JP2010532713A - ニトロセルロースベースの分散剤 - Google Patents

ニトロセルロースベースの分散剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2010532713A
JP2010532713A JP2010515458A JP2010515458A JP2010532713A JP 2010532713 A JP2010532713 A JP 2010532713A JP 2010515458 A JP2010515458 A JP 2010515458A JP 2010515458 A JP2010515458 A JP 2010515458A JP 2010532713 A JP2010532713 A JP 2010532713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modified
polyether
formula
dispersant
polyester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010515458A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5661460B2 (ja
JP2010532713A5 (ja
Inventor
コウ フイグアン
オリヴァー ハインリヒ ピアルング フランク
ユー ハイヤン
マー インツィー
ヨハネス ハーバース ペトルス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2010532713A publication Critical patent/JP2010532713A/ja
Publication of JP2010532713A5 publication Critical patent/JP2010532713A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5661460B2 publication Critical patent/JP5661460B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/64Macromolecular compounds not provided for by groups C08G18/42 - C08G18/63
    • C08G18/6484Polysaccharides and derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B37/00Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L1/00Compositions of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)

Abstract

本発明は多糖類−g−ポリエーテル分散剤において、化学式1の化合物、または化学式1および化学式2の化合物の混合物として表され、ここでTは幹ポリマーであり、且つ分子量500〜1000,000g/molを有する変性セルロースまたはキトサンの残基であり、AおよびBはそれぞれ独立して−O−または−NH−であり、Rは直鎖または分岐鎖の−(C1〜C50−アルキレン)−、アリーレン、シクロ−C5〜C8−アルキレン、イソホロンジイル、またはフェニレンまたはシクロヘキサンジイルによって中断されている直鎖または分岐鎖の−(C2〜C10−アルキレン)−であり、Pは分子量100〜10,000g/molを有するポリエーテルおよび/またはポリエステル鎖の残基であり、nは1〜5000の数である分散剤に関する。

