JP2010522253A - 光反応性重合体およびその製造方法 - Google Patents

光反応性重合体およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
【解決手段】本発明は主鎖に多環式化合物を含む光反応性重合体およびその重合方法に関する。本発明に係る光反応性重合体は、ガラス転移温度が高い多環式化合物を主鎖として含むために熱的安定性に優れ、主鎖の流動性が付加重合体に比べて相対的に大きいために光反応性基が高分子主鎖内で比較的に自由に移動できるので、既存の液晶表示素子用の配向膜製造用高分子材料の短所として指摘されてきた遅い光反応速度という短所を改善することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は光反応性重合体に関し、より詳しくは、光反応によって配向性を有し、多環式化合物(multi−cyclic compound)を主鎖に含むために熱安定性に優れ、光反応が迅速である光反応性重合体に関する。
本出願は2007年3月22日に韓国特許庁に各々提出された韓国特許出願第10−2007−0028114号および第10−2007−0028104号の出願日の利益を主張し、その内容の全ては本明細書に含まれる。
近来、液晶ディスプレイは軽くて電力消耗が少ないという長所を有しており、ブラウン管を代替できる最も競争力のあるディスプレイとして登場している。特に、薄膜トランジスタによって駆動される薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(TFT−LCD)は、個々の画素を独立に駆動させるために液晶の応答速度に非常に優れ高画質の動画像を実現することができるので、現在ノートパソコン、壁掛けTVなどにその応用範囲を拡張しつつある。
一般のカラー薄膜トランジスタ−液晶ディスプレイを製造する時、ガラス基板上に薄膜トランジスタ駆動素子およびITO透明電極を積層し、続いて配向膜を積層してセルの下部基板を形成する。1対の上下基板の内表面にはその間に液晶材料を注入するためにシーラントによってスペーサが形成され、ガラス基板の外表面には偏光フィルムが取り付けられ、最終的にこの1対の基板の間に液晶材料が注入および硬化され液晶ディスプレイセルが製造される。
このようなTFT−LCDにおいて液晶が光スイッチとして使われるためには、ディスプレイセルの最も内側に薄膜トランジスタが形成された層上に液晶が一定方向に初期配向されなければならず、そのために液晶配向膜を用いている。
前記配向膜を製造する方法としては、基板上に形成されたポリイミド樹脂などの高分子樹脂膜を布などで一方向にこするラビング処理、または二酸化ケイ素(SiO2)を傾斜蒸着して形成する方法が知られている。前記ラビング処理を利用して製造した配向膜の場合には、ラビング時に接触によって生じ得る不純物による汚染と静電気の発生による製品の収率減少、コントラストの低下などの問題点があった。前記傾斜蒸着を利用する方法の場合には、製造費用が高く、大面積に形成することが難しく、大型液晶表示素子には不適であるという問題点があった。
それを解決するために、光照射によって光重合を起こし、高分子の配列を誘導して液晶を配向させる光重合型配向材を用いたノン−ラビング工程(non−rubbing process)による配向方法が開発された。このようなノン−ラビング工程の代表的な例は、M.Schadtら(Jpn.J.Appl.Phys.,Vol 31,1992,2155(非特許文献1))、Dae S.Kangら(米国特許第5,464,669号(特許文献1))、Yuriy Reznikov(Jpn.J.Appl.Phys.Vol.34,1995,L1000(非特許文献2))が発表した光重合による光配向である。光配向とは、線偏光した紫外線によって高分子に結合された感光性基が光反応を起こし、この過程で高分子の主鎖が一定方向に配列することによって液晶が配向されるメカニズムをいう。
光重合性配向膜の代表的な材料としてはPVCN(poly(vinyl cinnamate))とPVMC(poly(vinyl methoxycinnamate))のようなポリシンナメート系のポリマーが主に用いられたが、このような高分子は、光配向性には非常に優れているものの、熱的安定性は落ちるという問題があった。すなわち、配向膜の熱的安定性は高分子の熱的安定性に依存し、ポリビニルシンナメート系のポリマーは主鎖のガラス転移温度が通常100℃以下であるために配向膜の熱的安定性が落ちる短所があった。
一方、日本国公開公報平11−181127号(特許文献2)にはアクリレート、メタクリレートなどの主鎖に桂皮酸基などの感光性基を含む側鎖を有する高分子型配向膜製造方法およびそれによって製造された配向膜が開示されているが、高分子の場合には移動度が落ちるために長時間光に露出させても所望するほど十分な配向特性を得ることが難しいという短所があった。これは、前記高分子内に存在する感光性基が高分子の主鎖に束縛されているので照射される偏光に対し迅速に反応し難いためであり、それにより、ネットワークポリマーになるのに長時間がかかるために工程効率が落ち、充分でない時間で配向処理を完了してしまうと製作した液晶表示素子の液晶配向が不充分で、二色比が小さく、コントラストが劣化するという問題点があった。
韓国公開特許2006−0029068号(特許文献3)と2004−0102862号(特許文献4)には、ラビング工程を行うことなくコーティングされた液晶物質に偏光UVを照射することによって所定方向に液晶配向方向を決定することについて開示されている。しかし、前記特許のように硬化型液晶物質に偏光UVを照射して液晶を配向させる場合には、液晶の硬化が配向方向にだけ起こるために十分に硬化されないので表面強度が落ち、外部刺激や熱に変形し易い短所がある。
したがって、熱的安定性に優れ、表面強度および光反応速度が改善された新規な光反応性重合体の開発に対する必要性が高まりつつある。
米国特許第5,464,669号明細書 特開平11−181127号公報 韓国公開特許第2006−0029068号公報 韓国公開特許第2004−0102862号公報
M.Schadtら、Jpn.J.Appl.Phys.,Vol 31,1992,2155 Yuriy Reznikov、Jpn.J.Appl.Phys.Vol.34,1995,L1000
前記従来技術の問題点を解決するために、本発明は、熱的安定性に優れ、光反応速度が改善された、光反応性重合体のモノマーとして用いることができる化合物を提供することを目的とする。
また、本発明は前記化合物を含む光反応性重合体を提供することを目的とする。
また、本発明は前記光反応性重合体の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は主鎖に光活性官能基を含む多環式化合物を提供する。
また、本発明は前記多環式化合物をモノマーとして含む開環水素添加重合体を提供する。
また、本発明は主鎖に環状オレフィン−非環状オレフィンを含む光反応性重合体を提供する。
また、本発明は、前記多環式化合物を第4族、第6族、あるいは第8族の遷移金属を含む前触媒、前触媒の金属と弱く配位結合できるルイス塩基を提供する助触媒、および選択的に前触媒金属の活性を増進できる中性の第15族および第16族の元素を含む活性化剤からなる触媒混合物の存在下で、分子量大きさを調節できる線状アルケン(linear alkene)を添加して、10℃〜200℃の温度で重合した後、第4族あるいは第8族〜第10族の遷移金属を含む触媒を用いて主鎖に残っている二重結合に水素添加を施すことを特徴とする多環式化合物をモノマーとして含む開環水素添加重合体の製造方法を提供する。
また、本発明は、環状オレフィンモノマーと非環状オレフィンモノマーを、メタロセン触媒を用いて環状単量体の環をオープン化することなく非環状単量体と共重合するステップを含み、前記共重合はメタロセン触媒を含む前触媒と、アルミノキサンを含む助触媒とからなる触媒混合物の存在下で、10℃〜200℃の温度で、1〜60barの重合圧力で行うことを特徴とする主鎖に環状オレフィン−非環状オレフィンを含む重合体の製造方法を提供する。
本発明に係る光反応性重合体は、ガラス転移温度が高い多環式化合物を主鎖として含むために熱的安定性に優れ、主鎖の流動性が付加重合体に比べて相対的に大きいために光反応性基が高分子主鎖内で比較的に自由に移動できるので、既存の液晶表示素子用の配向膜製造用高分子材料の短所として指摘されてきた遅い光反応速度という短所を改善することができる。また、環状オレフィン−非環状オレフィンを含む光反応性重合体の場合、非環状オレフィン化合物を主鎖に導入することによって多環式化合物では改善できなかった表面強度を増加させることができる。
製造例1および比較例2で製造した液晶位相差フィルムの光漏れ度を測定したグラフである。 製造例4および比較例3で製造した位相差フィルムの光漏れ度を測定したグラフである。
以下、本発明をより詳細に説明する。
本発明に係る光活性官能基を含む多環式化合物は下記化学式1で示される化合物である:
Figure 2010522253
前記化学式1において、
Pは0〜4の整数であり、
1、R2、R3、およびR4のうちの少なくとも1つは下記化学式1a、1b、および1cからなる群から選択された基であり、残りは、各々独立に、水素;ハロゲン;置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルケニル;置換もしくは非置換の炭素数5〜12のシクロアルキル;置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリール;置換もしくは非置換の炭素数7〜15のアラルキル;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルキニル;および酸素、窒素、リン、硫黄、ケイ素、およびホウ素からなる群から選択された少なくとも1つ以上の元素を含む非炭化水素極性基(non−hydrocarbonaceous polar group)からなる群から選択され、
前記R1、R2、R3、およびR4は水素、ハロゲン、または極性官能基でなければR1とR2、またはR3とR4が互いに連結され炭素数1〜10のアルキリデン基を形成することができ、またはR1もしくはR2がR3およびR4のうちのいずれか1つに連結され炭素数4〜12の飽和もしくは不飽和環、または炭素数6〜24の芳香族環を形成してもよく、
前記非炭化水素極性基(non−hydrocarbonaceous polar group)の例はこれらに限定されるものではなく、より具体的には、
−OR6、−R5OR6、−OC(O)OR6、−R5OC(O)OR6、−C(O)OR6、−R5C(O)OR6、−C(O)R6、−R5C(O)R6、−OC(O)R6、−R5OC(O)R6、−(R5O)p−OR6(pは1〜10の整数)、−(OR5p−OR6(pは1〜10の整数)、−C(O)−O−C(O)R6、−R5C(O)−O−C(O)R6、−SR6、−R5SR6、−SSR6、−R5SSR6、−S(=O)R6、−R5S(=O)R6、−R5C(=S)R6、−R5C(=S)SR6、−R5SO36、−SO36、−R5N=C=S、−N=C=S、−NCO、R5−NCO、−CN、−R5CN、−NNC(=S)R6、−R5NNC(=S)R6、−NO2、−R5NO2
Figure 2010522253
Figure 2010522253
Figure 2010522253
Figure 2010522253
Figure 2010522253
Figure 2010522253
であり、
前記官能基のそれぞれのR5は置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキレン;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルケニレン;置換もしくは非置換の炭素数5〜12のシクロアルキレン;置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリーレン;置換もしくは非置換の炭素数7〜15のアラルキレン;または置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルキニレンであり、
それぞれのR6、R7、およびR8は、各々独立に、水素;ハロゲン;置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルケニル;置換もしくは非置換の炭素数5〜12のシクロアルキル;置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリール;置換もしくは非置換の炭素数7〜15のアラルキル;または置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルキニルであり、
Figure 2010522253
前記化学式1a、1b、および1cにおいて、
Aは置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキレン、カルボニル、カルボキシ、置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリーレン、または単純結合であり;
Bは酸素、硫黄、−NH−、または単純結合であり;
Xは酸素または硫黄であり;
9は単純結合であるか、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキレン;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルケニレン;置換もしくは非置換の炭素数5〜12のシクロアルキレン;置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリーレン;置換もしくは非置換の炭素数7〜15のアラルキレン;または置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルキニレンであり;
