JP2010532566A - 静電放電保護デバイスおよびこれを含む半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

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Abstract

半導体デバイス(150)を製造する方法が提供される。シリコン基板(104)の第1部分(114)の上に第1ゲート電極(160)および第2ゲート電極(162)が形成される。シリコン基板(104)内に第1導電型ダイオード領域(116)を形成するために、第1導電型イオンがシリコン基板(104)の第2部分(116)に注入され、次に、シリコン基板(104)内に第2導電型ダイオード領域(118)を形成するために、第2導電型イオンがシリコン基板(104)の第3部分(118)に注入される。第1導電型イオンの注入ステップおよび前記第2導電型イオンの注入ステップのうちの少なくとも一方の間に、シリコン基板(104)の第1部分(114)内に分離領域(119)を形成するために、第1部分(114)の少なくとも一部(119)にイオンが注入される。分離領域(119)は第1ウェルデバイス領域(115)と第2ウェルデバイス領域(117)とを分割し、この第1ウェルデバイス領域(115)と第2ウェルデバイス領域(117)との間に直列に形成される。

Description

概して、本発明は静電放電現象からの回路保護、静電放電保護デバイスおよびこれを含む半導体デバイスを製造する方法に関する。
半導体技術が130nm、90nm技術から65nm、45nm、32nm技術、およびさらなる技術へと進化するに伴い、入力/出力(I/O)パッドとこれらのローカルクランプおよび電源クランプに対する静電放電(ESD: electrostatic discharge)保護がますます難しくなっている。このことは、とりわけ、バルク技術よりも好ましいとされるシリコンオンインシュレータ(SOI)技術に当てはまる。
ESD現象とは、短期間で大量の電流が半導体構造に流れる電流の放電現象を指す。ESD現象の間、半導体構造がESD保護デバイスにより保護される。
理想的なESD保護デバイスとは、通常の回路動作の間は開回路のように動作し、保護される半導体構造から離れて、ESD現象により発生する電流を短絡させるショート回路のように動作するデバイスである。
このような理想的な動作は実用的な実装品では不可能であるが、このような動作に非常に近いESD保護デバイスが存在する。
今日のESD保護デバイスには多くの難点がある。例えば、ESD保護デバイスによっては、リーク電流が多く、さらに容量性負荷が高いことから受け入れられていないものもある。
従って、リーク電流が少なく、容量性負荷の低いESD保護デバイスを提供することが望ましい。さらに、デバイス寸法を縮小可能なESD保護デバイスを提供することが望ましい。加えて、改良されたESD保護デバイスを用いて半導体構造をESD現象から保護する方法を提供することが望ましい。さらに、従来の電解効果ダイオード(FED)製造方法に伴う、製造にあたっての厳格な制約を低減する、あるいはなくすESD保護デバイスの製造方法を提供することが望ましい。さらに、本発明の他の望ましい特性および特徴は、添付の図面と、この発明の背景とあわせて、後述する本発明の詳細な説明と添付の請求項とから明らかになるであろう。
本発明の例示的実施形態によれば、あるデバイスが提供される。該デバイスは、シリコン基板、第1ゲート電極、および第2ゲート電極を含む。シリコン基板内には第1導電型のダイオード領域が配置される。第1導電型のダイオード領域と直列に、第1ウェルデバイス領域がシリコン基板内に配置される。第1ウェルデバイス領域と直列に、分離領域がシリコン基板内に配置される。分離領域と直列に、第2ウェルデバイス領域がシリコン基板内に配置される。シリコン基板内に第2導電型のダイオード領域が配置される。第2ウェルデバイス領域と直列に、第2導電型ダイオード領域がシリコン基板内に配置される。シリコン基板の第1ウェルデバイス領域上に第1ゲート電極が配置され、シリコン基板の第2ウェルデバイス領域上に第2ゲート電極が配置される。
本発明の別の例示的実施形態によれば、半導体デバイスの製造方法が提供される。該方法によれば、第1ゲート電極および第2ゲート電極は、シリコン基板の第1部分に形成され、シリコン基板内に第1導電型のダイオード領域を形成するために第1導電型のイオンがシリコン基板の第2部分に注入される。シリコン基板内に第2導電型のダイオード領域を形成するために第2導電型のイオンがシリコン基板の第3部分に注入される。第1導電型のイオン注入ステップおよび第2導電型のイオン注入ステップの一方の間に、第1部分に分離領域を形成するために少なくとも第1部分の一部にもイオンが注入される。この分離領域により、第1部分が第1ウェルデバイス領域と第2ウェルデバイス領域とに分割される。この分離領域は第1ウェルデバイス領域と第2ウェルデバイス領域との間に直列に形成される。
本発明の各種例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 本発明の各種例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 本発明の各種例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 本発明の各種例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 本発明の各種例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 本発明の各種例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 本発明の各種例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 本発明の各種例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 本発明の各種例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 図9のESD保護デバイスを実装した入力/出力(I/O)回路の概略的回路図。 本発明の他の例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 本発明の他の例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 本発明の他の例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 本発明の他の例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 本発明の他の例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 本発明の他の例示的実施形態に従うESD保護デバイスと、該デバイスを製造するための方法ステップとを示した断面図。 図16のESD保護デバイスを実装した入力/出力(I/O)回路の概略的回路図。
