JP2010535148A - 剥離グラフェンを製造するための高効率の方法 - Google Patents

剥離グラフェンを製造するための高効率の方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010535148A
JP2010535148A JP2010520108A JP2010520108A JP2010535148A JP 2010535148 A JP2010535148 A JP 2010535148A JP 2010520108 A JP2010520108 A JP 2010520108A JP 2010520108 A JP2010520108 A JP 2010520108A JP 2010535148 A JP2010535148 A JP 2010535148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
graphite
chlorate
reaction mixture
reaction
graphite oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010520108A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5519503B2 (ja
Inventor
アン ロイガース,メアリー
シー. ニックレス,ブライアン
エス. パケッテ,マイケル
シー. チェスリンスキー,ロバート
タオ チェン,シュー
Original Assignee
ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド filed Critical ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド
Publication of JP2010535148A publication Critical patent/JP2010535148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5519503B2 publication Critical patent/JP5519503B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/15Nano-sized carbon materials
    • C01B32/182Graphene
    • C01B32/184Preparation
    • C01B32/19Preparation by exfoliation
    • C01B32/192Preparation by exfoliation starting from graphitic oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/20Graphite
    • C01B32/21After-treatment
    • C01B32/23Oxidation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y40/00Manufacture or treatment of nanostructures
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/15Nano-sized carbon materials

