JP2010531273A - セグメント化したサイプを具えるタイヤ - Google Patents

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Abstract

セグメント化したサイプ305を設けた周方向トレッド300を具えるタイヤを提供する。一の実施の形態において、タイヤは、少なくとも三のセグメントを有するサイプを設けたトレッドブロックを具える。サイプは、第一主セグメント320、325と、第二主セグメント330、335と、第一主セグメントおよび第二主セグメントの双方に連結した副セグメント350、355とを含む。他の実施の形態として、複数の副セグメントによって連結した三以上の主セグメントを含むものとすることもできる。
【選択図】図3

Description

この発明は、タイヤトレッドの、セグメント化したサイプに関し、とくに、二以上の主セグメントで、副セグメントの相互を連結したサイプに関するものである。
多くの自動車用タイヤは、リブで画定された複数の周方向溝を設けた周方向トレッドを具える。そして、リブに幅方向のスロットを設け、一般的にトレッドブロックとして知られる複数の成形ブロックを形成する。このようなトレッドブロックは、特有のパターンに従い、トレッドに沿って分布させる。ウェット路面もしくは氷雪路でのタイヤの摩擦を改善するために、トレッドに切り込みを入れて、一般的にスリットよりも幅が狭いサイプを形成する。
図1に、複数のトレッドブロック120を有する周方向トレッド110を具えた従来タイヤを示す。トレッドブロック120のそれぞれは、一以上のサイプ110を有する。他の実施の形態として、サイプを、ブロックではなくリブに配置することができる。図示の実施の形態として、サイプ130は、直線状であり、幅方向に延在させてなる。他の従来技術では曲線状で波型のサイプを含むものもある。また、さらに他の従来技術では、周方向に延びるサイプや、タイヤ周方向に対して鋭角をなして延びるサイプも存在する。
図2に、サイプ130を有する従来のトレッドブロック120を拡大斜視図で示す。ブロック120は、正多面体またはその他の多面体をなし、また、ブロック120は、少なくとも、タイヤ100の周方向トレッド110の表面を画定する上面および、周方向トレッド110の溝を画定する側面を具える。ブロック内の、複数の壁で囲まれた空所をサイプ130とする。具体的には、トレッドブロック120の上面210との境界および側面220との境界をなして、上面210から半径方向内側に向けて延びる第一長壁230により、サイプ130を画定する。また、トレッドブロック120の上面210との境界および側面220との境界をなして、上面210から半径方向内側に延びる第二長壁240により、サイプ130を画定する。さらに、トレッドブロック120の側面220、第一長壁230および第二長壁240との境界をなして、側面220から幅方向方向に延びる底面250により、サイプ130を画定する。図示の実施の形態では、第一長壁230は、第二長壁240に実質的に平行し、底面250は、第一、第二長壁230、240のそれぞれに実質的に直交する。
サイプは、トレッド(またはトレッドブロック)の壁により画定される空所であるが、物理的対象として述べるほうが簡便である。たとえば、図2においては、サイプ130を直線とすることができる。当然のことながら、サイプの形状や外形についての記載は、単に、トレッドまたはトレッドブロック内の壁により画定された空所の形状を述べるための省略表現である。
この発明の一の実施の形態では、周方向トレッドに、セグメント化したサイプを設けたタイヤを提供する。そのタイヤは、少なくとも三のセグメントを有するサイプを設けた複数のトレッドブロックを具える。サイプは、第一主セグメントおよび第二主セグメントを含む少なくとも二の主セグメントを有するものである。また、サイプは、第一主セグメントから第二主セグメントへと延びる少なくとも一の副セグメントをさらに有する。他の実施の形態として、サイプは、複数の副セグメントによって連結した三以上の主セグメントを有するものとすることができる。
直線状のサイプを設けたブロックを有する周方向トレッドを具えるタイヤを展開図で示す。 直線状のサイプを有する従来のトレッドブロックを示す。 一の実施の形態の、半径方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを斜視図で示す。 一の実施の形態の、半径方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを側面図で示す。 制動状態における、一の実施の形態の、半径方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを斜視図で示す。 加速状態における、一の実施の形態の、半径方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを斜視図で示す。 他の実施の形態の、半径方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを斜視図で示す。 他の実施の形態の、半径方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを側面図で示す。 制動状態における、他の実施の形態の、半径方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを斜視図で示す。 加速状態における、他の実施の形態の、半径方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを斜視図で示す。 幅方向にセグメント化した複数のサイプを有する周方向トレッドを具えるタイヤを示す。 一の実施の形態の、幅方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを斜視図で示す。 一の実施の形態の、幅方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを平面図で示す。 制動状態における、一の実施の形態の、幅方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを斜視図で示す。 加速状態における、一の実施の形態の、幅方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを斜視図で示す。 一の実施の形態の、二方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを斜視図で示す。 制動状態における、一の実施の形態の、二方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを斜視図で示す。 加速状態における、一の実施の形態の、二方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロックを斜視図で示す。
複数のタイヤおよびトレッドパターンを図示した添付図面を参照しつつ、以下に示す詳細な説明により、この出願に係る発明の例示的な実施の形態について説明する。
以下の図面および説明では、類似の要素は同じ参照符号を用いて示し、また、図面の縮尺は正確なものではなく、いくつかの要素は、図示の都合上誇張して示す。