Description

本発明は変性セルロースベースの分散剤において、"グラフトオントゥ(graft onto)"法を特徴とし、インク用途において使用される分散剤に関する。
ニトロセルロース(NC)インク系用の分散剤は、最終的なインクの性能におけるそれらの有益な効果、特により高い顔料充填を意味するミルベースの粘度の低下のために、ますます重要になってきている。
日本国特許出願JP58083001号は、活性水素化合物と特定のジイソシアネート化合物とを反応させ、その後、得られる反応生成物をニトロセルロース溶液と混合することによって得られる変性ニトロセルロースに関する。得られるニトロセルロース化合物の化学構造は、ポリウレタンとNC樹脂との、いわば混合化合物である。前記のポリウレタンはジオールおよびジイソシアネートに基づいて形成され、その後、その生成物をNC樹脂と混合して混合化合物が得られる。この混合化合物は被覆ポリエステル膜における接着剤、および磁気記録テープの結合剤として使用される。
M.BarikaniらはCarbohydrate Polymers 68 (2007)773−780内に、デンプンをウレタンプレポリマーと反応させることによるデンプン変性ポリウレタンの製造について記載している。前記のプレポリマーはポリカプロラクトンの両端にジイソシアネートを導入することによって製造される。そのグラフトはプレポリマーをデンプンに添加することによって行われる。
デンプンg−ポリエーテル材料は分散効果がほとんどない。
改善した流動性能、色味の強さ(chromatic strength)、および最終的なインク被膜における透明度を有する分散剤を提供する必要がある。
"グラフトオントゥ"法を特徴とする変性セルロースベースの分散剤が、顔料ミルベースのより低い粘度、より高い光沢、より高い密度、および最終的なインク被膜のより良好な透過性を実現することが今回判明した。
従って、本発明は化学式1の化合物、または化学式1および化学式2の化合物の混合物として表される分散剤に関する:
Figure 2010532713
[式中、
Tは幹ポリマーであり、且つ分子量500〜1000,000g/molを有する変性セルロースまたはキトサンの残基である;
AおよびBはそれぞれ独立して、−O−または−NH−である;
Rは直鎖または分岐鎖の−(C1〜C50−アルキレン)−、アリーレン、シクロ−C5〜C8−アルキレン、イソホロンジイル(isophoronediyl)、またはフェニレンまたはシクロヘキサンジイルによって中断されている直鎖または分岐鎖の−(C2〜C10−アルキレン)−である;
Pは分子量100〜10,000g/molを有するポリエーテルおよび/またはポリエステル鎖の残基である、
nは1〜5000の数である]。
nは好ましくは1〜2000、より好ましくは10〜1000の数である。
定義:
用語"変性セルロース"は、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、硝酸セルロース(ニトロセルロース)、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ベンジルセルロース、およびその種のものに関する。
用語"キトサン"は、脱アセチル化キチン、またはベータ−1,4位に結合した(ポリ)N−グルコサミンに関する。
最も好ましいのは、ニトロセルロースの使用である。
基Rは、イソシアネート基のリンカーである。好ましいアルキレンリンカーは、C1〜C20−アルキレンリンカーであり、より好ましくはC1〜C10−アルキレン、最も好ましくはC1〜C6−アルキレンである。
アルキレンリンカーを有するジイソシアネートの例は:
2−メチルペンタンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートである。特に好ましいのは、ヘキサメチレンジイソシアネートである。
他の実施態様において、リンカーはアリーレン、例えばトルエン、4,4メチレンジフェニレン、ナフタレン、テトラメチル−m−キシリレンから選択される。前記のアリーレン基はメチルによって置換されていてもよい。
アリーレンリンカーを有するジイソシアネートの例は、
Figure 2010532713
である。
特に好ましいのは、トルエンジイソシアネートである。
置換されたアリーレンリンカーを有するジイソシアネートの例は、3,3’−ジメチル−ビフェニル−4,4’−ジイソシアネート:
Figure 2010532713
である。
他の実施態様において、リンカーはシクロC5〜C8−アルキレン、好ましくはシクロヘキシレン、例えば4,4 メチレンジシクロヘキシレン、シクロヘキサンジイル、メチルシクロヘキサンジイル、トリメチルシクロヘキサンジイルメチレンから選択される。
シクロアルキレンリンカーを有するジイソシアネートの例は、
Figure 2010532713
である。
他の実施態様において、アルキレンリンカーはフェニレンまたはシクロヘキサンジイルによって中断されている。フェニレンまたはシクロヘキサンジイルによって中断されているリンカーを有するジイソシアネートの例は、
Figure 2010532713
である。
イソホロンジイソシアネートは、
Figure 2010532713
である。
前記のイソシアネートは市販である。
Rは好ましくは、トルエンジイル、4,4 メチレンジフェニレン、テトラメチル−m−キシリレン、ヘキサメチレン、イソホロニル、4,4 メチレンジシクロヘキシレンである。
用語ポリエーテルは、少なくとも1つのヒドロキシル基(モノ−ヒドロキシルポリエーテル)、アミン基(モノ−アミンポリエーテル)、イミン基(モノ イミンポリエーテル)を含有する直鎖または分岐鎖のポリエーテルを含む。
