JP2010531756A - 発泡プラスチック製品を連続的に成形する装置および方法ならびに建築材 - Google Patents

発泡プラスチック製品を連続的に成形する装置および方法ならびに建築材 Download PDF

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Abstract

【課題】材料である顆粒の発泡および顆粒同士の相互融着を最適に調整することにより、所望の一様の密度を有し、所望の低い熱伝導係数を一様に具備した、発泡プラスチック製のコンパクトな構造体を提供する。
【解決手段】発泡プラスチック製の連続体(2)の成形装置(1)であって、発泡性プラスチック顆粒の充填セクション(8)、発泡プラスチック製の連続体(2)の焼結セクション(16)、発泡プラスチック製の連続体(2)の安定化セクション(17)、および成形トンネル(18)を備えており、ガス透過性の搬送ベルト(21,22)を支持する支持トラック(23,24)の少なくとも一方の少なくとも1つの部位が、成形トンネル(18)の中心線を含む横方向平面(π)に対して傾斜可能である。これにより、成形トンネル(18)の高さをその長手方向において変化させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般的な構成として、発泡プラスチック製の連続体(continuous element made of expanded plastic material)を連続的に成形する装置および方法に関する。
本発明は、さらに、前記装置を備えた、発泡プラスチック製の連続体を連続的に製造するプラント、および当該連続体から得られる、特定の表面粗さ特性を具備した発泡プラスチック製の建築材(construction element)に関する。
好ましい一実施形態において、発泡プラスチック製の連続体、および当該連続体から製造可能な発泡プラスチック製の建築材は、スラブ(板、slab)の形態、好ましくは、発泡ポリスチレンのスラブの形態である。この建築材は、断熱防音材として用いるのが好ましく、特に、建物の壁に使用されるいわゆる「ジャケット」形の断熱防音層として用いるのが好ましいが、これに限定されない。
以後の明細書および添付の特許請求の範囲において、「発泡プラスチック」(expanded plastic material )という用語は、相互に融着して独立気泡構造を形成する発泡顆粒(発泡した顆粒)により構成される合成材料を示すのに用いる。すなわち、発泡性プラスチック材料(expandable plastic material )で構成される、ばらの顆粒の集合体に対して、加熱および加圧による発泡処理および相互融着処理を施すことで得られた材料を指すのに、この用語を用いる。
以後の明細書および添付の特許請求の範囲では、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒に対して施す前述の発泡処理および相互融着処理のことを、「焼結」(sintering )という用語で表す。
以後の明細書および添付の特許請求の範囲において、「発泡性プラスチック材料で構成される顆粒」という用語は、適切な発泡剤を所定量含有した、顆粒の形態の合成材料を示すのに用いる。この合成材料は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、またはこれらのコポリマーであってもよい。他方、発泡剤は、例えば、顆粒がポリスチレンである場合には、ペンタンであってもよい。
以後の明細書および添付の特許請求の範囲において、「発泡プラスチック製の連続体」という用語は、成形装置から出る際に実質上の一体品であって接合箇所や不連続部のない、発泡プラスチック(例えば、発泡ポリスチレン)で構成される無限長の長尺体を示すのに用い、「発泡プラスチック製の連続スラブ」という用語は、成形装置から出る際に実質上の一体品であって接合箇所や不連続部のない、発泡プラスチック(例えば、発泡ポリスチレン)で構成される無限長のスラブを示すのに用いる。
最後に、以後の明細書および添付の特許請求の範囲において、「発泡プラスチック製の建築材」という用語は、前述の連続体から製作可能な、一定の長さおよび幅を有した発泡プラスチック製の長尺体を示すのに用いる。
公知のように、適切な形状および寸法を有したパネルの形態または長尺体の形態の発泡プラスチック(好ましくは、発泡ポリスチレン)製の建築材を、断熱防音材として使用することは、長きにわたって、建設産業全般における常套手段であった。
最も一般的な先行技術では、この種の断熱防音用パネルは、非連続式の成形装置で製造されるほぼ平行六面体形状の半製品、すなわち、「ブロック」を、所望の厚さの部位に分割することによって非連続的に製作される。この非連続式の成形装置、いわゆる、「ブロック成形機械」の金型には、製造されるブロックと形状が合致する金型座部が形成されている。
各成形サイクルにおいて、発泡性プラスチック材料で構成される予備発泡(pre-expanded)顆粒の用量分が、前記金型座部に供給され、加熱および加圧によって焼結される。これにより、適切な形状および寸法を有したブロックが成形される。
成形処理および後続の安定化処理の終わりに、金型が開けられ、製造されたブロックが成形座部から取り出される。その後、このブロックは所望の厚さのパネルに切断される。
このようにして、成形座部は、次の顆粒を収容して新たな製造サイクルを開始することができる。
非連続式の成形装置は、前記目的に極めて適しているものの、十分に克服すべき欠点をいくつか有している。
第一の欠点として、この型の成形装置によって製造されるブロックの密度特性および熱伝導係数が、しばしば、異なる部位と部位との間で一様でないことが挙げられる。
ブロックの特性の非一様性は、このブロックから製造されるパネルの断熱防音特性に悪影響を及ぼす。
この欠点は、金型座部に充填される予備発泡顆粒同士の混合が十分でないことに起因し、混合後の顆粒には、しばしば、異なる密度が生じる(発泡度が異なることにも起因し得る)。これにより、完成品のブロックにおいて層状構造になる成層化(stratify)が発生し、異なる密度および異なる熱伝導係数を有する望ましくない部位が生じ易くなる。
第二の欠点として、このようにして製造されたブロックが、しばしば、いわゆる「スキン」と称される、望ましくない高密度の浅い表面層を伴うことが挙げられる。この「スキン」は、漆喰(plaster )と適切に接着しないので、現場でパネルの施工作業(laying operations )を開始する前に除去する必要がある。
このような工程は厄介であり、時間の大きな浪費となるため、製造サイクルの効率性の悪化および材料の大幅な無駄を生じることは明らかである。
第三の欠点として、非連続式の成形装置で製造されたブロックの加工処理の管理に多大な労力(人力)が必要となるため、完成品の各ユニット当たりのコストに悪影響を及ぼしてしまうことが挙げられる。
さらに、上述の欠点は、発泡プラスチック製の建築材に、金属製の補強材を組み込む場合に悪化する。補強材は、成形装置の上流側で切断し成形座部に手作業で挿入しなければならない。これにより、成形処理がより複雑になり、特性が一様でない部位が、製造されるブロックに生じる恐れが増大する。
以上を踏まえて、本発明の基礎をなす技術的課題は、前述の欠点の少なくとも一部を克服可能な、発泡プラスチック製の連続体を連続的に成形する装置を提供することである。
本発明の第1の構成は、添付の請求項1に記載された、発泡プラスチック製の連続体を連続的に成形する装置に関する。
より詳細には、本発明に係る、発泡プラスチック製の連続体を連続的に成形する装置は、a)発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒を充填する、充填セクション、b)前記充填セクションの下流に延在し、発泡プラスチック製の前記連続体を焼結する焼結セクション、c)前記焼結セクションの下流に延在し、発泡プラスチック製の前記連続体を安定化させる安定化セクション、およびd)一対の側壁の間で、かつ下側および上側からなる一対のガス透過性の搬送ベルトの間に形成され、前記焼結セクションおよび前記安定化セクションに沿って延びる成形トンネルを備えており、前記一対の搬送ベルトが、それぞれ、対応する下側の支持トラックおよび上側の支持トラックによって支持されており、前記ガス透過性の搬送ベルトを支持する前記支持トラックの少なくとも一方の、前記焼結セクションに延在する少なくとも1つの部位が、前記成形トンネルの中心線を含む横方向平面に対して傾斜可能であり、これにより、成形トンネルの高さをその長手方向において変化させることができる。
有利なことに、本発明の装置は、前述した特徴の組合せにより、焼結セクションにおける顆粒の発泡および顆粒同士の相互融着を最適に調整することができる。
実際、ガス透過性の搬送ベルトの少なくとも一方における支持トラックの傾斜可能な部位は、焼結セクションにおける成形トンネルの高さを、その長手方向において変化させることができ、すなわち、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の焼結が行われる領域において、成形トンネルの有効経路に対して変更を施すことができる。このようにして、顆粒の発泡度および顆粒同士の相互融着を最適に調整することが可能となり、これにより、所望の一様な密度を有し、かつ、所望の低い熱伝導係数を一様に具備したコンパクトな構造体が得られる。
本発明の連続成形装置により、さらに、発泡プラスチック製の連続体の管理および処理に係る動作を簡略化することができる。これにより、必要な労力を減少できるので、完成品の各ユニットのコストが有利になる。
最後に、本発明の連続成形装置は運転上の融通性(flexibility )が高く、後述するように、発泡プラスチック製の連続体の厚さを容易に調整することができる。
本発明の好ましい一実施形態では、ガス透過性の搬送ベルトの支持トラックの少なくとも一方における前記少なくとも1つの傾斜可能な部位は、成形トンネルの高さを徐々に減少させることにより、成形中の発泡プラスチック製の連続体に加わる圧力を、当該連続体が成形トンネルを進むにつれて次第に増大させる。これは、顆粒が発泡することにより生じる押圧(thrust, 顆粒の発泡圧)が最大になる領域において、すなわち、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の完全な発泡および顆粒同士の完全な相互融着が生じる、当該装置の焼結領域において行われる。
好ましくは、この圧力の徐々の増加は、搬送ベルトの支持トラックの少なくとも一方における傾斜可能な部位によって機械的に行われる。これは、当該傾斜可能な部位が、発泡する顆粒を成形トンネル内に維持するようにしながら、成形トンネルの長手方向における高さの漸減に応じて徐々に減少する反作用の押圧力を当該顆粒に加えることで達成される。
この圧力の徐々の増加により、一様な密度特性および一様な熱伝導係数を得ることができるのみでなく、これ以外の動作条件が同一である場合と比べて、所望の最終形状を得るのに必要な発泡剤(ペンタン)の量を減少させることができる。
実際、この好ましい実施形態では、発泡剤の量が少ないことによる、顆粒の発泡圧(発泡プラスチック製の連続体から上方に向かう圧力)の低下は、発泡プラスチック製の連続体が成型トンネルに沿って移動する際に外部から加わる、当該発泡プラスチック製の連続体の内部に向かう圧縮押圧力(搬送ベルトの支持トラックによる反作用の押圧力)の増大によって補償される。
発泡剤の量を減らすことができる(ペンタンを使用する場合、顆粒の総重量に対して6〜8重量%から2〜4重量%にまで減少させることができる)ので、環境に放出される発泡剤の量が減少し(発泡剤は回収して処理する必要がある)、環境に対する成形動作の影響を軽減することができる。さらに、原材料コストが減少するので、製造コストを減少させることもできる。
本発明の好ましい一実施形態では、前記支持トラックの少なくとも一方における前記少なくとも1つの傾斜可能な部位は、前記焼結セクションに配置された少なくとも1つの箱状部材の傾斜可能な部分を含む。
前記少なくとも1つの箱状部材により、有利なことに、ガス透過性の搬送ベルトの支持トラックが、焼結領域においてモジュール構造となるので、成形装置の製造、輸送および組立作業を簡略化することができる。
好ましい一実施形態において、前記焼結セクションの前記少なくとも1つの箱状部材はその全体が傾斜可能であり、前述したその傾斜可能な部分は、当該箱状部材の壁部で構成されており、この壁部が、前記ガス透過性の搬送ベルトの一方と協働する。
これにより、焼結領域の前述の有利なモジュール性に加えて、装置の構造上の有利な簡略化を達成できる。
本発明のこの好ましい実施形態の構成において、ガス透過性の搬送ベルトの前記支持トラックの少なくとも一方における傾斜可能な部位の自由端部が形成するキャンバ(傾斜の程度を示す高さ)(例えば、前記箱状部材の自由端部が形成する)は、製造される発泡プラスチック製の物体の厚さの0%〜50%、より好ましくは、0%〜25%であるのが、好適かつ有利である。
一般的に、前記キャンバが最大値をとる場合、ガス透過性の搬送ベルトの前記支持トラックの少なくとも一方における傾斜可能な部位の傾斜角度は、0°〜4°であるのが好ましい。
本発明の好ましい一実施形態では、成形装置は、さらに、発泡性プラスチック材料で構成される前記顆粒を発泡させるための高温の流体(高温の発泡用流体)を供給する供給体を、前記焼結セクションに備えている。
以後の明細書および添付の特許請求の範囲において、「顆粒を発泡させるための高温の流体」または「高温の発泡用流体」という用語は、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を発泡させるのに十分な温度(例えば、ポリスチレンの顆粒の場合には90℃超)を有する適切な流体(例えば、蒸気、または蒸気と空気との混合物)を示すのに用いる。
好ましくは、高温の発泡用流体の供給体は、従来の構成と同様に、焼結セクションに配置された前記少なくとも1つの箱状部材内に支持されている。
このようにして、本発明の装置は、有利なことに、高温の発泡用流体を、箱状部材の内部から、ガス透過性の搬送ベルトを経て、焼結セクションにおいて成形トンネル内に形成された焼結領域に向かって供給することができる。
この好ましい形態において、ガス透過性の搬送ベルトは、高温の発泡用流体(例えば、蒸気)を焼結セクション全体に沿って均一に分布させることができるので、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の均一な焼結に大きく貢献する。
本発明の好ましい一実施形態では、前記焼結セクションの前記少なくとも1つの箱状部材が、流体が漏れないように隔てられた少なくとも2つの部位、好ましくは、少なくとも2つの隣合う部位を有しており、発泡性プラスチック材料で構成される前記顆粒を発泡させるための高温の流体を供給する供給体が、当該少なくとも2つの部位のそれぞれに設けられている。
このようにして、本発明の装置は、有利なことに、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を発泡させるための高温の流体を、箱状部材の前記部位のそれぞれから、互いに異なる圧力で供給することができるので、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の加熱、発泡およびその後の焼結の調整を最適に行うことが可能になる。
本発明の好ましい一実施形態では、ガス透過性の搬送ベルトの前記少なくとも一方の支持トラックは、前記焼結セクションに配置され前記成形トンネルに沿って並んだ、少なくとも2つの構造的に独立した箱状部材を含み、当該少なくとも2つの構造的に独立した箱状部材のそれぞれが、前記成形トンネルの中心線を含む前記横方向平面に対して傾斜可能であり、これにより、前記成形トンネルの高さをその長手方向において変化させることができる。
このようにして、本発明の装置は、有利なことに、成形トンネルの高さをその長手方向において自由に変化させることができるので、焼結セクションにおいて、例えば、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の発泡を促すために高さが徐々に増加する第1の領域と、顆粒の最適な発泡および顆粒同士の最適な相互融着を促すために高さが徐々に減少する第2の領域とを形成することが可能である。
本発明の特に好ましい一実施形態では、前記ガス透過性の搬送ベルトの前記下側の支持トラックおよび前記上側の支持トラックのそれぞれは、前記焼結セクションに配置され前記成形トンネルに沿って並んだ、少なくとも一対の構造的に独立した箱状部材を含む。
本発明の装置の構造に、構造的に互いに独立した箱状部材を設けることにより、前述の有利なモジュール性がさらに向上するので、成形装置の製造、輸送および組立作業をさらに簡略化することができる。
本発明のこの好ましい実施形態の構成において、前記下側の支持トラックの前記少なくとも一対の箱状部材のうちの少なくとも1つ、および前記上側の支持トラックの前記少なくとも一対の箱状部材のうちの少なくとも1つを、前記成形トンネルの中心線を含む前記横方向平面に対して傾斜可能とし、これにより、前記成形トンネルの高さをその長手方向において変化できるようにするのが、好適かつ有利である。
より好ましくは、前記下側の支持トラックの両方の箱状部材と、前記上側の支持トラックの両方の箱状部材とが、前記成形トンネルの中心線を含む前記横方向平面に対して傾斜可能であり、これにより、前記成形トンネルの高さをその長手方向において変化させることができる。
このようにして、本発明の装置は、有利なことに、成形トンネルの断面を自由自在に調整することができる。例えば、焼結セクションにおける前述の第1の領域および第2の領域からなる2つの領域を、高さがまず増加してから次に減少するように形成することができる。
さらに好ましくは、前記焼結セクションに配置された、前記ガス透過性の搬送ベルトの前記下側の支持トラックの前記少なくとも一対の箱状部材と、前記上側の支持トラックの前記少なくとも一対の箱状部材とは、前記成形トンネルの中心線を含む前記横方向平面について対称に配置されている。
有利なことに、この対称的な配置構成により、成形トンネルの高さを長手方向において対称的に調整できる、つまり、成形トンネルの断面を対称的に調整できるので、成形される発泡プラスチック製の連続体の特性を、その全体にわたって有利に均一にすることが可能になる。
箱状部材のこの対称的な配置構成は、連続体の厚さを10〜15センチメートル(cm)を超える厚さに設定するのに特に有利である。連続体がこのような厚さを有する場合、当該連続体の特性は、その厚さに沿って最も均一になる。
ガス透過性の搬送ベルトの支持トラックが少なくとも1つの箱状部材を含む好ましい実施形態の構成において、当該少なくとも1つの箱状部材には、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を発泡させるための高温の流体用のパイプと流体について連通する、すなわち、この高温の流体の排出システムと連通する1つ以上の開口部が設けられる。
この場合、有利なことに、前記少なくとも1つの箱状部材から、空気、または高温の発泡用流体の一部と空気とを排出することができるので、焼結条件を必要に応じて調整することが可能になる。
ガス透過性の搬送ベルトの支持トラックが複数の構造的に独立した箱状部材を含む好ましい実施形態の構成において、前記焼結セクションに配置された当該箱状部材における少なくとも1つの長手方向端部、好ましくは、両側の長手方向端部に、前記ガス透過性の搬送ベルトを支持する支持摺動ブロックが少なくとも1つ設けられている。
このようにして、本発明の装置は、有利なことに、隣合う箱状部材間における、ガス透過性の搬送ベルトの支持トラックの実質上の構造的連続性を維持することができる。これにより、搬送ベルトに対する適切な摺動支持が確実に行われるので、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の発泡によって焼結セクションに発生する押圧力(thrust forces )の作用で、搬送ベルトが屈曲するのを防ぐことができる。
さらに、この好ましい実施形態の構成において、ガス透過性の搬送ベルトの支持トラックのすべての箱状部材における両側の長手方向端部に、少なくとも1つの支持摺動ブロックが、好ましくは2つの支持摺動ブロックが、設けられているのが好ましい。これにより、成形トンネルの長手方向のほぼ全体に沿って、搬送ベルトに対して適切な摺動支持を行うことができる。
本発明の好ましい一実施形態では、前記少なくとも1つの箱状部材は、当該少なくとも1つの箱状部材における長手方向端部と協働する角度調整装置により、前記成形トンネルの中心線を含む前記横方向平面に対して傾斜可能である。
これにより、本発明の装置は、有利なことに、装置の停止時および/もしくは保守時、または発泡プラスチック製の物体の成形動作時に、成形トンネルの高さをその長手方向において極めて簡単に変化させることができる。