ここで採用した特定の表現の定義を以下に記載する。これらの定義は、その表現の範囲内における、要素の、様々な例示および/または形式を含むものとし、その例示にのみ限定されるものではない。単一および複数の、いずれの表現形式も定義内に含まれ得る。
「軸方向の」ないしは「軸方向に」とは、タイヤの回転軸に平行する方向を意味する。
「周方向の」ないしは「周方向に」は、軸方向に直交し、周方向トレッドの周面に沿って延びる方向をいう。
「赤道面」は、タイヤの回転軸に直交する面であって、タイヤトレッドの中心を通る面をいう。
「フットプリント」は、表面への接触状態で、タイヤによって覆われる表面領域をいう。
「幅方向の」ないしは「幅方向に」は、タイヤのサイドウォールの一方から他方に向かう、タイヤトレッドに沿う方向をいう。
「半径方向の」ないしは「半径方向に」は、タイヤの回転軸に直交する方向をいう。
「リブ」とは、少なくとも一の周方向溝と、第二の広幅の溝もしくはトレッド側縁のいずれか一方とによって区画され、トレッド上で、周方向に延びる帯もしくはゴム帯をいう。
「トレッド」とは、正規荷重の作用の下で、路面に接触することになるタイヤ部分をいう。
図3に、一の実施の形態の、半径方向にセグメント化したサイプ305を有するトレッドブロック300を拡大斜視図で示す。トレッドブロック300は、正多角体またはその他の多角体をなし、少なくとも、タイヤの周方向トレッド内の溝を画定する側面310および、周方向トレッドの表面を画定する上面315を有する。半径方向にセグメント化したサイプは、内側方向、すなわちタイヤの半径方向にセグメント化されたものである。換言すれば、このような、半径方向にセグメント化したサイプは、トレッドブロック300の側面310から観た場合に、セグメント化された開口を有する。当然のことであるが、半径方向にセグメント化したサイプは、半径方向、つまりタイヤの軸に直交する方向に、正確に延在していることを要しない。図示の実施の形態では、トレッドブロック300の上面315から観たときに、半径方向にセグメント化したこのサイプ305は直線状に表れる。図示は省略するが他の実施の形態では、トレッドブロックの上面から観た場合に、半径方向にセグメント化したサイプは曲線状をなし、あるいは、角部を有するものとすることができる。
タイヤが回転したとき、「上面」315は、タイヤの側部もしくは下部に位置することがある。しかしながら、そのような「上」や「底」の表現は、当然に、図3に示すようなトレッドブロックの向きで述べるために用いるものである。
半径方向にセグメント化したサイプ305は、トレッドブロック300内で、複数の壁により画定されるものである。図示の実施の形態においては、半径方向にセグメント化したサイプ305は第一長壁320により画定され、この第一長壁320は、トレッドブロック300の上面315から内側に延在することから、上面315との境界をなし、また、第一長壁320は、側面310から幅方向に延在し、これによって、側面310との境界をなすものである。そしてまた、半径方向にセグメント化したサイプ305は、第二長壁325により画定され、この第二長壁325は、トレッドブロック300の上面315から半径方向内側に延在するので、上面315との境界をなし、また、第二長壁325は、側面から幅方向に延在するので、側面310との境界をなすものである。さらに、半径方向にセグメント化したサイプ305は、第三長壁330、第四長壁335、第五長壁340および第六長壁345により画定され、これらの壁のそれぞれは、トレッドブロック300の側面から幅方向に延在して、側面310との境界をなすものである。
またここで、半径方向にセグメント化したサイプ305は、前記長壁の相互を連結する複数の短壁によっても画定され、この複数の短壁には、第一長壁320の下端から第三長壁330の上端まで延びる第一短壁350と、第二長壁325の下端から第四長壁335の上端まで延びる第二短壁355と、第三長壁330の下端から第五長壁340の上端まで延びる第三短壁360と、第四長壁335の下端から第六長壁345の上端まで延びる第四短壁365と、第五長壁340の下端から第六長壁の下端まで延びる第五短壁370とが含まれる。図3に示すように、長壁320、325、330、335、340、345は、短壁350、355、360、365、370よりも、長さが実質的に長い。
図示の実施の形態では、長壁320、325、330、335、340、345のそれぞれは、互いに実質的に平行し、これと同様に、短壁350、355、360、365、370のそれぞれは、互いに実質的に平行する。また、短壁350、355、360、365、370のそれぞれは、トレッドブロック300の上面315に実質的に平行するとともに、長壁320、325、330、335、340、345に対して鋭角をなす。他の実施の形態(図示せず)として、長壁は、互いに鋭角をなすものとすることができる。さらに他の実施の形態(図示せず)として、短壁は、互いに鋭角をなすものとすることができる。またさらに他の実施の形態(図示せず)として、短壁は、トレッドブロック300の上面315に対して鋭角をなすものとすることができる。
図3に示すところでは、サイプ305は、セグメント化された形状、すなわち、「ラチェット形状」もしくは「稲妻形状」を有するものと表現することができる。図示の実施の形態では、半径方向にセグメント化したサイプ305は、三の主セグメントおよび二の副セグメントからなり、トレッドブロック300の側面310から観た場合に、それらのセグメントを明確に確認できる。図示の実施の形態においては、第一および第二長壁320、325により第一主セグメントを形成し、第三および第四長壁330、335により第二主セグメントを形成し、第五および第六長壁340、345により第三主セグメントを形成する。さらに、第一および第二短壁350、355により、一端を第一主セグメントに連結するとともに、他端を第二主セグメントに連結してなる第一副セグメントを形成する。つまり、第一副セグメントは、第一主セグメントの下端から第二主セグメントの上端まで延在するものである。また、第三および第四短壁360、365により、一端を第二主セグメントの下端に連結するとともに、他端を第三主セグメントの上端に連結した第二副セグメントを形成する。つまり、第二副セグメントは、第二主セグメントの下端から第三主セグメントの上端まで延在するものである。
図3Aに、一の実施の形態のトレッドブロック300を側面図で示す。図に示すように、第一、第二および第三主セグメントは、互いに実質的に平行する。この実施の形態では、半径方向にセグメント化したサイプは、トレッドブロック300の上面315の前方部375に対して鈍角θをなすとともに、トレッドブロック300の上面315の後方部380に対して鋭角αをなす。また、第一副セグメントは、第二副セグメントに実質的に平行する。さらに、第一および第二副セグメントは、トレッドブロック300の上面315に実質的に平行し、また、これらのセグメントは、主セグメントのそれぞれに対して鋭角をなす。他の実施の形態(図示せず)として、第一副セグメントは、第二副セグメントに対して鋭角をなすものとすることができる。さらに他の実施の形態(図示せず)として、第一および第二副セグメントは、主セグメントに実質的に直交するものとすることができる。またさらに他の実施の形態(図示せず)として、第一および第二副セグメントは、主セグメントに対して鋭角をなすものとすることができる。これらの他の実施の形態(図示せず)として、少なくとも二の主セグメントは、相互に鋭角をなすものとすることができる。