本発明を添付の図面と併せて説明する。図面において、同じ参照符号は同様の要素を表す。以下の詳細な説明は本質的には単なる例であり、本発明や用途を限定したり、本発明の用法を限定することを意図するものではない。本文で用いられる「例示的」なる用語は、「例、事例、実例としての役割を果たす」ことを意味する。本文において「例示的」と記載されている実施形態はいずれも、他の実施形態よりも好ましい、あるいは有利であることを意味するものではない。以下に記載する実装品は全て、当業者たちが本発明を作成あるいは使用できるようにするための例示的実施形態であり、特許請求の範囲で定義される発明の範囲を限定するものではない。さらに、先行技術分野、背景、概要あるいは以下の詳細な説明に示される明示的あるいは黙示的理論によって拘束するという意図はない。
図1〜9に、本発明の各種例示的実施形態に従うESD保護デバイス150と、該デバイスを製造するための方法ステップとを断面図で示す。
図1に例示しているように、本発明の実施形態に従う製造は、半導体構造102を提供することから開始する。この半導体構造とその上には電解効果ダイオード(FED)が製造される。半導体構造102は、バルク半導体材料であってもよいし、図1の実施形態に例示しているように、半導体上に絶縁体が形成されるSOI構造102であってもよい。図1に例示するSOI構造102は、埋め込み酸化物絶縁層106上に配置された、あるいは埋め込み酸化物絶縁層106を覆う少なくとも1つの半導体材料104の薄い層を含む。これらは順にキャリアウェハあるいは基板108に支えられており、よって、埋め込み酸化物絶縁層106は、キャリアウェハ108と半導体層104との間に配置される。半導体層104は、薄いシリコン層、ゲルマニウム層、ガリウム砒素層、あるいは他の半導体材料であってもよい。
一実施形態では、半導体材料層104は、埋め込み酸化物絶縁層106の上にシリコンの薄い単結晶層を含む。この薄いシリコン層は相対的に純粋なシリコン材料であってもよいし、あるいは、ホウ素、リン、および砒素などの不純物ドーパント元素でドープされたシリコン材料の層であってもよい。一実施形態では、埋め込み酸化物絶縁層106は、例えば、好ましくは約50〜200nmの厚みの二酸化シリコン層であってもよい。この薄いシリコン層の抵抗率は、少なくとも約1〜35オーム/スクエアであるのが好ましい。
一実施形態では、半導体層104の領域114は、任意でホウ素などのP型の導電性を決定する不純物で軽濃度にドープされてもよい。本発明の例示的実施形態では、Pウェルデバイス領域115、117は、適切なドーパントを用いて、約1×1016〜約5×1018cm-3の濃度にまでドープされる。以下に記載しているように、領域114は最終的にはPウェルデバイス領域115、117を形成するように使用される。また、Pウェルデバイス領域115、117にドーピングを施すことで、ESD保護デバイス150の半導体材料層104にわたっての非寄生リーク電流のインピーダンスと導電性とが決定される。
図2に例示しているように、半導体層104の上にゲート絶縁材料164、166の層が形成される。このゲート絶縁材料164、166の上にはゲート電極160、162が形成される。ゲート絶縁材料164、166の層は、熱成長した二酸化シリコンの層であってもよいし、他の態様では、酸化シリコン、窒化シリコンなどの蒸着された絶縁体、あるいは、二酸化シリコンに対して誘電定数(K)が高い、高誘電定数(K)絶縁材料であってもよい。「high−k誘電率」材料の例としては、酸化ハフニウム(HfO)、ハフニウムシリケート(HfSiO)などを含むハフニウムおよびジルコニウムシリケートおよびこれらの酸化物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
化学気相蒸着(CVD)、低圧化学気相蒸着(LPCVD)、プラズマエンハンスト化学気相蒸着(PECVD)、および原子層蒸着(ALD)などにより、絶縁体が蒸着されてもよい。ゲート絶縁体層164、166の厚みは約1〜10nmであるのが好ましいが、現実の厚みは実装される回路に基づいて決定することができる。ゲート電極160、162は、金属あるいは多結晶シリコンの層、好ましくはドープされていない多結晶シリコンの層を蒸着、パターニングおよびエッチングすることで形成することができる。例えば、低圧化学気相蒸着(LPCVD)などのCVD反応でシラン(SiH)を減らして多結晶シリコンを蒸着してもよい。
図3に例示しているように、ゲート電極160、162を形成後、サイドウォールスペーサ180、182がゲート電極160、162のサイドウォールに形成される。サイドウォールスペーサ180、182は、酸化シリコンおよび/あるいは窒化シリコンなどの絶縁材料の層を蒸着し、その後、反応性イオンエッチング(RIE)などによってこの絶縁層を異方性エッチングすることで形成される。酸化シリコンと窒化シリコンとを、例えば、CHF、CF、あるいはSF等の化学物質でエッチすることができる。半導体層104の一部あるいは領域は、ゲート構造160、164、180、および162、166、182で覆われ、これらの領域はP型半導体材料114として残ることになる。
図4に例示しているように、半導体層104の一部を露出し、半導体層104の残りの部分を覆うように、例えばフォトレジストの層などのマスキング材料の層が塗布されてパターニングされる。この実施形態では、パターニングされたマスク材料130の層により第2ゲート構造162、166、182と、最終的にN型のカソード領域118を形成するように使用される基板の第1部分が覆われる。
図5に例示しているように、パターニングされたマスク材料130の層をイオン注入マスクとして使用することにより、矢印で示しているように半導体層104の露出部分がP型の導電性を決定する不純物で不純物ドープされ、高濃度にドープされたP型アノード領域116と、高濃度にドープされたP型分離領域119とが形成される。ゲート電極160、162の間にあるPウェルデバイス領域114の一部に、高濃度にドープされたP型分離領域119が形成される。一実施形態では、このP型分離領域119は、Pウェルデバイス領域114から埋め込み酸化物層106にまで延びている。高濃度にドープされたP型分離領域119を形成することにより、Pウェルデバイス領域114は第1Pウェルデバイス領域115と第2Pウェルデバイス領域117とに分割される。ホウ素などのドーパントイオンを注入し、その後、(任意に)熱アニールすることによって不純物ドープを行ってもよい。このP型領域は、Pウェルデバイス領域115、117のドープ濃度よりもドープ濃度が高い領域である。本発明の例示的実施形態においては、このP型アノード領域とP型分離領域119とは、適切なドーパントを使用して、約1020〜約1021cmの濃度にまでドープされる。
高濃度にドープされたP型分離領域119は、Pウェルデバイス領域115をPウェルデバイス領域117から分離する障壁としての役割を果たすとともに、(ゲート電極160、162に印加される)バイアス電圧が他のゲート電極160、162の下の領域へ影響を及ぼさないようにサポートする。この構造のおかげで、高濃度にドープされたP型分離領域119の導電率に著しい影響を与えることなく、デバイス領域115、117の相対的な導電性が、ゲート電極160、162に印加されるバイアス電圧によりコントロールされる。分離領域119のPドーピング濃度が高ければ高いほど、ゲート電極160、162にバイアス電圧が印加される場合に、高濃度にドープされたP型分離領域119が反転しにくくなる(つまり、高濃度にドープされたP型分離領域119を反転させるのは困難になる)。
図示していないが、P型の導電性を決定する不純物を注入後、パターニングされたマスク材料130が除去される。図6に例示してるように、フォトレジストの層であってもよいマスキング材料140の別の層が、半導体層104の一部を露出し、半導体層104の残りの部分を覆うように塗布され、パターニングされる。この実施形態では、パターニングされたマスク材料140の層が第1ゲート構造160、164、180、第2ゲート構造162、166、182の少なくとも一部、アノード領域116、分離領域119の上に形成される。これにより、アノード領域116と分離領域119のドーピングはその後の注入ステップによって変更されなくなる。