好ましい一実施形態において、本発明の装置は、焼結セクションに配置された隣合う箱状部材の対向する長手方向端部と協働する角度調整装置を備えている。
これにより、本発明の装置は、有利なことに、焼結セクションにおける成形トンネルの高さ、すなわち、前述の高さ変更が要求されるセクションにおける成形トンネルの高さを、その長手方向において極めて自由自在に変化させることができるので、製造要件および/または処理要件に応じて、当該成形トンネルの高さを、装置の各種形態(後述の説明で明らかにする)に合致するように増減させることが可能になる。
特に有利な好ましい一実施形態において、前記少なくとも1つの箱状部材における角度調整装置は、発泡プラスチック製の物体の成形動作時に、当該箱状部材の傾斜角度を調整できるように構成されている。
この目的のため、好ましくは、前記角度調整装置には適切なセンサ、例えば、ロードセルが設けられている。当該センサは、発泡性プラスチック材料で構成される前記顆粒の発泡により前記焼結セクションで生じる押圧力を検出して、前記少なくとも1つの箱状部材の長手方向端部に設けられた変位装置(displacing device )を、例えば、適切な制御アルゴリズムを用いて、垂直方向に駆動するように構成されている。これにより、検出した押圧力に応じて、当該箱状部材の角度位置を調整することができる。
このようにして、有利なことに、発泡プラスチック製の連続体の焼結条件および成形条件が最適になるように、焼結セクションの形態を自動的に変化させることが可能になる。
本発明の好ましい一実施形態では、成形装置の前記充填セクションは、発泡性プラスチック材料で構成される前記顆粒を充填するための充填領域を形成する、下側および上側からなる一対の箱状部材と、前記充填領域の上流において支持された、前記顆粒を供給するための供給装置とを含む。
これにより、本発明の装置は、充填領域の断面の全体およびその下流の成形トンネルの断面の全体にわたって、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を均一に分布させることができる。
好ましくは、前記充填セクションの前記箱状部材の少なくとも一方、さらに好ましくは、当該箱状部材の両方が、前記充填領域を真空状態に保持するように構成された吸引システムと連通している。
このようにして、本発明の装置は、充填領域の上流に支持されている供給装置が供給する予備発泡顆粒の密度が異なることでしばしば生じる、成層化現象を最小限に抑えることができ、かつ、充填セクションの断面の全体およびその下流の成形トンネルの断面の全体にわたって、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を、なおいっそう均一に分布させることができる。
好ましい一実施形態において、前記ガス透過性の搬送ベルトの前記下側の支持トラックおよび前記上側の支持トラックのそれぞれは、前記安定化セクションに配置された少なくとも1つの箱状部材を含む。
この好ましい実施形態において、前記下側および上側からなる支持トラックの箱状部材のうちの少なくとも1つは、前記成形トンネルの、前記安定化セクションに沿って延びる少なくとも1つの部分を真空状態で保持するように構成された吸引システムと連通している。
以後の明細書および添付の特許請求の範囲において、成形トンネルの、安定化セクションに沿って延びる前述の部分を、「安定化領域」と称する。
前記の構成により、本発明の装置は、有利なことに、焼結セクションで成形された発泡プラスチック製の連続体をすばやく冷却することができ、発泡プラスチック製の焼結物の全体を一様に冷却するので、その形状を効果的に安定化させ、その外側に「スキン(skin)」が形成することを実質上防ぐことができる。実際、成形トンネルに形成された安定化領域を所望の真空度に設定することにより、発泡プラスチック製の焼結物の深部から、熱、特に、残った加熱用流体を、効果的に取り除くことが可能になるので、前述の「スキン」の形成の原因と考えられる、表面領域の急冷現象を防ぐことができる。
この好ましい実施形態の構成において、吸引システムと連通していることにより、成形トンネルに形成された安定化領域の少なくとも一部を真空状態に保持することが可能な箱状部材を、焼結セクションのすぐ下流に、または焼結セクションから所定の距離を隔てたところに配置してもよい。
この後者の場合、好ましくは、前記ガス透過性の搬送ベルトの前記下側の支持トラックおよび前記上側の支持トラックのそれぞれは、前記安定化セクションに配置され前記成形トンネルに沿って並んだ、少なくとも2つの構造的に独立した箱状部材を含み、このうち、前記連続体の搬送方向に沿って2番目の箱状部材のみが、前述の吸引システムと連通している。
つまり、この好ましい実施形態では、前記成形トンネルの焼結領域で成形された物体が加熱も冷却もされず(外部環境への不可避の熱分散を除く)、発泡プラスチック製の連続体の形状を定着させる(固める)第1の部分と、残った加熱用流体を上述の方法に従って取り除くことにより発泡プラスチック製の連続体を実際に冷却させる第2の部分とが、安定化領域に形成されている。
本発明のさらなる好ましい一実施形態において、前記ガス透過性の搬送ベルトの前記下側の支持トラックおよび前記上側の支持トラックのそれぞれは、前記安定化セクションに配置された少なくとも1つの箱状部材を含み、当該箱状部材のうちの少なくとも1つは、発泡プラスチック製の連続体を前記搬送ベルトから分離させるための流体(分離用流体)を供給する供給システムと連通している。
好ましくは、このような分離用流体は、周知の適切な供給システム、例えば、圧縮空気タンク、圧縮空気分配ネットワーク、または1つ以上のファンを備えたシステムによって供給される圧縮空気である。
これにより、本発明の装置は、有利なことに、ガス透過性の搬送ベルトからの発泡プラスチック製の連続体の分離を容易にすると同時に、前記搬送ベルトが当該発泡プラスチック製の連続体の搬送を容易に行うために必要な、当該発泡プラスチック製の連続体に対する引張力を減少させることができる。
本発明の特に好ましい一実施形態において、前記ガス透過性の搬送ベルトの前記下側の支持トラックおよび前記上側の支持トラックのそれぞれは、前記安定化セクションに配置され前記成形トンネルに沿って並んだ、少なくとも2つの構造的に独立した箱状部材を含む。
この好ましい実施形態の構成において、前記安定化セクションに配置された、前記支持トラックの前記箱状部材のうちの少なくとも1つは、前記成形トンネルの、前記安定化セクションに沿って延びる少なくとも1つの部分を真空状態で保持するように構成された吸引システムと連通しており、かつ、前記支持トラックのそれぞれにおいて、前記安定化セクションに配置された前記箱状部材のうちの別の少なくとも1つは、発泡プラスチック製の連続体を前記搬送ベルトから分離させるための流体(分離用流体)を供給する供給システムと連通している。
好ましくは、分離用流体を供給する供給システムと連通する前記少なくとも1つの箱状部材は、吸引システムと連通する前記少なくとも1つの箱状部材の下流に配置されている。これにより、発泡プラスチック製の連続体は、その形状が冷却および安定化されてから、ガス透過性の搬送ベルトからの分離を促進される。
この好ましい実施形態の構成において、ガス透過性の搬送ベルトの前記下側の支持トラックおよび前記上側の支持トラックのそれぞれは、さらに、前述の箱状部材から構造的に独立した、処理用流体と連通しない少なくとも1つの第3の箱状部材を含んでいてもよい。この第3の箱状部材は、好ましくは、吸引システムと連通する箱状部材の上流に配置されている。
つまり、上述した構成と類似するが、この場合の安定化領域には、前記成形トンネルの焼結領域で成形された物体が加熱も冷却もされず(外部環境への不可避の熱分散を除く)、発泡プラスチック製の連続体の形状を定着させる第1の部分と、当該発泡プラスチック製の連続体を実際に冷却させる第2の部分と、当該発泡プラスチック製の連続体を分離させる第3の部分とが形成される。
また、安定化セクションを分割して、発泡プラスチック製の連続体に対して異なる処理を行う領域を最適に形成したい場合、焼結領域について上述した構成と同様に、ガス透過性の搬送ベルトの前記下側の支持トラックの構造における単一の箱状部材および前記上側の支持トラックの構造における単一の箱状部材を、それぞれ、流体が漏れないように互いに隔てられた、対応する数の部位に分割するだけでも実現できる。
安定化セクションにおける箱状部材を単一とする前記の形態の場合、装置の安定化セクションの構造を簡略化しながら前述の有利な技術的効果を達成できるのみでなく、装置の製造、輸送および組立作業の融通性の低さおよび複雑性を解消することができる。
焼結領域に関して上述した構成と同様に、好ましくは、前記安定化セクションに配置された、前記ガス透過性の搬送ベルトの前記上側の支持トラックの前記箱状部材と、前記下側の支持トラックの前記箱状部材とは、前記成形トンネルの中心線を含む前記横方向平面について対称に配置されている。これにより、焼結セクションで成形された発泡プラスチック製の物体の所望の均一な対称性および所望の一様な安定化を実現できる。
好ましい一実施形態において、前記ガス透過性の搬送ベルトの少なくとも一方、好ましくは、前記ガス透過性の搬送ベルトの両方が、ガスを透過できる柔軟性要素(flexible element)、好ましくは、合成材料のネットまたは織布で構成されている。
この場合、ガス透過性の搬送ベルトは、有利なことに、適切な柔軟性を有すると同時に、発泡プラスチック製の連続体に対して、適切な表面処理特性を付与することができる。これは、例えば、発泡プラスチック製の連続体の表面を凹凸面(肌理のある面、型押仕上げ面、textured surface)に形成することによって達成される。この凹凸面により、現場での施工作業において、他の仕上げ要素(例えば、漆喰層など)との効果的かつ直接的な接着が可能となる。
本発明のこの実施形態では、後述するように、発泡プラスチック製の連続体の前記凹凸面は、当該連続体の表面部(superficial portion )を前記ガス透過性の搬送ベルトの穿孔部に部分的に侵入(penetration )させることで形成される。
さらに、この実施形態における前記ガス透過性の搬送ベルトは、発泡プラスチック製の連続体の上面および下面の全体にわたって各種の処理用流体(高温の発泡用流体、分離用流体など)を均一に分布させることができ、また、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を発泡させるための高温の流体およびその凝縮物を排出可能なので、当該発泡プラスチック製の連続体を均等かつ均一に冷却することができる。
発泡プラスチック製の連続体の表面処理特性および処理用流体の一様な分布/処理用流体の一様な排出を最適化するために、前記ガスを透過できる柔軟性要素(例えば、前記合成材料のネットまたは織物)は、好ましくは、その全表面積(total area)の8%〜20%を穿孔されている。この穿孔部は、搬送ベルトの表面全体に均等に分布しているのが好ましい。
好ましい一実施形態において、ガス透過性の搬送ベルトは、接合箇所のない閉じたループを形成している。これにより、連続性を阻害するような起伏を有さず、一様な表面処理特性を備えた発泡プラスチック製の連続体を提供することができる。
好ましい一実施形態において、前記ガス透過性の搬送ベルトのそれぞれは、前記安定化セクションの自由端部に支持されている対応する牽引部(pulling group )により、前記成形トンネル内を移動される。
好ましくは、前記牽引部は、当該技術分野における周知の方法によってモータ駆動される、少なくとも1つのローラを含む。
好ましい一実施形態において、前記牽引部は、少なくとも1つの緊張装置(tensioning device )および/または前記搬送ベルトの中心を合わせる少なくとも1つの中心合わせ装置(centering device)を含む。
この場合、本発明の装置は、前記ガス透過性の搬送ベルトを、適切な緊張状態で保持することができ、かつ、成形トンネルに沿って搬送する際に発泡プラスチック製の連続体が側方に偏位しない(ずれない)ことを確保できるので、当該連続体の後続の切断動作が台無しにならない。
好ましい一実施形態において、本発明の装置は、さらに、一対の伝動部(transmission group)を備えており、当該一対の伝動部は、発泡性プラスチック材料で構成される前記顆粒の前記充填セクションの自由端部に支持されている。
好ましくは、これら伝動部は、装置に空回り状態で支持されたローラを含み、前記ガス透過性の搬送ベルトの均一な速度での移動、および前記ガス透過性の搬送ベルトの均一な緊張状態の達成に寄与する。
特に好ましい一実施形態において、前記ガス透過性の搬送ベルトの前記下側の支持トラックおよび前記上側の支持トラックのそれぞれは、前記充填セクションに配置された少なくとも1つの箱状部材、前記焼結セクションに配置された少なくとも1つの箱状部材、および前記安定化セクションに配置された少なくとも1つの箱状部材を含む。
したがって、この好ましい実施形態における本発明の装置は、有利なことに、全体としてモジュール型の構造を有する。これにより、このような構造にかかる利点(運転上の融通性、製造、輸送および組立作業の簡略化など)を最適に実現することができる。
本発明の好ましい一実施形態では、装置は、さらに、前記ガス透過性の搬送ベルトの前記支持トラックの少なくとも一方を、他方の支持トラックに対して調整可能に位置決めするように構成された少なくとも1つの位置決め装置を備えており、これにより、前記成形トンネルの高さを調整することができる。
この場合、本発明の装置は、有利なことに、装置の停止時および/または保守時において、外部から手軽にアクセス可能な当該装置の一部を操作するだけで、成形トンネルの高さをその長手方向に関して調整せずとも、成形トンネル全体の高さを極めて容易に調整することができる。
好ましくは、前記位置決め装置は少なくとも1つの機械式ジャッキを備えており、当該機械式ジャッキのそれぞれには、対応するモータ手段が設けられている。
装置の1つ以上のセクションが少なくとも1つの構造的に独立した箱状部材を含む好ましい実施形態において、当該装置は複数の機械式ジャッキを備えている。これら複数の機械式ジャッキは、互いに独立してモータで駆動されるか、または適切なモータ手段で回転可能に駆動されるシャフトにより、互いに伝動可能に接続されている。
この場合、有利なことに、ガス透過性の搬送ベルトが設けられる成形トンネルの上側および下側の壁部を形成する支持トラックについて、その上昇/下降の際の適切な平行性を確実に維持することができる。
本発明の好ましい一実施形態では、前記ガス透過性の搬送ベルトの前記下側の支持トラックおよび前記上側の支持トラックのそれぞれは、対応する下側または上側の搬送ベルトを変位(移動)させる変位部(displacing group)を含む。
有利なことに、これら変位部は、前記牽引部によるガス透過性の搬送ベルトの移動を支援する。当該変位部により、発泡プラスチック製の連続体を均一な速度で成形トンネル内を移動させるのに必要な、搬送ベルトに対する牽引部の引張力、すなわち、引張応力を減少させることができる。
この好ましい実施形態の構成において、前記下側および上側のガス透過性の搬送ベルトのそれぞれの前記変位部は、好ましくは、前記焼結セクションに設けられている。
このようにして、有利なことに、搬送される発泡プラスチック製の物体に加わる圧力が高くなる成形トンネルの領域、すなわち、成形トンネルに沿った発泡プラスチック製の物体の搬送を容易にするために、当該発泡プラスチック製の物体に対しその長手方向に沿って接線方向に加えられる、ガス透過性の搬送ベルトによる押圧力が最も高くなる領域において、当該ガス透過性の搬送ベルトの移動が可能になる。
実際に、成形トンネルの焼結領域において、下側の支持トラックおよび上側の支持トラック、すなわち、下側および上側のガス透過性の搬送ベルトは、成形中の発泡プラスチック製の物体と常に圧接しており、当該搬送ベルトの反力により、発泡中の顆粒を成形トンネル内に閉じ込めることができる。
本発明の好ましい一実施形態では、前記下側および上側のガス透過性の搬送ベルトのそれぞれの前記変位部は、実質的にトラックの形態である支持変位ベルトを含む。
好ましくは、前記支持変位ベルトは、対応するモータ部(motor group )により、運動伝達部(kinematic motion transmission )を介して動作される。
この好ましい実施形態の構成において、実質的にトラックの形態である前記支持変位ベルトは、2つの有利な機能を有する。
第1の機能は、焼結領域において、下側の支持トラックおよび上側の支持トラックにより、成形中のプラスチック製の物体に押し付けられるガス透過性の搬送ベルトに対し、適切な支持面および当接面を提供することである。
第2の機能は、加えられる圧力によって生じる摩擦により、ガス透過性の搬送ベルトに接してこれと一体状態で長手方向にほぼ平行移動し、発泡プラスチック製の物体を効果的に搬送することである。
本発明の好ましい一実施形態では、発泡プラスチック製の前記連続体の前記成形トンネルを形成する前記側壁は、自滑性材料(self-lubricating material )で被覆処理されている。
これにより、有利なことに、発泡プラスチック製の連続体の表面部の統一性および構造上の統一性を維持しながら、当該発泡プラスチック製の連続体と前記側壁との相対的な摺動が容易になる。
また、好ましくは、前記成形トンネルを形成する前記側壁は、発泡プラスチック製の物体の側縁部に対して必要に応じて適切な形状を付与できるように、適切な形状に形成されてもよい。
本発明の好ましい一実施形態では、装置は、さらに、シール用のガスケットを備えており、当該シール用のガスケットは、発泡プラスチック製の前記連続体の前記成形トンネルを形成する前記側壁と協働することにより、前記焼結セクションにおいて前記成形トンネルを側方から密封閉塞している。
これにより、本発明の装置は、有利なことに、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を発泡させるための高温の流体の、外部環境への望ましくない流出を防止することができるので、その熱を最適に利用することができる。また、発泡剤の、環境への望ましくない流出の可能性を劇的に減少することができるので、当該発泡剤の回収作業および廃棄作業が容易になる。
好ましくは、前記シール用のガスケットは、箱状部材の側壁の自由端部に接続されており、好ましくは、成形装置内で占めるスペースを最小限に抑えるように、このような側壁とほぼ同一の厚さを有している。
好ましい一実施形態では、本発明の装置は、さらに、前記下側および上側のガス透過性の搬送ベルトの側方両端部に接続された複数の掛止め要素(hook elements )のための支持座部を備えており、これにより、当該搬送ベルトをその長手方向に摺動可能に案内する。
このようにして、本発明の装置は、有利なことに、ガス透過性の各搬送ベルトの側方両縁部において当該搬送ベルトをさらに支持し、当該搬送ベルトの横方向の偏位を最小限に抑えながら、さらには、当該搬送ベルトの横方向の偏位を防止しながら、これらの長手方向への前進を案内する。
この好ましい実施形態の構成において、前記ガス透過性の搬送ベルトの側方両端部に接続された掛止め要素の支持座部は、好ましくは、箱状部材の各側壁に形成されており、より好ましくは、成形トンネルを形成する側壁と協働するシール用のガスケットに形成されている。
したがって、この場合、シール用のガスケットのそれぞれの形状は、掛止め要素を支持し、かつ、当該掛止め要素の摺動を案内できるように適切に成形されている。
支持座部の前記構成により、ガス透過性の搬送ベルトに対する支持および側方からの案内が可能になると同時に、当該支持座部が成形装置において最小限のスペースしか占めないので、コンパクト性を有利に実現することができる。
本発明の好ましい一実施形態では、発泡プラスチック製の連続体の前記成形トンネルを形成する前記側壁は、前記下側のガス透過性の搬送ベルトに対応する前記下側の支持トラックによって支持されており、例えば、当該下側の支持トラックの外側に接続された、適切な形状を有する複数の支持アームで支持されている。
好ましくは、前記成形トンネルを形成する前記側壁は、さらに、前記下側の搬送ベルトに対応する前記下側の支持トラックの前記支持アーム、または前記下側の支持トラックの適切な支持部材により、着脱可能に支持されている。これにより、成形トンネルの側方の閉塞要素を形成する当該側壁の組付け作業が容易になる。
この好ましい実施形態の構成において、前記側壁の前記支持アームは、当該側壁を収容する収容座部を形成するほぼL字形状である。この収容座部は適切な深さを有している(好ましくは、前記側壁の厚さとほぼ同一である)。前記支持アームの自由端部の1つには、前記側壁を前記下側の搬送ベルトに対応する前記下側の支持トラックに当接保持するための長手方向の支持梁が設けられている。
好ましくは、前記長手方向の支持梁には、さらに、適切な膨張用流体(expanding fluid)(例えば、圧縮空気)の作用によって膨張可能なタイプであるシール用のガスケットが設けられている。膨張状態での当該ガスケットは、前記側壁に対し、成形動作時に効果的な押圧作用を奏する。この押圧は、装置の停止時および/または保守時には止められ得る。
