JP2010531373A - ポリエステルの固体状態重合法 - Google Patents

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Abstract

有機チタネート触媒型ポリエステルの固体状態重合(SSP)速度を増加させるための方法が開示される。本方法は、第1工程で、ジカルボン酸又はC−Cジカルボン酸ジエステルとジオールとを好適な温度及び圧力で反応させてエステル化又はエステル交換を起こして初期縮合物を製造すること、第2工程で、初期縮合物を反応させて好適な温度及び圧力で重縮合を起こして高分子量ポリエステルを製造すること、第3工程で、好適な温度及び圧力のSSP条件下でポリエステルの分子量及び粘度を更に増大させることを含み、その際、有機チタネートを第1工程中に又は第2工程中に反応触媒として添加し、且つその際、ホスフィン酸化合物を第1工程中に、第2工程中に又は第3工程の前に添加する。ホスフィン酸化合物は例えば、ジイソオクチルホスフィン酸である。ポリエステル生成物は溶融加工工程の間の低アルデヒド形成並びに優れた色を示す。

Description

本発明はポリエステル、特にポリエチレンテレフタレートの固体状態重合法(SSP)に関し、該方法はチタネート触媒型ポリエステルにおいてあるホスフィン酸化合物を利用することを含む。
ポリエステル、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)は、2段階のプロセスで工業的に製造される。PET製造の第1工程は、テレフタル酸とエチレングリコールとの直接的なエステル化、又はC−Cジアルキルテレフタレートとエチレングリコールとのエステル交換反応を含み、低分子量の初期縮合物を形成する。第2工程では、該初期縮合物は重縮合して高分子量のポリエチレンテレフタレートを形成する。両方の工程は典型的には触媒作用の促進を利用する。
ポリエステルの最終用途に応じて、所望の粘度又は分子量増加を達成するために、更なる固体状態重合工程(SSP)が利用される。本発明によるポリエステルは固体状態重合にかけられる。
多数の化合物が、エステル化、エステル交換反応又は重縮合触媒として提案されてきた。触媒の選択は、最終生成物の色、強度及び加工特性に影響を与える。触媒の選択は、例えば、アルデヒドの生成量に影響を与える。触媒の選択はまた反応の選択性を制御し且つジエチレングリコール、環状オリゴマー及びカルボン酸末端基などの形成された不純物の量に影響を与える。
触媒の選択はまた所望の粘度又は固体状態重合工程で増大した分子量を達成するために要求される時間に影響を与える。チタネート触媒型ポリエステルは、例えば、アンチモン触媒型ポリエステルと比べて比較的遅いSSP速度を示すことが公知である。それにもかかわらず、チタネート触媒は、低い濃度で速い重縮合速度を与えるため、ポリエステル産業によって高く評価されている。この産業におけるチタネート触媒の価値は、SSP工程における該触媒の欠点が克服できるならば高められる。
JP2002293909号はポリエステルの製造方法を目的とする。
米国特許第7,205,379号は、アルデヒドの生成における低い安定化ポリエステルの製造方法を開示する。
米国特許第5,981,690号は、ポリ(アルキレンアクリレート)を教示しており、これは有機シリケート及び/又はジルコネート、有利には、あるリン化合物を含有する有機チタネート配位子触媒溶液を使用して製造される。
米国特許第5,453,479号は、リン成分及びチタン成分を含む新規なポリエステル化触媒を目的としており、これはポリエステル樹脂とポリカーボネート樹脂との改良された配合物の製造時に有用である。
GB1338091号は芳香族ジカルボン酸と二価アルコールとの高度の重合ポリエステルの製造を目的とする。
米国特許第6,013,756号は、チタン含有触媒−阻害剤の組み合わせを使用するポリエステルの製造方法を教示する。
米国特許出願公開第2005/0239929号は、アンチモン化合物を縮重合触媒として使用しないで実質的に製造できるポリエステルを教示する。
米国特許出願公開第2007/0066791号は、リン化合物を触媒失活剤としてアルミニウム触媒型ポリエステルに添加することを開示する。
チタネート触媒はポリエステルの製造のエステル化又はエステル交換又は重縮合工程において利用されており、あるホスフィネート化合物の存在は、その後のSSP工程の間に、増大した高分子量、又は粘度の増加をもたらす。すなわち、SSP速度が増加する。得られた高粘度のポリエステルはまた高明度及び低色度の黄色を有し、且つ溶融加工でアルデヒドの形成をほとんど示さない。
ポリエステルの製造方法であって、該方法は、
第1工程で、ジカルボン酸又はC−Cジカルボン酸ジエステルとジオールとを好適な温度及び圧力で反応させてエステル化又はエステル交換を起こして初期縮合物を製造すること、
第2工程で、初期縮合物を反応させて好適な温度及び圧力で重縮合を起こして高分子量ポリエステルを製造すること、
第3工程で、好適な温度及び圧力の固体状態重合条件下でポリエステルの分子量及び粘度を更に増大させることを含み、
その際、有機チタネート触媒を、
第1工程の前に、その開始時に又はその間に又は
第2工程の前に、その開始時に又はその間に、1以上の時点で添加し且つ
その際、ホスフィン酸化合物を、
第1工程の前に、その開始時に又はその間に、
第2工程の前に、その開始時に又はその間に又は
第2工程の終了近くに1以上の時点で添加する、
