温で2時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。ヘキサン(500ml)中の残渣の溶液をガラスフリット(G3)に通して濾過し、沈殿物をヘキサン(3×300ml)でさらに洗浄した。合わせた有機抽出物を蒸発乾固させた。シリカゲル60上のフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 80mm、l 250mm、溶離液:ヘキサン/エーテル=20/1、容量)によって残渣から生成物を単離した。収量は、ジアステレオマーの約1:2の混合物31.38g(67%)であった。
1521BrOの解析計算値:C、60.61;H、7.12。測定値:C、60.64;H、7.16.
1H NMR(CDCl3):δ7.14(s、1H、メジャーな異性体)、7.13(s、1H、マイナーな異性体)、4.49(d、J=5.55Hz、1H、マイナーな異性体のCOMe)、4.37(d、J=3.53Hz、1H、メジャーな異性体のCOMe)、3.46(s、3H、メジャーな異性体のOMe)、3.42(s、3H、マイナーな異性体のOMe)、3.43−3.38(m、2H、両方の異性体のCH2Br)、3.25−3.17(m、2H、両方の異性体のC 2 CH2Br)、2.95(m、1H、両方の異性体のC 2 CHCH3)、2.70−2.50(m、2H、両方の異性体のCHCCH3)、2.30(s、3H、両方の異性体のMe)、2.24(s、3H、両方の異性体のMe)、1.17(d、J=7.05Hz、3H、メジャーな異性体のMeCH)、1.14(d、J=6.82Hz、3H、マイナーな異性体のMeCH)。
2−[2−(1−メトキシ−2,5,6−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)エチル]インダン−2−オール
Figure 2010536905
THF(200ml)に無水CeCl3(13.6g、54.9mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。別のフラスコにおいて、THF(125ml)中のマグネシウム削り屑(1.34g、54.9mmol)に、還流状態で4−(2−ブロモエチル−1−メトキシ−2,5,6−トリメチルインダン(16.33g、54.94mmol)を30分間滴下した。得られた混合物を2時間還流し、0℃まで冷却し、次いでTHF中のCeCl3の懸濁液に加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで0℃まで冷却し、インダノン−2(7.26g、54.94mmol)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌し、蒸発乾固させた。残渣に、AcOH(30ml)および水(170ml)の混合物を加えた。粗生成物をCH2Cl2(3×200ml)で抽出した。合わせた抽出物を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 70mm、溶離液:ヘキサン/エーテル=3/1)によって生成物を単離した。収量は、2種類のジアステレオマーの約1:3.5の混合物である純粋な2−[2−(1−メトキシ−2,5,6−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)エチル]インダン−2−オールの6.60g(40%)であった。
24302の解析計算値:C、82.24;H、8.63。測定値:C、82.26;H、8.61.