図7に例示しているように、このパターニングされたマスク材料140の層をイオン注入マスクとして使用することで、矢印に示すように、半導体層104がN型の導電性を決定する不純物で不純物ドープされ、N型カソード領域118が形成される。リンおよび/または砒素などのドーパントイオンを注入し、その後、(任意に)熱アニールすることによって不純物ドープを行ってもよい。このN型領域は、Pウェルデバイス領域115、117のドープ濃度よりもドープ濃度が高い領域である。本発明の例示的実施形態においては、このN型カソード領域は、適切なドーパントを使用して、約1020〜約1021cmの濃度にまでドープされる。
図8に例示しているように、N型の導電性を決定する不純物を注入後、パターニングされたマスク材料140が除去される。この結果生成される図8の構造150を高速熱アニール(RTA)プロセスなどを用いて(任意に)アニールを行い、図9に例示するように、高濃度にドープされたP型アノード領域116、高濃度にドープされたP型分離領域119、およびN型カソード領域118中のドーパントを外側方に拡散させるようにしてもよい。
図9に示すプロセス段階では、半導体基板104は、P型アノード領域116、N型カソード領域118、および高濃度にドープされたP型分離領域119を介して相互に分離されている電解効果ダイオード(FED)ペア、を含む。半導体層104のP型アノード領域116は第1Pウェルデバイス領域115、高濃度にドープされたP型分離領域119、および第2Pウェルデバイス領域117により、N型カソード領域118から分離される。各FEDは、Pウェルデバイス領域115、117の上に形成されるゲート電極構造を含む。このゲート電極構造の各々は、ゲート絶縁体層164、166、ゲート絶縁体層164、166上に形成されたゲート電極160、162、および、ゲート電極160、162の第1サイドウォールおよび第2サイドウォールに隣接するスペーサ180、182を含む。
図示していないが、例えば、金属シリサイドコンタクトをP型アノード領域116、ゲート電極160、162、およびN型カソード領域118上に形成し、層間絶縁層を蒸着し、この層間絶縁層を平坦化し、この絶縁層を通ってP型アノード領域116、ゲート電極160、162、およびN型カソード領域118上の金属シリサイドコンタクトにまでコンタクトビアあるいは開口部をエッチングしてデバイス150を完成させてもよい。コンタクト開口部に形成されたコンタクトプラグにより、および相互接続金属の蒸着およびパターニングにより、P型アノード領域116、ゲート電極160、162、およびN型カソード領域118が電気接続される。図9では、コンタクトプラグは参照符号192、194〜196で示される。コンタクトプラグ195、196は、異なる動作モード(つまり、ESDが発生していないときの動作に対してESDが発生しているときの動作)において、最終的にデバイス150の動作を制御するバイアス回路170に接続されうる。
バイアス回路170は、ゲート電極160、162に印加されるバイアス電圧を制御する。バイアス回路170によりゲート電極160、162に印加されるバイアス電圧は、ESD保護デバイス150によってESD現象から保護されている回路の動作状態に応じて決まる。ゲート電極160、162がどのようにバイアスされているかに応じて、ESD保護デバイス150の半導体層104のP−N接合の配置が変わってくる。ESD保護デバイス150は、ノーマリーオン形のエンハンスト電界効果ダイオード(FED)である。これは、通常の動作の間、ESD保護デバイス150はバイアスされた状態で動作し、ESD現象の間はバイアスするのを中断し、ESD現象からコア回路(図示せず)保護する、というものである。表1は、その様々な動作モードの間のESD保護デバイス150の動作をまとめたものである。

Figure 2010532566
通常の回路動作、つまり、「ESDが発生していないときの動作」の間、バイアス回路170は正の高バイアス電圧をゲート電極160と162の両方にかける。これにより、ゲート電極160、162下方のPウェルデバイス領域115、117が空乏化しする。さらに、高バイアス電圧が増加すると、Pウェルデバイス領域115、117の表面の導電性が最終的に反転する。これにより、Pウェルデバイス領域115、117はN型材料のように動作する。これにより、半導体層104にわたって、および該層において、直列のP N P N Nプロファイルが形成される。P型アノード領域116とデバイス領域115との間に1つのPN接合が形成され、デバイス領域115と高濃度にドープされたP型分離領域119との間に別のPN接合が形成され、さらに、デバイス領域117と高濃度にドープされたP型分離領域119との間に別のPN接合が形成される。
ESD保護デバイス150は、P型アノード領域116がN型カソード領域118に対して正にバイアスされるように構成される。このようにして、半導体層104は、本質的には別の順方向バイアスダイオード126と直列の順方向バイアスダイオード124のように構成され、さらに、半導体層104はPNPN(SCR)構造のように動作する。これは、その起動電圧がデバイス領域115と高濃度にドープされたP型分離領域との間に形成された逆バイアスのPN接合の中心のエネルギー障壁の高さにより決まる構造である。ESD保護デバイス150は通常動作の間、直列の2つのダイオードのように(あるいは、他の態様では、PNPN SCR構造として)動作するために、ESD保護デバイス150のインピーダンスは相対的に高く、ESD保護デバイス150の半導体材料層104にわたっての非寄生リーク電流の導電性を妨げるように働く。ESD保護デバイス150は、ダイオード124、126にわたって印加される電圧が1.4ボルト(ダイオード124、126の各々が0.7ボルト)以上となってはじめて導電を開始する。
ESD保護デバイス150には直列の2つのPN接合があるために、ESD保護層地150のトータルの静電容量は少なくなる。これは、2つの直列のダイオードのトータルの静電容量がそれぞれ個々の静電容量よりも低いからである。RFI/O回路はESD負荷容量に対してセンシティブなので、通常の動作下の直列ダイオードが容量が小さいことにより、ESD保護デバイス150を、低リーク/低電力パッドに対して使用できるだけでなく、高速あるいはRFI/Oパッドにも用いることができる。通常動作の間、ESD保護デバイス150のインピーダンスが相対的に高いことにより、保護されるコア回路に対して、ESD保護デバイス150は事実上、開回路のように動作する。
これに対して、ESD現象が発生した場合に、バイアス回路170は高バイアス電圧の印加を中断する。これにより、ゲート電極160、162はバイアスされていない、つまり「電気的にフローティングの」状態のままにされる。これにより、ゲート電極160、162下のウェルデバイス領域115、117の表面がP型に戻る、あるいは反転する。この結果、直列のP P P P Nプロファイルが半導体層104にわたって形成される(つまり、半導体層104は、Pウェルデバイス領域117とN型カソード領域118との間の接合部において、P型アノード領域116とN型カソード領域118との間に1つのPN接合を有する)。したがって、ESD現象の間、ESD保護デバイス150は単一の順方向バイアスダイオードとして動作し、ESD保護デバイス150の起動電圧は約0.7ボルトにまで下げられる。これにより、ESD現象の間、ESD保護デバイス150のインピーダンスは相対的に低く、ESD保護デバイス150の半導体材料層104にわたって電流を導電させることができる。以下に説明しているように、ESD保護デバイス150は事実上、ESD現象により生じる電流を地面に流してショートさせるショート回路のように動作し、これにより、コア回路が保護される。