ポリエステルの製造方法が開示される。
発明の詳細な説明
ジカルボン酸は、8〜14個の炭素原子を有する芳香族ジカルボン酸、4〜12個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸、8〜12個の炭素原子を有する脂環式ジカルボン酸、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
−Cジカルボン酸ジエステルは上述のジカルボン酸のジアルキルジエステルである。ジエステルは例えば、ジメチルジエステルである。
有利には、かかる二価酸はテレフタル酸、イソフタル酸、o−フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−4−4’−ジカルボン酸、コハク酸、マレイン酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸又はそれらの混合物である。
別の実施態様において、ジカルボン酸ジエステルはジオールと反応して初期縮合物を製造し、その際、ジカルボン酸ジエステルはテレフタル酸、イソフタル酸、o−フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−4−4’−ジカルボン酸、コハク酸、マレイン酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸又はそれらの混合物のC−Cジアルキルジエステルである。
特に有利な酸及びエステルは、テレフタル酸、ジメチルテレフタル酸、イソフタル酸及び2,6−ナフタレンジカルボン酸である。
ジカルボン酸をジオールと反応させて初期縮合物を製造し、その際、ジカルボン酸がテレフタル酸、イソフタル酸又は2,6−ナフタレンジカルボン酸である方法が有利である。
また、ジカルボン酸ジエステルをジオールと反応させて初期縮合物を製造し、その際、ジエステルがジメチルテレフタレートである方法も有利である。
ジオール又はグリコールは、一般式HO−R−OH(式中、Rは炭素数2〜18の脂肪族、脂環式又は芳香族部分である)から誘導される。
かかるジオールは、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロパン−1,3−ジオール、プロパン−1,2−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3−メチルペンタン−2,4−ジオール、2−メチルペンタン−1,4−ジオール、2,2−ジエチル−プロパン−1,3−ジオール、1,4−ジ(ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチルシクロブタン、2,2−ビス−(3−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)エタン又はそれらの混合物である。
有利には、ジオールはエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール又はブタン−1,4−ジオールである。
ポリエステルは有利にはポリ(エチレンテレフタレート)PET又はポリ(エチレン−2,6−ナフタレン−2,6−ジカルボン酸)又はポリ(1,4−ブチレンテレフタレート);最も有利にはポリ(エチレンテレフタレート)である。
ポリエステルは当業界で公知の方法によって製造される。かかる方法は、例えば、米国特許出願公開第2003083191号及び第2004058805号中に並びに米国特許第5,744,571号、第6,013,756号、第5,453,479号及び第7,205,379号中に開示されている。これらの開示は参照により本明細書に組み込まれる。
第1のエステル化又はエステル交換工程は、1種又は複数種のジカルボン酸又はジカルボン酸ジエステルと1種又は複数種のジオールとを、約150〜約300℃、例えば、約200〜約300℃、約260〜約300℃の範囲の温度で、且つ最大60psigから大気圧を経て約0.2mmHgまでの圧力で、一緒に混合することによって行われる。この工程の生成物は低分子量の初期縮合物である。
第2工程において、重縮合物は、過剰ジオールが除去される間に温度の上昇及び圧力の低下によって影響を受ける。温度は例えば、約250〜約300℃、例えば、約275〜約300℃である。圧力は、約10から約0.1トールまで、又は約5から約0.5トールまで低下する。生成物は高い分子量のポリエステルである。ポリエステルは例えば、約0.55〜約0.65dL/gのIVを有する。
工程2の重縮合(重合)プロセスが完了した時、溶融物の形で得られるポリエステルは、一般的に濾過され、典型的には押し出され且つペレット化される。
例えば、溶融したポリエステルは、ポリエステルフィラメント、ペレット、チップ又は他の物品中に押し出されてよい(主要な押出工程)。有利には、溶融したポリエステルは縮重合工程の完了後に短時間に又は迅速に押し出され、その際、該ポリエステルは例えば、水槽又は代替の冷却装置中で冷却される。ペレット又はチップの形成は特に貯蔵、輸送及び取り扱いのために便利である。
第3の固体状態重合(SSP)工程において、例えば、第2工程から得られたチップ又はペレットの形の高分子量のポリエステルは、高温及び低圧をかけられて更なる分子量及び粘度の増大をもたらす。