1H NMR(CDCl3):δ7.19(m、2H、両方の異性体中の芳香族化合物)、7.12(m、2H、両方の異性体中の芳香族化合物)、6.98(s、1H、両方の異性体中の2,5,6−トリメチルインダン中のH)、4.64(s、1H、両方の異性体のOH)、4.39(d、J=4.80Hz、1H、マイナーな異性体のCOMe)、4.27(d、J=2.78Hz、1H、メジャーな異性体のCOMe)、3.31(s、3H、メジャーな異性体のOMe)、3.26(s、3H、マイナーな異性体のOMe)、3.09(m、4H、マイナーな異性体のインダノールフラグメント中の2CH2)、2.99(d、J=16.17Hz、2H、メジャーな異性体のインダノールフラグメント中のCH2)、2.92(d、J=16.17Hz、2H、メジャーな異性体のインダノールフラグメント中のCH2)、2.70(m、2H、両方の異性体中のC 2 CH2CHOH)、2.50(m、1H、両方の異性体中のCH2Me)、2.35(m、2H、両方の異性体中のC 2 CHMe)、2.21(s、3H、両方の異性体中のCH3)、2.16(s、3H、両方の異性体中のCH3)、1.70(m、2H、両方の異性体中のCH2 2 CHOH)、1.06(d、J=6.57Hz、3H、メジャーな異性体のMeCH)、1.01(d、J=6.57Hz、3H、マイナーな異性体のMeCH)。
4/7−[2−(1H−インデン−2−イル)エチル]−2,5,6−トリメチル−1H−インデン
Figure 2010536905
トルエン(130ml)中の2−[2−(1−メトキシ−2,5,6−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)エチル]インダン−2−オール(6.0g、18.61mmol)の加熱(110℃)溶液に、TsOH・H2O(0.708g、3.72mmol)を加えた。ディーンスタークトラップを用いてこの混合物を30分間還流させ、次いでシリカゲル60を入れた短カラム(40−63um、d 80mm、l 60mm)に通した。カラムを300mlのトルエンでさらに洗浄した。合わせた溶出液を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 60mm、l 70mm、溶離液:ヘキサン/エーテル=50/1)によって生成物を単離した。収量は4.58g(82%)であった。
2324の解析計算値:C、91.95;H、8.05。測定値:C、91.93;H、8.07.
1H NMR(CDCl3):δ7.44(d、J=7.07Hz、1H、非置換インデン中の4−H)、7.35(d、J=7.33Hz、1H、非置換インデン中の7−H)、7.28(t、J=7.33Hz、1H、非置換インデン中の6−H)、7.17(t、J=7.07Hz、1H、非置換インデン中の5−H)、7.02(s、1H、2,5,6−トリメチルインデン中のH)、6.67(s、1H、ビニル)、6.46(s、1H、ビニル)、3.43(s、2H、インデン中のCH2)、3.27(s、2H、インデン中のCH2)、3.03(m、2H、CH2CH2中のCH2)、2.71(m、2H、CH2CH2中のCH2)、2.35(s、3H、Me)、2.30(s、3H、Me)、2.17(s、3H、Me).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ150.39、145.52、144.62、143.18、143.01、139.69、135.10、134.84、129.38、127.26、126.29、126.22、123.73、123.42、120.00、119.58、41.62、41.16;CH2 31.12、30.69、21.08、16.75、14.81。
[錯体24−Hf]
Figure 2010536905
エーテル(150ml)中の4/7−[2−(1H−インデン−2−イル)エチル]−2,5,6−トリメチル−1H−インデン(2.14g、7.12mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(5.7ml、14.24mmol)を−40℃で加えた。この混合物を室温で24時間撹拌し、次いでHfCl4(THF)2を−30℃で3.307g(7.12mmol)加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌した。溶液を濃縮し、残渣を125mlのトルエンに溶解し、12時間還流させた。この高温の混合物を濾過し(G4)、濾液をその開始容量の約1/4まで蒸発させた。−30℃で形成された結晶を濾過し(G3)、真空乾燥させた。収量は、錯体の黄色の結晶1.68g(43%)であった。
2322Cl2Hfの解析計算値:C、50.43;H、4.05;Cl12.94;Hf、32.58%。測定値:C、50.45;H、4.07;Cl、12.91;Hf、32.56%.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.54−7.52(m、1H、非置換インデン)、7.25(s、1H、トリメチルインデン)、7.15(m、1H、非置換インデン)、7.10−7.08(m、2H、非置換インデン)、6.06(d、J=2.52Hz、1H、トリメチルインデン中のビニル)、6.03(d、J=3.28Hz、2H、非置換インデン中のビニル)、4.41(d、J=2.52Hz、1H、トリメチルインデン中のビニル)、3.64−3.55(m、2H、CH2)、3.52−3.41(m、1H、CH)、3.34−3.27(m、1H、CH)、2.41(s、6H、5−Meおよび6−Me)、2.34(s、3H、2−Me).