好ましい一実施形態では、本発明の装置は、さらに、前記側壁を係止する複数の係止アセンブリ(restraining assemblies)を備えており、当該係止アセンブリは、前記上側のガス透過性の搬送ベルトに対応する前記上側の支持トラックに接続され、前記側壁を、前記ガス透過性の搬送ベルトの前記支持トラックに当接保持する。
好ましくは、前記係止アセンブリは、前記上側の支持トラックの外側に接続された支持アームを含む。この支持アームは、前記下側の支持トラックの外側に接続された支持アームと全体的に類似であり、前記成形トンネルの中心線を含む横方向平面について、前記下側の支持トラックの外側に接続された当該支持アームと対称に配置されている。
有利なことに、このようにして、前述の上側の支持アームおよび下側の支持アームの双方に、長手方向の支持梁および膨張型のガスケットが設けられており、当該上側の支持アームおよび下側の支持アームの協働作用により、前記側壁を、前記下側の搬送ベルトの支持トラックおよび前記上側の搬送ベルトの支持トラックに圧接させることができる。これにより、成形動作時に前記成形トンネルを効果的に閉塞でき、かつ、装置の停止時または保守時には、前記側壁を容易に取り外すことができる。
本発明の好ましい一実施形態では、装置は、さらに、ある形状の開口を具備したプレートを備えており、当該プレートは、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の前記充填セクションを閉じるものであり、当該開口から、発泡プラスチック製の連続体を補強するための棒材(補強用棒材)を前記成形トンネルに導入することができる。
これにより、本発明の装置は、有利なことに、1つ以上の補強用棒材を含んだ発泡プラスチック製の連続体を必要に応じて製造することができる。この補強用棒材は、当該連続体から製造される建築材の自立性(self-supporting characteristics )を向上させる。
好ましくは、前記ある形状の開口には、対応する周知のガスケットまたは密封要素が設けられている。これにより、前述した効果と同様に、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を発泡させるための流体、および当該顆粒を発泡させる発泡剤が外部環境に分散するのを防ぐことができる。
本発明の第2の構成は、添付の請求項37に記載された、発泡プラスチック製の連続体を連続的に成形する方法に関する。
より詳細には、本発明の前記方法は、一対の側壁の間で、かつ下側および上側からなる一対のガス透過性の搬送ベルトの間に、成形装置の成形トンネルを設ける工程と、発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒を、前記成形装置の充填領域に供給する工程と、前記成形トンネルの、前記充填領域の下流に延在する焼結領域において、前記顆粒を発泡および前記顆粒同士を相互融着させることにより、発泡プラスチック製の連続体を成形する工程と、前記焼結領域の下流に延在する安定化領域において、発泡プラスチック製の前記連続体を安定化させる工程とを備えており、発泡プラスチック製の連続体を成形する前記工程は、前記成形トンネルの高さをその長手方向において変化させることにより、成形時および相互融着時の前記ばらの顆粒に対し、当該成形トンネルの長手方向に沿って変化する圧力を加える工程を含んでいる。
本発明の前記成形方法は、有利なことに、前記成形トンネルの高さをその長手方向において変化させることによって、すなわち、前記ガス透過性の搬送ベルトが前記成形トンネルの長手方向に沿って発泡プラスチック製の連続体に対して加える圧力を変化させることによって、焼結セクションにおける前記顆粒の焼結を最適に調整することができる。
このようにして、本発明の前記成形方法は、顆粒の発泡度および顆粒同士の相互融着を最適に調整することができるので、所望の一様な密度を有し、かつ所望の低い熱伝導係数を一様に具備したコンパクトな構造体を提供できる。
本発明の前記連続成形方法により、さらに、発泡プラスチック製の連続体の管理および処理に係る動作を簡略化することができる。これにより、労力(人力)の使用を減少できるので、完成品の各ユニットのコストが有利になる。
最後に、本発明の前記連続成形方法は融通性が高く、成形トンネルの高さをその長手方向において変化させるだけで、発泡プラスチック製の連続体の厚さを容易に調整することができる。
好ましくは、本発明の前記方法は、ガス透過性の搬送ベルトを、連続スラブの厚さ(好ましくは、2〜50センチメートル(cm))に応じて5〜30メートル/分(m/min)、より好ましくは、10〜20メートル/分(m/min)の速度で、成形トンネル内を移動させて実行する。
本発明の好ましい一実施形態では、発泡プラスチック製の連続体を成形する前述の工程は、発泡時および相互融着時の前記ばらの顆粒に対し、前記焼結領域の少なくとも1つの部分において、徐々に増大する圧力を加える工程を含んでいる。
この好ましい実施形態の構成において、発泡時および相互融着時の前記顆粒に対する前記焼結領域での圧力の徐々の増加は、前記成形トンネルの高さをその長手方向において減少させることにより、機械的に達成できる。
つまり、この好ましい実施形態において、本発明の前記方法は、成形トンネルの高さをその長手方向において徐々に変化させることにより、そしてガス透過性の搬送ベルトの作用により、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を焼結し、かつ、このようにして成形された発泡プラスチック製の連続体を、薄板にすること(lamination)ができる。
成形中の発泡プラスチック製の連続体に加える圧力を徐々に増大させることにより、これ以外の動作条件が同一である場合と比べて、所望の最終形状を得るのに必要な発泡用流体(例えば、ペンタン)の量を減少できるのみでなく、搬送ベルトの移動で生じる、薄板にする効果(lamination effect )により、一様な密度特性および一様な熱伝導係数を得ることができる。
実際、この好ましい実施形態では、発泡剤の量が少ないことによる、顆粒の発泡圧(発泡プラスチック製の連続体から上方に向かう圧力)の低下は、このプラスチック製の物体に加わる圧縮力(外部から発泡プラスチック製の連続体の内部に向かう圧縮力)の増大によって補償される。
上述したように、発泡剤の量を減らすことができる(ペンタンを使用する場合、顆粒の総重量に対して6〜8重量%から2〜4重量%にまで減少させることができる)ので、環境に放出される発泡剤の量が減少し(発泡剤は回収して処理する必要がある)、環境に対する成形動作の影響を軽減することができる。これにより、原材料コストが減少するので、製造コストを減少させることができる。
本発明の好ましい一実施形態では、発泡プラスチック製の連続体を成形する前述の工程は、発泡時および相互融着時の前記ばらの顆粒に対し、前記焼結領域の少なくとも1つの部分において、徐々に減少する圧力を加える工程を含んでいる。
この好ましい実施形態の構成において、発泡時および相互融着時の前記ばらの顆粒に対して、徐々に減少する圧力を加える前記工程は、前記成形トンネルの高さをその長手方向において徐々に増加させることにより、機械的に実行される。
成形中の発泡プラスチック製の連続体に加える圧力を徐々に減少させることにより、これ以外の動作条件が同一である場合と比べて、顆粒に含まれる発泡剤(例えば、ペンタン)の発泡能力を最大限に引き出し、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の発泡を最適化することができる。
本発明の好ましい一実施形態では、発泡プラスチック製の連続体を成形する前述の工程は、発泡時および相互融着時の前記ばらの顆粒に対し、前記焼結領域の少なくとも第1の部分において、徐々に減少する圧力を加える工程と、発泡時および相互融着時の前記ばらの顆粒に対し、前記焼結領域の少なくとも第2の部分において、徐々に増大する圧力を加える工程とを含んでいる。
これにより、有利なことに、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の最適な焼結が可能になる。つまり、焼結の最初の段階において、顆粒の最適な発泡を達成でき、焼結の最終段階において、発泡性プラスチック材料で構成される当該顆粒同士の最適な相互融着を達成することができる。
本発明の好ましい一実施形態では、発泡プラスチック製の連続体を成形する前述の工程は、前記焼結領域において成形される当該連続体の表面部を、少なくとも一方の前記ガス透過性の搬送ベルトの穿孔部に部分的に侵入させるようにして実行される。
このようにして、本発明の前記方法は、有利なことに、発泡プラスチック製の連続体に対して、適切な表面処理特性を付与することができる。これは、例えば、発泡プラスチック製の連続体の表面を凹凸面に形成することによって達成される。この凹凸面により、現場での施工作業において、他の仕上げ要素(例えば、漆喰層など)との効果的かつ直接的な接着が可能となる。
本発明の前記方法のこの好ましい実施形態の構成において、前記ガス透過性の搬送ベルトには、合成材料で作製されたネットまたは織布で構成され、前述の特性を具備した1つ、好ましくは、2つのガス透過性の搬送ベルトを使用するのが好適かつ有利である。
これにより、有利なことに、発泡プラスチック製の連続体における少なくとも1つの表面に対し、いわゆるテクスチャードタイプ(肌理のあるタイプ、型押仕上げタイプ)の最適な表面処理特性を付与することができる。
本発明の好ましい一実施形態では、発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒を、前記成形装置の充填領域に供給する前述の工程は、当該充填領域を真空状態に保持することによって実行される。
このようにして、本発明の前記方法は、充填領域に供給される予備発泡顆粒の密度が異なることでしばしば生じる、成層化現象を最小限に抑えることができ、かつ、充填領域の断面の全体およびその下流の成形トンネルの断面の全体にわたって、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を均一に分布させることができる。
本発明の好ましい一実施形態では、前記顆粒の発泡および前記顆粒同士の相互融着は、高温の発泡用流体を、前記成形トンネルの前記焼結領域の少なくとも1つの部分に供給することによって実行される。
この好ましい実施形態の構成において、顆粒を発泡させるための高温の発泡用流体を供給する前述の工程は、有利なことに、実行形態の自由度が高い。例えば、この工程は、前記高温の発泡用流体を、焼結領域の最初の部分、中間の部分または最後の部分において、ガス透過性の搬送ベルトの一方または両方を介して供給することで実行できる。
好ましくは、顆粒を発泡させるための前記高温の発泡用流体は、絶対圧力1〜3バール(bar)、より好ましくは、絶対圧力1〜1.6バール(bar)で供給される。
好ましくは、顆粒を発泡させるための前記高温の発泡用流体は、90℃以上、好ましくは、90℃〜120℃、より好ましくは、100℃〜110℃の温度で供給される。
好ましい一実施形態において、顆粒を発泡させるための前記高温の発泡用流体は、空気/ガスの加圧された混合物で構成されている。当業者であれば、成形トンネル内の圧力パラメータおよび温度パラメータを所望の数値に調整するために、この混合物の混合比率を、適切な試験に基づいて選択することができる。
ガス透過性の搬送ベルトの一方のみから前記高温の発泡用流体を供給する場合の好ましい実施形態では、下側のガス透過性の搬送ベルトを介して、すなわち、焼結される発泡プラスチック製の連続体の下側から当該供給を行うのが好適かつ有利である。これにより、凝縮物の形成を成形トンネルの下部分に限定できるので、凝縮物が形成された場合の除去が容易になる。
ガス透過性の搬送ベルトの両方から前記高温の発泡用流体を供給する場合の好ましい実施形態では、本発明の前記方法は、それぞれの搬送ベルトの供給上流側における供給圧力を調整する(好ましくは、前述した絶対圧力1〜3バール(bar)の範囲で調整する)ことにより、当該高温の発泡用流体の正味の流量を調整できる。
つまり、例えば、焼結中の発泡プラスチック製の物体の上下両側から高温の発泡用流体を同一の圧力で供給することにより、当該流体の大部分を成形トンネル内に制限することが可能であり、供給する高温の発泡用流体の圧力を、焼結中の物体の上側よりも下側の方が大きくなるように設定することにより、圧力差で当該高温の流体の流れを上方に向けることが可能であり、さらに、供給する高温の発泡用流体の圧力を、焼結中の物体の下側よりも上側の方が大きくなるように設定することにより、圧力差で当該高温の流体の流れを下方に向けることが可能である。
有利なことに、前述の第1の例の場合(焼結中の発泡プラスチック製の物体の上下両側から高温の発泡用流体を同一の圧力で供給する場合)、高温の発泡用流体を絶対圧力1バール(bar)を越える圧力で供給することにより、発泡プラスチック製の物体に対する圧縮動作が増大する。これにより、顆粒の焼結動作を促すことができる。
さらに、有利なことに、圧縮動作のこの増大分は、焼結領域の長手方向の全体に対してほぼ均一に加えることができるので、可能な限り均一な特性および可能な限り最良の等方性を備えた発泡プラスチック製の物体が得られる。
つまり、この好ましい実施形態では、発泡プラスチック製の物体に対し、焼結領域において2つの圧縮動作を加えることができる。1つは、成形トンネルの高さをその長手方向において減少させることによる機械的な圧縮動作であり、もう1つは、高温の発泡用流体の圧力および供給方向を適切に調整することによる圧縮動作である。
有利なことに、前述の第2の例の場合(供給する高温の発泡用流体の圧力を、焼結中の発泡プラスチック製の物体の上側および下側のうちの一方における圧力が他方における圧力よりも大きくなるように設定した場合)、一方の搬送ベルトと他方の搬送ベルトとの間で圧力差が生じる(好ましくは、この圧力差は0.2〜0.6バール(bar))ので、発泡プラスチック製の物体に対する圧縮動作と、処理要件に合わせた、当該高温の発泡用流体の下方向または上方向への圧力差による流れとの両方を得ることができる。
本発明の前記方法は、有利なことに、原材料(発泡性プラスチック材料の顆粒)の特性と、製造される発泡プラスチック製の物体に付与したい所望の一様性とに応じて、焼結条件を自由自在に変更することができる。
本発明の好ましい一実施形態では、発泡プラスチック製の前記連続体を安定化させる前述の工程は、前記安定化領域の少なくとも1つの部分において前記連続体を冷却する工程を含んでいる。
これにより、本発明の前記方法は、有利なことに、発泡プラスチック製の連続体を、その形状を定着させた上で、成形装置から送り出すことができる。
特に好ましい一実施形態において、発泡プラスチック製の前記連続体を冷却する前述の工程は、前記安定化領域の前記少なくとも1つの部分を真空状態に保持することによって行われる。
このようにして、本発明の装置は、有利なことに、焼結セクションで成形された発泡プラスチック製の連続体を極めてすばやく冷却することができ、発泡プラスチック製の焼結物の全体を一様に冷却するので、その形状を効果的に定着させ、その表面に「スキン」が形成することを防ぐことができる。実際、成形トンネルに形成された安定化領域を所望の真空度に設定することにより、発泡プラスチック製の焼結物の深部から、熱、特に、残った高温の発泡用流体を、効果的に取り除くことが可能になるので、前述の「スキン」の形成の原因と考えられる、表面領域の急冷現象を防ぐことができる。
この好ましい実施形態の構成において、前記安定化領域の前記少なくとも1つの部分を真空状態に保持する前述の工程は、安定化領域において、焼結セクションのすぐ下流に位置する部分で行われてもよいし、または焼結セクションから所定の距離を隔てた部分で行われてもよい。
つまり、後者の場合、発泡プラスチック製の連続体の安定化領域では、発泡プラスチック製の連続体が加熱も冷却もされない(外部環境への不可避の熱分散を除く)、当該発泡プラスチック製の連続体の形状を定着させる第1の工程と、残った高温の発泡用流体を上述の方法に従って取り除くことにより発泡プラスチック製の連続体を実際に冷却させる第2の工程とが実行される。
本発明のさらなる好ましい一実施形態において、発泡プラスチック製の前記連続体を安定化させる前述の工程は、発泡プラスチック製の前記連続体を前記ガス透過性の搬送ベルトから分離させるための流体を、前記安定化領域の少なくとも1つの部分に対して供給することによって行われる。
上述したように、好ましくは、前記分離用流体は、周知の適切な供給システム、例えば、圧縮空気タンクに接続された供給システム、または圧縮空気分配ネットワークに接続された供給システムによって供給される圧縮空気である。
これにより、本発明の前記方法は、有利なことに、ガス透過性の搬送ベルトからの発泡プラスチック製の連続体の分離を容易にすると同時に、前記搬送ベルトが当該発泡プラスチック製の連続体の搬送を容易に行うために必要な、当該発泡プラスチック製の連続体に対する引張力を減少させることができる。
本発明の特に好ましい一実施形態において、発泡プラスチック製の前記連続体を安定化させる前述の工程は、a)安定化領域の少なくとも1つの部分において、当該少なくとも1つの部分を真空状態に保持することにより、発泡プラスチック製の連続体を冷却する副工程と、b)安定化領域の少なくとも第2の部分に対し、ガス透過性の搬送ベルトから発泡プラスチック製の連続体を分離させるための流体を供給する副工程とを含んでいる。
好ましくは、前記a)副工程およびb)副工程は、この順番で行われるものである。つまり、発泡プラスチック製の物体は、その形状が冷却および安定化されてから、ガス透過性の搬送ベルトからの分離を促進される。
この好ましい実施形態の構成において、発泡プラスチック製の前記連続体を安定化させる前述の工程は、さらに、c)発泡プラスチック製の連続体の形状を定着させる副工程を含んでいてもよく、好ましくは、当該c)副工程は、発泡プラスチック製の連続体を冷却させる前記a)副工程の前に実行される。
したがって、この好ましい実施形態において、発泡プラスチック製の前記連続体を安定化させる前述の工程は、安定化領域の第1の部分において、発泡プラスチック製の連続体の形状を定着させる副工程と、安定化領域の第2の部分において、発泡プラスチック製の連続体を冷却する副工程と、冷却された発泡プラスチック製の連続体を、安定化領域の第3の部分において、ガス透過性の搬送ベルトから分離させる副工程とを含んでいる。
好ましい一実施形態において、本発明の前記成形方法は、安定化領域の出口、すなわち、成形装置の出口での発泡プラスチック製の連続体の深部の温度が約80℃未満になるように実行される。
これにより、有利なことに、発泡プラスチック製の連続体が成形装置から出る際および/または成形装置から出たすぐ後に、その寸法が変化してしまう可能性を軽減することができるので、当該発泡プラスチック製の連続体の最適の規格寸法を実現できる。
好ましい一実施形態では、本発明の前記方法は、さらに、前記焼結領域および/または前記安定化領域に設けられた変位部により、発泡プラスチック製の前記連続体を移動させる工程を備えており、当該変位部は、前記下側のガス透過性の搬送ベルトおよび前記上側のガス透過性の搬送ベルトに対して動作する(両搬送ベルトを変位させる)。
この場合、本発明の前記方法は、成形トンネルで成形される発泡プラスチック製の連続体を均一な速度で移動させるのに必要な、ガス透過性の搬送ベルトに対する引張力を減少させることができる。
この好ましい実施形態の構成において、前記下側のガス透過性の搬送ベルトの前記変位部、および前記上側のガス透過性の搬送ベルトの前記変位部は、好ましくは、前記焼結領域に設けられている。
これにより、有利なことに、搬送される発泡プラスチック製の連続体に加わる圧力が高くなる領域、すなわち、ガス透過性の搬送ベルトを引っ張る動作が大いに必要となる領域において、当該ガス透過性の搬送ベルトを移動させることができる。
好ましくは、前記ガス透過性の搬送ベルトの前記変位部は、実質的にトラックの形態である支持変位ベルトを含んでおり、この支持変位ベルトは、有利なことに、ガス透過性の搬送ベルトとほぼ平行に一体状態となってこれを適切に支持でき、かつ、搬送ベルトの横方向全体に引張力を分散させることができる。
好ましい一実施形態では、本発明の前記方法は、さらに、前記ガス透過性の搬送ベルトを緊張状態に保持する工程を備えている。
これにより、有利なことに、ガス透過性の搬送ベルトが屈曲することなく、発泡プラスチック製の物体を一定の速度で搬送することができる。
さらなる好ましい一実施形態では、発泡プラスチック製の連続体を成形する前述の工程は、前記焼結領域を実質的に流体が漏れないように閉塞した状態で行われる。
これにより、有利なことに、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を発泡させるための高温の発泡用流体の、外部環境への望ましくない流出を防止することができるので、その熱を最適に利用することができる。また、発泡剤の、環境への望ましくない流出の可能性を劇的に減少することができるので、当該発泡剤の回収作業および廃棄作業が容易になる。