Abstract

剥離グラフェン(好ましくは高表面積のもの)を与える酸化グラファイトの製造方法。該方法は、使用する塩素酸塩が従来公知の系よりも大幅に少ない。

Description

発明の分野
本発明は、酸化グラファイトおよび剥離グラフェン、好ましくは高度に剥離されたグラフェン(すなわち、超高表面積の剥離グラファイト)を製造する方法、これにより得られる酸化グラファイトおよび剥離グラフェン、ならびに該剥離グラフェンを含有するコンポジットに関する。
発明の背景
カーボンナノチューブは、極めて好ましい特性を有し、従って多くの実際的および潜在的な用途(例えば電気的遮蔽、導電性ポリマーコンポジット、および水素貯蔵貯留体)を有する。カーボンナノチューブは、しかし、合成の高いコストを被る。代替のカーボン物質は、顕著により低い費用で同様の特性の可能性を与える。
1つのこのような代替の物質はグラファイトである。グラファイトは豊富な天然鉱物であり、そして天然に見出される最も堅く(ヤング率が約1060ギガパスカル(gPa))優れた電気的および熱的な伝導性を有する物質の1つである。これは、クレーと比べて、より良好な機械的、熱的および電気的な特性を有し、より低い密度を有する。結晶グラファイトのコスト($1.5USドル毎ポンド($/lb)〜$1.6/lbおよび$5/lb未満(グラファイトナノプレートレットについて))が、他の伝導性フィラー,例えばカーボンナノチューブ(約$100毎グラム($/g))、気相成長カーボン繊維(VGCF、$40/lb〜$50/lb)およびカーボン繊維(約$5/lb〜$6/lb)と比べてより低いこと、更に、カーボンブラックと比べてのグラファイトの優位な機械的特性により、グラファイトは、最終製品の物理的−機械的特性の改善と電気伝導性との両者が必要な商業用途のための魅力的な代替物である。
グラファイトは、sp2炭素原子の六角形の配列またはネットワークの層状シートで形成される。六角形に配列した炭素原子のシートは、実質的に平坦であり、そしてこれらが実質的に互いに平行になるように配向している。
グラフェンは、sp2結合炭素の芳香族シートであり、これは天然由来の3次元(3−D)グラファイトの2次元(2−D)対応部分である(Niyogiら,“Solution Properties of Graphite and Graphene,Journal of the American Chemical Society,2006,128,7720)。グラファイトにおけるグラフェンシートの層間隔は3.34Åであり、sp2結合炭素のファンデルワールス距離を表す(Niyogiら)。Niyogi S.らはまた、化学変性グラフェンの製造に言及する。
Novoselov KSら,“Electric Field Effect in Atomically Thin Carbon Films,”Science,2004;306:666;Meyer J.ら,“The structure of suspended graphene sheets,”Nature,2007;446:60−63;およびNovoselov KSら,“Two−dimensional atomic crystals,”Proceedings of the National Academy of Sciences,2005;102:10451−10453は、グラフェンの製造方法に言及する。
Mackら,“Graphite Nanoplatelet Reinforcement of Electrospun Polyacrylonitrile Nanofibers,”Advanced Materials,2005;17(l):77−80は、Braunauer−Emmett−Teller(BET)理論表面積が約2630平方メートル毎グラム(m2/g)であるグラフェンに言及する。
剥離グラファイトは、一般的に、剥離(exfoliated)または部分的に薄く剥がされた(delaminated)グラファイトであり、BET表面積がグラファイトのBET表面積よりも大きいが、単一グラフェンシートのBET理論表面積よりも小さい(すなわち2630m2/g未満)。
グラファイトの剥離または膨張は、これによりグラファイトにおけるグラフェンシート間の距離が増大して、極めて大きい表面積を有するナノ物質が生じるプロセスである。このような物質は種々の用途,例えばコンポジットの形成において等で有用である。
従来の剥離グラフェンは、典型的には、BET表面積が約25m2/g〜約150m2/g(平均粒子サイズに左右される)である。従来の剥離グラフェンは、一般的に、グラファイトを酸化/インターカレーションさせて膨張酸化グラファイトを生成すること、次いで剥離ステップ,例えば高温での急速加熱によって得られる。Prud’hommeらによる最近の研究(第WO2007/047084号)は、周知のStaudenmaier合成(混合された濃い硫酸および硝酸を用いる(Staudenmaier,L.,Ber.Dtsh.Chem.Ges.,1898,31,1484))が、高塩素酸カリウム濃度と組合せたときに、極めて強酸化性のスラリーを、グラファイトの酸化/インターカレーションのために与えることができること(これから高度に剥離されたグラフェンを形成できる)を示している。例えば、第WO2007/047084号は、塩素酸カリウムのグラファイトに対する質量比が20:1〜8:1(wt/wt)の間のグラファイト酸化物の製造を記載する。第WO2007/047084号の実施例において実際に用いた比は11:1であった。元のStaudenmaierプロセスにおいて、塩素酸カリウムのグラファイトに対する質量比は、2:1と記録されている(Chemical Abstract Number 0:95311を参照のこと)。しかし、元のStaudenmaierの製造は、優れた特性のために必要な高表面積を生じさせない。
高度に剥離されたグラフェンは、PCT国際特許出願公開番号(PIPAPN)第WO2008/079585号、および米国特許出願公開番号(USPAPN)第US2008−0171824号および第US2008−0039573号に言及されている。
米国特許番号(USPN)第US3,676,315号;および第US4,004,988号は、中でも特に、グラファイトアノードを含む電解槽での水性塩素酸ナトリウムの電解製造に言及する。USPN第US4,773,975号は、中でも特に、水性塩素酸ナトリウムと接触するグラファイト粒子を含有するカソード区画に言及する。USPN第US4,806,215号は、中でも特に、グラファイトおよび水性塩素酸ナトリウム反応剤からなっているカソード区画を用いる二酸化塩素および水酸化ナトリウムの製造方法に言及する。
最終的に剥離グラフェンを生成する公知の酸化プロセスの1つの無視できない不都合は、大量の塩素酸塩(高価であるとともに有害または爆発的な反応を生じさせる可能性がある物質)の使用が必要であることである。このような不都合は公知のプロセスを商業的に好ましくないものにする。よって、酸化グラファイトを形成することによってグラファイトを膨張させる方法は公知であるものの、このような膨張グラファイト(すなわち酸化グラファイト)を商業量でより効率的、経済的および安全な様式で製造することが望ましい。
発明の簡単な要約
本発明は、膨張グラファイト酸化物および剥離グラフェン、好ましくは高度に剥離されたグラフェンを製造するための効率的かつ経済的な方法を提供する。本発明は、硫酸、硝酸および塩素酸塩の強酸化性混合物を使用してグラファイトを酸化させるが、従来公知の系とは異なり、実質的に同等の物質を実現するために用いる塩素酸塩が大幅により少ない。
第1の側面において、従って、本発明は、酸化グラファイトの製造方法を提供する。該方法は、(a)反応容器内で、硫酸、硝酸、第1の量の塩素酸塩、およびグラファイトを出発物質として含む反応混合物を混合すること;(b)反応混合物を反応させて酸化グラファイトを形成すること;ならびに(c)酸化グラファイトを反応混合物から単離すること;を含み、塩素酸塩のグラファイトに対する質量比が、2超:1〜8未満:1である。好ましくは、グラファイトが、本質的に、−10メッシュまたはこれより高いメッシュ数であることを特徴とするサイズを有する粒子からなる。
第2の側面において、本発明は、酸化グラファイトの製造方法を提供し、該方法は:(a)反応容器内で、濃硫酸、濃硝酸、塩素酸ナトリウム、およびグラファイトを出発物質として含む反応混合物を混合すること;(b)反応混合物を反応させて酸化グラファイトを形成し、塩素酸ナトリウムが固体塩素酸ナトリウムである場合には反応混合物の温度が摂氏40度(℃)以上であること;ならびに(c)酸化グラファイトを反応混合物から単離すること;を含む。好ましくは、グラファイトが、本質的に、−10メッシュまたはこれより高いメッシュ数であることを特徴とするサイズを有する粒子からなる。また好ましくは、塩素酸ナトリウムが固体塩素酸ナトリウムである場合、固体塩素酸ナトリウムを含む反応混合物の温度は更に100℃以下、より好ましくは55℃以下である。
第3の側面において、本発明は酸化グラファイトの製造方法を提供し、反応において含まれる出発物質および種々の中間体をリアルタイムで、好ましくはラマン分光法により、観測する。
第4の側面において、本発明は剥離グラフェンの製造方法を提供する。該方法は:本発明の第1の側面または第2の側面の方法に従って製造される酸化グラファイトを準備すること;および、酸化グラファイトを剥離ステップに供して高度に剥離されたグラフェンを製造すること;を含む。好ましくは、剥離グラフェンは高度に剥離されたグラフェンである。
図1は、グラファイトの塩素酸塩に対する比1:2.75での−325メッシュグラファイトの酸化反応の、ラマン分光法により観測される、出発物質、中間体および生成物の濃度を示すグラフである。 図2は、グラファイトの塩素酸塩に対する比1:11での−325メッシュグラファイトの酸化反応の、ラマン分光法により観測される、出発物質、中間体および生成物の濃度を示すグラフである。 図3は、グラファイトの塩素酸塩に対する比1:2.75での−10メッシュグラファイトの酸化反応の、ラマン分光法により観測される、出発物質、中間体および生成物の濃度を示すグラフである。 図4は、グラファイトの塩素酸塩に対する比1:8.25での−10メッシュグラファイトの酸化反応の、ラマン分光法により観測される、出発物質、中間体および生成物の濃度を示すグラフである。 図5は、グラファイトの塩素酸塩に対する比1:11での−325メッシュグラファイトから最終的に得られた高度に剥離されたグラフェンを含有するポリマーコンポジットの透過型電子顕微鏡(TEM)の顕微鏡写真である。 図6は、グラファイトの塩素酸塩に対する比1:5.5での−325メッシュグラファイトから最終的に得られた高度に剥離されたグラフェンを含有するポリマーコンポジットのTEM顕微鏡写真である。
発明の詳細な説明
上記のように、本発明は、商業的に実現可能な、酸化グラファイト(膨張グラファイト酸化物としても公知)、および剥離グラフェン、好ましくは高度に剥離されたグラフェン(すなわち超高表面積の剥離グラファイト)の製造方法を提供する。本発明の第1および第2の側面の方法は、好ましくは電解を排除する(すなわち、第1および第2の側面のグラファイトは電解槽の電極(アノードまたはカソード)を含まない)。
本明細書に記載する任意の態様において、オープンエンドの用語「含む」(comprising,comprises等)(これらは「包含する」(including)、「有する」(having)および「特徴とする」(characterized by)と同義)は、それぞれ部分的にクローズの語句「本質的に・・からなる」(consisting essentially of, consists essentially of等)、またはそれぞれクローズの語句「からなる」(consisting of, consists of等)で置き換えてもよい。
本明細書で用いる用語「グラファイト」は、本質的にカーボンからなる微粉化した固体粒子を意味する。好ましくは、グラファイトは粉末またはフレークの形状である。好ましくは、グラファイトは、本質的に、−10メッシュまたはこれより高いメッシュ数である(例えば−100メッシュグラファイト)ことを特徴とするサイズを有する粒子からなる。−10メッシュグラファイトは、−10メッシュのスクリーンを通過できるグラファイトを意味する。より好ましくは、グラファイトは、本質的に、約−100メッシュまたはこれより高いメッシュ数、更により好ましくは約−300メッシュまたはこれより高いメッシュ数であることを特徴とするサイズを有する粒子からなる。粒子サイズとメッシュ数とは逆相関する。
用語「剥離グラフェン」は、グラファイト酸化物を剥離することにより得られる任意のカーボン物質を意味する。用語「高度に剥離されたグラフェン」は、グラファイト酸化物を剥離することにより得られ、BET表面積400m2/g〜1500m2/gを有するカーボン物質を意味する。好ましくは、剥離グラフェンは、BET表面積500m2/g以上、より好ましくは600m2/g超、更により好ましくは700m2/g以上、更により好ましくは800m2/g以上を有する。より高いBET表面積が通常好ましいが、本発明の幾つかの態様において、剥離グラフェンは、BET表面積1400m2/g以下、および、他の態様において、1200m2/g以下を有する。
