JP2010519142A - 自己ダンネージカソード束 - Google Patents

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Abstract

少なくとも1つの変形カソードの中心部に対して角度をなして配置される一組の支持部を形成するために、少なくとも1つのカソードの対向端を曲げることによって少なくとも1つの変形カソードを形成する段階、及び少なくとも1つの変形カソードの上又は下に更に1つ又は複数のカソードを積み重ねる段階を含む自己ダンネージカソード束を製造するための方法である。

Description

本発明は自己ダンネージカソード束(self-dunnaged cathode bundles)を製造するための方法に関する。また、本発明は自己ダンネージカソード束に関する。
電解抽出としても知られる電気精錬及び電解採取は、電極として作用する固体基板上への金属の電解析出によって有価金属イオンを溶液から回収する方法である。電気精錬は一般的に鉛、銅、金、銀、亜鉛、アルミニウム、コバルト、クロム及びマンガンを含めた多数の金属に対する抽出方法として使用されている。
電極に析出する金属はカソードとして知られるシートを形成する。これらのカソードシートは電極から取り除かれ、多数のカソードはカソード束を形成するために平らに積み重ねられて、それは数トンの重さがあり、販売のための輸送又は更なる精製工程のために準備される。一般的に、カソード束は束を共に保持するために固定される。カソード束が重ねられるとき、ダンネージとして知られる木材の断片がカソード束の間に挿入される。このダンネージはフォークリフト又は同様の車両によってカソード束を持ち上げて移動させるための十分なサイズの隙間をカソード束の間に形成するよう機能する。また、カソード束はフォークリフトがカソード束を持ち上げられるように、地面に位置するダンネージ上に一時的又は常時置かれている。
木材のダンネージとしての使用は多数の欠点を有しており、特に費用の面である。木材のみの費用は年間数十万ドルである。更に、木材ダンネージはカソードとの接触によりカソードに跡を残し、それは外観を損なうばかりでなくカソードの表面を汚染する。いくつかの状況下において、また木材ダンネージの使用はカソード束が国際的に輸送されるときに検疫の問題を発生させる。
米国特許第6675452号明細書 米国特許出願公開第2004/0182126号明細書 米国特許第5793637号明細書 特開2006−347744号公報
本発明は少なくともいくつかの上述した欠点を克服し、又は実用的で商業的な選択を提供することができる自己ダンネージカソード束を提供することを目的とする。
1つの形態において、本発明は、少なくとも1つの変形カソードの中心部に対して角度をなして配置される一組の支持部を形成するために、少なくとも1つのカソードの対向端を曲げることによって少なくとも1つの変形カソードを形成する段階、及び少なくとも1つの変形カソードの上又は下に更に1つ又は複数のカソードを積み重ねる段階を含む自己ダンネージカソード束を製造するための方法である。
自己ダンネージカソード束は多数の異なる方法で配置される。発明の一実施形態において、少なくとも1つの変形カソードはカソード束の底部に置かれて、少なくとも1つの変形カソードの上に位置する1つ又は複数のカソードを有している。他の実施形態において、少なくとも1つの変形カソードはカソード束の最上部に置かれて、少なくとも1つの変形カソードの下に位置する1つ又は複数のカソードを有している。
或いは、自己ダンネージカソード束は少なくとも1つの変形カソードの下に位置する1つのカソード、及び少なくとも1つの変形カソードの上に位置する複数のカソードを含む。
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの変形カソードは1つ又は複数のその他のカソード上に置かれることにより、少なくとも1つの変形カソードの下に位置する1つ又は複数のカソード、及び少なくとも1つの変形カソードの上に位置する1つ又は複数のカソードを有するカソード束を形成することができる。