図9に例示しているデバイス150を他の態様の相補的導電型の実施形態で製造してもよい。その場合は、開始基板の少なくとも一部がリンや砒素などのN型の導電性を決定する不純物で軽濃度にドープされる。したがって、該基板はN型基板104である。この実施形態では、ウェルデバイス領域115、117はNウェルデバイス領域115、117であり、分離領域119はN型の不純物でドープされ、高濃度にドープされたN型の分離領域119が形成される。ESD保護デバイス150は、P型アノード領域116がN型カソード領域118に対して正にバイアスされるように構成される。表2に、基板104がN型基板104、領域115、117がN型材料、および分離領域119がN型材料の場合の、ノーマリーオン形のFED150の動作を例示する。

Figure 2010532566
通常の回路動作の間、バイアス回路170は高い負バイアス電圧をゲート電極160と162の両方にかける。これにより、最初はゲート電極160、162下方のNウェルデバイス領域115、117が空乏化し、高バイアス電圧が増加すると、最終的にNウェルデバイス領域115、117の表面の導電性が反転し、これにより、Nウェルデバイス領域115、117がP型材料のように動作する。これにより、半導体層104にわたって、直列のP P N P Nプロファイルが形成される。デバイス領域115と高濃度にドープされたN型分離領域119との間に1つのPN接合が形成され、高濃度にドープされたN型分離領域119とデバイス領域117との間に別のPN接合が形成され、さらに、デバイス領域117とカソード領域118との間に別のPN接合が形成される。このようにして、通常の動作の間、半導体層104は直列の2つの順方向バイアスダイオードのように構成される。さらに、ESD保護デバイス150は相対的にインピーダンスが高く、これにより、ESD保護デバイス150は、半導体材料層104にわたる電流の導電性を妨げるように働く。このようにして、ESD保護デバイス150は、保護されるコア回路に対して、事実上、開回路のように動作する。
これに対して、EDS現象が発生した場合に、バイアス回路170は高バイアス電圧の印加を中断する。これにより、ゲート電極160、162はバイアスのかけらていない、つまり「電気的にフローティングの」状態のままにされる。これにより、ゲート電極160、162下のウェルデバイス領域115、117がN型に戻る、あるいは反転する。この結果、直列のP N N N Nプロファイルが半導体層104にわたって、さらに半導体層104において形成される(つまり、半導体層104は、P型アノード領域116とNウェルデバイス領域115との間に1つのPN接合を有する)。したがって、ESD現象の間、ESD保護デバイス150は単一の順方向バイアスダイオードとして動作し、ESD保護デバイス150の起動電圧は約0.7ボルトにまで下げられる。これにより、ESD現象の間、ESD保護デバイス150のインピーダンスは相対的に低く、ESD保護デバイス150の半導体材料層104にわたって電流を導電させることができる。このようにして、ESD保護デバイス150は、事実上、ESD現象により生じる電流を地面に流してショートさせるショート回路のように動作し、これによりコア回路が保護される。
以下、図10に関して、ローカルクランプ回路として使用されるESD保護デバイス150の一実装品を説明する。
図10はESD保護デバイス250を実装している入力/出力(I/O)回路200の概略的回路図である。ESD保護デバイス250は、図9のESD保護デバイス150と同一のものである。このI/O回路200は、I/Oパッド252、ESDダイオード240、ESD保護デバイス250、バイアス回路270、正の(VDD)電源レール280、負の(VSS)電源レール290、ESD現象から保護される回路275、および電源クランプ281を含む。
本実施形態では、ESD保護デバイス250は、I/Oパッド252の電圧を下げるためにESD電流を局所的にクランプすべく、ローカルクランピング回路として実装される。ローカルクランピングとは、ESD電流がI/Oパッド252で地面に流されることを指す。換言すれば、レールベースのクランピングは不要であり、さらに、ESD電流を電源レール280、290を通じて電源クランプ281に送り、地面に流す必要はない。この場合、ESD保護デバイス250は、I/Oパッド252のクランピング電圧を増加させずに十分な保護をすることができるので、標準のESD保護デバイスよりも小さな領域に実装することができる。
さらに説明すると、ESD現象の間、I/Oパッド252でのESD対地電圧は、ESD電流のパス中の素子の抵抗により決定される。ローカルクランピングを行うことで、ESD電圧は、ESD保護デバイスの抵抗によってのみ決定され、このESD保護デバイスの抵抗は、その幅に比例するものとなっている。これに対して、レールベースのクランピングスキームでは、ESD電圧は、ダイオードによる電源レール280までの電圧降下の合計、電源クランプ281に対する電源レール280の抵抗および接地に対する電源クランプ281の抵抗により決定される。いずれの場合に対してもI/Oパッド252で同じ電圧を実現するには、レールベースのクランピングスキームでのESD保護デバイスの幅をローカルクランピングよりも広くして、パス中の余分な抵抗を補償する必要がある。
上述のように、ESD保護デバイス250は、回路が通常動作しているか、あるいはESD現象が起きているかどうかによって、その動作が異なる。回路が通常動作している場合、本実施形態においてはPMOSFETであるバイアス回路270は、ESD保護デバイス250のゲート260、262に高バイアス電圧を印加する。したがって、通常の動作の間、ESD保護デバイス250は、インピーダンスが相対的に高く、ESD保護デバイス150の半導体材料層104にわたっての導電性を妨げるように働く、直列の2つのダイオードのように動作する。これにより、ESD保護デバイス250は、通常の回路動作の間は導電を開始しない(つまり、開回路のようである)。
正のESD現象の間、大量の電圧がI/Oパッド252に印加され、これにより大量の電流が流れる。大量の電圧により、ESD保護デバイス250はバイアスのかけられていない状態で動作し、ESD保護デバイス250のゲート260、262はバイアスがかけられていない状態である(つまり、ESD保護デバイス250のゲート260、262は、本質的に、フローティングであるか、接地した状態である)。したがって、上述のように、ESD保護デバイス250は、相対的にインピーダンスが低い、単一の順方向バイアスダイオードのように動作する。インピーダンスが低いことで、ESD保護デバイス250の半導体材料層104にわたって、電流を比較的容易に導電させることができる。ESD現象により生じる電流は、ダイオードのアノード292からダイオードのカソード292を通って地面へと流れる。
ESDダイオード240は、I/Oパッド252の電圧がグラウンドよりも低くされてESDダイオード240に順方向バイアスをかけるという、極性が逆の状況(つまり、負のESD現象)の間におけるESD保護のために用いることもできる。この状況ではESD保護デバイス250には逆バイアスがかけられ、保護回路としては機能しない。
