JP2010524835A - 改良された耐薬品性を有するガラス物品 - Google Patents

改良された耐薬品性を有するガラス物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2010524835A
JP2010524835A JP2010504713A JP2010504713A JP2010524835A JP 2010524835 A JP2010524835 A JP 2010524835A JP 2010504713 A JP2010504713 A JP 2010504713A JP 2010504713 A JP2010504713 A JP 2010504713A JP 2010524835 A JP2010524835 A JP 2010524835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
glass article
article according
inorganic compound
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010504713A
Other languages
English (en)
Inventor
ファビアン マリアージュ,
ピエール ブーランジェ,
ドミニク コステル,
フランソワ ルコレイ,
デン ネスト, マルク ヴァン
Original Assignee
エージーシー フラット グラス ユーロップ エスエー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エージーシー フラット グラス ユーロップ エスエー filed Critical エージーシー フラット グラス ユーロップ エスエー
Publication of JP2010524835A publication Critical patent/JP2010524835A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C14/00Glass compositions containing a non-glass component, e.g. compositions containing fibres, filaments, whiskers, platelets, or the like, dispersed in a glass matrix
    • C03C14/006Glass compositions containing a non-glass component, e.g. compositions containing fibres, filaments, whiskers, platelets, or the like, dispersed in a glass matrix the non-glass component being in the form of microcrystallites, e.g. of optically or electrically active material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2214/00Nature of the non-vitreous component
    • C03C2214/30Methods of making the composites