使用において、少なくとも1つの変形カソードの一組の支持部は、フォークリフト又は同様の装置のつめが通過してカソード束を持ち上げることができる十分なサイズのカソード間の隙間を提供することができるよう十分に長い。また、自己ダンネージカソード束はダンネージとして木材を使用する必要性を排除するため、実質的に操作費用を減少させてカソードの表面仕上げを保護することができる。更に、木材の使用を排除することで、自己ダンネージカソード束は工程において発生する廃棄物を減少させる。
少なくとも1つの変形カソードの支持部は、支持部が変形カソードの最上部に置かれた第2の複数のカソード束の重さを支持することができる任意の角度に曲げることができる。しかしながら、通常は、少なくとも1つの変形カソードは、支持部が少なくとも1つの変形カソードの中心部に対して85−95°、より好ましくは87−93°、及び最も好ましくは89−91°の角度を形成するように曲げられる。厳密ではないが、使用において、少なくとも1つの変形カソードの支持部は少なくとも1つの変形カソードの中心部から下方に向かって伸びることが好ましい。しかしながら、この発明は支持部が少なくとも1つの変形カソードの中心部から下方に向かって伸びることに限定されず、いくつかの側面において、支持部は少なくとも1つの変形カソードの中心部から上方に向かって伸びてもよい。
カソードの曲げ方法は多数の周知の方法によって達成することができる。しかしながら曲げはカソードを処理する間に機械的に行われることが好ましい。
カソードシートの厚みは一般的に外縁部に向かって薄くなり、フェザリング(feathering)として知られる現象である。従って、変形カソードの支持部を形成するためのカソードシートにおける屈曲部の配置は、カソードの薄部の曲げを避けるために、カソードシートの外縁部から十分に離れていなければならない。カソードの薄部を避ける任意の距離が適切である一方で、屈曲部はカソードの外端部から50−300mm、より好ましくは75−150mm、最も好ましくは約100mm離れて形成されることが好ましい。
発明の別の実施形態において、少なくとも1つの変形カソードは、少なくとも1つの変形カソードの上に積み重ねられた複数のカソードを有するカソード束の底部に位置する。
変形カソードの数は、変形カソードの厚み(すなわち強度)と同様、上部に積み重ねられたカソードの数及びそれらのカソードの重さに依存して変更可能である。しかしながら、一般的に一組のカソードが曲げられる。この一組のカソードは別々に又は共に曲げられてもよい。
任意の金属から作られるカソードが本発明を使用して同様に共に積み重ねることができるが、自己ダンネージカソード束は銅、ニッケル及び亜鉛カソードと共に使用されることが特に好ましい。同様に、平ら又は波形のカソードシートは本発明の方法を使用して積み重ねることができる。
他の形態の発明において、中心部に対して角度をなして配置される一組の支持部を有する少なくとも1つのダンネージカソード、及び少なくとも1つのダンネージカソードの上又は下に積み重ねられる1つ又は複数のカソードを含む自己ダンネージカソード束を提供する。
好ましくはダンネージカソードは曲げによって形成される。
発明の好ましい実施形態において、少なくとも1つのダンネージカソードは、自己ダンネージカソード束の底部に位置して、少なくとも1つのダンネージカソードの上に位置する1つ又は複数のカソードを有している。他の実施形態において、少なくとも1つのダンネージカソードは、カソード束の最上部に置かれて、少なくとも1つのダンネージカソードの下に位置する1つ又は複数のカソードを有している。
或いは、自己ダンネージカソード束は少なくとも1つのダンネージカソードの下に位置する1つ又は複数のカソード、及び少なくとも1つのダンネージカソードの上に位置する複数のカソードを備えている。
ダンネージカソードの数は、ダンネージカソードの厚み(すなわち強度)と同様、上に積み重ねられるカソードの数及びそれらのカソードの重さに依存して変更可能である。しかしながら、一般的に少なくとも1つのダンネージカソードは一組のカソードを備えている。
いくつかの実施形態において、カソード束は固定用針金又は紐などの適切な材料の使用によって共に固定される。
発明の実施形態は以下の図面を参照することにより説明される。
本発明の実施形態に係る自己ダンネージカソード束の端面図である。 本発明の実施形態に係る自己ダンネージカソード束の運搬を示す図である。 自己ダンネージカソード束におけるカソードの配置に関する多数の他の実施形態を示す図である。
