JP2010535243A - 歯内治療用シーラント適用における自己硬化システム - Google Patents

歯内治療用シーラント適用における自己硬化システム Download PDF

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Abstract

2成分系自己硬化歯内治療用シーリングシステムは、アセチルチオ尿素といったチオ尿素誘導体、およびクメンヒドロペルオキシドといったヒドロペルオキシドを含む。チオ尿素誘導体は還元剤として使用され、ヒドロペルオキシドは酸化剤として使用される。

Description

本発明は、歯科用および医療用組成物に関する。本発明は、特に歯内療法時の根管シーリング組成物および方法に関し、具体的には貯蔵寿命安定性を向上させたシーリング組成物に関する。
従来の自己硬化性歯内治療用シーラント組成物には、酸化還元開始剤系の酸化剤部分として、過酸化物、主に過酸化ベンゾイル(BPO)が使用されていた。BPOから成るこのシステムは、還元剤として、ビス(2−ヒドロキシル)−p−トルイジン(bis(2−hydroxyl)−ptoluidine)(DHEPT)やジメチル−p−トルイジン(dimethyl−p−toluidine)(DMPT)のような第三級アミンと組み合わさると、常温で十分な硬化時間を持つことができる。しかし、BPOは半減期が短いため貯蔵寿命安定性に乏しい。また、高温での保管時、BPOを含むペーストは容易に硬化してしまう。クミルパーオキサイド(cumyl peroxide)やt−ブチルパーオキサイド(t−butyl peroxide)のような、より長い半減期を持つ他の過酸化物は、アミンに主導される自己硬化に時間がかかりすぎるため、アクリル樹脂に対して十分な速さの硬化速度を与えることができない。
色彩安定性を改善した歯科用組成物を対象とする米国特許第3,991,008号、アクリル系粘着剤組成物の酸化還元硬化系を対象とする米国特許第4,569,976号、および嫌気性組成物およびその界面活性剤を対象とする米国特許第3,970,505号に記載されるように、重合可能なメタクリレートモノマ(methacrylate monomer)に基づいた組成物は、ヒドロペルオキシド/チオ尿素酸化還元系(hydroperoxide/thiourea redox systems)を使用して重合することができる。上記の米国特許は全て参照により本願明細書に援用する。
これらの特許において、歯科治療用組成物において使用される安定したペースト剤は報告されていない。また、研究は常温状態に制限されており、最高60℃におよぶ高温下での自己硬化性ペースト剤は、いかなる分野においても報告がなされなかった。
十分な硬化速度を持つ安定した自己硬化性歯科治療用組成物の提供が望ましい。また、高温下において安定した貯蔵寿命を持つ歯内治療用シーリング組成物の提供は有益である。
上述およびその他の問題と、先行技術における欠点とは、本件発明の2成分自己硬化歯内治療用シーリングシステムにより解消または軽減される。シーリングシステムは、アセチルチオ尿素(acetyl thiourea)といったチオ尿素誘導体、およびクメンヒドロペルオキシド(cumene hydroperoxide)といったヒドロペルオキシド(hydroperoxide)を提供する。チオ尿素誘導体は還元剤として使用され、ヒドロペルオキシドは酸化剤として使用される。還元成分において、酸性メタクリレート樹脂は硬化を速めるためにチオ尿素誘導体と共に使用される。この自己硬化系は、常温においてBPO−アミン系と同等の操作時間および凝結時間をもたらし、最高約60℃におよぶ高温において、より優れた貯蔵寿命安定性を持つ。また、様々な充填剤および/または有機酸からの影響を受け、酸性または塩基性の条件の下で、この自己硬化性歯内治療用シーリング組成物は、既存のBPO/アミン系と比較してより優れた貯蔵寿命安定性を示す。本願明細書における組成物は歯科用セメントとしても有効である。
別の実施形態において、組成物は、末端アクリレート官能基または末端メタクリレート官能基を備えるポリラクチド(poly(lactide))、ポリグリコリド(poly(glycolide))、ポリカプロラクトン(poly(caprolactone))からなるグループから選択される生分解性セグメントを有する分解性マクロモノマと、硬化性組成物と、生体活性ガラス、生体活性ガラスセラミックス、生体活性リン酸カルシウム、生体活性カルシウムアパタイト、あるいはその混合物からなる生物活性粒子を含む充填剤組成物と、任意の共重合が可能なアクリレートモノマまたはメタクリレートモノマとを含んでもよい。分解性マクロモノマは、少なくとも1つの活性水素および少なくとも1つのアクリレートまたはメタクリレート官能基を有する化合物の存在下において、環状ラクチド(cyclic lactide)、グリコリド(glycolide)、あるいはカプロラクトン(caprolactone)を重合することによって製造される。