13C{1H} NMR(CD2Cl2):δ139.15、136.95、135.16、132.27、131.19、128.96、128.65、128.15、127.64、125.28、124.97、124.90、124.83、121.58、106.63、101.73、99.13、96.83、27.45、25.05、21.56、16.96、14.94。
4/7−(2−ブロモエチル)−2,5,6−トリメチル−1H−インデン
Figure 2010536905
トルエン(75ml)中の4−(2−ブロモエチル)−1−メトキシ−2,5,6−トリメチルインダン(6.28g、21.13mmol)の加熱(110℃)溶液に、0.4gのTsOH・H2Oを加えた。ディーンスタークトラップを用いてこの混合物を10分間還流させ、次いでシリカゲル60の層(40−63um、d 80mm、l 50mm)に通した。シリカゲル層を300mlのトルエンでさらに洗浄した。合わせた有機抽出物を蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 80mm、l 50mm、溶離液:へキサン)により生成物を単離した。収量は4−(2−ブロモエチル)−2,5,6−トリメチル−1H−インデン5.38g(96%)であった。
1417Brの解析計算値:C、63.41;H、6.46。測定値:C、63.44;H、6.48.
1H NMR(CDCl3):δ7.01(s、1H、インデニル中の7−H)、6.42(s、1H、ビニル)、3.47(t、J=8.84Hz、2H、CH2Br)、3.28(t、J=8.84Hz、2H、C 2 CH2Br)、3.26(s、2H、インデニル中のCH2)、2.31(s、3H、Me)、2.24(s、3H、Me)、2.16(s、3H、Me).
13C{1H} NMR(CDCl3):δ144.87、143.45、140.33、135.42、131.86、129.63;CH 127.15、120.45、41.76、35.08、30.48、21.03、16.73、14.94。
4/7−(2−シクロペンタ−2,4−ジエン−1−イルエチル)−2,5,6−トリメチル−1H−インデン
Figure 2010536905
THF(TTF)(170ml)中のCpLi(2.68g、37.11mmol)の溶液に、激しく撹拌しながらTHF(10ml)中の4/7−(2−ブロモエチル)−2,5,6−トリメチル−1H−インデン(9.84g、37.11mmol)の溶液を−80℃で10分間滴下した。この混合物を室温で60時間撹拌し、次いで水を1ml加えた。得られた混合物を蒸発乾固させ、残渣に水を100ml加えた。粗生成物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発乾固させた。シリカゲル60を入れた短カラムを用いたフラッシュクロマトグラフィー(40〜63um、d 80mm、l 60mm、溶離液:へキサン)により生成物を単離した。収量は異性体化合物の混合物6.87g(74%)であった。
1922の解析計算値:C、91.14;H、8.86。測定値:C、91.17;H、8.83.
1H NMR(CDCl3):δ7.04(m、1H)、6.59(m、1H)、6.53(m、1H)、6.45(m、1H)、6.33(m、1H)、6.15(m、1H)、3.50(m、2H)、3.29(s、2H、CH2)、3.24(m、1H)、3.04−2.95(m、2H)、3.12(s、3H、Me)、2.27(s、3H、Me)、2.19(s、3H、Me)。
[錯体25−Zr]
Figure 2010536905
エーテル(150ml)中の4/7−(2−シクロペンタ−1,4−ジエン−1−イルエチル)−2,5,6−トリメチル−1H−インデン(2.50g、10mmol)の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−BuLi(8ml、20mmol)を−40℃で加えた。この混合物を室温で24時間撹拌し、次いで3.77g(10mmol)のZrCl4(THF)2を−30℃で加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌した。溶液を濃縮し、残渣を125mlのトルエンに溶解し、12時間還流させ、次いでグラスフリット(G4)に通して濾過した。沈殿物を熱トルエン(3×50ml)でさらに洗浄した。合わせた抽出物を蒸発乾固させ、残渣を30mlのトルエンから再結晶化させた。−30℃で析出した結晶を回収し、冷トルエン(3×3ml)およびヘキサン(2×10ml)で洗浄し、真空乾燥させた。収量は1.03g(25%)であった。
1920Cl2Zrの解析計算値:C、55.59;H、4.91。測定値:C、55.55;H、4.94.