用語「酸化グラファイト」および「剥離グラファイト酸化物」は同義であり、そして、グラファイトを酸化することにより得られ、炭素原子および酸素原子を含み、酸素原子の全てではないとしても殆どが炭素原子の幾つかと共有結合しているカーボン物質を意味する。好ましくは、酸化グラファイトは、本質的に元素の炭素および酸素からなる。
本発明に従った、膨張グラファイト酸化物を形成するためのグラファイトの酸化は、反応容器内で、グラファイト、硫酸、硝酸および塩素酸塩を含有する反応混合物を混合することにより行なう。好ましくは、温度を55℃未満に維持する。反応は、下記式(式1)によって表すことができ、塩素酸カリウムは塩素酸塩としてのものである:
グラファイト+過剰H2SO4+過剰HNO3+過剰KClO3→グラファイト酸化物+KCl (1)
硫酸および硝酸の混合は、ニトロニウムイオン(NO2 +)の形成をもたらすことが公知である。本発明者らは、しかし、ニトロニウムイオンのグラファイト粒子との反応が、中間体グラファイト−ニトロニウム複合体(これは酸化グラファイトの鍵となる前駆体である)の形成をもたらすことを発見した。更に、本発明者らは、反応において存在するニトロニウムイオンが不十分である場合、塩素酸塩がグラファイト粒子を攻撃できないが、ニトロニウムイオン濃度が高すぎる場合には、過剰のニトロニウムが塩素酸塩を消費してグラファイトの酸化剤としてのその使用を阻むことを見出した。よって、例えば、大きい粒子のグラファイトを用いる場合、少量のニトロニウムイオンのみがグラファイト−ニトロニウム中間体を形成するために消費され、過剰のニトロニウムイオンは塩素酸塩と不所望に反応してNO2ClO3塩を形成する。
上記の発見を通じ、本発明は、特定比の硝酸、硫酸、塩素酸塩およびグラファイト出発物質の選択を可能にし、これはグラファイト酸化物生成物を最も効率的に、高コスト効率で、および安全でない条件の危険性を最小限にして提供する。
有利には、本発明の方法は、グラファイト酸化物、および最終的には剥離グラフェンを生じさせるといわれる従来の系よりも顕著に少ない塩素酸塩を使用し、そして更に驚くべきことに、従来方法によって製造されるものと少なくとも同様に好ましい特性を有するグラファイト酸化物および剥離グラフェンを与える。
本発明の第1の側面において、および本発明の第2の側面の幾つかの態様において、塩素酸塩のグラファイトに対する質量比は、2超:1であるが8未満:1である。好ましくは、少なくとも3:1、より好ましくは少なくとも4:1であり、そして好ましくは7以下:1、およびより好ましくは6以下:1である。塩素酸塩のグラファイトに対する質量比が少なくとも4:1、および6以下:1であることが特に好ましい。
本発明の酸化反応において使用する硫酸および硝酸は、好ましくは両者とも高濃度である。しばしば、発煙硫酸および発煙硝酸が先行技術において酸化反応で使用する酸として挙げられている。この混合物は、極めて高濃度のニトロニウムイオンを生成し、従って過剰のニトロニウムイオンが生じ、上記のように、この過剰のものは直接塩素酸塩と不所望に反応する可能性がある。よって、本発明において、発煙硫酸および/または発煙硝酸を使用できるが、特にこれらがニトロニウムイオンの形成を制限するように制御される場合には、酸が非発煙酸であることが好ましく、そして代わりに好ましくは濃酸である。
濃硫酸は、一般的に95%〜98%の溶液として販売されている。
濃硝酸は、一般的に65%〜70%の溶液として販売されている。両酸は、種々の供給元から容易に入手可能であり、塩素酸塩およびグラファイトも同様である。反応混合物中の硫酸の濃度は変えることができるが、好ましくは少なくとも約50質量%、より好ましくは少なくとも約55質量%、および70質量%以下、より好ましくは約65質量%以下(反応混合物の総質量基準)である。反応混合物中の硝酸の濃度は、好ましくは少なくとも約17質量%、より好ましくは少なくとも約23質量%、および好ましくは約35質量%以下、より好ましくは約30質量%以下(反応混合物の総質量基準)である。
本発明において使用するグラファイトは、種々の起源から得ることができ、そして種々の形状で使用できる。より微細なグラファイト出発物質は、本明細書に記載する方法に従って使用する場合、粗いグラファイトで得られるよりも高い表面積の膨張グラファイト酸化物を与える(例えば−10メッシュグラファイト)。これは後述の例において説明する。好ましくは、従って、本発明において使用するグラファイトは、好ましいメッシュサイズ少なくとも約−100メッシュ、より好ましくは少なくとも約200メッシュ、および更により好ましくは少なくとも約−300メッシュで微粉化されている。最も好ましくは約−325メッシュグラファイトである(すなわち、粒子が約44μm以下)。微細グラファイトは好ましいが、粗グラファイトもまた使用できる。しかし、酸の濃度を調整して過剰のニトロニウムイオンが塩素酸塩の消費をもたらさないようにすることが好ましい。
反応混合物中のグラファイトの濃度は、好ましくは少なくとも約2質量%、より好ましくは少なくとも約4質量%、および好ましくは約15質量%以下、より好ましくは約10質量%以下、更により好ましくは約8質量%以下(反応混合物の総質量基準)である。
反応は、好ましくは摂氏0度(℃)で行なうが、他の温度を用いてもよい。どのくらい長く反応を行なうべきかについて特に限定はないが、好ましくは、反応は30時間以内の反応時間、より好ましくは24時間以内の反応時間、または6時間以内の反応時間でクエンチさせる。多くの場合において、広範な酸化が反応の最初の4時間以内に既に起こっている。表面積400m2/g〜500m2/gを、大体4時間の酸化で得ることができる。
本発明に係る典型的な手順において、硫酸および硝酸を、好ましくは最初に、他の反応物質の添加前に一緒に混合する。濃硫酸および濃硝酸の量は上記の通りであり、体積比は約255:100〜約255:150の間、特に255:135が特に好ましい(硫酸:硝酸)。
本発明の第1の側面において、好ましくは、塩素酸塩は塩素酸カリウム、塩素酸カルシウム、または塩素酸ナトリウムであり、より好ましくは塩素酸カリウム(固体粉末)または塩素酸ナトリウム(固体粉末)であり、更により好ましくは塩素酸カリウム(固体粉末)または水性塩素酸ナトリウムである。
本発明の第2の側面において、塩素酸ナトリウムは、好ましくは固体塩素酸ナトリウムであり、または、より好ましくは、水性塩素酸ナトリウムである。好ましくは、水性塩素酸ナトリウムの塩素酸ナトリウム濃度は、少なくとも0.1モーラー(;すなわち水性塩素酸ナトリウムのリットル当たり0.1モルの塩素酸ナトリウム)で最大は飽和溶液、すなわち、塩素酸ナトリウムの水中で飽和の濃度である。他の態様において、塩素酸ナトリウム濃度は8モーラー以下である。幾つかの態様において、飽和水性塩素酸ナトリウムは溶液である。他の態様において、飽和水性塩素酸ナトリウムは更に固体塩素酸ナトリウムを含有する。
本発明の第2の側面の他の態様において、反応混合物の温度は0℃〜55℃の間に維持する。
塩素酸ナトリウムの水中20℃での溶解性は、209グラム(g)塩素酸ナトリウム毎100ミリリットル(mL)水である。質量パーセントは、塩素酸塩の質量を(塩素酸塩の質量+水の質量の和)で除することによって算出する。よって、20℃および水の密度1.00g/mLでは、飽和水性塩素酸ナトリウム溶液は、209g/309gすなわち68質量パーセントとなる。
また本発明の第2の側面において、好ましくは、塩素酸ナトリウムのグラファイトに対する質量比は、20:1〜1:10である。
硫酸および硝酸の混合に続き、十分な時間がニトロニウムイオンの形成のために考慮される(例えば2時間〜4時間)。次いで、グラファイトを酸混合物に添加し、好ましくはグラファイトが本質的に均一に酸混合物中に分布するまで撹拌しながら行なう。これは、グラファイト−ニトロニウム中間体の形成を可能にする。塩素酸塩を次いで、分割量でまたは全てを一度に添加する。分割量での添加が好ましい。好ましくは、塩素酸塩をゆっくり添加して、ClO2ガスの発生を制御でき、過剰の塩素酸塩のコストを回避できるようにする。塩素酸塩の添加に続き、反応混合物を、所望量のグラファイト酸化物が形成されるまで、好ましくは約4時間〜50時間の間、より好ましくは約30時間以下、より好ましくは約24時間以下撹拌する。
反応は、例えば、反応混合物を過剰の脱イオン水に撹拌しながら添加することによりクエンチできる。グラファイト酸化物生成物は、次いで、例えばろ過、遠心分離またはデカンテーションにより単離できる。ろ過が好ましい。ろ過された生成物は、追加の脱イオン水で洗浄でき、そして次いで、例えば、約60℃〜80℃の間で1晩乾燥させることができる。
剥離グラフェンのグラファイト酸化物からの形成は、種々のプロセス、例えば溶液プロセス、超音波処理、または熱プロセスによって実施できる。好ましくは温度約250℃〜約2000℃、より好ましくは温度約500℃〜約1500℃、更により好ましくは温度約1000℃での熱剥離である。熱剥離は、好ましくは、実質的に不活性の雰囲気下、例えば本質的に窒素、ヘリウム、アルゴン、またはこれらの混合物からなる雰囲気下で行なう。典型的な手順において、上記のように調製されるグラファイト酸化物は、石英ボートまたは他の好適な高温容器の中に置き、そして加熱された不活性雰囲気(例えば窒素)下のファーネス内に、高温で短時間(例えば約1000℃で30秒間)置く。容器および生成物を、次いで、ファーネスから取り出して冷却する。使用前に、ふわふわとした黒色の剥離グラフェンをブレンダーまたは他のホモジナイザーの中でホモジナイズしてもよい。
本発明の別の側面は、グラファイト酸化物形成プロセスにおける、出発物質、中間体、および生成物のリアルタイム観測に関する。このような観測は、大スケール商業プロセス(反応に対するリアルタイム調整、例えば出発物質の量および/または反応条件の調整をして、望ましい生成物の形成を最大化でき、そして有害または爆発的な条件の可能性を低減できる)において特に好ましい。加えて、観測は、ニトロニウムイオン(上記のように、グラファイト粒子を有する中間体を形成する)の濃度の制御を可能にする。述べたように、ニトロニウムイオンの過剰な形成は、好ましくは、高価な塩素酸塩の消費を回避するために制限される。
ラマン分光法はグラファイト酸化物製造プロセスのリアルタイム観測に特によく適合する技術である。ラマン分光法を用い、出発物質,塩素酸塩等、および硫酸/硝酸により形成されるニトロニウムイオン、更に観察されるニトロニウム−グラファイト中間複合体を観測することが可能である。酸化グラファイト生成物の形成もまたラマン分光法により観測できる。よって、濃硝酸および濃硫酸は、反応をリアルタイムでラマン分光法により観測して濃硝酸および濃硫酸の相対量を必要であれば調整することにより、最適な濃度のグラファイト−ニトロニウム複合体を与えるのに必要な比で添加できる。
従って、この側面に従い、本発明は、グラファイト酸化物の製造方法を提供し、該方法において、塩素酸塩、ニトロニウムイオン、ニトロニウム−グラファイト複合体、および/またはグラファイト酸化物を、好ましくはリアルタイムで、好ましくはラマン分光法によって観測する。
ニトロニウムイオンは、硫酸および硝酸の混合により形成され、ラマン分光法において約1396センチメートル逆数(cm-1)のバンドとして観察できる。いずれの特定の理論にも拘束されることを望まないが、グラファイトの、本発明の方法において形成される反応混合物への添加時に、ニトロニウムイオンは、グラファイト粒子と反応してグラファイト−ニトロニウム複合体を形成すると考えられる。グラファイト−ニトロニウム複合体は、ラマンで約1629cm-1のバンドとして観察される。塩素酸カリウムは、約940cm-1のバンドとして観察できる。sp3混成を有する炭素は酸化グラファイトを表し、約1360cm-1のバンドとして観察される。
本発明の好ましい態様において、出発物質の量は、反応混合物中の過剰のニトロニウムイオンの濃度が反応全体を通じて最小化されるように選択する。よって、本発明の第1の側面の幾つかの態様において、第1の量の塩素酸塩を観測される率で添加して、ラマン分光法によって測定される過剰のニトロニウムイオンの濃度が反応において最小化されるようにする。ニトロニウムの濃度は、反応の観測および上記の適切量の出発物質の使用を通じて最小化する。過剰ニトロニウムの濃度を最小化することにより、より高表面積の酸化グラファイトを得ることができることを見出した。好ましくは、第1の量の塩素酸塩は、反応混合物中にニトロニウム−グラファイト複合体を、ラマン分光法によって、第1の量の塩素酸塩の添加が完了した後に検出可能でないように選択する。ニトロニウム−グラファイト複合体が、反応混合物中に、ラマン分光法によって、第1の量の塩素酸塩の添加が完了した後に検出可能である場合には、1種以上の第2の量の塩素酸塩を、ニトロニウム−グラファイト複合体がラマン分光法によってもはや観察されなくなるまで添加する。ここで各々の第2の量は同一でも異なってもよい。好ましくは、各々の第2の量の塩素酸塩は、第1の量の塩素酸塩よりも少ない。
以下の例は、本発明を説明するがその範囲の限定を意図するものではない。