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

改良された耐薬品性を有するガラス物品であって、物品の一方の表面の近くのガラスの本体にナノ粒子の混在物の形の化学補強剤、特に部分的に結晶性のナノ粒子を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、既知のガラス物品に比べて高められかつ改良された耐薬品性を持つガラス物品に関する。
保護処理を受けない限り、ガラスは悪い環境条件の影響下で、特にアルカリ性のpHを有する水性環境で腐食しうることが知られている。もしガラスがソーダライムガラスであるなら、Na及び少ないがKのようなアルカリ金属のカチオンがガラスの表面の近くに存在するときにガラスから放出され、周囲環境、例えば湿分又はしたたる水の存在下で溶解しうる。例えばガラス物品の表面の近くのこれらのイオンを消失するための処理のようにこの現象を制限する様々な方法が提案されている。この方法は、表面近くの薄い領域中のナトリウム及び/又はカリウム含有量を除去又は大きく減少することができる化学剤でガラスの表面を処理することからなる。
しかしながら、この技術の効果は、表面の近くのこれらのイオンの消失のための処理によって作られる濃度勾配によって起こされるガラス物品の芯から来るNa及びKイオンの遅い拡散の現象の結果として時間的に制限されている。
本発明は、改良された耐薬品性を有するガラスを提供することによってこれらの欠点を克服するものであり、それは様々な環境条件下で、おそらくアルカリ水性環境下で安定であり、Na及び/又はKイオンの消失のための特別な処理をもはや必要とせず、長期間の使用に耐性を有するものである。
これに基づいて、本発明は、請求項1に規定されたガラス物品に関する。
従属請求項は、本発明の他の可能な実施例を規定し、それらの幾つかは好ましいものである。
図1は、処理された表面からのガラスシートの深さの関数としてのAl/Siの原子比を示す。
本発明によるガラス物品は、様々なカテゴリーに属することができる無機タイプのガラスから形成される。従って、無機ガラスは、ソーダライムガラス、硼酸ガラス、鉛ガラス、例えば少なくとも一種の無機着色剤、酸化化合物、粘度及び/又は溶融促進剤を調整するための薬剤のような一種以上の添加剤をその本体の全体にわたって均一に分布されて含有するガラスであることができる。無機ガラスはまた、その表面硬さを改良する目的のために熱強化工程を受けることができる。本発明によるガラス物品は透明な又は本体が着色されたソーダライムガラスから形成されることが好ましい。表現「ソーダライムガラス」は本明細書では広義で使用され、以下の基本成分(ガラスの全重量による百分率で表示)を含有するガラスに関する:
SiO 60〜75%
NaO 10〜20%
CaO 0〜16%
O 0〜10%
MgO 0〜10%
Al 0〜5%
BaO 0〜2%
BaO+CaO+MgO 10〜20%
O+NaO 10〜20%
それはまた、一種以上の添加剤をさらに含有しうる上述の基本成分を含有するガラスに関する。
一般に、ガラス物品は、少なくとも耐薬品性が改良されることになる表面に、本発明の処理を受ける前にいかなる層によっても被覆されていないことが好ましい。
本発明によるガラス物品は改良された耐薬品性を持つ。これは、既知のガラスと比べて改良された化学薬剤に対する耐性を持つことを意味するものとして理解される。化学薬剤は、溶解又は懸濁された状態で雰囲気中で通常遭遇される汚染物質をおそらく含有する雨水、並びにおそらく様々な有機又は無機溶媒の存在下で、アルカリ、酸化及び/又は酸化還元化学薬剤を含有する特定の合成溶液、特に水溶液のような雰囲気薬剤であるものとして理解される。本発明による物品の耐性は数年に及びうる期間の化学薬剤の長期の影響下の重量損失又は腐食の不存在、又は少なくともこの腐食の有意な減少、又は物品の使用時の重量損失の無視できる値への低下によって示される。
本発明によれば、ガラス物品は、少なくとも一種の化学補強剤を含有する。この化学補強剤は、物品のガラスの本体の組成に対して完全に異質の成分を含みうる化学組成物である。逆に、変形例では、それはまた、物品のガラスの本体の組成に既に存在する一種以上の化学化合物を含むことができる。
本発明によれば、化学補強剤は、物品のガラスの表面の下にその表面から近い距離に見出されるナノ粒子の混在物によって形成される。本発明による混在物は複数のナノ粒子の集成体から形成されることができ、又は逆に各々が分離したナノ粒子を構成することができる。
本発明によれば、ナノ粒子の寸法は2nm以上であり、好ましくは10nm以上である。さらに、ナノ粒子の寸法は500nm以下であり、好ましくは100nm以下である。
各ナノ粒子は化学補強剤の単一の化学化合物から形成される。変形例では、それはまた、複数の異なる化学補強剤の組成物から形成されることもできる。この後者の場合において、組成物は必ずしも均質である必要はない。
本発明による物品の好ましい特徴によれば、混在物は少なくとも一種の無機化合物から形成される。この特徴によれば、各ナノ粒子は化学補強剤の少なくとも一種の無機化学化合物によって形成される。ガラス物品の重量の損失又は腐食を除去又は減少するいかなる無機化学化合物も好適である。