図1において、相互に積み重ねられた第1の複数のカソードシート11及び第2の複数のカソードシート12を含む自己ダンネージカソード束10が示されている。第1の複数のカソードシート11と第2の複数のカソードシート12との間に挿入される一組の変形カソードシート13がある。それぞれの変形カソードシートは変形カソードの中心部15から下方に向かって伸びる一組の支持部14を備えている。カソードシートにおける屈曲部16はカソードの外縁部17から十分に離れた位置にあるため、カソードの厚みが薄くなった部分でのカソードの曲げを防ぐことができる。変形カソードの支持部14と中心部15との間の角度は約90°である。
一旦カソード束10が積み重ねられると、運搬される間、紐18が巻かれることによってカソードは所定位置で保持される。一組の変形カソード13の支持部14の長さによって、フォークリフト又は同様の装置のつめが通過可能なようにカソード束10のカソード間に十分な高さの空間19を形成する。従って、カソード束10は木材ダンネージを必要とすることなく容易に移動及び運搬させることができる。
図2は運搬されるときのカソード束10を表している。完成されたカソード束10はそれが移動するときに束10を共に保持するための紐18を有している。第1の複数のカソード11と第2の複数のカソード12との間に変形カソード13により形成される空間19によって、フォークリフト20はカソード束10を持ち上げて移動させることができる。
図3Aは変形カソード13が自己ダンネージカソード束10の底部に置かれている発明の他の実施形態を示している。そして複数のカソード21は変形カソード13の上に配置される。代替として、図3Bは自己ダンネージカソード束10が変形カソード13を複数のカソード21の上に位置させることによって形成される配置を示している。図3Cに示されている発明の他の実施形態において、単一のカソード22は一組の変形カソード13の下に位置して、そして複数の更なるカソード21は一組の変形カソード13の上に配置されることによって、自己ダンネージカソード束10を形成する。図3Dに示されている発明の他の実施形態において、単一のカソード22は一組の変形カソード13の下に位置して、そして複数の更なるカソード21は一組の変形カソード13の上に配置されることによって、自己ダンネージカソード束10を形成する。発明の本実施形態において、一組の変形カソード13の支持部14は一組の変形カソード13の中心部15から上部に向かって伸びている。
当業者は通常の実施において、自己ダンネージカソード束は一般的に例えば固定用針金又は固定用紐などの任意の適した紐材を使用して互いに固定されると理解するであろう。しかしながら、この紐材は明確にするために図3Aから3Dにおいて省略されている。図3Aから3Dに示されているいくつかの自己ダンネージカソード束はその他と比較して使用される紐材の量が少ないことが明らかである。しかしながら、いずれの特定の自己ダンネージカソード束が使用に好ましいかということに関する選択は多数の操作因子に依存するであろう。
自己ダンネージカソード束は既存のカソード束における大幅な利点をもたらす。木材ダンネージの使用を排除することで、金属精製所は、工程において発生する廃木材の量の削減と共に年間数十万ドルを節約することができる。損傷した常置木材ダンネージを取り替える必要があるメンテナンスの必要性を排除することができる。また、木材ダンネージによって生じる職業安全衛生問題(つまずく危険性など)も大幅に改善できる。更に、自己ダンネージカソード束は木材ダンネージを使用することで発生する検疫問題を排除する。また、有利にも、カソードを曲げることはカソードの化学的又は物理的特性に悪影響を及ぼすことがなく、曲げカソードは更なる後続工程に適したままである。
当業者は本発明によって特に説明されたそれら以外の変更及び修正が可能であると理解するであろう。本発明はその精神及び範囲内における全てのそのような変更又は修正を含む。

Claims (21)

  1. 少なくとも1つの変形カソードの中心部に対して角度をなして配置される一組の支持部を形成するために、少なくとも1つのカソードの対向端を曲げることによって少なくとも1つの変形カソードを形成する段階、及び少なくとも1つの変形カソードの上部又は下部に1つ又は複数のカソードを積み重ねる段階を含む自己ダンネージカソード束を製造するための方法。
