JP2010519106A - 飲み物メーカーを含むモジュール式配膳ユニット - Google Patents

Abstract

配膳ユニットは、複数の中位置モジュールと、複数の高位置モジュールとを備えており、それらのモジュールは一体的に組み付けられてモジュール式配膳ユニットを形成する。ここで、中位置モジュールの少なくとも１つが、飲み物メーカーユニットとなっている。航空機とモジュール式配膳ユニットとの組合せ構造においては、モジュールの少なくとも１つが、飲み物メーカーユニットとなっている。
【選択図】図１

Description

本発明は、概して乗り物の内装備品に関し、特に、旅客用乗り物のモジュール式配膳ユニットと共に使用されるモジュール式飲み物メーカーユニットに関するものである。

列車、バスおよび航空機などの旅客用乗り物は、典型的には、食料を貯蔵および準備するための１つ以上の配膳ユニットを搭載している。これらのユニットは、さまざまに組合わされた、貯蔵、冷蔵、加熱および液体の取扱いといった特徴を備える。設備の形式や数量は、乗り物の大きさや構造に応じて変わる。現在のところ、配膳器の液体取扱い部（つまり、飲み物メーカーやコーヒーカラフ）は、配膳ユニットの他の部分とは異なる構造を有しており、そのことは、特に配膳ユニットがモジュール式構造を有する場合には、配膳ユニットのデザインの柔軟性を制限している。

従って、モジュール式構造に適合した飲み物メーカーに対する需要が存在する。

同様に、それ自身がモジュール式であり、要求される機能を果たす全ての必要な要素をその構造中に含む飲み物メーカーに対する需要が存在する。

故に、本発明の目的は、旅客用乗り物のモジュール式配膳ユニットでの使用に適した飲み物メーカーユニットを提供することにある。

本発明の別の目的は、要求される機能を果たす全ての必要な要素をその構造中に含む飲み物メーカーユニットを提供することにある。

本発明の別の目的は、水および電気供給の接続部を含む飲み物メーカーを提供することにある。

本発明の更なる目的は、温水（お湯）および冷水を出すノズルを含む飲み物メーカーを提供することにある。

本発明の更なる目的は、液体を加熱するための加熱エレメントを含む飲み物メーカーを提供することにある。

本発明の更なる目的は、少なくとも１つの飲み物提供（給仕）容器を含む飲み物メーカーを提供することにある。

本発明の更なる目的は、他の中位置ユニットとほぼ同様の外形寸法を有するモジュール式配膳ユニット用の飲み物メーカーユニットを提供することにある。従って、一体型（組込式）のユニットであろうと分離式のユニットであろうと、当該飲み物メーカーは、他の中位置ユニットと同寸法および同接続点を使った配膳ユニットに装着されるよう構成される。

本発明のこれら及び他の目的は、モジュール式配膳ユニット用の飲み物メーカーユニットを提供することで、以下に開示される好ましい実施形態にて達成される。この飲み物メーカーは、他の配膳機能ユニットと共通の封じ込め空間（囲い）に収納される。

好ましい実施形態によれば、本発明は、複数の中位置モジュールと、複数の高位置モジュールとを備えた配膳ユニットを提供するものであり、それらのモジュールは一体的に組み付けられてモジュール式配膳ユニットを形成する。ここで、中位置モジュールの少なくとも１つが、飲み物メーカーユニットである。

本発明は、添付の図面を参照して以下の記載から十分に理解される。

図１は、本発明の一態様に従う飲み物メーカーを含むよう構成された配膳ユニットの斜視図である。 図２は、図１の飲み物メーカーに接続する取り付け構造の正面図である。 図３は、本発明の別の実施形態に従う飲み物メーカーを含む配膳ユニットの斜視図である。 図４は、カラフ用トレーの一つが配膳ユニットのハウジングから延び出た状態である、図３に示された配膳メーカーの斜視図である。 図５は、フィルター用トレーが配膳ユニットのハウジングから延び出た状態である、図３に示された配膳メーカーの斜視図である。

