JP2010515848A5 - - Google Patents

Claims (26)

1. -リング本体（２）と；
   -リング本体（２）の接触面に溶射するによって形成されたＮｉ合金から成る接合剤層（４）と；
   -接合剤層（４）上に溶射することによって形成されたＣｒＣ、ＷＣ、ＭｏＣとのＭｏ合金から成る耐摩耗層（６）と；
   -耐摩耗層（６）上に溶射することによって形成されたＡｌＣｕ合金またはＮｉ黒鉛合金から成る慣らし層（８）
   を含むことを特徴とするピストンリング。
2. 接合剤層（４）、耐摩耗層（６）および慣らし層（８）を重ねスプレーの形で形成したことを特徴とする請求項１に記載のピストンリング。
3. リング本体の側面が縁端に面取り部分を有することを特徴とする請求項１または請求項２に記載のピストンリング。
4. リング本体が縁端に面取り部分を有するガス逃しスリットを有することを特徴とする請求項１から請求項３までのいずれか１項に記載のピストンリング。
5. 面取り部分が３０°乃至７０°の角度を有することを特徴とする請求項３または請求項４に記載のピストンリング。
6. 面取り部分が０．５乃至２．０ｍｍの幅を有することを特徴とする請求項３から請求項５までのいずれか１項に記載のピストンリング。
7. ピストンリングの製法において、
   -リング本体を用意し；
   -リング本体の接触面にＮｉ合金から成る接合剤層を溶射し；
   -接合剤層上にＣｒＣ、ＷＣ、ＭｏＣとのＭｏ合金から成る耐摩耗層を溶射し；
   -耐摩耗層上にＡｌＣｕ合金またはＮｉ黒鉛合金から成る慣らし層を溶射する
   工程を含むことを特徴とする製法。
8. 接合剤層（４）、耐摩耗層（６）および慣らし層（８）を重ねスプレーの形で形成することを特徴とする請求項７に記載の方法。
9. 溶射が
   -アーク溶線式層形成；
   -溶線フレーム溶射式層形法；
   -常圧プラズマスプレー、ＡＰＳ；
   および
   -高速オキシ燃料フレームスプレー、ＨＯＶＦ
   を含むことを特徴とする請求項７または請求項８に記載の方法。
10. 接合剤層をスプレーする前にリング本体の側面縁端に面取り部分を設ける工程をも含むことを特徴とする請求項７から請求項９までのいずれか１項に記載の方法。
11. リング本体がガス逃がしスリットを含み、さらに
    -接合剤層をスプレーする前にガス逃がしスリットの側面に面取り部分を設ける工程をも含むことを特徴とする請求項７から請求項１０までのいずれか１項に記載の方法。
12. 面取り部分が３０°乃至７０°の角度を有することを特徴とする請求項７または請求項１０に記載の方法。
13. 面取り部分が０．５乃至２．０ｍｍの幅を有することを特徴とする請求項９から請求項１２までのいずれか１項に記載の方法。
14. リング本体と、リング本体の接触面に形成した耐摩耗層および耐摩耗層上に形成した慣らし層を含むピストンリングにおいて、慣らし層がニッケル-黒鉛を含むことを特徴とするピストンリング。
15. 耐摩耗層が硬質クロム、酸化アルミニウムセラミックを含むクロムまたはミクロダイヤモンドを含むことを特徴とする請求項１４に記載のピストンリング。
16. 慣らし層が２０乃至４００μｍの層厚を有することを特徴とする請求項１４または請求項１５に記載のピストンリング。
17. 慣らし層が１０乃至４０容積％の黒鉛を含有することを特徴とする請求項１４から請求項１６までのいずれか１項に記載のピストンリング。
18. ピストンリングの製法において、
    -リング本体を用意し；
    -リング本体の接触面に耐摩耗層を形成し；
    -耐摩耗層を活性化し；
    -耐摩耗層上に慣らし層を形成する
    工程を含み、
    慣らし層がニッケル−黒鉛を含むことを特徴とする製法。
19. 溶射によって耐摩耗層を形成することを特徴とする請求項１８に記載の方法。
20. 常圧プラズマスプレーまたは高速オキシ燃料フレームスプレーによって耐摩耗層を形成することを特徴とする請求項１９に記載の方法。
21. 耐摩耗層が硬質クロム、酸化アルミニウムセラミックを含むクロムまたはミクロダイヤモンドを含むクロムを有することを特徴とする請求項１８から請求項２０までのいずれか１項に記載の方法。
22. 耐摩耗層を照射処理または熱処理によって活性化することを特徴とする請求項１８から請求項２１までのいずれか１項に記載の方法。
23. 熱的な層形成方法によって慣らし層を形成することを特徴とする請求項１８から請求項２２までのいずれか１項に記載の方法。
24. プラズマスプレーまたは粉末式フレーム溶射によって慣らし層を形成することを特徴とする請求項２３に記載の方法。
25. 慣らし層が２０乃至４００μｍの層厚を有することを特徴とする請求項１８から請求項２４までのいずれか１項に記載の方法。
26. 慣らし層が１０乃至４０容積％の黒鉛を含有することを特徴とする請求項１８から請求項２５までのいずれか１項に記載の方法。