JP2010516693A - Kit阻害剤に対して獲得した抵抗性を有する癌の処置 - Google Patents

Kit阻害剤に対して獲得した抵抗性を有する癌の処置 Download PDF

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Abstract

本発明は、KIT阻害剤に対し抵抗性を獲得した癌をDASTの有効量を投与することによって処置する組成物および方法を提供する。

Description

癌は、二つの遺伝性性質、すなわち(1)制御されない細胞分裂と、そして(2)隣接組織中への直接の発育(浸潤)によるか、または離れた部位へ細胞の移動(転移)により他の組織を浸潤するこれらの細胞の能力によって特徴付けられる病気のクラスである。高増殖性質は最初に腫瘍または新生物を発生させる。腫瘍は、その細胞がまわりの組織を例えばルーズに破壊し、血液またはリンパ系へ侵入することにより、または体内の他の部位において二次腫瘍を形成することによって浸潤する能力を獲得する時の癌と考えられる。規制されない発育は、他の機能の中でも細胞分裂、細胞サイクルをコントロールする生存遺伝子に対して突然変異を招来する傷ついたDNAによって引起こされる。遺伝または獲得されることができる一以上のこれらの突然変異はコントロールされない細胞分裂および癌へ導くことができる。
癌はそれらが発生する組織および細胞タイプに従って分類することができる。上皮から発達する癌は癌腫と呼ばれ、結合および筋組織からのそれらは肉腫と呼ばれる。追加の癌は造血細胞から発生する癌(例えば白血病)および神経系の癌を含む。
一般に、癌は異常細胞の集団が継続的な突然変異および選択のサイクルを通じて一層異常な細胞に進化する過程の間に発生するように見える。突然変異する時癌を生ずる100以上の異なる遺伝子が同定されている。これらのいわゆる癌臨界遺伝子は、多数のそして並列的経路を含んでいる高度に複雑なプロセスである、細胞分裂の調節において役割を果す。これらは成長因子、サイトカイン、ホルモン等を含む。
癌は悪性病の部位および性格と、転移があるかないかによって多くの異なる症状を引起こし得る。決定的診断は通常生検によって得た組織の顕微鏡検査を必要とする。一旦診断されると、癌は通常外科手術、化学療法および/または放射線によって処置される。
もし処置しなければ、大部分の癌は最終的に死を引起こす。癌は先進国において主要な死因の一つである。National Cancer Instituteにより、約980万人のアメリカ人が癌の履歴を持って2001年1月に生存していたと推計されている。2005年だけで約1,372,910例の癌の新しい例が診断されるものと見込まれた。2005年には、殆ど60万人のアメリカ人が癌で死亡した。これは死亡した人4人に約1人の割合である。癌の多数の形が避けることができる環境要因に関連している。煙草の喫煙は他のどの環境要因よりも多数の癌へ導く。
キナーゼ阻害剤が成功的に癌の処置に使用されている(例えば、Drevs et al.,Current Drug Targets,2003,4,113−121)。しかしながら一部の患者は薬物活性に対する抵抗性を獲得する。一態様において本発明は、癌を有する対象に対しDASTの有効量を投与することを含み、ここで前記癌はKITチロシンキナーゼ阻害剤に対して抵抗性を獲得している、それを必要とする対象の癌を処置する方法を提供する。チロシンキナーゼ阻害剤はそのキナーゼ活性をブロックまたは減少する薬物(すなわち化合物)である。一般に“チロシンキナーゼ活性”とは、ATP(または他のホスフェートドナー)からチロシン残基へホスフェートの移動を触媒することにより、それ自身、またはトランスホスフォリレートレセプターサブユニット(または他の基質)を自動ホスフォリー化するチロシンキナーゼの能力をいう。
以前成功的に癌の処置に使用されてきたキナーゼ阻害剤に対し癌が抵抗性を獲得した多数の良く証明された症例が存在する。術語“獲得した抵抗性”とは、癌が薬物の効果に対し、ある期間それへ暴露された後抵抗性になる、および/または実質的に低応答性になることを指示する。例えば、胃腸間質腫瘍(GIST)、腸管の間葉腫瘍および慢性骨髄性白血病(CML)は、BCR−ABL,ABL,KITおよびPDGFRのキナーゼ活性を阻害するチロシンキナーゼ阻害剤である、imatinib(STI571またはGleevac)で処置される。患者は当初この処置から利益を受けることができるが、多数の患者は後にこの剤に対する抵抗性を発現することが示された。一部のケースにおいては、この獲得した抵抗性は癌に関係した遺伝子の二次的突然変異から招来することが示された。例えば、多数のGIST患者はKITまたはPDGFRA遺伝子のどちらかにおいて活性化突然変異を持っている。imatinibに対する獲得した抵抗性を有するGIST患者の研究は、KITキナーゼドメインにおける二次的突然変異を示した。例えば、Antonescu et al,Clin.Cancer Res.,11(11):4182−4190,2005およびHeinrich et al,J.Clin.Oncology,24(29),4764−4772,2006を見よ。BCR−ABLにおける第2部位突然変異はCMLにおけるimatinib抵抗性の支配的メカニズムである。例えばimatinib抵抗性に関連した突然変異を記載する、Gorre et al,Science,293:876−880,2001を見よ。獲得した抵抗性は、gefitinib(iressa)またはeriotinib(Tarceva)のようなEGFRキナーゼ阻害剤で処置された患者を含む、他の癌薬物でも観察されている。例えばKobayashi et al,N.Eng.J.med.325:792,2005を見よ。Pao et al.(Plos Med.2,e73,2005)は進行性肺腫瘍を有する患者はEGFRにおける一次薬物感染受容性突然変異に加え、薬物抵抗性へ導いたキナーゼドメインにおける二次的突然変異を含んでいたことを観察した。
それに対する薬物抵抗性が獲得できるKIT阻害剤の例は、限定でなく、例えばimatinibメシレートおよびその誘導体および塩、PP1(4−アミノ−5−(4−メチルフェニル)−7−(t−ブチル)ピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン),MLN518(CT53518),PD180970,SU112481,SU5414,SU6597,SU6663,SU6561を含む。Krysttal et al,Cancer Res.,2001,61:3660−3668をも見よ。
抵抗性突然変異はキナーゼ触媒ドメインにおいてもしばしば起こり、その阻害剤を妨害または阻害剤との相互作用を弱める、KITに対する抵抗性二次突然変異が報告されている。これら二次的突然変異は、ATP結合ポケットをガードし、そして阻害剤と相互作用する部位を含むことができるアミノ酸残基である、ゲートキーパー残基においてしばしば発生する。例えば、Noble et al,Science,303:1800−1805,2004を見よ。
どのようなメカニズムにも拘束されるものではないが、抵抗性または獲得した抵抗性に関連するKIT遺伝子中の突然変異の例は、限定でなく、例えばエクソン13,14および/または17における突然変異;残基654,670,716,816,820,822および823;残基約650−654;残基約670−674;残基約816−824において;V654A(エクソン13)、T6701(エクソン14)、T670E,D716N,S709F(エクソン14),D816G,D816E(エクソン17),C809G,D816H,D816V,D820A,D820E,D820Y,D820G,N822K,Y823D(エクソン17)のようなAループ(活性化)における突然変異;および/またはそのような位置または隣接位置における欠失および他のアミノ酸置換を含む。一般に、KIT阻害剤に対する抵抗性または獲得した抵抗性に関連した一次および/または二次KIT遺伝子突然変異を有するいかなる癌も本発明に従った化合物で処置することができる。
実施例に示すように、突然変異はC−KITタンパク質に対するImatinib(Gleevec)のようなキナーゼ阻害剤の親和性を減少させ、それにより薬物の治療有効性を減少させる。表1は、Imatinib(Gleevec)の結合親和性が減少した特定例を示す。影響された組織(例えば癌)がKIT阻害剤に対して抵抗性または低応答性になるどのような障害もDASTまたはその誘導体で処置することができる。