図示の実施の形態において、主セグメントは、副セグメントに比して長さが実質的に長い。また、主セグメントのそれぞれの長さは相互に実質的に等しい。同様に、第一副セグメントの長さは第二副セグメントの長さに実質的に等しい。他の実施の形態(図示せず)として、少なくとも一の主セグメントの長さは、他の主セグメントの長さと相違するものとすることができる。さらに他の実施の形態(図示せず)として、第一副セグメントは、第二副セグメントと異なる長さを有するものとすることができる。
図3Aに示すように、タイヤの停止状態においては、半径方向にセグメント化したサイプの主セグメントの厚みをtとし、副セグメントの厚みをtとする。図示の実施の形態では、第一主セグメントの厚みtは、第二および第三主セグメントの厚みに実質的に等しい。さらに、第一副セグメントの厚みtは、第二副セグメントの厚み実質的に等しい。また、図示の実施の形態では、副セグメントの厚みtは、主セグメントの厚みtよりも小さい。たとえば、ある実施の形態においては、主セグメントのそれぞれの厚みtをいずれも約0.030〜0.060インチとし、副セグメントのそれぞれの厚みtをいずれも約0.008〜0.025インチとした。
図示しない他の実施の形態として、副セグメントの厚みtを、主セグメントの厚みtに等しくすることができる。さらに他の実施の形態(図示せず)として、少なくとも一の主セグメントの厚みを、他の主セグメントの厚みと相違させることができる。またさらに他の実施の形態(図示せず)として、第一副セグメントの厚みを、第二副セグメントの厚みと異なるものとすることができる。
図4に、制動力Fが作用したときの、一の実施の形態のトレッドブロック300を示す。上述した構成を有するトレッドブロック300は、制動力Fが作用したときに、半径方向にセグメント化したサイプ305の厚みが実質的に減少する変形をするように構成される。図示の実施の形態では、トレッドブロック300の前方部410は変形し、第一長壁320が、第二長壁325に向かって移動するように、第一主セグメントの厚みの減少を伴って、前方部410が後方部420に対して偏向する。また、第三長壁330は、第二主セグメントの厚みの減少を伴い、第四長壁335に向けて移動する。さらに、第五長壁340は、第三主セグメントの厚みの減少を伴い、第六長壁345に向けて移動する。
図4に示すように、トレッドブロック300に制動力Fが作用すると、第一副セグメントの厚みが減少しつつ、第一短壁350が第二短壁355に向けて接近するとともに、第二副セグメントの厚みの減少を伴って、第三短壁360が第四短壁365に接近するように、半径方向セグメント化サイプ305の形状が変化する。
図示の実施の形態においては、タイヤに十分に大きな制動力Fが作用したとき、第一主セグメントの厚みが実質的に無くなって、すなわち、第一主セグメントが消滅して、第一長壁320が第二長壁325に接触する。同様に、第二主セグメントの厚みが実質的に減少して無くなり、すなわち、第二主セグメントが消滅し、第三長壁330が第四長壁335に接触する。
また、第一副セグメントの厚みが実質的に減少するとともに無くなって、すなわち、第一副セグメントが消滅して、第一短壁350が第二短壁355に接触する。同様に、第二副セグメントの厚みが減少するとともに無くなって、すなわち、第二副セグメントが消滅して、第三短壁360が第四短壁365に接触する。
なお、当然のことであるが、より小さな制動力が作用したときは、トレッドブロック300は、半径方向にセグメント化したサイプ305が消滅することなく減少するように変形する。また、他の実施の形態(図示せず)として、半径方向にセグメント化したサイプ300が単に減少するのみで、消滅しない程度に、トレッドブロック300の剛性を高くすることができる。
上記の結果、大きな制動力Fが作用すると、上面315でのサイプ開口部は閉塞し、そして、上面315の前方部375が、後方部380に対してわずかにずれるように変位することになる。ある実施の形態においては、そのような、後方部380に対する前方部375の変位は、副セグメントの厚みtと等しいか、あるいはこれよりの小さい。第一短壁350が第二短壁355に接触し、第三短壁360が第四短壁365に接触することによって、半径方向にセグメント化したサイプ305は閉塞し、トレッドブロック300はそれ以上変形できなくなる。換言すれば、上面315の前方部375がそれ以上変位できないように、サイプが固定され、トレッドブロック300は硬くなる。従って、タイヤに制動力が作用すると、トレッド表面のより多くの部分が路面に接触することになる。このことによって、とくに乾燥路面での、制動時のタイヤの摩擦が改善されることになり、それ故に、停止距離を短くすることができる。
図5に、トレッドブロック300に加速力Fが作用した状態の、トレッドブロック300の一の実施の形態を示す。トレッドブロック300は、加速力Fが作用したときに、半径方向にセグメント化したサイプ305が消滅しない態様で変形するように構成されている。
図に示すところでは、トレッドブロック300の後方部420が変形を生じ、第二長壁325が第一長壁320に向かって移動するように、第一主セグメントの厚みが減少しつつ、後方部420が前方部410に向かって移動する。また、第二主セグメントの厚みが減少して、第四長壁335が第三長壁330に向かって移動する。さらに、第一主セグメントの厚みが減少して、第六長壁345が第五長壁340に向かって移動する。
この実施の形態において、タイヤに十分に大きな加速力Fが作用した状態の下では、第一主セグメントの厚みが実質的に無くなるまで減少して、第二長壁325が第一長壁320に接触することになる。すなわち、第一主セグメントは消滅する。同様に、第二主セグメントの厚みが無くなるまで減少して、すなわち、第二主セグメントが消滅して、第三長壁330が第四長壁335に接触する。但し、より小さな加速力がタイヤに作用した場合には、トレッドブロック300は、半径方向にセグメント化したサイプの主セグメントが減少するが、消滅しないように変形し得ることは明らかである。他の実施の形態(図示せず)として、半径方向にセグメント化したサイプ305の主セグメントが消滅することなく、単に減少するにすぎない程度に、トレッドブロック300の剛性を高いものとすることができる。
図5に示すところでは、トレッドブロック300に加速力Fが作用したときに、トレッドブロック300の後方部420が、前方方向で前方部410に偏向するように、トレッドブロック300が変形し、そして、半径方向にセグメント化したサイプ300を、トレッドブロック300がこのように変形する形状とする。従って、第一副セグメントの厚みが増大するとともに、第一拡大開口部510が生じて、第一短壁350および第二短壁355のそれぞれが互いに離隔する。また、第二副セグメントの厚みが増大するとともに、第二拡大開口部520が生じて、第三短壁360および第四短壁のそれぞれが互いに離隔する。他の実施の形態(図示せず)では、半径方向にセグメント化したサイプ305を、タイヤに加速力が作用した状態で、副セグメントの厚みが維持されるような形状とすることができる。