1H NMR(CD2Cl2):δ7.33(s、1H、インデニル中の7−H)、6.50(m、1H、インデニル中の1−H)、6.36(m、1H、インデニル中の3−H)、6.26(m、1H、Cp中のCH)、6.21(m、1H、Cp中のCH)、6.12(m、1H、Cp中のCH)、4.90(m、1H、Cp中のCH)、3.43(m、1H、CH2H)、3.35(m、2H、C 2 CH2)、2.79(m、1H、CH2CH)、2.35(s、3H、Me)、2.30(s、3H、Me)、2.25(s、3H、Me)。
[重合反応]
1.均一な単独重合によるHDPEの製造
液相エチレン単独重合において錯体を試験した。
重合は、パドル撹拌機を装備した0.1Lステンレス製オートクレーブ反応器中でエチレンを連続的に供給して行った。エチレン(>99.95%)、窒素(>99.999%)、およびペンタンをO2、H2O、CO、CO2、およびアセチレンを選択的に除去する数種類の清浄剤をセットにしてさらに処理した。
錯体を金属対アルミニウム比(aluminium to metal ratio)が3000mol/molのMAOと1時間前接触させた。トルエンを溶媒として使用した。
反応器を排気および窒素置換して不活性化した。活性錯体溶液を不活性窒素雰囲気中で反応器に加えた。重合媒体(ペンタン70mL)を室温で加えた。反応器を80℃まで加熱し、エチレンを導入して重合を開始した。重合を80℃および10barのエチレン分圧で30分間継続した。重合中、反応器の温度、撹拌速度、および反応器の圧力は一定に維持した。エチレンの流入を止め、反応器を窒素置換し、室温まで反応器を冷却して重合を停止した。得られた重合体生成物を重合媒体から分離し、一晩換気フード中で乾燥させた。
重合結果を表1に示す。
2.触媒合成法A
錯体を次の手順でGrace XPO−2485A 20umシリカ(PV=1.4mL/g SiO2)に担持させた。
2.6mLのMAO(30w−%)を0.06mmolの錯体(Al/M比:200)と混合し、その上に追加のトルエンを0.18mL加え、+25℃で30分間撹拌した。この溶液を10〜15分間で2.0gのXPO−2485Aに加え、時折撹拌しながら+25℃で1時間維持した。溶媒を+25℃でArまたはN2を流しながら蒸発させて、粉末を得た。
3.不均一な単独重合によるHDPEの製造
錯体を次の手順でGrace XPO−2485A 20umシリカ(PV=1.4mL/g SiO2)に担持させた。
2.6mLのMAO(30w−%)を0.06mmolの錯体(Al/M比:200)と混合し、その上に追加のトルエンを0.18mL加え、+25℃で30分間撹拌した。この溶液を10〜15分間で2.0gのXPO−2485Aに加え、時折撹拌しながら+25℃で1時間維持した。溶媒を+25℃でArまたはN2を流しながら蒸発させて、粉末を得た。
重合は、パドル撹拌機を装備した0.1Lステンレス製オートクレーブ反応器中でエチレンを連続的に供給して行った。エチレン(>99.95%)、窒素(>99.999%)、およびイソブタン(>97%)をO2、H2O、CO、CO2、およびアセチレンを選択的に除去する数種類の清浄剤をセットにしてさらに処理した。
重合前に、不活性窒素雰囲気中で触媒を触媒供給容器に加えた。
反応器を排気および窒素置換して不活性化した。捕捉剤を重合媒体の一部に溶解し、重合前に反応容器と5分間前接触させた。重合媒体1mL当たりTiBAを0.5μmol使用した。残りの重合媒体は触媒を供給するために使用した。重合媒体としてイソブテンまたはプロパンを合計で70ml使用した。反応器を80℃まで加熱し、エチレンを導入して重合を開始した。5〜10barのエチレン分圧を用いて、反応器の圧力を目標値まで調節した。重合を80℃で1時間継続した。重合中、反応器の温度、撹拌速度、および反応器の圧力は一定に維持した。
エチレンの流入を止め、反応器を脱気して、重合を停止した。圧力を完全に解放し、媒体を蒸発させた後、反応器を開いた。得られた重合体生成物を一晩換気フード中で乾燥させた。