図面においては、各図を通じて同じ要素には同じ参照番号が付与されている。以下で解説する図面によると、本発明に従って構成される例示的な配膳ユニット１０が図１に示されている。配膳ユニット１０は複数のサブユニットを備えており、これらのサブユニットは、配膳ユニット１０と一体の部品として構成されてもよく、又は、選択されたモジュールによって組み立てられてもよい。図示の例では、配膳ユニット１０は、複数の中位置ユニット１４Ａ〜Ｃと、複数の高所配置ユニット１６を備えており、これらのユニットが一体的に組み付けられて一つのモジュール式配膳ユニットを形成している。中位置ユニット１４Ａ〜Ｃは、作業に便利な高さに位置決めされており、その結果、いくつかの機能的特徴を有するものとなっている。例えば、ユニット１４Ａは、包装された食材を再加熱するための加熱要素および温度制御装置を具備したオーブンであってもよい。また、ユニット１４Ｂは、冷蔵食品を所定温度で貯蔵するための冷却システムを具備した冷蔵庫であってもよい。高所配置ユニット１６は、食品、調味料、器具類などの貯蔵区画（貯蔵室）として使用されてもよい。好ましくは、中位置ユニットの直下には、複数の車輪付きカートが収容され、それらはキャスター（移動用車輪）を備えるものである。

中位置サブユニットの一つが飲み物メーカー１４Ｃである。その飲み物メーカーは、温、冷、常温の水またはその他の液体を供給するための水供給ノズル１８と、当該ノズルに作動連結された公知タイプの水加熱および／または水冷却設備とを有している。オプションにより、排水設備を有するスライド引き出し型のトレー２０が、物品を支持し又は液滴（したたり）を受け止めるために、ノズルの下に設けられてもよい。区画（仕切り部）２２は、カラフ（ガラス製又は金属製の水差し）２４のような１つ以上の飲料給仕容器を収納するように寸法および形状が作られており、更には、コーヒー、紅茶、その他の温かい飲み物を準備するための従来型の器具類を含んでもよい。また、オプションにより、排水設備を有するスライド引き出し型のトレー２６が、カラフ２４を支持する飲み物メーカーユニットの基礎部分のあたりに設けられてもよく、そのトレーが、カラフ２４の内容物を所望の温度に維持するための加熱要素または加熱パッドを含んでいてもよい。

飲み物メーカー１４Ｃの外形寸法は、他の中位置ユニット１４と同じまたは実質的に同じである。従って、飲み物メーカー１４Ｃは、それが一体のユニットであろうと別体のモジュールであろうと、他の中位置ユニット１４と同じ寸法および同じ接続点を採用することで配膳ユニット１０内に装着され得る。こうして飲み物メーカーは、モジュール式配膳ユニットの一構成要素であったり又は単独使用可能なユニットとして機能し得るモジュール式ユニットとなる。飲み物メーカー１４Ｃは、１４Ａ，１４Ｂのような他の中位置ユニットで置き換えられてもよく、１４Ａ，１４Ｂのような他の中位置ユニットが別の飲み物メーカー１４Ｂで置き換えられて容量を拡大してもよい。

飲み物メーカー１４Ｃが装着される配膳ユニット１０やその他の構造物は、電力コネクタ３０、携帯型水供給コネクタ３２および廃水ドレイン３４のような飲み物メーカー１４Ｃ用の公共施設接続部２８（図２参照）を含んでいてもよい。公共施設接続部２８は、飲み物メーカー１４Ｃが配膳ユニット１０内の所定箇所に押し込まれたときに、モジュールの相補的な設備（図示略）に合致するようなよく知られたタイプの簡単な接続具として設計されている。

図３，４および５に言及すると、飲み物メーカーの別例が共通の参照番号１００で示されている。開示された他の実施形態にあるように、飲み物メーカー１００は、スライド引き入れすることができ且つ各種の公共施設接続部と接続し得るように寸法決めされ配置されたハウジング１０２を有している。図２を参照されたし。飲み物メーカー１００は流し台（シンク）１０４を有し、その流し台は、温水および冷水の供給用蛇口１０６、並びに飲み物用カラフ１１０を支持する一対のスライド引き出し式カラフ用トレー１０８の下側に位置している。カラフ用トレー１０８は、カラフ１１０内を所望の飲み物温度に維持する加熱エレメントを含んでおり、後ろのカラフ１１０にアクセスし易いよう十分遠くまで引き出せるように構成されている。流し台１０４は、水用蛇口１０６からの水はもちろんのこと、カラフ用トレー１０８上に位置するカラフ１１０からの液滴（したたり）や液はね（ほとばしり）を受け止めるように機能する。