本発明の第3の構成は、添付の請求項55に記載された、発泡プラスチック製の建築材を連続的に成形する方法に関する。
より詳細には、本発明の建築材の連続成形方法は、上述した発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法に従い発泡プラスチック製の連続体を連続的に成形する工程、および発泡プラスチック製の前記連続体を所定の寸法に切断する工程を備えている。
本発明の第4の構成は、添付の請求項56に記載された、少なくとも1つの凹凸面を有する発泡プラスチック製の建築材に関する。
より詳細には、本発明の、少なくとも1つの凹凸面を有する発泡プラスチック製の建築材は、a)一対のガス透過性の搬送ベルトの間に形成された成形トンネルの焼結領域において、発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒を発泡および顆粒同士を相互融着させることにより、発泡プラスチック製の連続体を得る工程、およびb)発泡プラスチック製の前記連続体を所定の寸法に切断する工程によって製作され、前記少なくとも1つの凹凸面は、前記連続体の表面部を、少なくとも一方の前記搬送ベルトの穿孔部に部分的に侵入させることによって形成されている。
これにより、有利なことに、本発明の発泡プラスチック製の建築材の少なくとも1つの表面に対し、当該建築材を被覆するための適切な被覆材料、例えば、漆喰、石膏、または建設産業で用いられる他の同様の材料との接着が容易な表面処理特性を付与できる。
さらに、本発明の発泡プラスチック製の連続体の前記凹凸面は、市場での商品価値を高める美的特性を備えている。
好ましい一実施形態において、特別な価値を有する凹凸状の表面処理特性は、前記少なくとも一方のガス透過性の搬送ベルトを、前述の特性を備える、合成材料で作製されたネットまたは織布で構成した場合に得られる。
好ましい一実施形態において、発泡プラスチック製の建築材の前記凹凸面は、複数の微細な凸部(microreliefs)を含んでおり、当該凸部の高さは、前記搬送ベルトに用いる材料の種類、発泡性プラスチック材料で構成される課粒の焼結工程時に加える圧力、および当該発泡性プラスチック材料の特性に応じて、0.5〜3ミリメートル(mm)とされる。
好ましくは、発泡プラスチック製の建築材の前記凹凸面の前記微細な凸部は、当該凹凸面のほぼ全体にわたって一様に分布している。
これにより、有利なことに、前述の技術的特徴および美的特徴を最適に実現することができる。
さらなる好ましい一実施形態において、本発明の発泡プラスチック製の建築材は、さらに、少なくとも1つの補強用棒材を含んでいてもよい。この補強用棒材は、発泡プラスチックに結合されまたは組み込まれ、建築材の自立性を向上させる。
好ましくは、前記補強用棒材は、当該技術分野において知られた適切な金属材料または非金属材料であり、建築材の長手方向に沿って延在する。また、好ましくは、この補強用棒材は、発泡プラスチックの所望の補強特性を実現することが可能な、C字形状、Z字形状、Ω字形状、ダブルT字形状または他の適切な形状を有するものであってよく、これと同時に、製造コストを軽減可能なものであるのが好ましい。
本発明の第5の構成は、添付の請求項62に記載された、発泡プラスチック製の連続体を連続的に製造するプラントに関する。
より詳細には、本発明の発泡プラスチック製の連続体の連続製造プラントは、発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒を供給する、供給セクション、および本願明細書で説明する、前記連続体を連続的に成形する装置を備えている。
本発明の発泡プラスチック製の連続体の連続製造プラントは、有利なことに、あまりスペースを占めず、かつ、その動作に必要な労力を最小限に抑えながら、前述した有利な技術的効果をすべて実現することができる。
本発明の第6の構成は、添付の請求項63に記載された、発泡プラスチック製の建築材を連続的に製造するプラントに関する。
より詳細には、このようなプラントは、a)発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒を供給する、供給セクション、b)前記供給セクションの下流に設けられ、発泡プラスチック製の連続体を連続的に成形するための、本願明細書で説明する装置、およびc)前記装置の下流に設けられた、発泡プラスチック製の前記連続体を切断する切断セクションを備えている。
この発泡プラスチック製の建築材の連続製造プラントも、有利なことに、あまりスペースを占めず、かつ、その動作に必要な労力を最小限に抑えながら、前述した有利な技術的効果をすべて実現することができる。
また、有利なことに、前記切断セクションにより、発泡プラスチック製の連続体を、保管部に搬送する前に所定の寸法に切断することができ、これにより、所望の長さを有する建築材を製造することができる。
本発明の好ましい一実施形態では、発泡プラスチック製の建築材を製造する前記プラントは、さらに、前記切断セクションで切断された前記連続体から得られた発泡プラスチック製の複数の建築材を保管するための保管セクションを備えている。
有利なことに、本発明の装置、方法およびプラントにより、現在市場で入手可能な原材料を用いて発泡プラスチック製の連続体を連続的に成形することができ、また、この連続体を基にして、高さ0.5〜3ミリメートル(mm)の複数の微細な凸部を備えた少なくとも1つの凹凸面を有し、12〜80kg/mの均一な密度を有し、顆粒同士の90%〜100%の融着率を有し、かつ、23℃での熱伝導係数(λ)が0.034以下、好ましくは、0.027〜0.030W/(m℃)である建築材を得ることができる。
本発明のさらなる特徴および利点は、装置、および発泡プラスチック製の連続体を連続的に成形するプラントの好ましい実施形態についての以下の説明から、より明らかになるであろう。添付の図面に基づくこれら好ましい実施形態は、例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
発泡プラスチック製の建築材を連続的に製造する本発明のプラントの一部を示す斜視図である。 図1のプラントの一部である、発泡プラスチック製の連続体を連続的に成形する本発明の装置の詳細を示す斜視図である。 図2の装置の詳細を示す側面図である。 発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を図2の装置に充填する充填セクションを示す部分断面斜視図である。 図2の装置の焼結セクションの一箇所を示す部分断面斜視図である。 図2の装置の焼結セクションの箱状部材を示す拡大斜視図である。 焼結セクションの詳細、および焼結セクションの一対の箱状部材間に配置された角度調整装置の詳細を示す長手方向部分断面図である。 図2の装置の焼結セクションの隣合う箱状部材同士の接触部分の詳細を拡大して示した、部分断面斜視図である。 図2の装置の側壁の好ましい一実施形態の詳細、および当該側壁が取り付けられた箱状部材の詳細を拡大して示した、部分断面斜視図である。 図8の側壁の詳細、および図2の装置の箱状部材の、一方の側壁の近傍における細部を拡大して示す、部分断面斜視図である。 図2の装置の一部の構成要素である、複数の箱状部材が長手方向に沿って互いに並んだ形態を示す図である。 図2の装置の一部の構成要素の、図11の形態と異なる形態を示す図である。 図2の装置の一部の構成要素の、図11の形態と異なる別の形態を示す図である。 図2の装置の一部の構成要素の、図11の形態と異なるさらなる別の形態を示す図である。
発泡プラスチック製の連続体を連続的に成形する、本発明に係る装置の全体を、図面において符号1で示す。このような連続体の例として、連続スラブ2、例えば発泡ポリスチレンの連続スラブが挙げられる。当該連続体は、一定の長さを有する発泡プラスチック製の建築材2’の製作に利用できる。このような建築材2’は、建物の壁に使用されるいわゆる「ジャケット」型の断熱防音層に用いることができる。
図示の例において、装置1は、連続スラブ2を連続的に製造するプラント3’の一部である。プラント3’は、さらに、発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒(例えば、ポリスチレンの予備発泡顆粒)を供給する供給セクション4を備えている。
供給セクション4は、発泡性プラスチック材料で構成された、装置1に供給するためのばらの顆粒を、一時的に保存するタンク5を含む。タンク5は、パイプ6によってサイクロン(cyclone )7に接続されており、さらに、当該サイクロン7を介して、装置1の後述する充填セクション8に接続されている。
図示の例において、プラント3’は、発泡プラスチック製の建築材2’を連続的に製造するプラント3’’の一部である。プラント3’’は、さらに、装置1の下流に設けられた、連続スラブ2を切断するための切断セクション9を備えている。当該切断セクション9は、連続スラブ2の周知の切断装置10(よって、詳細には図示せず)、例えば、熱線切断型(hot wire type )の切断装置を含む。
これにより、切断セクション9は、連続スラブ2から、発泡プラスチック製の複数の建築材2’(例えば、所定の長さを有するパネル)を製作できる。
上述したように、パネルの形態の各建築材は、例えば、建物の壁に使用されるいわゆる「ジャケット」型の絶縁層における断熱防音材、または他の種類の用途(例えば、車体、冷蔵庫など)における断熱防音材として用いることができる。
従来の構成と同様に、切断セクション9は、連続スラブ2を搬送する搬送システム、例えば、搬送ベルト型の搬送システムを含む。この搬送システムは、装置1から出た連続スラブ2を切断装置10に搬送し、また、切断装置10で得られたパネル2’をプラント3’’の他の箇所、例えば、切断装置10で得られた発泡プラスチック製の複数のパネル2’を保管するための周知の保管セクション(よって、図示せず)に搬送する。
図示の好ましい実施形態において、装置1で連続的に成形される連続スラブ2は、ほぼ平行六面体形状であり、装置1における当該連続スラブ2の搬送方向(図に矢印Fで示す)を基準として、上面12および下面13からなる対向する2つの面と、左右両側の2つの側縁部14,15とを有している(図2)。
図2および図3に示すように、装置1は、発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒を充填するための前述の充填セクション8、充填セクション8の下流に延在する、連続スラブ2を焼結するための焼結セクション16、および焼結セクションの下流に延在する、連続スラブ2を安定化させるための安定化セクション17を備える。
装置1は、さらに、焼結セクション16および安定化セクション17に沿って延びる成形トンネル18を備えている。図示の好ましい例では、当該成形トンネル18は、さらに、発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒を充填するための充填セクション8にも及んでいる。
詳細には、成形トンネル18は、連続スラブ2の搬送方向Fを基準とし、左右一対の側壁19,20(図4および図5を参照)の間で、かつ上側および下側からなる一対のガス透過性の搬送ベルト21,22の間に形成されている(図2および図3を参照)。
図示の好ましい実施形態において、ガス透過性の搬送ベルト21,22は、合成材料から作製された柔軟な織物(flexible fabric )で構成されており、より好ましくは、糸(weft and yarn )において改質されて耐加水分解性に優れたポリエステルの織物で構成されている。
好ましくは、合成材料製で作製された織物は、その全表面積の8%〜20%が一様に穿孔されており、かつ、接合箇所のない閉じたループを形成している。
これにより、有利なことに、ガス透過性の搬送ベルト21,22は、連続スラブ2の対向する上面12および下面13に対して、一様な表面処理特性を付与することができ、例えば、連続スラブ2の表面を凹凸面に形成することができる。この凹凸面により、現場での施工作業において、他の仕上げ要素(例えば、漆喰など)との効果的かつ直接的な接着が可能となる。
好ましくは、ガス透過性の搬送ベルト21,22によって形成された、連続スラブ2の対向する上面12および下面13の凹凸面は、その凹凸面のほぼ全体に一様に分布した複数の微細な凸部を含んでおり、当該凸部の高さは、0.5〜3ミリメートル(mm)である。
有利なことに、前記構成のガス透過性の搬送ベルト21,22は、適切な柔軟性を有すると同時に、後述の説明で明らかになるように、各種の処理用流体(高温の発泡用流体、分離用流体など)、および成形トンネル18内で形成する凝縮物を、連続スラブ2の上面および下面の全体にわたって均一に分布させたり、排出したりすることができる。
従来の構成と同様に、ガス透過性の搬送ベルト21,22は、それぞれ、下側および上側の対応する支持トラック23,24により、成形トンネル18に沿って支持されている。これら下側の支持トラック23および上側の支持トラック24のうちの少なくとも一方の、焼結セクション16に延在する少なくとも1つの部位が、成形トンネル18の中心線を含む横方向平面πに対して傾斜可能である。これにより、後述の説明で明らかになるように、成形トンネル18の高さを、その長手方向において変化させることができる。
図示の好ましい実施形態において、装置1の充填セクション8は、上側および下側からなる一対の箱状部材25,26、および供給装置28を含む。これら箱状部材25,26により、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を充填するための充填領域27が、成形トンネル18内に形成されている。供給装置28は、充填領域27の上流において支持されており、当該顆粒を供給する。
供給装置28は、例えば、ある形状を有するホッパーで構成されてもよい。このホッパーは、プラント3’の顆粒を供給する供給セクション4のサイクロン7に接続され、かつ、充填領域27の終端部を閉じるように(好ましくは、当該終端部をほぼ密封状態で閉じるように)構成されている。
図示の好ましい実施形態において、充填領域27の箱状部材25,26のうちの少なくとも一方、好ましくは、箱状部材25,26の両方が、吸引システム(例えば、真空システム)と周知の方法(よって、図示せず)で連通しており、当該吸引システムは、成形トンネル18内に形成された充填領域27を真空状態に保持している。
このようにして、装置1は、有利なことに、充填領域27の上流に支持されている供給装置28が供給する予備発泡顆粒の密度が異なることでしばしば生じる、成層化現象を最小限に抑えることができ、かつ、充填領域27の断面の全体およびその下流の成形トンネル18の断面の全体にわたって、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を均一に分布させることができる。
図示の好ましい実施形態において、支持トラック23,24の少なくとも一方における前述の少なくとも1つの傾斜可能な部位は、焼結セクション16に配置された少なくとも1つの箱状部材の壁部で構成されており、当該箱状部材は、連続スラブ2のガス透過性の搬送ベルト21,22の一方と協働し、自身全体を傾斜させることができる。
図示の好ましい実施形態において、支持トラック23,24の少なくとも一方、より好ましくは、支持トラック23,24の両方が、焼結セクション16に配置され成形トンネル18に沿って並んだ、少なくとも2つ(すなわち、少なくとも一対)の構造的に独立した箱状部材31,32、33,34を含んでいる。
この好ましい形態において、下側の支持トラック23の箱状部材31,32の少なくとも一方(好ましくは、箱状部材31,32の両方)、および上側の支持トラック24の箱状部材33,34の少なくとも一方(好ましくは、箱状部材33,34の両方)は、成形トンネル18の中心線を含む横方向平面πに対して傾斜可能である。これにより、成形トンネル18の高さを、その長手方向において変化させることができる。
これにより、有利なことに、図11〜図14に示すように、焼結セクション16の形態は極めて融通が利くものとなり、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の焼結を行うまさにその領域において、成形トンネル18の高さを長手方向にわたって変化させることができる。これにより、顆粒の発泡度および顆粒同士の相互融着の最適な調整が可能となるので、所望の一様な密度を有し、かつ所望の低い熱伝導係数を一様に具備したコンパクトな構造体が得られる。
つまり、成形トンネル18の高さを、その長手方向において自由に変化させることができるので、有利なことに、例えば、焼結セクション16における焼結領域36を、次に述べる動作形態のうちの任意の形態に設定することが可能である:−焼結領域36がほぼ一定の高さである従来の動作形態(図11)、−焼結領域36の高さが徐々に減少するように、箱状部材31,32,33,34をほぼ台形状またはほぼ不等辺四角形状に配置したことにより、顆粒の最適な圧縮および顆粒同士の相互融着を促進することができる、本発明の第1の動作形態(図12)、−高さがほぼ一定である第1の部分と、長手方向において高さが著しく減少する後続の第2の部分とを含み、この第2の部分により、第1の部分で発泡した顆粒の最適な圧縮および顆粒同士の相互融着が促進される、本発明の第2の動作形態(図13)、または−焼結領域36が、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の発泡を促すために高さを徐々に増加させた第1の部分と、第1の部分で発泡した顆粒の最適な圧縮および顆粒同士の相互融着を促すために高さを徐々に減少させた第2の部分とを含むように、箱状部材31,32,33,34をほぼ菱形状に配置した本発明の第3の動作形態(図14)。
本発明のこの好ましい実施形態の構成において、成形トンネル18の中心線を含む横方向平面πと平行である平面に対し、ガス透過性の搬送ベルト21,22を支持する箱状部材31,32,33,34における自由端部が形成するキャンバ(傾斜の程度を示す高さ)fは、製造される発泡プラスチック製の物体の厚さの0%〜25%であるのが、好適かつ有利である(図12〜図14を参照)。
キャンバfが前記数値範囲をとる場合、ガス透過性の搬送ベルト21,22を支持する箱状部材31,32,33,34の傾斜角度は、一般的に0°〜4°である。
図示の好ましい実施形態において、焼結セクション16に配置された、ガス透過性の搬送ベルト21,22の下側の支持トラック23の箱状部材31,32と、上側の支持トラック24の箱状部材33,34とは、成形トンネル18の中心線を含む横方向平面πについて対称に配置されている。
有利なことに、この対称的な配置構成により、成形トンネル18の高さを長手方向において対称的に調整できる、つまり、成形トンネル18の通路断面を対称的に調整できるので、成形される連続スラブ2の特性、特に、10〜15センチメートル(cm)を超える厚さのスラブの特性を均一にすることが可能になる。
発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を焼結するために、装置1は、当該発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を発泡させる高温の流体(発泡用流体)を供給するための少なくとも1つの供給体を、焼結セクション16に設けている。
図示の好ましい実施形態において、箱状部材31,32,33,34のそれぞれが、複数の供給体(これらすべてを符号35として図4および図5に示す)を有している。当該供給体35は、従来の構成と同様に、箱状部材31,32,33,34内に支持される。
好ましくは、前記高温の発泡用流体は、加圧蒸気または空気/水の加圧された混合物(例えば、空気を5体積%〜30体積%含む混合物)で構成されており、他方、供給体35は、孔を有するマニフォールド(例えば、直径5〜15ミリメートル(mm)の孔が設けられたマニフォールド)で構成されている。このマニフォールドは、装置1の外部に設けられた、前記高温の発泡用流体を分配するための分配システムに周知の方法(図示せず)で接続されている。
図4および図5に詳細に示されているように、各供給体35は、焼結セクションの箱状部材31,32,33,34に加圧蒸気を供給することができる。この蒸気は、ガス透過性の各搬送ベルト21,22(詳細に後述するが、ガス透過型のものが好都合である)と協働する壁部を通過し、当該ガス透過性の各搬送ベルト21,22を透過して焼結領域36に進入し、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の焼結を促進する。
図示しない他の好ましい一実施形態では、焼結セクション16の少なくとも1つの箱状部材31,32,33,34が、流体が漏れないように隔てられた少なくとも2つの部位、好ましくは、流体が漏れないように隔てられた隣合う少なくとも2つの部位を有していてもよい。これら少なくとも2つの部位は、例えば、当該箱状部材の壁部に溶接された内部の隔壁によって流体が漏れないように隔てられる。
