JP2010528308A - 車両の挙動の事後分析用の診断装置及びその方法 - Google Patents

車両の挙動の事後分析用の診断装置及びその方法 Download PDF

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Abstract

本発明は四輪操舵の自動車の挙動の事後分析用の診断装置に関し、本装置は、自動車の状態を表す選択されたパラメータを測定可能な1組のセンサを備える。本装置は、さらに、少なくとも1つの主メモリと、第1の組のパラメータを測定可能な第1センサアセンブリ(21、23)と、後輪のブレの角速度及び自動車の速度がそれぞれ所定の閾値を超えたときに前記第1の組のパラメータを記憶可能なバッファーメモリ(25)とを有し、バッファーメモリは、自動車が通常モードで動作中に所定のイベント(EV20)が発生したときにバッファーメモリ(25)から主メモリ(31)へデータを伝達可能な伝達手段を介して前記主メモリに連結されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、四輪操舵を備えた自動車に関する。より詳しくは、本発明は、このような自動車に用いられる診断手段に関する。
従来、診断手段は、動作中に車両の故障が検知された場合の状況を分析することを可能とする。この場合、車両は「劣化モード」と呼ばれる安全モードに切り替えられる。故障時には、エラーコード(「ダイアグノスティック・トラブル・コード」すなわち当業者には「DTC」と呼ばれる)が記録され、ステアリングホイールの角度や自動車の速度などの特定のパラメータのバックアップが取られる。
したがって、これらの診断手段は、動作中に発生し、システムによって検知された故障の状況及び原因を突き止めるのに効果的である。逆に、故障が検知されないときに運転者が自動車の挙動に不満を持つ場合、これらの診断手段では事後分析できない。
本発明の目的は、特に故障が現れているわけではないときの自動車の診断を向上させることである。
本発明は、車両の動作モードに関係なく、自動車の動作を表すパラメータの変化を分析可能とする四輪操舵の自動車用の診断システムを規定することを提案する。
本発明はまた、四輪操舵の自動車用の診断方法を規定することを提案する。
したがって、本発明の主題は、自動車の状態を表す選択されたパラメータを測定可能な一組のセンサを有する、四輪操舵の自動車の挙動の事後分析用の診断装置である。
本発明の一般的特徴によると、装置はさらに、少なくとも1つの主メモリと、第1の組のパラメータを測定可能な第1のセンサの組と、後輪のステアリングの角速度及び自動車の速度がそれぞれ所定の閾値を超えたときに前記第1の組のパラメータを記憶可能なバッファーメモリとを有し、バッファーメモリは、自動車が通常モードで動作中に所定のイベントが発生したときにバッファーメモリから主メモリへデータを伝達可能な伝達手段を介して前記主メモリに連結されている。
すなわち、自動車がまだ通常モードである間に自動車の状態を表すパラメータを主メモリに記録することが可能である。
この利点は、車両が劣化モードに切り替わることなく運転者が異常な状態を検知したときに、これらのパラメータの変化を分析できることである。
本発明者らは、ステアリング角度及び自動車の速度がそれぞれ単一のデータを超えたとき、好ましくは後輪のステアリングの角速度が1度/秒より大きく且つ自動車の速度が20キロ/時より大きいときに、状況が異常であるとみなしうることに気付いた。
一例として、前記イベントは、自動車力学の観点からの限界状況を表しうる。
この場合、自動車力学の観点からの限界状況を表すこのイベントは、経路補正システムの始動、異なるMu係数を有する表面へのブレーキ動作の終了とエアバッグの始動、他の所定の閾値より大きい後輪のステアリング速度、及び車輪アンチロックシステムによる規制動作から選ばれる。
第1の組のパラメータは、自動車のステアリングホイールの角度、自動車のステアリングホイールの速度、自動車の速度、自動車の後輪のステアリング角度、自動車の後輪のステアリング設定値、自動車の後輪の静的ステアリング設定値、自動車の後輪の動的ステアリング設定値、異なるMu粘着係数を有する表面へのブレーキングに関する後輪の角度設定値、バッファーメモリでの記憶の瞬間に先立つ別の瞬間に測定される前述の組のパラメータから選ぶことができ、また記憶の瞬間の自動車のマイル数及びバッファーメモリで記憶が行われた回数から選ぶことができる。