図５に最もよく示されているように、飲み物メーカー１００はまた、スライド引き出し式のフィルター用トレー１１２を有する。このトレー１１２は、コーヒーを抽出すると共にその抽出されたコーヒーをトレー１０８上で直下に位置するカラフ１１０内にしたたらせるためのコーヒーフィルターを受承するフィルター用開口１１６を有している。概略図で示すように、タンク１１８から供給された水は、フィルター用トレー１１２の上方位置に運ばれ、フィルター用開口１１６に供給される。コーヒーの抽出時、フィルター用トレー１１２は外へ引き出され、コーヒーの粉を含んだフィルターが載せられ、図３および図４に示すようにカラフ１１０の上方位置に戻される。この抽出プロセスは、図示しないコントロールパネルにて開始される。

モジュール式配膳ユニットが、旅客区画（客室）と乗客へのサービス区画とを備えた航空機、列車、バスまたはその他の乗り物に装備されることは好ましい。

以上において、飲み物メーカーを具備した配膳ユニットを説明した。本発明の種々な詳細は、本発明の範囲を逸脱することなく変更されてもよい。更に、好ましい実施形態、発明、および当該発明を実施するためのベストモードに関する前述の記述は、例示目的のためだけに提供されたものであって、発明の範囲を限定する目的のためではない。

Claims (10)

1. 複数の中位置モジュールと、複数の高位置モジュールとを備え、
   それらのモジュールが一体的に組み付けられてモジュール式配膳ユニットを形成し、
   前記中位置モジュールの少なくとも１つが飲み物メーカーユニットである、
   ことを特徴とする配膳ユニット。
2. 前記配膳ユニットは、電気供給接続部および水供給接続部を具備し、前記飲み物メーカーユニットは、前記配膳ユニットの前記電気供給接続部および水供給接続部につながっている、ことを特徴とする請求項１に記載の配膳ユニット。
3. 前記飲み物メーカーユニットは、液体を供給するための少なくとも１つのノズルを備えている、ことを特徴とする請求項１に記載の配膳ユニット。
4. 前記飲み物メーカーユニットは、少なくとも１つのカラフ、少なくとも１つのカラフ用トレー、少なくとも１つのフィルター用トレー、および前記カラフを加熱するための少なくとも１つの加熱パッドを備えている、ことを特徴とする請求項１に記載の配膳ユニット。
5. 前記飲み物メーカーユニットは、流し台および廃水ドレインを備えている、ことを特徴とする請求項１に記載の配膳ユニット。
6. 前記飲み物メーカーユニットは、水供給タンクを備えている、ことを特徴とする請求項１に記載の配膳ユニット。
7. 前記飲み物メーカーユニットは、少なくとも１つのカラフを収納するための区画を区画形成している、ことを特徴とする請求項１に記載の配膳ユニット。
8. 乗客へのサービス区画を備えた航空機と、前記乗客へのサービス区画に備え付けられたモジュール式配膳ユニットとを具備した組合せ構造であって、
   前記モジュール式配膳ユニットは、
   複数の中位置モジュールと、複数の高位置モジュールとを備え、
   それらのモジュールが一体的に組み付けられてモジュール式配膳ユニットを形成し、
   前記中位置モジュールの少なくとも１つが飲み物メーカーユニットである、
   ことを特徴とする組合せ構造。
9. 前記配膳ユニットは、当該配膳ユニットに前記飲み物メーカーユニットを接続するための電気供給接続部および水供給接続部を備える、ことを特徴とする請求項８に記載の組合せ構造。
10. 前記飲み物メーカーユニットは、液体を供給するためのノズル、カラフ、カラフ用トレー、フィルター用トレー、コーヒーメーカー、加熱パッド、流し台、廃水ドレイン、および内部にカラフを収納するための区画を備えている、ことを特徴とする請求項８に記載の組合せ構造。

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