JP2010516492A - 熱可塑性ポリウレタンを材料とするフィルムおよびウェブを含むラミネート - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、履物または衣料品に適用される膜、とりわけ、非常に防風および防水性があり、そしてまた通気性がある、すなわち水蒸気透過性を有し、織物特性を持ち、製造しやすく、そして理想的には一種類の物質から構成される膜を提供することをその目的とする。
【解決手段】(i)アルキレンオキシドとして使用されるエチレンオキシドを含み、エチレンオキシドの質量割合がアルキレンオキシドの総質量の少なくとも20%である、二官能価の出発物質のアルコキシル化により製造されたポリエーテルジオールから得られる熱可塑性ポリウレタンを材料とするフィルムと、(ii)熱可塑性ポリウレタンを材料とする繊維質不織ウェブとを含み、相互に接着結合されているラミネートにより、前記目的が達成される。
【選択図】なし
【解決手段】(i)アルキレンオキシドとして使用されるエチレンオキシドを含み、エチレンオキシドの質量割合がアルキレンオキシドの総質量の少なくとも20%である、二官能価の出発物質のアルコキシル化により製造されたポリエーテルジオールから得られる熱可塑性ポリウレタンを材料とするフィルムと、(ii)熱可塑性ポリウレタンを材料とする繊維質不織ウェブとを含み、相互に接着結合されているラミネートにより、前記目的が達成される。
【選択図】なし
Description
本発明は、(i)アルキレンオキシドとして使用されるエチレンオキシドを含み、エチレンオキシドの質量割合がアルキレンオキシドの総質量の少なくとも20%である、二官能価の出発物質のアルコキシル化により製造されたポリエーテルジオールから得られる熱可塑性ポリウレタンを材料とするフィルム、および(ii)熱可塑性ポリウレタンを材料とする繊維質不織ウェブとを含み、相互に接着結合されているラミネートに関する。
本発明はさらに本発明のラミネートの製造方法、およびまた本発明のラミネートからなる衣料品(とりわけ上着である)、履物そして医療/医薬用品(好ましくは包帯および傷口に接触する物質である)に関する。
衣料品と靴に通気性を与える、つまり、水蒸気透過性がある一方で防風防水性を与えることにより、膜がその着用者を気候から保護し、一方で快い着心地を保証することは周知の事実である。Goretex(登録商標)膜はそのような商品群と同意語となっている。しかしながら、Goretex(登録商標)膜は高価かつ取り扱いが困難であるテフロン(登録商標)とポリウレタンの層により構成されているという不具合がある。このことが製造方法を複雑にし、そして単一物質としての再生使用することを不可能にしている。より安価な製品を得るための開発では熱可塑性ポリウレタン(TPU)からなる水蒸気透過性フィルムが使用される。しかしこれらのフィルムはある場合にはまずく加工される。例えば、布地と比較したそれらのタング法による引き裂き強度が小さいということは、衣料品として縫い合わせることができず、高コストなラミネート工程により一体化されなければならないことを意味する。異なる種類の物質を再び積層することは、再生使用の可能性が除外されることを意味する。加えて、そのフィルムは織物特性を持たないので、例えば布地の肌触りなど、着心地を減少させる。
本発明は、履物または衣料品に適用される膜、とりわけ、非常に防風および防水性があり、そしてまた通気性がある、すなわち水蒸気透過性を有し、織物特性を持ち、製造しやすく、そして理想的には一種類の物質から構成される膜を提供することをその目的とする。
本発明者らは、初めに記載したラミネートによりこの目的が達成されることを見出した。とりわけ、本発明の衣料品、履物および医療/医薬用品も、前記ラミネートに含まれる。
本発明のラミネートは、肌触りが心地良く、織物でありながら通気孔を持ち良好な熱耐性をもつ繊維質不織ウェブと、通気性があり水不透性のフィルムの組み合わせである。そのようなラミネートは高い弾性に加えて非常に強い引っ張り強度を有し、それゆえ衣服の上着の素材、履物、包帯や直接傷口に接触する素材のような医療/医薬用品の代替物として有用な全ての必要条件を有している。その上、一種の構成素材からなる膜、すなわちTPUは、それゆえ全体として再生使用できる。