KIT(C−KIT,肥満細胞成長因子受容性、または幹細胞成長因子受容体としても知られる)は、Hardy−Zuckerman 4ネコ肉腫ウイルスのプロウイルスのヒトホモロジーである。KITは、多数の組織において発現され、そして正常造血、メラニン産生および配偶子発生に必要な膜横断チロシンキナーゼ受容体をコードする。この遺伝子自体は4q11−q12にマップされ、21のエクソンを含み、そして交番にスプライスされる。例えば、Vandenbark et al,Oncogene,7:1266,1992を見よ。
KITにおいて過多発現および/またはゲイン−オブ−ファンクション突然変異はリガンド非依存性チロシンキナーゼ活性、KITの自動ホスフォリル化、コントロールされない細胞増殖、および下流信号経路の刺激を招来し得る。例えば、KITは悪性および良性胃腸間質腫瘍(GIST)の両方において過多発現された。例えば、Koon et al,Gut,2004,53:235−245を見よ。KITはまた骨髄白血病、肥満細胞腫瘍、SCLC,胚芽細胞腫瘍、乳癌および神経芽ストローマにおいても発現される。
KIT遺伝子の活性化突然変異は、ヒト消化管の最も普通な間葉新生物であるGISTの多数のタイプに関連している。例えば、Hirota et al.,Science,279−577−580,1998は、間葉腫瘍49例のうち、その94%が活性化KITを発現したことを示した。GISTは良性および悪性タイプを含み、そして消化管のすべてのレベル(例えば胃、小腸、大腸、直腸等)で発現する腫瘍のスペクトルを含んでいる。
最初はKIT阻害剤に感受性であるが、しかしそれに対する抵抗性を獲得した癌が本発明に従って処置されることができる。KIT遺伝子のエクソン11に(アミノ酸位置550−582から:例えば表2を見よ)、そしてもっと好ましくはコドン550−560内に突然変異を有する癌が特に適応している。特定例は、限定でなく、1)アミノ酸残基557−558欠失;2)アミノ酸残基551−555欠失;3)アミノ酸残基550−558欠失;4)アミノ酸残基559−560欠失;5)アミノ酸残基557−561欠失;6)アミノ酸残基554−558欠失;7)アミノ酸残基552−557欠失;8)V559D,V559AまたはV559Cを含む残基559における突然変異;9)V559D,V560EまたはV560Gを含む残基590における突然変異;10)W557S単独、またはアミノ酸残基552−556欠失との組合せ;11)W557Rを含むアミノ酸残基557における突然変異;12)L576Pを含むアミノ酸残基576における突然変異;13)InsQL576−577を含む。これら突然変異は単独か、または特定的に言及した突然変異のどれかを含む他の突然変異との組合せであることができる。Lasota et al,Am.J.Path.,154:53−60,1999を見よ。
他のKIT突然変異に関連した薬物抵抗性癌、特にKIT阻害剤に感受性の癌も同様に処置することができる。これらは、例えば、全身性マストサイト−シス、例えばF522C突然変異(ARIn et al,Blood,2004,193:3222−3225)、およびK5091(Zhang et al,2005,Lenk.Res.Sept.21)を持つもの;例えばN822KおよびY823Dのようなアミノ酸残基822および823にimatinibメシレート感受性突然変異を持つ睾丸セミノーマ(例えばKemmer et al,Am.J.Pathol.,2004,164:305−314,2004)を含む。
KIT突然変異を有する癌(例えばGIST)に関連した遺伝子突然変異の解析はルーチンに決定することができる。例えば、ヒトKIT遺伝子の発表された配列を用いて特定の領域を増幅するためにPCRを利用することができる。例えばAndre et al,Genomics,1997,39:216−226を見よ。エクソン11の増幅については、例えばLasota et al,Am.J.Path.,154:53−60,1999を見よ。
ジアリール尿素は、セリン−スレオニンキナーゼ阻害剤の一クラスであり、この分野で知られたチロシンキナーゼ阻害剤でもある。以下の刊行物は、癌のような高増殖病の処置のための薬剤組成物の活性成分としてそれらの有用性を例証する。
〔文献リスト1〕
Figure 2010516693
オメガカルボキシアリールジフェニル尿素はWO00/42012(2000年7月20日発行)およびWO00/41698(2000年7月20日発行)に記載されており、ここでは4−{4−〔3−(4−クロロー3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシ酸メチルアミドと呼ぶジフェニル尿素、DASTはWO05/009961(2005年2月3日発行)に開示され、そしてraf,VEGFR−2,p38およびPDGFRキナーゼの強力な阻害剤として記載されている。これらの酵素は癌を含む高増殖病の処置のために関心ある分子標的である。DASTの固体分散体はWO06/026500(2006年3月9日発行)に記載されている。
それにもかかわらず本発明は、責任ある分子メカニズムに関係なく、KIT阻害剤に対して抵抗性を獲得した、上で述べたような癌を処置するためのDASTの使用に関する。
本発明は、それを必要とする対象へDASTの有効量を投与することを含む、癌の処置方法を提供する。
imatinibで処置することができる癌の例は、限定でなく、加速期慢性骨髄性白血病;急性赤血球白血病;急性リンパ芽球および急性単球白血病;緩解期急性リンパ芽球白血病;急性リンパ球白血病;急性単芽球白血病;急性骨髄性白血病;急性骨髄白血病;前立腺腺癌;頭頸部のアデノイドのう胞性癌;進行した胃腸間質腫瘍;原因不明骨髄腫;骨幹端炎;退生稀突起膠腫;星状細胞腫;B細胞成人急性リンパ芽球白血病;芽期慢性骨髄性白血病骨転移;脳腫瘍;乳癌;中枢神経系癌;小児急性リンパ芽球白血病;緩解期小児急性リンパ芽球白血病;小児中枢神経系胚芽細胞腫瘍;小児慢性骨髄性白血病;小児軟組織肉腫;脊索腫;慢性好酸性白血病(CEL);慢性特発性骨髄線維症;慢性骨髄性白血病;慢性骨髄単球白血病;慢性期慢性骨髄性白血病;結腸癌;結直腸癌;皮膚線維肉腫;隆起性皮膚線維肉腫(DFSP);類腱腫;好酸球増加症;流行性カポジ肉腫;本質的血小板血症;Ewingファミリ腫瘍;延長段階小細胞肺癌;ファロピアンチューブ癌;家族性高好酸球増加症;線維肉腫;胃腺癌;胃腸新生物;胃腸間質腫瘍;膠芽腫;グリオーム;神経膠肉腫;グレードI髄膜腫;グレードII髄膜腫;グレードIII髄膜腫;造血リンパ癌;高グレード小児脳星状細胞腫;過多好酸性血病症候群;特発性肺線維症;L1成人急性リンパ芽球白血病、L2成人急性リンパ芽球白血病;急性リンパ球白血病L2;慢性骨髄白血病;慢性期骨髄白血病;肝障害および新生物;肺病;慢性骨髄白血病のリンパ様胚芽期;男性乳癌;悪性線維組織球腫;肥満細胞腫;髄膜血管細胞腫;髄膜腫;転移癌;転移性固形腫瘍;骨髄線維症;慢性期骨髄白血病;骨髄化生;好酸性血症を有する骨髄増殖障害;神経芽腫;非T非B小児急性リンパ芽球白血病;稀突起膠腫;骨肉腫;卵巣胚芽細胞腫瘍;卵巣低悪性可能性腫瘍;卵巣新生物;膵臓癌;骨盤新生物;腹腔癌;腹腔新生物;フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ球白血病;骨髄芽発症にあるフィラデルフィア陽性慢性骨髄白血病;多血症ベラ;肺線維症;再発成人脳腫瘍;再発性成人軟組織肉腫;再発性乳癌;再発性結腸癌;再発性食道癌;再発性胃癌;再発性多形態膠芽腫(GBM);再発性カポジ肉腫;再発性黒色腫;再発性メルケル細胞癌;再発性卵巣上皮癌;再発性膵臓癌;再発性前立腺癌;再発性直腸癌;再発性唾液腺癌;再発性小細胞肺癌;Ewingファミリの再発性腫瘍;再発性子宮肉腫;再発性慢性骨髄性白血病;リュウマチ性関節炎;唾液腺アデノイドのう胞性癌;肉腫;小細胞肺癌;ステージII黒色腫;ステージIIメルケル細胞癌;ステージIII成人軟組織肉腫;ステージIII食道癌;ステージIIIメルケル細胞カルシノーマ;ステージIII卵巣上皮癌;ステージIII膵臓癌;ステージIII唾液腺癌;ステージIIIB乳癌;ステージIIIC乳癌;ステージIV成人軟組織肉腫;ステージIV乳癌;ステージIV結腸癌;ステージIV食道癌;ステージIV胃癌;ステージIV黒色腫;ステージIV卵巣上皮癌;ステージIV前立腺癌;ステージIV直腸癌;ステージIV唾液腺癌;ステージIVA膵臓癌;ステージIVB膵臓癌;全身性肥満細胞症;T細胞小児急性リンパ芽球白血球;睾丸癌;甲状腺癌;切除不能または転移性悪性胃腸間質腫瘍(GIST);特定されない成人固形腫瘍;未処置小児脳幹膠腫;子宮癌肉腫;および子宮肉腫を含む。