しかしながら、本発明によるガラス物品においてナノ粒子を形成する無機化学化合物は酸化物、窒化物、炭化物、及び少なくとも二種の酸化物及び/又は窒化物及び/又は炭化物の組み合わせから選択されることが一般に好ましい。
さらに、無機化合物がマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムの酸化物から、又はスカンジウム、イットリウム、ランタン、チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ケイ素、ゲルマニウム、錫の酸化物、窒化物及び炭化物から、及び上述の化合物の少なくとも二種の組み合わせから選択されることが好ましい。
これらの化合物のうち、酸化アルミニウム及び酸化ケイ素が優れた結果を与える。酸化アルミニウム(III)(Al)は、単独で使用されるとき、極めて重要な化学補強剤であることを見出された。同様に、それ自身で使用される酸化ケイ素(IV)(SiO)もまた、ナノ粒子によって効果的に補強されるガラスを提供した。
本発明の別の好ましい特徴によれば、ナノ粒子の混在物は少なくとも部分的に結晶化され、例えば結晶はそれらの重量の少なくとも5%の割合を構成する。結晶は複数の異なる結晶系に属することができる。変形例では、それらはまた、全てが同じ結晶系からのものであることができる。混在物の少なくとも50重量%は結晶形態であることが好ましい。もし全ての混在物が結晶形態であるなら特に好ましい。例示すると、酸化アルミニウム(III)が化学補強剤として使用されるとき、結果は、二つの異なる結晶系(正方晶(δ−Al)及び立方晶(η−Al)に属する結晶及び大部分が結晶化されたナノ粒子の混在物が得られたことを特に示す。
本発明の物品の特別な特徴によれば、混在物は亜球形状である。亜球形状は、三次元形状を意味することとして理解され、その体積がこの亜球形状を有する物体の最大寸法に等しい直径を有する球の体積を指す。混在物は、混在物の最大寸法に等しい直径を有する球の体積の少なくとも80%に等しい体積を持つことが好ましい。
本発明の物品の別の特別な特徴によれば、混在物のサイズは5nm以上であり、好ましくは50nm以上である。さらに、混在物のサイズは500nm以下、好ましくは350nm以下である。サイズは混在物の最大寸法を意味するものとして理解される。
本発明の第一の特別な実施態様によれば、無機化合物の濃度は、5nm以上、好ましくは30nm以上の表面からの距離で最大ピークを有するプロファイルに従ってガラスの深さ中に分布される。さらに、前記最大ピークは250nm以下、最も一般的には200nm以下、好ましくは90nm以下の表面からの距離にある。
この第一実施態様によれば、無機化合物の濃度プロファイルは、最も一般的には、ピークの濃度に対応する濃度から出発して物品の芯の方向に連続的な単調減少を示し、それはゼロに向かうか、又は300nm以上、好ましくは600nm以上の深さから芯におそらく存在する濃度と同一の一定値に向かう。さらに、前記深さは、表面からの距離が2500nm以下、好ましくは2000nm以下である。
本発明の第二の特別な実施態様によれば、無機化合物の濃度はまた、ガラスの表面から出発して、単調な方法で連続的に減少し、ゼロに向かうか、又は300nm以上、好ましくは400nm以上の深さから芯におそらく存在する濃度と同一の一定値に向かうプロファイルに従ってガラスの深さ中に分布されることができる。さらに、前記深さは、表面からの距離が2500nm以下、好ましくは2000nm以下である
上述の全ての特別な実施態様及び特徴と両立できる本発明の物品の別の実施態様によれば、物品のガラスは平坦なソーダライムタイプのガラスシートから形成される。
本発明による物品は、混在物の形の前記物品の表面に近いガラスの本体中にナノ粒子を発生又は混入するために好適ないかなる方法を使用することによっても得られることができる。
特に、本発明は、(a)ナノ粒子の製造、(b)物品の表面上へのナノ粒子の付着、及び(c)ナノ粒子がガラス中に拡散/溶解するような方法でナノ粒子及び/又は前記表面へのエネルギーの供給によって得られる、上述の物品に関する。かかる方法は、特許出願WO 2007/110482 A2に開示されている。
ガラス物品の表面上のナノ粒子の形成及び付着は、以下のような公知の方法を使用して一つの工程で同時に達成されることができる。
− 化学的真空蒸着(即ちCVD):変性された蒸気相における化学蒸着工程は本発明において使用されることができる。この変更された方法は、プリカーサがガラスの表面上よりむしろ気体相中で反応する点で古典的な方法とは異なる。
− ゾル−ゲル付着のような湿式法による付着、又は
− 液体、気体又は固体プリカーサで開始するフレーム溶射。
実施例によって引用され、特に特許出願FI20050595Aに開示されたフレーム溶射法では、ナノ粒子は、固体ナノ粒子を形成するために燃焼が起こる火炎中に移動されるエアロゾルに少なくとも一種の化学プリカーサの溶液を噴霧することによって発生される。これらのナノ粒子は次いで火炎の縁の近くに位置された表面上に直接付着されることができる。この方法は特に良好な結果をもたらす。