本発明のラミネートの両方の成分が、熱可塑性ポリウレタンによる構成を含むことが好ましい。熱可塑性ポリウレタンは周知の構成素材である。熱可塑性ポリウレタンは、その構成素材の製造および使用の為に一般的な温度範囲で加熱と冷却を繰り返しても、熱可塑性を維持する。ポリウレタンに関し、そのポリウレタンの特徴である熱可塑性を記述すると、150と300℃の間がポリウレタンにとって典型的な温度範囲であり、繰り返し加熱により軟化し、冷却により硬化する。そして軟化した状態で、成型部品、押出部品または成形部品として中間体または最終生成物に繰り返し成形できる。
フィルム(i)及びウェブ(ii)に使用される熱可塑性ポリウレタンは、好ましくは(a)イソシアネートと(b)イソシアネート反応性化合物(好ましくは500〜10,000g/モルの範囲の数平均分子量を持つ)の反応により得られる。必要に応じて、50〜499g/モルの範囲の分子量を持つ(c)鎖延長剤が含まれ、また必要に応じて、(d)触媒および/または(e)助剤物質の存在下で行われる。それぞれの出発物質は周知であり、市場で入手可能である。そのような典型的な熱可塑性ポリウレタンの密度は800〜1,500g/lの範囲であり、好ましくは1,000〜1,300g/lの範囲である。
TPUは周知の方法により、例えば、一回成形法または押出機を用いたプレポリマー法またはベルト法、よく知られているバッチ式プレポリマー法により継続的に製造することができる。これらの方法では、反応させる成分(a)、(b)および必要に応じて(c)、(d)および/または(e)を、順番に/または同時に混合することができ、反応はその後速やかに起こる。押出成形法では、構成成分の(a)、(b)およびまた、必要に応じて(c)、(d)および/または(e)が個々に、または混合物として押出機に持ち込まれ、例えば100〜280℃、そして好ましくは140〜250℃で反応され、そして得られたTPUは押し出され、冷却され、ペレット化される。
ポリウレタンの製造に通常使用される成分(a)、(b)および、必要に応じて(c)(d)および/または(e)を、一例として記述する:
a)使用される有機イソシアネート(a)は、周知の脂肪族、脂環式、芳香脂肪族および/または芳香族イソシアネートを含み、例えばヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2,2’−,2,4’および/または4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、水素化MDI(HMDI)、エチレンジフェニレンジイソシアネート(EDI)が挙げられる。HDIおよび/または4,4’−MDIが好ましく、より好ましくは4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが挙げられる。
a)使用される有機イソシアネート(a)は、周知の脂肪族、脂環式、芳香脂肪族および/または芳香族イソシアネートを含み、例えばヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2,2’−,2,4’および/または4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、水素化MDI(HMDI)、エチレンジフェニレンジイソシアネート(EDI)が挙げられる。HDIおよび/または4,4’−MDIが好ましく、より好ましくは4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが挙げられる。
b)使用されるイソシアネート反応性化合物(b)は、本発明のポリエーテルジオールのフィルムの場合に加えて、周知のイソシアネート反応性化合物を含む。例えば、ポリエステルオール、ポリエーテルオールおよび/またはポリカーボネートジオールを挙げることができ、それらはまた通常ポリオールという表現に含まれる。これらは通常、500〜8,000g/モルの範囲、好ましくは600〜5,000g/モルの範囲、そしてとりわけ800〜3,000g/モルの範囲の数平均分子量を持つ。それらは更には通常1.8〜2.3の範囲、好ましくは1.9〜2.1の範囲、とりわけ2の平均官能価を持つ。平均官能価は、一ポリオール分子あたりのOH基の数の平均に当てはめるとよい。ポリエーテルアルコールが(b)として使用される時、これらは通常周知の方法により製造される。例えば、複数の反応性水素を有するプロピレンオキシド(PO)およびエチレンオキシド(EO)から選択される一種またはそれ以上のアルキレンオキシドを含む出発分子の存在下、アルカリ金属水酸化物触媒とのアニオン重合により行われる。
成分(b)として、テトラヒドロフランの開環重合により得られるポリエーテルオールもまた使用可能である。これらのポリテトラヒドロフランとしては、約2の官能価を持つものが好ましい。さらにそれらは、500〜4,000g/モルの範囲の数平均分子量を持つものが好ましく、さらには700〜3,000g/モルの範囲、より好ましくは900〜2,500g/モルの範囲が良い。ポリテトラヒドロフラン(=PTHF)はまた、当技術分野では、テトラメチレングリコール(=PTMG)、ポリテトラメチレングリコールエーテル(=PTMEG)またはポリテトラメチレンオキシド(=PTMOs)という名称で知られている。
成分(b)としてポリエステルアルコールが使用される時、それらは通常2から12の炭素原子を持つ多官能価アルコールの縮合により、そして好ましくは2から12の炭素原子を持つ多官能価カルボン酸であり2から6の炭素原子を持つものの縮合により製造される。例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、そして好ましくは、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、および異性体のナフタレンジカルボン酸が挙げられる。
好ましい実施形態では、成分(b)は、数平均分子量が400より大きく5,000g/モルの範囲の、好ましくは500より大きく3,000g/モルの範囲の、そしてより好ましくは1,000から2,500g/モルの範囲のポリエステルオールを含む。
特に好ましいポリオールはPTHFおよびまたアジピン酸を材料とするポリエステルオールであり、とりわけアジピン酸と1,4−ブタンジオール、1,2−エチレングリコール、2−メチルプロパン−1,3−ジオールまたは3−メチル−1,5−ジオールまたはそれらの混合物との縮合により得られるポリエステルオールが好ましい。
c)使用される鎖延長剤(c)は、分子量50〜499の範囲の周知の脂肪族、芳香脂肪族、芳香族および/または脂環式の化合物を含み、好ましくは二官能価化合物であり、例えば、アルキレン基中に2から10の炭素原子を持つジアミンおよび/またはアルカンジオールであり、とりわけ、3から8の炭素原子を持つ1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールおよび/またはジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−、ヘキサ−、ヘプタ−、オクタアルキレングリコールであり、好ましくは鎖延長剤の混合物を含む、対応するオリゴグリコールおよび/またはポリプロピレングリコールである。特に好ましくは鎖延長剤としてジアルコールが挙げられ、とりわけ1,4−ブタンジオールが挙げられる。
d)ジイソシアネート(a)のNCO基と構成成分(b)の水酸基および(c)との間の反応をとりわけ促進させるのに使用される触媒は、従来技術で知られている化合物である。それに関しての例は、第3級アミン、およびまた、とりわけ、チタン酸エステルのような有機金属化合物、例えば鉄(i)アセチルアセトナートのような鉄化合物、例えば二酢酸スズ、二オクチル酸スズ、二ラウリン酸スズなどのスズ化合物、二酢酸ジブチルスズ、二ラウリン酸ジブチルスズのような脂肪族カルボン酸のジアルキルスズ塩、またはそのようなものがある。好ましくは有機金属化合物であり、特に好ましくは二オクチル酸スズが使用される。イソシアン酸塩が脂肪族のイソシアン酸塩であるとき、二オクチル酸スズは10〜1,000ppmの濃度で、とりわけ、100〜500ppmの濃度で使用される。イソシアン酸塩が芳香族のイソシアン酸塩であるとき、二オクチル酸スズは0.01〜100ppmの濃度で、好ましくは0.1〜10ppmの濃度で、より好ましくは0.5〜5ppmの濃度で使用される。
e)触媒(d)と同様に、助剤(e)もまた構成成分(a)から(c)に添加することができる。使用される助剤は、例えば界面活性物質、充填剤、難燃剤、成核剤、抗酸化剤、滑剤および離型助剤、染料そして顔料を含み、必要に応じて、本発明の安定剤混合物に加えて、さらなる安定剤、例えば加水分解、光、熱または退色に対抗する、無機および/または有機の充填剤、強化剤および可塑剤を含む。好ましい実施形態では、成分(e)はまた、例えば、重合した低分子のカルボジイミドのような加水分解安定剤を含む。
上述した成分(a)および(b)、そして必要であれば(c)、(d)および(e)と同様に、慣例では31〜499の範囲の分子量を持つ鎖調整剤もまた使用できる。そのような鎖調整剤はイソシアネートと反応しうるただ一つの官能基を持つ化合物であり、例えば単官能価アルコール、単官能価アミンおよび/または単官能価ポリオールである。そのような鎖調整剤はTPUの流動性を、とりわけ特定の値で調整することができる。鎖調整剤は一般的に、成分(b)100質量部あたり0〜5質量部、好ましくは0.1〜1質量部を添加できる、そして当然、成分(c)に含まれる。熱可塑性ポリウレタンへの変換は、好ましくは発泡剤が無い場合に起こる。得られるポリウレタンは、それゆえ質の密な熱可塑性ポリウレタンであることが好ましい。本発明に関連して述べられた全ての分子量は単位(g/モル)を有し、数平均分子量である。
TPUの硬度を調整するために、構成成分(b)および(c)は、比較的広い範囲でモル比を変えることができる。成分(b)の、鎖延長剤(c)全体に対するモル比は10:1から1:10の範囲、とりわけ、1:1から1:4の範囲であることが都合がよく、TPUの硬度は(c)の量の増加につれ増大する。
反応は慣例の特性値で、例えば800〜1,100の範囲で遂行される。その特性値は、イソシアネート反応基、すなわち、成分(b)および(c)の活性水素と反応する、成分(a)の総イソシアネート基量の比の1,000倍として定義される。特性値が1,000であるとき、そこには成分(a)のひとつのイソシアネート基あたり、成分(b)と(c)側にひとつの活性水素原子、すなわちイソシアネート基反応性官能基があることを示している。特性値が1,000より大きいと、OH基より多くのイソシアネート基があることになる。好ましくは970〜1,050、より好ましくは980〜1,020の特性値を使用すると良い。1,000を下回る特性値は、TPUのモル質量が結果として減少するので有利であり、そしてその結果メルト・フロー・インデックスは製造に好ましい範囲に上昇する。
以下、TPUの概要に続いて、それらの好ましい実施形態、出発物質および製造方法をフィルム(i)とウェブ(ii)と関して詳述する。
熱可塑性ポリウレタンを材料とするフィルム(i)
熱可塑性ポリウレタン(ここではまたTPUと称する)を材料とする使用するフィルムは、アルキレンオキシドとして使用されるエチレンオキシドを含み、エチレンオキシドの質量割合がアルキレンオキシドの総質量の少なくとも20%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも80%である、二官能価の出発物質のアルコキシル化により製造されたポリエーテルジオールから得られる熱可塑性ポリウレタンを材料とする本発明のフィルムによるものを含む。フィルム(i)は、好ましくはエチレンオキシドおよびアルキレンオキシドであって二官能価の出発物質のアルコキシル化により、より好ましくは単一のアルキレンオキシドとしてのエチレンオキシドであって二官能価の出発物質のアルコキシル化により製造され、好ましくは500g/モルと8,000g/モルの間の数平均分子量を持つポリエーテルジオールと(a)イソシアネートの反応によって作られる。
熱可塑性ポリウレタン(ここではまたTPUと称する)を材料とする使用するフィルムは、アルキレンオキシドとして使用されるエチレンオキシドを含み、エチレンオキシドの質量割合がアルキレンオキシドの総質量の少なくとも20%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも80%である、二官能価の出発物質のアルコキシル化により製造されたポリエーテルジオールから得られる熱可塑性ポリウレタンを材料とする本発明のフィルムによるものを含む。フィルム(i)は、好ましくはエチレンオキシドおよびアルキレンオキシドであって二官能価の出発物質のアルコキシル化により、より好ましくは単一のアルキレンオキシドとしてのエチレンオキシドであって二官能価の出発物質のアルコキシル化により製造され、好ましくは500g/モルと8,000g/モルの間の数平均分子量を持つポリエーテルジオールと(a)イソシアネートの反応によって作られる。
フィルム(i)は、好ましくは(a)MDIと(b)ポリエーテルジオールおよび(c)ブタンジオールの反応により得られる。フィルムの厚さは、好ましくは10μmと200μmの間であり、より好ましくは20μmと100μmの間であり、とりわけ20μmと50μmの間である。フィルム(i)すなわち、フィルム(i)のTPUは、好ましくは60ショアAと74ショアDの間の硬度を持ち、より好ましくは75ショアAと95ショアAの間の硬度を持ち、とりわけ80ショアAと85ショアAの間の硬度を持つ。フィルム(i)には、好ましくはDIN53122−1による水蒸気透過率が1.5mg/cm2より大きい水蒸気透過性のTPUを使用することが好ましい。好適なフィルムの製造には、とりわけ熱可塑性ポリウレタンの周知の押出し成形がよく知られている。
熱可塑性ポリウレタンを材料とする繊維質不織ウェブ
繊維質不織ウェブ(ここではまた単に不織布とも称する)は、層、ウェブおよび/または方向性を持ち整列したラップまたは不規則に配置された繊維であり、摩擦および/または凝集および/または粘着に対して強化されている。
繊維質不織ウェブ(ここではまた単に不織布とも称する)は、層、ウェブおよび/または方向性を持ち整列したラップまたは不規則に配置された繊維であり、摩擦および/または凝集および/または粘着に対して強化されている。
しめ糸または繊維または縮絨操作によりフェルト状にしたものを組み込んで、織り、縫い、房をつけ、ステッチボンドしたものの製造に関する論文または雑誌には、本発明の目的である不織布の取り扱いがない。
好ましい一実施形態では、300より大きい、より好ましくは500より大きい長さ/直径比を持つ繊維により構成された繊維成分が占める割合が、繊維成分総質量の50%より大きく、より好ましくは60%と90%の間であるとき、その材料は本発明の目的のための不織布とみなされる。
好ましい一実施形態では、不織布の個々の繊維の直径は100μmから0.1μmであり、好ましくは50μmから0.5μmの範囲であり、とりわけ10μmから0.5μmの範囲である。
好ましい一実施形態では、ISO9073−2により測定された不織布の厚さは、0.01〜5ミリメーター(mm)であり、より好ましくは0.1〜2mmであり、さらに好ましい範囲は0.15〜1.5μmである。
好ましい一実施形態では、ISO9073−1で測定された不織布の単位面積質量は10〜1,000g/m2の間であり、より好ましくは20〜500g/m2の間であり、さらに好ましい範囲は30〜100g/m2の間である。
不織布は、さらに機械的に一体化されても良い。機械での一体化は片側からまたは両方からの形態での機械での一体化でも良いが、両方からの機械での一体化が好ましい。不織布は、さらに化学的にも一体化できる。化学的な一体化では、不織布は例えば接着剤などの化学的な補助物質の添加により一体化されてもよい。前記機械的および化学的一体化処理に加えて、不織布はさらに熱的に一体化されてもよい。熱的な一体化は例えば不織布が熱風処理を受けることによりもたらされる。不織布が一体化される場合、熱的に一体化されることが好ましい。
好ましい実施形態では、不織布(ii)は以下の4条件(P1からP4まで)を持つ:
P1)一実施形態では、5N/5cm〜1,000N/5cmの範囲の、好ましくは40N/5cm〜1,000N/5cmの範囲の縦方向への引っ張り強度(DIN EN 12127により測定)を持つ不織布が使用される。
P1)一実施形態では、5N/5cm〜1,000N/5cmの範囲の、好ましくは40N/5cm〜1,000N/5cmの範囲の縦方向への引っ張り強度(DIN EN 12127により測定)を持つ不織布が使用される。
P2)一実施形態では、5N/5cm〜1,000N/5cmの範囲の、好ましくは20N/5cm〜1,000N/5cm、そしてとりわけ40N/5cm〜1,000N/5cmの横方向への引っ張り強度(DIN EN 12127により測定)を持つ不織布が使用される。
P3)一実施形態では、10%〜800%の範囲の、好ましくは50%〜800%の範囲の、とりわけ250%〜800%の範囲の縦方向の伸び率(DIN EN 29073 Part3により測定)を持つ不織布が使用される。
P4)一実施形態では、10%〜800%の範囲の、好ましくは50%〜800%の範囲の、とりわけ250%〜800%の範囲の横方向の伸び率(DIN EN 29073 Part3により測定)を持つ不織布が使用される。
好ましい実施形態では不織布は少なくとも2つの、より好ましくは3つの、とりわけP1〜P4全ての特徴を有する。
使用される不織布は熱可塑性ポリウレタンよりなる。これは使用される不織布が熱可塑性ポリウレタンを含むことを、好ましくは必須成分として含むことを意味するものとして理解される。好ましい実施形態では、不織布の総質量に対して60質量%〜100質量%の、より好ましくは80質量%より多くの、とりわけ95質量%より多くの量の熱可塑性ポリウレタンを含む不織布が使用される。
熱可塑性ポリウレタンと同様、使用される不織布はさらに他の高分子化合物または助剤を含んでも良い。例えば、ポリプロリレンまたはポリプロピレン共重合体、ポリエチレンまたはポリエチレン共重合体および/またはポリスチレンおよび/またはスチレン−アクリロニトリル共重合体のようなポリスチレン共重合体が挙げられる。
ひとつの好ましい実施形態では、不織布を製造するために使用される熱可塑性ポリウレタンは、50ショアAと54ショアDの間の、そしてより好ましくは70ショアAと90ショアAの間の、DIN53505で測定されるショア硬度を持つ。
不織布の耐光性は重要であり、多くの適用がある。繊維質不織ウェブが単に支持体としての役割に用いられるだけであれば、この目的で得られるウェブはUV光線をフィルターするほど十分な厚さを持たないことが多い。この理由のために、脂肪族の不織布、すなわち脂肪族のイソシアネートを材料とする不織布がこれらのケースでは好ましい。
熱可塑性ポリウレタンを含む不織布は、一般的には上述の熱可塑性ポリウレタンから、従来の“メルトブローン法”または“スパンボンド法”により製造される。“メルトブローン法”および“スパンボンド法”は当業者には知られている。それらの製造方法で形成される不織布は、一般的にそれらの機械的性質および粘稠性の観点において異なる。スパンボンド法により製造された不織布は水平方向と垂直方向の両方にとりわけ安定であるが、気泡構造を有する。メルトブローン法により製造された不織布は繊維の緻密なネットワークを持ち、それゆえ液体に対して非常に効果的なバリアを形成する。
メルトブローン法およびスパンボンド法の組み合わせにより不織布を製造することもまた可能である。これらの不織布は、とりわけ緻密な繊維のネットワークと非常に良好な液体に対するバリアを持ち、非常に良好な機械的性質を持つ。不織布はメルトブローン法とスパンボンド法の組み合わせにより製造することが好ましい。
メルトブローン法により製造された繊維質不織ウェブ(ii)を本発明のラミネートに使用することがとりわけ好ましい。
メルトブローン法によりTPU不織布を製造するために、メルトブローン不織布を製造するための工業プラントを使うことができる。そのようなプラントは例えばドイツのReifenhaeuser社から入手することができる。
一般的にメルトブローン法では、TPUは押出機で溶解され、そして溶解ポンプまたはフィルタのような慣用の付属物によりスピニングマニホールドに供給される。ここで、高分子化合物は一般的にはノズル内を流れ、そしてノズルの出口では、繊維を形成するために気流により細く引き伸ばされる。細く引き伸ばされた繊維は、一般的にはドラムまたはベルトに載置され、次へ送られる。
好ましい実施形態では、圧縮比1:2〜1:3の、とりわけ好ましくは圧縮比1:2〜1:2.5を持つ単軸押出機を使用する。好ましくは長さ/直径比(L/D)が25〜30である3ゾーンスクリュを使用するのがよい。3ゾーンは等しい長さであることが好ましい。3ゾーンスクリュは、好ましくは一貫して0.8〜1.2D、とりわけ0.95〜1.05D の一定ピッチを持つものがよい。スクリュとバレルの間の間隔は、0.1mmより大きく、好ましくは0.1〜0.2mmである。押出機のスクリュとしてバリアスクリュを使用する場合、オーバーフロー間隙は1.2mmより大きくするのがよい。スクリュに混合素子が備わっている場合、これらの混合素子はせん断素子では無いことが好ましい。不織布プラントは通常、TPUの滞留時間ができるだけ短くなるような寸法を持つ、すなわち、15分より短いのがよく、好ましくは10分より短く、より好ましくは5分より短いのがよい。
TPUは、その硬度により通常180℃と220℃の間で製造される。しかしながら、TPU不織布が、慣例的に推奨される製造温度よりも高い製造温度であるときに、とりわけ効率的に製造できることが今回明らかになった。繊維質不織ウェブ(ii)を形成するための熱可塑性ポリウレタンは、以下の温度により製造される:
75Aと85Aの間のショア硬度を持つTPUのためには:
アダプターの温度は好ましくは180℃と240℃の間であり、より好ましくは200℃と240℃の間である。
75Aと85Aの間のショア硬度を持つTPUのためには:
アダプターの温度は好ましくは180℃と240℃の間であり、より好ましくは200℃と240℃の間である。
ヘッドの温度は好ましくは180℃と240℃の間であり、より好ましくは200℃から240℃の間である。
ノズルの温度は好ましくは180℃から240℃の間であり、より好ましくは200℃から240℃の間である。
90Aと98Aの間のショア硬度を持つTPUのためには:
アダプターの温度は好ましくは200℃と260℃の間であり、より好ましくは220℃と250℃の間である。
アダプターの温度は好ましくは200℃と260℃の間であり、より好ましくは220℃と250℃の間である。
ヘッドの温度は好ましくは200℃と260℃の間であり、より好ましくは220℃と250℃の間である。
ノズルの温度は好ましくは200℃と260℃の間であり、より好ましくは220℃と250℃の間である。
通常、スピニングマニホールドの中の毛細管の直径は0.3mmと0.6mmの間である。繊維を製造する場合、これらは副次的に使用される空気で冷却することができる。しかしながら、副次的に使用される空気による冷却は好ましいことではない。
前記フィルム(i)および前記繊維質不織ウェブ(ii)の熱可塑性ポリウレタンによるラミネートが、同じイソシアネート(a)、500〜10,000g/モルの間の数平均分子量を持つジオール(b)および鎖延長剤(c)を材料とすることがとりわけ好ましい。
ラミネートはTPUウェブ(ii)上にフィルム(i)を直接押出しすることにより製造することができる。その方法では、ウェブは、幅広のスロットダイを用いてTPU溶融液により直接覆われることが好ましい。幅広のスロットダイは押出機により供給されることが好ましい。このために使用されるTPUは、20〜100g/10minの間のMFR(190℃/21.6kg)を持つものが好ましく、40〜80g/10minの間のものがより好ましい。溶融液がウェブ上に載置された後で、材料はさらに接着剤を圧着する一対の(カレンダー)ロールを通過するのが好ましい。ロールは構造を持つもの、または平らなもののどちらも選択でき、必要に応じて非粘着コーティングが施されてもよい。
しかしながら、TPUフィルム(i)を製造し、その後TPUウェブ(ii)の上にTPUフィルム(i)をラミネートすることが好ましい。この目的を達成するために、ウェブ(ii)とフィルム(i)は重ねあわされ、そして圧縮および熱的手段によりプレスされる。フィルムが破損されないように、そしてその結果漏れが生じるのを避けるように、ここでは2段階の圧縮および熱の条件を選択することが好ましい。しかしながら同時に、フィルム(i)とウェブ(ii)の間には良好な接着性が要求される。
したがって、本発明はまた、アルキレンオキシドとして使用されるエチレンオキシドを含み、エチレンオキシドの質量割合がアルキレンオキシドの総質量の少なくとも20%である、二官能価の出発物質のアルコキシル化により製造されたポリエーテルジオールから得られる熱可塑性ポリウレタンを材料とするフィルム(i)と、熱可塑性ポリウレタンを材料とする繊維質不織ウェブ(ii)とを含み、60℃と140℃の間で、好ましくは70℃と120℃の間で、そしてより好ましくは80℃と110℃の間で接着結合するラミネートの製造方法を提供する。
線押圧力は好ましくは1N/mmと300N/mmの間であり、より好ましくは5N/mmと100N/mmの間であり、とりわけ10N/mmと60N/mmの間が良い。
本発明のラミネートは、好ましくはフィルムとウェブのインラインラミネーションにより製造される。この好ましい実施形態では、ウェブ(ii)、すなわち不織布は、小孔のあるベルト上で加工され、それから直ちにフィルム(i)が供給されるカレンダーを通過する。これはTPU不織布を巻き取る手間を省く。加えて、新しく製造された不織布とフィルムの粘着性は、長期間保管された不織布とのものより良い。それゆえ、メルトブローン法によりウェブが製造され、そしてその後にフィルムと一緒にプレスされるのが好ましく、より好ましくはウェブの製造の直後が良い。また、グラビア版を備えるカレンダー(calendar with gravure)を使用してもよい。グラビアカレンダーを使用する場合、その接触面は10%と100%の間であることが好ましく、より好ましくは30%と70%の間であり、とりわけ30%と50%の間であるのが良い。
そのラミネートの破断伸びは通常少なくとも100%であり、好ましくは150%より大きく、そしてより好ましくは200%より大きい。そのラミネートの引っ張り強さは好ましくは少なくとも5N/5cmであり、より好ましくは5N/5cmと10,000N/5cmの間であり、さらに好ましくは10N/5cmと2,000N/5cmの間であり、さらにより好ましくは20N/5cmと2,000N/5cmの間である。
Claims (21)
- (i)アルキレンオキシドとして使用されるエチレンオキシドを含み、エチレンオキシドの質量割合がアルキレンオキシドの総質量の少なくとも20%である、二官能価の出発物質のアルコキシル化により製造されたポリエーテルジオールから得られる熱可塑性ポリウレタンを材料とするフィルムと、
(ii)熱可塑性ポリウレタンを材料とする繊維質不織ウェブとを含み、
相互に接着結合されているラミネート。 - 前記フィルム(i)が、アルキレンオキシドとしてエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドを含む、二官能価の出発物質のアルコキシル化により製造されたポリエーテルジオールおよび(a)イソシアネートの反応により得られるものである、請求項1記載のラミネート。
- 前記フィルム(i)が、単一種類のアルキレンオキシドとしてエチレンオキシドを含む、二官能価の出発物質のアルコキシル化により製造されたポリエーテルジオールおよび(a)イソシアネートの反応により得られるものである、請求項1記載のラミネート。
- 前記フィルム(i)が、(a)4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートおよび(b)ポリエーテルジオールおよび(c)ブタンジオールの反応により得られるものである、請求項1記載のラミネート。
- 前記フィルム(i)が、10μm〜200μmの厚さである、請求項1記載のラミネート。
- 前記フィルム(i)が、60ショアA〜74ショアDの硬度を持つ、請求項1記載のラミネート。
- 前記フィルム(i)が、水蒸気透過性を有する熱可塑性ポリウレタンを材料とするものである、請求項1記載のラミネート。
- 繊維質不織ウェブの繊維構成成分の総質量の50%より多い部分が、300より大きい長さ/直径比を有する繊維より構成されている、請求項1記載のラミネート。
- 繊維質不織ウェブの繊維の直径が100μm〜0.1μmの範囲にある、請求項1記載のラミネート。
- 前記繊維質不織ウェブ(ii)のISO9073−2で測定される厚さが0.01mm〜5mmの範囲にある、請求項1記載のラミネート。
- 前記繊維質不織ウェブ(ii)のISO9073−1で測定される単位面積あたりの質量が、10g/m2〜1,000g/m2の範囲にある、請求項1記載のラミネート。
- 前記繊維質不織ウェブ(ii)の主成分である熱可塑性ポリウレタンが、50ショアA〜54ショアDの硬度を持つ、請求項1記載のラミネート。
- 前記フィルム(i)および前記繊維質不織ウェブ(ii)の熱可塑性ポリウレタンが、同じイソシアネート(a)および500〜10,000g/モルの数平均分子量を持つジオール(b)および鎖延長剤(c)から得られたものである、請求項1記載のラミネート。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載のラミネートを含む衣類。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載のラミネートを含む履物。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載のラミネートを含む医療/医薬用品。
- (i)アルキレンオキシドとして使用されるエチレンオキシドを含み、エチレンオキシドの質量割合がアルキレンオキシドの総質量の少なくとも20%である、二官能価の出発物質のアルコキシル化により製造されたポリエーテルジオールから得られる熱可塑性ポリウレタンを材料とするフィルムと、
(ii)熱可塑性ポリウレタン混合物を材料とする繊維質不織ウェブとを含み、
相互に接着結合されたラミネートの製造方法であって、
熱可塑性ポリウレタンを含む前記フィルムおよび前記繊維質不織ウェブを60℃〜140℃の温度範囲で一緒にプレスする工程を含む、相互に接着結合されたラミネートの製造方法。 - 線押圧力が1N/mm〜300N/mmの間である、請求項17記載の方法。
- 前記ラミネートが、前記フィルムと前記繊維質不織ウェブとのインラインラミネーションにより製造されるものである、請求項17記載の方法。
- 前記繊維質不織ウェブがメルトブローン法により製造され、次いで好ましくは直接前記フィルムとともににプレスされる、請求項17記載の方法。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載のラミネートを製造するための、請求項17記載の方法。
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