この場合、好ましくは、装置1は、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を発泡させるための高温の流体を供給する供給体35を、箱状部材31,32,33,34の前記流体が漏れないように隔てられた各部位内に設けている。
図示の好ましい実施形態では、焼結セクション16の少なくとも1つの箱状部材31,32,33,34が、1つ以上の開口部79(図中ではカバーで閉じられている)を有していてもよく、この開口部79により、各箱状部材31,32,33,34の内部と、流体を回収する外部のシステムとが連通する。この回収される流体は、例えば、1つ以上の箱状部材31,32,33,34から出る高温の発泡用流体/発泡剤の混合物で構成される。
このような動作状態は、後述で明らかになるように、2つの支持トラック23,24の一方における箱状部材31,32,33,34に供給される高温の発泡用流体の供給圧が、他方の支持トラックの箱状部材33,34,31,32への供給圧と異なる際に生じる。これらの流量を差し引いた分が、1つ以上の箱状部材31,32,33,34に生じて回収される。
複数の箱状部材を備えた図示の好ましい実施形態において、装置1は、下側の支持トラック23および上側の支持トラック24の、焼結セクション16に配置された箱状部材における1つの長手方向端部、好ましくは、両側の長手方向端部に、ガス透過性の搬送ベルトを支持する複数の支持摺動ブロックを設けている。
図7には、分かり易いように、下側の支持トラック23の箱状部材31,32の対向する長手方向端部にそれぞれ設けられた支持摺動ブロック38,39のみを示す(これに対応する、上側の支持トラック24の箱状部材33,34間に設けられた支持摺動ブロック38,39も全く同一である)。同図の好ましい実施形態において、支持摺動ブロック38,39は、一対のほぼ台形状またはほぼ不等辺四角形状のブロックで構成されており、各ブロックが、箱状部材31,32にそれぞれ固定されている。
このようにして、本発明の装置は、有利なことに、隣合う箱状部材間における、ガス透過性の搬送ベルト21,22の支持トラック23,24の構造的連続性を、実質的に維持することができる。これにより、搬送ベルトに対する十分な摺動支持が確実に行われるので、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の発泡によって焼結セクション16に発生する押圧力の作用で、搬送ベルトが屈曲するのを防ぐことができる。
この場合、明白であるが、装置1は、ガス透過性の搬送ベルト21,22の支持トラック23,24の隣合う箱状部材間の構造的連続性を確保できるように、支持摺動ブロック38,39を必要数備えることになる。
つまり、支持摺動トラック38,39を、例えば、充填セクション8と焼結セクション16との間に設けてもよいし、および/または焼結セクション16と安定化セクション17との間に設けてもよいし、および/または安定化セクション17内に設けてもよい(当該安定化セクション17における、ガス透過性の搬送ベルト21,22の支持トラック23,24が、1つ以上の箱状部材で構成されているのであれば)。
図示の好ましい実施形態において、焼結セクション16に配置された箱状部材31,32,33,34は、下側および上側からなる複数の角度調整装置40,41により、成形トンネル18の中心線を含む横方向平面πに対して傾斜可能である。好ましくは、当該角度度調整装置40,41は、箱状部材31,32,33,34の少なくとも1つの長手方向端部と協働する。
このようにして、装置1は、有利なことに、成形トンネル18の高さを、その長手方向において極めて簡単かつ自由自在に変化させることができる。
図5および図7に、角度調整装置40,41の詳細を示す。角度調整装置40,41は、同図から分かるように、それぞれ、ガス透過性の搬送ベルト21の下側の支持トラック23を形成する隣合う箱状部材31,32の対向する各長手方向端部、およびガス透過性の搬送ベルト22の上側の支持トラック24を形成する隣合う箱状部材33,34の対向する各長手方向端部と協働する。
図示の好ましい実施形態では、焼結セクション16に配置された隣合う箱状部材31,32の対向する長手方向端部および箱状部材33,34の対向する長手方向端部に角度調整装置40,41が設けられていることと、これらの箱状部材が、装置1の充填セクション8に対峙する長手方向端部および安定化セクション17に対峙する長手方向端部において、当該装置1の可動支持構造体に回動可能に接続されていること(詳細に後述する)とにより、当該装置1は、成形トンネル18の高さを、その長手方向において効果的に調整することができる。
上述の回動可能な接続は、例えば、図4に符号84で示す周知の複数のヒンジを用いて達成することができる。このようなヒンジにより、隣合う箱状部材31,32、33,34は、一方が充填セクション8の可動支持構造体に対して回動可能となり、他方が安定化セクション17の可動支持構造体に対して回動可能となる。
このようにして、各ヒンジ84は、装置の充填セクション8または安定化セクション17に対峙する長手方向端部において、各箱状部材31,32,33,34が回動する回動接続軸心z−zを形成する。これにより、各箱状部材31,32,33,34が、成形トンネル18の中心線を含む横方向平面πに対して傾斜可能となる。
図5および図7に示すように、各角度調整装置40,41は複数の変位装置131,132を備えている。変位装置131,132は、それぞれ、焼結セクション16の箱状部材31,32の対向する長手方向端部、箱状部材33,34の対向する長手方向端部に設けられている。
好ましくは、変位装置131,132は対応するジャッキ42,43を含む。当該ジャッキ42,43は、モータ手段44,45によってベルト駆動部46,47を介して周知の方法で動作される。
図示の好ましい実施形態において、図7に詳細に示すように、各ジャッキ42,43は可動の支持梁85に接続されている。可動の支持梁85は、隣合う箱状部材31,32、33,34の対向する長手方向端部の近傍において横方向に延びている。
この好ましい実施形態において、隣合う箱状部材31,32および33,34は、例えば複数の周知のヒンジ86(図7)により、可動の支持梁85に回動可能に接続されている。これにより、隣合う箱状部材31,32および33,34は、ジャッキ42,43に接続された可動の支持梁85に対して回動することができる。
このようにして、各ヒンジ86は第2の回動接続軸心z1−z1(図5および図7を参照)を形成する。焼結セクション16の各箱状部材は、隣合う箱状部材に対向するそれぞれの長手方向端部において、この第2の回動軸心z1−z1を中心として回動する。これにより、当該各箱状部材は、成形トンネル18の中心線を含む横方向平面πに対して傾斜することができる。
すなわち、この好ましい実施形態では、所望の傾斜角度は変位装置131,132によって得られる。これは、ジャッキ42,43を動作させて、隣合う箱状部材31,32および33,34の対向する長手方向端部を、図7の上下矢印V’で示す上方または下方に変位させることで実現できる。
本発明の特に好ましい一実施形態において、角度調整装置40,41には、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の発泡により焼結セクション16で生じる押圧力を検出し、かつ、検出した押圧力に基づいて変位装置131,132を駆動するように構成された適切なセンサ87、例えば、ロードセルが設けられている。
このようにして、角度調整装置40,41は、有利なことに、連続スラブ2である発泡プラスチック製の連続体の成形動作時に検出される押圧力に応じて、箱状部材31,32,33,34の角度位置を調整することが可能となり、これにより、焼結セクション16の形態を自動的に変更することができる。
これにより、有利なことに、装置1の動作時において、発泡プラスチック製の連続体2の焼結条件および成形条件をリアルタイムで最適化することができる。
図示の好ましい実施形態において、ガス透過性の搬送ベルト21,22のそれぞれは、安定化セクション17の自由端部に支持されている対応する牽引部48,49(図2)により、成形トンネル18内を移動される。
好ましくは、各牽引部48,49は少なくとも1つのモータローラ50,51(図3)を含む。モータローラ50,51は、ガス透過性の搬送ベルト21,22に作用してこれらを移動させることで、発泡プラスチック製の連続スラブ2を、矢印Fによって示される搬送方向に沿って搬送する。
図示の好ましい実施形態において、図2および図3に示されているように、牽引部48,49は、さらに、対応する緊張装置52,53(この例では、複動空気圧シリンダ(double effect pneumatic cylinder)を有するタイプの緊張装置)を含む。
有利なことに、緊張装置52,53により、ガス透過性の搬送ベルト21,22を一定に制御された緊張度に維持することができるので、当該搬送ベルト21,22の望ましくない偏位を防ぐことができる。
図示の好ましい実施形態において、牽引部48,49は、さらに、周知のベルトセンタリング装置(ベルトの中心を合わせる装置)(図示せず)を含む。この中心合わせ装置は、ガス透過性の搬送ベルト21,22の側方への望ましくない偏位を防止し、搬送ベルトの移動を、その長手方向において可能な限り最良に位置合せされた状態で確実に行われるようにする。
各牽引部48,49が少なくとも1つのモータローラを含む前述の好ましい実施形態において、ガス透過性の搬送ベルト21,22を適切に移動させるため、装置1は、さらに、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を充填するための充填セクション8の自由端部に支持された、一対の伝動部54,55(図2および図3)を備えている。
好ましくは、各伝動部54,55は少なくとも1つのアイドルロール56,57を含む。アイドルロール56,57は、牽引部48,49により、ガス透過性の搬送ベルト21,22を介して回転される。
図示の好ましい実施形態において、ガス透過性の搬送ベルト21,22を確実に適切に緊張させるため、および当該搬送ベルト21,22の望ましくない偏位を防止するために、装置1は、さらに、上側および下側からなる複数のアイドラーローラ88,89を備えている。これらアイドラーローラ88,89は、従来の構成と同様に、装置1の後述する可動支持構造体によって支持されている。
図示の好ましい実施形態において、ガス透過性の搬送ベルト21,22が確実に適切に移動するように、前述の搬送ベルトの下側の支持トラック23および上側の支持トラック24のそれぞれは、それぞれ変位部58(図6)を備えており、各変位部58は、対応する下側または上側の搬送ベルト21、22を変位させる。
好ましくは、装置1は、搬送ベルト21,22を変位させる4つの変位部58を焼結セクション16に備えており、厳密には、これら4つの変位部58は、当該焼結セクションの各箱状部材31,32,33,34に1つずつ設けられている。
これら変位部58の機能的特徴および構造的特徴は互いにほぼ同一である。その機能的特徴および構造的特徴を、ガス透過性の搬送ベルト21の下側の支持トラック23の一部である箱状部材31に設けられた変位部58(図6〜図8に詳細に示されている)を参考に説明する。
図示の好ましい実施形態において、下側の支持トラック23の箱状部材32に設けられた変位部58は、箱状部材31に設けられた変位部58と同一の構成を有し、他方、上側の支持トラック24の箱状部材33,34に設けられた変位部58は、成形トンネル18の中心線を含む横方向平面πについて、箱状部材31,32に設けられた変位部58と対称に配置されている。
詳細には、各変位部58は、実質的にトラックの形態である支持変位ベルト59を含む。支持変位ベルト59は、従来の構成と同様に、互いに接続された複数の直方形状のセグメント62を有しており、これら直方形状のセグメント62は、セグメントとセグメントとの間に、流体が通過できる複数の空間または隙間を形成している。
したがって、有利なことに、この形態により、ガス透過性の搬送ベルト21を変位させる支持変位ベルト59は、当該搬送ベルト21とともにガス透過性の可動壁部を形成している。
支持変位ベルト59は、対応するモータ部60により、運動伝達部(全体を符号61で示す)を介して動作される。
より詳細には、モータ部60は、複数のスプロケット64が取り付けられた駆動シャフト63を回転させる。このスプロケット64は、支持変位ベルト59のセグメント62に接続されたチェーン65の下側走行部に係合する。
モータ部60は、さらに、モータ部60の近傍において駆動シャフト63に固定された第1のスプロケット90と、第2のチェーン67と、被駆動シャフト66に固定され第2のチェーン67が係合するスプロケット68とを介して、被駆動シャフト66を回転させる。
被駆動シャフト66は、支持変位ベルト59のセグメント62に接続されたチェーン65の上側走行部に係合する複数のスプロケット91により、当該支持変位ベルト59を移動させる。
変位部58の運動伝達部61は、さらに、下側の被駆動シャフト81に固定された複数のスプロケット80、および第2の上側の被駆動シャフト83に固定された複数のスプロケット82を含む。下側の被駆動シャフト81は、箱状部材31において、モータで駆動する駆動シャフト63と反対側の下側端部に回転可能に支持されており、第2の上側の被駆動シャフト83は、箱状部材31において、被駆動シャフト66と反対側の上側端部に回転可能に支持されている(図6および図7を参照)。
このようにして、各チェーン65は、被駆動シャフト83と被駆動シャフト66との間に延在する上側走行部、および駆動シャフト63と被駆動シャフト81との間に延在する下側走行部(すなわち、戻り走行部)を有する閉じたループ回路に沿って、平行移動するように駆動される。
チェーン65が形成する図示のほぼ台形状またはほぼ不等辺四角形状の閉じたループ回路において、当該ループの上側走行部と下側走行部とは、被駆動シャフト66と駆動シャフト63との間に延在する中間走行部、および被駆動シャフト81と被駆動シャフト83との間に延在する中間走行部で互いに接続されている。
図示の好ましい実施形態において、チェーン65は、ほぼU字形状の複数の固定要素69(図9)により、支持変位ベルト59のセグメント62に接続されている。固定要素69は、その端部に設けられた平坦なフィン部でセグメント62に固定されている。このフィン部は、例えば、セグメント62にねじ止めされることによって固定されている。
図示の好ましい実施形態において、ガス透過性の搬送ベルト21,22の支持変位ベルト59は、各箱状部材31,32,33,34内において、チェーン65のみでなく複数の長手方向梁70(図9)にも支持されている。好ましくは、長手方向梁70は、箱状部材の長さ全体にわたって延びている。また、好ましくは、長手方向梁70は、適切な自滑性材料、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)で被覆処理されている。
ガス透過性の搬送ベルト21,22の支持変位ベルト59は、その実質上のトラック形態の構造により、次のような技術的利点が得られる:−支持変位ベルト59は、焼結動作時においてガス透過性の搬送ベルト21,22に絶えず圧接し、その摩擦により、相対的な摺動運動がほぼゼロの一体状態で搬送ベルト21,22とともにほぼ平行移動するので、当該搬送ベルト21,22を効果的に支持しながら移動させることができる。−焼結工程時において、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を発泡させるための高温の発泡用流体(例えば、蒸気)を効果的に一様に分布させることができる。実際、この流体は、隣合うセグメント62間の空間を介して支持変位ベルト59を通過し、成形トンネル18の内部に到達することができる。
図示の好ましい実施形態において、ガス透過性の搬送ベルト21,22の下側の支持トラック23および上側の支持トラック24のそれぞれが、安定化セクション17に配置された少なくとも1つの箱状部材を含み、より好ましくは、成形トンネル18に沿って並んだ、構造的に互いに独立した複数の(少なくとも2つの)箱状部材71,72,73,74および75,76,77,78を含んでいる(図2および図3を参照)。
このようにして、この好ましい実施形態では、構造的に互いに独立した、ガス透過性の搬送ベルト21,22の下側の支持トラック23の箱状部材71,72,73,74および上側の支持トラック24の箱状部材75,76,77,78が、焼結領域36で成形された発泡プラスチック製の連続スラブ2を安定化するための安定化領域119を形成している。
この好ましい実施形態において、下側の支持トラック23の箱状部材71,72および上側の支持トラック24の箱状部材75,76は、吸引システム(図示せず)、例えば、1つ以上の周知の真空ポンプを備えた吸引システムと連通している。この吸引システムは、安定化セクション17において、成形トンネル18内に形成された安定化領域119の第1の部分119aを真空状態に保持するように構成されている。
これにより、装置1は、有利なことに、焼結セクション16で成形された連続スラブ2をすばやく冷却し、発泡プラスチック製の焼結物の全体を一様に冷却することができるので、連続スラブ2の形状を効果的に安定化させ、表面の「スキン」の形成を実質上防ぐことができる。
図示の好ましい実施形態において、下側の支持トラック23の箱状部材73,74および上側の支持トラック24の箱状部材77,78は、連続スラブ2をガス透過性の搬送ベルト21,22から分離させる適切な流体を供給するための供給システムと連通しており、例えば、圧縮空気分配ネットワークと連通しているか、または1つ以上の周知のファンを備えたシステム(図示せず)と連通している。
これにより、装置1は、有利なことに、ガス透過性の搬送ベルト21,22からの連続スラブ2の分離を容易にすると同時に、連続スラブ2の変位を容易に行うために必要な、当該連続スラブ2に対する、牽引部48,49および搬送ベルト21,22の変位部58による引張力を減少させることができる。
成形トンネル18との適切な連通を可能にするため、安定化セクション17の箱状部材71,72,73,74,75,76,77,78は、さらに、流体が通過可能な内壁部(成形トンネル18に面する壁部)を有しており、例えば、この内壁部に、図示しない複数の開口部が設けられている。
焼結セクション16における構成と同様に、安定化セクション17に配置された、ガス透過性の搬送ベルト21,22の下側の支持トラック23の箱状部材71,72,73,74と上側の支持トラック24の箱状部材75,76,77,78とは、成形トンネル18の中心線を含む横方向平面πについて対称に配置されている。
この対称的な配置構成により、有利なことに、成形トンネル18からの処理用流体の吸引または成形トンネル18への処理用流体の供給を対称的に行うことが可能となるので、成形される連続スラブ2の特性を均一にできるという利点が得られる。
図示の好ましい実施形態において、発泡プラスチック製の連続スラブ2の成形トンネル18を形成する側壁19,20は、適切な自滑性材料、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)で被覆処理されている。これにより、成形トンネル18に沿って連続スラブ2と側壁19,20との間に生じる摩擦、特に、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒に圧縮動作を加える焼結セクション16で生じる摩擦を、可能な限り軽減することができる。
図示の好ましい実施形態において、成形トンネル18を形成する側壁19,20は、下側のガス透過性の搬送ベルト21に対応する下側の支持トラック23によって支持されており、例えば、当該支持トラック23の箱状部材26,31,32,71,72,73,74の外側に接続された、適切な形状を有する複数の支持アーム92で支持されている。
この好ましい実施形態において、成形トンネル18を形成する側壁19,20は、さらに、下側の支持トラック23の支持アーム92により、着脱可能に支持されている。これにより、成形トンネル18の側方の閉塞要素を構成する当該側壁の組付け作業が容易になる。
好ましくは、側壁19,20の支持アーム92は、当該側壁19,20を収容する収容座部93を形成するほぼL字形状である。収容座部93は適切な深さを有しており、好ましくは、側壁19,20の厚さとほぼ同一である。支持アーム92の自由端部の1つには、側壁19,20を下側の搬送ベルト21に対応する下側の支持トラック23に当接保持するための長手方向の支持梁95が設けられている。
好ましくは、長手方向の支持梁95には、さらに、収容座部93に収容された側壁19,20に対し、成形動作時に効果的な押圧作用を奏するシール用のガスケット94が設けられている(図9を参照)。