変形例では、ガラス物品の表面上のナノ粒子の形成及び付着は二つの工程で連続的に達成されることができる。この場合において、ナノ粒子はまず、固体の形態で、又は蒸気による、湿分(ゾル−ゲル、沈殿、熱水合成・・・)による、又は乾式工程(機械破砕、メカノケミカル合成)による液体の懸濁物の形態で発生される。ナノ粒子をまず固体の形態で発生させるための方法の例は燃焼化学蒸気凝縮(又はCVCC)として知られる方法である。この方法は、最終的に収集されるナノ粒子を与えるために燃焼反応を受ける蒸気相にプリカーサ溶液を火炎において変換することからなる。
最初に発生したナノ粒子は次いで、様々な公知の方法によってガラス物品の表面に移動されることができる。
ガラス中にナノ粒子を拡散/溶解するための必要なエネルギーは、ガラス物品を適切な温度に加熱することによって供給されることができる。
本発明によれば、ガラス中のナノ粒子の拡散のために必要なエネルギーは、ナノ粒子が付着する瞬間、又は付着後に続いて供給されることができる。
以下の実施例は本発明を示すが、その範囲をいかなる方法でも限定することを意図しない。
実施例1(本発明による)
20cm×20cmの寸法の4mm厚の透明ソーダライムフロートガラスシートを流水、脱イオン水及びイソプロピレンアルコールで連続して洗浄し、次いで乾燥した。
水素及び酸素をスポット型バーナ中に導入し、前記バーナの出口に火炎を発生した。ガラスシートの前に洗浄された表面の一つは火炎の縁の近くに置かれた。メタノールで溶解された(アルミニウム/メタノール=1/80の重量比の希釈)、無水ではない硝酸アルミニウムAl(NO・9HOを含有する溶液を火炎中に導入した。酸化アルミニウムのナノ粒子を火炎中で発生し、次いでオーブンで650℃の温度に最初に加熱したガラスシートの表面上で収集した。ガラスシートの表面全体をカバーするために、バーナは前記シートの平面内の領域で二つの方向で移動可能である。バーナのヘッドは、3m/分で固定したスピードで二つの方向の一つに、そして2cmジャンプして最初の方向とは垂直な他の方向に連続的に置き換えられる。
ナノ粒子が付着されたとき、ガラスシートは35℃/時の最大速度で制御された態様で冷却される。
上記のように処理されたガラスシートは、走査型透過電子顕微鏡、原子間力顕微鏡、X線蛍光分光法、X線光電子分光法及び二次イオン質量分光法を使用して分析された。実施された分析は、アルミニウムが酸化アルミニウムAlの形態でガラスの本体の表面近くに混入されていることを示した。ナノ粒子は主に結晶性であり、結晶は二つの異なる結晶系:正方晶(δ−Al)及び立方晶(η−Al)に属する。
図1は、処理された表面からのガラスシートの深さの関数としてのAl/Siの原子比を示す。それはガラスシートの本体の表面近くへのアルミニウムの混入を示す。アルミニウムの濃度は、表面から90nmの距離で最大ピークを示すプロファイルに従ってガラスの深さ中に分布される。
処理されたガラスシートの促進老化を可能にする人工気象室分析は、ガラスの耐薬品性についての酸化アルミニウムナノ粒子の混入の効果を示すために実施された。比較は、同一であるが未処理(参考)ガラスシートで実施された。
人工気象室では、処理されたガラスシートと参考ガラスシートは、20日までの間、98%の一定相対湿度で45℃〜55℃の温度サイクルに露出された。1サイクルの期間は正確に1時間50分であり、1日で12サイクルが行なわれる。1日1回、温度が30分で45℃から25℃に低下し、1時間、25℃で維持される。次いで、温度は再び30分で25℃から45℃に上昇し、再び温度サイクルが開始する。ガラスシートは正確な時間期間後に検査される。
人工気象室で4日後、未処理の参考ガラスシートは腐食の兆候を示す。対照的に、上記方法を使用して処理されたガラスシートは気象室の20日後でも腐食の兆候を示さない。ガラスの本体の表面の一方の近くの酸化アルミニウムナノ粒子の存在は、改良された耐薬品性を有するガラスが得られることを可能にする。
実施例2(本発明による)
20cm×20cmの寸法の4mm厚の透明ソーダライムフロートガラスシートを流水、脱イオン水及びイソプロピレンアルコールで連続して洗浄し、次いで乾燥した。
PlasmaChemによって供給された酸化アルミニウムナノ粒子の乾燥粉末を予め洗浄されたガラスシートの表面上に振りかけることによって付着した。使用したナノ粒子は5〜150nmのサイズで変化した。それらは主に結晶性であり、結晶は三つの異なる結晶系:菱面体晶(α−Al)、正方晶(δ−Al)及び立方晶(η−Al)に属する。
ナノ粒子が付着されたとき、ガラスシートはオーブンにおいて900℃の温度に1時間で加熱され、次いで35℃/時の最大速度で制御された方法で冷却される。
上記のように処理されたガラスシートは実施例1と同じ技術を使用して分析された。分析は、酸化アルミニウムナノ粒子がガラスの本体の表面の近くに混入され、サイズ及び結晶性に対して得られた結果が使用したナノ粒子の初期特性と一致していることを示した。さらに、アルミニウムの濃度は、700nmに等しい深さから芯に存在するアルミニウムの濃度と同一の一定値に向かって連続的な単調減少を示すプロファイルに従ってガラスの深さ中に分布される。