10、R11、R12、およびR13は、各々独立に、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルコキシ、置換もしくは非置換の炭素数6〜30のアリールオキシ、または置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリールであり;
Cは炭素数6〜40のアリール;または第14族、第15族もしくは第16族のヘテロ元素(S、O、Nなど)を含む炭素数6〜40のヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルコキシ、または置換もしくは非置換の炭素数6〜30のアリールオキシで置換されている。前記Cの代表的な例としては下記の化学式2の例が挙げられるが、これらに限定されたものではない。
Figure 2010522253
Figure 2010522253
前記化学式1cおよび2において、R’10、R’11、R’12、R’13、R’14、R’15、R’16、R’17、およびR’18のうちの少なくとも1つは必ず置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルコキシであるか又は置換もしくは非置換の炭素数6〜30のアリールオキシであり、残りは、各々独立に、水素、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルコキシ、置換もしくは非置換の炭素数6〜30のアリールオキシ、または置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリールである。
本発明では、UVランプの前において偏光板(polarizer)を用いて偏光されたUVを配向膜に直接照射する実験をした。このように偏光されたUVのスペクトルを見れば、300nm以下の光は光の強さが相当減少し、紫外線と最も近いピークのうちでは365nm付近のピークが最も大きく表れる。一方、Cがアルコキシ基またはアリールオキシ基で置換されたアリールまたはヘテロアリールである高分子のUV吸収は、Cが水素またはアルキル基で置換されたアリールである高分子に比べてred−shiftされている。したがって、UVの最大大きさの波長に近い吸収スペクトルを有するこのような高分子が他の高分子に比べて光反応が速く起こると予想される。
また、このようにCがアルコキシ基またはアリールオキシ基で置換されたアリールまたはヘテロアリールである高分子は、液晶との相溶性の増大によって液晶の配向に直接的に影響を及ぼすようになり、最終的に得られる液晶位相差フィルムの品質に絶対的な影響を与える。
本発明に係る多環式化合物を主鎖にモノマーとして含む開環水素添加重合体(photoreactive ring−opened hydrogenated polymer)は下記化学式3で示される繰り返し単位を含むことができる:
Figure 2010522253
前記化学式3において、
nは50〜5,000であり、
P、R1、R2、R3、およびR4は前記で定義した通りである。
また、本発明に係る多環式化合物をモノマーとして含む開環水素添加重合体は下記化学式4で示される多環式化合物のうちの1種以上をモノマーとしてさらに含むことができる:
Figure 2010522253
前記化学式4において、
P’は0〜4の整数であり、
R’1、R’2、R’3、およびR’4は、各々独立に、水素;ハロゲン;置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルケニル;置換もしくは非置換の炭素数5〜12のシクロアルキル;置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリール;置換もしくは非置換の炭素数7〜15のアラルキル;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルキニル;および酸素、窒素、リン、硫黄、ケイ素、およびホウ素からなる群から選択された少なくとも1つ以上の元素を含む非炭化水素極性基(non−hydrocarbonaceous polar group)からなる群から選択され、
前記R’1、R’2、R’3、およびR’4は水素、ハロゲン、もしくは極性官能基でなければR’1とR’2、もしくはR’3とR’4が互いに連結され炭素数1〜10のアルキリデン基を形成してもよく、またはR’1もしくはR’2がR’3およびR’4のうちのいずれか1つに連結され炭素数4〜12の飽和もしくは不飽和環、または炭素数6〜24の芳香族環を形成してもよく、
前記非炭化水素極性基(non−hydrocarbonaceous polar group)の例としてはこれらに限定されるものではなく、より具体的には、
−OR6、−R5OR6、−OC(O)OR6、−R5OC(O)OR6、−C(O)OR6、−R5C(O)OR6、−C(O)R6、−R5C(O)R6、−OC(O)R6、−R5OC(O)R6、−(R5O)p−OR6(pは1〜10の整数)、−(OR5p−OR6(pは1〜10の整数)、−C(O)−O−C(O)R6、−R5C(O)−O−C(O)R6、−SR6、−R5SR6、−SSR6、−R5SSR6、−S(=O)R6、−R5S(=O)R6、−R5C(=S)R6、−R5C(=S)SR6、−R5SO36、−SO36、−R5N=C=S、−N=C=S、−NCO、R5−NCO、−CN、−R5CN、−NNC(=S)R6、−R5NNC(=S)R6、−NO2、−R5NO2
Figure 2010522253
Figure 2010522253
Figure 2010522253
Figure 2010522253
Figure 2010522253
Figure 2010522253
であり、
前記官能基のそれぞれのR5は置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキレン;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルケニレン;置換もしくは非置換の炭素数5〜12のシクロアルキレン;置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリーレン;置換もしくは非置換の炭素数7〜15のアラルキレン;または置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルキニレンであり、
それぞれのR6、R7、およびR8は水素;ハロゲン;置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルケニル;置換もしくは非置換の炭素数5〜12のシクロアルキル;置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリール;置換もしくは非置換の炭素数7〜15のアラルキル;または置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルキニルである。
前述した置換基の定義を具体的に見てみれば次の通りである。
「アルキル」は1〜20個、好ましくは1〜10個、より好ましくは1〜6個の炭素原子の直鎖もしくは分枝鎖の飽和1価炭化水素部位を意味する。アルキル基は1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。アルキル基の例としてはメチル、エチル、プロピル、2−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ドデシル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ヨードメチル、ブロモメチルなどが挙げられる。
「アルケニル」は1以上の炭素−炭素二重結合を含む2〜20個、好ましくは2〜10個、より好ましくは2〜6個の炭素原子の直鎖もしくは分枝鎖の1価炭化水素部位を意味する。アルケニル基は炭素−炭素二重結合を含む炭素原子を介し、または飽和炭素原子を介して結合され得る。アルケニル基は1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。アルケニル基の例としてはエテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、ペンテニル、5−ヘキセニル、トデセニルなどが挙げられる。
「シクロアルキル」は5〜12個の環炭素の飽和もしくは不飽和の非芳香族1価の単環式、二環式または三環式の炭化水素部位を意味し、1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、シクロオクチル、デカヒドロナフタレニル、アダマンチル、ノルボルニル(すなわち、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エニル)などが挙げられる。
「アリール」は6〜20個、好ましくは6〜12個の環原子を有する1価の単環式、二環式または三環式の芳香族炭化水素部位を意味し、1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。アリール基の芳香族部分は炭素原子だけを含む。アリール基の例としてはフェニル、ナフタレニルおよびフルオレニルが挙げられる。
「アルコキシアリール」は前記定義されたアリール基の水素原子1つ以上がアルコキシ基で置換されていることを意味する。アルコキシアリール基の例としてはメトキシフェニル、エトキシフェニル、プロポキシフェニル、ブトキシフェニル、ペントキシフェニル、ヘキトキシフェニル、ヘプトキシフェニル、オクトキシフェニル、ノニノキシフェニル、メトキシビフェニル、エトキシビフェニル、プロポキシビフェニル、メトキシナフタレニル、エトキシナフタレニル、プロポキシナフタレニル、メトキシアントラセニル、エトキシアントラセニル、プロポキシアントラセニル、メトキシフルオレニルなどが挙げられる。
「アラリール」は前記定義されたアルキル基の水素原子1つ以上がアリール基で置換されていることを意味し、1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。その例としてはベンジル、ベンズヒドリルおよびトリチルなどが挙げられる。
「アルキニル」は1以上の炭素−炭素三重結合を含む2〜20個の炭素原子、好ましくは2〜10個、より好ましくは2〜6個の直鎖もしくは分枝鎖の1価炭化水素部位を意味する。アルキニル基は炭素−炭素三重結合を含む炭素原子を介し、または飽和炭素原子を介して結合され得る。アルキニル基は1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。その例としてはエチニルおよびプロピニルなどが挙げられる。
「アルキレン」は1〜20個、好ましくは1〜10個、より好ましくは1〜6個の炭素原子の直鎖もしくは分枝鎖の飽和2価炭化水素部位を意味する。アルキレン基は1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。アルキル基の例としてはメチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ヘキシレンなどが挙げられる。
「アルケニレン」は1以上の炭素−炭素二重結合を含む2〜20個、好ましくは2〜10個、より好ましくは2〜6個の炭素原子の直鎖もしくは分枝鎖の2価炭化水素部位を意味する。アルケニレン基は炭素−炭素二重結合を含む炭素原子を介し、および/または飽和炭素原子を介して結合され得る。アルケニレン基は1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。
「シクロアルキレン」は5〜12個の環炭素の飽和もしくは不飽和の非芳香族2価単環式、二環式または三環式の炭化水素部位を意味し、1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。その例としてはシクロプロピレン、シクロブチレンなどが挙げられる。
「アリーレン」は6〜20個、好ましくは6〜12個の環原子を有する2価の単環式、二環式または三環式の芳香族炭化水素部位を意味し、1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。アリール基の芳香族部分は炭素原子だけを含む。アリーレン基の例としてはフェニレンなどが挙げられる。
「アラルキレン」は前記定義されたアルキル基の水素原子1つ以上がアリール基で置換されている2価部位を意味し、1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。その例としてはベンジレンなどが挙げられる。
「アルキニレン」は1以上の炭素−炭素三重結合を含む2〜20個の炭素原子、好ましくは2〜10個、より好ましくは2〜6個の直鎖もしくは分枝鎖の2価炭化水素部位を意味する。アルキニレン基は炭素−炭素三重結合を含む炭素原子を介し、または飽和炭素原子を介して結合され得る。アルキニレン基は1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。その例としてはエチニレンまたはプロピニレンなどが挙げられる。
「結合」は置換基が一切挿入されていない単純な結合だけで連結された部位をいう。