固体状態重合工程は例えば、米国特許第6,160,085号及び第7,205,379号並びに米国特許出願公開第2005/272906号に教示されており、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
SSP工程は、例えば、約190〜約230℃、例えば、約195〜約225℃で行われる。圧力は、例えば、約0.1トールから約50トールまで、例えば、約0.5トールから約10トールまで低下する。温度、圧力及び反応時間は、所望の物理特性を有するポリエステルが形成されるように適切に選択される。
SSP工程は、不活性ガス、例えば、窒素、アルゴン又は二酸化炭素の下で行ってよい。
現在使用される工場は、10〜30メートルの高さの1段又は多段垂直円筒型反応器を使用する。それらの工場において、反応器は約200〜約230℃の間の温度で操作され且つポリエステル顆粒は1.00〜2.52メール/時間の速度で移動する。これらの温度、層高、及び顆粒速度のこれらの範囲内で、3変数の最も好適な組み合わせが選ばれて、所望のIVを有する生成物が製造される。上記の従来の工場は、約0.55〜約0.65dL/gのIVを有するPETプレポリマーを利用して、最終用途に応じて約0.72〜約0.86dL/g、又は1.2dL/g以下のIVを有する、ポリエチレンテレフタレート樹脂を製造することが可能である。従来の工場はポリマーIVを約0.12から約0.25dL/gまで増加させる。
チタネート触媒型ポリエステルのSSP速度は、所望の分子量増加又は粘度増大を達成するために、ホスフィン酸化合物の存在によって有意に増大される。SSP工程後に得られたポリエステルペレット、チップ又は顆粒は、低水準のアセトアルデヒド形成を示す。それらは非常に良い色を示し、それは公知のL、a、b色パラメータによる高明度及び低色度の黄色である。
ポリエステルペレット、チップ又は顆粒は次に再溶融し且つ再押出し又は射出成形されて最終物品を形成し、これは瓶、フィラメント、シート、成形物品等である。押出し及び射出成形条件は従来のものである。例えば、ポリエステルは約240〜約315℃の範囲の温度で押出してよい。この後の溶融加工の間にアルデヒドの低形成がある。最終的な物品もまたL、a、b色パラメータによる優れた色を示す。
最初の2工程の一つ又は両方が有機チタネート触媒の存在下で行われる。チタネート触媒はジカルボン酸又はジカルボン酸ジエステル及びジオールの全質量を基準として、約1〜約1500質量ppmのチタネート濃度で利用される。例えば、存在するチタネート触媒はジカルボン酸又はジカルボン酸ジエステル及びジオールの全質量を基準として、約1〜約1000ppmのチタン又は約1〜約500ppmのチタンで利用される。例えば、チタネート触媒は、二価酸又はジエステルにジオールを加えた質量を基準として、約2〜約250質量ppmのチタン、例えば、約5〜約300質量ppmのチタンで利用される。
第3のSSP工程はホスフィン酸触媒の存在下で行われる。ホスフィン酸化合物はジカルボン酸又はジカルボン酸ジエステル及びジオールの質量を基準として、約50〜約10,000質量ppmの濃度で利用される。例えば、目下のホスフィン酸化合物は二価酸又はジエステルにジオールを加えた全質量を基準として、約100質量ppm〜約5000質量ppm又は約500質量ppm〜約2500質量ppmで利用される。
例えば、ホスフィン酸化合物は第1のエステル化又はエステル交換工程の前に、その始まりに又はその間に添加される。
例えば、ホスフィン酸化合物は第2の重縮合工程の前に、その始まりに又はその間に添加される。
例えば、ホスフィン酸化合物は重縮合工程の終了近くに添加される。
例えば、ホスフィン酸化合物は上記の添加時点の複数の組み合わせで添加される。
特に、ホスフィン酸化合物は重縮合工程の終了近くに添加される。
「重縮合工程の終了近く」とは、以下の条件:
a)溶融したポリエステルが少なくとも0.50dL/gのIVに達する又は
b)溶融したポリエステルにかけられた真空を、もしあれば、少なくとも部分的に開放する又は
c)溶融したポリエステルが溶融気相重合プロセス中に存在する場合、ポリエステルポリマーを製造するための最終的な反応器内で又は最終的な反応器と溶融したポリエステルを切断するためのカッターの前との間にホスフィン酸化合物を添加する又は
d)溶融したポリエステルが溶融気相重合プロセス中に存在する場合、溶融したポリエステルを重縮合する時間の少なくとも85%の後に又は
e)溶融したポリエステルのIVが固化時に得られたIVの0.10dL/g内である又は
f)溶融したポリエステルの固化の20分以内の時点で
の1つ又は複数が満たされる時か又はその後及び溶融したポリエステルの固化の前である。
チタネート触媒を第1のエステル化又はエステル交換工程の前に、その始まりに又はその間に添加する。
チタネート触媒を第2の縮重合工程の前に、その始まりに又はその間に添加する。
例えば、チタネート触媒を上述の添加時点の複数の組み合わせで添加する。
チタネートは例えば、アルキルチタネートであり且つアセチルトリイソプロピルチタネート、チタン(IV)イソプロポキシド、チタングリコラート、チタン(IV)ブトキシド、ヘキシレングリコールチタネート、テトライソオクチルチタネート、チタンテトラメチラート、チタンテトラプロピラート、チタン(IV)2−エチルヘキサオキシド、チタン(IV)(トリエタノールアミナト)−イソプロポキシド又はテトラエチルヘキシルチタネートを含む。
有機チタネートは例えば、式
Ti(OR)