図示してはいないが、電源クランプ281内にESD保護デバイス250を実装して高電圧を供給するようにしてもよい。ESD保護デバイス250はESD動作の間、単一の順方向バイアスダイオードとして動作するので、電源クランプ281内でESD保護デバイス250を使用することにより、電源クランプ281において少なくとも1つのダイオードを減らすことができ、これにより電源クランプ領域を25〜50%縮小することができる。さらに、電源クランプを、より少ないダイオードで実装することができるので、従来の電源クランプと比べると、ESD動作の間の電源クランプにわたっての電圧降下が低下あるいは減少する。
図1〜3および図11〜16に、本発明の他の例示的実施形態に従うESD保護デバイス350とその製造方法を断面図で示す。
図1〜3については上述しており、簡素化のためにここで繰り返し説明することはしない。図11に例示しているように、半導体層104の一部を露出し、半導体層104の残りの部分を覆うように、例えばフォトレジストの層であってもよいマスキング材料330の層が塗布されパターニングされる。本実施形態では、第1ゲート構造160、164、180の少なくとも一部と、第2ゲート構造162、166、182、および最終的にN型カソード領域318を生成するために使用される第1部分に、パターニングされたマスク材料330の層が形成される。
図12に例示しているように、パターニングされたマスク材料330の層をイオン注入マスクとして使用することで、半導体層104の露出された部分がP型の導電性を決定する不純物で不純物ドープされ、高濃度にドープされたP型アノード領域316が形成される。本発明の例示的実施形態では、図5に関して上述しているように不純物ドープを行ってもよい。
図13に例示しているように、P型の導電性を決定する不純物を注入後、パターン形成されたマスク材料330が除去され、半導体層104の一部を露出し、半導体層104の残りの部分を覆うように、例えばフォトレジストの層であってもよいマスキング材料340の別の層が塗布され、パターニングされる。本実施形態では、第1ゲート構造160、164、180の少なくとも一部と高濃度にドープされたP型アノード領域316にパターニングされたマスク材料340の層が形成される。これにより、後続の注入ステップの間、高濃度にドープされたP型アノード領域316は変更されない。
図14に例示しているように、パターニングされたマスク材料340の層をイオン注入マスクとして使用することで、半導体層104の露出された部分がN型の導電性を決定する不純物で不純物ドープされ、高濃度にドープされたN型カソード領域318と、高濃度にドープされたN型分離領域319とが形成される。本発明の例示的実施形態では、図7に関して上述しているように不純物ドープを行ってもよい。ゲート電極160と162の間のPウェルデバイス領域114の一部に、高濃度にドープされたN型分離領域319が形成される。高濃度にドープされたN型分離領域319を形成することで、Pウェルデバイス領域114は第1Pウェルデバイス領域115と第2Pウェルデバイス領域117とに分割される。
一実施形態では、N型分離領域319はPウェルデバイス領域114を通って埋め込み酸化物層106にまで延びる。高濃度にドープされたN型分離領域319は、Pウェルデバイス領域115をPウェルデバイス領域117から分離する障壁としての役割を果たし、さらに、(ゲート電極160、162に印加される)バイアス電圧が他のゲート電極160、162下の領域に影響を与えないようにサポートする。この構造のおかげで、高濃度にドープされたN型分離領域319の導電性に著しい影響を及ぼすことなく、デバイス領域115、117の相対的な導電性が、ゲート電極160、162に印加されるバイアス電圧によりコントロールされる。分離領域319のPドーピング濃度が高ければ高いほど、ゲート電極160、162にバイアス電圧が印加される場合に、高濃度にドープされたP型分離領域319が反転しにくくなる(つまり、高濃度にドープされたN型分離領域319を反転させるのは困難になる)。
図15に例示しているように、N型の導電性を決定する不純物を注入後にパターニングされたマスク材料340が除去される。この結果生成される図14の構造350を高速熱アニール(RTA)プロセスなどを用いて(任意に)アニールを行い、図16に例示するように、高濃度にドープされたP型アノード領域116、高濃度にドープされたN型分離領域119、およびN型カソード領域118中のドーパントを外側方に拡散させるようにしてもよい。
図16に示しているプロセス段階では、分離領域319に使用されるドーピング材料が異なるという点を除けば、ESD保護デバイス350の断面構造は図9のESD保護デバイス150のものと同一である。したがって、デバイス350は「ノーマリーオフ形の」エンハンスト電界効果ダイオード(FED)として動作する。半導体基板104は、P型アノード領域316とN型カソード領域318とを含む。半導体層104のP型アノード領域316は、Pウェルデバイス領域115、高濃度にドープされたN型分離領域319、および第2Pウェルデバイス領域117によりN型カソード領域318から分離される。各Pウェルデバイス領域115、117の上にはゲート電極構造が形成されている。ゲート電極構造の各々は、ゲート絶縁層164、166、ゲート絶縁層164、166の上に形成されたゲート電極160、162、および、ゲート電極160、162の第1サイドウォールおよび第2サイドウォールに隣接しているスペーサ180、182を含む。
図示していないが、図9に関して上述しているようにデバイス350を完成させることができる。図16において、コンタクトプラグは参照符号192、194〜196により示される。コンタクトプラグ195、196は、異なる動作モードつまり、ESDが発生していないときの動作に対してESDが発生しているときの動作)において、最終的にデバイス350の動作を制御するバイアス回路170に接続されうる。
バイアス回路170は、ゲート電極160、162に印加されるバイアス電圧を制御するように動作する。バイアス回路170がゲート電極160、162に印加するバイアス電圧は、ESD保護デバイス350によってESD現象から保護されている回路の動作状態によって決まる。ゲート電極160、162がどのようにバイアスされているかに応じて、ESD保護デバイス350の半導体層104のP−N接合の配置が変わってくる。ESD保護デバイス350は、ノーマリーオフ形のエンハンスト電界効果ダイオード(FED)である。これは、通常の動作の間にESD保護デバイス350が通常のバイアスのかけられていない状態で動作し、ESD現象の間は、ESD保護デバイス350にバイアスをかけて、ESD現象からコア回路(図示せず)を保護する、というものである。表3は、分離領域319がN型の材料である場合にその異なる動作モードの間のESD保護デバイス350(あるいは、「ノーマリーオフ形のエンハンストFED」)の動作をまとめたものである。

Figure 2010532566
通常の回路動作、つまり「ESDが発生していないときの動作」の間、バイアス回路170はバイアス電圧を印加しないので、ゲート電極160、162はバイアスされていない、つまり、「電気的にフローティングの」状態である。これにより、ゲート電極160、162下のウェルデバイス領域115、117はP型のままであり、これにより、半導体層104にわたって、直列のP P NP Nプロファイルが形成される。デバイス領域115と高濃度にドープされたN型分離領域319との間に1つのPN接合が形成され、デバイス領域117と高濃度にドープされたP型分離領域319との間に別のPN接合が形成され、さらに、デバイス領域117と高濃度にドープされたN型カソード領域318との間に別のPN接合が形成される。ESD保護デバイス150は、P型アノード領域316がN型カソード領域318に対して正のバイアスがかけられるように構成される。