重合結果を表2に示す。
4.不均一な共重合によるLLDPEの製造
コモノマーであるヘキセン(1.6ml)の存在下でさらなる不均一重合を行い、LLDPEを形成した。重合中の触媒の活性を測定し、表3に示す。
比較目的のため、メタロセンnBuCp2ZrCl2またはnBuCp2HBz2を各重合プロトコルについて同一の条件下で試験した。
本発明の触媒により形成された重合体のMwは、同一の条件下で従来のメタロセンにより形成されたものよりもはるかに高いことがわかる。FT−IRにより測定された1−ヘキセンの含有量は、本発明の多くの錯体についてはより高い。また、本発明の多くの錯体の活性は従来の触媒の活性と同等である。
Figure 2010536905
Figure 2010536905
Figure 2010536905
5.触媒合成法B
錯体であるジメチルシリル−(2−メチル−6−tert−ブチル−インデン−4−イル)−シクロペンタジエニルジルコニウムジクロリドを次の手順でGrace XPO−2485A 20umシリカ(PV=1.4mL/g SiO2)に担持させた。
(1)まず、錯体0.061mmolを、1.3mLのMAO(30w−%)および2.9mLのトルエンを含む溶液に溶解して、Al/M比が100である混合物を形成した。得られた混合物を、500rpmでボルテックス混合をして+25℃で30分間撹拌した。
(2)この溶液を10〜15分間に1.0gのシリカ(XPO−2485A)に加えた。添加中は、ボルテックス混合は800rpmで行った。次いで、500rpmでボルテックス混合をしながら系を+25℃で3時間維持した。
(3)最後に、溶媒を+50℃でN2を流しながら蒸発させて触媒粉末を得た。300rpmのボルテックス混合で相を3時間乾燥させた。
6.触媒合成方法C
錯体であるジメチルシリル−(2−メチル−6−tert−ブチル−インデン−4−イル)−シクロペンタジエニルジルコニウムジクロリドを次の手順でGrace XPO−2485A 20umシリカ(PV=1.4mL/g SiO2)に担持させた。
(1)1.3mLのMAO(30w−%)を2.35mLのトルエンと30分間接触させ、次いでシリカ上に滴下した。800rpmのボルテックス混合により効率的に混合できた。
(2)得られた反応混合物を80℃まで加熱し、反応を90分間継続した。
(3)反応混合物を室温まで冷却し、トルエン(0.6mL)に溶解した錯体(ジメチルシリル−(2−メチル−6−tert−ブチル−インデン−4−イル)−シクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド)(0.061mmol)をMAOで処理したシリカに加え、Al/Zr比が100である触媒を得た。錯体の添加後、得られた溶液を500rpmでボルテックス混合をしながら室温で60分間維持した。
(4)最後に、形成された触媒を+50℃でN2を流して乾燥させた。300rpmのボルテックス混合で相を3時間乾燥させた。
7.不均一重合条件
重合は、パドル撹拌機を装備した2Lビュッヒ(Buchi)ステンレス製オートクレーブ反応器中でエチレンを連続的に供給して行った。エチレン(>99.95%)、窒素(>99.999%)、イソブタン(>97%)、および1−ヘキセン(>99%)をO2、H2O、CO、CO2、およびアセチレンを選択的に除去する数種類の清浄剤をセットにしてさらに処理した。
まず、反応器を排気および窒素置換して不活性化した。次いで、重合媒体(イソブタン1.2L)を反応器に加えた。触媒を加え、触媒供給器をグローブボックス中で密閉した。調製された触媒(約100mg)を適切な量グローブボックス中の供給容器に導入し、触媒をN2加圧下で撹拌反応器に注入した。反応器を次いで+80℃まで加熱し、この後、継続的にエチレンを供給しながら1−ヘキセンを25mL加えて重合を開始した。8barのエチレン分圧を用いて反応器の圧力を目標値まで調節した。80℃で1時間重合を継続した。重合中、反応器の温度、撹拌速度、および反応器の圧力は一定に維持した。エチレンの消費および反応器の温度を記録した。