アクリレートまたはメタクリレート化合物を含む好適な活性水素は2−ヒドロキシエチルメタクリレート(2−hydroxyethyl methacrylate)、ヒドロキシポリエチルメタクリレート(hydroxypolyethylmethacrylate)、フェノキシ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート(phenoxy−2−hydroxypropyl methacrylate)等を含む。好適な共同重合可能なアクリレートまたはメタクリレートモノマは、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート(1,6−hexanediol dimethacrylate)、トリエチレングリコールトリメタクリレート(triethylene glycol trimethacrylate)および2−ヒドロキシエチルメタクリレート(2−hydroxyethyl methacrylate)のような希釈モノマを含む。分解性マクロモノマは、上述のヒドロキシ酸の水酸基末端マクロモノマを、アクリル酸、メタクリル酸、およびそれらの誘導体とのエステル化することによっても製造することができる。分解性マクロモノマは、加水分解および/または生物分解による分解を意味する。
当業者に理解されるように、本発明は従来の過酸化ベンゾイル/アミン系と比較して、貯蔵寿命安定性の向上した自己硬化性歯内治療システムを提供する。この組成物は、ヒドロペルオキシド酸化剤およびチオ尿素誘導体還元剤を含む酸化還元自己硬化系を含む。この新しい自己硬化性歯内治療システムは、特に最高60℃におよぶ高温で有効である。また、特に様々な充填剤の影響の下で、塩基性または酸性条件下において向上した貯蔵寿命安定性を示す。
ヒドロペルオキシドはR−OOHの化学式で表される。Rは脂肪族基または芳香族基である。脂肪族基および芳香族基の例としてアルキル基やアリール基が挙げられるが、これらに限定されるものではない。具体例として、t−ブチル(t−butyl)、クミル(cumyl)、p−メタン(p−methane)、あるいはp−イソプロピルクミル(p−isopropyl)基が挙げられるが、これらに限定されるものではない。チオ尿素誘導体は、(RN)C=S(NR)の化学式で表されるN−置換チオ尿素化合物でもよい。ここで、R、R、R、およびRは、H、直鎖状または環状のアルキル基、アリール基、アラルキル基またはアリル基でもよい。例として、フェニル基、アセチル基、およびアリー基を有するチオ尿素が挙げられるが、これらに限定されるものではない。さらに、常温で十分な速さの酸化還元反応を行うために、酸性成分をチオ尿素部へ加えてもよい。アクリレート樹脂またはメタクリル樹脂と混和する有機酸ならば使用することが可能である。好適な酸は、ペンダント酸性基を有するアクリレート樹脂またはメタクリル樹脂である。例として、メタクリル酸、ピロメリティックジアンハイドレートグリセリルジメタクリレート(pyromellitic dianhydrate glyceryl dimethacrylate)(PMGDM)、4−メタクリルオキシエチルトリメリット酸無水物(4−META)、およびカルボン酸基またはリン酸基が結合した他の酸性樹脂が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ある好適な実施形態において、クメンヒドロペルオキシド(cumene hydroperoxide)CC(CHOOH(CHP)およびアセチルチオ尿素(acetyl thiourea)CHCONHCSNH(ATU)が使用され、メタクリル酸が酸性助触媒として任意に使用される。別の好適な実施形態において、クメンヒドロペルオキシドCC(CH)2OOH(CHP)およびアリルチオ尿素(allyl thiourea)CH:CHCHNHCSNH(ALTU)が使用され、メタクリル酸が酸性助触媒として任意に使用される。
好適な樹脂は、アクリルモノマやメタクリルモノマに基づくものを含む。たとえば、Bowenの米国特許第3,006,112号、第3,179,623号、および第3,194,784号や、Leeらの米国特許第3,751,399号および第3,926,906号、本願と同一譲受人のWaknineに譲渡された米国特許第5,276,068号および第5,444,104号、および本願と同一譲受人のJiaらに譲渡された米国特許第5,684,103号に開示されるものを含み、その関連部分は参照により本願明細書に援用される。特に好適なメタクリレートモノマは、ビスフェノールAおよびメタクリル酸グリシジルの縮合物である2,2’−ビス[4−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−フェニル]−プロパン(2,2’−bis[4−(3−methacryloxy−2−hydroxypropoxy)−phenyl]−propane)(以下、「BIS−GMA」と省略される)である。