JPH11318712A - ドリンクサービスカート - Google Patents

ドリンクサービスカート

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JPH11318712A
JPH11318712A JP10148425A JP14842598A JPH11318712A JP H11318712 A JPH11318712 A JP H11318712A JP 10148425 A JP10148425 A JP 10148425A JP 14842598 A JP14842598 A JP 14842598A JP H11318712 A JPH11318712 A JP H11318712A
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cart
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hot air
hot water
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Kiichi Ueda
貴一 上田
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、飲料を乗客等のユーザーに、香り高
く味わい深く提供でき、第2に、これと共に各種の飲料
を、好みに応じて提供でき、第3に、しかも簡単,容
易,迅速に提供可能な、ドリンクサービスカートを提案
する。 【解決手段】 このドリンクサービスカートは、カート
本体1内に配設された給電部2と、カート本体1内に配
設され熱湯Cを貯溜するタンク部3と、カート本体1に
配設され熱風を吹き出し可能な熱風供給部4と、カート
本体1の上部に配設されタンク部3からポンプ10を介
して供給された熱湯Cを注出可能なノズル9を備えた注
出部5と、飲料素材Eを封入し上部に注入受部12を下
部に開放可能部Dを備えた封入パックAと、を有してな
る。そして封入パックAは、注出部5下にセットされ、
ノズル9にて注入受部12が開孔されて熱湯Cが注入さ
れ、熱風供給部4からの熱風にて開放可能部Dが剥離開
放可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドリンクサービス
カートに関する。すなわち、例えば新幹線,その他の鉄
道,航空機,船舶,その他の輸送手段内において、飲料
の提供サービスに供される、ドリンクサービスカートに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような輸送手段において、例えばコ
ーヒーの提供サービスは、従来次のように行われてい
た。すなわち、まず駅等の厨房やビュッフェ付車輌の厨
房等で、コーヒーをドリップした後、抽出されたコーヒ
ーをポットに移し、それからワゴン等にて座席の乗客間
を巡回し、注文に応じポットから紙コップ等に移して、
乗客へと提供されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。上述し
たように、コーヒーは事前に予めドリップされており、
いわば作り置きされていた。そこで、乗客等のユーザー
に提供される際には、挽きたての味と香りが抜け落ちて
しまっていることが多く、品質面に問題が指摘されてい
た。周知のとおり、コーヒーはドリップ直後から酸化が
進行し始め、抽出後15分も経過すると鮮度が失われ、
香りが損なわれると共に味わいが低下してしまう。そこ
で従来より、乗客等のユーザーに対し、鮮度に富み香り
高く味わい深いコーヒーを提供したい、という要望があ
った。なお以上は、コーヒーを例に取って説明したが、
ココア、紅茶,その他の飲料についてもほぼ同様の事情
下にあり、香り高く味わい深い新鮮な飲料の提供サービ
スが、強く望まれていた。
【0004】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、給電
部,熱湯のタンク部,熱風供給部,熱湯の注出部,飲料
素材の封入パック等を、カート本体に備えつけてなり、
更に適宜、コップ,氷供給部等を備えつけてなることに
より、第1に、飲料を香り高く味わい深く提供できると
共に、第2に、各種の飲料を好みに応じて提供でき、第