(式中、Rは典型的には炭素、酸素、リン、ケイ素及び/又は水素から構成される配位基である)のものである。典型的には、R配位基はそれぞれ少なくとも1つ、有利には3以上の炭素を含んでよい。配位基におけるハロゲン化物、又は他の活性な置換基の存在は、一般的に、かかる基が触媒反応を妨げるか、又はポリマーを汚染する望ましくない副生物を形成するので避けられる。様々な配位基が同じチタン原子上に存在してよいが、一般的にそれらは同じくチタネートの合成を容易にする。場合により、2以上のR’は、チタン(即ち、トリエタノールアミン、クエン酸、グリコール酸、マレイン酸、コハク酸又はエタンジアミンなどの多座配位子)以外で、化学的に一緒に結合された一般的な化合物からのものである。例えば、Rは1〜12個の炭素原子の直鎖又は分枝鎖状のアルキルである。
有利には有機チタネートは式
Ti(OR)
(式中、Rは1〜12個の炭素原子の直鎖又は分枝鎖状のアルキルである)
のものである。
一般に、有機チタネートはアンモニアなどの塩基の存在下で四塩化チタンと選択されたアルコール前駆体とを混合し、テトラアルキルチタネートを形成することによって製造される。アルコールは典型的にはエタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール又はイソブタノールである。メタノールは一般的に選択されない。なぜなら得られたテトラメチルチタネートは反応塊に不溶性であり、その分離を複雑にするからである。
それによって製造されたテトラアルキルチタネートは、最初に副生物の塩化アンモニウムを除去(例えば、濾過)し、次いで反応塊からテトラアルキルチタネートを蒸留することによって回収される。このプロセスは一般的にC又は短鎖のアルキル基を有するチタネートの製造に限定される。なぜなら、長鎖のチタネート(例えば、テトラ−2−ヘキシルチタネート)に要求される高温がチタネートを幾らか劣化させるからである。長鎖アルキル基を有するチタネートは、C以下のアルキル基を有するチタネートと長鎖のアルコールとのエステル交換によって適宜製造される。実際の問題として、選択されるテトラアルキルチタネートは一般的にC12未満のアルキル鎖を有する。なぜならチタネートの溶解性は低下しがちであり、且つ二次加工コストは炭素数の上昇に従って増加する傾向があるからである。
典型的な市販の有機チタネートは、例えば、DuPont社から入手可能な商標TYZOR又はJohnson Matthey社からのVERTECの下で販売されている。
ホスフィネート化合物は式
Figure 2010531373
(式中、
は水素、C−C20アルキル、フェニル、C−Cアルキル置換フェニル、カルボキシ置換フェニル、ビフェニル、ナフチル、−CH−O−C−C20アルキル又は−CH−S−C−C20アルキルであり、
はC−C20アルキル、フェニル、C−Cアルキル置換フェニル、カルボキシ置換フェニル、ビフェニル、ナフチル、−CH−O−C−C20アルキル又は−CH−S−C−C20アルキルであり、又はR及びRは一緒になって式
Figure 2010531373
(式中、
、R及びRは互いに独立してC−C20アルキル、フェニル、C−Cアルキル置換フェニル又はカルボキシ置換フェニルである)
の基である)
のものである。
例えば、R及びRはC−C12アルキルである。
例えば、ホスフィン酸はジイソオクチルホスフィン酸(P,P−ビス(2,4,4−トリメチルペンチル)ホスフィン酸)である。
他の好適なホスフィン酸として、メチルホスフィン酸、エチルホスフィン酸、プロピルホスフィン酸、イソプロピルホスフィン酸、ブチルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸、トリルホスフィン酸、キシリルホスフィン酸、ビフェニルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ジメチルホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジプロピルホスフィン酸、ジイソプロピル−ホスフィン酸、ジブチルホスフィン酸、ジトリルホスフィン酸、ジキシリルホスフィンク酸、ジビフェニルホスフィン酸、ナフチルホスフィン酸、アントリルホスフィン酸、2−カルボキシフェニルホスフィン酸、3−カルボキシフェニルホスフィン酸、4−カルボキシフェニルホスフィン酸、2,3−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、2,4−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、2,5−ジ−カルボキシフェニルホスフィン酸、2,6−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、3,4−ジカルボキシ−フェニルホスフィン酸、3,5−ジカルボキシフェニルホスフィンク酸、2,3,4−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、2,3,5−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、2,3,6−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、2,4,5−トリ−カルボキシフェニルホスフィン酸、2,4,6−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、ビス(2−カルボキシフェニル)−ホスフィン酸、ビス(3−カルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(4−カルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,4−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,5−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,6−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(3,4−ジ−カルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(3,5−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3,4−トリ−カルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3,5−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3,6−トリ−カルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,4,5−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸及びビス(2,4,6−トリ−カルボキシフェニル)ホスフィン酸が挙げられる。
アルキルは分枝状又は非分枝状の基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2−エチルブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルペンチル、1,3−ジメチルブチル、n−ヘキシル、1−メチルヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、1,1,3,3−テトラ−メチルブチル、1−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、2,4,4−トリメチルペンチル、1,1,3−トリメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、1−メチルウンデシル、ドデシル、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、イコシル又はドコシルである。
アルキル置換フェニル(例えば、1〜3個の、例えば、1又は2個のアルキル基を含有する)は、例えば、o−、m−又はp−メチルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、2−メチル−6−エチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、2−エチルフェニル又は2,6−ジエチルフェニルである。
以下の実施例によって本発明をさらに説明する。全ての部及びパーセンテージは特に指示がない限りは質量部である。
分析手順:
固有粘度(I.V):ポリマー1gを、フェノールとテトラクロロエタンの3:2混合物100g中に溶かす。この溶液の粘度を35℃でViscotek相対粘度計Y501Cを使用して測定し且つ固有粘度に対して再計算する。
一般的なポリエステル(PET)合成手順
4L重縮合バッチ反応器の一般的な重合手順。バッチ反応器を使用し、該反応器は、反応物の水とエチレングリコールとをエステル化相の間に分離し、該反応物から水を除去し且つエチレングリコールを反応塊に戻すためのインペラー攪拌機、不活性ガス吸気装置、分留塔を有する加圧、加熱されたオートクレーブ反応器;真空重縮合の間に反応生成物エチレングリコール及び水を回収することが可能な回収容器及び真空システムに結合されたサイドアーム搬送ライン;ポリマー生成物の吐出及び単離のための反応器の底の吐出バルブシステムを備える。様々なプロセスポイントに、反応システムをモニタ又は制御するための熱電対及び圧力変換器が備えられる。
材料
PTA、精製されたテレフタル酸(8.933モル、1484グラム)
PIA、精製されたイソフタル酸(0.276モル、46グラム)
EG、エチレングリコール(11.11モル、689gm)
(場合により)ジエチレングリコール形成を低減させる抑止剤(例えば、)45%メタノール溶液としての水酸化コリン
チタン触媒(2質量%のチタン)、300ppm
所望の他の添加剤
EG(120モル%)を添加し且つ撹拌し始めた。チタン触媒をピペットにより添加し且つEGで洗浄する。DEG(ジエチレングリコール)抑止剤をピペットにより添加し且つEGで洗浄する。場合により任意の液体添加剤をピペットによりこの点で添加してよい。97モル%PTAと3%PIAとの混合物を反応器に装入する。場合により任意の固体添加剤をPTA及びPIAに加えてこの点で添加してよい。反応器を窒素でパージし次いで閉じる。
エステル化相の場合、反応塊を20分間93〜105℃の温度範囲に調整し、20rpmで撹拌する。加熱装置を275℃に設定し且つサイドアームを150℃に設定する。撹拌は、溶融温度が200℃と読み取れる時、30分を超えて60rpmまで徐々に高まる。エステル化工程は見かけ上50psigの窒素圧力で行われて270℃の最終温度に達する。エステル化の時は、水がコレクタののぞき窓に観られる時に始まる(即ち、分留カラムの外へ水の蒸留が始まる)。反応器溶融温度が見かけ上260℃に達する時、加熱装置の設定値が約243℃の最終設定値に下方調節され、これによって約270℃の最終エステル化温度が可能になる。