概略
器具. ラマンスペクトルは、532ナノメートル(nm)の可視励起およびファイバー光学プローブに連結された分光計を用いて収集する。プローブのチップを携帯型プローブスタンド上に載せ、そして直ちに、反応物質を収容する管の外側に置く。プローブを180度後方散乱収集に構成する。ラマン分光計系を以下のように構成する:
コヒーレント532nmダイオードポンプNd/YAGレーザー、2結晶;
Kaiser Holospec 格子分光器;
532 nm Holoplex 格子,フィルター,プローブヘッド;
4.5mm 焦点距離対物,Mark IIプローブ,マルチモードファイバー:50マイクロメートル(μm)コア励起,100μmコア収集
例においては上記の機器構成を用いているが、この目的のために使用でき、類似の結果を与えることができる構成は多く存在することに留意すべきである。
酸化反応. 酸化反応は以下のように実施できる。濃硫酸および濃硝酸をそれぞれ互いに255:135の体積比で混合する。塩素酸カリウムを500μmスクリーンに篩通ししていずれの大きい塊も排除する。始めに、予定量の予混合濃硫酸/濃硝酸溶液(255:135)、グラファイト、および適切量の篩にかけた塩素酸カリウムを計り分ける。予混合量の酸を目盛容器に添加する。マグネチックスターラーを低いが観察できるrpmで開始させる。グラファイトをメスシリンダーに添加する。混合した酸およびグラファイトを約10分間撹拌してグラファイトを確実に均一に酸溶液中に分布させる。
反応をドラフト内で行ない、塩素酸カリウムの添加は、追加のプレキシガラスシールドの後ろで行なう。酸/グラファイト混合物の初期温度を記録する。混合物中に二酸化塩素ガス(黄色ガス)の放出として幾らか沸騰があってもよい。塩素酸カリウムをゆっくり少しずつ増加させながら添加する。これは発泡スラリーを目盛容器の半分の高さより十分下に維持するためである。添加が完了した時点で、軽量プラスチックボートで覆って反応物を4〜48時間撹拌する。
反応のクエンチ. 200mLの脱イオン水を600mLビーカー内に計り入れる。撹拌を止めて蓋を外す。管の内容物をクエンチ水中に投入し、脱イオン水噴出ボトルを用いて管を完全にリンスする。総クエンチ体積を400mLまで至らせ、これを10分間撹拌する。400mLの溶液を、4”ファンネルおよび#1 Whatmanろ紙を用いてろ過する。フィルターケークを追加の50mLの脱イオン水でリンスする。リンス水を全てフィルターに通した後、紙をスパチュラできれいに擦り取ることにより湿潤フィルターケークをろ紙から取り、フィルターケークを1晩60〜80℃の間で乾燥させる。
グラファイト酸化物の剥離−剥離グラフェンの形成.剥離グラフェンは、グラファイト酸化物から、グラファイト酸化物を石英ボート内に置き、ボートを加熱管ファーネス内に窒素下、1000℃にて30秒間で滑り入れ、次いでボートを取出して冷却することにより調製する。ふわふわとした黒色の剥離グラフェンを、次いでブレンダー内で簡単に処理して物質をホモジナイズする。
ラマンバンド帰属. ラマンバンドおよびその帰属を表1に与える。
Figure 2010535148
比較例1: 微細グラファイトの、グラファイト対塩素酸塩の比 1対11での酸化
この例は、塩素酸塩対グラファイトの質量比11対1(すなわち11:1)での酸化反応を示す。微細(fine)グラファイト(−325メッシュ)を使用する。反応および生成物の詳細は表2に与える。
Figure 2010535148
高濃度の塩素酸塩の使用は、高表面積の生成物をもたらす。ラマン分析は、KClO3の添加時に、ニトロニウムイオン濃度が直ちにゼロまで低下し、sp3炭素結合が1360cm-1にて初めて出現することを示し、これはグラファイトの酸化を示す(図2A(最初の6時間に亘る反応の進行を示す)を参照のこと)。図2Bは、sp3炭素が反応全体に亘って増加し続けることを示す。ニトロニウム−グラファイト複合体(1630cm-1)は再形成せず、これは、ニトロニウムイオンの不足がニトロニウム−グラファイト複合体の再形成をさせないようにする可能性があることを潜在的に示す。
実施例1: 微細グラファイトの、グラファイト対塩素酸塩の比 1対2.75での酸化
この例は、塩素酸塩対グラファイトの質量比2.75対1での酸化反応を示す。微細グラファイト(−325メッシュ)を使用する。反応および生成物の詳細は表3に与える。
Figure 2010535148
低濃度のKClO3の使用は、かなり低い表面積(22m2/gと測定される)の生成物をもたらす。反応のラマン分光分析から、KClO3の添加時に、ニトロニウムイオン濃度が直ちに低下し、sp3炭素結合が1360cm-1にて初めて出現することを示し、これはグラファイトの酸化を示す(図1A(最初の4時間に亘る反応の進行を示す)を参照のこと)ことが明らかである。図1Bは、sp3炭素が24時間に亘って増加し続けることを示す。ニトロニウムイオンは24時間に亘って存在し、この間、これはゆっくりゼロまで低下する。30分後、ニトロニウム−グラファイト複合体は検出されない。
実施例2: 粗グラファイトのグラファイト対塩素酸塩の比 1対2.75での酸化
この例は、塩素酸塩対グラファイトの質量比2.75対1での酸化反応を示す。粗(coarse)グラファイト(−10メッシュ)を使用する。反応および生成物の詳細は表4に与える。
Figure 2010535148
より低濃度のKClO3を、粗グラファイトとともに使用することは、かなり低い表面積(60m2/gと測定される)の生成物をもたらす。ラマン分析から、KClO3の添加時に、ニトロニウムイオン濃度が直ちに低下し、sp3炭素結合が1360cm-1にて初めて出現することを示し、これはグラファイトの酸化を示す(図3Aを参照のこと)ことが明らかである。図3Bは、sp3炭素が反応全体に亘って増加し続けることを示す。しかし、ニトロニウムイオンは、反応の全過程の間存在し、そして48時間の時間に亘ってゆっくり低下する。4時間後、ニトロニウム−グラファイト複合体の強度は増加し続け、これは、過剰のニトロニウムイオンがグラファイト粒子の新たな領域となお反応し続けることができることを潜在的に示す。
実施例3: 粗グラファイトのグラファイト対塩素酸塩の比 1対8.25での酸化
この例は、塩素酸塩対グラファイトの質量比8.25対1での酸化反応を示す。粗グラファイト(−10メッシュ)を使用する。反応および生成物の詳細は表5に与える。
Figure 2010535148
より高濃度のKClO3の使用は、表面積約180m2/gをもたらす。これは、粗グラファイトについて合理的に高い表面積である。ラマン分析は、KClO3の添加時に、ニトロニウムイオン濃度が直ちに低下し、sp3炭素結合が1360cm-1にて初めて出現することを示し、これはグラファイトの酸化を示す(図4Aを参照のこと)。図4Bは、sp3炭素が反応全体に亘って増加し続け、そしてニトロニウムイオンが48時間の時間内にゼロになることを示す。4時間後、ニトロニウム−グラファイト複合体の強度は増大し続け、これは、過剰のニトロニウムイオンがグラファイト粒子の新たな領域となお反応し続けることができることを潜在的に示す。
実施例4: 微細グラファイトのグラファイト対塩素酸塩の比 1対5.5での酸化
この例は、塩素酸塩対グラファイトの質量比5.5対1での酸化反応を示す。この例では、10gの−325メッシュのグラファイトフレークを、55gのKClO3と、260mLの混合硫酸/硝酸と、体積比255:135で反応させる。反応は、23時間撹拌し、次いでクエンチおよびろ過した。剥離は上記の概略部分で説明したように実施する。得られる高度に剥離されたグラフェン生成物の表面積は855m2/gである。
下記表6は、前記の比較例および実施例の結果を纏めており、本発明の方法に従って調製される高度に剥離されたグラフェンが、2倍の量の塩素酸塩で調製される高度に剥離されたグラフェンと同等のBET表面積を示すことを示す。加えて、結果は、幾つかの本発明の態様において、より微細なグラファイト物質(例えば−325メッシュ)で出発することが、より粗グラファイト物質(例えば−10メッシュ)で出発することよりも、高度に剥離されたグラフェンを得るためには好ましいことを示す。とは言っても、高度に剥離されたグラフェンは、より粗いグラファイト物質から、本発明の方法を用いて、より厳密なプロセス条件(例えば、中間グラファイト酸化物をより高温で加熱すること等)を適用することにより、調製できる。
Figure 2010535148
実施例5: 高度剥離グラフェン−ポリマーコンポジットの形成
この例は、本発明の低減された塩素酸塩の方法に従って調製される高度に剥離されたグラフェン(例えば実施例4) 対 高塩素酸塩濃度を用いて調製される高度に剥離されたグラフェン(比較例1)、の、高度剥離グラフェン−ポリマーコンポジットの形成における使用を比較する。表6において上記に示すように、両者の高度に剥離したグラフェンは、同様に高い表面積を有する。
高度剥離グラフェン−ポリマーコンポジットは以下のように調製する。高度に剥離されたグラフェンを含有する2グラムのコンポジットサンプルの、プレートレットに超音波分解したもの(高度に剥離されたグラフェンの形状は粒子の混合物を含み、各粒子はグラフェンの1つ以上のシートを含み、そして大部分は膨張蠕虫様構造(例えば、Prud’hommeら;第WO2007/047084号によって言及されるもの)を有さない)およびエチレンビニルアセテートコポリマー、EVA(ELVAX(商標) 4987W,E.I.DuPont de Nemours and Company)を、濃度範囲2.5質量パーセント(wt%)から10wt%の間の高度に剥離されたグラフェンのプレートレットを含んで調製する。高度に剥離されたグラフェンのプレートレットは、EVAの添加前に、典型的には、0.1グラムの高度に剥離されたグラフェン(例えば実施例4または比較例1のもの)を、20時間、100mLのトルエン溶媒中、超音波浴中で超音波分解して任意の膨張蠕虫様構造を崩壊させることによって予処理することにより調製する。高度に剥離されたグラフェンのプレートレットの溶液を、次いで、1.9グラムEVA溶液中に、同じ溶媒(すなわちトルエン)中で、温度95℃(EVAコポリマーの融点)超であるが110℃(トルエンの沸点)未満で添加して、5wt%の高度剥離グラフェンプレートレット−ポリマーのトルエン中の溶液を形成する。混合溶液を、次いで、冷却し、そして85℃で減圧ロータリー蒸発させて溶媒(トルエン)を除去する。残りのゴム状粉末を、次いで、更に1晩減圧オーブン内で75℃にて乾燥させて任意の残りの残存溶媒を除去する。
実施例6: 高度剥離グラフェンプレートレット−ポリマーコンポジットの試験
実施例5の各々約2グラムのグラフェンプレートレット−ポリマーコンポジットを別個にブレンドした後、得られるブレンド物の各々を次いで別個に、Lecoマウンティングプレスを用いて5000ポンド毎平方インチ絶対圧力(psia)(すなわち340気圧)および160℃でディスクに溶融プレスする。各ディスクをストリップに切断し、ここで体積抵抗およびモルホロジーを試験する。モルホロジーを、JEOL1230透過型電子顕微鏡において試験する。TEMのために、各ディスクの供試体を、−100℃で、クライオウルトラミクロトームを用いて調製する。薄片が得られ、次いでTEMにおいて試験して、それぞれのイメージを、Gatan,Inc.(Pleasanton,California,USA)CCDデジタルカメラを用いてとらえる。
実施例5のグラフェンプレートレット−ポリマーコンポジットのサンプル(本発明の方法に従った高度に剥離されたグラフェン(例えば実施例4)から形成)の、高塩素酸塩濃度を採用する方法に従って形成された高度に剥離されたグラフェン(例えば比較例1)から調製される高度剥離グラフェンプレートレット−ポリマーコンポジットのサンプルに対する比較から、顕著な差がないことが明らかである。特に高度剥離グラフェンプレートレット−ポリマーコンポジットは、同様の抵抗を(11,414オーム−センチメートル(ohm−cm)を比較例1の物質について、そして1014ohm−cmを実施例4の物質について)示す。モルホロジーもまた、薄片TEMによって観察されるように、同様である(図5を比較例1のサンプルについて、および図6を実施例4のサンプルについて参照のこと)。このサンプルは、従って、本発明の低減された塩素酸塩の方法が、高塩素酸塩の方法によって生成される高度に剥離されたグラフェンと同様の性能を有する高度に剥離されたグラフェンの生成物を与えることを示す。
実施例7: 高度剥離グラフェン−ポリマーコンポジットの形成
高度に剥離されたグラフェンの粉末(例えば実施例4)(超音波分解予処理なし)を、直接EVAポリマー溶融物中に添加して、高度剥離グラフェン−ポリマーコンポジットを形成する。典型的に、2.5グラムの高度に剥離されたグラフェンを、47.5グラムの溶融EVAに、BrayburyまたはHaakeミキサー内で添加して、50グラムの5wt%の高度剥離グラフェンコンポジットを形成する。
実施例8: グラファイトおよび水性亜塩素酸ナトリウムからのグラファイト酸化物の1グラムスケール製造
この手順は、ドラフト内で良好な換気とともに行なうのがよい。フードの効率は各反応およびろ過の前にチェックするのがよい。この反応は、強力な酸化剤(NaClO3)および濃鉱酸を使用する。有害および爆発性の中間体(ClO2)が反応中に生じる。
反応毎の物質の量は:1gグラファイト粉末またはフレーク;11g(最大)のNaClO3;および26mL(最大)の未使用の混合酸(255mL/135mL比のH2SO4対HNO3)である。
好ましくは、反応は、ゆるいテフロン(登録商標)蓋で覆った厚肉ガラスケトル中で行ない、マグネチック撹拌板の上に置いて、マグネチックスターラーで0℃〜5℃にて混合する。4つの160mLガラス培養管を、ケトルの内側に置き、そして反応内容物を収容する。濃硫酸および濃硝酸を互いに255:135体積比でそれぞれ反応前に混合する。等しい分量の硫酸を注意深く空の反応管内に添加し、次いで等しい分量(互いに)の硝酸を管内の硫酸に添加する。この混合物は約50℃〜60℃まで加温される。得られる酸混合物を撹拌し始める。得られる酸混合物を冷却する。次いで、熱電対を挿入して温度を観測する。1.0gの−325メッシュグラファイトを管に、これをガラス漏斗経由で添加することによって添加する。混合物の温度をチェックする。塩素酸ナトリウム量をビーカー内に計り入れ、適切量の水を添加して50質量パーセントの塩素酸ナトリウム溶液を与える。これはゆっくり添加して酸化反応を制御しなければならない。水性塩素酸ナトリウムの添加量を調整して温度を所望レベルに制御することによって温度を制御しながら、水性塩素酸ナトリウムを管にゆっくり20分かけて添加する(水性塩素酸ナトリウム中の水は酸と反応して熱を放出する)。反応を4時間〜96時間(通常24時間)続けさせる。反応内容物は、各々250mLの脱イオン水を収容する別個のビーカーにこれらを添加することによってクエンチする。クエンチされた混合物(約400mL)を、次いでろ過(または遠心分離)し、そして粗生成物を各々50mLの脱イオン水で洗浄して、茶色のフィルターケークを与える。実験室オーブン(60〜80℃)内で、一定質量が得られるまで乾燥させる。剥離は上記の概略部分において説明したように実施して、高度に剥離したグラフェンを与える。全部で14の反応を繰り返す。14の反応の結果(1〜14に番号付け)を下記表7において示す。表7において、「Vol.」は体積を意味し、そして「Amt.」は量を意味する。
Figure 2010535148
実施例9: 初期温度および反応剤量を変動させた、グラファイトおよび水性亜塩素酸ナトリウムからのグラファイト酸化物の1グラムスケール製造
下記表8に示す変形で実施例8の手順を繰り返す。表8において、「水性NaClO3添加開始時のグラファイト温度(℃)」は、温度を発熱的に増大させながら水性(「aq.」)塩素酸ナトリウムを管にゆっくり20分かけて開始および添加する際のグラファイト−酸懸濁液の温度を列挙する。表8において、HNO3のモルのH2SO4のモルに対する比1は、9.5mLのHNO3および17.9mLのH2SO4を使用することを意味し;比0.5は、4.8mLのHNO3および8.9mLのH2SO4を使用することを意味する。
Figure 2010535148
実施例10: 初期温度を変動させた、グラファイトおよび固体亜塩素酸ナトリウムからのグラファイト酸化物の1グラムスケール製造
下記表9に示す変形で実施例8の手順を繰り返す。表9において、「固体NaClO3(またはKClO3)添加開始でのグラファイト温度(℃)」は、温度を発熱的に増大させながら固体塩素酸ナトリウム(または固体塩素酸カリウム)を管にゆっくり20分かけて開始および添加する際のグラファイト−酸懸濁液の温度を列挙する。表9において、HNO3のモルのH2SO4のモルに対する比1は、9.5mLのHNO3および17.9mLのH2SO4を使用することを意味する。また、表9において、固体塩素酸カリウムについての項目を比較のために示す。
Figure 2010535148
実施例11: グラファイトおよび水性亜塩素酸ナトリウムからのグラファイト酸化物の10グラムスケール製造
反応は、ゆるい3穴テフロン(登録商標)蓋で覆った1000mLガラスケトル内で行ない、オーバーヘッドテフロン(登録商標)スターラーで0℃〜5℃にて混合する。酸化剤(水性NaClO3)の添加は、30分〜2時間のいずれでも起こり、そして、50mLビュレットを用いて行なう。反応を1時間〜120時間続け、その後、蓋を取外してガスを抜く。内容物を脱イオン水でクエンチし、クエンチした混合物をろ過し、そしてフィルターケークを脱イオン水で洗浄する。
原料:
脱イオン水、10グラムの−325メッシュグラファイト粉末、濃硫酸(CAS#:7664−93−9)、濃硝酸(CAS#:7697−37−2)および47.75グラムの塩素酸ナトリウム(CAS#:7775−09−9)を、52グラムの脱イオン水中に溶解させる。
全体的な反応器の組み立て:
10グラムの反応器を、熱電対ウエル(その中に2つの熱電対が配置されている)を伴って組み立てる。オーバーヘッドガラス撹拌棒を、テフロン(登録商標)蓋における中央穴を通って配置し、熱電対ウエル(ガラス管)は、テフロン(登録商標)蓋における別の穴の中に置き、一部は反応液体表面よりも下であり、そして2つの3ミリメートル(mm)径熱電対をウエル内に挿入し、そしてテフロン(登録商標)蓋における第3の穴はビュレットチップ用である。
大きいガラス水/氷浴容器を反応器の周りに置き、反応器を所定位置に固定する。別個に濃硫酸および濃硝酸を反応器内に、オーバーヘッドスターラーを150回転毎分(rpm)で作動させながら添加して、65:35体積比を有する混合物を形成する。グラファイトフレークを添加する前に、混合された酸が0℃〜5℃に冷却されるのを待つ。微細グラファイト粉末(−325メッシュグラファイト;10グラム)を、撹拌しながら反応器内の酸混合物中に添加して、グラファイト粉末の混合酸中の懸濁液を与える。塩素酸ナトリウムを脱イオン水中に溶解させて、その飽和溶液を与える。酸/グラファイト混合物の初期温度が0℃〜5℃に到達した時点で、飽和した水性塩素酸ナトリウム溶液の添加を、水性塩素酸ナトリウムの添加量を調整して温度を5℃未満に維持することによって温度を制御しながら開始する。2.5リットル(L)の脱イオン水を4Lビーカー内に計り入れる。反応オーバーヘッドスターラーを停止させる。反応器の蓋を取外し、反応内容物を2.5Lのクエンチ水中に注ぐ。ビーカー内への追加の脱イオン水で反応器を数回リンスして、光沢粒子の緑がかった茶色の懸濁液を与える。懸濁液をろ過し、そしてフィルターケークを1500mLの脱イオン水で洗浄する。洗浄したフィルターケークを実験室オーブン(60℃〜80℃)内で一定質量まで乾燥させて黒色生成物(グラファイト酸化物)を与える。
例によって示すように、水性塩素酸ナトリウムは、本発明の方法に係る酸化グラファイトの製造のための塩素酸塩の有用な形状である。水性塩素酸ナトリウムは、瞬間的な反応における塩素酸塩の添加量のより細かい制御を容易にし、そして従って、ラマン分光法を用いて観測する際の、ニトロニウムイオン−グラファイト複合体の濃度のリアルタイムでのより細かい制御を容易にする。
本発明をその好ましい態様に従って上記してきたが、これは本開示の精神および範囲の範囲内で変更できる。本件は、従って、本明細書で開示する一般的な原理を用いた本発明の任意の変形、使用または適合に及ぶことを意図する。更に、本件は、本発明が属する分野における公知または慣行の範囲内での本開示からの逸脱に及ぶこと、およびそれが特許請求の範囲の限定の範囲内に入ることを意図する。