3に、しかも簡単,容易,迅速に提供可能な、ドリンク
サービスカートを提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
のドリンクサービスカートは、飲料の提供サービスに供
される。そして、箱状をなしキャスターを備えたカート
本体と、該カート本体内に配設されバッテリーを備えた
給電部と、該カート本体内に配設され熱湯を貯溜するタ
ンク部と、該カート本体に配設され熱風を供給,吹き出
し可能な熱風供給部と、該カート本体の上部に配設さ
れ、該タンク部からポンプを介して供給された熱湯を注
出可能なノズルを備えた注出部と、飲料素材を封入して
なり上部に注入受部を下部に開放可能部を備えた封入パ
ックと、を有してなる。そして該封入パックは、該注出
部下にセットされ、該ノズルにて該注入受部が開孔され
ると共に熱湯が注入可能であり、かつ、該熱風供給部か
ら吹き出された熱風にて、該開放可能部が剥離開放可能
となっていること、を特徴とする。
【0006】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2のドリンクサービスカートは、請
求項1に記載したドリンクサービスカートであって、該
ドリンクサービスカートは、新幹線,その他の鉄道,航
空機,船舶,その他の輸送手段内において使用されるこ
と、を特徴とする。請求項3については次のとおり。す
なわち、この請求項3のドリンクサービスカートは、請
求項1に記載したドリンクサービスカートにおいて、該
封入パック内に封入される該飲料素材は、コーヒー,コ
コア,紅茶,鳥龍茶,日本茶,ハーブ茶,その他の飲
料,更にコーヒーについてはモカ,キリマンジェロ,ブ
ルーマウンテン,アメリカン,その他,これらのブレン
ド,更に紅茶についてはダージリン,アッサム,セイロ
ン,その他,これらのブレンド等々について、それぞれ
の原料を細片化すると共に飲料用に加工したものよりな
る。該封入パックは、これら各種の該飲料素材の中から
適宜複数種類を選択すると共に、それぞれを個別に封入
したものが予め多数準備され、ココア用以外は内部に濾
過部を備えていること、を特徴とする。
【0007】次に、請求項4については次のとおり。す
なわち、この請求項4のドリンクサービスカートは、請
求項1に記載したドリンクサービスカートにおいて、該
注出部下にセットされた該封入パック下に、更にコップ
がセット可能となっている。そして該コップには、剥離
開放された該開放可能部を介し、該封入パックから飲料
が流下可能となっていること、を特徴とする。請求項5
については次のとおり。すなわち、この請求項5のドリ
ンクサービスカートは、請求項4に記載したドリンクサ
ービスカートにおいて、該カート本体には氷供給部が付
設されている。そして該氷供給部は、該コップに対し細
断された氷を流下可能となっていること、を特徴とす
る。
【0008】本発明は、このようになっているので、次
のようになる。このドリンクサービスカートは、給電部
のバッテリーが充電され、タンク部に熱湯が貯溜されて
おり、キャスターを利用して乗客等のユーザーのもとへ
と移動される。そして、飲料等の提供サービスに際して
は、まず、異なる種類の飲料素材の封入パックから、好
みのものが選択されて、注出部下にセットされる。又、
この封入パック下にコップがセットされ、必要に応じ、
氷供給部から細断された氷がコップ内に流下される。そ
れから、封入パックの上部の注入受部が、注出部側のノ
ズルにて開孔され、タンク部からポンプを介して供給さ
れた熱湯が、ノズルや開孔された注入受部を介し、封入
パック内に順次注入される。これと共に、封入パックの
下部の開放可能部が、熱風供給部から吹き出された熱風
等により、剥離開放される。そこで、封入パック内に封
入されていた飲料素材に熱湯が混入され、ココアの場合
を除き濾過部を通過してドリップされた後、開放された
開放可能部からコップ内へと流下する。このようにして
所望の飲料が得られ、即その場で乗客等のユーザーに提
供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に基づいて詳
細に説明する。図1,図2,図3等は、本発明の実施の
形態の説明に供する。そして図1は、そのドリンクサー
ビスカートの側面説明図、図2は、斜視説明図である。