装置はさらに、主メモリに記憶されたデータを自動車外部の分析手段へと伝達可能な伝達手段を有し、分析手段がバッファーメモリでのさまざまな記憶の瞬間におけるステアリング設定値を再構成し、これらのさまざまな瞬間におけるステアリングホイールの角度及び自動車の速度の値と、再構成されたステアリング設定値との一貫性を確認することができる。
さらに前記イベントは、自動車動作の観点からの限界状況を表すもの、例えば動作中の熱機関の停止などとすることができる。
装置はさらに、故障が発生し自動車が劣化モードで動作しているときの自動車の状態を表すパラメータを記録可能な少なくとも1つの予備メモリを有するものともできる。
本発明の他の態様により、四輪操舵の自動車の挙動を事後分析するための診断方法が提案される。前記方法は、自動車の状態を表す選択されたパラメータを測定するステップを有する。
この本発明の他の態様の一般的特徴によると、測定ステップは、第1の組のパラメータの第1の測定を含む。前記測定ステップの後で、後輪のステアリングの角速度及び自動車の速度がそれぞれ所定の閾値を超えたときに第1の組のパラメータを記憶するステップ、及び自動車が通常モードで動作中に所定のイベントが発生したときに記憶された第1の組のパラメータを記録する主ステップを行う。
方法はさらに、故障が発生し自動車が劣化モードで動作しているときに予備記録ステップも含むことができる。
例示を目的とし、したがって一切限定的意味を持たない以下の実施形態及び適用モードの詳細な説明により、本発明に対する理解を深めることができる。これらの実施形態及び適用モードは添付の図面に示されている。
本発明による診断装置の一実施例を示す。 診断装置のモジュールの一実施例を具体的に示すもので、このモジュールは車両力学の観点から限界と考えられる状況と関連している。 図2のモジュールの動作の適用モードを示す。 システムの動作の観点から限界と考えられる状況と関連する別のモジュールの一実施例を示す。 エアバッグを始動させる事故状況と関連する別のモジュールの一実施例を示す。
図1は、四輪操舵の自動車の挙動の事後分析用の診断装置の実施例を示す。この装置は1で表される。
この実施例では、装置1は3つのモジュール10、20、40からなり、それぞれが非常に特殊なタイプの状況に焦点を当てることが可能である。
モジュール10は、自動車の動作(ただし、劣化モード以外)の観点から限界と考えられる状況に関わる。こうした状況の一例は、動作中の車両の熱機関の停止である。例えば、このモジュール10の役目は、このとき、基本的にはこうした状況の出現及びその出現時におけるマイル数の値を記憶し、それを事後の運転者の不満と関連付けることを可能とする。このモジュール10については以下により詳しく説明する。
モジュール20は、自動車力学の観点から限界と考えられる状況に関わる。これは例えば、経路補正システム(「横滑り防止装置」すなわち「ESP」)の始動、或いは異なるMu係数を有する表面へのブレーキ動作の終了からなる。この場合、モジュール20の役目は、
・ステアリングホイールの角度、自動車の速度、及び後輪のステアリング設定値と、
・後輪のステアリング設定値及び後輪のステアリング測定値と
の一致の事後分析を可能とする情報を記憶することである。
このモジュール20については以下により詳しく説明する。
第3のモジュール40は、エアバッグを始動させる事故状況に関する。この場合、車両は劣化モードにあるものとすることができる。この場合、記録はエアバッグの始動のみにリンクしている。したがって、このモジュール40の役目は、事故の状況を分析可能とする情報の記憶である。このモジュールについては以下により詳しく説明する。
この実施例では、診断装置1が3つの異なるタイプの状況を取り扱うための3つのモジュールを有する。ただし他の実施例では、装置はモジュール20、或いはモジュール20とモジュール10のみを有するものとできる。ここに述べる診断装置の構成は一切限定的意味を持たない。
次にモジュール20、すなわち自動車力学の観点から限界と考えられる状況に関わるモジュールを具体的に示す図2を参照する。
モジュール20は、ステアリングホイールの角度、ステアリングホイールの角速度、自動車の速度、後輪のステアリング角度、後輪のステアリング角度の設定値、後輪のステアリング角度の設定値の静的要素、後輪のステアリング角度の設定値の動的要素、及び異なるMu粘着係数を有する表面へのブレーキングに関する後輪の角度設定値を測定可能な一組のセンサ21を有する。