エチレンの流入を止め、反応器を脱気して、重合を停止した。圧力を完全に解放し、媒体を蒸発させた後(約30分)、反応器を開いた。得られた重合体生成物を一晩換気フード中で乾燥させた。
重合結果を表4に示す。
比較目的のため、メタロセン錯体(n−BuCp)2HfBz2を含む参照触媒を合成し、同一の条件下で試験した。参照触媒の合成では錯体量のみを変更し(0.077mmol)、Al:M比が150であった。重合の際、参照重合では触媒を約200mg使用した。
表4から、本発明のこの触媒により形成された重合体は、同一の条件下で従来のメタロセンにより形成されたものと比較して、Mwははるかに高く、コモノマー含有量は同等であることがわかる。触媒活性は、触媒合成法Cを用いるとさらに増加する。表4はまた、誘導結合プラズマ(ICP)測定に基づいたAl/Mの測定割合を示す。
ICP分析:触媒の元素分析は、ドライアイス上で冷却しながら、質量(M)の固体試料を利用して行った。試料を既知の容量(V)まで希釈した。これは、硝酸(HNO3、65%、Vの5%)および新たに脱イオン化した(DI)水(Vの5%)に溶解することにより行った。次いで溶液をフッ化水素酸(HF、40%、Vの3%)に加え、最終容量(V)までDI水で希釈し、2時間放置して安定化させた。
分析は、Thermo Elemental IRIS Advantage XUV誘導結合プラズマ原子発光分析装置(ICP−AES)を用いて室温で行った。この装置は、空試料(DI水中の5%HNO3および3%HFの溶液)、低濃度標準試料(DI水における5%HNO3および3%HFの溶液中で10ppmのAl)、高濃度標準試料(DI水における5%HNO3および3%HFの溶液中で50ppmのAl、50ppmのHf、20ppmのZr)、および対照試料(DI水における5%HNO3および3%HFの溶液中で20ppmのAl、20ppmのHf、10ppmのZr)を用いて分析の直前にキャリブレーションされた。
ハフニウムの含有量は282.022nmおよび339.980nmの線を用いてモニタリングし、ジルコニウムの含有量は339.198nmの線を用いてモニタリングした。ICP試料中のアルミニウム濃度が0〜10ppmの間であった場合は、アルミニウムの含有量は167.081nmの線を用いてモニタリングし、アルミニウム濃度が10〜100ppmの間であった場合は396.152nmの線を用いてモニタリングした。
報告値は0〜100の間でなければならず、そうでなければさらなる希釈が必要である。報告値は、同一の試料から得られた連続する3つのアリコートの平均であり、方程式1を用いて元の触媒との関係を示す。
Figure 2010536905
式中:Cは濃度(ppm)であり、%含有量に対して10000倍である。
RはICP−AESからの報告値である。
Vは希釈物の総容積(ml)である。
Mは試料の元の質量(g)である。
希釈が必要であった場合、これも考慮に入れる必要があり、Cに希釈係数が掛けられる。
Figure 2010536905

Claims (19)

  1. 金属イオンMに対して錯体形成した式(I)の配位子を含む錯体。
    Figure 2010536905
    [式中、R1はそれぞれ同一または異なっていてもよく、水素、置換されていてもよいC1-20ヒドロカルビル基、N(R52、シリル、シロキシ、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいヘテロシクリル基であるか、または隣接する炭素原子上の2個のR1基は一緒になって、置換されていてもよい5〜8員縮合環を形成してもよく;
    2はそれぞれ同一または異なっていてもよく、水素、置換されていてもよいC1-20ヒドロカルビル基、N(R52、シリル、シロキシ、置換されていてもよいヘテロアリール基、または置換されていてもよいヘテロシクリル基であり;