図3は、封入パック等の正面説明図である。
【0010】このドリンクサービスカートは、飲料の提
供サービスに供される。例えば、新幹線,その他の鉄
道,航空機,船舶,その他の輸送手段内において、乗員
が座席の乗客に対し、飲料の提供サービスを行う際に使
用されるが、その他、各種の式場,会場,催場内や、オ
フィス,作業所等々において、不特定多数のユーザーを
対象に、飲料の提供サービスを実施する際に使用され
る。そして、このドリンクサービスカートは、次のカー
ト本体1,給電部2,タンク部3,熱風供給部4,注出
部5,氷供給部,封入パックA,コップB等を備えてな
る。以下これらについて詳述する。
【0011】まずカート本体1は、箱状をなしキャスタ
ー6を備えてなる。すなわちカート本体1は、天板,床
板,側板,前後板等が、一体化されたプレート構造より
なり、床板の四隅下にキャスター6が付設されており、
手で押して移動されると共に、ブレーキが付設されてい
る。カート本体1は、このようになっている。次に給電
部2は、カート本体1内に配設され、バッテリーを備え
てなる。すなわち、電源装置たる給電部2は、カート本
体1内の最下部に収納されており、バッテリーとその通
電充電部とから構成されている。給電部2は、このよう
になっている。
【0012】又、タンク部3は、カート本体1内に配設
され、熱湯Cを貯溜する。すなわちタンク部3は、カー
ト本体1内の上下方向中央部に収納されており、グラス
ウール等を利用した断熱構造よりなり、図示例では13
リットル程度(約100杯分程度)の熱湯Cを、余裕を
もって貯溜可能な容量よりなる。そして使用時に、予め
熱湯Cが外部から給湯,貯溜されると共に、事後は、こ
の貯溜された熱湯Cが例えば90℃程度の所定温度を保
持するように、給電部2にて駆動される100W程度の
バックアップヒーター(図示せず)が、サーモスタット
付で付設されている。なおタンク部3は、図示例の1槽
式によらず2槽式その他の多槽式であってもよく、又、
バックアップヒーターが付設されていないタイプでもよ
く、更に、冷水を給水して加熱ヒーターにて熱湯Cとす
る方式によることも考えられる。タンク部3は、このよ
うになっている。
【0013】次に熱風供給部4は、カート本体1に配設
され、熱風を供給,吹き出し可能となっている。このよ
うな熱風供給部4について、更に詳述する。図示例の熱
風供給部4は、タンク部3内に貯溜された熱湯Cを利用
して、熱風を供給,吹き出す方式よりなり、外気を取り
入れる吸入部7と、熱風を供給する供給部8とを備えて
なり、これらは、パイプ,給電部2にて駆動されるファ
ン,制御部等により構成されている。そして、吸入部7
にて取り入れた外気を、タンク部3内の上部空間へと導
き、貯溜された熱湯Cの熱気を利用して熱風とした後、
供給部8にて封入パックAの開放可能部Dへと供給し
て、吹き出すようになっている。供給部8の先端部は、
カート本体1の上部にセットされた封入パックAの下部
の開放可能部Dに対し、対応位置して開口し、供給され
た熱風を吹き出し可能となっている。
【0014】なお、このような熱風供給部4による熱風
の供給,吹き出しは、制御部にて制御されており、封入
パックAのセットの検知や、注出部5のノズル9による
熱湯Cの注出の検知や、操作ボタンの押下の検知等のい
ずれかの後、所定時間(分又は秒単位)経過後に、一度
に強力に実施されるように設定されている。又、熱風供
給部4の構成は、このような図示例方式に限定されるも
のではなく、その他各種の公知方式を採用可能であり、
例えば熱湯Cを利用せず給電部2にて駆動されるヒータ
ー等を利用する方式も考えられる。熱風供給部4は、こ
のようになっている。
【0015】次に注出部5は、カート本体1の上部に配
設され、タンク部3からポンプ10を介して供給された
熱湯Cを注出可能なノズル9を備えてなる。このような
注出部5について、更に詳述する。まず、カート本体1
内の中央部に収納されたタンク部3には、注出部5の供
給管11の基端が接続されており、この供給管11は、
途中に給電部2にて駆動されるポンプ10を介した後、
カート本体1の上部前面へと配設され、このような供給
管11の先端に、ノズル9が取り付けられている。もっ
て熱湯Cが、タンク部3からポンプ10にて供給管11
中を圧送されてノズル9に至り、ノズル9から注出可能