前記光活性官能基を含む多環式化合物の開環水素添加重合体は第4族(例えば、Ti、Zr、Hf)、第6族(例えば、Mo、W)、第8族(例えば、Ru、Os)の遷移金属を含む前触媒、前記前触媒の金属と弱く配位結合できるルイス塩基を提供する助触媒、および選択的に前記前触媒金属の活性を増進できる中性の第15族および第16族の活性化剤(activator)などからなる触媒混合物の存在下で、分子量大きさを調節できる1−アルケン、2−アルケンなどの線状アルケン(linear alkene)をモノマーに対し1〜100mol%添加して、10℃〜200℃の温度で重合した後、第4族(例えば、Ti、Zr)あるいは第8族〜第10族(例えば、Ru、Ni、Pd)の遷移金属を含む触媒をモノマーに対し1〜30重量%添加して、10℃〜250℃の温度で主鎖に残っている二重結合に水素添加を施すことを特徴とする。
前記反応温度が10℃より低い場合には重合活性が非常に低くなる問題が生じ、200℃より高い場合には触媒が分解される問題が生じるために好ましくない。前記水素添加反応温度が10℃より低い場合には水素添加反応の活性が非常に低くなる問題が生じ、250℃より高い場合には触媒が分解される問題が生じるために好ましくない。
前記触媒混合物は第4族(例えば、Ti、Zr、Hf)、第6族(例えば、Mo、W)、第8族(例えば、Ru、Os)の遷移金属を含む前触媒1モルに対し前記前触媒の金属と弱く配位結合できるルイス塩基を提供する助触媒を1〜100,000モル、および選択的に前触媒金属の活性を増進できる中性の第15族および第16族の元素を含む活性化剤(activator)を前触媒1モルに対し1〜100モル含む。
前記助触媒の含量が1モルより小さい場合には触媒活性化がなされない問題があり、100,000モルより大きい場合には触媒活性が低くなる問題があるために好ましくない。前記活性化剤は前触媒の種類によっては必要でないこともある。活性化剤の含量が1モルより小さい場合には触媒活性化がなされない問題があり、100モルより大きい場合には分子量が低くなる問題があるために好ましくない。
水素添加反応に用いられる第4族(例えば、Ti、Zr)あるいは第8族〜第10族(例えば、Ru、Ni、Pd)の遷移金属を含む触媒の含量がモノマーに対し1重量%より小さい場合には水素添加がよくなされない問題があり、30重量%より大きい場合にはポリマーが変色する問題があるために好ましくない。
前記第4族(例えば、Ti、Zr、Hf)、第6族(例えば、Mo、W)、第8族(例えば、Ru、Os)の遷移金属を含む前触媒はルイス酸を提供する助触媒によって容易に離れ、中心遷移金属が触媒活性種に変わるように、ルイス酸−塩基反応に容易に参加して中心金属から離れる官能基を有するTiCl4、WCl6、MoCl5あるいはRuCl3やZrCl4のような遷移金属を意味する。
また、前記前触媒の金属と弱く配位結合できるルイス塩基を提供する助触媒は、B(C653のようなボランまたはホウ酸塩(ボレート)、メチルアルミノキサン(MAO)またはAl(C253、Al(CH3)Cl2のようなアルキルアルミニウム、アルキルアルミニウムハロゲン化物、アルミニウムハロゲン化物を用いることができる。あるいは、アルミニウムの代わりにリチウム(lithium)、マグネシウム(magnesium)、ゲルマニウム(germanium)、鉛、亜鉛、スズ、ケイ素などの置換体を用いることができる。このようにルイス塩基と容易に反応して遷移金属の空所を作り、また、このように生成された遷移金属を安定化させるために遷移金属化合物と弱く配位結合する化合物あるいはこれを提供する化合物である。
重合の活性化剤を添加することができるが、前触媒の種類によっては必要でないこともある。前記前触媒金属の活性を増進できる中性の第15族および第16族の元素を含む活性化剤(activator)としては、水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、フェノール、エチルメルカプタン(ethyl mercaptan)、2−クロロエタノール、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン(pyridine)、エチレンオキシド(ethylene oxide)、ベンゾイルパーオキシド(benzoyl peroxide)、t−ブチルパーオキシド(t−butyl peroxide)などがある。
水素添加反応に用いられる第4族(例えば、Ti、Zr)あるいは第8族〜第10族(例えば、Ru、Ni、Pd)の遷移金属を含む触媒は溶媒と直ちに混合され得る均一な(homogeneous)形態であるか、前記金属触媒錯化合物を細かい支持体上に担持させたものがある。前記細かい支持体はシリカ、チタニア、シリカ/クロミア、シリカ/クロミア/チタニア、シリカ/アルミナ、アルミニウムホスフェートゲル、シラン化したシリカ、シリカヒドロゲル、モンモリロナイト粘土またはゼオライトであることが好ましい。
本発明の一実現例によれば、第4族、第6族、第8族の遷移金属を含む前触媒と、前記前触媒の金属と弱く配位結合できるルイス塩基を提供する助触媒、および選択的に前触媒金属の活性を増進できる中性の第15族および第16族の活性化剤(activator)などからなる触媒混合物を製造する。さらに分子量大きさを調節できる線状アルケン(linear alkene)を添加することができる。その後、有機溶媒および前記触媒混合物の存在下で光活性官能基を含む多環式化合物を含む単量体溶液を開環重合した後に水素添加反応させる。しかし、触媒とモノマーおよび溶媒を投与する順に制限はない。
本発明に係る光反応性重合体の他の実施例は下記化学式5で示される繰り返し単位を含む環状オレフィン−非環状オレフィン重合体である。
Figure 2010522253
前記化学式5において、
nは重合体の重合度として50〜5000であり、
xで示される環状オレフィンの繰り返し単位含有率は0.1〜99.9モル%であり、
yで示される線状オレフィンの繰り返し単位含有率は0.1〜99.9モル%であり、
zで示される環状オレフィンの繰り返し単位含有率は0.1〜99.9モル%であり、
非環状オレフィンと環状オレフィンの繰り返し順はランダム(random)であり、
P、R1、R2、R3、およびR4は前記化学式1で定義した通りであり、
Raは水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基を示し、
P’、R1’、R2’、R3’、およびR4’は前記化学式4で定義した通りである。
「Raにおける炭化水素基」は前記定義されたアルキル、シクロアルキル、アルキレン、シクロアルキレンを含み、その例としてはα−オレフィン、ブタジエン、およびペンタジエンなどが挙げられ、他の置換基の定義は前記光反応性開環水素添加重合体で説明した通りである。
以下、配向膜の形成に用いられる前記重合体の製造方法について説明する。
前記光活性官能基を含む環状オレフィン−非環状オレフィン重合体は、メタロセン触媒を含む前触媒と、アルミノキサンを含む助触媒とからなる触媒混合物の存在下で、10℃〜200℃の温度で、重合圧力は1〜60barで重合させることを特徴とする。
前記反応温度が10℃より低い場合には重合活性が非常に低くなる問題が生じ、200℃より高い場合には触媒が分解される問題が生じるために好ましくない。
前記前触媒はメタロセン触媒が好ましく、このようなメタロセン触媒はrac−エチレン−ビス−(1−インデニル)−ジルコニウムジクロライド(rac−ethylene−bis−(1−indenyl)−zirconium dichloride)、イソプロピレン−(9−フルオレニル)−シクロペンタジエニル−ジルコニウムジクロライド(isopropylene−(9−fluorenyl)−cyclopentadienyl−zirconium dichloride)、rac−ジメチルシリル−ビス−(1−インデニル)−ジルコニウムジクロライド(rac−dimethylsilyl−bis−(1−indenyl)−zirconium dichloride)、フェニルメチル−(9−フルオレニル)−シクロペンタジエニル−ジルコニウムジクロライド(Phenylmethyl−(9−fluorenyl)−cyclopentadienyl zirconium dichloride)、rac−ジメチルゲルミル−ビス−(1−インデニル)−ジルコニウムジクロライド(rac−dimethylgermyl−bis−(1−indenyl)−zirconium dichloride)、rac−フェニルメチルシリル−ビス−(1−インデニル)−ジルコニウムジクロライド(rac−phenylmethylsilyl−bis−(1−indenyl)−zirconium dichloride)、rac−フェニルビニルシリル−ビス−(1−インデニル)−ジルコニウムジクロライド(rac−phenylvinylsilyl−bis−(1−indenyl)−zirconium dichloride)のようなメタロセン触媒を意味する。
また、前記助触媒はアルミノキサンが好ましく、このようなアルミノキサンとしてはメチルアルミノキサン、エチルアルミノキサン、イソブチルアルミノキサン、ブチルアルミノキサンなどがある。
前記遷移金属化合物(触媒および助触媒)を予め活性化させるのは一般的に溶液内でなされる。溶液状態のアルミノキサンの濃度は一般的に1wt%から飽和濃度までである。メタロセンも同じ濃度で使用できるが、アルミノキサン1mol当たり10-4〜10-2molを用いることが好ましい。予め活性化させる時間は15〜60分であることが好ましく、この時の温度は15〜70℃である。また、メタロセン化合物は一般的に遷移金属を基準に反応器体積1L当たり10-4〜10-6molを用いることが好ましい。アルミノキサンはアルミニウム(Al)を基準に反応体積1L当たり10-4molを用いることが好ましい。前記単量体の結合比率(incorporation ratio)は反応温度、反応圧力、触媒濃度、助触媒濃度などの色々な重合条件により変わる。前記環状単量体の結合比率は10〜80mol%であることが好ましい。
本発明に係る光反応性重合体は、その溶液を透明電極を備えた基板上に塗布し、溶媒を除去して膜を形成した後、所定方向に偏光された偏光紫外線を照射して膜の表面に異方性を付与することによって液晶表示素子用配向膜の製造に利用することができる。
以下、好ましい実施例によって本発明をより詳細に説明するが、本発明がそれによって制限されるものではない。
また、以下の実施例において、空気や水に敏感な化合物を取り扱う全作業はスタンダードシュレンク技術(standard Schlenk technique)またはドライボックス技術を使って実施した。核磁気共鳴(NMR)スペクトルはBruker 300スペクトロメータを使って得たし、この時、1H NMRは300 MHzにおいて、そして13C NMRは75MHzにおいて各々測定した。開環水素添加重合体の分子量と分子量分布はGPC(gel permeation chromatography)を使って測定し、この時、ポリスチレン(polystyrene)サンプルを標準にした。
トルエンはカリウム/ベンゾフェノン(potassium/benzophenone)で蒸留して精製し、ジクロロメタンはCaH2で蒸留精製した。
<多環式化合物を含む光反応性開環水素添加重合体の製造>
[実施例1:5−ノルボルネン−2−メチル−4’−メトキシシンナメートの開環水素添加重合体の合成]
(1)5−ノルボルネン−2−メタノールの合成
2Lの高圧反応器にDCPD(dicyclopentadiene、アルドリッチ、397g、3mol)、アリールアルコール(アルドリッチ、331g、5.7mol)を入れた後、温度を210℃に上げた。300rpmで攪拌しながら1時間反応させた後、終了すれば反応物を冷まして蒸留装置に移した。真空ポンプを利用して1torrで減圧蒸留を2回にかけて施し、56℃で生成物を得た(収率:52%)。
1H−NMR(300MHz、CDCl3):δ6.17〜5.91(m、2H)、3.71〜3.19(m、2H)、2.91〜2.75(m、2H)、2.38(m、1H)、1.83(m、1H)、1.60〜1.12(m、2H)、0.52(m、1H)。
(2)5−ノルボルネン−2−メタノールの開環重合(ring opening metathesis polymerization)および水素添加反応(hydrogenation)
Ar雰囲気下で250mlのシュレンクフラスコに前記(1)で合成した5−ノルボルネン−2−メタノール6.20g(50mmol)を入れた後、溶媒として精製されたトルエン34gを投入した。このフラスコを重合温度である80℃に維持した状態で、助触媒であるトリエチルアルミニウム(TEA)を11.4mg(1.0mmol)先に投入した。その次、六塩化タングステン(WCl6)とエタノールが1:3の比率で混合されている0.01M(mol/L)トルエン溶液1ml(WCl60.01mmol、エタノール0.03mmol)をフラスコに添加した。最後に分子量調節剤である1−オクテン0.84g(7.5mmol)をフラスコに添加した後、18時間80℃で攪拌しながら反応させた。反応が完了した後、重合液に重合停止剤であるエチルビニルエーテルを少量滴下して5分間攪拌した。
上記重合液を300mLの高圧反応器に移送した後、トリエチルアルミニウム(TEA)0.06mlを添加した。その次、grace raney Nickel(slurry phase in water)0.50gを添加した後、水素圧力を80atmに維持した状態で、2時間150℃で攪拌しながら反応させた。反応が全部完了した後、重合液をアセトンに滴下して沈殿を取り、それを濾過して70℃真空オーブンで15時間乾燥した。5−ノルボルネン−2−メタノールの開環水素添加重合体(ring−opened hydrogenated polymer)5.62gを得た(収率=90.6%、Mw=69,900、Mw/Mn=4.92)。
(3)4−メトキシシンナモイルクロライドの合成