Claims (24)

  1. 酸化グラファイトを製造する方法であって:
    (a)反応容器内で、濃硫酸、濃硝酸、第1の量の塩素酸塩、およびグラファイトを出発物質として含む反応混合物を混合すること;
    (b)反応混合物を反応させて酸化グラファイトを形成すること;ならびに
    (c)酸化グラファイトを反応混合物から単離すること;
    を含み、塩素酸塩のグラファイトに対する質量比が、2超:1〜8未満:1である、方法。
  2. 塩素酸塩のグラファイトに対する質量比が、約4:1〜約6:1の間であり、かつ塩素酸塩が塩素酸カリウムである、請求項1に記載の方法。
  3. 濃硫酸および濃硝酸を、塩素酸カリウムおよびグラファイトの添加前に予混合する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 反応混合物中の濃硫酸の濃硝酸に対する体積比が、約255:100〜約255:150の間である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 反応を、約24時間〜30時間以内でクエンチさせた後、反応混合物を混合する、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 出発物質、ニトロニウムイオン、またはニトロニウム−グラファイト複合体の存在を、反応混合物中で反応の間観測する、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記観測が、ラマン分光法による、請求項6に記載の方法。
  8. ラマン分光法によって測定される反応における過剰のニトロニウムイオンの濃度を最小化するために、第1の量の塩素酸塩を観測される量で添加する、請求項6または7に記載の方法。
  9. ニトロニウム−グラファイト複合体が、反応混合物中でラマン分光法によって、第1の量の塩素酸塩の添加の完了後に検出可能でないように、第1の量の塩素酸塩を選択する、請求項7または8に記載の方法。
  10. ニトロニウム−グラファイト複合体が、反応混合物中でラマン分光法によって、第1の量の塩素酸塩の添加の完了後に検出可能であり、そして次いで、1種以上の第2の量の塩素酸塩を、ニトロニウム−グラファイト複合体がラマン分光法によって観察されなくなるまで添加し、各々の第2の量が同一でも異なってもよい、請求項7または8に記載の方法。
  11. 塩素酸塩が、塩素酸カリウムである、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  12. 酸化グラファイトを製造する方法であって:
    (a)反応容器内で、濃硫酸、濃硝酸、塩素酸ナトリウム、およびグラファイトを出発物質として含む反応混合物を混合すること;
    (b)反応混合物を反応させて酸化グラファイトを形成し、塩素酸ナトリウムが固体塩素酸ナトリウムである場合には反応混合物の温度が摂氏40度(℃)以上であること;ならびに
    (c)酸化グラファイトを反応混合物から単離すること;
    を含む、方法。
  13. 塩素酸ナトリウムのグラファイトに対する質量比が、20:1〜0.1である、請求項12に記載の方法。
  14. 塩素酸ナトリウムが、水性塩素酸ナトリウムである、請求項12または13に記載の方法。
  15. 水性塩素酸ナトリウムが、水性塩素酸ナトリウムのリットル当たり少なくとも0.1モルの塩素酸ナトリウムの濃度である、請求項14に記載の方法。
  16. 反応混合物の温度を、0℃〜55℃の間に維持する、請求項12〜15のいずれかに記載の方法。
  17. グラファイトが、本質的に、−10メッシュまたはこれより高いメッシュ数であることを特徴とするサイズを有する粒子からなる、請求項1または12に記載の方法。
  18. 剥離グラフェンを製造する方法であって:
    請求項1〜17のいずれかに記載の方法に従って製造される酸化グラファイトを準備すること;および
    該酸化グラファイトを剥離ステップに供して剥離グラフェンを生成すること;
    を含む、方法。
  19. 剥離ステップが、酸化グラファイトを温度約250℃〜約2000℃で実質的に不活性の雰囲気下で加熱することを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 剥離ステップが、酸化グラファイトを温度約500℃〜約1500℃で加熱することを含む、請求項19に記載の方法。
  21. 剥離グラフェンが、Braunauer−Emmett−Teller表面積400平方メートル毎グラム〜1500平方メートル毎グラムを有する高度に剥離されたグラフェンである、請求項1〜20のいずれかに記載の方法。
  22. 請求項1〜17のいずれかに記載の方法により得られる、グラファイト酸化物。
  23. 請求項18〜21のいずれかに記載の方法により得られる、剥離グラフェン。
  24. 請求項23に記載の剥離グラフェンを含む、ポリマーコンポジット。
JP2010520108A 2007-08-01 2008-07-28 剥離グラフェンを製造するための高効率の方法 Active JP5519503B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US96283107P 2007-08-01 2007-08-01
US60/962,831 2007-08-01
PCT/US2008/071326 WO2009018204A1 (en) 2007-08-01 2008-07-28 Highly efficient process for manufacture of exfoliated graphene