上記の実施の形態において、タイヤに加速力Fが作用した際に、上面315の前方部375は、後方部380に対してずれて変位する。加速状態では、サイプがその位置に固定されないので、トレッドブロック300はそれほど硬くならない。加速力がさらに増大すると、トレッドブロック300はより大きく変形するとともに、前方部375の変位は増大し、その結果として、トレッド表面の、路面に接する領域は減少する。この結果、ウェット路面もしくは雪路その他の滑り易い路面で加速するタイヤの摩擦を改善することができる。
図6に、他の実施の形態の、半径方向にセグメント化したサイプ605を有するトレッドブロック600を拡大斜視図で示す。トレッドブロック600は、正多角体またはその他の多角体をなし、少なくとも、タイヤの周方向トレッド内の溝を画定する側面610および、周方向トレッドの表面を画定する上面615を有する。図示の実施の形態において、半径方向にセグメント化したサイプ605は、三ではなく二の主セグメントと、二ではなく一の副セグメントを具える点を除いて、図3〜5に示すセグメント化サイプに類似する。具体的には、トレッドブロック600は、第一主セグメントを画定する第一および第二長壁620、625と、第二主セグメントを画定する第三および第四長壁630、635とを具える。また、トレッドブロック600は、一端を第一主セグメントの下端に連結するとともに、他端を第二主セグメントの上端に連結した副セグメントを画定する第一および第二短壁640、645を具えるものであり、トレッドブロック600の側面から観た場合に、そのようなセグメントを確認することができる。換言すれば、この副セグメントは、第一主セグメントの下端から第二主セグメントの上端まで延在するものである。
さらに、半径方向にセグメント化したサイプ605は、一端を第三長壁630の下端に連結するとともに、他端を第四長壁635の下端に連結した第三短壁650を具える。長壁620、625、630、635のそれぞれは、短壁640、645、650よりも実質的に長さが長い。上記以外の点に関しては、図6に示すトレッドブロック600は、図3に示すトレッドブロック300と略同じ構成である。
図6Aに、一の実施の形態のトレッドブロック600を側面図で示す。図に示すところでは、第一および第二長壁のそれぞれは互いに実質的に平行である。この実施の形態においては、第一主セグメントは、トレッドブロック600の上面615の前方部655に対して鈍角θをなし、トレッドブロック600の上面615の後方部660に対して鋭角αをなす。また、副セグメントは、トレッドブロック600の上面615に実質的に平行し、第一および第二主セグメントに対しては鋭角をなす。他の実施の形態(図示せず)では、副セグメントを、第一および第二主セグメントに対して実質的に直交するものとすることができる。さらに他の実施の形態(図示せず)として、副セグメントが、第一および第二主セグメントに対して実質的に鈍角をなすものとすることができる。またこれら以外の実施の形態(図示せず)として、第一主セグメントが、第二主セグメントに対し鋭角をなすものとすることができる。
図示の実施の形態では、主セグメントのそれぞれを、副セグメントに比して実質的に長くし、また、第一主セグメントを、第二主セグメントと同じ長さとする。他の実施の形態(図示せず)では、第一主セグメントと第二主セグメントとの長さを相互に相違するものとすることができる。
図6に示すように、タイヤの停止状態においては、セグメント化したサイプの主セグメントの厚みをtとし、副セグメントの厚みをtとする。図に示す実施の形態では、第一主セグメントの厚みtを、第二主セグメントの厚みと等しいものとし、また、副セグメントの厚みtを、主セグメントの厚みtよりも小さいものとする。ある実施の形態では、各主セグメントの厚みtを約0.030〜0.060インチとし、副セグメントの厚みtを約0,008〜0.025インチとすることができる。
他の実施の形態(図示せず)として、副セグメントの厚みtを、主セグメントの厚みtと等しいものとすることができる。さらに他の実施の形態では、第一主セグメントの厚みを、第二主セグメントの厚みと相違するものとすることができる。
図示の実施の形態では、副セグメント、ならびに、第一および第二主セグメントのそれぞれはいずれも実質的に直線状であるが、他の実施の形態(図示せず)では、少なくとも一のセグメントを曲線状にすることができる。
図7に、制動力Fが作用した状態のトレッドブロック600の実施の形態を示す。先述した構成により、トレッドブロック600は、制動力Fが作用すると、半径方向にセグメント化したサイプの厚みが実質的に減少する変形をするように構成する。図示の実施の形態においては、制動力Fが作用した際に、トレッドブロック600の前方部710は、第一主セグメントの厚みの減少を伴って、第一長壁620が第二長壁625に向かって移動するように変形し、また、第一短壁640が第二短壁645に向かって移動するので、副セグメントの厚みが減少する。
図示の実施の形態では、タイヤに十分に大きな制動力Fが作用すると、第一主セグメントの厚みは減少し、その厚みが実質的に無くなって、すなわち、第一主セグメントが消滅して、第一長壁620は第二長壁625に接触する。また、副セグメントの厚みは減少し、その厚みが実質的に無くなって、すなわち、第二副セグメントが消滅して、第一短壁640は第二短壁645に接触する。当然のことであるが、より小さな制動力が作用した際には、半径方向にセグメント化したサイプ605の各セグメントは減少するが、消滅しない態様で、トレッドブロック600に変形が生じる場合がある。また、他の実施の形態(図試せず)では、半径方向にセグメント化したサイプ605は消滅せず、単に減少する程度に、トレッドブロック600の剛性を高くすることができる。
上記の結果として、上面615のサイプ開口は閉塞し、上面615の前方部は、上面615の後方部660に対してわずかにずれて変位する。ある実施の形態では、前方部655の、後方部660に対する変位は、副セグメントの厚みtと等しいか、あるいは、これよりも小さい。第一短壁640が第二短壁645に接触することにより、半径方向にセグメント化したサイプ605は閉塞し、トレッドブロック600はそれ以上変形することができない。すなわち、サイプは固定され、上面615の前方部655がそれ以上変位することができず、トレッドブロック600は硬くなる。従って、タイヤに制動力が作用すると、トレッド表面のより多くの部分の、路面への接触が維持されることになる。この結果として、とくに乾燥路面におけるタイヤの制動摩擦を改善することができ、制動距離を小さくすることができる。
図8に、加速力が作用したトレッドブロック600の実施の形態を示す。図に示すように、トレッドブロック600の後方部720には、第一主セグメントの厚みの減少を伴って、第二長壁625が第一長壁620に向かって移動する変形が生じる。また、第二主セグメントの厚みが減少しつつ、第四長壁635は第三長壁630に向かって移動する。
図示の実施の形態では、タイヤに十分に大きな加速力Fが作用すると、第一主セグメントの厚みが減少するとともに無くなって、すなわち、第一主セグメントが消滅して、第二長壁625は第一長壁620に接触する。但し、より小さい加速力が作用した場合には、第一主セグメントが減少するが消滅しない変形が、トレッドブロック600に生じることは明らかである。また、図示しない他の実施の形態では、第一主セグメントが消滅せずに、単に減少する程度に、トレッドブロック600の剛性を十分に高くすることができる。