250mlの丸底フラスコに4−メトキシ安息香酸(4−methoxy benzoic acid)25g(166.5mmol)とSOCl269.35g(582.8mmol)を入れた後、常温で18時間攪拌した。反応が完了した後、減圧を加えて過量のSOCl2を除去した後、反応物をトルエン150mlで薄めた後、NaHCO3溶液(100ml×3)で中和した。中和したトルエン溶液をMgSO4で水を除去し、減圧下で溶媒を除去して、白色固体である4−メトキシシンナモイルクロライド(4−methoxy cinnamoyl chloride)31.1gを得た(収率=95%)。
(4)5−ノルボルネン−2−メチル−4’−メトキシシンナメートの開環水素添加重合体(ring−opened hydrogenated polymer)の合成
250mlの2−neckフラスコに前記(2)で合成した5−ノルボルネン−2−メタノールの開環水素添加重合体(15g、0.121mol)、トリエチルアミン(アルドリッチ、61.2g、0.605mol)、THF50mlを入れた後、0℃氷水浴で攪拌した。前記(3)で合成した4−メトキシシンナモイルクロライド(22.1g、0.133mol)を60mlのTHFに溶かした後、添加フラスコ(additional flask)を使って徐々に入れた。10分後、反応物を常温に上げた後に18時間さらに攪拌した。エチルアセテートで溶液を薄め、分液漏斗に移した後、水とNaHCO3で数回洗浄した後、反応液をアセトンに滴下して沈殿を取り、それを濾過して70℃真空オーブンで15時間乾燥した(収率:94%)。
[実施例2:5−ノルボルネン−2−(4’−ヒドロキシ−4−メトキシカルコン)エステルの開環水素添加重合体の合成]
(1)5−ノルボルネン−2−カルボン酸(5−norbornene−2−carboxylic acid)の開環水素添加重合体の合成
Ar雰囲気下で250mlのシュレンクフラスコに5−ノルボルネン−2−カルボン酸11.0g(79.64mmol)を入れた後、溶媒として精製されたトルエン55gを投入した。このフラスコを重合温度である80℃に維持した状態で、助触媒であるトリエチルアルミニウム(TEA)を18.2mg(1.6mmol)先に投入した。その次、六塩化タングステン(WCl6)とエタノールが1:3の比率で混合されている0.01M(mol/L)トルエン溶液1.6ml(WCl60.016mmol、エタノール0.048mmol)をフラスコに添加した。最後に分子量調節剤である1−オクテンを1.34g(11.95mmol)フラスコに添加した後、18時間80℃で攪拌しながら反応させた。反応が完了した後、重合液に重合停止剤であるエチルビニルエーテルを少量滴下して5分間攪拌した。
上記重合液を300mLの高圧反応器に移送した後、トリエチルアルミニウム(TEA)0.38mlを添加した。その次、grace raney Nickel(slurry phase in water)3.20gを添加した後、水素圧力を80atmに維持した状態で、2時間150℃で攪拌しながら反応させた。反応が全部完了した後、重合液をアセトンに滴下して沈殿を取り、それを濾過して70℃真空オーブンで15時間乾燥した。5−ノルボルネン−2−カルボン酸の開環水素添加重合体(ring−opened hydrogenated polymer)10.1gを得た(収率=92%、Mw=71,500、Mw/Mn=4.51)。
(2)5−ノルボルネン−2−(4’−ヒドロキシ−4−メトキシカルコン)エステルの開環水素添加重合体の合成
250mlの二口フラスコに前記(1)で合成した5−ノルボルネン−2−カルボン酸の開環水素添加重合体(ring−opened hydrogenated polymer)10.1g、(71.55mmol)、4’−ヒドロキシ−4−メトキシカルコン(4’−hydroxy−4−methoxychalcone)16.52g(65.0mmol)、EDC(N−ethyl−N’−(3−dimethylaminopropyl)carbodiimide hydrochloride)19.9g(アルドリッチ、104.2mmol)、HOBT(1−Hydroxybenzotriazole hydrate)13.2g(アルドリッチ、97.52mmol)を順に入れてDMF100mlに溶かした。0℃に温度を下げた後、トリエチルアミン(アルドリッチ、45ml、325mmol)を徐々に滴下した。常温に上げた後、一晩後反応が終了すれば、多量のエチルアセテートで抽出した。NaHCO3、H2Oで洗浄し、反応液をアセトン(acetone)に滴下して沈殿を取り、それを濾過して70℃真空オーブンで15時間乾燥した。5−ノルボルネン−2−(4’−ヒドロキシ−4−メトキシカルコン)エステルの開環水素添加重合体(ring−opened hydrogenated polymer)9.4gを得た(収率=93%)。
[実施例3:5−ノルボルネン−2−(7−ヒドロキシ−6−メトキシクマリン)エステルの開環水素添加重合体の合成]
250mlの二口フラスコに前記実施例2の(1)で合成した5−ノルボルネン−2−カルボン酸の開環水素添加重合体(ring−opened hydrogenated polymer)10.1g、(71.55mmol)、7−ヒドロキシ−6−メトキシクマリン(7−hydroxy−6−methoxycoumarin)12.49g(アルドリッチ、65.0mmol)、EDC(N−ethyl−N’−(3−dimethylaminopropyl)carbodiimide hydrochloride)19.9g(アルドリッチ、104.2mmol)、HOBT(1−Hydroxybenzotriazole hydrate)13.2g(アルドリッチ、97.52mmol)を順に入れてDMF100mlに溶かした。0℃に温度を下げた後、トリエチルアミン(アルドリッチ、45ml、325mmol)を徐々に滴下した。常温に上げた後、一晩後反応が終了すれば、多量のエチルアセテートで抽出した。NaHCO3、H2Oで洗浄し、反応液をアセトン(acetone)に滴下して沈殿を取り、それを濾過して70℃真空オーブンで15時間乾燥した。5−ノルボルネン−2−(7−ヒドロキシ−6−メトキシクマリン)エステルの開環水素添加重合体(ring−opened hydrogenated polymer)9.4gを得た(収率=93%)。
[実施例4:4−プロポキシシンナモイル基が導入された開環水素添加重合体の合成]
(1)METCDの開環重合および水素添加反応
250mlのシュレンクフラスコにモノマーとして8−メトキシ−カルボニルテトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデ−3−セン(METCD)13.2g(0.1mol)と1−オクテン1.1g(10mmol)および溶媒として精製されたトルエン60mlを投入した。このフラスコに触媒としてトルエン1mlに溶かした0.02mmolのWCl6と0.14mmolのトリエチルアルミニウムを入れて80℃で18時間攪拌しながら反応させた。反応18時間後、前記反応物を過量のアセトンに投入して開環重合体沈殿物を得た。この沈殿物をガラス漏斗で濾過して回収した開環重合体を真空オーブンにて70℃で24時間乾燥し、METCD開環重合体11.8gを得た(収率:90%)。
300mlの高圧反応器に前記で合成したMETCD開環重合体15gと溶媒としてトルエン150mlを投入した。この反応器に触媒として[RuHCl(CO)(PCy33]70ppmを入れ、水素圧力10Mpaを加え、165℃で4時間攪拌して水素化反応をさせた。反応完了後水素圧力を除去し、前記反応物を過量のエタノールに投入して開環水素添加重合体沈殿物を得た。この沈殿物をガラス漏斗で濾過して回収した重合体を真空オーブンにて70℃で24時間乾燥し、開環水素添加重合体を得た(水素化率:99.7%、Mw=76,800、Mw/Mn=4.38)。
(2)METCD開環水素添加重合体の還元反応
250mlの二口フラスコに前記(1)で合成したMETCD開環水素添加重合体(22g、0.1mol)、およびTHF100mlを入れた後、0℃氷水浴で攪拌した。水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)(アルドリッチ、4.2g、0.11mol)を10mlのTHFに溶かした後、添加フラスコ(additional flask)を使って前記反応物に徐々に入れた。2時間後、反応物を常温に上げた後に3時間さらに攪拌した。反応溶液を多量のエタノールに沈殿させ、METCDのエステル官能基がアルコールに還元された開環水素添加重合体(TCD−CH2OHの開環水素添加重合体)を15.4g得た(収率:70%)。
(3)4−プロポキシシンナモイル基が導入された開環水素添加重合体の合成(TCD−CH2OH開環水素添加重合体のエステル化反応)
250mlの二口フラスコに前記(2)で合成したTCD−CH2OH開環水素添加重合体(2.3g、12.1mmol)、4−プロポキシ桂皮酸(2.49g、12.1mmol)、EDC[1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボイミドヒドロクロライド](アルドリッチ、3.7g、19.4mmol)、およびHOBT(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物)(アルドリッチ、2.45g、18.2mmol)を入れてDMF100mlに溶かした。この反応溶液にトリエチルアミン(アルドリッチ、75ml、0.605mol)を徐々に滴下した。3時間攪拌した後、反応が終了すれば、反応溶液を多量のアセトンに沈殿させ、4−プロポキシシンナモイル基が導入された開環水素添加重合体を得た。(収率:97%)
[製造例1:5−ノルボルネン−2−メチル−4’−メトキシシンナメートの開環水素添加重合体を用いた配向膜の製造]
前記実施例1で合成した5−ノルボルネン−2−メチル−4’−メトキシシンナメートの開環水素添加重合体をc−ペンタノン(c−pentanone)溶媒に2重量%の濃度で溶解し、厚さ80ミクロンのポリエチレンテレフタレート(商品名:SH71、韓国のSKC社製)基板上に、乾燥後の厚さが1000Åになるようにロールコーティング方法によってコーティングした。その後、80℃オーブンで3分間加熱し、コーティング膜内部の溶媒を除去してコーティング膜を形成した。
露光は200mW/cm2強さの高圧水銀灯を光源にし、Moxtek社のワイヤグリッド(Wire−grid)偏光子を利用してフィルムの進行方向と垂直に偏光されたUVが出るようにし、コーティングされた膜に5秒間照射し、配向を付与して配向膜を形成した。
その後、紫外線重合性シアノビフェニルアクリレート95.0重量%と光開始剤としてIRGACURE907(スイスのCiba−Geigy社製)5.0重量%が混合された固形分を液晶溶液100重量部当たり液晶含量が25重量部になるようにトルエンに溶解させて重合可能な反応性液晶溶液を製造した。
製造された液晶溶液を、ロールコーティング方法により、前記形成された光配向膜上に乾燥後の厚さが1μmになるようにコーティングした後、80℃で2分間乾燥して液晶分子が配向されるようにした。配向された液晶フィルムは200mW/cm2強さの高圧水銀灯を光源にする非偏光UVを照射し液晶の配向状態を固定化して位相差フィルムを製造した。
前記製造された位相差フィルムに対する配向性は偏光板間の光漏れを透過度(transmittance)で測定して比較し、定量的な位相差値はAxoscan(Axomatrix社製)を使って測定した。
[製造例2:5−ノルボルネン−2−(7−ヒドロキシ−6−メトキシクマリン)エステルの開環水素添加重合体を用いた配向膜の製造]
実施例1で製造された重合体の代わりに、実施例3で製造された5−ノルボルネン−2−(7−ヒドロキシ−6−メトキシクマリン)エステルの開環水素添加重合体を用いることを除いては、製造例1と同じ方法によって位相差フィルムを製造した。
[製造例3:4−プロポキシシンナモイル基が導入された開環水素添加重合体を用いた配向膜の製造]
実施例1で製造された重合体の代わりに、実施例4で製造された4−プロポキシ(4−propoxy)シンナモイル基が導入された開環水素添加重合体を用いることを除いては、製造例1と同じ方法によって位相差フィルムを製造した。
[比較例1]
製造例1で用いた5−ノルボルネン−2−メチル−4−メトキシシンナメートの開環水素添加重合体の代わりに、下記化学式の化合物を用いることを除いては、製造例1と同じ方法によって配向膜を製造した。
Figure 2010522253
[比較例2]
製造例1で用いた5−ノルボルネン−2−メチル−4−メトキシシンナメートの開環水素添加重合体の代わりに、メトキシ置換体のない下記化学式の5−ノルボルネン−2−メチル−シンナメートの開環水素添加重合体を用いることを除いては、製造例1と同じ方法によって配向膜を製造した。
Figure 2010522253
[試験例1]
光反応性評価−FT−IRスペクトル
配向膜の光反応性は、製造例1〜3で製造された液晶配向膜のFT−IRスペクトルを観察して露光(20mW/cm2の強さを有する水銀ランプを利用)することにより、重合体の前記化学式1a〜1c中のC=C結合のストレッチングモードの強さが初期値の半分になるまでの時間(t1/2)とエネルギーに換算した値(E1/2=20mW/cm2×t1/2)を基準に比較評価した。その結果を下記表1に示す。
1/2を比較してみれば、製造例1〜3の場合が比較例1より約1/10以上短縮されることが分かり、それにより、本発明の液晶配向膜の光反応速度が優れていることを確認することができた。
Figure 2010522253
[試験例2]
配向性評価(光漏れ度評価)
配向膜の配向性は製造例1および比較例2で製造された液晶位相差フィルムを垂直に配置された2つの偏光子の間で偏光顕微鏡によって観察し、その結果を透過度(Transmittance)で図1に示す。すなわち、透過度は厚さ80ミクロンのポリエチレンテレフタレート(商品名:SH71、韓国のSKC社製)を基準に、垂直に配置された偏光子の間に製造例1および比較例2で製造された液晶位相差フィルムを入れて入射した光が、偏光板と位相差フィルムを通過してどれぐらい透過するかを偏光顕微鏡で観察し、光漏れ度を測定して図1に示す。図1に示すように、本発明による製造例1の位相差フィルムは入射した光の波長に関係なく液晶の配向方向が均一であったが、比較例2の配向膜を適用する場合には配向力が低下し、その結果、液晶の配向方向が揺れることを確認することができた。