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010535148A true JP2010535148A (ja) 2010-11-18
JP5519503B2 JP5519503B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=39811967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010520108A Active JP5519503B2 (ja) 2007-08-01 2008-07-28 剥離グラフェンを製造するための高効率の方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8246856B2 (ja)
EP (1) EP2176163B1 (ja)
JP (1) JP5519503B2 (ja)
KR (1) KR101457739B1 (ja)
CN (1) CN101765560B (ja)
WO (1) WO2009018204A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102206867A (zh) * 2011-05-03 2011-10-05 杭州格蓝丰纳米科技有限公司 一种石墨烯单晶片的制备方法
JP2012515706A (ja) * 2009-01-26 2012-07-12 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 二酸化塩素のパージを伴うグラファイト酸化物の製造方法
JP2012524016A (ja) * 2009-04-15 2012-10-11 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 連続供給炉アセンブリ並びに酸化グラファイトの製造及び連続熱剥離方法
WO2014148763A1 (ko) * 2013-03-19 2014-09-25 서울대학교산학협력단 이차전지 양극용 다공성 그래핀 및 이의 제조 방법
WO2015167042A1 (ko) * 2014-04-29 2015-11-05 주식회사 스탠다드그래핀 산화흑연의 제조 방법, 및 그래핀 구조물질 및 그의 제조 방법
JPWO2015045852A1 (ja) * 2013-09-30 2017-03-09 日産自動車株式会社 触媒用炭素粉末ならびに当該触媒用炭素粉末を用いる触媒、電極触媒層、膜電極接合体および燃料電池
WO2020196858A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 国立大学法人大阪大学 炭素同素体表面が改質された物質の製造方法、炭素同素体表面に官能基が導入された物質の製造方法、クライオ電子顕微鏡用グリッドの製造方法、有機物質、クライオ電子顕微鏡用グリッド