図8に示すように、トレッドブロック600に加速力Fが作用すると、トレッドブロック600は、前方方向において後方部720が前方部710に対して偏向するように変形し、半径方向にセグメント化したサイプ605を、トレッドブロック600にこのような変形が生じる形状とする。従って、副セグメントの厚みの増大を伴って、第一短壁640と第二短壁645とは互いに離隔する。他の実施の形態(図示せず)では、タイヤに加速力が作用した際に、副セグメントの厚みが維持されるような、サイプ600の形状とすることができる。
上記の実施の形態では、タイヤに加速力Fが作用すると、上面615の前方部655は、後方部660に対する変位を生じる。加速状態では、サイプがその位置で固定されないので、トレッドブロック600はそれほど硬くならない。加速力が増大すると、トレッドブロック600はさらに変形するとともに、前方部655の変位が大きくなって、トレッド表面の、路面に対して露出する領域が減少する。この結果として、雪路やウェット路面その他の滑り易い路面での、タイヤの加速時の摩擦を改善することができる。
二個もしくは三個の主セグメントを有する、半径方向にセグメント化したサイプのみを図に示したが、図示しない他の実施の形態では、当然に、四個以上の主セグメントを有するセグメント化サイプとすることもできる。たとえば、ある実施の形態(図示せず)では、半径方向にセグメント化したサイプを、四個の主セグメントおよび三個の副セグメントを有するものとすることができ、また、他の実施の形態(図示せず)では、五個の主セグメントおよび四個の副セグメントを有するものとすることができる。さらに他の実施の形態(図示せず)では、このサイプを、n個の主セグメントおよびn−1個の副セグメントからなるものとすることができる。タイヤのサイプの長さや、セグメントの数を変更させることは当然に可能である。たとえば、図示しないある実施の形態では、タイヤに設けたサイプのうち、半分のサイプは二個の主セグメントを有するものとし、それ以外の半分のサイプは三個の主セグメントを有するものとすることができる。
図9に、複数のトレッドブロック920を有する周方向トレッド910を具えたタイヤ900の実施の形態を示す。トレッドブロック920のそれぞれは、一以上の幅方向のセグメント化サイプ930を含む。そのセグメント化サイプは幅方向に延びる。換言すれば、サイプ930は、タイヤ900の上面視で、セグメント化された開口を有するものである。他の実施の形態(図示せず)では、複数のリブを有する周方向トレッドを具えたタイヤは、一以上の幅方向セグメント化サイプを、ブロックというよりはリブに設けてなる。
図10に、一の実施の形態の、幅方向にセグメント化したサイプを有するトレッドブロック920を拡大斜視図で示す。ブロック920は、正多面体またはその他の多面体をなし、また、ブロック920は、少なくとも、タイヤ900の周方向トレッド910の表面を画定する上面1005および、周方向トレッド910の溝を画定する側面1010を具える。幅方向にセグメント化したサイプ930は、複数の壁を画定するトレッドブロック920内の空所である。図示の実施の形態では、幅方向セグメント化サイプ930は、トレッドブロック920の上面1005から内側に向けて半径方向に延びる第一長壁1015によって画定され、この第一長壁1015は、上面1005との境界および、側面1010との境界を形成する。また、幅方向セグメント化サイプ930は、トレッドブロック920の上面1005から内側に向けて半径方向に延びる第二長壁1020によっても画定され、この第二長壁1020は、上面1005との境界および、側面1010との境界を形成する。さらに、幅方向セグメント化サイプ930は、第三長壁1025、第四長壁1030、第五長壁1035および第六長壁1040によって画定され、これらの長壁のそれぞれはいずれも、トレッドブロック920の上面1005から内側に向けて半径方向に延びて、上面1005との境界をなすものである。
そしてまた、幅方向にセグメント化したサイプ930は、長壁のそれぞれを連結する複数の短壁によって画定され、これらの短壁は、第一長壁1015の端部から第三長壁1025の端部まで延びる第一短壁1045と、第二長壁1020の端部から第四長壁1030の端部まで延びる第二短壁1050と、第三長壁1025の端部から第五長壁の端部まで延びる第三短壁1055と、第四長壁1030の端部から第六長壁1040の端部まで延びる第四短壁1060と、第五長壁1035の端部から第六長壁1040の端部まで延びる第五短壁1065とを含む。図10に示すように、長壁1015、1020、1025、1030、1035、1040はいずれも、短壁1045、1050、1055、1060、1065よりも長さが長い。図10に示すように、幅方向にセグメント化したサイプは、さらに、底面1070によって画定される。
図示の実施の形態では、長壁1015、1020、1025、1030、1035、1040のそれぞれは、互いに実質的に平行し、同様に、短壁1045、1050、1055、1060、1065のそれぞれは、互いに実質的に平行する。また、短壁1045、1050、1055、1060、1065のそれぞれはいずれも、タイヤ赤道面に対して平行し、長壁1015、1020、1025、1030、1035、1040に対して鋭角をなす。他の実施の形態(図示せず)では、長壁は互いに鋭角をなすものとすることができる。さらに他の実施の形態(図示せず)では、短壁は互いに鋭角をなすものとすることができる。これら以外の実施の形態(図示せず)では、短壁のそれぞれはいずれも、タイヤ赤道面に対して鋭角をなすものとすることができる。
図10に示すように、幅方向にセグメント化したサイプ930は、セグメント化した形状、具体的には、「ラチェット形状」もしくは「稲妻形状」を有するものと表現することができる。図に示すところでは、幅方向にセグメント化したサイプは、三個の主セグメントおよび二個の副セグメントを具え、トレッドブロック920の上面から観た場合に、これを確認することができる。図示の実施の形態では、第一および第二長壁1015、1020により第一主セグメントを画定し、第三および第四長壁1025、1030により第二主セグメントを画定し、また、第五および第六長壁1035、1040により第三主セグメントを画定する。さらに、第一および第二短壁1045、1050により、一端を第一主セグメントの端部に連結するとともに、他端を第二主セグメントの端部に連結した第一副セグメントを画定する。すなわち、第一副セグメントは、第一主セグメントの端部から第二主セグメントの端部まで延在するものである。そしてまた、第三および第四長壁1055、1060により、一端を第二主セグメントの端部に連結するとともに他端を第三主セグメントの端部に連結した第二副セグメントを画定する。換言すれば、第二副セグメントは、第二主セグメントから第三主セグメントまで延びるものである。