<環状オレフィン−非環状オレフィン共重合体化合物を含む光活性重合体の製造>
[実施例5:5−ノルボルネン−2−メチル−(4−メトキシシンナメート)/エチレン共重合体の合成]
(1)5−ノルボルネン−2−メタノールのprotection
氷浴下で乾燥させた250mlの回分反応器にTiBAL29.75g(Triisobutyl aluminium、0.15mol)を入れて攪拌し、5−ノルボルネン−2−メタノール12.42g(0.1mol)を徐々に添加して20分間攪拌した。
(2)Protectionされた5−ノルボルネン−2−メタノールとエチレンの共重合体の合成
乾燥させた250mlの回分反応器をAr雰囲気で準備した後、protectionされた5−ノルボルネン−2−メタノール溶液7.92g(30mmol)を投入し、精製されたトルエン50mlを投入した。反応器の温度を70℃に上昇させた後、触媒として0.3μmolのイソプロピレン−(9−フルオレニル)−シクロペンタジエニル−ジルコニウムジクロライド(isopropylene−(9−fluorenyl)−cyclopentadienyl−zirconium dichloride)と助触媒として1.2mmolのMAOを投入した後、エチレン圧力を75psiに維持しながら20分間重合を施した。その後に過圧のエチレンを除去し、反応溶液を多量のメタノール/塩酸水溶液(体積比1/1)に滴下して重合体沈殿物を得た。この沈殿物をガラス漏斗で濾過して回収した重合体を真空オーブンにて70℃で24時間乾燥し、5−ノルボルネン−2−メタノール/エチレン共重合体を得た(収率:56.8%、Mw=74363、PDI=1.73)。
(3)シクロオレフィン共重合体のmodification(5−ノルボルネン−2−メチル−(4−メトキシシンナメート)/エチレン共重合体の合成)
250mlの二口フラスコに前記(2)で重合した5−ノルボルネン−2−メタノール/エチレン共重合体(18.4g、0.121mol)、4−メトキシ桂皮酸(アルドリッチ、21.5g、0.121mol)、EDC[1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボイミドヒドロクロライド](アルドリッチ、37g、0.194mol)、およびHOBT(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物)(アルドリッチ、24.5g、0.182mol)を入れてDMF100mlに溶かした。0℃に温度を下げた後、トリエチルアミン(アルドリッチ、75ml、0.605mol)を徐々に滴下した。常温に上げた後、3時間後反応が終了すれば、その後、反応溶液を多量のメタノールに滴下して重合体を沈殿させ、それを濾過して、4−メトキシシンナモイル官能基が導入された5−ノルボルネン−2−メチル−(4−メトキシシンナメート)/エチレン共重合体を得た(収率:90.5%)。
[実施例6:5−ノルボルネン−2−(4’−ヒドロキシ−4−メトキシカルコン)エステル/エチレン共重合体の合成]
(1)5−ノルボルネン−2−カルボン酸のprotection
氷浴下で乾燥させた250mlの回分反応器にTiBAL69.42g(Triisobutyl aluminium、0.35mol)を入れて攪拌し、5−ノルボルネン−2−カルボン酸13.8g(アルドリッチ、0.1mol)を徐々に添加して20分間攪拌した。
(2)Protectionされた5−ノルボルネン−2−カルボン酸とエチレンの共重合体の合成
乾燥させた250mlの回分反応器をAr雰囲気で準備した後、protectionされた5−ノルボルネン−2−カルボン酸溶液8.35g(30mmol)を投入し、精製されたトルエン50mlを投入した。反応器の温度を70℃に上昇させた後、触媒として0.3μmolのイソプロピレン−(9−フルオレニル)−シクロペンタジエニル−ジルコニウムジクロライド(isopropylene−(9−fluorenyl)−cyclopentadienyl−zirconium dichloride)と助触媒として1.2mmolのMAOを投入した後、エチレン圧力を75psiに維持しながら20分間重合を施した。その後に過圧のエチレンを除去し、反応溶液を多量のメタノール/塩酸水溶液(体積比1/1)に滴下して重合体沈殿物を得た。この沈殿物をガラス漏斗で濾過して回収した重合体を真空オーブンにて70℃で24時間乾燥し、5−ノルボルネン−2−カルボン酸/エチレン共重合体を得た(収率:22.7%、Mw=65543、PDI=1.65)。
(3)シクロオレフィン共重合体のmodification(5−ノルボルネン−2−(4’−ヒドロキシ−4−メトキシカルコン)エステル/エチレン共重合体の合成)
250mlの二口フラスコに前記(2)で重合した5−ノルボルネン−2−カルボン酸/エチレン共重合体(13.2g、79.64mmol)、4’−ヒドロキシ−4−メトキシカルコン(アルドリッチ、18.4g、72.4mmol)、EDC(アルドリッチ、22.2g、115.84mmol)、およびHOBT(アルドリッチ、14.7g、108.6mmol)を入れてDMF100mlに溶かした。0℃に温度を下げた後、トリエチルアミン(アルドリッチ、50ml、362mmol)を徐々に滴下した。常温に上げた後、3時間後、反応が終了すれば、その後、反応溶液を多量のメタノールに滴下して重合体を沈殿させ、それを濾過して、1−(3−メトキシフェニル)−3−(2−ヒドロキシフェニル)−2−プロペノン官能基が導入された5−ノルボルネン−2−(4’−ヒドロキシ−4−メトキシカルコン)エステル/エチレン共重合体を得た(収率:82.5%)。
[実施例7:シクロオレフィン共重合体のmodification:5−ノルボルネン−2−(7−ヒドロキシ6−メトキシクマリン)エステル/エチレン共重合体の合成]
250mlの二口フラスコに前記実施例6の(2)で重合した5−ノルボルネン−2−カルボン酸/エチレン共重合体(13.2g、79.64mmol)、7−ヒドロキシ6−メトキシクマリン(アルドリッチ、13.0g、72.4mmol)、EDC(アルドリッチ、22.2g、115.84mmol)、およびHOBT(アルドリッチ、14.7g、108.6mmol)を入れてDMF100mlに溶かした。0℃に温度を下げた後、トリエチルアミン(アルドリッチ、50ml、362mmol)を徐々に滴下した。常温に上げた後、3時間後、反応が終了すれば、その後、反応溶液を多量のメタノールに滴下して重合体を沈殿させ、それを濾過して、7−ヒドロキシ6−メトキシクマリン官能基が導入された5−ノルボルネン−2−(7−ヒドロキシ6−メトキシクマリン)エステル/エチレン共重合体を得た(収率:73%)。
[実施例8:シンナモイル官能基が導入されたフェニルノルボルネン/エチレン共重合体の製造]
(1)シクロオレフィン共重合体の重合:フェニルNBとエチレンの共重合体の重合
乾燥させた250mlの回分反応器にモノマーとしてフェニルノルボルネン5.1g(30mmol)と溶媒として精製されたトルエン50mlを投入した。この反応器の温度を70℃に上昇させた後、触媒として0.3μmolの[PhCH(fluorenyl)(Cp)]ZrCl2と1.2mmolのMAOを投入した後、エチレン圧力を75psiに維持しながら20分間重合反応させた。その後に過圧のエチレンを除去し、反応溶液を多量のメタノール/塩酸水溶液(体積比1/1)に滴下して重合体沈殿物を得た。この沈殿物をガラス漏斗で濾過して回収した重合体を真空オーブンにて70℃で24時間乾燥し、フェニルノルボルネン/エチレン共重合体を得た(収率:55%、Mw=89125、PDI=1.51)。
(2)4−メトキシシンナモイルクロライドの合成
250mlの二口フラスコに4−メトキシ桂皮酸53.5g(4−methoxy cinnamic acid、アルドリッチ0.3mol)とSOCl2124.9g(Thionyl Chloride、1.05mol)を入れた後、常温で24時間反応させた。反応終了後に蒸留をして過量に入ったSOCl2を除去した後、反応物をトルエン100mlで薄めた後、NaHCO3溶液で中和させた。中和後、無水MgSO4で乾燥した後に濾過し、回転式蒸発器で溶媒を除去した後、シリカゲルを通過させ不純物を除去して白色固体36.5g(収率:62%)を得た。
(3)Friedel−Crafts Acylation反応(シンナモイル官能基が導入されたフェニルノルボルネン/エチレン共重合体の製造)
250mlの二口フラスコに前記(1)で重合したフェニルノルボルネン/エチレン共重合体19.8g(0.1mol)と前記(2)で合成した4−メトキシシンナモイルクロライド29.4g(0.15mol)と溶媒としてCH3CN150mlを投入した。この反応溶液に10mol%のCu(OTf)2を触媒として投入した後、80℃で8時間反応させた。その後、反応溶液を多量のメタノールに滴下して重合体を沈殿させ、それを濾過して、シンナモイル官能基が導入されたフェニルノルボルネン/エチレン共重合体を得た(収率:87%)。
[製造例4:5−ノルボルネン−2−メチル−(4−メトキシシンナメート)/エチレン共重合体重合体を用いた配向膜の製造]
前記実施例5で製造された5−ノルボルネン−2−メチル−(4−メトキシシンナメート)/エチレン共重合体重合体をc−ペンタノン(c−pentanone)溶媒に2重量%の濃度で溶解し、厚さ80ミクロンのポリエチレンテレフタレート(商品名:SH71、韓国のSKC社製)基板上に、乾燥後の厚さが1000Åになるようにロールコーティング方法によってコーティングした。その後、80℃オーブンで3分間加熱し、コーティング膜内部の溶媒を除去してコーティング膜を形成した。露光は200mW/cm2強さの高圧水銀灯を光源にし、Moxtek社のワイヤグリッド(Wire−grid)偏光子を利用してフィルムの進行方向と垂直に偏光されたUVが出るようにし、コーティングされた膜に5秒間照射し、配向を付与して配向膜を形成した。その後、紫外線重合性シアノビフェニルアクリレート95.0重量%と光開始剤としてIRGACURE907(スイスのCiba−Geigy社製)5.0重量%が混合された固形分)を液晶溶液100重量部当たり液晶含量が25重量になるようにトルエンに溶解させて重合可能な反応性液晶溶液を製造した。製造された液晶溶液を、ロールコーティング方法により、前記形成された光配向膜上に乾燥後の厚さが1μmになるようにコーティングした後、80℃で2分間乾燥して液晶分子が配向されるようにした。配向された液晶フィルムは200mW/cm2強さの高圧水銀灯を光源にする非偏光UVを照射し液晶の配向状態を固定化して位相差フィルムを製造した。
[製造例5:5−ノルボルネン−2−(4’−ヒドロキシ−4−メトキシカルコン)エステル/エチレン共重合体を用いた配向膜の製造]
実施例5で製造された重合体の代わりに、実施例6で製造された重合体を用いることを除いては、製造例4と同じ方法によって位相差フィルムを製造した。
[製造例6:5−ノルボルネン−2−(7−ヒドロキシ6−メトキシクマリン)エステル/エチレン共重合体]
実施例5で製造された重合体の代わりに、実施例7で製造された重合体を用いることを除いては、製造例4と同じ方法によって位相差フィルムを製造した。
[製造例7:シンナモイル官能基が導入されたフェニルノルボルネン/エチレン共重合体]
実施例5で製造された重合体の代わりに、実施例8で製造された重合体を用いることを除いては、製造例4と同じ方法によって位相差フィルムを製造した。
[比較例2]
比較例1で用いた化合物を用いることを除いては、製造例4と同じ方法によって配向膜を製造した。
[比較例3]
製造例4で用いた5−ノルボルネン−2−メチル−(4−メトキシシンナメート)/エチレン共重合体の代わりに、メトキシ置換体のない下記化学式の5−ノルボルネン−2−メチル−シンナメート/エチレン共重合体を用いることを除いては、製造例4と同じ方法によって配向膜を製造した。
Figure 2010522253
[試験例2]
光反応性評価−FT−IRスペクトル
配向膜の光反応性は、製造例4〜7および比較例2で製造された液晶配向膜のFT−IRスペクトルを観察して露光(20mW/cm2の強さを有する水銀ランプを利用)することにより、重合体の前記化学式1a〜1c中のC=C結合のストレッチングモードの強さが初期値の半分になるまでの時間(t1/2)とエネルギーに換算した値(E1/2=20mW/cm2×t1/2)を基準に比較評価した。その結果を下記表2に示す。t1/2を比較してみれば、製造例4〜7の場合が比較例2より約1/10〜1/4ほど短縮されることが分かり、それにより、本発明の液晶配向膜の光反応速度が優れていることを確認することができた。
Figure 2010522253
[試験例3]
配向性評価(光漏れ度評価)
配向膜の配向性は製造例4および比較例3で製造された液晶位相差フィルムを垂直に配置された2つの偏光子の間で偏光顕微鏡によって観察し、その結果を透過度(Transmittance)で図2に示す。すなわち、透過度は厚さ80ミクロンのポリエチレンテレフタレート(商品名:SH71、韓国のSKC社製)を基準に、垂直に配置された偏光子の間に製造例4および比較例3で製造された液晶位相差フィルムを入れて入射した光が、偏光板と位相差フィルムを通過してどれぐらい透過するかを偏光顕微鏡で観察し、光漏れ度を測定して図2に示す。図2に示すように、本発明による製造例4の位相差フィルムは入射した光の波長に関係なく液晶の配向方向が均一であったが、比較例3の配向膜を適用する場合には配向力が低下し、その結果、液晶の配向方向が揺れて透過度が増加する現象を確認することができた。