モノアミンポリエーテルは、アミノ終端ポリアルキレングリコール、特にアミノ終端ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、またはプロピレングリコールとエチレングリコールとのコポリマーである。市販のアミンは商標JEFFAMINEの下でHuntsmanによって販売されている。
好ましいのはモノヒドロキシポリエーテル、例えばポリエチレングリコールモノエーテル、ポリプロピレングリコールモノエーテルおよびそれらの混合物である。限定されない例は、ポリエチレングリコールメチルエーテル(MPEG)およびポリプロピレングリコールモノブチルエーテルである。
用語ポリエステルは、少なくとも1つのヒドロキシル基(モノ−ヒドロキシルポリエステル)を含有する直鎖および分岐鎖のポリエステルを含む。前記のモノヒドロキシポリエステルは、脂肪族ヒドロキシカルボン酸、または関連するエステル、例えば乳酸、グリコール酸など、あるいは関連するラクトン、例えばε−カプロラクトン、δ−グルタロラクトン(glutarolactone)、δ−バレロラクトン、γーブチロラクトンなど、およびそれらの混合物から誘導される。好ましいのは、ラクトンのポリエステル、例えばε−カプロラクトンまたはδ−バレロラクトンである。
製造:
化学式1の化合物、または化学式1および化学式2の化合物の混合物の製造は、"グラフトオントゥ"製造方法に基づく。該方法は触媒の存在下でグラフト剤によって幹ポリマー(T)上に側鎖をグラフトすることを特徴とし、それは温度t1で側鎖がグラフト剤によって初めに変性され、その後、温度t2で幹ポリマー上にグラフトされることを意味する。
前記の幹ポリマーは、上記で定義された通り、分子量500〜1000,000g/molを有する変性セルロースまたはキトサンの残基であり、好ましくはニトロセルロースである。
前記の側鎖はポリエーテルおよび/またはポリエステル側鎖であり、且つ、分子量100〜10,000g/molを有するモノ−ヒドロキシルポリエーテル、モノーヒドロキシルポリエステル、モノ−アミン、またはイミンポリエステル等から選択される。
前記のグラフト剤は、上述のポリイソシアネートであり、且つ、好ましくはトルエンジイソシアネート、4,4メチレンジフェニレンジイソシアネート、テトラメチル−m−キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4 メチレンジシクロヘキシレンジイソシアネート、およびその種のものから選択される。
前記の触媒は、トリエチレンジアミン、トリエチルアミン、ジブチルスズジラウレート等から選択される。
従って、請求項1に記載の化学式1の化合物、または化学式1および2の化合物の混合物の製造方法は、工程:
a) ポリイソシアネートNCO−R−NCO(ここで、Rは請求項1で定義された通り)をポリエーテルおよび/またはポリエステルと、0℃〜100℃にわたる温度t1で触媒の存在下にて反応させる工程、
b) 得られる変性ポリエーテルおよび/または変性ポリエステルを変性セルロースまたはキトサン主鎖の上に、40℃〜150℃にわたる温度t2でグラフトする工程
を含む。
2ポット法(two−pot method)では、工程a)の後、工程a)の生成物を変性セルロースまたはキトサン主鎖を含有する他のポットに添加する。
1ポット法(one−pot method)では、工程a)の後、変性セルロースまたはキトサン主鎖を工程a)のポット内に添加する。
従って、上述の化学式1の化合物、または化学式1および2の化合物の混合物の製造方法において、工程a)で得られた変性ポリエーテルおよび/または変性ポリエステルを単離し、そして変性セルロースまたはキトサン主鎖に添加する方法(2ポット法)、あるいは変性セルロースまたはキトサン主鎖を、工程a)で得られた変性ポリエーテルおよび/または変性ポリエステルに添加する方法(1ポット法)を開示する。
グラフト剤と側鎖とのモル比は、1:1〜1:2にわたる。
幹ポリマーと変性された側鎖との質量比は、5:1〜1:10にわたる。
触媒の供与量は0.05%〜1%にわたる。
変性セルロースまたはキトサン主鎖の分子量は、500〜1000,000g/mol、好ましくは1000〜500,000g/molである。
ポリエーテルおよび/またはポリエステル側鎖の分子量は、100〜10,000g/mol、好ましくは300〜5,000g/molである。
使用:
本発明の分散剤は、一般的な塗布、インク用途、またはフレキソ用途、並びに食品接触用途に適用される有機顔料分散剤、特にニトロセルロース−アルコール(NC−A)、ニトロセルロース−エステル(NC−E)、およびニトロセルロース−アルコール/エステル(NC−A/E)系のために使用される。
出発材料の入手先
Figure 2010532713
実施例
2ポット法
中間生成物
中間生成物1
ニトロセルロース(NC)樹脂(Walsroder NC−E330 IPA 33%)100gから、真空によって70℃で湿潤剤を除去し、その後、25質量%のNC溶液を上記の生成物をEtOAc 200g中でDBTL 0.4gを添加して溶解することによって調製した。これが中間生成物1である。
中間生成物2
DBTL 0.5gを添加したNC樹脂(Walsroder NC−E330 ESO 20%) 100gをEtOAc 220g中に溶解して25質量%のNC溶液、中間生成物2を得た。
中間生成物3〜9
中間生成物3〜9をすべて、中間生成物1と同様に調製したが、ただしNC樹脂の種類を下記の表1に詳述する通りに変化させた。
表1
Figure 2010532713
中間生成物10〜22
中間生成物10〜22をすべて、中間生成物2と同様に調製したが、ただしNC樹脂の種類を下記の表2に詳述する通りに変化させた。
表2
Figure 2010532713
中間生成物23