となっている。注出コックたるノズル9は、カート本体
1の上部前面に下向きに配されており、直下にセットさ
れる封入パックAの注入受部12に対し、密に接続可能
な形状よりなると共に、常時は閉鎖されている注入受部
12を開孔可能な形状よりなる。そして熱湯Cを、開孔
された注入受部12を介し、封入パックA内に注出,注
入可能となっている。
【0016】なお、このような注出部5による熱湯Cの
注出,注入のオン,オフは、例えば、付設された制御部
にて制御されており、封入パックAのセットの検知や、
操作ボタンの押下の検知等のいずれかに基づき、ポンプ
10が駆動されて、熱湯Cが供給管11にてノズル9へ
と供給され、もって一杯分の熱湯Cが供給されると、ポ
ンプ10の駆動が停止されるようになっている。又、ノ
ズル9と封入パックAの注入受部12との接続や、ノズ
ル9による封入パックAの注入受部12の開孔も、封入
パックAをセットする手動操作に伴い行われるように設
定してもよいが、これによらず、封入パックAのセット
の検知や、操作ボタンの押下の検知等のいずれかに基づ
き、ノズル9が下降動作をして注入受部12に接続さ
れ、注入受部12を開孔するようにしてもよい。なお後
者の場合には、ノズル9は、供給管11の先端に対し昇
降可能に取り付けられると共に、給電部2にて駆動され
るモータを利用して昇降動可能とされ、かつ事後、ノズ
ル9が上昇動作,復帰動作すべく制御される。注出部5
は、このようになっている。
【0017】次に封入パックAは、飲料素材Eを封入し
てなると共に、上部に注入受部12、下部に開放可能部
Dを備えてなる。そして、この封入パックAは、注出部
5下にセットされ、ノズル9にて注入受部12が開孔さ
れると共に熱湯Cが注入可能であり、かつ、熱風供給部
4から吹き出された熱風等にて、開放可能部Dが剥離開
放可能となっている。
【0018】このような封入パックAについて、更に詳
述する。まず、封入パックAは、常時は密封された金属
箔製の縦長肉薄状の中空袋体よりなる。もって、内部に
封入された飲料素材Eをほぼ無酸素状態にて保持し、使
用(例えばドリップによる抽出)直前まで、外部の酸素
を遮断して飲料素材Eの鮮度を維持する。封入パックA
は、使用に際しカート本体1の上部前面にセットされ
て、注出部5のノズル9下に位置し、ノズル9に注入受
部12が接続されると共に、注入受部12が開放され
る。なお、このような封入パックAのセットは、カート
本体1側の上部前面に付設されたセット保持部Hを利用
して行われるが、このようなセット保持部Hを設けるこ
となく、ノズル9に注入受部12を接続して開孔せしめ
る手動操作により、封入パックA全体がセットされてし
まう方式も採用可能である。なおセット保持部Hは、少
なくとも側周壁と前面ドアとを備えてなる。
【0019】又、封入パックAの注入受部12は、例え
ば樹脂製よりなり、封入パックA本体の上部中央に一体
設されてなる。この注入受部12は、その下部が封入パ
ックA本体内に挿着されると共に、その上部が封入パッ
クA本体上に突出し、上端面が開放可能に閉鎖された略
管状をなす。そして、このような注入受部12の上部上
端面が、注出部5側のノズル9下端にて開孔可能である
と共に、この略管状をなす注入受部12内にノズル9が
密挿入可能な、形状関係,寸法関係に設定されている。
このようにして、注入受部12とノズル9間が、接続可
能となっている。
【0020】封入パックAの開放可能部Dは、封入パッ
クA本体の下部に形成されている。そして、この開放可
能部Dは、例えば所定の接着構造よりなり、中空袋状を
なす封入パックA本体の下部外周縁の密閉・閉鎖を、加
熱により容易に溶融可能な接着剤にて行った構造よりな
る。すなわち、熱風供給部4にて熱風が吹き付けられる
ことにより、更には封入パックA中に熱湯Cが注入され
ることにより、このような熱等にて容易かつ確実に、封
入パックAの下部外周縁の接着剤が溶融する構造よりな
る。開放可能部Dは、例えばこのような構造よりなり、
熱風等にて溶融することにより剥離可能となっており、
封入パックAの密閉・閉鎖されていた下部を、開放可能
としてなる。
【0021】又、このような封入パックA内に封入され
る飲料素材Eとしては、各種のものが考えられる。すな
わち、この飲料素材Eとしては、コーヒー,ココア,紅
茶,鳥龍茶,日本茶,ハーブ茶,その他の各種飲料,更