このようにして、通常の動作の間、半導体層104は別の順方向バイアスダイオード126と直列の順方向バイアスダイオード124のように構成され、半導体層104はPNPN(SCR)構造のように動作する。これは、その起動電圧がデバイス領域115と高濃度にドープされたP型分離領域119との間に形成された逆バイアスのPN接合の中心のエネルギー障壁の高さにより決まる構造である。ESD保護デバイス150は通常動作において直列の2つのダイオードのように(あるいは、他の態様では、PNPN SCR構造として)動作するために、ESD保護デバイス350のインピーダンスは相対的に高く、ESD保護デバイス350の半導体材料層104にわたっての電流の導電性を妨げるように働く。上述のように、ESD保護デバイス350は、高速あるいはRF I/Oパッドで、さらに、低リーク/低電力パッドに対して使用することができる。ESD保護デバイス350は、保護されるコア回路に対して事実上、開回路のように動作する。
これに対して、ESD現象が発生したときに、バイアス回路170はゲート電極160、162の双方に対して正の高バイアス電圧を印加する。これにより、最初はゲート電極160、162下方のPウェルデバイス領域115、117が空乏化する。さらに、高バイアス電圧が増加するにつれて、Pウェルデバイス領域115、117の表面の導電性が最終的に反転し、この結果、Pウェルデバイス領域115、117がN型材料のように動作する。これにより、半導体層104が1つのPN接合をNウェルデバイス領域115とP型アノード領域316とに有するように、半導体層104にわたって、直列のP N N N Nプロファイルが形成される。したがって、ESD現象の間、ESD保護デバイス350は単一の順方向バイアスダイオードとして動作し、ESD保護デバイス350のオン電圧は約0.7ボルトにまで下げられる。したがって、ESD現象の間、ESD保護デバイス350の半導体材料層104にわたって、電流を比較的容易に導電させることができる。これにより、ESD保護デバイス350は、事実上、ESD現象により生じる電流を地面にまで流してショートさせるショート回路のように動作し、これによりコア回路が保護される。
図15に例示しているデバイス350は、他の態様の相補的導電型の実施形態で製造されてもよい。その場合は、開始基板はN型の導電性を決定する不純物で軽濃度にドープされる。したがって、該基板はN型基板104である。この実施形態では、ウェルデバイス領域115、117はNウェルデバイス領域115、117であり、分離領域319はP型の不純物でドープされ、高濃度にドープされたP型の分離領域319が形成される。ESD保護デバイス350は、P型アノード領域316がN型カソード領域318に対して正のバイアスがかけられるように構成される。表4に、基板104がN型基板104、領域115、117がN型材料、および分離領域319が高濃度にドープされたP型材料の場合の、ノーマリーオフ形のFED350の動作を例示する。

Figure 2010532566
通常の回路動作、「あるいはESDが発生していないときの動作」において、バイアス回路170はバイアス電圧を印加しないので、ゲート電極160、162はバイアスされていない、つまり「電気的にフローティングの」状態である。これにより、ゲート電極160、162下のウェルデバイス領域115、117はN型のままであり、これにより、半導体層104にわたって、直列のP N P N Nプロファイルが形成される。P型アノード領域316とN型デバイス領域115との間に1つのPN接合が形成され、N型デバイス領域115と高濃度にドープされたP型分離領域319との間に別のPN接合が形成され、さらに、デバイス領域117と高濃度にドープされたP型分離領域319との間に別のPN接合が形成される。このようにして、半導体層104は別の順方向バイアスダイオード326と直列の順方向バイアスダイオード324のように構成される。ESD保護デバイス350のインピーダンスは相対的に高いので、ESD保護デバイス350は、ESD保護デバイス350の半導体材料層104にわたって、電流の導電性を妨げる働きをする。したがって、ESD保護デバイス350は、保護されているコア回路に対して事実上、開回路のように動作する。
これに対して、ESD現象が発生したときに、バイアス回路170はゲート電極160、162の双方に対して負の高バイアス電圧を印加する。これにより、最初はゲート電極160、162下方のNウェルデバイス領域115、117が空乏化する。さらに、高バイアス電圧が増加するにつれて、Nウェルデバイス領域115、117の表面の導電性が最終的に反転し、この結果、Nウェルデバイス領域115、117がP型材料のように動作する。これにより、半導体層104がPウェルデバイス領域117とN型カソード領域318との間に1つのPN接合を有するように、半導体層104にわたって、直列のP P P P Nプロファイルが形成される。したがって、ESD現象の間、ESD保護デバイス350は単一の順方向バイアスダイオードとして動作し、ESD保護デバイス350のオン電圧は約0.7ボルトにまで下げられる。したがって、ESD現象の間、ESD保護デバイス350のインピーダンスは相対的に低く、ESD保護デバイス350の半導体材料層104にわたって、電流を比較的容易に導電させることができるので、ESD保護デバイス350は、事実上、ESD現象により生じる電流を地面に流してショートさせるショート回路のように動作し、これによりコア回路が保護される。
以下、ローカルクランプ回路として使用されるESD保護デバイス350の1つの実装品を図17に関して検討する。
図17はESD保護デバイス450を実装する入力/出力(I/O)回路400の概略的回路図である。ESD保護デバイス450は図16のESD保護デバイス350と同一のものである。上述のように、I/O回路400は、I/Oパッド452、ESDダイオード440、ESD保護デバイス450、バイアス回路470、正(VDD)の電源レール480、負(VSS)の電源レール490、ESD現象から保護される回路475、および電源クランプ481を含む。上述のように、本実施形態では、ESD保護デバイス450はI/Oパッド452に対するローカルクランプ回路として実装される。
回路が通常に動作している場合、本実施形態ではインバータであるバイアス回路470はESD保護デバイス450のゲート460、462には電圧を印加しない。これにより、ESD保護デバイス450をバイアスのかけられていない状態で動作させる。よって、通常の動作の間、ESD保護デバイス450は直列の2つのダイオードのように動作する。直列のダイオードはインピーダンスが相対的に高く、ESD保護デバイス450にわたって、電流の導電性を妨げる働きをする。正のESD現象の間、I/Oパッド452に大きな電圧が印加され、これにより、ESD保護デバイス450へ大量の電流が流れる。正のESD現象の間にI/Oパッド452に印加されるESD電圧が大きいことから、バイアス回路470により、ESD保護デバイス450のゲート460、462に高バイアス電圧が印加される(つまり、I/Oパッド452に印加される電圧が大きいことからゲート460、462への電圧が制御される)。したがって、ESD保護デバイス450は、単一の順方向バイアスダイオードのように動作し、電流は、アノード492からカソード494、地面へと流れる。ESD保護デバイス450は単一の順方向バイアスダイオードのように動作するので、ESD保護デバイス450はESD現象の間、電流がさらに流れ易くなる(つまり、事実上、ショート回路のようにみえる)。
ESDダイオード440は、極性が逆の状況(つまり、負のESD現象)において用いられる。この場合、I/Oパッド452の電圧は、ESDダイオード440に順方向バイアスをかける接地よりも小さくされる。この状況ではESD保護デバイス450には逆バイアスがかけられ、保護回路としては機能しない。上述のように、電源クランプ481内にESD保護デバイス450を実装して高電圧を供給するようにしてもよい。
したがって、様々なI/O回路と実装可能な多くのESD保護デバイス(あるいは、「エンハンスドFED」)が開示されている。本文に開示されているESD保護デバイスの様々な実施形態は様々なプロセス統合技術内で実装することができ、さらに、標準のSOI製造技術と互換性があるので、特定のマスクやインプラントは不要である。ESD保護デバイスは、高速で低リークが求められるSOI技術に製造されるI/O回路のためにESDを保護することができる。PNPN構造のおかげで、通常の動作の間、本文に開示されているESD保護デバイスの負荷容量は低く、漏れは少ない。
換言すれば、2つのダイオードが直列に使用されているために、直列の組合せは、その容量が単一の保護ダイオードのものよりも低い。容量が低いのでESD保護デバイスを高速(つまり、高周波)I/Oパッドおよび/あるいは低リーク/低電力I/Oパッドと組み合わせて使用することができる。さらに、ESD保護デバイスは、従来のダイオードベースのESD保護デバイスに関連する電流を高速に運ぶことができる。さらに、ESD保護デバイスのおかげで、ESD動作を低下させずにESD保護デバイスにわたってのインピーダンス制御がし易くなる。
SOI技術とともに使用される従来のESD保護デバイスとしてはSOIダイオード、NMOSトランジスタおよびシリコン制御整流器(SCR)構造が挙げられる。SOIダイオードおよびSCR構造は大量の電流を処理することができるが、その起動電圧を制御することはできない。NMOSトランジスタはゲートにバイアスすることで、制御可能な起動電圧を供給することができるが、大量の電流を処理することはできない。上述のESD保護デバイスは大量の電流を処理でき、さらに、広範囲にわたる通常の動作電圧に対するローカルクランピングにESD保護デバイスを適応させるゲート制御可能インピーダンスを有する。
上述の本発明の詳細な説明では少なくとも1つの例示的実施形態を示しているが、多くのバリエーションが存在することはわかるであろう。この例示的実施形態は単なる例であり、本発明の範囲、応用あるいは構造を如何ようにも限定することを意図しない。むしろ、上述の詳細な説明は、当業者たちに本発明の実施形態を実行するための便利なロードマップとなるであろう。また、添付の特許請求の範囲、およびそれらの法的等価物に説明された本発明の範囲から逸脱することなく、例示的実施形態において記載された機能および要素の配列を様々に変更してもよいことは分かるであろう。

Claims (19)

  1. 半導体デバイス(150)を製造する方法であって、該方法は、
    シリコン基板(104)を提供するステップと、
    前記シリコン基板(104)の第1部分(114)の上に第1ゲート電極(160)と第2ゲート電極(162)とを形成するステップと、
    前記シリコン基板(104)内に第1導電型ダイオード領域(116)を形成するために、第1導電型のイオンを前記シリコン基板(104)の第2部分(116)に注入するステップと、
    前記シリコン基板(104)内に第2導電型ダイオード領域(118)を形成するために、第2導電型のイオンを前記シリコン基板(104)の第3部分(118)に注入するステップと、
    前記第1導電型イオンの注入ステップおよび前記第2導電型イオンの注入ステップのうちの一方のステップ間に、前記第1部分(114)内に分離領域(119)を形成するために、前記第1部分(114)の少なくとも一部(119)にイオンを注入するステップと、を含み、前記分離領域(119)は前記第1部分(114)を第1ウェルデバイス領域(115)および第2ウェルデバイス領域(117)に分割し、前記分離領域(119)は前記第1ウェルデバイス領域(115)と前記第2ウェルデバイス領域(117)との間に直列に形成される、方法。
  2. 前記第1部分(114)の少なくとも一部(119)にイオンを注入する前記ステップは、前記第1導電型イオンを前記第2部分(116)に注入する前記ステップの間に行われ、さらに、前記第1導電型イオンを前記第2部分(116)に注入する前記ステップはさらに、
    前記第1部分内に第1導電型の分離領域(119)を形成し、さらに、前記シリコン基板(104)内に第1導電型のダイオード領域(116)を形成するために、前記シリコン基板(104)の前記第1部分(114)および第2部分(116)の少なくとも一部(119)に第1導電型イオン注入するステップを含み、前記第1導電型分離領域(119)は前記第1部分(114)を第1ウェルデバイス領域(115)および第2ウェルデバイス領域(117)に分割する、請求項1記載の方法。
  3. 前記第1ウェルデバイス領域(115)は前記第1導電型ダイオード領域(116)および前記第1導電型分離領域(119)と直列に形成され、前記第2ウェルデバイス領域(117)は前記第1導電型分離領域(119)と前記第2導電型ダイオード領域(118)と直列に形成される、請求項2記載の方法。
  4. 前記シリコン基板(104)はP型のシリコン材料を含み、前記第1導電型はPであり、前記第1ウェルデバイス領域(115)は第1Pウェルデバイス領域(115)であり、前記第2ウェルデバイス領域(117)は第2Pウェルデバイス領域(117)であり、前記第2導電型はNである、請求項2記載の方法。
  5. 前記シリコン基板(104)はN型のシリコン材料を含み、前記第1導電型はPであり、前記第1ウェルデバイス領域(115)は第1Nウェルデバイス領域(115)であり、前記第2ウェルデバイス領域(117)は第2Nウェルデバイス領域(117)であり、前記第2導電型はNである、請求項2記載の方法。
  6. 前記第1部分(114)の少なくとも一部(119)にイオンを注入する前記ステップは、前記第2導電型イオンを前記第3部分(118)に注入する前記ステップの間に行われ、さらに、前記第2導電型イオンを前記第3部分(116)に注入する前記ステップはさらに、
    前記第1部分(114)内に第2導電型の分離領域(319)を形成し、さらに、前記シリコン基板(104)内に第2導電型のダイオード領域(318)を形成するために、前記シリコン基板(104)の前記第1部分(114)および第3部分(318)の少なくとも一部(319)に第2導電型イオン注入するステップを含み、前記分離領域(319)は前記第1部分(114)を第1ウェルデバイス領域(115)および第2ウェルデバイス領域(117)に分割する、請求項1記載の方法。
  7. 前記第1ウェルデバイス領域(115)は、前記第1導電型のダイオード領域(116)と前記第2導電型の分離領域(319)と直列に形成され、前記第2ウェルデバイス領域(117)は、前記第2導電型分離領域(319)と前記第2導電型ダイオード領域(318)と直列に形成される、請求項6記載の方法。