好ましくは、シール用のガスケット94は、中空であり、かつ、適切な膨張用流体(例えば、圧縮空気)によって膨張可能なタイプであり、膨張されることにより、側壁19,20に対して成形動作時に効果的な押圧動作を行うことができる。また、このようなシール用のガスケット94により、装置の停止時または保守時において、側壁を収容座部93から容易に取り外すことができる。
図示の好ましい実施形態において、装置1は、さらに、ガス透過性の上側の搬送ベルト22に対応する上側の支持トラック24に接続された、側壁19,20を係止する複数の係止アセンブリ96を備えている。この係止アセンブリ96により、側壁19,20は、成形トンネル18を側方から閉塞するようにして、ガス透過性の搬送ベルト21,22の支持トラック23,24に当接保持される。
好ましくは、係止アセンブリ96は、上側の支持トラック24の外側に接続された支持アーム97を含む。この支持アーム97は、支持アーム92と全体的に類似であり、成形トンネル18の中心線を含む横方向平面πについて、当該支持アーム92と対称に配置されている。
詳細には、支持アーム97は、側壁を収容する座部99を形成するほぼL字形状である。座部99は適切な深さを有しており、好ましくは、側壁19,20の厚さとほぼ同一である。支持アーム97の自由端部の1つには、側壁19,20を上側の搬送ベルト22に対応する上側の支持トラック24に当接保持するための長手方向の支持梁98が設けられている。
好ましくは、長手方向の支持梁98には、さらに、座部99に収容された側壁19,20に対し、成形動作時に効果的な押圧作用を奏するシール用のガスケット100、好ましくは、膨張型のガスケットが設けられている(図9を参照)。
このようにして、長手方向の支持梁95,98および膨張型のガスケット94,100がそれぞれ設けられた支持アーム92,97の協働作用により、側壁19,20を、搬送ベルト21,22の下側の支持トラック23および上側の支持トラック24に圧接させることができる。これにより、成形動作時に成形トンネル18を側方から効果的に閉塞できると同時に、装置の停止時または保守時において、側壁19,20を容易に取り外すことができる。
上述の好ましい実施形態において、好ましくは、装置1は、シール用のガスケット101a,101bを備えている。ガスケット101a,101bは、発泡プラスチック製の連続スラブ2の成形トンネル18を形成する側壁19,20と協働し、焼結セクション16において成形トンネル18を側方から密封閉塞する。好ましくは、ガスケット101a,101bは、焼結セクション16のみならず、装置1の他の充填セクション8および安定化セクション17においても、成形トンネル18を密封閉塞する。
このようにして、有利なことに、成形トンネル18に対して流体が漏れないような適切な閉塞を確実に行えるので、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を発泡させるための高温の発泡用流体の、環境への望ましくない流出を防止し、発泡剤の、環境への望ましくない流出の可能性を劇的に減少することができ、かつ、これらの回収作業および廃棄作業が容易となる。また、箱状部材を容易に管理可能な簡略化された構造としながらも、単純な高さ調整動作を任意で行うことができる。
図示の好ましい実施形態において、シール用のガスケット101a,101bは、箱状部材の側壁の自由端部、例えば、箱状部材31の側壁121の自由端部および箱状部材33の側壁122の自由端部(図9および図10に例示する)に接続されており、好ましくは、成形装置内で占めるスペースを最小限に抑えるように、このような側壁とほぼ同一の厚さを有している。
図示の好ましい実施形態において、装置1は、さらに、複数の掛止め要素123のための支持座部120を備えている。掛止め要素123は、ガス透過性の搬送ベルト21,22の側方両縁部に接続されており、当該搬送ベルトを、その長手方向に摺動可能に案内する。
このようにして、有利なことに、装置1は、ガス透過性の各搬送ベルト21,22の側方両縁部において当該搬送ベルト21,22をさらに支持し、当該搬送ベルトの横方向の偏位を最小限に抑えながら、または当該搬送ベルトの横方向の偏位を防止しながら、これらの長手方向への前進を案内する。
好ましくは、掛止め要素123の支持座部120は、箱状部材の側壁121,122に収容されて側壁19,20と協働するシール用のガスケット101a,101bに形成されている。
この場合、シール用のガスケット101a,101bは、支持座部120の形状に応じて適切に成形される。例えば、ガスケット101a,101bは、支持座部120が、掛止め要素123の形状に実質的に適合するほぼC字形状になるように成形される。これにより、支持座部120は、掛止め要素123を支持し、かつ、当該掛止め要素123の摺動を案内することができる。
これにより、有利なことに、支持座部120の前記構成により、ガス透過性の搬送ベルト21,22に対する側方からの支持および案内が可能になると同時に、当該支持座部120が装置1において最小限のスペースしか占めないので、コンパクト性を有利に実現できる。
図示の好ましい実施形態において、成形トンネル18を形成する装置1の充填セクション8、焼結セクション16および安定化セクション17は、従来の構成と同様に、下側の第1の対の長手方向梁103,104および上側の第2の対の長手方向梁106,107を含む、全体を符号102で示す支持構造体によって支持されている。第1の対の長手方向梁103,104は、互いに平行に離間しており、下側の複数の横方向梁105によって補強されている。当該複数の横方向梁105は、互いに平行であり、装置1に沿って所定の間隔で配置されている。第2の対の長手方向梁106,107は、互いに平行に離間しており、上側の複数の横方向梁108によって補強されている。当該複数の横方向梁108は、互いに平行であり、装置1に沿って所定の間隔で配置されている(図3、図4および図5を参照)。
前述の長手方向梁103,104および106,107は、それぞれ、一体品として形成されてもよいし、または互いに接続されることで必要な長さ、例えば、装置1を形成する箱状部材の長さとなる、所定の長さの複数の部品で形成されてもよい。
図示の好ましい実施形態において、装置1は、さらに、複数の位置決め装置111a,111b,112a,112b、および位置決め装置125(図3)を備えている。下側の位置決め装置111a,111bおよび上側の位置決め装置112a,112bは、それぞれ、充填セクション8の下側の箱状部材26および上側の箱状部材25の対応する支持梁の位置を調整することができる。位置決め装置125は、上側の支持トラック24の焼結セクション16における箱状部材33,34および安定化セクション17における箱状部材75,76,77,78の支持梁の位置を調整することができる。
有利なことに、これらの位置決め装置は、装置の各種セクションにおける成形トンネル18の高さを容易に調整することができ、また、焼結セクション16に設けられた角度調整装置40と協働で、当該焼結セクション16における高さを変化させることができる。
好ましくは、充填セクション8の下側の箱状部材26に対応する下側の位置決め装置111a,111bは、装置1に沿って所定の間隔で設けられた複数の下側の機械式ジャッキ113,114を備えている。下側の機械式ジャッキ113,114のそれぞれには、対応する周知のモータ手段124が設けられている。下側の位置決め装置111aのモータ手段を、図3および図4に示す。
下側の機械式ジャッキ113,114は、それぞれ、下側の長手方向梁103,104に接続されており、当該長手方向梁に作用して図4に示す上下矢印Vの垂直方向への変位を促す。このようにして、下側の機械式ジャッキ113,114は、充填セクション8において、下側のガス透過性の搬送ベルト21に対応する下側の支持トラック23の上げ下げを調整することができる。
好ましくは、充填セクション8の上側の箱状部材25の位置決め装置112a,112bは、複数の上側の機械式ジャッキ115,116を備えている。上側の機械式ジャッキ115,116は、それぞれ、下側の機械式ジャッキ113,114に対応するように、装置1に沿って所定の間隔で設けられている。また、当該上側の機械式ジャッキ115,116のそれぞれには、対応する周知のモータ手段126,127が設けられている。
上側の機械式ジャッキ115,116は、それぞれ、上側の長手方向梁106,107に接続されており、当該長手方向梁に作用して図4に示す上下矢印Vの垂直方向への変位を促す。このようにして、上側の機械式ジャッキ115,116は、充填セクション8において、上側のガス透過性の搬送ベルト22に対応する上側の支持トラック24の上げ下げを調整することができる。
図示の実施形態において、上側の支持トラック24の箱状部材33,34,75,76,77,78の支持梁の位置を調整する位置決め装置125は、複数の機械式ジャッキ128,129を備えている。好ましくは、機械式ジャッキ128,129は、それぞれ上側の長手方向梁106,107に接続され、および/または横方向梁108に接続されている。また、好ましくは、機械式ジャッキ128,129は、対応する周知のモータ手段によって動作される。長手方向梁106に接続された場合の機械式ジャッキ128を動作させるモータ手段130を、図3に示す。
この好ましい実施形態において、上側の機械式ジャッキ128,129は、モータ手段130で回転可能に駆動される対応するシャフトにより、互いに伝動可能に接続されている。これにより、上側のガス透過性の搬送ベルト22に対応する上側の支持トラック24の箱状部材33,34,75,76,77,78の上げ下げを調整することができるので、製造要件に応じて、成形トンネル18の最も適切な高さを決定することが可能である。
上側の機械式ジャッキ115,128および116,129は、それぞれ、対応するほぼ管状の支柱117,118に取り付けられている。ほぼ管状の支柱117,118は、下側の長手方向梁103,104、上側の長手方向梁106,107、および横方向梁105,108とともに、かご形状の支持構造体102を形成する。
さらに、支柱117,118は、それぞれ、上側の機械式ジャッキ115,128、116,129に着脱可能に接続されている。これにより、上側のガス透過性の搬送ベルト22を保守時において定期的に交換することができる。
図示の好ましい実施形態において、下側の長手方向梁103,104(または下側の長手方向梁103,104を形成する、梁の構成品)は、複数の支持肢部109,110に載置されている。支持肢部109,110は、搬送ベルトの交換作業が容易に行えるように当該長手方向梁に着脱可能に接続されている。
想定可能な好ましいさらなる一実施形態(図示せず)において、成形装置1は、さらに、ある形状の開口を具備したプレートを備えており、このプレートは、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の充填セクション8を閉じるためのものである。当該開口から、連続スラブ2を補強するための対応する棒材(補強用棒材)を成形トンネル18に導入することができる。これにより、製造される連続スラブ2の自立性を向上させることができる。
上述の成形装置1およびプラント3’を参照しながら、発泡プラスチック製の連続体(例えば、上述の連続スラブ2)を連続的に成形する、本発明に係る方法の好ましい一実施形態について以下で説明する。
より詳細には、焼結セクション16の箱状部材31,32,33,34を図14に示した形態に設定した場合の、装置1の定常動作状態に基づいて、当該方法を説明する。
前記定常動作状態は、側壁19,20の間でかつガス透過性の搬送ベルト21,22の間に成形トンネルを設ける前工程と、箱状部材31,33の端部およびこれに対向する箱状部材32,34の端部と協働する角度調整装置40,41を動作させることにより、図14に示すように焼結セクション16の箱状部材31,32,33,34を傾斜させる前工程と、成形動作を開始する前工程とを実行することで達成できる。
当該方法の第1の動作工程において、発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒、例えば、発泡剤としてペンタンを含むポリスチレンの予備発泡顆粒が、装置1の供給セクションから充填領域27に供給される。
好ましくは、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒を供給する前記工程は、充填領域27を真空状態に保持することによって実行される。この真空状態は、箱状部材25,26を、当該充填領域の真空度を所定の数値に維持可能な適切なシステムに接続することで実現できる。
好ましくは、充填領域27で実現される真空度は、0.3〜0.4バール(bar)(絶対圧力で0.7〜0.6バールに相当)。
このようにして、有利なことに、充填領域27に供給される予備発泡顆粒の成層化現象を最小限に抑えることができ、また、充填領域27の断面全体および成形トンネル18に形成された後続の焼結領域36の断面全体において、当該顆粒を均一に分布させることができる。
当該方法の次の工程では、成形トンネル18の、充填領域27の下流に延在する焼結領域36に充填された顆粒を発泡および顆粒同士を相互融着させることにより、発泡プラスチック製の連続スラブ2が成形される。
好ましくは、顆粒を発泡および顆粒同士を相互融着させる前記工程(すなわち、顆粒を焼結する工程)は、成形トンネル18に形成された焼結領域36の全体に沿って、高温の発泡用流体(例えば、空気/蒸気の混合物)を、ガス透過性の搬送ベルト21,22を介して供給することで実行される。
好ましくは、また、前記発泡プラスチックが発泡ポリスチレンである場合、顆粒を発泡させる前記高温の発泡用流体として作用する蒸気は、100℃〜120℃の温度(例えば、約100℃の温度が好ましい)および絶対圧力1〜1.6バール(bar)(例えば、約1.2の絶対圧力が好ましい)で供給される。
図14に示す成形装置1の好ましい実施形態において、連続スラブ2を成形する工程は、焼結セクション16の箱状部材31と箱状部材33との間に形成された、焼結領域36の少なくとも最初の部分において、発泡時および相互融着時のばらの顆粒に対し、徐々に減少する圧力を加える工程と、矢印Fで示される連続スラブ2の搬送方向に沿って前記最初の部分の下流において焼結セクション16の箱状部材32と箱状部材34との間に形成された、焼結領域36の少なくとも第2の部分において、前記顆粒に対し、徐々に増大する圧力を加える工程とを含む。
有利なことに、連続スラブ2に加える圧力を徐々に減少させることにより、これ以外の動作条件が同一である場合と比べて、顆粒に含まれる発泡剤(ペンタン)の発泡能力を最大限に引き出し、発泡性プラスチック材料で構成される顆粒の発泡を最適化することができる。この次に、連続スラブ2に加える圧力を徐々に増大させることにより、焼結工程の最終段階における顆粒同士の相互融着が最適化されるので、一様な密度特性および一様な熱伝導係数を得ることができる。また、これ以外の動作条件が同一である場合と比べて、所望の最終形状を得るのに必要な発泡剤(ペンタン)の量を減少させることができ、発泡剤の量を、顆粒の総重量に対して2〜4%にまで減少させることが可能である。また、発泡剤の減少により、環境に対する成形動作の影響を軽減し、かつ、原材料コストおよび製造コストを減少させることができる。
成形装置1の、図14に示す好ましい形態において、連続スラブ2に加える圧力を初めに減少させる構成は、箱状部材31,33が互いに対称になるように箱状部材31を下方に傾斜させ箱状部材33を上方に傾斜させることにより、機械的に達成することができる。好ましくは、この構成のキャンバfは、約1〜約4°の角度に対応する数値をとる。
図13に示す好ましい動作形態において、連続スラブ2に加える圧力を初めに増大させる構成は、箱状部材32,34が互いに対称になるように、箱状部材32を上方に傾斜させ、かつ、角度調整装置41を用いて箱状部材34を下方に傾斜させることにより、機械的に達成することができる。好ましくは、この構成における前述のキャンバfは、1〜4°の角度に対応する数値をとる。
好ましい実施形態では、箱状部材の傾斜は、当該箱状部材の自由端部に作用する角度調整装置40,41の変位装置131,132によって達成され、かつ、その傾斜は、有利なことに、センサ87であるロードセルが成形動作時の押圧力を検出することによって調整可能である。
これにより、有利なことに、焼結セクション16の形態を、発泡プラスチック製の連続体の焼結条件および成形条件が最適となるように自動的に変化させることができる。
また、発泡性プラスチック材料の顆粒の発泡および顆粒同士の相互融着の最適な調整は、供給体35によって焼結セクション16の箱状部材31,32,33,34に供給される高温の発泡用流体(空気/蒸気の混合物)の圧力を調整すること、すなわち、成形される連続スラブ2に加わる圧力を非機械的に制御することによっても実行できる。
つまり、本発明の方法は、箱状部材31,32,33,34における供給圧力、すなわち、ガス透過性の搬送ベルト21の下部またはガス透過性の搬送ベルト22の上部における供給圧力を、前述の好ましい範囲である絶対圧力1〜1.6バール(bar)で調整することにより、蒸気の正味の流量を調整できる。
したがって、例えば、供給される蒸気を焼結領域36内の分に限定して考えると、箱状部材31,32に供給される蒸気の圧力が箱状部材33,34に供給される蒸気の圧力よりも大きい場合には、蒸気の正味の流れの方向は上方、すなわち、箱状部材33,34への方向となり、逆の場合には、蒸気の正味の流れの方向は下方、すなわち、箱状部材31,32への方向となり、このような方向において、顆粒に対する圧力差による圧縮効果が得られる。
この場合、当業者であれば、所望の流量を得るのに必要な圧力差の数値を、満たすべき製造要件に基づいて容易に決定することができるであろう。
この好ましい実施形態において、本発明の方法は、さらに、焼結領域36の箱状部材31,32,33,34に設けられた、ガス透過性の搬送ベルト21,22の前述した変位部58により、連続スラブ2を移動させる工程を含む。
この場合、有利なことに、搬送される連続スラブ2に加わる圧力が最も高くなる領域、すなわち、ガス透過性の搬送ベルト21,22に必要な引張力が最大となる領域において変位部58が動作することにより、成形トンネル18で成形される連続スラブ2を均一な速度で移動させるのに必要な、ガス透過性の搬送ベルト21,22に対する牽引部48,49の引張力を減少させることができる。
さらに、変位部58の支持変位ベルト59が実質上のトラック形態の構造を有するので、有利なことに、ガス透過性の搬送ベルト21,22を適切に支持できるのみでなく、変位力を分割する(split )ことができ、かつ、搬送ベルトの横方向全体にわたって高温の発泡用流体を均一に分布させることができる。
さらに、好ましくは、連続スラブ2を成形する工程は、成形トンネル18に形成された焼結領域36を、実質的に蒸気が漏れないように閉塞した状態で行われる。
この好ましい構成は、側壁19,20と協働するガスケット101a,101bによるシール、および支持アーム92,97に取り付けられた膨張可能なガスケット94,100による押圧作用によって実現される。
これにより、有利なことに、高温の発泡用流体の、外部環境への望ましくない流出を防止できるので、その熱を最適に利用することができ、また、発泡剤の、環境への流出の可能性を劇的に減少させることができるので、当該発泡剤の回収作業および廃棄作業が容易になる。
他の一実施形態において、例えば、ガス透過性の搬送ベルト21,22の一方のみから、高温の発泡用流体を供給してもよい。好ましくは、下側のガス透過性の搬送ベルト21を介して、すなわち、焼結される連続スラブ2の下側から高温の発泡用流体を供給することにより、凝縮物の形成を成形トンネル18の下部分に限定できるので、凝縮物が形成された場合の除去が容易になる。
次に、本発明の方法は、成形トンネル18に形成され焼結領域36の下流に延在する安定化領域119において、発泡プラスチック製の連続スラブ2を安定化させる工程を備える。
好ましい一実施形態では、図2に示すように、連続スラブ2を安定化させる工程は、a)安定化領域119の少なくとも最初の部分119aにおいて、当該部分を真空状態に保持することにより、連続スラブ2を冷却する副工程と、b)安定化領域119の少なくとも第2の部分119bに対し、ガス透過性の搬送ベルト21,22から連続スラブ2を分離させるための流体(分離用流体)、例えば、圧縮空気を供給する副工程とを含む。
好ましくは、前記a)副工程およびb)副工程は、この順番で行われるものである。つまり、当該連続スラブ2は、その形状が冷却および安定化されてから、ガス透過性の搬送ベルト21,22からの分離を促進される。
有利なことに、前記a)副工程により、焼結領域36で成形された連続スラブ2がすばやく冷却され、発泡プラスチック製の焼結物の全体が一様に冷却されるので、当該連続スラブ2の形状が効果的に安定化し、表面の「スキン」の形成を実質上防ぐことができる。