ステアリングホイールの角速度は、ステアリングホイールの角度の測定値を引き出し、2Hzでフィルタリングすることによって得ることができる。
これらさまざまなパラメータの測定値は、それぞれセンサ21の1つと関連するメモリアセンブリ22に、250ミリ秒間保持される。
モジュール20はさらに、瞬間tにおけるマイル数を測定するための他のセンサ23と、センサによって測定されたパラメータが以下により詳しく説明するバッファーメモリ26に記憶された回数をカウント可能な発生カウンタ24とを有する。
コンパレータ25は、接続25bを介して、メモリ22の出力、及びセンサ23及びカウンタ24の出力に連結されている。このコンパレータ25はまた、接続25aを介し、他の入力で自動車の後輪のステアリング速度Br及び自動車の速度VVを受け取る。
自動車の後輪のステアリング速度は、後輪のステアリングの測定値を引き出し、4Hzでフィルタリングすることによって得ることができる。
コンパレータ25は、選ばれた閾値とこれら2つの値のそれぞれとを比較する。この実施例においては、これらの閾値はそれぞれ、1度/秒、20キロ/時に等しい。
具体的には、本発明者らは、後輪のステアリング角度Br及び車両の速度VVの各々が、上記2つの値のそれぞれよりも大きいとき、後輪のステアリングが適切でない(すなわちシステムの故障によって)場合で、且つ以下の状況、すなわち、
・経路補正システム(ESP)の始動、異なるMu係数(Muスプリット)を有する表面へのブレーキ動作の終了、ABS「アンチ・ブロッキング・システム」タイプのシステムの動作、或いは、
・自動車の速度及び後輪のステアリング速度の値が上述の閾値を超えてから15秒未満のエアバッグの始動、
・ステアリングホイールの動きが弱かったり後輪のステアリングが著しかったりといった変則的な状況の出現、
が発生する場合、自動車は潜在的に危険な状況にあり得ることを実証した。
コンパレータ25は、接続27を介してバッファーメモリ26に連結されている。バッファーメモリ26は、この実施例では6つの異なる状況を記憶可能である。記憶されるべき7つ目の状況は、第1の状況に上書きされる。
後輪のステアリング速度が1度/秒より大きく且つ車両の速度が20キロ/時より大きいことにコンパレータ25が気付くと、センサ22、23、24によって測定されたデータが、バッファーメモリ26の6つのコンパートメント28の1つに記憶される。
この記憶は、制御ブロック29によって制御され、接続29bを介して瞬間tに行われる。
センサ22によって測定されたパラメータは、瞬間t、t−50ミリ秒、t−100ミリ秒、t−150ミリ秒、t−200ミリ秒に、バッファーメモリ26内に記憶される。2つの連続する記憶の間隔Δtbufは、接続30を介してコンパレータ25へと伝達される。具体的には、好適なモードによれば、コンパレータが前述の閾値よりも大きい後輪のステアリング速度Br及び車両の速度VVを検知した場合、時間Δtbufが250ミリ秒より大きいときのみバッファーメモリ26での記憶が行われる。
バッファーメモリ26は、2つの個別の記憶領域32、33からなる主メモリ31(例えばE2prom)に連結されている。2つのメモリ26、31間の伝達は、伝達手段34を介して行われる。
主メモリ31への2回の伝達の間の時間Δtmemは、接続35を介して手段29へと送られる。
制御手段29はまた、接続29aを介してイベントEV20、すなわち、
・経路補正システム(EPS)の始動、
・異なるMu係数を有する表面へのブレーキ動作の終了、
・エアバッグの始動、
・後輪のステアリング速度が所定の閾値よりも大きいこと、或いは、
・自動車の車輪のアンチ・ブロッキング・システム(ABS)による規制の発生
を警告する信号を受け取る。
主メモリでの記憶を可能にする更に具体的な一組の状況を定めることが可能である。以下の状況は、目安として提示するものであり、一切限定的意味を持たない。
・状況1:ESP又はABSタイプの規制の発生、及びΔtbuf<15s、及びΔtmem>10s、
・状況2:異なるMu係数を有する表面へのブレーキ規制の終了の信号の受領、及びΔtmem>10s、
・状況3:VV>20キロ/時、及びBr>1.4度/秒、及びステアリングホイールの速度が2秒未満に亘って70度/秒未満、及びMuスプリットタイプの規制が終了、及びΔtmem>10s、
・状況4:エアバッグの始動、及びΔtbuf<15s
例えば、主メモリ31での記録は、状況1、状況2、又は状況4の発生直後か、或いは状況3の発生から5秒後に行われる。