    インデニル基の6員環に結合するR3は、−(Si(R52p−(ここでpは1もしくは2)、または−(C(R52n−(ここでnは2以上の整数である)であり;
    4はそれぞれ同一または異なっていてもよく、水素、置換されていてもよいC1-20ヒドロカルビル基、N(R52、シリル、シロキシ、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよいヘテロシクリル基であるか、または隣接する炭素原子上の2個のR4基は一緒になって、置換されていてもよい5〜8員縮合炭素環を形成してもよく;
    5はそれぞれ同一または異なっていてもよく、水素、置換されていてもよいC1-20ヒドロカルビル基であるか、または2個のR5は一緒になって、置換されていてもよい5〜8員環を形成してもよく;
    aは0〜3であり;
    bは0〜3であり;
    cは0〜4である。]
  2. 金属イオンMに対して錯体形成した式(II)を含む錯体。
    Figure 2010536905
    (式中、R1、R2、R4、R5、a、b、およびcは上に定義のとおりであり、R7は−C(R52−であるが、ただし、R7はインデニル環の5または6位に結合する。)
  3. Mが4〜6族の金属のイオンである、先行する請求項のいずれかに記載の錯体。
  4. MがZrまたはHfである、先行する請求項のいずれかに記載の錯体。
  5. 式(V)の配位子を含む、先行する請求項のいずれかに記載の錯体。
    Figure 2010536905
    (式中、R4およびcは上に定義のとおりであり、R1'は水素またはC1-6アルキルであり、R2'は水素またはC1-6アルキルであり、R3'はSiMe2またはCH2CH2である。)
  6. 4がメチルまたはtertブチルであるか、2個のR4基が一緒になってインデニル環を形成するか、または4個のR4基が一緒になってフルオレニル環を形成する、先行する請求項のいずれかに記載の錯体。
  7. 1個のR4基がC1-6アルキルを表わし、他の2個のR4基が一緒になって置換されていてもよい6員縮合炭素環を形成する、先行する請求項のいずれかに記載の錯体。
  8. インデニル配位子の5位に置換基を有する、先行する請求項のいずれかに記載の錯体。
  9. インデニル配位子の2位に置換基を有する、先行する請求項のいずれかに記載の錯体。
  10. インデニル配位子の5位にtert−ブチル置換基を有する、先行する請求項のいずれかに記載の錯体。
  11. インデニル配位子の2位にメチル置換基を有する、先行する請求項のいずれかに記載の錯体。
  12. 下記の構造を有する、先行する請求項のいずれかに記載の錯体。
    Figure 2010536905
  13. 下記の錯体。
    Figure 2010536905
  14. (i)式(I)または(II)の少なくとも1種の配位子により配位された金属イオンを含む錯体、および
    (ii)共触媒、
    を含むオレフィン重合触媒。
  15. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の錯体を含む、担持触媒。
  16. 第1工程で担体を共触媒と接触させ、次いで第2工程で共触媒処理された担体に錯体を添加した、請求項15に記載の担持触媒。
  17. 上に定義する触媒のオレフィン重合における使用。
  18. 少なくとも1種のオレフィンの重合方法であって、前記少なくとも1種のオレフィンを上に記載の触媒と反応させることを含む方法。
  19. 下記の式(III)または(IV)の化合物。
    Figure 2010536905
    (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R7、a、b、およびcは、上に定義のとおりである。)
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