バッチの始まり(時間ゼロ)から分留カラムから水コレクタ中への水の蒸留の始まりまで約1時間45分かかる。エステル化(即ち、カラムの上部温度が125〜135℃に低下且つ安定化された)を完了するのに追加的に120分かかる。
時として、大気のエステル化(別名、予備重縮合)を意味する次段階のプロセスが、反応器圧力が除かれ且つ大気圧に供される場合に起こる。大気のエステル化は270℃で30分間行われる。場合により、この時点で添加剤を、添加口及び大ゲージシリンジ上で隔壁を使用して反応器に添加する。このプロセスのこの時点での添加剤の添加は、第2工程の開始前であると考えられる。
次の段階のプロセス、真空重縮合は、プログラムされた真空低下降圧プログラムによって反応器圧力(即ち、真空を加える)が60分の間に1トール以下に低下する時に起こる。最終的な真空水準に達した時に、重縮合を目標の285〜286℃の最終溶融温度で約60分間継続させる。この全重縮合時間にわたり、反応器の撹拌速度は、ポリマー分子量(即ち、溶融粘度)の増加に従って徐々に低下する。典型的には反応器を60rpmで105分間保持し、次いでポリマーが吐出されるまで50rpmで15分間、40rpmで10分間、及び15rpmで15分間保持する。反応の終点は一般的に反応時間ではなくモータトルク値によって測定されるので、重縮合の全時間はわずかに異なる。有意に速い反応速度の重縮合物は、配合物中の改良触媒又は共添加剤の場合など、標準的なポリエステル配合物よりもはやく終点トルク値に到達する。所定のモータトルク水準に達した時に重合反応が完了すると考えられる。添加剤を、場合によりこの時点で、添加口及び大ゲージシリンジ上で隔壁を使用して反応器に添加してよい。このプロセスのこの時点での添加剤の添加は、第2工程の終了近くであり且つ固体状態の重合工程前であると考えられる。この時間にバッチを反応器の底から吐出し、水槽を介してストランド状にし且つチップに変える。エステル化時間は107分であり、重縮合時間は50分である。ポリエステルを、粘度値0.63dL/gの希釈溶液、及び末端基34meq/kgのカルボン酸で製造する。
実施例1
ポリエステルを一般的なポリエステル(PET)合成手順を通して製造する。更に、0.88グラムのジイソオクチルホスフィン酸をプロセスの開始(工程1の開始)時に反応器に添加する。重合プロセスの残りを上述のように行う。エステル化時間は100分であり、重縮合時間は60分である。ポリエステルを、希釈溶液粘度値0.64dL/g、及びカルボン酸末端基23meq/kgで製造する。
一般的な固体状態重合(SSP)手順
上の一般的なポリエステル(PET)手順に記載されるような溶融液中の重縮合の後に、固体状態重合(SSP)が続き、希釈溶液固有粘度(I.V.)のモニタにより測定される分子量は更に増大する。
以下の説明は一般的な手順を例示する:
一般的なポリエステル(PET)手順によって製造した1200グラムのポリエチレンテレフタレートペレットを、300ppmのチタン触媒(2質量%チタン)を使用して、50トールの真空下において110℃で16時間にわたり乾燥炉中に置いて、該ペレットを乾燥させる。乾燥したペレットを真空タンブル乾燥器中に移す。1〜2トールの真空下でのポリエチレンテレフタレートの連続タンブリングの間、温度を2時間かけて214℃に上げる。214℃で10時間後に、ポリエチレンテレフタレートペレットを冷却させる。ポリエステルを、希釈溶液固有粘度値(I.V.)0.71dL/gで製造する。
実施例2
ポリエステルを実施例1の手順によって製造し、1200グラムのポリエチレンテレフタレートペレットを、214℃で10時間にわたり一般的な固体状態重合(SSP)手順によって更に反応させる。ポリエステルを、希釈溶液固有粘度値(I.V.)0.79dL/gで製造する。
実施例3
ポリエステルを一般的なポリエステル(PET)合成手順を通して製造する。更に、1.77グラムのジイソオクチルホスフィン酸をプロセスの開始(工程1の開始)時に反応器に添加する。重合プロセスの残りを上述のように行う。エステル化時間は93分であり、重縮合時間は57分である。ポリエステルを、希釈溶液粘度値0.65dL/gで製造する。
実施例4
ポリエステルを実施例3の手順によって製造し、1200グラムのポリエチレンテレフタレートペレットを、214℃で10時間にわたり一般的な固体状態重合(SSP)手順によって更に反応させる。ポリエステルを、希釈溶液固有粘度値(I.V.)0.78dL/gで製造する。
実施例5
ポリエステルを一般的なポリエステル(PET)合成手順を通して製造する。更に、0.88グラムのジイソオクチルホスフィン酸をプロセスの開始(工程1の開始)時に反応器に添加する。重合プロセスの残りを上述のように行う。エステル化時間は95分であり、重縮合時間は40分である。ポリエステルを、希釈溶液粘度値0.59dL/gで製造する。
実施例6
ポリエステルを実施例5の手順によって製造し、1200グラムのポリエチレンテレフタレートペレットを、217℃で10時間にわたり一般的な固体状態重合(SSP)手順によって更に反応させる。ポリエステルを、希釈溶液固有粘度値(I.V.)0.77dL/gで製造する。
実施例7