Families Citing this family (56)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010002770A1 (en) * 2008-06-30 2010-01-07 Dow Global Technologies Inc. Polymer composite with intumescent graphene
US9067794B1 (en) * 2008-08-06 2015-06-30 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Adminstration Highly thermal conductive nanocomposites
US8216541B2 (en) * 2008-09-03 2012-07-10 Nanotek Instruments, Inc. Process for producing dispersible and conductive nano graphene platelets from non-oxidized graphitic materials
CN104262479A (zh) 2008-12-19 2015-01-07 国家健康与医学研究院 丝氨酸蛋白酶衍生物及其在凝血功能障碍的预防或治疗中的用途
CN102292285B (zh) 2009-01-26 2014-05-28 陶氏环球技术有限责任公司 用于制备氧化石墨的硝酸盐基方法
IT1396193B1 (it) 2009-10-07 2012-11-16 Polimeri Europa Spa Composizioni polimeriche nanocomposite termoplastiche espansibili con migliorata capacita' di isolamento termico.
IT1396918B1 (it) 2009-11-03 2012-12-20 Polimeri Europa Spa Procedimento per la preparazione di nanopiastrine grafeniche ad elevata disperdibilita' in matrici polimeriche a bassa polarita' e relative composizioni polimeriche
GB201000743D0 (en) * 2010-01-18 2010-03-03 Univ Manchester Graphene polymer composite
TWI487662B (zh) * 2010-01-19 2015-06-11 Dow Global Technologies Llc 以硝酸鹽為基礎之製造氧化石墨的方法
CN101948107A (zh) * 2010-09-15 2011-01-19 天津大学 真空下微波辐射制备和纯化石墨烯的方法
CN102125865B (zh) * 2011-01-25 2012-10-17 上海电力学院 一种介孔碳载Pt纳米催化剂及其制备方法
KR101286106B1 (ko) * 2011-05-30 2013-07-16 한국과학기술연구원 화학적 박리를 이용한 그라핀의 제조방법
CN102372268B (zh) * 2011-10-18 2013-04-03 浙江大学 一种石墨烯材料的制备方法
KR101380940B1 (ko) * 2012-01-11 2014-04-01 홍승우 대량생산을 위한 산화그래핀의 제조방법
CN102633247A (zh) * 2012-01-16 2012-08-15 嵇天浩 两步法简单大量制备石墨烯
KR101779424B1 (ko) * 2012-05-24 2017-09-19 엘지전자 주식회사 그래핀 분말의 제조 방법
KR101362349B1 (ko) * 2012-08-28 2014-02-13 이수형 흑연의 산화·환원반응을 통한 화학적 방법에 의한 그래핀 시트의 제조방법
CN103663432A (zh) * 2012-09-26 2014-03-26 海洋王照明科技股份有限公司 石墨烯及其制备方法与锂离子电池
US11479652B2 (en) 2012-10-19 2022-10-25 Rutgers, The State University Of New Jersey Covalent conjugates of graphene nanoparticles and polymer chains and composite materials formed therefrom
JP6328646B2 (ja) 2012-10-19 2018-05-23 ラトガース,ザ ステート ユニバーシティ オブ ニュー ジャージー グラフェン補強ポリマーマトリクス複合体を製造するためのinsitu剥離方法
KR101532769B1 (ko) 2013-03-19 2015-06-30 서울대학교산학협력단 이차전지 양극용 다공성 그래핀 및 이의 제조 방법
US10253154B2 (en) 2013-04-18 2019-04-09 Rutgers, The State University Of New Jersey In situ exfoliation method to fabricate a graphene-reinforced polymer matrix composite
CN103407991B (zh) * 2013-07-10 2015-02-18 西北工业大学 一种镍/氧化镍修饰氮掺杂石墨烯材料的制备方法
WO2015099457A1 (ko) * 2013-12-26 2015-07-02 주식회사 엘지화학 그래핀의 제조 방법
KR101682007B1 (ko) 2013-12-26 2016-12-02 주식회사 엘지화학 그래핀의 제조 방법
EP2905257B1 (en) * 2014-02-05 2018-04-04 Belenos Clean Power Holding AG Method of production of graphite oxide
US9583358B2 (en) 2014-05-30 2017-02-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Hardmask composition and method of forming pattern by using the hardmask composition
KR102287343B1 (ko) * 2014-07-04 2021-08-06 삼성전자주식회사 하드마스크 조성물 및 이를 이용한 패턴의 형성방법
KR102287344B1 (ko) 2014-07-25 2021-08-06 삼성전자주식회사 하드마스크 조성물 및 이를 이용한 패턴의 형성방법
MX2017001350A (es) 2014-07-30 2018-01-17 Univ Rutgers Compuestos de matriz polimerica reforzados con grafeno.
CN107074553A (zh) * 2014-09-18 2017-08-18 雷普索尔有限公司 通过多步热还原法来生产具有可调性质的石墨烯的方法
CA2966143C (en) 2014-10-29 2023-08-22 Nissan Motor Co., Ltd. Electrode catalyst for fuel cell, method for producing the same, electrode catalyst layer for fuel cell comprising the catalyst, and membrane electrode assembly for fuel cell and fuel cell using the catalyst or the catalyst layer
KR102097133B1 (ko) * 2015-02-17 2020-04-03 주식회사 엘지화학 고농도 그래핀 분산액의 제조 방법
KR102384226B1 (ko) 2015-03-24 2022-04-07 삼성전자주식회사 하드마스크 조성물 및 이를 이용한 패턴 형성방법
KR102463893B1 (ko) 2015-04-03 2022-11-04 삼성전자주식회사 하드마스크 조성물 및 이를 이용한 패턴의 형성방법
CN104891477B (zh) * 2015-05-15 2016-11-09 北京交通大学 一种简单环保的石墨烯纸制备方法
US9623371B1 (en) * 2015-09-28 2017-04-18 Savannah River Nuclear Solutions, Llc Low temperature vapor phase digestion of graphite
WO2017063434A1 (zh) * 2015-10-15 2017-04-20 济南圣泉集团股份有限公司 一种含碳纳米结构的复合物、使用其的高分子材料及制备方法
CN105525377B (zh) 2015-11-26 2018-08-17 济南圣泉集团股份有限公司 一种功能性再生纤维素纤维及其制备方法和应用
WO2017084507A1 (zh) 2015-11-20 2017-05-26 济南圣泉集团股份有限公司 含有石墨烯的改性胶乳及其制备方法和应用
CN106806049B (zh) * 2015-12-02 2018-10-16 珠海和凡医药股份有限公司 一种新型石墨烯材料的制备方法及医用用途
WO2018017999A1 (en) 2016-07-22 2018-01-25 Rutgers, The State University Of New Jersey In situ bonding of carbon fibers and nanotubes to polymer
US11702518B2 (en) 2016-07-22 2023-07-18 Rutgers, The State University Of New Jersey In situ bonding of carbon fibers and nanotubes to polymer matrices
CN107117602B (zh) * 2017-06-15 2018-04-17 成都新柯力化工科技有限公司 一种电弧等离子连续剥离制备石墨烯的方法
US11034847B2 (en) 2017-07-14 2021-06-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Hardmask composition, method of forming pattern using hardmask composition, and hardmask formed from hardmask composition
KR102433666B1 (ko) 2017-07-27 2022-08-18 삼성전자주식회사 하드마스크 조성물, 이를 이용한 패턴의 형성방법 및 상기 하드마스크 조성물을 이용하여 형성된 하드마스크
KR102486388B1 (ko) 2017-07-28 2023-01-09 삼성전자주식회사 그래핀 양자점의 제조방법, 상기 제조방법에 따라 얻어진 그래핀 양자점을 포함한 하드마스크 조성물, 이를 이용한 패턴의 형성방법 및 상기 하드마스크 조성물을 이용하여 형성된 하드마스크
EP3984951A1 (en) * 2017-10-02 2022-04-20 Cabot Corporation Methods for the production of graphite oxide
TWI666441B (zh) 2017-12-07 2019-07-21 國立清華大學 石墨烯材料的數量表面積的定量方法
CN108840333A (zh) * 2018-01-10 2018-11-20 西北师范大学 一种多孔状氧化石墨的制备方法
WO2019143662A1 (en) 2018-01-16 2019-07-25 Rutgers The State University Of New Jersey Use of graphene-polymer composites to improve barrier resistance of polymers to liquid and gas permeants
DE202018106258U1 (de) 2018-10-15 2020-01-20 Rutgers, The State University Of New Jersey Nano-Graphitische Schwämme
US11807757B2 (en) 2019-05-07 2023-11-07 Rutgers, The State University Of New Jersey Economical multi-scale reinforced composites
CN109956468B (zh) * 2019-05-09 2022-01-07 天津市职业大学 一种同时制备石墨烯和二氧化氯的方法
CN113582168A (zh) * 2020-04-30 2021-11-02 北京超思电子技术有限责任公司 一种基于混合无机酸溶剂的石墨烯制备方法
CN114015421B (zh) 2021-12-09 2022-12-20 西南石油大学 一种全适应改性纳米石墨烯封堵型防塌钻井液制备方法和其应用