図10Aに、トレッドブロック920の一の実施の形態を平面図で示す。図に示すように、第一、第二および第三主セグメントは、互いに実質的に平行する。また、第一主セグメントは、第二主セグメントに実質的に平行する。さらに、第一および第二主セグメントは、タイヤ周方向に対して実質的に平行し、主セグメントのそれぞれに対して鋭角をなす。他の実施の形態(図示せず)では、第一および第二副セグメントは、トレッドブロックの側面に実質的に平行するものとすることができる。さらに他の実施の形態では、第一副セグメント第二副セグメントに対して鋭角をなすものとすることができる。これら以外の実施の形態(図示せず)では、第一および第二副セグメントは互いに実質的に直交するものとすることができる。さらにこれら以外の実施の形態では、第一および第二副セグメントは、主セグメントに対して鈍角をなすものとすることができる。また他の実施の形態では、少なくとも二個の主セグメントが互いに鋭角をなすものとすることができる。
図示の実施の形態では、主セグメントはいずれも、副セグメントよりも長さが長い。また、主セグメントのそれぞれは、互いに実質的に等しい長さであり、同様に、第一副セグメントは、第二副セグメントと実質的に等しい長さである。他の実施の形態(図示せず)では、少なくとも一の主セグメントを、他の主セグメントと異なる長さをすることができる。さらに他の実施の形態(図示せず)では、第一副セグメントを、第二副セグメントと異なる長さとすることができる。
図10Aに示すように、タイヤの停止状態では、幅方向にセグメント化したサイプの副セグメントの厚みをtとし、主セグメントの厚みをtとする。図示のこの実施の形態においては、各主セグメントの厚みtは、他の主セグメントの厚みと実質的に等しい大きさであり、また、第一副セグメントの厚みtは、第二主セグメントの厚みと実質的に等しい大きさである。図に示すところでは、副セグメントの厚みtは、主セグメントの厚みtよりも小さい。ある実施の形態では、各主セグメントの厚みtを約0.030〜0.060インチとし、各副セグメントの厚みtを約0.008〜0.025インチとすることができる。
他の実施の形態(図示せず)では、副セグメントの厚みtを、主セグメントの厚みtと等しい大きさすることができる。さらに他の実施の形態(図示せず)では、少なくとも一の主セグメントの厚みを、他の主セグメントの厚みと異なる大きさとすることができる。これら以外の他の実施の形態(図示せず)では、第一副セグメントの厚みを、第二副セグメントの厚みと異なる大きさとすることができる。図に示すように、第一主セグメントは、トレッドブロック920の側面1010の前方部1075に対して鈍角θをなすとともに、トレッドブロック920の側面1010の後方部1080に対して鋭角αをなす。
図11に、制動力Fが作用した状態のトレッドブロック920の一の実施の形態を示す。上述したような構成により、トレッドブロック920は、制動力の作用に起因して、サイプの厚みが実質的に減少するように変形する。図示の実施の形態においては、トレッドブロック920の前方部1110は変形し、第一主セグメントの厚みの減少を伴って、第一長壁1015が第二長壁1020に向かって移動するように、前方部1110が後方部1120に対して偏向する。また、第二主セグメントの厚みの減少を伴って、第三長壁1025が第四長壁1030に対して移動する。さらに、第三主セグメントの厚みの減少を伴って、第五長壁1035が第六長壁1040に向かって移動する。
図11に示すように、トレッドブロック920に制動力Fが作用すると、トレッドブロック920は、第一副セグメントの厚みの減少を伴って、第一短壁1045が第二短壁1050に向かって移動するように変形し、幅方向にセグメント化したサイプは、トレッドブロック920に上記の変形が生じる形状とする。また、第二副セグメントの厚みの減少を伴い、第三短壁1055が第四短壁1060に向かって移動する。
図示の実施の形態では、タイヤの制動力Fが作用した際に、第一主セグメントの厚みが実質的に減少し、その厚みが無くなって、すなわち、第一主セグメントが消滅して、第一長壁1015が第二長壁1020に接触する。同様に、第二主セグメントの厚みが減少するとともに、その厚みが無くなって、すなわち、第二主セグメントが消滅して、第三長壁1025が第四長壁1030に接触する。さらには、第一副セグメントの厚みが減少し、その厚み無くなって、すなわち、第一副セグメントが消滅して、第一短壁1045が第二短壁1050に接触する。同様に、第二副セグメントの厚みが減少するとともに、その厚みが無くなって、すなわち、第二副セグメントが消滅して、第三短壁1055が第四短壁1060に接触する。当然のことであるが、より小さい制動力が作用した場合には、セグメント化サイプ930が減少するが、消滅はしないような変形が、トレッドブロック920に生じる。また、他の実施の形態(図示せず)では、セグメント化サイプ930が消滅せず、単に減少するにすぎない程度に、トレッドブロック920の剛性を十分に高くすることができる。
上記の結果として、タイヤに制動力が作用すると、サイプの開口部は大きく減少し、あるいは、場合により実質的に消滅する。従って、トレッド表面の、より多くの部分が路面に接触することになる。この結果、とくに乾燥路面での、制動時のタイヤ摩擦を改善することができ、制動距離を減少させることができる。
図12に、加速力Fが作用した状態のトレッドブロック920の一の実施の形態を示す。トレッドブロック920は、加速力が作用した際にサイプが消滅しない変形をするように構成されている。図に示すように、トレッドブロック920の後方部1120は変形し、第一主セグメントの厚みの減少を伴い、第二長壁1020が第一長壁1015に向かって移動するように、後方部1120が前方部1110に対して偏向する。第二主セグメントの厚みの減少を伴い、第四長壁1030が第三長壁に向かって移動する。また、第一主セグメントの厚みの減少を伴って、第六長壁1040が第五長壁に向かって移動する。
図12に示すように、トレッドブロック920に加速力Fが作用すると、トレッドブロック920は、第一副セグメントの厚みの増加および、第二拡大開口部1220の発生を伴って、第一短壁1045と第二短壁とが互いに離隔するように変形し、幅方向セグメント化サイプ930を、トレッドブロック920にこのような変形が生じるような形状とする。他の実施の形態(図示せず)では、サイプ930を、タイヤへの加速力の作用時に、副セグメントの厚みが維持される形状とする。
図示の実施の形態において、タイヤに十分に大きな加速力Fが作用すると、第一主セグメントの厚みが実質的に減少し、その厚みが無くなって、第二長壁1020が第一長壁1015に接触する。同様に、第二主セグメントの厚みが実質的に減少し、その厚みが無くなって、第三長壁1025が第四長壁1030に接触する。なお、当然のことであるが。より小さい加速力が作用した場合には、サイプ930の主セグメントは減少するが、消滅はしない変形が、トレッドブロック920に発生する。また、他の実施の形態(図示せず)では、サイプ930の主セグメントが消滅せずに、単に減少する程度に、トレッドブロック920の剛性を高くすることができる。
上記の実施の形態では、タイヤに加速力が作用したときに、第一および第二の拡大開口部により、路面に対して露出したままとなるサイプエッジが形成される。この結果として、雪路やウェット路面その他の滑り易い路面での、加速時のタイヤの摩擦を改善することができる