Claims (16)

  1. ガラス物品であって、物品の表面の近くのガラスの本体に少なくとも一種の化学補強剤を含有するものにおいて、化学補強剤がナノ粒子の混在物から形成されていることを特徴とするガラス物品。
  2. ナノ粒子混在物が少なくとも部分的に結晶化されていることを特徴とする請求項1に記載のガラス物品。
  3. ナノ粒子混在物が完全に結晶化されていることを特徴とする請求項1に記載のガラス物品。
  4. ナノ粒子混在物が少なくとも一種の無機化合物から形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガラス物品。
  5. 無機化合物が酸化物、窒化物、炭化物、及び少なくとも二種の酸化物及び/又は窒化物及び/又は炭化物の組み合わせから選択されることを特徴とする請求項4に記載のガラス物品。
  6. 無機化合物がマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、イットリウム、チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、ランタン、及び少なくとも二種のこれらの化合物の組み合わせから選択されることを特徴とする請求項4又は5に記載のガラス物品。
  7. 無機化合物が酸化アルミニウム(III)であること特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のガラス物品。
  8. 無機化合物が酸化ケイ素(IV)であることを特徴とする請求項6に記載のガラス物品。
  9. ナノ粒子混在物が亜球形状であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のガラス物品。
  10. ナノ粒子混在物のサイズが5〜500nmの範囲であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のガラス物品。
  11. 無機化合物の濃度が、5〜250nmの範囲の表面からの距離で最大ピークを示すプロファイルに従ってガラスの深さ中に分布されていることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載のガラス物品。
  12. 無機化合物の最大ピークが表面から30〜200nmの距離に位置されていることを特徴とする請求項11に記載のガラス物品。
  13. 無機化合物の濃度プロファイルが、物品の芯の方向にピークの濃度に対応する濃度から出発して、ゼロに向かうか又は300nm〜2500nmの範囲の表面からの距離の深さから芯におそらく存在する濃度と同一の一定値に向かう連続的な単調減少を示すことを特徴とする請求項11又は12に記載のガラス物品。
  14. 無機化合物の濃度が、ガラスの表面から単調な態様で減少し、ゼロに向かうか又は300nm〜2500nmの範囲の表面からの距離の深さから物品の芯におそらく存在する濃度と同一の一定値に向かうプロファイルに従ってガラスの深さ中に分布されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のガラス物品。
  15. ナノ粒子が、少なくとも一種のプリカーサから出発して火炎中で発生される工程によって得られることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のガラス物品。
  16. 物品のガラスが平坦なソーダライムガラスシートから形成されることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載のガラス物品。
JP2010504713A 2007-04-26 2008-04-25 改良された耐薬品性を有するガラス物品 Pending JP2010524835A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP07107026A EP1985592A1 (fr) 2007-04-26 2007-04-26 Article en verre à résistance chimique améliorée
PCT/EP2008/055086 WO2008132173A1 (fr) 2007-04-26 2008-04-25 Article en verre à résistance chimique améliorée

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010524835A true JP2010524835A (ja) 2010-07-22

Family

ID=38924435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010504713A Pending JP2010524835A (ja) 2007-04-26 2008-04-25 改良された耐薬品性を有するガラス物品

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20100137121A1 (ja)
EP (2) EP1985592A1 (ja)
JP (1) JP2010524835A (ja)
CN (1) CN101784496A (ja)
BR (1) BRPI0810564A2 (ja)
CA (1) CA2685032A1 (ja)
EA (1) EA200901446A1 (ja)
WO (1) WO2008132173A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012505817A (ja) * 2008-10-20 2012-03-08 エージーシー グラス ユーロップ 改良された耐薬品性を有するガラス物品

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2415725B1 (fr) * 2010-07-27 2014-03-26 Beneq Oy Article en verre à propriétés antimicrobiennes
US9102562B2 (en) 2010-07-27 2015-08-11 Agc Glass Europe Glass article with antimicrobial properties
BR112013002067A2 (pt) * 2010-07-27 2016-05-24 Agc Glass Europe artigo de vidro com propriedades antimicrobianas
WO2013050363A1 (en) 2011-10-04 2013-04-11 Agc Glass Europe Glass article with improved chemical resistance