にコーヒーについてはモカ,キリマンジェロ,ブルーマ
ウンテン,アメリカン,その他,これらのブレンド,更
に紅茶についてはダージリン,アッサム,セイロン,そ
の他,これらのブレンド等々について、それぞれの原料
を細片化すると共に飲料用に加工したものよりなる。な
お適宜必要に応じ、砂糖,レモン,ミルク,その他の添
加材が、このような加工時に混入される。例えば、コー
ヒーの場合には、原料たるコーヒー豆を粗挽き加工した
粉状のものよりなり、紅茶の場合は、原料たる茶葉を醗
酵加工したものよりなり、茶の場合は、原料たる茶葉を
蒸して焙って加工したものよりなる。封入パックAは、
これらの各種飲料素材Eの中から適宜複数種類を選択す
ると共に、それぞれを個別に封入したものが、予め多数
準備される。なお、ココア用以外は、内部に濾紙や濾布
製の濾過部Fを備えてなり、濾過部F上に飲料素材Eが
封入されている。封入パックAは、このようになってい
る。
【0022】次に、注出部5下にセットされる封入パッ
クA下には、更にコップBがセット可能となっている。
そして、このコップBには、剥離開放された開放可能部
Dを介し、封入パックAから飲料が流下可能となってい
る。すなわち、カート本体1の上下方向中央部の前面に
は、受け台13が形成されており、この受け台13上
に、例えば紙コップよりなるコップBが載置,セット可
能となっている。そして、このようにセットされたコッ
プBの上部開口上に、セットされた封入パックAの開放
可能部Dが、対向位置する関係に設定されている。コッ
プBは、このようになっている。
【0023】なお図2中、14はコップストッカーであ
り、このコップストッカー14に、未使用の多数のコッ
プBがストックされる。又、15はパックストッカーで
あり、このパックストッカー15に、未使用の各種の封
入パックAがストックされる。16はダストボックスで
あり、このダストボックス16に、使用済の封入パック
A等が回収される。17はトレー、18はタンク部3下
に付設された排出管、19は排出管18に介装された排
出弁である。20は、砂糖,レモン,ミルク,その他用
の添加材ストッカーである。又、カート本体1には氷供
給部(図示せず)が付設されており、この氷供給部は、
セットされたコップBに対し、細断された氷を流下可能
となっている。
【0024】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このドリンクサービス
カートにあっては、予め、箱状をなすカート本体1内の
給電部2のバッテリーが、電力を供給可能に充電される
と共に、タンク部3に熱湯Cが貯溜されている。そして
使用に際し、キャスター6を利用して、乗客等のユーザ
ーのもとへと移動される。もって、飲料の提供サービス
に際しては、まず、例えばコーヒー,ココア,紅茶,そ
の他の異なる種類の飲料素材Eが封入された封入パック
Aの中から、乗客等のユーザーの好みのものが選択さ
れ、この選択された封入パックAが、カート本体1上部
の注出部5下にセットされる。これと共に通常は、この
セットされた封入パックA下に、コップBがセットさ
れ、適宜必要に応じ、氷供給部から細断された氷がコッ
プB内に流下される。
【0025】それから、セットされた封入パックAにつ
いて、その上部の注入受部12が、注出部5側のノズル
9にて開孔されると共に、ノズル9に接続される。そし
て、タンク部3からポンプ10を介して供給された熱湯
Cがまず少量、ノズル9や開孔された注入受部12を介
し、封入パックA内に注入され、内部に封入されていた
飲料素材Eに混入されて、これをふやけさせる等、軟化
熱処理する。しかる後、ほぼ一杯分に相当する熱湯C
が、ノズルや開放された注入受部12を介し、封入パッ
クA内に順次注入されると共に、封入パックAの下部の
開放可能部Dに対し、熱風供給部4から熱風が吹き出さ
れ、もって開放可能部Dが、この熱風と注入された熱湯
Cの熱と重量等により剥離開放される。
【0026】そこで、封入パックA内において、前述に
より軟化熱処理された飲料素材Eに熱湯Cが混入され、
ココアの場合を除き濾過部Fを通過してドリップされた
後、下部の開放された開放可能部Dから、外部へと流下
して行く。このようにして所望の飲料が得られ、例えば
コップB内へと流下された後、乗客等のユーザーに提供