図に示すところでは、幅方向にセグメント化したサイプが、三個の主セグメントを有するものとしたが、他の実施の形態(図示せず)では、この幅方向セグメント化サイプは、二個の主セグメントおよび一個の副セグメントを有するものとすることができる。さらに他の実施の形態(図示せず)では、幅方向にセグメント化したサイプは、四個以上の主セグメントを有するものとすることができる。たとえば、ある実施の形態(図示せず)では、四個の主セグメントと三個の副セグメントを有するものとすることができる。これら以外の実施の形態(図示せず)では、幅方向にセグメント化したサイプは、五個の主セグメントと四個の副セグメントとからなるものとすることができる。またさらに他の実施の形態(図示せず)では、幅方向にセグメント化したサイプは、n個の主セグメントと、n−1個の副セグメントとからなるものとすることができる。当然のことであるが、タイヤのサイプの長さを変更することができるとともに、サイプの数を変更することができる。たとえば、ある実施の形態(図示せず)では、タイヤに設けたサイプのうち、半分のサイプを、二個の主セグメントから形成し、それら以外のサイプを、三個のセグメントから形成することができる。
図13に、二方向にセグメント化したサイプを具えたトレッドブロック1300を斜視図で示す。トレッドブロック1300は、正多面体またはその他の多面体をなし、また、ブロック1300は、少なくとも、タイヤの周方向トレッドの表面を画定する上面1320および、周方向トレッドの溝を画定する側面1330を具える。セグメント化サイプ1310は、図3〜8に示す先述の半径方向セグメント化サイプ305、605の様々な実施の形態に類似する、複数の長壁および短壁によって画定された半径方向セグメント化部分1340を含む。セグメント化サイプ1310は、また、図9〜12に示す先述の幅方向セグメント化サイプ930の様々な実施の形態に類似する、複数の長壁および短壁によって画定された幅方向セグメント化部分1350を含む。
図14に、制動条件下における、二方向にセグメント化したサイプ1310を有するトレッドブロック1300を斜視図で示す。セグメント化サイプ1310の形状により、制動力Fの作用時に、トレッドブロックには、図4、7、11を参照しつつ先述したような変形が生じる。すなわち、上面1320のサイプ開口は閉塞し、上面1320の前方部1410が、上面の1320の後方部1420に対してわずかに変位する。図4、7に関して先で述べたように、半径方向にセグメント化した部分1330の短壁が互いに接触するため、その半径方向セグメント化部分1330は閉塞し、トレッドブロック1300にそれ以上変形が生じない。すなわち、サイプは固定され、上面1320の前方部1410がそれ以上変位することができず、トレッドブロック1300は硬くなる。トレッドブロック1300がよりいっそう硬くなるとともに、上面1320のサイプ開口が実質的に消滅するので、タイヤに制動力が作用した際に、トレッド表面のより多くの部分が、路面に接触することになる。この結果として、とくに乾燥路面での、制動時のタイヤの摩擦を改善することができ、従って、制動距離が小さくなる。
図15に、加速条件下における、二方向にセグメント化したサイプ1310を有するトレッドブロック1300を斜視図で示す。セグメント化サイプ1310の形状により、加速力Fが作用した際に、図5、8、12に関して先述したような変形が、トレッドブロックに生じる。すなわち、タイヤにFが作用したときに、上面1320の前方部1410が、後方部1420に対して変位する。サイプはその位置に固定されないことから、加速条件下においては、トレッドブロック1300はあまり硬くならない。加速力が増大すると、トレッドブロック1300はさらに変位し、前方部1410の変位がより大きくなるため、トレッド表面の、路面に露出する領域は減少する。また、タイヤに加速力Fが作用すると、幅方向セグメント化部分1350の第一および第二の拡大開口部1510、1520が生じて、さらなるエッジが路面に露出することになる。この結果として、雪路やウェット路面その他の滑り易い路面での、加速時のタイヤの摩擦が改善される。
図1〜15に図示し、また、先述したタイヤやトレッドブロックは、様々な方法により製造することができる。そのような製造方法の一例として、タイヤ加硫モールドを用いる方法がある。このモールドには、成型されたグリーンタイヤ上にトレッドを形成するように構成されたトレッド付与構造が含まれる。このようなトレッド付与構造は、一以上のサイプ形成要素を含むものとすることができる。一の実施の形態では、このトレッド付与構造が、底面から外方に向けて突出する一以上のブレードを有するものとすることができる。
様々な実施の形態において、サイプ形成要素は、上記の実施の形態で述べた形状に対応するセグメント化された形状とする。たとえば、一の実施の形態では、少なくとも一のサイプ形成要素を、少なくとも、第一主セグメントと、第二主セグメントと、サイプ形成要素の第一主セグメントの端部から第二主セグメントの端部まで延びる副セグメントとを含む複数のセグメントからなるものとする。他の実施の形態では、少なくとも一のサイプ形成要素が、第三主セグメントと、第二主セグメントの端部から第三主セグメントの端部まで延びる第二副セグメントをさらに含む。さらに他の実施の形態では、少なくとも一のサイプ形成要素が、n個の主セグメントおよびn−1個の副セグメントを有する。
サイプ形成要素は、タイヤに沿って所定の間隔で配置することができる。また、サイプ形成要素は、様々な方法でモールドに設けることができ、たとえば、モールドに挿入するとともに、そこにピンで固定する別個の要素として、このサイプ形成要素を配設することができる。他の手段によっても、サイプ構成要素をモールドに固定することができ、このような手段は当該技術分野で広く知られている。あるいは、サイプ形成要素を、たとえばモールドを成型する際に直接的にモールドに形成して、モールドに一体的に設けることもできる。
モールド内でタイヤを製造するには、はじめに、グリーンタイヤをモールド内に配置する。成型工程の間、グリーンタイヤを支持するために、図示しないブラダー内に高温かつ高圧の媒体を与える。モールドは、グリーンタイヤの周囲で分割することができ、トレッド付与構造をグリーンタイヤに押し付ける。この方法によれば、周方向フレームセグメントにより、タイヤのトレッドの外表面に、一以上の周方向溝が形成されることになる。同様の方法で、サイプ形成要素をグリーンタイヤに押し付け、それにより、タイヤのトレッドの外表面に、凹形状の窪みを形成することができる。
明細書および請求の範囲で用いた、「包含する」との表現には、「含む」との表現が請求の範囲で恒例の言葉として用いられるようになったときに、その「含む」との表現が含まれるものとして解釈されるものとする。また、「または」との表現(AまたはB)は、「AもしくはBまたは、それらの双方」を意味することを意図している。出願人が、「AまたはBのみで、それらの双方を含まない」ことを意図する場合には、「AまたはBのみで、それらの両者を含まない」との表現を用いる。従って、ここでの「または」との表現の使用は両立的であり、排他的な使用ではないものとする。ブライアン・エー・ガーナー著の「A Dictionay of modern Legal Usage(2d.Ed.1995)」を参照されたい。また、明細書や請求の範囲での「中で」、「中に」との表現は、付加的に「上で」、「上に」を意味することを意図する。さらに、明細書や請求の範囲で用いた、「連結する」との表現は、「直接的に連結する」ことのみを意味するものではなく、たとえば、他の要素を介して連結するなどの、「間接的に連結する」ことも意味するものとする。