Claims (18)

  1. 下記化学式1で示される多環式化合物:
    Figure 2010522253
    前記化学式1において、
    Pは0〜4の整数であり、
    1、R2、R3およびR4のうちの少なくとも1つは下記化学式1a、1b、および1cからなる群から選択された基であり、
    1、R2、R3およびR4のうちの残りは、各々独立に、水素;ハロゲン;置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルケニル;置換もしくは非置換の炭素数5〜12の飽和もしくは不飽和シクロアルキル;置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリール;置換もしくは非置換の炭素数7〜15のアラルキル;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルキニル;および酸素、窒素、リン、硫黄、 ケイ素およびホウ素からなる群から選択された少なくとも1つの元素を含む非炭化水素極性基からなる群から選択され、
    1とR2、もしくはR3とR4が互いに連結され炭素数1〜10のアルキリデン基を形成するか、またはR1もしくはR2がR3およびR4のうちのいずれか1つに連結され炭素数4〜12の飽和もしくは不飽和環もしくは炭素数6〜24の芳香族環を形成してもよく、
    Figure 2010522253
    前記化学式1a、1b、および1cにおいて、
    Aは置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキレン、カルボニル、カルボキシ、置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリーレン、または単純結合であり;
    Bは酸素、硫黄、−NH−、または単純結合であり;
    Xは酸素または硫黄であり;
    9は単純結合であるか、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキレン;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルケニレン;置換もしくは非置換の炭素数5〜12のシクロアルキレン;置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリーレン;置換もしくは非置換の炭素数7〜15のアラルキレン;または置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルキニレンであり;
    10、R11、R12、およびR13は、各々独立に、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルコキシ、置換もしくは非置換の炭素数6〜30のアリールオキシ、または置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリールであり;
    Cは炭素数6〜40のアリール;または第14族、第15族もしくは第16族のヘテロ元素を含む炭素数6〜40のヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルコキシ、または置換もしくは非置換の炭素数6〜30のアリールオキシで置換され;
    前記化学式1cにおいて、R’10、R’11、R’12、R’13、R’14のうちの少なくとも1つは必ず置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルコキシであるか置換もしくは非置換の炭素数6〜30のアリールオキシであり、残りは、各々独立に、水素、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルコキシ、置換もしくは非置換の炭素数6〜30のアリールオキシ、または置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリールであり;
    前記非炭化水素極性基は−OR6、−OC(O)OR6、−R5OR6、−R5OC(O)OR6、−C(O)OR6、−R5C(O)OR6、−C(O)R6、−R5C(O)R6、−OC(O)R6、−R5OC(O)R6、−(R5O)p−OR6(pは1〜10の整数)、−(OR5p−OR6(pは1〜10の整数)、−C(O)−O−C(O)R6、−R5C(O)−O−C(O)R6、−SR6、−R5SR6、−SSR6、−R5SSR6、−S(=O)R6、−R5S(=O)R6、−R5C(=S)R6、−R5C(=S)SR6、−R5SO36、−SO36、−R5N=C=S、−N=C=S、−NCO、−R5−NCO、−CN、−R5CN、−NNC(=S)R6、−R5NNC(=S)R6、−NO2、−R5NO2
    Figure 2010522253