される。さてそこで、このドリンクサービスカートによ
ると、次の第1,第2,第3のようになる。
【0027】第1に、乗客等のユーザーへの提供サービ
スに際しては、上述したように、ドリンクサービスカー
トをそのユーザーの元へと移動させて、好みの封入パッ
クAを選択してセットすると共にコップBをセットした
後、熱湯Cが封入パックAに注入され、熱風が吹き出さ
れる。これらにより、所望の飲料が得られ、即その場で
直接、乗客等のユーザーに提供される。このようにし
て、例えばドリップしたてで抽出直後のコーヒーや紅茶
等の飲料、作りたてで香りと味に優れた新鮮な飲料を、
酸化により品質が低下することなく、乗客等のユーザー
に直接提供可能となる。
【0028】第2に、そして異なる種類の飲料素材Eが
封入された封入パックAを、予め各種,多数準備してお
くことにより、乗客等のユーザーは、好みに合った飲料
を自由に選択できるようになる。すなわち、乗客等のユ
ーザーは、コーヒー,ココア,紅茶,鳥龍茶,日本茶,
ハーブ茶,更にコーヒーについてはモカ,キリマンジェ
ロ,ブルーマウンテン,アメリカン,その他,これらの
ブレンド,更に紅茶についてはダージリン,アッサム,
セイロン,その他,これらのブレンド等々について、そ
の中から好みに合った飲料を、選択して楽しむことがで
きるようになる。又、砂糖,レモン,ミルク,その他の
添加材を混入したもの、しないもの等、更には、ホット
タイプのものアイスタイプのものを、自由に選択して楽
しむことも可能である。
【0029】第3に、しかもこのドリンクサービスカー
トによると、カートを移動させるだけで、そして封入パ
ックAやコップBをセットすると共に、熱湯Cの注入と
熱風の吹き出しを行うだけで、簡単,容易,迅速に、作
りたての飲料を、数分後に乗客等のユーザーに提供可能
である。
【0030】なお図示例のドリンクサービスカートは、
熱風供給部4,ノズル9を含む注出部5,受け台13等
が、1個ずつ配設され、もって1個の封入パックAやコ
ップBがセットされる、いわゆる単式タイプのものより
なっていたが、本発明に係るドリンクサービスカート
は、これに限定されるものではなく、いわゆる多連式タ
イプのものも可能である。例えば、熱風供給部4,ノズ
ル9を含む注出部5,受け台13等が、横に並んで2個
ずつ配設され、もって2個の封入パックAやコップBが
同時にセットされる、いわゆる2連式タイプのドリンク
サービスカートも、可能である。この場合には、同時に
2種類の飲料を、提供することが可能となる。
【0031】
【発明の効果】本発明に係るドリンクサービスカート
は、以上説明したように、給電部,熱湯のタンク部,熱
風供給部,熱湯の注出部,飲料素材の封入パック等を、
カート本体に備えつけてなり、更に適宜、コップ,氷供
給部等を備えつけてなることにより、次の効果を発揮す
る。
【0032】第1に、飲料を香り高く味わい深く、提供
できるようになる。すなわち、このドリンクサービスカ
ートによると、例えばドリップしたての抽出間もない作
りたての、新鮮な飲料を、乗客等のユーザーに対し、香
りと味を逃がすことなく直接、提供サービスすることが
できる。すなわち、前述したこの種従来例のように、予
め作り置きしておいた飲料を、ポットやワゴンを利用し
て提供していた場合に比し、飲みたい時に作りたての飲
料をその場で提供でき、品質面に優れた飲料の提供サー
ビスが可能となる。
【0033】第2に、これと共に各種の飲料を、好みに
応じて提供できるようになる。すなわち、このドリンク
サービスカートによると、異なる種類の飲料素材が封入
された封入パックを、予め各種,多数準備しておくこと
により、乗客等のユーザーは、飲料の種類を自由に選択
でき、好みに合わせて楽しむことができるようになる。
【0034】第3に、しかも簡単,容易,迅速に提供可
能である。すなわち、このドリンクサービスカートによ
ると、注出部下に好みの封入パックをセットすると共に
コップをセットした後、注出部のノズルにて熱湯が封入
パックに注入され、熱風供給部にて熱風が封入パックに
吹き出されることにより、即その場で飲料を提供するこ
とができる。このように簡単,容易,迅速に、作りたて
の飲料を乗客等のユーザーに提供可能である。このよう
に、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、