語句“有効量”は、癌のいかなる症状または局面をも処置するのに有効なDASTの量を指示する。有効量はルーチンに決定することができる。投与量および投与方法のさらなるガイダンスは後に提供される。
術語“処置”は慣用的に使用される。例えば、ここで述べたすべての癌を含む癌に関連した一以上の症状を撲滅、緩解、減少、緩和、改善等を行う目的のための対象の管理またはケアである。DASTの有効量の投与は、限定でなく、腫瘍後退を惹起し;細胞死滅を惹起し;アポトーシスを惹起し;壊死を惹起し;細胞増殖の阻害;腫瘍成長の阻害;腫瘍転移の阻害;腫瘍移動の阻害;腫瘍浸潤の阻害;病気進行の減少;病気の安定化;血管新生の減少または阻害;患者生存の延長;患者クオーリティ・オブ・ライフの増強;癌に関連した副症状の減少;および上述した局面のいずれかの頻度、重篤度、強度および/または期間の減少を含む、癌病の一以上の局面を処置することができる。
癌のタイプおよび原因に関係なく、そしてそれに関係する遺伝子損傷に関係なく、どんな癌も本発明に従って処置することができる。処置することができることができる癌の例は、限定でなく、GIST、急性骨髄性白血病、肥満細胞腫瘍、SCLC、胚芽細胞腫瘍、乳癌、神経芽腫、鼻腔リンパ腫等である。
処置することができる癌は、例えば一次癌;第2の転移部位において一次癌から発生した癌;外科手術(例えば完全除去、外科的切除等)によって処置された癌;化学療法、放射線、高周波切除、および/または薬物療法に付属する他のものによって処置された癌を含む。例えばマウス、ラット、イヌ、ネコ、非ヒト霊長類、サルおよびヒトを含むどのような対象も本発明に従って処置することができる。
KIT阻害剤に対して獲得した抵抗性を有する癌を処置するDASTの能力はルーチンに決定することができる。例えば、IL−3依存性ネズミ造血細胞ラインBa/F3は、構成的に活性なKIT(例えばアミノ酸残基557−558の欠失を有する)で形質転換される時、IL−3に依存せずに培養することができる。例えば、Tsujimura et al,Blood,1999,93:1319−1329を見よ。imatinibのようなKIT阻害剤の存在下では、構成的に活性なKITポリペプチドを発現する細胞はKIT阻害の結果細胞死滅を受ける。KIT阻害剤に対する抵抗性を付与する第2の突然変異の存在は細胞を救助する。二重突然変異(活性化;KIT抵抗性)を発現する細胞がDASTの存在下で培養される。死滅する細胞はDASTに感受性であり、KIT阻害剤に対して獲得した抵抗性を有する患者の処置においてその有用性を指示する。
本発明に従って処置することができる癌の特定例は、残基557−558の欠失を有し、そしてV654A,T6701,D820Y,N822KおよびY823Dのうちの少なくとも一つの突然変異を有する癌を含む。
本発明はまた、突然変異が活性化および/またはKIT阻害剤抵抗性変異である、KIT遺伝子中の突然変異の存在を決定し、一以上のあらかじめ決定した突然変異を有する対象にDASTを投与することを含む、癌を有する対象をDASTで処置するかどうかを決定する方法を提供する。活性化およびKIT阻害剤抵抗性突然変異は上に記載した。KIT阻害剤に対し抵抗性を有する対象は、活性化および/または抵抗性突然変異(上に列挙したような)の存在についてスクリーニングすることができ、この突然変異を有する対象はDASTで処置することができる。
ここで使用される術語“DAST”は、すべての多形、水和物、溶媒和物、薬学的に許容し得る塩またはそれらの組合せを含む、後記式Iの化合物、4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドを指称する。4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドの代謝物、および慣用技術により調製された4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドのプロドラッグも含まれる。
好適な薬学的に許容し得る塩は当業者に良く知られており、そして塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、シュウ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、安息香酸、サリチル酸、フェニル酢酸、およびマンデル酸のような、無機および有機酸の塩を含む。加えて、薬学的に許容し得る塩は、アルカリカチオン(例えばLi,NaまたはK)、アルカリ土類カチオン(例えばMg+2,Ca+2またはBa+2)、アンモニウムカチオンを含んでいる無機塩基の塩、それに脂肪族および芳香族置換アンモニウム、トリエチルアミン、N,N−ジエチルアミン、N,N−ジシクロヘキシルアミン、リジン、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン(DABCO),1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノン−5−エン(DBN)、および1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ−7−セン(DBV)のプロトン化またはペルアルキル化から生ずるもののような4級アンモニウムカチオンを含んでいる塩のような有機塩基の酸塩を含む。
本発明の目的のための溶媒和物は、溶媒分子が固相の錯体を形成した化合物の形であり、そして限定でなく、例えばエタノールまたはメタノールを含む。水和物は溶媒分子が水である溶媒和物の特定の形である。
DASTの代謝物は、式Iに示した尿素窒素の一以上がヒドロキシルに基で置換された酸化誘導体を含む。DASTの代謝物はまた、式Iに示したメチルアミド基がヒドロキシル化され、その時代謝分解によって脱メチル化されたアナログを含む。DASTの代謝物は、式Iに示したピリジン窒素がN−オキシド形にあり(例えばヒドロキシ置換基)、この分野で1−オキソピリジンおよび1−ヒドロキシピリジンと呼ばれる構造へ導く酸化された誘導体をさらに含む。
DASTは生体内投与後親の活性剤として薬理学的な不活性な誘導体化(官能)基を供給するように分裂する不安定な官能基で修飾することができる。普通プロドラグと呼ばれるこれらの誘導体は、例えば活性剤や物理化学的性質を変えるため、活性剤を特定の組織へ標的化するため、望ましくない副作用を減らすため、および/または活性剤の薬物動態学的および薬力学的性質を変えるために(例えば溶解度、吸収性、生安定性および放出時間)(ここに参照として取り入れる“Pharmacentical Dosage Form and Drug Delivery Systems”(Sixth Edition),edited by Ansel et al,Williams & Wilkins発行、27−29頁参照)使用することができる。
好適なのは、N−脱アルキル化、O−脱アルキル化、脂肪族ヒドロキシル化、芳香族ヒドロキシル化、N−オキシド化、S−オキシド化、脱アミノ化、加水分解反応、グルクロナイド化、サルフェート化およびアセチル化を含む。例えばGoodman and Gilman’s The Phamacolgical Basis of Therapeutics(9th Edition),editor Molinoff et al,McGraw−Hill発行、11−13頁(1996)を見よ。
DASTの好適なプロドラグは、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチルまたはフェニルエステルを含むアルキルエステルのような、良く耐えられる薬学的に許容し得るエステルを含む。フェニル−C−Cアルキルエステルのような追加エステルも使用し得るが、メチルエステルが好ましい。
プロドラグの合成方法は、ここに参照として取り入れるこの標題のレビューに記載される。
〔文献リスト2〕
Figure 2010516693
式Iは以下のとおりである。
Figure 2010516693
DAST、その塩およびその薬剤組成物製造の実施例を以下に示す。
中間体の製造:4−アミノ−3−フルオロフェノール
Figure 2010516693