DBTL 0.3gを添加したCAB樹脂(CAB−531−1) 50gをMEK 150g中で溶解して25質量%の溶液を得た。これが中間生成物23である。
中間生成物24〜26
中間生成物24〜26をすべて、中間生成物23と同様に調製したが、ただし多糖類樹脂を下記の表3に詳述する通りに変化させた。
表3
Figure 2010532713
中間生成物27
MPEG500 (分子量500g/mol) 50.0gと、TDI 17.2gと、DBTL 0.2gと、EtOAc 68gとの混合物を窒素中、室温(RT)で1時間攪拌し、そして40℃でさらに3時間攪拌した。中間生成物27は50質量%の溶液として得られた。
中間生成物28〜45
中間生成物28〜45をすべて、中間生成物27と同様に調製したが、ただし一官能価ポリエーテル、ジイソシアネートモノマーの種類と量、EtOAcの量、および反応条件を下記の表4に詳述する通りに変化させた。計量可能なEtOAcを前記の反応配合物に添加して、固体含有率50質量%の溶液を得る。DBTLの供与量を0.15質量%として設定する。
表4
Figure 2010532713
中間生成物46
1−オクタデカノール 13.5gと、ε−カプロラクトン 36.5gと、DBCL 0.3gとの混合物を窒素中、170℃で6時間攪拌し、その後、EtOAc 60gを添加し、そしてその生成物を室温に冷却した。TDI 8.6gを上記の生成物に添加し、そして窒素中、室温で1時間攪拌し、そして40℃でさらに3時間攪拌した。中間生成物46は50質量%の溶液として得られた。
中間生成物47
1−オクタデカノール 13.5gと、ε−カプロラクトン 36.5gと、DBCL 0.3gとの混合物を窒素中、170℃で6時間攪拌し、その後、EtOAc 62gを添加し、そしてその生成物を室温に冷却した。IPDI 11.1gを上記の生成物に添加し、そして窒素中、室温で1時間攪拌し、そして60℃でさらに3時間攪拌した。中間生成物47は50質量%の溶液として得られた。
中間生成物48
1−オクタデカノール 13.5gと、ε−カプロラクトン 86.5gと、DBCL 0.6gとの混合物を窒素中、170℃で6時間攪拌し、その後、EtOAc 110gを添加し、そしてその生成物を室温に冷却した。IPDI 11.1gを上記の生成物に添加し、そして窒素中、室温で1時間攪拌し、そして60℃でさらに3時間攪拌した。中間生成物48は50質量%の溶液として得られた。
分散剤
分散剤1
幹ポリマー(中間生成物1) 40.0gを初めに窒素中、60℃で攪拌し、その後、側鎖(中間生成物27) 13.4gを上記の生成物内にゆっくりと滴下した。前記の混合物を60℃で8時間煮沸し、そして80℃でさらに2時間煮沸した。その後、計量可能なETOAcを真空下で除去して黄色がかった粘性溶液(固体含有率50質量%)を得た。これが分散剤1である。
分散剤2〜68
分散剤2〜68をすべて、分散剤1と同様に調製したが、ただし、側鎖、幹ポリマーの種類および量、および反応条件を、下記の表5に詳述する通りに変化させた。
表5
Figure 2010532713
Figure 2010532713
Figure 2010532713
1ポット法
分散剤69
MPEG500 (分子量500g/mol) 50.0gと、TDI 17.2gと、DBTL 0.2gと、EtOAc 68gとの混合物を窒素中、室温(RT)で1時間攪拌し、そして40℃でさらに3時間攪拌した。その後、幹ポリマー(中間生成物1) 400.0gを上記の生成物に添加して、そして窒素下60℃で8時間攪拌し、そして80℃でさらに2時間攪拌した。計量可能なETOAcを真空下で除去して黄色がかった粘性溶液(固体含有率50質量%)を得た。これが分散剤69である。
分散剤70〜78
分散剤70〜78をすべて、分散剤69と同様に調製したが、ただし、側鎖、幹ポリマーの種類および量、および反応条件を、下記の表6に詳述する通りに変化させた。
表6
Figure 2010532713
性能判別検査
得られた分散剤の分散効果を試験するために、ミルベースを配合1に従って調製した。該ミルベースを、スカンデックスシェーカー(Scandex Shaker)内で、ガラス製ビーズで補助して2.0時間分散させ、その後、濾過してそして室温で終夜貯蔵した。試験のための最終的なインクはNC−A系(配合2)に基づく。最終的なインクを、スカンデックスシェーカーを用いて10分間混合することによって調製し、そして12μmの膜厚で白黒の紙の上に適用した。
配合1 ミルベースの調製
Figure 2010532713
配合2 最終的なインク系
Figure 2010532713
分散剤1〜68の性能を配合1および2に従って試験した。一般に、いくつかの分散剤を代表的な分散剤として採用し、例えば5、12、14、17、23、24、29、31〜33、42、70、73などである。ミルベースの流動挙動をThermo−Haake RheoStress600装置によって測定した(表7)。ミルベースがよく流動し、且つそれらの粘度がブランク配合物(分散剤供与量0%)と同等またはより低いことが観察された。
表7 ミルベースの流動性データ
Figure 2010532713
比較例AをCN1128274に従って合成した。
前記の結果は、比較例Aがブランク配合物および他の分散剤、例えば分散剤5、14、32等よりも劣った分散効果(粘度、光沢、および不透明度)しか実現しないことを示す。
NC−A系において試験された分散剤の性能は、概して非常に良好であり、充分な結果、例えばブランク配合物と比較して高い光沢(表8)、低い不透明度(表9)、および高い密度などを有した。
表8 NC−A系における最終的なインクの光沢(60゜)
Figure 2010532713
表9 NC−A系における最終的なインクの不透明度
Figure 2010532713