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006502074A (ja) * 2002-07-19 2006-01-19 ピーピージー・インダストリーズ・オハイオ・インコーポレイテッド ナノスケール構造体を有する物品及び該物品の製法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0598472B1 (en) * 1992-08-20 1997-06-18 Mitsuboshi Belting Ltd. Ultra-fine-particles-dispersed glassy material and method for making the same
US5308804A (en) * 1992-12-15 1994-05-03 Lee Huai Chuan Moving disks made of semiconductor nanocrystallite embedded glass
US5541142A (en) * 1995-07-31 1996-07-30 Corning Incorporated Method of making a color filter by precipitation of Cu2 O from a glass matrix
US6456423B1 (en) * 1999-10-22 2002-09-24 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Silicon nanoparticle microcrystal nonlinear optical devices
US7066998B2 (en) * 2000-06-14 2006-06-27 The Procter & Gamble Company Coatings for modifying hard surfaces and processes for applying the same
EP1541620A1 (en) * 2003-12-12 2005-06-15 DSM IP Assets B.V. Process for producing a nano-porous polymeric material, a polymer composition comprising nanoparticles of a chemical blowing agent, nanoparticles of a chemical blowing agent and a nano-porous polymeric material
DE10359659A1 (de) * 2003-12-18 2005-07-21 Institut für Neue Materialien Gemeinnützige GmbH Verwendung von nanoskaligen ZrO2-Teilchen
US7700152B2 (en) * 2004-02-27 2010-04-20 The Regents Of The University Of Michigan Liquid feed flame spray modification of nanoparticles
US20060037062A1 (en) * 2004-08-09 2006-02-16 International Business Machines Corporation Method, system and program product for securing resources in a distributed system
WO2006089738A1 (en) * 2005-02-23 2006-08-31 Carl Zeiss Smt Ag Optical composite material and method for its production
FI20060288A0 (fi) * 2006-03-27 2006-03-27 Abr Innova Oy Pinnoitusmenetelmä

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006502074A (ja) * 2002-07-19 2006-01-19 ピーピージー・インダストリーズ・オハイオ・インコーポレイテッド ナノスケール構造体を有する物品及び該物品の製法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012505817A (ja) * 2008-10-20 2012-03-08 エージーシー グラス ユーロップ 改良された耐薬品性を有するガラス物品

Also Published As

Publication number Publication date
EA200901446A1 (ru) 2010-04-30
CN101784496A (zh) 2010-07-21
BRPI0810564A2 (pt) 2014-10-21
CA2685032A1 (fr) 2008-11-06
EP1985592A1 (fr) 2008-10-29
WO2008132173A1 (fr) 2008-11-06
US20100137121A1 (en) 2010-06-03
EP2139822A1 (fr) 2010-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8282997B2 (en) Method for producing a hydrophobic coating, device for implementing said method and support provided with a hydrophobic coating
US9371250B2 (en) Method for structuring a surface by means of ion-beam etching, structured surface and uses
DE102005020168A1 (de) Entspiegelungsschicht und Verfahren zu deren Aufbringung
JP2010524835A (ja) 改良された耐薬品性を有するガラス物品
KR101799121B1 (ko) 반응성 이온-빔 에칭에 의한 표면의 구조화 방법, 구조화된 표면 및 용도
TWI429607B (zh) 包含在沉積抗反射塗層之前利用燃燒沉積以氯化鋁作表面處理之製造玻璃的方法
JP5731644B2 (ja) 抗菌特性を有するガラス物品
KR20060027313A (ko) 표면이 개질된 알칼리 유리 및 그 제조방법
JP2013516383A (ja) 光触媒材料及び当該材料を含むガラスシート又は光電池
JP2012505817A (ja) 改良された耐薬品性を有するガラス物品
Helsch et al. On the origin of the aging process of porous SiO2 antireflection coatings
JP2014534143A (ja) 光触媒材料及び前記材料を含む板ガラス又は光起電力セル
CN1245347C (zh) 基体材料的亲水化处理方法
RU2395548C1 (ru) Бактерицидное оксидное покрытие и способ его получения
AU2006310309A1 (en) Surface treatment of glass sheets prior to storage
US20130224386A1 (en) Process and means for the treatment of glass objects
WO2016002215A1 (ja) 低反射コーティング、低反射コーティング付き基板および光電変換装置
JP6196061B2 (ja) 透明保護膜で表面を被覆した太陽電池用カバーガラス及び該カバーガラスを備えた太陽電池モジュール並びに透明保護膜形成用塗布液及び透明保護膜の形成方法
JP2009102188A (ja) 常温ガラス、常温ガラスコーティング材、及び常温ガラスの形成方法
WO2024185432A1 (ja) イージークリーンコーティング付きガラス物品
Zhang et al. Enhancing anti-reflective properties of electronic glass through two-step chemical etching
WO2024185431A1 (ja) イージークリーンコーティング付きガラス物品及びイージークリーンコーティング付きガラス物品の製造方法
WO2023136000A1 (ja) イージークリーンコーティング付きガラス物品
Butts et al. Influence of sol and substrate chemistry on the formation of sol-gel derived coatings
JP5771273B2 (ja) 抗菌特性を有するガラス物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131004