ポリエステルを一般的なポリエステル(PET)合成手順を通して製造する。更に、1.77グラムのジイソオクチルホスフィン酸を第2工程の開始前に反応器に添加する。重合プロセスの残りを上述のように行う。エステル化時間は81分であり、重縮合時間は58分である。ポリエステルを、希釈溶液粘度値0.64dL/gで製造する。
実施例8
ポリエステルを一般的なポリエステル(PET)合成手順を通して製造する。更に、1.77グラムのジイソオクチルホスフィン酸を、第2工程の終了近くに及び固体状態重合工程の前に反応器に添加する。重合プロセスの残りを上述のように行う。エステル化時間は89分であり、重縮合時間は57分である。ポリエステルを、希釈溶液粘度値0.62dL/gで製造する。
実施例9
ポリエステルは一般的なポリエステル(PET)合成手順を通して製造されるが、150ppmのチタン触媒を300ppmのチタン触媒の代わりに使用し且つ120ppmの三酸化アンチモンを精製されたテレフタル酸及びイソフタル酸の添加の間に添加することを除く。更に、0.88グラムのジイソオクチルホスフィン酸をプロセスの開始(工程1の開始)時に反応器に添加する。重合プロセスの残りを上述のように行う。エステル化時間は105分であり、重縮合時間は49分である。ポリエステルを、希釈溶液粘度値0.62dL/gで製造する。
実施例10
ポリエステルを実施例9の手順によって製造し、1200グラムのポリエチレンテレフタレートペレットを、218℃で10時間にわたり一般的な固体状態重合(SSP)手順によって更に反応させる。ポリエステルを、希釈溶液固有粘度値(I.V.)1.23dL/gで製造する。
実施例11
SSP手順を実施例7及び8のポリエステルで行う。優れた結果が達成される。

Claims (14)

  1. ポリエステルの製造方法であって、該方法は、
    第1工程で、ジカルボン酸又はC−Cジカルボン酸ジエステルとジオールとを好適な温度及び圧力で反応させてエステル化又はエステル交換を起こして初期縮合物を製造すること、
    第2工程で、該初期縮合物を反応させて好適な温度及び圧力で重縮合を起こして高分子量ポリエステルを製造すること、及び
    第3工程で、好適な温度及び圧力の固体状態重合条件下で該ポリエステルの分子量及び粘度を更に増大させること
    を含み、
    その際、有機チタネート触媒を
    第1工程の前に、その開始時に又はその間に又は
    第2工程の前に、その開始時に又はその間に
    1以上の時点で添加し、且つ
    その際、ホスフィン酸化合物を
    第1工程の前に、その開始時に又はその間に、
    第2工程の前に、その開始時に又はその間に又は
    第2工程の終了近くに
    1以上の時点で添加する、
    ポリエステルの製造方法。
  2. 有機チタネートが式
    Ti(OR)
    (式中、Rは1〜12個の炭素原子の直鎖又は分枝鎖状のアルキルである)
    のものである、請求項1記載の方法。
  3. 有機チタネートがアセチルトリイソプロピルチタネート、チタン(IV)イソプロポキシド、チタングリコラート、チタン(IV)ブトキシド、ヘキシレングリコールチタネート、テトライソオクチルチタネート、チタンテトラメチラート、チタンテトラプロピラート、チタン(IV)2−エチルヘキサオキシド、チタン(IV)(トリエタノールアミナト)−イソプロポキシド又はテトラエチルヘキシルチタネートである、請求項1記載の方法。
  4. ホスフィン酸化合物は式
    Figure 2010531373
    (式中、
    は水素、C−C20アルキル、フェニル、C−Cアルキル置換フェニル、カルボキシ置換フェニル、ビフェニル、ナフチル、−CH−O−C−C20アルキル又は−CH−S−C−C20アルキルであり、
    はC−C20アルキル、フェニル、C−Cアルキル置換フェニル、カルボキシ置換フェニル、ビフェニル、ナフチル、−CH−O−C−C20アルキル又は−CH−S−C−C20アルキルであり、又はR及びRは一緒になって式
    Figure 2010531373
    (式中、
    、R及びRは互いに独立してC−C20アルキル、フェニル、C−Cアルキル置換フェニル又はカルボキシ置換フェニルである)
    の基である)
    のものである、請求項1記載の方法。
  5. ホスフィン酸が、メチルホスフィン酸、エチルホスフィン酸、プロピルホスフィン酸、イソプロピルホスフィン酸、ブチルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸、トリルホスフィン酸、キシリルホスフィン酸、ビフェニルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ジメチルホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジプロピルホスフィン酸、ジイソプロピルホスフィン酸、ジブチルホスフィン酸、ジトリルホスフィン酸、ジキシリルホスフィン酸、ジビフェニルホスフィン酸、ナフチルホスフィン酸、アントリルホスフィン酸、2−カルボキシフェニルホスフィン酸、3−カルボキシフェニルホスフィン酸、4−カルボキシフェニルホスフィン酸、2,3−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、2,4−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、2,5−