この好ましい実施形態において、前記a)副工程は、成形トンネル18に形成された安定化領域119の第1の部分119aにおける下側の支持トラック23の箱状部材71,72および上側の支持トラック24の箱状部材75,76を、所定の真空度、例えば、絶対圧力0.3〜0.4バール(bar)に設定することによって行われる。この真空度は、これらの箱状部材の内部を周知の真空システムと接続することで実現できる。
このようにして、発泡プラスチック製の焼結物の深部から、残留した発泡用蒸気を効果的に取り除くことが可能なので、前述の「スキン」の形成の原因と考えられる、表面領域の急速な冷却による現象を防ぐことができる。
前記b)副工程は、成形トンネル18に形成された安定化領域119の第2の部分119bにおける下側の支持トラック23の箱状部材73,74および上側の支持トラック24の箱状部材77,78において実行される。この副工程は、有利なことに、ガス透過性の搬送ベルト21,22からの連続スラブ2の分離を容易にすると同時に、連続スラブ2の移動を容易にするために必要な、搬送ベルトおよび当該連続スラブ2に対する牽引部48,49の引張力を減少させることができる。
前述したように、好ましくは、分離用流体は、周知の適切な供給システムによって供給される圧縮空気である。この供給システムは、例えば、プラント3’の分配ネットワークに接続されている。
他の好ましい一実施形態において、安定化領域119の少なくとも1つの部分を真空状態に保持することで連続スラブ2を冷却する前記a)副工程は、焼結領域36から所定の距離を隔てたところに、安定化領域の1つの部分119aを設け、この部分119aで行ってもよい。
この場合、上述の手順に従い残留蒸気を取り除くことで連続スラブ2を実際に冷却させる前記a)副工程の前に、まず、連続スラブ2の安定化領域119において当該連続スラブ2の形状を定着させるc)副工程が実行される。このc)副工程では、連続スラブは加熱も冷却もされない(外部環境への不可避の熱分散を除く)。
したがって、この好ましい実施形態において、連続スラブ2を安定化させる工程は、i)安定化領域119の第1の部分(例えば、成形トンネル18において下側の支持トラック23の箱状部材71と上側の支持トラック24の箱状部材75との間に形成された部分)において、連続スラブの形状を定着させる副工程と、ii)安定化領域119の第2の部分119a(例えば、成形トンネル18において下側の支持トラック23の箱状部材72と上側の支持トラック24の箱状部材76との間に形成された部分)において、連続スラブ2を冷却する副工程と、iii)安定化領域119の第3の部分119b(例えば、成形トンネル18において下側の支持トラック23の箱状部材73,74と上側の支持トラック24の箱状部材77,78との間に形成された部分)において、冷却された連続スラブ2を、ガス透過性の搬送ベルト21,22から分離させる副工程とを含む。
好ましくは、本発明の方法は、ガス透過性の搬送ベルト21,22を、連続スラブの厚さに応じて10〜20メートル/分(m/min)の速度で移動させて実行する。すなわち、連続スラブ2は、この速度で成形トンネル18内を移動することになる。
好ましくは、本発明の方法は、さらに、緊張装置52,53を牽引部48,49に対して動作させることによってガス透過性の搬送ベルト21,22を緊張状態に保持する工程を備える。
これにより、有利なことに、ガス透過性の搬送ベルトが屈曲することなく、発泡プラスチック製の物体を一定の速度で搬送することができる。
好ましくは、本発明の成形方法は、さらに、安定化領域119からの出口、すなわち、成形装置1の出口での発泡プラスチック製の連続スラブ2の深部の温度が約80℃未満になるように実行される。
このようにして、有利なことに、連続スラブ2から得られるパネル2’の保管期間中に収縮現象および変形現象が生じる可能性を減少させることができる。
上述の成形装置1およびプラント3’を参照しながら、発泡プラスチック製の建築材(例えば、前述のパネル2’)を連続的に成形する、本発明に係る方法の好ましい一実施形態について以下で説明する。
当該方法では、まず、連続スラブ2が、上述の処理工程に従って連続的に成形される。
次に、建築材を連続的に成形する本発明の当該方法は、装置1の下流に設けられた切断セクション9において連続スラブ2を切断する工程を備える。切断セクション9は、切断装置、例えば、熱線切断型の切断装置を含む。
このようにして、所望の長さを有する複数のパネル2’を得ることができる。各パネル2’は、例えば、建物の壁に使用されるいわゆる「ジャケット」型の絶縁層における断熱防音材として、または他の種類の用途(例えば、車両本体、冷蔵庫など)における断熱防音材として用いることができる。
定常状態の装置1の形態を、図12および図13に示す焼結セクション16の箱状部材31,32,33,34の形態とした、本発明の当該方法の他のさらなる好ましい実施形態においても、前述の有利な技術的効果の一部または全部を実現することができる。
例えば、図13に示す箱状部材31,32,33,34の形態の場合、有利なことに、焼結領域36における箱状部材32と箱状部材34との間の部分において成形トンネル18の高さがその長手方向において徐々に減少する構成により、連続スラブ2に対して一様な圧力を対称的かつ機械的に加えることができる。
一方、図12に示す箱状部材31,32,33,34の形態の場合の、成形トンネル18の高さがその長手方向において徐々に減少する構成は、上側の箱状部材33,34を傾斜させるだけで達成できる。
有利なことに、上述した方法および装置は、発泡プラスチック製の連続スラブ2および建築材2’のいずれも製造することができる。建築材2’は、例えば、不連続なパネルの形態であり、その上面12および下面13は、焼結動作時に連続スラブ2の表面部を搬送ベルト21,22の穿孔部に部分的に侵入させたことにより、凹凸面となっている。
したがって、有利なことに、このようにして得られた連続スラブ2および建築材2’の表面は、適切な被覆材料、例えば、漆喰、石膏、または建設産業で用いられる他の同様の材料との接着が容易な表面処理特性を備えている。
さらに、本発明の連続スラブ2および建築材2’の凹凸面は、市場での商品価値を高める美的特性を備えている。
好ましくは、連続スラブ2および建築材2’の凹凸面は、その表面全体にわたってほぼ一様に分布した複数の微細な凸部を含むことにより、上述の技術的特徴および美的特徴を最適に実現している。この凸部の高さは、例えば、0.5ミリメートル(mm)である。
当然ながら、当業者であれば、特定の要件および将来生じ得る要件を充足するために、上述した発明に対して変形および変更を施すであろう。このような変形および変更は、添付の特許請求の範囲が規定する保護範囲に含まれるものとする。
1 発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置
2 発泡プラスチック製の連続体
2’ 建築材
3’ 発泡プラスチック製の連続体の連続成形プラント
3’’ 建築材の連続成形プラント
4 供給セクション
8 充填セクション
9 切断セクション
16 焼結セクション
17 安定化セクション
18 成形トンネル
19,20 側壁
21,22 ガス透過性の搬送ベルト
23 下側の支持トラック
24 上側の支持トラック
27 充填領域
36 焼結領域
119 安定化領域
π 成形トンネルの中心線を含む横方向平面

Claims (64)

  1. 発泡プラスチック製の連続体(2)を連続的に成形する装置(1)であって、
    a)発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒を充填する、充填セクション(8)、
    b)前記充填セクション(8)の下流に延在し、発泡プラスチック製の前記連続体(2)を焼結する焼結セクション(16)、
    c)前記焼結セクション(16)の下流に延在し、発泡プラスチック製の前記連続体(2)を安定化させる安定化セクション(17)、および
    d)一対の側壁(19,20)の間で、かつ下側および上側からなる一対のガス透過性の搬送ベルト(21,22)の間に形成され、前記焼結セクション(16)および前記安定化セクション(17)に沿って延在する成形トンネル(18)、
    を備えており、
    前記一対の搬送ベルト(21,22)が、それぞれ、対応する下側の支持トラック(23)または上側の支持トラック(24)によって支持されており、
    前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)を支持する前記支持トラック(23,24)の少なくとも一方の、前記焼結セクション(16)に延在する少なくとも1つの部位が、前記成形トンネル(18)の中心線を含む横方向平面(π)に対して傾斜可能であり、これにより、成形トンネル(18)の高さをその長手方向において変化させることができる、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  2. 請求項1に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記支持トラック(23,24)の少なくとも一方における前記少なくとも1つの傾斜可能な部位が、前記焼結セクション(16)に配置された少なくとも1つの箱状部材(31,32,33,34)の少なくとも1つの傾斜可能な部分を含む、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  3. 請求項2に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記焼結セクション(16)の前記少なくとも1つの箱状部材(31,32,33,34)が傾斜可能であり、
    前記少なくとも1つの箱状部材(31,32,33,34)の前記傾斜可能な部分が、当該少なくとも1つの箱状部材(31,32,33,34)の壁部で構成されており、この壁部が、前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)の一方と協働する、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  4. 請求項2に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    さらに、発泡性プラスチック材料で構成される前記顆粒を発泡させるための高温の流体を供給する供給体(35)が、前記焼結セクション(16)に設けられている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  5. 請求項2および4に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記焼結セクション(16)の前記少なくとも1つの箱状部材(31,32,33,34)が、流体が漏れないように隔てられた少なくとも2つの部位を有しており、
    発泡性プラスチック材料で構成される前記顆粒を発泡させるための高温の流体を供給する供給体(35)が、当該少なくとも2つの部位のそれぞれに設けられている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  6. 請求項2に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記少なくとも一方の支持トラック(23,24)が、前記焼結セクション(16)に配置され前記成形トンネル(18)に沿って並んだ、少なくとも2つの構造的に独立した箱状部材(31,32,33,34)を含み、
    当該少なくとも2つの構造的に独立した箱状部材(31,32,33,34)のそれぞれが、前記成形トンネル(18)の中心線を含む前記横方向平面(π)に対して傾斜可能であり、これにより、前記成形トンネル(18)の高さをその長手方向において変化させることができる、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  7. 請求項2に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)の前記下側の支持トラックおよび前記上側の支持トラック(23,24)のそれぞれが、前記焼結セクション(16)に配置され前記成形トンネル(18)に沿って並んだ、少なくとも一対の構造的に独立した箱状部材(31,32,33,34)を含む、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  8. 請求項7に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記下側の支持トラック(23)の前記少なくとも一対の箱状部材(31,32)のうちの少なくとも1つ、および前記上側の支持トラック(24)の前記少なくとも一対の箱状部材(33,34)のうちの少なくとも1つが、前記成形トンネル(18)の中心線を含む前記横方向平面(π)に対して傾斜可能であり、これにより、前記成形トンネル(18)の高さをその長手方向において変化させることができる、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  9. 請求項7に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記焼結セクション(16)に配置された、前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)の前記下側の支持トラック(23)の前記少なくとも一対の箱状部材(31,32)と、前記上側の支持トラック(24)の前記少なくとも一対の箱状部材(33,34)とが、前記成形トンネル(18)の中心線を含む前記横方向平面(π)について対称に配置されている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  10. 請求項7に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記焼結セクション(16)に配置された前記箱状部材(31,32,33,34)における少なくとも1つの長手方向端部に、前記ガス透過性の搬送ベルトを支持する支持摺動ブロック(38,39)が設けられている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  11. 請求項3に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記少なくとも1つの箱状部材(31,32,33,34)が、当該少なくとも1つの箱状部材(31,32,33,34)の長手方向端部と協働する角度調整装置(41)により、前記成形トンネル(18)の中心線を含む前記横方向平面(π)に対して傾斜可能である、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  12. 請求項11に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記角度調整装置(41)にはセンサ(87)が設けられており、当該センサ(87)は、発泡性プラスチック材料で構成される前記顆粒の発泡により前記焼結セクション(16)で生じる押圧力を検出して、前記少なくとも1つの箱状部材(31,32,33,34)の前記長手方向端部における変位装置(131,132)を垂直方向に駆動するように構成されている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  13. 請求項1に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記充填セクション(8)が、発泡性プラスチック材料で構成される前記顆粒を充填するための充填領域(27)を形成する、下側および上側からなる一対の箱状部材(25,26)と、前記充填領域(27)の上流において支持された、前記顆粒を供給するための供給装置(28)とを含む、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  14. 請求項12に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記充填セクション(8)の前記箱状部材(25,26)の少なくとも一方が、前記充填領域(27)を真空状態に保持するように構成された吸引システムと連通している、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  15. 請求項1に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)の前記下側の支持トラック(23)および前記上側の支持トラック(24)のそれぞれが、前記安定化セクション(17)に配置された少なくとも1つの箱状部材(71,72,73,74,75,76,77,78)を含み、
    当該安定化セクション(17)の箱状部材(71,72,73,74,75,76,77,78)のうちの少なくとも1つが、前記成形トンネル(18)の、当該安定化セクション(17)に沿って延びる少なくとも1つの部分を真空状態で保持するように構成された吸引システムと連通している、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  16. 請求項1または15に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)の前記下側の支持トラック(23)および前記上側の支持トラック(24)のそれぞれが、前記安定化セクション(17)に配置された少なくとも1つの箱状部材(71,72,73,74,75,76,77,78)を含み、
    当該箱状部材(71,72,73,74,75,76,77,78)のうちの少なくとも1つが、発泡プラスチック製の前記連続体(2)を前記搬送ベルト(21,22)から分離させるための流体を供給する供給システムと連通している、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  17. 請求項15および16に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)の前記下側の支持トラック(23)および前記上側の支持トラック(24)のそれぞれが、前記安定化セクション(17)に配置され前記成形トンネル(18)に沿って並んだ、少なくとも2つの構造的に独立した箱状部材(71,72,73,74;75,76,77,78)を含み、
    前記安定化セクション(17)に配置された、前記支持トラック(23,24)の前記箱状部材(71,72,73,74,75,76,77,78)のうちの少なくとも1つが、前記成形トンネル(18)の、前記安定化セクション(17)に沿って延びる少なくとも1つの部分を真空状態で保持するように構成された吸引システムと連通しており、かつ、
    前記安定化セクション(17)に配置された、前記支持トラック(23,24)の前記箱状部材(71,72,73,74,75,76,77,78)のうちの別の少なくとも1つが、発泡プラスチック製の前記連続体(2)を前記搬送ベルト(21,22)から分離させるための流体を供給する供給システムと連通している、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  18. 請求項16に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記安定化セクション(17)に配置された、前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)の前記下側の支持トラック(23)の前記箱状部材(71,72,73,74)と、前記上側の支持トラック(24)の前記箱状部材(75,76,77,78)とが、前記成形トンネル(18)の中心線を含む前記横方向平面(π)について対称に配置されている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  19. 請求項1に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)の少なくとも一方が、ガスを透過できる柔軟性要素で構成されている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  20. 請求項19に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記ガスを透過できる柔軟性要素が、その全表面積の8%〜20%を穿孔されている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  21. 請求項1または19に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)のそれぞれが、前記安定化セクション(17)の自由端部に支持されている対応する牽引部(48,49)により、前記成形トンネル(18)内を移動される、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  22. 請求項21に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記牽引部(48,49)が、