主メモリ31の出力は、伝達手段36を介して外部分析手段に連結されるものとできる。
主メモリ31での記録に基づいたこれらの外部分析手段の主要な機能は、ステアリングホイールの角度及び車両の速度と、後輪のステアリング設定値との一致を確認することである。
ちなみに、後輪のステアリング設定値は、静的と呼ばれる設定値(瞬間tでのステアリングホイールの角度に正比例する)、「動的」設定値(瞬間tでのステアリングホイールの角度と先の4つのサンプルに基づく)、及び経路補正システムESPによって計算された異なるMu係数を有する表面へのブレーキング設定値のトータルである。
主メモリは、250ミリ秒の2×6の所定のシークエンスを含む。(50ミリ秒間隔のステップで)記録されたすべての変数は、線形補間によって10ミリ秒でリサンプリングされる。
これらのリサンプリングされたパラメータに基づき、前述の静的設定値が決定される。具体的には、静的設定値のデッドゾーンとスロープとが、10ミリ秒の各ステップに関して、補間された自動車の速度に応じて決定される。静的設置値は次に、デッドゾーン、スロープ、及びリサンプリングされたステアリングホイールの角度から再構成される。
動的設定値は、10ミリ秒の各ステップに関して、リサンプリングされた自動車の速度に応じて決定される。具体的には、動的設定値は、リサンプリングされたパラメータ、とりわけリサンプリングされたステアリングホイールの角度及びリサンプリングされた自動車の速度から再構成される。動的設定値の最初の5つのサンプルは、リサンプリングされたパラメータから再構成されず、主メモリに記録されてリサンプリングされたパラメータからすでに作られたカーブの一部に基づいて補間されるのみである。
最後に、後輪のステアリング設定値は、静的設定値、動的設定値、さらに経路補正システムESPによって計算されてバッファーメモリに記憶された「Muスプリット」ブレーキング設定値によってトータルを飽和させることで再構成される。瞬間tで行われる飽和は、その瞬間における自動車の速度に基づく。
前述の外部分析手段は次に、記録された後方角度設定値を再構成された設定値と比較し、それらの値が一致しているかどうかを確認する。
再構成された後輪のステアリング設定値に基づいて、後輪のステアリング角度の値を再構成することができ、よって後輪のステアリング角度の記録された値と後輪のステアリング角度の再構成された値の間の一致をモニタリングすることが可能である。
(四輪操舵の自動車用の)後輪ステアリング・アクチュエータは、速度限界及び純粋遅延と関連した二次フィルタによって形作られる。アクチュエータの応答は、多くのパラメータ(抵抗力、電源電圧、アクチュエータのばらつきなど)に応じて変化する。記録測定値の一致を判定するためには、フィルタパラメータの値及び速度限界の値における変化を許容することが必要である。これらのパラメータの典型的な値として、特定周波数は6Hz、減衰は0.75、及び最大アクチュエータ速度は10度/秒である。
アクチュエータを形作るフィルタは二次的であるため、後輪のステアリングの再構成には、初期状況として記録された最初の2つのステアリング値を利用することが必要である。
四輪操舵の車両の後輪のステアリング角度の値を計算可能なアルゴリズムは、特許出願FR0314929、FR0315264、及びFR0410651に記載されている。
図3は、モジュール20の動作の適用モードを示す。
最初に、ステップ1000において、上述のパラメータ(第1の組のパラメータ)を測定する。
次に、後輪のステアリング速度及び自動車の速度に関する条件が満たされたら((Br、VV)>1度/秒、20キロ/時)、この第1の組のパラメータをバッファーメモリに記憶1001する。
バッファーメモリに記憶されたパラメータは、イベントEV20、すなわち、
・経路補正システム(EPS)の始動、
・異なるMu係数を有する表面へのブレーキ動作の終了、
・エアバッグの始動、
・後輪のステアリング速度が所定の閾値よりも大きいこと、或いは、
・自動車の車輪のアンチ・ブロッキング・システム(ABS)による規制の発生
が起きると主メモリに記録される。
この適用モードは、自動車が通常モードで走行中に起きる。
以下の図面に示されるように、自動車が劣化モードで動作している間に、予備モジュールによってバックアップが行われる。
次にモジュール10の実施例を更に具体的に示す図4を参照する。
モジュール10は、システムの動作の観点から限界と考えられる状況を取り扱う。この実施例では3つの状況、すなわち、
・4つの操舵車輪を操縦するためのアクチュエータのブロッキング、