    Figure 2010522253

    Figure 2010522253

    Figure 2010522253

    Figure 2010522253

    Figure 2010522253

    であり、
    前記非炭化水素極性基において、R5は置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキレン;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルケニレン;置換もしくは非置換の炭素数5〜12の飽和もしくは不飽和シクロアルキレン;置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリーレン;置換もしくは非置換の炭素数7〜15のアラルキレン;および置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルキニレンからなる群から選択されてもよく、
    6、R7およびR8は、各々独立に、水素;ハロゲン;置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルケニル;置換もしくは非置換の炭素数5〜12の飽和もしくは不飽和シクロアルキル;置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリール;置換もしくは非置換の炭素数7〜15のアラルキル;および置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルキニル基からなる群から選択してもよい。
  2. 前記化学式1aまたは1bにおいて、Cは下記化学式からなる群から選択された1種である、請求項1に記載の多環式化合物:
    Figure 2010522253
    Figure 2010522253
    前記化学式において、
    R’10、R’11、R’12、R’13、R’14、R’15、R’16、R’17、およびR’18のうちの少なくとも1つは必ず置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルコキシであるか又は置換もしくは非置換の炭素数6〜30のアリールオキシであり、残りは、各々独立に、水素、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルコキシ、置換もしくは非置換の炭素数6〜30のアリールオキシ、または置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリールである。
  3. 請求項1の化合物を主鎖にモノマーとして含み、下記化学式3で示される繰り返し単位を含む光反応性重合体:
    Figure 2010522253
    前記化学式3において、
    nは50〜5,000であり、
    P、R1、R2、R3、およびR4は前記化学式1で定義した通りである。
  4. 前記化学式1aまたは1bにおいて、Cは下記化学式からなる群から選択された1種である、請求項3に記載の光反応性重合体:
    Figure 2010522253