本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドリンクサービスカートについ
て、発明の実施の形態の説明に供する側面説明図であ
る。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供する斜視説明図
である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、封入パック
等の正面説明図である。
【符号の説明】
1 カート本体 2 給電部 3 タンク部 4 熱風供給部 5 注出部 6 キャスター 7 吸入部 8 供給部 9 ノズル 10 ポンプ 11 供給管 12 注入受部 13 受け台 14 コップストッカー 15 パックストッカー 16 ダストボックス 17 トレー 18 排出管 19 排出弁 20 添加材ストッカー A 封入パック B コップ C 熱湯 D 開放可能部 E 飲料素材 F 濾過部 H セット保持部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料の提供サービスに供されるドリンク
    サービスカートであって、 箱状をなしキャスターを備えたカート本体と、該カート
    本体内に配設されバッテリーを備えた給電部と、該カー
    ト本体内に配設され熱湯を貯溜するタンク部と、該カー
    ト本体に配設され熱風を供給,吹き出し可能な熱風供給
    部と、 該カート本体の上部に配設され、該タンク部からポンプ
    を介して供給された熱湯を注出可能なノズルを備えた注
    出部と、飲料素材を封入してなり上部に注入受部を下部
    に開放可能部を備えた封入パックと、を有してなり、 該封入パックは、該注出部下にセットされ、該ノズルに
    て該注入受部が開孔されると共に熱湯が注入可能であ
    り、かつ、該熱風供給部から吹き出された熱風にて、該
    開放可能部が剥離開放可能となっていること、を特徴と
    するドリンクサービスカート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したドリンクサービスカ
    ートであって、該ドリンクサービスカートは、新幹線,
    その他の鉄道,航空機,船舶,その他の輸送手段内にお
    いて使用されること、を特徴とするドリンクサービスカ
    ート。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載したドリンクサービスカ
    ートにおいて、該封入パック内に封入される該飲料素材
    は、 コーヒー,ココア,紅茶,鳥龍茶,日本茶,ハーブ茶,
    その他の各種飲料,更にコーヒーについてはモカ,キリ
    マンジェロ,ブルーマウンテン,アメリカン,その他,
    これらのブレンド,更に紅茶についてはダージリン,ア
    ッサム,セイロン,その他,これらのブレンド等々につ
    いて、それぞれの原料を細片化すると共に飲料用に加工
    したものよりなり、 該封入パックは、これら各種の該飲料素材の中から適宜
    複数種類を選択すると共に、それぞれを個別に封入した
    ものが予め多数準備され、ココア用以外は内部に濾過部
    を備えていること、を特徴とするドリンクサービスカー
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載したドリンクサービスカ
    ートにおいて、該注出部下にセットされた該封入パック
    下に、更にコップがセット可能となっており、 該コップには、剥離開放された該開放可能部を介し、該
    封入パックから飲料が流下可能となっていること、を特
    徴とするドリンクサービスカート。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載したドリンクサービスカ
    ートにおいて、該カート本体には氷供給部が付設されて
    おり、 該氷供給部は、該コップに対し細断された氷を流下可能
    となっていること、を特徴とするドリンクサービスカー
    ト。
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