・欠陥を確認するまでの待機、及び
・ノンゼロ速度での熱機関の停止
が選ばれている。
サブモジュール100は、ステアリング・アクチュエータがブロックされた場合を取り扱う。
ホール効果センサによって動きが検知されることなく電流が2秒間に亘って20Aを超えた場合、ステアリング・アクチュエータは、10秒間、安全モードへと切り替わる。この安全モード中、アクチュエータは生き続けているが、もはや車輪の制御をしようとはしない。10秒後、アクチュエータは再び車輪を制御する。ホール効果センサによって動きが検知されることなく電流が再び20Aを超えた場合、システムは次に劣化モードに切り替わる。その結果、エラーコードが書き込まれ、運転者に知らされる。
診断装置は、アクチュエータが安全モードに切り替わったときに始動する。
サブモジュール100は、四輪操舵の車両の電子制御装置(「ECU」)の温度、後輪のステアリング角度、自動車の速度、及びマイル数を測定可能な一組のセンサ101を有する。サブモジュール100はまた、発生カウンタ102を有する。
センサ101と発生カウンタ102は、他のメモリ103(例えばE2promタイプの予備メモリ)に接続されている。
このメモリ103は、2つの異なる状況が記録することができるように2つの記録領域104、105を有する。3つ目に記録される状況は、第1の記録領域に上書きされる。各記録領域104、105は、11バイトのデータを記録することができる。
このメモリ103での記録は、車輪のアクチュエータがブロックされたとき、EV100で示されるイベントが発生したときに、接続106aを介して行われる。
モジュール10はまた、第2のサブモジュール200を有する。この第2のサブモジュール200は、自動車が欠陥を確認するまで待機している状況を取り扱う。ステアリングホイールの角度又は自動車の速度が妥当でないとき、又は自動車に設置されたさまざまなモニタ装置によって正しくないと検知されたとき、変数が再び妥当となるのを待つ間、或いは逆にエラーが確認されるのを待つ間、このサブモジュールはフリーズする(エラーが確認されると、システムは劣化モードに切り替わる)。診断装置は、1度より大きな角度で且つ20キロ/時より大きな速度でシステムがフリーズしたときに始動する。
サブモジュール200は、自動車のバッテリの電圧、上述の変数の有効期間、4つの操舵車輪のアクチュエータの計器の状態、及びマイル数を測定可能な、一組のセンサ201を有する。サブモジュール200はまた、発生カウンタ202を有する。
この発生カウンタ202と一組のセンサ201は、2つの記録領域204、205を有する他のメモリ203(例えばE2promタイプの予備メモリ)に連結されている。
センサ201、発生カウンタ202、及びメモリ203間の接続は、接続206を介して行われている。
各記録領域204、205は14バイトを記録することができる。
欠陥を確認するまでの待機に対応するイベントは、EV200で表されている。このイベントEV200は、接続206aを介して伝達される。
最後に、モジュール10は、熱機関の停止の場合に関する第3のサブモジュール300を有する。後輪のステアリング角度が1度より大きい状態での熱機関の停止が、EV300で表されるイベントを形成する。
サブモジュール300は、自動車のバッテリの電圧及びマイル数を測定可能な一組のセンサ301を有する。このサブモジュールは発生カウンタ302も有する。
サブモジュール300は、2つの記録領域304、305を含む例えばE2promタイプのメモリ(予備メモリ)を有する。
一組のセンサ301とカウンタ302は、接続306を介してメモリ303に連結されている。
センサ301によって測定されたパラメータとカウンタ302のカウントは、イベントEV300が起きると、すなわち自動車の速度がゼロでなく且つ後輪のステアリング角度が1度より大きいときにエンジンが停止すると、メモリ303の記録領域の1つに記憶される。
イベントEV300は、接続306aを介して伝達される。
各記録領域304、305は、それぞれ9バイトのデータを記憶することができる。
次に図5を参照する。この図は、エアバッグの始動をもたらす事故状況をレポートするパラメータの記録が可能なモジュール40をより詳細に示す。
モジュール40は、自動車のステアリングホイールの角度の値、測定された後輪のステアリング角度、及び自動車の速度を測定可能な一組のセンサ41を有する。モジュール40は、例えばEpromタイプのメモリ43を有する。これは2つの記録領域44、45を有する。