また、ポリウレタンジメタクリレート(以下、「PUDMA」と省略される)、トリエチレングリコールジメタクリレート(以下、「TEGDMA」と省略される)、ポリエチレングリコールジメタクリレート(以下、「PEGDMA」と省略される)、ウレタンジメタクリレート(以下、「UDMA」と省略される)、ヘキサンジオールジメタクリレート(以下、「1,6 HDDMA」と省略される)およびポリカーボネートジメタクリレート(以下、「PCDMA」と省略される)も、本発明での使用に適した常用される主要ポリマである。本発明の譲受人に譲渡された2000年8月11日出願の米国特許出願第09/63,206号および2001年12月5日出願、2002年8月29日公開の米国特許出願第20020120033号(これらは参照により本願明細書に援用される)に開示されるように、樹脂は、ラクチドと2−ヒドロキシエチルメタクリレート(2−hydroxyethyl methacrylate)(HEMA)との重合生成物であるポリラクチドメタクリレート(polylactide methacrylate)(PLAMA)等の生分解性メタクリレートも含む。
組成物は、当該技術分野において既知であり、歯科修復材料に使用される少なくとも1つの充填剤をさらに含んでもよい。通常、充填剤は、2成分系において各成分の最大約80重量パーセントの量で添加される。適した充填剤とは、樹脂自身から生ずるポリママトリクスに共有結合可能なもの、あるいは双方に共有結合されるカップリング剤に共有結合可能なもののことである。適した充填材料の例としては、それだけに限定されないが、シリカ、ケイ酸塩ガラス、石英、ケイ酸バリウム、硫酸バリウム、モリブデン酸バリウム、バリウムメタクリレート、ジルコニウムメタクリレート、バリウムイットリウムアルコキシ(BaY(OR))、ケイ酸ストロンチウム、バリウムホウケイ酸塩、ストロンチウムホウケイ酸塩、ホウケイ酸塩、ケイ酸リチウム、非晶質シリカ、カルシウムヒドロキシアパタイトや非晶質リン酸カルシウムといったリン酸カルシウム、水酸化カルシウム、アルミナ、ジルコニア、酸化スズ、酸化タンタル、酸化ニオブおよびチタニアといった当該技術分野において既知のものが挙げられる。本発明に基づいて調製される歯科用充填タイプの材料に特に適した充填剤とは、約0.1〜5.0ミクロンの範囲の粒径を有し、0.001〜約0.07ミクロンのケイ酸塩コロイドを含み、水媒体中における湿式粉砕、表面エッチング粉砕、およびシラン溶液中におけるシラン化ミリングを含む一連の粉砕工程により調製される。前述の無機充填材料のいくつかは、本願と同一譲受人のWaknineの米国特許第4,544,359号および第4,547,531号に開示されており、その関連部分は参照により本願明細書に援用される。適した有機充填剤材料が当該技術分野において知られており、たとえば、Molnarの米国特許第3,715,331号に記載のポリメタクリレート充填剤が挙げられる。有機および無機充填材料の混合物も使用されてもよい。
追加成分は2成分系に添加されてもよく、各成分、あるいは1成分のみに添加されてもよい。添加物としては、それに限定されるものではないが、光開始剤や酸化還元開始剤といった第二重合開始剤、重合禁止剤、安定剤、光開始剤、放射線不透過物質、および治療薬が挙げられる。第二酸化還元開始剤は、それに限定されるものではないが、BPO/アミン系、パーエステルあるいはヒドロペルオキシド/アスコルビン酸あるいはパルミチン酸アスコルビル系、チオバルビトリック酸((thio)barbitoric acid)化合物/銅あるいは鉄ハロゲン化物系といった従来系から選ぶことができる。追加量は、開始反応において主な要因になるものではなく、むしろ反応を加速させる相乗作用を及ぼすものである。
抑制剤として、それに限定されるものではないが、ブチル化ヒドロキシトルエン、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテル、ベンゾキノン、クロルアニル、フェノール等が挙げられる。好適な重合禁止剤は、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)である。抑制剤は、保存中に少量の遊離基を除去し、シーリングシステムの貯蔵安定性を改善するために使用される。本発明のシステムにおいて、2つ以上の抑制剤が使用されてもよい。たとえば、2ペースト系では、触媒ペーストおよびベースペーストの両方に重合禁止剤が含まれてもよい。重合禁止剤は、最大3重量パーセントの量で存在するのが好ましく、特に約0.001〜約2重量パーセント、さらには約0.01〜約0.5重量パーセントで存在するのが好ましい。