Claims (9)

  1. 化学式1の化合物、または化学式1および化学式2の化合物の混合物
    Figure 2010532713
    [式中、
    Tは幹ポリマーであり、且つ分子量500〜1000,000g/molを有する変性セルロースまたはキトサンの残基である;
    AおよびBはそれぞれ独立して、−O−または−NH−である;
    Rは直鎖または分岐鎖の−(C1〜C50−アルキレン)−、アリーレン、シクロ−C5〜C8−アルキレン、イソホロンジイル、またはフェニレンまたはシクロヘキサンジイルによって中断されている直鎖または分岐鎖の−(C2〜C10−アルキレン)−である;
    Pは分子量100〜10,000g/molを有するポリエーテルおよび/またはポリエステル鎖の残基である、
    nは1〜5000の数である]
    として表される分散剤。
  2. 請求項1に記載の分散剤において、Tが硝酸セルロース(ニトロセルロース)である分散剤。
  3. 請求項1に記載の分散剤において、Rがトルエンジイル、4,4 メチレンジフェニレン、テトラメチル−m−キシリレン、ヘキサメチレン(hexamethylenene)、イソホロニル、4,4 メチレンジシクロヘキシレンから選択される分散剤。
  4. 請求項1に記載の分散剤において、Pがモノ−ヒドロキシルポリエーテルである分散剤。
  5. 請求項1に記載の化学式1の化合物、または化学式1および2の化合物の混合物の製造方法において、工程:
    a) ポリイソシアネートNCO−R−NCO(ここで、Rは請求項1で定義された通り)をポリエーテルおよび/またはポリエステルと、0℃〜100℃にわたる温度t1で触媒の存在下にて反応させる工程、
    b) 得られる変性ポリエーテルおよび/または変性ポリエステルを変性セルロースまたはキトサン主鎖の上に、40℃〜150℃にわたる温度t2でグラフトする工程
    を含む前記方法。
  6. 請求項5に記載の化学式1の化合物、または化学式1および2の化合物の混合物の製造方法において、工程a)で得られる変性ポリエーテルおよび/または変性ポリエステルを単離し、そして変性セルロースまたはキトサン主鎖に添加する方法、あるいは変性セルロースまたはキトサン主鎖を、工程a)で得られた変性ポリエーテルおよび/または変性ポリエステルに添加する前記方法。
  7. 請求項5に記載の方法において、ポリイソシアネートとポリエーテルおよび/またはポリエステルのモル比が1:1〜1:2にわたり、且つ多糖類主鎖ポリマーと変性ポリエーテルおよび/または変性ポリエステルの質量比が5:1〜1:10にわたる方法。
  8. 請求項1に記載の化学式1の化合物、または化学式1および2の化合物の混合物を顔料の分散剤として用いる使用。
  9. 請求項8に記載の使用において、インク用途に用いる使用。
JP2010515458A 2007-07-12 2008-06-26 ニトロセルロースベースの分散剤 Expired - Fee Related JP5661460B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP07112312.9 2007-07-12
EP07112312 2007-07-12
PCT/EP2008/058159 WO2009007247A1 (en) 2007-07-12 2008-06-26 Nitrocellulose based dispersant