一組のセンサ41は、接続46を介してメモリ43に連結されている。
センサ41で測定されたデータは、エアバッグが始動したときにメモリ43に記録され、EV40で表されるこのイベントは、接続46aを介して伝達される。
具体的には、エアバッグの始動に先立つ最後の10秒が、メモリ43に記録される。
メモリ43に記録されたデータは、自動車外部の分析手段へと伝達され、4つの操舵車輪のステアリング設定値を再構成することができる。したがって、これらの状況において、4つの操舵車輪の測定角度が、エアバッグの始動に先立つ秒数間にセンサ41によって測定されたパラメータと一致していることを確認することができる。
本発明による装置の利点は、記録を行うために選択した基準によって、主メモリ及び予備メモリでの記録回数を最終的に制限することである。
さらに、提案される装置は、全体で680バイトのE2promタイプのメモリサイズへとそれ自体を制限することを可能とする。

Claims (9)

  1. 自動車の状態を表す選択されたパラメータを測定可能な一組のセンサを備えた、四輪操舵の自動車の挙動の事後分析用診断装置であって、少なくとも1つの主メモリと、第1の組のパラメータを測定可能な第1の組のセンサ(21、23)と、後輪のステアリングの角速度及び自動車の速度がそれぞれ所定の閾値を超えたときに前記第1の組のパラメータを記憶可能なバッファーメモリ(25)とをさらに備え、バッファーメモリが、自動車が通常モードで動作中に所定のイベント(EV20)が発生したときにバッファーメモリ(25)から主メモリ(31)へデータを伝達可能な伝達手段を介して前記主メモリに連結されていることを特徴とする装置。
  2. 前記イベントが自動車力学の観点からの限界状況を表す、請求項1記載の装置。
  3. 自動車力学の観点からの限界状況を表す前記イベント(EV20)が、経路補正システムの始動、異なるMu係数を有する表面へのブレーキ動作の終了とエアバッグの始動、他の所定の閾値より大きい後輪のステアリング速度、車輪アンチロックシステムによる規制動作から選ばれる、請求項2記載の装置。
  4. 第1の組のパラメータが、自動車のステアリングホイールの角度、自動車のステアリングホイールの速度、自動車の速度、自動車の後輪のステアリング角度、自動車の後輪のステアリング設定値、自動車の後輪の静的ステアリング設定値、自動車の後輪の動的ステアリング設定値、異なるMu粘着係数を有する表面へのブレーキングに関する後輪の角度設定値、及びバッファーメモリでの記憶の瞬間に先立つ別の瞬間に測定される前述の組のパラメータから選ばれ、また記憶の瞬間の自動車のマイル数及びバッファーメモリで記憶が行われた回数から選ばれる、請求項3記載の装置。
  5. 主メモリに記憶されたデータを自動車外部の分析手段へと伝達可能な伝達手段(36)をさらに備え、よって、分析手段が、バッファーメモリ中のさまざまな記憶の瞬間におけるステアリング設定値を再構成し、これらのさまざまな瞬間におけるステアリングホイールの角度及び自動車の速度の値と、再構成されたステアリング設定値との一貫性を確認する、請求項の1〜4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記イベントが、自動車動作の観点からの限界状況を表す、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 故障が発生して自動車が劣化モードで動作しているときの自動車の状態を表すパラメータを記録可能な少なくとも1つの予備メモリ(103、203、303、43)をさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 四輪操舵の自動車の挙動を事後分析するための診断方法であって、自動車の状態を表す選択されたパラメータを測定するステップを含み、前記測定ステップが第1の組のパラメータの第1の測定を含むことと、前記測定ステップの後で、後輪のステアリング速度及び自動車の速度がそれぞれ所定の閾値を超えたときに第1の組のパラメータを記憶するステップと、自動車が通常モードで動作中に所定のイベントが発生したときに記憶された、第1の組のパラメータを記録する主ステップを行うこととを特徴とする、方法。
  9. 故障が発生して自動車が劣化モードで動作しているときの予備記録ステップをさらに含む、請求項8記載の方法。
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