    Figure 2010522253
    前記化学式において、
    R’10、R’11、R’12、R’13、R’14、R’15、R’16、R’17、およびR’18のうちの少なくとも1つは必ず置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルコキシであるか又は置換もしくは非置換の炭素数6〜30のアリールオキシで、残りは、各々独立に、水素、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルコキシ、置換もしくは非置換の炭素数6〜30のアリールオキシ、または置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリールである。
  5. 下記化学式4で示される多環式化合物のうちの1種以上をモノマーとしてさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の光反応性重合体:
    Figure 2010522253
    前記化学式4において、
    P’は0〜4の整数であり、
    R’1、R’2、R’3、およびR’4は、各々独立に、水素;ハロゲン;置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルケニル;置換もしくは非置換の炭素数5〜12のシクロアルキル;置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリール;置換もしくは非置換の炭素数7〜15のアラルキル;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルキニル;および酸素、窒素、リン、硫黄、ケイ素、およびホウ素からなる群から選択された少なくとも1つ以上の元素を含む非炭化水素極性基からなる群から選択され、
    前記R’1、R’2、R’3、およびR’4は水素、ハロゲン、もしくは極性官能基でなければR’1とR’2、もしくはR’3とR’4が互いに連結され炭素数1〜10のアルキリデン基を形成してもよく、またはR’1もしくはR’2がR’3およびR’4のうちのいずれか1つに連結され炭素数4〜12の飽和もしくは不飽和環、または炭素数6〜24の芳香族環を形成してもよく、
    前記非炭化水素極性基は、
    −OR6、−OC(O)OR6、−R5OR6、−R5OC(O)OR6、−C(O)OR6、−R5C(O)OR6、−C(O)R6、−R5C(O)R6、−OC(O)R6、−R5OC(O)R6、−(R5O)p−OR6(pは1〜10の整数)、−(OR5p−OR6(pは1〜10の整数)、−C(O)−O−C(O)R6、−R5C(O)−O−C(O)R6、−SR6、−R5SR6、−SSR6、−R5SSR6、−S(=O)R6、−R5S(=O)R6、−R5C(=S)R6、−R5C(=S)SR6、−R5SO36、−SO36、−R5N=C=S、−N=C=S、−NCO、−R5−NCO、−CN、−R5CN、−NNC(=S)R6、−R5NNC(=S)R6、−NO2、−R5NO2
    Figure 2010522253

    Figure 2010522253

    Figure 2010522253

    Figure 2010522253

    Figure 2010522253

    Figure 2010522253

    であり、
    前記官能基のそれぞれのR5は置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキレン;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルケニレン;置換もしくは非置換の炭素数5〜12のシクロアルキレン;置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリーレン;置換もしくは非置換の炭素数7〜15のアラルキレン;または置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルキニレンであり、
    それぞれのR6、R7、およびR8は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル;置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルケニル;置換もしくは非置換の炭素数5〜12のシクロアルキル;置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリール;置換もしくは非置換の炭素数7〜15のアラルキル;または置換もしくは非置換の炭素数2〜20のアルキニルである。
  6. 請求項1による多環式化合物を、第4族、第6族、あるいは第8族の遷移金属を含む前触媒、前記前触媒の金属と弱く配位結合できるルイス塩基を提供する助触媒、および選択的に前記前触媒金属の活性を増進できる中性の第15族および第16族の元素を含む活性化剤を含む触媒混合物の存在下で、分子量大きさを調節できる線状アルケンを添加して、10℃〜200℃の温度で重合した後、第4族あるいは第8族〜第10族の遷移金属を含む触媒を添加して、10℃〜250℃の温度で主鎖に残っている二重結合に水素添加を施すことを特徴とする光反応性重合体の製造方法。
  7. 前記触媒混合物が、前記前触媒1モルに対し前記助触媒を1〜100,000モル、および選択的に前触媒金属の活性を増進できる中性の第15族および第16族の元素を含む活性化剤を前触媒1モルに対し1〜100モル含むことを特徴とする、請求項6に記載の光反応性重合体の製造方法。
  8. 前記前触媒が、TiCl4、WCl6、MoCl5、RuCl3、およびZrCl4からなる群から選択されることを特徴とする、請求項6に記載の光反応性重合体の製造方法。
  9. 前記助触媒が、ボラン、ホウ酸塩(ボレート)、アルキルアルミニウム、アルキルアルミノキサンおよびアルキルアルミニウムハロゲン化物、アルミニウムハロゲン化物、リチウム、マグネシウム、ゲルマニウム、鉛、亜鉛、スズ、およびケイ素を含む置換基からなる群から選択されることを特徴とする、請求項6に記載の光反応性重合体の製造方法。
  10. 前記触媒混合物が、分子量大きさを調節できる線状アルケンを多環式化合物であるモノマーに対し1〜100mol%含むことを特徴とする、請求項6に記載の光反応性重合体の製造方法。
  11. 水素添加反応に用いられる第4族、第8族、第9族、または第10族の遷移金属を含む触媒は、溶媒と直ちに混合され得る均一な形態であるか、前記金属触媒錯化合物を細かい支持体上に担持させたものであり、前記細かい支持体はシリカ、チタニア、シリカ/クロミア、シリカ/クロミア/チタニア、シリカ/アルミナ、アルミニウムホスフェートゲル、シラン化したシリカ、シリカヒドロゲル、モンモリロナイト粘土またはゼオライトである、請求項6に記載の光反応性重合体の製造方法。
  12. 下記化学式5で示される光反応性重合体:
    Figure 2010522253
    前記化学式5において、
    nは重合体の重合度として50〜5000であり、
    xで示される環状オレフィンの繰り返し単位含有率は0.1〜99.9モル%であり、
    yで示される線状オレフィンの繰り返し単位含有率は0.1〜99.9モル%であり、
    zで示される環状オレフィンの繰り返し単位含有率は0.1〜99.9モル%であり、
    非環状オレフィンと環状オレフィンの繰り返し順はランダムであり、
    P、R1、R2、R3、およびR4は前記化学式1で定義した通りであり、
    Raは水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基を示し、
    P’、R1’、R2’、R3’、およびR4’は前記化学式4で定義した通りである。
  13. 前記化学式1aまたは1bにおいて、Cは下記化学式からなる群から選択された1種である、請求項12に記載の光反応性重合体:
    Figure 2010522253
    Figure 2010522253
    前記化学式において、
    R’10、R’11、R’12、R’13、R’14、R’15、R’16、R’17、およびR’18のうちの少なくとも1つは必ず置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルコキシであるか又は置換もしくは非置換の炭素数6〜30のアリールオキシであり、残りは、各々独立に、水素、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルキル、置換もしくは非置換の炭素数1〜20のアルコキシ、置換もしくは非置換の炭素数6〜30のアリールオキシ、および置換もしくは非置換の炭素数6〜40のアリールから選択される。
  14. 光活性官能基を含む環状オレフィンモノマーと非環状オレフィンモノマーを、メタロセン触媒を含む前触媒と、アルミノキサンを含む助触媒とからなる触媒混合物の存在下で、10℃〜200℃の温度で、重合圧力1〜60barで重合する請求項12の光反応性重合体の製造方法。
  15. 前記触媒混 合物が、助触媒1モルに対し前触媒を10-4〜10-2モル含むことを特徴とする、請求項14に記載の光反応性重合体の製造方法。
  16. 前記前触媒が、rac−エチレン−ビス−(1−インデニル)−ジルコニウムジクロライド、イソプロピレン−(9−フルオレニル)−シクロペンタジエニル−ジルコニウムジクロライド、rac−ジメチルシリル−ビス−(1−インデニル)−ジルコニウムジクロライド、フェニルメチル−(9−フルオレニル)−シクロペンタジエニル−ジルコニウムジクロライド、rac−ジメチルゲルミル−ビス−(1−インデニル)−ジルコニウムジクロライド、rac−フェニルメチルシリル−ビス−(1−インデニル)−ジルコニウムジクロライド、およびrac−フェニルビニルシリル−ビス−(1−インデニル)−ジルコニウムジクロライドからなる群から選択されることを特徴とする、請求項14に記載の光反応性重合体の製造方法。
  17. 前記アルミノキサンは、メチルアルミノキサン、エチルアルミノキサン、イソブチルアルミノキサンおよびブチルアルミノキサンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項14に記載の光反応性重合体の製造方法。
  18. 前記遷移金属化合物(触媒および助触媒)を、溶液内において、15〜60分間活性化させ、温度は15〜70℃の範囲に予め設定される、請求項14に記載の光反応性重合体の製造方法。
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