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010532713A true JP2010532713A (ja) 2010-10-14
JP2010532713A5 JP2010532713A5 (ja) 2011-12-08
JP5661460B2 JP5661460B2 (ja) 2015-01-28

Family

ID=38792037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010515458A Expired - Fee Related JP5661460B2 (ja) 2007-07-12 2008-06-26 ニトロセルロースベースの分散剤

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20100184886A1 (ja)
EP (1) EP2164878A1 (ja)
JP (1) JP5661460B2 (ja)
KR (1) KR101534880B1 (ja)
CN (1) CN101952324B (ja)
WO (1) WO2009007247A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013032517A (ja) * 2011-07-06 2013-02-14 Tokyo Metropolitan Industrial Technology Research Institute 相溶化剤、その相溶化剤により相溶されてなる複合体、相溶化剤の製造方法及びその相溶化剤により相溶されてなる複合体の製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101534880B1 (ko) * 2007-07-12 2015-07-07 바스프 에스이 니트로셀룰로오스 기재 분산제
US20130253102A1 (en) * 2012-03-26 2013-09-26 Sung-Yuan LIU Biodegradable plastic material
KR101990105B1 (ko) * 2019-02-14 2019-06-18 (주)삼성휴톤 고휘도 미러 잉크용 수지 조성물.