本明細書のシステムは自己硬化系であるが、根管内のシーリング材料上方部分における硬化を迅速にさせるために、光開始剤の含有が有効な場合がある。その後、歯科医師はシーリング樹脂の上にコンポジット樹脂を乗せて修復を終了させてもよい。さもなければ、硬化が十分に進み、歯科医師が永久歯冠を用いて修復を完了できるようになるまで患者は待たなければならないことがある。あるいは、仮歯冠を取り付けておいて、後日患者に永久歯冠の取り付けに再来院してもらうこともある。
歯科医はシステムを使用する準備ができると、ガッタパーチャまたは同様の物質を詰めた後、合釘を差し込む前に2つの成分を混ぜ、根管へ挿入する。
システムには、末端アクリレート基あるいは末端メタクリレート基を有する分解性マクロモノマが含まれてもよい。末端アクリレート基あるいは末端メタクリレート基を有する分解性マクロモノマは、アミンあるいは水酸基といった活性水素の少なくとも1つと、アクリレート官能基あるいはメタクリレート官能基の少なくとも1つを有する化合物の存在下において、ラクチド、グリコリドあるいはカプロラクトンの重合および共重合によって得られる。このような化合物として、それに限定されるものではないが、ヒドロキシアルキルアクリレートやメタクリレートが挙げられ、アルキル基は、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ジエチレングリコールモノメタクリレート(diethylene glycol monomethacrylate)、ジエチレングリコールモノアクリレート(diethylene glycol monoacrylate)、ヒドロキシプロピルメタクリレート(hydroxypropyl methacrylate)、ヒドロキシプロピルアクリレート(hydroxypropyl acrylate)、テトラエチレングリコールモノメタクリレート(tetraethyleneglycol monomethacrylate)、テトラエチレングリコールモノアクリレート(tetraethyleneglycol monoacrylate)、ペンタエチレングリコールモノメタクリレート(pentaethyleneglycol monomethacrylate)、ペンタエチレングリコールモノアクリレート(pentaethyleneglycol monoacrylate)、ジプロピレングリコールモノメタクリレート(dipropyleneglycol monomethacrylate)、ジプロピレングリコールモノアクリレート(dipropyleneglycol monoacrylate)、ヒドロキシポリエチルメタクリレート(hydroxy polyethyl methacrylate)、フェノキシヒドロキシフェニルメタクリレート(phenoxyhydroxyphenyl methacrylate)等といった1から12の炭素を有するものである。HEMAが好適である。末端アクリレート基あるいは末端メタクリレート基を有する分解性マクロモノマは、上述のヒドロキシ酸の水酸基末端マクロモノマを、アクリル酸、メタクリル酸、およびそれらの誘導体とエステル化することによっても製造することができる。
下記の表1は、使用時に混合される本明細書の2成分系の範囲を示す。組成物Aは約20〜80重量パーセントの範囲、好ましくは約50重量パーセントで存在し、組成物Bは約20〜80重量パーセントの範囲、好ましくは約50重量パーセントでそれぞれ存在する。
Figure 2010535243
下記の実施例により本発明を説明する。
(実施例1 CHP/ATUペーストの調製)
CHPおよびATUペーストはメタクリレート樹脂および充填剤を用いて調製された。樹脂は、BisGMA/TEGDMAが重量比約60/40のものである。これらのペーストの配合はそれぞれ表2および表3に示される。この自己硬化系の硬化試験は、22℃において、下記の表2および表3で示される組成物A:組成物Bが1:1の重量比になるように混合して行われた。
Figure 2010535243
Figure 2010535243
22℃での重量比1:1の上記混合物のゲル化時間および凝結時間は、それぞれ4分30秒および6分30秒であった。
(比較実施例2 過酸化ベンゾイル(BPO)/ビス(2−ヒドロキシル)−p−トルイジン(DHEPT)ペーストの調製)
実施例1と同様の組成物がBPO/アミン系を用いて調製された。実施例1で使用されたものと同じ樹脂が本実施例において使用された。BPOおよびDHEPTのペーストは、それぞれ表4および表5に記載されたとおりに調製された。
Figure 2010535243
Figure 2010535243
上記ペーストのゲル化時間および凝結時間は、それぞれ2分30秒および3分40秒であった。
(実施例1および比較実施例2における貯蔵寿命安定性比較)
異なる温度において、実施例1の組成物および比較実施例2の組成物の貯蔵寿命安定性の試験が行われた。CHP/ATUおよびBPO/DHEPTのゲル化時間および凝結時間は表6に記載されている。
Figure 2010535243