この出願において、様々な実施の形態を説明し、また、これらの実施の形態を詳細に述べたが、そのような詳細な説明に、請求する発明の範囲が限定され、あるいは、制限されることを出願人は意図しない。当業者は、付加的な改良ないしは改変を容易にすることができる。よって、この出願は、それの上位の形態において、代表的な装置などの具体的な詳細や、図示の一例に限定されない。従って、出願人が請求する概念もしくは範囲を逸脱することなしに、そのような詳細から脱却することができる。
300、600、920、1300 トレッドブロック
305、605 半径方向にセグメント化したサイプ
310、610、1010、1330 側面
315、615、1005、1320 上面
320、620、1015 第一長壁
325、625、1020 第二長壁
330、630、1025 第三長壁
335、635、1030 第四長壁
340、1035 第五長壁
345、1040 第六長壁
350、640、1045 第一短壁
355、645、1050 第二短壁
360、650、1055 第三短壁
365、1060 第四短壁
370、1065 第五短壁
375、655、1070、1410 上面の前方部
380、660、1075、1420 上面の後方部
410、710、1110 前方部
420、720、1120 後方部
510、810、1210、1510 第一拡大開口部
520、1220、1520 第二拡大開口部
900 タイヤ
910 周方向トレッド
930 幅方向にセグメント化したサイプ
1075 側面の前方部
1080 側面の後方部
1310 セグメント化したサイプ
1340 半径方向にセグメント化した部分
1350 幅方向にセグメント化した部分
、t、t 主セグメントの厚み
、t、t 副セグメントの厚み
制動力
加速力

Claims (20)

  1. 赤道面と周方向トレッドを具えるタイヤにおいて、
    サイプを有する少なくとも一のトレッドブロックを具え、該サイプが、いずれも実質的に半径方向に延びる第一主セグメントおよび第二主セグメントと、トレッドブロックの表面に実質的に平行して延びる副セグメントとを含む少なくとも三のセグメントからなり、
    前記副セグメントの一端を第一主セグメントに連結するとともに、該副セグメントの他端を第二主セグメントに連結してなるタイヤ。
  2. 第一主セグメントを、第二主セグメントに実質的に平行する向きに延在させてなる請求項1に記載のタイヤ。
  3. 第一主セグメントと、トレッドブロックの上面の前方部とのなす角を鈍角とし、第一主セグメントと、トレッドブロックの上面の後方部とのなす角を鋭角としてなる請求項2に記載のタイヤ。
  4. 第一主セグメント、第二主セグメントおよび副セグメントのそれぞれをいずれも、直線状のセグメントとしてなる請求項1に記載のタイヤ。
  5. 前記サイプがさらに、第三主セグメントと第二副セグメントとを含み、
    第二副セグメントの一端を前記第二主セグメントに連結するとともに、該第二副セグメントの他端を前記第三主セグメントに連結してなる請求項1に記載のタイヤ。
  6. 第一主セグメントと、トレッドブロックの上面の前方部とのなす角を鈍角としてなる請求項5に記載のタイヤ。
  7. 第一主セグメントを、第二主セグメントおよび第三主セグメントに実質的に平行する向きに延在させてなる請求項6に記載のタイヤ。
  8. トレッドブロックに制動力が作用した状態で、前記サイプの厚みが実質的に減少する変形をするように、トレッドブロックを構成してなる請求項1に記載のタイヤ。
  9. トレッドブロックに加速力が作用した状態で、第一主セグメントの厚みが減少するとともに、副セグメントの厚みが増大する変形をするように、トレッドブロックを構成してなる請求項1に記載のタイヤ。
  10. タイヤトレッドが、間隔をおいて離隔させた複数のラジアル壁を有する少なくとも一のトレッドブロックを具え、サイプを画成する前記ラジアル壁が、
    トレッドブロックの上面との境界をなすとともに、トレッドブロックの側面との境界をなす第一長壁と、
    第一長壁に実質的に平行して、トレッドブロックの側面との境界をなす第二長壁と、
    トレッドブロックの上面との境界をなす第三長壁と、
    第三長壁に実質的に平行する第四長壁と、
    トレッドブロックの上面との境界をなすとともに、第一長壁との境界をなし、さらに第三長壁との境界をなす第一短壁と、
    第一短壁に実質的に平行して、トレッドブロックの上面との境界をなすとともに、第二長壁との境界をなし、さらに第四長壁との境界をなす第二短壁とを含むタイヤ。
  11. 第一短壁および第二短壁のそれぞれを、タイヤ赤道面に対して実質的に平行に延在させてなる請求項10に記載のタイヤ。
  12. 第一長壁が、トレッドブロックの側面と鈍角をなすものとしてなる請求項10に記載のタイヤ。
  13. 第二長壁が、トレッドブロックの側面と鋭角をなすものとしてなる請求項10に記載のタイヤ。
  14. 第一長壁、第二長壁、第三長壁および第四長壁のそれぞれを、第一短壁および第二短壁よりも長いものとしてなる請求項10に記載のタイヤ。
  15. トレッドブロックの上面との境界をなす第五長壁と、
    第五長壁に実質的に平行する第六長壁と、
    トレッドブロックの上面との境界をなすとともに、第三長壁との境界をなし、さらに第五長壁との境界をなす第三短壁と、
    第三短壁に実質的に平行し、トレッドブロックの上面との境界をなすとともに、第四長壁との境界をなし、さらに第六長壁との境界をなす第四短壁とをさらに含む請求項10に記載のタイヤ。
  16. タイヤトレッドに制動力が作用した状態で、前記第一長壁が第二長壁に向かって移動するように、トレッドブロックを構成してなる請求項10に記載のタイヤ。
  17. タイヤトレッドに加速力が作用した状態で、前記第二短壁が第一短壁から離隔する向きに移動するように、トレッドブロックを構成してなる請求項10に記載のタイヤ。
  18. タイヤを製造するための加硫モールドであって、
    グリーンタイヤのトレッドを形成するよう構成されたトレッド付与構造を具えるモールドハウジングを有するとともに、
    前記トレッド付与構造が、グリーンタイヤのトレッドにサイプを形成するよう構成された少なくとも一のブレードを具え、前記ブレードを、少なくとも、第一主セグメントと、第二主セグメントと、ブレードの前記第一主セグメントの一端から、第二主セグメントの一端まで延在する副セグメントとを含む複数のセグメントから形成してなる加硫モールド。
  19. 前記トレッド付与構造が、第三主セグメントと、第二主セグメントの一端から、前記第三主セグメントの一端まで延在する第二副セグメントとをさらに具えてなる請求項18に記載の加硫モールド。
  20. 前記副セグメントを、第二副セグメントに平行する向きに延在させてなる請求項19に記載の加硫モールド。
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