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009511415A (ja) * 2005-10-14 2009-03-19 ザ、トラスティーズ オブ プリンストン ユニバーシティ 熱的に剥離されたグラファイト酸化物

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3598715A (en) * 1968-02-28 1971-08-10 American Potash & Chem Corp Electrolytic cell
FR2244708B1 (ja) * 1973-09-25 1977-08-12 Ugine Kuhlmann
US4146401A (en) * 1975-08-02 1979-03-27 Hitachi Chemical Company, Ltd. Graphite material having compressibility and recovering property and method for manufacturing the same
EP0241650A1 (fr) * 1983-05-19 1987-10-21 Le Carbone Lorraine Composés d'insertion du graphite à performances améliorées et application électrochimique de ces composés
US4773975A (en) * 1986-10-29 1988-09-27 Tenneco Canada Inc. Electrochemical removal of hypochlorites from chlorate cell liquors
US4806215A (en) * 1988-07-27 1989-02-21 Tenneco Canada Inc. Combined process for production of chlorine dioxide and sodium hydroxide
US6306264B1 (en) * 1999-07-29 2001-10-23 Korea Institute Of Machinery And Materials Method for producing expanded graphite
WO2008021033A2 (en) * 2006-08-10 2008-02-21 Dow Global Technologies, Inc. Polymers filled with highly expanded graphite
WO2008021035A1 (en) * 2006-08-10 2008-02-21 Dow Global Technologies, Inc. Polymers of macrocyclic oligomers containing highly expanded graphite
US7863522B2 (en) 2006-12-20 2011-01-04 Dow Global Technologies Inc. Semi-conducting polymer compositions for the preparation of wire and cable

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009511415A (ja) * 2005-10-14 2009-03-19 ザ、トラスティーズ オブ プリンストン ユニバーシティ 熱的に剥離されたグラファイト酸化物

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012515706A (ja) * 2009-01-26 2012-07-12 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 二酸化塩素のパージを伴うグラファイト酸化物の製造方法
JP2012524016A (ja) * 2009-04-15 2012-10-11 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 連続供給炉アセンブリ並びに酸化グラファイトの製造及び連続熱剥離方法
CN102206867A (zh) * 2011-05-03 2011-10-05 杭州格蓝丰纳米科技有限公司 一种石墨烯单晶片的制备方法
WO2014148763A1 (ko) * 2013-03-19 2014-09-25 서울대학교산학협력단 이차전지 양극용 다공성 그래핀 및 이의 제조 방법
JPWO2015045852A1 (ja) * 2013-09-30 2017-03-09 日産自動車株式会社 触媒用炭素粉末ならびに当該触媒用炭素粉末を用いる触媒、電極触媒層、膜電極接合体および燃料電池
WO2015167042A1 (ko) * 2014-04-29 2015-11-05 주식회사 스탠다드그래핀 산화흑연의 제조 방법, 및 그래핀 구조물질 및 그의 제조 방법
KR20150124821A (ko) * 2014-04-29 2015-11-06 주식회사 아이디티인터내셔널 산화흑연의 제조 방법, 및 그래핀 구조물질 및 그의 제조 방법
KR101639609B1 (ko) * 2014-04-29 2016-07-14 주식회사 스탠다드그래핀 산화흑연의 제조 방법, 및 그래핀 구조물질 및 그의 제조 방법
WO2020196858A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 国立大学法人大阪大学 炭素同素体表面が改質された物質の製造方法、炭素同素体表面に官能基が導入された物質の製造方法、クライオ電子顕微鏡用グリッドの製造方法、有機物質、クライオ電子顕微鏡用グリッド

Also Published As

Publication number Publication date
CN101765560A (zh) 2010-06-30
KR20100051681A (ko) 2010-05-17
EP2176163A1 (en) 2010-04-21
KR101457739B1 (ko) 2014-11-03
US20110014111A1 (en) 2011-01-20
US8246856B2 (en) 2012-08-21
CN101765560B (zh) 2012-09-26
JP5519503B2 (ja) 2014-06-11
EP2176163B1 (en) 2017-10-25
WO2009018204A1 (en) 2009-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5519503B2 (ja) 剥離グラフェンを製造するための高効率の方法
JP6609562B2 (ja) グラフェンの製造方法
Poh et al. High-pressure hydrogenation of graphene: towards graphane
US10787365B2 (en) Expansion and exfoliation of graphite to form graphene
KR101605084B1 (ko) 산화 그라파이트와 카본 파이버
JP2015147723A (ja) 酸化黒鉛の生産方法及びその用途
Kamali et al. Correlation between microstructure and thermokinetic characteristics of electrolytic carbon nanomaterials
Hou et al. Bi2Se3 decorated recyclable liquid-exfoliated MoS2 nanosheets: Towards suppress smoke emission and improve mechanical properties of epoxy resin
CN112850704A (zh) ζ正氢化纳米金刚石粉末、ζ正单一数位氢化纳米金刚石分散体及其生产方法
WO2014130687A1 (en) Methods of modifying boron nitride and using same
JP6125659B2 (ja) 合成ダイヤモンドの生成方法
Osikoya et al. Synthesis, characterization and adsorption studies of chlorine–doped carbon nanotubes
WO2015022661A2 (en) Graphene quantum dots, their composites and preparation of the same
Merenkov et al. Orientation-controlled, low-temperature plasma growth and applications of h-BN nanosheets
Heidarpour et al. Structural and morphological characterization of the layered carbide-derived-carbon nanostructures obtained by HF etching of Ti2AlC
Guo et al. Selective growth of boron nitride nanotubes by plasma-enhanced chemical vapor deposition at low substrate temperature
Adewumi et al. A facile low-cost synthesis of carbon nanosphere from coconut fibre
Li et al. Synthesis and characterization of 3C and 2H-SiC nanocrystals starting from SiO2, C2H5OH and metallic Mg
Yang et al. Synthesis, characterization and properties of novel BN nanocages from a single-source precursor
Szala Combustion synthesis of hollow carbon fibers
Wang et al. One-step synthesis of orientation accumulation SiC-C coaxial nanocables at low temperature
Zhang et al. Large scale synthesis of carbon hollow spheres from metal zinc powder and ethanol
Huczko et al. Green chemistry: carbon-bearing minerals as a source of nanocarbons
EP4296223A1 (en) Synthesis of ternary carbide and carbonitride max-phase particles with controlled dimensionality
Soltani et al. The effect of thermal shock-based heat-treatment on the cost-effective and low-temperature synthesis of needle-like r-BN

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5519503

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250