アルゴンでパージした乾燥フラスコへ、10%Pd/C(80mg)を加え、次に3−フルオロ−4−ニトロフェノール(1.2g,7.64mmol)を酢酸エチル(40mL)中の溶液として加えた。混合物をH雰囲気下4時間かぎまぜた。混合物をセライトのパッドを通して濾過し、溶媒を減圧下蒸発し、所望の生成物を黄褐色固体として得た(940mg,7.39mmol:97%収率)。
H−NMR(DMSO−d)4.38(s,2H),6.29−6.35(m,1H),6.41(dd,J=2.5,12.7,1H),6.52−6.62(m,1H),8.76(s,1H)
出発物質1の製造:4−(4−アミノ−3−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミド
Figure 2010516693
0℃へ冷却したN,N−ジメチルアセタミド(6mL)中の中間体4−アミノ−3−フルオロフェノール(500mg,3.9mmol)の溶液をカリウムt−ブロトキサイド(441mg,3.9mmol)で処理し、褐色溶液を0℃で25分かきまぜた。この混合物へ、ジメチルアセタミド(4mL)中の溶液として4−クロロ−N−メチル−2−ピリジンカルボキサマイド(516mg,3.0mmol)を加えた。混合物を100℃で16時間加熱し、室温へ冷却し、HO(20mL)を加え、酢酸エチル(4×40mL)で抽出した。合併した有機層を水(2×30mL)で洗い、乾燥し(MgSO)、蒸発した赤褐色オイルを得た。H−NMRは残留ジメチルアセタミドの存在を示したので、このオイルをジエチルエーテル(50mL)に取り、食塩水(5×30mL)でさらに洗った。有機層を乾燥し(MgSO)、そして濃縮して所望の生成物、出発物質1を赤褐色固体950mgとして得た。これを精製することなく次工程において使用した。
実施例1:DASTの製造:4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミド
Figure 2010516693
トルエン(3mL)中の4−(4−アミノ−3−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミド(出発物質1,177mg,0.68mmol)の溶液へ、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネート(150mg,0.68mmol)を加える。混合物を室温で72時間かきまぜた。反応液を減圧下濃縮し、残渣をジエチルエーテルとこねた。生成した固体を濾過して集め、4時間減圧乾燥し、標題化合物(155mg,0.32mmol,47%収率)を得た。
H−NMR(DMSO−d)2.78(d,J=4.9,3H),7.03−7.08(m,1H),7.16(dd,J=2.6,5.6,1H),7.32(dd,J=2.7,11.6.1H),7.39(d,J=2.5,1H),7.60(s,2H),8.07−8.18(m,2H),8.50(d,J=5.7,1H),8.72(s,1H),8.74−8.80(m,1H),9.50(s,1H),;MS(HPLC/ES)483.06m/z=(M+1)
実施例2:塩の製造:4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミド塩酸塩
遊離塩基の形の実施例1の化合物(2.0g)を無水テトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、そして4M HCl/ジオキサン(過剰)を加えた。溶液を次に減圧濃縮し、灰白色固体2.32gを得た。この粗製塩を熱エタノール(125mL)に溶解し、活性炭を加え、混合物を15分間還流へ加熱した。熱懸濁液をセライト521のパッドを通して濾過し、室温へ冷却した。フラスコをフリーザー中に一夜置いた。結晶性固体を吸引濾過して集め、エタノール次にヘキサンで洗い、空気乾燥した。母液を濃縮し、フリーザー中で一夜結晶化を許容した。固体の2番目のクロップを集め、最初のクロップと合併した。無色の塩を60℃でオーブン中2日間減圧乾燥した。得られた塩酸塩の収量は1.72g(79%)であった。融点215℃
元素分析:
計算値 実測値
C 48.57 48.68
H 3.11 2.76
N 10.79 10.60
Cl 13.65 13.63
F 14.63 14.88
実施例3:塩の製造:4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トルフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドメシレート
遊離塩基としての実施例1の化合物(2.25g)をエタノール(100mL)に溶解し、メタンスルホン酸のストック溶液(過剰)を加えた。溶液を次に減圧濃縮し、黄色オイルを得た。エタノールを加え、くり返し濃縮し、灰白色固体2.41gを得た。粗製塩を熱エタノール(〜125mL)に溶解し、結晶化のためゆっくり冷却した。室温に達した後、フラスコを一夜フリーザー中に置いた。無色結晶性物質を吸引濾過により集め、フイルターケーキをエタノール、次いでヘキサンで洗い、風乾し、物質2.05gを得た。このものは60℃で一夜真空オーブン中で乾燥した。融点231℃
元素分析:
計算値 実測値
C 45.64 45.34
H 3.31 3.08
N 9.68 9.44
Cl 6.12 6.08
F 13.13 13.42
S 5.54 5.59
実施例4:塩の製造:4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアシドフェニルスルホン酸塩
遊離塩基として実施例1の化合物(2.25g)をエタノール(50mL)に懸濁し、エタノール(50mL)中のベンゼンスルホン酸(0.737g)を加えた。混合物を激しくかきまぜながら加熱した。すべての原料が溶解し、赤色溶液を与えた。この溶液を室温へ冷却し、フラスコをこすった。結晶形成は遅く、いくらかの種晶を溶液へ加え、フラスコをフリーザー中に一夜置いた。灰色がかった黄褐色の固体がフラスコ中に生成した。これを砕き、吸引濾過により集めた。固体をエタノール、次にヘキサンで洗い、風乾した。秤量した生成物2.05g,69%収率。融点213℃
元素分析:
計算値 実測値
C 50.59 50.24
H 3.30 3.50
N 8.74 8.54
F 11.86 11.79
Cl 5.53 5.63
S 5.00 5.16
実施例5:4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドとポリビニルピロリドンの1+4固体分散体
キャップしてないバイアル中で、塩基として実施例1の化合物1部と、ポリビニルピロリドン(PVP−25/Kollidon 25)とを混合し、すべての粉末が溶液になるまでアセトンとエタノール1:1混合物の十分な量に溶解した。キャップしてないバイアルを40℃にセットした真空オーブン中に入れ、少なくとも24−48時間乾燥した。
実施例6:4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドとポリビニルピロリドンの1+3固体分散体
遊離塩基として実施例1の化合物1部と、ポリビニルピロリドン(PVP−25/Kollidon 25)3部を80:20アセトン/エタノール混液(w/w)30部に溶解した。ロータリ真空エバポレーターを用い、溶媒を70℃で除去した。乾燥残渣をエバポレーターフラスコから除去し、篩分(630μm)した。
実施例7:4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドとポリビニルピロリンドンの1+7固体分散体
塩基として実施例1の化合物1部と、PVP7部を80:20アセトン/エタノール混合物(w/w)30部に溶解した。ロータリ真空エバポレーターを用いて溶媒を70℃で除去した。乾燥した残渣をエバポレーターフラスコから取り出し、篩分(630μm)した。
実施例8:溶融押出しにより製造した4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドとヒドロキシプロピルセルロース(HPC)の固体分散体
遊離塩基として実施例1の化合物2部をマルチトール1部およびHPC−M7部と混合した。混合物を実験室二軸スクリュー押出機を用いて160−200℃の温度において押出した。押出した材料をカットし、その後実験室衝撃ミルを用いて粉砕した。得られた粉末はそのまま、または小袋、カプセルまたは錠剤に製剤することができる。
実施例9:PVPおよびクロスカルメロースナトリウムとの4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドの固体分散体
塩基として式Iの化合物0.4kgと、PVP25 1.2kgのアセトン6.4kgとエタノール1.6kgの混合物の溶液を調製した。流動床真空グラニュレーターを用いてこの溶液をクロスカルメロースナトリウム1.6kgの粉末ベッドに60−70℃の温度にいてスプレーした。乾燥後生成物を篩分(1mm)した。この顆粒はそのまま、または例えば小袋カプセルまたは錠剤に製剤することができる。
実施例10:PVPとデンプングリコール酸ナトリウムでの4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トルフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドの固体分散体
この物質は、溶液がデンプングリコール酸ナトリウムタイプA(Expolatab)1.6kgの粉末床にスプレーされることを除き、実施例9に記載したのと同様に調製された。
実施例11:PVPとクロスカルメロースナトリウムでの4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドの固体分散体
アセトン6.4kgとエタノール1.6kgの混液中の塩基として式Iの化合物0.4kgとPVP25 1.6kgの溶液を調製した。流動床真空グラニュレータを用いて、この溶液をクロスカルメロースナトリウム2kgの粉末床に60−70℃の温度においてスプレーした。乾燥後生成物を篩分(1mm)した。この顆粒はそのまま使用することができ、または例えば小袋、カプセルまたは錠剤に製剤することができる。
実施例12:PVPと、クロスカルメロースナトリウムと、微結晶セルロースでの4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドの固体分散体
この物質は、溶液をクロスカルメロースナトリウム1kgと微結晶セルロース1kgよりなる粉末床にスプレーしたことを除き、実施例11に記載したのと同様に調製された。
実施例13:HPC−SLとクロスカルメロースナトリウムとの4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドの固体分散体
アセトン20kg中の塩基として式Iの化合物0.4kgとHPC−SL 1.6kgの溶液を調製した。流動床真空グラニュレーターを用いて、この溶液を40−60℃の温度においてクロスカルメロース2kgの粉末床にスプレーした。乾燥後生成物を篩分(1mm)した。この顆粒はそのまま使用することができ、または例えば小袋、カプセルまたは錠剤に製剤することができる。
実施例14:HPC−Lとクロスカルメロースナトリウムでの4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドの固体分散体
アセトン28kg中の塩基として式Iの化合物0.4kgとHPC−L 1.6kgの溶液を調製した。流動床真空グラニュレーターを用いて、この溶液を40−60℃の温度においてクロスカルメロースナトリウネ2kgの粉末床にスプレーした。乾燥後生成分を篩分(1mm)した。この顆粒はそのまま使用でき、または例えば小袋、カプセルまたは錠剤に製剤することができる。
実施例15:4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドの固体分散体を含有する錠剤
実施例11の顆粒をローラーコンパクト化し、3および1mmにスクリーンした。その後コンパクト化した顆粒をクロスカルメロースナトリウム0.54kgと、コロイダル無水シリカ24gと、そしてステアリン酸マグネシウム36gとブレンドした。この圧縮用ブレンドを式Iの化合物20,50および100mgを含む錠剤に回転打錠機で圧縮した。錠剤は光保護のためフィルムコーティングすることができる。
実施例16:4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドの固体分散体を含有する錠剤
実施例12の顆粒をローラーコンパクト化し、3および1mmにスクリーンした。その後コンパクト化した顆粒をクロスカルメロースナトリウム0.54kgと、コロイダル無水シリカ24gと、そしてステアリン酸マグネシウム36gとブレンドした。この圧縮用ブレンドを式Iの化合物20,50および100mgを含む錠剤に回転打錠機で圧縮した。錠剤は光保護のためフィルムコーティングすることができる。
実施例17:4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドの固体分散体を含有する錠剤
アセトン6.4kgとエタノール1.6gの混液中の塩基として0.4kgの式Iの化合物と1.2kgのPVP25溶液を調製した。流動床真空グラニュレーターを用いて、この溶液をクロスカルメロースナトリウム0.8kgと微結晶セルロース0.8kgよりなる粉末床に60−70℃の温度においてスプレーした。乾燥後生成物を篩分(1mm)した。この顆粒をローラーコンパクト化し、そして3および1mmにスクリーンした。その後コンパクト化した顆粒をクロスカルメロースナトリウム1.34gと、コロイダル無水シリカ24gと、ステアリン酸マグネシウム36gとブレンドした。この圧縮用ブレンドを回転打錠機で式Iの化合物20,50および100mgを含む錠剤に圧縮した。錠剤は光保護のためフィルムコーティングすることができる。
特定の投与量レベルおよび投与頻度は、活性剤の活性、その代謝安定性および活性期間、排泄速度、投与モードおよび時間、年令、体重、健康状態、性別、食事、対象のベースライン血液学的および生理学的パラメータ(例えば白血球、顆粒球、血小板、ヘモグロビン、クレアチニン、ビリルビン、アルブミン等)、および癌の重篤度、強さ、ステージ、癌の一次部位、癌病巣のサイズ、転移の存在または範囲、外科的状態、病気の進行(すなわち攻撃的)等を含む種々のファクターによって変動し得る。
DASTは、例えば経口、非経口、経腸、腹腔内、局所、経皮(例えばいかなる標準的パッチを用いて)、眼内、経鼻、エロゾル、スプレー、吸入、皮下、静脈内、筋肉内、口腔、舌下、経直腸、経膣、動脈内、硬膜下腔内または腫瘍内を含む、任意の有効ルートによる任意の形で投与することができる。DASTは腫瘍の部位へ手術前または手術後直接投与することができる。それは活性または不活性のいかなる成分と組合せて投与することができる。
DASTは本発明の薬剤組成物を用いて経口ルートによって投与することができる。投与量は一般に体重を標準にして、約0.01mg/kgないし約50mg/kg;約1mg/kgないし約40mg/kg;約5mg/kgないし約30mg/kg;約10mg/kgないし約25mg/kg,約10mg/kgないし約20mg/kg;約25mg/kgないし約30mg/kg等の範囲であろう。
本発明に従ってどのような投与間隔も使用することができる。例えば、DASTは1日1回、2回、3回、4回等投与することができる。例えば、約100mg,約200mg,約400mg,約500mg,約600mg,または約800mgを1日1回、2回または3回投与することができる。
DASTは任意の適当な時に投与することができる。例えば、それは他の化学療法剤と同様にルーチンに投与することができる。それは外科介入の前に、放射線の前または後に、高周波切断または他のエネルギー処置の前または後に、手術後または手術前にボーラスとして投与することができる。
DASTはどのような他の適当な添加剤または薬学的に許容し得る担体とも組合せることができる。そのような添加剤は、Remington;The Science and Practice of Pharmacy(Gennaro and Gennaro,eda,20 the edition,Lippincott Williams & Wilkins,2000);Theory and Practice of Inditstrial Pharmacy(Lachman et al,eds,3rd edition,Lippincott Williams & Wilkins,1966);Encyclopedia of Pharmacentical Technology(Swarbrick and Boylan,eds,Marcel Dekker,2002)に記載されているような慣用的に使用されているものを含む。
DASTおよび本発明の薬剤組成物は、限定なしにどのような適当な形にあることができる。経口使用に適当な形は、限定でなく、錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性または油性懸濁液、分散し得る粉剤または顆粒、エマルジョン、硬または軟カプセル、溶液、シロップおよびエリキサーを含む。経口使用を意図する組成物は薬剤組成物の製造のためのこの分野で知られたどのような方法に従っても製造することができる。
DASTは、他の成分、例えば薬学的に許容し得る担体または補助剤と製剤化することができる。それらは活性薬物と混合され、そして治療目的で対象へ安全に投与することができる。これらは、限定でなく、抗酸化剤、保存剤、染料、錠剤被覆組成物、可塑剤、不活性担体、賦形剤、ポリマー、被覆材料、浸透圧バリアー、溶解度を遅延または阻害するデバイスおよび剤等を含む。
経口使用を意図した薬剤組成物は、薬剤組成物製造のためのこの分野で知られたどんな適当な方法に従っても製造することができる。そのような組成物は、服用し得る製剤を提供するために、希釈剤、甘味剤、矯味剤、着色剤および保存剤からなる群から選ばれた一以上の剤を含有し得る。
錠剤の製造に適した補助剤は、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、乳糖、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウムのような不活性希釈剤、顆粒化および崩壊剤、例えばコーンスターチまたはアルギン酸、および結合剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクでよい。
経口使用のための薬剤組成物は硬ゼラチンカプセルとして提供してもよく、その場合活性成分は不活性希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまたはカオリンと混合され、または活性成分が水または油性媒体、例えばピーナッツオイル、液体パラフィンまたはオリーブオイルと混合される軟ゼラチンカプセルとして提供してもよい。
水性懸濁液の製造のために適した補助剤と混合した活性成分を含有する水性懸濁液も使用することができる。そのような補助剤は、懸濁剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、タラガントガムおよびアカシアガムである。分散剤または湿潤剤は、天然ホスファチド、例えばレシチン、またはエチレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えばポリオキシエチレンステアレート、またはエチレンオキシドと長鎖脂肪アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、またはエチレンオキシドと、脂肪酸およびヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、またはエチレンオキシドと、脂肪酸およびヘキシトール無水物から誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートであることができる。水性懸濁液は一以上の保存剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはn−プロピルエステル、一以上の着色剤、一以上の矯味剤、およびショ糖またはサッカリンのような甘味剤を含むこともできる。
水の添加によって水性分散液の調製のために適した分散し得る粉剤および顆粒は、分散剤または湿潤剤、懸濁剤および一以上の保存剤との混合物に活性成分を提供する。好適な分散剤または湿潤剤および懸濁剤は既に上で言及したものによって例示される。追加的補助剤、例えば甘味剤、矯味剤および着色剤も存在し得る。
DASTおよび本発明の薬剤組成物は非水性液剤、例えば活性成分を植物油、例えばアラキス油、オリーブ油、ゴマ油またはピーナッツ油、または液体パラフィンのような鉱物油に分散することによって製剤化することができる油性懸濁液の形でもよい。油性懸濁液は増粘剤、例えば蜜ロウ、ハードパラフィンまたはセチルアルコールを含んでもよい。上で述べた甘味剤および矯味剤を服用し易い製剤を提供するために添加することができる。これら組成物はアスコルビン酸のような抗酸化剤の添加によって保存することができる。
DASTおよび本発明の薬剤組成物は水中油型エマルジョンの形にあることもできる。油相は植物油、例えばオリーブ油またはアラキス油、鉱油、例えば液体パラフィンまたはこれらの混合物であることができる。好適な乳化剤は天然ガム、例えばアカシアガムまたはトラガントガム、天然ホスファチド、例えば大豆レシチン、および脂肪酸とヘキシトール無水物から誘導されたエステルまたは部分エステル、例えばソルビタンモノオレエート、および前記部分エステルとエチレンオキシドの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートでよい。エマルジョンは甘味剤および矯味剤を含有し得る。
シロップおよびエリキサーは甘味剤、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトールまたはショ糖と共に処方することができる。そのような処方は緩和剤、保存剤および着色料を含むことができる。
DASTおよび本発明の薬剤組成物は、薬物の経直腸または経膣投与のための坐剤の形でも投与することができる。これらの組成物は、常温では固体であるが直腸または膣温度では液体であり、そしてそのため直腸または膣内で薬物を放出するように溶融する適当な非刺激性補助剤と薬物とを混合することによって製造することができる。そのような材料はココアバターおよびポリエチレングリコールを含む。
DASTおよび本発明の薬剤組成物は、当業者に知られた方法を使用して経皮投与することができる。例えば、Chien:“Transdermal Controlled Systemic Medications”;Marcel Decker,Inc;1987;Lipp et al,WO94/04157を見よ。例えば、任意に浸透促進剤を含んでいる揮発性溶剤中の式Iの化合物の溶液または懸濁液はマトリックス材料および殺バクテリア剤のような当業者に知られた追加の添加剤と混合することができる。滅菌後、得られた混合物は既知の操作に従って投与形に製剤することができる。加えて、乳化剤および水との処理により、式Iの化合物の溶液または懸濁液はローションまたはザルベに処方することができる。
経皮送達システムに加工するための好適な溶剤は当業者に知られており、そしてエタノールまたはイソプロピルアルコールのような低級アルコール、アセトンのような低級ケトン、酢酸エチルのような低級カルボキシル酸エステル、テトラヒドロフランのような極性エーテル、ヘキサン、シクロヘキサンまたはベンゼンのような低級炭化水素、ジクロルメタン、クロロホルム、トリクロロトリフロロエタンまたはトリクロロフロロエタンのようなハロゲン化炭化水素を含む。好適な溶剤は、低級アルコール、低級ケトン、低級カルボキシル酸エステル、極性エーテル、低級炭化水素、ハロゲン化炭化水素から選ばれた一以上の材料の混合物を含む。
経皮送達システムのための好適な浸透促進剤は当業者に知られており、例えばエタノール、プロピレングリコールまたはベンジルアルコールのようなモノヒドロキシまたはポリヒドロキシアルコール、ラウリルアルコールまたはセチルアルコールのような飽和または不飽和C−C18脂肪アルコール、ステアリン酸のような飽和または不飽和C−C18脂肪酸、酢酸、カプロン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸またはパルミチン酸のメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、t−ブチルまたはモノグリセリンエステルのような24炭素原子までの飽和または不飽和脂肪酸エステル、ジイソプロピルアジペート、ジイソブチルアジペート、ジイソプロピルセバケート、ジイソプロピルマレエートまたはジイソプロピルフマレートのような24総炭素数までの飽和または不飽和ジカルボキシル酸のジエステルを含む。追加の浸透促進剤はレシチンまたはセファリンのようなホスファチジル誘導体、テルペン、アミド、ケトン、尿素およびその誘導体、およびジメチルイソソルビッドおよびジエチレングリコールモノエチルエーテルのようなエーテルを含む。好適な浸透促進処方は、モノヒドロキシまたはポリヒドロキシアルコール、飽和または不飽和C−C18脂肪アルコール、飽和または不飽和C−C18脂肪酸、24炭素原子までの飽和または不飽和脂肪酸エステル、総炭素数24までの飽和または不飽和ジカルボキシル酸のジエステル、ホスファチジル誘導体、テルペン、アミド、ケトン、尿素およびその誘導体、およびエーテルから選ばれた一以上の混合物を含む。
経皮送達システムのための好適な結合剤は当業者に知られており、そしてポリアクリレート、シリコーン、ポリウレタン、ブロックコポリマー、スチレン−ブタジエンコポリマー、および天然および合成ゴムを含む。セルロースエーテル、誘導体化ポリエチレンおよびシリケートもマトリックス成分として使用し得る。粘稠樹脂またはオイルのような追加の添加剤をマトリックスの粘度を増大するために添加することができる。
前駆体を含んでいる組成物も制御された放出のために処方することができ、この場合活性成分の放出は全身循環中への所望の送達速度を達成するように調節または変調される。制御された放出製剤はパルス遅延、延長、スロー、即時、急速等とすることができる。それは一以上の放出処方、例えば延長および即時放出成分を含むことができる。延長送達システムは24時間毎に1回、12時間毎に1回、8時間毎に1回、6時間毎に1回等の投与間隔を達成するために使用することができる。投与形/送達システムは延長放出に適した錠剤またはカプセルであることができるが、持続放出液または懸濁液も使用し得る。制御された放出製剤はDASTの放出および/またはピーク血漿レベルを維持する製剤として製造することができる。
本発明に従って好ましい固形経口薬剤においては、DASTの少なくとも25%、もっと好ましくはDASTの少なくとも40%が共沈として存在する。
微粉化は当業者に知られた標準的粉砕方法、好ましくは空気チャット粉砕によって達成することができる。微粉化した形は0.5ないし10μm、好ましくは1ないし6μm、もっと好ましくは1ないし3μmの平均粒子寸法を持つことができる。指示した粒子寸法は当業者に知られたレーザー回折によって測定した粒子サイズ分布の平均値である(測定装置HELOS,Sympatec)。
好ましい薬剤組成物は、組成物重量の少なくとも25%、好ましくは少なくとも45%、もっと好ましくは少なくとも50%、さらにもっと好ましくは少なくとも55%の割合でDASTを含んでいる。ある状況においては、組成物重量の少なくとも62%、または少なくとも69%、または少なくとも75%との量を使用することができる。そのような製剤の製造方法は2005年2月3日発行のWO05/009961および2006年3月9日発行のWO06/026500に開示されている。
これ以上考究することなく、当業者はこれまでの記載を利用して本発明をその全範囲まで利用できるものと信じられる。以下の好ましい特定具体例は、それ故単に例証として考えるべきであり、開示の残部の限定ではない。上で引用したすべての出願、特許および発表はその全体を参照としてここに取入れる。
生物学的実施例
c−KIT発現Ba/F3細胞ラインの発生
アミノ酸残基557−558を除去したエクソン11に欠失を有する全長ヒト−c−KITをコードするcDNAを哺乳類発現ベクターpClneo(Promega)中にリゲートした。エクソン11欠失突然変更細胞のImatinib(Gleonvec)抵抗性変種を発生させる。すべての突然変異はDNAシーケンシングによって確認した。
c−KITエクソン11突然変異またはそのImatinib(Gleenvec)抵抗性突然変異をコードする発現ベクターをエレクトロポレーションによってトランスフェクトした。培養培地からIL−3を除去することによって選択的圧力をトランスフェクトした細胞へ適用した。IL−非依存性集団の後、細胞を1mg/ml G418の存在下で成育することによってさらなる選択的圧力を適用した。得られたBa/F3細胞の安定したプールはc−KITに特異性の抗体を使用してウエスタンブロットによってc−KITを発現することが観察された。安定したプールはトランスフェクトしたc−KIT cDNAの存在を確認するゲノムDNAのシーケンシングによって特徴化された。
細胞増殖アッセイ
このアッセイは細胞増殖/生存性のマーカーとして細胞ATPを利用する。第1日に、Ba/F3細胞を1mg/mL G418を含むRPMI培地中の10%FBS中で10,000細胞/ウエルに96ウエル皿(Costar 3603)にプレートした。0.6から10,000nMの範囲の最終濃度を与えるように8ポイント投与量レスポンスのための10×において同じ培地中に累進希釈したテスト化合物を細胞へ添加した。プレートを次に37℃で3日間5%COインキュベーター中でインキュベートした。72時間後、溶解/ルシフェラーゼ試薬(CellTiter−Glo,Promega G7573)を各ウエルへ添加した。細胞はその後室温で5分間シェーカー上でインキュベートされ、そしてルミネセンスがビクター5(パーキンエルマー)分光光度計上で測定された。発育阻害はアッセイプレート上の処置対未処置ルミネセンス信号を比較することによって測定され、細胞増殖の化合物による阻害のIC50分析はAnalyze5社内ソフトウエアを用いて分析された。種々のc−KIT発現Ba/F3細胞ラインにおけるImatinib(Gleevec)およびNexavarについて得られたIC50値は表1に要約されている。IC50値は少なくとも3実験から計算された平均値である。
Figure 2010516693
Figure 2010516693

Claims (29)

  1. 当初KITチロシンキナーゼ阻害剤に感受性であったが前記KITチロシンキナーゼ阻害剤に対して抵抗性を獲得した、それを必要とする対象中の癌を処置する方法であって、
    すべての多形、水和物、薬学的に許容し得る塩、代謝物、プロドラグ、溶媒和物、またはそれらの組合せを含む、下記式Iの4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドの有効量を前記対象へ投与することを含む前記方法:
    Figure 2010516693
  2. 癌が以下のKIT阻害剤の一つに対して抵抗性を獲得している請求項1の方法:
    imatinibメシレート,imatinibメシレートの誘導体、imatinibメシレートの塩、PP1(4−アミノ−5−(4−メチルフェニル−7−(t−ブチル)ピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン);MLN518(CT53518);PD180970;SU112481;SU5416;SU5414;SU6597;SU6663またはSU6561
  3. 前記癌は、悪性胃腸間質腫瘍(GIST)、良性胃腸間質腫瘍(GIST)、腸管の間葉腫瘍、慢性骨髄性白血病(CML)、肥満細胞腫瘍、SCLC、胚芽細胞腫瘍、乳癌、および/または神経芽腫の一つまたは二つ以上である請求項1の方法。
  4. 癌がimatinibメシレートに対して抵抗性を獲得している請求項1の方法。
  5. 前記癌の前記獲得した抵抗性は、一次腫瘍において突然変異したKIT遺伝子の二次突然変異に関連している請求項1の方法。
  6. 前記二次突然変異はキナーゼ触媒ドメインにある請求項5の方法。
  7. 突然変異はエクソン13,14および/または17中にある請求項5の方法。
  8. 突然変異は残基654,670,716,816,820,822および823にある請求項5の方法。
  9. 突然変異は残基650−654にある請求項5の方法。
  10. 突然変異は残基670−674にある請求項5の方法。
  11. 突然変異は残基816−824にある請求項5の方法。
  12. 二次突然変異は、V654A(エクソン13)、T6701(エクソン14)、T670E,D716N,S709F(エクソン14)、D816G,D816E(エクソン17)、D820E,D820Y,D820G,N822K,Y823D(エクソン17)、またはそのような位置または隣接位置における欠失および他のアミノ酸置換の一または二以上である請求項5の方法。
  13. 二次突然変異は、
    i)アミノ酸残基557−558の欠失;
    ii)アミノ酸残基551−555の欠失;
    iii)アミノ酸残基550−558の欠失;
    iv)アミノ酸残基559−560の欠失;
    v)アミノ酸残基557−561の欠失;