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、2,6−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、3,4−ジカルボキシ−フェニルホスフィン酸、3,5−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、2,3,4−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、2,3,5−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、2,3,6−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、2,4,5−トリ−カルボキシフェニルホスフィン酸、2,4,6−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、ビス(2−カルボキシフェニル)−ホスフィン酸、ビス(3−カルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(4−カルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,4−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,5−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,6−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(3,5−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3,4−トリカルボキシフェニル)−ホスフィン酸、ビス(2,3,5−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3,6−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,4,5−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸又はビス(2,4,6−トリカルボキシフェニル)−ホスフィン酸である、請求項4記載の方法。
  6. 及びRがC−C12アルキルである、請求項4記載の方法。
  7. ホスフィン酸がジイソオクチルホスフィン酸である、請求項4記載の方法。
  8. ジカルボン酸をジオールと反応させて初期縮合物を製造し、その際、該ジカルボン酸はテレフタル酸、イソフタル酸、o−フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−4−4’−ジカルボン酸、コハク酸、マレイン酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸又はそれらの混合物である、請求項1記載の方法。
  9. ジカルボン酸ジエステルをジオールと反応させて初期縮合物を製造し、その際、該ジカルボン酸ジエステルはテレフタル酸、イソフタル酸、o−フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−4−4’−ジカルボン酸、コハク酸、マレイン酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸又はそれらの混合物である、請求項1記載の方法。
  10. ジカルボン酸をジオールと反応させて初期縮合物を製造し、その際、該ジカルボン酸がテレフタル酸、イソフタル酸又は2,6−ナフタレンジカルボン酸である、請求項1記載の方法。
  11. ジカルボン酸ジエステルをジオールと反応させて初期縮合物を製造し、その際、該ジエステルがジメチルテレフタレートである、請求項1記載の方法。
  12. ジオールがエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロパン−1,3−ジオール、プロパン−1,2−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3−メチルペンタン−2,4−ジオール、2−メチルペンタン−1,4−ジオール、2,2−ジエチルプロパン−1,3−ジオール、1,4−ジ(ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロ−ヘキシル)−プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチルシクロブタン、2,2−ビス−(3−ヒドロキシエトキシ−フェニル)プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)エタン又はそれらの混合物である、請求項1記載の方法。
  13. 有機チタネートが、ジカルボン酸又はジカルボン酸ジエステル及びジオールの質量を基準として、約1質量ppm〜約1500質量ppmのチタンで存在する、請求項1記載の方法。
  14. ホスフィン酸化合物が、ジカルボン酸又はジカルボン酸ジエステル及びジオールの質量を基準として、約50質量ppm〜約10,000質量ppmで存在する、請求項1記載の方法。
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