表6の結果において、CHP/ATUシステムは37℃において4週間目に安定した調合を示している。高温条件でBPO/DHEPTシステムと比較すると、BPOペーストは50℃では2日で、60℃では数時間でゲル化したが、CHP/ATUシステムははるかに優れた安定性を示した。50℃では、4週間を過ぎてもCHPペーストはゲル化しなかった。4週間経過後の硬化時間は少し遅めだったものの、良好な硬化性を示した。60℃においても、本システムは3日間良好な硬化性を示した。
(実施例3 酸性条件下における自己硬化システム)
生分解性ポリラクチドメタクリレート(PLAMA)が本実施例において使用された。BPO/DHEPTと同様にCHP/ATUを配合した。PLAMA樹脂は、その合成方法に起因していくらか乳酸を含み、また分解時にも乳酸を放出する。PLAMA/TEGMAの重量比が70/30である樹脂が両システムに使用された。表7は、塩基(base)(酸化剤)および触媒(還元剤)組成物の配合を示す。
Figure 2010535243
常温および37℃において経時変化測定が行われた。上記の配合物のゲル化時間および凝結時間は、実施例1で述べられたものと同じ方法を用いて、経時変化に関して試験が行われた。経時変化試験の結果は表8に示される。
Figure 2010535243
表8の結果によると、BPO/DHEPT系に比べ、CHP/ATU自己硬化系を使用した際により安定した配合となることを示している。BPO/DHEPT系では、ゲル化時間と凝結時間の両方が時間の経過と共に遅くなり、特に37℃のときに遅くなった。
(実施例4 塩基性条件下における自己硬化システム)
本システムは、配合の塩基(base)において塩基性充填剤である水酸化カルシウムを使用し、塩基性条件下における遅硬化を考慮して設計された。CHPペーストおよびBPOペースト配合である触媒は、それぞれ実施例1および実施例2のものと同じである。チオ尿素誘導体部の塩基(base)において、アリルチオ尿素(ALTU)がアセチルチオ尿素(ATU)の代わりに還元剤として使用された。この配合には酸性助触媒は加えられなかった。ALTUおよびDHEPT塩基(base)配合の両方に、UDMA/TEGMAが60/40の樹脂が使用された。表9は、それぞれALTUおよびDHEPTの塩基(base)ペーストに使われる組成物を示している。
Figure 2010535243
両システムに対して、常温および37℃において経時変化測定が行われた。硬化挙動を評価するために凝結時間が用いられた。同じ重量の2成分が混合され、2枚のマイクロスライドの間に入れられた。凝結時間は、2枚のスライドを動かせなくなった時として測定された。結果は表10に示される。
Figure 2010535243
表10に示されるように、塩基性条件下における、この遅い反応においては、CHP/ALTU系がBPO/DHEPT系よりも安定した貯蔵寿命を示す。
表1に記載された組成物を使用して、さらなる経時変化試験が行われた。存在するCHPおよびATUの量について貯蔵安定性を判断するために、異なる量のCHPおよびATUを有する6つの組成物が試験された。表11および表12は試験の行われた配合を説明するものである。
Figure 2010535243
Figure 2010535243
これらの組成物の50℃での貯蔵寿命安定性が評価された。個々のペーストをそれぞれ3mlのシリンジに入れ、4週間の間、50℃で経時変化させた。50℃の経時変化条件下で硬化したか否かを確かめるために、毎週ペーストの確認を行った。また、硬化挙動も確認した。組成物に対して、CHPおよびATUを1:1の重量比で混合することにより、ゲル化時間と凝結時間に関して試験を行った。各CHPペースト試験については、ATU−0.3ペーストを使用した。また、各ATUペースト試験については、CHP−1ペーストを使用した。CHPとACTUのペーストの安定性試験結果は、それぞれ表13および表14に示す。
Figure 2010535243
CHPの割合が0.5パーセント、1パーセント、3パーセントの場合は、CHPペーストは硬化せず、正常に機能した。CHPの割合が6パーセント、10パーセント、12パーセントの場合は、CHPペーストはそれぞれ4週間、3週間、および2週間で硬化した。これらの結果から、良好な貯蔵寿命安定性をもたらすには、0.5から3パーセントのCHP範囲が好適である。
Figure 2010535243
試験された全てのATUペーストは50℃において良好な貯蔵寿命安定性を示したが、ペーストのATU濃度が3パーセントを超えると、硬化速度は速くならなかった。余分な量のATUは開始剤としてではなく、むしろ不純物として作用した。これは下記の表15に示されるように、ATUペースト中のATU濃度が3パーセントを超えて増加すると、それに伴い機械的性質が低下したことから示された。