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3630771A (en) * 1967-09-08 1971-12-28 Fuji Photo Film Co Ltd Magnetic recording medium
JPS5883001A (ja) * 1981-11-10 1983-05-18 Daicel Chem Ind Ltd 改質硝化綿組成物及びその製造法
CN1128274A (zh) * 1995-06-16 1996-08-07 陈苏 通过淀粉接枝聚醚二次接枝合成聚合物多元醇及工艺
JPH11514391A (ja) * 1995-07-12 1999-12-07 ヴァルティオン・テクニッリネン・トゥトキムスケスクス 熱可塑性スターチ成分およびその製造方法

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4011114A (en) * 1964-04-09 1977-03-08 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Cross-linked nitrocellulose propellant formulation
GB1108046A (en) * 1964-06-30 1968-03-27 Celanese Corp Polymers
US3386931A (en) * 1965-08-16 1968-06-04 Celanese Corp Copolymers of cellulose triesters and isocyanate containing polymers
DE2551094A1 (de) * 1975-11-14 1977-05-26 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von in wasser dispergierbaren polyurethanen
US4280970A (en) * 1979-01-19 1981-07-28 Puropore Inc. Polyoxyethylene grafted membrane materials with grafting links derived from a diisocyanate
JPH01182301A (ja) * 1988-01-13 1989-07-20 Asahi Chem Ind Co Ltd 塗膜形成用変性セルロース誘導体
US5510418A (en) * 1988-11-21 1996-04-23 Collagen Corporation Glycosaminoglycan-synthetic polymer conjugates
US5162430A (en) * 1988-11-21 1992-11-10 Collagen Corporation Collagen-polymer conjugates
US5475052A (en) * 1988-11-21 1995-12-12 Collagen Corporation Collagen-synthetic polymer matrices prepared using a multiple step reaction
DE4217914A1 (de) * 1992-05-30 1993-12-02 Basf Ag Verfahren zur Herstellung einer härtbaren Formmasse
GB9411080D0 (en) * 1994-06-02 1994-07-20 Unilever Plc Treatment
EP0852243B1 (en) * 1995-04-14 2002-10-30 Kazunori Kataoka Polyethylene oxides having saccharide residue at one end and different functional group at another end, and process for producing the same
NL1002167C2 (nl) * 1996-01-24 1997-07-25 Efka Chemicals Bv Dispergeermiddel.
US6730735B2 (en) * 1997-07-03 2004-05-04 West Pharmaceutical Services Drug Delivery & Clinical Research Centre Limited Conjugate of polyethylene glycol and chitosan
US6007610A (en) * 1998-05-08 1999-12-28 Westvaco Corporation Corrosion inhibiting phase change ink jet inks
US6689837B1 (en) * 1998-06-17 2004-02-10 Meadwestvaco Corporation Hybrid polymers for phase change ink jet inks
CN1088724C (zh) * 1999-05-18 2002-08-07 安徽大学恒泰精细化工公司 硝化纤维素-聚氨酯水乳液及水可稀释溶液的合成方法
WO2001000246A2 (en) * 1999-06-11 2001-01-04 Shearwater Corporation Hydrogels derived from chitosan and poly(ethylene glycol)
GB0311121D0 (en) * 2003-05-15 2003-06-18 Avecia Ltd Polyurethane dispersants
US8288362B2 (en) * 2004-05-07 2012-10-16 S.K. Pharmaceuticals, Inc. Stabilized glycosaminoglycan preparations and related methods
US20060142481A1 (en) * 2004-12-29 2006-06-29 Herriott Carole W Method for making a mixed polymer network
ES2259914B1 (es) * 2005-03-14 2007-06-16 Advanced In Vitro Cell Technologies, S.L. Nanoparticulas de quitosano y polietilenglicol como sistema de administracion de moleculas biologicamente activas.
US8663686B2 (en) * 2005-05-09 2014-03-04 University Of Washington Biodegradable chitosan-PEG compositions and methods of use
US20060263328A1 (en) * 2005-05-19 2006-11-23 Sang Van Hydrophilic polymers with pendant functional groups and method thereof
KR101534880B1 (ko) * 2007-07-12 2015-07-07 바스프 에스이 니트로셀룰로오스 기재 분산제
EP2028204A1 (de) * 2007-08-22 2009-02-25 Bayer MaterialScience AG NC-PU Dispersionen mit beschleunigter Trocknung