    少なくとも1つの緊張装置(52,53)および/または前記搬送ベルト(21,22)の中心を合わせる少なくとも1つの中心合わせ装置を含む、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  23. 請求項21に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    さらに、一対の伝動部(54,55)を備えており、当該一対の伝動部(54,55)が、発泡性プラスチック材料で構成される前記顆粒の前記充填セクション(8)の自由端部に支持されている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  24. 請求項1に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)の前記下側の支持トラック(23)および前記上側の支持トラック(24)のそれぞれが、前記充填セクション(8)に配置された少なくとも1つの箱状部材(25,26)、前記焼結セクション(16)に配置された少なくとも1つの箱状部材(31,32,33,34)、および前記安定化セクション(17)に配置された少なくとも1つの箱状部材(71,72,73,74,75,76,77,78)を含む、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  25. 請求項1に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    さらに、前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)の前記支持トラック(23,24)の少なくとも一方を、他方の支持トラック(24,23)に対して調整可能に位置決めするように構成された少なくとも1つの位置決め装置(111a,111b,112a,112b)を備えており、これにより、前記成形トンネル(18)の高さを調整することができる、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  26. 請求項25に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記位置決め装置(111a,111b,112a,112b)が少なくとも1つの機械式ジャッキ(113,114,115,116)を備えており、当該機械式ジャッキのそれぞれには、対応するモータ手段が設けられている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  27. 請求項1に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)の前記下側の支持トラック(23)および前記上側の支持トラック(24)のそれぞれが、対応する下側または上側の搬送ベルト(21,22)を変位させる変位部(58)を含む、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  28. 請求項27に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記下側および上側のガス透過性の搬送ベルト(21,22)のそれぞれの前記変位部(58)が、前記焼結セクション(16)に設けられている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  29. 請求項27または28に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記下側および上側のガス透過性の搬送ベルト(21,22)のそれぞれの前記変位部(58)が、トラックの形態である支持変位ベルト(59)を含む、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  30. 請求項29に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    前記支持変位ベルト(59)が、対応するモータ部(60)により、運動伝達部(61)を介して動作される、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  31. 請求項1に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    発泡プラスチック製の前記連続体(2)の前記成形トンネル(18)を形成する前記側壁(19,20)が、自滑性材料で被覆処理されている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  32. 請求項1に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    さらに、シール用のガスケット(94)を備えており、当該シール用のガスケット(94)は、発泡プラスチック製の前記連続体(2)の前記成形トンネル(18)を形成する前記側壁(19,20)と協働することにより、前記焼結セクション(16)において前記成形トンネル(18)を側方から密封閉塞している、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  33. 請求項1に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    さらに、前記下側および上側のガス透過性の搬送ベルト(21,22)の側方両端部に接続された複数の掛止め要素のための支持座部を備えており、これにより、当該搬送ベルトをその長手方向に摺動可能に案内する、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  34. 請求項1に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    発泡プラスチック製の前記連続体(2)の前記成形トンネル(18)を形成する前記側壁(19,20)が、前記下側のガス透過性の搬送ベルト(21)に対応する前記下側の支持トラック(23)によって支持されている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  35. 請求項34に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    さらに、前記側壁(19,20)を係止する係止アセンブリを備えており、
    当該係止アセンブリは、前記上側のガス透過性の搬送ベルト(22)に対応する前記上側の支持トラック(24)に接続され、前記側壁(19,20)を、前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)の前記支持トラック(23,24)に当接保持する、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  36. 請求項1に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置において、
    さらに、ある形状の開口を具備したプレートを備えており、当該プレートは、発泡性プラスチック材料で構成される前記顆粒の前記充填セクション(8)を閉じるものであり、当該開口から、前記連続体(2)を補強するための棒材を前記成形トンネル(18)に導入することができる、発泡プラスチック製の連続体の連続成形装置。
  37. 発泡プラスチック製の連続体(2)を連続的に成形する方法であって、
    一対の側壁(19,20)の間で、かつ下側および上側からなる一対のガス透過性の搬送ベルト(21,22)の間に、成形装置(1)の成形トンネル(18)を設ける工程と、
    発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒を、前記成形装置(1)の充填領域(27)に供給する工程と、
    前記成形トンネル(18)の、前記充填領域(27)の下流に延在する焼結領域(36)において、前記顆粒を発泡および前記顆粒同士を相互融着させることにより、発泡プラスチック製の連続体(2)を成形する工程と、
    前記焼結領域(36)の下流に延在する安定化領域(119)において、発泡プラスチック製の前記連続体(2)を安定化させる工程と、
    を備え、
    発泡プラスチック製の連続体(2)を成形する前記工程が、前記成形トンネル(18)の高さをその長手方向において変化させることにより、成形時および相互融着時の前記ばらの顆粒に対し、当該成形トンネル(18)の長手方向に沿って変化する圧力を加える工程を含む、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  38. 請求項37に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    発泡プラスチック製の連続体(2)を成形する前記工程が、発泡時および相互融着時の前記ばらの顆粒に対し、前記焼結領域(36)の少なくとも1つの部分において、徐々に増大する圧力を加える工程を含む、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  39. 請求項37に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    発泡プラスチック製の連続体(2)を成形する前記工程が、発泡時および相互融着時の前記ばらの顆粒に対し、前記焼結領域(36)の少なくとも1つの部分において、徐々に減少する圧力を加える工程を含む、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  40. 請求項39に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    発泡時および相互融着時の前記ばらの顆粒に対して、徐々に減少する圧力を加える前記工程が、前記成形トンネル(18)の高さをその長手方向において徐々に増加させることによって行われる、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  41. 請求項37に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    発泡プラスチック製の連続体(2)を成形する前記工程が、
    発泡時および相互融着時の前記ばらの顆粒に対し、前記焼結領域(36)の少なくとも第1の部分において、徐々に減少する圧力を加える工程と、
    発泡時および相互融着時の前記ばらの顆粒に対し、前記焼結領域(36)の少なくとも第2の部分において、徐々に増大する圧力を加える工程と、
    を含む、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  42. 請求項37に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    発泡プラスチック製の連続体(2)を成形する前記工程が、前記焼結領域(36)において成形される前記連続体(2)の表面部を、少なくとも一方の前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)の穿孔部に部分的に侵入させるようにして実行される、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  43. 請求項42に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    前記少なくとも一方のガス透過性の搬送ベルト(21,22)が、合成材料で作製されたネットで構成されているか、または織布で構成されている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  44. 請求項43に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    合成材料で作製された前記ネット、または前記織布が、その全表面積の8%〜20%を穿孔されている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  45. 請求項37に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒を、前記成形装置(1)の充填領域(27)に供給する前記工程が、当該充填領域(27)を真空状態に保持することによって実行される、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  46. 請求項37に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    前記顆粒の発泡および前記顆粒同士の相互融着が、高温の発泡用流体を、前記成形トンネル(18)の前記焼結領域(36)の少なくとも1つの部分に供給することによって実行される、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  47. 請求項37に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    発泡プラスチック製の前記連続体(2)を安定化させる前記工程が、前記安定化領域(119)の少なくとも1つの部分において前記連続体(2)を冷却する工程を含む、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  48. 請求項47に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    発泡プラスチック製の前記連続体(2)を冷却する前記工程が、前記安定化領域(119)の前記少なくとも1つの部分を真空状態に保持することによって行われる、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  49. 請求項37または47に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    発泡プラスチック製の前記連続体(2)を安定化させる前記工程が、発泡プラスチック製の前記連続体(2)を前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)から分離させるための流体を、前記安定化領域(119)の少なくとも1つの部分に対して供給することによって行われる、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  50. 請求項47または49に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    発泡プラスチック製の前記連続体を冷却する前に、さらに、当該発泡プラスチック製の連続体(2)の形状を定着させる工程を備える、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  51. 請求項37に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    さらに、前記焼結領域(36)および/または前記安定化領域(119)に設けられた変位部(58)により、発泡プラスチック製の前記連続体(2)を移動させる工程を備えており、当該変位部(58)は、前記下側のガス透過性の搬送ベルト(21)および前記上側のガス透過性の搬送ベルト(22)に対して動作する、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  52. 請求項51に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)の、前記焼結領域(36)に設けられた前記変位部(58)が、トラックの形態である支持変位ベルト(59)を含む、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  53. 請求項37に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    さらに、前記ガス透過性の搬送ベルト(21,22)を緊張状態に保持する工程を備えている、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  54. 請求項37に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法において、
    発泡プラスチック製の連続体(2)を成形する前記工程が、前記焼結領域(36)を流体が漏れないように閉塞した状態で行われる、発泡プラスチック製の連続体の連続成形方法。
  55. 発泡プラスチック製の建築材(2’)を連続的に成形する方法であって、
    請求項37〜54のいずれか一項に記載の連続成形方法に従い発泡プラスチック製の連続体(2)を連続的に成形する工程、および
    発泡プラスチック製の前記連続体(2)を所定の寸法に切断する工程、
    を備える、発泡プラスチック製の建築材の連続成形方法。
  56. a)一対のガス透過性の搬送ベルト(21,22)の間に形成された成形トンネル(18)の焼結領域(36)において、発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒を発泡および顆粒同士を相互融着させることにより、発泡プラスチック製の連続体(2)を得る工程、および
    b)発泡プラスチック製の前記連続体(2)を所定の寸法に切断する工程、
    によって製作された、少なくとも1つの凹凸面を有する、発泡プラスチック製の建築材(2’)であって、
    前記少なくとも1つの凹凸面が、前記連続体(2)の表面部を、少なくとも一方の前記搬送ベルトの穿孔部に部分的に侵入させることによって形成されている、発泡プラスチック製の建築材。
  57. 請求項56に記載の発泡プラスチック製の建築材において、
    前記少なくとも一方のガス透過性の搬送ベルト(21,22)が、合成材料で作製されたネットで構成されているか、または織布で構成されている、発泡プラスチック製の建築材。
  58. 請求項57に記載の発泡プラスチック製の建築材において、
    前記合成材料から作製されたネット、または前記織布が、その全表面積の8%〜20%を穿孔されている、発泡プラスチック製の建築材。
  59. 請求項56〜58のいずれか一項に記載の発泡プラスチック製の建築材において、
    前記少なくとも1つの凹凸面が複数の微細な凸部を含み、当該凸部の高さが0.5〜3ミリメートルである、発泡プラスチック製の建築材。
  60. 請求項59に記載の発泡プラスチック製の建築材において、
    前記微細な凸部が、前記凹凸面の全体にわたって一様に分布している、発泡プラスチック製の建築材。
  61. 請求項56に記載の発泡プラスチック製の建築材において、
    さらに、少なくとも1つの補強用棒材を含む、発泡プラスチック製の建築材。
  62. 発泡プラスチック製の連続体(2)を連続的に製造するプラント(3’)であって、
    発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒を供給する、供給セクション(4)、および
    請求項1〜36のいずれか一項に記載の、前記連続体(2)を連続的に成形する装置(1)、
    を備える、発泡プラスチック製の連続体の連続製造プラント。
  63. 発泡プラスチック製の連続体(2’)を連続的に製造するプラント(3’’)であって、
    a)発泡性プラスチック材料で構成される、ばらの顆粒を供給する、供給セクション(4)、
    b)前記供給セクション(4)の下流に設けられた、請求項1〜36のいずれか一項に記載の、発泡プラスチック製の連続体(2)を連続的に成形する装置(1)、および
    c)前記装置(1)の下流に設けられた、発泡プラスチック製の前記連続体(2)を切断する切断セクション(9)、
    を備える、発泡プラスチック製の連続体の連続製造プラント。
  64. 請求項63に記載の発泡プラスチック製の連続体の連続製造プラントにおいて、
    さらに、前記切断セクション(9)の前記連続体(2)から得られた発泡プラスチック製の複数の建築材(2’)を保管するための保管セクションを備える、発泡プラスチック製の連続体の連続製造プラント。
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