  8. 前記シリコン基板(104)はP型のシリコン材料を含み、前記第1導電型はPであり、前記第1ウェルデバイス領域(115)は第1Pウェルデバイス領域(115)であり、前記第2ウェルデバイス領域(117)は第2Pウェルデバイス領域(117)であり、前記第2導電型はNである、請求項6記載の方法。
  9. 前記シリコン基板(104)はN型のシリコン材料を含み、前記第1導電型はPであり、前記第1ウェルデバイス領域(115)は第1Nウェルデバイス領域(115)であり、前記第2ウェルデバイス領域(117)は第2Nウェルデバイス領域(117)であり、前記第2導電型はNである、請求項6記載の方法。
  10. シリコン基板(104)を含むデバイス(200/400)であり、前記シリコン基板(104)は、
    前記シリコン基板(104)内に配置された第1導電型ダイオード領域(116)と、
    前記第1導電型ダイオード領域(116)と直列に、前記シリコン基板(104)内に配置された第1ウェルデバイス領域(115)と、
    前記第1ウェルデバイス領域(115)と直列に、前記シリコン基板(104)内に配置された分離領域(119)と、
    前記分離領域(119)と直列に、前記シリコン基板内に配置された第2ウェルデバイス領域(117)と、
    前記シリコン基板(104)内に配置された第2導電型ダイオード領域(118)と、を含み、前記第2導電型ダイオード領域(118)は前記第2ウェルデバイス領域(117)と直列に前記シリコン基板(104)内に配置されているものであって、さらに、
    前記シリコン基板(104)の前記第1ウェルデバイス領域(115)の上に配置された第1ゲート電極(160)と、
    前記シリコン基板(104)の前記第2ウェルデバイス領域(117)の上に配置された第2ゲート電極(162)と、を含む、デバイス(200/400)。
  11. 前記第1導電型はPであり、前記第1ウェルデバイス領域(115)は第1Pウェルデバイス領域(115)であり、前記第2ウェルデバイス領域(117)は第2Pウェルデバイス領域(117)であり、前記第2導電型はNであり、前記分離領域(119)はP型分離領域(119)である、請求項10記載の方法。
  12. 前記第1導電型はPであり、前記第1ウェルデバイス領域(115)は第1Nウェルデバイス領域(115)であり、前記第2ウェルデバイス領域(117)は第2Nウェルデバイス領域(117)であり、前記第2導電型はNであり、前記分離領域(119)はN型分離領域(119)である、請求項10記載の方法。
  13. 前記第1導電型はPであり、前記第1ウェルデバイス領域(115)は第1Pウェルデバイス領域(115)であり、前記第2ウェルデバイス領域(117)は第2Pウェルデバイス領域(117)であり、前記第2導電型はNであり、前記分離領域(119)はN型分離領域(119)である、請求項10記載の方法。
  14. 前記第1導電型はPであり、前記第1ウェルデバイス領域(115)は第1Nウェルデバイス領域(115)であり、前記第2ウェルデバイス領域(117)は第2Nウェルデバイス領域(117)であり、前記第2導電型はNであり、前記分離領域(119)はP型分離領域(119)である、請求項10記載の方法。
  15. 静電放電現象から保護される回路をさらに含む、請求項10記載の方法。
  16. 前記第1ゲート電極(160)および前記第2ゲート電極(162)に結合される回路(170)をさらに含み、前記回路(170)は、
    通常動作の間、前記第1ゲート電極(160)および前記第2ゲート電極(162)に第1バイアス電圧を印加し、さらに、
    静電放電現象を受けて、前記第1ゲート電極(160)および前記第2ゲート電極(162)への、前記第1バイアス電圧の印加を中断するように設計されている、請求項15記載のデバイス。
  17. 前記静電放電保護回路はさらに、
    前記第1ゲート電極(160)および前記第2ゲート電極(162)に結合された回路(170)を含み、前記回路(170)は、
    静電放電現象を受けて前記第1ゲート電極(160)および前記第2ゲート電極(162)に第1バイアス電圧を印加するように設計されている、請求項15記載のデバイス。
  18. シリコン基板(104)を含む、静電放電現象から保護される回路(200)、バイアス回路(270)および静電放電保護回路(250)を含むデバイス(200)を動作させる方法であって、
    前記シリコン基板(104)内に配置された第1導電型ダイオード領域(116)と、
    前記第1導電型ダイオード領域(116)と直列に、前記シリコン基板(104)内に配置された第1ウェルデバイス領域(115)と、
    前記第1ウェルデバイス領域(115)と直列に、前記シリコン基板(104)内に配置された分離領域(119)、
    前記分離領域(119)と直列に、前記シリコン基板内に配置された第2ウェルデバイス領域(117)、
    前記シリコン基板(104)内に配置された第2導電型ダイオード領域(118)と、を含み、前記第2導電型ダイオード領域(118)は前記第2ウェルデバイス領域(117)と直列に前記シリコン基板(104)内に配置されているものであって、
    さらに、 前記シリコン基板(104)の前記第1ウェルデバイス領域(115)の上に配置された第1ゲート電極(260)と、
    前記シリコン基板(104)の前記第2ウェルデバイス領域(117)の上に配置された第2ゲート電極(262)と、含み、前記方法は、
    前記シリコン基板(104)を順方向バイアスダイオードペアとして構成するように、通常の動作の間、前記第1ゲート電極(160)および前記第2ゲート電極(162)に、前記バイアス回路(270)を介して第1バイアス電圧を印加するステップと、
    前記シリコン基板(104)を単一の順方向バイアスダイオードとして構成するように、前記静電放電現象を受けて、前記第1ゲート電極(260)および前記第2ゲート電極(262)に印加される前記第1バイアス電圧を除去するステップと、を含む、方法。
  19. シリコン基板(104)を含む、静電放電現象から保護される回路(400)、バイアス回路(470)および静電放電保護回路(450)を含むデバイス(400)を動作させる方法であって、
    前記シリコン基板(104)内に配置された第1導電型ダイオード領域(116)と、
    前記第1導電型ダイオード領域(116)と直列に、前記シリコン基板(104)内に配置された第1ウェルデバイス領域(115)と、
    前記第1ウェルデバイス領域(115)と直列に、前記シリコン基板(104)内に配置された分離領域(119)と、
    前記分離領域(119)と直列に、前記シリコン基板内に配置された第2ウェルデバイス領域(117)と、
    前記シリコン基板(104)内に配置された第2導電型ダイオード領域(118)と、を含み、前記第2導電型ダイオード領域(118)は前記第2ウェルデバイス領域(117)と直列に前記シリコン基板(104)内に配置されているものであって、
    さらに、 前記シリコン基板(104)の前記第1ウェルデバイス領域(115)の上に配置された第1ゲート電極(460)と、
    前記シリコン基板(104)の前記第2ウェルデバイス領域(117)の上に配置された第2ゲート電極(462)と、含み、前記方法は、
    前記シリコン基板(104)を順方向バイアスダイオードペアとして構成するように、前記第1ゲート電極(460)および前記第2ゲート電極(462)に、前記バイアス回路(470)を介して第1バイアス電圧を印加するステップを含む、方法。
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