三点曲げ強度または曲げ強度(FS)は、樹脂ベース歯科用充填材料(1997)のISO4049規格に準拠してATS万能試験機(ATS Universal Testing Machine)1105C型(Advanced Testing Systems, Inc.)を使って全ての試料に対して測定された。CHPおよびATUペーストを1:1の重量比で混合して試料を調製し、1時間硬化させた。その後、試験のために試料を蒸留水中に24時間保存した。表14および15の実験結果から、0.3から3パーセントのATU範囲が好適である。
Figure 2010535243
塩基性条件下のシステムの貯蔵寿命安定性を評価するために、Ca(POを充填剤として使用した場合と比較して、Ca(OH)を充填剤として使用して経時変化試験を行った。使用されたチオ尿素はアリルチオ尿素(ALTU)であった。使用された樹脂はエトキシ化ビスフェノールAジメタクリレート(ethoxylated bisphenol A dimethacrylate)(EBPADMA)であった。ペーストの配合は表16に記載される。
Figure 2010535243
50℃における経時変化試験は前述のとおりである。上記の表11のCHP−3は、ALTU−1およびALTU−2のペーストの硬化に使用された。経時変化試験の結果は表17に示される。経時変化試験結果は、塩基性条件の下、50℃で非常に安定した貯蔵寿命を示した。
Figure 2010535243
本発明の様々な記述が上述されているが、この様々な特徴は当然のことながら単独でも、それらのいかなる組み合わせにおいても使用することができる。したがって、本発明はここに記述された特に好適な実施形態だけに限定されるものではない。
さらに、本発明の精神及び範囲内で変更および修正が可能であることは本発明が属する分野の当業者なら理解するであろう。従って、本発明の範囲および精神の範囲内においてなされた本明細書における開示から、当技術分野の当業者によって容易に達成が可能な全ての便宜的修正は、本発明のさらなる実施形態として含まれるものである。よって本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に記載のとおりに定義される。

Claims (24)

  1. 重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物であって、
    約1から3重量パーセントの量のヒドロペルオキシド酸化剤を含む第1成分と、
    約1から3重量パーセントの量のチオ尿素還元剤を含む第2成分と、
    少なくとも第1成分あるいは第2成分に含まれる重合可能な樹脂とを含み、
    シーリング組成物は、
    リン酸カルシウムあるいは水酸化カルシウム充填剤を含み、
    50℃にて約4週間貯蔵寿命が安定することを特徴とする重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  2. 前記ヒドロペルオキシド酸化剤は、一般式R−OOHで表され、Rが脂肪族基または芳香族基であることを特徴とする請求項1に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  3. 前記ヒドロペルオキシド酸化剤は、一般式R−OOHで表され、Rがアルキル基またはアリール基であることを特徴とする請求項1に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  4. 前記ヒドロペルオキシド酸化剤は、一般式R−OOHで表され、Rがt−ブチル基、クミル基、p−メタン基、またはp−イソプロピルクミル基であることを特徴とする請求項1に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  5. 前記ヒドロペルオキシド酸化剤は、クメンヒドロペルオキシドを含むことを特徴とする請求項1に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  6. 前記チオ尿素還元剤は、一般式(RN)C=S(NR)で表され、R、R、R、およびRは、H、直鎖状または環状のアルキル基、アリール基、アラルキル基、またはアリル基であることを特徴とする請求項1に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  7. 前記チオ尿素還元剤は、フェニルチオ尿素、アセチルチオ尿素、またはアリーチオ尿素を含むことを特徴とする請求項1に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  8. 前記第2成分は、酸性成分をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  9. 前記酸性成分は、前記重合可能な樹脂に混和できる有機酸を含むことを特徴とする請求項8に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  10. 