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3630771A (en) * 1967-09-08 1971-12-28 Fuji Photo Film Co Ltd Magnetic recording medium
JPS5883001A (ja) * 1981-11-10 1983-05-18 Daicel Chem Ind Ltd 改質硝化綿組成物及びその製造法
CN1128274A (zh) * 1995-06-16 1996-08-07 陈苏 通过淀粉接枝聚醚二次接枝合成聚合物多元醇及工艺
JPH11514391A (ja) * 1995-07-12 1999-12-07 ヴァルティオン・テクニッリネン・トゥトキムスケスクス 熱可塑性スターチ成分およびその製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6013019144; M.Barikani, M.Mohammadi: 'Synthesis and characterization of starch-modified polyurethane' Carbohydrate Polymers Vol.68, No.4, 20070423, pp.773-780 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013032517A (ja) * 2011-07-06 2013-02-14 Tokyo Metropolitan Industrial Technology Research Institute 相溶化剤、その相溶化剤により相溶されてなる複合体、相溶化剤の製造方法及びその相溶化剤により相溶されてなる複合体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20100049061A (ko) 2010-05-11
CN101952324B (zh) 2014-08-13
JP5661460B2 (ja) 2015-01-28
US20100184886A1 (en) 2010-07-22
WO2009007247A1 (en) 2009-01-15
CN101952324A (zh) 2011-01-19
KR101534880B1 (ko) 2015-07-07
EP2164878A1 (en) 2010-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070270543A1 (en) Water-Dispersible Highly Functional polyisocyanates
WO2013099842A1 (ja) 修飾化ポリロタキサン及びその製造方法、並びに修飾化ポリロタキサンを有して形成される材料
US20100197857A1 (en) Polyurethane for printing ink binders, method for producing the same and printing ink
US20040019160A1 (en) Water dispersible polyisocyanate composition and its uses
CN101679576B (zh) 基于改性(多)异氰酸酯以及脂肪族酮或缩醛型溶剂的组合物以及该组合物用于生产涂料的用途
CN106459356A (zh) 低粘度的具有环碳酸酯端基的聚氨酯预聚物及其在多组分粘合剂组合物制造中的用途
JP5661460B2 (ja) ニトロセルロースベースの分散剤
EP2998017B1 (en) Addition compounds suitable as dispersants or anti-sedimentation agents
TW200940582A (en) Wetting agents and dispersants, their preparation and use
CN106459364B (zh) 低粘度的具有环碳酸酯端基的聚氨酯预聚物及其在多组分粘合剂组合物制造中的用途
JP2008013725A (ja) 顔料分散剤および印刷インキ組成物
CN106905507A (zh) 注塑热固化型聚氨酯弹性体
US7906606B2 (en) Moisture-curing prepolymers
JPH11507405A (ja) 親水的にエンドキャップされたポリウレタン増粘剤
CN115612120B (zh) 一种基于Pickering乳液法制备新型水性聚氨酯的方法
WO2020045325A1 (ja) ポリロタキサン、該ポリロタキサンを有する熱硬化性組成物、及び熱硬化架橋体、並びにポリロタキサンの製造方法及び熱硬化架橋体の製造方法
JP3291523B2 (ja) 生分解性高分子材料及びその製造方法
JP4135076B2 (ja) ポリアルキレンエーテル鎖含有ジオ−ル化合物、その製造法及びポリウレタン樹脂
CN102471434A (zh) 用于底漆-二道底漆涂料组合物的水性漆基
JP4228274B2 (ja) ポリアルキレンエーテル鎖含有ジオ−ル化合物、その製造法及びポリウレタン樹脂
JP3442519B2 (ja) ポリウレタン樹脂組成物およびその用途
JP2002226755A (ja) 印刷インキ組成物
JP7328400B2 (ja) ポリウレタンビーズ
JPH0496917A (ja) ウレタン変性セルロース誘導体
JPH0260699B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110624

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5661460

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees