JP2010531142A5

JP2010531142A5 -

Info

Publication number: JP2010531142A5
Application number: JP2010513448A
Authority: JP
Filing date: 2008-06-20
Publication date: 2011-08-04

Claims

長手方向軸を有し、第１フィルターエレメントを任意に有する、生物学的液体を保持するための分離室を区画する主格納部、
前記分離室に連通するフィルター格納部、
前記フィルター格納部が保持する第２フィルターエレメント、および
前記分離室の流出部から前記フィルター格納部の流入部にまでの流路を有する液体濃縮装置であって、
前記流路は、流路の長さが前記長手方向軸に沿って前記流出部の位置に応じて変化するように、前記分離室は長手方向軸に沿って前記流出部の位置を変えて長さを調節可能であり、
前記第１フィルターエレメントまたは前記第２フィルターエレメントは、アフィニティー膜、アフィニティー担体、アフィニティーカラム、充填床マトリックス、ビーズ、粒子、増殖マトリックス、または管状部をもつ複数のフィルターストランドからなるフィルター膜を有することを特徴とする液体濃縮装置。
（ａ）前記流路をもつ液体連通における調節可能な流量制御バルブ、
（ｂ）前記分離内のバルブ開口軸に連結したバルブ調節つまみであって、前記バルブ開口軸は前記流出部を有し、前記バルブ開口軸を回転することで前記分離室の長手方向軸に沿って流出部の高さを変える、バルブ調節つまみ、
（ｃ）前記分離室に前記生物学的液体を導入するポート、
（ｄ）前記第１または第２フィルターエレメントを通した前記生物学的液体の層またはフラクションに圧力を加えるための１つ以上のポート、
（ｅ）前記第１または第２フィルターエレメントを通した前記生物学的液体の分離したフラクションまたは層に圧力を加えるための１つ以上のポート対する位置を変えて移動設置可能なポンプ、および
（ｆ）前記第１または第２フィルターエレメントの長手方向の液流方向に沿って設置された濃度検出器を有することを特徴とする、請求項１に記載の液体濃縮装置。
前記ポンプが、シリンジまたは貯水槽を有する真空ポンプであり、前記濃度検出器が光散乱フローセル、吸光度セル、または分光側色計を有することを特徴とする、請求項２に記載の液体濃縮装置。
前記第１または第２フィルターエレメントが１つ以上のリガンドを有することを特徴とする、請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載する液体濃縮装置。
リガンドが受容体または抗体であることを特徴とする、請求項４に記載の液体濃縮装置。
１つ以上の増殖因子、１つ以上の分化因子、１つ以上の走化性因子、１つ以上の接着分子、またはそれらの因子の組み合わせに、前記リガンドが１つ以上結合することを特徴とする、請求項４または請求項５に記載の液体濃縮装置。
前記増殖マトリックスが、１つ以上のナノファイバーのネットワークと；ナノファイバー構造体と；エッチングまたはマイクロパターニングした表面をもつガラス、シリコンまたはプラスチックと；マクロポアもしくはナノポアをもつガラス、シリコンまたはプラスチック表面と、ポリマースキャホールド、成形スキャホールド、織物状または網状織物、棒、ねじ、ワイヤ、メッシュ、またはかごを有することを特徴とする、請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の液体濃縮装置。
前記分離室内の前記生物学的液体が、前記液体濃縮装置に分離力を加えると前記分離室の長手方向軸に沿って複数の成分層に分離するように、前記液体濃縮装置に分離力を加えることができるように前記液体濃縮装置が構成されることを特徴とする、請求項１または請求項２に記載の液体濃縮装置。
前記分離力は通常前記長手方向軸に平行であることを特徴とする、請求項８に記載の液体濃縮装置。
前記生物学的液体が、分離力を加えたときに前記長手方向軸に直交する複数の成分層に分離することを特徴とする、請求項８に記載の液体濃縮装置。
前記分離力は遠心分離力からなることを特徴とする、請求項８乃至請求項１０のいずれか1項に記載される液体濃縮装置。
前記生物学的液体が体液または組織を有する体液であることを特徴とする、請求項１１乃至請求項１１のいずれか１項に記載される液体濃縮装置。
前記体液が、血液、血漿、血清、尿、唾液、粘液、脳脊髄液、リンパ液、精液、羊水、または硝子体液、および前記組織が、骨、骨髄、筋組織、脳、心臓、肝臓、肺、胃、小腸、大腸、直腸、子宮、精巣、軟骨、軟組織、皮膚、皮下組織、または乳組織を有することを特徴とする、請求項１２に記載の液体濃縮装置。
濃縮生物学的液体を製造する方法であって、
請求項１の前記液体濃縮装置の前記分離室で生物学的液体を分離して１つ以上の層を形成する工程と、
前記液体濃縮装置の前記分離室から分離した生物学的液体の第１の層を取り出す工程と、
前記液体濃縮装置の前記第２フィルターエレメントに前記層を通すことによって、前記取り出した層をろ過する工程からなる濃縮生物学的液体を製造する方法。
前記取り出した層の中にある１つ以上の成分の比が、前記生物学的液体中にある同じ１つ以上の成分の生理学的比と実質的に同じであることを特徴とする、請求項１４に記載の製造方法。
生物学的液体からタンパク質を濃縮する方法であって、
請求項１に記載の前記液体濃縮装置の前記分離室で生物学的液体を分離して１つ以上の層を形成する工程と、
前記液体濃縮装置の前記分離室から前記タンパク質を有する前記生物学的液体のフラクションを取り出す工程と、
前記液体濃縮装置の前記第２フィルターエレメントに前記層を通すことによって、分離した生物学的液体の前記取り出したフラクションをろ過する工程からなる濃縮方法。
細胞または組織を培養する濃縮する方法であって、
請求項１の前記液体濃縮装置の前記分離室で生物学的液体を分離して１つ以上の層を形成する工程と、
前記液体濃縮装置の前記分離室から分離した前記生物学的液体中の細胞の第１層を取り出す工程と、
前記液体濃縮装置の前記第２フィルターエレメントに前記取り出した細胞層を通す工程からなり、
前記フィルターエレメントは増殖マトリックスを有し、細胞を濃縮したフラクションを前記増殖マトリックスに接種することを特徴とする工程からなる濃縮方法。
分離方法が遠心分離法または重力による分離法を含むことを特徴とする請求項１４乃至請求項１７のいずれか１項に記載される方法。
請求項１４または請求項１５に記載の方法で製造した濃縮生物学的液体中にある移植材料を再構築する工程を有し、
前記移植材料が合成、オートゲニック、アロゲニック、またはゼノゲニックな材料であり、腱、靱帯、骨、軟骨、または皮膚から選ばれることを特徴とする再構築方法。
前記生物学的液体が体液または組織を有する体液であることを特徴とする、請求項１４から請求項１９の任意の１項に記載される方法。
前記体液が、血液、血漿、血清、尿、唾液、粘液、脳脊髄液、リンパ液、精液、羊水、または硝子体液を有し、および前記組織が、骨、骨髄、筋組織、脳、心臓、肝臓、肺、胃、小腸、大腸、直腸、子宮、精巣、軟骨、軟組織、皮膚、皮下組織、または乳組織を有することを特徴とする、請求項２０の方法。