前記有機酸は、カルボン酸基またはリン酸基が結合した酸を含むことを特徴とする請求項9に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  11. 前記有機酸は、メタクリル酸、ピロメリティックジアンハイドレートグリセリルジメタクリレート(PMGDM)、4−メタクリルオキシエチルトリメリット酸無水物(4−META)を含むことを特徴とする請求項9に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  12. 前記重合可能な樹脂は、BIS−GMA、PUDMA、TEGDMA、PEGDMA、UDMA、HDDMA、PCDMA、PLAMA、HEMA、またはその混合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  13. 前記リン酸カルシウムは、カルシウムヒドロキシアパタイトまたは非晶質リン酸カルシウムであることを特徴とする請求項14に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  14. 前記第1成分および前記第2成分は、それぞれ前記重合可能な樹脂を含むことを特徴とする請求項1に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  15. 前記第1成分は約20〜約80重量パーセントの範囲で存在し、前記第2成分は約20〜約80重量パーセントの範囲で存在することを特徴とする請求項1に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  16. 前記第1成分は、約10〜約60重量パーセントの重合可能な樹脂、約1〜約10重量パーセントのヒドロペルオキシド酸化剤、および約1〜約80重量パーセントのリン酸カルシウムまたは水酸化カルシウム充填剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  17. 前記第2成分は、約10〜約60重量パーセントの重合可能な樹脂、約1〜約10重量パーセントのチオ尿素還元剤、および約1〜約80重量パーセントのリン酸カルシウムまたは水酸化カルシウム充填剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  18. 前記第2成分は、前記重合可能な樹脂に混和できる最大約20重量パーセントの有機酸を含むことを特徴とする請求項17に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  19. 前記第1成分または前記第2成分は、1以上の重合禁止剤、安定剤、光開始剤、酸化還元開始剤、放射線不透過物質、治療薬、またはその混合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  20. 前記治療薬は、麻酔剤、鎮痛剤、抗生剤、抗炎症性抗菌剤、抗菌剤、抗真菌剤、芳香族化合物、抗ヒスタミン剤、ベンズアルデヒド、インスリン、ステロイド、象牙質減感剤、抗腫瘍薬、薬剤、またはその混合物を含むことを特徴とする請求項19に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  21. 前記抗菌剤は、塩化ベンザルコニウム、ヨードホルム、オイゲノール、酸化亜鉛、トリクロサン、パラオキシ安息香酸ブチル、およびその混合物から構成される群から選択されることを特徴とする請求項20に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  22. 前記重合禁止剤は、ブチル化ヒドロキシトルエン、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテル、ベンゾキノン、クロルアニル、およびフェノールから構成される群から選択されることを特徴とする請求項19に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  23. 前記重合禁止剤は、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールであることを特徴とする請求項19に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
  24. 前記酸化還元開始剤は、過酸化ベンゾイル/アミン系、パーエステル/アスコルビン酸系、パーエステル/パルミチン酸アスコルビル系、ヒドロペルオキシド/アスコルビン酸系、ヒドロペルオキシド/パルミチン酸アスコルビル系、チオバルビトリック酸化合物/銅ハロゲン化物系、またはチオバルビトリック酸化合物/鉄ハロゲン化物系を含むことを特徴とする請求項19に記載の重合可能な2成分歯内治療用シーラント組成物。
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