    vi)アミノ酸残基554−558の欠失;
    vii)アミノ酸残基552−557の欠失;
    viii)V559D,V559AまたはV559Gを含む、残基559における突然変異;
    ix)V560D,V560EまたはV560Gを含む、残基560における突然変異;
    x)W557S単独、またはアミノ酸552−556の欠失との組合せ;
    xi)W557Rを含む、アミノ酸残基557における突然変異;および
    xii)L576Pを含む、アミノ酸残基576における突然変異;
    の一または二以上である請求項5の方法。
  14. 二次突然変異は残基557−558の欠失と、そして以下の突然変異;V654A,T670I,D820Y,N822KまたはY823Dの少なくとも一つである請求項5の方法。
  15. 一次腫瘍中に一次および/または二次KIT遺伝子突然変異を持っている、それを必要とする対象の癌を処置する方法であって、
    すべての多形、水和物、薬学的に許容し得る塩、代謝物、エステルプロドラグ、溶媒和物、またはそれらの組合せを含む、下記式Iの4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドの有効量を前記対象へ投与することを含む前記方法:
    Figure 2010516693
  16. 一次腫瘍中の前記一次および/または二次KIT遺伝子突然変異は、KITチロシンキナーゼ阻害剤に対する前記癌の抵抗性に関連している請求項15の方法。
  17. 前記二次突然変異はキナーゼ触媒ドメインにある請求項15の方法。
  18. 突然変異はエクソン13,14および/または17中にある請求項15の方法。
  19. 突然変異は残基654,670,716,816,820,822および823にある請求項15の方法。
  20. 突然変異は残基650−654にある請求項15の方法。
  21. 突然変異は残基670−674にある請求項15の方法。
  22. 突然変異は残基816−824にある請求項15の方法。
  23. 二次突然変異は、V654A(エクソン13)、T6701(エクソン14)、T670E,D716N,S709F(エクソン14)、D816G,D816E(リクソン17)、D820E,D820Y,D820G,N822K,Y823D(エクソン17)、またはそのような位置または隣接位置における欠失および他のアミノ酸置換の一または二以上である請求項15の方法。
  24. 二次突然変異は、
    i)アミノ酸残基557−558の欠失;
    ii)アミノ酸残基551−555の欠失;
    iii)アミノ酸残基550−558の欠失;
    iv)アミノ酸残基559−560の欠失;
    v)アミノ酸残基557−561の欠失;
    vi)アミノ酸残基554−558の欠失;
    vii)アミノ酸残基552−557の欠失;
    viii)V559D,V559AまたはV559Gを含む、残基559における突然変異;
    ix)V560D,V560EまたはV560Gを含む、残基560における突然変異;
    x)W557S単独、またはアミノ酸552−556の欠失との組合せ;
    xi)W557Rを含む、アミノ酸残基557における突然変異;および
    xii)L576Pを含む、アミノ酸残基576における突然変異;
    の一または二以上である請求項15の方法。
  25. 二次突然変異は残渣557−558の欠失と、そして以下の突然変異;V654A,T670I,D820Y,N822KまたはY823Dの少なくとも一つである請求項15の方法。
  26. Imatinibメシレート、imatinibメシレートの誘導体またはimatinibメシレートの塩に対する抵抗性または獲得した抵抗性に関連した一次および/または二次突然変異を有する、それを必要とする対象の癌を処置する方法であって、すべての多形、水和物、薬学的に許容し得る塩、代謝物、エステルプロドラグ、溶媒和物またはそれらの組合せを含む、下記式Iの4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドの有効量を前記対象へ投与することを含む前記方法:
    Figure 2010516693
  27. imatinibメシレート、imatinibメシレートの誘導体、またはimatinibメシレートの塩でヒト対象の癌を処置する方法であって、
    すべての多形、水和物、薬学的に許容し得る塩、代謝物、エステルプロドラグ、溶媒和物またはそれらの組合せを含む、下記式Iの4−{4−〔3−(4−クロロ−3−トリフルオロフェニル)ウレイド〕−3−フルオロフェノキシ}ピリジン−2−カルボキシル酸メチルアミドの有効量を前記ヒト対象へ投与することを追加的に含む前記方法:
    Figure 2010516693
  28. 処置される癌は、加速期慢性骨髄性白血病;急性赤血球白血病;急性リンパ芽球白血病;緩解期急性リンパ芽球白血病;急性リンパ球白血病;急性単芽球白血病;急性骨髄性白血病;急性骨髄白血病;前立腺腺癌;頭頸部のアデノイドのう胞性癌;進行した胃腸間質腫瘍;原因不明骨髄腫;骨幹端炎;退生稀突起膠腫;星状細胞腫;B細胞成人急性リンパ芽球白血病;芽期慢性骨髄性白血病骨転移;脳腫瘍;乳癌;中枢神経系癌;小児急性リンパ芽球白血病;緩解期小児急性リンパ芽球白血病;小児中枢神経系胚芽細胞腫瘍;小児慢性骨髄性白血病;小児軟組織肉腫;脊索腫;慢性好酸性白血病(CEL);慢性特発性骨髄線維症;慢性骨髄性白血病;慢性骨髄単球白血病;慢性期慢性骨髄性白血病;結腸癌;結直腸癌;皮膚線維肉腫;隆起性皮膚線維肉腫(DFSP);類腱腫;好酸球増加症;流行性カポジ肉腫;本質的血小板血症;Ewingファミリ腫瘍;延長段階小細胞肺癌;ファロピアンチューブ癌;家族性高好酸球増加症;線維肉腫;胃腺癌;胃腸新生物;胃腸間質腫瘍;膠芽腫;グリオーム;神経膠肉腫;グレードI髄膜腫;グレードII髄膜腫;グレードIII髄膜腫;造血リンパ癌;高グレード小児脳星状細胞腫;過多好酸性血病症候群;特発性肺線維症;L1成人急性リンパ芽球白血病、L2成人急性リンパ芽球白血病;急性リンパ球白血病L2;慢性骨髄白血病;慢性期骨髄白血病;肝障害および新生物;肺病;慢性骨髄白血病のリンパ様胚芽期;男性乳癌;悪性線維組織球腫;肥満細胞腫;髄膜血管細胞腫;髄膜腫;転移癌;転移性固形腫瘍;骨髄線維症;慢性期骨髄白血病;骨髄化生;好酸性血症を有する骨髄増殖障害(MPD);神経芽腫;非T非B小児急性リンパ芽球白血病;稀突起膠腫;骨肉腫;卵巣胚芽細胞腫瘍;卵巣低悪性可能性腫瘍;卵巣新生物;膵臓癌;骨髄新生物;腹腔癌;腹腔新生物;フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ球白血病;骨髄芽発症にあるフィラデルフィア陽性慢性骨髄白血病;多血症ベラ;肺線維症;再発成人脳腫瘍;再発性成人軟組織肉腫;再発性乳癌;再発性結腸癌;再発性食道癌;再発性胃癌;再発性多形態膠芽腫(GBM);再発性カポジ肉腫;再発性黒色腫;再発性メルケル細胞癌;再発性卵巣上皮癌;再発性膵臓癌;再発性前立腺癌;再発性直腸癌;再発性唾液腺癌;再発性小細胞肺癌;Ewingファミリの再発性腫瘍;再発性子宮肉腫;再発性慢性骨髄性白血病;リュウマチ性関節炎;唾液腺アデノイドのう胞性癌;肉腫;小細胞肺癌;ステージII黒色腫;ステージIIメルケル細胞癌;ステージIII成人軟組織肉腫;ステージIII食道癌;ステージIIIメルケル細胞癌;ステージIII卵巣上皮癌;ステージIII膵臓癌;ステージIII唾液腺癌;ステージIIIB乳癌;ステージIIIC乳癌;ステージIV成人軟組織肉腫;ステージIV乳癌;ステージIV結腸癌;ステージIV食道癌;ステージIV胃癌;ステージIV黒色腫;ステージIV卵巣上皮癌;ステージIV前立腺癌;ステージIV直腸癌;ステージIV唾液腺癌;ステージIVA膵臓癌;ステージIVB膵臓癌;全身性肥満細胞症;T細胞小児急性リンパ芽球白血球;睾丸癌;甲状腺癌;切除不能または転移性悪性胃腸間質腫瘍(GIST);特定されない成人固形腫瘍;未処置小児脳幹膠腫;子宮カルシノ肉腫;および子宮肉腫である請求項1または27の方法。
  29. imatinibに対して抵抗性を獲得した対象の癌を処置する方法であって、前記対象へDASTの有効量を投与することを含む方法。
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