  2. 少なくとも1つのカソードは少なくとも1つの変形カソードの下部に積み重ねられて、及び少なくとも1つのカソードは少なくとも1つの変形カソードの上部に積み重ねられている請求項1の自己ダンネージカソード束を製造する方法。
  3. 少なくとも1つの変形カソードはカソード束の底部に位置し、及び1つ又は複数のカソードは少なくとも1つの変形カソードの上部に位置する請求項1の自己ダンネージカソード束を製造する方法。
  4. 少なくとも1つの変形カソードはカソード束の最上部に位置し、及び1つ又は複数のカソードは少なくとも1つの変形カソードの下部に位置する請求項1の自己ダンネージカソード束を製造する方法。
  5. 一組の支持部は少なくとも1つの変形カソードの中心部に対して85°と95°との間の角度をなして配置されている請求項1から4のいずれかの自己ダンネージカソード束を製造する方法。
  6. 一組の支持部は少なくとも1つの変形カソードの中心部からほぼ下方に向かって伸びる請求項1から5のいずれかの自己ダンネージカソード束を製造する方法。
  7. 一組の支持部は少なくとも1つの変形カソードの中心部からほぼ上方に向かって伸びる請求項1から5のいずれかの自己ダンネージカソード束を製造する方法。
  8. それぞれの前記一組の支持部を形成するための曲げは、少なくとも1つの変形カソードの外端部から50mmと300mmとの間で離れた地点で少なくとも1つの変形カソードにおいて形成される請求項1から7のいずれかの自己ダンネージカソード束を製造する方法。
  9. 少なくとも1つの変形カソードは一組のカソードであること請求項1から8のいずれかの自己ダンネージカソード束を製造する方法。
  10. カソード束はカソード束に紐によって共に保持される請求項1から9のいずれかの自己ダンネージカソード束を製造する方法。
  11. 中心部に対して角度なして配置される一組の支持部を有する少なくとも1つのダンネージカソード、及び少なくとも1つのダンネージカソードの上部又は下部に積み重ねられる1つ又は複数のカソードを有する少なくとも1つのダンネージカソードを有する自己ダンネージカソード束。
  12. 少なくとも1つのカソードは少なくとも1つのダンネージカソードの下部に積み重ねられて、及び少なくとも1つのカソードは少なくとも1つのダンネージカソードの上部に積み重ねられる請求項11の自己ダンネージカソード束。
  13. 少なくとも1つのダンネージカソードはカソード束の下部に位置して、及び1つ又は複数のカソードは少なくとも1つのダンネージカソードの上部に位置する請求項11の自己ダンネージカソード束。
  14. 少なくとも1つのダンネージカソードはカソード束の最上部に位置し、及び1つ又は複数のカソードは少なくとも1つのダンネージカソードの下部に位置する請求項11の自己ダンネージカソード束。
  15. 一組の支持部は少なくとも1つのダンネージカソードの中心部に対して85°と95°との間の角度をなして配置される請求項11から14のいずれかの自己ダンネージカソード束。
  16. 一組の支持部は少なくとも1つのダンネージカソードの中心部からほぼ下方に向かって伸びる請求項11から15のいずれかの自己ダンネージカソード束。
  17. 一組の支持部は少なくとも1つのダンネージカソードの中心部からほぼ上方に向かって伸びる請求項11から15のいずれかの自己ダンネージカソード束。
  18. ダンネージカソードは曲げによって形成される請求項10から15のいずれかの自己ダンネージカソード束。
  19. それぞれの前記一組の支持部を形成するための曲げは、少なくとも1つのダンネージカソードの外端部から50mmと300mmとの間で離れた地点で少なくとも1つのダンネージカソードにおいて形成される請求項16の自己ダンネージカソード束。
  20. 少なくとも1つのダンネージカソードは一組のカソードを含む請求項10から17のいずれかの自己ダンネージカソード束。
  21. カソード束はカソード束を共に保持するために1つ又は複数の紐を備える請求項10から18のいずれかの自己ダンネージカソード束。
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